京都市交通局
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京都市交通局(きょうとしこうつうきょく、英称:Kyoto Municipal Transportation Bureau)は、京都府京都市内及びその周辺地域で公営交通事業を行う京都市の地方公営企業の一つである。地下鉄(市営地下鉄)、路線バス(市営バス)を運営している。かつては市電(京都市電)・無軌条電車(市営トロリーバス)も運営していた。
局章は京都市の市章を交通ネットワークを意味する3本の曲線で接続したもので、市電のレールの断面を一辺として、それを三辺、三角形のようにつなぎ合わせ、それぞれの角をより外向きに引っ張ってデザイン化した形で京都の「京」という字を連想させるデザインとなっている。
スルッとKANSAIでカードに印字される符号は入場記録用は京交で、降車記録用がKCである。
事業
各事業の詳細は以下の各項目を参照。
組織
- 市バス・地下鉄乗客案内所 - 所在地 : 京都府京都市右京区太秦下刑部町12
- 企画総務部
- 総務課 - 所在地 : 京都府京都市右京区太秦下刑部町12
- 企画課
- 職員課
- 財務課
- 研修所 - 所在地 : 京都府京都市伏見区竹田西段川原町18
- 自動車部
- 営業課
- 運輸課
- 技術課
- 西賀茂営業所 - 所在地 : 京都府京都市北区西賀茂山ノ森町50
- 烏丸営業所 - 所在地 : 京都府京都市北区小山北上総町49-1
- 錦林出張所 - 所在地 : 京都府京都市左京区浄土寺真如町15
- 横大路営業所 - 所在地 : 京都府京都市伏見区横大路橋本24
- 九条営業所 - 所在地 : 京都府京都市南区東九条下殿田町70
- 梅津営業所 - 所在地 : 京都府京都市右京区西院笠目町9-15
- 洛西営業所 - 所在地 : 京都府京都市西京区大枝東新林町2丁目2
- 高速鉄道部
- 営業課
- 運輸課
- 烏丸線運輸事務所
- 東西線運輸事務所
- 技術監理課
- 高速車両課
- 電気課
経営状況
高速鉄道事業 | 自動車運送事業 | |||||
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年度 | 現金収支 | 経常収支 | 累積欠損金 | 経常収支 | 利益剰余金 | 出典 |
平成20年 | ▲389 | ▲14,416 | 304,292 | 608 | ▲11,675 | [1] |
平成21年 | 1,581 | ▲11,711 | 319,319 | 1,839 | ▲8,752 | [2] |
平成22年 | 4,307 | ▲8,574 | 328,387 | 2,211 | ▲6,541 | [3] |
平成23年 | 5,525 | ▲6,749 | 336,015 | 2,893 | ▲3,648 | [4] |
平成24年 | 6,918 | ▲4,841 | 340,591 | 2,601 | ▲1,035 | [5] |
平成25年 | 7,340 | ▲4,055 | 346,821 | 2,747 | 1,820 | [6] |
▲は赤字を示す。
歴史
各事業の詳細な歴史は、京都市営地下鉄、京都市営バス、京都市電、京都市営トロリーバスの各項目を参照。
- 1895年(明治28年)2月1日 京都電気鉄道が、日本初の路面電車を塩小路東洞院下ル(現在の京都駅前付近) - 伏見下油掛間で開業させる。
- 1912年(明治45年)6月11日 京都市電気軌道事務所が市電烏丸線、千本・大宮線、四条線、丸太町線を開業。
- 1918年(大正7年)7月1日 京都市が京都電気鉄道を買収。
- 1920年(大正9年)7月7日 京都市電気部に改組。
- 1924年(大正13年)4月15日 京都市電気局に改組。
- 1928年(昭和3年)5月10日 市営バス運行開始。
- 1932年(昭和7年)4月1日 トロリーバス運行開始。
- 1947年(昭和22年)12月17日 京都市交通局に改組。
- 1969年(昭和44年)10月1日 トロリーバス廃止。
- 1978年(昭和53年)10月1日 市電全廃。
- 1981年(昭和56年)5月29日 地下鉄烏丸線開業。
- 1983年(昭和58年)3月15日 「京都観光一日乗車券」が発売開始。
