山口県
テンプレート:基礎情報 都道府県 山口県(やまぐちけん)は、日本の県の一つで、本州最西端に位置する。中国地方を構成する五県のうちの一つで、九州地方との連接点の地域である。
目次
概要
中国地方を構成する県(中国五県)の一つで、県土の大半は山陽地方に含まれ、北部の萩市・長門市が山陰地方の西端に当たるとされる。県庁所在地は県央部の山口市であるが、下関市・宇部市・周南市・岩国市など経済規模で山口市をしのぐ都市が点在しており、下関市など県西部を中心に経済面などで福岡県北九州地区との繋がりも深い(九州・山口地方)ほか、岩国市などの県東部は広島県地域との繋がりが密接である(詳細は後述)。
令制国の長門国と周防国に相当するので、防長(ぼうちょう)という別名を持つ。周防国と長門国は後に毛利氏によって統治され、江戸時代には併せて長州藩と称していたことから、長州(ちょうしゅう)と呼ばれることもある。また、「西の京都」と言う意味から山口市付近は西京(さいきょう)とも呼ばれる。
県魚に指定されている下関市のフグは日本一の市場取扱量を占める。地元や周辺地域では、主に取扱業者やマスコミなどが縁起を担いでフグとは呼ばず「フク」と呼ぶ(フグが「不遇」に繋がり、フクが「福」に繋がるためとされている)が、日常会話で「フク」ということは少ない。
県域の方言は「山口弁」に区分されるが、地域ごとに大きな差異が見られる。
地理・地域
地形
東側を除く三方を海に囲まれ、その中央部を中国山地が横断している。中国山地に水源を発する河川がいくつか存在するが、河口付近を除けば海沿いに平地は多くなく(特に日本海側)、内陸部の川沿いを中心に盆地が点在する。
気候
テンプレート:独自研究 冬期は北西の季節風の影響で肌寒い日もあり、北部・西部では曇天の日が多く日照時間が少ない。
降雪量は瀬戸内海の沿岸部では少ないが、山口県内の中国山地の山沿いでは積雪量は多くなり、多くの道路は路面凍結する。
関門海峡周辺では霧が発生しやすく、日本海側気候と瀬戸内海式気候との境界に当たるため、二面性を持つ気候である。しかし福岡管区気象台の管轄であるため入梅、梅雨明けともに九州北部と同時期になってしまう。
強風・風雪・波浪注意報も発令されることも多く、強い冬型の時には暴風雪・波浪警報が発令される場合もある。また、年に数日程度は積雪する日もある(平野部で積雪することは少ない)。
全体的には、太平洋側気候だが、日本海側から内陸部にかけては日本海側気候が混じり、冬には曇りがあり、雪も見られる。特に内陸部の山口市山間部、萩市内陸部、周南市や岩国市のそれぞれ北部などは、県内でも積雪することがある地域である。北部は日本海に面しており、波が高く、海が時化ることも少なくない。
冬でも中国山地と朝鮮半島に季節風が抑えられるので、日本海側と比べて曇りの日は少なく、晴れる日も多い。積雪も一冬に1・2回程度である。日本海側に対し、内海の瀬戸内海側では波は穏やかである。
瀬戸内海側は瀬戸内海式気候で、比較的温暖な気候であるが、冬は北西の季節風の影響で寒い日もある。冬季の降水日数が日本海側ほどではないものの、他の瀬戸内側の地域に比べて多く、西に行くほど日本海側気候の特徴も混じる。また、瀬戸内海側の周南市や宇部市周辺でも冬季の降水日数は他の瀬戸内海側の沿岸地域に比べるとやや多くなっている。
関門海峡周辺の下関市、山陽小野田市、宇部市などでは日本海側気候と瀬戸内海式気候との境界に当たり、二面性を持つ気候である。冬は周防灘側でも曇りがちの天気になることもあり、時雨や雪を降らせることもある。しかし、周防灘は穏やかで荒れることは少ない。
上記のように、同じ県内でも地域ごとの気象傾向に差があることもあり、天気予報を発表する際の一次細分区域は「西部」「中部」「東部」「北部」の4つに設定されている(元々は「東部」「西部」「北部」の3区分だった)。2003年(平成15年)3月3日には気象に関する注警報・警報発表区域の細分化(二次細分区域の設定)が行われ、県内が7区域「西部」(豊田 / 下関・宇部)、「中部」(山口・防府 / 周南・北玖珂)、「東部」、「北部」(長門 / 萩・美祢)に細分化された。2007年(平成19年)3月1日には市町村合併を反映する形で二次細分区域が再編され、二次細分区域が8区域に再設定されている。
- 現行の気象区分(2007年(平成19年)3月1日現在、カッコ内は二次細分区域)[1]
- 山口県西部(下関 / 宇部・山陽小野田)
- 山口県中部(山口・防府 / 周南・下松)
- 山口県東部(岩国 / 柳井・光)
- 山口県北部(長門 / 萩・美祢)
山口県は地震の起こりにくい地域とされているが、台風や梅雨前線などによる被害を受けることがある。特に、台風は九州方面、朝鮮半島方面、四国方面のどの地域を通っても強風域に入る。
1991年(平成3年)の台風19号や1992年(平成4年)の台風10号などで大きな被害を受けている。また、2009年(平成21年)と2010年(平成22年)には梅雨前線の活動が非常に活発となり、瀬戸内側で大雨による被害が続出した(平成21年7月中国・九州北部豪雨)。
平年値 (月単位) |
日本海沿岸部 | 内陸部 | 瀬戸内海沿岸部 | 関門海峡 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
