アムロ・レイ
テンプレート:複数の問題 アムロ・レイ(Amuro Ray)は、アニメ『機動戦士ガンダム』をはじめとしたガンダムシリーズに登場する架空の人物。アニメ『機動戦士ガンダム』及び『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』における主人公である。
公式設定は身長168cm(一年戦争時)。
目次
人物
宇宙世紀0064年(一説によれば0063年11月4日)父テム・レイと母カマリア・レイの一人息子として生まれる。日系人であり、漢字での姓は「嶺」である[1]。生誕から幼少まで過ごした地域はカナダ、ブリティッシュコロンビア州の太平洋沿岸地域の町プリンスルパート(劇場版設定)、あるいは日本の山陰地方(テレビアニメ版設定)、ロサリト(『THE ORIGIN』設定)、旧モンゴリアなどがある。
シリーズを通してチリチリの天然パーマがトレードマーク。
幼い頃にカマリアと離別しテム・レイと共に宇宙へ移民した。宇宙のどこで暮らしていたかは定かではないがサイド7への移民が開始されたのは宇宙世紀0078年5月からであるため他のサイドで暮らしていたとするのが通説である。
父が仕事で家を空けることが多いため、自宅では1人で過ごすことが多かった。そのためかコンピューターや機械いじり好きの内向的な少年に育った。その性格の表れとして爪を噛む癖が指摘されており、宇宙世紀0087年の時点でもこの癖は直っていない。サイド7移民後は、隣家に住んでいた少女フラウ・ボゥとその家族によく面倒を見てもらっていた。また、この時期にペットロボットハロを自分で作り上げている。
サイド7には確たる産業はなく、住民のほとんどは移住する代わりに得られるわずかな保証金によって生活していた。アムロは父親の所得が高かったため比較的豊かな生活をしていたが、中学校卒業後は自身は無職であった[2]。
一年戦争終了時の最終階級は、テレビ版では曹長、劇場版では少尉である。戦後は大尉に昇進するが、士官学校を卒業していなかったため、以後は階級が上がることはなかった[3]。
- パイロットとして
- 劇中でサイド7でのMSの戦闘で当時民間人だったアムロが偶然にも父親が開発したガンダムに乗り込みザクを2機破壊したのが最初の戦果で、その後はガンダムを愛機として駆り、多くの強敵たちと渡り合い、ニュータイプとしての覚醒以降その卓越した能力はなお加速し、シリーズを通して超人的な戦績を挙げた。初期ではザクのマシンガンにかなり被弾していたがガンダムの装甲に助けられ難を逃れており、また、ガンダムに搭載された学習コンピューターの助けを得て段階的に成長出来る環境にあった事もある。それでもその技量は他のホワイトベースのパイロットの中でも抜群であり、不慣れなガンキャノンに搭乗した際もランバ・ラルのグフを圧倒し退けている。
- 富野監督は『逆襲のシャア』インタビューにおいて「パイロット技術最高はアムロ、ニュータイプ能力最高はカミーユ、精神的なメンタリティの強さではジュドーが強い」と発言している。
- またアムロはニュータイプとしてはオールドタイプ的感性を持っていることを、監督の富野由悠季は『月刊マガジン』のインタビューで語っている。「カミーユに比べてアムロは学習できないため、オールドタイプとして死んでいくしかない」ともコメントしている。
劇中での活躍
ガンダムシリーズには多数の派生作品があり、いくつかの諸説や異同があるが、ここでは特に断りのない限りテレビアニメ『機動戦士ガンダム』『機動戦士Ζガンダム』及びアニメーション映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』における事蹟を基準に記す。
一年戦争後期 (『機動戦士ガンダム』)
- ガンダムとの出会い
- 15〜16歳。宇宙世紀0079年9月18日、地球連邦軍の新造艦ホワイトベースを追ってジオン公国軍の巡洋艦ムサイが周辺空域に侵入、ザクによるコロニー内への強襲に遭遇する。彼は、避難の最中に「V作戦」の極秘ファイル(ガンダムの操縦マニュアル)を偶然入手し、アイドリング状態だったガンダムに乗り込み起動。強襲を仕掛けてきたザクを初陣にして2機撃破する。なお、この戦闘が歴史上初の実戦におけるモビルスーツ (MS) 同士の対戦であった。父親のテム・レイはこの戦闘で宇宙空間に放り出され行方不明となった。
