籠原駅

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テンプレート:駅情報 テンプレート:Vertical images list 籠原駅(かごはらえき)は、埼玉県熊谷市新堀にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)高崎線である。

当駅の高崎寄りに車両基地籠原運輸区および高崎車両センター籠原派出所)があるほか、当駅より北の高崎線の各駅は15両編成に対応していない。このため、当駅を始発・終着とする列車や当駅で高崎寄り5両の増結・切り離しを行う列車が多い。また、2004年3月から2012年3月までは車両の増結を兼ねて上り1本のみ特急列車が停車していた。

当駅を終点とする湘南新宿ライン(高崎線 - 東海道線直通)も多く運転されており、小田原大船横浜方面でも「籠原」行の列車が見られる。また、首都圏で行われる年末年始の終夜運転も当駅までの運転となる。

歴史

  • 1909年明治42年)12月16日 - 開業。
  • 1969年昭和44年)12月15日 - 籠原電車区が設置される。
  • 1983年(昭和58年)頃 - 貨物列車の設定が無くなる。
    • 籠原電車区の電留線の一番南側の線路から駅南側にある日本鋼管ライトスチール工業(現 JFE建材)熊谷工場まで3.1kmの専用線が分岐し、同駅から塩浜操車場(現・川崎貨物駅)まで工場で作られたコイルの輸送を同工場が開発した専用貨車(トキ21100、トキ21500)によって行われていた。最盛期だった1970年代前半には常時20~23編成もの長大編成による専用貨物列車で1列車で800トンものコイルを輸送しておりコイル鋼管号と呼ばれたほどの特別列車だった。しかし鉄鋼不況や国鉄の闘争、また道路事情の改善によるトラック輸送拡大などの波に呑まれて徐々に編成縮小や減便を繰り返し、1977年(昭和52年)からは週2~3日の指定日のみの運転になり、1979年(昭和54年)10月熊谷貨物ターミナル駅が開業して同駅からの接続になった時には10両編成にまで縮小して他の貨物との併結にまで陥った。さらに1982年(昭和57年)11月からは不定期運転に格下げされて列車自体の運休も目立つようになって輸送力はほとんど皆無となり、週に1~2日程度に1往復、5~6両程度の編成(少ない時には1~2両程度)の資材用貨物列車が細々と走るのみとなった。そして1983年(昭和58年)内には貨物輸送を全てトラックに切り替えられてしまい完全に運行休止となってしまった。
  • 1984年(昭和59年)2月1日 - 専用線と貨物列車の設定を正式に廃止。同時に専用線発着の車扱貨物の取扱を廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
  • 1988年(昭和63年)12月1日 - 籠原電車区を籠原運輸区へ改称。
  • 2001年平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
  • 2004年平成16年)3月13日 - ダイヤ改正により特急停車駅(「あかぎ」上り1本)に昇格。
  • 2005年(平成17年)12月10日 - 組織変更に伴い、籠原運輸区が高崎車両センター籠原派出となる。
  • 2008年(平成20年)3月7日 - 1・2番線高崎側の階段完成に伴い、使用を開始。
  • 2009年(平成21年)12月 - 籠原駅開業100周年を迎える。
  • 2011年(平成23年)3月20日 - 北口駅ビルE'site籠原」開業。
  • 2012年(平成24年)3月17日 - ダイヤ改正により上り1本のみ停車していた「特急あかぎ」の停車を取り止め、再び全ての特急が通過する駅となった。

