超力戦隊オーレンジャー
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スーパー戦隊シリーズ | ||
第18作 | 忍者戦隊 カクレンジャー |
1994年2月 - 1995年2月 |
第19作 | 超力戦隊 オーレンジャー |
1995年3月 - 1996年2月 |
第20作 | 激走戦隊 カーレンジャー |
1996年3月 - 1997年2月 |
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『超力戦隊オーレンジャー』(ちょうりきせんたいオーレンジャー)は、1995年(平成7年)3月3日から1996年(平成8年)2月23日までテレビ朝日系列で毎週金曜17時30分から17時55分(JST)に全48話が放送された、東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。「スーパー戦隊シリーズ」第19作目に当たる。
本作品より、再度『秘密戦隊ゴレンジャー』『ジャッカー電撃隊』の2作品がスーパー戦隊シリーズに含められた。これにより本作品は『ゴレンジャー』から数える形で「スーパー戦隊シリーズ20周年記念作品」として放送され、シリーズの転換点となった。
目次
特徴
モチーフには「古代文明」が選ばれ、これにまつわる様々な要素が使用されている。また、オーレンジャーのゴーグルの意匠は「★■▼〓●」であり、各メンバーの苗字や、メカや武器にまでこれらのマークが使用されているのも特徴。作中の時代設定は1999年であり、放送時の年代とは明確に違いがある。
原点回帰を念頭に、戦闘のプロ集団である『ゴレンジャー』などと同じくメンバーを職業軍人と設定し、メンバーがレッドを「隊長」と呼ぶなど、ハードな作風が指向された[1]。また『カクレンジャー』などで行われていたレッドの非リーダー化、名乗り上げの中心をその回の主役が行うといったパターンを廃し、従来のレッドはリーダー、誰が主役であろうとレッドが中心という『ジュウレンジャー』以前のパターンも復活している。その傾向はオープニングの出演者紹介にも反映されており、レッドが単独で紹介されるのに対して、グリーンとブルー、イエローとピンクは2人まとめて紹介されるというシリーズ中でも珍しいフォーマットとなっている。
備考
講談社『テレビマガジン』では、荒川稔久脚本の戦隊全員サービスビデオがこの時期からスタート。以後一部を除き殆どの脚本を担当した。
2009年11月から2010年4月まで、東映チャンネルの「スーパー戦隊ワールド」枠にてニューマスター版の放送が行われた。2012年4月から9月まで、「アンコールアワー」枠にて放送が行われた。
評価
平均視聴率は伸び悩んだ(4.5%)が、商品面での売り上げ(ロボットや武器以外の関連グッズを含んだ売り上げ)は歴代戦隊では最高(鈴木プロデューサー談)であり、総売上額151億円・内バンダイの玩具売上額も80億円[2]と歴代の戦隊の中でも非常にハイレベルな数字を残している。東映の大坪通夫によると「他の番組が大人をターゲットとするのに対し、作品を3 - 6歳に特化し、子供に対し非常にわかりやすい作品にしたことが玩具成功の要因」であり[3]、メインターゲットである子供たちの支持を受け、商業展開としては成功を収めている。
あらすじ
6億年前に存在した超古代文明。その副産物である機械生命体が突如反乱し、暴動が鎮圧してから幾壮年。西暦1999年、月面にその拠点を置くマシン帝国・バラノイアは地球支配を果たすべく再び人類に宣戦布告を行う。全面降伏に応じない人類に対して世界の各都市に壊滅的打撃を与えたバラノイアの次の標的は日本に向けられた。
だが人類はこの脅威に屈することなく国際空軍(U・A)のメンバーからの選抜チーム、「U・A・O・H=オーレンジャー」を編成。超古代文明が残した「超力」を武器にバラノイアに立ち向かう。
人間と機械の戦いは、6億年前の英雄キングレンジャー/リキや、謎の魔神ガンマジンの参戦、そしてバラノイア内部の内紛と世代交代を経て、より激しさを増していった。
登場人物
超力戦隊オーレンジャー
超古代文明の残したロストテクノロジーを利用して戦う国際空軍の特別チーム。通常オーレンジャーと言った場合こちらを指す。全員が超力を操り、投射される力の形は自身のゴーグルとスーツデザインに反映する。U.A.O.H.とは、"the United Air force OHranger"の略称(意味は「国際空軍オーレンジャー」で、読みは「ユーエーオーエイチ」とアルファベット読みで発音する)。
英語の略語としては最後のHにも.が付くのが正しく、国際空軍所属車両の一部でもU.A.O.H.と表記されている。さらに、変身前の5人の名前には超力の形である文字が含まれている。
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- 階級=大尉 / 超力の形=★
- 冷静な判断力と推理力に長けた超力戦隊の隊長。25歳。
- 空手・剣道・柔道などの日本武道を得意とし、「日本一長い母からの手紙」を大事にしているという昔ながらの日本男児。料理好きで「フランス料理のコツ」を読んでいる場面があった。「てれびくん オーレンコール」によると、ドーナツが好き。生真面目で多少堅物な面もあるが、冷静でもあり熱血漢である、というそのリーダーらしい性格から他のメンバーからの信頼は非常に厚い。バラペテンを誘き出す変装作戦では暴走族に扮するなどある程度の臨機応変は出来る模様。雷が苦手。変身後のキック力は太さ100mmの鉄柱もへし折る。
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- 階級=中尉 / 超力の形=■
- 27歳。超力戦隊の副隊長。吾郎以外が元々同じ部隊から選抜されているせいもありサブリーダー的存在。
- U・A入隊前はボクサーだったため、ボクシングを得意としている。明るく陽気な性格で、子ども達からの人望が高い。他のメンバーを茶化すお調子ものでもあるが、最年長だけあって冷静な判断力を持ち合わせており、推理力も高い。だが、その推理はたまにピントがずれていることもある。一度赤ちゃんをあやそうとした際に逆に泣かせてしまったことがある(吾郎曰く「気持ち悪い顔」だった)。
- 大好物はラーメンとチャーハンで、餃子は自分で作るのもうまい。特にラーメンの味にはこだわりを持ち、とあるラーメン屋一家にやってきた「ピノキオ(バラピノキラー)」に料理を任せきりだったので、バラピノキラーを倒した後は、ラーメン店本来のラーメンを食べるも不味いと評していた。萬珍亭というラーメン屋の無料券を大事にしている。狭い場所が苦手。
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- 階級=中尉 / 超力の形=▼
- 21歳。フェンシングや器械体操が得意で、跳躍力が高く、アクロバティックな戦いを繰り広げる。
- とても優しい性格。敵であるマシン獣にも理解を示すことのある穏やかな面と、怒ると無鉄砲に相手に挑戦する面の両極端なところがあり、その情に傾きがちな性格は5人の中で一番幼いとも言え、ジニアス黒田にもその欠点を突かれてパワーブレスを奪われる失態を犯したこともある。一人っ子であり、第5話では兄弟の存在を羨ましがる描写も見られた。
- 良い所のお坊ちゃんらしいが、残金3982円の預金通帳を大事にしている。暗い場所が苦手。
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- 階級=中尉 / 超力の形=〓
- 22歳。 マーシャルアーツの使い手。またエアロビクスなどのダンス全般を得意とし、戦闘時においても効果的に利用している。自信過剰で男っぽい性格ではあるがファッションにはうるさく、桃はこの点ではライバル。また、料理は苦手であるが母性本能は強く、第14話で可愛いものに弱い所を突かれて知らないとはいえ爆弾を基地に持ち込んでしまうなど危機に陥れそうになったことがある。パワー攻撃が得意だがテクニックにも対応。
- 家族構成としては学校の先生をしている姉(演:三輝みきこ)がいるほか、実という甥がいる。意外に努力家である。辛いものが食べられない。
- 過酷な環境でも自分を律する強い精神力の持ち主で、第23話では吾郎たちが洗脳されている際に水着(黄緑色のハイレグその下にビキニ、ラストでは黄色のワンピース)姿で孤軍奮闘した。『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』では黄色のハイレグ姿を披露。髪は普段は下ろしているが戦闘面が多い回では髪を留めている。
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- 階級=中尉 / 超力の形=●
- 20歳。中国拳法と合気道が得意。メンバーで一番背が低く[注 1]、体が柔らかい。
- 東京都墨田区出身の下町育ちのせいか、昔の遊びや街、浴衣が大好きで、そこをバラノイア(バラカッカ)に狙われたこともある。家族構成では兄がいるが、劇中には登場していない。ちゃっかり屋だが情にはもろく、最終決戦時はブルドントJrのあどけない姿と、体を張ってその孫の助命を懇願するヒステリアに心を打たれ、敵への戦意を無くした。彼女もいささか自信過剰な性格だが、意外に臆病者でもある。桜坂小学校卒業。樹里とのコンビネーションは抜群。子どもの頃の夢は看護婦。高い場所と蛇に弱い。
- 初期のOP映像のサンダーウィング操縦シーンで裕司の後ろの席に座り、別機に向かってウィンクしたり、「まぁ襲われちゃうのは結局この美しいあたしよねぇ〜」と言ったり、劇中で茶目っ気を多々見せた。また『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』では、抜群のスタイルでオレンジ色のビキニ姿を披露した事もある。第23話では白の水着姿も披露している。
支援者
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- 階級=大佐
- UAOH参謀長にして超力戦隊指揮官。超力を発見した考古学者でもあり、古代文明の各種資料を分析してオーレンジャーの強化服やオーレンジャーロボ、レッドパンチャーを開発した優秀な科学者でもある。更に軍事にも長けており、『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』ではカーレンジャー達にハードすぎる特訓を行った。
- 格闘技の心得もあるようで、終盤においてバーロ兵が基地に侵入してきた際、一般兵士では銃を用いても倒せなかったところ三浦だけは素手でなぎ倒していた。さらに、かなりの精神力の持ち主で、マルチーワの催眠にかからなかった。しかし、シリアスな姿とは裏腹に、赤ちゃんをあやせないというコミカルな一面もある。
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- 超力の形=王(のような形[注 2])
- 6億年前から異空間で眠りに就いていた古代人の戦士で、バッカスフンドをただ一人で宇宙に追いやった伝説の英雄。見た目は少年だが、6億歳ということもあり大人びた性格。ただし少年の面も残っている。
- 6人目の戦士ではあるが、ドリン専属のナイトであり、実質的にはオーレンジャーの支援者的存在。「てれびくん オーレンコール」によると、吾郎同様ドーナツが好き。6億年もの間眠っていたためバラグースカの子守唄攻撃への耐性が異常に高い。
- 第43話では女装し、このときが唯一、現代の服装を着たストーリーになった。
- バラミクロンとの戦いでドリンを喪い、バラノイアに地球を占領され、オーレンジャーも地球からいなくなってしまい、自身も変身不能になりながらも、オーレンジャーの帰還を信じて、三浦と共にレジスタンス活動をしていた。
