発車メロディ
テンプレート:複数の問題 発車メロディ(はっしゃメロディ)とは主に鉄道駅において乗降中の利用者に列車が発車することを伝える音楽あるいはそのシステムである。バス停留所やフェリーターミナルでも同様の目的・機能を持つものが存在する他、貨物駅でも入換・発車時に注意喚起の目的で同様のシステムが採用されることがある。なお、車両接近・通過時に列車が接近することを伝える「接近メロディ」も本稿にて記述する。
列車発車時に使用されるメロディ・チャイム・ブザーなどを一まとめにして発車ベルと呼ぶこともある。車両によっては、車両の車外に案内用スピーカーを搭載し、乗務員の押しボタン操作により、発車メロディ(乗降促進音、乗降促進放送)を鳴らせるものもある(これについては乗車促進音を参照のこと)。
目次
- 1 歴史
- 2 発車メロディの種類
- 2.1 JR旅客各社
- 2.2 私鉄・公営交通・第三セクター
- 2.2.1 仙台空港鉄道
- 2.2.2 東武鉄道
- 2.2.3 西武鉄道
- 2.2.4 東京地下鉄(東京メトロ)
- 2.2.5 東京都交通局(都営地下鉄)・東京急行電鉄(目黒線)・埼玉高速鉄道
- 2.2.6 東京急行電鉄・横浜高速鉄道
- 2.2.7 小田急電鉄
- 2.2.8 東京臨海高速鉄道りんかい線
- 2.2.9 横浜市交通局(横浜市営地下鉄)
- 2.2.10 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線
- 2.2.11 関東鉄道
- 2.2.12 上信電鉄
- 2.2.13 箱根登山鉄道
- 2.2.14 富士急行
- 2.2.15 しなの鉄道
- 2.2.16 万葉線
- 2.2.17 えちぜん鉄道
- 2.2.18 遠州鉄道
- 2.2.19 名古屋鉄道・名古屋市交通局
- 2.2.20 近畿日本鉄道
- 2.2.21 京阪電気鉄道
- 2.2.22 叡山電鉄
- 2.2.23 京福電気鉄道
- 2.2.24 阪急電鉄
- 2.2.25 阪神電気鉄道
- 2.2.26 大阪府都市開発(泉北高速鉄道)
- 2.2.27 京都市交通局(京都市営地下鉄)
- 2.2.28 大阪市交通局(大阪市営地下鉄)
- 2.2.29 北大阪急行電鉄
- 2.2.30 神戸市交通局(神戸市営地下鉄)
- 2.2.31 神戸新交通
- 2.2.32 山陽電気鉄道
- 2.2.33 広島高速交通(アストラムライン)
- 2.2.34 広島電鉄
- 2.2.35 高松琴平電気鉄道
- 2.2.36 伊予鉄道
- 2.2.37 沖縄都市モノレール
- 3 接近メロディ
- 4 特記事項
- 5 脚注
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
歴史
発車メロディの嚆矢については諸説あるが、1970年代には一部の大手私鉄で使用されていた(1971年8月より京阪電気鉄道で使用開始[1])。
発車メロディの種類
JR旅客各社
北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 旅立ちの鐘
- 函館本線函館駅で導入されている。『旅立ちの鐘』は1990年頃から昼間の特急「北斗」・「スーパー北斗」、「はつかり」、快速「海峡」の発車時に使用されていた。ただし1997〜2002年の3〜10月頃は快速「海峡」が「ドラえもん海底列車」として運行され、発車の際に『ドラえもんのうた』が用いられた。設備の関係上「北斗」「はつかり」発車の際も同曲が使用された。2004年と2005年の間は特急「ドラえもん海底列車」の発車の際に使用された。
東日本旅客鉄道(JR東日本)
現在一番多くのメロディを使用する東日本旅客鉄道(JR東日本)では旧・日本国有鉄道(国鉄)時代の1970年代後半から電子音化したベル(「ピロピロピロ」という音)を使用していたが、多数の駅利用客から耳障りであるなどと不評であった。そのため1988年の千葉駅での発車ベル廃止を経て女性社員らが主導となりプロジェクトを立ち上げ音響機器・楽器メーカーとして知られるヤマハに新しい発車メロディ放送システムの開発を依頼、1989年3月11日に新宿駅と渋谷駅に導入した[2]。この際にピアノや鈴、ハープといった音色と人の心を落ち着かせる雰囲気のメロディを採用した。現在、両駅は別のメロディを使用している。
1990年代に入り初期の発車メロディが好評を博したことを受けて他駅でも導入の機運が高まったが、以後の導入に関してはコストダウンを図ったシステムが採用された。採用された代表的な会社が音響機器メーカーのUNI-PEX(ユニペックス)で、オカリナ奏者・宗次郎のメロディ『清流』や『雲を友として』などの他にオリジナル曲を採用した。これらのメロディは同社が製造した自動放送装置と合わせるようにしてコストダウンを図ったと思われる。なお、これらのメロディは東京近郊の駅で導入していたが宗次郎の曲は契約上の関係で同社横浜・八王子・東京・大宮支社管内の駅では2005年3月頃相次いで変更され、2014年3月の上越線高崎問屋町駅を最後に消滅した。
1990年代後半から蒲田駅で『蒲田行進曲』が使われたり高田馬場駅や新座駅で『鉄腕アトム』のテーマ曲を使うなど、駅に関連する曲が使われる機会(いわゆる「ご当地ソング」)が増えた。
2010年7月からおよそ1か月の間、新橋駅の発車メロディが『ウイスキーが、お好きでしょ』に替わったが、これは発車メロディを使ったサントリーの広告という位置付けであり、JR東日本として初の試みであった。
総じてJR東日本エリアではほとんどの駅の在来線ホームと一部の駅の新幹線ホームが旧来の発車ベルから発車メロディへ変更されている(元々発車ベルがなかった駅を除く)。よって在来線ホームが未だに発車ベルのままとなっているのは少数に限られる。一方で、長野支社管内などでは元々発車メロディを採用していた駅が放送設備更新によりベル化したという事例もある。なお、JR東日本の支社では新潟支社のみが長らく発車メロディを導入していなかったが、2013年9月1日から越後線白山駅で使用開始した。
