グレートマジンガー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

グレートマジンガー』は、1974年(昭和49年)9月8日から1975年(昭和50年)9月28日までフジテレビ系列で毎週日曜日19時 - 19時30分に全56話が放送された東映動画製作のロボットアニメ、およびそれに登場するスーパーロボットの名前。

本作は『マジンガーZ』の続編となっており、「マジンガー」シリーズの第2作にあたる。スーパーロボット・グレートマジンガーは『マジンガーZ』の最終回で初登場し、そのまま本作へと物語がつながっている。

概要

シリーズ第2弾の企画は、放映の一年半前(1973年の4月)まで遡る。前作『マジンガーZ』は好調なスタートをきったものの、第15話から視聴率に低下傾向が見られたため、兜甲児が新しいロボットに乗って活躍する「ビッグマジンガーZ」が検討されたが、新兵器ジェットスクランダーやボスボロット等の強化策を盛り込む事になり立ち消えに。続いて夏には新主人公・神竜鉄也とスクランブルナイツが登場する「ゴッドマジンガー」が企画されたが、Zの視聴率が第40話から20%台をキープするようになったため、これも白紙に。改めて同年暮れ、「グレートマジンガー」の企画書に漸くGOサインが出たものの、Zが30%に迫る高視聴率を獲得した事で放送開始は延び延びになるという複雑な経緯を辿った作品である[1]

平均視聴率は22.8%を記録し(21%から26%の回が多く、20%を切る事は少なかった。ビデオリサーチ関東地区調べ)、前作の平均22.1%を上回る高い支持を得ていた。しかし本作のメインライター藤川桂介は、「マジンガーZを凌いだとは思いませんでした。毎週、破壊を思うがままにしていた『マジンガーZ』に対し、本作は行き過ぎにブレーキをかける時代がきたため、破壊をつつしむようになり活力が失われたため」と後年語っている[2]

玩具の売上に目を向けると、本作は「大成功」と呼べるものではなかったようである。本作のスポンサーで関連商品を発売していた、ポピーのキャラクター別売上では1974年度における前番組の『マジンガーZ』の売上が1位に対し、本作は4位。翌1975年度では5位以下とランクインできなかった[3]。ただし超合金の売れ行きは良かったようで、1974年のクリスマス期にはグレートマジンガーとゲッター2は売り切れが続出したと言う逸話がある。

なお、永井豪の漫画版では「グレート・マジンガー」と題名に中黒(または★)が入っており、団龍彦による小説作品『スーパーロボット大戦』の後書きにおける赤星政尚の解説などでも中黒が正しい表記とのコメントが見られる。

また後番組『UFOロボ グレンダイザー』、および『鋼鉄ジーグ』が同時放映開始となる1975年10月5日放映分より、東映動画で制作体制の再編成が行われ、『グレンダイザー』は『ゲッターロボG』のスタッフが制作、『グレート』のスタッフは『ジーグ』に移動となった。詳細は「UFOロボ グレンダイザー#スタッフ」を参照。

ストーリー

天才・兜剣造博士は、実験中の事故で瀕死の重傷を負ったが、父・十蔵博士の手により、サイボーグとして蘇った。その後、きたるべきミケーネ帝国との戦いにそなえ、父十蔵の設計したマジンガーZをパワーアップさせたグレートマジンガーを製作。孤児の剣鉄也と炎ジュンを引き取り、パイロットとして育成しながら戦いの日に備えていた。

息子・甲児がマジンガーZでドクター・ヘルと戦っている間、兜剣造はその戦いを見守るのみであった。だがドクター・ヘルの敗北後、地底に潜んでいたミケーネ帝国が地上侵略へと乗り出す。彼らの兵器「戦闘獣」の前にマジンガーZはたちまち追いつめられてしまう。この時、ついに兜剣造はグレートマジンガーを出撃させた。剣鉄也のグレートマジンガーは初出撃で戦闘獣を一蹴してその力を示した。以後、マジンガーZに代わってグレートマジンガーが地上を防衛する任に就き、ミケーネとの新たな戦いが始まったのである。

なお、『マジンガーZ』の主人公・兜甲児はアメリカ(ワトソン研究所)へ留学したという設定で、本作中にはほとんど登場していない。ただし、終盤の数話にはマジンガーZと共に再登場、グレートマジンガーを助けて戦っている。また、本作の後番組である『UFOロボ グレンダイザー』では再びレギュラーとして登場することになる。

登場人物

科学要塞研究所

研究所の所在地は、伊豆半島のとある海岸沿いとの設定である。

剣 鉄也(つるぎ てつや)
声 - 野田圭一
孤児であったが、兜剣造に引き取られ、グレートマジンガーの操縦者として育てられる。
甲児と比べて大人っぽい容姿。身長も180センチと、当時としては高めに設定されている。年齢も22歳に設定されていたが、諸般の事情により第19話から18歳に引き下げられた[4]。それに合わせてキャラクターデザインの変更があった際に、もみあげのデザインが角ばったものから二段カールが入ったものへとマイナーチェンジが図られている。
私服は青いショートトレンチにズボン[5]、紫色のマフラー。
設定ではまだ小学生の時から適性テストにより、孤児院から剣造に引取られ、かなり早い段階でグレートマジンガーの操縦者として決定されていたとされている。炎ジュンを剣造が引取るのは翌年の話となる。
一見すると屈強な戦士だが、孤児の生まれ育ちのためか己にも周りに対しても厳しく、配慮のない発言で周囲の人間に反感を買うことがある。しかし一方では生来持ち合わせていた気さくな兄貴分な一面を見せたり、年の割には妙に子どもっぽい部分が見られることもある。誰に対してもタメ口で、礼儀や気遣いに欠けるところがある(劇場版で共演したゲッターチームに対しては、差別的な誹謗中傷の言葉を吐いている)が、兜甲児のことは終始「甲児くん」と呼ぶ。
また、非常に対抗意識が強く、子供のころ、友達が飼っていたカナリアに対抗し「男らしい」という理由で鷹を飼っていたこともある。その鷹が友人を襲い失明させたことを後悔しており、カナリアの鳴き声がトラウマになっている(後に克服)。
博愛的性格を持つ甲児とは対照的に、孤児であった過去や、それによる暖かい家庭への思慕、養父である剣造への愛憎入り混じった執着などから、様々なトラウマを抱えている。この複雑過ぎる性格が災いして終盤で甲児と激しく対立し、スタンドプレーに走った結果大きな危機を招く。しかし、剣造の死を賭した行動で覚醒して仲間への信頼を取り戻し、重傷を負いながらミケーネ帝国に勝利した。
ただし兜シローに対してだけは実の弟同然と思っているぐらいに愛情を持っており、兄・甲児の代わりとしては十分な役割を果たしていた。その思いはシローにも通じていたが「僕達は皆兄弟だよ。甲児兄ちゃんの兄貴は鉄也兄ちゃんだろ」と明確な言葉をシローから貰ったにも拘わらず、甲児の帰還により自分の家族と信じてた者を奪われるジェラシーは頂点に達し剣造を失うと言う悲劇を生んでしまうこととなった。
当時の幼児向け書籍に、月の小遣いは千円(現在から見れば大した事はないが、1970年代中盤当時の物価水準で言えば、金額は高い部位に入る)であることや、その殆どがお菓子代(顔に似合わず、大の甘党である)に消えてしまうことなどの意外な一面も合わせ、細かいプロフィールが掲載されている。
なお、次回予告は(第44話より)剣鉄也(野田圭一)が話すスタイルにチェンジしている(決め台詞は「次回・グレートマジンガー(サブタイトル名)で、君と会おう」)。
炎 ジュン(ほのお ジュン)
声 - 中谷ゆみ
鉄也と同様兜剣造に引き取られ、ビューナスAの操縦者になるべく育てられた女性。
スレンダーな印象のさやかとは対照的に、大人っぽいモデルのようなプロポーション。基本的にストライプのTシャツにミニのプリーツスカートという出で立ちだが、赤いワンピースやトレンチコート(大都社版コミックスより)などを着ることもある。
性格はお転婆で好戦的。鉄也やボスに軽口を叩く場面もしばしば見受けられるが、シローに対してはかなり親身になって接しており、剣造にシローを学校に行かせるよう薦めたりしている。
共に育った鉄也とは、多少のライバル意識も持ち合わせているようである。
アフリカンスキンの父と日本人の母の間に生まれ(永井豪の初期のラフ・デザインではヨーロピアンとのハーフという設定で、永井豪原作の漫画ではヨーロピアンハーフとして描かれている)、肌の色が浅黒いことから幼少時はいじめられたり仲間外れにされていた。ハーフであることは彼女にとってかなりのコンプレックスであり、第19話では思い悩んで自らの手を血が滲むまで洗い続けていたりした。戦闘獣の出現に際して出撃するも「誰も自分の苦しみを分かってくれない」と戦闘を拒否して敵前逃亡してしまう。その後、教会の牧師とボスによる懸命の説得により漸くこれを乗り越える。
桜多吾作による漫画版グレートが連載された雑誌「冒険王」にて、同じく桜多吾作による漫画版『UFOロボ グレンダイザー』終了後の1977年に連載開始された漫画『マッハSOS』にも同じ名前で登場したが、マジンガーシリーズとは全く無関係の別人として登場している。
兜 シロー(かぶと シロー)
声 - 沢田和子
甲児の弟であり、兜剣造の次男。
甲児がアメリカに留学した後、光子力研究所から科学要塞研究所に引き取られる。
年相応にやんちゃな性格だが、死んだ(と聞かされている)両親やアメリカにいる兄の甲児を思って泣き言を漏らすこともある。
第25話からは専用のロボットジュニアが登場、同機の操縦者となる。この時点まで剣造が父であることを知らされておらず、打ち明けられた直後は「お父さんだったら僕が寂しがっているのに放っておく筈がない」と嫌悪と不信感を抱いていた。
とは言っても、まだ小学生である彼にとって侵略者からの防衛の重要性を理解するのは難しいことであり私情を優先させ、前作『マジンガーZ』でも兄・甲児からも厳しく叱責されたこともあった。
まだ甘えたい盛りの年齢なので無理はないのだが、剣造との旅行がミケーネの襲撃により中断された時も、どちらが重要なことか頭では理解しつつも我がままを通そうとする姿勢をみせた。
母に対する思慕もかなりのもので前作でもそれは描かれ、本作でも自分の担任の先生に亡き母を重ねる時もあった。
専用の挿入歌では「僕には日曜日がない」とも唄われており科学者の家系に生まれてきたことを後悔している面もあった。
しかし孤児でも逞しく生きている鉄也の姿をみて次第に強い精神力を身に着けて行った。
前作よりは学校生活も多く描写された。
兜 剣造(かぶと けんぞう)
声 - 柴田秀勝
科学要塞研究所所長。
父の兜十蔵からミケーネ帝国の侵攻を聞き、グレートマジンガーの設計を始める。が、実験中の事故により妻と共に死亡、十蔵によってサイボーグとなり復活。その後、鉄也とジュンを引き取り、戦士としての訓練を行いながら、グレートマジンガーを製作する。
再会後しばらくは、ショックを与えるといけないという理由により、シローに自分が父親であることを隠していたが、第1話ではシローを戦闘獣に人質に捕られた際、狼狽し冷静な指令が一切出せない状態に陥った。その様子を見て薄々シローとの関係を鉄也に気付かれ、先に鉄也に自分が兜兄弟の父であることを打ち明けた。
鉄也には厳しく接しつつも、父親としての愛情を与えたいと思っていたが、双方の思惑のすれ違いにより叶わず、その結果、今際の際に初めてその思いが伝わることになってしまった。鉄也の事は終始「鉄也くん」と呼ぶ。
沈着冷静で優秀な指揮官であるが、前述の通り息子・シローのことになると尋常ならぬ弱さを見せつける。加えて自身がサイボーグであるコンプレックスもあり、研究所の所長としての役割を最優先と考えながらシローを溺愛しており、精神の葛藤を生むことになる。「お父さんはサイボーグだから、そんな冷たいことが言えるんだ」とシローから言われた時は並々ならぬショックを受けていた。
最期は息子・甲児に看とられることになったが「彼(鉄也)は私の息子と同じなのだよ……誰にでも暖かい心を持て」と言い残し事切れた。この言葉の意味を理解した甲児は鉄也に対する遺恨を一切残さなかった。
ボス
声 - 大竹宏
ボスボロットの主な操縦者。伊豆半島の空き倉庫を新たに根城とし、ドクターヘルに変わる敵のミケーネ帝国との戦いに科学要塞研究所と共に関わって行くことに成る。当初は鉄也との仲は険悪であったが、次第に打ち解け、鉄也とカレーライスの大食い競争をするまでになった。最終決戦ではグレートマジンガーを助ける活躍を見せる。また、自身のコンプレックスに悩んだジュンを、居合わせた教会の牧師と共に懸命に説得し、ジュンに再起を促すなど、仲間思いは相変わらずである。
ムチャ
声 - 緒方賢一
ボスボロットの乗り合わせ的な操縦者。割としっかりしており、ボスのドジぶりにも厳しく罵倒することも多い。
ヌケ
声 - 加藤修 / 矢田耕司(第16話)
同じくボスボロットの同じく乗り合わせ操縦者。ムチャ同様、ボスの御守り係。常に鼻水を垂らしている。
その他の情報は『マジンガーZ』の項を参照。
飛田(とんだ)博士
声 - 山田俊司 (第8話 - 第13話)
新兵器ドリルプレッシャーパンチの設計者として第8話より登場。口調は怪しげな関西弁。第13話で科学要塞研究所が暗黒大将軍自ら指揮を執るミケロスの猛攻を受けた際に、モーターボートで脱出するところをミケロスに執拗に追われ、敵の放ったビームからシローを庇って黒焦げになり死亡。

