大脱走

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox Film大脱走』(だいだっそう、原題: The Great Escape)は、1963年に公開されたアメリカ映画。日本でも公開された。メインテーマはエルマー・バーンスタイン作曲の『大脱走マーチ』(The Great Escape March)である。第36回アカデミー賞では編集賞にノミネートされた。

あらすじ

第二次大戦下のドイツ。新設の空軍士官専門の捕虜収容所に、英軍中心の連合軍捕虜が送られてきた。新任の所長を始め、選りすぐりの兵隊が監視にあたる。大人しく収容所生活を送らせようとするフォン・ルーガー所長(ハンネス・メッセマー)に対し、連合軍捕虜の先任将校ラムゼイ大佐(ジェームズ・ドナルド)は「脱走して敵軍を混乱させるのは将兵の義務である」と、迎合しない。そして収容されている将兵達は、何回もの脱走を繰り返してきた札付きのつわもの達だった。収容初日から脱走を試みる連中であったが、さすがにドイツ兵看守に軽くあしらわれてしまう。中でもアメリカ兵のバージル・ヒルツ大尉(スティーブ・マックイーン)などは、その大胆不敵な振舞いからさっそく所長に目をつけられて、独房に放り込まれる始末だった。

そのような中、数時間後、ロジャー・バートレット中隊長(リチャード・アッテンボロー)がゲシュタポに連れられて収容所に到着する。彼は「ビッグX」と呼ばれる集団脱走の計画立案・実行のリーダーだった。到着早々、ロジャーは脱走の計画を練る。収容所には各種のスペシャリストが揃っており、3つのトンネルを掘って250名もの捕虜が脱走するという空前の大脱走計画であった。道具もなく24時間監視されている中、彼らは盗み・隠れ・ごまかしながら作業を進め、工夫と智恵と技術を駆使し、器械・服・偽造書類を作っていく。

統率の取れた脱走計画が進む中、一匹狼のヒルツは、独房で仲良くなったアーチボルト・アイブズ中尉(アンガス・レニー)と脱走を試みるが失敗。アイブズは精神的に追い詰められていった。ロジャーの計画は順調だったが、いかんせん収容所内では脱走後の逃走経路がわからない。ロジャーは更なる単独脱走計画を持つヒルツに、外部情報をつかんで再度捕虜になるという無茶な要望を告げる。当然ヒルツには断わられるが、脱走に向けての作業は進められていく。

途中から1本に絞られたトンネルの完成も間近な中、7月4日のアメリカ独立記念日を迎える。ヒルツ、アンソニー・ヘンドリー大尉(ジェームズ・ガーナー)、ゴフ中尉(ジャド・テイラー)の三人のアメリカ人は収容所内を行進し、こっそり醸造した芋焼酎を皆にふるまってひと時のお祭りを演出する。

だがそのような中で、ドイツ兵の見回りでトンネルは発見されてしまう。失意のアイブスは正気を失い、フェンスをよじのぼっていくところを看守兵に射殺される。ロジャーは中断していた別のトンネルの作業再開を命じ、アイブスの死を目の前で見せつけられたヒルツは、ロジャーの申し出を受け入れてただ一人脱走する。数日後にヒルツはわざと捕まって収容所に戻り、ロジャーたちは重要な外部情報を手に入れることができた。

集団脱走決行の夜、真っ先にトンネルを開通して地上を覗いたヒルツは驚愕する。トンネルは予定された森まで届いていなかったのだ。収容所内をパトロールするドイツ兵の目をごまかしつつ、彼らはなんとか次々に脱走していったが、76名を超えて脱走したところで、とうとう脱走が発覚する。

収容所の脱走に成功した連合軍捕虜達は、列車・ヒッチハイク・ボート・飛行機・バイク・自転車と、様々な手段で逃走を続けていった。しかし、ドイツ国外及び占領地域外に達する前に、国中に配備されているドイツ兵に次々に捕まっていってしまう。生きて収容所に戻れたものに知らされたのは、ゲシュタポの管理下におかれた50名もの脱走捕虜が射殺されたという悲報で、逃走に成功したと思われるものは僅かであった。

