えちぜん鉄道三国芦原線

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|} 三国芦原線(みくにあわらせん)は、福井県福井市福井口駅から福井県坂井市三国港駅までを結ぶえちぜん鉄道鉄道路線である。

福井平野北部を縦貫し県都福井と古くからの港町三国を結んでいる。沿線には芦原温泉東尋坊などの観光名所がある。

以前は京福電気鉄道が運営していたが、2003年からえちぜん鉄道の運営となった。

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):福井口 - 三国港間 25.2km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:22駅(起終点駅・臨時駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:全線電化(直流600V
  • 閉塞方式:自動閉塞式

運行形態

すべての定期営業列車が勝山永平寺線起点の福井発着で、当路線起点の福井口を通じて乗り入れている。後述の快速などを除いて福井 - 三国港間の各駅停車で、日中時間帯は30分間隔(1時間あたり2本)のパターンダイヤになっている。福井ではJR北陸本線と接続している。福井 - 三国港間の所要時間は昼間時下り48分、上り50分である。

毎朝に三国港→福井間の快速列車、土曜・休日を除く朝に福井 - 西長田間の折り返し列車2往復(うち西長田行き1本は中角駅を通過)、月曜(休日の場合はその翌日)早朝には他の日より約40分早く、線内各駅5時台発となる福井行き始発列車「めざましトレイン」が設定されている。

基本的にワンマン運転だが、昼間の列車には女性アテンダントが乗務し、乗車券の販売・回収や車内アナウンス(観光・接続案内)、お年寄りなどの乗車・下車のサポートを行う。ただしドアの開閉は運転士が担当する。

三国港駅で車両の夜間滞泊を行っている。

快速停車駅
三国港駅 - 三国駅 - あわら湯のまち駅 - 本荘駅から鷲塚針原駅の各駅 - 新田塚駅から福井駅の各駅

京福電鉄の時代には朝夕に急行が設定されていたほか、昭和50年代には勝山(勝山永平寺線、当時は越前本線と称していた) - 三国港間を直通する臨時海水浴特急を運転していた。また、最終列車は早かった。

毎年8月に坂井市三国町で開かれる花火大会の時には、夜間時間帯に臨時列車が運行されている。

利用状況

輸送実績

三国芦原線の輸送実績[1]を下表に記す。 表中、輸送人員の単位は万人。輸送人員は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度 輸送実績(乗車人員):万人/年度 輸送密度
人/1日
特記事項
通勤
通学
定期
定期外 合計
2003年(平成15年) 33.5 44.4 77.9    
2004年(平成16年) 67.4 71.7 139.1    
2005年(平成17年) 83.5 79.7 163.2    
2006年(平成18年) 91.0 81.6 172.6    
2007年(平成19年) 94.7 88.5 183.3    
2008年(平成20年) 100.9 90.3 191.2    
2009年(平成21年) 99.5 86.8 186.3    
2010年(平成22年) 102.6 88.2 190.8    

歴史

三国町から福井と大聖寺を目指し、加越電気鉄道が1919年12月に免許を取得した福井市 - 三国町 - 石川県三木村間の計画[2]が原型である。第一次世界大戦後の不況で計画は難航。1923年に吉崎電気鉄道に社名を改め、第一期線を福井口 - 海老助橋 - 布施田新 - 春江 - 芦原 - 三国、第二期線を芦原 - 吉崎 - 大聖寺として建設することになった。しかし第二期線は1925年4月に免許が失効し[3]吉崎鉄道が芦原 - 吉崎間[4]、石川県の温泉電軌が吉崎 - 大聖寺間の計画を継承した。

第一期線の建設にあたり、1925年頃から京都電燈が経営に参加、1927年に三国芦原電鉄に社名を改めて着工した。

1928年に福井口 - 芦原(現・あわら湯のまち)間が開業した。翌年三国町(現・三国)まで延伸、京都電燈越前電気鉄道線(後の越前本線、現・勝山永平寺線)の福井 - 福井口間に乗り入れた。なお1927年9月には三国 - 東尋坊口間の延長線、西春江(のちに西長田に計画変更) - 布施田(現在の坂井市春江町布施田新)間の支線の免許も取得し、前者は1932年に開業したが、後者は1934年に免許が失効している。

戦時下に入り1942年に京都電燈の鉄軌道事業を継承した京福電気鉄道に合併して同社の三国芦原線となる。三国 - 東尋坊口間は不要不急線として1944年に休止(後に廃止)された。同年に休止された国鉄三国線の線路を譲り受けて電化し、三国 - 三国港間が開業。現在の営業区間となった。なお、国鉄三国線は戦後の1946年に金津(現・芦原温泉) - 芦原間で営業を再開するが1972年に廃止されている。

2001年に越前本線で起きた列車衝突事故京福電気鉄道越前本線列車衝突事故を参照)のため、事業改善命令が出されて三国芦原線も休止となり、2003年にえちぜん鉄道へ譲渡。同年夏に運行再開された。