- スーツカラーはブラックで、その上に金色のアーマーを付けている[注 3]。変身後のジャンプ力は30m前後、走力は2.3秒前後 / 100m。パンチ力は一発で80cm四方の鉄の塊を粉々にし、空中キックは直径100cmの鉄柱3本をへし折る。
- ドリン
- キングピラミッダー内で眠っていた古代人の少女。その正体は地球上の超力の源ともいうべき存在。彼女の故郷である超力の故郷には同じ容姿と名を持つ多くのドリンたちがいる。外見同様に性格も幼いが、芯は強い。
- 超力の故郷から呼び出したクリスタルでバラミクロンを倒すが、直後、マルチーワの放った矢が致命傷となり消滅。これにより、地球から超力は失われてしまう。超力の故郷で傷を癒し、オーレンジャーの心の力で地球の超力が復活したことで全快し、地球に帰還し、リキと再会した。
- パク
- ドリンが飼っているペット。トカゲに似た姿をしている。「キキキ」と鳴く。リキの危機を救ったこともある(第28話)。
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- リキ曰く「6億年前に一度だけ現れた」という魔神。
- 普段は神面像モードという小さな石像の姿をしており、特定の条件(大抵は子供)に見合った者の前に鍵を落とし、「ガンマガンマ ドンドコガンマ」という呪文を唱えながら鍵穴を回すことによって(正しくは、像と鍵の円の模様を合わせて回すタイプ)、魔神モードに姿を変えて一度だけその人に主として仕えその願いを叶える。前述の通り鍵穴を回す際には呪文を唱える必要があるが、最終回では例外的に呪文なしで目覚めている。
- その能力は凄まじく、「マンションの下敷きになった子犬を助けてください」と言われ黄色い光線を発射しマンションそのものを復元したり、バラノイアによって致命的な重傷を負った子どもの傷を治したりという力を見せるが、その根源が超力なのかどうかは定かではない。その一方で、人を傷つけたりするような願いを「楽しくないから」といって嫌うこともあり、絶対的に願いを叶えるわけではない。また、目覚めさせた者にだまされた場合はその者におしおきを加える。主のためならオーレンジャーと戦うことも辞さない。
- 一人称が「拙者」、二人称が「~殿」と口調が割とサムライがかっており、「○○でござる」「これこれご両人待たれい!仲良くするのじゃ」などの言葉を話す。また、体の大きさを自在に変化させることができる。妖怪や幽霊の類が極端に苦手という欠点もある。
- 全ての戦いが終わった後、カイザーブルドントとマルチーワの間に生まれた赤ん坊を引き取り、何処かへ去って行った。鍵はTV本編のラストを飾った。
- 走力は0.01秒 / 1km。必殺技は愛剣マジンサーベルによる「マジン一刀流」という剣技で、一の太刀から七の太刀までの奥義がある。そのうち六の太刀は決め技として用いられた。
- 『轟轟戦隊ボウケンジャー』の「全戦隊大全集」では番外ヒーローとして紹介された。
- 『海賊戦隊ゴーカイジャー』でのレジェンド大戦への参加は確認されていない[注 4]。
マシン帝国バラノイア
地球を支配し、人間を奴隷にしようと企む冷酷無比な機械生命体の帝国。古代地球文明が作り出した一体の機械生命体を始祖として設立した。住民はマシン獣と呼ばれる種族。外宇宙にあるバラノイア星を本土としているほか、ドローラ星などの他惑星にも侵略の手を伸ばしている。帝国には人間や動物などの有機生命体は一切存在せず、無機物のみによって構成されている[注 5]が、アチャやマルチーワなど一部は人間の姿に化けることができる。繁殖方法は文字通り「作る」ことであり、解っているだけで夫婦の性能を組み合わせた次世代を作るか、作戦の都合で作られた者がそのまま一般市民扱いされている。
皇帝自らが地球侵攻の総指揮を執っており、月の裏側の巨大な前線基地に常駐している。その基地から直径1000メートルの巨大戦闘空母・バラクティカに乗せて、マシン獣や戦闘機タコンパスを出撃させる。終盤において暗黒素粒子の力でオーレンジャーに完全勝利し、地球侵略を成し遂げ、地球支配を果たすことに見事成功した。しかし半年後、復活したオーレンジャーとキングレンジャー、ガンマジンにより、カイザーブルドントたちが倒され、マシン帝国は完全に滅び去った。
アチャとコチャなどを除く幹部たちのネーミングはいずれも犬の名前をもじったものとなっている[4]。
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- 超古代文明によって作られた機械生命体で、帝国の第一世代機械生命体の創造主である。杖とスペースメタルの魔剣を武器としている。6億年前人類に対して反乱を起こし、敗北後は宇宙に逃走。マシン獣軍団を作り上げ、地球に逆襲を仕掛けてきた。
- 残虐な性格で、失敗した者に対しては極めて厳しい態度で臨むことが殆どである。とりわけ第5話や第15話ではその冷酷な性格が強調されているものの、一方では第33話では戦いに敗れたマシン獣を「愛しいマシン獣」と称して復活させているなど、前述の態度とは相反する一面も持ち合わせている。またわざわざ妻を作ったり(文字通り作っている)、ブルドントと共に地球の水着にデレデレしたり、狸寝入りをしてヒステリアに蹴り飛ばされるなど、家族思いな一面やコミカルなシーンもある。
- 他の幹部たちとは違い、時々目が開閉する。また怒りが頂点に達すると頭脳回路がショートしてパニックになることもあり、その際には目の上に瞼のようなものが重なり目を細めたような動作をする。
- 第33話にて超マシン獣作戦をブロッカーロボに阻止された怒りから、次の第34話にて地底のマグマエネルギーで巨大化。スペースメタルの魔剣を手にオーレンジャーに決戦を挑み、オーブロッカーのツインブロッケンクラッシュを受けて敗北する。後に首だけとなって遠くの星へと逃れ、僅かな命をつないでいたことが判明し、ボンバー・ザ・グレートによって追放されたヒステリアと再会。残った全エネルギーをブルドントの復活に注ぎ込み、ヒステリアに後のことを託し完全に機能を停止した。
- デザインベースはファン、バンパー、ナンバープレートなどのレトロな車のパーツの寄せ集め。
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- バッカスフンドの妻。感情の起伏が激しく蛇のように冷酷で、人間の愛や優しさを軽蔑している一方、夫のバッカスフンドにベタ惚れしている。武器は一度だけ銃を使用。
- バッカスフンドがオーレンジャーとの戦いで戦死し、ブルドントもボンバー・ザ・グレートとの決闘に敗れて亡くなり、自身はボンバー・ザ・グレートに「宇宙の果てで息子の冥福を祈りながら、余生を過ごせ」と宇宙に追放されるが、カイザーブルドントとマルチーワと共に帰還。マルチーワに全パワーを与え、戦闘力を失った後は皇太后となり、外観の色調が金色から銀色へと変化した。
- 孫が生まれた事でその孫を溺愛しつつ、それまで持っていた冷酷さが薄れ、戦いの中で命の尊さに気付き始め、最終回では孫の命を助けるよう、オーレンジャーに懇願し今までの罪を償うため自爆して果てた。
- デザインベースは夫と同じく車の部品の他、オスカーが基板。
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- バッカスフンドとヒステリアの息子。いたずら好きで、非常にワガママな性格の持ち主。幼い反面、人間をオモチャのような遊び道具だと考えており、時に冷酷な作戦を立案するが、割と間抜けな一面があり、ガンマジンを騙した際には自ら口を滑らせておいて開き直ったために彼を怒らせて、制裁を喰らってしまっている。両親のイチャイチャしている様子を見て呆れることもある。
- 緑色を基調としたカラーリングと、二頭身の体型が特徴だが、劇中描写から、体型こそ異なるもののバッカスフンドとは体の構造が一緒であることが分かる。驚くと凸状のカメラアイが飛び出すこともあり、またその目からはビームが出るが、成長してからは使っていない。
- 皇帝である父・バッカスフンドが敗れた後、台頭してきたボンバー・ザ・グレートとの皇位継承の決闘に敗北して死亡。遺された頭部はヒステリアと共に宇宙に追放されたが、バッカスフンドのエネルギーによって復活し、カイザーブルドントへと成長する。
- 皇帝カイザーブルドント
- 皇位継承の決闘に敗れたブルドントがバッカスフンドのエネルギーによって復活、成長を遂げた姿。成長前の2頭身の体型から、成長後はナポレオンを思わせるスマートな外見になり、武器もサーベルを使うようになった。絶大な戦闘力と冷徹な頭脳を併せ持ち、妻マルチーワとの連携攻撃でオーレンジャーを苦しめた。
- プライドが高く敗北を認めない性格で、また大人になってからは執念深くなり、ボンバー・ザ・グレートを破り新皇帝となった際には彼に対する憎悪から、戦闘マシンとして改造を施すと同時に「身体の自由が利かない」という苦しみを味わわせるため洗脳をわざと不完全にしたこともある。ただし、体は成長しても心は子供のままで言動にも若干幼さが残っている。「愛などを持っているから人間は弱い」と人間をあざ笑う一方で、自身はマルチーワとかなりラブラブといった、両親同様相反した一面も持つ。
- 終盤、オーレンジャーが超力の故郷に行っている間、地球侵略を成し遂げ、地球の支配者となることに成功する。しかし最後は勇気の源で変身能力を取り戻し、反撃に出たオーレンジャーたちに追い詰められ、自ら巨大な姿となって最終決戦に臨むものの、復活した全巨大ロボたちの前に敗北。最期はキングピラミッダーのスーパーレジェンドビームでマルチーワ共々破壊された。
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- 終盤より登場したヒステリアの姪。詳しい出自は不明だが、未来の皇妃になる時を待ってヒステリアが眠らせており、彼女の呼びかけにより目覚めると同時に力を授けられた。カイザーブルドントとは初対面から意気投合、「ぶるぴー」「まるぴー」とお互いを呼び合うアツアツ夫婦。地球征服中に一子をもうける。
- 顔や肌などは機械的な造型であるものの、女性的なフォルムや髪の毛を模した頭部のパーツ、それにレオタード的な意匠など(さらに細かくいえば口紅が塗られたかのような唇や人中穴のような物も含めて)、他のマシンたち以上に人間に近いデザインとなっている。
- 比較的均整の取れた体格をしており、女性型ながらもキングスマッシャーを弾く頑丈さを有し、高い運動能力と高速スピードで相手を翻弄する。また初登場時には突如ピンクの光弾と化して現れ、絶大な戦闘能力でオーレンジャーを圧倒し今までのマシン獣とは比べ物にならない戦闘能力を見せ付けた。また屈強なガンマジンを蹴り飛ばせるくらい強いキック力も持っている。人間の姿に変身することもでき、この状態では右目に催眠術を簡単にかけられる機能を備えており、相手にウィンクを飛ばすだけでその効果が現れるようになっている。
- 武器のマルチアローは自分の意思により自動的に剣に変形する弓で、弾をビームのようにして連射することも可能な他、手からのビーム、それに牽制用として大したダメージはないものの、投げキッスによって周囲に爆発を発生させる技など、多彩な能力を有する。またカイザーブルドントとの合体技として、一緒にハート型の閃光となって体当たりする「ラブラブペアアタック」が存在する。この他、身体を火の玉と化することで大気圏を自力で突破することが可能で、戦闘中にも度々その能力を使用している。
- 美しい外見や、特にカイザーブルドントに見せる無邪気な言動とは裏腹に、冷酷で残忍な性質を備えており、ボンバー・ザ・グレートへの制裁にも進んで参加した他、終盤ではドリンをためらいもなく殺したり、人間の赤ん坊を平気で人質に取るなどの行為も見せている。
- カイザーブルドントと共に前線で活躍してきたが、最終的には地球に戻ったオーレンジャーたちの逆襲に遭い、カイザーブルドントと共に巨大化して決戦に臨むものの、オーレンジャー巨大ロボ軍団に圧倒され、夫婦共々スーパーレジェンドビームによって砕け散り、敢えない最期を遂げる。
- ブルドントJr.