萩市 須佐 |
萩 | 長門市 油谷 |
岩国市 玖珂 |
岩国市 広瀬 |
阿東町 徳佐 |
山口 | 美祢市 秋吉台 |
下関市 豊田 |
岩国 | 周防大島町 安下庄 |
柳井市 | 下松 | 防府 | 宇部 | 下関 | ||
平均 気温 (°C) |
最暖月 | 25.8 (8月) |
26.3 (8月) |
26.4 (8月) |
26.2 (8月) |
25.2 (8月) |
24.5 (8月) |
26.7 (8月) |
24.7 (8月) |
25.3 (8月) |
26.2 (8月) |
26.2 (8月) |
26.8 (8月) |
26.3 (8月) |
26.9 (8月) |
- | 27.1 (8月) |
最寒月 | 5.2 (2月) |
5.7 (1月) |
5.6 (1月) |
3.2 (1月) |
2.3 (1月) |
1.7 (1月) |
4.1 (1月) |
2.9 (1月) |
3.3 (2月) |
3.9 (1月) |
5.7 (1,2月) |
4.8 (1月) |
4.5 (1月) |
4.7 (1月) |
- | 6.6 (1,2月) | |
降水量 (mm) |
最多月 | 266.1 (7月) |
244.5 (7月) |
287.0 (6月) |
341.4 (6月) |
372.1 (6月) |
303.4 (7月) |
308.0 (6月) |
327.2 (6月) |
317.5 (6月) |
315.8 (6月) |
304.3 (6月) |
314.1 (7月) |
325.2 (6月) |
287.4 (7月) |
293.5 (7月) |
290.4 (6月) |
最少月 | 80.3 (12月) |
73.4 (12月) |
61.4 (12月) |
41.0 (12月) |
58.6 (12月) |
90.3 (12月) |
50.6 (12月) |
63.4 (12月) |
65.1 (12月) |
39.3 (12月) |
40.8 (12月) |
37.0 (12月) |
37.0 (12月) |
34.8 (12月) |
40.6 (12月) |
52.0 (12月) |
自然公園
地域圏
地形は、県中央部が山地で沿岸・山あいに小規模な平野や盆地が分散している。海岸線は臨海工業が立地して、それぞれの工場地区ごとに労働力を引き寄せた。また、幹線交通網である国道2号や山陽本線も海岸線沿いに走っているため、物流・内陸工業の面でも労働力を引き寄せた。このような産業構造と分布をしているため、特定地域への人口・物流・資本・情報の一極集中は発生せず、多極分散型の地域構造となっている。
県庁所在地である山口市の県内他地域に対する求心力が低いこともあって、同市など県央地域よりも県外の地域との交流が深い自治体もある。県西部の下関市は福岡県北九州市とともに関門都市圏の核都市となっており、宇部市、山陽小野田市、美祢市などが同都市圏に含まれるほか、県東部の岩国市、和木町などは広島県広島市を核都市とする広島都市圏に含まれる。また、萩市の江崎・小川地区(旧・田万川町)や須佐・弥富地区(旧須佐町)などは島根県益田市との結び付きが強く、益田都市圏に含まれる。
都市圏
地域圏にはいくつかの区分方法が考えられるが、一例として山口県による8つの広域都市圏がある[2]。下関広域都市圏と長門広域都市圏は、広域都市圏内で合併が進み、圏内1市となった。以下に記載する人口は、テンプレート:自治体人口/山口県現在。なお、山口県の総人口はテンプレート:自治体人口/山口県人[3]。
地区 | 広域都市圏 (通称;読み) |
構成市郡 | 圏域人口 (人) |
---|---|---|---|
岩柳 | 岩国広域都市圏 (岩国・玖珂地域;いわくに・くが-) |
岩国市・玖珂郡 (1市1町) |
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柳井広域都市圏 (柳井・大島地域;やない・おおしま-) |
柳井市・熊毛郡・大島郡 (1市4町) |
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周南 | 周南広域都市圏 (周南地域;しゅうなん-) |
周南市・下松市・光市 (3市) |
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山防 | 山口・防府広域都市圏 (県央地域) |
山口市・防府市 (2市) |
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厚狭 | 宇部・小野田広域都市圏 (宇部・美祢地域;うべ・みね-/厚狭地域;あさ-) |
宇部市・山陽小野田市・美祢市 (3市) |
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豊関 | 下関広域都市圏 (豊関地域;ほうかん-) |
下関市(1市) | テンプレート:自治体人口/山口県 |
長北 | 長門広域都市圏 (長門大津地域;ながと・おおつ-) |
長門市(1市) | テンプレート:自治体人口/山口県 |
萩広域都市圏 (萩地域) |
萩市・阿武郡 (1市1町) |