年表

  • 1919年(大正8年)12月26日 加越電気鉄道に対し鉄道免許状下付(坂井郡三国町-福井市間、三国町-江沼郡三木村間)[2]
  • 1923年(大正12年)5月21日 吉崎電気鉄道に社名変更(届出)[5]
  • 1924年(大正13年)11月10日 吉崎電気鉄道株式会社設立[6]
  • 1925年(大正14年)4月4日 鉄道免許失効(指定ノ期限マテニ工事施工認可申請ヲ為ササルタメ)[3]
  • 1927年(昭和2年)
    • 9月14日 鉄道免許状下付(坂井郡春江村-同郡大石村間、坂井郡三国町-同郡雄島村間)[7]
    • 12月3日三国芦原電鉄に社名変更(届出)[8]
  • 1928年(昭和3年)12月30日 福井口 - 芦原(現在のあわら湯のまち)間が開業[9]
  • 1929年(昭和4年)
    • 1月31日 芦原 - 三国町(現在の三国)間が開業[10]
    • 2月10日 三国町駅を電車三国駅に改称。
    • 6月1日 中角駅開業。
    • 10月1日 京都電燈越前電気鉄道線の福井 - 福井口間に乗り入れ開始。
    • 12月1日 西別院駅開業。
  • 1930年(昭和5年)7月1日 三国神社駅開業。
  • 1932年(昭和7年)5月28日 電車三国(現在の三国) - 東尋坊口間が開業[11]
  • 1934年(昭和9年)11月28日 鉄道免許失効(坂井郡大石村西長田-同村布施田間 指定ノ期限マテニ工事ニ着手セサルタメ)[12]
  • 1937年(昭和12年)4月1日 田原町駅開業。
  • 1942年(昭和17年)8月1日 京福電気鉄道に合併。同社の三国芦原線となる。
  • 1944年(昭和19年)
    • 1月11日 電車三国 - 東尋坊口間が休止。
    • 4月20日 田原町駅・八ツ島駅・太郎丸駅・三国神社駅休止。
    • 10月11日 前日限りで休止された国鉄三国線を電化し、三国 - 三国港間が開業。電車三国駅を国鉄三国駅に統合。
  • 1945年(昭和20年)4月5日 太郎丸駅、三国神社駅営業再開。
  • 1946年(昭和21年)8月15日 三国神社駅休止。
  • 1950年(昭和25年)
    • 6月1日 三国神社駅営業再開。
    • 11月27日 田原町駅営業再開。福井鉄道と連絡運輸開始。
  • 1968年(昭和43年)3月21日 三国 - 東尋坊口間が廃止許可。
  • 1971年(昭和46年)3月1日 貨物営業廃止。
  • 1972年(昭和47年)3月1日 芦原駅を芦原湯町駅に改称。
  • 1989年(平成元年)4月20日 閑散時の1両編成列車をワンマン運転化。
  • 1990年(平成2年)3月20日 終日ワンマン運転開始。
  • 1992年(平成4年)9月10日 (臨)仁愛グランド前駅開業。
  • 2001年(平成13年)6月25日 越前本線での事故のため、全線運行休止になる。
  • 2003年(平成15年)
    • 2月1日 えちぜん鉄道へ譲渡。
    • 7月20日 福井口 - 西長田間が運行再開(前日特別運転)。西福井駅を福大前西福井駅に、芦原湯町駅をあわら湯のまち駅に改称。
    • 8月10日 西長田 - 三国港間が運行再開(前日特別運転)。
  • 2007年(平成19年)9月1日 日華化学前駅、八ツ島駅開業。

駅一覧

  • 全駅福井県に所在。
  • ●:停車、|:通過(↑:福井行のみ運転)。
駅名 駅間キロ 福井口
からの

営業キロ
快速 接続路線 所在地
勝山永平寺線
福井駅 0.5 1.5 JR西日本北陸本線
福井鉄道福武線福井駅前駅
福井市
新福井駅 1.0 1.0  
三国芦原線
福井口駅 - 0.0 えちぜん鉄道勝山永平寺線勝山方面) 福井市
西別院駅 1.6 1.6  
田原町駅 0.5 2.1 福井鉄道:福武線
福大前西福井駅 0.7 2.8  
日華化学前駅 0.8 3.6
八ツ島駅 0.6 4.2
新田塚駅 0.7 4.9
中角駅 1.0 5.9
(臨)仁愛グランド前駅 - -
鷲塚針原駅 2.2 8.1
太郎丸駅 1.1 9.2 坂井市
西春江駅 0.9 10.1
西長田駅 1.6 11.7
下兵庫駅 1.9 13.6
大関駅 1.8 15.4
本荘駅 2.0 17.4 あわら市
番田駅 0.9 18.3
あわら湯のまち駅 1.7 20.0
水居駅 2.0 22.0 坂井市
三国神社駅 1.4 23.4
三国駅 0.8 24.2
三国港駅 1.0 25.2

廃止区間

電車三国駅 - 宿駅 - 東尋坊口駅

※駅名は廃止時点のもの。

過去の接続路線

関連項目

脚注

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参考文献

  • 資料3えちぜん鉄道の利用者分析 第3回えちぜん鉄道活性化連携協議会(福井市 平成23年6月17日)
  • 2.0 2.1 「鉄道免許状下付」『官報』1919年12月29日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  • 3.0 3.1 「鉄道免許失効」『官報』1925年4月4日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  • 「鉄道免許状下付」『官報』1925年12月5日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  • 『鉄道省鉄道統計資料. 大正12年度』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  • 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和10年4月1日現在』『日本全国諸会社役員録. 第34回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  • 「鉄道免許状下付」『官報』1927年9月17日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  • 『鉄道統計資料. 昭和2年度』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  • 「地方鉄道運輸開始」『官報』1929年1月16日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  • 「地方鉄道運輸開始」『官報』1929年2月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  • 「地方鉄道運輸開始」『官報』1932年6月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  • 「鉄道免許失効」『官報』1934年11月28日(国立国会図書館デジタルコレクション)