- 皇帝カイザーブルドントと皇妃マルチーワの間に生まれた子どもであり、皇太后ヒステリアに情愛の感情をもたらした。澄んだ目が特徴で、どちらかといえば母親似だが、祖父のように目を開閉できる。地球征服から半年後に生まれたばかりの赤ん坊であるために名前は決まっていなかった。皇妃マルチーワ曰く「可愛い赤ちゃん」で、皇太后ヒステリア曰く「何よりのプレゼント」。
- 劇中では名前を呼ばれず、「ブルドントJr.」はムック本における便宜上の表記である。
- 執事アチャ
- 皇帝一家に仕える執事。丁寧語で喋り、稀に語尾に「~ざんす」と付けることもある。
- 地球への侵攻にあたり、人類への宣戦布告文を代読した。いつもブルドントのワガママに振り回されている。一度だけ光線や銃、爆弾を使用しているが、戦闘に参加する機会はあまりない。序盤で改造され、マシン獣の巨大化の際にコチャを投げられるように運動能力を強化された。ヴァイオリンを演奏できる他、人間に化けることもできる(第39話。声を演じた肝付本人が顔出し出演)。
- 日和見主義者で、ボンバー・ザ・グレートが皇帝になった時はコチャと共にヒステリアをあっさり裏切り、カイザーブルドントが帰還した時はこれまたあっさり寝返った。ただし「バラノイア」という国自体は気に入っている。そのためか、カイザーブルドントからは「お前たちいい加減な奴だな!」と言われただけで、お咎め無しだった。
- バラノイア崩壊後は、ブルドントJr.を引き取ったガンマジンにコチャ共々同行(というよりは連行)させられることに。
- 執事コチャ
- アチャと共に皇帝一家に仕える手のりサイズの小型ロボット。いつもアチャの肩に乗っており、アチャの台詞の最後をオウム返しに言っている。また語尾に「~っちゃ」と付けることもある。飛行能力を持ち、腹部からは歯車状の光線を放つ。
- 序盤にて改造され、倒されたマシン獣を再生復活させる機能が追加された。手足を体に収納すると共にロープ状の部分を出し、その部分をアチャが掴んで「アチャ〜!」「コチャ〜!」と交互に名前を叫びながら[注 6]ハンマー投げの要領でマシン獣の残骸に投げつけ、「大きくなってね!」というセリフと共に巨大化エネルギーを注入し、マシン獣を巨大化させる。
- バラノイア崩壊後、ブルドントJr.を引き取ったガンマジンにアチャ共々(強制的に)同行させられた。
- ケリス / バラケリス
- バッカスフンドの信任厚い幹部で、残酷な性格。生命体を用いた研究の指揮を執る。
- 普段は人間の女性の姿をしているが、戦闘時にはマシン獣となって戦う。バラケリスの姿では鞭と両胸からの光線を武器とし、オーレンジャーロボでさえ破壊できなかった黄金の檻を出して相手を閉じ込める。また、胸から放つ伸縮自在の白いリボンで相手を締め上げる。巨大化は特殊な装置を操作して行う。最期はキングピラミッダーに倒された。
- 怪人状態のデザインベースはホルス。
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- 第35話より登場した「宇宙の爆弾野郎」。ミサイルに手足と顔がついた外観で、それらを体内に収納することでミサイルそのものの形態「グレート・ミサイル」へ変形、自ら敵めがけて突っ込むこともできる。また頭部からも小型ミサイルを発射可能である。
- 元はバラノイアの一マシン獣に過ぎなかったが、バッカスフンドの地位を狙って反乱を起こし、失敗して宇宙に逃走していた。その後バッカスフンドの死を知り、バラノイアの新皇帝になるために戻ってきた。独自にマシン獣軍団を率いており、部下たちは「ボンバー・ザ・グレート命」をモットーにしている。孤高の存在で、ブルドントとは犬猿の仲であり、しばしば対立するが、実力では圧倒している。
- 登場からしばらく後「皇帝が死亡した場合、百日以内に後継者を決定しなければならない。候補者が複数いる場合は、決闘によって後継者を決めなければならない」とのバラノイア帝国憲法第12条の規定に従い、ブルドントと皇位継承の決闘を行いこれに勝利。ヒステリアも追放して、バラノイアの新皇帝ボンバー・ザ・グレートI世に即位を果たす。しかし、程なくして復活したカイザーブルドントとマルチーワの登場により皇位を追われ敗北。その後2人による制裁で洗脳された上に、両腕を切り落とされ、右腕が大剣、左腕がバルカン砲となった戦闘マシンに改造されてオーレンジャーに戦いを挑み、敗北したところでカイザーブルドントの仕掛けによりグレート・ミサイルに変化し、太陽を破壊すべく宇宙に飛び出すがガンマジンに阻止される。
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- 侵略兵器として活動する機械生命体。作戦に応じて製作されるものと、ほかの星から呼ばれるものがいる。広義の「マシン獣」はバラノイアの構成員すべてを指し、劇中ではマルチーワやボンバー・ザ・グレートのような幹部も人間側からそう呼ばれる描写がある。
- 大半はアチャとコチャにより巨大化するが、最初からバラソーサーのように巨大なサイズで製作されることもある。巨大化状態には個体差があり、スチームパンクスとバラポリスは巨大化を解除しており、逆にバラボクサーは一度巨大化してからは最後まで巨大化を解除していない。
- バッカスフンド、カイザーブルドント夫妻は最終決戦で自動的に巨大化していたが、ボンバー・ザ・グレートのように地球に降下後には何の説明もなく巨大化し終えていた場合もある。
- 自我を持たない純粋な兵器から、人間以上の知能や激しい感情・ユーモラスな性格を持つ者まで多種多彩である。モチーフは機器や兵器を元にしたものが多く、少数であるが生物を基にした個体もいる。
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- バラノイアのロボット兵士。月の裏側にある基地で大量生産されている。スティック状の武器を操り、目から破壊光線、口から電磁ネットとカッターディスクを射出する。人語を話し、人間に偽装できる能力を持つ。戦闘能力は高く、序盤では変身後のオーレンジャーを苦戦させる場面があった。動力源は特殊な電池。
- 大抵の身体の色は紫色だが、色違いで黒いタイプもある。劇場版では、軍隊やジャーナリストに扮した個体も登場した。
協力者
- ジニアス黒田
- 人間でありながらバラノイアに協力するマッドサイエンティスト。
- 息子・茂を交通事故で亡くしたことから人間の弱さに失望し、人類の滅亡を望む。同時に彼と瓜二つのメカ人間・シゲルを作った。
- 超力ブレスを奪い、オーレンジャーを倒し、バラノイアの幹部になるために最終的に人間を捨ててメカ人間となり、シゲルやバラアイビーと合体したが、オーレンジャーの説得でシゲルが人間の心を取り戻して裏切ったためにバッカスフンドに見限られ、分離したバラアイビーによって処刑される。しかし死ぬ間際に自分の罪を悔い、オーレンジャーにシゲルのことを託した。シゲルも一時的に機能停止するも、三浦参謀長の手により内蔵された武器を外され元気な姿を見せた。
民間人
- ミキオ
- 第16話より登場。度々オーレンジャーとバラノイアとの戦いに巻き込まれる少年で、バラスカンク退治の作戦に参加したり、オーレンジャー基地の最期を見届けるなど、重要な役回りが多かった。
- 家族構成は母親がいる。
- 新田一家(にったいっか)
- 中盤より登場。普通のサラリーマンである主の一郎、妻の里子、長女の清美、そしてオーレンジャーと親しい長男の豊の4人家族。
- なぜかバラノイアにひどい目に合わされることが多く、第25話ではマシン獣が平らげた特上生寿司100人前の代金を払わされ、その後もバラノイアにまつわるトラブルに度々巻き込まれ、ついにはマシン獣に操られマイホームを壊してしまったために引っ越していった。
- 辺名 小太郎(へんな こたろう)
- 豊の知り合いの科学者。豊からは「へんなおじさん」と呼ばれている。マシン獣も研究の対象としてしか見ていない、いわゆるマッドサイエンティストで、特にアチャを分解したがっている。バラハングリーを分解しようとしたり、壊れているバラグースカをゼンマイ仕掛けで動くように改造するなど、バラノイア・オーレンジャーの垣根無く全てを困惑させている。コチャやオーレンジャー達は普通に「(へんな)おじさん」と呼ぶのに対しアチャのみ「辺名さん」と呼ばれている。
世界設定
- オーレンジャー基地
- 「オーレンジャー本部」「超力基地」とも呼ばれている。国際空軍組織U.A.の極東支部とは別の場所、日本アルプスの地下に設置されている。メインルームをはじめ、雪山にカモフラージュした、サンダーウィング・超力モビルの発進ゲートや巨大ロボ発射用の砲台、緊急の際の発進ルートなどが設けられている。三浦のプライベートルームもある。地下15階の最下層には古代遺跡があり、遺跡が吸収した自然界のエネルギーは超力増幅装置を通すことでTHエネルギーに変換される[5]。
- 第45話でオーブロッカーから基地のデータを割り出したバラノイアの総攻撃を受けて壊滅。残されたオーレンジャーロボとタックルボーイは超力増幅装置のある部屋の地下に隠された。
- 超力の故郷
- 宇宙の遥か遠くに存在する全ての超力エネルギーの根源的空間。複数のドリンが存在しており、一度絶命したドリンはこの場所で療養を受けた。この超力の故郷にいる間は従来の時間とのタイムラグが生じており、オーレンジャーは訪れてから地球に戻るまでに半年もの期間を要してしまった。
オーレンジャーの装備・戦力
オーレンジャーの力の源は「TH(テトラヒドロン)エネルギー」である。これは空気や大地などあらゆる場に満ちる大自然のエネルギーで、いわゆる「ピラミッドパワー」も、THエネルギーの一種とされる。
元々THエネルギーには生物の細胞を活性化させる作用があるが、ある種の適性を持った人間に限り、THエネルギーによって内在的な力が引き出され、特別な能力を発揮するようになる。この力を「超力」と呼ぶ。超力は人間の身体能力を30 - 40倍にも高めるほか、様々な超常現象を引き起こし、死者を蘇らせることさえあるという[6]。
Vシネマ『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』では裕司が「5人揃わないと超力が全開しない」と述べているが、テレビ本編ではそのような描写はなく、当の裕司 = オーブルー1人でバラノイアのマシン獣・バラリベンジャーを倒す場面もある。
共通装備
- パワーブレス
- オーレンジャーの変身アイテム。左腕のスーツバックブレスは通信機、右腕のエネルギーブレスにはTHエネルギーの蓄積器であるストレージクリスタルが付いている。両方のブレスのスイッチを同時に起動させることでスーツバックブレスに内蔵されているOHスーツが飛び出し、体中に装着される[6]。超力への適性を持った人間でないと使用することができない。
- ストレージクリスタルは治療にも使用することができ、裕司はストレージクリスタルを解して自身の超力をバラリベンジャーに注いでバラリベンジャーのエネルギーを回復させたことがあった。
