大阪空港交通
テンプレート:Infobox 大阪空港交通株式会社(おおさかくうこうこうつう、英称:OSAKA AIRPORT TRANSPORT CO.,LTD)は、大阪府池田市にある大阪国際空港・関西国際空港を中心にリムジンバスを運行している阪急バスの子会社で阪急阪神東宝グループに属する。
概要
昭和39年5月1日に運行開始。本社営業所は大阪府池田市空港1丁目9番10号。株主は、阪急バスが85%、日本航空が15%となっている。近年、大阪国際空港発着便に関しては都心部への直結することで依然高いシェアを誇っている。
もとは、阪急電鉄が発起し関西大手私鉄5社の共同経営による「関西観光自動車(株)」の設立が元である(昭和25年3月末日創立)。同社は観光バス専業者だけに留まらず、日本航空と契約して伊丹空港~大阪市内の空港輸送、極東航空(現在の全日空)とも業務提携し、空港送迎バスの運行も始めた。共同運営していた各私鉄が自身で貸切バス事業に進出したことで、昭和29年12月に阪急電鉄直系となるが、経営の不合理を排除するために昭和37年4月に阪急バス(株)に吸収合併される。これにより阪急バス(株)観光課(後に一部を阪急観光バス(株)へ分離)が新設された。この空港輸送の部門が大阪空港交通の原型となった。
路線
方面の後の(括弧内)は共同運行会社
大阪国際空港発着
出発は南ターミナル始発・北ターミナル経由。到着は両ターミナル間の中央ブロック。
- なんば方面
- 新大阪方面
関西国際空港発着
出発は旅客ターミナル1階。到着は旅客ターミナル4階。
- 大阪駅・堂島・茶屋町・新梅田シティ・地下鉄中津・西梅田方面(関西空港交通・阪神バス)
- 新阪急ホテル、ハービスOSAKA、ヒルトン大阪、ホテル阪急インターナショナル、ウェスティンホテル大阪、千里ニュータウン、千里中央
- 大阪国際空港方面(関西空港交通)
- 大阪国際空港、蛍池駅
- 神戸三宮・六甲アイランド方面(関西空港交通・阪神バス)
- 三ノ宮駅、神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ
- 京都方面(関西空港交通・京阪バス)
- 高速京田辺、京都駅八条口、四条大宮、二条駅、三条京阪、出町柳駅
休廃止系統
- 大阪空港系統
- 関西空港系統
- 難波・湊町(OCAT)
- 天保山・USJ
- 神戸(箕谷・谷上)
乗継割引
以下の路線同士を太字停留所にて当日に乗り継ぐ場合、出発地にて乗継割引乗車券を購入できる。
乗車カード
PiTaPa・ICOCAは、大阪国際空港発着の以下の便で使用できる。関西国際空港発着は全路線使用できない。
全便で使用可能(共同運行会社が運行する便を含む)
- なんば方面、上本町方面、あべの橋(天王寺)方面、新大阪方面、姫路方面、京都方面、奈良・天理方面、大阪駅・梅田方面、神戸三宮方面、尼崎方面、西宮方面
自社が運行する便のみ使用可能(共同運行会社が運行する便は使用不可)
- USJ方面
2009年10月1日に廃止された川西系統では、PiTaPa・ICOCAに加えてスルッとKANSAI対応磁気カードも使用可能であった。
車両
主に三菱ふそう車が使われ、車体は西日本車体工業(西工)製のボディが架装されているのが一般的である。ただし、三菱ふそう車でも純正ボディが架装される場合もあった。また西工が解散した現在では、全て純正ボディでの導入となっている。このほかUDトラックス(旧:日産ディーゼル)製が中型に、2005年からはジェイ・バス製(日野・セレガ及びいすゞ・ガーラ)が投入されている。三菱ふそう・エアロエース発売以後はこちらも積極的に導入されている。
一般的な空港リムジン路線用は、東京空港交通などで一般的な直結式クーラーではなく、サブエンジン式を標準としている。関西国際空港発着の一部にはトイレを装備する。
現在の塗装は、白と青をベースとしたデザインで、ラッピングを施した車両も多いほか、後面には広告看板が取り付けられているのも特徴である。
子会社
- 株式会社オムテック:車検整備・空港内車両の整備など。
- リッツ株式会社
- ニッポンレンタカー阪急株式会社:自動車の有償貸渡事業(レンタカー)・損害保険代理業など。