- その後は民間人でありつつもホワイトベースの乗組員としてガンダムに搭乗し、ホワイトベース地球降下を阻止すべく執拗につけまわすジオン軍のエースパイロットにして、以後宿命のライバルとして戦い続けることとなるシャア・アズナブルの追撃を払い除ける日々が始まる。この頃はまともにガンダムを操れたのはアムロのみであった事から、何時しか地球連邦軍の正規パイロットのように扱われるようになる。地球降下前まではアムロ本人もまんざらではなく、新しい玩具を手に入れた子供のように嬉々としてガンダムの凄さをクルーに語ったりもしていた(テレビアニメ版では、まだ当時のロボットアニメ主流の熱血主人公の片鱗が見え隠れしていた[4])。
- 戦場からの逃亡
- しかし地球降下以後、「生き残る」という以外に戦う意義を見出せぬまま、アムロの精神はやがて疲弊していく。ガルマの執拗な追撃をなんとか退けたものの、自分を戦争の駒のように扱う二代目ホワイトベース艦長のブライト・ノアとは度々衝突し、唯一のアイデンティティとなっていた「ガンダムのパイロット」の地位さえ、ブライトの「リュウに任せよう」という発言から脅かされることとなる。これを偶然聞いてしまったアムロは脱走を決意し、ガンダムに乗って砂漠の大地に消えていった。この時にマ・クベの鉱山基地を単独で奇襲攻撃している(『灼熱のアッザムリーダー』)。
- 脱走中、砂漠の町のレストランに立ち寄ったところ、偶然ジオン公国の軍人ランバ・ラルと出会う。ラルの愛人であったクラウレ・ハモンと共に大変気に入られたが、敵同士であったが故に戦場で再会、対峙することになる。ラルの駆るグフを退けたものの、その口から「勝てたのは腕ではなくモビルスーツの性能のおかげだ」と指摘され、ここで初めて「あの人に勝ちたい」と、パイロットとして「生き残る」以外の意味を見出した。その後、アムロの目の前で軍人として殉じたランバ・ラルの姿は、敵ながらにして、越えねばならぬ父親のような存在としてそびえ立ち、大きな影響を与えることとなった。そして、ラルの仇を討つためにホワイトベースに特攻を仕掛けたハモンと、彼女の攻撃を身を挺して防いだリュウの死が、彼の中に生きる意味を問いかける事となる。
- ニュータイプへの覚醒
- ホワイトベースの救援に駆けつけた連邦士官マチルダ・アジャンより「エスパーか」とも評されたアムロは、ラル、黒い三連星等、数々のジオンの戦士との死闘を経ていつしかニュータイプとしての覚醒を見せ始め、ジャブローでは再びあいまみえたシャアと互角以上の戦いを演じた。ジャブローから再び宇宙に上がってからも、ドレン大尉率いるキャメルパトロール隊のムサイ3隻を撃沈し、コンスコン機動艦隊との交戦では、敵艦隊擁する12機のリック・ドムのうち9機を3分で撃破した上に、コンスコンの乗る旗艦チベまでも撃沈して見せた。それ以降もアムロのニュータイプ能力は拡大し続け、ソロモン攻略戦など、幾多の戦闘で大きな戦果を挙げる。ジオンからは、“赤い彗星”シャアと対比して連邦の白いヤツ(バンダイのゲーム作品では白い悪魔、書籍『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑』やバンプレストのゲーム作品では白き流星)と恐れられるようになる。
- アムロの成長に伴い、その超人的な反応速度に反応しきれなくなったガンダムは、マグネット・コーティングを施される。このとき、技術者モスク・ハンの「生き延びて、いいデータを持ち帰ってくれ」という自分勝手な応援の言葉を「これだから人の本音は聞きたくない」と苦笑しながら受け流しており、人間としての成長が伺える。その頃にはシャアのゲルググを、通常のパイロットではありえない距離(ララァさえも、実験の際にはかなりの苦痛を伴った距離)から正確に狙撃する鬼神の如き働きを見せる。
