新選組
テンプレート:軍隊資料 新選組(しんせんぐみ)は、江戸時代末期(幕末)に、京都において反幕府勢力を取り締まる警察活動に従事したのち、旧幕府軍の一員として戊辰戦争を戦った武装組織である。
なお、「選」の字は「撰」とも表記されることが多く、実際「新撰組」と表記された史料も多くある。局長の近藤勇自身、表記には両方の字を用いている。
概要
幕末の京都は政治の中心地となり、諸藩から尊王攘夷・倒幕運動の過激派志士が集まり、治安が悪化した。従来から京都の治安維持にあたっていた京都所司代と京都町奉行だけでは防ぎきれないと判断した幕府は、最高治安機関として京都守護職を新設し、会津藩主の松平容保を就任させた。その配下で活動した準軍事的組織が新選組である。同様の組織に京都見廻組があった。ただし、新選組は浪士(町人、農民身分を含む)で構成された「会津藩預かり」という非正規組織であり、京都見廻組は幕臣(旗本、御家人)で構成された正規組織であった。
隊員数は、前身である壬生浪士組24名から発足し、新選組の最盛時には200名を超えた。任務は、京都で活動する不逞浪士や倒幕志士の捜索・捕縛、担当地域の巡察・警備、反乱の鎮圧などであった。その一方で、商家から強引に資金を提供させたり、隊の規則違反者を次々に粛清するなど凄惨な内部抗争を繰り返した。
慶応3年(1867年)6月に幕臣に取り立てられ、翌年に戊辰戦争が始まると、旧幕府軍に従って戦い、敗戦に伴い散り散りになり、解散した。
明治政府が新選組と敵対していた倒幕派たちによって樹立された経緯もあり、近年まで史学的に研究されることがほとんどなく、現在における人気は明治時代からの講談や、後述する数々の小説・映画・ドラマなどフィクション作品の影響が大きい。漫画やアニメ、ゲームにもなり、老若男女から高い注目を集め、隊士の墓参りをするファンも多い。イベントも開催されている。
歴史
結成
文久2年(1862年)、江戸幕府は庄内藩郷士・清河八郎の建策を受け入れ、将軍・徳川家茂の上洛に際して、将軍警護の名目で浪士を募集。
翌文久3年(1863年)2月27日、集まった200名余りの浪士たちは将軍上洛に先がけ「浪士組」として一団を成し、中山道を西上する。浪士取締役には、松平上総介、鵜殿鳩翁、窪田鎮勝、山岡鉄太郎、松岡萬、中條金之助、佐々木只三郎らが任じられた。
京都に到着後、清河が勤王勢力と通じ、浪士組を天皇配下の兵力にしようとする画策が発覚する。浪士取締役の協議の結果、清河の計画を阻止するために浪士組は江戸に戻ることとなった。これに対し近藤勇、土方歳三を中心とする試衛館派と、芹沢鴨を中心とする水戸派は、あくまでも将軍警護のための京都残留を主張。
鵜殿鳩翁は、浪士組の殿内義雄と家里次郎に残留者を募るよう指示。これに応えて試衛館派、水戸派、殿内以下、根岸友山一派などが京都の壬生村に残ったが、根岸派は直後に脱退。殿内・家里は排斥され、同年3月、公武合体に基づく攘夷断行の実現に助力することを目的とし、新選組の前身である「壬生浪士組」(精忠浪士組)を結成。一方、江戸に戻ったメンバーは新徴組を結成した。
壬生浪士組は壬生村の八木邸や前川邸などを屯所とし、第一次の隊士募集を行う。その結果36名余の集団となり、京都守護職の松平容保から、主に不逞浪士の取り締まりと市中警備を任される。
4月、大坂の両替商平野屋五兵衛に100両を提供させ、これを元手に隊服、隊旗を揃え、隊規の制定にとりかかる。
6月、大坂相撲の力士と乱闘になり殺傷する。壬生浪士組にも負傷者が出た。奉行所は力士側に非があると判断。力士側は壬生浪士組に50両を贈り詫びを入れる。
8月、芹沢鴨ら約30名の隊士が、京都の生糸問屋大和屋庄兵衛に金策を謝絶されたことに腹を立て放火。刀を抜いて火消を寄せ付けず、一晩かけて焼き尽くす。この事件に松平容保は憤り、近藤らを呼び出し処置を命じるとするが、これは現在否定されている[1]。
同月、壬生浪士組は八月十八日の政変の警備に出動し、その働きを評価される。そして、新たな隊名「新選組」を拝命する。隊名は武家伝奏[2]から賜ったという説と、松平容保から賜ったという2つの説がある。後者の説は、会津藩主本陣の警備部隊名を容保からもらったという意味である。
9月、近藤・土方ら試衛館派が八木邸で芹沢鴨、平山五郎を暗殺。平間重助は脱走、野口健司は12月に切腹。水戸派は一掃され、試衛館派が組を掌握し近藤を頂点とする組織を整備した。
発展
元治元年(1864年)6月5日、池田屋事件で尊王攘夷派志士を斬殺・捕縛。新選組の名は天下に轟いた。8月、禁門の変の鎮圧に参加。
池田屋事件と禁門の変の働きで朝廷・幕府・会津藩から感状と200両余りの恩賞を下賜されると、同年9月に第二次の隊士募集を行い、更に近藤が江戸へ帰郷した際に伊東甲子太郎らの一派を入隊させる。新選組は200名を超す集団へと成長し、隊士を収容するために壬生屯所から西本願寺へ本拠を移転する。
長州征伐への参加に備え、戦場での指揮命令が明確になる小隊制(一番組〜八番組及び小荷駄雑具)に改組。「軍中法度」も制定した。しかし新選組に出動の命令はなかった。
慶応3年(1867年)3月、伊東らの一派が思想の違いなどから御陵衛士を結成して脱退。同年6月、新選組は幕臣に取り立てられる。同年11月、御陵衛士を襲撃し、伊東らを暗殺する(油小路事件)。
解散
慶応3年(1867年)10月に将軍・徳川慶喜が大政奉還を行った。新選組は旧幕府軍に従い戊辰戦争に参加するが、初戦の鳥羽・伏見の戦いで新政府軍に敗北。榎本武揚が率いる幕府所有の軍艦で江戸へ撤退する。この時期、戦局の不利を悟った隊士たちが相次いで脱走し、戦力が低下した。