- 万が一、敵に壊された時のためにスペア用のブレスが用意されているが、ストレージクリスタルは現品のみで交換ができないとされている。実際、裕司は自分のエネルギーブレスをジニアス黒田に奪われた際、三浦に新しいエネルギーブレスを作ってくれるように頼んだが「ストレージクリスタルは5つだけなので無理」と言われた。
- OHスーツ
- U.A.O.H.科学技術開発部がキングスーツについての資料を元に開発したオーレンジャーの強化スーツ。OHとは Over tech Hardware(超技術機器)の略である。特殊サーメットファイバーで作られたスーツ部は、耐熱、耐寒、耐圧に優れており、普通の人間なら大ケガや死亡は免れない大ダメージも大幅に軽減可能で、5人の持つ超力を最大限に引き出せるよう設計されている。通常はパワーブレスの左部のスーツパックブレス内に圧縮収納されている。胸部、腕部、脚部にある古代的にも機械的にも見える模様は、ストレージクリスタルから放出されるTHエネルギーを超力に効率よく変換して全身に配分するコンバーターである[6]。
- OHスーツを装着すると急激に体力を消耗する。第2話では初めて変身した吾郎以外の4人は変身を解くとフラフラになっていたが、「俺も始めはそうだった」という吾郎のセリフによれば慣れると平気になるらしく、後に5人とも変身を解いても体力を消耗しなくなった。
- キングブラスター
- オーレンジャー共通の携帯銃。通常はベルトの右のホルスターに収められている。60cm四方の鋼鉄の固まりを蒸発させる。
- バトルスティック
- オーレンジャー共通の携帯警棒で、電磁波を放つことも可能。通常はベルトの左のホルスターに収められている。
- キングスマッシャー
- キングブラスターとバトルスティックを合体させたレーザー銃で、キングブラスターの3倍の威力を持ち、この武器でマシン獣を倒したこともあるがマルチーワやバラミクロンには全く通用せずに弾かれた。
レンジャーアイテム
各自のゴーグル部分に手を当てることで取り出し、それぞれの図形が盛り込まれている5人の専用武器。超力を集中することで必殺技を発動する。尚、ゴーグルに手を当てて武器を取り出す方法は『秘密戦隊ゴレンジャー』の個人武器をリメイクしたものとなっている。
- スターライザー
- レッド専用の剣型レンジャーアイテム。プラズマ精錬された特殊サーメット製の刃は直径300mmの鉄柱を真っ二つにする。グリップ部分の星型のエンブレムからは星型光線を発射。
- 必殺技は円月殺法を応用した秘剣・超力ライザー。バンジージャンプしながら放つバンジージャンプ斬り。
- スクエアクラッシャー
- グリーン専用の2本の斧型レンジャーアイテム。特殊サーメット製の刃に超力のフィールドを作り出し、厚さ250mmの鋼鉄製の扉も破壊する。
- 必殺技は空中から敵をX型に斬り裂く電光・超力クラッシャー。
- デルタトンファ
- ブルー専用の2本のトンファ型レンジャーアイテム。特殊研磨された刃は、直径500mmの超硬質強化繊維製のケーブルも切断する。
- 必殺技は空中から突進して敵を切り裂く稲妻・超力トンファ。
- ツインバトン
- イエロー専用の2本のヌンチャク型レンジャーアイテム。スティック部分に超力による衝撃波を発生、大岩をも粉砕する威力がある。
- 必殺技は全身を竜巻のように回転させながら敵に突進する炸裂・超力バトン。
- サークルディフェンサー
- ピンク専用の盾型レンジャーアイテム。ミサイルの直撃にもびくともしない。周囲が刃になっており、投擲武器としても使える。
- 必殺技はディフェンサーを構えながら体当たりする疾風・超力ディフェンサー。
- ビッグバンバスター
- キングスマッシャーに5人のレンジャーアイテムが合体して完成する最強銃で、初期の必殺武器。キングスマッシャーの5倍の破壊力と1000mの放射距離を誇る。初使用時は巨大マシン獣バラソーサーを撃破した。バラハッカーに破られた後も何度か使用され、敵を倒したこともあった。
得意技
オーレッド以外のメンバーが使用する技。
- 爆裂ミラージュナックル
- 拳にエネルギーを集中させ、高速でパンチを連打する。グリーンの得意技。
- フライングパンチ
- 昌平がボクサー時代、岩島トレーナーの下で特訓した際に編み出した技。空中から勢いをつけてパンチを繰り出すが、あまりに強力な為、負担は大きい。バラボクサーを倒すも、自身の右腕を痛めてしまい、一時戦線離脱を余儀なくされてしまった上、巨大化後のバラボクサーにこの技をコピーされ、レッドパンチャーの敗退に繋がってしまった。
- 激突ローリングボンバー
- 自らの体を高速回転させ、敵に体当たりする。ブルーの得意技。
- 光速スプラッシュイリュージョン
- 両足にエネルギーを集中させ、連続キックを繰り出す。イエローの得意技。
- 閃光ミラクル気功弾
- エネルギー弾を気功波のように撃ち出す。中国拳法を得意としたピンクの得意技。
キングレンジャー専用装備
- キングブレス
- リキが両腕に装備しているキングレンジャーの変身アイテムで、パワーブレスのモデル。ストレージクリスタルはキングクリスタルと呼ばれる専用クリスタルを使用。パワーブレスと同じ要領で作動させることでキングレンジャーとなる。パワーブレスとの通信も可能。
- キングスーツ
- キングレンジャーのキングスーツは超古代文明によって作られた、特殊金属繊維・カイザーメタル製のスーツで、機能的にはOHスーツと同じだが出力はそれを上回る[6]。オーレンジャーとキングレンジャーは変身プロセスが全く同じである。
- キングテクター
- キングレンジャーが装備している、カイザーメタルと金の合金製プロテクター(アーマー)。ミサイル5 - 6発の直撃も平気な上、OHスーツを上回る量の超力を吸収する。また、バリアを張ることが出来るほか、敵を吹き飛ばす衝撃波も発生させる[6]。
- キングスティック
- キングレンジャーが携帯している唯一の武器。先端部から衝撃波を発する万能杖。地球に帰還した直後、ドリンがリキに与えた。
- 「王」の字型のグリップエンドを開けばビーム砲に、ブレード部を先端にスライドさせれば剣にもなる。必殺技のキングビクトリーフラッシュはタコンパス5機を一瞬に撃墜させる。治療光線も出せる。
- スティックからエネルギーを放射しながら高速で回転することで、竜巻を起こしたりガス等をはね返すキングトルネードという技もある。
ガンマジン専用装備
- マジンサーベル
- ガンマジンが持つ巨大剣。「マジン一刀流」という7種類の剣技があり、登場の度に一の太刀、二の太刀…と変化する。
- 一の太刀
- 剣から電撃を放つ。
- 二の太刀
- サーベルから破壊ビームを発射。
- 三の太刀
- 剣先から熱光弾を連続発射する。
- 四の太刀
- 敵を空中に浮かべる反重力光線。
- 五の太刀
- 電撃ビームで敵の動きを封じる。
- 六の太刀
- 必殺の縦斬り。この技でバラガードを倒した。
- 七の太刀
- 剣から光線を放ち、その状態のまま剣を振って物体を破壊する。
- マント隠し
- マントで自分や仲間を包み、姿を見えなくする。
- アツアツホットスパーク
- オーピンクとガンマジンがバトルスティックとマジンサーベルを交差させて放つ、光線。
- 破壊光線
- 目から放つ破壊光線。普段は使用されない。
- 治療光線
- 重傷を負った人達の傷を回復させる白い光線。
- 復元光線
- 指から放つ、壊れた物を直す黄色い光線。『オーレVSカクレンジャー』で使用。
合体技・必殺武器
- ジャイアントローラー
- 第10話でビッグバンバスターが破られたために登場した、中期の必殺武器。スカイフェニックスから投下されるジャイアントシューターから発射される巨大兵器。ローラー内部にオーレッドが乗り込み「ジャイアントローラーシュート」の合図で射出後、目標を捕捉し、オーレッドが「アタック」の掛け声と共にコンソールのスイッチを押し、ローラーを赤い発光状態に変化させて、そのまま目標に突撃する。目標までの距離が2000m以内なら確実に命中する。また予めオーレッドを乗せた状態でスカイフェニックスより投下、着陸と同時に台座から打ち出される「ジャイアントローラースカイシュート」は、巨大マシン獣にもダメージを与えられる。威力は抜群だが、搭乗者にもダメージが及ぶという難点も持ち合わせている。脱出の技術はレッドしか持っておらず、バラリベンジャー戦でオーブルーが捨て身で使用した際にはダメージを負ってしまった。
- 超力ダイナマイトアタック
- 第23・44・48話で使用。5人が高速回転し5つの光の玉になった後に1つに集まり、突撃する荒技。ジャイアントローラー以上の威力がある。『海賊戦隊ゴーカイジャー』第22話でもオーレンジャーに豪快チェンジしたゴーカイジャーが6人全員で使用した。
- オーレバズーカ
- 第25話より登場した必殺武器。レッドパンチャーの腕部に酷似した形状をしている。ストレージクリスタルの50倍のエネルギーを持つ、5つのハイパーストレージクリスタルをオーレッドの「ハイパーストレージクリスタル・セットオン」の指示で装填し、オーレッドの「チャージ」と「オーレバズーカ」、オーレッド以外のメンバーの「オーレ」の掛け声の後に、オーレッドがトリガーを操作し、全員の「ファイヤー」の掛け声と共にエネルギー光線を発射する。
- 『海賊戦隊ゴーカイジャー』第31話にもオーレンジャーの大いなる力として登場。
- 超力バリア
- 5人でスクラムを組んでバリアを張る。
その他
- 怒りと憎しみの人面剣
- キングピラミッダー内の秘密の部屋に眠っていた。一度手にすると超パワーを発揮するが、同時に本能の赴くままに狂暴化してしまう。パワーブレスを破壊され、絶体絶命の危機に陥ったオーレンジャーを救うべくリキが使用した。
- クリスタル
- バラミクロンの暗黒素粒子で変身不能に陥ったリキを救うため、ドリンが超力の故郷より召喚した超エネルギー物体。彼女の命の源であり、バラミクロンを一撃で消滅させると共に暗黒素粒子によって機能停止したキングピラミッダーを復活させたが、同時にクリスタルも失ったため、ドリンはマルチーワの弓矢で絶命してしまう。
メカニック
- サンダーウィング
- UAの主力戦闘機。最高速度はマッハ2。テンプレート:要出典範囲また、オーレンジャー所属機と通常部隊の所属機では塗装が異なる。武装はミサイルだけだが、オーレンジャー所属機には超力砲が搭載されている。
- 基本的には吾郎機は一人乗りで、吾郎以外は二人乗りで用いることが多い(主な組み合わせは昌平と樹里、裕司と桃)。吾郎機はレッドジェッターも搭載しており、空中射出することも可能。
- ヘリコプター
- 初期に基地への移動手段として用いられた。テンプレート:要出典範囲初期OPにも登場。
- ジープ
- 初期の移動手段に用いられた。テンプレート:要出典範囲
- ジェッターマシン
- 全長:2300mm / 重量:140kg / 最高速度:300km/h以上
