両津勘吉
テンプレート:Pathnav テンプレート:架空の人物 両津 勘吉(りょうつ かんきち)は、秋本治原作の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公である架空の警察官。愛称は「両さん」、「両ちゃん」など。
目次
人物
一人称は「わし」(大原や署長など上司には「わたし」あるいは「わたくし」であり、年下や気の弱そうな人間に対しては「俺様」や「両津様」である。アニメやテレビドラマを含む実写版ではほとんど「わし」である)だが、たまに「オレ」と言うこともある。またピンチ時には「僕」とか「僕ちゃん」と言うこともある(少年時代を振りかえるストーリーでの一人称は「オレ」であることが多い)。連載当初は「本官」と言っていたこともあった(アニメでも一部の話でこの一人称を使うことがある)。
生年月日
出生年は連載当初1943年生まれとされており、作品中で戦中派と揶揄されている場面もある(ただし最初期の頃には小学生時代の進駐軍関係の体験を話すことがあり、冗談の類でなければ逆算すると戦前生まれでなければならない)[1]、同様に初期設定での年齢は36歳で[2]、しばらくはリアルタイムで加齢し39歳に達していた。
しかし数十年に亘る長期連載に伴い年齢設定を一貫させる事が困難になり、(作品全体にも言える事ではあるが)頻繁に設定変更が行われる様になった。一時期は1952年生まれに変更され[3]、2000年代に入ってからは学生時代のエピソードでビックリマンシールやファミコンなどのキーワードが出てくるため、1970年代初頭生まれを前提にした発言を行っている。一方で2009年には、45年前から小学生の勘吉たちがタイムスリップしているので実際は50代とも取れる[4]。近年では「常に35歳」という設定で明確な言及を避けている[5]。「別冊マーガレット」2011年9月号に掲載された「13誌出張版」によると昭和30年代に浅草野中学校3年A組在学とあり、そこから計算すると昭和15-25(1940-1950)年生まれ、61-71歳となり、やはり連載当初の説に則っている。昭和30年代に消えたセルロイド工場をこの作品のヒロイン・夏樹風乃(なつきあいの)の家が経営していた。なお1996年に開始されたアニメ版では「脱脂粉乳の世代」と呼ばれている。また、アニメでは大原が上司を20年以上している、両津が警察学校を卒業後派出所に配属されたと発言しているため、少なくとも40歳以上である。
誕生日は3月3日(桃の節句)で(産まれたと言うよりも、常胎児よりあまりに大きいために「飛び出た」という方が正しいと言われている)、毎年、誕生日になるとかなりの確率(確実に)で嫌な(自分がひどい目に遭う)出来事が起こる上、桃の節句=女の子の祭りのため、誕生日は大嫌いである(ただし、近年は秋本・カトリーヌ・麗子が手作りケーキを持参したり、周囲から豪華なプレゼントを貰えたりもする[6])。アニメでは、小学校の頃にGIジョーの人形ごっこで同級生の女子の雛人形を全滅した事で、両津の背後に雛人形の悪霊が憑依しているため、全ての悪霊を除霊しない限り、毎年3月3日には災難が起きる、という設定があった[7]。後に、子供のときの悪戯が度が過ぎて取り付いた悪霊の数が多すぎて腕の良い霊媒師でも全て除霊することは不可能であり、これからも毎年災難が起こるということが発覚した。
経歴
出生地および実家は東京都台東区千束(浅草)で佃煮屋「よろづや」を営む一家の長男に生まれる。生まれた際に地震が発生し、揺れが収まった際、産湯の目の前で花札の「赤短」が出来ていた[8]。生まれながらのギャンブラーであった。幼少より、父・銀次が競馬場、居酒屋、吉原、映画館、寄席等と勘吉を所構わず連れ歩き、どこへ行っても酒を飲まされていた[9]ので、酒にも強い。喧嘩ばかりしていた中学時代(連載後半は高校時代)に両親の勧めで警察署に預けられ、柔道・剣道など武道を仕込まれた。その他、大工修行や漫画家になるための修行もしている。喧嘩ばかりしていたが、弱い者いじめを見かねて、いじめられっ子を庇いながらいじめっ子を一人でまとめて倒すなど、生まれながらに強い正義感も持っている。
台東区立大門小学校(現在は廃校[10]なお連載初期には大正小学校)、大門中学校(最近の設定では浅草野中学校卒)と進学し、大門高校を卒業して警官となる。連載中期は浅草野高校中退とされていたが[11]、現行の警察官採用試験受験資格が高校卒業及びそれに準ずる者と定められた為[12]、他の設定と同じく時代に合わせて変更されたと考えられる。他に「東京大学プラモデル学部卒業とか図画工作学部8回生と[13]などと適当な経歴を自称する事も。
不良中の最強の不良としてヘッドハンティングされ、訳も分からず試験を受けさせられて警官になった。教官によれば「毒を持って毒を制す」で採用したとのことである。実際に危険な事故・事件現場では持ち前の体力と行動力で解決に導くことが多く、警察を解雇されずに済んでいる理由の一つとなっている。また、立花工務店でビックリハウスを建てる仕事や[14]、乙姫菜々と同じ雑誌に連載を持ったことで、前述の修行が活かされた形になっている。お金に執着が非常に強く、小銭から万単位のお金、社員旅行の積立金等には手を出すが、億単位のお金には手を出さない。ちなみに座右の銘は「幸福は金で買える」である。
警視庁新葛飾警察署地域課に所属し、亀有公園前派出所に勤務している(話の都合でまれに別の署・派出所へ異動となることもある[15])。階級は警視庁巡査長(ただし一時期、不祥事で巡査や警察学校1年生に降格になったこともある[16]が、逆に警部補に昇進したこともある)。一時期葛飾署の刑事課に配属されたこともある[17]。
なお、少年時代(主に小学校4年前後の設定が多い)に、東京都足立区の北千住にあった千住火力発電所の煙突であった「おばけ煙突」[18]や開業直後の東京タワー[19]などのエピソードがあるが、作者(1952年生まれ)の原体験によるところが大きい。姓である「両津」の由来はデビュー前の作者が入院した際に出会った女性看護師の出身地・新潟県両津市(現・佐渡市両津地区)より、名前はイメージで付けられた。
『週刊少年ジャンプ』2006年42号「こち亀30周年企画」では、掲載されていた全漫画に両津が登場した。本人曰く「パトロール」のつもりであったが、ストーリーの展開を止めてしまうなど無茶苦茶なパトロールであった。
人間関係
上司の巡査部長・大原大次郎には唯一頭が上がらないが、実際は「喧嘩するほど仲が良い」関係であり、完璧主義の大原を尊敬している、そのため大原がインチキな手段で勝利した際には本気で失望していた。一方の大原も両津を普段から叱ってはいても息子のように思っている部分がある。同僚の麗子も苦手にしている部分もあるが、基本的には気が合っており、他の男性葛飾署員からも麗子と一緒に勤務していることを羨ましがられている[20]。また麗子リアルマネキン人形を裏ルートで買ったが、人形のあまりの精巧さにそこで初めて麗子の魅力に気付き本当に麗子を好きになってしまう[21]。色々といい加減な所がある半面、正義感と義理人情に厚く、女性に暴力を振るう男や弱い者いじめを決して許さない。実際、纏が駐車違反した男から顔面にライターを投げつけられて頬に怪我を負った際、「女の顔に傷を付けるんじゃない!」とライターを投げた男を殴り飛ばし、「てめぇの顔をボコボコにしてやるぞ、コラァ!」と署内であるにもかかわらず、拳骨で32発も殴ったほど激怒しており(本来なら傷害罪で懲戒免職の所を相手からの謝罪があった事で、1か月の自宅謹慎となった。なお、居合わせた同僚達曰く「両さん、やっぱりやっちゃったよ…」)、普段は敵対している早乙女リカと京香(アニメでは小町と奈緒子)が車をレッカー移動された腹いせに大勢の暴走族に絡まれ集団強姦されそうになった際には左近寺(アニメでは本田)と共に駆けつけ、あっという間にその暴走族を倒してしまった。
体格
身長は当初五尺五寸(約166.7cm)の設定[22]だったが、165cm[23]に変化し、その後167cmで固定された[24]。しかし読者により周囲の人物(特に麗子)との身長の比率がおかしいことを指摘され、133巻『おしえて両津先生 派出所七ふしぎの巻』にて152cmへと大幅に設定が変更された。この話によると、「167cm」は作者・秋本治本人の身長であり、それをそのまま両津に割り当ててしまったとのことである。なお、現実の警察官には身長制限があり、男子はおおむね160cm以上なので、2009年時点では161cmになっている(『超こち亀』より[5])。
体重は71kg(55巻『両さんの減量作戦の巻』では75kg→38kg、61巻『I am スーパー仮面!!の巻』では40kgに変化)。スリーサイズは95・85・90[25]、後に105・80・81[26](20巻『鋼鉄の人!の巻』の時のみチェスト100cm、7巻『マシンガンの男!?の巻』の時のみウエスト93cm)。血液型はB型(40巻『人生最悪の日…!?の巻』の時と90巻『警察手帳進化論の巻』の時のみO型)。
なお、青年誌であるスーパージャンプに掲載された「いい湯だね」とのコラボ番外編では全裸姿が無修正で掲載され、局部に一切陰毛が生えておらず、男性器も皮被りであったことが明かされている(元々の掲載雑誌である週刊少年ジャンプでは該当部分はモザイク処理されている)。
容姿・体質
髪型は剛毛の角刈りで眉毛は我修院達也のように(あるいはフリーダ・カーロの自画像のように)繋がって(第1巻の時は別の形をしている)おり、無精髭を生やしている。少年時代は丸坊主だが、アニメ版で描かれた少年時代は髪を生やしている。弟の金次郎とは大人になってからは双子のようにそっくりであり、実際に金次郎と間違えられたこともある。
靴・靴下を履かず、サンダル履き。このサンダルは新人の頃、大原とパトロール中に靴擦れになってしまい、そのときやむなく大原からプレゼントされたものである[27]。そのため一部の(特に初期の)話を除けば上司や先輩などにサンダル履きを注意されることは皆無である。制帽は滅多に被らない。夏は原則半袖だが、旧制服では夏服の際には、長袖を捲り上げたような服装であり、現行の夏服でも当初は旧制服と同じ着方をしていた(夏服上着の長袖は新旧共実在する)。冬でも長袖を捲り上げた姿で生活をしている。ちなみに、連載当初は裾捲りもしていた(1980年頃まで、ただし、それ以降も一部のシーンで裾捲りしているシーンがある)。入浴をするのが面倒(または嫌い)で数か月入浴しないこともあり、また洗濯も数か月に一度しかしない(クリーニングに至っては数年に一度)。ちなみに入浴が苦手な理由は、少年時代に田舎の五右衛門風呂の入り方が分からず、そのまま入り股間を火傷したことによる[28]が、単なる面倒臭がりでもある。また、64巻で生え変わるまで歯は全て乳歯だった[29]。指紋は四角い[30]。その骨格は、人間ドックにより55万年以前の原人の骨に酷似していることが判明している[31]。外見上の体格は「胴長短足の日本人的な体形」である[32]。
花山理香によれば150歳まで生きるという[33](ちなみに天国に来ると迷惑なので、さらに追加する予定。なお、地獄側・冥界ですら受け入れを拒否する姿勢をとっている。なお、神様は、両津が死んだ場合、受け入れ先がないため、現世に留まる可能性を示唆)。
両津の体は普通の人間と異なりゴキブリ並みの生命力を兼ね備えており、火山の火口への転落や大爆発など幾度となく痛い目に遭っても無傷で、万が一にケガをしたとしても、必ず復活している(この為、大原は過剰すぎるほどのおしおきを下すときも)。また強靭な胃袋の持ち主であり、泥・葉っぱ・犬の糞[34]、フグの剥製[35]、ウジ・ゴキブリ・タガメ・コオロギ・ネズミのグリル[36]、石鹸(手作り)[37](出来立ての石鹸には苛性ソーダ等の劇薬が含まれている)など食べ物ではないものを食べたことも多数ある。さらに食べ物に関しても、「食べ物は腐りかけが一番美味」と発言している[38]。自他共に認める大食いチャンピオンで悪食だが、チーズは嫌い[39]。好物はマグロで[40]、寿司屋で魚の扱い方を本式に学んでいる事情もあり、両津一人で解体ショーができるほどの腕前[41]。中川圭一によれば濃硫酸をブランデーで割って飲んでも平気で[37]、大原曰くマムシの消化液より強力で[42]、「人間ポリバケツ」の異名がある[43]。また腐った物や賞味期限切れを食べても全く平気だが、うな丼にジャムを載せてコーラで混ぜて食べた後、ドッグフード5箱をマヨネーズをかけて食べたら、流石の両津も入院している(ただしその際も症状は軽いようで、同室の患者とふざけあったり、食事を取り上げたりしている)[44]。また、手製のタバコ(その辺に生えていた雑草を紙で巻いたもの)を吸って急性中毒症状を起こし半死半生になったり[45]、正体不明のキノコを食べ嘔吐感を催す、一気食いをした挙句翌日激しい下痢に見舞われ、オリンピック強化選手と内勤警察官への転属内定を取り消される、雑草を煮出した茶を飲んで悶絶するなどのエピソードもある。イチゴ狩りでは、ビニールハウスの苺を苗や葉に至るまで、一人で全部食べつくしたことがある。そのため、「苗は食べないこと」などの張り紙が掲出されたこともある(この農場では両津の挑発に乗って「現金狩り」をやったため、後日廃業した)。また両津に食べ尽くされたビニールハウスにはペンペン草さえ生えなかった[46]。さらに連載中期の神様や花山理香、絵崎コロ助などの登場からさまざまな出来事によって体質変化などが多くなり、小さくなる、ハエやニワトリになるなど現実ではあり得ないことに巻き込まれた。アニメスペシャルでは、海で釣ったゴムゴムの実を食べてゴム人間になったこともある[47]。体内には見た目が漫画のばい菌のようでどんな病原体もやっつける最強の抗体「リョーツGPXワクチン」[48]を持っているが[34]、これは最悪な環境でしか生きられず、環境が良くなると弱ってしまう[49]。また、これを常人に接種することは、子供がウォッカを一気飲みすることと同じくらいに危険らしい。しかし、原作とアニメ版で1回ずつ死んで亡霊になったこともあり、その時は色々な人に乗り移って悪戯をした。
1994年に警察官の制服デザインが変更された当初は、両津もこれに合わせて現行の冬服上衣や活動服を着用していたが、宴会でビールやウォッカの掛け合いをした後にストーブのそばで乾かしていたら燃えて灰になってしまったり、嘔吐して廃棄処分にしたり、自転車で店に突っ込んでボロボロになったりしてしまい[50]、以後10年以上が経った現在でも、それまでの旧型制服を着用し、警棒など装備品や階級章まで旧型を着けて勤務している(もちろん識別章は着けていない)。上着の下に着る制服用のワイシャツと夏服は、燃やさなかったため現行デザインのものを着用し、夏服時には装備品も現行のものを着けている(なお、アニメ版はデザイン変更から2年が経ってから放映されているが、両津以外の人物も全員旧型をベースにした制服となっていた)。制服を着用していてもその顔立ちから警察官と思われず隣接署の警察官から職務質問を受けたこともある。さらに、連載初期の頃は顔立ちが現在よりも怖かったため、両津のことを知らない町会の人に(制服を着ていたにもかかわらず)「囚人」と称されたこともある[51]。