光子力研究所

兜 甲児
声 - 石丸博也(第51話、第53話 - 第56話)(※第51話はボスの幻覚)
前作『マジンガーZ』の主人公。兜剣造の長男で、シローの兄。
『Z』の最終回でアメリカに渡っていたが、第53話で弓教授の要請を受けて急遽帰国し、Zへ搭乗した。ミケーネの侵攻に対する協議で鉄也と衝突するが、最終的には共闘して無敵要塞デモニカを破壊した。
ミケーネ帝国打倒後は円盤に関する研究のため宇宙科学研究所へ移り、『UFOロボ グレンダイザー』の物語につながっていく。
弓 さやか
声 - 江川菜子(第48話、第55話 - 第56話)(※ただし、第48話はヤヌスの変装)
甲児と共にアメリカに留学していた。剣造の死を切っ掛けに参戦を決意。ダイアナンAで最終決戦に挑む。
弓 弦之助教授
声 - 八奈見乗児(第53話 - 第56話)
光子力研究所所長。剣造亡き後、指揮をとり見事勝利に導いた。兜兄弟にとっても父同様であり、剣造に対しても「あなたが鉄也君やジュンを思うのと同様に私にとっても、あの二人は自分の子供同様なのです」と言う懐の深さも見せた。

ミケーネ帝国

闇の帝王とゴーゴン大公以外の幹部クラスは、グレートと同程度の身長の戦闘獣。人間の表情は顔でなく腹など別の場所に付いているのが特徴。

闇の帝王
声 - 柴田秀勝
ミケーネ帝国の支配者。巨大な火炎の身体に、人の顔を思わせる紋様が浮かんでいる(この姿を現すのは第21話以降で、それまでは声のみ)。
三千年前、機械獣をはじめとする超科学兵器を用い、アレス国そしてミケーネ王国を征服。一大ミケーネ帝国を築き上げた。
その威容と重みのある言葉(テレパシー)で側近たちを威圧し、懲罰するときには電撃を用いる。一方で、手柄を立てた者には惜しみない賞賛を送る面も持つ。
その出自・正体については、「ミケーネ王国からの追放者」や「異星人」といった諸説が各媒体で存在するが、最後まで明かされることは無かった。彼の正体と末路は、漫画版『UFOロボ グレンダイザー』(著 - 桜多吾作)や、小説作品『スーパーロボット大戦』(著 - 団龍彦)で描かれることになる。
暗黒大将軍
声 - 緒方賢一(第1話 - 第31話)
ミケーネ帝国の総司令官で七大将軍の纏め役。ミケーネ本土に居城を構えている。その姿は甲冑姿の武人を模しており、目から破壊光線を放つ。腹部に改造前の顔が残っている。
もとは闇の帝王に敗れたアレス国の将軍だったが、その武勇を惜しんだ闇の帝王によりサイボーグ化されて、以後は忠誠を誓うようになる。
正攻法を好むため、情報戦略を重んじるアルゴス長官以下諜報軍とは折り合いが悪い。しかしその有用性は認めているため、窮地の際には協力を要請することもある。地獄の責め苦に落とされたユリシーザー、アンゴラス両将軍の赦免を闇の帝王に願い出るなど、温情采配も随所で見せる。
本作中盤、将軍たちの度重なる失態に業を煮やし、自ら作戦指揮に乗り出した。その心意気に打たれたヤヌス侯爵の援護のもと、グレートマジンガーを追い詰めるが弱点を衝かれ、戦死を遂げる。闇の帝王や七大将軍はもとより、対立関係にあったアルゴス長官やヤヌス侯爵、敵である剣鉄也までもがその武勇を認め、死を悼んだ。
地獄大元帥
声 - 神弘無(第36話 - 第56話)/ (スーパーロボット大戦シリーズでは富田耕生
暗黒大将軍の死後、その後任に就いた新幹部。その正体は、ミケーネ帝国の科学力で戦闘獣として蘇ったDr.ヘル。頭部のコクピットの中にDr.ヘルの上半身のみが設置されていて、地獄大元帥の体をコントロールしているが、地獄大元帥の体から分離することはできない。
前作における人間味のある描写は描かれず、冷酷非道な作戦を躊躇わずに実行する。武闘派の暗黒大将軍と異なり、科学者としての頭脳を駆使して鉄也を追い詰めていった。苛立ちを抑えるために、マジンガーZの人形をズタズタに切り裂いたこともあった。
最終決戦で要塞デモニカと共に爆死した。漫画版ではマジンガーZ、グレートマジンガーと戦った。バリヤーマントによりミサイルや光線を封じ、超合金ニューZさえ溶かす地獄ファイヤーという技を使い、優勢だったが、最後はグレートマジンガーのサンダーブレードによって戦死した。

七大将軍

超人将軍ユリシーザー
声 - 村越伊知郎(第2話 - 第16話) / 水鳥鉄夫(第21話 - 第53話) / 永井一郎(第33話) / 矢田耕司(第20話、第32話)/(スーパーロボット大戦シリーズでは西村知道)(※クレジットは村越、水鳥のみ)
人間型戦闘獣を率いる。七大将軍の中では最も出番が多かった。胸部に改造前の顔が残っている。
ゴーゴン大公戦死の際には、アンゴラスとともに敗退行為を闇の帝王に見破られて怒りを買い、地獄の責め苦に落とされ、しばらく姿を消していた。
1度マジンガーZと対決し、自分の頭部を投げる荒技で攻撃した。その他の武器は腰に装備した短剣。
最終決戦では出番がカットされ、その顛末は行方知れずになる。永井豪の漫画版ではグレートマンモスに跨り、研究所攻撃司令官として槍をもって出撃するも戦死している。これはTV版の準備段階のシナリオとほぼ同じで、この流れでユリシーザーは戦死する予定だった。
猛獣将軍ライガーン
声 - 峰恵研 / 増岡弘(※増岡は未クレジット)
猛獣型戦闘獣を率いる。胸部に改造前の顔が残っている。ライオンがベースだけに獰猛な性格で、力押しの作戦では地獄大元帥自らライガーンを指名するなど、その腕を認められている。ボロットを馬鹿ロボットと呼んで忌み嫌う。漫画版では牙から電撃を出す設定が追加されている。
アンゴラス戦死後、形勢不利と見て逃走するが、光子力ビームの一撃が体を貫き、死亡する。
怪鳥将軍バーダラー
声 - 山田俊司(第1話、第32話、スーパーロボット大戦シリーズ) / 緒方賢一(第33話、第36話、第47話)(※クレジットは山田のみ)
鳥類型戦闘獣を率いる。胸部に改造前の顔が残っている。強気で自信過剰な性格。自身の手柄のためには平気で抜け駆けをし、勝手に出撃するなどスタンドプレーが目立つ。最期は科学要塞研究所に攻め込み半壊まで追い込んだが、新兵器グレートブースターの直撃を受け死亡する。
妖爬虫将軍ドレイドウ
声 - 肝付兼太 / 立壁和也(※立壁は未クレジット)
爬虫類型戦闘獣を率いる。巨大な龍のような頭部を持ち、改造前の顔は腹部に残っている。策士タイプであり性格は狡猾で姑息。発案する作戦自体も大掛かりで残忍なものが多かった。最終決戦ではデモニカ内部にいたところを外部よりジェットスクランダーの羽で背後から切り裂かれ、胴体を切断され死亡する。
TV本編で戦闘に参加することは無かったが、口から放射能を含んだ火炎を吐くという設定がある。
魔魚将軍アンゴラス
声 - 矢田耕司
魚類型戦闘獣を率いる。チョウチンアンコウのような姿をしていて、チョウチン部分に改造前の顔が残っている。顔の側面についた鰭を使い津波を起こすことができる。
自ら進んで復讐戦に挑むと発言し出撃はするが、暗黒大将軍の助言を受けると「現場まで口を出されては、かなわんわい」と裏で不快感を見せていた。また形勢不利と見るとすぐさま撤退、作戦が失敗した際には部下に責任を押し付けるなど将軍らしからぬ行動の描写が多い。
悪霊将軍ハーディアス
声 - 永井一郎
悪霊型戦闘獣を率いる。顔が逆さまの髑髏の頭部とほぼ常に上げている左腕の先に顔を持ち、改造前の顔は胸に残っている。魔術や妖術を得意とする。あまりに希少な技を使うらしく、軍団の構成員も他の軍団に比べ極度に少ない。
最終決戦では、マジンガーの進攻を防ぐため出撃。自らの足、頭部を飛ばし、鎌を使って防戦するものの、ルストハリケーンで吹き飛ばされ、自身の鎌で体を切りさかれて死亡する。
大昆虫将軍スカラベス
声 - 八奈見乗児 / 山田俊司(※クレジットは八奈見のみ)
昆虫型戦闘獣を率いる。胸部に改造前の顔が残っている。協調性が高く、しばしば他の将軍と共同作戦を行う。冷静な指揮官であり、とっさの出来事の判断も早い。またアンゴラスとは違い、暗黒大将軍のミスを擦り付けられた時も、彼は黙って受け入れていた。最終決戦では移動不能に陥ってしまったデモニカ内部で死ぬまで地獄大元帥の側に控えていた。武器は腰に装備した剣。

