萩市
テンプレート:Infobox 萩市(はぎし)は、中国地方の西部、山口県の北部に位置する、日本海に面した市である。
目次
概要
江戸時代に、毛利氏が治める長州藩の本拠地となった都市として有名である。
一方を日本海に面し、三方が山に囲まれた都市であり、道路・鉄道・港湾の整備も遅かったため、山陽側の市町村と比べると発展が弱かった(交通面では隣の長門市の方が発達している)。山陽新幹線博多駅開業時は観光客が増加し、人口も増加するが、その後は観光客の減少と共に人口も減少した。新制の萩市として発足後の2005年国勢調査においても、人口の減少が目立ち、特に合併前の旧町村での減少傾向が目立つ。
幕末から戦前にかけては政財界の大物を多く出すなど、かつては中央たる東京への指向が強かったが、最近では、進学・就職なども九州本島への指向が強い。
司馬遼太郎の幕末小説である『世に棲む日日』や『花神』は、この街が舞台になっている。
萩市中心部は、日本有数の規模を誇るデルタ地帯に発展している。旧・川上村から流れる阿武川(あぶがわ)は川島地区で2つに分かれ、橋本川と松本川となって日本海に注ぐ。また、両河川からは新堀川、藍場川といった小河川が分岐し、市街を流れている。
地理
地勢
山口県北部の日本海に面し、東は島根県境から西は長門市まで、南は山口市、美祢市に接している。離島として見島(みしま)、大島(おおしま)、相島(あいしま)、櫃島(ひつしま)、羽島(はじま)、肥島(ひしま)、尾島(おしま)があり、そのうち見島、大島、相島、櫃島は有人島である。見島を除く6つの島を、市内では総称して「六島(ろくとう)」もしくは「萩・六島村(はぎろくとうそん)」とも呼ぶことがある。
主な山岳としては標高532.8mの高山(こうやま)がある。
なお隣接する阿武町は、萩市に囲まれている。
地名の由来
「市花であるツバキの読みが転訛して、ハギになった」などの説がある。
人口
地区
合併前の市町村は、旧萩広域市町村圏組合を構成し、消防、清掃などを広域で行っていた。
旧萩市中心部は平坦な地形が多いが、三見地区や旧町村部などは主に山間地にあり、特に旧旭村の佐々並地区、旧むつみ村、旧福栄村などは、標高100 - 400mの山に囲まれている。
- 旧市内(阿武川河口部周辺、離島)
- 阿武川の三角州に建設された城下町から発展した。山陰本線は三角州の外側を迂回するように走るが、幹線道路である国道191号は三角州中心部を経由し、下関方面へ向かっている。市内は旧城下町特有である碁盤目状の道路が多い。
- 三方を山、一方を海に囲まれており、中心市街地から周辺の市域・市町へ向かう際は必ず峠を越える必要がある。そのため、雨量が多い場合や積雪などで交通が遮断される場合が多々ある。萩城が建設された由来も、交通に不向きな地形を徳川幕府が気に入ったためといわれている。
- 大雪の時に国道191号線は鎖峠(くさりとうげ)を中心に、隣接する長門市三隅上の宗頭(むねとう)地区 - 山田地区までが遮断される。飯井(いい) - 玉江(たまえ)へ抜ける道は道幅は狭いものの雪が少ないことが多いが、凍結している可能性があるため要注意である。
- 旧萩市は三角州を含んで西から、「三見」(さんみ)→「山田」(やまだ)→「堀内」(ほりうち)→「江向」(えむかい)→「土原」(ひじわら)→「椿東」(ちんとう)→「大井」(おおい)の各地域に分けられ、南側は「椿」(つばき)、北は六島村となって幅が広い。その中で、太字の地域は三角州内にあるが三角州内はもっと細かく分かれることとなる。
- 見島や「萩六島村」の大島、櫃島などの日本海に浮かぶ離島群は萩港と定期航路で結ばれ、旧萩市の一部を構成していた。
- 川上地区(旧川上村)
- 萩市中心部に隣接する山間部。中心部を阿武川が流れ、上流には阿武川ダムがある。
- 国道262号が地域の端を通り、中心部は県道萩川上線が通っている。山地と阿武川ダムの流域面積が多いために可住面積が少なく、集落は山地を縫うように点在している。