麗子、纏、麻里愛、磯鷲早矢、雛野姫香、乙姫菜々、佐々木洋子、本ロリカ以外の婦警たちからの評判は悪く、特に早乙女リカ(アニメでは小野小町。但しリカほど嫌っておらず、時たま両津に協力することもある事から仲が悪いわけでもない)は相当両津を毛嫌いしている。「結婚したくない男性ナンバーワン」という不名誉な記録に何回も選ばれたり、かなり酷く罵られており、両津に出くわすと毎回、「単細胞」や「原始人」等酷いあだ名(と言うよりも蔑称と言う方が妥当)で呼んでおり、色々と酷い目に遭わされている。それでも普通に会話したり、婦警の手助けをすることもあり、ときには見直されるが、たいていまた毛嫌いされるようになる。個人購入したプリクラの機械2台を無断借用された事もある[52]。しかし、両津自身も自分の裸を撮影し、その映像を婦警寮全てに流したり、宅配便で婦警寮にゴキブリ500匹を送りつけるなど、様々な手を使って邪知暴虐に復讐の手を下す。また両津の失態で纏・マリア・早矢に一時期嫌われたことがあったが、何とか関係を修復している。ただし、大原・中川・麗子が休暇を取り、代わりに纏と乙姫、磯鷲早矢が派出所に勤務したときは出入りする婦警の輪にすんなり馴染んでいた。だが両津が好かれる理由ではマリアは顔がコーチ・岩鉄に似ている、早矢は声が父・剣之介に似ている(ただし後に両津本人を愛するようになったと言及している)というものであり、両津は自分そのものに惚れてくれない事を嘆いていた。また大原に言われて付き合いのお見合いに行った際、その前に行ったハワイアンセンターでサングラス代わりのタオルが風でずれて顔が市松模様の変な日焼け、新人の床屋のせいで変な頭、悪い輩に絡まれて大立ち回りを演じて破談になったと思うも、相手の女性に逆に気に入られたり[53]、アニメ版では記憶喪失していた時に知り合った加納綾(声:齊藤真紀)に好かれており、意外性や人情的な一面を知る女性からはモテるようである。
くじ運がかなり強く、福引で特等のヨーロッパ旅行を当てたり[54]、両国国技館での大相撲の升席を獲得している[55]。
性格・知能
破天荒かつ型破りな性格で、いつも大原に怒鳴られている新葛飾署ナンバーワンの「スーパー問題児」にして作中屈指のトラブルメーカー。喧嘩はやたら強く、超人と言うに相応しい体力を持つ。署長に叱られた際は、事もあろうに署長を2階から投げ飛ばしたこともあると語られている[56]。
問題児ではあるが、新人当時から犯人の検挙率は高く、手錠で繋がった状態で頭を強打される・溺死されかけるなど多大なダメージを受けながらも大物の窃盗犯を逮捕したこともある。本人曰く、掲載と次の掲載の間に犯人を捕まえていたり、真面目に仕事をしたりしているという。目の前の犯人を逮捕しないこともあるが、普段は屋根上や下水道等どこまでも犯人を追いかけて捕まえたり、新車1台を壊してでも強盗を捕まえるなど、万難を排して現行犯逮捕に努める。このため、犯人側からは「ガラガラヘビの両津」とまで言われていた。この検挙率の高さを買われて、一時的に刑事課に異動したこともある(交番勤務から捜査専務員にしてもらうには交通・刑事・警備・公安などそれぞれの分野で実績を挙げることが必要)。しかし上司の南部刑事の殉職により自ら希望して地域課(当時は警ら課)に再度異動している。毎年両津は南部の墓参りに行っている[57]。
性格にこそ問題はあるが、アニメ版では食い逃げやこそ泥、スリなどについては検挙率100%を誇ることで中川、海パン刑事とともに世界ナンバーワンポリス選手権の日本代表として選抜される程優秀であることが明かされた。しかも喧嘩の仲裁、酔っ払いの保護、お年寄りの世話、近所の悩み相談、スズメバチや毒蛇の駆除や捕獲、引越しの手伝いなど、交番に持ち込まれる、地域のあらゆる揉め事に臨機応変に対処する「交番のおまわりさん」としての能力は決して低くはない。特に東京23区内の地理は熟知しており、道案内を求められた場合は即答している。行動力も人一倍あるため、真面目になった時、本気になった時は、非常に頼りになる警官と化す。それゆえ、上野や大阪に出向した際には現地で頼りにされている程である。また体力に優れ、機動隊員としての素質も十分以上である。一度罰ゲームとして機動隊の装備一式を装備して街中をマラソンさせられ、本物の機動隊に隊員と間違われて連れて行かれた回では、ラストで機動隊の隊長から大原を介してスカウトされた。警視庁の代表として柔道や剣道の大会等にも強制的に参加させられたりしており、それらの大会では基本的に好成績をおさめる。囮捜査が得意であり、落とした携帯電話を利用する者を麗子の声を利用しておびき寄せて逮捕したり[58]、禁酒中に悪質なキャッチバーに潜入して逮捕したり[59][60]、犯罪者の振りして偽造証券の証拠をつかんだりしている[61]。これらの理由により、何をしても免職にならず重くとも停職止まりで済んでいる(現実の警察官は、警察不祥事により減給などの懲戒処分を受けた時点で昇進はほぼ不可能になるため、依願退職する)。もう一つの理由として、もし免職して一般人になった時に、何をしでかすか分からないので、警察官として監視しているのもあり、実際に警察を辞した両津が暴走しすぎたがために、やむなく署が両津を警察に復職させたことも少なくない。なお大原によると、勤務態度が両津より酷い戸塚金次[62]や屯田先輩(12巻登場)や日暮熟睡男がいるから両津もクビにならないで済むという理由もある[63]。
また、真面目に仕事をするケースもいくつかある。代表的な例として、一つは大原が別の派出所に臨時で行っていた時[56]に、大原の代わりに来た手持鹿部長が優柔不断かつ無能で業務遂行ができなかった。そのため派出所内で次席の立場にあった両津が署に呼び出されて叱責されたり、業務遂行のため奔走する事態となった。その際「大原部長は仕事のチェックが完璧」という趣旨の発言をしていることから大原を信頼していることがうかがえる。しかし大原は別の派出所の若い所員とのふれあいによりこの回のラストでかなり考え方が変わっていた。一方、両津は職務に精励した結果大原を彷彿とさせる人格に変貌を遂げており、管理職に就いた場合その行動力もあいまって大原と同等か、それ以上の優秀な人材となる可能性がある。事実、巡査部長試験を受験することになった折にはその勉強ぶりを大原が恐れて妨害を試みたり[64]、コンピュータの入力ミスで交通課の課長(警部)になったときは交通課の成績を上げている[65]。ただしこの時は、経費2万円をパチンコに使い込みしていたため降格となった。
他にも派出所のメンバーでゲームをやった際[66]、ゲームの勝者、大原から「仕事をする」という罰ゲームを申し渡された。その後、両津は真面目に仕事に取り組んだ。これは「ゲームの一環であれば、ルールを絶対守る」という両津の性格が出たためであり、この性格を利用して、派出所メンバーでしばらく、両津を騙すことになる。
一度、制服姿で競馬場・競輪場に入り浸ったことで大原の怒りを買い、派出所内に作られた座敷牢に入れられたことがあったが、脱出することを試みて「戦争映画でもっともポピュラーな方法」と言って一人で(スプーン一つで)トンネルを掘り、本当に脱出成功したこともあるため[67]、頭脳は相当な多細胞であると見られる。
短所として、何事にも飽きっぽい性格がある。しかし情に厚く社交性も非常に高いため、皆に慕われている(早乙女など、一部の婦警は毛嫌いしているものの、内心から嫌われている様子はない)。このことは、アニメ版のエンディングテーマになったテツandトモの「なんでだろう 〜こち亀バージョン〜」で「はちゃめちゃなのにみんなに慕われるの何でだろう?」と歌われている。そのため、交友関係も老若男女問わず、アメリカ陸軍大佐(爆竜鬼虎)から花火職人、お笑い芸人のスチャラカ鼻子(原作において中川の運転で飛鷹日光・飛鷹月光姉妹と共に大阪に行き、彼女のお笑いライブを見た後、楽屋で親しげに話している描写がある)までとかなり広い。また、短気ですぐ怒ることがあるのと、破天荒な性格や無計画な行動で人に迷惑を掛けるトラブルメーカーで、社交性は高く人当たりが良いにもかかわらず派出所メンバーなど両津の破天荒ぶりを知る者から度々のけ者扱いを受ける。その理由は、単に思い付きで行動するため付いて来られた先でトラブルを引き起こされたり物を壊されたりするからである。主要な例として、毎年派出所メンバーを大原家に呼んで行われる新年会にも「家が壊される」「騒ぐ」などと言う理由で呼ばれないが、新年会があること自体は知っているために、勝手にやって来て料理を食い散らかしたり、度々大原と喧嘩することがある。
この他にも自身の両親を大事にせずに何年も実家に帰っていなかったことが多いなど、不義理な部分もある。また、父親の銀次とは、些細なことで頻繁に喧嘩する。
また、初期の頃は一人称を「本官」と言っており道を尋ねた男性に「おまわりさん」ではなく「巡査さん」と呼ぶことを強制したりと、かなり特権意識が高い警官だった。
警察官でありながら悪徳商法などを何度も実行し、何度も逮捕されたこともある。しかし時には自分も悪徳商法に騙されることもある。話によってはつかの間の大金持ちになったこともあるが、不正が発覚するか、勢い余って毎回困惑して商売が止まってしまう[68]。逆に騙されやすい単純な一面もあり、悪徳商法や詐欺の被害者になったこともある[69]。しかし、いずれは騙されたことに憤慨して仕返しに出ることも相次いであった。
話によって設定が異なることもあるが、プログラミング技術に優れており、他人のコンピュータからハッキングをしたりもする。しかし、学力は理科を除いてかなり悪く、その理科の授業でもアルコールランプを使用した時、スルメを炙っていたり、挙句の果てに爆発させたり[70]で、理科においても結局は他の科目と一緒である。
漢字は警察官にしてはなぜか劣りがちでありそれほど達筆ではない(警察官になる際に履歴書はどうやって書いたのかは不明)[71]、その上始末書や自分が書いた字でものによっては読めないものもあった[72]。しかし57巻では小学校時代に国語が好きだったことを述べている。また、漢字の読み間違いも頻繁に多く、有名なのが月極駐車場の「月極」(つきぎめ)を「げっきょく」と読んだことであり、読み間違えた理由を「知り合いに月極慢太郎(げっきょく まんたろう)という人物がいる」としていた(「月極駐車場」は日本全国に駐車場を展開する大手不動産会社と思い込んでいた)。ほかにも「渋滞」を「しぶたい」と読んだり(本人曰く「渋い安全地帯」の略とのこと)「若者」を「にがもの」と読んだり(しまいには中川がそのように言っていたとでたらめを言っていた)カレーの「辛口」を「しあわせくち」と読んだりしていた[73]。字の汚さは大原に長年罵られてきたこともあって本人も気にしており、一時は本気で落ち込んでしまったことがある。ただしその後、檸檬に書道の指導を受けて少しずつ上達して「味のある字」と評されるレベルになっており、自分の気持ちを綴った「書の歌」を書いたところ好評となり、全国で個展を開くまでになった[74]。
歴史に関しては知識が散在であり、例としてマシュー・ペリーの人相や家庭環境、軍人としての経歴、日本に来航した時の船名や船のデータまで記憶していたが、肝心の黒船来航の目的については覚えていなかった[75]。つまり趣味に関する記憶(要するに雑学)が膨大な量にのぼっているのに対し、一般常識に対しての記憶の乏しさは異常である。そのためこれが原因で事業などで失敗することも多い(詳細および理由については後述)。また、石川啄木がビートルズの楽曲を聴いていたというあり得ないことを言っている[76]。
計算能力や記憶力も芳しくない。ただし、金に関する(自分の借金以外)計算能力は子供の頃から異常である(その他、自らが放置したゴキブリの繁殖数を、平方根を用いた暗算で割り出したこともある[77])。また、趣味に関する記憶(要するに雑学)は常人を遥かに凌駕している。これは普段、言語・理性等を司る左脳が冬眠状態にあって右脳のみで思考・行動しているためである。その普段眠っている左脳が活動し出すと、東京大学入試問題で満点を取れる程の天才になる[78]。もっとも、その期間は短く、突然左脳は休み始める。そうなった場合元よりさらに脳の働きが無くなり灯油とガソリンの違いすら分からなくなってしまう。また、左脳が働いている時に自動車全種の免許や気象予報士、危険物取扱者丙種・乙種全類を取得している[79]。ちなみに一般人はこういった脳の動きはしない。
刑法や一般教養などの知識は皆無だが、アニメや声優、アイドル、プラモ等に関する知識は豊富で、警視庁の要請で第2のDJポリスに任命された時は、豊富な知識と所持していた様々なアイテムを使って一触即発状態だった暴力団とマフィアの抗争を未然に防いだこともある。これ以前にアイドルのコンサートで主催者側とファンとのトラブルの警備をしていた時には自分もファンだと公言し、アイドルの歌をフルコーラスで振付付きで全て歌ったことでファンから「神ポリス」と呼ばれ、教祖のように支持されていた。さらに声優のイベント警備ではアニメキャラのモノマネやファンもノーチェックの深夜アニメの情報を2時間語り倒して「アニヲタポリス」としてファンから絶大な支持を受け、ハンストデモの警備では4時間びっちり落語をやり、デモの参加者や周囲の一般人から「落語ポリス」と呼ばれていた[80]。
些細なことですぐに発砲し、警察手帳をよく紛失し、パトロール中にサボってパチンコ店へ行ったりするため、始末書をよく書かされる。63巻『夜勤パニックの巻』の時点で5000枚、116巻『祝い隊・出勤!の巻』の時点で1万枚、その後2万枚に増え、2009年現在は3万枚を超えている(『デジタルなんて大嫌いの巻』。実際は警察手帳の紛失は人事記録にも残る「戒告」になる)。そのため「始末書の両さん」と呼ばれている。さすがに何枚も始末書を書くのが嫌になっているのか始末書を書かないようにするために証拠を隠滅している。例として薬莢に銀紙を詰めて弾丸を使っていないように見せる[81]、他人から弾丸を貰う、他人の拳銃を借り、シリアルナンバーが打ってある部品以外を全取替えして、自分の拳銃を新品同様にする、おもちゃの警察手帳をポケットに入れる、新式の制服が破損したため、制服を偽造しのちに旧式の制服を着用して勤務するなどが挙げられる。また、派出所が火事になった際、これに乗じて始末書を燃やそうとしたが運悪く大原に発覚し[82]、後日署長室で両津本人が発見して極秘処分をする形で始末書を減らしたことがあった[83]。始末書以外に、不祥事に対する処罰として大原から直接お仕置きを受けることがある。詳細は大原大次郎#おしおきフルコースを参照。