諜報軍

諜報軍アルゴス長官
声 - 大竹宏
ミケーネ帝国の諜報軍長官。鳴門海峡に専用の城を構えている。
山羊頭人身の姿で、左腕のつえに本当の顔がある。また体内に高性能な電子頭脳(コンピュータ)を内蔵しており、作戦立案の一助としている。
暗黒大将軍とは、戦法の好みが異なるため対立関係にあり、斬り合いをしたことがあるほど(第17話など)だが、素直に協力を求めてきた場合は快く応じていた。同じく戦法の好みが重なる地獄大元帥とも、そりが合わず仲が悪かった。最終決戦目前でドリルプレッシャーパンチにより顔を残して破壊されたが、顔の動かなくなったつえは、最終回までヤヌス侯爵が持っていた。
ゴーゴン大公
声 - 加藤修(第1話 - 第22話)
諜報軍所属。『マジンガーZ』より引き続き登場。前作では地下帝国のトップであるDr.ヘルとも対等な立場だったが、本作では七大将軍より格下の中堅幹部扱い。幹部クラスでは唯一の等身大である。横から差し出口をして将軍から叱責されることも多い。
空中を滑るように移動する。下半身の虎の目はビデオカメラのようになっていて、記録した映像を映写することも出来る。
前線基地・火山島の建設を命じられるが、臨時に配下とされたユリシーザー、アンゴラス両将軍に横柄に接したため、彼らの独断専行に巻き込まれる形になった。戦闘獣ダンダロスをかばってマジンガーの攻撃を受け、虎の胴体部分が吹っ飛ぶ瀕死の重傷を負い、最後の力を振り絞って火山島基地に戻る。死の間際に闇の帝王に火山島司令官に任じられ、司令官の椅子から崩れ落ち絶命した。
ヤヌス侯爵
声 - 北浜晴子 (第23話 - 第56話)
諜報軍所属。ゴーゴン大公の後任。破壊光線を出す杖を振るい、特殊部隊・キャットルー軍団を率いて暗躍する。
普段は七大将軍と同様、長い爪を生やした巨体で過ごしているが、左肩に黒猫を乗せた等身大の妙齢の美女の姿でも行動でき、巨体に入ると左胸の透明スクリーンに人間の顔が出る。変装能力も持っていて、巨大な本体自体も人間サイズに化けることが出来る。二つの顔を持つローマ神話の神ヤヌスにちなんでおり(ただし神話のヤヌスは男神)、この美女の顔と、首を半回転させて現す魔女の顔を持っている。
グレートや研究所の弱点を探し、そこを攻めることに長けており、ヤヌス侯爵の登場後、グレートが苦戦する話も増える。
嫌っていた暗黒大将軍の心意気に感じ入り、全力を挙げて援護するなど、武人気質も持ち合わせている。最終決戦で要塞デモニカと共に爆死した。

戦闘員など

ミケーネス
声 - 山田俊司 / 加藤修 / 緒方賢一(※エンディングでのクレジットは山田のみ)
ミケーネ帝国の最下級に位置する兵士。もとはミケーネ王国の民を改造したもの。ビューナスやボロットに一蹴されるくらい弱いが、第20話では人海戦術で、科学要塞研究所を一時的に占拠する活躍を見せたこともあった。ミケロスの操縦のみならず、その修理や火山島基地建設にも活躍し、兵士というより技術者のような存在である。
キャットルー
声 - 山田俊司 / 加藤修 / 緒方賢一
ヤヌス侯爵が登用した、猫面を着けた忍者のようなサイボーグゲリラ部隊。身が軽く、ボスボロットを乗っ取るなどする。デモニカの操縦役も務めている。尻尾の先から破壊光線を出す。
戦闘兵
かつて闇の帝王がミケーネ王国を征服する際に用いた甲冑姿の兵士たち。

声を持つ敵ゲストキャラクター

スパイX
声 - 北浜晴子(第3話)
戦闘獣クレオ
声 - 増山江威子(第9話)
戦闘獣ケルビニウス
声 - 井上真樹夫(第16話)(※未クレジット)
戦闘獣ヘレナ
声 - 吉田理保子(第37話)

セミレギュラー

白鳥 ハルナ
声 - 千々松幸子(第11話・第14話・第17話・第23話・第26話・第32話・第45話)
シローのクラスメートの女の子。後にガールフレンドになる。
バカラス
声 - 矢田耕司(第4話・第7話 - 第12話・第14話・15話・第21話・第25話・第27話・第28話・第34話・第36話・第40話・第41話・第43話・第45話・第46話・第48話・第50話・第51話・第53話)
喋るカラス。後にボスのペットになるが、とてつもなく口が悪く慇懃無礼。しかも伝言を意図的に曲解して伝える等、あからさまな悪意を持っており、ボス達が失敗するのを見る度に大声で嘲笑う。また第11話ではいじめっ子グループへの報復に向かうシローをバカにしたために殴られるも、その意趣返しに他の動物を従えて報復するなど、やられた恨みを根に持つ性質の悪さも持っている。
牧師
声 - 加藤修(第11話・第19話)
ハルナの知人の牧師。

ゲストキャラクター

シンイチ
声 - つかせのりこ(第7話)
シローの同級生。ホラ吹きで、ある時、自分はロボットを持っているという法螺を吹く。その絵が戦闘獣グレシオスに似ている事を利用されて人質に取られ、科学要塞研究所は窮地に陥る。
カオリ
声 - 吉田理保子(第36話)
カオリの母
声 - 山口奈々(第36話)
カレン
声 - 杉山佳寿子(第37話)
浜川 陽一
声 - 白川澄子(第46話)
浜川 博士
声 - 加藤修(第46話)
森山 優子
声 - 吉田理保子(第50話)
生田 信一郎(戦闘獣ゲルニカス)
声 - 井上真樹夫(第52話)

その他

ナレーション / サブタイトル
声 - 矢田耕司(全話)
次回予告
声 - 矢田耕司(第43話まで) / 野田圭一(第44話以降。剣鉄也役として担当)