- オーレンジャーの専用バイクで、それぞれゴーグルのマークの形がカウル部分となっている。変身前でも使用可能。個々の名称は色名+ジェッターとなる。
- Vシネマシリーズではマシン獣の攻撃で操縦不能になった挙句破壊されたり、レッドと一緒にバリバリアンに強制連行されたりと散々な扱いを受けている。
- 5人全員にバイクが配備されたのは本作品が最後となっているが、18年後の『獣電戦隊キョウリュウジャー』にて再び配偶されている。
超力モビル
5人がそれぞれ操縦するマシン。超力の5つの古代遺跡に刻まれた伝説上の動物や古代の像をモチーフにしている。多くの場合はスカイフェニックス、そして後述する牽引形態のタウランダーとレオローダーによるチャリオットフォーメーションで出撃するが、牽引されている2機も単独での走行は可能。当初は三浦参謀長が開発していたが、彼がバラノイアの手中に落ちてしまい、最終的にオーレンジャーの5人がマニュアルに従って完成させた。操縦席にストレージクリスタルを装着することで性能が上昇する。これら5機はオーレンジャーロボへの合体機構を持つ。
- スカイフェニックス
- 全長:30.4m / 全高:12.3m / 翼長:54.6m / 重量:1000t / 最高速度:マッハ5
- レッドが操縦する不死鳥型戦闘機。超力の古代遺跡のピラミッドに刻まれた不死鳥がモチーフで5機中唯一飛行能力を持つ。ジャイアントローラーの運搬も行う。オーレンジャーロボの顔、背中になる。腹部がウィングヘッドの頭部となる。第15話では単機で出撃した。
- グランタウラス
- 全長:30m / 全高:21m / 全幅:18.6m / 重量:1800t / 最高速度:200km/h
- グリーンが操縦する牛型メカ。超力の古代遺跡の神殿に刻まれた猛牛がモチーフ。走行速度は時速200km。武器は2本の角から発するタウラスビーム。得意技は2本の角を用いた突進攻撃タウラスアタック。オーレンジャーロボの腹になる。頭部がホーンヘッドの頭部となる。ドグランダーを牽引する形態はタウランダーと呼称される。第16話ではコクピットに本部のコンピュータと連動した分析装置が備えられていることが判明した。
- ダッシュレオン
- 全長:29m / 全高:24m / 全幅:16.8m / 重量:1500t / 最高速度:220km/h
- ブルーが操縦するライオン(スフィンクス)型メカ。超力の古代遺跡のライオン型石像がモチーフ。走行速度は時速220km。武器は額に2門装備したレオンショット。得意技は噛み付き攻撃のレオンクラッシュ。オーレンジャーロボの胸、腕になる。鬣がグラビトンヘッドの頭部となる。モアローダーを牽引する形態はレオローダーと呼称される。初登場した第6話では未完成ながらも稼動状態にあり、モアローダーと共に出撃し、バラセパレートと交戦するが、未完成だったことやバラセパレートの戦闘力との差もあり苦戦した。
- ドグランダー
- 全長:31.5m / 全高:47.7m / 全幅:19.4m / 重量:2100t / 最高速度:80km/h
- イエローが操縦する土偶型メカ。超力の古代遺跡の土偶型石像がモチーフ。走行速度は時速80km。武器は2門の速射砲ドグバルカンと、2門の大口径ビーム砲ドグバズーカ。オーレンジャーロボの左足になる。上部の武器がバルカンヘッドの頭部となる。
- モアローダー
- 全長:31.5m / 全高:47.7m / 全幅:19.4m / 重量:2100t / 最高速度:80km/h
- ピンクが操縦するモアイ型メカ。超力の古代遺跡のモアイ型石像がモチーフ。走行速度は時速80km。武器は上部に装備したモアキャノンと、5連装のモアランチャー。オーレンジャーロボの右足になる。上部の主砲がキャノンヘッドの頭部となる。初登場した第6話では未完成ながらも稼動状態にあり、ダッシュレオンと共に出撃するものの、未完成状態に加え、バラセパレートの攻撃力の高さに劣勢となる。
ブロッカーロボ
5人それぞれに配備されたロボ。それぞれオーレンジャーのゴーグルの形を模した姿をしており、各自オーレンジャーと同じ武器とキングスマッシャーを持っている。合体技として、5体が胸から同時にビームを発射するブロッケンファイヤーがある。
- レッドブロッカー
- 全高:40m / 全幅:30m / 重量:2000t
- レッドが操縦するロボ。空中戦が得意で、宇宙も飛び回れる。得意技は頭突きのスターヘッドアタック。オーブロッカーの胸〜腹になる。
- グリーンブロッカー
- 全高:40m / 全幅:30m / 重量:2000t
- グリーンが操縦するロボ。パワーに秀で、水中戦にも対応。得意技は体当たりのグリーンボディアタック。オーブロッカーの脚部になる。
- ブルーブロッカー
- 全高:35m / 全幅:25m / 重量:1000t
- ブルーが操縦するロボ。スピード攻撃が得意で、空中戦やジャンプ戦にも対応。得意技は空中キックのブルーキック。オーブロッカーの腰、大腿部になる。
- イエローブロッカー
- 全高:35m / 全幅:20m / 重量:1000t
- イエローが操縦するロボ。地上戦でピンクブロッカーとの連携も得意とする。得意技は回転蹴りのイエロースピニングキック。オーブロッカーの顔、両腕になる。
- ピンクブロッカー
- 全高:35m / 全幅:25m / 重量:2000t
- ピンクが操縦するロボ。地上戦でイエローブロッカーとの連携も得意とする。得意技はピンクスカイラインチョップ。オーブロッカーの足になる。
巨大ロボ
- オーレンジャーロボ
- 全高:78.5m / 全幅:65.5m / 重量:8500t / 走力:9.9秒/1km / 最大出力:2500万hp/t
- 5機の超力モビルが「超力合体」した巨大ロボ。「オーレンジャーロボ、オーレ!」の合図で戦闘開始。歴代の戦隊の1号ロボの中で一番の高さを有している[注 7]。TH(テトラヒドロン)エネルギーで動くTHエンジンを搭載し、ジャンプ力は1万m。各超力モビルが搭載しているヘルメットを、メイン操縦者が交代するごとに交換するヘッドチェンジシステムを有する。宇宙空間を航行することも可能。合体システムを含む5体の超力モビルのデータは、21もの複雑なパスワードでブロック、保管されている。機体の大きさの割にコクピットが狭い。
- 第19話でバラビルダーに敗北し、復旧に目処が立たないほどの損傷状態となったが、[7]第22話で復活。第20話ではレッドパンチャーのボクシングの特訓に協力し、第21話・第22話ではリハビリのためのエクササイズや球技を行っている。第45話でオーブロッカーとレッドパンチャーがバラノイアに敗れて拿捕された事で三浦は、合体状態で待機していたオーレンジャーロボとタックルボーイを来るべき日に備えてバラノイアの目に触れないよう封印し、最終決戦ではそのままの状態で呼び出された。オーレンジャー(UAOH所属)の巨大ロボでは唯一砲台で射出されなかった。
- テンプレート:独自研究範囲
- 『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』ではボーゾックに捕らわれたオーレッド救出のためにカーレンジャーが操縦してバリバリアンに赴いた。
- ウイングヘッド
- レッドをメインとした形態。基本形態ゆえかレッド以外も操縦を行う。必殺剣スーパークラウンソードから繰り出すクラウンファイナルクラッシュが必殺技。
- ホーンヘッド
- グリーンをメインとした形態。パワーを重視している。主な技は1万ボルトの電撃技超力タウラスサンダーと頭突きのタウラスダイブ。
- グラビトンヘッド
- ブルーをメインとした形態。スピードを重視している。主な技は重力光線超力レオンビームと超重量級パンチレオンパンチ。
- バルカンヘッド
- イエローをメインとした形態。空中攻撃を行う。バルカン部分の噴射によって飛行が可能。主な技は連射ができる射撃技超力ドグバルカンと飛蹴りのドグスカイキック。
- キャノンヘッド
- ピンクをメインとした形態。その場を動くことなく攻撃を行う。主な技は強力な砲撃技超力モアキャノンと高速回転して強風を起こすモアトルネード。
- レッドパンチャー
- 全高:70m / 全幅:60m / 重量:6000t / 走力:10.3秒/1km / 最大出力:2800万hp/t
- 第19話より登場した2号ロボ。2号ロボではあるが、オーレンジャーロボよりも先に建造されたプロトタイプにあたり、三浦が最初に開発した巨大ロボでもある。THバーンエンジンを搭載し、ジャンプ力は8000m。ダイヤモンドの7倍の硬度を誇るチタニウム合金製の拳によるパンチ力は1Mt / 立方cm。
- 製造された当初、バラノイアが地球に侵攻しつつある事を知った桐野俊平中尉が独断で動かすが、当時の三浦は超力の合成に成功して間もなかったために機体は暴走した末に谷に埋もれ、桐野はコクピットから放り出されて死亡してしまった。それから2年後、オーレンジャーロボがバラビルダーに敗北したことに呼応したかのようにオーレンジャー本部のコンピュータからデータが出現。オーレッドが乗り込むも以前のように暴走してしまうが、桐野の魂の導きを受けたオーレッドの意思を感じた超力が注がれたことにより、制御された。以降はオーレッドの専用機となる。
- 出動要請を受けると、基地に用意された射出砲台から撃ち出される。操縦にはボクシングの技術を応用するため、オーレッドはボクシングを会得したことで、乗りこなせるようになった。必殺技は両腕のガトリング砲からプラズマエネルギーの超高圧熱光弾を連射するパンチャーガトリング、空中できりもみ回転しながら両手をピストン運動させて、1分間に3000発の連続パンチを決めるマグナパンチャー。他にも、顔の星型の部分から放つスタービームという技もあり、これはカビを取り去る洗浄光線にもなる。
- バラミクロン戦ではオーグリーンが操縦するが、暗黒素粒子の影響で機能停止し、オーブロッカー共々バラノイアに拿捕されてしまう。最終回で三浦とガンマジンによって解放された。
- バスターオーレンジャーロボ
- 全高:80m / 全幅:65.5m / 重量:14500t / 走力:12.3秒/1km / 出力:7500万hp/t
- 第22話より登場したオーレンジャーロボとレッドパンチャーが「超砲撃合体」した超巨大ロボ。当初はレッドパンチャーに内蔵されていた合体用パスワードを記録したメモリーチップの紛失により合体できなかったが、基地のコンピューターからパスワードを入力した結果、合体可能となった。ジャンプ力は6000m。必殺技は両肩のパンチャーキャノンから放つビッグキャノンバースト。
- 第22話から第25話までの登場であり、スーパー合体ロボとしては珍しく、第2クールにしか登場しなかったが、スーパー戦隊Vシネマ作品の『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』には登場した。
- オーブロッカー
- 全高:80m / 全幅:45m / 重量:8000t / 走力:9.3秒/1km / 出力:3500万hp/t
