安田顕
テンプレート:BLP unsourced テンプレート:ActorActress 安田 顕(やすだ けん、1973年12月8日 - )は、日本の俳優、タレント。愛称は、ヤスケン。
北海道室蘭市出身。CREATIVE OFFICE CUE(業務提携先はアミューズ)所属。演劇ユニットTEAM NACS所属(サブリーダー)。北海道室蘭栄高等学校、北海学園大学経営学部卒業。2002年からは室蘭ふるさと親善大使。兄は作曲家でラジオディレクターの安田史生。
目次
経歴
室蘭栄高校卒業後に北海学園大学に入学。当初はジャズ研究会に入ったが、雰囲気が自分には合わずグリークラブ、ESSと転々とした後、学園祭の模擬店で楽しそうにしていた演劇研究会に入る。その時に2学年先輩の森崎博之と出会う。演劇研究会の活動と並行して森崎の紹介[1]で鈴井貴之主宰の劇団OOPARTSに加わり、1998年の消滅まで所属する。1993年には、鈴井の経営する芸能プロダクション・CREATIVE OFFICE CUEに加入し、タレント活動を始める。TEAM-NACSメンバーの中では、OFFICE CUE最古参である。
1996年、森崎と自身の卒業公演のために演劇研究会の後輩である大泉洋、佐藤重幸、音尾琢真と共に演劇ユニットTEAM-NACSを結成。1回限りの公演で解散し就職する(ただし芸能活動は並行して行っていた)。しかし、会社になじめず芸能活動に専念するという理由で入社8か月で退職する。当初から仕事に専念しておらず、当時の上司からの年賀状で意識を変えることになる。
1997年、森崎が東京から北海道に戻ったことをきっかけにTEAM-NACSを再結成する。OOPARTSの消滅後の1998年に劇団upspeakに参加し、主宰(長谷川首司との2頭体制)として2003年の休止(実質解散)まで活動する。
1998年、大泉がレギュラーで出演していた北海道テレビ(HTB)の深夜バラエティ番組『水曜どうでしょう』に、同局のマスコットキャラクター「onちゃん」のスーツアクター[2]として準レギュラー出演するようになってからは、同番組の人気の広まりと共にTEAM-NACS共々全国に名が知られ、NHKの「大河ドラマ」「連続テレビ小説」や、東京キー局の連続ドラマにも出演するなど、東京での仕事もこなすようになる。
人物
顔は二枚目だが気立ては三枚目。番組の企画で泥酔、包茎手術を受ける、牛乳の早飲み[3](そしてリバース)など数々の伝説を残す。また、とにかく脱ぐことが好きなことから「ヌーディスト安田」または「変態」の異名も持つ。さらに先述以外にもバラエティ番組でのハプニングとして、ポケバイレース体験で派手に転倒しながら無傷で生還する、四輪駆動車で横転してもケガひとつしない[4]など神がかり的であり、「平成の怪物」「奇跡を呼ぶ男」「ミラクル安田」「やってはいけないことをやってしまう男」と呼ばれ、さまざまな逸話を持つ。
『水曜どうでしょう』では「無類の不器用」と言われ、他のメンバー(大泉洋と鈴井貴之)ができていた陶芸が1人だけ全くうまくいかず、作業工程ではろくろが回っているのに自分が回る、など不器用ぶりを発揮した。番組内で大泉からは「やってることはジミーちゃんと同じ」「観察眼がない」と言われた。
TEAM NACSチームとして出演した『ネプリーグ』では、ファイブリーグ最後の問題で安田のみが間違える(問題は「整数を素数の積の形で表すことを何と言う」であり、正解は素因数分解。しかし安田は連立方程式の「式」と回答)という「やってはいけないこと」をしでかし、他のメンバー全員から怒られていた。
兄の影響で音楽にも精通しており、ザ・ビートルズ、ローリング・ストーンズなど、洋楽の豊富な知識を生かしてテレビ・ラジオで音楽番組を担当している。
鈴井貴之第一回監督作品『man-hole』は、安田にとって映画初主演の作品である。
ボディビルダーのケン安田の本名と同姓同名である。これが縁となり、安田顕自身が企画立案・監督・脚本・主演を務め『ドラバラ鈴井の巣』(HTB)内で製作・放送したドラマ『マッスルボディは傷つかない』にて共演した。
