二条駅
テンプレート:混同 テンプレート:駅情報 二条駅(にじょうえき)は、京都府京都市中京区西ノ京栂尾町(にしのきょうとがのおちょう)にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・京都市交通局(京都市営地下鉄)の駅である。
目次
概要
JR西日本の山陰本線(「嵯峨野線」の愛称区間に含まれている)、京都市交通局の京都市営地下鉄東西線の2路線が乗り入れ、接続駅となっている。地下鉄の駅には「T15」の駅番号が与えられている。
JR西日本の駅は、特急列車を含む全列車が停車する。また、特定都区市内制度における「京都市内」エリアに属する。
JR西日本の駅ではICOCAの、地下鉄の駅ではPiTaPaと「スルッとKANSAI」対応各種カード、「トラフィカ京カード」の利用エリアにそれぞれ含まれている[1]。
駅構造
JR西日本
テンプレート:駅情報 島式ホーム1面2線を有する高架駅である。2010年1月に丹波口駅までの複線化が完成したことにより、分岐器や絶対信号機がない停留所となった。直営駅(亀岡駅の被管理駅)。
駅舎設計は浦辺設計が担当[2]し、屋根は大きな木造トラスで覆われたデザインとなっている。このデザインは以前の駅舎との対比を含めてテンプレート:要出典範囲あるが、1997年度にグッドデザイン賞を受賞した。ホーム上からは、遠く比叡山なども見渡すことが出来る。高架駅化される前は東の千本通側からしか駅に入ることができなかったが、現在は東西両方向に出入口が設けられており、乗降客以外の往来も可能であることから歩行者用自由通路としても機能している。
改札口からホームへは階段が2本、エレベーターが1本、上りエスカレータが1本通じている。また、改札口の前にはキヨスク・ハートインがある。また、ホームには待合室・自動販売機があるが、売店はない。トイレは改札内の地上北側にあり、男女別・車椅子対応である。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color嵯峨野線 | 上り | 京都方面 |
2 | テンプレート:Color嵯峨野線 | 下り | 亀岡・園部・福知山方面 |
京都市営地下鉄
|} 島式ホーム1面2線の地下駅である。東西線の駅は駅ごとにステーションカラーが制定されており、当駅のステーションカラーはテンプレート:Color山吹色である。
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | テンプレート:Color東西線 | 太秦天神川行き |
2 | テンプレート:Color東西線 | 烏丸御池・六地蔵/浜大津方面 |
- NijoSubwaySta1927.jpg
入口
- NijyoStationTicketGate.JPG
改札口。タイルにはステーションカラーの山吹色が使われている
利用状況
近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | JR西日本 | 京都市交通局 |
---|---|---|
1997年 | 7,704[3] | 3,501[4] |
1998年 | 8,764[3] | 7,247[4] |
1999年 | 9,142[3] | 8,046[4] |
2000年 | 9,395[5] | 8,279[4] |
2001年 | 9,792[5] | 8,578[4] |
2002年 | 9,912[5] | 8,655[6] |
2003年 | 10,227[5] | 8,842[7] |
2004年 | 10,416[5] | 8,985[7] |
2005年 | 11,090[8] | 9,482[7] |
2006年 | 11,700[8] | 9,695[7] |
2007年 | 11,899[8] | 9,783[7] |
2008年 | 11,600[8] | 8,867[9] |
2009年 | 11,501[8] | 8,498[9] |
2010年 | 11,734[10] | 8,489[9] |
2011年 | 11,923[10] | 8,492[9] |
2012年 | 12,337[10] | 8,733[9] |
駅周辺
従来のJR駅は東の千本通側のみの出入り口であったが、地下鉄東西線開通および山陰本線(嵯峨野線)の高架化以降は西側も整備され、近年は西口にも路線バスやタクシーが乗り入れている。また、駅周辺は京都市の副都心となりつつある。
