西武鉄道

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テンプレート:Infobox 西武鉄道株式会社(せいぶてつどう、英称SEIBU RAILWAY Co.,Ltd.[1])は、埼玉県所沢市に本社を置く鉄道事業者である。登記上の本店所在地は東京都豊島区南池袋

東京都北西部から埼玉県南西部に路線を有する鉄道・沿線・不動産事業を行う西武グループの主要企業で、大手私鉄の一つである。また、プロ野球埼玉西武ライオンズの親会社(2009年から)である。

「西武」の名称は武蔵国の西部に由来する。また、利用客は西武鉄道の路線のことを「西武線」と呼ぶことが多く、車内放送などでも「西武線」と呼称している。

目次


特色

西武鉄道は東京急行電鉄と同じように企業の多角化が、他社よりも早く行われ、また自社の不動産が大きな利益を上げている。他社に比べ土地の買収が早く、西武沿線は勿論のこと、京浜急行電鉄沿線、千葉房総伊豆箱根地方や、遠く滋賀県にまで及んでいる。七里ヶ浜海岸を私有地として保有していて、海岸を持つ数少ない鉄道会社となっている。

昭和中期には箱根の不動産開発をめぐり小田急グループ(当時の東急系)と「箱根山戦争」と称される縄張り争いが繰り広げられた。現代では、2003年から小田急電鉄と観光地や鉄道沿線事業での提携や、共通商品の開発に乗り出して功を奏している。

鉄道事業での収入より不動産部門の方が主となっているが、2006年のグループ再編により、日本国内のリゾート関係の不動産は兄弟会社のプリンスホテル西武プロパティーズ(旧西武不動産販売)へ段階的に譲渡されている。

また、大手私鉄では唯一自社所属グループ内に百貨店などの流通系商業店を持っていない。これは、創業者である堤康次郎死後の後継ぎ争いにより、西武鉄道グループ(現、西武グループ)と西武流通グループセゾングループ、2000年代に実質解体)の2グループに分裂してしまったため。ただし、2003年のミレニアムリテイリング第三社割当増資時に和田繁明社長(当時)が堤義明会長(当時)へ打診し、西武鉄道が出資を引き受けた。2006年の西武ホールディングス設立に伴うコクドの第三者割当増資時にはミレニアムが10億円出資を引き受け、セブン&アイ・ホールディングスがミレニアム株式を現金で買上げるまでの数か月間は株式の持ち合い状態であった。

西武百貨店の小店舗として登場した西友が西武沿線に多いのは、グループ分裂前に発展過程で店舗と土地を賃貸しているのが、現在まで継続しているからである。しかし、西友が米ウォルマートの子会社になってからも西友との繋がりは未だに深く、西武鉄道の開発するニュータウンや駅改良工事後に、西友の新店舗が開店することが多い。また、西友の小売事業として発足したファミリーマートとは、駅ナカコンビニTOMONYの展開で提携している。

一方で西武鉄道グループとしても、西武プロパティーズ(旧西武商事)を介して、PePeなどの駅ビルBIG BOXアウトレットモールといった大型商業施設の運営を行っている。また、「西武観光」と称する旅行代理業部門を擁しており、一般客向けには西武線のターミナル駅構内に窓口が置かれている。

近年は東京移住者が増加傾向にある。西武鉄道の利用者の数は減ってはいないものの隣の京王電鉄などと比較すると増加の割合は約3%も西武鉄道の方が少ない(2009年度現在)。他社、特に小田急電鉄や東京急行電鉄では利用客の増加に対応し線路の複々線化が活発であるが、少子高齢化が進行すれば利用客の減少が近いうちに問題となることを予想し、西武鉄道では複々線化について歯止めをかけている。

一方、老朽化した駅施設などのリニューアルは活発に行われており、平成11年(1999年)の田無を皮切りに、野方花小金井狭山市東長崎江古田東久留米の各駅で駅舎の全面改築が行われている。

2007年からはファミリーマートと協業した駅売店「TOMONY」や駅ビル型の中小規模な駅ナカ商業施設として「Emio(エミオ)」に開業させ、駅の改築に合わせて順次展開していく見通しである。

同族経営時代

西武鉄道は2006年2月の西武グループ再構築まで長きに亘り、堤家コクドが株式の多くを保有する同族会社であった。康次郎亡き後は後継者となった堤義明による経営手腕で1960年代以降、プリンスホテルスキー場スケートリンクなどのリゾート開発と、ニュータウン/宅地開発などが東日本を中心に大規模に推し進められた。兄弟会社であったプリンスホテル(旧)の不動産物件はほとんど西武鉄道の所有であり、プリンスホテル社は運営のみを行っていた。また、建築には西武建設(旧)を用いるなど内部経済でコクド・西武鉄道グループとしての規模を拡大させ、「西武王国」と言われた。また、1980年代には堤義明は世界の富豪世界長者番付)入りを果たした。

1957年から東証一部に上場していたが、2004年に発覚した証券取引法違反事件により同年12月に上場廃止処分となり、その後のコクド・西武鉄道・プリンスホテル間での事業領域の再構築と不採算物件の売却が行われるなど、大きな転換期となった(後述)。

総会屋利益供与事件

2004年2月に総会屋の求めに応じて土地を安く譲渡させる形での利益供与が発覚し(西武鉄道総会屋利益供与事件)、総会屋側と利益供与に関わった西武鉄道と西武不動産販売(2009年に西武プロパティーズが事業承継)の役員合わせて11人が商法違反で逮捕・送検される事態となった。これにより、同年4月14日に旧西武鉄道グループ・西武ライオンズ(当時)のオーナーで西武鉄道コクド会長を務める堤義明と戸田博之西武鉄道社長が記者会見を開き、西武鉄道会長・社長職の引責辞任を発表する。これにより、同族資本の鉄道会社は東武鉄道富士急行が残るのみとなった。後任の西武鉄道社長には小柳皓正専務が昇格する形で就任した。

証券取引法違反事件

約6か月後の同年10月13日に堤義明コクド会長が急遽記者会見を開き、有価証券報告書虚偽記載(2004年3月期決算の有価証券報告書上でコクドが保有する西武鉄道の保有株数を22%過少申告していた)事を公表。コクド会長職なども辞任表明をした。実態的には、西武鉄道株式〔西武株式〕のコクド持株分の多くを西武鉄道グループ各社の従業員持株会OB関係者と堤義明コクド会長ら1000名以上の個人名義に偽装し、コクド・伊豆箱根鉄道など上位10名(社)の西武株式保有分のみで東証上場廃止基準である80%を超えていたことを伏せて株式公開していた。1000円台の堅調な値動きをしていた西武株式は発表翌日からストップ安となり、東証・証券取引等監視委員会東京地検特捜部も西武鉄道・コクド幹部への事情徴収などの調査に乗り出した。

西武鉄道は連鎖的に同じ事態が発覚した伊豆箱根鉄道とともに株式名簿管理を証券代行会社へ委託せず自社内で行っていた(東証上場企業では当時3社のみ)が、株式の電子化(2009年開始)では、証券保管振替制度によって株券ほふりの参加者(証券会社・信託銀行等)口座を通じて預託(移管)するが、株主名義人の本人確認が必要となるため、もともと電子化が導入された時点で名義偽装が発覚する虞が高かった。なお、この株主偽装は上場当初の1957年から存在したと言われている。

いっぽう、発表前の同年9月前後に西武鉄道とコクド(プリンスホテル等)を通じて取引関係のあるキリンビールサントリー東京コカ・コーラボトリングなどの複数の飲料メーカー、王子製紙ワコール日立グループ三菱電機小田急電鉄鹿島前田建設クレディセゾンなど30企業に対し、西武株式8千万株を虚偽記載であることを伏せたまま売却した。10月の虚偽記載公表後の株価下落による損失を招いたことで、株式買い戻し(購入代金の返還)請求が起こされたとともに、売却を打診したコクド・西武鉄道の幹部や堤義明前会長に対してはインサイダー容疑であわせて捜査が行われた。

これらの事態によって、東証は11月16日に『虚偽記載という不適切な情報開示』と『公益・投資者保護』を理由に西武株式の上場廃止を決定し、11月17日に整理ポスト入りさせ、12月16日を以て取引を終了し、翌17日上場廃止となった。伊豆箱根鉄道においても、西武鉄道が50%超を持株保有していると2000年度分からの有価証券報告書を訂正し、上場廃止となった。上場廃止となるのは、それまでは企業の倒産会社更生法民事再生法申請などの法的整理)や、M&Aに伴うものなどが通例であったことから、きわめて異例の事態であった。2006年のライブドア事件においても酷似のケースで上場廃止となっている。

2005年3月3日に堤義明前会長は証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載とインサイダー取引)容疑で東京地検特捜部に逮捕され、同年10月に有罪判決となったが2009年10月に執行猶予期間満了となった。この事件に際しては、コクドの幹部社員と小柳西武鉄道前社長が相次いで自殺したことが報じられている。

グループ再編へ

株式問題と並行して、2004年11月に西武鉄道とコクドは共同で『西武グループ経営改革委員会』を発足させ、2005年1月にはコクドの事業部門と西武鉄道などを新設する持株会社の傘下に入れるなどのグループ再構築を発表した。また、旧経営陣は退任し、メインバンクであるみずほコーポレート銀行(旧第一勧業銀行)副頭取で西武グループ発足後に西武鉄道の代表取締役社長となる後藤高志らが迎えられた。

再編スキームとして、

資本再構成によって、西武鉄道は鉄道事業主体の普遍的な民鉄会社となり、西武グループの再編が完了した。

西武鉄道株式については有価証券報告書の虚偽記載が上場廃止の理由であったため、2004年度内のジャスダック上場を目指していたが[2][3]、年度内上場はスケジュール的に難しく、コンプライアンス体制強化後の上場を目指すことになった[4]。2006年のグループ再編後は株式移転により西武ホールディングスの子会社となっているが、同社株主には上場廃止前と同等に西武鉄道の株主優待乗車証などが謹呈されている。そして2014年4月23日に西武ホールディングスとして東京証券取引所第1部へ上場した[5]

グループ再編後

西武グループ発足後は後藤高志代表取締役社長が西武鉄道の新しい体制を築きあげ始めた。

この新体制の鉄道事業において特徴的なのが自社のイメージチェンジである。2007年、西武鉄道が中核となる西武グループのスローガン「でかける人を、ほほえむ人へ。」が表すように、現在は他社と同じく、量はもとより質の向上にも力を入れるようになった。同年には社内に「スマイル&スマイル部」が開設され、鉄道ファンや子供に対するイベントを、年間多く実施・企画し沿線の人にもっと西武線と親しんでもらおうと考えている。

その第一陣として登場したのが西武のイメージトレイン30000系(スマイルトレイン)である。それ以前の西武鉄道を思わせる「硬い」雰囲気に一線を画し「ソフトさ」をイメージしている。

プリンスカード

2007年2月には、西武鉄道とプリンスホテル・伊豆箱根鉄道など再編後の西武グループ各社が手掛ける物販・ホテル・リゾート各施設でのポイントサービスプリンスポイント」と「プリンスポイントカード」を共同で導入。2006年9月に先行する形で提携カード「SEIBUプリンスカード」の発行がクレディセゾン・西武鉄道・プリンスホテルの提携によって開始された。同カードではクレジット決済による定期券購入が可能となり、2007年3月開始の「PASMOオートチャージサービス」へも対応している。 なお、グループ再編前の1980年代(コクド資本下)より旧プリンスホテルと西武交通などの利用に限定されたハウスカード「プリンスカード」が存在しており(旧日本信販などと提携)、従業員関係者や西武グループの上得意客向けに限定されて発行されていた。2005年4月にクレディセゾンと旧プリンスホテルが提携した「プリンスカード《セゾン》」が一般向けにも募集されるようになったが、「SEIBU プリンスカード」とはサービス面で関連性が無く、新たに新規申込する必要が生じた。

外資ファンドによる路線廃止提案と敵対的TOB

2012年10月および2013年3月、親会社西武ホールディングスの大株主である外資ファンドサーベラス・キャピタル・マネジメントは、大規模なリストラ案を株主提案した。具体的には不採算5路線(多摩川線山口線国分寺線多摩湖線西武秩父線)の廃止、埼玉西武ライオンズの売却、プリンスホテルのサービス料の値上げ、品川駅周辺の再開発案の策定とされる[6][7]。これに対し西武が拒否したため、2013年4月下旬を期限とする敵対的TOBへ発展した[8]

