ドテラマン
テンプレート:一次資料 『ドテラマン』は、1986年10月14日から1987年2月24日まで日本テレビ系列の毎週火曜日19:00 - 19:30の枠にて放送された、タツノコプロ制作のテレビアニメ。全20話。
目次
概要
『アニメンタリー 決断』製作以後、日本テレビとほとんど関係がなかったタツノコプロが、久々に同局と関わったアニメである。貞光紳也のテレビシリーズ初監督作品。
日本初の文字多重放送による字幕つきアニメであり、また、後述するように、音声多重放送を活用して、本編では日本語を話せないオニゾウに副音声では主にシーン毎に「ボヤキ」を入れさせる「ひみつトーク」を流していた。
タツノコプロのギャグ作品の脚本を数多く担当してきた小山高生がチーフライターを務め、かつて小山が関わったタツノコプロの『タイムボカンシリーズ』を思わせるキャラクター・世界観を展開させた。また、当時のアイドル斉藤由貴をモデルにしたキャラクターのサイコーユ鬼が登場する。後にアニメ雑誌『アニメージュ』にて、デザインを担当したアニメーターの後藤隆幸による、サイコーユ鬼を主役とした4コマ漫画「こまったユ鬼ちゃん」が20回連載された。
シュガー佐藤により漫画化されて、『コミックボンボン』1986年10月号から1987年3月号にかけて連載された。
全26話の予定だったが全20話で終了した。なお平均視聴率は9.8%である。小山高生は打ち切りの原因についておぼろげな記憶としながらも、「メインスポンサーとなった音多おに蔵を発売した玩具会社の経営が立ち行かなくなり、スポンサーを降りたことが一番大きな原因だったのでは」と述べている[1]。
2008年12月15日放送の『ヤッターマン』(読売テレビ制作、日本テレビ系列)にてドテラマンのキャラクターが描かれたクッションとオニゾウの置物が映っており、再放送を除くと本放送終了から実に21年10か月振りにテレビ画面に登場した。
音声多重放送と音多おに蔵
本作では、音声多重放送を行っており、本編ではジゾウ語という人間では理解できない言語を話すオニゾウの言葉を、副音声でその言葉の内容を日本語で放送しており、オニゾウの言葉だけでなく、様々な場面でオニゾウによる物語の解説やツッコミが流れるという物だった[1]。音声多重放送アニメにはステレオ放送を行った『ルパン三世(第2シリーズ)』などの先例があるが、副音声を用いたアニメは本作が最初である。
当時はまだ副音声機能が搭載されているテレビが高価だったため、番組の副音声の企画を行っていた玩具会社・サンクテールが音声多重チューナー「音多おに蔵」を発売していた。この「音多おに蔵」はFMラジオ放送とVHF1 - 12chのアナログテレビ音声のみ受信できる仕様で、UHFで放送されていた地域では音声多重放送を実施していても使用する事ができなかった[2]。サンクテールは番組のメインスポンサーでもあり、オニゾウの声を担当した渕崎ゆり子本人が顔出しで「音多おに蔵」を紹介するCMが放送されていた。しかし実際に売れたかどうかが定かではなく、小山高生自身も実物に触れたことがなく、関係者の間では冗談で「CMを流したけれども実物を売る前に会社がつぶれたのでは」と言い合ったという。その小山がようやく目にしたのが、それから十数年後の西武園ゆうえんちでのフリーマーケットで三井秀樹が見つけて手に入れたものだったという[1]。
再放送の際は磁気テープでなく、フィルムのモノラル光学トラックが用いられるため、テレビ東京などで放送された際には、副音声はなかった。音源テープの所在も不明となっているため、再放送の際には副音声が無い状態で放送されていた[1]。AT-Xで再放送の際にも、制作会社に確認したが副音声素材は現存していないと返答が来たとされる。
映像の保存状況