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- 基本的に旧郡単位で広域都市圏の線引きがなされている(かつては複数の広域都市圏にまたがる旧郡も存在した)。ここでいう広域都市圏は、基本的に地域圏であって都市圏ではない。
- 気象予報の二次細分区域は上記の広域都市圏と微妙に異なる。詳細は気候の項を参照。
自治体
以下の13市・4郡・6町がある。山口県では、町はすべて「ちょう」と読む。村(「そん」と読む)は2006年(平成18年)3月20日の本郷村の合併に伴って消滅している。
- 市部(13市)
平成の大合併により消滅した市町村
テンプレート:Main 2003年(平成15年)4月1日時点で存在し、現在はすでに消滅した市町村の一覧。
- 小野田市、新南陽市、徳山市
- 大島郡東和町・大島町・久賀町・橘町
- 玖珂郡大畠町・由宇町・玖珂町・本郷村・周東町・錦町・美川町・美和町
- 熊毛郡大和町・熊毛町
- 阿武郡須佐町・田万川町・むつみ村・旭村・川上村・福栄村・阿東町
- 大津郡三隅町・日置町・油谷町(大津郡は郡自体も消滅)
- 厚狭郡楠町・山陽町(厚狭郡は郡自体も消滅)
- 豊浦郡菊川町・豊浦町・豊田町・豊北町(豊浦郡は郡自体も消滅)
- 佐波郡徳地町(佐波郡は郡自体も消滅)
- 吉敷郡秋穂町・小郡町・阿知須町(吉敷郡は郡自体も消滅)
- 都濃郡鹿野町(都濃郡は郡自体も消滅)
- 美祢郡美東町・秋芳町(美祢郡は郡自体も消滅)
歴史
県名の由来
廃藩置県の際、県庁が置かれた山口町(現・山口市)の町名がそのまま県名に採用された。「山口」という地名は、阿武郡にある「山の入り口」に由来する。山口弁では、県名は共通語と同じ「やまぐち」、市名は「やまぐち」とアクセントによる区別がある(後ろに「県」や「市」など接尾語が付く場合は、どちらも共通語と同じアクセントになる)。
先史
- 今から約2万5000年前、鹿児島県錦江湾の奥にそびえる姶良火山が大爆発し、火山灰が1500キロも離れた本州の最北端津軽海峡まで降り注いだ。山口県周辺では50 - 70cm程度の堆積があった。
- 古くは大陸文化の窓口として栄え、綾羅木郷遺跡や土井ヶ浜遺跡などの弥生遺跡が多数残る
- 現在の長門市油谷に世界三大美女のうちの一人といわれる楊貴妃が流れ着いたといわれる
- 伊都都比古(いつつひこ)は防長地方で文献(『日本書紀』垂仁天皇二年条)に見える最初の人物であり、穴戸に大きな勢力を持つ豪族がいたことを示す伝承である。さらに防長地方が朝鮮半島に至るルートの中継地であったことを示すのが雄略天皇九年条である。これらの伝承から5世紀頃には防長地方は大和政権の勢力下に入っていたと考えられている。そして、各地の豪族は国造という地方行政官に任命されていた。「国造本紀」によれば、周防部で四国造、長門部で二国造の六国造が存在した。
古代
- 飛鳥時代には、百済復興戦争の敗戦により、国防最前線として朝鮮式の山城が築かれた。『日本書紀』によれば天智天皇九年に「長門城一・筑紫城二」を築いたという。この長門の城については呼称も位置も明らかでない。
- 奈良時代以降は、長門・周防の2国が設置され、国府は、長門が下関市長府、周防が防府市におかれた。日本唯一の鋳銭所が最初は下関市、のちに山口市に置かれていた地域で、奈良時代から平安時代初期の貨幣が鋳造された。今も山口市には鋳銭司(すぜんじ)という地名や学校名(山口市立鋳銭司小学校)がある。
- 平安時代末期には源平合戦(治承・寿永の乱)の最終決戦地となり、1185年の壇ノ浦の戦いで平家(伊勢平氏)が滅亡。その内乱の際に焼失した奈良の東大寺を復興するため、重源の指導のもとで周防が東大寺料国となった。
中世
- 鎌倉時代には、元寇の危機への最前線司令部として長門探題が設置された
- 南北朝時代には、周防の大内氏と長門の厚東氏が防長の覇を競ったが、ほどなく大内氏が勝利した
- 室町時代、守護大名大内氏の城下町山口は日本最大規模の4万人都市として盛え、「西京」(さいきょう;Western Kyoto)の異名を獲った。雪舟、フランシスコ・ザビエル・連歌師宗祇などが訪れ、足跡を残した。
- 戦国時代(室町時代後期)でも大内氏が周防・長門両国を支配したが、1555年から1557年にかけて安芸国から侵攻した毛利元就が行った防長経略により、両国は毛利氏の領国となった
近世
- 1600年の関ヶ原の戦いでは、中国地方全域を支配していた毛利氏は西軍に参加。毛利輝元が総大将となったが、毛利勢は一族の吉川広家が徳川家康に内通したため戦闘に参加せず。西軍の敗戦後は吉川広家の取り成しで毛利家は改易を免れ、減封されて防長2州を領有。以後、幕末まで毛利氏の支配する土地となる。
- 1838年 : 藩主毛利敬親に登用された村田清風による藩政改革が開始される
- 1863年 : 毛利敬親が山口に新たな藩庁を築いて移住。以後、長州藩(萩藩)は「山口藩」と称される。
- 1863年 - 1864年 : 下関戦争(馬関戦争)。外国船に発砲し、4国の連合軍による報復攻撃で馬関砲台などが一方的に壊滅状態となる。以後、藩の大勢は攘夷から開国路線に転じる。