登場メカ

科学要塞研究所

研究中の実験で死亡したとされていた兜十蔵博士の息子にして、前作主人公の兜甲児の父親である兜剣造博士が、ミケーネ帝国からの侵攻を阻止するために秘かに建造していた。その名の通り光子力研究所とは異なり戦闘を主な目的としており、正に「要塞」と呼ぶに相応しい攻撃の拠点となっている。武装は光子砲や電磁波発射装置、バリヤーなどを装備しており、自力で海中に潜行することや海上を航行することも可能である。また、上部の張り出し部分の四隅には浮上ファンが内蔵されており、建物の上半分が独力で飛行することも可能となっている。伊豆半島近郊が所在地で近郊の海の地下も研究所の一角で、グレートマジンガーはそこに格納されている。グレートのパートナーロボットであるビューナスAも製作され、いよいよ本格的なミケーネ帝国との戦闘に挑む。
グレートマジンガー
兜剣造が15年かけて建造した、マジンガーZを超える“偉大な勇者”。近年のマジンカイザーでは「後継機」と言うポジションで登場しているが、原作版ではマジンガーZの強化発展型とされている。基本設計はマジンガーZを基にしているが、より発展している。
超合金ニューZ製で光子力エンジン駆動、身長25メートル、重量32トンとマジンガーZよりも大型化している。ボディを固める超合金ニューZは超合金Zをさらに精製することで出来る金属で、強度は超合金Zのおよそ4倍を誇り、超合金Zより軽量化された材質である。
最大出力90万馬力、飛行速度マッハ4(グレートブースター使用時マッハ5)、最高高度50,000メートル。「マジン・ゴー!」の掛け声と共に海中のグレート発射口から射出され、ブレーンコンドルという小型ジェット機が頭部に「ファイヤー・オン!」で合体、コクピットとなる。劇場版『マジンガーZ対暗黒大将軍』及び『マジンガーZ』最終回でマジンガーZをボロボロにした戦闘獣を苦も無く撃破して、視聴者にマジンガーZを超える勇者としての印象を残し、無敵の強さを見せつけた。また、劇場版『マジンガーZ対暗黒大将軍』では人類の最後の切り札として登場。マジンガーZの窮地を救った(なお劇中でグレートマジンガーは敵との交戦で一回作り直されたとの35話でのジュンの発言があり、そうなるとそれ以後のグレートマジンガーは2号機という事になる)。
操縦者の剣鉄也はパートナーの炎ジュンともども孤児であり、兜剣造が引き取って戦闘訓練を施した。加えて、グレートが(Zが前作で克服した)弱点を最初から解消されている完成度の高いロボットであることもあって、前作で人気のあった演出(機能を手探りで探す、パワーアップ改造されて強くなるなど)は余り使えず、剣鉄也の性格的な弱点や甲児の「代わり」となることを求められたことへの確執などをキーとして演出されることが多かった。
背に収容可能な翼スクランブルダッシュを内蔵しており、合体の要素は低かったが、番組後半で新たな合体式の強化武器グレートブースターが登場している。なおグレートマジンガーには、『スクランブルダッシュ基部を攻撃されると、予備装置が作動して復帰するまでの数秒間全機能が麻痺する』という最大の弱点がある。この設定は、劇中では劇場版『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』にて初めて語られグレンダイザーがその弱点を狙って攻撃をしたが、設定自体はテレビシリーズの時点で存在していた。
第44話では剣造が鉄也の代わりにグレートを操縦したことがある。設計者ではあるものの操縦には不慣れなためか苦戦を強いられた。『グレンダイザー対グレートマジンガー』では、ベガ星連合軍のバレンドス親衛隊長に強奪され、グレンダイザーと戦闘、奪回後には兜甲児がグレートを操縦し円盤獣1体を撃破している。初めて操縦したバレンドスがグレンダイザーと互角に戦えたのもひとえに本機の性能が高いが故であり、マジンガーZを後継する機体としての強さを裏付けている。
グレートマジンガーと言うキャラクターの人気は高く、劇場作品では全ての作品に登場するという快挙を成し遂げている(グレートマジンガー登場前の作品『マジンガーZ対デビルマン』を除く)。
OVA版『マジンカイザー』においても唯一、最後まで残存した「マジンガー」とされ、カイザーと共に行動できるただ1つの「マジンガー」であると設定されている。
小説作品『スーパーロボット大戦』(著:団龍彦)では、対デビルマジンガー用にして最強のマジンガー、ゴッド・マジンガーのプロトタイプであったとされている(これは企画段階でグレートの名称がゴッドマジンガーとされていたため)。
マジンガーZとのデザイン上の違い
永井による初期の『Z』のデザインは『グレート』と同じであり、その後永井が描いたマジンガーシリーズの漫画では、『グレート』のデザインを使った作品も見受けられる。なお、対外的な『グレート』のデザインの公表は、頭部(顔)の部分だけが、1974年春にテレビマガジンを事務局とする「マジンガーズクラブ」の会員証(ライセンス)カードに用いられたのが初出とされている。当初、「『Z』の顔デザインのアレンジか?」と思わされるなど、多くの子供たちは新キャラクターのそれとは気づかず、『マジンガーZ対暗黒大将軍』においてこのデザインの新ヒーローの出現を見て、何者の顔か悟るに至ったとのこと。
  • 頭部
    • 脳天に合体する小型飛行機が異なる。
    • その両側の装甲板の上部が鋭角に尖っている。
    • 耳のレーダーがL字状に曲がっている。
    • 首の後ろ(人間の延髄に相当)にも錣のように装甲板がある。
  • 胴体
    • ブレストバーンを発射する胸の板が、左右一体化された。
    • ヘソの部分に、ネーブルミサイルを発射する五角形の発射口が新設(Zは特に意匠が存在せず、ジェットスクランダーを装着すると、菱形のジョイントが付く。ミサイルパンチも、発射時は何も無い所がスライドして開くのみである)。
    • 前腕に三角の板が設置。アトミックパンチやドリルプレッシャーパンチの際は、破壊力を増す突起物として使われる。
    • 外観でなく内部の違いだが、ロケットパンチを発射後、Zはドリルミサイル発射用の丸い穴が見えるが、グレートは三角形で、この部分に武器は終始装備されなかった。
    • ももにも三角の板が設置。マジンガーブレードを収納しておく。
    • スクランブルダッシュによる飛行時のみ、脹脛部分に垂直尾翼が出る。
  • 全体的に見て身長の違いのみならず、Zより手足が長く、スマートなデザインになっている。
武装
アトミックパンチ
マジンガーZのロケットパンチに相当。両腕の肘から先が分離し、光子力ロケットで回転飛行、敵を粉砕する。
ドリルプレッシャーパンチ
飛田博士の考案によるアトミックパンチの強化版。プレッシャーカッターと呼ばれる4つの刃状の突起が飛び出し、高速回転して敵を貫く。第8話から使用。
グレートタイフーン
マジンガーZのルストハリケーンに相当する技だが、酸化腐食させるような効果は無い(唯一第27話のみアレクセウスの腕をボロボロに風化させる描写があった)。口のスリットから吹き出す風速150メートルの突風で敵を吹き飛ばす。劇場版光波獣ピグドロンの光の膜を吹き飛ばした。バーグル、グロッサーを倒す決め技となった。
ブレストバーン
マジンガーZのブレストファイヤーに相当。胸部放熱板から4万度の高熱線を放射して敵を溶かす。水中でもさほど威力は落ちないのか、海中戦でも決め技として多用していた。また、マイナス回路をセットすることにより冷凍光線にも転用できる(第51話)。決め技としては最多を誇る。
ネーブルミサイル
マジンガーZのミサイルパンチに相当。胴体中央の五角形の発射口から放たれるミサイル。ネーブルは「へそ」の意。牽制技として使用されることが多かったが、ブラベウス戦やマミレス戦ではとどめに使用。TNT火薬800トン分相当の威力。
スクランブルカッター
マジンガーZのスクランダーカッターに相当。スクランブルダッシュの翼部分で敵を切断する。強度的に無理を感じさせたためか、第4話及び第15話で使用されただけであった。翼が折りたたみ式であるため威力、翼自体の強度共にZのスクランダーカッターより落ちる。なお第15話で鉄也は「スクランダー・カット!」と叫んだ。
グレートブーメラン
胸の放熱板を取り外しブーメランとして敵を切断する。決め技にも使われる強力な威力を持つが、ゴーゴン大公に片手で払い落とされる事もあった。イスカリオス、ドルモスを倒した。
バックスピンキック
脛の両側からブレードが出て破壊力を高めたキック。34話での追加装備。当時のブルース・リー人気を如実に反映した技であり、鉄也自身もジャージ姿でキックの練習に励むシーンがある。
ニーインパルスキック
膝からスパイクが出て破壊力を高めたキック。これも34話での追加装備。バックスピンキックと併用されることが多い。
マジンガーブレード
腿の突起から取り出す超合金ニューZ製の剣。両側に各1本装備している。初期話数ではとどめに使用される事が多かった。通常は1本しか使わないが、対暗黒大将軍戦(第31話)・対ギュラソス戦(第51話)・対ギルギルガン最終形態戦(『グレートマジンガー対ゲッターロボ』)では二刀流も披露している。そして正義側のアニメメカとして初(敵側では前作マジンガーZでのキングダン等の先例あり)の剣を取った例であり、後のアニメの魁となった(特撮作品では前年放送の『ジャンボーグA』の「ジャンサーベル」が最初)。『マジンガーZ対暗黒大将軍』ではこの種の武器を持たないマジンガーZに1本を貸し与えて戦う描写があり、スーパーロボット大戦シリーズでのマジンガー共同攻撃はこれに準じて描かれる。
サンダーブレーク
中盤までのグレートマジンガー最大の必殺技。耳から放つ300万ボルトの高出力電撃を指先に誘導、敵に叩きつける。設定ではブレストバーンと同程度の威力だが、僅差でサンダーブレークが勝る。通常は電撃を指先に誘導するが、手に持ったマジンガーブレードから発射することもある。グレートマジンガーの指先が溶けた時に、ビューナスAの指先から誘導したこともあった。『グレートマジンガー対ゲッターロボ』では両手から電撃を発射する発展系の新技「ダブルサンダーブレーク」をギルギルガン最終形態に対して披露していた。なお、漫画版では、サンダーブレークの電撃をブレードに蓄え、そのまま投げつけて敵を倒す技「サンダーブレード」を使用。
エレクトロサンダースパーク
漫画版のみ使用された技。両腕とグレートブーメランを失ったグレートがゴーゴン大公とゼランギアを倒した時に使用した。腕の外れた関節部分を敵に押し当てて電撃を流す。
グレートブースター
第47話から新たに装備された終盤のグレートマジンガー最大の必殺武器。背中に装着することで飛行スピードが著しく向上。見た目はマジンガーZのジェットスクランダーのようだが、単なる翼ではなく、ブースターをミサイルのように撃ち出して敵にぶつけ、前部から発射される二条のビームと翼による切断で殲滅することも可能。非常に強力な武装ながら、背中のスクランブルダッシュを破壊されると合体不可能になるという弱点があった(第49話)。超合金ニューZ製のはずだが、最終話ではデモニカのミサイル攻撃で呆気なく大破した。劇場映画『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』終盤の対ピクドロン戦で逸早くお披露目された小松原一男デザインをTV版でもそのまま流用。
マジンパワー
短時間に驚異的なパワーを引き出す一時的な出力増幅機能でマジンガーシリーズ共通の機能。第11話の対ギライ戦と第50話の対マリゲラ戦で使用された。なお、鉄也は発動の際に「マジンパワー!」と叫んでいる。
量産型グレートマジンガー
少年誌(冒険王)に連載された、桜多吾作による漫画版に登場するグレートマジンガーの量産型。民間企業(新住日重工)が科学要塞研究所の職員を買収、グレートマジンガーの設計図と超合金ニューZの製造方法を非合法的に入手し、量産したもの。性能はオリジナルのグレートと同じで、ミケーネとの戦闘でオリジナルのグレートが破損した際、剣鉄也が量産型に乗り換えて戦闘を続ける描写がある。外観・武装もオリジナルのグレートと変わらないため、ボスによって識別のためオリジナル・グレートの前腰部分に「元祖」と書かれた。量産型には胸元に番号が振られているのが特徴。
1体だけ試作品として全身の塗装が黒い量産型グレートが存在し、こちらはブラック・グレートと呼ばれる。試作品だが高性能で、オリジナルに当たる鉄也のグレートをも圧倒する戦闘能力を発揮した。
量産型グレートはスーパーロボット大戦シリーズにも頻繁に出演しているが、グレートマジンガー(元祖)やブラック・グレートは現在まで『スーパーロボット大戦MX』が唯一の出演作品となっている。
また、桜多吾作版では、オリジナルロボットとして外装はマジンガーZ似(光子力ビームと胸のブレストファイヤー部分から発射されるミサイルが主武装)で戦闘コンピューターがグレートと同じGMFA1が登場している。
ブレーンコンドル
グレートマジンガーの操縦席となるジェット戦闘機。「ファイヤー・オン!」の掛け声と共にグレートの頭部に垂直に合体してコクピットとなる。合体時は機体前方のロケットエンジンを噴射して減速し、合体後は座席部分が90度回転して操縦体勢に移行する。研究所の下層から発進。操縦席に就いた鉄也がエンジンを始動しブースターを全開で吹かしながら、「ブレーンコンドル、スイッチオン!」の掛け声と共に抑止ロックを解くことで、海中のパイプから岬の鍾乳洞を猛スピードで抜け、廃船の穴をくぐって離陸する。水中航行も可能で、研究所が潜水中は直接海中から離陸した。
武装は機体下部の左右に装備した2門の発射管から撃ち出すミサイルで、通常弾の他にコバルト爆弾を発射することも出来る。ただし核兵器なのかどうかは不明。
ビューナスA
兜剣造が製作したグレートマジンガーのサポートロボットで初期のマジンガーZ並みの戦闘力を有している。全高20メートル、重量23トンとマジンガーZよりも大きい。光子力で駆動し35万馬力の出力を誇る。装甲はグレートと同じ超合金ニューZ製のはずだが、グレートに比べ装甲が薄いためなのか、けっこう頻繁に破損していた。第25話からビューナススクランダーが追加され飛行可能となった。コクピットがクインスターという小型機に分離できる。パイロットは炎ジュンであり、剣鉄也を公私共に支える。普段は滝壷の中に格納されており、ジュンの「ビューナスA、ゴー!」という掛け声と共に滝壷からせり上がり、「クインスター・イン!」の台詞で頭部に合体し起動する。アフロダイ、ダイアナンと違って当初から対ミケーネ戦闘用として開発されたため、武装はレディロボット中では多め。初登場の第3話Aパートでは5体の敵ロボットを立て続けに撃破する圧倒的な強さを見せつけた。が、どうもこれはジュンによる活躍予想イメージだったらしく、直後のズガール戦から早くも苦戦。その後も敵戦闘獣の小手調べとして一蹴される「かませ犬」的なポジションに甘んじるケースがほとんどだった。数少ない戦果としてダイヤカス(第8話)、ピーコング(第13話)、アキレウス(第28話)、そしてアンゴラス将軍(第56話)を倒している(シナリオではムガリッサ、グレシオス、ユニガロス、ゲルニカスもビューナスがとどめを刺しているが、映像化されず)。ただしミケーネスやキャットルー、戦車、小型潜水艇マリンアタッカーなどのザコ相手ならば流石に鬼神の強さを発揮していた。
なお原作版の『マジンガーZ』では、同名でデザインや武装が若干異なるロボットがアフロダイAの後継機として開発され、弓さやかが搭乗して「マジンガー軍団」と共にDr.ヘルとの最終決戦に参加している。
武装
光子力ミサイル
通称おっぱいミサイル(アニメ本編ではそう呼ぶ場面は無いが、永井豪がテレビマガジンに連載したコミカライズ版ではそう呼んでいる)。当初は命中すればそれなりのダメージを戦闘獣に与えていたが、中盤以降は全く効かなかった。かなりの連射が可能だが、どこにそんな収納スペースが確保されているのかは謎。意外にも戦闘獣相手に決め技となったことは一度もない。
光子力ビーム
設定ではビーム砲自体はマジンガーZと同じものだが、ビューナス本体の出力がマジンガーZより低いため威力は弱い。劇中では戦闘獣の防御にあい、あまり威力があるようには見られないが、決まり手としては最多(第8話・第13話・第56話)。
フィンガーミサイル
指先を小型ミサイルとして連続発射する。牽制技として多用されたが、全く通用しなかった。
ビューナススクランダー
第25話から登場する飛行用装備。最高速度マッハ3、最高飛行高度20,000メートルとZが使っていた改良前のジェットスクランダーと同性能。翼はせり出し式で科学要塞研究所の橋をカタパルトにして射出、「スクランブルアタック!」の掛け声と共にビューナスとドッキングする。
スクランダーカッター(ビューナススクランダー装着時)
TV本編では全く使用されなかったが、唯一第33話で鉄也に遠隔誘導されたビューナススクランダー単体がダンドールを真っ二つにする活躍を見せた。劇場版『グレートマジンガー対ゲッターロボ』で初めてビューナス装着状態でギルギルガン・第二形態に対して使用されたが、全く通用せずにスクランダーがへし折れてしまった。その際のジュンの掛け声は「スクランダー・カット!」。
ビューナスサンダーブレーク
第28話のみで使用され、アキレウスにとどめを刺した技。指が溶けたグレートの代わりに電撃をビューナスが誘導して指先から放つ。「サンダーブレーク!」の台詞もジュンが叫んだ。
なおこの他に第47話で披露した「光子力ミサイル・光子力ビーム・フィンガーミサイルの同時一斉発射」、第53話で見せた「光子力ミサイルの乱れ撃ち」、ビューナスキック、X線レーザー(第50話のみ使用)などがある。
ボスボロット
前作『マジンガーZ』から続投し連続でレギュラー出演した唯一の機体。パイロットも変わらずボス(とヌケ、ムチャ)である。ボスは光子力研究所から科学要塞研究所付近の廃工場にたむろする場所を移し(第2話)、ジュンに盛んにアプローチしていた。またスクラップ製は変わらなかったが、全高が12mから20mにアップされパワーも上がっている(ただし劇中ではそれらの説明は一切ない)。前作に引き続き、コメディ・リリーフの役割を一手に引き受けており「頭部がポロッと外れる」お馴染みのギャグも健在。また相変わらず「空を飛ぶ」ことに果敢に挑戦と失敗を繰り返していたが、第43話で遂に念願の飛行能力を得る。大半の話数でビューナスと並ぶ「かませ犬」的ポジションだったものの、終盤に来て活躍ぶりが目立つようになる。第43話ではマジシャンスタイルで登場、ステッキから得体の知れないガスを噴きつけて戦闘獣ドメスを撃破した。第51話では、グレートに代わって戦闘獣ギュラソスにボロットスピンキックでとどめを刺している。
特徴としては前作からボスが執着している「飛行能力」への憧れがプッシュされており、あの手この手の探究心でそれを試みる描写が多く成っている。
劇場シリーズでも新オプションが多く発表され『グレートマジンガー対ゲッターロボ』では唯一完璧な飛行に成功している。
スーパーロボット大戦シリーズにおける「乗り換え」を連想させる場面として第35話のキャットルー操縦時と第37話のムチャ操縦時がある。殊に前者は目が血走り危険な形相だった。同シリーズで付けられている「補給」機能を示唆するような描写は特に無い。また、「自爆」して敵にダメージといった場面も見受けられず。
武装・技
ボロットプレッシャーパンチ
第8話のみで使用した技。飛田博士に無理矢理付けさせたが、戦闘獣へ届く前に爆発してしまうお粗末ぶりで全く通用しなかった。たった1話のみの武器ながら、『スーパーロボット大戦A』における隠し武器として登場。『スーパーロボット大戦R』では、キッド達の暇潰しでボロットに装備された。その後のスパロボシリーズでも何度か登場している。
ボロボロキック
再三にわたって使用された技だが、全く通用しなかった。ネーミングの由来は「戦闘獣をボロボロにする」から。
ボロットスピンキック
第51話のみで使用され、ギュラソスにとどめを刺した技。
この他、ゲームではスペシャルボロットパンチ、スペシャルDXボロットパンチ、スーパーDXボロットパンチ、ボロットスペシャル、ボロットダイナミックスペシャル等を使用している。
ロボットジュニア
まだ「先生」と呼んでた頃に兜シローが剣造にねだって作ってもらった操縦練習用の機体。第25話から登場。専用の戦闘服まで用意されており兄・甲児の働きを見て自分も戦士になろうと思ったらしいが、基本的にはボスボロットと同じ(いないよりはまし)レベルで運用された。野球少年をモチーフにしており、頭部のヘルメット(ジェットキャップ。ジェットハッターという設定名称がある)がそのまま分離式のコクピットになる。頭部へ合体する際にグレートにあやかろうと考えたのか、シローは「ファイヤー・オン!」と叫んでいた。
本編での活躍・貢献度の低さが災いしたのかスーパーロボット大戦シリーズでは唯一、『スーパーロボット大戦D』にユニットとして登場するのみである(『スーパーロボット大戦J』や『スーパーロボット大戦W』では、OVAに出ていない(実際には『マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍』のエンディングで僅かに登場)にもかかわらず、「ボロットホームラン」を使用すると戦闘デモで登場する)。しかし本作は前述のように玩具メーカー主導の番組であり、ボスボロットではなかった超合金での商品化がなされている。
武装
アイアンバット
ロボットジュニアの主要武器となる肩から飛び出すニューZ合金製のバット。戦闘獣には全く通用せず。
ジュニアミサイル
両腕の3門の発射孔から連射する小型ミサイル。威力はかなり貧弱。
ジェットバイ
第1話から登場した剣鉄也専用のバイク。第12話でバイソニアによって岩の崩落に埋められた際や、第35話でキャットルーの攻撃を受けて崖下に転落した際にも無事だった頑丈さから(少なくともカウリングとロケットパンチ部分は)超合金ニューZ製だと思われる。バイクにロケットパンチというミスマッチなデザインは「当時マジンガーZの超合金についていたロケットパンチが工場での製造時に余りがちだったため、急遽ジェットバイにロケットパンチが追加された」という噂は誤りで新たに新造されたパーツであった。
武装
ロケットパンチ
フロントカウル左右の翼上部に装備された小型のロケットパンチ。翼ごとカウル内部に格納することが出来る。第1話で無断使用した炎ジュンが人質となったシローを救出する際に戦闘獣バルバリに向かって発射・命中させた場面から見ても威力はそこそこあるようだ。
破壊ビーム
ライトの部分からビームを発射。第15話で使用。