大の酒好きであり、『水曜どうでしょう』では酒乱又は泥酔の場面が見受けられるが、実際は非常にお酒が強くハナタレナックスの宮古島ツアーでの泡盛利き酒対決では顔色一つ変えず4人のメンバーより早く5回正解して1抜けしている(2010年1月7日放送)。また、肴では特にホタルイカの沖漬けを好んでおり、インタビューでは「パワーフード」「これがあればいくらでも酒が進む」と語っている。
プロレスファンでも知られており、好きなプロレスラーはアントニオ猪木。『水曜どうでしょう』の原付東日本横断の前枠・後枠ではザ・デストロイヤー、ミル・マスカラス、タイガーマスクに扮して登場している[5]。
2002年に学生時代から付き合っていた一般女性と交際8年の末に結婚。2004年に長女が誕生。
舞台
TEAM NACS、OOPARTSとして出演したものは、それぞれの項目を参照。
- upspeak旗揚げ公演「Lives」(1999年)
- upspeak第2回公演「コンドルは飛んで行く」(1999年)脚本・演出
- upspeak第3回公演「a:」(2000年)
- upspeak第4回公演「女もつらいよ」(2000年)脚本・演出
- upspeak第5回公演「umi」(2001年)
- upspeak第6回公演「時間ですか?」(2001年)脚本・演出
- upspeak第7回公演「なつまつり」(2002年)
- upspeak第8回公演「月灯かりに隠せっ!」(2003年)
- 「Physical Theatre "ØEN I ØST"(ウーエン・イ・ウースト)〜THE ISLAND IN THE EAST〜」(2005年)
- 「獏のゆりかご」(2006年)
- 「歌の翼にキミを乗せ - ロクサーヌに捧げるハイネの詩 - 」(2007年)
- 「LOVE LETTERS」(2008年7月、PARCO劇場)
- 「宮城野」(2009年)
- 「相対的浮世絵」(2010年)
- 「ナンシー」(2010年)
- 「スマートモテリーマン講座」(2010年)
- 「琉球ロマネスク テンペスト」(2011年)
- 「スマートモテリーマン講座」(2011年)
- 「港町十三番勝負 安田顕ひとり語り〜おもだって、僕の父親の話です〜(2011年)
- 「スマートモテリーマン講座」(2012年)
- 「ブラザーブラザー」(2013年)
レギュラー番組
- 特に記載がない限り北海道テレビ
現在のテレビレギュラー番組
- 夢チカ18
- ハナタレナックス
- 西遊記外伝モンキーパーマ(東名阪ネット6加盟局・5いっしょ3ちゃんねる加盟局・岡山放送・ひかりTVの共同制作、玉龍の声)
過去のテレビレギュラー番組
- 水曜どうでしょう(およそ数年に1回の割合で復活)(準レギュラー)
- どうでしょうリターンズ(進行「どうでしょうナビデートあんちゃん(通称D・N・A)」)
- 情報ワイド 夕方Don!Don!「街角サビカラ選手権」
- 鈴井の巣
- ドラバラ鈴井の巣
- いばらのもり(準レギュラー)
- 直CUE!勝負 目指せ!北海道完全征服!?(2009年3月・4月放送分)(チャンネルNECO)
- 夢音
- 夢のチカラ - ナレーター(日本テレビ)
レギュラー以外のテレビ番組出演
- コントの劇場 ~The Actors' Comedy~(NHKBSプレミアム、2013年6月28日、2014年4月30日) - ゲスト出演
- A-Studio (TBS) 2014年8月1日 - ゲスト出演
現在のレギュラーラジオ番組
- 現在は無し
過去のレギュラーラジオ番組
俳優活動
テレビドラマ
- HTBスペシャルドラマ「夏の約束」(2002年8月31日、北海道テレビ) - 観光船船員 役
- 次郎長 背負い富士(2006年6月1日 - 8月31日、NHK総合、第8回 - 第10回に出演) - 吉良の仁吉 役
- 大河ドラマ「功名が辻」(2006年10月29日 - 11月5日放送分出演、NHK総合) - 宇喜多秀家 役
- ハケンの品格(2007年1月10日 - 3月14日、日本テレビ) - 派遣会社マネージャー・一ツ木慎也 役
- ホタルノヒカリ(2007年7月11日 - 9月12日、日本テレビ) - 二ツ木昭司 役
- 恋のから騒ぎドラマスペシャル「殺したい女」(2007年11月30日、日本テレビ)