千本通が駅東側を南北に走る。また、東西方向の御池通は当駅で分断されており、自動車はいったん駅北寄り高架下の押小路通を迂回し御池通に戻る線形になっている。駅東側は千本通、御池通沿いを中心に多くの商店がある。西側は西大路通に至るまで住宅地と中小の工場の密集地帯である。駅の北西に二条自動車教習所がある。隣の円町駅までは、山陰本線高架化に伴う道路整備により、側道を歩いて行くことができる。(山陰本線の高架化並びに御池通の拡張が行われるまで東西方向への移動の為には駅を大きく迂回する必要があり北は旧二条通、南は三条通まで迂回が必要であった。高架化が完了するまで千本三条交差点の西側は線路の下をくぐるアンダーパスであったが現在は埋め戻されて三条通は平坦化している。)
駅東側
神泉苑・二条城および中京区総合庁舎(区役所)は徒歩圏内にあるが、地下鉄利用の場合は隣の駅である二条城前駅からのほうが近い。
- 口腔保健センター - 京都府歯科医師会が設置し運営している[11]。
- 京都歯科サービスセンター - 休日急病診療、障害者診療など。
- 京都歯科医療技術専門学校
- 児童福祉センター - 京都市が設置し運営している[12]。
- 京都三条会商店街
- JR二条駅NKビル - JR西日本の関連会社により運営されている[13]。
- 京都府医師会館
- 立命館朱雀キャンパス(中川会館) - 学校法人立命館の学園本部、法科大学院。
- 佛教大学二条キャンパス
- 京都府立朱雀高等学校
- 京都市立中京中学校
- 京都市立二条中学校
- 京都市立朱雀第一小学校
駅西側
- BiVi二条
- 二条自動車教習所
路線バス
最寄りのバス停は、駅西口ロータリにある二条駅西口と駅東側の千本通にある二条駅前がある。京都市交通局(市バス)・京都バス・西日本JRバスなどの各社が、以下の路線を運行している。
二条駅西口
- 市バス
- リムジンバス
二条駅前
- 市バス
- 6号系統:四条大宮行き/佛教大学経由 玄琢行き
- 15号系統:御池通・四条河原町経由 三条京阪行き/円町経由 立命館大学前行き
- 46号系統:祇園 平安神宮行き/千本通経由 上賀茂神社行き
- 55号系統:四条大宮経由 四条烏丸行き/北野天満宮経由 立命館大学前行き
- 69号系統:桂駅東口行き/二条駅西口行き
- 201号系統:みぶ操車場前 祇園方面行き/千本今出川 百万遍方面行き
- 206号系統:七条大宮 京都駅方面行き/千本北大路 北大路バスターミナル方面行き
- 臨時快速:佛教大学前行き/立命館大学前行き
- 京都バス
- 61系統:四条河原町 三条京阪行き
- 62系統:四条河原町 三条京阪行き
- 63系統:丸太町通・映画村経由 嵐山・苔寺すず虫寺行き/四条河原町 三条京阪行き
- 64系統:丸太町通・映画村経由 阪急嵐山駅・大覚寺・清滝行き/四条河原町 三条京阪行き
- 65系統:丸太町通・映画村経由 有栖川行き
- 西日本JRバス
歴史
凡例:【JR】 - JR駅、【地】 - 地下鉄駅。 ※地下鉄二条駅開業以降のみ記述。
- 1897年(明治30年)
- 1904年(明治37年)6月 - 京都鉄道本社屋を兼ねた駅舎が完成する。
- 1907年(明治40年)8月1日 - 京都鉄道が国有化される。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、京都線の所属となる。
- 1912年(明治45年)
- 1972年(昭和47年)1月23日 - 京都市電千本線の廃止に伴い、二条駅前停留所廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる。
- 1990年(平成2年)10月 - 高架化事業に伴い、曳家により駅舎が15m東側に移動される。
- 1996年(平成8年)3月16日 - 高架駅となる。同時に貨物列車の設定が廃止となる。木造駅舎は後に梅小路蒸気機関車館に移設された。
- 1997年(平成9年)10月12日 - 【地】京都市営地下鉄東西線の駅が開業。当時は末端の駅だった。
- 2000年(平成12年)9月23日 - 【JR】当駅 - 花園駅間が複線化される。
- 2003年(平成15年)11月1日 - 【JR】JR西日本でICカードICOCAの供用を開始する。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 【JR】JR貨物が貨物取扱を廃止する。
- 2008年(平成20年)1月16日 - 【地】京都市営地下鉄東西線が当駅から太秦天神川駅まで延伸され、途中駅になる。
- 2010年(平成22年)1月31日 - 【JR】丹波口駅 - 当駅間が複線化されるとともに、交換設備を廃止する。
JR木造駅舎の歴史と移転の経緯