- 後半より登場した、5機のブロッカーロボが「超重合体」した巨大ロボ。合体前後関係なくレッドパンチャー射出砲台で出撃する。イオンエンジンと超力システムを組み合わせたメガイオノエンジンを搭載。AIが搭載されており、操縦者であるオーレンジャーと「一心同体」となることで最大限の力を発揮する。ジャンプ力は9000m。技は額から発射するビーム、2本の剣ツインブロッケンソードから繰り出す放電技ツインブロッケンサンダーと、剣を一つに合わせて一直線に斬り裂く必殺技ツインブロッケンクラッシュ。初陣となったバッカスフンド戦では分離・再合体による翻弄も行った。
- オーレンジャーロボ以上の戦闘能力を持ち、最終決戦では三浦から「オーブロッカー無しでは勝つことはできない」とまで言わしめた程(ただし、カイザーブルドントとマルチーワに止めを刺したのはバトルフォーメーションのキングピラミッダー)。最終決戦では解放された後、キングレンジャーが操縦し、オーレンジャーロボと共にカイザーブルドント夫妻の特攻攻撃を必殺剣の一撃で叩き落として返り討ちにした。
- 戦隊ロボ史上初の左右対称に5機合体するロボでもある。尚、オーレンジャーロボよりコクピットが広い。
- 当初はオーブロッカーが1号ロボとなる予定だったが、諸般の都合で急遽別のデザインになり、デザインが遅れた影響で1号ロボのオーレンジャーロボは遅めの登場になった[8]。
- タックルボーイ
- 全高:34m(ロボ)、直径:17m(ホイール) / 全幅:28.5m(ロボ)、ドレッド幅(10m) / 重量:2500t / 走力:8.5秒/1km(ロボ)、1.2秒/1km(ホイール)
- 第36話より登場した4号ロボ。AIを内蔵しているため、無人で動く。武器は持たないが、小柄なボディを活かしての軽快な動きを駆使して戦う。少年を意味するボーイの名の通り、愛嬌のある行動もとる。
- 出撃時にはやはりレッドパンチャー射出砲台を使用。ホイール形態に変形してオーブロッカーとのコンビネーションによるマッハ1の体当たり攻撃ダイナマイトタックルが必殺技。高速回転して敵の攻撃を弾くことも可能で、バラスカンクのガスを弾いた。
- オーブロッカーとレッドパンチャーが敗れた時、三浦の計らいでオーレンジャーロボと共にバラノイアの目から逃れる為隠され、最終決戦では苦戦するオーレンジャーロボにカイザーブルドントとマルチーワに奇襲でのダイナマイトタックルを行って援護し、流れをオーレンジャー側に傾けた。
- キングピラミッダー
- 全長:50m(ピラミッド)、140m(キャリア)、全高:102m(バトル) / 全幅:75m / 重量:測定不能 / 走行速度:150km/h(キャリア)、65km/h(バトル)
- 超古代文明科学(パンゲア文明)によって生み出されたピラミッド型要塞。6億年もの眠りについていたがバラノイアを倒すべく、リキとドリンと共に復活した。キングレンジャーが「キングピラミッダー!」と叫びながらキングスティックを掲げることにより召喚される。
- 普段は普通のピラミッドと変わらない外見をしているが、キングレンジャーの指示により、メカニカルな形状をしたピラミッドフォーメーションに変化。キングクリスタルを操縦席に差し込むことで威力を発揮する。THバーンエンジンの100倍近い出力の駆動機関を持つ。宇宙空間も飛ぶことができ、亜空間を航行することも可能。内部には手にした者を狂暴化させる"怒りと憎しみの人面剣"が眠っている秘密の部屋がある。
- 超力モビル+レッドパンチャーを乗せた戦艦キャリアフォーメーションと、超力モビル(またはオーブロッカー)+レッドパンチャーを格納(合体)した巨大ロボバトルフォーメーションに変形する。初めてこの状態になる直前、各マシンに重なる形で「王」マークが3つ出現した後一つに重なり、三浦を驚かせた。キャリアフォーメーションはテレビシリーズでは第28話のみの登場となり、『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』に登場した際はバトルフォーメーションから変形した。必殺技はピラミッドフォーメーション時は頂上部分から発射するスーパーバーンウェーブ、キャリアフォーメーション時は突進しながら全武器を発射するスーパーユニゾンファイヤー(バラキングを倒したが、劇中では呼称なし)、バトルフォーメーション時は胸部分とパンチャーキャノンの部分から全エネルギーを発射する、敵母艦50機編隊を消滅させる威力の超高熱・高圧プラズマビームスーパーレジェンドビーム。
- バトルフォーメーションを操縦する際は超力モビルとキングピラミッダーのコクピットから行うが、第41話以降はキングピラミッダー側のコクピットに全員集合して行うようになった。
- あまりにも巨大であるため、大抵の敵は巨大化してもこれに太刀打ちすることはできず、最終最強の敵であるカイザーブルドント夫妻ですらその威容には全く抵抗できないまま敗れ去るなど、TVシリーズでは無敗を誇る。『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』ではオンブオバケに攻撃が一切通用せず、唯一の黒星となった。
バラノイアの装備・戦力
- カメラトリック
- オーレンジャーを監視する鳥とカメラの融合マシンで、「パッパラパ」と鳴く。レーザー光線が武器で、相手を別の場所に転送出来る。量産されており、計2体が登場。初登場は劇場版。
- バラクティカ
- 直径1000メートルはある歯車型の巨大戦艦。複数で出撃し、側面からレーザーを出す。戦闘機タコンパスを搭載している。バラノイア幹部やマシン獣の地球への移動手段に用いられた。
- タコンパス
- バラクティカから発進する小型の戦闘機。円型のビームが武器。状況に応じて飛行形態と歩行形態の2種類に変形する。操縦はレバー一本で行われる。この他、バラブレイン自らが搭乗するカスタム型が登場しておりスカイフェニックスとドッグファイトを繰り広げた。カスタム型の武装は口の部分から吐くタコスモークとタコファイヤー。
- 巨大ミサイル
- 当初はブルドントが地球へ向けて発射したものだが、そのうち2発はオーブロッカーのレーザー光線で打ち落とされた。その直後ボンバー・ザ・グレートがブルドントを乗せて打ち上げた3発目はツインブロッケンソードで弾頭部分だけ切り離される。後に、ボンバー・ザ・グレートが自分の新皇帝就任祝いに1発だけヒステリアと破壊されたブルドントの頭部を乗せて打ち上げた。
キャスト
三田裕司役の合田雅吏、丸尾桃役のさとう珠緒(放送当時は珠緒)の出世作となった作品であり、この両者の成功はとりわけ芸能界で大きな注目を集めた。星野吾郎役の宍戸勝はメンバーで唯一子役から活動している。スーパー戦隊シリーズは本作品以前から、若手アクション俳優の登竜門的存在としてそれなりに意識されていたが、これ以降オーディションへの応募者が増加し、特に戦隊メンバーの配役については競争率が上昇するなど、まさに狭き門となっていった。現在では俳優や俳優志願者はもとよりモデル、グラビアアイドル、さらには元スポーツ選手まで多種多様な若手芸能人がオーディションに参加している。リキ役には当時中学1年生だった山口将司を起用。この他、『ゴレンジャー』『ジャッカー』に出演していた宮内洋が戦隊の指揮官として起用された。
本作品の敵組織であるバラノイアは、レギュラーが着ぐるみのキャラクターのみで構成される組織であり、その影響もあって多数の声優が起用された。ナレーションには『ゴレンジャー』等のナレーションを務めた田中信夫を起用したが、それまでの作品よりもナレーションの出番が少なかった[注 8]。
レギュラー・準レギュラー
- 星野吾郎 / オーレッド(声):宍戸勝
- 四日市昌平 / オーグリーン(声):正岡邦夫
- 三田裕司 / オーブルー(声):合田雅吏
- 二条樹里 / オーイエロー(声):麻生あゆみ
- 丸尾桃 / オーピンク(声):珠緒
- 三浦尚之:宮内洋
- リキ / キングレンジャー(声):山口将司(第26話途中、27話の声:橋本巧)
- ドリン:和田理沙
- マルチーワ人間体:湯原弘美
- ミキオ:佐藤侑輝
- 新田一郎:斉藤暁
- 新田里子:水野玲子
- 新田清美:牧島沙織
- 新田豊:大場俊介
- 辺名小太郎:赤星昇一郎
- 執事アチャ(人間態 / 怪人態の声):肝付兼太
声の出演
- パク:小桜エツ子[注 9]
- ガンマジン:神谷明
- UAOH基地アナウンス:平井誠一
- 皇帝バッカスフンド:大平透
- 皇妃(皇太后)ヒステリア :松島みのり
- 皇子ブルドント / 皇帝カイザーブルドント:関智一
- マルチーワ姫 / 皇妃マルチーワ:山田美穂
- 執事コチャ:安達忍
- ボンバー・ザ・グレート:檜山修之
- カメラトリック:新井一典
- バーロ兵:堀田智之、えいり未知(劇場版のみ)
- ナレーション:田中信夫
ゲスト
- 司令官:海津亮介(1)
- 松本健一:森真之介(3)
- 健一の父:和泉史郎(3)
- 大谷巡査:田中耕二(4)
- 宏:柴田綾太(4)
- 主婦:松尾晶代(4)
- 巡査:森山貴文(4)
- 少女:渡辺まゆみ(4)
- 少女の父:鈴木信明(4)
- 少女の母:二階堂美由紀(4)
- 原隆:比嘉武尊(5)
- 原剛:吉川俊晶(5)
- 火野先生:富沢美智恵(5)
- 悪ガキ:阿部大和、森裕悟、広川茂樹(5)
- 光子:中坪和代(6、7)
- 光子の幼い頃:矢部桃子(6)
- 遠藤:益田哲夫(6)
- 銀行の支店長:石倉民雄(10)
- 聡の母:中村ひとみ(11)
- 聡:堤康行(11)
- 女子高生:佐野裕美(11)
- コウちゃんのママ:西初恵(12)
- コウちゃん:島田智之介(12)
- 島田吾一:牧口元美(13)
- 正太:長沼達矢(13)
- ツトム:加藤史典(14)
- ツトムの父:西田静志郎(14)
- ツトムの母:渡部るみ(14)
- 工場長:水橋和夫(14)
- ミキオ:佐藤侑輝(16、20、21、34、36、45 - 47)
- ジュン:市村浩佑(16)
- ミキオの母:山口詩史(16、36)
- 茂 / シゲル:二見一樹(17、18)
- 桐野俊平:信達谷圭(19)
- 美雪:河東真実(19、22)
- 岩島:早川雄三(20)
- 新吾:沖井悠人(20)
- 友子:神保麗(21)
- 市長:桑原たけし(21)
- 夢男:須藤学(21)
- 健太:寺田賢二(21)
- ケン玉少年:田辺睦(21)、田辺大督(21)
- サトル:柴田翔平(22)
- サトルの父:千葉茂(22)
- サトルの母:松尾晶代(22)
- 男の子:浅利陽介(23)
- トキお婆さん:山本緑(24)
- 鞍馬天狗:高橋利道(24)
- 丹下左膳:岡本美登(24)
- 崎元正男:崎本大海(29)
- 正男のママ:三輝みきこ(29)
- 主婦:二階堂美由紀(31)
- 真由美:峰由樹(32)
- 真由美の母:藤木聖子(32)
- 幼いモモ:長谷川亜美(32)
- 幼い子供:滝川かずゆき(33)
- ママ:藤咲舞(33)
- 先生:枝村みどり(34)