その後、幕府から新政府軍の甲府進軍を阻止する任務を与えられ、甲陽鎮撫隊と名を改め甲州勝沼の戦いに出動するが敗れる。再び江戸に戻ったが、方針の違いから永倉新八、原田左之助らが離隊して靖兵隊を結成。近藤、土方らは再起をかけ、流山へ移動するが、近藤が新政府軍に捕われ処刑され、沖田総司も持病だった肺結核の悪化により江戸にて死亡。また諸事情で江戸に戻った原田は彰義隊に加入し上野戦争で戦死した(諸説あり)。
新選組は宇都宮城の戦い、会津戦争などに参加するが、会津では斎藤一らが離隊。残る隊士たちは蝦夷地へ向かった榎本らに合流し、二股口の戦い等で活躍する(蝦夷共和国も参照)。新政府軍が箱館に進軍しており、弁天台場で新政府軍と戦っていた隊士たちを助けようと土方ら数名が助けに向かうが、土方が銃弾に当たり戦死し、食料や水も尽きてきたため、新選組は降伏した。旧幕府軍は箱館の五稜郭において新政府軍に降伏した(箱館戦争)。
明治政府は、隊士の遺族らに遺品の所有を禁じた。 テンプレート:See also
評価の変遷
明治時代は、新選組と敵対していた薩長出身者が政治の実権を握っていたこと、又皇国史観の影響により、賊軍となった新選組を否定する風潮が強かった。この為史学的な研究も遅れた。
大正時代に大佛次郎が著した小説『鞍馬天狗』でも、新選組は悪役として描かれている。但し、講談の影響で庶民からは一定の人気があり、『鞍馬天狗』の中でも近藤勇だけは他の隊士と違って人格者の豪傑として描かれていた。
昭和3年(1928年)に『新選組始末記』(子母澤寛)、『新撰組史録』(平尾道雄)が刊行されると、新選組は再評価され始めた。昭和8年(1933年)、警視庁に創設された特別警備隊(現在の警視庁機動隊)は、「昭和の新選組」の通称で親しまれた。太平洋戦争中には陸軍で編成された飛行第47戦隊(初代隊長 下山登中佐、第2代隊長 奥田暢少佐)と、海軍で編成された第343海軍航空隊戦闘301飛行隊(隊長 菅野直大尉)も「新選組」と呼称されている。
戦後は、映画やテレビドラマで新選組が主役に扱われることも多くなり、各隊士にもスポットが当てられるようになった。昭和40年代に放送された『新選組血風録』、『燃えよ剣』(司馬遼太郎原作、栗塚旭主演)は新選組ブームを起こした。近年では、新選組をモチーフにしたアニメやゲームも数多く生まれており、幅広い世代から愛好されている。
年表
文久3年(1863年)
- 文久3年2月8日 浪士組が江戸を出発
- 文久3年2月23日 京都に到着
- 文久3年3月12日 会津藩お預かりになり、壬生浪士組と名乗る
- 文久3年3月25日 殿内義雄刺殺
- 文久3年6月3日 大坂相撲の力士と乱闘
- 文久3年8月18日 八月十八日の政変 御所の警備に出動
- 文久3年9月13日 新見錦切腹(異説あり)
- 文久3年9月18日 芹沢鴨、平山五郎が内部抗争で粛清され、平間重助脱走(異説あり)
- 文久3年9月25日 隊名を新選組と改める
- 文久3年9月26日 御倉伊勢武、荒木田左馬之助、楠小十郎が長州藩の間者として粛清される
- 文久3年12月27日 野口健司切腹
文久4年、元治元年(1864年)
- 元治元年5月20日 大坂西町奉行所与力・内山彦次郎刺殺
- 元治元年6月5日 池田屋事件 奥沢栄助戦死、安藤早太郎、新田革左衛門ら負傷し、1ヶ月後死亡
- 元治元年6月10日 明保野亭事件 池田屋事件の残党を捕縛
- 元治元年7月19日 禁門の変 反乱を起こした長州藩士の鎮圧に出動
- 元治元年8月頃 近藤勇の態度に遺憾を感じた永倉新八、斎藤一、原田左之助、島田魁、尾関政一郎、葛山武八郎が会津藩主松平容保に非行五ヶ条を提出
- 元治元年10月27日 伊東甲子太郎ら新選組に入隊
元治2年、慶応元年(1865年)
慶応2年(1866年)
慶応3年(1867年)
- 慶応3年3月20日 伊東甲子太郎、藤堂平助、斎藤一ら13人が御陵衛士を結成して離隊(斎藤は後に新選組に復帰)
- 慶応3年6月10日 幕臣取り立てが決まる
- 慶応3年6月15日 不動堂村へ屯所を移す
- 慶応3年6月22日 武田観柳斎刺殺
- 慶応3年11月18日 油小路事件 御陵衛士との抗争。伊東甲子太郎、藤堂平助、毛内有之助、服部武雄ら刺殺
- 慶応3年12月7日 天満屋事件 海援隊士・陸援隊士との戦闘。宮川信吉と舟津釜太郎戦死、梅戸勝之進重傷
- 慶応3年12月18日 近藤勇が墨染で御陵衛士の残党に狙撃され重傷
慶応4年、明治元年(1868年)
- 慶応4年1月3日 鳥羽・伏見の戦い 隊士2名戦死
- 慶応4年1月5日 淀千両松の戦い 井上源三郎ら隊士14名戦死
- 慶応4年1月6日 橋本の戦い 隊士4名戦死
- 慶応4年1月10日 軍艦富士山丸と順動丸で江戸へ向かう途中、山崎烝死亡(異説あり)
- 慶応4年3月6日 甲州勝沼の戦い 隊士2名戦死
- 慶応4年3月12日 永倉新八、原田左之助らが靖兵隊を結成して離隊
- 慶応4年3月13日 五兵衛新田(現・東京都足立区綾瀬4丁目)の金子家を中心に屯所を設営して滞在(4月1日まで)
- 慶応4年4月2日 下総流山に陣を敷く
- 慶応4年4月3日 近藤勇、新政府軍に包囲され投降する
- 慶応4年4月12日 土方歳三、旧幕府陸軍に加わる
- 慶応4年4月19日 宇都宮城の戦い
- 慶応4年4月25日 近藤勇、板橋刑場で処刑される
- 慶応4年閏4月25日 白河口の戦い
- 慶応4年5月17日 原田左之助死亡(異説あり)
- 慶応4年5月30日 沖田総司、肺結核により江戸で死亡
