蛍池駅
|} テンプレート:ルビは、大阪府豊中市螢池中町三丁目にある、阪急電鉄・大阪高速鉄道の駅。駅番号は阪急がHK-47、大阪高速鉄道が12。
目次
概要
阪急に3つある大阪高速鉄道(大阪モノレール)との乗換駅の一つで、阪急側の駅は大阪モノレール蛍池駅の開業後、2003年から急行が停車するなど、他社線との接続駅として線内での重要性を次第に増してきた。また、大阪国際空港の利用者は、当駅で乗り換えて空港に向かう場合も多くなっていることから、空港へのアクセスルートを構成する駅としても重要性を増している[1]。梅田駅 - 大阪空港駅間の移動において、阪急線・大阪モノレールを利用するルートは、定時性やフリークエンシー、運賃において空港連絡バスより優位に立っており、空港に向かう交通手段として当駅経由のモノレール・阪急線の利用を呼びかける広告も両社に見られる。なお、モノレールによる空港アクセスが一般的になったあとも、大阪国際空港へ徒歩等でアクセスするにあたって蛍池駅駅は「空港最寄り駅」としての価値を保持し続けているとの見解もある[2]。
利用可能な鉄道路線
駅構造
阪急電鉄
テンプレート:駅情報 相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。橋上駅舎を持ち、駅舎内には改札口が1か所とコンビニエンスストアのアズナスエクスプレスがある。ホーム有効長は8両編成分であり、10両編成の列車は停車しない。朝ラッシュ時の一部時間帯に当駅に停車する下り優等列車が設定されていないのは、その時間帯の下り優等列車は10両編成で運行されているためである。
以前は阪急電鉄の停車駅案内や駅名標に「大阪国際空港前」という副駅名が見られた。その後、関西国際空港開港後に一部で「大阪空港前」という案内に変更され、2004年以降は「大阪空港前」というアナウンスもなくなった。2011年時点では大阪空港へはモノレールに乗り換える旨の案内がなされるのみとなっているが、駅名標には副駅名の表示をテープで隠した跡が残っている。
1995年の橋上駅舎供用開始以前は、改札内に構内踏切が存在していた。この構内踏切は隣接する一般の踏切との距離が近く、改札内外への不正通行を防ぐため両踏切の間の軌道上には突起状の障害物や注意を促す看板が設置されていた。
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color宝塚本線 | 下り | 宝塚・川西能勢口・石橋・箕面方面 |
2 | テンプレート:Color宝塚本線 | 上り | 大阪(梅田)・十三・神戸・京都・北千里方面 |
- Hankyu Hotarugaike Home.JPG
駅構内
- Hotarugaike fumikiri.jpg
地上駅舎時代の駅構内踏切
大阪高速鉄道(大阪モノレール)
テンプレート:駅情報 島式ホーム1面2線を有する高架駅。改札・コンコースは2階、ホームは3階にある。改札口は1か所。阪急の橋上駅舎および複合商業施設「ルシオーレ」とは改札と同じレベルで連絡する。
大阪モノレールにおける他社線との乗換駅では、モノレールの駅は接続路線のものに対して垂直あるいは斜めに配置されることが多いが、当駅は阪急蛍池駅に横付けするようなレイアウトになっており、大阪モノレール線内では唯一の例である。
コンコースには椅子や机が清涼飲料水の自動販売機と共に置かれている。大阪モノレールではこの設置スペースを「モノドリンク」と称している。
のりば
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | テンプレート:Color大阪モノレール本線 | 千里中央・万博記念公園・南茨木・門真市方面 |
2 | テンプレート:Color大阪モノレール本線 | 大阪空港行き |
- 大阪モノレール蛍池駅コンコース.JPG
コンコース
- 大阪モノレール蛍池駅ホーム.jpg
ホーム
利用状況
- 阪急電鉄
- 2012年の1日平均乗降人員は38,159人である。
- 大阪高速鉄道
- 2012年の1日平均乗降人員は22,141人である。
各年度の1日平均乗車・乗降人員数は下表のとおり。
年度 | 阪急電鉄 | 大阪高速鉄道 | 出典 | ||
---|---|---|---|---|---|
乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | ||
1995年(平成 7年) | 25,632 | 12,585 | 未 開 業 |
未 開 業 |
[3] |
1996年(平成 8年) | 25,713 | 12,701 | [4] | ||
1997年(平成 9年) | 31,102 | 15,394 | 12,779 | 6,537 | [5] |
1998年(平成10年) | 30,891 | 15,223 | 14,730 | 7,517 | [6] |
1999年(平成11年) | - | 15,637 | 7,889 | [7] | |
2000年(平成12年) | 31,061 | 15,310 | 15,940 | 7,921 | [8] |
2001年(平成13年) | 30,755 | 15,312 | 16,224 | 7,996 | [9] |
2002年(平成14年) | 30,758 | 15,204 | 16,396 | 8,119 | [10] |
2003年(平成15年) | 33,180 | 16,300 | 17,481 | 8,702 | [11] |