- ルミ:小井紗陽(35)
- ルミの父:島田真次(35)
- ルミの母:高田恵梨子(35)
- ルミの兄:藤野一輝(35)
- 春樹:立川大和(36)
- 智美:大網亜矢乃(36)
- 悟:中島直樹(37、38)
- 子供A:野越成一郎(37)
- 子供B:明石健太郎(37)
- 警官A:大林勝(37)
- 正一の父:児玉頼信(39、40)
- 正一の母:大井小町(39、40)
- 正一:伊藤圭介(39~41)
- 主婦:速水ユノ(45)
- 男の子:塚田光(46)
- 母親:浅川和恵(46)、松尾晶代(48)
- 赤ちゃん:谷口直弥(48)
スーツアクター
- オーレッド[注 10]:横山一敏
- マシン獣[9](バラリベンジャーなど[10]):福沢博文
- オーグリーン[11]:武智健二
- オーブルー[10]:竹内康博
- オーイエロー[12]:中川清人
- キングレンジャー[13]:大藤直樹
- 皇子ブルドント[14]、カイザーブルドント[14]:藤田健次郎
- マルチーワ[15]:吉尾亜希子
- 執事アチャ[16]、マシン獣[17][9]:中川素州
- マシン獣[9]、バーロ兵[9]:三村幸司
- その他:今井靖彦、伊藤慎、森美昭、大西修、蜂須賀祐一、村上利恵、田邊智恵、田中良、向原順平、山口照雄
制作
テンプレート:出典の明記 シリーズ20周年ということもあり、当時関東・関西ローカルながらも戦隊をメインとしたバラエティ特番『不滅の戦隊ヒーロー大全集』(1995年3月21日放送)が放送されるなど意気込みは高かった。
現代の軍事組織が、超古代のオーバーテクノロジーを利用するという設定は、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』から『忍者戦隊カクレンジャー』までのファンタジー戦隊と、『秘密戦隊ゴレンジャー』や『バトルフィーバーJ』、『電撃戦隊チェンジマン』などの人間の軍事組織によるSF的な戦隊の折衷的なアイデアであり、ファンタジー戦隊とSF的な戦隊両方の魅力を作品に導入することになった[注 11]。
中盤は敵幹部とマシン獣のギャグパートに放送時間を割くことも多くなったが、これは企画段階から決まっていたことであり、その意図は「恐ろしい作戦をゲーム感覚でやる」という怪奇さを醸し出すためだった。このため、本作品ではシリアスな話とコミカルな話が入り乱れたバラエティに富んだ作風となっている。
スタッフ
脚本陣はメインライターに4作続行の杉村升を中心に、上原正三、高久進、曽田博久、井上敏樹と、いずれも当時までの歴代スーパー戦隊シリーズでメインライターを務めた実績のあるメンバーが全員集結し、とりわけ曽田は5度に渡る新ロボ登場の回を担当している。このうち杉村、上原、高久の東映特撮作品への参加は本作品が最後となった他、演出陣では東條昭平、小笠原猛といったメンバーが本作品を最後にスーパー戦隊シリーズを退き、監督キャリアが15年に及んだ小笠原にとっては最後の監督参加作品となった。
またプロデューサーも、『太陽戦隊サンバルカン』以来長年に渡り本シリーズに携わり、長寿番組へと導いた鈴木武幸が本作品を最後に引退し営業に専念することになった他、シリーズの基礎を築いた吉川進プロデューサーも、本作品の終了後東映を定年退職し東映ビデオに移った。
その反面、現在の東映特撮演出陣の中心メンバーである田﨑竜太がデビューし、長石多可男が『地球戦隊ファイブマン』以来4年9ヶ月ぶりに監督に、山岡淳二が『光戦隊マスクマン』以来8年ぶりにアクション監督でシリーズに復帰を果たすなど新旧交代著しい作品となった。当初、長石は番組序盤から参加予定だったがVシネマの制作スケジュールの関係で序盤からの参加が叶わず、半年遅れとなる第32話からの参加となった。
キャラクターデザインは阿部統やマイケル原腸が前年より引き続き起用された他、大畑晃一、森木靖泰、原田吉朗といった東映特撮とも縁のあるデザイナーが脇を固める形となった[注 12]。このうちメインデザイナーの阿部以外は、同時期の『重甲ビーファイター』にも並行、あるいはスライドする形で参加している。敵組織であるバラノイアのデザインは「スチームパンク」というキーワードを元にテンプレート:Sfn、アール・デコの要素も取り入れられるなどレトロな方向性が押し出されているテンプレート:Sfnのが大きな特徴となっている。
劇中音楽は東映作品でも馴染みの深いベテランの横山菁児が担当。サントラは「交響組曲」の体裁が採られ、シリーズ初の海外(フランス・パリ)でのフルオーケストラ録音が行われた。挿入歌でもオーレンジャーロボのテーマソングの作曲を『大戦隊ゴーグルファイブ』以来の参加となった渡辺宙明が手がけた。
- プロデューサー:梶淳(テレビ朝日)、吉川進・鈴木武幸・髙寺成紀(東映)、矢田晃一(東映エージエンシー、最終回のみクレジット)
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、てれびくん、テレビランド
- 脚本:杉村升、井上敏樹、曽田博久、上原正三、高久進
- 音楽:横山菁児
- アクション監督:山岡淳二、新堀和男、村上潤(ジャパン・アクション・クラブ)
- 監督:東條昭平、辻野正人、小笠原猛、小林義明、佛田洋、長石多可男、田﨑竜太
- 撮影:いのくままさお、岡部正治
- 照明:竹田勝三、吉岡伝吉
- 美術:山下宏
- 録音:石川孝
- 編集:成島一城、伊吹勝雄
- 計測:黒須健雄、臼木敏博、大沢信吾
- 選曲:宮葉勝行
- 音響効果:阿部作二、大泉音映
- 造型:前沢範、レインボー造型企画
- 操演:船越幹雄
- 美粧:サン・メイク
- 衣裳:東京衣裳新社
- 装飾:高谷昌毅(装美社)
- 装置:東映美術センター、紀和美建
- 企画協力:企画者104
- キャラクターデザイン:阿部統、マイケル原腸、森木靖泰、大畑晃一、原田吉朗、佛田洋[4]
- 現像:東映化学
- 技術協力:東通
- イラスト:野口竜、佐藤樹云、薄永俊之
- 視覚効果:映画工房
- カースタント:タケシレーシング
- ミニチュア:アルファ企画、東陽モデル、ミューロン
- 車両協力:スズキ株式会社、BMW
- 撮影協力:後楽園ゆうえんち、那須高原・りんどう湖ファミリー牧場、湘南動物プロダクション
- 助監督:竹本昇、諸田敏、中沢祥次郎、深作健太
- 記録:吉田由香、安倍伸子、栗原節子
- 進行主任:小迫進、後藤田伸幸、谷口正洋
- 制作デスク:岩永恭一郎
- 制作担当:藤田佳紀
- (株)特撮研究所
- 特撮監督:佛田洋
- 制作:テレビ朝日、東映、東映エージエンシー
音楽
- 主題歌
- OP、EDともにクレジットは第3話から。
- オープニングテーマ「オーレ! オーレンジャー」
- 作詞:八手三郎 / 作曲:小杉保夫 / 編曲:米光亮 / 歌:速水けんたろう
- 戦隊シリーズのオープニングテーマとしては珍しく、曲名およびテレビサイズでの歌詞(そもそも「超力戦隊」という言葉が歌詞に存在しない)のラストが共に番組タイトルと同一でない曲となっている。
- エンディングテーマ
- 「緊急発進!! オーレンジャー」(第1 - 47話)
- 作詞:八手三郎 / 作曲:小杉保夫 / 編曲:まきのさぶろう / 歌:速水けんたろう
- 「虹色クリスタルスカイ」(第48話)
- 作詞・作曲:KYOKO / 編曲:京田誠一(コーラス編曲:永井誠) / 歌:速水けんたろう
- エンディングとしての使用は最終話のみであるが、初期から挿入歌として度々選曲されており、シリーズ序盤及び最終話の予告編BGMも本曲のコーラス入りイントロとインストゥルメンタルの編集版となっている。またサウンドトラックCD第1弾『交響組曲 超力戦隊オーレンジャー』にも、正副主題歌ではなく本曲のアレンジ曲が複数収録された。プロデューサーの高寺によると、当初は主題歌として作られた楽曲であった[18]。
- この他、『未来戦隊タイムレンジャー』特別総集編におけるオーレンジャーの解説映像、並びに『海賊戦隊ゴーカイジャー』でもOP曲ではなく、本曲のインストゥルメンタルが選曲されている。
- 「超力合体!! オーレンジャーロボ」(第17・18・24話)
- 作詞:八手三郎 / 作曲:渡辺宙明 / 編曲:京田誠一 / 歌:速水けんたろう、森の木児童合唱団
- 「輝きの舞い」(第23話)
- 作詞:八手三郎 / 作曲・編曲・歌:佐々木真里
- 「アクション! オーレンジャー」(第22・30話)
- 作詞:八手三郎 / 作曲:小杉保夫 / 編曲:京田誠一 / 歌:速水けんたろう
- 第27・31話ではインストゥルメンタル版が使用された。
- 「アチャ・コチャ・チャチャチャ」(第29話)
- 作詞:八手三郎 / 作曲・編曲:つのごうじ / 歌:アチャ(肝付兼太)、コチャ(安達忍)
- 「真っ赤な闘魂! レッドパンチャー!!」(第19・20・21話)
- 作詞:八手三郎 / 作曲:小杉保夫 / 編曲:京田誠一 / 歌:影山ヒロノブ
- 第45話ではインストゥルメンタル版が使用された。
- 「オーレンジャー・スピリット」
- 作詞:里乃塚玲央 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:京田誠一 / 歌:速水けんたろう
- 「VICTORY FIGHT 〜勝利をつかめ! オーレンジャー〜」(第20話)
- 作詞:横山武 / 作曲:樫原伸彦 / 編曲:佐々木真里 / 歌:影山ヒロノブ
放映リスト
- シリーズでは初めて放送回数が予告編のナレーションにおいて呼称されている(そのかわり番組タイトルは言っていない)。
- 第31話は10月6日に放映される予定だったが、オウム真理教幹部逮捕に伴う特番放送のために一週間延期となった。1995年12月29日、1996年1月5日は年末年始特番のため元々放送予定はなし。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
1995年 3月3日 |
1 | 襲来!! 1999 |
|
杉村升 | 東條昭平 |
3月10日 | 2 | 集結!! 超力戦隊 |
| ||
3月17日 | 3 | 危機 超力の秘密 |
|
辻野正人 | |
3月24日 | 4 | 怪奇!! 鉄人パパ[注 13] |
| ||
3月31日 | 5 | 激愛!! 炎の兄弟 | 井上敏樹 | 小笠原猛 | |
4月7日 | 6 | 強敵 頭脳マシン |
|
杉村升 | |
4月14日 | 7 | 完成!! 超力ロボ | 東條昭平 | ||
4月21日 | 8 | 激突!! 超巨大戦 |
| ||
4月28日 | 9 | 突然!! 裏切り者 |
|
井上敏樹 | 辻野正人 |
5月5日 | 10 | 参上 泥棒だヨン |
|
上原正三 | |
5月12日 | 11 | 服従 愛の冷蔵庫 |
|
曽田博久 | 小笠原猛 |
5月19日 | 12 | 爆発!! 赤ちゃん |
|
杉村升 | |
5月26日 | 13 | 幻想 神様の犬 |
|