- 慶応4年8月21日 母成峠の戦い
- 慶応4年8月24日 山口二郎(斎藤一)、池田七三郎ら13人会津に残留
- 明治元年10月26日 旧幕府軍、箱館・五稜郭へ入城する
明治2年(1869年)
- 明治2年4月13日 第一次二股口の戦い
- 明治2年4月24日 第二次二股口の戦い
- 明治2年5月5日 市村鉄之助箱館脱出
- 明治2年5月11日 一本木関門(現・函館市若松町)付近で土方歳三戦死
- 明治2年5月14日 相馬主計新選組局長に就任、弁天台場の新選組、降伏する
- 明治2年5月18日 旧幕府軍降伏、戊辰戦争終結
実像
入隊資格
年齢や身分(士農工商)による制限はなく、尽忠報国の志がある健康な者であれば入隊できた[3]。実技試験もなかった[4][5]。ただし既婚者は妻子を壬生の屯所から10里(約40km)以上離れた場所に住まわせることが条件とされた。これは、新選組が男の合宿制をとっていること、妻子が近くにいることによって命を惜しむようになることを防ぐためと考えられる。幹部に昇進すれば京都に家を持ち、妻子や妾を迎えることが許された。
新選組と交流のあった加太邦憲の述懐によれば、入隊後一定期間は「仮同志」という試用期間となっており、先輩隊士が夜に押し込むなどして度胸が試され、この時に臆病なふるまいをした者は追放されたという[6]。
任務
京都で活動している不逞浪士や倒幕志士の捜索・捕縛、担当地域の巡察・警備など、警察活動を任務としていた。
後述する数々のフィクション作品の影響により、浪士を斬りまくった「人斬り集団」とのイメージが強いが、実際には捕縛(生け捕り)を原則としており、犯人が抵抗して捕縛できない場合のみ斬った[7]。激闘で有名な池田屋事件においても、最初は敵の人数が上回ったため斬る方針で戦ったが、土方隊が到着して新選組が有利になると、方針を捕縛に変えている[8][9]。事件後、近藤勇は「討取七人、疵為負候者四人、召捕二十三人」(7人を殺し、4人に手傷を負わせ、23人を捕縛した)と報告している[10]。
新選組の担当地域は歓楽街の祇園や伏見[11]であり、御所や官庁街は会津藩兵1000名、その周りは京都見廻組500名が固めていた。従来からの京都所司代と京都町奉行も治安維持にあたっていた。他の組織が管轄を順守していたのに対し、新選組は浪士の逃亡などを理由に管轄破りをすることも少なくなかったといわれる。
映画やテレビドラマでは、新選組が隊旗を先頭に集団で巡回する様子が映されることが多いが、そのような目撃記録はない[12]。
訓練
1865年(慶応元年)に撃剣、柔術、文学、砲術、馬術、槍術の各師範を設けた。しかし、どの程度稼働していたのかははっきりしない[13]。
局長近藤勇、副長土方歳三、一番隊組長沖田総司ら新選組の代表者が天然理心流試衛館の剣客であったことから、新選組所縁の剣術として天然理心流が有名であるが、他の隊士は神道無念流、北辰一刀流その他まちまちであり、新選組イコール天然理心流ではない[14]。撃剣師範7名のうち天然理心流は1名(沖田総司)である。流派や入隊時期が異なれば形稽古はできないため、稽古は竹刀打ち込み稽古に限られていた[14]。稽古はかなりの激しさだったらしく、新選組が駐屯していた八木邸の八木為三郎は、打ち倒されて動けなくなっている者をよく見たという。また、近藤勇や芹沢鴨は高いところに座って見ていることが多かったが、土方歳三はいつも胴を着けて汗を流しながら「軽い軽い」などと叱っていたという[15]。
戊辰戦争の鳥羽・伏見の戦いで新政府軍に刀で挑んで敗れ、土方が「戎器は砲に非ざれば不可。僕、剣を帯び槍を執り、一も用うるところなし」と語ったこと[16]や、甲州勝沼の戦いで近藤が率いた甲陽鎮撫隊が迅衝隊にわずか2時間で敗れた事例などから、白兵戦に特化した集団とのイメージを持たれることが多いが、幕府陸軍に倣いフランス式軍事訓練を行っていた。西本願寺境内で大砲や小銃の訓練を行い、銃砲の音に迷惑した西本願寺が訓練の中止を求め会津藩に陳情した。その後壬生寺に訓練場所が移されたが、訓練が参詣人の妨げになり、砲の音響で寺が破損するなどの被害が発生している。
戦術
組織力を強化するため、#役職を設け、指揮命令系統を作り上げた。
戦法は、必ず敵より多い人数で臨み、集団で取り囲んで襲撃するものであった。例えば三条制札事件では8人の敵に対し34人の味方を用意し、油小路事件では7人の敵に対し35、6人で襲撃した[17]。さらに、「死番」という突入担当者をローテーションであらかじめ決めておき、突然事件が起きても怯むことなく対処できるようにした。
服装・装備
当初、袖口に山形の模様(ダンダラ模様)を白く染め抜いた浅葱色(水色)の羽織を着用していたとされる。羽織のダンダラは忠臣蔵の赤穂浪士が吉良邸に討ち入りしたときに着ていた羽織の柄で、浅葱色は武士が切腹のときに着る裃の色である。製作したのは大文字屋呉服店(現在の大丸)。一説には、大文字屋ではなく「呉服問屋・菱屋」ともいわれる。
ダンダラ羽織は最初の1年ほどで廃止されたらしく、池田屋事件の時に着用していたとする証言が最後の記録である。池田屋事件の2日後に目撃された隊士の服装は、着込襦袢、襠高袴、紺の脚絆、後鉢巻、白の襷であった[18]。新選組に尾行されていた大村藩士・渡辺昇によれば、尾行者が黒衣・黒袴であればすぐに新選組であると判ったという。また、明治末期に老人が、新選組は黒羅紗筒袖の陣羽織を着ていたと証言していることから、ダンダラ羽織の廃止後は黒ずくめであったと考えられる。