- 山間部のため冬季は積雪があり、集落間の移動が困難になる。
- 江崎地区・小川地区(旧田万川町)
- 国道191号沿いの地域。山口県の最北端に位置する。
- 島根県益田市に接し、経済圏・生活圏としては萩市中心部よりも近接する益田市との結びつきが強い。日本海に面しており、気候は比較的温暖だが、益田市との県境は冬季積雪がある。産業は主に漁業と農業であり、東部の小川地区では梨や桃等、果樹の生産が盛んである。
- 吉部地区・高俣地区(旧むつみ村)
- 萩市中心部と島根県津和野町のほぼ中間の山間部に位置する。気候は内陸部特有の気候であり、冬季は積雪、凍結などが多い。中心部からそれたところに国道315号と県道萩篠生線が走っているが、県道萩津和野線で連絡している。主な産業は農業である。萩と津和野を結ぶ観光ルートであり、近年は道の駅(うり坊の郷 katamata)やむつみ昆虫王国の建設、観光牧場(秋川牧園)の開設など、観光にも力を入れている。
- 須佐地区・弥富地区(旧須佐町)
- 隣接する田万川地域同様、益田市との結びつきが強く、生活圏は益田市に多くが依存している。
- 地域は日本海から東側に長く、海に面した須佐地区、山間部の弥富地区と鈴野川地区からなる。須佐地区は比較的温暖だが、山間地区は冬季に積雪もある。須佐地区に国道191号が、山間地区は国道315号が通り、交通状況は良い。
- 第一次産業が多く、観光地数が他の地域より比較的多い。
- 剣先イカの活イカ漁港として有名。近年ローカルブランドとして商標を取得し、「須佐男命いか」として県内外に知られている。
- 明木地区・佐々並地区(旧旭村)
- 国道262号沿い、萩市中心部と山口市のほぼ中間の山間部にあたる。明木地区と佐々並地区の間に山地があり、明木地区は萩市中心部の、佐々並地区は山口市の経済圏になっている。
- 両地区ともそれぞれの300 - 400m級の山に囲まれているが、冬季は明木地区より佐々並地区の方が寒冷であり、積雪が多い。
- 明木地区で県道萩秋芳線が分岐しており、萩市中心部から山口市方面、小郡・美祢方面へ向かう交通の要所である。
- 福井地区・紫福地区(旧福栄村)
- 中心となる福井地区には県道山口福栄須佐線と県道萩篠生線が、紫福(しぶき)地区には県道山口福栄須佐線が通っている。
- 山間の盆地に開けた土地であり、夏季は比較的暑く、冬季は寒冷である。
- 萩市でも屈指の米の生産地である。また、フライドチキン型のチーズケーキも地区内にある道の駅ハピネスふくえで売っている。
隣接する自治体
姉妹都市・友好都市ほか
姉妹都市
国内
国外
- テンプレート:Flagicon 蔚山広域市(大韓民国)
- テンプレート:Flagicon 全羅南道霊岩郡徳津面(大韓民国)
- テンプレート:Flagicon ユーリンゲン・ビルゲンドルフ村(ドイツ連邦共和国)
友好関係の都市
友好都市提携を拒否された都市
- 会津若松市(福島県)
- 会津戦争で会津藩と敵対した長州藩の本拠地が萩市である事から。
- 1986年に、萩市が「敵として戦った戊辰戦争から120年を記念してそろそろ和解を」と、会津若松市に友好都市提携を持ちかけたが、「時期尚早である」「我々は恨みを忘れていない」として、友好関係の締結は拒否された。ただし1996年(平成8年)の会津若松市市民アンケートで「こだわりはない」「どちらでもない」と答えた人は68%、「こだわりがある」と答えた人は32%程である。
- 戊辰戦争後、長州藩を含む官軍が鶴ヶ城下に残った2000人以上に上る会津藩士、商人、農民の死体の埋葬を禁じ、放置された藩士や女性、子供の死体は腐敗して、烏の餌になったとされる件や、戊辰戦争後も山縣有朋ら長州閥によって会津の人達が様々な部分で冷遇されたことがその原因とされている。