- 1864年 - 1865年 2度にわたる江戸幕府の長州征伐。藩内部の権力闘争が続いていたが、第二次長州征伐では奇兵隊を率いた高杉晋作らの活躍で幕府軍を撃退。以後、尊皇倒幕で藩論を集約し、明治維新の原動力としてその名を残す。
近・現代
- 1871年 : 旧暦6月に長州藩(周防山口藩)が徳山藩を併合、旧暦7月には廃藩置県により(周防)山口藩・岩国藩・長府藩・清末藩を廃し、山口県・岩国県・豊浦県・清末県の4県が置かれる。旧暦11月に4県が合併し山口県となり県庁を現山口市に置いたが、自治体としては産業や旧国府所在地、市制の古さなどから下関市が有力候補となっていた。
- 1876年(明治9年) : 前原一誠らによる萩の乱が起こる
- 1885年(明治18年) : 内閣制発足に伴い、山口県出身の伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任。以後、山口県からは多くの内閣総理大臣を輩出する(後述)。
- 1889年(明治22年) : 4月に市制・町村制施行。1市(赤間関市=あかまがせき;現在の下関市)4町(柳井津町 = やないつ;現・柳井市、山口町 = 現・山口市、萩町 = 現・萩市、岩国町 = 現・岩国市)と224村の計229市町村となる
- 1901年(明治34年) : 山陽鉄道により神戸 - 馬関(現在の下関間)の鉄道が全通(現在の山陽本線)
- 1905年(明治38年) : 山陽汽船が関釜連絡船の運航を開始。以後、下関は日本と大陸(朝鮮半島)を結ぶ重要な交通拠点となる。
- 1941年(昭和16年) : 太平洋戦争勃発。戦争末期には下関・宇部・徳山の各都市が空襲を受ける。
- 1942年(昭和17年) : 関門鉄道トンネル開通。初めて九州と陸路で結ばれる。
- 1949年(昭和24年) : 県内初の新制大学、国立山口大学が開校
- 1955年(昭和30年) : 秋吉台や秋芳洞が秋吉台国定公園として国定公園に指定
- 1956年(昭和31年) 4月7日 : 第7回全国植樹祭開催
- 1963年(昭和38年) : 第18回国民体育大会開催
- 1966年(昭和41年) : 宇部空港(現・山口宇部空港)開港
- 1973年(昭和48年)11月14日 : 関門橋および中国自動車道(小月IC - 下関IC間)が開通(県内初の高速道路)
- 1975年(昭和50年)3月10日 : 山陽新幹線(岡山 - 博多間)が開業。
- 1983年(昭和58年)
- 3月24日 : 千代田IC(広島県) - 鹿野IC間開通を最後に中国自動車道が全線開通
- 第7回全国高等学校総合文化祭開催
- 1986年(昭和61年) : 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)を山口県を主会場として開催
- 1987年(昭和62年)12月4日 : 山陽自動車道防府東IC - 山口JCT間が開通(山陽自動車道県内初の開通区間)
- 1992年(平成4年)6月25日 : 山陽自動車道岩国IC - 熊毛IC間開通により、本線の山口県区間が全通
- 2001年(平成13年)
- 2006年(平成18年) : 国民文化祭・やまぐち2006開催(11月3日 - 11月12日)
- 2011年(平成23年) : 東日本大震災復興支援 第66回国民体育大会、第11回全国障害者スポーツ大会開催(10月1日-10月11日)
- 2012年(平成24年)
今後の予定
- 2015年(平成27年)
- 第23回世界スカウトジャンボリーが山口市・きらら浜で開催予定
人口
政治・行政
国政
テンプレート:Main 衆議院の小選挙区が4。参議院では、全県で1区を構成する。
山口県と政治家
長州藩は薩摩藩とともに明治維新を主導し、両藩の出身者は明治新政府の枢要な地位に就いた。薩摩が西南戦争で大打撃を受け多数の人材を失ったのに対し、総帥・木戸孝允亡き後の世代交代も順調で、明治時代を通じて形成された長州閥と呼ばれる政治的人脈は山口県出身の有力政治家を輩出し続ける土壌となった。その結果、山口県は大日本帝国憲法と日本国憲法の両方の時代を通じて最も多くの首相(9人)を輩出する都道府県となった。こうした背景から、山口県は「大臣、大将を目指せ」という教育を施すような風土を持ち、政治色が強い土地柄となっている。選挙では概して保守系勢力(自由民主党)が強い支持を集める傾向がある。一方で、革新系の政治指導者も少なからず山口県から輩出しており、2010年(平成22年)に首相に就いた菅直人(16歳まで宇部市在住)は非保守系(非自民党系)では初の山口県出生の総理大臣となった。
戦後における山口県出身の有力政治家として、菅直人の他に、首相経験者では岸信介・佐藤栄作兄弟と安倍晋三、自民党総裁選出馬経験者では安倍晋太郎(元外務大臣で安倍晋三の実父)、林義郎(元大蔵大臣)、高村正彦(元外務大臣)、閣僚経験者では田中龍夫(初代山口県知事、元通産大臣)、佐藤信二(元運輸大臣で佐藤栄作次男)、河村建夫(元文部科学大臣、元内閣官房長官)、吹田愰(元自治大臣)、そのほかの国会議員経験者では重宗雄三(元参議院議長)、徳永正利(元参議院議長)、野坂参三(元日本共産党議長)、宮本顕治(元日本共産党議長)などがいる。