警備や戦闘の際には、鉢金、鎖帷子、籠手、胴などの防具を装着した。主な武器は刀と槍であった。局長の近藤勇は打刀とほぼ同寸の長脇差を好んだ。副長の土方歳三も、刃長2尺8寸の和泉守兼定、1尺9寸5分の堀川国広の刀を用いていた。
鳥羽・伏見の戦いで新政府軍に敗れた直後に土方が会津藩から2000両を受給しており、新式の兵装備品に充てた可能性が高い[19]。
隊旗
赤地に金字または白字で「誠」を染め抜き、隊服と同じようにダンダラが入っていたとする隊旗が一般的。全部で6種類あるとされている。現在の高島屋にあたる古着・木綿商によって特注で製作されたものである。その隊旗が現れたとき、敵は恐怖で凍りついたと言われる。
新選組の隊旗が「誠」であったことから、近藤勇の実家・試衛館は「誠衛館」の誤りと推測する説もある。
給料
結成当初は資金難であり、新選組の後援者佐藤彦五郎からの支援だけでは足りなかったため、商家から資金を提供させたと伝えられる[20]。
京都守護職配下時代は、会津藩からの御用金で賄っていた。その後、幕府配下になると、各隊士は幕府から給料を得た。『新撰組永倉新八』(昭和2年私家本)によれば、局長50両、副長40両、副長助勤30両、平隊士10両の月給であったとされるが、実際はそれ以下であったと考えられる[21]。諸々の事件への出動により褒賞金等恩賞が下されることもあった。
局中法度・粛清
烏合の衆である浪人集団を統率する為、俗に「局中法度」(局中法度書)といわれる隊規を定めた。隊規は厳格に運用され、違反した組員は粛清された。成立は会津藩預かりとなった浪士組時代(文久3年/1863年)に近藤ら試衛館派から芹沢ら水戸派に提示されたと考えられている。天然理心流に入門する際に誓約させられる神文帳との類似性も指摘されている。
法として機能し始めたのは「新選組」と名を改め近藤・土方を中心とする組織が整ってからで、伊東甲子太郎ら一派の暗殺の際にも適用されたといわれる。第一条「士道ニ背キ間敷事」等のように、内容は抽象的で、解釈は局長や副長の一存に委ねられるものであった。
子母沢寛が昭和3年(1928年)に著した『新選組始末記』で紹介されて以来有名となり、上記の5ヶ条として知られるが、同時代史料にはこれを全て記録した物は現在までのところ発見されていない。永倉新八が大正2年(1913年)に語った内容を記録した『小樽新聞』の記事(『新選組顛末記』)には、「私ノ闘争ヲ不許」を除く4ヶ条しか提示されておらず、名称も「局中法度」ではなく、「禁令」「法令」としか言及されていない。その為、上記の5ヶ条と「局中法度」という名称は、別に定められていた「軍中法度」を混ぜて子母沢寛が脚色したものと推測されている。
鳥羽・伏見の戦い以前の5年間での新選組内部における死者は45名にのぼる[22]。内訳を見ると倒幕志士との戦闘による死者数は6名で[23]、その他は殆どが切腹や暗殺等の粛清絡みのものであった。記録を見る限りでは、新選組は自組織内での相互不信と内部抗争に明け暮れて、敵よりも同志を殺した数のほうがよほど多かった[24]。
役職
局長を頂点に副長が補佐し、以下に副長助勤、監察方(内務監察)、勘定方(会計)などの役職を設けた。副長助勤は組長として平隊士を統率した。各隊は一番から十番まであり、各人員は10名前後。組長の下に伍長を置いた。新選組の組織編制は、職務の複数制を原則とする江戸時代の各組織と違い一人制であり、洋式軍制の影響が指摘されている。
以下に構成員。新選組の名を用いる以前(壬生浪士組)も含む。
隊士一覧
歴代局長
会津新選組局長
箱館新選組局長
局長
参謀
歴代副長
組長・組頭・副長助勤
- 一番隊隊長 沖田総司
- 二番隊隊長 永倉新八
- 三番隊隊長 斎藤一
- 四番隊隊長 松原忠司
- 五番隊隊長 武田観柳斎
- 六番隊隊長 井上源三郎
- 七番隊隊長 谷三十郎
- 八番隊隊長 藤堂平助
- 九番隊隊長 鈴木三樹三郎
- 十番隊隊長 原田左之助
~1864年編成時組頭
諸士取調役兼監察方・浪士調役
- 山崎烝
- 島田魁
- 川島勝司
- 林信太郎
- 浅野薫(藤太郎)
- 篠原泰之進
- 新井忠雄
- 服部武雄
- 芦屋昇
- 吉村貫一郎
- 尾形俊太郎
- 大石鍬次郎
- 安富才助
- 岸島芳太郎
- 安藤勇次郎
- 茨木司
- 村上清
- 谷周平(近藤周平)
- 川村隼人
- 近藤隼雄
勘定方
会計方
伍長
- 奥沢栄助
- 島田魁
- 川島勝司
- 林信太郎
- 葛山武八郎
- 前野五郎
- 阿部十郎
- 伊藤鉄五郎
- 沼尻小文吾
- 近藤芳助
- 久米部正親
- 加納鷲雄
- 中西昇
- 小原幸造
- 富山弥兵衛
- 中村小三郎
- 池田小三郎
- 橋本皆助
- 茨木司
- 尾関政一郎
- 志村武蔵
初期副長助勤
国事探偵方
文武師範
- 撃剣師範 沖田総司
- 撃剣師範 池田小三郎
- 撃剣師範 永倉新八
- 撃剣師範 田中寅三
- 撃剣師範 新井忠雄
- 撃剣師範 吉村貫一郎
- 撃剣師範 斎藤一
- 柔術師範 篠原泰之進
- 柔術師範 柳田三二郎
- 柔術師範 松原忠司
- 文学師範 伊東甲子太郎
- 文学師範 斯波良作
- 文学師範 尾形俊太郎
- 文学師範 毛内有之助
- 文学師範 武田観柳斎
- 砲術師範 清原清
- 砲術師範 阿部十郎
- 馬術師範 安富才助
- 槍術師範 谷三十郎
平隊士・同志
下記以外の隊士はCategory:新選組隊士を参照。
- 蟻通七五三之進
- 佐々木蔵之助
- 馬詰柳太郎
- 馬詰信十郎
- 濱口鬼一
- 中村金吾
- 土方対馬
- 森六郎
- 山野八十八
- 蟻通勘吾
- 宿院良蔵