2000年から2001年にかけてアニメ専門チャンネルAT-Xの再放送等では、第7話が欠番になっていた[3][4]。これに関しては、何もアナウンスが無い状態で放送されていた。原因について様々な憶測が流れていたが、実際にはフィルム原版を保管していた倉庫が災害による事故に遭い、第7話のフィルムが修復不可能になっていた。その後、新たに放送用テープを原版から作成したため、第7話が欠番状態となったのである[1]。
しかし、第7話はシリーズの中でも一番人気のエピソードであり(斉藤由貴を彷彿とさせるキャラクター「サイコーユ鬼」が登場する)、ファンから放送を要望する声が高かった。そのため、どうにか復元できないかと改めて捜索した結果、他の倉庫に本放送時に使用された16mmフィルムが残されていたことが判明した。このフィルムを元に、新たなフォーマットとして使用できる状態とし、2008年におこなわれたイベントで1回上映された。また、2010年にはDVD-BOX化、それに先行する形でAT-Xで放送[5]された[1]。
また、副音声に関しても音源テープの所在が不明となっているため、再放送では再現できていなかったが、DVD-BOX発売にあたり、この作品を商品化する際に不可欠であるとして捜索を行ったところ、放送時と同じ状態で録画されたビデオテープが保存されていたことがわかり、このテープから副音声部分を抽出し復元を行っている[1][6]。
ドテラマン事件
漫画家の勝川克志が自分のキャラクターを盗用されたとして、日本テレビ、タツノコプロ、九里一平を訴え、『ドテラマン』の放送中止などの仮処分を求めた事件である。
勝川の訴えは、タツノコプロは1984年から1985年6月にかけて勝川の作品の映像化権を得た過去があり、また、『ドテラマン』の絵柄が九里の本来の絵柄と異なること、勝川ファンや漫画家や編集者などが絵柄を真似たと思っている事が根拠とされた。
しかし、『ドテラマン』のキャラクターと勝川作品のキャラクターとを比較した上でデザイン上の類似性は認められず、画風は著作権法による保護の対象外とし、東京地方裁判所は1987年5月15日に著作権侵害を認めず、勝川の訴えを退ける判断を下した。
この裁判については、原告の勝川が表紙やカットを描いている漫画情報誌『COMIC BOX』が1987年2月号から8月号にかけて断続的に全4回のレポート記事を掲載。勝川を全面的に支援していた。
ストーリー
平和な八本木の街で突然、大仏が動き出した。それは、自分が有名になりたいという、インチ鬼大王の珍騒動が開始された合図だった。同じ頃、幼馴染み同士のハジメとマリコはハジメの部屋で、鬼次元から来た名探偵であるズカン・ソクネッツからインチ鬼大王にさらわれた鬼の探索を命じられ、スーパーヒーローに変身できるハイパードテラを授かる。大暴れする大仏を目の前にした2人は、ハイパードテラを自らの真上に放り投げ、ジャンプしながら身にまとって変身し、ドテラマンとドテラピンクが誕生した。こうして2人はズカン・ソクネッツの助手であるオニゾウと共に、インチ鬼大王とその娘である思春鬼ら鬼達とのハチャメチャな戦いに巻き込まれていった。
大田舎から大都会までなんでも詰め込んだ街である東京都荒宿区の八本木(丁目数は百を超す)を舞台に、八本木八丁目八番地に住む3人の小学生と子鬼と中年親父が、鬼次元の鬼達と家族らを巻き込んで、近所同士お互いにその正体に気づかないまま、時には戦ったり、時には共に遊んだりしてシュールレアリズムな日常を繰り広げる。
登場人物
ドテラマンとその仲間
- 佐藤 ハジメ(ドテラマン)
- 声 - つかせのりこ
- 本作の主人公。小学5年生の10歳の男の子(第4話で11歳になる)。丸い顔と鼻と目、そして、後頭部の寝癖みたいに上がった髪の毛がチャームポイント。オープニングテーマ通りのまじめで大人しい性格であり、成績優秀で町の平和よりも宿題をやる事を優先する。ゴキブリが苦手で幼馴染みのマリコには頭が上がらなく、マリコとまなみの口喧嘩によく振り回されている。一人称は「ぼく」。変身前も変身後もかなり同世代の女の子にもてる。裏設定では田舎で療養中の小学1年生の可愛い妹がいるらしい。