ただし、これらの人物が全て山口県の選挙区からの選出議員というわけではなく、参議院の全国区・比例区で選出された者(重宗・徳永・宮本)や、上京後に東京都の選挙区から選出された者(菅・宮本)、逆に東京生まれながら山口県の選挙区から選出された者(安倍晋三)もいる。 テンプレート:Main2
県政
歴代知事(公選)
- 初代 田中龍夫(1947年4月5日 - 1953年3月24日、2期)
- 2代 小澤太郎(1953年4月30日 - 1960年8月17日、2期)
- 3代 橋本正之(1960年9月25日 - 1976年6月30日、4期)
- 4代 平井龍(1976年8月22日 - 1996年8月21日、5期)
- 5代 二井関成(1996年8月22日 - 2012年8月21日、4期)
- 6代 山本繁太郎(2012年8月22日 - 2014年1月14日、1期)
- 7代 村岡嗣政(2014年2月25日 - 現職、1期目)
議会
財政
平成18年度
- 標準財政規模 3486億3900万円
- 一般会計歳入 7470億8700万円
- 一般会計歳出 7386億5800万円
- 財政力指数 0.40885(都道府県平均 0.46)
- 財政力指数0.4 - 0.5のIIグループ(9自治体)に分類されている
- 経常収支比率 92.5%(都道府県平均 92.6)
- 実質収支比率 1.0
- 人口一人当たり人件費・物件費 14万5634円 (都道府県平均 12万4759円)
- 実質公債費比率 12.6%(都道府県平均 14.7%)
- 人口100,000人当たり職員数 1,384.32人(都道府県平均 1,173.11人)
- 平成17年度から平成22年度までの5年間で1,164人(5.3%減)の削減を目標としている
- ラスパイレス指数 99.3(都道府県平均 99.6)
- 地方債残高
- 普通会計分の地方債現在高 1兆1295億7100万円
- 上記以外の特別会計分の地方債(企業債)現在高 576億7900万円
- 第3セクター等債務保証残高
- 山口県土地開発公社 338億5300万円
- やまぐち農林振興公社 203億8900万円
平成17年度
- 財政力指数 : 0.37(平成17年度)
経済・産業
産業
山陽地方に当たる瀬戸内海側は、重化学コンビナートを中心とした工業と、高速道路網などを生かした流通業などが発展しており、瀬戸内工業地域の一角を成す。一方で、山陰地方に当たる日本海側は、農業・漁業などの第一次産業と観光業などのサービス産業が中心である。
かつては宇部・美祢で鉱業が盛んであり、宇部炭鉱 (宇部市) や大嶺炭鉱 (美祢市) で無煙炭を中心とした石炭が採掘されていた。いずれも現在は閉山しているが、県西部 (宇部市・山陽小野田市など) の重化学工業地域は元々この炭鉱を背景としている。現在美祢地区では石炭に代わって石灰石の採掘が行われており、セメントの製造企業が集中している。一方、周南・岩国などの東部では太平洋戦争当時の海軍燃料廠などに由来する石油精製コンビナートを展開、ソーダなど化学系の製品製造を主とする工業地域を形成している。
経済圏は県内各地域に分散しているが、下関市、宇部市、山口市 (特に旧小郡町) 、周南市 (特に旧徳山市)、岩国市などにそれぞれ地域の中心都市としてある程度の集積がなされている。山口県全体でみると、多くの金融機関が拠点を置く下関市での集積が顕著であり、地方金融グループである山口フィナンシャルグループ(傘下に山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行)、山口県中西部と島根県の一部を営業エリアとする西中国信用金庫 (下関、吉南、宇部、津和野の4信金合併で誕生)が下関市に本店を置き、また、日本銀行が山口県唯一の支店を同市に置く。近年の経済停滞によって多くの金融機関が下関市から撤退したものの、現在においても金融機関の集積地たる地位は健在であり、多くの銀行・証券・保険会社が同市に支社・支店を開設している。また、一般紙「山口新聞」や国内最大の水産業界紙「みなと新聞」(全国紙)を編集・発行するみなと山口合同新聞社の本社も同市に置かれている。
- Ube kosan ube.JPG
宇部興産・宇部地区
(採炭会社として1897年に設立。炭鉱閉鎖後も国内で初めて国内一般炭の輸入に取り組み、国内最大の貯炭場を同地区に保有している) - MCI-iwakuni1.JPG
三井化学・岩国大竹工場
(国内で最初の総合石油化学工場として1958年に操業を開始する)
主な企業
- 山口県内に本社・本部を置く企業(東証一部上場)
- 山口県内に生産拠点を置く主な企業
- 出光興産(徳山精油所 / 周南市)
- 協和発酵キリングループ(協和発酵バイオ山口事業所 / 防府市、協和発酵キリン宇部工場 / 宇部市)
- 神戸製鋼所(長府製造所 / 下関市)
- シマノ(下関工場 / 下関市)
- 新日鐵住金(光鋼管工場 / 光市)
- 太平洋セメント(小野田事務所 / 山陽小野田市) - 旧・小野田セメント
- 武田薬品工業(光工場 / 光市)
- 田辺三菱製薬工場(小野田工場 / 山陽小野田市) - 旧・田辺製薬
- THK(山口工場 / 山陽小野田市)
- 帝人グループ(帝人ファイバー徳山事業所 / 周南市、帝人テクノプロダクツ岩国事業所 / 岩国市)
- 東海カーボン(防府研究室・防府工場 / 防府市)