- 馬越大太郎
- 馬越三郎
- 松崎静馬
- 篠塚峯蔵
- 藤本彦之助
- 伊藤与八郎
- 柳田三二郎
- 上田金吾
- 和田隼人
- 中村久馬
- 菅野六郎
- 三品仲治
- 伊木八郎
- 木内峰太
- 松本喜次郎
- 竹内元太郎(石川武雄)
- 新田革左衛門
- 松山幾之助
- 塚本善之助
- 室宅之助
- 和田重郎
- 牧野源七郎
- 小川一作
- 佐野七五三之助
- 中西昇
- 柴田彦三郎
- 木下弥三郎
- 木下巌
- 沼尻小文吾
- 上坂甲太郎
- 宮川数馬
- 水口市松
- 金子次郎作
- 三浦啓之助
- 輪堂貞造
- 池田七三郎
- 富川十郎
- 中村五郎
- 中島登
- 加藤羆
- 加藤民弥
- 施山多喜人
- 田村銀之助
- 三好胖
- 菊池央
- 桜井数馬
- 松本捨助
- 井上泰助
- 大谷良輔
- 漢一郎
- 市村辰之助
- 鷲崎連
- 高梁雄之進
- 加賀爪勝之進
- 広瀬時宏
- 伊藤源助
- 木村広太
- 柏尾一郎
- 日下部遠江
- 日下部四郎
- 岩崎一郎(南一郎)
- 上田馬之助
美男五人衆
自称新選組隊士・関係者など
壬生浪士組同志
箱館新選組
- 箱館新選組隊長 相馬主計
- 陸軍奉行並 土方歳三
- 陸軍奉行並添役 大野右仲
- 頭取改役 森常吉
- 頭取改役 島田魁
- 頭取改役 角ヶ谷糺
- 改役下役会計頭取 青地源太郎
- 会計方 山崎八蔵
- 土方附属 市村鉄之助
- 土方附属 野村利三郎
- 一分隊
- 三分隊
新選組を主題にした作品
モデルとした創作作品、端役として登場する作品は多数ある。ここでは新選組を主題としたもののみを掲げる。
小説
- 『鞍馬天狗』 大佛次郎著
- 『新選組始末記』、『新選組遺聞』、『新選組物語』 子母澤寛著(いわゆる新選組三部作)
- 『新選組血風録』、『燃えよ剣』、『壬生狂言の夜』、『果心居士の幻術』 司馬遼太郎著
- 『幕末新撰組』、『近藤勇白書』 池波正太郎著
- 『壬生義士伝』、『輪違屋糸里』、『一刀斎夢録』 浅田次郎著(浅田版新選組三部作)
- 『新選組』 村山知義著
- 『恋する新選組』、『月下花伝』、『花天新選組』 越水利江子著
- 『女たちの新撰組~花期花会』 江宮隆之著、河出書房新社
- 『近藤勇』、『歳三 往きてまた』、『新撰組 藤堂平助』、『総司 炎の如く』、『新撰組捕物帖』、『諜報新撰組 風の宿り』 秋山香乃著
- 『黒龍の柩』 北方謙三著
- 『沖田総司』、『土方歳三』、『沖田総司拾遺』 大内美予子著
- 『紅の肖像―土方歳三』 遊馬佑著
- 『あさぎ色の風』 藤堂夏央著
- 『激録新撰組』(上・中・下・別巻 全4巻) 原康史著、東京スポーツ新聞社
- 『総司残英抄』、『総司はひとり』 戸部新十郎著
- 『新撰組が行く』、『新撰組一番隊』、『異聞・新撰組 幕末最強軍団、崩壊の真実』、『新撰組山南敬助』 童門冬二著
- 『新選組風雲録』(洛中篇・激闘篇・落日篇・戊辰篇・函館篇) 広瀬仁紀著、文春文庫
- 『バラガキ 土方歳三青春譜』、『黒猫 沖田総司の死線』 中場利一著
- 『地虫鳴く』、『新選組幕末の青嵐』 木内昇著
- 『いつの日か還る 新選組伍長島田魁伝』、『新選組秘帖』 中村彰彦著、文春文庫
- 『新選組』(上・下)、『虹の生涯-新選組義勇伝』 森村誠一著
- 『沖田総司 六月は真紅の薔薇』(上・下) 三好徹著、学陽書房人物文庫
- 『剣士燃え尽きて死す 人間・沖田総司』 笹沢左保著
- 『沖田総司 壬生狼』 鳥羽亮著、徳間書店
- 『色散華』 岳真也著
- 『壬生の女たち』 藤本義一著
- 『風魔外伝 新選組忍法帖』 長谷川彰著
- 『冬のつばめ 新選組外伝・京都町奉行所同心日記』 澤田ふじ子著
- 『新選組探偵方』 南原幹雄著
- 『魔剣新選組』、『血録新選組』 桜井滋人著
- 『新選組副長助勤 斎藤一』 赤間倭子著
- 『みぶろ』 奈良谷隆著
- 『新撰組の哲学』 福田定良著
- 『沖田総司 新選組きっての天才剣士』 松田十刻著
- 『新選組』 村上元三著
- 『新選組魔道剣』 火坂雅志著
- 『夕映え剣士』 菅野国春著
- 『空の色』 三平訓子著
- 『新選組伝奇』 志村有弘著
- 『十五代将軍 沖田総司外伝』 南条範夫著
- 『新選組密偵・山崎烝』 島津隆子著
- 『天を覆う瞼 沖田総司異譚』 真壁沙瑛子著
- 『新選組×坂本竜馬 ラブ・アンド・ピースぜよ。坂本竜馬はジョン・レノン?』 辻本颯著
- 『総司還らず』 えとう乱星著
- 『サラリーマン裏新撰組』 志茂田景樹著
- 『近藤 勇』 井上友一郎著
- 『幕末純情伝 龍馬を斬った女』 つかこうへい著
- 『新選組意外史』 八切止夫著
- 『小説 沖田総司』 若桜木虔著
- 『狼たちの挽歌 新撰組の若き獅子たち』 横須賀武弘著
- 『原田左之助 新選組の快男児』 松本攸吾著
- 『無―新撰組が最も恐れた男』 加藤正樹著
- 『まぼろし新撰組』 栗本薫著 - 近藤勇、土方歳三、沖田総司が現代にタイムスリップし17歳の須藤ユキの家に居候するSF要素のあるラブストーリー。
- 『壬生浪伝 誠の抄』 富川幸著
- 『新選組情婦伝』 南原幹雄著
- 『死に損ね左之助』 新宮正春著
- 『花あかり・沖田総司慕情』 三輪佳子著
- 『新選組列伝』、『士道遥かなり 疾風新選組』 早乙女貢著
- 『虎狼は空に 小説新選組』 津本陽著
- 『夕焼け 土方歳三はゆく』 松本匡代著
- 『新選組 試衛館の青春』 松本匡代著 - 土方歳三、沖田総司、斎藤一ら、若き日の隊士たちの青春群像を描く全40話のオムニバス短編集。