なお、E233系・E531系・E721系などには、車両側に車外メロディが設置されており、現在、主に関東や東北地区の発車メロディ未設置駅で使用されている(一時期、実験的に吉祥寺駅で、車外メロディのみ作動させていた)。
- 汎用メロディ
- 別項に述べるご当地メロディを除いて、以下の製作所のメロディを使用している。
- ユニペックス製 詳しくは日本電音へ
- 初期から参加しているメーカーで、認知度の高いメロディが多い。
- 東洋メディアリンクス製 詳しくは東洋メディアリンクスへ
- 東日本のエリア全般で広く使用されている。
- 櫻井音楽工房製 詳しくはテイチクエンタテインメント、又は櫻井音楽工房へ
- 名前が付いているのが大きな特徴(『小川のせせらぎ』、『海岸通り』など)。
- 五感工房製 詳しくは五感工房へ
- 途中で転調するものが多いのが特徴。JR-SH(番号)という名前の付け方。調違いのヴァージョンも存在する。
- サウンドファクトリー製 詳しくはサウンドファクトリーへ
- 名前の付け方が、SF-番号という方法。
- 永楽電気製 詳しくは永楽電気へ
- 童謡、唱歌などのアレンジが多い(『アマリリス』、『牧場の朝』など)。
- カンノ製作所製 詳しくはカンノ製作所へ
- 曲名、整理番号等は特にない。どちらかと言えばベルに近い。
- スイッチ製 詳しくはスイッチ (音楽制作会社)へ
- 最近新曲が多数導入されている。1駅でしか使われていない曲が殆ど。
- ユニペックス製 詳しくは日本電音へ
- 以上の製作所は主な製作所であり、上記以外の会社も製作している。
- 駅や周辺の歴史的経緯・祭り
- 2004年から毎年8月限定で中央・総武緩行線の高円寺駅(東京高円寺阿波おどり開催)、2014年から毎年8月限定で武蔵野線の南越谷駅(南越谷阿波踊り開催)で使用されている。高円寺駅は阿波おどりの基本のお囃子をアレンジしたもの、南越谷駅は徳島の有名連である「阿呆連」が演奏したお囃子を用いている。
- 2013年7月5日の第63回湘南ひらつか七夕まつり開催に合わせ、東海道線の平塚駅に導入された。また、2014年7月7日からは、阿佐谷七夕まつり60周年を記念して、中央線の阿佐ケ谷駅にも導入されている。なお、阿佐ケ谷駅のものはジャズ風のアレンジになっている。
- 2014年6月14日より、横浜線の淵野辺駅に導入。宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスの最寄り駅であることから、宇宙をイメージして採用された。
- 応援歌・テーマソング
- Zip-A-Dee-Doo-Dah(下り)/It's a small world(上り)(ディズニーテーマソング)【2004年6月以降下記以外の期間】
- 魔法の鍵〜The Dream Goes On(上下とも)(石井竜也&高杉さと美)【2008年4月 - 2009年4月】
- Happiness is Here(上下とも)【2013年4月 - 2014年3月】
- 京葉線の舞浜駅に導入された。東京ディズニーランド・東京ディズニーシーなどの東京ディズニーリゾート最寄り駅であるため。2008年4月から東京ディズニーランド開園25周年記念イメージソングの『魔法の鍵〜The Dream Goes On』に、2013年4月から東京ディズニーランド開園30周年記念イメージソングの『Happiness is Here』に、いずれも1年間の期間限定で変更されている。
- 2005年3月の開幕戦から京葉線の海浜幕張駅に導入された。プロ野球パシフィック・リーグ球団である千葉ロッテマリーンズの本拠地・QVCマリンフィールドの最寄り駅であることから。
- 2007年9月から、大宮アルディージャのホームタウンである大宮駅2番線(京浜東北線)ホームで導入されている。
- 2013年10月より行田駅に導入。行田市観光大使であるスターダストレビューの代表曲。
- 2013年11月1日より採用。駅前にある「長久保赤水銅像」を記念。
- 首都圏(その他)
- 雨のステイション
- 2006年3月から青梅線の西立川駅で使用されている。荒井由実(松任谷由実)の代表曲の1つで、3rdアルバム「COBALT HOUR」に収録されている。当初は同年6月末までの使用予定だったが、好評のため1年間延長された。しかし、その後も継続使用されている。
- 雨のステイション
- 東北地方
- 地元出身デュオ「ダックスムーン」の曲をアレンジしたもの。2007年12月使用開始。
- 東北(青森県)出身の石坂洋次郎原作ゆかりの楽曲。2011年10月使用開始。
- 秋田民謡の一つ。2012年8月使用開始。
補足
- 首都圏の多くの駅が発車ベルを廃止している中で、上野駅は13・16・17番線を除いて発車メロディを導入せず発車ベルを使い続けている。これは、東北地方などから集団就職で上京した人にとって、発車ベルにこそ思い入れがあるからだという。この他、横須賀・総武快速線の新日本橋駅・馬喰町駅や山手線の新大久保駅などでも、発車ベルを使い続けている。
- 駅によっては『ムーン・リバー』『アマリリス』『牧場の朝』『浜千鳥』『すみれの花咲く頃』などの童謡や唱歌が用いられることもある(永楽電気製)。ただし特に駅にちなんで採用されたというものではないことが多い。
- サザンオールスターズの桑田佳祐の出身地である神奈川県茅ヶ崎市の茅ヶ崎駅では2000年に開催した凱旋コンサートを契機にその楽曲を発車メロディに導入しようという計画が浮上したが、スムーズな乗降に支障をきたすとして却下された。代案としてコンサートの翌2001年の夏季に駅構内でサザンオールスターズ楽曲をオルゴールによるBGMとして流した。