なお、2013年3月21日の報道でサーベラスは、「路線廃止や球団売却などを強要したことはない」と否定している[9]。また、沿線自治体(特に秩父線沿線)からは路線の存続を求める声も上がっており、若林久社長は秩父市に対して「公共交通機関なので守る」と説明している[10]

シンボルマーク

旧シンボルマーク

もともと西武軌道が使用していた社章で、西武の"西"をモチーフにしたもので、野球のボールに似た形をしている。2007年4月1日に西武鉄道とその子会社の社章が新社章に変更されたため現在の西武鉄道では使用されていないが、一部既存車両の側面にまだ旧社章が取り付けられている形式が存在する。しかし、これも現在徐々にではあるが車体更新に併せて取り外しが進行中である。また、西武グループ再編をした2006年3月27日以前の西武鉄道の子会社(西武建設や西武観光など)では現在もこの社章を使用している。

新シンボルマーク

新生西武鉄道を象徴する一環として2007年4月1日から使用が開始されている。西武鉄道のシンボル。旧社章と同じように、西武の"西"をモチーフにしている。それぞれマークの形の意味として、2つの輪は、さまざまなものが鉄道によって出会いつながる姿を、果実のようなデザインは、交流によって生まれる「実り」=「地域・社会の発展」を表現。カラーリングでは、グリーンで「自然との調和」、濃いブルーで「信頼」と「安心・安全」、明るいブルーで「新しいことへの挑戦」をイメージしている。2008年4月からは既存車両側面に表示されるようになり、同時に西武鉄道の制服もリニューアルされるなどして、多くの場所でこの社章を見かけるようになった。なお、2008年に社名ロゴのフォントも制定・変更され、「SEIBU」という英文表記もされるようになり、シンボルマークとともに全営業車両の先頭車両乗務員室扉横(8500系は車端部)に貼り出された。ただし、近年、英文表記はあまり使われなくなってきており、同社が発行する広報誌『西武鉄道かわら版』の表紙には2013年度以降、記載されなくなった。また、2014年4月の消費税率変更時に運賃表を貼りかえた際、一部駅の運賃表下にあった「SEIBU」の英文表記が「西武鉄道」の漢字表記に変更された。さらに、同年7月に9000系の9103編成が京浜急行電鉄の車両を模した塗装に変更された際には、シンボルマークと「西武鉄道」の漢字表記に変更された。

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歴史

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東村山市北山公園にて(青空を快走する黄色い電車、新101系
ファイル:Model 30000 of Seibu Railway.jpg
西武のイメージトレイン。30000系(スマイルトレイン)。

西武鉄道は、現在の池袋線系統の路線を開業した武蔵野鉄道が、新宿線系統の路線を開業していた西武鉄道(旧)を合併してできた会社である。

武蔵野鉄道

武蔵野鉄道は、1911年明治44年)10月18日に鉄道免許を取得し、1912年(明治45年)5月7日に設立、当初は巣鴨駅を起点とする計画であったが東京府池袋駅を起点にするよう指示したため1913年(大正2年)4月に計画が変更、1915年(大正4年)4月15日に現在の池袋線の一部である池袋 - 飯能間を開業した。1922年(大正11年)に池袋 - 所沢間、1925年(大正14年)に飯能までの全線を電化し、1929年(昭和4年)9月10日に吾野まで開業させた。なお豊島線は1927年(昭和2年)に、狭山線は1929年(昭和4年)に開業している。

一方、1924年(大正13年)箱根土地(後のコクド。現在のプリンスホテル)が武蔵野鉄道沿線の北豊島郡大泉村に大泉学園都市の分譲を開始。武蔵野鉄道に東大泉駅(現在の大泉学園駅)を建設の上寄贈する。翌1925年には武蔵野鉄道の株式を取得した。また、箱根土地は1928年(昭和3年)村山貯水池(多摩湖)および小平地区一帯を開発すべく、多摩湖鉄道を設立。4月6日に国分寺 - 萩山間を開業し、1936年(昭和11年)12月30日に村山貯水池まで開業させ、全通した。

1932年(昭和7年)に箱根土地社長の堤康次郎が経営危機に陥っていた武蔵野鉄道[11]の株式を買い集め、再建に乗り出す。1934年(昭和9年)8月28日、武蔵野鉄道は鉄道抵当法に基づく強制執行が実施され、運賃収入が強制管理人に差し押さえられる(1937年(昭和12年)まで)。1935年(昭和10年)には電力料金11万円滞納を理由に東京電燈から制限送電を受け、経営は一層苦境に立たされるが、1936年(昭和11年)に武蔵野鉄道と債権者の間で和議が成立する。1938年(昭和13年)、大口債権者である東武鉄道の初代社長初代根津嘉一郎らがようやく債務免除に応じ、経営再建に道筋をつけた。

1940年(昭和15年)3月12日、武蔵野鉄道は同系の多摩湖鉄道を吸収合併する。10月、堤は根津および浅野財閥(元々の親会社)から株式を取得し、過半数を確保、社長に就任した(長年、西武鉄道株式のうち約45%を箱根土地の後身会社であるコクドが保有していて、他に西武建設の保有分を合わせると関連会社による持分が過半数を占めていたのはこの一件に由来するものである)。

西武鉄道(旧)

西武鉄道(旧)は川越鉄道に始まる。川越鉄道は、1892年(明治25年)8月5日に設立し、1894年(明治27年)12月21日に現在の西武国分寺線である国分寺駅 - 久米川(仮)駅(現在の東村山駅)間を開業させた。さらに、川越鉄道は1895年(明治28年)3月21日に、現在の西武新宿線の一部である久米川(仮)駅 - 川越駅(現在の本川越駅)間を開業させた。その後、1920年(大正9年)6月1日武蔵水電に吸収合併された。武蔵水電の前身は、1906年(明治39年)4月16日川越久保町 - 大宮間を開業させた川越電気鉄道である。合併後、川越久保町 - 大宮間の路線は川越東線となった。

1921年(大正10年)10月、武蔵水電は同年に淀橋町角筈 - 荻窪村間を開業させていた西武軌道を吸収合併した。「西武」の名前はこの会社が起源であり、現在の西武鉄道が2007年3月まで使用していた西武の西という字を図案化した社章もこの会社のものであった(ただし、6000系・10000系・20000系以外の現在も残っている車種は一部をのぞき2009年現在でもその旧社章を使用しているが、更新工事を施工した車両では取り外されている)。翌1922年(大正11年)6月1日に武蔵水電は帝国電灯に吸収合併されたが、帝国電灯は鉄軌道部門を切り離し、武蔵鉄道として独立する。同社は、同年8月15日西武鉄道(旧)に社名を変更した。また、川越久保町 - 大宮駅の路線は大宮線となった。

1925年(大正14年)安比奈線南大塚 - 安比奈間開業。1927年(昭和2年)4月16日に東村山 - 高田馬場間を複線で開業。同年8月30日には、現在の多摩川線を開業させていた多摩鉄道を吸収合併した。同年には、東村山 - 川越間を電化し、高田馬場 - 川越間の直通運転を開始した。

1935年(昭和10年)12月27日、西武軌道線(淀橋町角筈 - 荻窪村間)を東京乗合自動車に委託した。委託後、同区間を譲渡(1951年)するまでの歴史は、「都電杉並線#歴史」を参照のこと。

1941年(昭和16年)、前年に川越線の開業に伴い休止していた大宮線を2月25日に廃止した。

1943年(昭和18年)6月、箱根土地が経営権を獲得。堤康次郎が社長に就任。

1944年(昭和19年)6月、戦時下の食糧不足に対応するため、沿線の耕地を利用した大規模食糧供給を目的に、食糧増産株式会社を設立した。

また1944年には、東京都からの委託によって糞尿輸送が開始された。当時都内の糞尿処理は、トラックで湾岸へ運び船で東京湾へ捨てていたが、人手不足とガソリン統制により、処理が追いつかなくなっていた。そこで東京都長官大達茂雄からの要請で、武蔵野鉄道と西武鉄道(旧)と食糧増産の3社が一体となり、専用貨車と積込所・貯溜施設を造って大規模な糞尿処理にあたることとなったのである。同年9月10日夜から普通貨車による糞尿運搬の臨時運転を開始し、11月21日には専用貨車を用いた本運転に入った。この糞尿輸送列車は、「汚穢電車」[12]「黄金電車」「黄金列車」などと呼ばれた。

この時の輸送力はあまり高いものではなく、積込所も2か所、貯溜槽も7か所しかなかった。社長の堤康次郎はさらに輸送規模を拡大させ、当時都内から排泄されていた1日約38,000の糞尿すべてを処理できるように構想を立てた。専用貨車を115両新造して輸送能力を1日20,000石に上げるとともに、両鉄道沿線の数十箇所に糞尿貯溜槽を置き、約271,000石の糞尿をためられるようにする。そして輸送は主に深夜に行い、その帰りは貨車の上に特設台を設置し、都内向けの野菜を運搬しようというものであった。

しかし衛生面などで問題が続出してしまい、糞尿輸送は次第にその輸送量を減らして行った。書類上は1953年(昭和28年)3月30日までの契約であったが、実際には1951年に輸送が休止して以降再開されないままの廃止で、堤の輸送拡大構想は結局実行されないまま終わった。

なおこの糞尿輸送が行われている最中に武蔵野鉄道と西武鉄道(旧)と食糧増産の3社が合併しているが、社名に「農業」を付して「西武農業鉄道」とした由来はこのようなことにある。

合併から現在まで

戦後、西武鉄道の復興は他社に比べ目覚ましいものだった。大手他社が国鉄モハ63形の割当てにより体制を整えようとしている中、西武鉄道では国鉄の戦災車や事故車、これらが枯渇すると老朽廃車となった木製車を大量に譲り受け、自社(当時は復興社のちに西武建設経営)の所沢車両工場で改造、修繕や木造車体の鋼体化を実施した。これにより、モハ63形新製割当ての見返りに従来車を地方私鉄に供出する義務から解放され、輸送力増強を成し遂げたのである[13]。国鉄の改造車ばかり走っていたことから、利用者からは「第2の国鉄」とまで呼ばれていた。徐々に車両数が増えると車体を新造するようになったが、台車や機械類は国鉄から譲り受けたものだった。

しかし、昭和29年(1954年)からようやく車体の完全新造が始まった。この時、登場した351系(登場当時501系)はこれから長きにわたる西武電車の基本デザイン「湘南デザイン」を確立した。この時の西武線を走っている電車と言えば、雑多な形態の電車を連結して、武蔵野台地を駆け巡るという印象が強かった。戦後の西武鉄道の方針は「質より量」で、車両の高速化はいち早く実施されてはいるものの他社では昭和20年代終盤から登場したいわゆる高性能車の導入はせず、他系列との併結を考慮し性能の統一化を図ることから、一貫して旧来の吊り掛け駆動の増備を続けていたため「見せかけの新車」と揶揄されていた。その後登場した西武初の高性能車とも言えるカルダン駆動の601系・701系電車にしても、旧来の吊り掛け駆動車との併結が前提で、機能的には動力伝達方式をアップデートしただけの代物であり、吊り掛け駆動車と併結することによってカルダン駆動本来の性能を発揮できていなかった。電動車の台車は新製されるようになったものの、付随車の台車は国鉄から譲り受けた旧式な釣合梁式のTR11系の改造品であった。従来車との混用を考慮しない、電気制動を可能とした真の意味での高性能車が導入されたのは、西武秩父線開業を控えた、実に昭和40年代中盤のことであった。

昭和38年(1963年)11月1日からは、他社ではまだ6両編成が最長で、しかも18m級車両で編成を組んでいた時に、西武鉄道では池袋-所沢間に日本の私鉄で初めて10両編成を走らせ、単位輸送力を確保した。乗車率が最大で200%を軽く超えていた時代のことであり、西武鉄道の「質より量」という方針が初めて結果につながった瞬間となった。

昭和44年(1969年)には他社より一足早く、自社のイメージの確立に乗り出し、現在でも利用者の西武鉄道のイメージである「黄色い電車」の第1号となる101系[14]が登場する。その後101系で冷房試作車が登場、翌年集中式冷房の採用が決定したのをきっかけに在来車両の高性能化[15]および冷房化が急ピッチで施行されるようになった。この過程で、昭和52年(1977年)には西武鉄道で初の本格的な4扉車かつ界磁チョッパ制御・回生ブレーキを採用した2000系も登場し、省エネルギー化や乗降時間短縮にも貢献するようになった。昭和60年(1985年)3月末現在の電車保有数は912両で、うち97%が高性能車、冷房化率も91%で関東大手私鉄中第1位に位置するようになり、20年前の「質より量」と言っていた西武鉄道と比較すれば一転したことがわかる[16]。戦後、復興の際の経営戦略が非常にユニークで他鉄道会社と異なっていることから、現在の沿線イメージ、会社イメージ共に他の関東圏私鉄と比較するとやや異質の存在として見られていることが多い[17]