- 東洋鋼鈑(下松工場 / 下松市)
- 東洋紡(岩国工場 / 岩国市)
- ニチハ(下関工場 / 下関市)
- 日産化学工業(小野田工場 / 山陽小野田市)
- 日清食品(下関工場 / 下関市)
- 日新製鋼(周南製鋼所 / 周南市)
- 日本化薬(厚狭工場 / 山陽小野田市)
- 日本製紙グループ(日本製紙岩国工場 / 岩国市、日本製紙クレシア岩国工場 / 岩国市) - 旧・山陽国策パルプ、山陽スコット
- 日本ゼオン(徳山工場 / 周南市)
- 日立製作所(笠戸事業所 / 下松市)
- ブリヂストン(下関工場 / 下関市、防府工場 / 防府市)
- マツダ(防府工場 / 防府市、美祢自動車試験場 / 美祢市)
- 三井化学グループ(三井化学岩国大竹工場 / 岩国市・和木町、三井化学西沖工場 / 宇部市、下関三井化学 / 下関市、三井化学岩国大竹工場徳山分工場 / 周南市)- 旧・三井石油化学工業、三井東圧化学、三井武田ケミカル
- 三菱重工業(下関造船所 / 下関市)
- 山口県発祥の企業
- マルハニチロ水産 - 再編前のマルハ(旧大洋漁業)が下関市発祥
- 横浜DeNAベイスターズ - 大洋漁業の実業団が起源(旧大洋ホエールズ)
- 日本水産 - 下関市発祥
- サンリブ・マルショクグループ - 下関市発祥
- カンロ - 光市発祥
- サンデーサン - 徳山市(現・周南市)発祥
- マルハニチロ水産 - 再編前のマルハ(旧大洋漁業)が下関市発祥
このほか、かつての財閥の一つである日産コンツェルンの創業者たち(鮎川義介・久原房之助ら)は山口県出身であり、日産コンツェルンの流れをくむ複数の企業の生産拠点が山口県に残っている。
生活・交通
警察
交通
道路
- 高速道路・自動車専用道路
- 国道
- 県道
- 1963年(昭和38年)の山口国体開催にあたり、県管理道路(県道と一部の国道)のガードレールを特産の夏みかんにちなんだ黄色にしようということになった。それ以来県道のガードレールには黄色いものが使われている。
鉄道
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 九州旅客鉄道(JR九州)
- 山陽本線(下関駅 - 門司駅(福岡県北九州市))
バス事業者
航空
航路
- 海外行フェリー
- 関釜フェリー(下関港国際ターミナル - テンプレート:Flagicon 韓国・釜山)
- 光陽フェリー(下関港国際ターミナル - テンプレート:Flagicon 韓国・全羅南道光陽市)
- オリエントフェリー(下関港国際ターミナル - テンプレート:Flagicon 中国・青島)
- オリエントフェリー(下関港国際ターミナル - テンプレート:Flagicon 中国・蘇州太倉)
- 国内フェリー
- 関門海峡フェリー(下関市・彦島荒田港 - 福岡県北九州市小倉北区・日明港)
- 防予フェリー(柳井市・柳井港 - 愛媛県松山市・三津浜港)
- 周防大島 松山フェリー(柳井市・柳井港 - 周防大島町・伊保田港 - 愛媛県松山市・三津浜港)
- スオーナダフェリー(周南市・徳山港 - 大分県国東市・竹田津港)
- その他の航路
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医療・福祉
テンプレート:Main 岩国、柳井、周南、山口・防府、萩、宇部・小野田、長門、下関の8つの二次医療圏が設定されている。また、山口県内における三次救急指定医療機関としては、以下の4つがある。
- 国立病院機構岩国医療センター (岩国市)
- 山口県立総合医療センター (防府市)
- 山口大学医学部附属病院 (宇部市)
- 国立病院機構関門医療センター (下関市)
なお、萩医療圏と長門医療圏の全域では、これら4機関への自動車での移動が1時間を越えるため、医療体制や交通網の整備が課題となっている。
教育
- 大学
国公立
私立
- 高等専門学校
国立
- 徳山工業高等専門学校(周南市)
- 宇部工業高等専門学校(宇部市)
- 大島商船高等専門学校(周防大島町)
- 中等教育学校
公立
- 文部科学省所管外の教育施設
- 水産大学校(農林水産省所管、独立行政法人水産大学校法に基づく省庁大学校)
マスメディア
新聞
一般紙(全国紙)
以下の全国紙が購読可能である。読売・朝日・毎日は西部本社(読売は福岡市、朝日・毎日は北九州市に立地)、日経は西部支社(福岡市に立地)、産経は西部本部(福岡市に立地)の管轄となっている。
- 読売新聞(読売新聞西部本社)
- 朝日新聞(朝日新聞西部本社)
- 毎日新聞(毎日新聞西部本社)
- 日本経済新聞(日本経済新聞西部支社)
- 産経新聞(産経新聞西部本部)
- 日刊ゲンダイ(一部地域のみ)
- 夕刊フジ(一部地域のみ、産業経済新聞社)
一般紙(地方紙)
以下の地方紙が購読可能となっている。
- 県下全域を発行エリアとする地方紙
- 山口新聞(下関市、日刊、みなと山口合同新聞社発行)
- 県内特定地域を発行エリアとする地方紙
- 県外に本社があり山口県も発行エリアとする地方紙
専門紙
- 日本全国を発行エリアとする専門紙
- みなと新聞(下関市、水産食品業界紙、みなと山口合同新聞社発行)
スポーツ紙