東海旅客鉄道(JR東海)
- 東海道新幹線を含めて駅での発車メロディ導入には消極的であるが、313系に車外スピーカーから発する車外メロディ(乗車促進メロディ)を搭載している(全番台共通)。
- 東海道新幹線東京駅では2003年11月まで使われていた「のぞみ」の始発駅・終着駅到着前の車内メロディが発車メロディとして14・15番線が2008年9月下旬より、16 - 19番線が2008年12月中旬より使用されている[1]。
西日本旅客鉄道(JR西日本)
- ご当地メロディとして金沢駅は琴、高岡駅はお鈴のメロディが流れる。糸魚川駅は詩人の相馬御風が糸魚川市出身ということがあってか自身が作詞した童謡『春よ来い』『ふるさと』『夏の雲』『カチューシャの唄』が使用されている(大糸線の列車は発車ベルのみ)[5]。また過去に富山駅では民謡の『こきりこ節』のアレンジ曲・福井駅では日本唯一のハープ産地なのでハープの曲が使用されていたが、CTC導入を機に現在はその他の自動放送導入駅と共に短めのメロディに統一されている。
- 近畿統括本部
- 京都駅在来線各線のホームでは、1997年の新駅ビル完成時より使用されていた(西武鉄道などで使用されている曲)が、現在は使用されていない。
- 関西空港線関西空港駅で使われている。関空快速と関空特急「はるか」とはメロディーが異なる。関空快速の発車、接近メロディーは北陸地区のものと同じものを使用している。
- 大阪環状線では1999年のダイヤ改正時から2003年12月まで各駅共通の発車メロディが流れていたが、列車遅延の原因になるとして使用停止された。その後、「大阪環状線改造プロジェクト」の一環としてそれぞれの駅にちなんだ異なるメロディーを導入することになり、2014年3月15日のダイヤ改正から森ノ宮駅・京橋駅・西九条駅で使用開始した[6]。今後約1年かけて全駅に導入する予定である。
駅名 | 曲名 | 導入日 |
---|---|---|
大阪駅 | やっぱ好きやねん[7] | 2014年5月1日 |
西九条駅 | アメリカン・パトロール | 2014年3月15日 |
森ノ宮駅 | 森のくまさん | 2014年3月15日 |
京橋駅 | 大阪うまいもんの歌(ゆかいな牧場) | 2014年3月15日 |
- 豊岡駅ではコウノトリにちなんだメロディーが一部の列車の発車時に流れている。到着時に『約束の空へ』(作曲:大西しんぎょう)が、発車時に『輝いてコウノトリ』(作曲:西田武生)が流れている。
- 城崎温泉駅では『いい湯だな』のサビの部分が使用されている。到着時にも同じメロディが流れる[8]。また、冬季限定でPUFFYの『渚にまつわるエトセトラ』が使用されている[9]。
九州旅客鉄道(JR九州)
- 九州新幹線の博多駅を除く全駅で向谷実作曲の発車メロディが使用されている。新鳥栖駅 - 新玉名駅・新八代駅 - 川内駅間ではオリジナルのメロディ(後に『The Journey』として編曲される)が、熊本駅では熊本県の民謡『おてもやん』、鹿児島中央駅では鹿児島県の民謡『おはら節』をアレンジした曲がそれぞれ使用されている。なお、九州新幹線が全線開業するまでは、新八代駅 - 鹿児島中央駅間で向谷作曲の別のオリジナルのメロディ(後に『風は南から』として編曲される)が使われていた。
- 2012年3月からは、博多駅の在来線ホームで向谷作曲の発車メロディが使用されている[10]。
私鉄・公営交通・第三セクター
仙台空港鉄道
仙台空港駅では、JR東日本でも使用されている櫻井音楽工房製の『twilight』が使用される。また、車両にも車外メロディが搭載されている。
東武鉄道
1991年に東武宇都宮駅に初めて導入された。東武鉄道では「発車案内メロディー」と称している。2000年代に入るまでは一部の始発駅のみで使用していたが、2005年頃より中間駅でも発車メロディの使用を開始し、本線(主要駅と館林駅・南栗橋駅以南)・野田線(全駅)・東上線(小川町以南)に導入を進めている[11]。発車メロディ用のスピーカーは、一部の駅を除いて駅員放送用のスピーカーと別に設置されている。
- Passenger
- 夜のストレンジャー
- City
- 池袋駅(東上線、3・4番線各駅停車ホーム)・船橋駅(野田線)で使用されているメロディ。池袋駅のものは自動的に途中で切れるが、最終電車発車時などは駅員の操作により長く鳴る。船橋駅のものは途中でフェードアウトする。
- ファイターズ讃歌(北海道日本ハムファイターズ応援歌)
- 2009年2月より鎌ヶ谷駅(野田線)及び新鎌ヶ谷駅(同)で導入された。鎌ヶ谷市には北海道日本ハムファイターズのファイターズスタジアムがあることから、ファイターズオフィシャルソングである同曲に変更された[13]。
- 東武動物公園テーマソング
- 東武ワールドスクウェアテーマソング
- 東上線
- 野田線
- 2007年3月から大宮駅・柏駅・船橋駅にそれぞれ導入された。3駅とも途中でフェードアウトする仕様となっている。2008年4月から中間駅にも順次導入され、2009年3月に全駅での導入が完了した。
- 東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線
西武鉄道
1994年から1998年頃は主に優等列車が停車する駅のみで50種類程用意されていたがその当時の発車メロディが残るのは多摩湖線の萩山駅1番ホーム・西武遊園地駅、西武秩父線の西武秩父駅、多摩川線の白糸台駅(始発列車のみ)と是政駅のみとなっている。他の駅は路線毎に統一されて6種類のみとなり、さらに各駅停車のみ停車する駅にも導入している。多摩川線の武蔵境駅はかつて旧メロディを使っていたが、その後オリジナルのものになっている。
- 翔べ! ガンダム(テレビアニメ『機動戦士ガンダム』主題歌)