- ドテラマン
- 身長 165センチ(ヘルメットとドテラ下駄を含む)
- 体重 34キログラム
- 最高飛行速度 マッハ2.7
- ドテラマン
- ハジメがハイパードテラを羽織り、ドテラコーティングシステム装着、略して「ド着」によって、変身した正義のヒーロー。ハジメと異なり、軽くて明るく強気な性格。一人称は「オレ(様)」。可愛い女の子に目がない。人間界に紛れ込んだ鬼の角を見る事ができる仮面のツノミエールや、偵察ロボット・ブンタを内蔵したドテラヘルメット、水上歩行が可能なドテラ下駄などを装備。高速で飛行し、大型トラック級の車を軽々と持ち上げるなどの超能力を発揮する強靭な肉体を持つ。武器は如意棒の様に伸縮自在な鉛筆型特殊棒、「ドテラペンシル」。普通の鉛筆サイズでふところから取り出した後、戦いの状況に応じて、電柱のように巨大化させて振り回す事もある。先端には弾丸のように発射可能な「ドテラ消しゴム」が付いている。
- 最大の技はドテラピンクと顔合わせに両手を組み、組んだ手を中心に回転して台風並みの風を巻き起こし相手を吹き飛ばす合体技「ドテラタイフーン」。
- ドテラマンとドテラピンクが身に付けるハイパードテラは、外見は普通のドテラと変わりないが、超テクノロジーの塊である。丸めれば服のポケットに収納出来るほど小型化し、装着者を変身させる機能の他にも、飛行を司る反重力ユニットや、疲労を和らげる磁石ユニットやエアコン等が内蔵されている。また戦闘時には強力なバリヤーになる。ハジメとマリコは登下校時、就寝時など、場所や時間を問わず服のポケットにしまっている。
- ドテラコーティングシステムとは、ハイパードテラの装着者を強力な超人にする変身システムである。頭上に放り投げるなどして広げたハイパードテラを羽織り、装着者の「ド着!」の掛け声によってシステムが発動。発動と同時に装着者は閃光に包まれ、十数秒後に閃光が弾け飛んで変身は完了する。ハイパードテラを脱いだ後、それを放り投げれば変身が解けて元の姿に戻る。このドテラコーティングシステムはハジメとマリコが発する特殊エネルギーを感知して発動するらしく、作中では2人の他にはハジメの祖母など2人の家族にしか発動出来なかった。また、強力過ぎるパワーのせいで、装着者の性格が180度変化する副作用がある。なお、変身を解いても少しながら性格の変化の影響は残っており、第7話でマリコが数秒間上品になったり、第18話でハジメがまなみからキスされた直後にドテラマンの様にアホ面になった事がある。
- 中村 マリコ(ドテラピンク)
- 声 - 神代知衣
- 本作のヒロイン。ハジメの幼馴染みの同級生。10歳。自宅の部屋の屋根を渡って隣のハジメの家に遊びに行くほど元気な、お転婆を絵に画いた様な女の子である。一人称は「ボク」。体力には自信があり、体育が得意で豪速球を投げる事ができ、スキーもかなりの腕前。勉強は嫌いだが頭は悪くなく、勘が鋭い一面がある。鳥が羽ばたく形の青い髪型をしており、髪の両側には、緑地に黒い水玉模様のリボンを結んでいる。口を大きく開けて出っぱった前歯を見せながら話したり、笑うところがチャームポイント。かなりのトラブルメーカーで、勉強中のハジメの傍ではしゃいだり、ハジメの目の前で恋敵のまなみと口喧嘩をしたりする。幼馴染みのハジメが好きでいつも同級生のまなみやクラスの女の子と恋の争奪戦を繰り広げている。
- ドテラピンク
- 身長 148センチ(ヘルメットとドテラ草履を含む)
- 体重 24キログラム
- 最高飛行速度 マッハ2.6
- ドテラピンク
