北海学園大学
テンプレート:告知 テンプレート:Infobox 北海学園大学(ほっかいがくえんだいがく、テンプレート:Lang-en)は、札幌市豊平区旭町4丁目1-40に本部を置く日本の私立大学である。1952年に設置された。大学の略称は学園大、北海。
概観
大学全体
1885年(明治18年)、札幌農学校予科に進むための予備校として創立された北海道初の私立学校、北海英語学校を前身とした道内最古、道内私学学生数最大の総合私立大学である。北海道開拓の歴史に於いて、北海道大学と共に有為な人材を輩出し、地元経済界、自治体に多大な貢献を果たしている。卒業生は道内のあらゆる方面に浸透し「学園」との呼称で評価されている。
教育および研究
文系4学部は、道内では現在唯一である2部(夜間部)を設置している。札幌市内中心部地下鉄東豊線駅「学園前」が大学構内校舎地下にあり校舎と直結して、雪の中でもJR札幌駅からの通学に便利である。道内2校目の法科大学院を設置したが、こちらも夜間履修が可能になっている。意欲と努力ある者に安価な授業料と奨学金で機会を提供する。1.2部共通科目の内容水準に異なることは無く、明確な目標の持ち主には卒業進路に於いて充分な結果を出している。理系4学科は真駒内山鼻地区に工学部キャンパスとして2年次専門課程から実習に移る。教養部での数学基礎時間は多く、他分野からの進学者にも専門課程へのスキルを上げて、実学への対応させている。よって、この4年での間はかなりのハードであり、卒路に於いてはその専門性は関係機関からも評価されている。北海道開発の歴史と共に土木、建築が大きな役割を果たして来たが、電子情報工学科、生命工学科を併設し、次世代の要請に応える。
学風および特色
1部・2部・大学院、あわせて8,000人以上の学生が学んでおり地元道内各都市、町村出身者が9割近くを占める。卒業生内訳約79,000人以上が地元道内企業、自治体に根付いており、津軽海峡を渡ること無く、本州上場著名企業よりも、北方圏に生まれた者としての自覚,広大な厳しい北の大地に根付く地元道内企業、自治体公務員を志望する学生に加えて地域を担う独立起業家が多いことも特徴に挙げられる。近年は女性の活躍も顕著。実直素直。自主独立の「開拓者精神」で、「官に頼ることなく自立して身を起すこと、不撓不屈、普遍的自由な精神」で北海道発展の礎となることを理念としている。
年表
- 1885年 浅羽靖、大津和多理らにより北海英語学校(現在の北海高等学校)創立
- 1949年 各種学校北海学院設立
- 1950年 北海短期大学設立。北海学院廃止
- 1952年 北海学園大学設立、経済学部経済学科を開設
- 1953年 夜間部(2部)を設置
- 1955年 大学の1号館校舎が完成
- 1964年 法学部法律学科を設置
- 1965年 北海学園大学短期大学部を設置(北海短期大学からの改称)
- 1966年 経済学部経営学科を設置
- 1968年 工学部を山鼻キャンパスに設置(土木工学科、建築学科)
- 1969年 短期大学部廃止
- 1970年 大学院を開設(経済学研究科)
- 1986年 大学院法学研究科を設置
- 1987年 学校法人北海学園創基百周年記念事業として、地上6階建てで6階の国際会議場を含む大学附属図書館を新設。工学部電子情報工学科を設置
- 1991年 大学院工学研究科を設置
- 1993年 人文学部を設置(日本文化学科、英米文化学科)
- 1994年 大学直結の地下鉄駅「学園前」が完成する
- 1997年 アルベルト・フジモリ大統領(当時)が来道に際して北海学園大学国際会議場にて講演。
- 1999年 法学部政治学科及び大学院文学研究科を設置
- 2000年 大学院経営学研究科を設置
- 2003年 経営学部経営学科を設置(経済学部経営学科からの分離・独立)及び経済学部地域経済学科、経営学部経営情報学科を設置
- 2005年 法務研究科(法科大学院)を開設、工学部土木工学科を工学部社会環境工学科へ名称変更
- 2012年 工学部生命工学科を設置
基礎データ
所在地
教育・研究
組織
学部
大学院
- 経済学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 経済政策専攻
