下関市立大学
テンプレート:Infobox 下関市立大学(しものせきしりつだいがく、テンプレート:Lang-en)は、山口県下関市大学町2-1-1に本部を置く日本の公立大学である。1962年に設置された。大学の略称は市大(しだい)、下市(しもいち)、下大(しもだい)。
概観
大学全体
第二次世界大戦後の間もない時期に下関の夜間講座に学んでいた勤労青年の「大学で学びたい」という要望から生まれた大学である。
スローガン
海峡の英知。未来へ そして世界へ。
教育および研究
経済や経営・商学の理論のほかに、下関という地形的・歴史的環境を生かした地域に関する研究や、東アジアを主とした経済に関する研究が多く進められている。また、主にアジア圏からの留学生を受け入れており、国際交流センター室という機関も設けている。外国語教育においては、第1外国語として英語・中国語・朝鮮語から選択できる。
学風および特色
沿革
略歴
年表
- 1956年 下関商業短期大学設立
- 1962年 下関市立大学設立 経済学部経済学科設置
- 1983年 経済学部国際商学科設置
- 2000年 大学院設立 経済学研究科設置
- 2007年 公立大学法人下関市立大学による設置運営へ移行
- 2011年 経済学部公共マネジメント学科設置
基礎データ
所在地
- 山口県下関市大学町二丁目一番一号
唐戸サテライトキャンパス
- 山口県下関市唐戸町4-1(唐戸商店街「カラトピア」1階)
象徴
校歌は「青潮ゆたかに」(作詞:山田龍雄、作曲・編曲:枡谷學)
教育および研究
組織
学部
- 経済学部
- 経済学科
- 現代経済コース
- 地域経済コース
- 国際商学科
- 国際商学コース
- 経営学コース
- 経営情報コース
- 公共マネジメント学科
- 経済学科
大学院
- 経済学研究科
- 経済社会システム専攻
- 国際ビジネスコミュニケーション専攻
附属機関
- 附属産業文化研究所
- 地域共創センター
- キャリアセンター
- 国際交流センター
- 図書館
- 鯨資料室
- ふく資料室
鯨資料室
日本の大学では初めて[1]の鯨資料室が、大学図書館内に設置されている。専門書、捕鯨会社の社報、組合記録、鯨の歯と骨、皮でつくった民芸品、捕鯨船の警鐘など、鯨に関する貴重な資料計約600点を展示している。
教育
学部
卒業に必要な単位は134単位。4年次までは、各学期毎に25単位までの履修しかできない。基礎教育、教養教育、専門教育、演習、自発教育、自発学習科目から単位を取得する必要がある。教職課程のカリキュラム(中学校教諭一種免許社会、高等学校教諭一種免許地理歴史・公民・商業の4種)も別に用意されている。それらは主に4・5限目に開講されている。第1外国語として英語、中国語、朝鮮語の中から選択し、希望すれば4年次まで講義が用意される。
2年次秋学期からコース別に分かれる。経済学科は「現代経済コース」「地域経済コース」、国際商学科は「国際商学コース」「経営学コース」「経営情報コース」から選択する。
2003年度より東亜大学と梅光学院大学と単位互換制度(通称Aキャンパス)を実施している。前述の25単位制限内でしか履修はできない。
大学院
大学院修了に必要な単位は30単位である。経済社会システム専攻は経済システム分野・コミュニティシステム分野が、国際ビジネスコミュニケーション専攻はビジネス分野・国際コミュニケーション分野がある。
馬関祭
馬関祭(ばかんさい)は、毎年10月末に行われている大学祭。2007年までに46回実施されている。例年ふく鍋が実行委員会により無料で振る舞われる(第30回〔1991年〕から)。
沿革
- 1956年 - 11月24日・25日、下関商業短期大学の開学記念大学祭を行う。民芸品の展示、写真展、英語弁論大会、マラソン大会、菊池勇夫による講演などが行われた。大洋漁業や森永製菓が展示に協力した。
- 1962年 - 下関市立大学開学。この年の11月、前身の下関市立商業短期大学(下関市貴船町三丁目・現在の済生会下関総合病院付近にあった夜間学校。1956~1964年)と合同で第1回大学祭を開催する。
- 1972年 - 祭称を大学祭から馬関祭に改称する。
- 1986年 - パンフレットの判型がB5判から現行のA4判に変更される。
- 1990年 - 祭称を源平祭に改称する。しかし、大学祭から馬関祭に改称した時と違って学生の総意ではなく大学祭実行委員会事務局が決めたことや期間中に大学を訪れた卒業生から祭称を変更するのは問題であるという意見が出たことからわずか1年間だけの祭称に終わった。
スローガン・テーマ
「下関市立大学 50年の軌跡」によると第5回までがスローガンで、それ以降はテーマとなっている。
- 第1回(1962) 若い世代は大学と社会に何を望むか
- 第2回(1963) 1.我々独自のカラーを打ち出そう! 2.下関の文化発展に寄与しよう! 3.学問の自由と学園の自治を守ろう!