悲しみに沈む収容所にヒルツも連行されて戻ってきた。だが彼の反骨と闘志は消えることはなかった。

原作による脱走の経緯

ポール・ブリックヒルの原作によれば、以下の通り。

  • 1940年5月23日、のちの“ビッグX”であるロジャー・ブッシェルがブローニュ近郊で撃墜されて捕虜となる。
  • 1942年春、200名の捕虜がジャガンに新設された「第三空軍捕虜収容所」(東収容所)に移される。
  • 1942年暮れ、ロジャー・ブッシェルが「第三空軍捕虜収容所」に移される。
  • 1943年4月1日、「第三空軍捕虜収容所」内に新設された「北収容所」に700名の捕虜が移される。
  • 1943年4月11日、123号ブロックの「トム」、122号ブロックの「ディック」、104号ブロックの「ハリー」の三つのトンネルのはねぶたの位置が決まり、トンネル掘りが始まる。
  • 1943年6月10日ごろ、「第三空軍捕虜収容所」を造ったソ連軍捕虜が戻り、「北収容所」の南側でアメリカ人用の収容所の建設が始まる。
  • 1943年7月4日、ジェリー・セイジとデヴィ・ジョーンズの二人のアメリカ人捕虜が、赤十字慰問品の乾ブドウを発酵させた乾ブドウ酒を蒸留し、アメリカ独立記念日を祝って酒をふるまう。
  • 1943年夏、「トム」のはねぶたが収容所のグレムニッツの捜索によって発見される。また、アメリカ兵が隣接した新設の収容所に移される。
  • 1943年秋、ロジャーの発案で“鉄条網切り”による単独の脱走が試みられる。25名程が実行したが、成功した者は無かった。
  • 1944年1月7日、ロジャーが委員会を招集し、3ヶ月間封印していた「ハリー」の掘削を再開することを決定する。
  • 1944年1月10日、「ハリー」のはねぶたを開く。
  • 1944年1月14日、「ハリー」に作業班が入る。
  • 1944年2月10日、「ハリー」に第2中継所が完成する。
  • 1944年3月24日、数日前に完成していた「ハリー」によって脱走が決行される。脱走予定者は220名。地上に出ると森から10フィート手前であった事が判明し、ロープによる合図で監視兵の動向を知らせる方式を取ることに決定。発見されるまでに76名が脱走に成功する。
  • 1944年4月上旬、脱走決行時まで収容所長であったフォン・リンダイナーの後任、オズベルト・ブラウンが脱走兵のうち50名が射殺されたことを捕虜側のリーダー、マッシーに通告する。ロジャーの名も名簿に記されていた。射殺された50名は証拠隠滅のために火葬され、2週間後には遺骨が収容所に届く。
  • 1944年6月、無事に帰国を果たしたロッキー・ロックランドとジェンス・マラーより偽名で手紙が収容所に届く。その後、ボブ・ヴァン・デア・ストックも同様に無事を知らせた。
  • 1944年7月、「北収容所」では新たなトンネル「ジョージ」が掘り始められた。
  • 1944年冬、「ジョージ」が鉄条網の外に達したが降雪により脱走不能になったため、非常用の脱出口として確保する。
  • 1945年1月26日、ソ連軍の攻勢によって東部戦線が収容所に迫り、雪中の撤退が始まる。
  • 1947年7月1日、ハンブルク裁判所で50名中46名の射殺に関与したゲシュタポなどの18名の軍事裁判が行なわれ、15名に死刑判決が下る。
  • 1948年2月26日、判決を受けた14名の刑が執行される。
  • 1948年10月11日、最後まで不明であった4名の射殺に関与した2名が、軍事裁判にかけられる。

