伏見区

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テンプレート:Redirect テンプレート:Pathnav テンプレート:日本の行政区 伏見区(ふしみく)は、京都市を構成する11の行政区の一つで、京都市の南部に位置する。

概要

稲荷神社の総本山である伏見稲荷大社の門前町であり、同じく天正時代伏見城城下町として始まり、また徳川時代には淀川水運の重要な港町(伏見港)・宿場町(伏見宿)としても栄えた、京都とは独立した別の都市であった。京都との間は街道や高瀬川で結ばれ、各地から京都への物資を運んだほか酒造などの産業も盛んであった。1931年に京都市に編入されて以後は、周囲の市街地化が進み、「京都の郊外」という色も濃くなっている。伏見以外にも、城下町として栄えたや、醍醐寺が建つ醍醐などの地区が区内に含まれる。

京都市の11区の中でも最大の人口を擁し、住宅地として有名。平安時代の貴族の別荘地や天正時代以降の武家屋敷が立地していた東部には高級住宅街も多く、丹波橋駅から桃山御陵前駅にかけての伏見城跡付近にある桃山台地深草界隈の大亀谷は京都市内でも屈指の高級住宅地であり大きな邸宅が建ち並ぶ。城下町の伝統を受け継ぐ商業拠点である一方、京都市都心部や大阪方面へのベッドタウンとしての性格を持つ。

歴史

鎌倉開府前

鎌倉時代から足利時代まで

天正時代から戊辰戦争終結まで

戊辰戦争終結から伏見市消滅まで

京都市への編入から現在まで

  • 1931年(昭和6年)4月1日 - 伏見市、紀伊郡深草町、下鳥羽村、横大路村、納所村、堀内村、向島村、竹田村、宇治郡醍醐村の1市1町7村が、京都市に編入された。自治体としての伏見市は消滅し、京都市の行政区としての伏見区となった(右京区と同日)[2]
  • 1950年(昭和25年)12月1日 - 乙訓郡羽束師村および久我村を編入する。
  • 1957年(昭和32年)4月1日 - 久世郡淀町を編入する。
  • 1967年(昭和42年) - 伏見港公園が都市計画決定。港湾としての歴史に名実ともに終結した。

地理

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隣接している自治体・行政区

京都府
滋賀県

行政

区役所・支所

区役所のほか、2つの支所が設置されている。なお、住民登録や行政事務はそれぞれで独自に行われており、区内相互間で住所地を移した場合でも管轄区域をまたぐ場合は転出入に関わるそれぞれの区役所または支所・出張所で手続きをする必要がある[3]ほか、証明書についても管轄の区役所または支所・出張所でしか発行できない物もある。

区役所・支所および出張所と管轄区域は以下のとおり[4][5]

  • 伏見区役所 - 各支所・出張所が管轄しない地域を管轄する。鷹匠町に所在。
  • 深草支所 - 深草を管轄する。深草向畑町に所在。
  • 醍醐支所 - 醍醐・日野・石田・小栗栖を管轄する。醍醐大構町に所在。
  • 神川出張所 - 久我・羽束師を管轄する。久我御旅町に所在。
  • 淀出張所 - 淀・納所および葭島渡場島町・向島又兵衛を管轄する。淀池上町に所在。

分区問題

テンプレート:出典の明記 伏見区は、東京特別区を除く全国の政令指定都市の中で、横浜市港北区、横浜市青葉区福岡市東区に次いで人口の多い行政区である。

人口が多いことや区域が広いこと、区域内での繋がりが必ずしも深くはない[6]ことなどから、昔から分区構想がたびたび出ている。

区内の行政管轄は区役所の直轄区域を除くと深草支所・醍醐支所・神川出張所・出張所に分かれているが、主な分区構想では、このうち深草支所と醍醐支所管内を伏見区から分離させるものである。しかし、深草支所管内および醍醐支所管内とも人口は10万人にも満たない(それでも東山区よりは人口が多い)ほか、両地域は隣接してはいるものの地域的な結びつきが希薄であることもあって、分区の機運が盛り上がらない要因の1つとなっている。