光子力研究所

マジンガーZ
第53話で兜甲児が帰国し、彼の操縦で最終決戦に参戦することになる。『マジンガーZ』に登場時よりもスペックが大幅に改良され、七大将軍のうちの3体(ライガーン・ドレイドウ・ハーディアス)を立て続けに、しかも片腕が無い状態で倒している(永井豪がテレビマガジンに連載していたコミカライズ版において語られたところでは、超合金ニューZに換装され出力も6倍にアップされている)。主な武装は以前と同じ。なお、身長18メートルであるはずのZが画面上で25メートルのグレートと並んでもほぼ同じ大きさに見えるのは、パワーアップの際にサイズも大きくなったのだという説もある(一部の書籍ではこの時点のZは身長20メートル、本体重量18トンとある)。なお最終話では『マジンガーZ』最終回の鬱憤を晴らすかのごとく大活躍をしており、マジンガーZ一体でミケーネ軍団をほとんど倒している。
ダイアナンA
同じくアメリカ留学から帰国した弓さやかが搭乗。特にスペック強化について劇中では説明されておらず、攻撃力の大幅な強化はされていないと思われ、弓教授は戦力不足であると不安を示し出撃を拒否していた。飛行能力は無いのでビューナスAの足にぶら下がってミケーネとの最終決戦に参加した。この際、本来はスカーレットモビル輸送用であるオーロラ光線を目から発射していた。本来のダイアナンAのビーム兵器であるスカーレッドビームは使っていない。尚、漫画版では兜博士の出撃要請を受け、戦闘獣相手に互角以上の戦いを演じている。