- 会津若松市民の中には、賊軍という理由だけで埋葬を禁じた行為についての謝罪が一切ないことに対して、未だ許せないと考える人がいるという(ただし、遺体の埋葬の件に関しては異論は存在する。詳細は戦後会津の観光史学の項目を参照)。現在でも、行政レベル、市民レベルでの交流は幾度となく試されているが、未だ完全な和解には至っていない。
- 『釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇』では福島県出身の医師が山口県に赴任し、地元の女性と結婚しようとするが自らの両親に「山口県の女性とだけは駄目」と反対されるというエピソードが描かれている。
歴史
中世から第二次大戦まで
- 古くは大内氏家臣であった吉見氏の領地であり、津和野城の出丸が築かれていた。
- 関ヶ原の戦いの後の1608年、毛利輝元が日本海に張り出した指月山の麓に萩城を築城し、以後山口の政事堂に藩庁が移されるまでの約260年間、長州藩36万石の城下町として発展した。現在でも細工町、樽屋町など、城下町らしい地名が市内の至る所に残っている。
- 幕末には、吉田松陰が私塾の松下村塾で多くの人材を数多く育成し、そこから桂小五郎(木戸孝允)、吉田稔麿、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文らを出し、又彼らと友好があった井上聞太(井上馨)らの、明治維新の指導者を出した。
- 1876年(明治9年) - 萩の乱が起こる。
- 1889年(明治22年) - 町村制施行により、阿武郡萩町として町制施行。(三角州の部分のみ)
- 1923年(大正12年) - 阿武郡椿東村、椿村、山田村が萩町に吸収合併。
- 1932年(昭和7年)7月1日 - 萩町が山口県内で四番目の市として市制施行(初代萩市の誕生)。
- 1933年(昭和8年)2月 - 山陰本線須佐駅 - 宇田郷駅間が開通。これにより山陰本線が全通。
戦後
- 1955年(昭和30年)3月 - 三見村、大井村、六島村(大島・相島・櫃島・肥島・羽島・尾島)及び見島村が旧萩市に編入合併。
- 1971年(昭和46年) - 阿東町を除く阿武郡7町村と、萩広域市町村圏組合を設置。
- 1975年(昭和50年) - 旧川上村に阿武川ダムが完成。
- 1996年(平成8年)10月14日 - 山口県立萩美術館・浦上記念館が開館。
- 2004年(平成16年)3月31日 - 阿武町と須佐町が合併協議会から離脱。
- 2004年(平成16年)5月28日 - 須佐町が合併協議会に復帰。現在の枠組みができる。
- 2004年(平成16年)11月11日 - 萩開府400年を記念して萩博物館が開館。
- 2005年(平成17年)3月6日 - 旧萩市と川上村、田万川町、むつみ村、須佐町、旭村および福栄村が対等合併し、新制の萩市となった。
行政
市政運営
広大な市域のため、旧町村部にはそれぞれ総合事務所を置き、それぞれに地域振興部門、市民窓口部門、産業振興部門の3部門を配し、行政サービスを低下させることなく従来の業務ができるようになっている。 また、離島の見島と大島にそれぞれ支所と出張所が設置されている。
- 総合事務所
- 支所
- 見島支所、小川支所、高俣支所、弥富支所、佐々並支所、紫福支所
- 出張所
- 三見出張所、大井出張所、大島出張所
医療行政
椿地区に医療機関と老人保健施設が併設した萩・健康維新の里(萩市民病院と福祉・複合施設かがやき)を、2000年4月に開設した。
また一時、萩医療圏から入院施設のある小児科がなくなるという事態があったが、住民の要望で市民病院に小児科を設置し、圏域で唯一の小児科病院となっている。また、離島や中心部から離れた旧町村部にはそれぞれ公立の診療所が設置されている。
なお萩市民病院は、山口県北部で唯一の結核医療機関である。
公立病院
- 萩市民病院
公立診療所
- 旧萩市
- 萩市見島診療所
- 萩市見島診療所宇津分室
- 萩市大島診療所
- 萩市見島歯科診療所
- 旧川上村
- 萩市川上診療所
- 旧田万川町
- 萩市田万川歯科診療所
- 旧むつみ村