- ララァとの出会いと別れ
- ララァとは敵同士として戦場で邂逅し、その中でニュータイプ同士としての精神の交感を体験するが、その最中に襲い掛かるシャアに反撃した際、シャアを庇ったララァを戦死させ、さらにララァの死を共感してしまう。これは以降の人生の大きなトラウマとなり、終生彼を苦しめることになる。
- シャアとの決戦
- 最終決戦となったア・バオア・クー攻略戦でシャアの駆るジオングと交戦、両者は相打ち(ジオングは撃破、ガンダムはAパーツの頭部と両腕、Bパーツの右脚を失う大破)となり、ガンダムは破壊されるものの最終的に一年戦争を戦い抜く。地球連邦軍が勝利する一翼を担った英雄として軍の歴史教科書に載るなど、このときすでに伝説的な存在となっていた。
グリプス戦役 (『機動戦士Ζガンダム』)
- 軟禁された英雄
- 23歳。一年戦争後は英雄的扱いを受け、彼に注目した多くのジャーナリストから「ニュータイプとは何か?」と取材を受けることになるが、彼の発言は大衆にとって抽象的で難解なものとしか理解されなかったと言われる。やがて大尉に昇進し、北アメリカのシャイアン基地に勤務。しかし、地球連邦政府のニュータイプを危険視する思惑から事実上の軟禁状態に置かれていた。彼も、ララァを死に至らしめたことの後悔を引きずって鬱屈した生活を送っていた。エマ・シーンがこの生活中の彼に出会ったと証言する場面があるが、詳細は不明。
- また、長期軟禁の影響で精神的な疲弊が起きていたのか、当初はMSへ再び乗ることに躊躇していた。
- エゥーゴへの参加と地球への残留
- しかし宇宙世紀0087年、かつてのガールフレンドでありハヤトの妻になっていたフラウと再会しカツ・コバヤシに説得され共に監視を抜け出す。空港で輸送機を奪いエゥーゴの支援組織カラバに合流。その際、シャア(クワトロ)と7年振りの再会を果たす[5]。シャアからは宇宙に上がり共闘することを薦められたが、無重力の感覚への恐怖を理由に固辞している。その際、「ララァと再び会うのが怖いのか」と胸中を看破され、一年戦争時代に負ったトラウマを克服できていない自身の精神的な脆さを否定できず、ハヤトらと共に地上に留まる。また、自分より若いカミーユにガンダムMk-IIを使わせている事やそれを容認する周囲の人間達に「不甲斐ない自分への当てつけ」といった感情を少なからず感じていたようである[6]。しかし、昔の自分を思い出させるカミーユ・ビダンや、ベルトーチカ・イルマに刺激され、再びMSで戦うことを決意すると、7年のブランクを感じさせない卓越した操縦技術でエゥーゴを援助。宇宙に上がったアポリー・ベイ中尉が残したリック・ディアスでカミーユを指導しながらアッシマーを撃墜したのを皮切りに、リック・ディアスやディジェを駆って、キリマンジャロ攻撃作戦やダカールでの戦い、ニューギニア基地攻略などで活躍した。
- 設定上での諸説
- 雑誌企画『ガンダム・センチネル』の設定では、グリプス戦役終盤にアウドムラの第18飛行部隊の隊長として、パーソナルカラーに塗装されたΖプラスに搭乗したと言われている。また、アトラクション『ガンダム新体験 グリーンダイバーズ』や3DCGアニメ『GUNDAM EVOLVE../9 MSZ-006 Ζ-GUNDAM』では、戦争終結前後に確認されたZガンダム3号機のテストパイロットの1人で、「ホワイト・ユニコーン」のコードネームで呼ばれる人物とする説も存在する(漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』ではアムロがZガンダム3号機に搭乗する様子が描かれた)。
第一次ネオ・ジオン抗争 (『機動戦士ガンダムΖΖ』)
- 宇宙にて消息不明
- 24歳。第一次ネオ・ジオン抗争においては全く姿を見せることはなかったが、アーガマが地上に降りた時のブライトとハヤト・コバヤシとの会話から、この時既に宇宙に上がっていた。これ以降、消息不明となったシャアの居場所を探るべく、数年にわたる内偵を開始する。
第二次ネオ・ジオン抗争 (『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』)