前述で述べた発砲する行為は主に両津が怒る際に行っており、常に弾が当たらない様に発砲している[84]。葛飾署に卒配して来た時に護送されている犯人に足蹴りされた腹いせで発砲事件を起こしており[85]、猫に天丼を盗み食いされた腹いせに猫にも発砲しており[86]、社交ダンスのペアになる事を拒否した婦警と男が余ったため社交ダンスの相手になった左近寺に対しても発砲を行っている[87]。またポルシェと自転車で競争して衝突した腹いせに民間人であるポルシェの運転手に銃口を向けている[88]。しかしアニメ版では警察不祥事に考慮してか、そのような発砲シーンは一切ない。
また宇宙人2名により時を止める能力を与えられたことが二度あり、一度目は金儲け目当てでそれを使い、競馬場で馬を停止させ、停止中に馬や騎手や観客を移動させて再開時に衝突させるように小細工し、最低人気のゼッケン5番の「ダメダイオー」を一着にさせたり、サッカーくじを当てるために、自分が負けと予想したチームの選手をサッカー場から離れた寺院の鐘に移動させるなどして、サッカーくじを的中させたりもした[89]。二度目は、川に流れていた1兆円を拾うために何度も時間を巻き戻したが、脱税された隠し金だったため、全額国庫に入れられた[90]。
問題を起こす際は原作における時に本田速人だけ、時にボルボと左近寺の2人を付き合わせる場面が多かったがアニメ版では初期から同時に4人組で問題を起こしており、乗り物の操作などの場合は本田、密室からの脱出などの場合はボルボ、力仕事に徹底する場合は左近寺をそれぞれ利用する。中川も数回悪事に付き合わされたこともある。
転勤先や移動先など各地での順応性は非常に良く、局地のさいはて署や未開である宇宙も含めてどこへ行ってもへこたれない生活力があるが、銀座署に行った時だけは、勤務時間後に大嫌いな外国語の勉強会があったため「えらい所にきてしまった。どんなにイヤミを言われても大原部長の方がマシ」と言っている[91]。
生活
いつも商売や野心にお金を使うため給料やボーナスが出ても、次の給料が支給されるまでに全て使ってしまい商店街の借金はなぜか返そうとも思わない。そのため商店街の連中に追っかけ回されることがしばしばあり、ボーナスを求めて署まで取り立てに来る様子を署員らは「夏の風物詩」「冬の風物詩」と呼んでいる[92]。特に中川と麗子は「人間キャッシュカード」と両津に考えられており、この2人からの借金の額はかなりのものである(忘田巡査にも同様に「人間キャッシュカード」と言って相当な額の借金をしている[93])。
中川には「親戚」であるという立場を悪用して数千億円(145巻『スーパー幹事!? 中川!!の巻』現在で3852億5415万9998円)という途方も無い額の借金を負わせている。また中川の恩師である絵崎コロ助には色々と肉体的に酷い目に遭わされている。金がない時の買い物の代金はツケとする上によく踏み倒す。また借金のため、商店街のブラックリストに載せられた事もある。しかし、一度中川によりいい夢を見ることが出来る機械を使って現実と夢を逆にさせられ(その時の両津は競馬やパチンコで大穴を当てるなど幸運がめぐっていたが中川たちにより夢だと思わせられた)稼いだ賞金で借金はほとんど返され通帳に1億円があるまでに至った[94]。
住居は長らく葛飾署の男子独身寮「ニコニコ寮」で暮らした後、親戚である擬宝珠家が経営している超神田寿司にアルバイト(後に正社員)として勤務。しかし「夏春都にゲームソフトを捨てられそうになった」ため[95]、ニコニコ寮に緊急避難。再び超神田寿司に戻った(両津曰く「ゲーム禁止」のため)。また、板前としての実力は店を持てるほど上達している。また公務員の副業は認められていないため、「浅草一郎」名義の戸籍を手に入れている。よって戸籍を二つ所持している(本人は戸籍を「親戚から買ったから合法」と釈明している[96])。
またニコニコ寮に戻るとだらしない生活をしたり部屋をゴミで散らかしたりするが、超神田寿司にくると周りの監視の目があるせいかきちんと部屋片付けをする。
待遇は警察官としての月給は約32万円、ボーナスは約82万円ほどで[30]、年収は約600万円でこれは同年代で同僚である寺井洋一(ボーナスは68万円強)よりも多い[97]。ただし遅刻・無断欠勤・勤務中のサボり・問題行為の数々により、本来の額の約10分の1にまで減給されている(話によっては月給1500円になったり、マイナスになることも多々ある)。中には100年間の減給も食らっている[98]。もっとも「超神田寿司」での給料が高い(ボーナスで300万円)のに加え、ネット配信している情報誌『ギザマニア』の収入(月100万円)[99]もあるため、最近は生活に苦慮している姿はあまり見られない[100]。
一度、夜中に署に忍び込んでパソコンを操作しボーナスを41283600円(自分のボーナスの50倍の額)にしたが、後に手持ちのボーナス全てを落としてしまう。パソコンをいじった際に大原のボーナス額を980円(元のボーナス額を3桁減らした額)、屯田署長のボーナス額を21256円(元のボーナス額を2桁減らした額)、寺井のボーナス額を10685712円(多額の住宅ローンを抱えている事を気の毒に思ったため1000万円プラスした額)、中川のボーナス額を1円(「何でも1番が好きだから」という理屈)、麗子のボーナス額を5円(「いいご縁がありますように」という洒落)にした[101]。なお、アニメではボーナスの値段を決めるパソコンが手違いで廃棄処分予定にされていたため彼が遊んで自身のボーナス額を100000000円にしている(結果は原作と同じ。この額は、葛飾署員全員分のボーナスに相当する)。また、大原は「警察官の仕事が好きだから」110円に変更された[102]。
ちなみに日暮が1988年に起きた際、日暮が昔の千円札(肖像画が伊藤博文)を持っているのを見て、「通貨の単位が『円』から『点』になった」という嘘をつき、代わりに商品券を渡すことで金を騙し取ろうとしたこともあるが、中川に「嘘ついたらいけませんよ」と言われてしまい失敗した[103]
かなり昔からNHKに受信料を支払っていないようである。また、税金に関する知識が乏しく自身の給料から毎月税金分が抜かれていることを知らなかった。そのため、知った直後は税務署へ殴り込みに行った(結果は敗訴)[104]。
通勤手段は新葛飾署までは電車やバスを使い、そこから派出所までは自転車を使っている(本人曰く愛車で、スイフト工業製造・警察純正の千鳥)。
趣味・特技など
趣味
趣味は、ギャンブル(特に競馬、他にも競輪・競艇・パチンコ・麻雀・totoくじ等)や飲酒(ポリバケツ一杯分を一気飲み出来るほどである)、プラモデルにゲーム全般(テレビゲームやコンピューターゲーム、サバイバルゲームやトランプゲームなど)やスポーツ全般(特に野球・剣道。しかし初期の頃には「わしは野球を全く知らない」とのセリフもあった[105])、将棋、アダルトビデオ鑑賞などと非常に多趣味である(新し物好きな性格がその原因と考えられる)。また俗に言う女遊びも好むようで、キャバレーなどに通っているシーンもかなり見られる。
タバコに関しては昔はかなりのヘビースモーカー(銘柄はハイライト、セブンスター、マイルドセブンの3種がほとんど)だったが、34巻『煙はEなもの!?の巻』で大原からの強い薦めと中川が両津を禁煙させるために雇ったボディーガードとの逃走戦の際に作った手製煙草(原料は雑草)で体調を崩しそれにより完全に禁煙した(少年誌で喫煙を肯定するのは好ましくないから、という事情もある。実際この頃他の少年誌でもタバコ表現への規制を伺わせる描写が多く見られた。尚この話において作者が突然登場し、喫煙に関して皮肉めいたコメントをしている)。また後にタバコはとうの昔にやめたと言う旨の発言[106]もある[107]。本田や中川らを含めて誰もタバコは吸わない。葛飾署でタバコを吸うのは戸塚金次と後流悟十三(ごるご じゅうぞう)などの一部の署員だけである。
大変な酒豪で知り合いの上棟式で酒を樽ごと飲んだり、花見ではドラム缶で飲んだり、地酒500本を一晩で飲み干しても全く酔わない(そして飲み干した後に口直しとして酒を飲んだ)[108]。
その酒豪さから「ウィキペディアで酔っ払いを検索したり項目を表示すると一番上に先輩(両津)の名前が出てくる」や「ツイッターで世界中の酔っ払い10億人をフォローしている」と中川や麗子に言われた事もある[109]。
将棋も得意で本将棋は中川・麗子・寺井・本田よりは強く[110]、また中川・麗子・寺井の3人を相手に目隠し将棋と目隠しチェスで同時対戦して勝ったことがある[111]。ただし大原や纏一家、御堂春には腕が劣るが[112](特に檸檬には10枚落ちのハンデがつけられても負けた[113])、目隠し将棋は大原とほぼ互角(最初の対戦では負かした)[114]で、駒の数を4倍にした「大々将棋」や、3秒以内に打つ早打ち将棋は大原よりも両津のが上[115]。軍人将棋ではプロを相手に勝ち続け遂に七冠王を獲得した[116]。
なお、それぞれの趣味の腕前については「自分はパチプロである」、「ゲームをプログラムの段階で遊ぶ」などの発言があり「プロ」となりうる物であるようである。
ゲームに関してはテレビテニスの頃からやっており[117]、ゲームとともに歩んできたと言っても過言ではない。人間代表としてコンピュータ「ジーザス」と戦ったこともある[118]。アーケードゲーム「ドンキーコング」の筐体を60万円で購入したこともある[119]。なお、1987年当時[120]で3,000本ものゲームソフトを、105巻『やったぜ!ゲーム化の巻』当時で40種類以上の家庭用ゲーム機を購入した事も判明している。全てのゲームは意外とプロゲーマー級の強さだが、但し対戦型格闘ゲームでは左近寺竜之介に全く歯が立たず負けている。また、他人にゲームを勧める事もあり、格闘ゲーム一筋だった左近寺竜之介に恋愛ゲームを勧めて(実際は本田にやる為に作った「どきどきメモリアル」(「ときめきメモリアル」のパロディー)の裏技ビデオが左近寺にやる格闘ゲームの裏技ビデオの中に混じっていたのを誤って再生させ、興味を示した)オタク化させている[121]。ゲーム好きであるため、ちょくちょく秋葉原に行く。
また手先が器用であり、麗子に教えてもらった編み物やビーズワークスのような主に女性がやるようなことも得意で婦警達を驚かせた事もある。ただし後述するがプラモデルが趣味という事を考えればそんなに不思議ではないともいえる。その器用さもあってか、他人の技術のモノマネはバイオリンをプロ並みの技術を持つ麗子・中川に素晴らしいと言わしめたほどに真似したり[122]、大原への誕生日プレゼントとして派出所メンバーで購入した70万円相当(アニメでは100万円)の日本刀を不注意で折ってしまったためその代わりに自作したところ(大原の鑑定によると)200万円(アニメでは1000万円)以上の価値の品が出来た[123]など天才のレベルに達している(ただし、大抵は一度限りで失われてしまう)。
音楽は演歌が好きで、特に春日八郎の大ファンである(新宿コマスタジアムのコンサートに足を運んだり[124]、サインも貰ったりしている[125]。また、「春日の曲はすべて歌える」と言っている[126])。その他太田裕美、北島三郎[127]、飯田久彦、都はるみ、殿様キングス、甲斐バンド[124]、藤山一郎の「影を慕いて」、近江俊郎の「湯の町エレジー」[128]、などをよく聞いており、その他に歌える歌手としては泉谷しげる、高石友也、なぎら健壱、加川良、高田渡、三上寛、岡林信康などのフォークソング歌手や月亭可朝のようなコミックソングの歌手[129]を挙げている。また軍歌も歌えるようで、チャーリー小林のコンサートで本人到着までのつなぎとしてステージで「ラバウル小唄」「満州行進曲」などを歌ったり[130]、大原とともに軍歌メドレーを熱唱したこともある[126]。その他、「コン・バトラーVのテーマ」[131]や「破裏拳ポリマー」[126]のようなアニメソングや、世間一般でマイナーなC級ソング[132]にも詳しい。芸能に関しては連載初期の頃は知識が乏しく、一般には有名人でも全く知らず、中川に「タレントに関して3人くらいしか知らない」と言われたり[133]、チャーリー小林に「芸能知識はジェリー藤尾やダニー飯田とパラダイス・キング全盛の頃で止まっている」(=1960年代の頃)[130]と言われたり、大人気コンビを見てビリーバンバンや中田ダイマル・ラケットなどの一昔前の有名人の名前を挙げて当人たちを困惑させたりしていた。2000年代後半以降は大原に最新のアイドルについての知識を完璧なまでにレクチャーできるほどになっている[134]が、流しの歌手をやっていた時に若者からHysteric Blue、UA、SOPHIAなどの最新のポップスをリクエストされても全く歌えなかったので、最新の歌謡曲はやや疎い[129]。
シドニーオリンピックでは「缶蹴り」の種目に出場し金メダルを獲得した[135]。また、警視庁の代表として「各官庁対抗体力選手権」(フジテレビの番組)[136]、「全国警察キャラクター選手権」[137]などでトップに近い成績を残している。
プラモオタクでもあり、本人曰く初期ガンダムから少なくともその当時の最新ガンダムまで知っているらしく[138]、他にもガンプラを全種類作り上げている。また、恐竜や魚の骨の一つ一つまで丁寧に組み立ている(本人曰く「几帳面だから」)。非常に工作技術が優れているため、映画用のジオラマ制作を依頼された時には実物と見まがうばかりのリアルな12分の1スケール姫路城を作り上げた事もある[139]。大原から模型製作の依頼を受けた時にはグレート・ハリーの帆船模型や法隆寺の五重塔といった木製模型も制作した事ある。しかしどちらの作品も完成時には地震によって帆船模型がバラバラに壊れたり、両津本人の不始末の原因で法隆寺の五重塔が炎上して炭になってしまった事もある[140]。 その広範な知識とプロ顔負けの技術をかわれて、葛飾区に新設された超芸術大学では学長の推薦によりプラモデル科の専任講師となり、戦車のプラモデル製作指導を行うだけでなく、戦車の歴史を(教科書無しで)講義したり、NHKのプラモ講座の番組にも出演している[141]。
アニメに関しても詳しい。昔はアニメの作り方さえ知らなかった(人形劇のようなものだと思っていた)[142]ほどで、その後も懐かしアニメは分かるが最新のアニメは分からない描写(当時の最新OVA『電脳戦隊ヴギィ'ズ★エンジェル』を「新し過ぎる」として知らなかった)もあったが[143]、次第に詳しくなったようで、1997年当時には本田から「アトムからエヴァまでどんな世代の人とも語れる」と評価されるまでになった[144]。麗子曰く、1日20時間アニメを見ているらしい[145]。特にミリタリー関係のアニメになると厳しい主観になり、「ガールズ&パンツァー」に対して「「パンツァー」はドイツ語だから本来なら「ガールズ&タンク」だろ」など色々主張した他[146]、「艦これ」の際にも色々語っていた。