JR駅の地上駅時代にあった木造駅舎は、荘厳な社寺を彷彿とさせる造りや貴賓室も設置された立派な駅舎として全国的に知られていた。
建築当時は京都鉄道の本社を兼ねており、建築家の伊東忠太によって手掛けられたものである。京都鉄道社長田中源太郎によれば、当初はレンガ造りの計画だったが、二条城に近いので景観に配慮して和風建築に改めることにし、日本鉄道(東北本線)宇都宮駅の駅舎が優美であったため同社に種々問い合わせを行い模範としたという[14]。
二条 - 花園間の高架化事業に伴う仮線の設置に支障するため1990年10月、木造駅舎の建物を東側に15m移動させる曳家工事が行われ、約300トンの建物を2日間掛けて移動させた。その後、高架化工事中の仮駅舎として使用が続けられたが1996年、高架化工事および新駅舎の完成に伴って駅舎としての役割を終えた。明治期の和風駅舎建築として唯一の残存例であり、京都の近代化を象徴する建物でもあることから1996年4月1日、京都市指定有形文化財に指定され、幅を縮小して梅小路蒸気機関車館に移築されている[15]。
かつては現役最古の駅舎とされ[16][17][18]、近年でもそう言われる事がある[19]が、これは誤りである。現存最古の駅舎は1882年(明治15年)築の旧長浜駅であるほか、現役最古の駅舎は1886年(明治19年)築の亀崎駅(異説もある)とされる。また、1980年代から1996年までの駅スタンプ(わたしの旅)は「入母屋造りの日本最古の駅」と書かれ、「国鉄で一番」を示す黒六角形のものであった[17]が、二条駅より前に建てられた入母屋造りの駅舎は建部駅など数多く現存している。
その他
JR西日本の駅は2002年の第3回近畿の駅百選に選定された。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color嵯峨野線(山陰本線)
- テンプレート:Color快速
- テンプレート:Color普通
- 丹波口駅 - 二条駅 - 円町駅
- 京都市営地下鉄
- テンプレート:Color東西線
- ()内は駅番号を示す。
脚注
- ↑ その他の相互利用可能ICカードについては各項目を参照。
- ↑ 作品紹介(交通施設) - 浦辺設計
- ↑ 3.0 3.1 3.2 京都市統計書(平成14年版)より記載された数値を365日で除して算出。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 京都市統計書(平成14年版)より記載された数値を365日で除して算出。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 京都市統計書(平成17年版)より記載された数値を365日で除して算出。
- ↑ 京都市統計書(平成18年版)より記載された数値を365日で除して算出。
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 テンプレート:Cite web
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 京都市統計書(平成22年版)より、記載された数値を365日で除して算出。
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 テンプレート:Cite web
- ↑ 10.0 10.1 10.2 京都府統計書より、記載された数値を年間日数で除して算出。
- ↑ 口腔保健センター - 京都府歯科医師会(2010年10月20日閲覧)
- ↑ 児童福祉センター - 京都市情報館(京都市公式サイト、2010年10月20日閲覧)
- ↑ JR西日本NKビル(詳細情報) - ジェイアール西日本不動産開発
- ↑ 1904年2月11日大阪朝日新聞京都付録
- ↑ 高架化工事と旧駅舎の曳家工事および移転に関しては、梅小路蒸気機関車館の資料による。
- ↑ 『京都の明治文化財 建築・庭園・史跡』(京都府文化財保護基金、1968年)長浜駅の次に古い、と表現
- ↑ 17.0 17.1 ビッグ・コロタン3『国鉄全駅ものしりガイド 西日本編』(鉄道友の会東京支部監修、小学館、1983年)P90
- ↑ 杉崎行恭『日本の駅舎 残しておきたい駅舎建築100選』(日本交通公社、1994年)P.10-11、151
- ↑ 二条駅 - 京都観光Navi(京都市産業観光局・(財)京都高度技術研究所、2013年1月24日閲覧)
関連項目
外部リンク
- テンプレート:外部リンク/JR西日本駅
- 二条駅(駅施設) - 京都市情報館 交通局