レベルファイブ

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テンプレート:Infobox 株式会社レベルファイブ (LEVEL-5 Inc.)は、福岡市に拠点を置くゲームソフト開発会社。社名の由来は「五つ星=最上級のクオリティ」。

概要・沿革

1998年10月、元リバーヒルソフト社員の日野晃博(代表取締役社長)を中心に設立。当初、ソニー・コンピュータエンタテインメントの子会社としての起業を視野に入れていたが、当時SCE副社長だった佐藤明の助言により独立起業の道を選んだ[1]

SCEの支援を受け、デベロッパーとして『ダーククラウド』、『ダーククロニクル』を開発。『ダーククラウド』は米国ではミリオンセラーを達成。ロールプレイングゲームの制作において高い評価を受ける。これらの評価を受け、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』の開発を担当。『ドラクエVIII』は同シリーズにおいて「初めて延期なしで発売できた快挙」と堀井雄二に称賛された。同社は2009年7月11日に発売した『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の開発にも携わっていた。

レイトン教授と不思議な町』以降は制作のみならずパブリッシャーとして自社ブランドによる販売も手がけている。2006年10月11日に行なわれた同作の制作発表会において、企業ロゴマークも変更された。

  • 2004年6月3日、日本で販売不振が続いたXboxキラーソフトとして期待されていた『トゥルーファンタジー ライブオンライン』(MMORPG)の開発中止が発表された。
  • 2005年12月、『ローグギャラクシー』が発売された。開発にも携わり、この作品は100万本の販売を目標とし、数億の宣伝費が当てられたが、売上は目標の半分にも達しなかった。海外版では大幅なリメイクが行われて、日本でもそれをベースとしたディレクターズカットが発売された。この作品に関しては日野も入魂していたようで、雑誌やCMの露出が非常に多かった。
  • 2008年福岡市東平尾公園博多の森球技場命名権を取得。2008年3月1日より「レベルファイブスタジアム」と呼称されている(2010年11月(2011年3月から2014年2月まで)[2]および2013年12月(2014年3月から2017年2月まで)[3]に契約延長が締結されている)。
  • 2009年6月1日、ゲームポータルサイト「ROID」をiモード向けにサービス開始(2012年11月1日、『レイトン教授モバイル』とサービスを統合、『レイトン教授モバイルR』としてリニューアル)。
  • 2011年6月13日、10月より放送開始のテレビアニメ機動戦士ガンダムAGE』製作発表した[4]。レベルファイブが企画協力し、日野晃博がストーリーとシリーズ構成、キャラクター原案を長野拓造が担当する。同月21日、モバイルコンテンツ大手のDeNAと業務提携を行いソーシャルゲーム事業において、ゲームの共同企画、開発を進め、両社共同で海外のソーシャルゲーム市場の創出・開拓を目指すと発表。
  • 2011年10月15日、初の単独ゲームショー「レベルファイブワールド2011」を東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催。出版ブランド「LEVEL5 BOOKS」の立ち上げ及び店舗用ゲーム機分野への参入も発表された。
  • 2013年8月26日、「LEVEL5 VISION 2013『渦』」でハードの垣根を越えた(サーバーを介してハード間でデータを共有する)「UNIPLAY」対応第1弾『ワンダーフリック』などを発表[5]。『ワンダーフリック』は「3分に一度のエキサイティング」をキーにしているという[5]

主な作品リスト

特に記述がない作品はレベルファイブからの発売。

PlayStation 2

PlayStation 3

  • 白騎士物語 -古の鼓動-(2008年12月25日、ソニー・コンピュータエンタテインメント)
    • 白騎士物語 -古の鼓動- EX Edition(2009年10月8日、ソニー・コンピュータエンタテインメント)
    • 白騎士物語 -光と闇の覚醒-(2010年7月8日、ソニー・コンピュータエンタテインメント)
  • 二ノ国
    • 二ノ国 白き聖灰の女王(2011年11月17日)
  • ワンダーフリック (2014年予定)

PlayStation 4

PlayStation Portable

PlayStation Vita

ニンテンドーDS

ニンテンドー3DS

Wii

Wii U

Xbox One

Windows

iOS

Android

その他

開発中止

ROID

2009年6月1日、iモード向けにサービス開始されたゲームポータルサイト。2008年9月26日の「LEVEL5 VISION 2008」で発表、プレゼンではロボットに変形する仮想のゲーム機が登場した[6]。PC版もリリースすると発表されたが、2011年7月現在もiモード向けのみであった。

2012年11月1日、同じくゲームポータルサイト『レイトン教授モバイル』とサービスを統合され、新たに『レイトン教授モバイルR』としてリニューアル[7]。ROID時代のゲームは一部を残してサービスを終了。利用・登録中の会員情報や購入済みの一部コンテンツおよび発行ポイントなどは自動的に新ゲームポータルサイト『レイトン教授モバイルR』に引き継がれている。

特許権をめぐるトラブル

セガは、ペンなどによって画面にタッチしキャラクターを操作するシステムについて特許を取得していたが、この特許について、レベルファイブが開発したイナズマイレブンのニンテンドーDS向けソフトが、セガの特許を侵害しているとして、セガは東京地裁に対し、イナズマイレブンの8作品の販売差し止め・廃棄並びに約9億円の損害賠償(特許使用料として入る見込みだった金額)の支払いを求め提訴し、2012年12月現在係争中である[8]。このシステムはダンボール戦機WARSにおいても採用されているが、提訴後に発売されたもののため、対象からは外れている。

関連項目

脚注

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外部リンク

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  1. テンプレート:Cite web
  2. 『レベルファイブ スタジアム』ネーミングライツ契約延長のお知らせ - レベルファイブ 2010年11月22日
  3. 『レベルファイブ スタジアム』ネーミングライツ契約更新のお知らせ - レベルファイブ 2013年11月22日
  4. 4.0 4.1 テンプレート:Cite web
  5. 5.0 5.1 テンプレート:Cite web
  6. テンプレート:Cite news
  7. テンプレート:Cite news
  8. イナズマイレブン巡り…セガ、ゲーム特許で提訴 読売新聞 2012年12月11日