- 銀河鉄道999(映画版主題歌)
- 吠えろライオンズ(埼玉西武ライオンズ応援歌)
- 愛の季節(連続テレビ小説『つばさ』主題歌)
- たなばたさま
- マルコメソング(マルコメCMソング)
- 2012年10月より、新宿線高田馬場駅にて使用開始。同駅周辺にマルコメの東京支店が所在することに由来する。
- おれは怪物くんだ(テレビアニメ『怪物くん』主題歌)
東京地下鉄(東京メトロ)
多くの路線では「営団ブザー」と通称されるブザーを使用している。ただし、下記の路線では発車メロディを使用している。また東京地下鉄ではこれを「発車サイン音」と称している。
- 南北線(全駅)
- 開業時より使用している。A線・B線でメロディが異なるが、白金高輪駅のみ組み合わせが逆である。南北線に走行するすべての車両にも同じメロディが搭載される。
- 丸ノ内線(茗荷谷駅と方南町支線を除く全駅)
- 副都心線(和光市駅を除く全駅)
- 有楽町線(和光市駅を除く全駅)
- 2011年2月から2014年2月にかけてホームドア稼動開始に合わせて順次使用開始。地下鉄成増駅 - 小竹向原駅間は副都心線との共有区間で、メロディも同じものを使用している。
- 銀座線(浅草駅・上野駅・銀座駅・溜池山王駅)
- 2012年10月30日より浅草駅と上野駅で、同月31日より銀座駅と溜池山王駅で発車メロディの使用を開始した[17]。それぞれの駅のイメージに合う楽曲を採用している。
東京都交通局(都営地下鉄)・東京急行電鉄(目黒線)・埼玉高速鉄道
都営地下鉄三田線・東急目黒線・埼玉高速鉄道線は、南北線とシステムを統一するため、同線と同じ発車メロディを使用している。なお、都営三田線はワンマン運転開始直前の2000年8月から使用を開始している。
なお浦和美園駅では2007年11月から埼玉スタジアム2002で浦和レッズの試合が開催される日に限り、浦和レッズの応援歌である『Keep On Rising』が発車メロディとして使用されるようになった。
東京急行電鉄・横浜高速鉄道
東横線・みなとみらい線・田園都市線・大井町線の場合、基本は車掌のリモコン操作による発車ベルを流している。大井町線では、複々線化後、溝の口 - 二子玉川間で田園都市線との区別をつけるためにオリジナルの大井町線専用ベルを流している。ワンマン運転を行う路線については、目黒線では車両から東京メトロ南北線と同じメロディを流し、池上・多摩川線では車外ブザーを鳴らすのが基本である。
東横線渋谷駅では向谷実作曲のオリジナル曲を使用している。2013年3月1日から15日までは廃止された地上ホームで接近メロディとして「Final Approach」を使用し、翌16日からは新たに使用開始した地下ホームで発車メロディとして「Departing from New Shibuya Terminal」を使用している[18]。等々力陸上競技場の最寄駅である東横線武蔵小杉駅・新丸子駅では、川崎フロンターレの応援歌を発車メロディとして使用。
みなとみらい線は横浜駅を除いて上下線で異なる発車メロディを流しているが、日本大通り駅では2013年4月2日から横浜DeNAベイスターズの応援歌である「熱き星たちよ」のメロディを使用している。
小田急電鉄
2000形の2次車以降、3000形には乗車促進メロディが搭載されている。2004年5月から車掌がPHSを操作して駅ホーム上のスピーカーからも流すようになった。ただし、鳴らさないことや放送の部分だけ流すことも多い。
東京臨海高速鉄道りんかい線
りんかい線では基本的にJR東日本で使用されているものと同じ東洋メディアリンクス製のメロディを使用している。
- 東京テレポート駅では2008年7月からフジテレビの全面協力により『踊る大捜査線』のテーマソングをアレンジしたものを使用している。なお、2012年12月7日から2013年2月1日までは映画『ONE PIECE FILM Z』のテーマソングを使用していた。
- 大井町駅では、2011年6月21日から2013年1月28日まで、劇団四季のミュージカル『美女と野獣』のテーマ曲が採用され、上り線(新木場方面行き)は「ビ アワ ゲスト(おもてなし)」、下り線(大崎方面行き)は「美女と野獣」がいずれも11秒間流れていた。[19]その後2013年10月25日からはミュージカル『リトル・マーメイド』のテーマ曲が採用され、上り線(新木場方面)は「アンダー・ザ・シー」、下り線(大崎方面)は「パート・オブ・ユア・ワールド」がいずれも11秒間流れている。[20]
- 国際展示場駅では、2012年8月9日から9月30日まで、ゼンリン『いつもNAVI』のCM曲が使用されていた[21]。
横浜市交通局(横浜市営地下鉄)
- ブルーライン
- グリーンライン
- 2007年11月にブルーラインに導入した。導入から1ヶ月ぐらいは曲の頭の部分が欠けてた。グリーンラインは開通当初から使用している。
- ブルーライン関内駅では、2012年4月3日より、横浜DeNAベイスターズ応援歌『熱き星たちよ』をアレンジしたものに変更されている[22]。
- ブルーライン新横浜駅では、2014年7月10日より、横浜F・マリノスサポーターズソング『We are F・Marinos』をアレンジしたものに変更されている。
首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線
全駅で使用されている。ただし開業以前の試運転時は現在使用しているのとは異なるメロディを使用していた。
関東鉄道
上信電鉄
高崎駅でテレサ・テンの「美酒加珈琲」をアレンジしたとされるエンドレスのメロディを使用している。
箱根登山鉄道
富士急行
しなの鉄道
屋代駅・戸倉駅・上田駅・小諸駅・軽井沢駅でJR東日本と同じものが使用されている(東洋メディアリンクス、GK、カンノ製作所製)。
万葉線
