桃山御陵前駅
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|} 桃山御陵前駅(ももやまごりょうまええき)は、京都府京都市伏見区観音寺町にある、近畿日本鉄道(近鉄)京都線の駅。
駅構造
相対式2面2線のホームを持つ高架駅。ホーム有効長は6両。改札・コンコースは1階、ホームは2階にある。改札口は1ヶ所のみ。
開業時から高架駅であった。桃山御陵参道との平面交差を当局が許可しなかったことと、近くにある陸軍練兵場の横を地平で鉄道が通過することを軍が認めなかったため、当初は地下線とする予定であったが、地下水脈を断つとして伏見酒造組合が変更を求め、高架となった[1]。隣の近鉄丹波橋駅とは500mしか離れていない。
駅の北側には1945年から1968年まで実施された京阪本線との相互乗り入れに使用された線路の跡がわずかに残っている。1970年代まではその先の築堤や道路を跨いでいたプレートガーターも残存していたが、宅地開発のため撤去された。
なお自動改札機は東芝製が設置されている。赤い自動改札機(EG-2000)は出場時2枚一括処理、PiTaPa・ICOCAに対応する。
のりば
1 | テンプレート:Color京都線(下り) | 大和西大寺・奈良・天理・橿原神宮前方面 |
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2 | テンプレート:Color京都線(上り) | 丹波橋・東寺・京都・京都国際会館方面 |
- 1945年に丹波橋駅での相互乗り入れが開始されるまで、当駅と伏見桃山駅が当路線と京阪との連絡駅であった。当駅の開業以前より戦争中の運行中断まで京阪の伏見桃山駅には急行が停車していた。
利用状況
近年における1日乗降人員は以下の通り。
- 2005年11月8日:15,407人
- 2008年11月18日:15,267人
- 2010年11月9日:15,216人[2]
- 2012年11月13日:14,855人
駅周辺
- 名勝・旧跡・観光
- 公共施設など
- 京都市伏見区役所
- 伏見桃山城運動公園(伏見城址、伏見桃山城キャッスルランド跡地)
- 京都京町郵便局
- 商業
- 交通
路線バス
現在、近鉄桃山御陵前駅には、バス路線は乗り入れていない。最寄バス停は、駅から徒歩3分の国道24号線沿いにある御香宮前(京都市営バス)、 桃山(近鉄バス)となる。なお、両バス停は同一地点である。また、約650メートル東の竹田街道(京都府道115号伏見港京都停車場線)にある西大手筋停留所も利用可能である。
- 御香宮前・桃山
- 西大手筋
過去にあった駅前バス停に乗り入れていた路線
- 京阪宇治交通:宇治車庫行 - 廃止
- 近鉄バス:向島ニュータウン行 - 向島駅開業までの住民の足。開業後は本数も減らされ、現在は国道上の桃山停留所から発着。
- 近鉄バス:伏見桃山城キャッスルランド行 - キャッスルランドの営業終了に伴って廃止。
最後に残った近鉄バス・向島駅行の廃止後、バス乗り場跡地に商業施設が建設され、フレスコ(スーパーマーケット)が営業中である。
歴史
- 1928年(昭和3年)
- 1945年(昭和20年)12月21日 - 当駅と京阪本線丹波橋駅とを結ぶ線路を新設し、全列車が京阪丹波橋駅へ乗り入れる。堀内駅(現・近鉄丹波橋駅)経由の線路は営業を停止、引上線となる。
- 1963年(昭和38年)10月1日 - 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1967年(昭和42年)3月29日 - 旧堀内駅を丹波橋駅の近鉄専用ホームとして再び供用を開始し、両方の丹波橋駅への分岐駅となる。
- 1968年(昭和43年)12月20日 - 京阪丹波橋駅への乗り入れを廃止。
- 2007年(平成19年)4月1日 - PiTaPa使用開始。
隣の駅
- 近畿日本鉄道
- 京都線
- テンプレート:Color急行
- テンプレート:Color準急・テンプレート:Color普通
- 近鉄丹波橋駅 - 桃山御陵前駅 - 向島駅
- ※イベントなどの開催時に急行の一部が、通常の隣の停車駅との間にある以下の駅に臨時停車することがある。
- 洛南高校体育祭開催当日に向島駅
脚注
- ↑ 月桂冠ホームページ「地下鉄工事から守られた水」2009年3月11日閲覧
- ↑ 駅別乗降人員 京都線 - 近畿日本鉄道