デイリースポーツ(大阪・神戸本社管轄の広島支社のエリア)を除き、西部本社の販売エリアである。なお、日刊スポーツは2010年(平成22年)4月に防府市以東の管轄が大阪本社版に変更された。そのこともあって、県内で販売されるスポーツ新聞は福岡ソフトバンクホークスやアビスパ福岡などの福岡県に本拠地を置く話題が多い(デイリーに関しては阪神タイガースあるいは広島東洋カープまたはサンフレッチェ広島などの広島にフランチャイズがあるもの)。
- 日刊スポーツ(日刊スポーツ新聞西日本) - 山口市以西は、下関市に本社を置くみなと山口合同新聞社で印刷された西部本社版を販売している。なお、防府市以東は広島県廿日市市にある中国新聞社の工場で印刷された大阪本社版を販売している。
- スポーツニッポン(スポーツニッポン新聞社西部総局)
- 九州スポーツ(東京スポーツ新聞社西部支社) - 下関市に本社を置くみなと山口合同新聞社で紙面を制作・印刷している
- スポーツ報知(スポーツ報知西部本社) - 報知は1998年(平成10年)に九州・山口進出
- デイリースポーツ(神戸新聞社) - 広島版を販売
テレビ・ラジオ放送
テレビの県域放送局
- NHK山口放送局(リモコンキーID:総合1、Eテレ(教育)2)
- NHK下関支局 - 山口放送局の支局、現在は独自放送は行っていない
- テレビ山口(tys;JNN、リモコンキーID:3)
- 山口放送(KRY;NNN、リモコンキーID:4) - 本社:周南市
- 山口朝日放送(yab;ANN、リモコンキーID:5)
ラジオの県域放送局
在日アメリカ軍のラジオ放送局
山口県の電波事情
在山県域局の地上デジタル放送は2006年(平成18年)10月から本放送を開始した。完全移行した現在でも山口朝日放送はNHKや先発2社に比べ中継局の整備で遅れを取っている。
山口県の県域放送局の送信所は周防灘を望む大平山送信所(標高631m)にあり、ここから発射する電波が福岡・大分・愛媛・広島の周防灘沿岸の広範囲にまで到達する。また、関門海峡を望む火の山(下関市)からも高出力の電波が発射されており、福岡県北部で視聴可能なエリアが存在する。逆に三方を海に囲まれている山口県では、福岡や広島から発射される高出力電波の受信可能なエリアも多く存在する。これらが通称「電波銀座」と呼ばれる所以(ゆえん)でもある。
青森県、山梨県、徳島県と同様、県域局に FNN の系列局は存在しない(かつて tys が FNS に加盟していた。現在は離脱)が、山口県では隣接県に存在する FNN の系列局を受信できるエリアが多い(これを加味してか、在福局が「福岡・佐賀」をメインエリアにしているのに対し、TNC は「福岡・山口」をメインエリアにしてニュースを放送することがある(佐賀には同系列のサガテレビがある))。
- 下関市(旧市域)や宇部市など県西部の大半でTNCテレビ西日本が受信可能。
- 岩国市(旧市域)などでtssテレビ新広島が受信可能。
- 柳井市(沿岸部)や周防大島町などでEBCテレビ愛媛が受信可能。
- 萩市北部(須佐田万川地区)などでTSK山陰中央テレビが受信可能。
- 県西部や中部の沿岸部では、TOSテレビ大分(ただし、FNN/NNNクロスネット局)が受信できる場所もある。
これらの事情から、2大テレビ専門誌(週刊TVガイド・ザテレビジョン)では、県東部で「広島・島根・鳥取・山口東版」(山口県域局と広島県域局・鳥取県・島根県の番組表を収録)を、県西部で「福岡・佐賀・山口西版」(山口県域局と福岡県域局・佐賀県域局の番組表を収録)をそれぞれ発行・発売しており、同じ雑誌でありながら同一県内で2種類の冊子を発行している[6]。県の西部では主に「福岡・佐賀・山口西版」を、県東部では「広島・島根・鳥取・山口東版」を発売し、その他の地域ではどちらも発売されている。また月刊の「TVnavi」では九州版で山口県(他、福岡・佐賀・長崎・大分・沖縄も)の番組表を載せている。ただし、「ガイド」「テレビジョン」「Navi」以外の「TVぴあ」「TV Bros.」などは、「福岡・佐賀(・山口)」を発売している。
また、他県のラジオでは県西部の大半でRKB毎日放送・KBC九州朝日放送・FM FUKUOKA・CROSS FM・LOVE FM・OBS大分放送・FM大分が、県東部でRCC中国放送・HFM、RNB南海放送・FM愛媛、県北部でBSS山陰放送・V-airが聴取可能。そのため、山口県のラジオ局はネット番組が比較的多いが、自社制作率の高い福岡や広島、愛媛の県民からは全国ネットのアーティスト番組聴取のために山口県の電波をキャッチするというケースも多く見られる。
山口県は土地柄上、夜間のAM在京・在阪電波よりも、日中から韓国のラジオ電波がよく入り、日本海側ではFMの韓国波も入る。中には、韓国からのAM波に阻害されて県域放送さえ入りにくい地域もある。山口は特に、在京では文化放送 (QR) (1134kHz) が韓国波と被るため、出力の関係で受信不可に近い。在阪局は文化放送ほどではないが入感しづらい。在阪局ではないが電波が飛びやすいといわれるラジオ関西 (CRK) (558kHz) も入らない。夜間になると、日本海側ではKRYラジオ(萩・1485kHz)は萩市内でなければ聴こえなくなり、本来のサービスエリアである長門市などでは入らなくなる。