高岡駅停留場で列車入線時と発車時に「お鈴」のメロディを使用している。なおJR高岡駅においてもお鈴のメロディを使用しているがアレンジが異なる。
えちぜん鉄道
福井駅で笠松泰洋作曲のハープを使用したメロディが流れる。勝山永平寺線用と三国芦原線用の2種類がある。
遠州鉄道
名古屋鉄道・名古屋市交通局
瀬戸線を含む全線で車載のメロディを使用している(名古屋市交通局は上飯田線以外ベル)。
近畿日本鉄道
- けいはんな線
- 生駒 - 学研奈良登美ヶ丘間開業に合わせて既存区間(旧東大阪線)も含め導入。
- 名古屋線近鉄名古屋駅(特急発車ホームのみ、「しまかぜ」を除く)
- 「ウェストミンスターの鐘」と「ドナウ川のさざなみ」の電子音が流れる。もとは曲が流れると発車であったが、その後、発車放送とブザーが加わるようになった。
- 縁を結いて[23]
- 「しまかぜ」専用メロディ
- 2013年3月21日から運転開始した特急「しまかぜ」の始発駅である大阪難波駅、近鉄名古屋駅、賢島駅の発車時に、ヨハン・ブルグミュラーの18の練習曲 「真珠」が流れる。
京阪電気鉄道
列車運行管理システム(ADEC)の更新完了に伴い2007年6月から京阪本線・鴨東線・宇治線・交野線で、2008年10月からは中之島線で向谷実作曲による新メロディが導入されている。
上下別に特急用の特急メロディ・それ以外の種別用の一般メロディで分かれており、京阪本線・鴨東線のメロディはつなげると1つの曲になるというユニークな試みがなされた。さらに、臨時に運転の快速特急では京橋駅で『朝靄の京橋で乗り換え』をアレンジしたものが使用されている。また、宇治線・交野線・中之島線では京阪本線・鴨東線の発車メロディを基調とした専用の発車メロディを使用している。
特急用メロディは淀屋橋駅・天満橋駅・京橋駅・枚方市駅・樟葉駅・中書島駅・丹波橋駅・三条駅・出町柳駅に、一般用メロディは前述の駅と守口市駅・萱島駅・香里園駅・八幡市駅・淀駅・深草駅に導入されている(京阪本線はホームが「2面以上3線以上」という条件を満たしている駅のみにメロディが導入されているが、条件を満たしていない1面2線の出町柳駅は始発駅のためメロディが導入されている)。
メロディの曲名は、上り特急用メロディは「MIYABI」、上り一般用メロディは「KIRAMEKI」、下り特急用メロディは「GENKI」、下り一般用メロディは「AKOGARE」である。
ただし、京橋駅と天満橋駅の下り発車メロディは全種別とも、淀屋橋行きは「GENKI」、中之島行きは「AKOGARE」である。京橋駅以西は全種別が各駅に停車するため、行き先を区別するために淀屋橋行きと中之島行きで発車メロディを変えている。
この他、淀駅では臨時特急発車時にフィガロの結婚をアレンジしたもの(初代の特急用メロディ)が流れる。また、出町柳駅では臨時快速特急発車時に『出町柳から』をアレンジしたものが使用される。
なお、2008年11月に京阪線の主要駅で向谷作曲の発車メロディを収録したCD「京阪電車発車メロディcollection」が発売された(現在は、京阪主要駅での購入は不可能だが京阪エージェンシーから通信販売がされている)。
以前は特急発車の場合は京都にちなんで「牛若丸」、それ以外の場合はオリジナルメロディとなっており基本的には列車の始発駅にて流れていた(一部除く)。1995年12月まで使用された特急用のメロディは、1971年の初導入(「歴史」の節を参照)時に制作されたオリジナルであった。このメロディは、当時の村岡四郎社長の発案で導入されたもので、曲を制作したのは発車ベルの設備担当だった木村陸朗である[25]。
また、K特急が運転されていた頃は京橋駅で『朝靄の京橋で乗り換え』を、出町柳駅で『出町柳から』を、私市駅では普通列車と異なる特急用のメロディを使用していた。
叡山電鉄
出町柳駅で使用されている。かつては鞍馬駅行電車はメロディ、八瀬比叡山口駅行電車はブザーと使い分けていたが、現在はメロディで統一されている。
京福電気鉄道
2008年4月から四条大宮駅・帷子ノ辻駅・嵐山駅・北野白梅町駅で岡野弘幹作曲のメロディが使用されている。
阪急電鉄
阪神電気鉄道
1990年から使用されており、この時は西浦達雄が作曲していたが、2009年1月頃から向谷実作曲のものに変更された。接近時の音楽も西浦→向谷が制作している。なお現在の接近時のメロディは阪神電気鉄道の企業ラジオCMとして使用されている。
- 梅田駅・三宮駅の全ホーム、武庫川駅の武庫川線ホーム、武庫川団地前駅で予告用と発車用、元町駅、桜川駅で予告用のみを使用している。これ以外の駅ではドーム前駅などなんば線の新設駅も含めた主要駅にてブザーが使われる。
- 阪神なんば線開業前までは尼崎駅の旧西大阪線ホーム(3番線)、西九条駅でも使用されていた。
大阪府都市開発(泉北高速鉄道)
京都市交通局(京都市営地下鉄)
東西線のみ採用しており、古都・京都をイメージさせる三味線や鼓を用いた音楽であり制作は櫻井音楽工房である。なお、御陵駅では京阪京津線方面ホーム専用のメロディも存在する。
大阪市交通局(大阪市営地下鉄)
長堀鶴見緑地線では開業時から採用しているが、2013年現在で流れているメロディとは異なるものである。 その他の路線でも1990年頃から採用しているが、長堀鶴見緑地線のものとは違うタイプであり、同じリニア地下鉄でも今里筋線は通常の発車メロディーである。
北大阪急行電鉄
千里中央駅で、発車放送の開始時に季節ごとに違うメロディ(4種類)が流れる。発車放送の後にベルまたはブザーが別途鳴る。
神戸市交通局(神戸市営地下鉄)
海岸線で開業時から使用されている。
神戸新交通
- ポートアイランド線
- 西武秩父駅やJR京都駅で使用されているメロディの音色違いのものが使用されている。
山陽電気鉄道
2012年5月から、一部の主要駅で塩塚博作曲による発車メロディが導入されている[27]。