- ネオ・ジオンとの戦い
- 29歳。宇宙世紀0092年、外郭新興部隊「ロンド・ベル」のMS隊隊長として、リ・ガズィやνガンダムを駆り、ブライトらと共に、シャア率いるネオ・ジオンとの戦いに挑む。階級は大尉のままである。
- 第二次ネオ・ジオン抗争が勃発した宇宙世紀0093年3月4日、地球連邦軍本部があるチベットのラサに向け小惑星5thルナの落下を目論むネオ・ジオンを阻止するためにリ・ガズィに搭乗して戦闘に参加。ヤクト・ドーガを駆るギュネイ・ガスを退けるのには成功したものの、サザビーで出撃してきたシャアには圧倒された上に、落下阻止限界点を越えてしまい、5thルナを巡る攻防は惨敗に終わる。その後、いまだフォン・ブラウン市の工場で開発中であったνガンダムを半ば強引に受領し、シャアとの決戦に備える。
- その後、サイド1のロンデニオンでハサウェイ、クェスと共にドライブをしている時に、黒馬に乗って散歩していたシャアと遭遇。シャアに掴みかかり取っ組み合いになった後、銃で狙撃しようとするも、クェスに邪魔をされギュネイがホビー・ハイザックで救援に来たために逃げられる。
- シャアとの最終決戦
- アクシズ落としを目論むシャアの動きを看破したアムロ達ロンド・ベル隊は、アクシズへ急行する。宇宙世紀0093年3月12日、アクシズの防衛ラインを単機で突破し、シャアとの決戦では、サザビーとのMS戦だけではなく生身での白兵戦や舌戦も交えた激戦を繰り広げ、再びMSに搭乗して全ての武装を使い果たした後もガンダムの格闘攻撃でサザビーを圧倒し、これによってサザビーからシャアの乗る脱出ポッドが放出される。その時、ブライト達が行った落下阻止のためのアクシズ分断作戦が裏目に出て、片割れがそのまま地球への落下を開始する。アムロはシャアを逃がすまいと脱出ポッドを捕まえるが、シャアにブライト達が行った作戦のおかげでアクシズ落下という目的を果たせると、高々と勝利宣告をされる。
- これに怒ったアムロはシャアの脱出ポッドをアクシズの壁面に食い込ませ、地球へ落下していくアクシズの片割れを単機押し出そうとする。
- シャアと共に生死不明
- 「地球の重力に魂を縛られた人々」に絶望し、大罪を犯してまで人類を次のステージ、いわゆるニュータイプに上げようとしたシャアに対し、アムロは愚直なまで人類の可能性を信じた。そして小惑星・アクシズの軌道を逸らす事に成功する。しかし、同時にアムロとνガンダム、そしてシャアは閃光に包まれ行方不明となる。その後、MIA(行方不明、連邦の公式記録には実質的に死亡扱い)となる。『機動戦士ガンダムUC』では宇宙を漂うシャアの残留思念に、アムロ、ララァのものとおぼしき思念が迎えにいくかのような描写が存在している。
その後
- 宇宙世紀0104年、秘密結社マフティーの主導者マフティー・ナビーユ・エリンから、アナハイム・エレクトロニクス社にアムロの遺志を継ぎ、νガンダムの次である "ξ" (Ξ) の文字がつけられたガンダムを開発して欲しいという要望があった。その主導者とは、アムロやシャアといったニュータイプを見てきたハサウェイ・ノアであった(『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』)。
- 宇宙世紀0110年、サナリィにおいてガンダムF90が開発された。1号機にはアムロの戦闘データがプログラムされた疑似人格コンピューター「A.R」が搭載され、宇宙世紀0122年までの長きにわたり実験が繰り返されている(『機動戦士ガンダムF90』)。
- 宇宙世紀0133年から0136年の間には、木星帝国残党にガンダムのコア・ファイターのデータが盗まれ、一年戦争時代のアムロの戦闘データをコピーしたMS「アマクサ」が作られる事件が発生している。このMSは「ジュピター・ガンダム」と呼ばれ、トビア・アロナクス、グレイ・ストークら歴戦のニュータイプ達を圧倒していたが、死闘の末撃破される(『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』)。
