明日があるさ

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明日があるさ』(あしたがあるさ)は、1963年12月1日に発売された坂本九のシングルである。

本稿では、そのカバー版についてもあわせて扱う。

概要

日本テレビで放送された坂本主演のテレビドラマ明日があるさ』『夢をそだてよう』の主題歌である。

作詞は青島幸男、作曲は中村八大。自分に自信が持てず、意中の女性に恋心を打ち明けられないにもかかわらず、前向きに日々を過ごす男子学生をコミカルに表現している。当時80万枚以上のセールスを樹立した。なお、1984年には自然食品店(株式会社ナチュラルグループ本社)のCMに使われ、坂本本人もこのCMに出演した。

1964年2月からは日本テレビで本楽曲をヒントにした同名の音楽バラエティ番組『明日があるさ』が放送開始した。同番組では坂本がホストを務め、作詞を手がけた青島も出演した。

また、坂本が生前最後の仕事となった1985年8月12日NHK-FMの『秋一番 坂本九』の番組収録で最後に歌った曲でもある。(坂本は同日の日航ジャンボ機墜落事故の犠牲者となった)

その後多くの歌手にカヴァーされた。1992-93年頃には、日本テレビの深夜のミニローカルドラマ「シャンプータイム」の本編エンディングでアカペラバージョンが流れたこともあった[1]。これは中西圭三の歌を多重録音したものである。

2000年8月に、日本コカ・コーラが販売する缶コーヒー「GEORGIA」のCMソングとして本楽曲が起用され、空前のリバイバル・ヒットとなった。同年12月に、坂本九の原曲がシングルCDとして再発(このときのカップリングは「幸せなら手をたたこう」)。

当時の不況下にあった日本を明るく元気にしていこうという風潮や吉本興業所属の人気お笑い芸人のキャスティングとが大きく作用し、たちまち話題のCMになる。のちに、CMと同一のキャスティングおよびテーマ設定により、同名のテレビドラマも制作・放映された。

同CMは翌2001年には各種CMに関連する賞を受けたほか、「明日があるさ」という言葉が新語・流行語大賞のトップテンに入賞し社会現象に。CMでカバーバージョンを歌ったウルフルズと、CMに出演していた吉本興業所属の芸人によるユニットのRe:Japanとの共演により、NHK紅白歌合戦へ出演を果たした。CDはウルフルズとRe:Japanのものを合わせて約100万枚を売り上げた。なお同CMでは後に森高千里も同曲を歌っていたが、森高の歌唱版はCD等で発売はされていない。

更に同年には、作詞者の青島もセルフカバーしており、「明日があるさ〜青島幸男作品集〜」の赤盤に収録された。

2002年には、選抜高等学校野球大会入場行進曲に採用された。なお坂本九が歌う選抜高校野球行進曲は、1962年「上を向いて歩こう」、1965年「幸せなら手をたたこう」、1966年「ともだち」、また1967年・1970年の「世界の国からこんにちは」(三波春夫吉永小百合などの競作曲)も含めると、合計6回目の選出となる。

2007年3月4日からは、坂本にゆかりがある茨城県笠間市JR東日本常磐線友部駅発車メロディとして使用されている。

収録曲

1963年版(東芝 JP-5263) 
  1. 明日があるさ
  2. 夢を育てよう
2000年版(東芝EMI TOCT-4269)
  1. 明日があるさ
  2. 幸せなら手をたたこう

ウルフルズによるカバー

テンプレート:Infobox Single ウルフルズによってカバーされ、ウルフルズの21枚目のシングルとして2001年2月16日に発売された。前作『』からは約2年ぶりのリリースとなる。同年、Re:Japanとのコラボレーションで再び『NHK紅白歌合戦』への出演を果たした。「ガッツだぜ!!」「バンザイ 〜好きでよかった〜」のブレイク後、人気もしばらく落ち着いたウルフルズだったが、このシングルで再び人気を盛り返した。

初登場順位は5位だったが、徐々に人気を博し、その後5週連続で4位になるなど50万枚以上を売り上げた。実に「かわいいひと」以来、6作ぶりのオリコンTOP10入りと売上10万枚を記録した。PVにはパパイヤ鈴木山本竜二が出演している。

収録曲  
  1. 明日があるさ (ジョージアで行きましょう編)
    (作詞:青島幸男 作曲:中村八大 替え歌:福里真一 編曲:ウルフルズ、藤井丈司
    コカ・コーラジョージア』のCMソング
  2. 明日があるさ (オリジナル歌詞編)
    (作詞:青島幸男 作曲:中村八大 編曲:ウルフルズ、藤井丈司)
  3. 明日があるさ (カラオケ)

Re:Japanによるカバー

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Re:Japanが1枚目のシングルとして2001年3月28日avex traxよりリリースしたカバー。リミックスシングルも発売されている。

歌詞は、坂本九が歌ったオリジナルの「明日があるさ」に、オリジナルの作詞者である青島幸男が新たに歌詞を追加したものである。1番・2番・5番・7番・11番・12番はオリジナルの歌詞が使われている。

日本テレビ系テレビドラマ『明日があるさ』の主題歌となった。Re:Japan同様にこの曲をカバーしたウルフルズがコラボレーションし、大晦日の『第52回NHK紅白歌合戦』にも初出場した。

オリコンシングルチャートでの初動順位は5位であり、2週目に1位を記録している。2001年年間オリコンチャート第54位。メンバーの花紀京がオリコンシングルチャート1位最年長記録(64歳3ヶ月)を達成した。また、メンバーの間寛平は歌手デビューから25年7ヶ月でのオリコンシングルチャート首位達成となり、デビュー25年以上の首位初達成は石原裕次郎の31年0ヶ月、ゲイリー・ライトの29年2ヶ月、エルトン・ジョンの28年4ヶ月に続いての史上4人目の快挙であり、4番目のスロー記録(当時)であった。

2005年にはパチンコ機「CR明日があるさ よしもとワールド」として登場。ドラマのキャストがそのままデフォルメされて登場している(確率変動での大当りでこの曲が流れる)。

歌詞のパート分け 
収録曲
  1. 明日があるさ
    • 作詞:青島幸男 / 作曲:中村八大 / 編曲:CHOKKAKU
  2. 明日があるさ -Twentieth Century Mix-
  3. 明日があるさ "Instrumental"
  4. 明日があるさ -Twentieth Century Mix- "Instrumental"

その他のカバーなど

またジャンボ鶴田1984年に『明日があるさ』というシングルを発売しているが、これは本項の楽曲とは別の曲(作詞:山田孝雄、作曲:幸耕平)である。

脚注

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テンプレート:坂本九 テンプレート:ウルフルズ テンプレート:Re:Japan テンプレート:日本テレビ土曜ドラマ主題歌 2000年代前半 テンプレート:選抜高等学校野球大会入場行進曲 テンプレート:オリコン週間シングルチャート第1位 2001年

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  1. このドラマは中京テレビ等他地域でも番販されていた。