広島高速交通(アストラムライン)
各駅で同じ曲が使用されている。但し本通駅では発車前の『○番乗り場の電車は○行きです。○までの各駅にお越しの方は○番乗り場の電車にお乗りください』の放送時に別のメロディーが流れる。
広島電鉄
広島港電停のA〜C番線や横川駅電停、広島駅電停で使われている。広島港・宇品駅はホームごとに異なるメロディーで,広島駅・横川駅は同じものが使われている。
高松琴平電気鉄道
- 瓦町駅で使われている。
- 1番線は『オブラディ・オブラダ』、3番線は『It's a small world』が使用されている。
伊予鉄道
- この街で
- 松山市駅で使われている。2001年までは各線に1種類ずつあったが統一された。
沖縄都市モノレール
沖縄民謡をモチーフにしたメロディが使用されている(首里駅・那覇空港駅のみ、その他は車内メロディになっている)。
接近メロディ
接近メロディ(せっきんめろでぃ)とは鉄道駅の利用者に列車の接近を音楽によって伝えるための放送手段、あるいはそのシステムである。日本全国に普及しているほか、一部の国や地域でも採用されている。
数音程度のシンプルなチャイムを使用している例が多い一方で、既存のよく知られた曲やご当地ソングをメロディとして使用している駅もある。
JR旅客各社
JR東日本
- ATOS導入前の山手線、京浜東北線、中央線でそれぞれ独自の接近メロディが使われていた。ATOS導入後は基本的に使われていないが、装置の不具合などでまれに復活することがある(早朝・深夜の水道橋駅の東京方面ホームでは東京止まりを強調するために中央線の独自接近メロディが復活する)。ATOS放送の接近メロディは、山手線の独自の接近メロディをアレンジしたものである。2010年に外房線の一部の駅の接近メロディにATOS導入前の山手線の接近メロディと同じものが導入された。
- 横浜線の一部の駅(橋本駅など)では電車の接近を示す電光掲示板に接近メロディを流す装置が併設され、電車の接近時には『メリーさんのひつじ』が接近放送とは別に流れる。
- 東北本線の北上駅では櫻井音楽工房製の『スプリングボックス』(池袋駅・秋葉原駅などでも発車メロディとして使用)が、長野新幹線の軽井沢駅ではサウンドファクトリー製の『海の駅』(品川駅・大崎駅でも発車メロディとして使用)が流れる。
JR東海
JR西日本
- JR神戸線では列車接近時に予告メロディ - 列車案内の後、オリジナルの接近メロディ『さざなみ』[28]が流れる。
- 大阪駅(JR神戸線・京都線を含めた全てのホーム)・大阪環状線・大和路線・JRゆめ咲線・おおさか東線・JR宝塚線(塚口駅〜新三田駅)・JR東西線(尼崎駅を除く)・学研都市線で共通の接近メロディが流れている。ただし、基本的なメロディそのものは同じであるが津田英治・向山佳比子(大阪環状・大和路線運行管理システム)による案内放送の駅と、村山明・よしいけいこ(JR宝塚・JR東西・学研都市線運行管理システム)による案内放送の駅(大阪駅は大阪環状線ホームのみ前者で、それ以外は後者)で音程やテンポが少し異なり、前者は特に接近メロディ中のフレーズの長さを短縮している。また、それぞれ停車用と通過用でメロディが分けられている。なお、おおさか東線は開業時から運行管理システムの本格稼働までは独自の接近メロディが使用されていた。
- 京都駅では、西武鉄道西武秩父駅(かつては同社池袋駅でも使用)で用いられているメロディが、接近メロディとして使用されている。
- JR京都線の島本駅では小林亜星原曲の『人間みな兄弟〜夜がくる』を接近メロディとして使用している。
- 2011年から、JR宝塚線(広野駅〜篠山口駅)でオリジナルの接近メロディが流れている(以下、『JR西日本標準の入線メロディ』と記述)。このメロディは、近畿エリアのアーバンネットワーク運行管理システムを導入していない路線と岡山支社管内の路線(いずれも一部の駅を除く)で順次導入されている。
- 阪和線では2000年から全駅で接近メロディが流れている。停車用と通過用でメロディが分けられている。また、関西空港線関西空港駅では独自の接近メロディが流れる(関空快速と関空特急はるかでメロディは異なる)。
- 岡山支社管内(主要駅)の各路線では列車接近時に童謡や唱歌、ご当地メロディが自動放送と共に流れる。ただし、一部の駅では2012年よりご当地メロディを廃止して、JR西日本標準の入線メロディに差し替えたり(金光駅や松永駅など)、ご当地メロディのあとにJR西日本標準の入線メロディを続けて流している駅もある(岡山駅や津山駅など)。
- 広島支社管内の各路線では、オリジナルの接近メロディが多数使用されている。また、JR東日本で発車メロディとして使用されている『せせらぎ』や『春』といったメロディも使用されていたが、オリジナルのものに取って代わられ、現在では使用されていない(下りが広島駅2番線、上りが広島駅4番線のものと同じメロディに変わっている)。
- 米子支社管内については、山陰本線・因美線の一部の駅にてオリジナルの接近メロディが使用されている。また、当支社のメロディは、北越急行ほくほく線のまつだい駅でも列車通過時に同じメロディが流れる。
- 金沢支社管内(小 - 中規模駅)の各路線では、接近表示器から電子音の童謡やクラシックの曲の接近メロディが流れる(草津線の寺庄駅でも、同様に電子音の『アニーローリー』が流れていたが現在は使用されていない)。自動放送が導入されている主要駅(金沢駅、糸魚川駅を除く)では、2点チャイム - 列車案内の後、関西空港駅にて使用されているメロディと同じものが流れる。
- 草津線の油日駅では、オルガンの音色の『春が来た』が接近表示器から流れる。
- 汎用メロディー
- JR西日本標準の入線メロディ…JR西日本各地で流れている。一部の駅ではこれに続き別のメロディーが流れることもある。
