早川書房
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テンプレート:Infobox 株式会社早川書房(はやかわしょぼう)は、日本の出版社。創業者は早川清。
目次
概要
設立当初は、演劇関係の出版を専らにしていた。しかし、1953年(昭和28年)刊行開始の『ハヤカワ・ミステリ』や1970年(昭和45年)刊行開始の『ハヤカワ文庫SF』によって、現在では主としてサイエンス・フィクション、ミステリーを始めとする海外文学に強い出版社と見られることが多い。
1997年(平成9年)からヒュー・ジョンソンの「ポケット・ワインブック」の日本語版など、「ハヤカワ・ワインブック」としてワイン関連の書籍もいくつか出している。
1999年(平成11年)には「早川記念文学振興財団」を創設。2008年(平成20年)に死去した野田昌宏の蔵書を受け入れ、「ハヤカワライブラリー 野田昌宏文庫」として管理・公開する事業も行っている。2013年には、ミステリ評論家小鷹信光の1万点を超えるペイパーバック・コレクションを譲り受け、「小鷹信光文庫 ヴィンテージペイパーバックス」として公開。
1956年、早川書房はハヤカワ・ポケット・ミステリの出版により第2回江戸川乱歩賞を受賞。1998年、社長の早川浩が、海外ミステリーを紹介した功績により、アメリカ探偵作家クラブから特別賞のエラリー・クイーン賞を受賞。
主な刊行物
定期刊行物
レーベル
- ハヤカワ・ミステリ(新書判) - ハヤカワ・ポケット・ミステリ、通称ポケミス
- ハヤカワ・SF・シリーズ(新書判) - 1957年12月刊行開始、1974年11月刊行終了(通巻番号:3001~3318、総数318冊)
- 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ(新書判) - 2011年12月刊行開始(通巻番号:5001~)
- ハヤカワ文庫
- ハヤカワSF文庫
- ハヤカワJA文庫
- ハヤカワ・ミステリ文庫
- ハヤカワコミック文庫(文庫JA内レーベル)
- 次世代型作家のリアル・フィクション(文庫JA内レーベル)
- ハヤカワ演劇文庫
- ハヤカワ・ミステリワールド(四六判上製)
- ハヤカワSFシリーズ Jコレクション(四六判変形、ソフトカバー)
- 想像力の文学(四六判上製)
- ハヤカワ新書juice(新書判) - 2009年5月創刊。キャッチコピーは「知性の果実をぎゅっとしぼってつくりました」[1]。
全集
主催する賞
新人賞
- 推理小説
- アガサ・クリスティー賞 (2010年(平成22年)創設、長編)
- ハヤカワ・ミステリ・コンテスト (1990年 - 1992年、全3回、短編)
- SF小説
その他の賞
- 演劇
- ハヤカワ「悲劇喜劇」賞(2014年創設)
早川書房社員から出た文学者
他の出身者
- 田中潤司
- 三田村裕
- 矢野浩三郎
- 各務三郎
- 長島良三
- 伊藤尚志
- 二宮磬
- 諏訪部大太郎
- 鎌田三平
- 古賀弘人
- 染田屋茂
- 村上達朗 - 著作権エージェントボイルドエッグズ創業者
- 萩原健太
- 野村芳夫(竹上昭)
- 酒匂真理子
- 今岡清
- 白石朗
- 村上和久
- 野崎岳彦