- マリコがド着によって変身した正義のヒロイン。一人称は「私(わたくし)」。マリコと異なり敬語を使う上品でおしとやかな性格だが、本来の強気さは隠し切れず、ドテラマンが可愛い女の子に夢中になった時などは容赦無いツッコミを入れている。ドテラマンと同様に仮面で素顔を隠し、高速で飛行できる他、滑雪可能なドテラ草履を身に付けている。武器は水やマジックハンドを出す伸縮自在の「ハイパーセンス」で、大きくして「ドテラハリセン」として使う事も出来る。
- オニゾウ
- 声 - 渕崎ゆり子
- ズカン・ソクネッツの助手で本名はオンタ・オニゾウ。ドテラマンの作品におけるマスコット存在。頭に一本の鬼の角と口にキバを持つお地蔵さんの外見をもつ子供の鬼で、外見からの年齢は8歳ぐらい。ドテラマン達が保護した鬼達を鬼次元に帰す役割を持ち、念仏と共に鬼次元に通じる扉を開ける能力を持つ。主音声では独特の言語のジゾウ語しか話せなく意味が聞き取れないが、副音声では渕崎によるジゾウ語の通訳とボヤキを聞く事が出来る。性格は大人しいが、陰(副音声)では鋭く毒のあるツッコミを入れてくる。
- ズカン・ソクネッツ
- 声 - 池田一臣
- 鬼次元の私立探偵。仙人を思わせる姿をした老人で、オニゾウと共にハイパードテラを開発。行方不明になった鬼達を探して、土管と家をミックスした様なメカドテラを操りハジメの部屋にテレポートした後、立ち会わせたハジメとマリコにハイパードテラを授け、二人に鬼探索を命する。ハジメ達からの呼び名は「探偵長」。歳のせいか怠け者で自分はあまりドテラマン達の鬼探索を手伝おうとしないが最終回ではメカドテラでカセ鬼に特攻を仕掛けるなどある程度の責任感はある。裏設定では実はハジメの曾祖父で、ハジメのママである佐藤サトコの祖父にあたる。
- ブンタ
- 声 - 西川幾雄
- ドテラマンのヘルメットの頭のカプセルに住んでいるおまけのカブトムシで、ドテラを羽織っている。普段は小型化したハジメのハイパードテラ内蔵の小型の卵のカプセルに潜んでいるが、ドテラマン変身開始と同時にハジメから発する特殊エネルギーの作用で卵から孵り、変身進行と同時に特殊エネルギーの力で幼虫状、蛹状と急成長した後、変身完了と同時に誕生する。ドテラマンが元の姿に戻ると再び卵のカプセルに戻る。偵察に出る時はカプセル口の扉の鍵をかける。偵察用カブトムシだが性格はのんびり屋。
インチ鬼大王一味
- 鈴木 繁(インチ鬼大王)
- 声 - 八奈見乗児
- 45歳の零細企業の社長で、ありふれた名前と平凡な人生にコンプレックスを持ち有名になる事を夢見るオジサンで、ハジメの家の隣に住んでいる(マリコの家からは隣のまた隣)。インチ鬼大王に変装し、鬼次元でさらって来た鬼達にヘソ型のマインドコントローラーであるヘソコンを取り付け、有名になるため八本木の街に珍騒動を巻き起こす。ある意味もう一人の主人公で、彼がいなかったらドテラマンの世界が成り立たないほど存在が大きく、事実上ほとんどの話においてハジメ達よりも顔を出すシーンが多かった。鬼次元への扉を開く装置とヘソコンの天才的な発明をした反面、生まれてから一度も風邪をひいた事がない。中年太りの外見と洋梨の様な顔の輪郭にカツラを被り、丸い目と大きな耳と鼻と口があり鼻から長い鼻毛と口の前歯の一本は金歯などインパクトが強い外見をしているが、本当は純粋で心優しく、ハジメとマリコも慕っており、この二人だけでなくオニゾウや娘のまなみと共に買い物や外食をしたり、第14話ではスキーを滑りに出かけたりする等、一緒に外出や行動する事が多い。その優しさが美人の妻との結婚理由であり(もう一つの理由は妻が彼の普通さに惹かれていたらしい)、結婚後、妻との間に可愛く優しい娘をもうけた。最終回では誤って鬼次元に落ちてしまった妻と再会し、ドテラマン達とインチ鬼大王達がお互いの正体が知ってしまった後は珍騒動は終わりを告げ、鈴木家は幸せを取り戻し、ハジメとマリコらとの仲良し関係も続く事となった。