- 萩市むつみ診療所
- 萩市むつみ診療所高俣出張所
- 旧須佐町
- 萩市弥富診療センター
- 萩市弥富歯科診療所
- 旧旭村
- 萩市明木診療所
- 萩市佐々並診療所
- 旧福栄村
- 萩市福川診療所
- 萩市紫福診療所
警察署
経済
産業
観光業と農業、漁業が多い。工業はほとんど発展していないが、山間のむつみ地区、旭地区、福栄地区では工業団地を造り誘致を行っている。しかし交通の利便性などの地理的条件から進出する企業は少ない。
観光業においては、東萩駅前にあった観光ホテルの廃業(現在は民事再生法の手続きにより、以前からあった土産物屋に加え、貸自転車屋・和食処・居酒屋・喫茶店・カラオケボックス・ゲームセンター・フィットネススタジオ・エステサロンのテナントが入った新たな観光ホテルとして、経営を再開している)や中心商店街などの衰退・全盛期に比べ観光客減少の不況感が漂っており、それらは萩市の大きな課題となっている。
漁業
主な企業
- 日本果実工業(萩加工場)
- 萩本陣(旅館)
- スナダフーヅ本部(うどん屋チェーン店)
- 井上商店(水産加工)
- 美萩工芸(旧萩桐箱店)(桐箱製造)
- 岸田商会(ポン酢製造)
- 光國本店
- 柚子屋本店
- データロジック(鉄骨CADの開発)
- 中原木材工業(オーダー木材家具製作)
学校
大学
- 私立
高等学校
萩市内には3校あり、いずれも中心部に設置している。
- 私立
中学校
- 私立
小学校
特別支援学校
専修学校
交通
交通網の整備は、山口県内では最も遅い地域であり、特に新幹線、高速道路網、空港へのアクセスが著しく不便である。
新幹線は山陽新幹線新山口駅を利用する人が最も多いが、萩駅 - 新山口駅間は路線バスのみしかなく、所要時間も1時間程度かかる。戦前には萩と岩国を結ぶ鉄道計画があり、当時の首相であった田中義一は萩出身ということで計画も前向きだったが、田中義一内閣の総辞職とともに頓挫、昭和40年代には鉄道で小郡(現在の山口市小郡)と萩を結ぶ「小萩線」の建設計画があったが、沿線町村の住民による反対や当時の国鉄の赤字路線整理の中で頓挫してしまった。
高速道路は、現在小倉方面へは中国自動車道美祢IC、広島方面へは山陽自動車道防府東ICを利用する場合が多い。ただし、どの最寄インターも車で最短約40分以上かかる。しかし、2011年(平成23年)5月28日に美祢市にある小郡萩道路絵堂ICから同じく美祢市の中国自動車道と小郡萩道路上にある美祢東JCTまでが全線開通した為(調査区間は除く)絵堂ICから乗れば、美祢ICまで30分台で行けるようになった。
空路は山口宇部空港または石見空港を利用する。なお石見空港は愛称が「萩・石見空港」となっているが、利用者はあまり多くない。車を使用すれば山口宇部空港まで2時間、石見空港まで1時間かかる。
鉄道
西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線が海岸沿いを東西に通るが、市街地の中心である三角州に乗り入れることなく、その南を迂回している。市の代表駅は東萩駅である。
島根県益田市から山口県に入った山陰本線は、田万川地区で海岸線から逸れ山地を走る。須佐駅 - 宇田郷駅間にある大刈トンネルを抜けると阿武町内は日本海沿いに、再び萩市内に入る時は内陸を走り海岸線を走るのは玉江駅以降である。
中心部に入ると、市街地の東に東萩駅、南に萩駅、西に玉江駅がある。またこの路線にはかつて、山口県内のみに停車する在来線特急「いそかぜ」が益田駅 - 小倉駅間で1日1往復運行され、東萩に停車していたが、利用客の減少に伴い2005年3月1日のダイヤ改正で廃止された。現在は1 - 3時間おきに列車が運行されており、山口県内の鉄道路線の中では利用客が少ない区間の一つである。
バス
東萩駅前と市中心部にある萩バスセンターを中心に、近距離、遠距離のバスが出ている。一般路線バスは市内全域を防長交通が、市中心部 - 旧旭村( - 山口駅)方面を中国ジェイアールバスが、旧須佐町・旧田万川町( - 益田駅)方面を石見交通が担当している。
