阿東町
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
阿東町(あとうちょう)は、山口県北東部にあった町。阿武郡に属していた。
2010年(平成22年)1月16日に山口市に編入され廃止した。
目次
地理
中国山地に囲まれた山間の複数の集落から成る。町内を阿武川(阿武川本川および支流の蔵目喜川)が貫流し、日本海に向かって注ぐ。標高300m前後で夏も涼しく、冬場には山口県内屈指の豪雪地帯(別名:山口県の北海道)であり、町内には十種ヶ峰スキー場、船平山スキー場がある。
隣接していた自治体
歴史
沿革
市町村合併
阿東町はいわゆる「平成の大合併」においては山口市あるいは萩市を始めとする周辺自治体との合併を模索していたが、山口市は防府市・吉敷郡3町(小郡町・阿知須町・秋穂町)及び佐波郡徳地町との合併を、萩市は阿東町を除く阿武郡各町村との合併協議を優先したため、阿東町はいずれの合併の枠組みから取り残されてしまった。その後県が県央部における中核市構想として山口市・防府市・阿東町との2市1町での合併の枠組みを示したことにより、先行合併として山口市と阿東町の間で合併協議会が設置された。協議の結果、2010年1月16日に阿東町が山口市に編入合併する(阿東町役場を山口市役所阿東総合支所とする)ことで両市町の間で合意した。これにより、阿武郡に属する町は萩市との合併協議が決裂し単独町制を敷いている阿武町のみとなる。
なお、防府市は現在も山口市との合併に難色を示しており、中核市の形成は依然として先行き不透明である。
行政
- 町長:田中祥隆(任期:平成18年2月28日から、最終代)
警察署
経済
産業
農業が基幹産業であり、稲作は県内でも有数の地域である(特にコシヒカリ)。また寒冷な土地を生かし、リンゴや梨の栽培も盛んである。リンゴは日本で栽培される最南端の地域にあたる。
名物・特産品
教育
高等学校
- 山口県立徳佐高等学校(2008年山口高校徳佐分校設置に伴い、2010年3月閉校)
- 山口県立山口高等学校徳佐分校(2008年4月開校)
中学校
- 阿東町立阿東中学校
- 阿東町立阿東東中学校
小学校
- 阿東町立生雲小学校
- 阿東町立さくら小学校
- 阿東町立徳佐小学校
- 阿東町立嘉年小学校
交通
鉄道路線
路線バス
道路
- 一般国道
- 主要地方道
名所・旧跡・観光スポット
- 長門峡
- 道の駅長門峡
- 十種ヶ峰ウッドパーク(オートキャンプ場・スキー場)
- 船平山スキー場
- 願成就温泉(道の駅願成就温泉)
- 徳佐しだれざくら - 特に、徳佐八幡宮周辺で見ることができる。
- 船方総合農場(観光牧場)
- 蔵目喜(ぞうめき)梨園
- リンゴ狩り
- 釣り堀 - 地福近辺。
- 亀山の宝篋印塔 - 静御前の墓と伝わる。