父親の銀次に似て多数のアダルトビデオを所持しており、友人(中川曰くエロ友達)の藤田尾出男(茶店経営)からダビングしてもらうこともある。
趣味の一つに競馬とあるように、ポケットサイズの短波ラジオ受信機を常時携帯し仕事で競馬場に行けない場合も勤務中にラジオで競馬実況を聞いている。「馬は男のロマン」と言っており[147]、馬好きは本物で、実際に馬を買い(農耕馬とイギリスの「ダイアン」号)飼育したり、警視庁騎馬隊の馬16頭の面倒を一人でみていたこともある。その際、元競走馬だった馬の旧名(警視庁に移るに当たり、全く別の和名が付けられている)を両親の名前だけを見て全て当てて他隊員に驚かれていた[148]。
上述した缶蹴りを始め、ベーゴマやメンコ、釘刺し、鬼ごっこ、ケイドロなどの昔ながらの遊びも大得意である。麻雀も強い。ただしカードゲームには実力にムラがあり、トランプではスピードやうすのろは得意だが[149]、神経衰弱や大富豪などでは中川や麗子に負ける場合が多い[150]。花札も中川に負けている[151]。百人一首は「坊主めくり」しか知らず、歌も全く覚えていなかったが(ただし歌人の名前と顔は覚えていた)、大原への対抗心から百人一首のパソコンゲームを自作してコンピューターと対戦したり、競技かるたの有段者とインターネット対戦をするなどして特訓し、中川や大原を全く寄せ付けないほどの実力(決まり字が読まれた途端に取れるほど)を身につけた[152]。またベーゴマやメンコでは擬宝珠 纏に全く歯が立たず負けている。
マニアックな知識も豊富で、特殊刑事課の非常勤「物知り刑事」に抜擢される[138]。その例としてロボットアニメ『ガムダン』を分かりやすくまとめたものを全く知らない麗子に提供し、マニアとも対等に話せるレベルにして出版社の人間を感心させたり[153]、鉄腕アトムやウルトラ兄弟さえ知らないほどだった植木警視正(両津の旧友)に特撮・懐かしのおもちゃなどについてレクチャーし、彼を懐かし物に関する総合商社の経営者にまでしている[154]。だがまとめられるのはアニメや娯楽系のものに限られ、『罪と罰』や『戦争と平和』のような文学関連はまとめることが困難であり、さらに文学知識自体が乏しく、日本の作家で名前を知っているのは夏目漱石・芥川龍之介・太宰治・川端康成・三島由紀夫・谷崎潤一郎の6人だけである(作品を読んだことはない)。ただし一時、中川や麗子らの助けでトルストイやドストエフスキーなどのロシア文学については「もっともらしく聞こえる」程度の感想を述べられるまでになったことがあり、カセット文庫であればそれなりに聞き入れる[155]。また、昆虫採集や昆虫の養殖も得意だが、『甲虫王者ムシキング』や政治・経済分野などに関しては非常に疎い[138]。
その他、父・銀次の影響により幼少のころから銀次と一緒に映画館や寄席に通っていたため、落語についてはネタが実演できる位詳しい[156]。また、ルパン三世の物真似もそっくりと言われている[157]。ただし映画好きでも洋画の字幕スーパーや重いストーリーの映画は苦手とする[158]。
G.I.ジョーやロボット類のアクションフィギュアや超合金、美少女もののガレージキットなど男向きのフィギュアのほか、リカちゃん、バービーといった女子向けの着せ替え人形の歴史や真贋鑑定の造詣も深い[159]。
両津が参加するスポーツチームなど
- チーム・ギャリソン・ジュニア(2軍)・チーム・ギャリソン・ゴリラ(1軍)[160] - サバイバルゲームチーム。1軍が強いため、普段は2軍が相手をしている。ボルボ・左近寺・本田らも参加しており、北海道遠征時は100人対15人では平林教授率いる100人チームを僅か15名で負かしている[161]。大原も時代劇サバイバルに参加したこともある。また、祖父である勘兵衛とサバイバル婆さん率いる老人チームに負けかけたことがある。
- 亀有マッカチンズ[162] - 両津の草サッカーチーム。無敗で、草サッカーの全国大会で日本一になったのみならずジョディー率いるアメリカ海軍チームも負かしてA-6など戦闘機12機を獲得し、最終的には石油コンビナートまで手に入れた。中川や麻里愛も参加。
- 葛飾署ラグビー部 - かなり強いチームだが、両津に助っ人を頼むことが多い。一時期、交通課長の命により暴走族でラグビーチームを結成。かなり強いチームに作り上げ、数々の強豪社会人チームや葛飾署チームや本庁チーム等にも勝利し、ファイトマネーを取るまでに成長させる。雑誌にも暴走族を更生させたと美談で掲載された[164]。
- 亀有レディース[165] - 葛飾署の女子アイスホッケーチーム。実力はトップクラスであるが、ラフプレーをする男子チームとも対戦するため、コーチ兼ボディーガードで両津を招聘した。一応、早乙女リカも籍を置いており両津も『両津花子』で選手登録されている。のちに両津はNHL(ジョディーの兄のチーム)の監督に直接スカウトされ、悪役のスター選手『ポール両津』としてデビューした[166]。
- 暴走部[167] - 両津が暴走高校の不良達を更生させる為に設立したクラブ。練習内容が過酷なうえに練習時間は最長12時間である為、退部希望者が続出するほどであった。その後は第2段階として「男子華道部」、「男子リリアン部」、「男子ネイル部」、「男子プリクラ部」、「男子スイーツ部」等を創設し、大会でも上位に入賞するまでになった。最終的に不良達は全員更生したが、女子高との交流が多くなったため、全員オネエ風になっている。
資格
資格は多数取得している。その種類は、運転免許(第一種運転免許(アニメでは元々免許を所持していたようで、白鳥のF40を乗りこなしている)・第二種運転免許全て、いわゆるフルビット。ただし一度全て失効し[168]再び全種取得[79])、現在は自家用車等は保有していないが高校時代には豚平、珍吉と共に中古のホンダ・N360およびN600を購入し所有していた時期があった。自家用操縦士免許、小型船舶操縦士免許、漁業免許、危険物取扱者(丙種・乙種1 - 6類。なお、甲種に関しては当時受験資格制限があったため受験していないようで未取得)、気象予報士、中小企業診断士、秘書技能検定、宅地建物取引主任者、衛生管理者、ボイラー整備士、電気工事士、自動車整備士、潜水士、鉄骨製作管理技術者など多岐に渡っている。
なお連載当初の設定では運転免許を所持しておらず、それにもかかわらず何度も車を運転し、そのたびに暴走や衝突事故など様々なトラブルを引き起こしていたが、のちに設定が変更され、運転免許を所持していることになった。
本人は、雛のオス・メスを見分ける「初生雛鑑別士」の資格も取る予定らしい(但し実際の受験に必要な初生雛鑑別師養成所の入所には25歳以下という制限があり、30代の両津には入所資格は無い)[79]。少年ジャンプ2010年3月22日号では溶接・クレーン技師・発破解体等、50種類の工事作業資格を生かして母が病気で寝たきりな上、交通事故で入院した両津の幼馴染みの友人の代役で東京スカイツリーの建設に携わる。現場を的確に仕切る様から「両津隊長」と呼ばれ、500名近くいる現場関係者のほとんどが両津の名前を知っている。その後両津はそれらの給料をその友人の為に全額振込んでおり、大原も「あいつ…金儲け以外でも働くとは…」と思わず感涙した。またその豊富な資格から商店街のメンバーに借金返済のために部長公認で働くことになった際もその仕事探しに苦労はしていなかった。
また、儲かるバイトがあると知るとたとえ自分の知らない仕事だろうと頭脳系の仕事だろうと始めてしまうことがよくある(バイトが決まってからその内容を尋ねたこともある)。
なお、パチンコでもパチプロとしても生活できるほどの実力がある(所持金3円で玉を1個だけ買って最終的に52万7235個まで増やしたこともある[169])。ただしたまに負ける時もある。
19巻『くるい咲き!?の巻』では警視総監賞を受賞している。
起業、ビジネスコンサルタント、アルバイト
作品の中では独力もしくは多少の中川の援助で多数の事業を興している。具体的にはポケベル、日本酒、石鹸、鯉、テレビ番組、ラジオ番組、ケーキ、動物プロダクション、老人音楽プロダクション、アイドルファンクラブ、占い、プラモデル、OS、パソコン、地域通貨、警備会社、都市型リゾート、気球やはしご車によるデリバリーサービスなど多種多様である。
事業成功の要因として、まず経営コンサルタントとして類い稀な才能を持っていて、客の入らない店や潰れかけた店を大繁盛店に導いていたり自らイベントを開催し大成功させたりしている。また誰とでも仲良くなれる性格から、営業マンとしても類稀な才能を持っていて(本来は禁止されているが)アルバイトでトップセールスマンになったことも度々ある。更に知人の露天商がやる気を見せなかったので、手本で露天販売をしたところわずか数分で黒山の人だかりになったこともある[170]。加えて上記のように理系知識を多く持っていることから技術者として高い才能を持っていたためと見られる。ちなみに(一見すると不似合いだが)麗子曰く「ナンバー1ホストは無理だが、豊富な知識と話術だけでナンバー2ホストとしても稼いでいける」と評されている。これも両津が社交的で話題豊富であり、なおかつ大の酒豪であるためであろう。
そのため一時的に億単位の莫大な利益を発生させることもしばしばだが、自身の欲深さから調子に乗りすぎて大損害を発生させ、中川やその他の事業パートナーにも金銭的悪影響を与えることも多くある上、稼いだ金で中川達からの借金を返そうという選択すら思いつく様子がない(しかし、中川にニセの委任書を書かせて財閥の社長になりすまし1兆円の被害を出し香港に逃亡した際、ビル不動産経営で多額の利益を上げテレビ出演した際「ジャパンのナカガワくんにちょっと悪いことした。もうちょっとで返すアルヨ」と、一応弁償しようとはしているようだ[171]。なお「Kamedas」掲載の両津の収支決算によるとその後1兆円全額を返済したことになっている)。アニメで中川の親戚という立場を悪用して中川グループに潜入した事もある。この時グループのお荷物会社と言われる末端の運送会社に配属されたが、そのコンサルタント能力の高さから短期間で倉庫番からその会社の会長にまで上り詰めている。結果的に会社の利益を上げる事に成功して社名まで自分に因んだものに変えているが、倉庫を全焼させるという不祥事を起こして解雇されている。しかし密かに内部調査をしていた中川の父・龍一郎によって会社の社長がライバル会社に中川グループの情報を流しており、保身のために両津を蹴落とそうと火事を始め様々な裏工作をしていた事実が暴かれた(火事以外は両津の強運で全て上手くいかなかった)。その為両津は解雇されただけで刑事責任は問われなかった(社長は放火と特別背任罪で逮捕された)が、龍一郎から正式な親戚とは認められなかった[172]。
なおこのような場合、大原によるおしおきも行われる。また開発した商品のすべてが当たりだったわけではなく失敗例もある(知り合いの印刷工場を救うべく創刊した「週刊まんが野郎」[173]やGショックをモデルにお年寄りをターゲットにした「G(じじい)ショック」[174]など)。また、一度当たりを出した後、欲をかいて結果的に失敗することもある(新桃太郎のヒットに味をしめて発売された豪華版桃太郎、ミニサイズの写真集、10円コーヒーなど)。また、両さん人形やウミガメの卵付き教材のように一時はかなりの数が売れたが、何かの出来事が起きてから事態が一変するというパターンもあった。逆に前述の「G(じじい)ショック」は戦車が踏んでも壊れない「G-SHOOK(ショーク)」に改良してヒットを得ている。
さらに技術者としての才能もあり、友人の電極スパークが経営するスーパー電子工機でアルバイトとして「世界最小の電池」を開発し「ノーベノレ賞」(ノーベル賞のパロディ)を受賞している。この賞の受賞は世界的な大イベントで両津は特許収入・賞金で大金持ちになることを目論むが、大原と中川の陰謀で名声だけの無一文になってしまう[175]。また、空気をエンジンにする車を開発した時も世界的な大イベントになったことがあり、契約金で大金持ちになることを目論んでいたが、この時も大原と中川の陰謀で名声だけの無一文になって終わっている。
またスーパー電子でアルバイトをした時に高性能の翻訳機を開発したこともあり、これもマスコミに取り上げられるほどの大反響を呼び、一般販売されてかなりの数が売れるほどになった。しかしこれは開発途中の翻訳機の中にスピーカーを入れたインチキ商品(当初は実際に翻訳が出来ていたが、調整の際に精度が下がってしまった為、止むを得ず内部に仕込んだ無線とスピーカーで中川、麗子に翻訳をしてもたったもの)であり、発売したことによって通じないなどのクレームが日本中で起こって発売元の会社が倒産し、その後海外に逃亡した末にマレーシアで逮捕され大量の余罪が出てきた[176]。アニメではマスコミに取り上げられた後にシマゴカ共和国大統領との会食に使用される展開になっている。シマゴカ語は日本語への翻訳に4人の通訳が必要とされ、文字は中川、麗子でも読解不能な言語である。両津自身軽い気持ちで引き受けたが、翻訳機は調整すればするほど精度が下がったため、仕方なくシマゴカ共和国の公式ホームページから選んだ言語をランダムに出す方法で会食に臨んだが、実は言語を選んだのは公式ホームページではなくシマゴカ語の出会い系サイトであり、しかも卑猥な言葉しか選ばれていなかった為、日本とシマゴカ共和国の国交が断絶するという結果になってしまい、両津は逃亡生活を送る羽目になる。なお、出会い系サイトに気付いたのは偶然ホームページの英語版を見た中川、麗子の2人のみ[177]。
誕生日に中川が紹介した全米3位の外資系企業からは、ゲーム部門で年俸3000万円というかなり高い評価をされている。しかし大原にガミガミ言われる中でプラモ作りをするのが楽しみだったので、すぐに辞めた。この際「報酬を10%アップするから戻ってきてほしい」と言われたが、本人は拒否していた。その為中川達からは驚かれていた[178]。
その気になれば一日で会社を設立することもある。例として大原がアメリカの宝くじで一兆円当選した際には、彼が周囲からの妬みや嫌がらせに耐えかねた為4500億円(賞金を受け取る際に一括で受け取った為連邦税等を大幅に引かれた額)を受け取った時など贈与税を回避する為に翌日には「スーダラ商事(有)」というインチキ事業会社を設立している。しかし寄付にも贈与税がかかる事を知らなかったため、結局両津は脱税で逮捕された。ちなみに受け取った4500億円はハリウッドで映画を10本製作したら1円も残らなかったらしい(製作した映画は全て売れなかった)[179]。
独身寮の自身の部屋で売って儲けることを前提にオオクワガタを大量に飼育したことがあるが、両津の留守中に部屋に入った管理人にゴキブリと間違われてアースレッドの様な燻煙式殺虫剤を焚かれてしまい全滅した、とされたが、実はそれは擬死であり夜中に動き出して外へ出て行き、人間を襲撃するようになったため両津を始めとする警察官がその捕獲に追われることとなった[180]。