ミケーネ帝国

万能要塞ミケロス
七大将軍らが地上を攻撃する際に搭乗した巨大母艦。武装としては四方の顔から光線を発射する他、下部のプロペラを高速回転させて起こすミケロスハリケーンなどがある。戦闘獣の発進口としては、四方の顔と上部円盤のてっぺんの2箇所がある。第39話で爆薬を満載させた上部を切り離して科学要塞研究所の破壊を試みるが、グレートに阻止され切り離した上部を本体へ投げ返されて大爆発の末に海の藻屑となった。デザインは永井豪
無敵要塞デモニカ
ミケロスに代わって第40話から登場した新たな巨大母艦。陸・海・空はおろか地中を掘り進むことも可能。武装としては口から凄まじい数のミサイルを発射する他、巨体に物を言わせた体当たりなどがある。やたら頑丈でサンダーブレークやブレストバーン、ブレストファイヤーなどの単発攻撃くらいではビクともしない。しかし、流石に最終回(第56話)でのZ・グレート・ビューナス・ダイアナン4体による集中攻撃にまでは耐えられず、地獄大元帥やヤヌス公爵らもろとも爆発四散した。これもデザインは永井豪。
火山島前線基地
火炎のような姿を現した闇の帝王の怒りを静めるため、暗黒大将軍とアルゴス長官が協力しゴーゴン大公の手によって22話で完成した前線基地。単に火山島基地、火山島と呼ばれることもある。ゴーゴン大公が司令官に任命されるが直後に絶命したため、第23話以降ヤヌス侯爵が司令官を務める。海上を自在に移動するほか潜水も可能。万能要塞ミケロスを内部に発着できるほど巨大で、武装としては連射可能なミサイルと魚雷のほか、元々の火山を活かした溶岩溜りを有する。ミケロスとのダブル攻撃でたびたび科学要塞研究所を窮地に陥れたことがある。第43話でデモニカの登場により焦った諜報軍側の決戦の舞台となり、続く第44話でグレートたちを葬るための最後の手段としてヤヌス侯爵の手によって自爆させられる(結局この作戦も失敗に終わっている)。
戦闘獣
ミケーネ帝国が繰り出す戦闘用巨大ロボット。Dr.ヘルの「機械獣」の電子頭脳にあたる部分にはミケーネ人の頭脳が用いられており、古代の作成物でありながら最先端のマンマシンインターフェースの技術が採り入れられている。したがって厳密には、巨大ではあるが「ロボット」というより「サイボーグ」である。頭部とは別に、胸部あるいは腹部に、素体となったミケーネ人を写したと思われる「顔」があり、劇中ではこの部分がセリフをしゃべり、表情が動く(ただしヤヌス公爵は胸に映像として表示されており、地獄大元帥は頭部にサイボーグ化したDr.ヘルが搭乗している)。
セリフをしゃべるのは基本的に幹部以上に限られ、一般の戦闘獣は唸り声や鳴き声を上げる以外は表情が変わるのみである(劇場版はこの限りではない)。
『マジンガーZ』の敵キャラは、創造主であるDr.ヘル(唯一生身の人間)と、等身大のサイボーグである幹部(あしゅら男爵・ブロッケン伯爵・ピグマン子爵)と兵士(鉄仮面軍団・鉄十字軍団)、および巨大ロボットの「機械獣」(通常は自らの意思を持たない)が明確に区別されていたのに対し、ミケーネ帝国では暗黒大将軍以下幹部自身が巨大かつ強力な戦闘獣であり、彼らとグレートマジンガーとの直接対決はシリーズの山場となる一方(第31話、第56話等)、「元はといえば同じミケーネ人」である彼ら巨大キャラと等身大のゴーゴン大公やヤヌス公爵との丁々発止のやり取りは、本作品の敵キャラの描写に独特の面白味を加えていた。
また、戦闘獣自身が自らの意思を持つゆえ、その性格や生き様の描写がストーリーに深みを与えたエピソードもあった(第9話、第16話など)。

スタッフ

音楽

BGM・主題歌・挿入歌・イメージソングは全て渡辺宙明が作・編曲。本作のBGMと後述の一部挿入歌は、千葉真一主演刑事ドラマ大非常線』の劇中に流れている。

主題歌

オープニングテーマ「おれはグレートマジンガー」
作詞 - 小池一雄 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎コロムビアゆりかご会
エンディングテーマ「勇者はマジンガー」
作詞 - 小池一雄 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎、コロムビアゆりかご会

暗黒大将軍が倒された第31話以降もOP・EDともにZのような映像変更は無かった(テロップはEDで一部変更された)。

「おれはグレートマジンガー」、「勇者はマジンガー」の両曲は共に前作『マジンガーZ』放映期間中には完成しており、前者は映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』にて、後者は『マジンガーZ最終回』で、グレートマジンガーの出撃シーンに挿入歌として使われる形で、TV本編に先駆けて披露されている[6]

キングレコードから池田鴻によるカヴァー・ヴァージョンも発売された。

挿入歌・イメージソング

番組放送中に発売された主題歌・挿入歌LPに収録
「鉄也のテーマ」
作詞 - 浦川しのぶ / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎
前作の「Zのテーマ」同様、出撃シーンのテーマ曲。
歌詞に「鉄也」は含まれておらず、「男の意地で戦うぞ」のように鉄也の視点で歌われている。
水木一郎のコンサートで一番リクエストが多いという曲で、セルフカヴァー・ヴァージョンが「水木一郎 ベスト・オブ・アニキング -赤の魂-」に収録されている。
「ぼくらの星 剣鉄也」
作詞 - 浦川しのぶ / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - コロムビアゆりかご会
「ビューナスAの歌」
作詞 - 浦川しのぶ / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 堀江美都子
歌はすぐOKが出たが、冒頭のセリフのタイミングがなかなか合わず、1日がかりで録音したという。
歌詞違いヴァージョン(カラオケ音源は同じ)が「ほりえみつこ」名義で『大非常線』の挿入歌として流用された(「別れを告げて旅に出る」 / 作詞 - 中村しのぶ)。
「勝てグレートマジンガー」
作詞 - 永井豪 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎
「悪の勇者たち」
作詞 - 藤川桂介 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - サニー・シンガーズ
「ボロット音頭」
作詞 - 浦川しのぶ / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 大竹宏
「シローの日曜日」
作詞 - 藤川桂介 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 河添美智子、コロムビアゆりかご会
「ジュンの歌」
作詞 - 浦川しのぶ / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 堀江美都子
歌詞違いヴァージョン(カラオケ音源は同じ)が「ほりえみつこ」名義で『大非常線』の主題歌として流用された(「哀愁のスキャット」 / 作詞 - 中村しのぶ)。
「グレートマジンガー賛歌」
作詞 - 高久進 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎、コロムビアゆりかご会
「グレートマジンガーのバラード」
作詞 - 永井豪 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎
前作『マジンガーZ』より
「Zのテーマ」
作詞 - 小池一雄 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎

各話リスト

話数 放送日 サブタイトル 脚本 演出 作画監督 美術 登場機械獣
第1話 1974年
9月8日
大空の勇者 グレート・マジンガー 高久進 勝間田具治 森下圭介 浦田又治 猛獣型戦闘獣・バルバリ
鳥類型戦闘獣・オベリウス
第2話 9月15日 地獄の使者!! 闇の仕掛人ガラリヤ 大谷恒清 鹿島恒保 山崎誠 人間型戦闘獣・ガラリヤ
第3話 9月22日 炎のガッツ!! 野性のビューナス!! 藤川桂介 明比正行 飯野皓 鶴岡孝夫 悪霊型戦闘獣・ズガール
第4話 9月29日 キャッチ・アンド・アタック!! 科学要塞研究所!! 山吉康夫 森利夫 昆虫型戦闘獣・ムガリッサ
第5話 10月6日 突撃!! 怒りの連合戦闘獣!! 笠井由勝 我妻宏 浦田又治 爬虫類型戦闘獣・センザン
昆虫型戦闘獣・ラルゴス
第6話 10月13日 地獄におちた剣鉄也 高久進 明比正行 飯野皓 山崎誠 悪霊型戦闘獣・サイコベアー
第7話 10月20日 救助不可能?! ほら吹き少年の恐怖 藤川桂介 白土武 秦秀信 人間型戦闘獣・グレシオス
第8話 10月27日 とどめの一撃!! ドリルプレッシャーパンチ!! 笠井由勝 森下圭介 山崎誠 爬虫類型戦闘獣・ゴブリウス
人間型戦闘獣・ダイヤカス
第9話 11月3日 爆死!! 美しき人間志願者!! 大谷恒清 鹿島恒保 秦秀信 諜報軍戦闘獣・クレオ
第10話 11月10日 危しマジンガー!! 移動する発狂地帯!! 山吉康夫 森利夫 鶴岡孝夫 昆虫型戦闘獣・ブルートン
第11話 11月17日 目覚めろシロー!! 愛なき戦いの結末!! 明比正行 飯野皓 山崎誠 魚類型戦闘獣・ギライ
第12話 11月24日 猛牛バイソニアの逆襲 高久進 白土武 秦秀信 猛獣型戦闘獣・バイソニア
第13話 12月1日 激闘!! 兜博士対暗黒大将軍!! 藤川桂介 今沢哲男 我妻宏 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・ギロニアン
鳥類型戦闘獣・ピーコング
第14話 12月8日 転覆寸前!! 研究所を救え!! 笠井由勝 森下圭介 山崎誠 人間型戦闘獣・ハーキュリーズ
第15話 12月15日 吸血!! 恐怖のトカゲ地獄 高久進 西沢信孝 飯野皓 秦秀信 爬虫類型戦闘獣・ゴモドラー
第16話 12月22日 立て!! ミケーネの若きプリンス!! 藤川桂介 大谷恒清 鹿島恒保 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・ケルビニウス
第17話 12月28日 鉄也よ!! 地獄の闇から這い上がれ!! 山吉康夫 森利夫 山崎誠 諜報軍戦闘獣・キリニア
人間型戦闘獣・ブラベウス
第18話 1975年
1月5日
黒い罠! ドッキング戦闘獣!! 高久進 今沢哲男 我妻宏 秦秀信 爬虫類型戦闘獣・イグアナス
第19話 1月12日 雪よ若い血潮を染め抜け!! 藤川桂介 明比正行 中村一夫 鶴岡孝夫 爬虫類型戦闘獣・ギドニアス
魚類型戦闘獣・ゴルドバ
第20話 1月19日 決死!! ミケーネス攻撃隊乱入!! 田宮武 森下圭介 山崎誠 猛獣型戦闘獣・グラバール
人間型戦闘獣・マーバラス
第21話 1月26日 怒りの指令!! 姿を見せた闇の帝王!! 笠井由勝 坂口尚 千葉秀雄 魚類型戦闘獣・ダゴラー
人間型戦闘獣・ユニガロス
第22話 2月2日 ゴーゴン大公!! 火山島に散る 大谷恒清 増谷三郎 鶴岡孝夫 魚類型戦闘獣・ガバラ
人間型戦闘獣・ダンダロス
ゴーゴン大公
第23話 2月9日 妖しき新司令官 ヤヌス侯爵!! 今沢哲男 我妻宏 山崎誠 人間型戦闘獣・バーグル
第24話 2月16日 死闘!! この一撃に命をかけろ!! 安藤豊弘 山吉康夫 森利夫 秦秀信 人間型戦闘獣・ファラボス
第25話 2月23日 ピンチ!! 飛べ ビューナスA 藤川桂介 田宮武 森下圭介 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・イスカリオス
第26話 3月2日 幻の父!! 兜博士の秘密!! 明比正行 中村一夫 秦秀信 昆虫型戦闘獣・タラントス
第27話 3月9日 燃やせ!! 怒りの決死の反撃 安藤豊弘 西沢信孝 白鳥泉 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・アレクセウス
猛獣型戦闘獣・ガルガニア
第28話 3月16日 脱出せよ!! ヤヌスの溶岩責め!! 藤川桂介 大谷恒清 我妻宏 秦秀信 諜報軍戦闘獣・アキレウス
第29話 3月23日 大逆転!! 秘密兵器を発射せよ!! 山吉康夫 森利夫 鶴岡孝夫 諜報軍戦闘獣・アイザクロン
魚類型戦闘獣・ギラギンガ
第30話 3月30日 勝利目前!! ふるい立つ暗黒大将軍!! 大貫信夫 坂口尚 遠藤重義 魚類型戦闘獣・ジュラン
人間型戦闘獣・バニガン
第31話 4月6日 死闘!! 暗黒大将軍の最後!! 田宮武 森下圭介 遠藤重義 魚類型戦闘獣・ジュラン
人間型戦闘獣・バニガン
人間型戦闘獣・ダンザニア
暗黒大将軍
第32話 4月13日 鉄也よ解け!! 心の謎を‥‥!! 安藤豊弘 笠井由勝 中村一夫 鶴岡孝夫 鳥類型戦闘獣・グラシス
第33話 4月20日 グレートマジンガーの足が吹っ飛んだ!! 藤川桂介 西沢信孝 鹿島恒保 秦秀信 鳥類型戦闘獣・ハーピィ
人間型戦闘獣・ダンドール
第34話 4月27日 今だ出せ!! バック・スピン・キック!! 今沢哲男 我妻宏 猛獣型戦闘獣・ドルマン
第35話 5月4日 スーパー忍者! キャットルー軍団!! 高久進 川田武範 森利夫 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・ゴーリキ
第36話 5月11日 甦れ!! 憎しみを越えた愛!! 安藤豊弘 田宮武 森下圭介 浦田又治 鳥類型戦闘獣・グレーニアス
第37話 5月18日 午前三時 兜博士を暗殺せよ!! 藤川桂介 笠井由勝 中村一夫 鶴岡孝夫 諜報軍戦闘獣・ヘレナ
第38話 5月25日 鉄也よ泣くな!! 奪われたマジンガー!! 安藤豊弘 大谷恒清 上村栄司 遠藤重義 人間型戦闘獣・ドルモス
第39話 6月1日 最後の挑戦!! 空の要塞ミケロス!! 藤川桂介 今沢哲男 我妻宏 浦田又治 猛獣型戦闘獣・ドラドス
第40話 6月8日 死を呼ぶ 赤い十字架!! 高久進 西沢信孝 増谷三郎 鶴岡孝夫 悪霊型戦闘獣・マミレス
第41話 6月15日 上陸!! 無敵の要塞デモニカ!! 藤川桂介 山口秀憲 森利夫 遠藤重義 人間型戦闘獣・メルクテス
第42話 6月22日 深海墓場!! 傷だらけの脱出!! 安藤豊弘 笠井由勝 森下圭介 浦田又治 諜報軍戦闘獣・バブール
第43話 6月29日 待ったなし!! 科学要塞研究所!! 藤川桂介 明比正行 中村一夫 鶴岡孝夫 諜報軍戦闘獣・ドメス
諜報軍戦闘獣・グロッサー
諜報軍戦闘獣・ルバンバ
第44話 7月6日 怒りの大逆襲!! 火山島基地爆破!! 大貫信夫 上村栄司 遠藤重義 諜報軍戦闘獣・グロッサー
諜報軍戦闘獣・ルバンバ
第45話 7月13日 狂った グレート・マジンガー!! 安藤豊弘 大谷恒清 白鳥泉 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・バトラーズ
第46話 7月20日 闘魂!! この命燃えつきるまで!! 勝間田具治 森利夫 浦田又治 人間型戦闘獣・ソルゴス
第47話 7月27日 必殺!! 超高速グレート・ブースター!! 藤川桂介 笠井由勝 森下圭介 遠藤重義 鳥類型戦闘獣・トルケーン
怪鳥将軍バーダラー
第48話 8月3日 特攻作戦!! さやか出現!! 安藤豊弘 大谷恒清 中村一夫 鶴岡孝夫 諜報軍戦闘獣・ドルラーク
第49話 8月10日 耐えろシロー!! 勇者に休日はない 藤川桂介 大貫信夫 上村栄司 遠藤重義 諜報軍戦闘獣・ガンサー
第50話 8月17日 涙の彼方に太陽が‥‥!! 安藤豊弘 勝間田具治 増谷三郎 浦田又治 諜報軍戦闘獣・マリゲラ
第51話 8月24日 輝け明星!! マジンガーZが帰って来た!! 藤川桂介 笠井由勝 森下圭介 下川忠海 諜報軍戦闘獣・ギュラソス
第52話 8月31日 戦闘獣志願!! 逆光線に散った青春!! 山口秀憲 森利夫 遠藤重義 猛獣型戦闘獣・テオドラス
諜報軍戦闘獣・ゲルニカス
第53話 9月7日 偉大な勇者!! ファイト鉄也・ダッシュ甲児!! 安藤豊弘 大谷恒清 中村一夫 浦田又治 人間型戦闘獣・ギラン
人間型戦闘獣・ドカイダー
第54話 9月14日 打倒デモニカ!! 無敵のダブルアタック!! 藤川桂介 大貫信夫 上村栄司 遠藤重義 人間型戦闘獣・ゴーグラー
第55話 9月21日 明日なき総力戦!! 鉄也・甲児を地獄へ送れ!! 明比正行 森下圭介 下川忠海 鳥類型戦闘獣・ゴールドフェニックス
人間型戦闘獣・バルカニア
猛獣型戦闘獣・グレートマンモス
第56話 9月28日 平和の鐘よ 勇者の頭上に鳴り渡れ!! 山吉康夫 森利夫 猛獣型戦闘獣・グレートマンモス
大昆虫将軍スカラベス
超人将軍ユリシーザー
猛獣将軍ライガーン
妖爬虫将軍ドレイドウ
悪霊将軍ハーディアス
魔魚将軍アンゴラス
諜報長官・アルゴス
ヤヌス侯爵
地獄大元帥

TVアニメ版以外の戦闘獣

『マジンガーZ対暗黒大将軍』に登場した戦闘獣

  • 獣魔将軍
    • 悪霊型戦闘獣・ダンテ
    • 超人型戦闘獣・バルマン、アルソス
    • 怪鳥型戦闘獣・オルピィ、バーディアン
    • 魚類型戦闘獣・スラバ、アルギモン
    • 昆虫型戦闘獣・ワーダム、ライゴーン
    • 爬虫類型戦闘獣・グロスデン、ジャラガ
    • 猛獣型戦闘獣・ブルンガ、マモスドン

