新選組隊内において粛清された隊士
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新選組隊内において粛清された隊士(しんせんぐみたいないにおいてしゅくせいされたたいし)
新選組の内部粛清
近藤・土方体制をつくり上げる過程において
- 殿内義雄・家里次郎 - 主導権をにぎるため。
- 新見錦 - 佐伯又三郎の暗殺に関して物取りに見せようとして芹沢を嵌めようとしたことが土方にばれて士道不覚悟のため切腹。
- (田中伊織が降格した新見の名前である、との説あり。田中は斬殺と伝わる)。
- 芹沢鴨・平山五郎 - 近藤一派が主導権を奪うため、寝込みを襲い惨殺。
- 野口健司 - 何らかの理由でとがめられ切腹(詳細不詳)。
- 平間重助 - 切腹こそ免れたが立場上居場所がなくなり逐電。
- 佐々木愛次郎・佐伯又三郎 - 長州のスパイであったらしい。暗殺した犯人は不明だが、芹沢に暗殺されたとの説がある。
- 荒木田左馬之助・御倉伊勢武・楠小十郎 - 長州のスパイとされ粛清。芹沢鴨暗殺の罪をかぶせられたという説もある。
- 葛山武八郎 - 永倉新八・原田左之助の造反に加担した責任を全部とり、見せしめのため切腹。
- 山南敬助 - 脱走の罪で切腹。
- 谷三十郎 - 暗殺(病死説あり)。
分隊行為・背反行為の粛清
- 田中寅蔵 - 御陵衛士の接触。
- 茨木司・佐野七五三之助・富川十郎・中村五郎 - 離隊して、御陵衛士に合流をと計るも叶わず、嘆願先の会津藩邸で抗議の切腹(あるいは斬殺)。
- 伊東一派(御陵衛士・高台寺党)人材の流出を防ぐため、また、反体制になりつつあった薩摩に近づいたことで起きた確執による粛清。
- 武田観柳斎 - 離隊後の薩摩との接近が命取りになり、銭取橋で斬殺。
- 浅野薫 - 脱走したため。
- 柴田彦三郎 - 脱走したため。
- 川島勝司 - 新選組の名をかたり勝手に金策をしたため。
倫理・道徳の徹底
- 松原忠司 - 土方歳三に斬った男の妻のことをいわれ心中またはある失策がもとで切腹をはかり、その傷で死亡ともいわれている。
- 施山多喜人 - 人妻との不倫を咎められ、切腹。
- 河合耆三郎 - 隊費会計の流用疑惑を持たれ切腹(近藤の妾の身請け費用捻出に難色を示した事が疎まれ切腹に追い込まれた、という説あり)。斬首もしくは自害とも。
- 田内知 - 愛人の浮気相手に斬られ、そのまま逃げられ、大声で助けを呼んだ。この行動が士道不覚悟とされ切腹。
- 加納惣三郎 - 辻斬り強盗の常習であったため土方歳三に待ち伏せされ、暗殺された。