駅構造

島式ホーム2面4線の地上駅で、橋上駅舎を有している。

直営駅マルス端末の設備がある。みどりの窓口(営業時間6:00 - 21:00)、指定席券売機、自動券売機自動改札機設置。バリアフリー化済みである。

また、隣に熊谷貨物ターミナル駅が出来る前は、秩父鉄道の三ヶ尻線が接続していた。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考
1・2 テンプレート:Color高崎線 上り 大宮上野新宿横浜方面
テンプレート:Color湘南新宿ライン含む)
湘南新宿ラインの列車は
大船駅から東海道線へ直通
3・4 テンプレート:Color高崎線 下り 本庄高崎渋川前橋方面  
  • 2番線と4番線は待避線で、2番線は上りの当駅始発(車両基地出庫・折返し始発)や車両増結に、4番線は下りの当駅終着(車両基地入庫)や車両の切り離しのために入線することが多い。また、特急待避も行われることがある。籠原止まりかつ折り返し上野方面行の2番線に到着する列車で、後続が籠原以北へ行く列車の場合は、階段またはエスカレーター・エレベーターの移動を伴うため、1つ手前の熊谷駅で乗り換えを促す放送が行なわれる場合もある。
  • 当駅 - 高崎駅間の普通列車は10両以下でしか運転できない(深谷駅3番線のみ15両対応)。このため、15両編成の列車に関しては深谷駅発着を除く全列車が必ず当駅で高崎方5両を増解結し、当駅以北は10両で運転される。
  • 2008年平成20年)4月1日より、全ホームの発車メロディが熊谷市歌の歌い出しの部分をアレンジしたものに変更された[1]。これは、熊谷市が市歌普及を促すために計画したものである。
  • ホームには終日立ち番がいる。そのため、列車到着・発車時には肉声放送が行われることが多い。
  • 湘南新宿ラインで事故などによる遅れが発生した場合、当駅折り返し列車が熊谷駅で打ち切られる場合がある。また、高崎駅折返し列車は当駅で運転打ち切りとなり折り返す場合もあり、その場合は籠原 - 高崎間で臨時の折返し列車で対応する場合がある。
  • 当駅から高崎駅までの区間での乗降ドアの開閉は、自動ではなく押ボタン式になる。これは一年中において実施される。

利用状況

2012年度の1日平均乗車人員は14,804人である。[2]

駅周辺

2011年3月20日、北口に3階建ての駅ビルE'site籠原」開業[3]

駅周辺(駅前ロータリー・広場)は、熊谷市の路上喫煙マナー条例2006年10月1日施行)により、喫煙禁止区域に指定されている。南北各ロータリー内1か所ずつのみ喫煙所が設けられている。

路線バス

駅名の由来

当初所在地名(大里郡玉井村大字新堀)から「新堀駅」と名づけられる予定であったが、同じく貨物駅を兼ねてあった東京都日暮里駅と混同される恐れが出てきたため、付近の小字名(旧中山道の立場であった)を取って籠原駅と名づけられた。ただし小字名は「こもりはら」であったという。

開業以来長らく(表に出る)地名と駅名が合致しない状態であったが、熊谷市民や近隣住民は駅一帯を指して「籠原」と意識してきた。2007年(平成19年)10月、籠原中央第二土地区画整理事業により当駅南口ロータリー以南の一定区域の地名が「熊谷市籠原南1丁目 - 3丁目」に変更され、初めて「籠原」が市名の直後に来る表の地名となった。当駅以北も籠原中央第一土地区画整理事業により「籠原」が付く地名に変更される見通しである。

隣の駅

東日本旅客鉄道
テンプレート:Color高崎線
テンプレート:Color通勤快速・テンプレート:Color快速「アーバン」・テンプレート:Color普通・テンプレート:Color湘南新宿ライン特別快速・テンプレート:Color湘南新宿ライン普通(大宮駅から快速)
熊谷駅 - 籠原駅 - 深谷駅

関連項目

脚註

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外部リンク

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  1. JR熊谷駅・籠原駅の発車メロディーが市歌になります 埼玉県熊谷市役所お知らせ
  2. JR東日本「各駅の乗車人員」
  3. JR東日本高崎支社 | 高崎支社からのお知らせ「【プレス発表】2011年3月20日(日)籠原駅北口に「E'site籠原」が誕生します」(2010年2月21日)