決め技

  • 『マジンガーZ対暗黒大将軍』
    1. 魚類型戦闘獣・スラバ…ドリルミサイルから光子力ビームを浴び爆死。
    2. 爬虫類型戦闘獣・ジャラガ…ジェットスクランダーで頭部を切断される。
    3. 鳥類型戦闘獣・バーディアン…サザンクロスナイフから光子力ビームを浴び爆死。
    4. 昆虫型戦闘獣・ライゴーン…アイアンカッターで頭部を切断され、ブレストファイヤーを浴びる。
    5. 猛獣型戦闘獣・マモスドン…顔面にブレストファイヤーを浴びドロドロに溶ける。
    6. 悪霊型戦闘獣・ダンテ…ミサイルに乗って猛烈な勢いで飛んできたボスボロットに背後から体当たりされて爆死。
    7. 魚類型戦闘獣・アルギモン…サンダーブレークで爆死。
    8. 鳥類型戦闘獣・オルピィ…サンダーブレークで爆死。
    9. 猛獣型戦闘獣・ブルンガ…グレートが投げたマジンガーブレードが後頭部から貫通。
    10. 人間型戦闘獣・バルマン…ネーブルミサイルで爆死。
    11. 昆虫型戦闘獣・ワーダム…アトミックパンチで頭部が全壊。
    12. 人間型戦闘獣・アルソス…ドリルミサイルを人面に受けた後に全身が崩壊。
    13. 爬虫類型戦闘獣・グロスデン…グレ-トブーメランで真っ二つ。
    14. 獣魔将軍…自らの火炎をグレートタイフーンではね返されて延焼後、墜落するところへZの掲げたマジンガーブレードが腹部を貫き、ブレストファイヤーとブレストバーンの合体技でとどめを刺され爆死。
  • 『マジンガーZ(最終話)』
    1. 人間型戦闘獣・グラトニオス…グレートブーメランで頭部を切断されサンダーブレークで爆死。
    2. 魚類型戦闘獣・ビラニアス…マジンガーブレードを投げつけられて口から背中へ貫通し爆死。
  • 『グレートマジンガー』本編
    1. 猛獣型戦闘獣・バルバリ…マジンガーブレードでバッサリされオベリウスのくちばしが貫通し同士討ち爆死。
    2. 鳥類型戦闘獣・オベリウス…サンダブレークを浴びマジンガーブレードを顔面に食らってバルバリに激突し同士討ち爆死。
    3. 人間型戦闘獣・ガラリヤ…マジンガーブレードを投げつけられ顔面に食らって爆発。
    4. 悪霊型戦闘獣・ズガール…マジンガーブレードを投げつけられ顔面に食らって爆発。
    5. 昆虫型戦闘獣・ムガリッサ…ブレストバーンを浴びて溶かされた。
    6. 爬虫類型戦闘獣・センザン…マジンガーブレードで真っ二つ。
    7. 昆虫型戦闘獣・ラルゴス…ブレストバーンで爆発。
    8. 悪霊型戦闘獣・サイコベアー…マジンガーブレードで背後から両断。
    9. 人間型戦闘獣・グレシオス…サンダーブレークを浴び爆発。
    10. 爬虫類型戦闘獣・ゴブリウス…ミケロスの光線に誤射され爆発。
    11. 人間型戦闘獣・ダイヤカス…ビューナスの光子力ビームで倒される。
    12. 諜報軍戦闘獣・クレオ…ゴーゴンに自爆装置を作動され爆死。
    13. 昆虫型戦闘獣・ブルートン…サンダーブレークで爆発。
    14. 魚類型戦闘獣・ギライ…ドリルプレッシャーパンチが貫通して爆死。
    15. 猛獣型戦闘獣・バイソニア…ブレストバーンを浴びて爆発。
    16. 人間型戦闘獣・ギロニアン…ブレストバーンを浴びて爆発。
    17. 鳥類型戦闘獣・ピーコング…ビューナスの光子力ビームが直撃し爆発。
    18. 人間型戦闘獣・ハーキュリーズ…海中でブレストバーンを浴びて爆発。
    19. 爬虫類型戦闘獣・ゴモドラー…サンダーブレークで爆発。
    20. 人間型戦闘獣・ケルビニウス…ミケロスへ自爆特攻。
    21. 諜報軍戦闘獣・キリニア…ブレストバーンを浴びて爆発。
    22. 人間型戦闘獣・ブラベウス…ネーブルミサイルがカウンターヒットし爆発。
    23. 爬虫類型戦闘獣・イグアナス…最期はブレストバーンを浴びて爆発。
    24. 爬虫類型戦闘獣・ギドニアス…マジンガーブレードでメッタ斬り。
    25. 魚類型戦闘獣・ゴルドバ…サンダーブレークで爆発。
    26. 猛獣型戦闘獣・グラバール…ブレストバーンを浴びて爆発。
    27. 人間型戦闘獣・マーバラス…マジンガーブレードで翼を切断され墜落。
    28. 魚類型戦闘獣・ダゴラー…サンダーブレークで爆死。
    29. 人間型戦闘獣・ユニガロス…ブレストバーンを浴びて爆発。
    30. 魚類型戦闘獣・ガバラ…マジンガーブレードで顔面メッタ斬り。
    31. 人間型戦闘獣・ダンダロス…ドリルプレッシャーパンチが胸を貫通して爆死。
    32. ゴーゴン大公…ダンダロスをかばってサンダーブレークを浴び、火山島基地に辿り着いて死亡。
    33. 人間型戦闘獣・バーグル…グレートタイフーンで吹き上げられ爆死。
    34. 人間型戦闘獣・ファラボス…零距離ブレストバーンで溶けかかったところを手に持ったグレートブーメランでメッタ斬りにされた。
    35. 人間型戦闘獣・イスカリオス…グレートブーメランで両断された。
    36. 昆虫型戦闘獣・タラントス…ブレストバーンを受け爆発。
    37. 人間型戦闘獣・アレクセウス…ブレストバーンでとどめを刺された。
    38. 猛獣型戦闘獣・ガルガニア…科学要塞研究所の光子砲を食らって横転し爆発。
    39. 諜報軍戦闘獣・アキレウス…ビューナスサンダーブレークで爆死。
    40. 諜報軍戦闘獣・アイザクロン…グレートへ自爆特攻。
    41. 魚類型戦闘獣・ギラギンガ…マジンガーブレードで切断。
    42. 魚類型戦闘獣・ジュラン…マジンガーブレードを脳天に突き刺され爆死。
    43. 人間型戦闘獣・バニガン…サンダーブレークで爆死。
    44. 人間型戦闘獣・ダンザニア…マジンガーブレードで真っ二つ。
    45. 暗黒大将軍・マジンガーブレードが顔面に刺さり爆死。
    46. 鳥類型戦闘獣・グラシス…ネーブルミサイルでとどめ。
    47. 鳥類型戦闘獣・ハーピィ…ブレストバーンを受け墜落。
    48. 人間型戦闘獣・ダンドール…ビューナススクランダー(単体)で切断。
    49. 猛獣型戦闘獣・ドルマン…バックスピンキックで首を切断され爆死。
    50. 人間型戦闘獣・ゴーリキ…マジンガーブレードで真っ二つ。
    51. 鳥類型戦闘獣・グレーニアス…ニーインパルスキックでとどめ。
    52. 諜報軍戦闘獣・ヘレナ…バックスピンキックで腰から真っ二つ。
    53. 人間型戦闘獣・ドルモス…グレートブーメランで倒された。
    54. 猛獣型戦闘獣・ドラドス…バックスピンキックでとどめ。
    55. 悪霊型戦闘獣・マミレス…ネーブルミサイルでとどめ。
    56. 人間型戦闘獣・メルクテス…ブレストバーンを受けて爆発。
    57. 諜報軍戦闘獣・バブール…深海でサンダーブレークを食らって爆死。
    58. 諜報軍戦闘獣・ドメス…ボロットの催眠ステッキを受けて爆発。
    59. 諜報軍戦闘獣・グロッサー…グレートタイフーンで爆死。
    60. 諜報軍戦闘獣・ルバンバ…ブレストバーンを受けて爆死。
    61. 人間型戦闘獣・バトラーズ…ニーインパルスキックで爆死。
    62. 人間型戦闘獣・ソルゴス…頭部コロナへサンダーブレークを食らい続けて耐えられず爆死。
    63. 鳥類型戦闘獣・トルケーン…グレートブースターの直撃で爆死。
    64. 怪鳥将軍・バーダラー…デモニカの司令塔へグレートブースターで特攻を受け(恐らく)死亡。
    65. 諜報軍戦闘獣・ドルラーク…上半身をブースターで、下半身をブレストバーンで倒される。
    66. 諜報軍戦闘獣・ガンサー…サンダーブレークを食らって爆死。
    67. 諜報軍戦闘獣・マリゲラ…グレートブースターで切断。
    68. 諜報軍戦闘獣・ギュラソス…ボロットスピンキックを受け爆発。
    69. 諜報軍戦闘獣・テオドラス…サンダーブレークで爆死。
    70. 諜報軍戦闘獣・ゲルニカス…デモニカ内に突入して自爆。
    71. 人間型戦闘獣・ギラン…グレートブースターの直撃で爆死。
    72. 人間型戦闘獣・ドカイダー…ブレストバーンで倒される。
    73. 人間型戦闘獣・ゴーグラー…ブレストファイヤーで倒された。
    74. 鳥類型戦闘獣・ゴールドフェニックス…ブレストバーンで倒される。
    75. 人間型戦闘獣・バルカニア…サンダーブレークで爆死。
    76. 猛獣型戦闘獣・グレートマンモス…冷凍光線〜アイアンカッターのコンボで爆死。
    77. 魔魚将軍・アンゴラス…Zの足にぶら下がっているところにビューナスAの光子力ビームを食らって爆死。
    78. 猛獣将軍・ライガーン…浜辺を走って逃げるところをZの光子力ビームを食らって爆死。
    79. 妖爬虫将軍・ドレイドウ…デモニカ突入時にZのスクランダーで腰から真っ二つに切断され死亡。
    80. 悪霊将軍・ハーディアス…Zに自らの鎌を投げつけられて顔面に刺さり、デモニカへ激突して爆死。

劇場版

グレートマジンガーが登場した劇場用作品は以下の通り。

映像ソフト

  • 2003年5月21日に全話収録のDVD-BOXが発売。
  • 2005年9月21日から2006年1月21日に単品DVDソフトが発売。

コミカライズ

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

月刊ヤングマガジン』2013年12月号より連載。デビルマンとのコラボレーションで、グレートマジンガー最終回後が舞台。

外部リンク

テンプレート:前後番組

テンプレート:マジンガーシリーズ
  1. 双葉社「魔神全書~マジンガーバイブル」39頁、118頁
  2. テンプレート:Cite book
  3. トイジャーナル2003年8月号
  4. 「マジンガーZ大全集」(ISBN 4-06-178407-2)によれば、当初は兜甲児の続投が予定されており、その対比で年齢が高めに設定されていたのだという。
  5. 一見スラックスのように見えるが、DVDボックス特典の設定資料には『ジーパン』と表記されている。
  6. マジンガーZ対暗黒大将軍及び、マジンガーZ最終回