- さざなみ…JR神戸線などで使用されているメロディー。一部の駅ではこれに加え別のメロディーが流れることもある。
- (曲名不明)…大阪環状線をはじめ大和路線などでも使用されているメロディー
- ご当地メロディー
- 線路は続くよどこまでも…岡山支社内で用いられている。
- 瀬戸の花嫁…岡山支社で使用。宇野駅の物はメロディーが異なる。
- 桃太郎…岡山支社で使用。岡山が桃太郎の舞台であることに因む。
- 百万本のバラ…福山駅で春季のみ使用されている(福山がバラの街としていることから)。かつては備後赤坂駅や里庄駅でも通年で使用されていた。
- がんばれカブトガニ…笠岡駅で使用。笠岡がカブトガニの生息地として知られることから。一時は使用を停止していたが、後にバージョンを変更して復活した。
- 大島の傘踊り…かつて笠岡駅の1番のりばで使用されていた。現在は『がんばれカブトガニ』が使用されている。
- 故郷…尾道駅で使用。以前は新倉敷駅でも使用されていた。
- われは海の子…尾道駅で使用。また、七尾線所属駅でも夏季限定で使用されている。
- もみじ…福山駅および七尾線所属駅でいずれも秋季限定で使用されている。福山駅では曲の後に続けてJR西日本標準の入線メロディが流れ、七尾線所属駅では列車到着まで繰り返しこの曲が流れる。
- かもめの水兵さん…三原駅で使用。作曲者が三原出身であることから。
- 砂の鏡…広島駅1番・5番乗り場で使用。芸備線でも別アレンジで使用。一時期は呉線、前空駅(芸備線とはまた別のアレンジ)でも採用されたが、2012年春に前項のように統一された。
- 防府踊り…山陽本線防府駅で使用。
- オロチ太鼓踊り…出雲市駅で使用。
- 約束の空へ…豊岡駅で使用。豊岡がコウノトリの生息地として知られることから。
- いい湯だな…城崎温泉駅で使用(冬季を除く)。メロディの後、続けてJR西日本標準の入線メロディが流れる。
- 渚にまつわるエトセトラ…城崎温泉駅で冬季限定で使用。
- 和倉音頭…和倉温泉駅で使用。
- となりのトトロ(2・3番のりば)ミッキーマウス・マーチ(1番のりば) …鯖江駅で使用。鯖江市が「マリンバの里」として観光政策を行っていることから鯖江市在住のマリンバ奏者・平岡愛子氏の演奏が使用されている。
- 宇宙戦艦ヤマト…呉駅で使用。呉市が戦艦大和建造の地であり、駅近隣に呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)が立地することから。なお、同館の名誉館長は『宇宙戦艦ヤマト』監督の松本零士。
JR四国
- JR四国予讃線の主要駅では『瀬戸の花嫁』が流れる(JR西日本岡山支社管内で流れているメロディと同じ)。
- 高知駅では高知県香美市出身のやなせたかし原作のテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」のテーマソングである「アンパンマンのマーチ」が流れる(車内チャイムと同一アレンジ)。
JR九州
- 豊肥本線豊後竹田駅では『荒城の月』が歌詞付きで流れる。また西屋敷駅や筑前大分駅ではかつてJR西日本広島支社幡生駅が使用していたものと同じメロディー(但し途中で切れる)が流れる。
- 博多駅の在来線ホームでは、向谷実作曲の接近メロディが使用されている。
私鉄・公営交通・第三セクター
京浜急行電鉄
京浜急行電鉄の大半の駅ではモーツァルトの『6つのレントラー舞曲』、羽田空港国内線ターミナル駅では同社のCMソングであったくるりの『赤い電車』をオルゴール調にアレンジした曲が流れる。また2008年7月に主要16駅を対象に「京急駅メロディ大募集」としてそれぞれの駅にあったご当地ソングを一般公募、同年11月に決定し順次対象駅に導入されている[30]。駅メロディの楽曲アレンジは基本的にスイッチの塩塚博が担当しているが、『赤い電車』はくるりの岸田繁が自らアレンジしている。駅メロディ採用曲は以下の通り[30]。
採用駅 | 曲名 | 採用年月日 特記ない場合は2008年 - 2009年 |
品川駅 | 『赤い電車』 くるり | |
青物横丁駅 | 『人生いろいろ』 島倉千代子 | |
立会川駅 | 『草競馬』 | |
平和島駅 | 『いい湯だな』 デューク・エイセス | |
京急蒲田駅 | 『夢で逢えたら』 ラッツ&スター | |
羽田空港国際線ターミナル駅 | 『世界に一つだけの花』 SMAP[31] | 2010年10月21日 |
羽田空港国内線ターミナル駅 | 『赤い電車』 くるり | |
京急川崎駅 | 『上を向いて歩こう』 坂本九 | |
港町駅 | 『港町十三番地』美空ひばり[32] | 2013年3月2日 |
川崎大師駅 | 『柔』美空ひばり | 2014年5月1日 |
生麦駅 | 『ニューヨーク・ニューヨーク』 フランク・シナトラ | 2012年3月30日 |
横浜駅 | 『ブルー・ライト・ヨコハマ』 いしだあゆみ | |
上大岡駅 | 『夏色』 ゆず | |
金沢文庫駅 | 『MY HOME TOWN』 小田和正 | |
金沢八景駅 | 『道』 EXILE | |
新逗子駅 | 『LIFE』 キマグレン | |
横須賀中央駅 | 『横須賀ストーリー』 山口百恵 | |
堀ノ内駅 | 『かもめが翔んだ日』 渡辺真知子 | |
浦賀駅 | 『ゴジラのテーマ』 | |
京急久里浜駅 | 『秋桜』 さだまさし、山口百恵 | |
三崎口駅 | 『岬めぐり』 山本コウタローとウィークエンド |
- かつて使用していた駅メロディ採用曲は以下の通り。
小田急電鉄
- 祖師ヶ谷大蔵駅 - 『ウルトラセブン』(下り)・『ウルトラマン』(上り)(2006年3月18日 - )
- 駅の近くに円谷プロダクションがあることから、「ウルトラマンまちづくり」の一環として同作品のテーマ曲をオルゴール調にアレンジした接近メロディが使用されている。