また、体力株式会社を作っており、引越し等の重労働の手伝いや各種スポーツ大会の助っ人を引受けている。「絶対勝利」をスローガンにしており、試合に負けた場合は半額返金する。しかし一度に多数の試合を入れた結果、体が持たなくなり廃業した。アニメでは、友人の結婚式の資金を稼ぐためにこの仕事を行っていたが(資金を稼ぐことは出来たものの)最終的にぎっくり腰になっていた。しかし、この行動を知った中川や商店街の面々によって結婚式は華やかなものとなった[181]。
浅草サンバカーニバルに葛飾署チームが参加した時は参加婦警の踊る様子をビデオカメラで撮影し、通販で売り捌こうとする。また、参加婦警がサンバの衣装に着替えている所を隠し撮りした映像の入っていないビデオ以外にも、参加婦警がサンバの衣装に着替えている所を隠し撮りした映像も収録した「ディレクターズカット版」と銘打ったビデオも売っていた。しかし、カーニバル終了後に更衣室等に隠しカメラを仕掛けていたのがバレて「ディレクターズカット版」は売捌く前に押収された。その後証拠隠滅を図ろうと逃走中に麗子とジョディーに投げ飛ばされ全治3週間の怪我を負った[182]。
風邪をひいた町会長の代理で町会の予算管理をした際にはほとんど無駄になっていた予算を様々な行事に振り分けて1円の無駄なく使いきれるように仕訳を行い、さらには町会の新規加入を増やしていた。しかし、余った予算を自分の架空口座に流しており、自分への利益を上げる為に訳のわからない行事や卵にマッチ棒を刺しただけのマスコットキャラに数10万~数100万円の予算をつぎ込んでいた事が発覚し、結局は町会長代理を解任された。しかし、架空口座に着服されていた予算が2千万円を超えており、その予算で通学路の防犯対策や様々な行事を行うことができたため、大原も「汚職をしなければ才能がある」と評していた[183]。
稀に事業に成功することもある。例として署長の依頼で経営難の葛飾区の町工場の救済を行った際には、各工場が請け負っている仕事を集約して電動バイクやクーラーを製作して中国やインドで販売し、町工場の経営を回復させることに成功している。現地での交渉や営業はすべて日本語のみであったが、中国では中川グループが10年かけて築いた現地企業とのパイプを僅か1ヵ月で入手してしまい、インドでは営業中に現地の映画監督と親しくなり自身を主役にした映画を製作、その映画がヒットした事によって現地企業とのパイプを確立、さらに有名人と写真を撮って政財界にも顔を利かせ、中川グループが30年かけて築いたパイプを僅か3週間で逆転させてしまうほどであった(現地では両津は日本人ではなく地元のタレントだと思われていた)。その後町工場が巨大企業になりすぎて他の中小企業の輸出が下がる等パワーバランスが崩れる事態になったが、両津は税金対策として町工場跡地に巨大ビルを建設し、中国とインドで20万人を雇用したため、何の影響もなかった。またあまりにも巨大化したため途中で大原らがやめさせようとしたが今更やめたら国際問題になると脅迫した(珍しく大原や屯田が歯噛みしていた。)。
商店街費不足の打開策を相談された際には、商店街バザーを提案し、銀行や自動車販売店に出品協力を求めたが、いずれも支店長の私物や高価な商品をゆすり・たかり同然のやり方で寄付させている。バザーでも商店街の商品をはじめ同人誌や警察官の制服、パトカーなど様々な物を販売しており、挙句の果てには中川、麗子の自家用車も無許可で販売していた。制服やパトカーの販売は本来違法であるが、両津はギリギリグレーゾーンだから大丈夫と言っていた。さらには来日していた世界的歌手のレゲェカカがサプライズで訪れた(実際はカカが東京の下町を散策したいとリクエストを出し、その場に居合わせた両津の友人のスタッフが会場に連れてきた)事もあり、わずか1日で1年分の予算を儲けていた[184]。
レンタルビデオや新聞の代金や延滞料金の回収率は100%であり、レンタルビデオ屋でバイトをした際には延滞料金を借主の自宅や会社まで赴いて借りたビデオ(大半はアダルトビデオ)の内容を大声で暴露して代金を払わせたこともある他、転勤先の大阪まで取り立てに行ったほどである[185]。小学生の頃行っていた新聞配達のバイトでも代金の回収をしており、対象の家の家主が不在の場合は隣近所の住民に立て替えさせた事もある。他にも1年以上も料金未払いの家への集金も行っており、最初は小学生だった為追い返されたが、親戚の職人の伯父(アニメでは怖い顔の知り合い)に協力を依頼して半ば脅迫紛いのやり方で代金を回収している[186][187]。
人材マネジメント分野においても優れた才能を発揮しており、暴走族やニート、引きこもりを更生させる為に新葛飾書に新設された「すぐやる課」の課長に任命された際には持ち前の面倒見の良さと技術の高さで暴走族をあっという間に更生させていた。ニートや引きこもり、さらには中年リストラ組の面倒を見た際には中川グループが建設していた下町のオシャレビルを中年組の技術を利用して下町色の濃いディープタワーへと変貌させていた[188]。若手溶接工の技術指導をした際には近海に廃棄されていた巨大タンカーの解体作業をさせていた(タンカーは爆竜大佐に軍事演習として日本まで運ばせた)。途中仕事を理由に作業員が辞めた為、外国人労働者を雇っている。この時作業の速さに目を付けた悪徳企業に解体した廃材を根こそぎ盗まれてしまったが、これに怒った両津は会社まで乗り込み、ありとあらゆる扉を溶接して社長と社員を閉じ込めていた[189]。
プロデューサーとしても高い能力を発揮し、ハリウッド映画のプロデューサーを引き受けた際には個人的なパイプを使い、インド、中国の大富豪から短期間で100億円ずつ融資を取り付けている。さらに撮影に時間がかかった事で予算不足に陥った際には、見学に来ていたスポンサーと交渉して僅か3秒で倍の資金を追加融資させている。この時両津はスポンサーにカンチョーやカツラを取って頭を叩くなど一歩間違えればスポンサーを降りられかねない行為を取っているが、スポンサーは怒るどころか両津と談笑したり下ネタで仕返しをするほどであった。映画が成功した際には、各国の富豪や政府関係者と交渉し、大規模なキャラバン隊を率いて世界中で撮影を行ったほどである[190]。
漫画家・アニメクリエーター
初期の頃は絵自体が下手である設定だったが[191]、後に小学生の頃から授業中、教科書にリアルな落書きをするぐらい絵が上手い設定に変更されている[75]。それが転じて遂にプロ漫画家になる。また、漫画家のアシスタントであったという過去を持つ。
乙姫菜々、菜々の編集者、竜千士氷と知り合った直後、鋭光社の少女漫画誌『月刊サファイア』で差し替えが生じ、それに両津が立候補して両津・パトリシア・勘子名義で『ロボ刑事番長』を連載することになる[192]。作風自体はギャグ漫画で画のタッチが荒かったが、第1話に関しては、連載されていた作品群にギャグが足りなかったため、読者からの評判は良く、アンケートの4位に入ったほどだった。しかし、次第に『サファイア』の読者からは批判の声が上がっていった。テレビアニメ334話『両津流マンガ塾』では『ロボ刑事番長』は読者アンケートの人気漫画ランキングで100回連続最下位で、投票数は毎回0票、さらに読者からブーイングのお便りが大量に届くことから、強制打ち切りになった上、編集部の会議で『サファイア』に両津の漫画は二度と連載しないことが決定した、ということがあった。
そして乙姫が描いた「メヌエット」を、スポンサーからのロイヤリティ欲しさに原作の純愛路線を逸脱した戦隊ヒロインものに強引に差し替えを指示。しかもスポンサーの商品(玩具、お茶漬け、自転車他)をストーリーに入れて、半ばインフォマーシャル的な要素を兼ね備えたものにしてしまったが、それが今度は「余りにも原作からかけ離れている」という理由で読者から苦情が殺到、更に「サファイア」編集部から打ち切りを指示され、次の番組が決まっていないという状態で、やはり強引に番組枠を乗っ取り、穴埋め番組の形で念願のテレビアニメ化が決定した(その際、声優や効果音を全て一人でやってのけた)が、視聴率があまりにも低過ぎて測定不能で、たった3話で打ち切り最短記録を更新してしまった[193](ただし、40巻『アニメ戦国時代!?の巻』に登場したアニメ製作スタッフの発言によると、2話で終了した作品『天ノ川14機甲師団サイトウ』がある。しかし、テレビアニメ177話の『アニメで儲けろ!』では、1週間で打ち切りとなってしまい最短記録を更新した)。また、ロボ刑事番長は関連商品売り上げゼロ、アニメ誌人気アンケートゼロなど全ての最低記録を更新した。結局、立石玩具やスポンサーたちは激怒し、両津を訴え、赤字分の50%を回収しに来た、という逸話が残る。漫画の連載は約4年間続いた(掲載誌の分裂騒動の中で終了させられた[194])。その後、鋭光社には出入り禁止にされているらしい[195]。ただしそれ以後もデジタル作画技術を身につけ、乙姫のアシスタントはしている(依頼されたわけではなく、強引に押しかけてではあるが)[196]。
アニメ製作については、前述のように昔はアニメの作り方さえ知らなかったが、その後作り方を学び、セル画への彩色技術を身につけ、自らを「塗りの達人」と称してアニメ製作会社に自分を売り込みに行ったほどである(しかしその会社は既に製作法をデジタルアニメに切り替えていたため、技術を役に立てることはできなかった)[197]。
赤塚不二夫の絵が描くのが得意で、『おそ松くん』の6つ子の顔を描き分けることができ、中川の友人の金持ち、与野中金太の依頼で1台の自動車(24金のロールスロイス)に3333個のおそ松の顔を描いたことがある[198]。
アニメ334話『両津流マンガ塾』では、倒産寸前の関根出版の社長を助けようと、両津が漫画塾を開き、漫画の知識や基礎を教えながら塾生に漫画を描かせ、出来た漫画をコピーして塾生が描いた漫画を勝手に漫画誌にして売ろうとするが、その本は全く売れず、漫画塾は倒産した。結局、社長と塾生は出版会社がとうとう倒産した事と描いた漫画を無断で漫画誌に載せた事について両津を訴えた。
その他
- 日暮と並びこち亀最強キャラの一人で本気を出すと神とも互角に格闘するほどの能力を持っている(ただし神と対決したのは両津の悪霊「金欲マン」で、能力はほぼ本人と同様だった)[199]。祈祷師に逆に念力をかけたりするなどの超能力も持ち合わせている[200]。そのため様々な人々に恐れられており、暴走族・ヤクザ・犯罪者にも怖がられている。人間以外では、両津に地獄の政権転覆された閻魔大王、カツラをかぶっている事を両津に知られている神、両津に金儲けの道具にされかけているお化け(アニメのみ)[201]も恐れている。
- 愛用のニューナンブM60による抜き撃ちは神業と呼ばれており、最初は抜くのにかかった時間が0.9秒[202]だったのが0.08秒[203]になり、ついには0.009秒[204]というゴルゴ13を上回る物凄い早さになった。以前は通行人や猫に対しても発砲していたが、現在は現実の発砲事件の多発に考慮したのか発砲することが少なくなった。初期においては射撃が下手という描写もあったが、作品が進むにつれ腕が上がり射撃大会で優勝するほどにまでなった。今まで私情などで約10000発くらい(本人の発言では「80万発くらい」)発砲し続けた結果、全体的に金属疲労しているので(銃身は旋条が削れて消えている)、今まで一度も使用したことのない丸井(寺井)の拳銃を「部品取り」として、一度中身だけ丸ごと交換している。作品の最初期にはニューナンブM60を使用していたが、途中からS&Wの「ハンドエジェクター」に変わることがあった。しかし「ハンドエジェクター」は32口径6連発の銃であるため、「チーフスペシャル」の間違いである可能性が高い。現在は再びニューナンブM60の3インチ(77mm)モデルを使用(カメダス2では6インチと誤記された)。
- 女性のスリーサイズを瞬時に見抜くこともできる[205]。
- 非常に俊足であり、100mより少し短い(測り間違える程度の誤差)距離を10秒4で走り[206]、故障して無可動のパワーアシストスーツをつけた状態で100mを20回連続11秒32で走った[207]。また、走り幅跳びでは7m50を記録している[206]。アニメでは日本記録保持者と互角に走っていた[208]。
- 肺活量は7000cc[209]。なお成人男性の肺活量の平均は3000 - 4000cc程度。
- AV機器にも精通しており、知人が所有するVX方式のビデオデッキの修理も難なくこなしている[210]。また、仕事仲間の田中がコレクションしている8000本ものテレビドラマを録画したビデオテープを家が傾いて倒壊する恐れがあるとの事でDVDに全てダビングして処分し、倒壊を防いだ[211]。下述しているが、電子媒体記録データ学科講師・メモリー戸留像として1980年代から現代までの20年間の記録規格の変遷を講義した事もある。
- 一時期まで煙草を吸っていたが、大原より禁煙を勧められ途中から禁煙している。なお、飲酒量は半端ではなく「バッカス両津」の異名を持つ。両津が禁煙した理由は、「少年誌に喫煙シーンは相応しくない」と言うものである。
- 野球は少年時代は地元の大毎オリオンズのファンであった。東京スタジアムでは応援席で「フレー・フレー・だ・い・ま・い」と力強く応援する少年時代の両津の姿が描かれていた[212]。大人になってからは後楽園球場の巨人戦を貸し切って観戦していること[213]などから、これまた地元の巨人のファンと見られる。しかし通天閣署の署員には阪神タイガースのファンだと言っている
- クイズ番組「ハウスカッターショー」では両津は大原の実家を担保としてクイズに参加したが、クイズでは知人の構成作家エビラから答えを教えてもらったものの、構成作家エビラの教え間違いで「徳川将軍家の第7代将軍は?」の問題に対して即答で「バスコダガマ」と珍回答して不正解となり、大原宅をカットで破壊させた[214]。
- 普段ゲームセンターでシューティングゲームを遊んでいることが影響して、アニメでハリアーに搭乗した際高度の操作テクニックを披露した。戦績としてはハリアー2機、空母撃沈の他、ミサイルの集中攻撃を全て回避している[215]。
- 葛飾署や町内会等でバザーやイベント等があると中川や麗子はもとより、署長や次長などの上司、白鳥麗次などの知人らから高級品を無理矢理寄付させる。その品には高級アンティーク家具をはじめ、フェラーリ・F40、ロートレックの絵画、バブル崩壊に伴い売れ残った株券や土地の権利書などがあり、その売り上げは8億円を記録したこともある[216]。
- 口が上手く、詐欺が得意。(大原に、「口先だけは達者な奴だ。」と言われ、麗子には、「評論家みたい。」と言われていた。)だが、自身も寸借詐欺や内職詐欺などに何度も引っかかっている。
