新人物往来社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社新人物往来社(しんじんぶつおうらいしゃ)は、かつて存在した日本の出版社。雑誌『歴史読本』の発行元として知られる歴史図書専門の出版社である。
2008年(平成20年)11月26日に中経出版の子会社になり、その後2009年(平成21年)4月7日に中経出版が角川グループホールディングスの子会社となったことにより、新人物往来社も角川グループの1つとなった。さらに2013年(平成25年)4月1日に中経出版に吸収合併され、社名が消滅することとなった[1]。
概要
- 1951年、八谷政行(やたがいまさゆき)が『人物往来』を創刊。
- 1952年(昭和27年)に人物往来社として創業。『人物往来』の歴史特集の『特集・人物往来』が好評につき、『歴史読本』と改題。『人物往来』の休刊後はこちらが看板雑誌となり、会社自体も歴史図書専門出版社の雄として知られるようになった。
- 1968年、経営難のため、チェリオコーポレーションを経営する実業家菅貞人(1925- )が経営を引き継ぎ、新人物往来社と社名変更。
- 1976年、貞人の子・菅英志(1950- )が社長となる。
- 1976年(昭和51年)より、日本唯一の歴史小説専門の文学賞である歴史文学賞を主宰。同賞出身者に宮部みゆき(1988年(昭和63年)、『かまいたち』にて第12回佳作入選)がいる。
- 2005年、英志の子・菅春貴が社長となる。
- 2008年、株式会社中経出版の子会社化。菅一族は経営から退き、大出俊幸が専務から社長に昇格。
- 2009年5月より文庫本市場に参入した。レーベル名は新人物文庫で、第1回配本は永倉新八『新選組顛末記』等6点。
- 2013年4月に親会社の中経出版に吸収合併された。『歴史読本』や新人物文庫等の歴史関連出版物は既刊も含め中経出版から引き続き刊行。
発行レーベル
- 新人物文庫
- 新人物ノベルス
参考
- 直木賞のすべて
- 『人事興信録』1995
関連会社
- 中経出版 - 親会社
- 荒地出版社 - 姉妹会社
- チェリオコーポレーション - 中部地方に拠点を置く飲料水メーカー。サイトや出版物に広告を載せている