他の大手私鉄では昭和20年代に東京都心部(主に東京駅有楽町など)への路線延伸申請を競い合うように行なったが、西武はその動きとは一線を画した。

昭和61年(1986年)に西武鉄道本社は東京都豊島区から埼玉県所沢市へと移転した。同時に西武グループ本社も移転している。東京都区部に路線を持つ鉄道事業者は現在も都区内に本社を置く場合が多いが、このように中心機能を東京の中心地から離した例は、他に東京都新宿区から多摩市へ移転した京王電鉄や、2013年に本社を東京都墨田区から千葉県市川市へ移転した京成電鉄がある。本社移転の狙いは、主要路線が2本交わる所沢駅を中心とした都市開発を行って沿線の開発・活性化を図ることや、沿線や輸送サービスの実態確認の容易化のためである(京王電鉄や京成電鉄の本社移転も同様の理由である)。

  • 1945年(昭和20年)9月22日 - 武蔵野鉄道は西武鉄道(旧)と食糧増産を吸収合併して西武農業鉄道に改称。これは陸上交通事業調整法に基づくものであったが、実際の合併は食糧増産に対する運輸通信省の査定に時間が掛かり、終戦後となった。
  • 1946年(昭和21年)
    • 2月14日 - 池袋線保谷 - 田無町(現:ひばりヶ丘)間複線運転開始。
    • 11月15日 - 西武農業鉄道は現在の西武鉄道に改称。バス事業を武蔵野自動車(現:西武バス)に譲渡、分社化。
  • 1948年(昭和23年)
  • 1949年(昭和24年)11月15日 - 多摩湖線本小平駅を小平駅に統合。
  • 1950年(昭和25年)
  • 1951年(昭和26年)
    • 4月1日 - 元西武軌道の路線で東京乗合自動車時代の1935年から業務を委託していた新宿軌道線(新宿駅 - 荻窪北口)を正式に東京都に譲渡。
    • 9月16日 - おとぎ線上堰 - ユネスコ村間営業開始。
    • 10月7日 - 狭山線西所沢 - 狭山湖(現:西武球場前)間営業再開(ガソリンカー運転)。
  • 1952年(昭和27年)
    • 3月21日 - 狭山線西所沢 - 狭山湖(現:西武球場前)間電化。
    • 3月25日 - 村山線高田馬場 - 西武新宿間営業開始。同時に路線名を新宿線に改称。
    • 7月15日 - おとぎ線多摩湖ホテル前 - ユネスコ村間を地方鉄道に転換し山口線に改称(おとぎ線・おとぎ列車は愛称として残る)。
  • 1953年(昭和28年)
  • 1954年(昭和29年)
  • 1957年(昭和32年) - 本線での蒸気機関車運用廃止。
  • 1958年(昭和33年)
    • 9月16日 - 新宿線から小平、萩山経由多摩湖(現:西武遊園地)への直通運転開始。
    • 12月19日 - 新宿線柳瀬信号所 - 所沢間複線運転開始。
  • 1959年(昭和34年)
  • 1960年(昭和35年)
    • 5月25日 - 池袋線秋津 - 所沢間複線運転開始。
    • 11月 - 新宿線西武新宿 - 上石神井間で6両運転開始。
  • 1961年(昭和36年)
    • 551系登場
    • 9月20日 - 多摩湖線0.4km延伸、多摩湖駅(現:西武遊園地駅)新設。
    • 12月、池袋線池袋 - 所沢間で急行8両運転開始。新宿線西武新宿 - 田無間で6両運転開始。
  • 1962年(昭和37年)
  • 1963年(昭和38年)
    • 池袋線池袋 - 所沢間で私鉄初の10両運転開始。
    • 701系通勤電車登場。
  • 1964年(昭和39年)
  • 1965年(昭和40年)
    • 2月18日 - 保有車両数400両突破。
    • 11月5日 - 池袋線所沢 - 西所沢間複線運転開始。
  • 1966年(昭和41年)
  • 1967年(昭和42年)
    • 1月13日 - 新宿線西武新宿 - 田無間で急行8両運転開始。
    • 6月1日 - 急緩行列車選別装置使用開始。
    • 10月28日 - 新宿線所沢 - 新所沢間複線運転開始。
    • 11月7日 - 上水線小平 - 萩山間複線運転開始。
    • 11月11日 - 801系通勤電車登場。
  • 1968年(昭和43年)
    • 5月15日 - 拝島線の玉川上水 - 拝島間営業開始。上水線を拝島線と改称。
    • 11月12日 - 国分寺線恋ヶ窪 - 羽根沢信号場間複線運転開始。
    • 11月13日 - 池袋線武蔵藤沢 - 入間市間複線運転開始。
  • 1969年(昭和44年)
    • 3月5日 - 西武初の黄色い電車である101系通勤電車が登場した(当時は黄色とベージュのツートン、非冷房)。
    • 9月26日 - 新宿線新所沢 - 入曽間複線運転開始。
    • 10月1日 - 南入曽検車区(現:車両基地)開設。
    • 10月2日 - 池袋線仏子 - 笠縫信号所間複線運転開始。
    • 10月14日 - 西武秩父線営業開始とともに「レッドアロー」こと5000系特急車登場。ATS使用開始(多摩川線、安比奈線、山口線をのぞく)仏子-西武秩父間でCTC使用開始。
    • 12月16日 - ITV(駅ホーム監視用テレビ)使用開始。
  • 1970年(昭和45年)
    • 1月1日 - 横瀬検車区(現:車両基地)開設。
    • 8月16日 - 踏切支障検知装置使用開始。
    • 11月20日 - 池袋線小手指駅開業。
  • 1972年(昭和47年)7月1日 - 通勤型初の冷房車101系試作冷房車登場。
  • 1973年(昭和48年)
  • 1974年(昭和49年)
    • 3月1日 - 電車行先方向幕を全列車に装備、使用開始。
    • 9月6日 - 多摩川線単線自動化及びATS使用開始。
  • 1975年(昭和50年)
    • 3月20日 - 池袋線入間市 - 仏子間複線運転開始。
    • 4月1日 - 西武新宿駅に群管理式券売機導入。
    • 6月2日 - 新宿線西武新宿 - 本川越間で急行10両運転開始。
    • 6月16日 - 定期乗車券集約発売開始。
    • 11月26日 - 新宿線入曽 - 入間川(現:狭山市)間複線運転開始。
    • 12月8日 - 西武新宿 - 拝島・多摩湖(現:西武遊園地)間急行10両運転開始。
  • 1976年(昭和51年)
    • 3月1日 - 所沢 - JR新秋津間、貨物連絡設備竣工。同時に池袋・国分寺両駅の貨物中継を新秋津駅に変更。特急レッドアローの毎時運転開始。
    • 12月1日 - 列車無線を安比奈線、山口線をのぞく全線で使用開始。
  • 1977年(昭和52年)
    • 3月3日 - 西武新宿ビルオープン。
    • 4月1日 - 新宿線に西武初の界磁チョッパ制御車、4扉の2000系通勤電車が登場する。2000系登場に従い、1980年頃に501系(2代目)とほぼ同時期に351系が本線系(新宿線系統・池袋線系統)からは運用終了。当時、3編成9両のみ多摩湖線のみ残る。
    • 12月19日 - 新宿線西武新宿 - 新所沢間準急10両運転開始。小平 - 多摩湖(現:西武遊園地)間折り返し運転開始。
  • 1978年(昭和53年)
  • 1979年(昭和54年)
    • 3月15日 - 変電所集中制御システムにコンピュータ導入。
    • 4月27日 - 狭山ステーションビルオープン。
    • 12月7日 - 拝島線萩山 - 小川間複線運転開始。
  • 1970年代中盤頃 - 正確な時期は不明だが、2009年8月31日までの長期間使用されたドアステッカーが掲示されるようになる。客用ドアの窓ガラスの真ん中に外側から貼られており、「開くドアーにご注意」「手を引きこまれないように [西武鉄道]」と注意書きが書かれている。真ん中に黄色い(晩年はオレンジも)手を模したものが描かれ、下部には広告があるもの。厳密には前述した注意書きの文字の書体が1992年、1998年に変更されており、初代文字が石井ゴシック、1998年以降の文字はモリサワ新ゴである。
  • 1980年(昭和55年)
  • 1982年(昭和57年)
    • 4月1日 - 西武新宿駅にPRCを導入、使用開始。
    • 6月26日 - 運転指令を所沢に移転。
    • 9月13日 - 遊園地前 - 西武遊園地間地方鉄道免許。
    • 10月 - 「西武ライオンズ '82パリーグ優勝記念乗車券」発売。
    • 11月 - 「西武ライオンズ '82日本シリーズ優勝記念乗車券」発売。
  • 1983年(昭和58年)
    • 10月 - 「西武ライオンズ '83パリーグV2優勝記念乗車券」発売。
    • 10月1日 - 西武有楽町線新桜台 - 小竹向原間開業。
    • 11月 - 「西武ライオンズ '83日本シリーズV2優勝記念乗車券」発売。
    • 11月10日 - 保有車両数900両突破。
    • 11月27日 - 池袋線に西武最後の3ドア・ツートンカラーの3000系通勤電車登場。
    • 12月1日 - 拝島線武蔵砂川 - 西武立川間複線運転開始。
    • 12月12日 - 拝島線武蔵砂川駅開業。
    • 801系の新性能化・黄色塗装化完了をもって、801系・701系電車の新性能・全黄色塗装化終了。
  • 1984年(昭和59年)5月14日 - 案内軌条式への改良のため、山口線営業休止。
  • 1985年(昭和60年)
    • この頃までに本線(新宿線・池袋線)からは赤電が引退、運行終了(当時、多摩湖線・多摩川線のみ残る)。山口線新交通システムとして再開業し、おとぎ線時代に開業した一部区間が廃止。
    • 4月25日 - 国鉄(現 JR東日本)中央線方面からの野球開催時の利便向上のため山口線新交通システム開業と同時に野球開催日のみ多摩湖線で臨時の「準急」が運行開始。
    • 6月1日 - ATS更新(多摩川線をのぞく)。停車場をのぞき出発信号機が進行定位になる。ホーム自動放送変更、声優も交代(声優不明)。
  • 1986年(昭和61年)
    • 3月23日 - 新宿線田無駅構内にて列車追突事故が発生。この事故で200名余の負傷者が出て、損傷の激しかった8両が廃車。この事故はブレーキシューに雪が挟まったことが原因と判明し、その対策として全形式に耐雪ブレーキが装備された。
    • 8月5日 - 本社を東京都豊島区池袋本町から埼玉県所沢市くすのき台(現在地)に移転。
    • 10月 - 「西武ライオンズ '86パリーグ優勝記念乗車券」発売。
    • 11月 - 「西武ライオンズ '86日本シリーズ優勝記念乗車券」発売。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月5日 - 拝島線西小川信号所使用開始。
    • 3月9日 - 小川変電所使用開始。
    • 5月25日 - 航空公園駅開業。この航空公園駅より当駅次駅前駅の案内表示サイン類の更新開始。
    • 8月1日 - レッドアローの1編成6両中、3両が禁煙車化、公衆電話も設置。
    • 10月 - 「西武ライオンズ '87パリーグV2優勝記念乗車券」発売。
    • 11月 - 「西武ライオンズ '87日本シリーズV2優勝記念乗車券」発売。
    • 11月20日 - CTC区間を高麗 - 西武秩父間に変更。
    • 12月10日 - 池袋線石神井公園 - 富士見台間立体交差化工事完成。
  • 1988年(昭和63年)
    • 黄色い電車(701系、801系、401系、旧101系)の初の廃車開始。多摩川線最後の赤電571系の廃車をもって多摩川線からも赤電が消滅する。
    • 701系、801系、401系、旧101系の置き換えとして新宿線に新2000系通勤車登場。
    • 4月1日 - プリペイドカードレオカード発売開始。レオカードに対応した平成初代券売機登場。
    • 4月27日 - 池袋線東飯能 - 高麗間一部高架竣工。
    • 5月12日 - 誤通過防止装置使用開始。
    • 6月1日 - 弱冷房車登場。
    • 10月 - 「西武ライオンズ '88パリーグV3優勝記念乗車券」発売。
    • 11月2日 - 拝島線東大和市 - 玉川上水間複線運転開始。
    • 11月4日 - 2扉セミクロスシート4000系近郊型車登場。池袋線・新宿線の最高速度を105km/hに引き上げ。
    • 11月 - 「西武ライオンズ '88日本シリーズV3優勝記念乗車券」発売。
    • 11月16日 - 池袋線武蔵丘信号所(現:信号場)開設。
  • 1989年(平成元年)
    • 3月16日 - 駅管区制の導入。
    • 3月23日 - 保有車両数1000両突破。記念乗車券発売。
    • 3月31日 - 所沢、萩山鉄道電話局、デジタル電子交換機導入。
    • 4月1日 - 秩父鉄道への直通運転開始(飯能 - 三峰口野上)。「秩父鉄道直通運転開始記念乗車券」発売。
    • 12月14日 - 新宿線新狭山 - 南大塚間複線運転開始。
    • 12月15日 - 多摩川線ATS更新。
  • 1990年(平成2年)
    • 6月30日 - 西武最後の赤電だった351系が最後の走行路線・多摩湖線でも運用終了・形式消滅。同時に全車両の冷房化・高性能化を達成。いわゆる「黄色い電車」に全車両統一(当時、101系・301系と3000系のみ黄色とベージュのツートン)。351系さよなら運転・イベントが行われた。「351系さよなら記念乗車券」を発売。
    • 制服を一新。
    • 9月16日 - 玉川上水車両管理支所(現:車両基地)開設。
    • 9月 - 「西武ライオンズ '90パリーグ優勝記念乗車券」発売。
    • 11月 - 「西武ライオンズ '90日本シリーズ優勝記念乗車券」発売。
  • 1991年(平成3年)
    • 2月1日 - 清瀬第3号踏切立体交差化工事完成、使用開始。
    • 3月9日 - 自動改札機導入、豊島園駅から使用開始。
    • 3月15日 - 西武研修センター使用開始。
    • 3月16日 - 特急券のオンライン発券サービススタート。オンライン発券サービス開始に伴い、初代特急券券売機登場。
    • 3月29日 - 拝島線小川 - 西小川信号所間複線運転開始。
    • 5月11日 - 新宿線鷺ノ宮駅北口駅ビルオープン。
    • 7月27日 - 新宿線狭山市 - 新狭山間複線運転開始。
    • 9月5日 - 西武本川越ステーションビルオープン。
    • 9月 - 「西武ライオンズ '91パリーグV2優勝記念乗車券」発売。
    • 11月 - 「西武ライオンズ '91日本シリーズV2優勝記念乗車券」発売。
    • 12月12日 - 都営12号線(現:大江戸線)との連絡運輸開始。
  • 1992年(平成4年)
    • 1月14日 - 変電所集中制御システム更新。
    • 3月15日 - 車いす用階段昇降機を練馬駅にて初導入。
    • 4月1日 - 当時の運行管理システムの老朽化に従い、西武鉄道全線で運行管理システムの更新を実施した (SEMTRAC)。新しいホーム自動放送の声優は新宿線・池袋線では主に上り線担当の女性声優は河本俊美、主に下り線担当の男性声優は中村健治。なお、いままでは「まもなく○番ホームに電車がまいります。白線の内側でお待ちください または、白線の内側までお下がりください」としか言わなかったものがこの時から種別、行き先、両数、先着するか、途中の駅で優等種別に乗り換えれば早く着くかどうかも分かるように改善された。
    • 4月8日 - 所沢総合管理事務所使用開始。
    • 6月1日 - 池袋線から初の10両固定編成、6000系ステンレス通勤車登場。
    • 9月 - 「西武ライオンズ '92パリーグV3優勝記念乗車券」発売。
    • 10月23日 - 西武飯能ステーションビルオープン。
    • 11月 - 「西武ライオンズ '92日本シリーズV3優勝記念乗車券」発売。