- 経営学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 経営学専攻
- 法学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 法律学専攻
- 政治学専攻
- 文学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 日本文化専攻
- 英米文化専攻
- 工学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 建設工学専攻
- 電子情報工学専攻
- 法務研究科(専門職課程)
- 法務専攻
附属機関
- 附属図書館
- 工学部図書館
- 開発研究所
- ハイテク・リサーチ・センター
研究
私立大学学術研究高度化推進事業
- 学術フロンティア事業
- 工学研究科「積雪寒冷地域における災害に強い都市環境モジュールの開発とシステム構築」(1998年度 - 2003年度)
- 経済学研究科「北東アジア地域における経済協力体制の構築と安全保障に関する研究」(1999年度 - 2004年度)
- ハイテク・リサーチ・センター整備事業
- 工学研究科「知的画像・言語情報処理システムにおける情報統合処理技術の研究開発」(1998年度 - 2003年度)
- 工学研究科「視覚・画像・音声・言語情報の高度化と知的計測技術への応用」(2003年度 - )
学生生活
部活動・クラブ活動・サークル活動
よさこいソーランチーム"粋"は文化系のサークルで1996年に粋-IKI-北海学園大学を結成し、1997年から毎年YOSAKOIソーラン祭りに参加。2013年には初のYOSAKOIソーラン大賞を受賞した。過去にも準大賞2回取っている。
学園祭
キャンパス別に催されており、かつては山鼻キャンパスでは6月に「工学祭」が、豊平キャンパスでは10月に「十月祭」が、それぞれ開催されていたが、現在は10月に同時開催している。
スポーツ
- 1955年より、毎年6月に本学と東北学院大学の体育会同士の総合定期戦が開催されている[1]。
- 硬式野球部は札幌学生野球連盟に加盟しており、平成21年度は1部リーグに所属している。
- 歴史もあり、活発な活動で、覇気も高く、学生数も多いことから多方面で道内リーグ戦でも強豪である。
大学関係者組織
北海学園大学のOB会・OG会(同窓会)として「豊平会」がある。同会は同大学卒業生80,000人超を網羅している。支部は北海道内外に及んでいる、地域支部、年次支部、職域等支部の3種類があり、豊平会の名は付いていないが、4000人を擁する土木工学科の親睦団体である北海学園大学北杜会が存在する。また北海道庁内、札幌市役所、札幌市周辺市役所にも合わせて多数の卒業生を擁した同窓会があり、道内各市役所、教職員、金融機関、企業、自衛隊にも同様の支部がある。道内各都市に支部を設置。年2回、同窓会ニュースレター「豊平曾報」を発行。年1回に同窓の夕べを開催し道内から多くの卒業生が集結して交友を深めている。このため、年次を超えた卒業生間の学内ネットワークの形成に役立ち、異業種間の経済交流も活発である。卒業してからも「学園」としての誇りが辛くて、岐路にたっても頑張れる気概になる。北海道経済を担う多数の学園卒業生との人的交流は単科大学にはない己の人格形成と器に心強く寄与する。
大学関係者一覧
施設
キャンパス
豊平・山鼻の2キャンパス体制である。
豊平キャンパス
- 使用学部:全学部(ただし工学部は1年次のみ)
- 使用研究科:工学研究科以外の大学院全研究科
- 使用附属施設:法人事務局、附属図書館、国際会議場、開発研究所、教育会館など
- 交通アクセス:札幌市営地下鉄東豊線 学園前駅、じょうてつバス 学園前駅停留所