高久進 | 東條昭平 |
6月2日 | 14 | 大好きピノキオ | 上原正三 | ||
6月9日 | 15 | 友よ 熱く眠れ!! |
|
井上敏樹 | 佛田洋 |
6月16日 | 16 | 腕白!! 未来っ子 |
|
曽田博久 | |
6月23日 | 17 | 強奪 変身ブレス | 杉村升 | 辻野正人 | |
6月30日 | 18 | 父の異常な愛情 |
| ||
7月7日 | 19 | 新ロボ赤い衝撃 |
|
曽田博久 | 小笠原猛 |
7月14日 | 20 | 鉄拳100連発!! |
| ||
7月21日 | 21 | 嵐を呼ぶケン玉 |
|
東條昭平 | |
7月28日 | 22 | 合体(秘)(まるひ)指令!! |
| ||
8月4日 | 23 | 最後の水着… |
|
井上敏樹 | 辻野正人 |
8月11日 | 24 | 笑う懐かし男!! |
|
高久進 | |
8月18日 | 25 | お祭り一発勝負 |
|
上原正三 | |
8月25日 | 26 | 6億歳少年戦士 | 杉村升 | 小林義明 | |
9月1日 | 27 | キング颯爽登場 |
| ||
9月8日 | 28 | 見よ奇跡の要塞 |
|
小笠原猛 | |
9月22日 | 29 | 踊る! 侵略塾!! |
|
上原正三 | |
9月29日 | 30 | 地球がグースカ |
|
東條昭平 | |
10月13日 | 31 | 宅配ダイエット |
| ||
10月20日 | 32 | 学校の怖い悪夢 |
|
杉村升 | 長石多可男 |
10月27日 | 33 | 5大ロボ大暴れ |
|
曽田博久 | |
11月3日 | 34 | 皇帝最後の挑戦 |
| ||
11月10日 | 35 | 過激な爆弾野郎 |
|
小笠原猛 | |
11月17日 | 36 | オナラに直撃!! |
| ||
11月24日 | 37 | 拙者ガンマジン |
|
杉村升 | 長石多可男 |
12月1日 | 38 | 魔神はつらいよ[注 15] | |||
12月8日 | 39 | 皇子決闘に死す |
|
田﨑竜太 | |
12月15日 | 40 | 出現! 謎の姫! |
|
小笠原猛 | |
12月22日 | 41 | 危険なふたり!! |
| ||
1996年 1月12日 |
42 | 戦隊公開処刑!! |
|
曽田博久 | 長石多可男 |
1月19日 | 43 | 切り札は七変化 |
|
上原正三 | 田﨑竜太 |
1月26日 | 44 | 地上最強の美女 |
|
曽田博久 | 長石多可男 |
2月2日 | 45 | 壊滅!! 超力基地 |
|
杉村升 | 小笠原猛 |
2月9日 | 46 | 地球最期の日!! | |||
2月16日 | 47 | 立て輝け甦れ!! | - | 長石多可男 | |
2月23日 | 48 | 愛の勇者たち |
|
放映ネット局
対象地域 | 放送局 | 備考 |
---|---|---|
関東広域圏 | テレビ朝日 | キーステーション |
北海道 | 北海道テレビ | |
青森県 | 青森朝日放送 | |
岩手県 | IBC岩手放送 | TBS系列局[注 16] |
宮城県 | 東日本放送 | |
秋田県 | 秋田朝日放送 | |
山形県 | 山形テレビ | |
福島県 | 福島放送 | |
新潟県 | 新潟テレビ21 | 第31話から時差ネット[注 17] |
富山県 | 北日本放送 | 日本テレビ系列局 |
石川県 | 北陸朝日放送 | |
福井県 | 福井テレビ | フジテレビ系列局 |
山梨県 | 山梨放送 | 日本テレビ系列局 |
長野県 | 長野朝日放送 | |
静岡県 | 静岡朝日テレビ | |
中京広域圏 | 名古屋テレビ | |
近畿広域圏 | 朝日放送 | |
鳥取・島根県 | 山陰中央テレビ | フジテレビ系列局 |
広島県 | 広島ホームテレビ | |
山口県 | 山口朝日放送 | |
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列局 |
香川・岡山県 | 瀬戸内海放送 | |
愛媛県 | 愛媛朝日テレビ | 放送期間:1995年4月 - 1996年2月 ※3月分は開局前のサービス放送で集中放送 |
高知県 | テレビ高知 | TBS系列局 |
福岡県 | 九州朝日放送 | |
長崎県 | 長崎文化放送 | |
熊本県 | 熊本朝日放送 | |
大分県 | 大分朝日放送 | |
宮崎県 | 宮崎放送 | TBS系列局 |
鹿児島県 | 鹿児島放送 | [注 18] |
沖縄県 | 琉球放送 | 放送期間:1995年6月 - 9月/TBS系列局/QABの開局直前は遅れ分を毎日のように放送 |
琉球朝日放送 | 放送期間:1995年10月 - 1996年2月 | |
未放送地域:佐賀県[注 19] |
劇場版
- 超力戦隊オーレンジャー(1995年4月15日公開)
- 監督:こばやしよしあき、脚本:上原正三
東映スーパーヒーローフェアの一編として上映された。ジャグチャックはのちのTVシリーズ第31話でバラジャグチとなって復活を果たしたことから、TVシリーズと正確にリンクしている。監督の「こばやしよしあき」は前作『カクレンジャー』にも参加した小林義明と同一人物であり、諸般の事情から平仮名表記となっている。作品的には反戦色の強い不条理劇といった趣であり、戦隊シリーズの劇場用作品としてはひと際異彩を放っている。時系列としてはオーレンジャーロボが登場し、アチャとコチャによるマシン獣巨大化が行われたことから、第8話以降の話である。なお、東映スーパーヒーローフェアがこの年限りで終了したこともあり、スーパー戦隊シリーズの劇場版作品は6年後の『百獣戦隊ガオレンジャー』まで途切れることとなった。 キャッチコピーは「超力変身! 地球はオレたちにまかせろ!」
オリジナルビデオ
詳細は各項目を参照。『オーレVSカクレンジャー』以降、これらVシネマ作品はスーパー戦隊Vシネマとして定番化した。
映像ソフト化
- ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は1996年4月 - 1997年3月にかけて全12巻が東映ビデオよりリリースされている。
- テレビシリーズを再編集したHEROクラブのビデオが3巻リリースされている。
- 2008年4月21日から7月21日にかけてDVDが東映ビデオより発売された。全4巻の各2枚組で各巻12話収録。1枚6話収録で全8枚。
- 劇場版がビデオ(VHS、セル・レンタル共通)や、2003年7月21日発売の「スーパー戦隊 THE MOVIE BOX」および、2004年7月21日発売の「スーパー戦隊 THE MOVIE VOl.4」、「スーパー戦隊 THE MOVIE Blu-ray BOX 1976-1995」(2011年6月21日発売)に収録されている。
後楽園ゆうえんちでの展開
ヒーローショー
後楽園野外劇場で全6公演行われた。
- 超力戦隊オーレンジャー後楽園ゆうえんちに現る!
- (巨大ロボが初登場する公演)
- (夏休み公演 『重甲ビーファイター』初登場)
- (素顔の戦士登場公演)
- 超力戦隊オーレンジャー 復活! 伝説の戦士ゴレンジャー!(1995年12月9日 - 年明け)
- 超力戦隊オーレンジャー 勇者旅立ち・さらばオーレンジャー
ビーファイターは夏以降最終公演まで出演した。特に最終公演ではシャドーの死などもあり、オーレンジャー達よりもドラマの中心を担うことが多かった。
最終公演・最終日のみ土屋圭輔と土屋大輔が共演し、最後の舞台挨拶はTV俳優が総勢15名登場した。
後楽園ゆうえんちの後楽園野外劇場でのオーレンジャーショーでは、当時20周年としてゴレンジャーとの共演を果たした(同時期『重甲ビーファイター』の共演も含む)。これまで『バトルフィーバーJ』以来後楽園でのスーパー戦隊ショーではスーパーヒーロー大集合と題された、現役戦隊ヒーローと昔の戦隊ヒーローが共演するというお正月イベント恒例となっていたが、この年で終了。その代わりとして、翌年からは現役作品の素顔の戦士が登場する卒業公演イベントが行われるようになった。
シリーズ内の他作品への登場
- スーパー戦隊大集合 - 『未来戦隊タイムレンジャー』第51話として放送された特別総集編。タイムレンジャー5人がタイムジェットで本作品の世界を見に来たという設定で、本作品の映像が流用されている。
- 百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊 - 『百獣戦隊ガオレンジャー』のスーパー戦隊Vシネマ作品で、スカイフェニックスとオーレッド、三浦参謀長が登場。
- さとう珠緒が『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』の応援団長に就任し、『オーレンジャー』当時の衣装で完成披露試写会に登場した。
- 海賊戦隊ゴーカイジャー - 本編第31・32話に吾郎と桃が、劇場作品『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』にオーレンジャーロボが、『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船にバーロ兵が登場。詳細はリンク先を参照。
関連項目
脚注
注釈
出典
参考文献
外部リンク
- 超力戦隊オーレンジャー(スーパー戦隊ネット内の紹介記事)
- DVD 超力戦隊オーレンジャー特集(東映ビデオ内にあるサイト)
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 『アニメ・ビジネスが変わる―アニメとキャラクター・ビジネスの真実』 日経BP社、1999年
- ↑ 月刊トイジャーナル2001年1月号
- ↑ 4.0 4.1 テンプレート:Harvnb
- ↑ テンプレート:Harvnb
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 テンプレート:Harvnb
- ↑ この際、五郎は「オーレンジャーロボなしでどうやって戦えばいいんだ」と落胆していた。
- ↑ ホビーアーカイブ Vol.1 スーパー戦隊ロボトイヒストリー
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 テンプレート:Cite journal
- ↑ 10.0 10.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ 14.0 14.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ Twitter / @daimajinkanon: 余談ですが挿入歌の「虹色クリスタルスカイ」は、元々、 ...
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