- 主な一般路線特急バス
- 新山口駅行き「はぎ号」(中国ジェイアールバス・防長交通)
- 萩・石見空港連絡バス(防長交通・石見交通)
道路
益田市より国道191号が海岸線に沿って南下して市内中心部を横断し、須佐で国道315号が、市中心部の土原で国道262号が、郊外の山田で国道490号がそれぞれ分かれている。国道191号は市内中心部では片側2車線の4車線になり、国道262号も現在改良工事が行われている。
高速道路網については、国道191号のバイパス道路、2011年(平成23年)9月23日に全線開通した萩・三隅道路(山陰自動車道)、国道490号のバイパス道路として、まだ調査区間段階だが小郡萩道路の未開通部分である、絵堂IC - 萩IC付近までの事業着手が2014年度に予定されている。
国道
- 国道191号
- 国道262号
- 国道315号
- 国道490号
主要地方道
- 山口県道10号山口福栄須佐線
- 山口県道11号萩篠生線
- 山口県道・島根県道13号萩津和野線|山口県道13号萩津和野線
- 山口県道14号益田阿武線
- 山口県道17号津和野田万川線
- 山口県道32号萩秋芳線 - 萩道路
- 山口県道62号山口旭線
- 山口県道64号萩三隅線
- 山口県道67号萩川上線
一般県道
離島航路
離島航路は萩市が主に出資している萩海運が運営しており、離島の見島、大島、相島の三島と市内浜崎にある萩商港を結んでいる。
- 萩 - 見島航路
- 萩 - 大島航路
- 萩 - 相島航路
なお、櫃島には航路がなく、島と本土の間の移動には住民所有の船舶を主に使用している。
観光
名所旧跡・観光地
観光地としては、松陰神社・松下村塾など幕末から明治維新にかけて活躍した長州藩の志士たちの史跡、萩焼窯元など伝統工芸に関する施設などが主である。
多くが江戸時代から幕末にかけてのものであるが、旧町村部は自然を生かした観光地が多い。
- 旧市内(阿武川河口部周辺)、離島部
- 江崎地区・小川地区(旧・田万川町)
- 田万川温泉
- 西堂寺六角堂
- 道の駅ゆとりパークたまがわ
- 吉部地区・高俣地区(旧・むつみ村)
- ひまわりロード
- 昆虫王国
- 秋川牧園(俗名・むつみ牧場)
- 道の駅うり坊の郷 katamata
- 明木地区・佐々並地区(旧・旭村)
- 萩往還
- 萩アクティビティパーク
- 農産物加工販売所「つつじ」
- 道の駅あさひ
- はやし屋旅館
- 福川地区・紫福地区(旧・福栄村)
- 森田家住宅
- 大板山たたら製鉄遺跡
- 道の駅ハピネスふくえ
主な祭り・イベント
萩市は四季を通じて常にイベントを行っているが、伝統的な祭事はそれらのイベントの一部に組み込まれていることが多い。
例えば、山口県無形民俗文化財に指定されている「お船謡(おふなうた)」は夏祭りでのイベントの一つとして行われている。
- 萩・椿まつり(2月中旬 - 3月下旬まで)
- 萩焼祭り(主に5月上旬)
- おしくらごう(和船競争)(6月上旬)
- 萩夏まつり(毎年8月1日 - 3日)
- 萩花火大会(8月1日)
- 万灯会(8月13日は大照院、8月15日は東光寺)
- 萩クロマグロトーナメント(10月または11月)
- 萩時代まつり(11月第2土曜・日曜)
- 維新の里 萩城下町マラソン(12月上旬)
特産品
- 萩焼 - 市内に多くの窯元があるが、その中でも三輪窯(三輪休雪)と坂窯(坂高麗左衛門)が二大窯元として有名である。
- 夏みかん - 明治期に武士への救済措置として栽培が奨励され、現在も城下町の土塀より枝を張った夏みかんを見ることが出来る。
- 夏みかん菓子
- 蒲鉾
- ごぼう巻き
- 見蘭牛
- しそわかめ
- 須佐男命いか、赤米(これらは旧須佐町)
- 柚(旧川上村)
- 桃、梨(これらは旧田万川町)
- 大根、松茸(旧むつみ村)