小説版での相違
- 富野由悠季著の小説版『機動戦士ガンダム』では、民間人ではなく連邦軍の曹長。教導班において教官のラルフ中尉にしごかれるパイロット候補生。ハヤトやリュウは同僚である。セイラと一夜を共にし、作品終盤にシャア率いるニュータイプ部隊の一人、ルロイ・ギリアム中尉の駆るリック・ドムに撃墜され、戦死している。ただし、この作品が『機動戦士Ζガンダム』以降の作品を否定するものではないと富野によって述べられてもいる。実際に、富野も角川スニーカー文庫からの再版する際に、続編との辻褄を合わせるためにアムロとハヤトを殺さない内容に改稿を試みたものの、過去の自分を否定する行為であるとして結局断念したとのことである。
- 小説版『機動戦士ガンダムΖΖ』(著作は遠藤明範)では、ストーリー中盤にアムロが登場し、シュツルム・ディアスに乗り、ジュドー・アーシタが宇宙へ上がるのを助けている。最初はアムロを「つまらない大人の1人」だと感じていたジュドーであったが、別れの際には、カミーユと初めて会った時と同じような「宇宙のビジョン」を、アムロの中に見ている。また、この作品ではアムロは「自分が宇宙へ上がる時はシャアと決着を付ける時」と発言している。なお、ダカール戦後のサイコガンダムMk.IIとの戦いでは彼が止めを刺している。
- 角川文庫版の小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』においては、ベルトーチカとの関係が続いており(劇場版では別れている)、彼女のお腹の中にはアムロとの子どもが宿っている。これは、元々劇場版第一稿として富野により書き上げられたものだが、「ヒーローに子どもが居るのはおかしい」また「娯楽活劇のヒーローはひとりの女性に結び付けられるべきではない」という理由で現在のものに差し替えられている。また、乗機がHi-νガンダム(劇中では、あくまでデザインの異なるνガンダムとして扱っている)と大きな違いがある。
搭乗機
彼のMSのパーソナルエンブレムはしばらく設定されていなかったが、『逆襲のシャア』のνガンダムより、頭文字の「A」とユニコーンをモチーフとしたものになっており、『ガンダム・センチネル』のΖプラスなどにも踏襲されている。
- RX-78-2 ガンダム
- ガンダムスカイ(ガンダム&GファイターのBパーツ)
- RX-78-3 G-3ガンダム (小説版)
- RX-75 ガンタンク (一時的に搭乗)
- RX-77 ガンキャノン (一時的に搭乗)
- RGM-79 ジム (一時的に搭乗、『THE ORIGIN』)
- コア・ファイター
- Gブル(コアブロックでの操縦を担当)
- Gスカイ(コア・ファイターでの操縦を担当)
- ガンダム・センチネル(未登場、設定のみ)
- MSZ-006A1 ΖプラスA1型 (ブルー塗装→オレンジ塗装)
- ガンダム新体験 グリーンダイバーズ(アトラクション)
- MSZ-006-3 Zガンダム3号機
- MSZ-006-3A Zガンダム3号機A型 "ホワイト・ゼータ"
- KRX-00 フルバースト・サイコ・ガンダム
- 機動戦士ガンダムΖΖ(小説版)
- RMS-099S シュツルム・ディアス
- 機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス(漫画作品)
- MSΖ-009M メガゼータ
- RGM-88X ジェダ (小説『ハイ・ストリーマー』)
- RGZ-91 リ・ガズィ
- RX-93 νガンダム
- RX-93-2 (RX-93-ν2) Hi-νガンダム (小説『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』)
未搭乗の専用機
その他