2004年(平成16年) | 34,494 | 17,119 | 18,990 | 9,476 | [12] |
2005年(平成17年) | 36,069 | 17,727 | 20,242 | 9,997 | [13] |
2006年(平成18年) | 36,808 | 18,337 | 20,848 | 10,383 | [14] |
2007年(平成19年) | 38,392 | 19,110 | 21,675 | 10,656 | [15] |
2008年(平成20年) | 39,301 | 19,490 | 22,224 | 10,949 | [16] |
2009年(平成21年) | 37,409 | 18,500 | 21,844 | 10,792 | [17] |
2010年(平成22年) | 37,031 | 18,429 | 21,924 | 10,825 | [18] |
2011年(平成23年) | 37,284 | 18,390 | 21,493 | 10,628 | [19] |
2012年(平成24年) | 38,159 | 18,980 | 22,141 | 10,964 | [20] |
駅周辺
- 蛍ヶ池
- ルシオーレ - 西口の複合施設。
- 豊中市立蛍池図書館
- 豊中市蛍池公民館
- とよなかインキュベーションセンター MOMO(旧・蛍池公民館、麻田藩陣屋跡)
- 蛍池中央市場
- 豊中螢池郵便局
- 国立病院機構刀根山病院
- 豊中市立蛍池小学校
- 豊中市立刀根山小学校
- 豊中市立第十八中学校
- 大阪府立刀根山高等学校
- 大阪医療看護専門学校
- 大阪大学豊中キャンパス(文・法・経・理・基礎工学部) - 大阪モノレール最寄り駅は柴原駅。
- 大阪国際空港
駅南方約400mの地点には、個人宅のための踏切が存在する。大手私鉄では極めて珍しい。
バス路線
- 64番(豊中病院線) 柴原駅(市立豊中病院)行(阪大豊中学舎経由)
- 64番(豊中病院線) 加島駅前行(豊中・緑地公園駅・豊南町南・大島町経由)
- (64番は土曜、日祝運休)
- 160番(阪北線) 日出町(阪急バス本社前)行(豊中・服部・庄内駅前経由)
- 160番(阪北線) 新大阪行(日出町・新高一丁目経由)
- 160番(阪北線) 大阪国際空港行
- 97番(豊中西宮線) 西宮北口行(朝1回のみ)
- 97番(豊中西宮線) 豊中行(夕1回のみ)
歴史
阪急蛍池駅の開業は宝塚本線開業の約一か月後のことである。駅名は駅の外れにある池の名称にちなんでいるが、池としての「蛍池」は駅から北東に約400m離れている。当駅付近は古くは麻田藩(→麻田県)青木氏の領地であり、本来なら駅名として「麻田」とするのが適当であるが、「駅名が『麻田』では面白くない」という、阪急の創業者小林一三の意向でより適切な駅名を検討した結果、当時の蛍狩りの名勝、蛍池を駅名に冠することとなったのだという[21]。その後、駅周辺の地名も駅に倣って「蛍池」となった。
大阪国際空港へは当駅から阪急バスが乗り入れていたものの、長らく急行の通過駅であったため、空港連絡は形ばかりのもので[22]、大阪モノレール開業6年後の2003年8月30日より急行・快速急行(快速急行は2006年に休止、急行に置き換え)が停車を開始したことで、空港連絡駅としての体裁をようやく整えた。
大阪モノレールは大部分で中央環状線に沿うように走っているが、中央環状線から外れる柴原駅 - 大阪空港間では用地買収が難航したため、大阪モノレールの蛍池乗り入れは大幅に遅れ、1994年9月から約2年半の間は、柴原駅が終着駅であった。大阪モノレール蛍池駅を含む区間が開業したのは当初開業予定の1991年から遅れること6年の1997年4月である。
年表
- 1910年(明治43年)4月25日 - 箕面有馬電気軌道(現:阪急電鉄)の螢ヶ池駅が開業。
- 1997年(平成9年)4月1日 - 大阪モノレール線が大阪空港駅まで延伸。同時に同線の蛍池駅開業、乗換駅となる。
- 2003年(平成15年)8月30日 - 快速急行(2006年に休止)・急行の停車駅となる。
- 2013年(平成25年)12月21日 - 阪急電鉄の駅に駅番号を導入。
隣の駅
- 阪急電鉄
- テンプレート:Color宝塚本線
- テンプレート:Color特急「日生エクスプレス」・テンプレート:Color通勤急行
- 通過
- テンプレート:Color急行・テンプレート:Color通勤準急・テンプレート:Color準急・テンプレート:Color普通(準急は梅田行きのみ運転)
- テンプレート:Color特急「日生エクスプレス」・テンプレート:Color通勤急行
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 2009年には大阪空港交通の川西池田駅行き空港バスは運行休止となった
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
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- ↑ 大阪府統計年鑑(平成24年)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成25年)
- ↑ 『阪急電車 駅めぐりー空から見た街と駅 宝塚線の巻ー』 阪急電鉄株式会社総務部広報課、1980年、24頁
- ↑ 宝塚本線の輸送力が逼迫していたことに加え、阪急が資本参加している大阪空港交通との兼ね合いがあったともされている。