  • 1993年(平成5年)
    • 2月10日 - 回数券発売対応マップ型平成2代目券売機登場(ただしこの2代目はレオカード非対応)。回数券を裏が白い非磁気券から裏が黒い完全磁気券化。
    • 5月12日 - 天皇・皇后、秩父へ(池袋 - 西武秩父間乗車)
    • 12月6日 - 新宿線に「特急ニューレッドアロー10000系登場。新宿線に朝ラッシュ時の上りのみ、「快速」、「通勤急行」運行開始。特急停車駅に入間市駅を追加。
    • 12月11日 - 101系の車体更新車・10両固定編成の9000系通勤電車登場。
    • 西武鉄道初のLEDによる行先・種別・発車時刻案内表示器を、この年から西武新宿駅、池袋駅、所沢駅から設置開始。1999年までにかけて主要駅(主に急行停車駅全駅と各駅停車のみ停車駅の一部)すべてに設置され、幕式などよる旧型行先・種別・発車時刻案内表示器を置き換えた。
  • 1994年(平成6年)
    • 8月8日 - 新宿線にも6000系ステンレス通勤車登場。
    • 10月1日 - 池袋駅新特急ホーム使用開始。
    • 10月15日 - 池袋線にも「特急ニューレッドアロー」10000系登場。
    • 12月7日 - 西武有楽町線新桜台 - 練馬延伸、営業開始。練馬高野台駅開業と同時に「西武鉄道池袋線練馬高野台駅開業記念乗車券」発売。
    • 主要駅のみで発車メロディの使用を開始した( - 1999年)。
    • レオカード対応平成3代目券売機登場(この券売機はSFレオカードにも対応)。
  • 1995年(平成7年)
    • 9月1日 - 時差回数券、土・休日割引回数券発売開始。
    • 10月14日 - この日と15日に「特急レッドアロー」5000系さよなら運転実施。
  • 1996年(平成8年)
    • 特急券の発売駅全駅で端末更新。2代目特急券券売機登場。特急券が全発売駅・全券売機で裏が白い非磁気券から裏が黒い磁気券に更新(旅行代理店の一部は現在も非磁気券)。
    • 3月28日 - 多摩湖線(国分寺 - 西武遊園地間)で運行管理システム (SEMTRAC) の使用開始。
    • 4月1日 - 多摩川線ワンマン運転開始。所沢 - 東横瀬間貨物輸送廃止。
    • 3月28日 - 野球シーズン時の臨時増発を若干縮小、この年より多摩湖線の野球開催日臨時「準急」が廃止され1985年以来11年ぶりに再び多摩湖線は種別が「普通」のみになり、それまで通過していた新宿線からの直通快速急行停車駅に八坂、武蔵大和を追加。4両のみ停車対応だった八坂、武蔵大和の2駅が8両編成停車対応になる。
    • 5月25日 - E851形電気機関車さよなら運転実施。
    • 12月3日 - 池袋線に6000系アルミ通勤車登場。
    • 多摩川線・多摩湖線から701系・401系が運用終了。
  • 1997年(平成9年)
    • 西武グループウェブサイト開設と同時に西武鉄道ウェブサイト開設。
    • 2月21日 - 701系・401系が運用終了・形式消滅。701系・401系さよなら運転を実施(701系1編成4両が西武新宿-西武球場前間を事前に抽選で当選した乗客を乗せて臨時往復、401系2編成4両が池袋-西武球場前間を事前に抽選で当選した乗客の乗せて臨時往復した)。さよならイベントが西武球場前駅構内で行われた。
    • 3月7日 - 保有車両数1200両突破。
    • 4月26日 - 特急レッドアロー利用客1億人突破。
    • 8月2日 - 池袋線桜台 - 練馬間立体交差化工事完成。
    • 12月13日 - 池袋線中村橋 - 富士見台間立体交差化工事完成。
  • 1998年(平成10年)
  • 1999年(平成11年)
    • 4月 - 田無駅の自動改札化をもって、多摩川線と武蔵横手駅 - 横瀬駅以外の全駅で自動改札化完了。
    • 6月1日 - 使用済乗車券再生資源活用開始。
    • 10月14日 - 「西武秩父線開通30周年記念入場券」発売。
    • 11月11日 - 「平成11年11月11日 1づくし記念乗車券」発売。
    • 1999年(平成11年)- 2000年(平成12年)までにかけて新宿線・池袋線の大半の駅で発車メロディの変更を実施した。車掌の手笛での発車の合図を廃止し(ワイヤレスマイク不具合によるメロディ再生不能の場合の、手笛合図による代用をのぞく)、多摩川線と池袋線・西武秩父線の一部(前者は東飯能駅 - 吾野駅間・後者は吾野駅 - 横瀬駅間)をのぞき各駅停車しか停まらない駅でも発車メロディが鳴るようになった。同時に約50種類前後あったメロディが全く違うメロディ6種類のものとなり(ただし萩山・西武遊園地・西武秩父・武蔵境・白糸台・是政の各駅は例外)、メロディの後の男女声優の声による「電車が発車します、ご注意下さい」の案内が廃止。
  • 2000年(平成12年)
    • 2月20日 - 新宿線に20000系通勤電車が登場。
    • 3月4日 - 「平成12年3月4日 春うらら1・2・3・4カウントアップ記念乗車券」発売。
    • この年から翌年にかけて、客室窓に注意書きステッカーが貼られた(2007年7月 - 8月に現行のデザインのものへ変更)。
    • 6月15日 - 所沢車両工場閉鎖、50年の歴史に幕を下ろす。
    • 6月16日 - 武蔵丘車両検修場開設。
    • 7月1日 - 使用済定期乗車券再資源活用開始。
    • 10月1日 - 「SFレオカード」発売開始。
    • 10月14日 - 共通乗車カードシステムパスネット導入。パスネット導入に従い、1988年導入のレオカードのみ対応平成初代券売機、多摩川線以外の本線系全駅でマップ形の2代目と通常の3代目に交換終了。
    • 12月22日 - 武蔵丘車両検修場がISO14001を取得。
  • 2001年(平成13年)
    • 3月4日 - 池袋線練馬 - 中村橋間立体交差化工事完成(逆立体化)。
    • 4月1日 - すべての自動改札機がカードの二枚重ね対応完了。ペットの車内への持ち込み無料化。フェアスルーシステム(不正乗車防止システム)導入。
    • 12月6日 - 池袋線笠縫信号所 - 飯能間複線運転開始。
    • 12月15日 - ダイヤ改正で新宿線から朝ラッシュ上りのみの「快速」廃止。中村橋 - 練馬高野台間高架複々線使用開始。
    • 踏切支障報知装置の注意書きをこの年、全箇所の踏切で更新。「非常の際は電車がもどらなくなるまでこのボタンを押してください 非常時以外にボタンを押すと処罰されます」から「非常の際はこのボタンを押してください」と短文へ改められた。
  • 2002年(平成14年)
    • 2月28日 - 一般認定鉄道事業者として認定を受ける。
    • 3月6日 - 西武球場前駅改札を一部改装、駅務員による売店業務を開始。
    • 4月1日 - 日本民営鉄道協会に加入。ウェブサイト上での運行状況の提供を開始。
    • 9月1日 - お忘れ物取扱システム導入。駅シェルパ開始。
  • 2003年(平成15年)
    • 3月12日 - ダイヤ改正で池袋線から「区間準急」廃止。練馬 - 中村橋間高架複々線使用開始。飯能駅 - 西武秩父駅間ワンマン運転開始。芝桜の開花シーズンの4月下旬 - 5月上旬とイベント時、12月の秩父夜祭時以外は通常は飯能駅 - 西武秩父駅間の区間列車は原則として4000系4両ワンマン車のみの運行となる。
    • 6月2日 - 池袋線で列車情報装置使用開始。
    • 8月8日 - 旅行代理店での特急券発売開始。
    • 9月 - 11月までにホームの自動放送が「白線の内側で…」から「黄色い線の内側で…」へ変更された。
    • 初代のレオカードのみ対応の初代券売機多摩川線からも撤去、全線から平成初代レオカード対応券売機消滅。
    • 平成4代目のPASMO対応タッチパネル式券売機が登場。西武鉄道初のタッチパネル導入になる。
  • 2004年(平成16年)
    • 春に総会屋への利益供与問題、10月には有価証券報告書虚偽記載問題が相次いで浮上し、西武グループに君臨して来た堤義明(康次郎の三男)が会長を退任。株価は急落し、東証はペナルティとして、翌11月16日の取引終了後に監理ポストから整理ポストへ移動させ、1か月後の上場廃止を決定した。西武はジャスダックへの上場を表明していたが、上場申請が認められるかどうかは不透明であり、西武鉄道は経営上の岐路に立たされることになった。さらに、2005年(平成17年)3月3日に義明が証券取引法違反(有価証券報告書虚偽記載並びに内部者取引)容疑で逮捕されたため、国土交通省鉄道局は西武鉄道に対し処分を行ったが、「今回の逮捕は有価証券報告書虚偽記載問題によるものであり、鉄道事業の基本である安全運行に直接関わるものではない」として、厳重注意処分に留めた。
    • 1月13日 - 携帯電話の運行状況の検索サービスを開始。
    • 3月27日 - 車体広告電車運転開始(池袋線・新宿線)。
    • 5月24日 - 西武鉄道企業論理規範制定。
    • 6月10日 - 新宿線で列車情報装置使用開始。
    • 7月26日 - 第1回企業論理委員会開催。
    • 12月16日 - 企業論理ホットライン開設。
    • 12月 - 西武最初の黄色電車だった(製造当初は西武イエローと西武ベージュのツートンカラー)旧101系が多摩川線以外の各線(ただし、西武有楽町・山口線は登場当初から走ったことがない)での運用終了。
  • 2005年(平成17年)
    • 5月9日 - 池袋線・新宿線に女性専用車両導入。
    • 6月28日 - 執行役員制度導入。
    • 7月3日 - 1992年から使用していた運行管理システムを老朽化に伴い、池袋線系統で13年ぶりに更新した。それによるホーム自動放送の変更に伴い、声優が上りは豊田真由美・下りは関根正明に交代した。
    • 10月31日 - 有楽町線直通電車に女性専用車両導入。
    • 11月9日 - 電源二重化工事完成(池袋 - 武蔵丘・西武新宿 - 本川越)。
  • 2006年(平成18年)
    • この年から女性の駅員が採用されるようになる。
    • 2月1日 - 池袋駅、高田馬場駅、所沢駅にAEDを初設置。
    • 3月27日 - 西武グループの再編が行われ、西武鉄道西武ホールディングスの子会社になる(持株会社方式)。西武グループ企業論理規範が制定されるに伴い西武鉄道企業論理規範が廃止される。グループビジョン策定。
    • 4月1日 - 西武鉄道お客さまセンター開設。
    • 4月27日 - 普通乗車券・特急券の払い戻し手数料が100に統一された。
    • 9月24日 - 新宿線系統でも運行管理システムが14年ぶりに更新。前日にホーム自動放送の変更を実施。
    • 10月1日 - 特急レッドアローを完全禁煙車化。特急券の発売駅全駅で端末更新。3代目特急券券売機登場。
    • 11月11日 - 「小江戸川越鉄道開設111周年記念乗車券」発売。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月18日 - PASMO導入。自動改札機のない多摩川線や西武秩父線(武蔵横手 - 横瀬間)などの駅にもICカード専用簡易改札機が設置された。それに伴い、本線系統での全駅更新に先駆け、多摩川線全駅で券売機が平成4代目のPASMO対応タッチパネル式自動券売機に置き換えられた。同日、JR東日本Suicaと相互利用開始。
    • 3月28日 - 天皇・皇后川越へ(西武新宿 - 本川越間往復乗車)
    • 4月1日 - 新シンボルマークの採用及び、コーポレートカラーの制定を発表[1]した。
    • 4月27日 - 早期地震警報システム導入。
    • 5月8日 - PASMO導入に合わせ、特急券のインターネット予約サービスを開始。
    • 5月14日 - 自社で初めてお客さま満足度調査「アンケート配布調査」を実施。
    • 6月21日 - 踏切安全ホットラインを導入。
    • 6月27日 - 遠隔放送装置を導入。放送範囲は、全駅一斉、複数駅指定、駅個別の3種類であり、駅構内のうち、上りホーム、下りホーム、コンコースの3エリアである。優先順位は、電車の発車メロディ、車掌とホーム係員のワイヤレスマイク放送、遠隔放送、電車の行先種別を案内する自動放送、の順である。
    • 7月27日 - 簡易筆談器を小竹向原駅をのぞく全駅に設置。
    • 8月16日 - 新宿線で約40年ぶりに女性車掌が登場し乗務開始。
    • 12月3日 - 吾野変電所、正丸変電所に環境配慮型蓄電装置の導入により、飯能 - 西武秩父間で、常時回生ブレーキ車の走行が可能になる。
    • 12月8日 - 「多摩川線開通90周年記念乗車券」発売。
    • 1987年の航空公園駅以来、20年ぶりに拝島駅より当駅次駅前駅の案内表示サイン類の更新開始。
  • 2008年(平成20年)
    • 1月10日 - パスネット「SFレオカード」発売終了。
    • 3月9日 - 池袋線系統所属車を皮切りに新シンボルマークを車両に貼付。
    • 3月15日 - 初代レオカード使用終了。
    • 3月27日 - 18年ぶりに制服を一新(ただし、実際には1990年以来18年ぶりにもかかわらず、公式発表では20年ぶりとなっている)。
    • 4月26日 - 新宿線に30000系通勤車が登場。
    • 6月14日 - 東京地下鉄副都心線乗り入れ開始。新宿線で「拝島快速」運行開始。遅延証明書をウェブサイト上で発行開始。
    • 7月16日 - 新宿線で約60年ぶりに女性運転士が登場し単独乗務開始。
    • 8月6日 - 固定編成の車両(3000系、9000系、6000系、20000系と30000系の一部の5車種が該当)のみ、車両内側ドアに点字案内を設置。
    • 11月22日 - 列車非常通報装置全駅(小竹向原駅をのぞく)に設置完了。
  • 2009年(平成21年)
    • 2月 - プリンスホテルから埼玉西武ライオンズの株式譲渡を受け、子会社化。
    • 4月1日 - 小田急電鉄などと共に関東私鉄では初めてスルッとKANSAI協議会と提携し、この日より同協議会と連携して資材の共同購入を開始。
    • 4月6日 - 埼玉県内初で小手指駅、西武球場前駅、航空公園駅の3駅で駅の緑化に取り組む。
    • 12月14日 - 西武鉄道ウェブサイトをリニューアル。西武車両のウェブサイトが閉鎖。
  • 2010年(平成22年)
    • 1月27日 - 同年3月6日からのダイヤ改正で西武ドームでの野球開催日の試合終了後、狭山線から池袋線に直通する臨時急行列車が運行されることが発表される。スポーツ新聞の記者が、これを埼玉西武ライオンズに雄星選手が入団したことによるものと推測したため、発表翌日のスポーツ新聞に「雄星ダイヤ」などと報じられた。
    • 3月28日 - E31形電気機関車さよなら運転実施。「E31形さよなら記念乗車券」発売。
    • 6月23日 - 同日に行われた株主総会により代表取締役社長が後藤高志から白山進に交代。後藤は取締役会長に就任。
    • 10月16日 - プロバスケットボール・bjリーグに所属する埼玉ブロンコスとオフィシャルスポンサー契約。
  • 2011年(平成23年)
    • 7月4日 - 次世代認定マーク「くるみん」を取得。
    • 10月25日 - 「第10回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」において、『都市緑化機構理事長賞/壁面・特殊緑化部門』を受賞。
  • 2012年(平成24年)
    • 3月 - 窓口処理機更新に合わせ、新たに特急券発売機能が追加され23駅で使用。
    • 6月30日 - 新宿線の快速急行と拝島快速を廃止。
  • 2013年(平成25年)