- エジソンの母(2008年1月11日 - 3月14日、TBS) - 佐々木則和 役
- ロス:タイム:ライフ 第3話(2008年2月16日、フジテレビ) - 解説・折場貫 役(声の出演)
- 連続テレビ小説「瞳」(2008年3月31日 - 9月27日、NHK総合) - 石田勇蔵 役
- 先生はエライっ!(2008年4月12日、日本テレビ) - 医者 役
- 親孝行プレイ(2008年10月 - 12月、毎日放送) - シンイチ 役(主演)
- the波乗りレストラン(2008年11月1日 - 11月9日、日本テレビ) - 医者 役
- 帰ってくるのか!? 33分探偵(2009年3月21日、フジテレビ) - 河野教諭 役
- コールセンターの恋人(2009年7月 - 9月、朝日放送・テレビ朝日) - 宇野勉 役
- 働くゴン!(2009年9月23日、日本テレビ) - 鏡健人 役
- 小公女セイラ(2009年11月21日、TBS) - 鈴村隆 役
- HTBスペシャルドラマ「ミエルヒ」(2009年12月19日、北海道テレビ) - 永島剛 役(主演)
- TAXMEN(2010年1月 - 3月、TOKYO MX・テレビ神奈川) - ロク 役(井上正大とW主演)
- 卒うた(2010年3月1日 - 2010年3月4日、フジテレビ) - 下村陽一 役
- ホタルノヒカリ2(2010年7月 - 9月、日本テレビ) - 二ツ木昭司 役
- SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜(2010年10月 - 12月、TBS) - 海野亮太 役
- SPEC〜翔〜(2012年4月1日)
- 空にいちばん近い幸せ(2010年12月3日 - 、LISMO Channel) - 夫 一哉 役
- ザ・ミュージックショウ(2011年1月2日、日本テレビ) - 日向プロデューサー 役
- ホンボシ〜心理特捜事件簿〜 第1話(2011年1月20日、テレビ朝日) - 風間貴則 役
- 特集ドラマ 風をあつめて(2011年2月11日、NHK総合) - 浦上誠 役(主演)
- チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸(2011年7月 - 9月、関西テレビ) - 島津吾郎 役
- 勇者ヨシヒコと魔王の城 第3話(2011年7月22日、テレビ東京) - 盗賊A 役(友情出演)
- BS時代劇「塚原卜伝」(2011年10月 - 11月、NHK BSプレミアム) - 細川高国 役
- 専業主婦探偵〜私はシャドウ 第1話(2011年10月21日、TBS) - 南崎洋 役
- ダーティ・ママ!(2012年1月 - 3月、日本テレビ) - 白戸一郎 役
- スープカレー(2012年4月 - 6月、北海道放送・TBS) - 浦田博史 役(主演)
- ビューティフルレイン(2012年7月 - 9月、フジテレビ)- 古賀豊 役
- 車イスで僕は空を飛ぶ(2012年8月25日、日本テレビ『24時間テレビ35「愛は地球を救う」』スペシャルドラマ)- 小宮山直哉 役
- THE QUIZ(2012年9月1日、日本テレビ) - 藤尾康平 役
- 私と彼とおしゃべりクルマ(2012年9月22日 - 29日、フジテレビ)- 三枝 役
- ゴーイング マイ ホーム(2012年10月 - 12月、関西テレビ)- 伊藤健次 役
- 尋ね人(2012年11月3日、WOWOW)- 古賀邦幸 役
- 土曜ドラマスペシャル「実験刑事トトリ」第1話(2012年11月3日、NHK総合)- 結城泰彦 役
- 連続ドラマW「女と男の熱帯」(2013年1月 - 2月、WOWOW)- 曽根正臣 役
- ドラマ10「いつか陽のあたる場所で」第4話(2013年1月29日、NHK総合)- 倉本豪介 役
- 泣くな、はらちゃん 第7話(2013年3月2日、日本テレビ) - ROCKなお父さん 役
- みんな!エスパーだよ!(2013年4月 - 6月、テレビ東京) - 教授 役
- ダブルス〜二人の刑事 第2話(2013年4月25日、テレビ朝日) - 遠藤正彦 役
- プレミアムよるドラマ「お父さんは二度死ぬ」(2013年6月、NHK BSプレミアム)- 武藤孝文 役