- 『我が名はイサミ』 筒井康隆著 - 甲陽鎮撫隊として甲州へ進軍する近藤、土方らを描く。筒井自身の作画で漫画化もされている。
- 『独白新選組 隊士たちのつぶやき』 松本匡代著 - 土方、斎藤、沖田、藤堂、山南が自らの心の内を仲間に語りかけるツイッター連載の書籍化。
映画
- 『維新の京洛 竜の巻 虎の巻』(1928年) 池田富保監督、大河内伝次郎(近藤勇)、尾上華丈(土方歳三)、寺島貢(沖田総司)
- 『新撰組悲歌』(1934年) 益田晴夫監督、海江田譲二(近藤勇)、静房二郎(沖田総司)
- 『新選組』(1937年) 木村荘十二監督、河原崎長十郎(近藤勇)、中村翫右衛門(土方歳三)、嵐芳三郎(沖田総司)
- 『新撰組 第一部京洛風雲の巻、第二部池田屋騒動、第三部魔剣乱舞』(1952年) 萩原遼監督、月形龍之介(近藤勇)
- 『新選組鬼隊長』(1954年) 河野寿一監督、片岡千恵蔵(近藤勇)、原健策(土方歳三)、中村錦之助(沖田総司)
- 『新選組』(1958年) 佐々木康監督、片岡千恵蔵(近藤勇)、山形勲(土方歳三)
- 『壮烈新選組 幕末の動乱』(1960年) 佐々木康監督、片岡千恵蔵(近藤勇)、黒川弥太郎(土方歳三)、若山富三郎(沖田総司)
- 『風雲新撰組』(1961年) 毛利正樹監督、嵐寛寿郎(近藤勇)、龍崎一郎(土方歳三)
- 『新選組血風録 近藤勇』(1963年) 小沢茂弘監督、市川右太衛門(近藤勇)、加藤武(土方歳三)
- 『新選組始末記』(1963年) 大映、三隅研次監督、市川雷蔵(山崎蒸)、若山富三郎(近藤勇)、天知茂(土方歳三)
- 『幕末残酷物語』(1964年) 加藤泰監督、河原崎長一郎(沖田総司)、中村竹弥(近藤勇)、西村晃(土方歳三)
- 『土方歳三 燃えよ剣』(1966年) 市村泰一監督、栗塚旭(土方歳三)、和崎俊哉(近藤勇)、内田良平(七里研之助)
- 『新選組』(1969年) 沢島忠監督、三船敏郎(近藤勇)、小林桂樹(土方歳三)、北大路欣也(沖田総司)
- 『沖田総司』(1974年) 出目昌伸監督、草刈正雄(沖田総司)、高橋幸治(土方歳三)、米倉斉加年(近藤勇)
- 『幕末純情伝』(1991年) 薬師寺光幸監督、牧瀬里穂(沖田総司)
- 『御法度』(1999年) 大島渚監督、ビートたけし(土方歳三)、松田龍平(加納惣三郎)、武田真治(沖田総司)
- 『新撰組』(2000年) メディアボックス、市川崑監督、中村敦夫(近藤勇)、中井貴一 (土方歳三)、原田龍二(沖田総司) - 後述の黒鉄ヒロシの同名漫画を原作に、人形劇風に撮影したもの。
- 『壬生義士伝』(2003年) 滝田洋二郎監督、中井貴一(吉村貫一郎)、佐藤浩市(斎藤一)
- 『矜持 〜KYOUJI〜 Twilight File II』(2006年) 高瀬将嗣監督、加勢大周(沖田総司)
- 『実録 新選組』(2006年) オリジナルビデオ、小沢仁志(近藤勇)、寺島進(土方歳三)、大沢樹生(沖田総司)
テレビドラマ
- 『風雲新選組・近藤勇』(1961年) 主演:嵐寛寿郎(近藤勇)
- 『新撰組始末記』(1961年) 主演:中村竹弥(近藤勇)
- 『新選組血風録』(1965年-1966年) 全26話 原作:司馬遼太郎、監督:河野寿一ほか、主演:栗塚旭(土方歳三)
- 『燃えよ剣』(1970年) 全26話 監督:河野寿一ほか、主演:栗塚旭(土方歳三)
- 『鞍馬天狗』(1969年-1970年) 主演:高橋英樹(鞍馬天狗)、若駒冒険グループ(新選組)
- 『新選組』(1973年) 主演:鶴田浩二(近藤勇)
- 『新選組始末記』(1977年) 主演:平幹二朗(近藤勇)、古谷一行(土方歳三)、草刈正雄(沖田総司)
- 『沖田総司 華麗なる暗殺者』(1982年) 主演:郷ひろみ(沖田総司)
- 『壬生の恋歌』(1983年) 主演:三田村邦彦
- 『燃えて散る 炎の剣士 沖田総司』(1984年) 主演:田原俊彦(沖田総司)
- 『新選組』(1987年) 出演:松方弘樹(近藤勇)、竹脇無我(土方歳三)、東山紀之(沖田総司)
- 『燃えよ剣』(1990年) 主演:役所広司(土方歳三)
- 『新撰組 池田屋の血闘』(1992年) 主演:里見浩太朗、野村宏伸、地井武男
- 『新選組血風録』(1998年) 原作:司馬遼太郎、主演:渡哲也(近藤勇)
- 『鞍馬天狗』(2001年) 主演:松平健(鞍馬天狗)、中村敦夫(近藤勇)、大森貴人(沖田総司)
- 『壬生義士伝〜新選組でいちばん強かった男〜』(2002年) 全4部 新春ワイド時代劇、監督:松原信吾、長尾啓司、主演:渡辺謙(吉村貫一郎)
- 『新選組!』(2004年) NHK大河ドラマ、脚本:三谷幸喜、主演:香取慎吾(近藤勇)
- 『新選組!! 土方歳三 最期の一日』(2006年) NHK正月時代劇、脚本:三谷幸喜、主演:山本耕史(土方歳三)
- 『輪違屋糸里〜女たちの新選組〜』(2007年) 原作:浅田次郎、主演:上戸彩(糸里)
- 『鞍馬天狗』(2008年) 主演:野村萬斎(鞍馬天狗)、緒形直人(近藤勇)、杉本哲太(土方歳三)
- 『新撰組異聞PEACE MAKER』(2010年) 原作:黒乃奈々絵、主演:須賀健太(市村鉄之助)
- 『新選組血風録』(2011年) 原作:司馬遼太郎、主演:永井大(土方歳三)
舞台
- さんにんのかい
- AND ENDLESS
- 演劇集団キャラメルボックス
- 宝塚歌劇団
- TEAM-NACS第10回公演 『LOOSER-失い続けてしまうアルバム-』(2004年) 脚本・演出:森崎博之 出演:戸次重幸、森崎博之、安田顕、大泉洋、音尾琢真