鉄道事業

ファイル:Seibu Railway Linemap.svg
路線図(クリックで拡大)

路線

現有路線の総延長は179.8km、旅客営業キロは176.6kmで日本の大手私鉄では5番目に長い営業キロを持つ(東京地下鉄が発足し大手私鉄に加わった2004年4月以降)。成立や運転系統により、池袋線系と新宿線系におおむね大別できる。また、本線(池袋線・新宿線)から完全に独立した路線として多摩川線がある。

池袋線系

新宿線系

新交通システム

独立線

休止路線

廃止路線

譲渡路線

過去構想路線・未成路線

  • 飯能短絡線元加治駅-飯能駅間から東飯能駅への短絡線):かつて運行されていた貨物列車や特急列車の一部、武蔵丘車両検修場武蔵丘車両基地への回送電車が飯能駅での方向転換を避けるため構想されているが、地元住民の根強い反対で実現に至っていない。敷設用地は取得済み。
  • 吉祥寺線(保谷-東伏見-吉祥寺):構想のみで終わる。
  • 多摩ニュータウン線(多摩川線是政駅から多摩ニュータウン方面までの延伸):多摩ニュータウン開発規制領域以外の土地が少なかった上、武蔵境駅で接続する国鉄(当時)中央線の混雑をさらに助長するとの判断から鉄道敷設免許申請が取り下げられたため[19]、構想のみで終わる。
  • 西武秩父線(西武秩父駅から軽井沢方面までの延伸):構想を続けているが実現に至っていない。

他社乗り入れ路線

現在実施中の乗り入れ

連続立体交差化進行状況

ファイル:Nerima-Sta-N.JPG
高架化された池袋線練馬駅

西武鉄道の路線では他の大手私鉄に比べて路線の連続立体交差化が遅れており、未だに開かずの踏切が多く点在する。

2013年10月時点で、池袋線は桜台駅 - 石神井公園駅までが高架化され、現在は石神井公園駅 - 大泉学園駅付近までの高架化工事が実施されている。山間部を走る西武秩父線には自動車の踏切は存在しない。同線が道路と交差する箇所は巨大コンクリート橋かガーター橋で道路を跨いでいる。連続立体高架ではないが、池袋線北飯能信号場 - 武蔵丘信号場間と西武秩父線横瀬駅 - 西武秩父駅間が高架線となっている。また、西武有楽町線にも踏切は存在しない。

新宿線は高田馬場駅 - 西武新宿駅までと西武柳沢駅 - 田無駅までが高架であるが、その他の区間においては平面交差がほとんどであり、池袋線と比較しても立体化の遅れが際立っているものの、中井駅 - 野方駅間、東村山駅付近の連続立体交差化が予定されている。また、拝島線は萩山駅 - 小川駅間と小川駅 - 玉川上水駅間が高架線となっている。

保安装置

西武鉄道の路線では西武有楽町線をのぞく全線でATSを使用している。このうち、新交通システムの山口線をのぞく全線では高周波連続誘導車上速度照査式ATSを、山口線では点制御による多情報変周式ATSをそれぞれ採用している。西武有楽町線では西武線で唯一のATCを採用している。

山口線と西武有楽町線をのぞく全線で使用されている高周波連続誘導車上速度照査式ATSは、他のATSや初期型のATCよりも高性能な保安装置である。AF軌道回路を用いたATSは西武鉄道のほかに阪神電気鉄道阪急電鉄山陽電気鉄道相模鉄道で採用例があるが、西武鉄道ではパターン式となっている。過去に西武線ではAM系自動空気ブレーキ車や貨物列車が走行していたことから、ブレーキ性能別に制御する必要があるためATS作動時には非常ブレーキがかかる。制限速度以下になると自動的に緩解する。分岐上では軌道によって信号を送ることができないため、ループコイルを使用している。JR福知山線の脱線事故を受けて、急な曲線、分岐器(ポイント)箇所等の制限速度に対しても、列車を自動的に減速、または停止させる機能を追加した装置への更新を行い、2010年6月に完了した。

西武有楽町線で使用しているATCは、レールに設けられた軌道回路に先行列車の位置及び進路の条件に応じて作成されたATC信号(速度信号)を流し、車内では列車の許容最高速度を示す信号を連続して現示、その信号現示に従って列車の速度を自動的に制御する方式である。かつて東京地下鉄各線や常磐緩行線で使わていたATC-4型とほぼ同じもので、安全性は高いものの今となっては陳腐化が否めず、非常に効率が悪い保安装置である。西武有楽町線は全駅の出発信号機が停止定位であり、このATCにより駅停車時に段階的に何度も減速するために制動距離が長くなってしまっている。