登場人物

捕虜

英国空軍

ラムゼイ
収容所における連合軍捕虜の先任将校(The SBO)で級は大佐。捕虜側の代表としてドイツ側との連絡役を負う。常に沈着冷静であり、ルーガー所長からも信頼されている。バートレットたちを陰ながらサポートする。
ロジャー・バートレット
通称「ビッグX(Big X)」。集団脱走計画の中心人物で階級は少佐。脱走した捕虜の捜索にドイツ軍の兵力を割かせ、ドイツ軍の後方かく乱を目的として250名もの集団脱走計画を企てる、頭脳に秀でた脱走のカリスマ。ドイツ収容所では脱走トンネル三本を計画し、それぞれ「トム」、「ディック」、「ハリー」と命名した。
サンディ・マクドナルド(マック)
通称「情報屋(Intelligence)」。地獄耳の情報通で階級は大尉。収容所内のあらゆる情報を収集、脱走メンバーに伝達する。語学に堪能で、脱走前にフランス語やドイツ語の会話能力の試験を担当した。ロジャーの参謀格として行動を共にする。スコットランド出身。
ウィリアム・ディックス(ウィリー)
通称「トンネル王(The Tunnel King)」。階級は大尉。脱走計画では無二の親友ダニーと共にトンネル掘りを担当し、脱走の際に、かつてのトラウマから脱走を拒むダニーを説得し、脱走に成功する。優しい性格が特徴。
コリン・ブライス
通称「偽造屋(The Forger)」。階級は大尉。戦時中は航空写真の分析・解析を担当していた。バードウォッチングが趣味で、ミルクティーを愛する典型的な英国紳士。身分証の偽造などの精密作業が元で視力が衰えて(進行性近視)、ほとんど失明状態となってしまったが、ヘンドリーのフォローもあって脱走に参加した。
エリック・アシュレー=ピット(エリック)
通称「土処理屋(Dispersal)」。彼だけは英国海軍航空隊の士官で、階級は少佐。外の土と地中の土を混ぜてごまかすのにズボンを使った方法を考え付き、最初に脱走計画に貢献した。
デニス・カベンディッシュ
通称「測量屋(The Surveyor)」。階級は大尉。トンネル掘りの作業音の偽装のために合唱隊を組織し、その指揮者も担った。彼の測量が不完全だったことが脱走時に大変な問題となる。
グリフィス
通称「仕立て屋(Tailor)」。軍服、カーテン、毛布やそのほか所内のあらゆる物を駆使して脱走用の平服やコート、ドイツ軍の制服などを仕立てていく。
ソレン
「警備屋(Security)」。看守のドイツ兵達の行動を常に監視、合図ひとつですぐに脱走のための準備作業を中止したり、偽装できる警戒体制を敷く。
ニモ
「陽動役(Diversions)」。脱走はできたものの、ドイツ軍に見つかり逮捕されて収容所へ連れ戻される。
アーチボルド・アイブス
エンドクレジットでは「モグラ(The Mole)」と表記。階級は中尉。序盤でルーガー所長に対して侮辱的な行為に出たためにヒルツと共に独房行きとなった。その後もヒルツとコンビで脱走、逮捕、独房行きを繰り返す。ノリの良い明るい表情とは裏腹に、長年の収容所暮らしで精神的に追い詰められていた。独立記念日に彼が取ったある行動によって、一匹狼を貫き通していたヒルツが集団脱走計画に協力するきっかけとなった。スコットランド出身。

英国空軍に所属していたその他の国籍の航空兵

ルイス・セジウィック
通称「製造屋(The Manufacturer)」。オーストラリア人で階級は中尉。トンネル掘削用のツルハシ・シャベルからエアダクトまで、所内のあらゆる物を利用して脱走用の諸道具を作り上げる。集団脱走の際には誰よりも大きなトランクを持って参加する。
ダニエル・ヴェリンスキー(ダニー)
通称「トンネル王(The Tunnel King)」。ポーランド人で階級は大尉。脱走計画では脱走用トンネルの掘削作業を担当する。子供の頃からの閉所・暗所恐怖症でありながらも、そのことを押し殺してトンネルを掘り続ける。作業中に頻発する落盤事故からトラウマが甦り、一度は脱走を拒んだが、ウィリーの説得で参加を決意する。ロシア語の「ЛЮБЛЮ("私は愛している"の意)」の単語だけは知っている。ウィリーの無二の親友で、屈託のないやさしい男である。
アンソニー・ヘンドリー
通称「調達屋(The Scrounger)」。米国人だが、ヒルツたちと同じように米軍所属ではなく、英空軍の義勇飛行隊、いわゆる「イーグルスコードロン」所属であり、ゴフがそのようにヒルツに言っているシーンがある。階級は大尉。集団脱走計画では脱走に必要な材料や道具の調達を担当し、保険証などの調達についてはおっちょこちょいな看守のヴェルナーを部屋へ誘い、首尾よく財布ごと盗んだ。収容所に来てすぐに年齢も国籍も全く違う偽造屋のイギリス軍士官コリンと親しくなる。その友情から、脱走前に視力に異常を起こしたコリンを庇いつつアルプス山脈を脱走する。
ヘインズ
ニモと同じ「陽動役(Diversions)」。ニモと行動を共にすることが多い。入所初日にセジウィックと共に「ケンカ」を演じてみせ、“最初の脱走”に貢献、自らも参加するが失敗する。その「ケンカ」の時、セジウィックに「カナダのコソ泥」と言われている。マクドナルドによる検問突破のための会話訓練の際に、英語のトリックに引っかかって注意された人物。