- 劇団たいしゅう小説家 『SOHJIそうぢ!』(2008年) 主演:石井正則
- Z団第7回公演 『BARAGA-鬼ki』(2009年) 作・演出:キタムラトシヒロ 出演:根本正勝、蒼井そら、末吉司弥、加藤良輔、小島裕、寿里、石倉良笙
- TEAM NACS 5D -FIVE DIMENSIONS
- FREE(S)
- 劇団ZAPPA『風』『風2』
- ジャパンアクションエンタープライズ
- 『HIJIKATA-新撰組異聞-』(1999年)
- 明治座公演
- 『薄桜鬼 新選組炎舞録(はくおうき しんせんぐみえんぶろく)』 演出:キタムラトシヒロ、脚本:毛利亘宏、主演:早乙女太一(2010年10月)
- 『ミュージカル薄桜鬼』 脚本・演出・作詞:毛利亘宏(2012年4月、2013年3月、2013年10月)
- りゅーとぴあ発 物語の女たちシリーズ第2弾
- CLASSICAL NEO FANTAZY SHOW『THE SHINSENGUMI』Sword Dance ~剣、烈風の如く、真空に舞う~ 作演出:荻田浩一(2013年12月)
漫画
- 『新選組』(集英社少年ブック) 手塚治虫
- 『近藤勇 星をつかみそこねる男』 水木しげる
- 『近藤 勇』 杉浦茂 - 坂本龍馬を斬ったのは近藤勇になっている
- 『恋の新撰組』 小島剛夕
- 『沖田総司』 小島剛夕
- 『連作/燃えつきた奴ら/幕末刺客行/新撰組篇』 真崎守
- 『ほのかたらひし』『かげろう花伝』『妖説まわり燈籠』 真崎守
- 『風光る』 渡辺多恵子 - 仇討ちのため女子の富永セイは男と偽って新選組に入り、沖田総司のもと誠の武士を目指して修行する。上記の舞台「風を継ぐ者」の影響を受けている。
- 『恋よ剣』 弓月光
- 『代表取締役近藤勇』 川崎のぼる
- 『あかね色の風』 車田正美
- 『浅葱色の風-沖田総司』 里中満智子
- 『あさぎ色の伝説』 和田慎二
- 『真説新撰組(旧題:壬生狼)』 画:園田光慶 脚本:横山光輝
- 『幕末風雲録 誠』 伊織鷹治
- 『無頼―BURAI―』 岩崎陽子
- 『月明星稀 - さよなら新選組』 盛田賢司
- 『新選組黙示録』 漫画:乾良彦 原作:宮崎克 - 新選組の活躍を、岡田以蔵や田中新兵衛等の幕末の剣客達を登場させて、虚実を交えて描いた伝奇作品。
- 『北走新選組』 菅野文 - 土方歳三、相馬主計、野村利三郎を主人公として、箱館以降からそれぞれの死までを描いている。
- 『凍鉄の花』 菅野文 - 沖田総司が二重人格で土方歳三を自分の父親の敵としているパラレル作品。
- 『誠のくに』 菅野文 - 斎藤一を主人公に、会津藩の指揮下に入って以降を描く。
- 『ひなたの狼 - 新選組綺談』 斎藤岬 - 浪士組結成から芹沢鴨暗殺までを描いている。現時点で続編を刊行することが予定されている。
- 『新撰組 - ダンダラ列伝』 羽生田ラミオ、白井裕子
- 『新撰組 - 士道心得』 松山花子
- 『新撰組〜浅黄色の鎮魂』 たむら純子
- 『新選組』 黒鉄ヒロシ
- 『新選組』 漫画:金井たつお 原作:工藤かずや
- 『新撰組異聞PEACE MAKER、PEACE MAKER鐵』 黒乃奈々絵 - 実在の隊士・市村鉄之助を主人公としたパラレル漫画。
- 『冗談新撰組』 みなもと太郎
- 『だんだら』 きら - 沖田総司を演じていたはずの男はうたた寝から覚めると、幕末の世界で現実に沖田総司として存在していた…夢か現か-パラレルサスペンス。
- 『ダンダラ』 赤名修
- 『秘密の新選組』 三宅乱丈
- 『天まであがれ!』 木原敏江
- 『風の如く火の如く』 漫画:島崎譲 原作:鷹司
- テンプレート:絶版マンガ図書館2(外部リンク)
- 『疾風迅雷』 もりやまつる - 近藤勇、土方歳三、沖田総司と原田左之助が現代の日本に乱入する架空のストーリー。
- 『そして春の月 シリーズ』 生嶋美弥
- 『幕末青春花吹雪』 果桃なばこ
- 『俺の新撰組』 望月三起也 - 浪士たちの上洛から、芹沢一派の粛清までが描かれる。
- 『ダンダラ新撰組』 望月三起也
- 『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』 川原正敏
- 『歳三 梅いちりん〜新選組吉原異聞〜 かれん』 - 『新選組剣豪秘話』(流泉小史著)より若き日の土方歳三の吉原田圃の大喧嘩のエピソードをからめて試衛館時代を描く。
- 『粉雪抄 仇討編』 一條和春(ラポート『月とノスタルヂヤ』収録 1994年) - 兄を岡田以蔵に斬られた架空の新人隊士が、原田佐之助の力を借りて仇討ちに挑む。
- 『アサギロ 〜浅葱狼〜』 ヒラマツミノル
- 『ばくだん! 〜幕末男子〜』 加瀬あつし
- 『天翔の龍馬』 橋本エイジ(梅村真也著) - 暗殺を生き延びた坂本龍馬を主人公とし、土方歳三らと共闘するパラレルストーリー。
- 『新選組刃義抄 アサギ』 画:蜷川ヤエコ(山村竜也著)
- 『壬生の狼 新撰組初代局長芹沢鴨』 沢本英二郎(iPhone用電子書籍)
- 『サンクチュアリ−THE幕狼異新−』 画:野口賢(冲方丁著)
- 『ちるらん 新撰組鎮魂歌』 画:橋本エイジ(梅村真也著) - 土方の縁者を名乗る娘に生き残りの永倉新八が昔語りをする。
アニメ
- 『弱虫珍選組』(1935年)市川崑制作の短編トーキーアニメ映画。
- 『笑劇 新選組』(1989年)
- 『飛べ!イサミ』(1995年)監督:杉井ギサブロー - 新撰組隊士の子孫である少年達が主人公のNHK教育テレビアニメ。長谷川裕一による漫画版のみ、幕末にタイプスリップして新選組と出会うエピソードが描かれている。