自動案内放送

駅自動放送

2005年に更新された新型自動放送は、担当声優は上りが豊田真由美・下りが関根正明が担当しているが[20]、多摩川線など駅の設備上の都合では異なる場合がある。

また、西武鉄道では一部駅をのぞいて独自の発車メロディーを使用している。1994年に使用を開始し、最盛期には50以上もの種類が存在していた。駅・ホームごとに異なっていて当初は主要駅にしか導入されていなかったが、その後は各駅停車のみの停車駅にも導入されている。しかし、種類は6種類まで絞り込まれている。私鉄の中では京阪電気鉄道阪神電気鉄道などと並んで発車メロディーの採用は早かった。一部駅では旧オリジナル発車メロディーを現在も引き続き使用している。高田馬場駅、上井草駅椎名町駅、大泉学園駅、西所沢駅(1,2番ホーム)、西武球場前駅、狭山市駅、本川越駅ではご当地ソングを採用したご当地発車メロディーとなっている。 テンプレート:See also

車内自動放送

車内自動放送は、1992年登場の6000系から搭載が始まり、同年以降に製造された新型車両と、2006年度以降に更新された2000系(2031Fが初)、新101系のワンマン仕様車に搭載されている。車内自動放送は本線通勤車用、特急車用、山口線用、多摩湖線用、多摩川線用の5種類が存在する。2008年東京地下鉄副都心線開業・相互直通開始に伴い更新され、これまで日本語のみだったのがさらに英語も加えられた。

日本語の声優は1992年当初から石毛美奈子[21]が(ただし、1985年 - 2003年までのレオライナー8500系車両および2008年以前の多摩川線はのぞく)、英語の声優は初の英語車内放送採用の2008年からクリステル・チアリが担当している。更新前の自動放送と比べ日本語はかなり簡略化されたが、これは車掌の肉声によってわかりやすい情報を提供するためだとしている。

特急以外の自動放送は基本的に、日本語では列車種別案内、次駅停車案内(優等列車の場合は次々駅停車案内も放送される)、乗換案内、出口案内などを行い、英語では出口案内以外の日本語放送と同じ内容を案内する。山口線では西武ドームで試合が行われる日、また土曜・休日は西武園ゆうえんちの宣伝放送[22]がそれぞれ流れる。特急車用の自動放送では日本語と英語で列車種別案内、座席案内、車内設備案内、禁煙案内、次駅停車案内が放送される。停車駅接近時は、両国言語で停車駅接近案内、出口方向案内、乗換案内が放送される。また終点の時は忘れ物注意発起も放送される。 車内自動放送が搭載されていない車両は、すべて車掌の肉声で案内される。車内自動放送が搭載されていても、臨時列車、本線通勤車で見習い車掌の乗務時、装置の故障時、運行障害時などはすべて車掌の肉声で案内することがある。

広告

車内

30000系の登場で2008年より動画広告を始めている。ドア上に設置された液晶式ディスプレイ(愛称:スマイルビジョン)によって放映されている。登場時は自社の広告が割合を占めていたが、2009年頃から自社グループ以外の広告も増え、多数の乗客の情報源となっている。動画広告のため効果は大きい。

3000系、6000系そして9000系や20000系などを利用した一社広告貸切電車を2005年より走らせている。大手企業も多いが西武不動産や埼玉西武ライオンズなど西武グループの会社の貸切広告もあった。2009年7月には夏に合わせ車内広告を大手飲料水メーカー(数社)の広告で統一し、中吊り広告や客用ドア上の広告は自社ホームの自動販売機の利用を促すという、季節を利用した電車を走らせていた。

車体

車体に広告を直接貼り付けるラッピング広告電車も走っている。利用電車はおもに3000系、9000系、6000系(50番台)、20000系などである。登場当時は自社の広告から始まったが、次第に依頼が増えて大手清涼飲料水メーカーや沿線の大学など、様々な車体広告を見るようになった。

ダイヤ

テンプレート:See also 西武鉄道には平行ダイヤ区間(複々線でのダイヤ構成)が池袋線のごく一部にしかないため、ラッシュ時のダイヤは非常に複雑に、そして巧みに構成されている。特に池袋線ではその特徴がよく表れていて、全国でも珍しい千鳥停車が行われている。これは種別・行き先を問わず、どの電車も乗車率を平均的にするために行われる複雑なダイヤとなっている。しかし、千鳥停車は平日ラッシュ時のみで、ラッシュ時は毎日の通勤や通学で慣れた人がほとんどであり、混乱は無かった。さらに千鳥停車を行うことにより、優等列車が停車する駅での渋滞が少なくなるため、複線のみの時代でもラッシュ時間帯では複線のみの路線では日本の私鉄最大の1時間に29本もの運転本数を確保し、輸送力増強に大きく貢献した。最盛期には10もの種別が設定されていたが、現在は練馬駅 - 練馬高野台駅間の複々線完成と、東京地下鉄有楽町線との直通運転開始に伴い8種別まで数を減らしている。新宿線でもかつて千鳥停車を実施していたが、現在は廃止されている。

列車種別

西武鉄道では、2013年3月16日現在、以下の種別の列車を運行している(各駅停車のみ運行する多摩川線・国分寺線・山口線・西武園線・豊島線と休止線の安比奈線を除く)。 運行している列車種別数は8種類で、これは京成、京阪、阪急の10種類に次ぐ種別数である(阪急は臨時のみの直通特急を入れると11)。

テンプレート:Color 特急 (Limited Express)
有料の特急列車レッドアロー号」を1969年から運行しており、現在では運行系統・形態に応じた下記の愛称が付けられている。詳しくは各列車記事を参照のこと。
ちちぶ号」
池袋線西武秩父線経由で池袋駅所沢駅 - 西武秩父駅間を運行。
むさし号」
池袋線の池袋駅 - 飯能駅間を運行。
小江戸号」
新宿線西武新宿駅 - 本川越駅間を運行。
ドーム号」
池袋線・狭山線経由で池袋駅 - 西武球場前駅間を運行する臨時特急。野球開催時や国際バラとガーデニングショウ開催時に運行。時刻表などではドーム号となっているものの、スタジアムエクスプレスと案内されることもしばしばある。ガーデニングショウ開催時は練馬駅にも停車する。
テンプレート:Color 快速急行 (Rapid Express)
池袋線・西武秩父線・西武有楽町線で運行。2013年3月16日のダイヤ改正から東京地下鉄有楽町線・副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線直通列車に大きくシフトし、池袋駅発着は激減した。なお、地下鉄直通列車に限り練馬駅にも停車する。池袋線(飯能駅以西)と西武秩父線では、土休日のみ下りは秩父鉄道直通列車2本、上りは西武秩父駅発池袋駅行き1本が運行。野球開催など臨時ダイヤ施行時には、一部の小手指駅行きを快速西武球場前駅行きへ変更するために、ひばりヶ丘駅始発小手指駅行きが運行される。
テンプレート:Color 急行 (Express)
池袋線・西武秩父線・狭山線・新宿線・拝島線・多摩湖線(萩山駅-西武遊園地駅間)で運行。西武秩父線・多摩湖線では土休日のみの運行で、特に西武秩父駅発池袋駅行きは、4000系電車を使用する。また、狭山線では臨時ダイヤ時のみ運行であり、新宿線西武新宿駅発着の運行もある。
テンプレート:Color 通勤急行 (Commuter Express)
池袋線(飯能駅以東)と新宿線の上り平日朝ラッシュ時のみ運行。池袋線では千鳥停車の一翼を担うべく、東久留米駅保谷駅大泉学園駅に停車する一方ひばりヶ丘駅を通過するため、急行より停車駅が多い。
新宿線では逆に速達種別として、停車駅を狭山市駅新所沢駅・所沢駅・東村山駅田無駅上石神井駅鷺ノ宮駅高田馬場駅と絞り込んでいる。
テンプレート:Color 快速 (Rapid)
池袋線(飯能駅以東)・狭山線・西武有楽町線で運行されており、東京地下鉄有楽町線・副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線直通列車も運行。狭山線では臨時ダイヤ時のみ運行。野球開催など臨時ダイヤ施行時には、快速急行小手指駅行きを快速西武球場前駅行きへ変更する列車もある。
テンプレート:Color 通勤準急 (Commuter Semi Express)
池袋線小手指駅始発池袋駅行きを平日朝ラッシュ時に6本運行。準急との違いは石神井公園駅を通過することである。
テンプレート:Color 準急 (Semi Express)
池袋線・西武秩父線・狭山線・新宿線・拝島線で運行。池袋線では東京地下鉄有楽町線・副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線直通列車も運行。狭山線は土休日ダイヤで上下各4本を運行。なお、池袋線(飯能駅以西)と西武秩父線では、多客時の延長運転のみの運行。
新宿線・拝島線では、朝夕時間帯などで補完的役割を果たす程度の本数の運行となり、特に新所沢駅以北では運行本数が少ない。
テンプレート:Color 各停 (Local)
池袋線では、東京地下鉄有楽町線・副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線直通列車を、池袋線(飯能駅以東)・西武秩父線では秩父鉄道直通列車を運行。
野球開催など臨時ダイヤ施行時には、新宿線本川越駅-狭山線西武球場前駅間の直通列車も運行。

車両

2013年12月26日現在、特急列車用84両、通勤用1,148両、新交通システム用12両の計1,244両を保有する(緊急予備車・休止車両・保留車をのぞく)。各系列の詳細、使用線区、運用などについてはそれぞれの記事を参照のこと。

西武鉄道は敗戦後に国鉄から戦災国電や廃用機器の大量払い下げを受けて車両の拡充を行なっていた[23]。しかし西武秩父線開業と共に質的向上も図られ、大手他社と比べても遜色はない[24]。また、戦後長らく所沢車両工場において大手私鉄では珍しい車両の自社製造を続けていたが(一部車両メーカー製も並行して導入された)、1999年3月2日9108編成の出場をもって終了し、それ以降は日立製作所からの外部調達のみとなっている。

現在運用されている電車の制御装置はほぼすべてが日立製作所製である。ただし新2000系のVVVFインバータ制御試験車モハ2197のみ三菱電機製となっている。

東京急行電鉄京王電鉄と同様に営業運転から離脱した旧型車両を地方中小私鉄に譲渡するケースが多い。譲渡先にはグループ会社の近江鉄道伊豆箱根鉄道のほか、流鉄三岐鉄道上信電鉄がある。

現在、平日・土休日の需要変動に応じた柔軟な編成を組むために、編成を組み合わせることも少なくない。しかし、2013年度導入の30000系からは10両固定編成が登場している。

現有車両

特急列車用
一般列車用

VVVFインバータ制御回生ブレーキ搭載装備車

  • 30000系(愛称:スマイルトレイン) 2013年度導入の30000系からは仕様をマイナーチェンジ。
  • 20000系
  • 9000系 - 抵抗制御・発電ブレーキ(101系からの流用)から改造。
  • 6000系 - 6101・6102編成以外は、地下鉄有楽町線・副都心線直通運転対応。

界磁チョッパ制御・回生ブレーキ搭載装備車

  • 3000系 - 2010年以降、廃車進行中。
  • 2000系 - 新2000系のモハ2197・モハ2198はVVVFインバータ制御試験車。

抵抗制御発電ブレーキ搭載装備車

  • 4000系 - 飯能駅 - 西武秩父駅間を中心とした秩父鉄道直通運転やワンマン運転に対応(飯能以東での営業運転は土休日の快速急行・急行のみ)。
  • 101系(新101系) - ワンマン運転対応。263編成は車両輸送対応。
新交通システム用
  • 8500系(レオライナー)- 大手私鉄では唯一の新交通システム。ワンマン運転。西武鉄道ならびに新交通システム初のVVVFインバータ搭載車。

過去の車両

特急列車用
一般列車用

自動空気ブレーキ搭載車

武蔵野鉄道からの継承車

西武鉄道(初代)からの継承車

多摩湖線用小型車

電気機関車
客車
ディーゼル機関車
蒸気機関車
貨車
軽便鉄道(おとぎ線)用車両

テンプレート:See also

車両基地・車両工場・車両検修場

所有する工場・車両基地

車両の製造を委託した企業(保線車両などをのぞく)

留置線・場所

乗車券

運賃

  • 大人旅客運賃(小児半額、ただし1円未満の端数は1円単位に切り捨て)。2014年4月1日改定。
  • 下表はICカード利用時の運賃である。切符の運賃は10円単位で、端数は切り上げる(小児半額、ただし10円未満の端数は10円単位に切り上げ)。
キロ程 普通運賃(円) 通勤定期運賃
3か月(円)
初乗り4km 144 15,480
5-8 174 18,810
9-12 206 22,120
13-16 237 25,460
17-20 267 28,760
21-24 299 32,100
25-28 340 36,310
29-32 370 39,620
33-36 401 42,930
37-40 432 46,260
41-44 463 49,200
45-48 494 51,530
49-52 524 52,700
53-56 556 53,870
57-60 597 55,040
61-64 627 56,210
65-68 669 57,400
69-72 699 58,570
73-76 740 59,740
77-81 772 60,910