かつて、山口放送の徳山本局が940kcで放送していた時代には、韓国の水原に大出力局が設置され、県内の一部地域で同局の放送を受信することができなくなったこともある(山口放送三十年史)。
衛星通信についても、山口県はインテルサットのインド洋経由の欧州向け、太平洋経由の米国向けの両方向への通信が可能な位置にあり、KDDI山口衛星通信センターが山口市にある。当センターではインテルサット・インマルサットのサービスをしているが、その他、スカパーJSATが SUPERBIRD の地上局(山口ネットワーク管制センター)、自治体衛星通信機構の地上局(山口管制局)も立地している。後者については、全国瞬時警報システムなど最重要ミッションを運用している。
コミュニティラジオ局
カッコ後ろの「JW」は J-WAVE から、「MB」は Music bird からの番組配信あり(無印は自社製作中心)。
- エフエム萩(FM NANAKO / 萩市) - JW
- エフエムしものせき(COME ON! FM / 下関市) - MB
- エフエムきらら(宇部市)
- エフエム周南(しゅうなんFM / 周南市) - MB
- ぷらざFM(FMわっしょい / 防府市)- JW
- FMながと(FM AQUA / 長門市)
- FM山陽小野田(FMサンサンきらら / 山陽小野田市)
ケーブルテレビ局
山口県にFNN系・TXN系のテレビ局がないことから、県外波を受信する目的としたケーブルテレビ局の加入率が高いと言われている。 テンプレート:Main2
文化・スポーツ
方言
食文化
- 郷土料理
伝統工芸
- 伝統工芸品
特産品・名産品
- はなっこりー - 山口生まれの緑野菜。サイシン(中国野菜)とブロッコリーを掛け合わせたもの。
- フグ・アジ・イカなど - 下関や萩・長門地区では水産業が盛んで、近海物の水揚げが多い。
- クルマエビ- 秋穂町はクルマエビ(車海老、車蝦)の養殖発祥の地でもある。
- 萩・長門地区
- 宇部・小野田・美祢地区
- 下関
スポーツ
- 野球
- 広島東洋カープ2軍(本拠地=広島東洋カープ由宇練習場:岩国市)
- 横浜DeNAベイスターズは下関市が球団発祥の地(当時の本拠地=下関市営球場)である
観光
有形文化財建造物
名所・旧跡・観光スポット
テンプレート:See also 年間観光客数は、下関市が最も多く612万人(2007年度)、次いで岩国市の339万人(同年度)、以下、山口市、萩市と続く。県内には、他にも観光地として名高い所が多い。
- 下関の巌流島や、唐戸地区(海響館など)、火の山、海峡ゆめタワー、城下町長府、東行庵、角島、川棚温泉、湯谷温泉など
- 秋吉台(国内最大のカルスト台地)と、秋芳洞や景清洞など周辺の観光洞窟。
- 岩国の錦帯橋、岩国城、岩国のシロヘビ(天然記念物)。
- 山口の瑠璃光寺五重塔、常栄寺雪舟庭、サビエル記念聖堂、湯田温泉など
- 萩の萩城趾と城下町、松陰神社など
- 防府の古刹群(防府天満宮、阿弥陀寺、玉祖神社など)、大平山公園、三田尻塩田記念産業公園など
- 光の虹ヶ浜海水浴場、室積海岸など
山口県を舞台とした作品
- 映画
- 男はつらいよ 幸福の青い鳥(下関市、萩市他)
- 釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇(宇部市、萩市他)
- チルソクの夏(下関市)
- ロボコン(周南市)
- 嗤う伊右衛門
- カーテンコール(下関市)
- ほたるの星(防府市)
- 四日間の奇蹟(下関市角島)
- 出口のない海(周南市)
- 長州ファイブ
- 風の外側(下関市)
- ハードロマンチッカー(下関市)
- 共喰い(下関市)
- テレビドラマ
- アニメーション
- おれは直角(萩市)
- 奥さまは魔法少女(萩市)
- 新世紀エヴァンゲリオン(1カット、宇部市)
- これが私の御主人様(宇部市)
- リーンの翼(岩国市)
- カッタ君物語(宇部市)
- マイマイ新子と千年の魔法(防府市)
- 最終試験くじら(山口県各地)
- ゲーム
- 最終試験くじら(山口県各地)
山口県出身の人物
脚注
関連項目
外部リンク
- 行政
- 観光
- おいでませ山口へ - 山口県観光連盟
テンプレート:S-start テンプレート:S-bef テンプレート:S-ttl テンプレート:S-aft テンプレート:End
テンプレート:Navbox- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ その起源は、平井龍県知事時代における『オクトピア構想』(オクト(8)とユートピア(理想郷)の造語)にあり、1987年(昭和62年)2月に策定された「第四次県政振興の長期展望」の中で具体化された。
- ↑ 山口県統計分析課
- ↑ テンプレート:PDFlinkによると、国内全体でのケーブルテレビ普及率48.8%に対し、山口県全体で56.7%と公表している。
- ↑ 山口ケーブルビジョン(株)会社概要より
- ↑ ただ、週刊TVガイドでは広島版と名乗っていた時代に、山口県の番組表を掲載し、それを全県で発売していた時期があった。一方、福岡・佐賀・大分の分を含めた「北部九州版」として発行されていた時代には、山口県の番組表は載せていなかった。