- 名前の由来は「世間に一番ありふれた名前」ということで、姓は「鈴木」が多いだろうとまずこれが決まり、名はタツノコプロ本社がある国分寺市の鈴木姓で一番多い名前にしようと電話帳で調べたところ「すずき しげる」が多いことからこの名前に決まったという[1]。
- 鈴木 まなみ(思春鬼)
- 声 - 松井菜桜子
- 鈴木繁の娘。ハジメ達と同じく小学5年生の11歳。濃い朱色の髪と緑色の瞳を持つ可愛い外見をしておりクラスではアイドルになっている。頭も良く父親と違ってしっかり者であり、クラスメイトからは母親譲りの子と評判である。顔付きは父親に似ていないが、父親の血を受け継いだ実の娘である。派手好きでワガママな面があるが本当は家族思いの優しい性格。父親を馬鹿にしたり、父親との絡み合いの時に鋭い突っ込みがあるがそれは父親に対する愛情の裏返しである。笑顔がチャームポイント。思春鬼に変装して父親をアシストしながらドテラマンに対し色気を振りまく。寒さに強い体質らしく、思春鬼の時は冬場でも水着を着ており、普段でも裸足で靴を履きながら外出している。隣に住んでいる同級生のハジメが好きで、マリコとは恋敵でよく口喧嘩をやるが、女の子同士の友情を感じている。最終回では、思春鬼の姿で誤って地面の割れ目に落ちてしまったところを、ドテラピンク(マリコ)に助けられている。名前の「まなみ」はEDの声優クレジットでは記載されず(「思春鬼」名義である)、DVDBOXの特典ブックレットでの表記。父が漢字、母がカタカナで親子3人共に名前の表記法が異なっている。
- 元鬼
- 声 - 小野健一
- 鬼トリオの一人。その名の通り、明るく元気だが、筋肉馬鹿のような一面も持っている。
- 短鬼
- 声 - 佐々木望
- 鬼トリオの一人。その名の通り短気で、背が低く寸詰まりの外見である。因みに本作は、佐々木望の声優デビュー作となっている。
- 陰鬼
- 声 - 西川幾雄
- 鬼トリオの一人。その名の通り、陰気で無口。常に琵琶を肌身離さず持ち、平家物語の冒頭を口ずさんでいる。
その他
- 鈴木 ミサオ
- 声 - 小原乃梨子
- 鈴木繁の奥さんで、まなみの母。父に日本人、母に韓国人を持つ美人。38歳。物語の1年前、法事で韓国に帰るために鈴木家の玄関を出たところ、繁の鬼次元の扉を開ける装置の穴に落ちてしまう。その後一年間鬼次元で生活し、人間界に戻る前日にカセ鬼事件が起こってしまう。
- 佐藤 大吉
- 声 - 上田敏也
- 佐藤 サトコ
- 声 - 恵比寿まさ子
- 佐藤 ウメ
- 声 - 京田尚子
- ハジメの祖母。偶然ハイパードテラを入手し、「ドテラばっちゃん」に変身した事がある。
- 中村 優子
- 声 - 小宮和枝
- ニュースキャスター
- 声 - 井上和彦
- 毎回落ち着いた声でニュースを伝える。モデルは当時日本テレビアナウンサーだった小林完吾。
登場する鬼
- トリツ鬼
- 声 - 真柴摩利
- 第1話に登場。大王が初めてし向けた鬼で、大仏に取り付いて街を歩かせた。名前の由来は「取り付き」。
- タネマッ鬼
- 声 - 緒方賢一
- 第2話に登場。
- ラグガ鬼
- 声 - 松島みのり
- 第3話に登場。
- ウィス鬼
- 声 - たてかべ和也
- 第4話に登場。
- タメイ鬼
- 声 - 北村弘一
- 第5話に登場。
- ヒッツ鬼
- 声 - 青森伸
- 第6話に登場。
- サイコーユ鬼
- 声 - 水谷優子
- 第7話に登場。鬼次元の人気アイドルで、手から誘惑光線を出しファンを虜にする。因みにモデルは斉藤由貴であり、これは当時、斉藤由貴のファンクラブに加入していた後藤隆幸が彼女をモデルにデザインしたキャラで、後藤はこれをきっかけに実力派人気アニメーターの道を歩み出す事になる。
- ヤミツ鬼、スキス鬼、カブリツ鬼