特急料金

  • 小児半額、ただし10円未満の端数は10円単位に切り上げ。
キロ程 料金(円)
1-35 360
36-50 420
51-65 530
66km以上 640

特殊連絡定期券

西武鉄道は1枚の通勤定期券で2つのルートを利用できる以下の特殊連絡定期券を発売し、乗客の需要喚起を促している。これらの定期券は都心側のターミナル駅の利用が可能で、途中接続駅での乗り継ぎも容易になる。当初は西武鉄道のみでの発売だった。

  • 新宿線高田馬場駅・JR山手線新宿駅経由大久保駅代々木駅方面の特殊連絡定期券「Oneだぶる♪」[25]
    • 2009年(平成21年)3月14日発売開始。高田馬場駅経由の定期券でJR山手線高田馬場 - 新宿間と新宿線西武新宿 - 高田馬場間が利用できる。
    • 販売額は西武線発駅 - 西武新宿間の定期券運賃と高田馬場-JR線着駅間の定期券運賃との合算である。なお、通学定期での発売はしていない。
    • 2010年(平成22年)9月20日から10月25日まで同定期券および「だぶるーと」の所持者を対象にした「秋のネーミングキャンペーン」が実施され、この結果、同年12月13日に名称が「Oneだぶる♪」[26]に決定したことが発表された[27]
  • 西武有楽町線小竹向原駅池袋線池袋駅経由雑司が谷駅東池袋駅新大塚駅方面の特殊連絡定期券「だぶるーと」
    • 2010年(平成22年)4月1日発売開始。練馬駅以西の西武線内の駅と東京地下鉄副都心線雑司が谷駅方面・東京地下鉄有楽町線東池袋駅方面・東京地下鉄丸ノ内線新大塚駅方面の駅間定期券で、池袋線練馬駅 - 池袋駅間と西武有楽町線練馬駅 - 小竹向原駅・東京地下鉄線小竹向原駅 - 池袋駅間が利用できる。
    • 販売額は西武線発駅-池袋間の定期券運賃と小竹向原-地下鉄線着駅間の定期券運賃に1か月定期の場合は1500円を足した金額である。なお、通学定期での販売はしていない。
    • 2010年1月19日から同年2月4日まで定期券の名称についてウェブ上で投票を受け付けて決定することになった。「ニコトク定期」「だぶるーと」「ツーウェイ・パス」「どっち?モ!」「どっちも定期」の5つが候補として示され、投票の結果、名称が「だぶるーと」に決定したと同年2月25日に発表された。

フリーきっぷ

西武鉄道は、沿線に秩父川越といった有名観光地があり、観光客向けに「フリーきっぷ」を発売している。

西武鉄道は、2003年に小田急電鉄と業務提携を結んでいることから、小田急線各駅で発売している各種フリーパスも発売している。この乗車券には西武線乗車駅から西武新宿線西武新宿駅までの往復乗車券が追加されている。

さらにはシーズン限定の切符として以下の4つの切符の設定がある。

いずれの切符も西武鉄道の駅員が配置されていない小竹向原駅と他の西武線の路線とつながっていない多摩川線の全駅では購入することができない。

2013年3月16日からは、東急東横線横浜高速鉄道みなとみらい線との相互直通運転開始に伴い、以下のフリーきっぷを発売している[28]。ただし、小竹向原駅・池袋駅・西武新宿駅・多摩川線の全駅では購入することができない。

  • 西武横浜ベイサイドきっぷ - 西武線各駅から小竹向原駅・池袋駅・西武新宿駅(新宿三丁目駅乗換)までおよび東急東横線渋谷駅から横浜駅までの往復乗車券と東京地下鉄副都心線小竹向原駅 - 渋谷駅間および横浜高速鉄道みなとみらい線の一日乗車券がセットになったきっぷ。実質的に東急線で発売されている『みなとみらいチケット』の西武版である。
  • 西武東急線トライアングルチケット - 西武線各駅から小竹向原駅・池袋駅・西武新宿駅(新宿三丁目駅乗換)までの往復乗車券と東京地下鉄副都心線小竹向原駅 - 渋谷駅間および東急線渋谷駅 - 自由が丘駅 - 二子玉川駅 - 渋谷駅間の一日乗車券がセットになったきっぷ。東急線で発売されている『トライアングルチケット』の西武版。

設備面

駅舎・ホーム

リニューアル
ファイル:Musashifujisawa-ex.JPG
池袋線武蔵藤沢駅改札。右手にはTOMONY、左手にはお客様オープンカウンターがある。

2010年度までに全駅(営業線のみ)バリアフリー化を目標に掲げ、下記を含めるバリアフリー化事業を行っている。

1992年高田馬場駅ホーム・駅舎改良工事の開始以降、駅のバリアフリー化工事や駅舎の橋上化・建て替え工事が活発に行われるようになった(小竹向原をのぞく。ただし、さらにさかのぼると1977年の現在の西武新宿駅の駅ビル(新宿プリンスホテルビル)完成時にきっぷ売り場と改札口の間の階段横にスロープが設置され、西武最初のバリアフリー化が行われている。このスロープは30年経った2007年に改修された)。設備改良の主な内容の始まった駅とその年は次の通り。

  • スロープなどの設置による段差の解消 - 1977年の西武新宿駅の一部から
  • エレベーター設置 - 1987年開業の航空公園駅から、
  • エスカレーターの設置 - 1991年の本川越駅から
  • 改札脇にお客様オープンカウンターの設置 - 2001年の所沢駅から
  • 待合室の設置 - 2006年の新所沢駅から、
  • 多機能トイレの設置(だれでもトイレ)、ホーム屋根の大型化、案内表記の改修・追加、コンコースにLED発車案内表示器の設置 - 1998年の高田馬場駅から
    • 発車案内表示器は、1980年3月のダイヤ改正より主要駅でホームのみに幕式(または反転式)によるものが設置されている。その後、1993年と2005年にそれぞれ当時最新のLED式に更新され、主要駅では2010年からフルカラーの表示に更新。さらに2012年には所沢駅の橋上駅舎内のコンコースのものがLCD式のものに更新されている。
    • 多機能トイレは使用後の臭いを抑えるため、芳香剤を置かなくても自然換気だけで広範囲の換気ができるよう工夫されている。また、利用者にこのトイレの清潔感や明るさを感じてもらうため、照明配置を工夫して明るくしたり、造花や絵画を飾るなどの工夫がなされている。

近年では一日の利用客が5000人以下の駅でもバリアフリー化が実施されている。駅売店の改良も行われているが、2007年以降は駅ナカコンビニTOMONYに置き換える場合が多い。Emio(エミオ)などの駅ナカ商業施設の建設も進められ、利用者の充実性・利便性の向上も図られている。


案内表記

ホームには2台以上の大型総合案内板が1987年より設置されている(一部駅をのぞく)。これには最上部に駅名表(LED式電灯付)、下部に西武鉄道路線図、停車駅ごあんない、時刻表、急行・準急・(普通→)各停それぞれの所要時間がまとめて入っている。その後、2008年よりすべてユニバーサルデザインのピクトグラムを併用し、さらに新コーポレートカラーに合わせたデザインとなっている。駅名表のみのものは、1987年の航空公園駅から使用している簡易的なものと2008年の新コーポレートカラーに合わせたデザインのものなど約5種類存在する。池袋線(一部駅をのぞく)は副都心線開業にあわせホーム番号・方面を表記する看板をすべて新しいものに交換し同一デザインとしている。他の駅でも駅設備の改良と共に交換をしている。しかし、池袋線では厚型であったが、その後他駅で設置されたものは薄型となり英語表記のほかに、韓国語、中国語の表記もされている。2012年以降は、駅ナンバリングが併記されたものへの取り替えや、案内板への駅ナンバリング貼り付けも順次行われている。1970年代に導入された旧ホーム番号表記看板が現在、鷺ノ宮駅、武蔵関駅、入曽駅、南大塚駅の一部、西武秩父線の一部駅に残っていたがこれも2010年代初期までに取り替えられた。

その他

西武鉄道ではすべての駅(小竹向原をのぞく)に自動体外式除細動器 (AED) と列車非常通報装置、列車進入警報装置が設置されている。これらの設置は2008年度中に終了した。2007年には遠隔放送装置を導入し、総合司令室より全駅または指定駅への遠隔放送により正確な情報を迅速に伝達することが可能になった。また、「あなたの駅でも定期を」をモットーに、自動定期券発売機の設置を進めている(小竹向原をのぞく)。また、2009年10月頃より一部駅の自動定期発売機にクレジットカード対応とするためのシステム追加が行われている。

線路・踏切

線路など

線路面では低騒音化や乗り心地の改善に力を注いでいる。1975年より乗り心地の良い線路のロングレール化が実施され、実施率は日本の私鉄一であった。分岐器(ポイント)での横揺れや騒音を軽減するため、普通分岐器から弾性分岐器への交換を進めている。1996年までF級電気機関車のE851形が走行していたこともあり線路の基礎がしっかりして、他社より乗り心地が良いと利用者から言われることが多い。民家が隣接しているところには防音壁を設置し対策している。2000年頃から架線柱のビームを丈夫で寿命が長いパイプ式への交換が進んでいる。また一部であるが、弾性枕木直結軌道バラストラダー軌道饋電吊架式の架線などの採用も進めており省メンテナンス化にも取り組んでいる。

踏切

歩行者用、自動車通行可能な踏切共にすべての踏切で遮断機及び警報器が自動化されている。踏切の遮断機・警報器や起動装置などははほとんどが京三製作所製で、一部日本信号製の物が使われている。2008年度には自動車が通行可能な踏切242踏切に、踏切支障報知装置(非常ボタン)と踏切支障検知装置の設置を完了した。列車の運転士が運転中に踏切遮断機の作動を確認する線路脇に設置されている表示灯は、他社では見られない特殊なものとなっている。他社では電球色で「×」印の表示灯が一般的だが、西武鉄道では踏切の警報灯と同じ上下点滅式のLED表示灯となっている。2005年より比較的大きな踏切では道路と歩行者用通路を明確にし歩行者の安全を確保するため、歩行者用通路が緑色で塗りわけられている。なお、警報音は設置当初から数十年以上手鳴らしによる「カンカンカンカン」という西武独自の独特な音のものであったが、1990年頃より2世代前、1992年頃より1世代前のものへ変更が始まり、一時期現行のもの含めすべての警報音が重なった時期もあったが、2008年に1世代前と現行の4代目の2つのみに統一された。なお、現在の2つは列車接近警報装置の警報音としても使用されている。

乗務員の特徴

運転士

車両形式ごとの性能に統一性がなく、同形式でも性能が一部異なる編成もあるため、運転士は形式ごとに性能や操作、感覚を記憶しなければならない。西武鉄道係員養成所には、2000系と20000系の運転(車掌)シミュレーターがあり、定期的に運転士はそこで訓練を受ける。

車掌

車両の自動放送を簡略化し、車掌に直接わかりやすく通過駅や接続電車などの放送をさせるようにしている。電車の折り返し時や停車時間が長い駅では毎度車掌が車内に入り車内温度を確認する。また、始発時や乗務員交代時には車内と乗務員室の仕切り扉や窓を開け、車内放送が適切な音量であるかを確かめている。

乗降人員上位15位

西武鉄道の駅別乗降人員上位15位(2013年度)[29]
順位 駅名 人数
(人)
前年比
(%)
前年
順位
前年人数
(人)
所在地 備考
テンプレート:→ 1 池袋駅 484,446 テンプレート:↑ 1.0 1 479,467 東京都豊島区
テンプレート:→ 2 高田馬場駅 292,694 テンプレート:↑ 0.0 2 292,612 東京都新宿区
テンプレート:→ 3 西武新宿駅 175,244 テンプレート:↑ 1.4 3 172,907 東京都新宿区  
テンプレート:↑ 4 練馬駅 118,601 テンプレート:↑ 4.2 5 113,851 東京都練馬区 乗換人員は含まない(乗換人員は88,926人)[30]
テンプレート:↑ 5 小竹向原駅 117,825 テンプレート:↑ 13.1 6 104,207 東京都練馬区 有楽町線副都心線の直通人員含む。
テンプレート:↓ 6 国分寺駅 117,475 テンプレート:↑ 2.5 4 114,577 東京都国分寺市  
テンプレート:→ 7 所沢駅 96,485 テンプレート:↑ 1.2 7 95,309 埼玉県所沢市 乗換人員は含まない(乗換人員は116,602人)[30]
テンプレート:→ 8 大泉学園駅 84,006 テンプレート:↑ 1.4 8 82,786 東京都練馬区  
テンプレート:→ 9 秋津駅 78,878 テンプレート:↑ 1.5 9 77,735 東京都東村山市  
テンプレート:→ 10 田無駅 74,315 テンプレート:↑ 0.2 10 74,148 東京都西東京市  
テンプレート:→ 11 石神井公園駅 74,212 テンプレート:↑ 4.5 11 71,041 東京都練馬区  
テンプレート:→ 12 清瀬駅 69,579 テンプレート:↑ 1.2 12 68,756 東京都清瀬市  
テンプレート:→ 13 ひばりヶ丘駅 68,390 テンプレート:↑ 1.4 13 67,456 東京都西東京市  
テンプレート:→ 14 保谷駅 58,280 テンプレート:↑ 2.8 14 56,684 東京都西東京市
テンプレート:→ 15 新所沢駅 55,870 テンプレート:↑ 0.4 15 55,628 埼玉県所沢市  