- 1993年(平成5年)7月1日 プリペイドカード「トラフィカ京カード」が発売開始。
- 1997年(平成9年)10月12日 地下鉄東西線開業。
- 2000年(平成12年)3月1日 共通乗車カードシステム「スルッとKANSAI」に加入。「スルッとKANSAI都カード」発売。
- 2007年(平成19年)4月1日 地下鉄路線でICカード「PiTaPa」を導入(乗り入れしている近畿日本鉄道、京阪電気鉄道大津線も同時導入)。大阪メトロサービスとの提携カードである「京都ぷらすOSAKA PiTaPa」を発行。
- 2008年(平成20年)3月31日 京都市交通局本庁舎が、中京区壬生から右京区の太秦天神川「サンサ右京」に移転。旧庁舎跡地は中京警察署用地として京都府へ譲渡。
- 2012年(平成24年)
キャラクター
- 都くん
- 地下鉄のキャラクター。京都市交通局50系電車とモグラを掛け合わせたデザイン。1997年8月に地下鉄東西線開業を記念して作られた[7]。
- 京ちゃん
- 市バスのキャラクター。バスに京都市の花の一つである椿をあしらったデザイン。都くんと同じく1997年8月に作られた[7]。
- じゅうじゅう
- 市バスのうち、「よるバス」に特化したキャラクター。フクロウの姿をしている。
- 太秦 萌(うずまさ もえ)、松賀 咲(まつが さき)、小野 ミサ(おの みさ)
- 2011年、「京都市地下鉄5万人増客推進本部」の下部組織として若手職員7人を中心に結成された「燃え燃えチャレンジ」班によって作られたキャラクター。デザインは職員の家族による。2013年11月、「“地下鉄に乗るっ”キャンペーン」の実施に合わせて、京都府出身のイラストレーター(賀茂川[8])によってリメイクされ、その変わり様からインターネット上で話題となった。3人とも市内の高校に通う17歳で、幼馴染同士という設定[9][10][11]。
- 2014年4月28日、京都市交通局と京都学園大学が連携協定を結び、その取り組みの一つとして、太秦萌とコラボした「太秦その」という大学PRキャラクターが作られた[12]。太秦萌と太秦そのは従姉妹同士という設定[13]。
備考
- 社名に「京都」を冠する路線バス事業者の京阪京都交通(旧・京都交通 (亀岡))、京都交通 (舞鶴)、京都バスとは、京都バスをのぞき人材・資本の関係が一切ない。京都バスとは、交通局西賀茂営業所の一部業務を委託している。
- 京都市交通局の労働組合は京都交通労働組合(都市交に加盟)と京都市交通局労働組合(都市交に非加盟)である。
- 発車メロディ関連では鉄道事業者で唯一、著作権を有している。
- 2007年に京都市幽霊バス問題が発覚した。
- 公共広告機構(現:ACジャパン)の2007年度地域キャンペーン「天ぷら油で走る」のCMに京都市バスが登場した。CMの内容は、1997年に発表された京都議定書に基づき、地球温暖化防止のために軽油に代わる燃料として食用油の廃油で作ったバイオディーゼル燃料を使用し、市バスやゴミ収集車に使用しているというもの。このCMはAC大阪事務局が企画し、主に関西ローカル(一部全国)で放送された。
脚注
外部リンク
テンプレート:Sister テンプレート:Multimedia
テンプレート:Navbox- ↑ テンプレート:Cite book
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- ↑ 7.0 7.1 京都市交通局:☆京ちゃんと都くんの自己紹介☆、京都市交通局、2013年6月21日更新、2014年5月20日閲覧。
- ↑ テンプレート:Twitter status
- ↑ 京都市交通局:燃え燃えチャレンジ班―若手職員増客チーム―、京都市交通局、2012年4月6日更新、2014年5月19日閲覧。
- ↑ 京都市交通局:地下鉄・市バス応援キャラクターによる“地下鉄に乗るっ”キャンペーンが始動します!、京都市交通局、2013年11月26日更新、2014年5月20日閲覧。
- ↑ 激変!? 萌えキャラ「太秦萌」リメイクで人気沸騰 京都市交通局「人気ありがたい」、ITmediaニュース、2013年11月28日更新、2014年5月19日閲覧。
- ↑ 京都市交通局と本学が連携協定を結びました、京都学園大学、2014年4月28日更新、2014年5月20日閲覧。
- ↑ テンプレート:Twitter status