たてかべ和也

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テンプレート:声優 たてかべ 和也(たてかべ かずや、1934年[1]7月25日 - )は、日本声優。本名は立壁 和也(読みは同じ)で、1970年代までは本名で活動していた。血液型はA型。ケンユウオフィス取締役。

代表作は『ど根性ガエル(第1作)』(五利良イモ太郎〈ゴリライモ〉)、『はじめ人間ギャートルズ』(ドテチン)、『ヤッターマン』(トンズラー)などのタイムボカンシリーズ、『ドラえもん(テレビ朝日版)』(ジャイアン〈剛田武〉[2]

来歴・人物

少年時代、北海道から東京都世田谷区に転居。第2期生として東京教育大学附属駒場中学校(現・筑波大学附属駒場中学校)へ入学、同高等学校を経て、日本大学芸術学部演劇学科を卒業。大学時代の同級生に小林清志がいる。その後劇団泉座を経て東京俳優生活協同組合に所属していた。

かつてはオフィス央という事務所を興し、社長職と声優を兼務していたが、1984年ぷろだくしょんバオバブに吸収される。堀内賢雄を見出したのはこのオフィス央時代である。

ぷろだくしょんバオバブに所属していた頃は、マネージャー業も務めさらに常務取締役として、矢島晶子水谷優子折笠愛小林沙苗らを見出す。特に矢島には『クレヨンしんちゃん』のオーディションを斡旋した。堀内がバオバブから独立し、ケンユウオフィスを立ち上げてからはたてかべも同事務所に移籍し取締役も兼務。

2005年、第14回日本映画批評家大賞で、大山のぶ代ら『ドラえもん』(テレビ朝日版)のオリジナルレギュラー陣4人とともに田山力哉賞を受賞。さらに2006年11月、第11回アニメーション神戸で、同じくオリジナルレギュラー陣4人とともに特別賞を受賞。2007年3月には東京国際アニメフェア2007で、同じくオリジナルレギュラー陣4人と共に第3回功労賞を受賞。

アニメ作品ではどこか憎めないガキ大将な役や力持ちのキャラクター、壮年以上の役柄や人間以外の役などを担当することが多い。本人によればオーディションではなく「たてかべには、こういう役が似合う」と推薦で決められたものがほとんどだという。

エピソード

ドラえもん(テレビ朝日版第1期)』では、ジャイアンの声を26年間担当してきたが、キャストの高齢化による総入れ替えに伴い、2005年3月をもって降板。「ジャイアン役を継いでくれる人と酒を飲みたい」と考えていたため、後任の木村昴が当時現役中学生(その後2010年6月29日に成人を迎えている)と未成年であることを知ってがっかりしたというが、あと5年は長生きして一緒に飲みたいとも語った。そして、木村が20歳になった直後に一緒に飲みに行くことが実現した[3]

自身は一人っ子で、少年時代は周りに気を遣っていたのび太みたいな男の子だったとのこと。ジャイアンは自身にとって本当に思い入れのある役柄だった、とコメントしており、ジャイアンの持ち歌である『おれはジャイアンさまだ!』もたてかべ自らが作詞したものである。原作では「ボエ〜」「ホゲー」などの効果音や、いびつな形の音符などが描かれているのみで、特定の歌詞はないことが多かったが、スタッフに「ここはたてかべさんが考えて、適当に歌を歌ってください」と言われ、仕方がなくほぼアドリブで歌ったのが最初。

2003年2月18日に『タモリのグッジョブ!胸張ってこの仕事』にスタジオ出演し、ジャイアンの声でアムロ・レイを吹き替えた際、アムロ・レイの「親父にもぶたれたことないのに!」のセリフを「母ちゃんにもぶたれたことないのに!」とアドリブでセリフを変え、周囲を大爆笑させた。ジャイアン役を降板した現在でも『君が主で執事が俺で』やリメイク版『ヤッターマン』などでジャイアンのパロディ(あるいはモデルにしたキャラクター)を行うことも多い。

『ドラえもん』で共演した肝付兼太とは50年近くの友人である。『ドラえもん』テレビ放送25周年特集のインタビューでは、「彼は劇団をやっていて、若い人達を育てていてすごい事だと思う。性格も生き方もまるで違うんだけど、僕は彼を尊敬しているから、認めちゃうんじゃないかなと思います。何人もいない親友のひとりですね」と語っている。大山のぶ代の話では『ドラえもん』の声の収録の際に話に入り込んで涙ぐむことが一番多かったそうである。

よくジャイアンの声で結婚式のスピーチを頼まれ、絶賛されるもののすべることがあると「今のすべてジャイアンでーす」とジャイアンのせいにしていると言う。(1993年放送のドラえもん15周年記念SPより)

阪神タイガースの大ファンで、特に藤村富美男のファン。『デイリースポーツ』紙を欠かさず愛読している。そのため、『タイムボカンシリーズ』では関西弁で演じていた。また、声優の待遇改善にも熱心で、声優仲間と共に組合運動を盛んに展開しストライキを実行したこともある。

声優の交流も幅広く行っており、『アフタースタジオ』と呼ばれる仕事後の飲み会もよく行っている。そのため、土田晃之は、元・彼女の声優から、「たてかべさんと一緒に呑んでいるんだけど、来ない?」と誘われたが、面識がないために断ったという。2004年に14歳でジャイアン役を引き継いだ木村昴とは、彼が20歳になるまで待って、ようやく念願かなって杯を交わしたという。

出演作品

太字は主要キャラクター

テレビアニメ

1964年

1967年

1968年

1969年

1970年

1971年

1972年

1973年

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1976年

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1980年

1981年

1982年

1983年

1986年

1988年

1990年

1998年

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

2008年

2009年

2011年

2012年

OVA

1990年

1993年

  • タイムボカン王道復古トンズラー、ワルサー、ドンジューロー、ドワルスキー、アラン・スカドン、キョカンチン、トンメンタン)

1994年

1996年

2000年

劇場アニメ

1966年

1979年

1980年

1981年

1982年

1983年

1984年

1985年

1986年

1987年

1988年

1989年

1990年

1991年

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1993年

1994年

1995年

1996年

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

2009年

2010年

ゲーム

1992年

1994年

1995年

1996年

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2007年

2008年

2011年

2012年

吹き替え

洋画

海外ドラマ

海外アニメ

特撮

CD

CM

ジャイアンの声で出演

声で出演

その他

  • 木曜スペシャル / これが決定版!爆笑珍プレー好プレー'92(日本テレビ)(『のび太と野球の王国』コーナーでのジャイアンの声)
  • ズームイン!!SUPER NG投稿(秘)映像180発 年忘れスペシャル(ナレーション)
  • ファ見る! 2008年6月号・8月号の諜報員(ジャイアンの声とシルエット)

著書

  • 『一流の声優になる マニュアルのない職業就活ガイドシリーズ2』(ゴマブックス、2009年)ISBN 978-4-77-711254-8

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:ケンユウオフィス

  1. 『日本タレント名鑑 2012』、231項、株式会社VIPタイムズ社、2012年、ISBN 978-4904674031
  2. テンプレート:Cite web
  3. 2011年9月1日USTREAMで放送の「こっそりピングドラム」より
  4. エンドクレジットでは「たてかべ和哉」と誤表記。
  5. テンプレート:Cite web