- 『PEACE MAKER鐵』(2003年) 監督:平田智浩 - 内容は『新撰組異聞PEACE MAKER』を原作とし、池田屋事件まで。
- 『土方歳三 白の軌跡』(2004年) 監督:浦谷千恵 - 土方歳三の生涯を描いた作品。
- 『薄桜鬼』(2010年) 監督:ヤマサキオサム - テレビゲーム『薄桜鬼 〜新選組奇譚〜』を原作とするアニメ。主人公の少女雪村千鶴と土方歳三メインでストーリーを展開し戊辰戦争、江戸に引き揚げまで。
- 『幕末Rock』(2014年)
ゲーム
- 『新撰組』(バンダイ 1980年代) - 京都における新選組をテーマとするボードゲーム。
- 『新撰組 幕末幻視行』(ウルフチーム/TAKERU PC-98用ソフト 1991年) - 沖田総司と瓜二つの現代人の少女・沖田操が幕末にタイムスリップ、新選組に加盟して活躍するアドベンチャーゲーム
- 『斬打』(トリスター) - 新選組をモチーフとしたタイピングソフト。
- 『幕末恋華 新選組』(D3PUBLISHER) - プレイヤーは女隊士として新選組に入隊した主人公・桜庭鈴花となり、様々な新選組隊士と恋愛ができる恋愛アドベンチャーゲーム。
- 『幕末恋華 花柳剣士伝』(D3PUBLISHER) - 幕末恋華 新選組の続編。
- 『風雲 新撰組』(GENKI) - プレイヤーは新選組の新人隊士となり、不逞浪士と戦い抜いていくアクションゲーム。
- 『風雲 幕末伝』(GENKI) - 風雲 新選組の続編。倒幕派と佐幕(新選組)派の2つのゲームモードが用意されており、それぞれ主人公やシナリオが異なる。
- 『新選組群狼伝』(SEGA)
- 『カオスウォーズ』(アイディアファクトリー) - 『新選組群狼伝』の沖田総司と土方歳三が参戦。
- 『維新の嵐』(光栄) - 近藤勇シナリオがある。
- 『維新の嵐 幕末志士伝』(コーエー) - 坂本龍馬と共に土方歳三を描く。
- 『幕末浪漫 月華の剣士』(SNK) - 新選組隊士であるキャラクターが登場。
- 『薄桜鬼 〜新選組奇譚〜』(アイディアファクトリー) - 恋愛アドベンチャーゲーム。
- 『薄桜鬼 随想録』(アイディアファクトリー) - 『薄桜鬼 〜新選組奇譚〜』のファンディスク。隊士たちとの日常が描かれている。恋愛アドベンチャーゲーム。
- 『薄桜鬼 黎明録』(アイディアファクトリー) - プレイヤーは主人公・井吹龍之介となり、様々な新選組隊士と友情を育んでゆく事ができる。
- 『行殺・新選組』(ライアーソフト) - アダルトゲーム。
- 『維新恋華 龍馬外伝』(D3PUBLISHER)
- 『維新の嵐 疾風龍馬伝』(コーエーテクモゲームス) - 隠しシナリオでは坂本龍馬が新選組に加入する。
- 『遙かなる時空の中で5』(コーエーテクモゲームス)
- 『歴史大戦ゲッテンカ』(SEGA) - 第7弾で新選組が登場する。
- 『機動新撰組 萌えよ剣』(エンターブレイン)
- 『龍が如く 維新!』(SEGA)-龍が如くシリーズのスピンオフ作品。坂本龍馬と斎藤一は同一人物であったという独自のストーリー展開。
音楽
脚注
参考文献
- 京都府警察本部『京都府警察史』第1巻 1971年
- 釣洋一『新選組再掘記』、新人物往来社 1972年
- 伊東成郎『新選組は京都で何をしていたか』、KTC中央出版 2003年
- 歴史群像シリーズ『図説・新選組史跡紀行』、学習研究社 2003年
- 菊地明『新選組の真実』、PHP研究所 2004年
- 宮地正人『歴史のなかの新選組』、岩波書店 2004年
- 新・歴史群像シリーズ『土方歳三』、学習研究社 2008年
関連項目
外部リンク
テンプレート:新選組- ↑ 宮地正人『歴史のなかの新選組』、岩波書店
- ↑ 当時は野宮定功と飛鳥井雅典。
- ↑ 菊地明『新選組の真実』、PHP研究所 79頁
- ↑ 菊地明『新選組の真実』、PHP研究所 194頁
- ↑ 新・歴史群像シリーズ『土方歳三』、学習研究社 84頁
- ↑ 新・歴史群像シリーズ『土方歳三』、学習研究社 83-84頁
- ↑ 伊東成郎『新選組は京都で何をしていたか』、KTC中央出版 308頁
- ↑ 菊地明『新選組の真実』、PHP研究所 27頁
- ↑ 歴史群像シリーズ『図説・新選組史跡紀行』、学習研究社 74頁
- ↑ 伊東成郎『新選組は京都で何をしていたか』、KTC中央出版 144頁
- ↑ 伏見は当時、京都ではなかった。
- ↑ 菊地明『新選組の真実』、PHP研究所 188頁
- ↑ 新・歴史群像シリーズ『土方歳三』、学習研究社 84頁
- ↑ 14.0 14.1 小佐野淳『図説 武術事典』、新紀元社 152頁「新選組と武術」
- ↑ 新・歴史群像シリーズ『土方歳三』、学習研究社 82頁
- ↑ 新・歴史群像シリーズ『土方歳三』、学習研究社 128頁
- ↑ 新・歴史群像シリーズ『土方歳三』、学習研究社 84-85頁
- ↑ 新・歴史群像シリーズ『土方歳三』、学習研究社 126頁
- ↑ 新・歴史群像シリーズ『土方歳三』、学習研究社 128頁
- ↑ 特別陳列新選組-史料が語る新選組の実像- 京都国立博物館
- ↑ 菊地明『新選組の真実』、PHP研究所 199-200頁
- ↑ 菊地明『新選組の真実』、PHP研究所 209頁
- ↑ 新・歴史群像シリーズ『土方歳三』、学習研究社 89頁
- ↑ 伊東成郎『新選組は京都で何をしていたか』、KTC中央出版 308-309頁