- エアギターが非常に上手で、実在のギタリスト(The Whoのピート・タウンゼント、Slayerのケリー・キング、ジミ・ヘンドリックスなどのロック、ヘヴィメタルギタリストが主なレパートリー)の真似をすることもあった。その特技を活かし、教室を開き講師をしたこともあったが、通販でエアギターを販売する(エアギター自体モノマネに近いため、空の箱だけ送る)詐欺同然のやり口により逮捕されかけた。なお、寺井・大原とギター漫才トリオを組み、大原にギターコードについて教えていたことがあるため、一応実際のギターを弾くことも可能である[217]。
- 楽器に関しては上記のギターのほか、小学校の頃に習った三味線[218]、ピアノ[219]を弾ける。バイオリンに関しては、麗子の師でもある世界的バイオリニストらの指導を受けて1日20時間練習した甲斐もあり、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番・第1楽章をプロ並みに弾きこなすほどの腕前を身につけて大原を見返したが、その後緊張の糸が切れて技術に関する記憶を忘れ、すぐに弾けなくなってしまった[122]。
- 好みの女性のタイプについては、昔は「桜町弘子のように和服が似合い、香山美子のような流し目で、小山明子と司葉子を足したような女」と言ったり[220]、「脂の乗り切った30ぐらいの粋な女」と言ったりなど[221]、年上・あるいはほぼ同年代の女性のようであったが、近年は麗子・マリア・早矢など年下の女性が好きになっている。
家族・親戚
未だに独身であり、作中の描写では結婚歴もない。ただし纏と結婚寸前まで話が進んだことがある。 テンプレート:Main
いとこ・はとこ
ここでは作中で登場している従兄妹姉妹(いとこ)・又従兄弟姉妹(はとこ)を紹介する。
- 尾形京子と尾形一男は両津の母方の従姉弟であり、柴又の総菜屋「みはし屋」経営の尾形米吉の子供である。登場は66-7のみ。
- 擬宝珠憂鬱・擬宝珠纏・擬宝珠檸檬・擬宝珠蜜柑は両津の父方の又従兄妹であり、神田の「超神田寿司」店主の擬宝珠夜婁紫喰の子供である。
作中で登場している両津のいとこ・はとこは東京都在住で、実家が自営業なのが特徴。しかし、尾形家は母方の従姉弟で擬宝珠家は父方の又従兄妹であるために全く無関係である。
結婚
時には結婚しそうになるが、未だに結婚歴はない。しかし、大金が入って結婚出来るような状態であっても、美人と結婚する可能性があっても、結婚に消極的な姿勢を見せている。
- 誘拐された麗子を救出できたら麗子の父・飛飛丸から「麗子と結婚してもらう」と言われ、「麗子を救出したいが(救出出来たら100億円の賞金がもらえるため)、結婚はなあ」と両津が消極的な発言を述べたのに対し、飛飛丸が「何が不満なんだ!!麗子は美人の上にナイスバディなんだぞ!!」と激昂した後、「(結婚すれば)総資産2兆円の跡継ぎになれる」と聞いて麗子救出に必死になっており、その後両津が監禁場所の崩壊事故から麗子を必死で救った際に発言した「2兆円と麗子はわしがゲットだぜ」と言う言葉を気絶して目を覚めた麗子が聞いて「本当の目的は2兆円で私はついでだったのね」と結婚の目的がバレてしまい、彼女のビンタを受けて婚約破棄となった[222]。
- 大原の紹介のお見合いで自分から両津を直接指名してくれた佐智子との見合い後のデートはチンピラと両津の乱闘でメチャクチャになってしまったが、佐智子は男気を見せた両津を気に入り大原を通じて「本気でつき合いたい」と伝えて来たが、年や財力の差を気にした両津は「ヘタすると父と娘じゃないですか!」と大焦りになった[223]。
- 同じく大原の紹介によるお見合いで自分を好きになった見合い相手の真琴とお付き合いまでしたものの、彼女がファッションデザイナーになりたいという夢を抱いていたが両親に反対された事を知り、彼女の将来を考え自ら真琴と別れた[224]。
- ロトクジ55億円が当たった際に、派出所に駆け付けた小町と奈緒子に結婚を求められても、普段は自分を毛嫌いしている相手なので「だまれ!!お前らと結婚するくらいなら55億円ドブに捨てる方がましだ!!」と激しく拒絶している。早速両津は50億円の1/1スケールの金メッキ仕様のラジコンヘリを購入しており、結婚する姿勢を見せていない[225]。
登場回数
主人公であり、連載以来必ず毎回登場している。第1話から登場している中川も登場しない回数はいくつかある。164-6「スピンオフの巻」では両津が48度の高熱を出したために入院しており、中川・大原・麗子・他のキャラクターが集まってスピンオフを行ったが、両津は最後の2ページで高熱でありながらも病院から駆けつけている。現在までに両津が登場しなかった話は一度もない。
その他
実家の家紋は長い間いい加減につけられてきたが、親戚一同で会議を開き、何故か「タイガー戦車」の家紋になった。実は親戚たちは家紋なんかどうでも良かったらしく、300種ぐらいの候補の中から最もまともそうな物を選んだら、あっさり戦車を図案化した物に決定したそうである[226]。
本編ではカットされているが、作中の設定の中では「男はつらいよ」にエキストラに混じって出たことがある。また初期の頃は両津が寅さんの名台詞「それを言っちゃあ、おしまいだよ」をもじって言い、大原に出て行けと返され、本当に中川を連れて出て行き喫茶店でインベーダーゲームをしている。この辺りのくだりは寅さんがとらやから出て行くシチュエーションと酷似している。『カメダス2』では「勘吉はつらいよ」というポスターを付録に付けるなど書いている。また、145巻では両津が葛飾柴又へ行き「男はつらいよ」の解説をしている話もある。
同じく作中の設定の中では、『TIME』の表紙を飾ったこともある[227]。
両津勘吉に対する呼称の一覧
登場人物の両津勘吉に対するスタンスにより、ある程度の共通呼称と特定人物のみの呼称に分かれる。
呼称 | 用いる主な人物 |
---|---|
両津 | 大原、屯田署長、本田(バイクに乗っている時)、戸塚、左近寺、ボルボ、爆竜大佐、特殊刑事課、日暮熟睡男(初期、アニメ)、麻里晩、小野小町、清正奈緒子 |
勘吉 | 豚平、珍吉、勘兵衛、銀次、よね、夏春都、纏、檸檬、小学生の頃の先生 |
先輩 | 中川、本田(通常時)、法条(原作)、板池を始めとする後輩 |
両津勘吉 | 小野小町、清正奈緒子、真田遥(アニメ)、白鳥麗次、早乙女などの婦警、花山理香 |
両さん | 基本的にはこの呼び方が多く、寺井を始めとする葛飾署員や同僚、地域住民や同僚の家族関係者、ニコニコ寮住人等、警察寮住人等、その他大勢(一部の警察署員も)、ジョディー |
両ちゃん | 麗子、本口リカ(原作交機時代のみ)、村瀬賢治(原作、ドラマのみ)、ノリちゃん(アニメ)、小学生の頃の同級生 |
両様 | 麻里愛 |
両津さん | 乙姫、麻里今日子、ボルボ(原作初期)、中川龍一郎(アニメ初登場時)、本口リカ、竜千士(アニメ)、法条(アニメ)、電極+(アニメ末期)、磯鷲早矢、伊歩(本田の妹)、門樹(本田の弟)、川崎瀬刃(伊歩の夫)、桔梗、上条サクラ(アニメ)ほか |
両津君 | 絵崎教授(原作のみ)、大原と署長(稀に)、中学時代の同級生(原作)、泉先生、用務員・吉岡(共にドラマ)、電極スパーク(アニメ)、竜千士(原作)、中川龍一郎(アニメ) |
両津のダンナ | 本田(バイクに乗っている時のみで、普段は「センプァーィ」(先輩)など、多様な言い方である) |
両津先輩 | 中川(初期)、ボルボ(初期)、本田(アニメ初登場時)、恵比須、一部の署員 |
先生 | 玉虫政治 |
勘吉くん | 橘琴音、佐伯羊子、姫野由紀子など(幼馴染) |
勘ちゃん | 村瀬賢治(アニメ)、藪英次(新宿鮫)(小説)、美晴ちゃん |
勘吉さん | 桔梗、夜婁柴喰 |
兄さん | 金次郎(現在) |
(ミスター)ゴリラ君 | 絵崎教授(アニメ) |
イチロー(浅草一郎) | 檸檬、夏春都、蜜柑、夜婁柴喰、超神田寿司の従業員(「浅草一郎」の名は戸籍を取得しているので、本名の一つである) |
越前屋兵介(越前屋) | 磯鷲家の人々 |
(両津の)旦那 | 本田(バイク乗車時)、花田留吉(秋本治笑劇場の4コマ漫画での共演の際に) |
トーキョーモン | 御堂春、通天閣署署長など(大阪府警所属) |
神様 | ダメ太郎 |
不良警官 | 度怒り炎の介 |
ポール両津 | アイスホッケーチーム |
バカ津短吉、岩鉄もどき | 麻里晩、門下生など |
兄ちゃん | 金次郎(少年時代) |
聖羅太郎 | 月光刑事、美茄子刑事(原作のみ) |
チュウ太 | 革命刑事、〆宮庵水刑事 |
小僧 | 真田弦一郎(『テニスの王子様』の登場人物。中学生、15歳、『超こち亀』で発言) |
Mr.両津 | 中川龍一郎、ジョディー(アニメ)、爆竜大佐(稀に) |
お巡りさん | 電極+(原作、アニメ初登場時から) |
おじさん | 弁天遥(アニメ) |
スーパー貧乏人・超スーパー貧乏人 | 白鳥麗次 |
異名・変名等
戸籍上の本名としての『両津勘吉』の他にも、芸名や変名など多数の名義を用いている。多くが1話限りか数話程度でしか登場しないが、「浅草一郎」「越前屋兵介」「両津・パトリシア・勘子」など長期に渡って登場しているものもある。
- 浅草一郎(あさくさ いちろう)
- 両津が超神田寿司に勤めているときの名前。纏が両津の名前を忘れてしまったが、浅草出身であることだけは覚えており、そこから適当につけられた名前である(初めの頃は「浅草の男」と言っている)。後に、超神田寿司と警察官を兼業するためにこの名前の戸籍が作られた。作中で両津は「戸籍を買った」と述べている(当然犯罪)[228]。
- アジャパー両津
- お笑い事務所のアルバイトをした時に名乗った芸名。途中で中川達のバイトと入れ替わってしまったため、テレビ放送の時にこの名前になっていたのは中川[229]。また、相方のスチャラカ鼻子の名前になっていたのは麗子だった。
- 頭の悪いゴルゴ13
- 中川が両津の運動神経と頭脳を足して2で割ったときの結論[79]。
- ウェイブ・両津
- 木製の筐体を殴る動作をユーザーインターフェイス(PUI(パンチユーザーインターフェイス)と命名した)とし、OSにはインドーズ95億を搭載したパソコン「山田28号」を駄菓子屋で発売し、テレビ局からインタビューを受けた際に名乗った名前[230]。
- 越前屋兵介(えちぜんや ひょうすけ)
- 嘘が大嫌いな磯鷲剣之介に対し、実家を「10代続く呉服屋」と嘘をついてしまった為、中川が呉服に詳しい人物を両親として手配したが、彼が自分の名前を「越前屋右衛門」と言ってしまって疑われたため、とっさに考えた名前。「両津勘吉」は悪魔が憑り付いたため偽名という事にされた[231]。
- 神をも恐れぬ男
- ニワトリの姿に変えられた屈辱を晴らすために神に復讐に向かった際に悪魔の一人が両津にその名を呟いた(アニメでは両津を地獄に直行させる際に神が両津にその名を呟いた)[232]。
- 地球の面汚し(ちきゅうのつらよごし)
- 大原が他の惑星でも迷惑かけている両津にその名を呟いた。
- 亀有両子
- 女装したときの偽名[233]。
- 亀有のワンちゃん
- 「警ら係で野球チームを作る」と大原が言った時に、自らこう言っている[234]。
- 亀有の原始人
- バトル将棋での肩書き。婦警からもこの名前で呼ばれることもあった。
- ガラガラヘビの両津
- 刑事時代、その執念深さからつけられた異名。検挙率がダントツであり1ヶ月で3件もの泥棒を検挙し、これよりコソ泥仲間では『ガラガラヘビの両津』と恐れられている(署長談)[235]。
- 逆粉舎矢太郎(ぎゃくふんしゃ やたろう)
- ハワイ(実際は三浦海岸)旅行への飛行機(実際は解体した飛行機を上に付けたバス)の機長として名乗った名前[236]。元ネタは日本航空350便墜落事故による。
- 壊し屋両(クラッシャーリョー)
- ゲームセンターで、遊んだ機械をその超人的なパワーで何度も破壊したことからつけられた[237]。
- ぐれいとりょうつ
- 車を褒めたお礼として、火星人に巨大化・顔の整形をされた後、中川たちに不審者だと思われて派出所を追われ、プロレスラーに転身した時のリングネーム[238]。
- ゴンザレス・楽太郎
- 1億円の収入に課せられる、莫大な所得税(税率50%超)を取られたくがないために立ち上げた宗教法人「楽楽教」の教祖としての名前(宗教法人の布施が非課税となるのを悪用したもの)[239]。
- ジェームス両津
- ジェネラル両津
- 著書『思いのままにペンでスラスラ』を書いた時のペンネーム[244]。
- 始末書の両さん
- 始末書を何枚も書くためこう呼ばれている。一日に5枚以上書くらしい。総計では3万枚以上に達する[245]。
- ジョン両津
- 両津が漫画スクールを開いて、講師を務める時に名乗った名前。何故か保安官かカウボーイのような服装をし、付け髭をしている[246]。
- シリンダー錠の両ちゃん
- 小学生の頃のあだ名。シリンダー錠の鍵開けが得意だったため、そう呼ばれていた[247]。
- 杉山清貴(すぎやま きよたか)
- 派出所に夏休みの宿題でやってきた小学生に、ハワイ人と称して名乗った名前(本人曰く「別名」)。名前の由来は実在する人物(リンク先参照)[248]。
- 聖羅太郎(せいら たろう)
- 月光刑事の捜査に協力した時、月光刑事から第三の戦士として勝手につけられた名前。これは原作のみ[249]。
- チュウ太
- 革命刑事の捜査に協力した時、革命刑事にネズミ(刑事はサルと主張)の着ぐるみを着せられた上でつけられた名前(元ネタはこちらを参照)。その時、中川は「隅田川喜竜」、麗子は「高円寺今日市」という名をつけられた[250]。
- 珍念(ちんねん)
- 寺に10日間の修行に行かされた時、付けられた名前。本人は「てなもんや三度笠の白木みのるみたいな名前」と評した[251]。
- 両津勘吉(トウキョウトッキョキョカキョク)
- シドニーオリンピック「缶蹴り」の際、相手国のメンバーの名前が長すぎたため、読みやすい自分の名前を変えたいと訴えるも、許可されなかったために読み方を変えたときの名前。早口言葉の「東京特許許可局」が元ネタ。相手国の選手はまともに名前を発音できなかった[135]。
- 人間ポリバケツ
- 腐った食べ物や、通常人間が口にしない物(犬の糞、ゴキブリ、フグの剥製など)を平気で食べる事ができることからつけられた[43]。
- 脳天気パア子
- 車のテレビ番組の紹介でテレビの中に登場した両津そっくりの女性レポーター。本人の変装かどうかは不明。車の所有車宅を訪問する回で登場し、車を手荒く扱ってドアノブを壊したりしながらレポートしていた[252]。
- ノストラ・両津
- 自分の予言が次々に的中した後、葛飾書大予言課の予言者となって名乗った名前。元ネタはノストラダムス[253]。
- バカ津短吉
- 温泉旅館にて麻里晩と喧嘩をした際、大原に止められ「バカで短気なんだから…」と怒られそれを聞いた麻里晩が揶揄して着けた名前。当然、両津は激怒し大喧嘩に。旅館の建物は全壊し50億円以上の損害をこうむった[254]。