- スターマン・この星の恋(2013年7月 - 9月、関西テレビ)- 宇野光一 役
- ショムニ2013(2013年7月 - 9月、フジテレビ) - 星野ケンジ 役
- 怪奇大作戦 ミステリー・ファイル 第1話(2013年10月5日、NHK BSプレミアム、円谷プロダクション)- 松戸浩一郎 役
- 隠蔽捜査(2014年1月 - 3月、TBS) - 戸高善信 役
- 死神くん 第4話(2014年5月9日、テレビ朝日) - 須藤五郎 役
- アオイホノオ(2014年7月期、テレビ東京) - 庵野ヒデアキ 役
- 白銀ジャック(2014年8月、テレビ朝日) - 入江義之 役
実写映画
- ガメラ2 レギオン襲来(1996年) - 自衛隊隊員 役
- パコダテ人(2000年) - 若社長 役
- man-hole(2001年) - 小林正義 役(主演)
- river(2003年) - 藤沢聡 役
- 銀のエンゼル(2004年) - 高校教師 役
- 雨の町(2006年) - 検死官 役
- Presents〜合い鍵〜(2006年) - 美容師 役
- Mayu -ココロの星-(2007年) - 河村 役
- ゲゲゲの鬼太郎(2007年) - 天狗ポリス(声)役
- たとえ世界が終わっても(2007年) - 長田寛治 役
- 大洗にも星はふるなり(2009年) - 関口正義 役
- 銀色の雨(2009年) - スナック「愛」客 役(特別出演)
- ホタルノヒカリ(2012年) - 二ツ木昭司 役
- らくごえいが(2013年) - 死神 役
- HK 変態仮面(2013年) - 戸渡 役
- 劇場版 SPEC〜結〜 漸ノ篇/爻ノ篇(2013年) - 海野亮太 役
- 黒執事(2014年) - 鴇沢一三 役
- 女子ーズ(2014年) - 皆川 役
- わたしのハワイの歩きかた(2014年) - 塚原聡 役
劇場アニメ
ドキュメンタリー
- テレメンタリー2012「エレナ ゴー アメリカ〜元天才サックス女子高生の一歩〜」(北海道テレビ制作、2012年) - ナレーション
ゲーム
- レイトン教授と悪魔の箱(2007年)サム 役
CM
- 日清食品『やきそばできました。』
- 北海道電力
- サッポロビール北海道生搾り(「春になったらいいこと」篇 2012年4月 - )
- サッポロビール黒ラベル
PV
- 「秋恋」Skoop On Somebody(2011年)
- 「幸せ願う彼方から」クラムボン(2013年)
- 「DIAMOND SKIN/虹のポケット/CRAZY DANCE」の「DIAMOND SKIN」GLAY(2013年)
CD
本
- ヤスケンと呼ばれて―TEAM NACS安田顕の5年9か月(『北海道ウォーカー』に連載されていた「ヤスケンのマグナムトーク」を本にまとめたもの)2007年4月 絶版
- 北海道室蘭市本町一丁目四十六番地」2008年より雑誌『papyrus』で連載されていた同タイトルを本にまとめたもの)2011年10月8日、幻冬舎
- 発売後、これを引っ下げて全国で公演が行われた(詳しくは上記の「舞台」を参照)。
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:水曜どうでしょう- ↑ 当時、鈴井貴之主宰の劇団OOPARTSと劇団イナダ組を掛け持ちしていた森崎がイナダ組に専念するため、その後釜として安田を紹介しOOPARTSに入団。
- ↑ 登場の際、テロップには「安田さん」の表記を「×」で訂正し、その隣に「onちゃん」と記してあった。特に「簡易onちゃん」状態の時は顔出し同然であった。詳細は「onちゃん」及び「水曜どうでしょう#onちゃんの活躍」の項目を参照)
- ↑ HTB公式サイトの出演者プロフィールページにも「特技」として記されている。
- ↑ しかし車は相当なダメージを受けており走行不能。安田が第一ドライバーだったため企画自体が成立しなくなってしまった。
- ↑ どれも個人技(マスカラスのボディアタックやタイガーマスクの空中殺法など)の再現性が極めて高く藤村Dによれば番組を見ていたプロレスファンからは絶賛されたが女性ファンには評判が悪かったとの事