米国の航空兵

バージル・ヒルツ
通称「独房王(The Cooler King)」。陸軍航空隊大尉。本作の主人公格。単独行動を好む一匹狼。 野球が趣味で、独房でもボールとグローブは欠かさない。脱走に執念を燃やしており、独房にいる間は彼の脱走への試みが篭ったボールの音を日夜鳴り響かせていた。入隊前は大学で化学工学を専攻、学費の足しに祭でバイクレースに参加していたらしい。ドイツ捕虜収容所に送られて早々、ルーガー所長と対立して20日間の独房行きとなる。以前の収容所では17回も脱走を試みた、とルーガー所長宛ての報告書にあり、ヒルツが「18回だ」とルーガー所長の発言を訂正したのは、この時の一回を加えたものである。
ゴフ
階級は中尉。ヒルツに「第14収容所のなじみがいない」と言っている。中盤でヒルツ、ヘンドリーと共に独立記念日のために芋から蒸留したウオッカ(吹き替えでは焼酎)を密造する。ヒルツが独房へ送られる度、事前に愛用しているボールとグローブを手渡していた。

捕虜収容所

フォン・ルーガー
所長(The Kommandant)。ドイツ空軍大佐。「腐った卵を一つの籠に」という思惑で捕虜を集めたが、結果脱走のプロたちの集いとなってしまった。「捕虜の本分は逃走による敵地かく乱」との連合軍捕虜の主張に一定の理解を示す。終盤で多くの捕虜を逃がしてしまったことの責任から解任、左遷される。人徳者で、ナチス式敬礼に消極的。ドイツ空軍の軍人であることに誇りを持ち、親衛隊やゲシュタポを快く思っていない。胸元に第一次世界大戦におけるドイツ軍の最高勲章、プール・ル・メリット勲章が確認できる。モデルとなった実在の人物はフリードリヒ・ヴィルヘルム・フォン・リンダイナー=ヴィルダウ大佐。
ポーゼン
ルーガー所長の副官。階級は空軍大尉。ルーガーの解任後、後任として所長に就任する。
ハンス・フォン・シュトラハヴィッツ
看守長。有能な空軍下士官。入所初日の脱走も素早く見抜き、「初日だからお互いに愚かなミスが多い」と見逃す。
ヴェルナー
通称「白イタチ(The Ferret)」。看守の一人。身分証明書を偽造元を調達するために親しげに接してきたヘンドリーに隙を突かれ、あっさり財布を盗まれる。独立記念日に偶然脱走トンネル「トム」を発見した。

ゲシュタポ

ブライセン
ゲシュタポの脱走捕虜の探索責任者。かつて脱走者として逮捕したバートレットへ厳しい尋問を加えたが集団脱走組織の全貌は解明できず、空軍捕虜収容所にその身柄を預けに来る。のちにゲシュタポによって捕まってしまったバートレットと再会を果たす。ハゲ、チョビヒゲ、メガネが特徴。
クーン
ゲシュタポの一人。「ビッグX」の壊滅と、バートレットの逮捕に執念を燃やしている。空軍捕虜収容所では「脱走したら処刑する」と宣言。フランスの駅で脱走したバートレットを発見して接近したところ、その危機を悟ったアシュレーに妨害され、もみあっている間に自らの銃で命を落とした。

その他

レジスタンス
オープンカフェの経営を表向きに、陰でドイツ軍への抵抗運動を続けているフランス人たち。店に訪れたドイツ軍将校を襲撃する現場で偶然客として居合わせたセジウィックを助け、スペイン入国に協力した。

脱走者76名の行方

脱走発覚のきっかけは、76番目のカベンディッシュが転び、その音を歩哨が聞きつけ周囲を警戒、このためいっこうに「地上へ出てよし」のロープ合図が来ないことにしびれを切らした77番目のグリフィス(仕立屋)が地上へ出たところを発見されたことによる。

「50名は逃走中に射殺された」との名目で、フォン・ルーガー所長からラムゼイ大佐に名簿で知らされる。ほとんどは逮捕後に収容所へ戻される途中の「5分間の休憩」での処刑であるが、列車終着駅でバートレットを発見したゲシュタポを妨害し射殺されたエリックの名もこの名簿にはあることから必ずしも「5分間の休憩」での処刑のみの犠牲者数ではないと考えられる。

「今日、11名、君の部下が帰ってくる」 射殺された50名の名簿とともに知らされた再収容される生存捕虜の人数は11名。第一陣はヘンドリを含む10名。(人数は映像で確認できる。)帰還したヘンドリとラムゼイ大佐の会話から、偽造屋コリンの死は50名の中に入っていないことが判る。第二陣はヒルツ。