地球環境への配慮

西武鉄道では、グループビジョンのグループ宣言に、「常に、自然環境・地球環境への配慮を忘れません。」と掲げている通り、以下のような環境保全活動を行っている(以下は、大まかな例であり環境保全活動の極一部)。

2008年5月に鉄道会社としては初めてSEGES(シージェス)の認定を受けた森林「飯能・西武の森」を保有している。認定ランクは5段階評価中3段階目。認定を受けた会社としては最大級で、面積は約77ヘクタール。地域市民の憩いの場として、また自然体験を始めとする環境教育の場として使用されている。2008年9月より5ヵ年計画で整備をする予定である。

2007年に電車から架線に戻された回生電力の貯蔵を行う「環境配慮型蓄電装置」を日本国内で初めて吾野変電所および正丸変電所に導入した。これにより電力使用量の削減につながった。また、変電所では2001年より整流器の冷媒を代替フロンから環境に影響のない純水に切り替えている。2008年より変電所で定期的に交換される蓄電池の再利用を行っていて、廃棄物の削減を図っている。

2005年度以降にリニューアルされた駅や建て替えを施行した駅の一部では、太陽光発電システムの導入が行われたり、風力発電システムの導入が行われるなどしている。案内表示看板内の照明をLED化することで消費電力の大幅な削減を図っている。駅の構築でVOCの発生を抑えるため、鉄骨材の塗装をやめて溶融亜鉛めっきを取り入れている。また、信号踏切等の設備の塗装では低VOC塗装を使用している。2009年度から一部駅でホームや駅前ベンチの緑化が行われた。旧駅舎に使用されていた古レールを活用し、駅の案内表示の柱に使用している。

鉄道車両では、軽量化などによって消費電力の削減を図り、新型車両についてはこれが置き換える旧型車両に比べ約半分以下の消費電力となっている。また、車内や車体のリサイクル性を高めるため新型車両ではリサイクル可能な素材の採用などがなされている。冷房装置の冷媒を代替フロンに置き換えることによって、オゾン層破壊への影響を低減させている。また、使わなくなった一部車両を地方中小私鉄に譲渡して、解体にかかる環境負担を低減させると共に省資源化を図っている。廃棄物対策として、車両部品の非アスベスト化や電子機器プリント基板の非鉛化を図っている。

線路内の法面の緑化を行い環境保全と景観向上を図っている。また、一部社員を地域の清掃活動や自治体とタイアップした植栽ボランティア活動に定期的に参加させている。この活動により社員が環境に対する意識を高めてもらおうとしている。

武蔵横手駅の線路脇事業用地ではヤギ(雄のそらと雌のみどり、その2頭の子のだいち)の放牧による草刈りを2009年8月頃より試験的に開始している。これにより、従来社員が草刈り機を使用して行っていた草刈りを省くことができ、草刈り機の燃料費の削減、またこれに伴う環境負荷の低減につながることを期待している。

乗車券類のリサイクルを行い再資源化を図っている。また同じように電気関係工事で発生する銅屑、鉄屑などのリサイクルも行っている。

2009年4月には日本政府が進める地球温暖化防止プロジェクト「チーム・マイナス6%」に加盟している。

オリジナルキャラクター

西武鉄道では幾多のオリジナルキャラクターを駅や電車内で使用している。2004年頃から西武鉄道が保有する電車の各形式がキャラクター化されている。2007年度より「グットマナーをありがとうシリーズ」で各動物をキャラクター化している。同年度から西武鉄道が毎月1日に発行する「西武鉄道 かわら版」内のマナーを呼びかけをする欄で毎年度違うキャラクターを製作している。ちなみに2007年度はマナーかるたをテーマとして中学生の「たけしくん」、2008年度は小学生探偵の「サトローくん」、2009年度は学習型のマナーロボット「マナボットくん」であった。また、沿線祭りの宣伝ポスターで解説などをするキャラクターとして「まつりちゃん」がいる。

  • サトローくん - 西武沿線に住む普通の小学生だが、駅や電車内で起こる(マナー)事件を次々と解決している。みんなにマナーの大切さを「さとって」ほしいと常に願っている。
  • マナボットくん - 車内や駅を探検しながら数々のマナー違反を感じ取り、マナーを学びながら成長する学習型のロボット。
  • マナビーちゃん - マナボットくんの妹。
  • レイルくんとスマイルちゃん - 西武鉄道の駅員をモチーフにしたキャラクターで、2010年頃から駅の張り紙などに登場していた。当初はまだ名前が決まっておらず、2011年4月から5月にかけて名前の募集を実施し、同年6月に決定した名前を正式発表した[31]

アニメとのコラボレーション

グループ再編後は、沿線に日本のアニメ産業の中心地である練馬区を持っていることから、アニメーション作品、およびそれを活用した地域おこしとのタイアップや、自社企画でのアニメキャラクターの使用を行っている。

このほか、『ケロロ軍曹』や『プリキュア』シリーズ(2009年の『フレッシュプリキュア!』から2012年の『スマイルプリキュア!』まで)の劇場映画公開前に、広告ヘッドマーク付きの電車を池袋線系統を中心に運転している。

提携など

他社運転士の養成

多摩都市モノレール首都圏新都市鉄道伊豆箱根鉄道では運転士養成の設備が整っていないため、西武鉄道に運転士の養成を委託している。西武鉄道社内で養成を受けているときは西武鉄道の制服を着用している。

主要グループ企業

テンプレート:See

関連施設・事業

西武鉄道と関わりのある芸能人

その他

  • 地元埼玉県の放送局であるテレビ埼玉(テレ玉)と、エフエムナックファイブ (NACK5) の主要株主でもある。当然、ライオンズ戦中継も放送されている。
  • 小田急電鉄京浜急行電鉄近畿日本鉄道と同様「ストライキのない私鉄」として知られている。従業員による自治組織は存在するが、私鉄総連に加盟していない。西武鉄道が日本民営鉄道協会と距離を置いていたのは、民鉄協が対私鉄総連との春闘をはじめとする労使交渉の中心となる位置づけであったためだが、近年の中央集団交渉等の衰退によりそのカラーが薄れ、鉄道業界発展のための団体へとその位置づけが変化してきたことにより西武鉄道側が方針転換したものである。
  • 関東大手私鉄の中で、唯一民放キー局でのテレビCMを流していなかった(2013年3月より開始)が、テレ玉で西武鉄道とテレ玉のコラボCMとしてCMを流すことがある。CMは、JR東日本のトレインチャンネルや自社の西武スマイルビジョンで放送したことがある。
  • 京王電鉄阪急電鉄京阪電気鉄道と並び、電車の正面側に特製のヘッドマーク取付を行うことが多い。過去のヘッドマークデザインを公開したイベントも実施したことがある。
  • 1945年(昭和20年)の武蔵野鉄道・西武鉄道(旧)との吸収合併、1946年(昭和21年)の西武鉄道への社名変更が行われた後も、武蔵野鉄道のメイン路線である現・池袋線のことを「武蔵野線」と呼び続けたり、鉄道路線図などに通称的に記載される場合があった[40]。しかし、1952年(昭和27年)に正式に「池袋線」と名称を変更されたのを機に、以降には路線図や地図で「武蔵野線」と書かれることは、ほぼなくなった。無論、現在運行されているJR東日本武蔵野線(定期旅客営業列車が運行されていない鶴見 - 府中本町間も含め)との関連は全くない。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

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  2. 西武鉄道、ジャスダック上場準備 東証は「廃止」決定 - 朝日新聞、2004年11月16日(インターネット・アーカイブ
  3. テンプレート:PDFlink - 西武鉄道、2004年11月16日
  4. テンプレート:PDFlink - 西武鉄道、2004年12月10日
  5. 西武HDが東証1部に上場 堤氏と「接触ない」 - 朝日新聞デジタル、2014年4月23日17時49分
  6. 5路線は不要、球団売却も…サーベラス昨年提案 - 読売新聞、2013年4月6日。
  7. 西武HD、悲願の再上場に暗雲…サーベラス「路線廃止」提案も - MSN産経ニュース(2013年3月11日)2013年3月20日閲覧。
  8. サーベラスVS西武HD 敵対的TOBに発展へ- MSN産経ニュース(2013年3月19日)2013年3月20日閲覧。
  9. 路線廃止、球団売却「提案せず」=西武HDに経営改善策45項目-米サーベラス - 時事ドットコム (2013年3月21日) 2013年3月22日閲覧
  10. 「生活鉄道」西武秩父線存続を西武HD社長に要請/知事と首長ら埼玉新聞2013年3月26日、秩父線が廃止対象? 秩父市長「連係し守る」埼玉新聞2013年3月23日
  11. 武蔵野鉄危く競売を免る1931年5月11日付東京朝日新聞(神戸大学附属図書館新聞記事文庫)
  12. 井上ひさし『コメの話』
  13. ただし、地方鉄道車両の改造や新造は所沢車両工場で行っていた。
  14. 登場当時は西武イエローと西武ベージュのツートンカラー。
  15. おもな改造点:ブレーキ装置のHSC化、台車のFS372へ交換や車内の修繕など。
  16. この一文は1985年7月刊行の「私鉄の車両6 西武鉄道」に基づく。
  17. 2009年6月、毎日新聞出版刊行の「日本の私鉄 西武鉄道」(広岡友紀 著)から。
  18. テンプレート:PDFlink 西武鉄道、2011年8月25日。
  19. テンプレート:Cite book
  20. 旧型の放送は男性が中村健治片山光男公式プロフィールより)、女性が河本俊美公式プロフィールより)だった。
  21. 西武鉄道 駅メロディ - オリジナル - - universalmusicworld.jp (Internet Archive)
  22. 埼玉西武ライオンズ試合宣伝時は応援歌の「ほえろライオンズ」のBGMが同時に流される。
  23. 台車の使用(TR11形の流用をはじめ、新造品ではDT21形をベースとしたFS342形台車など)のほか、旧形国電で使われていた空気圧縮機(AK-3形)を2011年まで使用していた。AK-3形は旧形国電からの流用に加え新造品もあった。
  24. 西尾恵介・井上広和共著『 日本の私鉄 2 西武』(保育社、1984年) ISBN 4-586-50506-0
  25. JRで発行する場合は愛称はなし
  26. アクセントは「ワンダフル」の日本語での読みと同一。
  27. テンプレート:PDFlink
  28. テンプレート:PDFlink - 西武鉄道、2013年2月19日。
  29. 西武鉄道 - 駅別乗降人員 2014年6月30日閲覧
  30. 30.0 30.1 テンプレート:Cite web
  31. テンプレート:PDFlink - 西武鉄道
  32. テンプレート:PDFlink - 西武鉄道ニュースリリース、2010年9月16日
  33. テンプレート:PDFlink - 西武鉄道ニュースリリース、2011年9月8日
  34. テンプレート:PDFlink - 西武鉄道ニュースリリース、2013年7月18日
  35. テンプレート:PDFlink - 西武鉄道ニュースリリース、2014年7月10日
  36. テンプレート:PDFlink - 西武鉄道ニュースリリース、2014年7月8日
  37. テンプレート:PDFlink - 西武鉄道ニュースリリース、2014年3月28日
  38. 京浜急行電鉄株式会社 第92期有価証券報告書
  39. 株式会社西武ホールディングス 第8期有価証券報告書
  40. 東京都交通局発行『わが街 わが都電』、1991年8月1日発行より