- 声 - 速水奨、桜井敏治、西村朋紘
- 第7話に登場。サイコーユ鬼の親衛隊3人組。名前の由来は「病み付き」「好き好き」「頭付き」。
- シゴ鬼
- 声 - 玄田哲章
- 第8話に登場。学園ドラマの体育教師の様な鬼で、ハジメの所属する草野球チームの押しかけ監督になってしごきまくり、やがては町中の若者までしごく様になる。名前の由来は「しごき」。
- ロッ鬼
- 第9話冒頭に登場。ボクサーの様な鬼で、ボクシングでドテラマンと闘うがあっさり敗れる。名前の由来は映画「ロッキー」。
- シートン動物鬼、ファーブル昆虫鬼
- 第9話に登場。動物や昆虫を操る事が出来る兄弟鬼。名前の由来は「シートン動物記」と「ファーブル昆虫記」
- タイム旅行鬼
- 声 - 阪脩
- 第10話に登場。
- ドツ鬼
- 声 - 富田耕生
- 第11話に登場。
- フロシ鬼
- 声 - 青森伸
- 第12話に登場。繁(大王)の旧友が公会堂を寄付する程の大社長に出世したのを嫉妬した大王がし向けた。元はセールスマン。名前の由来は「風呂敷」。
- セ鬼
- 声 - 坂本千夏
- 第13話に登場。大王に連れられずに自分から人間界にやってきた、子供の鬼。咳をするだけで回りの人々は風邪をひいてしまう。名前の由来は「咳」。
- フブ鬼、オオユ鬼
- 声 - 丸山裕子、安西正弘
- 第14話に登場。
- 本州リ鬼
- 声 - 大滝進矢
- 第15話に登場。鬼次元の人気プロレスラーだったが、大王に連れられて様々な格闘技で暴れ出し、やがては「ドテラばっちゃん」とも闘った。名前の由来、およびモデルは「長州力」。
- インセ鬼
- 声 - 井上瑤
- 第16話に登場。
- ソウジ鬼
- 声 - 野沢雅子
- 第17話に登場。老魔女風の鬼で、いつも掃除機(名前の由来)に乗って飛行する(魔女→箒→掃除機という連想)。人間の年齢を変える事が出来、ドテラマンを老人、大王を子供にしてしまった。
- 強鬼、陽鬼、根鬼
- 声 - 永井一郎、上田敏也、井上和彦
- 第18話に登場。元は大工だったが、元鬼たちトリオの役立たずぶりに業を煮やした大王が連れてきて、新たな部下にした。しかし最後は大王の命令にも従わなくなり、結局大王はトリオと仲直りする結果になる。名前の由来は「強気」「陽気」「根気」。また「強鬼」のモデルは横山やすし。
- 天下ムテ鬼
- 声 - 島香裕
- 第19話に登場。失敗続きの大王が「最後の切り札」とばかりに連れてきた最強の鬼。スポーツはおろか料理も出来る。「俺は誰の挑戦でも受ける!!」が口癖。名前の由来は「天下無敵」。
- カセ鬼
- 最終回に登場。太古の昔に鬼次元に封印された怪獣。やけ酒代わりのウイスキーボンボンを食べて酔っ払った繁が、鬼次元の太陽というべきランプを持っていった事から封印が解けて復活、鬼次元で大暴れするが、最後は大王がランプを返したために粉々に崩れ落ちる(劇中唯一死滅した敵)。この結果、大王は鬼たちに英雄扱いされ、(鬼次元だけではあるが)人気者になって野望は叶い、更に妻とも再会出来た。名前の由来は「化石」。
スタッフ
- 製作 - 吉田健二
- 原案 - 九里一平
- 企画 - 嶋村一夫(読売広告社)、井上明(タツノコプロ)
- チーフライター - 小山高男
- キャラクターデザイン - アンモナイト、水村良男
- 音楽 - 田中公平
- 制作担当 - 石川光久(タツノコプロ)、垂水保貴(日本テレビ)
- 文芸担当 - 関島真頼
- オープニングアニメ - 後藤隆幸
- 美術監督 - 多田喜久子
- 撮影監督 - 橋本和典
- プロデューサー - 武井英彦(日本テレビ)、大野実(読売広告社)、由井正俊・植田基生(タツノコプロ)
- チーフディレクター - 貞光紳也
- 動画チェック - 寺岡賢司、石橋輝子、川口弘明、よつやみつひろ、木村信一、石橋輝
