高岡駅

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テンプレート:駅情報 高岡駅(たかおかえき)は、富山県高岡市下関町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・万葉線である。

なお、万葉線は「駅」も正式停留場名に入り、高岡駅停留場(たかおかえきていりゅうじょう)となる。

乗り入れ路線

JR西日本の高岡駅には、北陸本線所属線としており、氷見線城端線を加えた3路線が乗り入れる。氷見線・城端線はともに当駅が起点である。

万葉線の高岡駅停留場には、高岡軌道線が乗り入れる。

駅構造

JR西日本

テンプレート:駅情報

橋上駅舎を有する地上駅で、のりばは4面7線である。通常は駅長室のある駅舎(駅本屋)側から番号を振るが、当駅では地上駅時代の駅本屋から最も遠い城端線のりばから番号が振られている。

旧7・8番のりばのみ、他ののりばから離れた駅舎の直江津方の隣にあり、正面改札口から跨線橋を通らずに行くことができ、1 - 6番のりばへは跨線橋で連絡していたが、2010年8月23日より旧7番と8番ホームは廃止され、正面改札口前に単式の新7番ホームが供用開始されて、氷見線専用ホームとなった。7番線は非電化であるが、北陸本線下り本線への出発信号機が設置されている。

改札口はかつては、直営の正面改札口のほかにも、跨線橋の南の突き当たりにジェイアール西日本金沢メンテックが業務を受託する南口改札、北の突き当たりに委託職員による集改札業務のみの高岡ステーションデパート(駅ビル)改札があった。北側の駅ビル改札は高岡ステーションデパートの閉店と同時に廃止され、2011年8月28日より橋上駅舎の供用が開始されたため、以前の正面改札口ならびに南口改札も廃止され、橋上駅舎に新設された直営の1ヶ所に集約された。これに伴い、1 - 7番のりばのいずれも一旦橋上駅舎を経由して入る形になった。万葉線のりば及び駅隣接の高岡中央駐車場へは遠回りとなることから、7番のりば金沢方端に集改札業務のみ行う西口改札が設置された(6:30~20:00の営業で切符の購入及び精算は不可)。高岡駅ステーションビル「Curun TAKAOKA」[1]のオープン前日に西口改札の営業を終了し、廃止された。

富山地域鉄道部管理の直営駅で、みどりの窓口自動券売機(うち2台は「みどりの券売機」)が設置されているが、自動改札機の設置は無い。

高岡駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1・2 テンプレート:Color城端線 - 城端方面  
3・4 テンプレート:Color北陸本線 上り 金沢福井方面  
5・6 下り 富山直江津方面 一部2・3番のりば
7 テンプレート:Color氷見線 - 氷見方面  
  • 1・2番のりば、3・4番のりば、5・6番のりばが同一平面上。なお、北陸本線の上り(金沢方面)本線は4番のりば、下り(富山方面)本線は5番のりばであり、特急列車はこれらのホームに停車する。城端線の本線は1番のりば、氷見線の本線は7番のりば。
  • 北陸本線下り列車は通常5・6番のりばの発着であるが、当駅で折り返し始発となる列車は3番のりばから、(2番乗場と5番乗場でも折り返し列車の発着は可能であるが通常は行われていない)。平日朝のみ運行の城端発富山行き列車は2番のりばから発車する。
  • 2008年5月までは北陸本線6番のりばに発着する氷見線列車が設定されていたが、後述の橋上駅舎化工事に伴い設定がなくなっている(ただし、到着する列車はある)。
  • 駅自動放送自体は北陸本線主要駅標準の詳細自動放送の文面であるが、列車発車時には、高岡市の伝統工芸高岡銅器の「おりん」を使った、当駅独自の発車メロディが流れる[2]。また、夏季にはホームに銅器風鈴が吊り下げられ、涼しげな音色を響かせる。
  • 城端線・氷見線で使用される車両が夜間滞泊している。又電車の夜間留置は3番のりばを用いて行われており、早朝入換を行い6番のりばから高岡発列車で下り列車として発車する。

万葉線

テンプレート:駅情報

頭端式ホーム2面2線を有し、駅ビル「Curun TAKAOKA」1階にホーム・待合室がある。2014年に移転するまでは駅前に1面1線のホームが設置されていた。1971年伏木線が廃止されるまでは2面2線で1番ホームが新湊方面行き、2番ホームが廃止された伏木港行きだった。電車が発着する時、JR西日本高岡駅と同じく、伝統工芸の高岡銅器お鈴(おりん)を使った独自の発車メロディが流れるが、JR西日本高岡駅の曲とは異なる。

高岡駅停留場プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1 - 3 万葉線 - 米島口新湊方面海王丸越ノ潟  
  • 1・2番のりばは同一の線路を使用する。2・3番のりばが同一平面上。

駅弁

元々は地元業者の宮嶋商店が駅弁を調製・販売していたが撤退、1998年から富山駅の駅弁業者でもあり、ますのすしで知られるが駅弁を扱っている。

主な駅弁は下記の通り[3]