- 海老名駅・本厚木駅(2010年11月3日 - )
- 登戸駅・向ヶ丘遊園駅(2011年9月3日 - )
- 多摩区内に藤子・F・不二雄ミュージアムが開館するのを記念して、同日からミュージアム最寄駅であるこの2駅に藤子・F・不二雄原作アニメ作品主題歌のオルゴール調接近メロディを採用した[35]。
- 登戸駅
- 上り - 『夢をかなえてドラえもん』(『ドラえもん』主題歌)
- 下り - 『きてよパーマン』(『パーマン』主題歌)
- 向ヶ丘遊園駅
- 狛江駅 - 『水と緑のまち』(2013年9月1日 - )
- 狛江市の歌で、「音楽の街・狛江」構想推進事業の一環として使用されている[36]。
京王電鉄
採用駅 | 曲名 | 採用年月日 | 備考 |
京王八王子駅 | 1番線 - 『ヒーロー』 2番線 - 『あとひとつ』 |
2011年11月16日 | 地元出身のFUNKY MONKEY BABYSの楽曲を使用[37] |
聖蹟桜ヶ丘駅 | 『カントリー・ロード』(本名陽子) 1番線・2番線共オルゴール調アレンジ |
2012年4月8日 | アニメ映画『耳をすませば』の舞台のモデルとなったことから 多摩市と京王との共同事業として同作品の主題歌を採用[38] |
調布駅 | 『ありがとう』(いきものがかり) 桐朋学園大学音楽学部が演奏 |
2012年8月19日 | 調布市が舞台のドラマ『ゲゲゲの女房』の主題歌[39] 調布駅付近連続立体交差事業に伴う同駅地下化に伴い採用 |
府中駅 | 1・2番線 - 『ぶんぶんぶん』 3・4番線 - 『府中小唄』 |
2013年4月24日 | 『ぶんぶんぶん』は作詞した詩人村野四郎が府中市出身であることから 『府中小唄』は府中市の郷土民謡であることから[40] |
久我山駅 | 1番線 - 『山のワルツ』 2番線 - 『おはなしゆびさん』 |
2013年12月18日 - 2014年12月(予定) | 当地在住の作曲家に因み、1年間の期間限定で導入[41] |
- 上記以外の駅でも、上下線及び停車・通過で異なるメロディが流れる。
その他
- 相模鉄道では、二俣川駅をはじめとする旭区内の駅で2009年から毎年7月〜8月にかけて、向谷実作曲のジャズを列車接近メロディとして流している[42][43]。
- 静岡鉄道では、新静岡駅と新清水駅以外の途中駅で上下線別にオルゴール調のオリジナルメロディが採用されている。
- 遠州鉄道では接近放送(自動放送)を行う駅(ホームのみ・コンコースのみ・両方の3通り。接近放送を行わない駅もある)の全てで接近メロディが採用されている。これは東武伊勢崎線や東武野田線、東武東上本線の途中駅にて採用されている発車メロディと同一のものである。
- 名古屋市営地下鉄では名城線および名港線の各駅でJR東日本で発車メロディとして採用されている曲が使用されていたが、他の路線にも接近メロディが導入された際に各路線のイメージに合ったオリジナルメロディに変更されている。
- 万葉線の高岡駅停留場では、接近時と発車直後にお鈴のメロディが流れる。但し北陸本線高岡駅のメロディとは別のアレンジとなっている。
- 阪急電鉄では河原町駅を除く本線上のほとんどの駅で使われている。停車、上り線通過、下り線通過で違う。京都本線は神戸・宝塚本線と違って河原町方面が上りとなるため通過音の配置が神戸・宝塚本線と逆である。かつては本線上でも旧来の3打点チャイムが鳴る駅が存在したが、2006〜2007年にかけての自動放送更新により全て姿を消した(但し支線内の駅ではまだ残っている)。また案内放送終了後に、これとは別に入線メロディが流れる駅もある。
- 阪神電気鉄道では、梅田駅・三宮駅2番線を除く全駅で停車列車の接近放送開始時に『線路は続くよどこまでも』の一節が流れる。通過列車用のものもあり、音色違いで2種類存在する。2009年1月からは向谷実がアレンジした『線路は続くよどこまでも』と通過メロディを使用している。
- 京阪電気鉄道(本線系統)では、2007年6月の発車メロディ導入と同時に接近メロディも導入された。
- 大阪市営地下鉄では、長堀鶴見緑地線で1990年の開業時から独自の接近・入線メロディが開業時から流れている。また、これより先に1989年に入線メロディが他の路線に導入されたが、長堀鶴見緑地線のものとは違うタイプである。
- 北大阪急行電鉄では、江坂駅を除く全駅で『フニクリ・フニクラ』の冒頭の一節が用いられている。また、千里中央駅では入線時に『埴生の宿』の一節も併せて流れる。
- 山陽電気鉄道では、2012年5月より主要駅で塩塚博の作曲した接近メロディ・通過メロディが導入されている。
- 神戸電鉄の一部駅では交響曲第4番『イタリア』第1楽章のアレンジが使用されている。
- 熊本市交通局(熊本市電)では、洗馬橋停留場で『あんたがたどこさ』が流れる他、2011年3月1日より「市電わくわく大作戦〜九州新幹線全線開通に向けて〜」の取組の一環として、寺嶋民哉作曲の『デジャ・ヴ〜初めて来たのになつかしい街〜」が一部電停で発車メロディとなっている。
- 韓国のソウルメトロでは2011年7月よりKORAILに乗り入れる路線を含む全路線に接近メロディを導入した。上りはオルゴール調の物、下りはラッパ調の物を使用している。共に作曲者は不明である。
特記事項
発車メロディを鳴らすためのスイッチは駅ホーム上の利用客の目に付く場所に設置されている場合が多いがこれを鉄道係員以外が許可無く操作した場合、業務妨害で罰せられる(一部の駅にはその旨の注意書きがスイッチ付近に貼ってある)。
脚注
関連項目
- 駅自動放送
- 車内放送
- 発車ベル
- 日本電音(UNI-PEX)
- 五感工房
- 東洋メディアリンクス
- 櫻井音楽工房
- 株式会社スイッチ
- テイチクエンタテインメント
- TOA (企業)
- サウンドファクトリー
- 永楽電気
- カンノ製作所