- バッカス両津
- ローマ神話の酒の神バッカスに由来。上野での花見の際、宴会の余興として1ヶ月間酒を飲み続け、最終的には25mプール1杯分の酒を飲んだのではないかと噂された[255]。
- バッキー両津
- ハワイ(実際は三浦海岸)旅行の添乗員をした時の名前。正確には何故か「バッキー両津とアロハ・ハワイアンズ」というグループ・サウンズ風の名前を名乗った(元ネタはバッキー白片とアロハ・ハワイアンズ)[236]。
- パンチョ・ガブリエル
- ヴェネツィアでゴンドラのイタリア人船頭を称した時に名乗った名前。しかし2度目に名前を言った時には「アンジリコ・ロドリゲス」に変わった[256]。
- ピエール西浦和
- 外国からの著名人も来る為、大原が「あいつが来ると国際問題になる」と中川家のクリスマスパーティがある事を隠して両津を幼稚園に寿司作りに行かせた時、両津がどうも中川家のクリスマスパーティがあるらしい事に気づき、途中からパーティ会場に行った際に名乗った名前で、招待状やIDカードもスパイ並みの技術で偽造していた。眼鏡・かつらなどの変装もしていたが、中川達にあっさりと見破られる[257]。
- ひかる一平
- 麗子の見合いの席で、寝ぼけて「麗子の父」と自己紹介した時、何故か名乗った名前。元ネタは実在する人物(リンク先参照)[258]。
- ふんころがし
- 小学校時代のあだ名。浅草の遊園地「花やしき」の「人工衛星」を、馬鹿力で転がしていたことからつけられた[259]。
- 間抜 クソ野郎(まぬけ くそやろう)
- 両津が680円で購入した「開運改名くん」を用い、開運目的で区役所に改名届を提出してなんとか改名した名だが、「仕事をしろ」と大原に怒られている間この装置を落としてプログラムが壊れている時に出た名前だったので開運効果が見られなかった。なお、最後に閉運クソ野郎と表示された[260]。
- ミスター加藤
- 大原の荷物(和菓子)と両津の荷物(エロ写真)が入れ替わってしまった際、荷物を取り戻すために変装し、新幹線に乗っていた大原の隣に座った時に名乗った名前。自称日系10世で、言葉遣いから中国系を装ったとみられる。しかし、逆に怪しまれていた。(なお、この話が載った単行本では、他の話でも両津が駄菓子屋で発掘された初期型のG.I.ジョーを安物の品だとごまかすために、「これはリカちゃんのボーイフレンドの『ミスター加藤』だ」と発言している)[261]。この他『Kamedas』内のこち亀誕生秘話の漫画内で「NYポリスストーリー」が完成した場合の予想のシーンでの両津(とされるキャラクター)の名前は「ミスター加藤」であった。
- モガンボ両津
- マジシャンのピエール西川口と組んでマジックのアルバイトをした際、「ブラジルから来た怪力男」という名目で名乗った名前[262]。
- 山田山田男
- 中川の電子手帳に記録されたスケジュールデータを悪用し、中川の代理人を装った時に出した名刺に書かれていた名前。肩書きは「中川グループ総支配人 ウルトラプロデューサー」。正確な読みは不明[247]。
- ラシャ破りの勘吉
- 地元のビリヤード場で、何度もラシャを破いたことからつけられた[263]。
- 両崎太郎(りょうさき たろう)
- 日給100万円(5日行ったので正確には500万円)の宇宙旅行のバイトをしていたら、出発1週間前で急遽中止になり、両津が「年寄り」といた理由でキャンセル中止になった。だが、その客が両津の祖父・勘兵衛だったため、身元を隠す為にとっさに言った名前(結局最後にばれた)[264]。
- 両津カイマラヒラ
- JAI(日本アロハシャツ普及委員会)会長の時の名前。
- 尚、テーマソングを両津本人が「日本一アロハシャツの似合う男」と評した所ジョージに制作を依頼し、歌を加山雄三に歌ってもらう予定だと言っていた[265]。由来はハワイの楽曲「カイマナ・ヒラ」。
- 両津じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょのすいぎょうまつ うんぎょうまつ ふうらいまつ くうねるところにすむところ やぶらこうじぶらこうじ ぱいぽぱいぽ ぱいぽのしゅーりんがん しゅーりんがんのぐーりんだい ぐーりんだいのぽんぽこなー ぽんぽこなーのぽんぽこぴー ちょうきゅうめいのちょうすけ 勘吉
- シドニーオリンピック「缶蹴り」の際、相手国のメンバーの名前が長すぎたため、読みやすい自分の名前を変えたいと申し出たが、係員に許可されなかった。その後、名前の読み方を変えて上記の「両津勘吉(トウキョウトッキョキョカキョク)」を名乗った。元ネタは落語の「寿限無」(だが微妙に語句が異なる部分がある)[135]。
- 両津ジョー
- 出版社でアルバイトした時、履歴書に書いた偽名。職業は「東京大学プラモデル学部学生」、年齢は「22歳」と偽っていた[266]。
- 両津蝉麻呂ピカチュー野輔(りょうつ せみまろぴかちゅーのすけ)
- 自分の心境を表した妙な和歌を詠んだ時の筆名。元ネタは蝉丸と『ポケットモンスター』のピカチュウ[267]。その後も、たまに話の扉絵に和歌が記された際に使われる[268]。
- 両津二輪の自動車・原動機付き自転車通行止め(りょうつ にりんのじどうしゃ・げんどうきつきじてんしゃつうこうどめ)
- 石頭鉄岩が勝手に名付けた名前。両津以外にもマリア、小町、奈緒子など交通課全員の名前を変えている[269]。
- 両津一(りょうつ はじめ)
- 大原に「自分の名前を書いてみろ」と言われた時、「勘」の字が思い出せなかったため、「今改名した」という理由で名乗った名前[71]。
- 両津・パトリシア・勘子(りょうつ・パトリシア・かんこ)
- 少女漫画雑誌での連載時における両津のペンネーム。作品には「ロボ刑事番長」がある。単行本化・東京13チャンネル(東京12チャンネル(現・テレビ東京)が元ネタ)にてアニメ化もされたが、強引に出版したため単行本3000部は全部返品、アニメ(脚本・監督・声優・主題歌だけでなく、効果音までもを事情により全て一人でやった)は3話で打ち切り。さらに、アニメ版の作中では、読者アンケートで100回連続最下位で、投票数は毎回0票、さらに読者からブーイングのお便りが大量に来るため、編集会議で打ち切る事が決定した。
- 両津花子(りょうつ はなこ)
- 署の女子アイスホッケーチーム「亀有レディース」の助っ人として、女装して出場した時に名乗った名前[270]。
- 両津楽ノ介(りょうつ らくのすけ)
- 漫画「どぐされ侍」を描いた時のペンネーム[271]。
- リョー・チャン
- 中川財閥に約1兆円の損害を与え、10億円を持って香港に高飛びした後に名乗った名前。10億円を運用して買ったビルが5倍に値上がりし、香港では有名人となった[272]。
- 六代目火影(ろくだいめほかげ)
- 『超こち亀』で木の葉隠れの里に口寄せされ、金さえ支払えばどんな任務でも遂行する為、綱手が抜擢した。
- 疫病神
- 自分の不幸を派出所のメンバーや葛飾署の人、亀有の人たちに不幸を与えている事から、大原と本田に両津にその名を呟いた[273]
解説役
フィギュア・超合金などの話題になった時、唐突に現れてマニアックな解説をする人。
- 絵路井・フィギュア・ゲットシュタイン(えろい・ふぃぎゅあ・げっとしゅたいん)
- 模型やフィギュア全般の解説を行う。顔に傷跡があり、五円硬貨(118巻では五十円硬貨)でできた眼帯をしている[274]。
- 子供心やんちゃの介(こどもごころ やんちゃのすけ)
- 2B弾研究家。65歳。2B弾の内部構造の解説のため、わずか1コマだけ登場[275]。
- コンビナート・製鉄ノ介(コンビナート・せいてつのすけ)
- 工場評論家。工場を見に来る男達(通称 工場鑑賞家(ファクトリーウォッチャー))についての解説をした。左目にギアの形をした眼帯をつけており、頭上に小さな工場のモデルらしき物を乗せている[276]。
- サイクル丸金
- 両津の自転車ラジコンが実際に発売された事を紹介する際の解説者。自転車型のメガネをしている[277]。
- ジョー山中
- GIジョーの研究家。メガネをかけ、髪と髭が白髪[278]。
- ジョン・F・両津
- 謎の学者。入浴剤・石鹸の解説をするが、モニターとなった麗子やマリアなどにセクハラ行動を行なった[279]。
- 超電磁・スピン・ハゲスター(ちょうでんじ・スピン・ハゲスター)
- 超合金ロボットの解説を行う。髪と髭が尖った感じで、眼帯をしている[280]。
- パトリシア両津
- コレクター研究家。リカちゃん人形について詳しい解説をした。メガネをかけ、髪形と口髭は特徴的な形をしている[281]。
- 馬美人魚 熊三郎(ばびにんぎょ くまさぶろう)
- バービー人形研究家。顔はほとんどジョー山中と同じ[282]。
- メモリー戸留像(メモリーとるぞう)
- 電子媒体記録データ学科講師。1980年代から現代までの20年間に渡る映像の記録規格の変遷について講義した。頭にビデオカメラを載せ、DVDでできた眼帯をしている[283]。
- ラジハカ夫
- ラジカセ博士。ラジカセの歴史について解説した[284]。
- 両津イナバウア教授
- 151巻から154巻まであった企画「両津教授の独断と偏見による何でもベスト5」の司会を務める教授。眼鏡・眼帯はしておらず、白い髪・眉毛・鬚が特徴。153巻まで3回連続麗子特集をやったために、毎回怒られる。
- 両津宇宙名人 五十六段
- その名の通り、将棋名人であり将棋監修も務める。将棋における「歩兵」と「と金」の解説をしたが、「と金」をマリオやポパイにたとえたため、本田から前者はおじさん、後者はちびっ子には分からないと突っ込まれていた[285]。
なお、両津の他に大原も1回だけ同様の解説役キャラクターに扮したことがある(大原大次郎#趣味参照)。
両津勘吉役の声優・俳優
テレビアニメにおける担当声優はラサール石井。単行本120巻の本人の巻末コメントによれば、初期は読者からの苦情も多かったという。少年時代の両津は、当初田中真弓が担当していたが、後にラサール石井が少年時代も含めて声をあてるようになった。
なお、ラサールは舞台でも両津役を演じ、作者の秋本もドラマ化の際には両津役にラサールを推したが、諸般の事情でドラマ版では勘吉の父、銀次役でレギュラー出演している。
また両津がアニメの次回予告の際に言う「よろしくな」はラサールのアドリブから生まれたものである。
1985年開催のイベント『ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進イベント』向けに制作されたアニメとゲームソフト『ファミコンジャンプII 最強の7人』のテレビCMでは内海賢二が担当。
ニンテンドーDS版のCMでは高木渉が担当。
実写作品では1977年映画版ではせんだみつお、テレビドラマ版・2011年映画版ではSMAPの香取慎吾が演じている。香取は慎吾ママとしてアニメにも登場したことがある[286]。他に、1980年大映映画『宇宙怪獣ガメラ』にワンシーン出演する桂小益は、厳密には両津らしき警官でしかないが、一種のパロディ・ゲストとして宣伝された。
備考
作者の秋本治は、両津を描く際には必ず眉毛から先に描いている[287]。
脚注
関連項目
- こちら葛飾区亀有公園前派出所
- こちら葛飾区亀有公園前派出所の登場人物
- ラサール石井
- 香取慎吾
- 超合金 - 1996年にバンダイから「超合金両津勘吉 GD-02」が発売された。
- ↑ 文化創作出版刊『「こち亀派出所」ハミだし両さんの謎』の分析による。連載開始時の年齢は33歳である。4巻収録エピソード(1977年)中に、勤続15年と発言している
- ↑ 15巻『友人代表…の巻』、17巻『本官は金無中!の巻』
- ↑ 『Kamedas』
- ↑ 166巻『やってきた3人組の巻』
- ↑ 5.0 5.1 。『超こち亀』
- ↑ 125巻『一生忘れられない日!の巻』、141巻『今日は私のばーすでーの巻』、152巻『超豪華わしの誕生日!!の巻』、157巻『ハッピーバースデープレゼントの巻』など
- ↑ 1997年放送の30話「さんざんひな祭り」では5億円の雛人形を壊している。2001年放送の216話「悲惨さんざん誕生日」では両津は北極に飛ばされ、2002年放送の257話「悲惨さんざん誕生日ふたたび」では派出所が戦車に潰される。2003年放送の301話「お雛さんざん誕生日」で長らく謎だったその原因が判明する。
- ↑ 69巻『両さんメモリアルの巻』
- ↑ 79巻『ベビーシッター両津!?の巻』
- ↑ 102巻『遠い放課後の巻』
- ↑ 51巻『道楽党起つ!!の巻』
- ↑ 昭和中期までは尋常小学校などからも志願可能であった
- ↑ 33巻『世の中大変だ!の巻』、82巻『スーパーエディター両津!の巻』など
- ↑ 60巻『両さんの大工入門の巻』
- ↑ 1巻『始末書の両さんの巻』ではノサップ岬派出所、10巻『適材適署!?の巻』『山奥村大戦争!!の巻』では島流し署、39巻『旅立ちの日の巻』『銀座の春の巻』では銀座派出所、39巻『桃太郎ポリスの巻』ではさいはて署、64巻『下町交番日記の巻』から『そして亀有へ!?の巻』では下谷第五派出所、などである。
- ↑ 39巻『旅立ちの日の巻』、59巻『激突!!成績くらべの巻』など。ただし実際には警察学校初任科生も巡査である。
- ↑ 41巻『両津刑事!の巻』
- ↑ 59巻『おばけ煙突が消えた日の巻』、141巻『希望の煙突の巻』
- ↑ 136巻『ぼくたちの東京タワーの巻』
- ↑ 『こち亀2002』
- ↑ 123巻『炎の麗子争奪バトル!の巻』
- ↑ 10巻『適材適署!?の巻』
- ↑ 20巻『鋼鉄の人!の巻』
- ↑ 『Kamedas』など
- ↑ 130巻巻頭ポスター
- ↑ 164巻『キャラに一文字の巻』
- ↑ 31巻『思い出写真の巻』
- ↑ 116巻『Love Mariaの巻』
- ↑ 64巻『歯無しにならない話の巻』
- ↑ 30.0 30.1 78巻『ネオ・ボーナス争奪戦!!の巻』
- ↑ 54巻『両さん人間ドックへいくの巻』
- ↑ 102巻『ついに出た!!アクションドールの巻』
- ↑ 57巻『両さん天国へ行くの巻』
- ↑ 34.0 34.1 70巻『秘薬リョーツGPXの巻』
- ↑ 63巻『夢のふぐ忘年会!の巻』
- ↑ 120巻『味にうるさい檸檬チャン!の巻』
- ↑ 37.0 37.1 128巻『KAMEARI-SOAP RHAPSODY』
- ↑ 96巻『コンビニ天国!!の巻』
- ↑ 120巻『壮絶!たこ焼きバトル!!の巻』なお、アニメ版ではピザを食べているシーンが見られる。
- ↑ 119巻『擬宝珠纏の祖母登場!の巻』
- ↑ 157巻『日本まぐろ事情の巻』
- ↑ 48巻『部長邸新年会の巻』
- ↑ 43.0 43.1 45巻『ハラ八分の巻』
- ↑ 6巻『育ちざかり!?の巻』
- ↑ 34巻『煙はEなもの!?の巻』