  • 三色ちらし弁当
  • ますのすし小箱
  • ぶりのすし小箱
  • 立山弁当
  • ますのすし小丸
  • 富山湾弁当
  • ますとたい小箱
  • 富山味づくし
  • ますのすし(一重)
  • ぶりのすし
  • 特選ますのすし
  • ますのすし(二重)

利用状況

  • JR西日本 - 2012年度の1日平均乗車人員は7,506人である。富山県内の駅では富山駅に次いで利用者が多い。

「富山県統計年鑑」「高岡市統計書」によると、一日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度別1日平均乗車人員[4]
年度 1日平均
乗車人員
1997年(平成テンプレート:09年) 10,320
1998年(平成10年) 9,817
1999年(平成11年) 9,447
2000年(平成12年) 9,209
2001年(平成13年) 8,937
2002年(平成14年) 8,671
2003年(平成15年) 8,405
2004年(平成16年) 8,320
2005年(平成17年) 8,188
2006年(平成18年) 8,107
2007年(平成19年) 7,938
2008年(平成20年) 7,863
2009年(平成21年) 7,510
2010年(平成22年) 7,464
2011年(平成23年) 7,469
2012年(平成24年) 7,506

駅周辺

古城公園口(旧北口)

瑞龍寺口(旧南口)

観光バスや各種ツアーバスは、主に南口に乗り入れる。なお、セブンイレブンに関しては、駅ステーションビルにも店舗が存在している。

バス路線

古城公園口真向かいの「駅前ビル」内にバスターミナルがあり、加越能バスおよび親会社の富山地方鉄道により白川郷・五箇山の合掌造り集落など周辺各地への路線バスや富山空港への空港連絡バスが運行されていたが、2012年1月より旧氷見線の7番、8番ホーム跡を整地した場所に移転した。

高速バス

古城公園口のバスターミナル・瑞龍寺口のロータリーなどから東京・名古屋方面への高速バスが運行されている。

東京方面
名古屋方面
五箇山・白川郷方面
  • 高岡 - 城端 - 五箇山 - 白川郷線(加越能バス)※2013年10月5日~2014年3月30日までの土・日・祝日に運行(但し、12月30日~1月3日は運休)
金沢方面
東北方面

路線バス

2012年1月より旧氷見線の7番、8番ホーム跡に発着。

富山空港連絡バス

2012年1月より旧氷見線の7番、8番ホーム跡に発着。

歴史

橋上化工事

ファイル:富山県高岡駅南口整備計画1.jpg
南口側橋上化整備計画予定図(2008年9月5日)
ファイル:Takaoka Station under construction.jpg
古城公園口工事中の様子(2012年12月2日)

2007年(平成19年)10月13日より、JR高岡駅の橋上化工事が開始された(南口仮駅舎は2009年12月13日に供用を開始)。駅舎橋上化のほか、氷見線ホームの移設、万葉線高岡駅前駅の移設および2面化、高岡ステーションデパートの建替などが行われる。2009年12月13日より、新しい橋の部分供用が開始された。橋上駅は2011年(平成23年)8月28日完成・供用開始。自由通路は「万葉ロード」と命名され、これまでの北口・南口の呼称も「古城公園口(旧・北口)」「瑞龍寺口(旧・南口)」と改められた。2014年(平成26年)3月29日に高岡駅ステーションビル「Curun TAKAOKA」がオープンおよび人工デッキの開通となり、年内に駅周辺の整備が完了する予定。

隣の駅

※当駅に停車する特急「サンダーバード」・「しらさぎ」・「はくたか」・「北越」・「おはようエクスプレス」(平日のみ運転)、臨時寝台特急「トワイライトエクスプレス」の隣の停車駅は各列車記事を参照のこと。

西日本旅客鉄道
テンプレート:Color北陸本線
テンプレート:Color快速「ホリデーライナーかなざわ」(土休日上りのみ運転)
福岡駅高岡駅小杉駅
テンプレート:Color普通
西高岡駅 - 高岡駅 - 越中大門駅
テンプレート:Color氷見線(全定期列車が各駅に停車)
高岡駅 - 越中中川駅
テンプレート:Color城端線(全定期列車が各駅に停車)
高岡駅 - 二塚駅
城端線の当駅 - 二塚駅間に、北陸新幹線と接続する新高岡駅が設置される予定。
万葉線
高岡軌道線
高岡駅停留場 - 末広町停留場

脚注

  1. 「c」はクリエイティブ、「u」はアーバンを「run」と組み合わせた造語。
  2. この独自の発車メロディ導入当初は現在使われているものより非常に長く、システム上の関係でメロディが流れている最中にアナウンスができなかったため、電車が発車してからアナウンスが流れ始めることもあった。現在は短縮されているが、それでも北陸本線主要駅標準の発車メロディに比べると長い。
  3. JR時刻表2010年8月号(交通新聞社刊)297ページ
  4. 統計年鑑 - 富山県
  5. 中越鉄道線は富山県初の鉄道として前年の1897年5月4日に開業していたが、官営鉄道北陸線の駅の位置が未定だったため、郊外の黒田に仮駅を設けていた。その後、官鉄の高岡駅の位置が決定したため、その位置に駅を設けて延伸したものである。現在、ホームの番号が城端線側から振られているのは、このホームが最初にできたホームであることによる。

関連項目

外部リンク

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