- アムロの劇中での「メカオタク」で内向的な少年としての描かれ方は、従来のロボットアニメの明るくて強い主人公像とは大きく異なっていた。アムロを演じた古谷は『機動戦士ガンダム』の音響監督の松浦典良の薦めでオーディションを受けたことを明らかにしている。また等身大の少年を演じることについては、キャラクターへの共感だけでなく、アニメ『巨人の星』以来、熱血キャラの演技を求められ続ける状況を打破するためにもチャンスと考えたこと、そしてお手本がいないために役作りに苦労したことなど、当時のエピソードを多くのインタビュー[7]で語っている。
- 本放送と並行して冒険王で連載されたコミカライズ版では、ギレンの演説していたテレビを殴り壊す、従来型の勇ましい熱血ヒーローのごとき言動を見せている。
- 『逆襲のシャア』上映にあわせて放送されたテレビ特番では、この映画のアムロを「大人として成長したアムロ」ということで古谷は「アダルトアムロ」と表現している。この「大人になったアムロ」として演じることを当初は難しいと感じたが、劇中のアムロと自分の実年齢が近くなったので、今の自分を重ねる感じで演じたらうまくいったという。ただし、戦闘のシーンでは声が『ガンダム』に出ていた少年の頃のアムロの声に戻ってしまった、とも語っている。
- 公表されているテレビ第1作の設定資料では姓の「レイ」は「嶺」と表記されていた。これに関連して、富野は初回放映時の雑誌インタビューで「僕が日本人だからアムロも日系人だったらいいと思う」と語っている[8]。
- 劇場版アニメ『機動戦士ガンダムII 哀・戦士』公開当時に、「口惜しさと哀しみの中で死んでいかざるを得なかった幾百幾千の戦士たち。彼らの怨念と希望(夢)とを呑みこみ、この現実を突破し得る力をアムロに持たせたい」と富野は語っている。
- 古谷による数多くのセリフで知られる。各種アニメ番組でしばしば触れられるほか、当該ボイスが収録された関連グッズが出されるなど、ガンダム世代には馴染みの深いものとなっている。また。お笑い芸人の若井おさむがアムロのセリフを連発する漫談で一躍著名となった。
- 第一作では一人称は常に「僕」であったが、『Ζガンダム』以降は「僕」の代わりに「俺」を使用する事が多く見られ、年相応の変化を示している。同様にブライト・ノアに対する態度も変化しており、『Ζ』以降は対等の立場として接している。
注釈
関連項目
- ガンダムシリーズの登場人物一覧
- 若井おさむ - アムロのコスプレや物まねを基本スタイルとするお笑い芸人。
- 行列のできる芸能人通販王決定戦 - 通版でのカーナビ「マップラス」にアムロのボイスを起用。
- 安室奈美恵 - アルバム『PAST < FUTURE』の収録曲「Defend Love」のミュージック・ビデオでガンダム及びアムロとコラボレート。
- トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜-影のナレーションとして登場したことがある。
- ↑ 日本サンライズ発行:「機動戦士ガンダム大全集1」より。
- ↑ 高校にも進学していない
- ↑ 地球連邦軍では士官学校を卒業していない軍人の場合は、どのような偉大な功績を挙げても佐官以上の階級に昇進はできない。(『戦略戦術大図鑑』より。)ただし、「シャアの反乱」でシャア諸共行方不明になった以後の『機動戦士ガンダムUC』では、戦死扱いで二階級特進で中佐になっている
- ↑ 例えば第4話「ルナツー脱出作戦」では、軍紀を重んじるだけのルナツー司令ワッケインや監禁房でも皮肉を口にするカイ・シデンに詰め寄ろうとする血気盛んとも取れる面を覗かせたり、監禁房からの脱出後ブライトと共に警備兵に不意打ちをかけて飛び蹴りの一撃で昏倒させるなどのヒーロー的な活躍を見せている。
- ↑ 没にはなったが、企画の段階では輸送機でブラン・ブルタークの乗るアッシマーに特攻した際に死亡するという筋書きもあった。
- ↑ なお、監督の富野は本作においてアムロをガンダムに乗せなかった理由について「アムロをガンダムに乗せてしまったら、本作の主人公であるカミーユの存在感が薄れてしまうから」とコメントしている。
- ↑ 一例として2009年11月21日付けのMSN産経ニュースに掲載された、自叙伝出版PRのインタビュー記事[1]など。
- ↑ ラポート『ガンダム大事典』にも再録。