- 第3回(1964) 我々の現在を深く分析し未来の発展を目指そう!
- 第4回(1965) きな臭い戦争のにおいと生活の不安をとりはらい、伸び伸びとした学園生活を送るためにすべての学友は団結しよう
- 第5回(1966) ベトナム戦争反対、大学の自治・学問の自由・学校生活の向上をめざして
- 第6回(1967) 世界の平和と豊かな学園生活を目指し、学問・文化に取り組もう
- 第7回(1968) 安保条約破棄、教官をよこせ
- 第8回(1969) 祖国と学園に真理のメスを
- 第9回(1970) 燃やせ!真理への情熱、築け!変革へのスクラム
- 第10回(1971) アンニュイからの脱皮、情熱の燃焼、創造の爆発を!
- 第11回(1972) 6日間の白いページ
- 第12回(1973) 大学と学問の蘇生をめざして
- 第13回(1974) 真理探究の場としての大学
- 第14回(1975) めざせ!思考と創造の飛躍的発展
- 第15回(1976) 烈風の渦中、燃やせ真理への情熱、築け未来への礎!
- 第16回(1977) 混迷の時代、切り開け新しい未来を自らの手で
- 第17回(1978) くちびるに歌を、こころに希望を
- 第18回(1979) 変革の時代、今こそ我々の英知と情熱で80年代の飛躍をめざせ
- 第19回(1980) 増大する現状変革のエネルギーを結集させ、激動する80年代を我々学生の手で切りひらこう
- 第20回(1981) 青年の未来と平和
- 第21回(1982) 確立-真の平和への探求-
- 第22回(1983) 自由と創造の世界へ
- 第23回(1984) I love 下関
- 第24回(1985) What's going on!
- 第25回(1986) 30th anniversary
- 第26回(1987) (テーマなし)
- 第27回(1988) Imagination
- 第28回(1989) Break Up Your Dimension
- 第29回(1990) FROM市大TO始大
- 第30回(1991) 市大においでよ
- 第31回(1992) 市大放題
- 第32回(1993) 楽祭
- 第33回(1994) REVOLUTION
- 第34回(1995) ジグゾーパズル
- 第35回(1996) BEAT EMOTION
- 第36回(1997) ゼロ
- 第37回(1998) ONE~それぞれのONEを探求せよ
- 第38回(1999) ∞~可能性は無限大に~
- 第39回(2000) サンキュ
- 第40回(2001) re-birth
- 第41回(2002) 41-DON!(よーいどん)
- 第42回(2003) RUNNER'S HIGH
- 第43回(2004) 轍(わだち)
- 第44回(2005) PartY
- 第45回(2006) flower
- 第46回(2007) 環~ありがとう~
- 第47回(2008) Smile~笑顔の数だけ幸せになるほ~
- 第48回(2009) Raise a Revolution~22世紀を今、見据えよう~
- 第49回(2010) 新・GAMUSHARA
- 第50回(2011) 飛翔~50th Anniversary~
- 第51回(2012) START
大学関係者と組織
大学関係者組織
大学関係者一覧
施設
キャンパス
対外関係
他大学との協定
関門大学連合
関門大学連合は下関市立大学と北九州市立大学を核とした大学連合構想である。共同授業や共通の出先教室開設を想定し、将来は両市内の他大学との連携や再編も視野に入れている。当面の検討内容は下関市内やJR小倉駅前に共通のサテライト教室設置、複数大学の教官による共同授業や公開講座、授業の相互開放など。下関市立大(1学部・同2076人)と北九州市立大(5学部・学生6794人)を中心に両市内の13の国公私立大学、研究機関に参加を呼びかける方針。
友好交流協定
公式サイト
脚注
出典
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