- 動画 - 竜の子研究所、京都アニメーション、スタジオ・マーク
- 色指定 - 吉田みちる、渡辺範子
- 仕上検査 - 戸塚千尋、松澤雅美
- 仕上 - カラーセンター、京都アニメーション、カラーフレンド
- 美術設定 - 大山哲史、佐藤広明
- 美術担当 - 長谷川正史、佐藤広明、田原優子、片平真司
- 特殊効果 - 村上正博、太田憲之
- 背景 - みにあ~と
- 撮影 - アニメフレンド
- 編集 - 三木幸子、厨川治彦、吉田千尋(タツノコプロ創業者・吉田竜夫の次女)
- 制作進行 - 倉田剣一、内田哲夫、緒賀進、林浩一、山川順一
- 録音ディレクター - 水本完
- 録音 - 兼子芳博
- 録音助手 - 清水伸行、森浩一
- 録音制作 - ザックプロモーション
- スタジオ - 新坂スタジオ
- 効果 - 佐々木純一、井上裕(アニメサウンドプロダクション)
- 現像 - IMAGICA
- 音声多重企画協力 - サンクテール
- 制作 - タツノコプロ
主題歌
これらの歌は、番組では副音声でカラオケになっていた。
オープニングテーマ
エンディングテーマ
- 『もっとブ鬼゛ウ鬼゛』(ぶぎうぎ)
- 作詞 - 佐藤ありす / 作曲 - いけたけし / 編曲 - 山中紀晶 / 歌 - つかせのりこ&こおろぎ'73 / レーベル - 日本コロムビア
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | キャラクター |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | お、おっとお待たせ! オニ退治 | 小山高男 | 山田ひろし | 水村良男 | ||
2 | タネマッ鬼 タネまきゃこまっタネ! | うえだひでひと | 井口忠一 | |||
3 | わるガキ ラクガ鬼 大さわぎ! | 菅良幸 | 澤井幸次 | 水村十司 | ||
4 | スカウト合戦! 強いオニはどいつだ | 小山高男 | 久保多美子 | 小林哲也 | 村中博美 | |
5 | 怖いタメイ鬼! カエルにかえるぞ | 井上敏樹 | やまざきかずお | 茂木智里 | 佐久間信計 | 水村良男 |
6 | 世界に広がるヒッツ鬼のわ・な! | 照井啓司 | うえだひでひと | 水村良男 | ||
7 | かわいいアイドルにはツノがある!? | 荒川稔久 小山高男 |
貞光紳也 | 後藤隆幸 | ||
8 | シゴけやシゴけ! 特訓魔シゴ鬼 | 菅良幸 | やまざきかずお | 小林哲也 | 水村十司 | 水村良男 |
9 | ぶちゅ! キスマークで正体をあばけ | 小山高男 貞光紳也 |
久保多美子 | 茂木智里 | 佐久間信計 | 佐久間しげこ |
10 | タイムトラブル! ご先祖は有名人!? | 小山高男 川崎裕之 |
澤井幸次 | 水村良男 | ||
11 | どつくなドツ鬼 芸術はバクハツだ! | 小山高男 三々尻康彦 |
貞光紳也 | 小林哲也 | 村中博美 | |
12 | 大ピンチ! 大フロシ鬼の大挑戦 | 菅良幸 | やまざきかずお | 茂木智里 | なかむらたかし | |
13 | セ鬼のセキで町じゅうカゼひき! | 中弘子 | うえだひでひと | 水村十司 | 水村良男 | |
14 | 雪やコンコン! オオユ鬼フブ鬼 | 照井啓司 | 澤井幸次 | 佐久間信計 | 佐久間しげこ | |
15 | お、おっと出ました! ドテラ婆っちゃん | 菅良幸 | 貞光紳也 | 水村良男 | ||
16 | あんたはエライ! インセ鬼の招待状 | 柳川茂 | やまざきかずお | 小林哲也 | 村中博美 | |
17 | インチ鬼小僧とドテラじいさん | 井上敏樹 | 茂木智里 | なかむらたかし | ||