- 佐々並豆腐、明木醤油(これらは旧旭村)
- そば饅頭(これらは旧福栄村)
- ういろう(外郎)は蒸し菓子の一つ。
萩市を舞台とした作品
- 赤かぶ検事奮戦記第3シリーズ(推理小説及びそれを原作としたテレビドラマ)
- 奥さまは魔法少女(テレビアニメ。DVD特典に出演者による萩市観光紹介が収録されている)
- 緋が走る(漫画及びそれを原作としたテレビドラマ)
- おれは直角(漫画及びそれを原作としたテレビアニメ。萩明倫館が舞台)
- 釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇(松竹、2001年公開。萩市のシーンは後半から登場する)
- 虹を織る(NHK連続テレビ小説)
- 最終試験くじら(CIRCUS制作のゲーム及びそれを原作としたアニメ、漫画。この他防府市や阿武町も舞台)
- はじまりの歌(NHKの特集テレビドラマ。第63回NHK紅白歌合戦の白組司会を務めた嵐が当番組で歌ったふるさとをモチーフに制作された)
- 花燃ゆ(NHK大河ドラマ。2015年1月~12月までの放送予定)
メディア
- エフエム萩(FM NANAKO。コミュニティ放送)
- 萩ケーブルネットワーク(HCN12。ケーブルテレビ局)
- 萩市総合情報施設(旧・川上村・むつみ村・旭村・福栄村の地域をサービスエリアとする市営ケーブルテレビ施設)
- 山口新聞萩支局
- はぎ時事新聞(長門時事新聞を発行している長門市に本社を置く長門時事新聞社が萩市、阿武町を中心に発行しているローカル紙)
萩市出身の有名人
明治から第二次大戦まで
- 阿武天風 - 小説家、旧三見村出身
- 飯田俊徳
- 井上勝
- 入江九一
- 奥平謙輔
- 桂太郎 - 政治家、軍人、第11・13・15代内閣総理大臣
- 木戸孝允(桂小五郎)
- 久坂玄瑞
- 久原房之助 - 実業家、政治家
- 厚東常吉
- 品川弥二郎
- 高杉晋作
- 田中義一 - 政治家、軍人、第26代内閣総理大臣
- 広沢真臣
- 松林桂月 - 南画家
- 山縣有朋 - 政治家、軍人、第3・9代内閣総理大臣
- 山田顕義
- 山根キク -ジャーナリスト、政治家、婦人参政権獲得運動に尽力。
- 吉田松陰
- 吉田稔麿
戦後
- 阿武教子 - 女子柔道選手
- 宇野亜由美 - 漫画家
- 勝津正男 - 山口放送アナウンサー
- 金崎睦美 - 女優
- 河村建夫 - 政治家、衆議院議員、前内閣官房長官、元文部科学大臣
- きただにひろし - アーティスト
- 紀野一義 - 仏教学者、宗教家
- 佐伯かよの - 漫画家
- 志賀義雄 - 政治家、革命家、元日本共産党衆議院議員
- 城野ゆき - 女優
- 田坂都 - 女優
- 田中龍夫 - 政治家、元文部大臣、元通産大臣、元衆議院議員、元山口県知事
- 長安智子 - 四国放送アナウンサー
- 七瀬葵 - イラストレーター、漫画家
- 野坂参三 - 政治家、革命家、元日本共産党議長、元参議院議員
- 廣田浩章 - プロ野球選手
- 山本和智 - 作曲家
- 山本祐司 - 元毎日新聞記者
- 山下春江 - 政治家、元衆議院議員、元参議院議員
- 吉武恵市 - 政治家、元衆議院議員、元参議院議員、元自治大臣・労働大臣
出来事
萩市出身の幕末の3志士(吉田松陰・木戸孝允(桂小五郎)・高杉晋作)について、東京の企業が、食品などさまざまな商品で商標登録を行っていたことが発覚、同市は特許庁に異議申し立てを行った。同市は、3人の名声に便乗した、商標権による利益取得が目的と主張している。
その他
- かおり風景100選:萩城下町夏みかんの花
- 水の郷百選:守ろう 育てよう ふるさとの川
- 日本経済新聞社何でもランキング:散策したい歴史ある町並み 第1位
- 萩市特産のナス「萩たまげなす」が2006年6月15日放送の日本テレビ系列「新どっちの料理ショー」で紹介された。
周辺都市との距離
- 山口市 45km
- 下関市 105km
- 益田市 60km