大学の本拠が置かれている。市営地下鉄東豊線学園前駅がキャンパスに直結しており、交通アクセス面は非常に良好である。豊平川からはほど近く、札幌市内での環境良好な市街地地域に立地しており、周囲にはマンションや商業施設が多数ある。キャンパス内には、系列校の北海高等学校、北海学園札幌高等学校の校舎・グラウンド等が併設されている。そのため、キャンパス全体の面積と比しては大学学舎スペースは建物が集中しており、そのほとんどが連結されているため、教室間の移動が容易になっているという利点も生まれている。近い将来的には、裏手の研修施設用の敷地に新校舎を建築する余地がある。但し、大学キャンパスの交通の利便性その他等は言うまでもない。近い将来の北海商科大学との統合によるキャンパス併合の可能性は非常に高い。キャンパス内にある行啓記念碑は、皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)の来札を記念して建てられたものである。キャンパス内の食堂及び生協購買部、生協書籍部が2011年10月にリニューアルされ使い勝手の良い諸施設が整ってきている。夜間学生のために、利用時間も配慮している。なお、法務研究科の使用する校舎は平岸街道をはさんで本キャンパスの向かいに所在する系列校、・北海商科大学の校舎に隣接している。
山鼻キャンパス
- 使用学部:工学部(2年次〜)
- 使用研究科:工学研究科
- 使用附属施設:stub
- 交通アクセス:じょうてつバス 北海学園大工学部前停留所
工学部が拠点を置く。札幌市内の幹線道路である石山通(国道230号)に面しており、陸上自衛隊札幌駐屯地と向かい合っている。工学部生は原則として2年次以降、本キャンパスで学ぶこととなる。豊平キャンパスからは車で10分ほど離れたところに立地する。キャンパス内には図書館・食堂(生協)等コンパクトに使い勝手の良い諸施設が整っている。
その他の施設
- 「清田グラウンド」(札幌市清田区)
野球場、ラグビー場、サッカー場、テニスコート等から構成される総合体育グラウンドである。体育実技科目の一部はここで行われている。
中山小屋と冷水小屋は、札幌岳国有林内に点在し大学の山岳部やワンダーフォーゲル部などが利用している。
対外関係
他大学との協定
国際交流協定
以下の海外大学と協定を結び、学生交換事業や海外研修などを実施している。
- テンプレート:Flagicon カナダ
- テンプレート:Flagicon 韓国
- テンプレート:Flagicon ロシア
- サハリン大学
- シベリア交通大学
- ノボシビルスク総合大学
- テンプレート:Flagicon 中国
- 遼寧大学
- 瀋陽農業大学
大学院単位互換協定
系列校
北海学園の諸学校は大学の附属学校ではなく、学校法人北海学園の下で系列校として組織されているので、こちらに列挙する。
社会との関わり
- 帝国データバンクがまとめた道内企業分析によると、2012年時点の道内に拠点を置く企業の社長の出身大学、本学が最多となった[2]。公務員でも、国家公務員(一般)試験の大学別合格者数は全国でも20位以内に入っており[3]、北海道庁及び札幌市役所は中堅幹部をこれまで一定数輩出し[4]、近時は札幌市議会で出身大学別で最多となり、北海道内の首長が元職も含め十数名まで増えつつある[5]。
参考文献
北海道21世紀タイムス編『北海学園120年の群像』(北海道21世紀タイムス、2005年) テンプレート:Reflist
外部リンク
- 北海学園大学 公式サイト
- 北海学園大対策 - (ウィキブックス)
テンプレート:学校法人北海学園 テンプレート:札幌学生野球連盟
この項目は、ウィキプロジェクト 大学のテンプレートを使用しています。
テンプレート:Asbox- ↑ 北海学園大学・東北学院大学総合定期戦記念誌編集委員会編『熱きたたかい : 50年の軌跡 : 北海学園大学・東北学院大学総合定期戦のあゆみ : 1955~2004』(北海学園大学, 2004年)
- ↑ 道内社長の出身大学、北海学園大が最多 12年、民間まとめ
- ↑ 島野清志『就職でトクする大学・損する大学ランキング』(エール出版社、2003年)91~92頁、同『就職でトクする大学・損する大学ランキング〈2007年版〉』(エール出版社、2005年)93~94頁
- ↑ 『財界さっぽろ 2013年5月号』(財界さっぽろ、2013年4月)76~77頁
- ↑ 『財界さっぽろ 2013年5月号』(財界さっぽろ、2013年4月)60~61頁