18 | 涙のとらばーゆ! クビになった鬼トリオ | 柳川茂 | うえだひでひと | 水村十司 | 水村良男 | |
19 | 最大最強! 天下ムテ鬼の決死圏 | 井上敏樹 | 澤井幸次 | 佐久間信計 | 佐久間しげこ | |
20 | 涙の再会!? インチ鬼大王と奥さん | 小山高男 | 貞光紳也 | 小林哲也 | 水村良男 |
ネット局
無印…スポンサードネット、※…時差ネット。
- 関東広域圏…日本テレビ(制作局)
- 北海道…札幌テレビ放送(札幌地区以外は中継回線がモノラル音声のため、副音声非実施)
- 青森県…青森放送(放送当時はテレビ朝日系列とのクロスネット局だった)※
- 岩手県…テレビ岩手※
- 宮城県…ミヤギテレビ
- 秋田県…秋田放送
- 山形県…山形放送(放送当時はテレビ朝日系列とのクロスネット局だった)※
- 福島県…福島中央テレビ
- 新潟県…テレビ新潟放送網
- 山梨県…山梨放送
- 福井県…福井放送(テレビ朝日系列とのクロスネット局、放送当時は日本テレビ系列単独だった)※
- 静岡県…静岡第一テレビ
- 中京広域圏…中京テレビ
- 近畿広域圏…よみうりテレビ
- 広島県…広島テレビ
- 山口県…山口放送(放送当時はテレビ朝日系列とのクロスネット局だった)※
- 香川県・岡山県…西日本放送
- 高知県…高知放送※
- 福岡県…福岡放送
- 長崎県…テレビ長崎(フジテレビ系列、放送当時は日本テレビ系列とのクロスネット局だった)※
- 熊本県…くまもと県民テレビ
- 大分県…テレビ大分(フジテレビ系列・日本テレビ系列とのクロスネット局、放送当時はテレビ朝日系列とのトリプルクロスネット局だった)※
- 宮崎県…テレビ宮崎(フジテレビ系列・テレビ朝日系列・日本テレビ系列トリプルクロスネット局)※
- 鹿児島県…鹿児島テレビ放送(フジテレビ系列、放送当時は日本テレビ系列とのクロスネット局だった)※
当時の日本テレビ系列の火曜19時台前半はローカル編成枠であり、上記のフルネット局・クロスネット局では他系列局の番組を放送した局が多く、さらに北日本放送など本番組をネットしない系列局もあった。 また、石川県域と沖縄県域では日本テレビ系列局が無かったため、放送されなかった(その後、石川県には北陸地方唯一の日本テレビ系列のマストバイ局となるテレビ金沢が誕生。一方で沖縄県では、2012年現在も同系列のフルネット局が、未だ開局されていない)。
ビデオ・DVD
- 第1話と第2話を音声多重で収録したビデオが、バップから発売された。現在は廃盤となっている。
- 2010年10月27日にメディアネット ピクチャーズから3枚組のDVD-BOXが発売。全20話を完全収録し、音声は主音声・副音声・主副MIXの3種を収録[7]。
参考文献
関連項目
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 『ドテラマン』DVD-BOX付属ブックレットより。
- ↑ なお、親局がUHFの日本テレビ系列局であるテレビ岩手・ミヤギテレビ・福島中央テレビ・テレビ新潟・静岡第一テレビ・中京テレビ・福岡放送・熊本県民テレビなどでは、ごく一部の放送エリアを除き音声多重放送を楽しめなかった模様である。
- ↑ 番組スケジュール 2000年12月10(日)~2000年12月16日(土) AT-X公式サイト内(インターネットアーカイブ)
- ↑ Hot News AT-X公式サイト内(インターネットアーカイブ)
- ↑ 番組詳細ドテラマン AT-X公式サイト内
- ↑ 2010年のAT-Xでの放映では、局側が二重音声のフォーマットに対応していないこともあり、副音声はDVD特典と扱われ放映されていない
- ↑ お、おっと お待たせ!アクションギャグアニメ「ドテラマン」遂に初DVD化! タツノコプロ公式サイト内 2010年8月5日