映像になっている脱走成功者は三名。タンネルキングのダニーとウィリーはボートで海へ。オーストラリア人のセジウィックはスペインへ。ポール・ブリックヒルの原作でも脱走成功者は三名である。(ロッキー・ロックランド、ジェンス・マラー、ボブ・ヴァン・デア・ストック)

映像になっている逃走中の死はコリンとエリックの二名だけである。エリックは50名の名簿に名前がありコリンはない。このことから差分の14名はコリンのように射殺されたか、ダニー、ウィリー、セイジウィックのように脱走に成功したのか不明である。

キャスト

役名 俳優 日本語吹き替え
フジテレビ テレビ東京
ヒルツ スティーブ・マックイーン 宮部昭夫 安原義人
ヘンドリー ジェームズ・ガーナー 家弓家正 菅生隆之
ラムゼイ ジェームズ・ドナルド 大木民夫 野沢那智
バートレット リチャード・アッテンボロー 宮川洋一 池田勝
マクドナルド ゴードン・ジャクソン 上田敏也 稲垣隆史
ダニー チャールズ・ブロンソン 大塚周夫 銀河万丈
ウィリー ジョン・レイトン 堀勝之祐 家中宏
アシュレー=ピット デヴィッド・マッカラム 井上真樹夫 平田広明
コリン ドナルド・プレザンス 勝田久 坂口芳貞
セジウィック ジェームズ・コバーン 小林清志 小山力也
カベンディッシュ ナイジェル・ストック 吉沢久嘉 田原アルノ
アイヴス アンガス・レニー 富田耕生 岩崎ひろし
フォン・ルーガー ハンネス・メッセマー 川久保潔 小川真司
ヴェルナー ローベルト・グラフ 仁内建之 青山穣
ゴフ ジャド・テイラー 仲村秀生
グリフィス ロバート・デズモンド 嶋俊介
ソレン ウィリアム・ラッセル 緑川稔
ニモ トム・アダムス 仲木隆司
ヘインズ ローレンス・モンテイン 渡部猛
ポーゼン ロバート・フライタッグ 藤本譲
シュトラハヴィッツ ハリー・リーヴァウワー 西山連
フリック(看守) ティル・キーヴェ 藤本譲
クラマー(看守) ハインツ・ヴァイス 青野武
ブライセン(ゲシュタポ) ウルリッヒ・バイガー あずさ欣平
クーン(ゲシュタポ) ハンス・ライザー 緑川稔
ディートリッヒ(SS ゲオルグ・ミケル 村松康雄
シュタインナッハ(SS情報部) カール=オットー・アルベルティ 西山連
冒頭のナレーション 大木民夫
  • フジテレビ版 - 初放送1971年10月1日/10月8日の『ゴールデン洋画劇場』にて2回に分けての放送 ※DVD収録
この吹替版はファースト・オンエアの際はノーカットで日本語音声が収録されたが、DVD化の際に使用許可が下りなかった[1]ということで約37分程(1987年3月21日「ゴールデン洋画劇場」再放送時『大脱走 ダイジェスト版』の収録カット分)は省略されている。のちに発売されたアルティメット・エディション盤では、カットされた音声も含めて殆んど収録され、“不適切な文言”“冒頭のナレーション”など数箇所の僅かなカットに抑えたほぼ完全な状態に復元されている。その後、2013年4月24日発売の「大脱走 製作50周年記念版 ブルーレイ・コレクターズBOX 【初回生産限定】」では、“二つの台詞[2]“を除いて、今までカットされていた“不適切な文言”“冒頭のナレーション”をすべて収録した最長日本語版が発売された[3]
  • テレビ東京版 - 初放送2000年1月20日 『木曜洋画劇場』20世紀名作シネマにて放送、二時間枠で収録。
※翻訳はほぼフジテレビ版を踏襲している。

制作エピソード

公開時、マックィーンがバイクスタントを全編自身で行ったと宣伝されたが、実際は映画会社の許可がおりず、危険なスタントについてはバド・イーキンズが代行した。

脚注

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  1. 権利元が37分のカット版しか持っておらず、ノーカット版は個人の所有物であった為。
  2. 脱獄前夜のシーンのヘンドリーの『(コリンは)盲じゃない』とダニーの『気が狂って…』という二つの台詞がカットされている。
  3. 『大脱走』大木民夫の幻のナレーションが初ソフト化!吹き替えファン待望のブルーレイが発売へ

参考文献

関連項目

外部リンク

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