なお、醍醐支所管内は伏見区中心部よりも地形的に山科区との結びつきの方が圧倒的に強いため、同管内のみを分離して山科区と合併する方が合理的とする考え方もある。

主な学校

小学校

醍醐一ノ切、二ノ切、および三ノ切の児童は滋賀県大津市への依託により、通学に便利な大津市立石山小学校および大津市立石山中学校に通学する。

  • 京都市立深草小学校
  • 京都市立稲荷小学校
  • 京都市立藤ノ森小学校
  • 京都市立藤城小学校
  • 京都市立砂川小学校
  • 京都市立竹田小学校
  • 京都市立桃山小学校
  • 京都市立桃山東小学校
  • 京都市立桃山南小学校
  • 京都市立醍醐小学校
  • 京都市立小栗栖小学校
  • 京都市立小栗栖宮山小学校
  • 京都市立池田小学校

中学校


高等学校

大学

特別支援学校

隣接している自治体・行政区

京都府
滋賀県

産業

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左から、月桂冠大倉記念館・大倉家本宅・月桂冠旧本社

農業

伏見区の西部・南部に水田が広がる。

工業

伝統的な日本酒の名産地として知られるほか、先進的なエレクトロニクス産業やそれをサポートする資材製造の事業所が見受けられる。

油小路通(通称は「新油小路通」「新堀川通」)にはパルスプラザ(京都府総合見本市会館)があり、様々な業種による見本市や発表会が頻繁に開催されており、京都の産業を対外的にPRする拠点として重視されている。

先端技術分野の世界的企業である京セラおよび村田機械の本社が所在している。

以下は、区内に所在する日本酒の蔵元の一覧である。なお、この中には全国に販路を持つ企業も複数ある。 日本酒の銘柄一覧#京都府も参照。

  • 「英勲」 - 齊藤酒造
  • 「黄桜」 - 黄桜
  • 「月桂冠」 - 月桂冠
  • 「松竹梅」 - 宝酒造
  • 「招徳」 - 招徳酒造
  • 「玉乃光」 - 玉乃光酒造
  • 「月の桂」 - 増田徳兵衛商店
  • 「富翁」 - 北川本家
  • 「桃の滴」 - 松本酒造
  • 「神聖」 - 山本本家
※伏見城跡を開墾した吉村家の末裔と言われる吉村酒造は、2000年に本拠地を兵庫県新温泉町へ移転している。

商業

小規模の店舗は旧来からの街区に多い。一方、国道1号や油小路通沿線には郊外型の大規模小売店および飲食店や娯楽場が多く立地している。

郵便

日本郵政グループのうち、集配郵便局および担当地域は以下のとおり。

交通

鉄道

※ その他、東海道新幹線JR東海)が京都駅 - 新大阪駅間で 約150m ではあるが当区西部(菱川地区)を通過している。

路線バス

高速自動車国道

都市高速道路

一般国道

区内の一般国道の全てを国土交通省が直轄管理している。

主要地方道

市内の主要地方道は81号八幡宇治線を除き京都市役所が、81号八幡宇治線は京都府庁(山城北土木事務所)がそれぞれ管理している。

その他の府道

市内の一般府道は、全線を京都市が管理している。

受賞・選定

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伏見稲荷大社の千本鳥居
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伏見城の模擬天守と小天守
  • かおり風景100選 - 「伏見の酒蔵」
  • 行ってみたい、歩いてみたい、日本の100か所
  • 遊歩百選 - 伏見地区
  • 京都百景
  • 京都美観風致賞・特別賞(1987年)
  • 重要界わい景観整備地域(1997年)
  • 京都市自然100選 - 「伏見濠川の柳並木」

名所・旧跡

出身者

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. 京・伏見学叢書第3巻『伏見の現代と未来』(聖母女学院短期大学伏見学研究会編)あとがき ISBN4-7924-0577-7 (参考リンク - 清文堂出版)
  2. この時、京都市は宇治郡宇治村にも京都市への編入を打診していたほか、笠取村は京都市への編入を希望していたが、いずれも実現しなかった。※詳しくは、宇治市#宇治市成立へ向けての合併と京都市への編入議論を参照。
  3. 他区から伏見区へ転入した来られた方、伏見区内で転居された方 - 京都市 伏見区役所(2011年1月13日閲覧)
  4. 区役所・支所・出張所の管轄区域 - 京都市 伏見区役所(2011年1月13日閲覧)
  5. 伏見区役所・支所各課案内 - 京都市 伏見区役所(2011年1月13日閲覧)
  6. 区内の各地域は、京都市への編入前には4つのに属していた。(淀のうち美豆は綴喜郡だったので厳密には5つ。)※詳しくは、#歴史を参照。