- ↑ 136巻『恐怖の苺狩りの巻』
- ↑ アニメ『ゴムゴムの両さん』
- ↑ アニメ236話「湯けむりポロリ 2001年京都の旅」で「リョーツGPXワクチン」は2301年の地球を復活させる可能性を持った抗体として重要視される。
- ↑ 80巻『野性へ帰れ!の巻』
- ↑ 101巻『目覚ましパニック!?の巻』で判明。ただし、旧型制服に戻ったのは『ジャンプ』での連載順から言うと101巻『両さん亀現る!?の巻』が最初。『目覚まし』では制服が戻っても読者も誰も気がつかなかったからこれでいいと両津が釈明しているが、実際には警察マニアの読者から指摘があった模様。
- ↑ 5巻『ニコニコ両さんの巻』
- ↑ 103巻『プリクラ大作戦!の巻』。1台目(122万5000円相当)は更に無断で又貸しされるなどほぼ窃取された状態になっており、それを可哀想に思った中川があげた2台目も本人不在の隙に、盗難防止で両津が取り付けた鎖をワイヤーカッターで切断した上に中川の制止も聞かずに持って行った。早乙女達は「借りていく」と言っているが、これは完全な窃盗罪に当たる。
- ↑ 48巻『おにあいカップル!?の巻』
- ↑ 63巻『執念の特等!の巻』
- ↑ 83巻『はっけよいは待ったナシ!?の巻』
- ↑ 56.0 56.1 49巻『部長、変身!?の巻』
- ↑ 41巻『両津刑事!の巻』
- ↑ 『携帯電話なくすべからずの巻』
- ↑ この時、店の酒250万円分を飲んだものの大原からのお咎めはなかった。
- ↑ 『両さん禁酒命令の巻』
- ↑ 『オーラ測定機の巻』
- ↑ しかし37巻『病は気から!?』にて中川や麗子から見ると戸塚より凄く酷いと評している
- ↑ 21巻『うらしまポリス!?の巻』
- ↑ 49巻『両さんの受験勉強の巻』
- ↑ 134巻『課長・両津勘吉!の巻』
- ↑ 108巻『新年会で王様気分!?の巻』
- ↑ 60巻『特別勤務を命ず!の巻』。なお、その後更に増設され、出入り口も数ヶ所存在する。
- ↑ 55巻『セールスじゅうたん爆撃の巻』、60巻『北海 毛ガニ旅の巻』など
- ↑ 4巻『タレント志願の巻』、42巻『人生は夢のごとく…の巻』、49巻『命の恩人…の巻』、93巻『騙し騙され!?悪質商法の巻』、175巻『愛犬コンビの巻』など
- ↑ 108巻『遠い放課後の巻』
- ↑ 71.0 71.1 26巻『書は人なりの巻』
- ↑ 73巻『とっても便利な達筆くんの巻』
- ↑ 95巻『音声対応ワープロ!!の巻』
- ↑ 144巻『書は人なりの巻』
- ↑ 75.0 75.1 88巻『両さんの受験指南!?の巻』
- ↑ 7巻『派出所、売ります』より
- ↑ 76巻『ゴキブリ大行進!の巻』
- ↑ 49巻『両さんの受験勉強の巻』
- ↑ 79.0 79.1 79.2 79.3 98巻『左脳よ働け!!の巻』
- ↑ 191巻「DJ両津の巻」
- ↑ 1巻『祭りとフータローの巻』
- ↑ 63巻『夜勤パニックの巻』
- ↑ 77巻『本日より「食べだおれ」店勤務に処す!の巻』
- ↑ 大原も両津の悪事で怒る際に両津に発砲を行う。
- ↑ 31巻『思い出写真の巻』
- ↑ 1巻『始末書の両さんの巻』
- ↑ 109巻『Progressive Linkの巻』
- ↑ 77巻『ご乱心!?両津和尚の巻』
- ↑ 139巻『地球の運命を託された男の巻』
- ↑ 147巻『拾得物一兆円の巻』
- ↑ 39巻『派出所めぐりの巻』
- ↑ アニメ版では、『ボーナス争奪戦』が1から7まで定期的に放映された
- ↑ 45巻『しっかり忘田くんの巻』
- ↑ 『26号ドリームマシーンの巻』
- ↑ 159巻『トラップゲームの巻』
- ↑ 125巻『人生リセット!の巻』
- ↑ 73巻『白鳥麗次再登場!の巻』
- ↑ 葛飾署を花火で全焼させたことがあったため。
- ↑ 159巻『貯金王両さんの巻』
- ↑ 145巻『ボーナス争奪戦'04の巻』
- ↑ 78巻『ネオ・ボーナス争奪戦の巻』
- ↑ アニメ『ボーナス争奪戦6』
- ↑ 62巻『五輪男・日暮巡査の秘密!の巻』
- ↑ 30巻『デビュー!の巻』
- ↑ 4巻『ガッツマン両津の巻』
- ↑ 143巻『うさぎが跳んでいった日の巻』
- ↑ ただしコスプレや宝くじやパチンコなどのギャンブルで大当たりしたり、事業が成功した時は中川をはじめとする他キャラの前で煙草を吸う(葉巻やパイプが多いが、一回だけコスプレで紙タバコを吸っている扉絵ページがある)ことがある。
- ↑ 82巻『ザ・トレンドマン両津!の巻』
- ↑ 180巻「三人の夜勤の巻」 なお実際に「酔っ払い」を検索しても一番上に両津の名前は出てくることは無い。
- ↑ 73巻『盤上の熱き舞い!の巻』、157巻『回り将棋の巻』
- ↑ 117巻『目隠し将棋名人!?両さんの巻』
- ↑ 73巻『盤上の熱き舞い!の巻』、136巻『変わり将棋王両津!!の巻』、156巻『ハガキ将棋対決の巻』など
- ↑ 156巻『新年初将棋の巻』
- ↑ 117巻『目隠し将棋名人!?両さんの巻』
- ↑ 163巻『将棋革命の巻』、165巻『早朝サービスの巻』
- ↑ 99巻『軍人将棋名人!!の巻』
- ↑ 9巻『マルチ時代!?の巻』
- ↑ 95巻『最強ゲーマー両津!!の巻』
- ↑ 28巻『アンコール雪之城の巻』
- ↑ 『こち亀番外編』(1987年スーパージャンプ増刊No.3初出、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 下町奮戦記』収録)
- ↑ 99巻『格闘ゲーマー警官登場!!の巻』
- ↑ 122.0 122.1 155巻『スーパーバイオリニスト両津!!の巻』
- ↑ 52巻『迷(?)刀鍛冶両津見参の巻』、アニメでは312話「最後のプレゼント」
- ↑ 124.0 124.1 14巻『わがよき友よ!?の巻』
- ↑ 78巻『空飛ぶ絨毯!?の巻』
- ↑ 126.0 126.1 126.2 103巻『壮絶カラオケバトル!!の巻』
- ↑ 4巻『亀有大合唱!?の巻』
- ↑ 10巻『愛があれば…の巻』
- ↑ 129.0 129.1 115巻『目指せCDデビュー!!の巻』
- ↑ 130.0 130.1 10巻『安全バンド再び!の巻』
- ↑ 112巻『部長大ブレイク!?の巻』
- ↑ 139巻『C級ソングでドレミファソの巻』
- ↑ 8巻『ひな祭りロック!の巻』
- ↑ 170巻『部長の家に泊まろうの巻』
- ↑ 135.0 135.1 135.2 120巻『"超記憶術"でメダリスト!?の巻』
- ↑ 114巻『警視庁“体力”代表!!の巻』
- ↑ 135巻『開催!キャラリンピック!!の巻』
- ↑ 138.0 138.1 138.2 147巻『おとしの両津!!の巻』
- ↑ 127巻『J-DOLL HOUSE』
- ↑ 53巻『これぞ模型道の巻』、86巻『建立!五重の塔の巻』
- ↑ 161巻『ボトルカスタムの巻』
- ↑ 40巻『アニメ戦国時代!?の巻』
- ↑ 98巻『世にも危険なクイズ!!の巻』
- ↑ 105巻『両さんの超合金講座の巻』
- ↑ 105巻『両さんの超合金講座の巻』
- ↑ 『パンツァーバトルの巻』
- ↑ 13巻『馬の目をみろ!の巻』
- ↑ 137巻『馬い話には気をつけて!の巻』
- ↑ 106巻『トランプバトル再び!!の巻』
- ↑ 65巻『超記憶術増進法!の巻』、105巻『「大貧民」バトル!!の巻』
- ↑ 1巻『始末書の両さんの巻』
- ↑ 108巻『百人一首名人 両津!の巻』
- ↑ 166巻『がんばれ麗子の巻』
- ↑ 34巻『植木警視正の退職の巻』
- ↑ 65巻『天才読書家!?両さん!の巻』
- ↑ 172巻『警察寄席の巻』
- ↑ 118巻『下町グルメ狂想曲!!の巻』
- ↑ 82巻『ザ・トレンドマン両津!の巻』
- ↑ 49巻『なんてたって愛(アイ)ドールの巻』、102巻『102巻美少女フィギュアに超夢中の巻』、106巻『超合金レア物選手権!!の巻』など
- ↑ 109巻『シルバーサバイバルチームの巻』ほか
- ↑ 84巻『雪合戦サバイバル!の巻』
- ↑ 138巻『草サッカーカップの巻』
- ↑ 12巻『野球必勝法!?の巻』
- ↑ 27巻『友情プレイの巻』
- ↑ 33巻『たたかう女!?の巻』など
- ↑ 107巻『氷上の熱血バトル!!の巻』
- ↑ 184巻『暴走教室の巻』
- ↑ 96巻『両さんの免許証の巻』
- ↑ 67巻『芸人!?ワニ公!の巻』
- ↑ 63巻『わが町・上野の巻』
- ↑ 57巻『両津代表取締役の巻』
- ↑ アニメ第120話「身内として...!」
- ↑ 74巻『人気漫画家を目指せ!の巻』
- ↑ 107巻『G-SHOCKパニック!!の巻』
- ↑ 135巻『家出中年両津君の巻』
- ↑ 141巻『超究極翻訳機の巻』
- ↑ アニメ第366話「発明王リョーツ」
- ↑ 157巻『ハッピーバースデープレゼントの巻』
- ↑ 159巻『夢の宝くじの巻』
- ↑ 132巻『虫の王者の巻』
- ↑ アニメ第151話「両津の体力株式会社」
- ↑ 95巻「浅草サンバカーニバル(前編)の巻」、「浅草サンバカーニバル(後編)の巻」
- ↑ 173巻「両津仕訳けの巻」
- ↑ 188巻「商店街バザーの巻」
- ↑ 92巻「レンタルビデオ・人生模様!の巻」
- ↑ 103巻「新聞少年勘吉の巻」
- ↑ アニメ第195話「新聞少年勘吉物語」
- ↑ 174巻「『今日は就職くん』の巻」
- ↑ 177巻「溶接隊長の巻」
- ↑ 191巻「ハリウッドプロデューサーの巻」
- ↑ 59巻『両さんの漫画修業の巻』
- ↑ 94巻『彼女は少女漫画家の巻』
- ↑ 97巻『アフレコ見学会の巻』
- ↑ 116巻『編集者・竜千士の苦悩の巻』
- ↑ 141巻『ゴーストドライバーの巻』
- ↑ 160巻『デジタルアシスタントの巻』
- ↑ 138巻『現代アニメ事情2の巻』
- ↑ 83巻『おそ松くんカー!?の巻』
- ↑ 58巻『史上最大の闘いの巻』
- ↑ 57巻『霊幻両津!!の巻』
- ↑ アニメ『オバケでまる儲け!』(66-5『両津怪談の巻』が元)。両津を恐れているお化けたちは中川・麗子・大原に助けを求めていた。
- ↑ 1巻『早うち両さん!?の巻』。しかも撃鉄を起こしていた
- ↑ 4巻『ガンマン両津!?の巻』
- ↑ 7巻『ふるさとは遠かったの巻』
- ↑ 7巻『ラジコン決戦!の巻』
- ↑ 206.0 206.1 62巻『バルセロナをめざせ!の巻』
- ↑ 139巻『両さんは力持ち!?の巻』
- ↑ アニメ『走れ!助っ人運動会』
- ↑ 20巻『鋼鉄の人!の巻』
- ↑ 71巻『無加月くんのツキだめし!の巻』
- ↑ 152巻『超コンパクト化時代!!の巻』
- ↑ 82巻『光の球場!の巻』
- ↑ 31巻『金は天下の…の巻』
- ↑ 127巻『恐怖のハウスカッターショー!!の巻』
- ↑ アニメスペシャル『バカンスは激しいのがお好き!?』
- ↑ 83巻『クルスミマス・バザーの巻』
- ↑ 115巻『圭一 麗子の夫婦漫才!!の巻』
- ↑ 137巻『部長の三味線チントンシャンの巻』
- ↑ 171巻『ピアノ二重奏の巻』
- ↑ 28巻『出会いはドラマ!?の巻』
- ↑ 48巻『おにあいカップル!?の巻』
- ↑ アニメ「ヨーロッパ横断! 麗子救出大作戦」
- ↑ 48巻『おにあいカップル!?の巻』
- ↑ アニメ「両さん熱愛宣言!?」
- ↑ アニメ「一発千金宝クジ野郎」
- ↑ 112巻『家紋ベイビー!! の巻』
- ↑ 117巻『カリスマヘアモデル両さん!!の巻』
- ↑ 119巻『両さん板前になる!?の巻』
- ↑ 110巻『体を張ったアルバイト!!の巻』
- ↑ 98巻『インターネット駄菓子屋の巻』
- ↑ 134巻『磯鷲一族東京進出の巻』
- ↑ 57巻『神をも恐れぬ男の巻』、アニメ『激突!神VS両津』
- ↑ アニメ『私は女優よ!亀有両子』
- ↑ 12巻『野球必勝法!?の巻』
- ↑ 41巻『両津刑事!の巻』
- ↑ 236.0 236.1 45巻『シルバー・ツアーの巻』
- ↑ 126巻『和ゲーで拓け! 悟りの世界!?の巻』
- ↑ 31巻『ホップ!ステップ!ジャンプ!!の巻 よいこむき「たこくんのまき」』
- ↑ 62巻『夢の手どり一億円の巻』
- ↑ 33巻『漫画家残酷物語の巻』
- ↑ 59巻『両さんの漫画修行の巻』
- ↑ 102巻『派出所バンド結成!!の巻』
- ↑ 109巻『ハイテクベーゴマ大ブーム!?の巻』
- ↑ 57巻『文豪・両津勘吉先生の巻』
- ↑ 1巻『始末書の両さん』の巻
- ↑ 74巻『人気漫画家を目指せ!の巻』、アニメ『両津流マンガ塾』
- ↑ 247.0 247.1 86巻『電子手帳ハッカー!の巻』
- ↑ 96巻『それぞれの夏…の巻』
- ↑ 87巻『月光刑事はもう結構!?の巻』
- ↑ 109巻『革命刑事登場!!の巻』
- ↑ 44巻『両津和尚!の巻』
- ↑ 47巻『コレクターの巻』
- ↑ 78巻『占い師!ノストラ・両津の巻』
- ↑ 82巻『最後の熱海旅行!?』の巻
- ↑ 74巻『バッカス両津!の巻』
- ↑ 46巻『ゴンドラのうたの巻』
- ↑ 129巻『怒れ!寿司神様!!の巻』
- ↑ 45巻『固い絆!?の巻』
- ↑ 76巻『浅草七ッ星物語』、83巻『この人は誰でしょう!の巻』
- ↑ 170巻『「改名くん」の巻』
- ↑ 66巻『追跡200キロ!の巻』
- ↑ 80巻『肉体派マジシャン!?の巻』
- ↑ 121巻『亀有撞球倶楽部?の巻』
- ↑ 132巻『おいでませ宇宙観光の巻』
- ↑ 100巻『アロハ天国の巻』
- ↑ 82巻『スーパーエディター両津!の巻』
- ↑ 108巻『百人一首名人 両津!の巻』
- ↑ 109巻『シルバーインターネットの巻』、142巻『人生相談まかせなさいの巻』。162巻『両津式英会話の巻』では「両津蝉麻呂」と表記。
- ↑ アニメ213話『帰ってきた交通安全の鬼』
- ↑ 33巻『たたかう女!?の巻』
- ↑ 111巻『菜々ちゃんはデリケートの巻』
- ↑ 57巻『両津代表取締役』
- ↑ 92巻『人生をやり直せ!の巻』
- ↑ 102巻『美少女フィギュアに超夢中?の巻』ほか
- ↑ 157巻『球技大会の巻』
- ↑ 160巻『工場に惹かれての巻』
- ↑ 133巻『疾走!両さん自転車!!の巻』
- ↑ 38巻『人形道入門の巻』
- ↑ 別冊「コミックカメダス」2001年春号・夏号、128巻『おしえて両津先生』
- ↑ 105巻『両さんの超合金講座の巻』、106巻『超合金レア物選手権!!の巻』
- ↑ 52巻『ときめき変態クラブの巻』
- ↑ 49巻『なんてったって愛ドールの巻』
- ↑ 163巻『次世代開発戦争の巻』
- ↑ 177巻『わしらカセット世代の巻』
- ↑ 159巻『将棋刑事の巻』
- ↑ アニメ『慎吾ママの無理やり朝ごはん』
- ↑ 2009年2月22日に放送された毎日放送のドキュメンタリー番組『情熱大陸』より