日曜洋画劇場
テンプレート:複数の問題 テンプレート:Notice テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『日曜洋画劇場』(にちようようがげきじょう)とは、テレビ朝日(旧:日本教育テレビ)系列で、不定期の日曜日の21時から放送されるテレビ映画番組。本文詳述の通り、2013年3月31日放送までは毎週枠であったが、2013年4月7日以後は「日曜エンターテインメント」(単発特番枠)内で映画を取り上げる場合に、『日曜エンタ・日曜洋画劇場』の二重冠での不定期放送に移行し、20:58 - 21:00に『今夜の日曜洋画』も別途放送開始した。
開始当初は『土曜洋画劇場』(どようようがげきじょう)というタイトルで、現在の『土曜ワイド劇場』の枠で放送されていた(放送期間は1966年10月1日 - 1967年4月1日)[1]。1967年4月9日より現在の枠に移動。
基本的にはタイトルどおり、外国映画 (洋画) を放送するが、稀にアニメ映画や邦画、『Xファイル』、『ナイトライダー』、『西部警察 SPECIAL』などのテレビドラマも『特別企画』(特に開局記念番組)として放送することがある。ただし、日本のアニメ映画は一切放送しない。
目次
放送時間と編成
1967年4月9日 - 2011年10月9日までは毎週日曜日21:00 - 22:54(JST)で、2011年10月16日から毎週日曜日21:00 - 23:10(JST)。基本的には映画の全編は放送せず、放送時間に合わせ所々をカットして放送する。2時間を超える長尺の映画を放送する場合は、放送終了時刻が23時を超すこともあるが、時間延長については、後述する淀川長治が存命時 (1998年より前)から、の基本的な決まりがあり、本編120分を基準に作品の評価によって放送時間が決まっており、これは現在も変わっていない。
- 本編120分以下…名作、傑作はノーカット。佳作、凡作、駄作、未公開作は2時間枠に収まるようにカット。
- 本編120分以上…名作、傑作は30分延長で放送。佳作は15分延長で放送。凡作、駄作は2時間枠に収まるようにカットして放送。
なお、毎年7月の「全英オープンゴルフ」(最終日)、総選挙、参議院選挙投票日当日の「選挙ステーション」などで、番組が中止されることがある。また、「氷点」(2006年)や「点と線」(2007年)など、通常の土曜ワイド劇場枠と合せた「土・日連続スペシャルドラマ」が放送される場合もあり、その時は日曜洋画劇場としては放送休止となる(スポンサーも通常のものではなく特番用のものが入る)。過去に「ウィンブルドンテニス男子シングルス決勝」の放送権をテレビ朝日が持っていた場合は、その衛星生中継による休止もあった。他、特殊な事例として、1989年1月8日放送予定だった「キング・ソロモンの秘宝」が平成に元号が変わったため(=前日に昭和天皇が亡くなったために追悼特番へ差し替え)2月19日に放送を延期したことがある。
1970年代までは、12月31日(大晦日)が日曜日となった場合にも放送された例がある(1972年など)。映画自体は質の高いものや人気作品が放送されたが、当時存在感が大きかったNHK紅白歌合戦と放送時間帯が重なり、視聴率は非常に低くなった(日曜洋画としての視聴率のワーストクラスの歴代は、この場合が占めた)。この場合の視聴率の低さについて、淀川は著書で残念がっていた。
外国作品では2か国語放送を行い、デジタル放送ではステレオ2音声で放送されるが、作品によっては第1音声を日本語吹き替えの5.1サラウンド、第2音声を原語のステレオ音声で放送されることがある。例外として、2000年5月7日の「ロミオ+ジュリエット」では字幕を表示し、2か国語の主音声を英語、副音声を日本語吹き替えで放送した。
放送時間の変遷
放送期間 | 放送時間 (JST) | 放送分数 | |
---|---|---|---|
1966.10 | 1967.03 | 土曜日21:00 - 22:56 | 116分 |
1967.04 | 2012.09 | 日曜日21:00 - 22:54 | 114分 |
2011.10 | 2013.03 | 日曜日21:00 - 23:10 | 130分 |
2013.04 | 現在 | 日曜日20:58 - 23:10 | 132分 |
歴代解説者
「土曜洋画劇場」の放送開始以来、映画解説者の淀川長治が映画の冒頭と終了後の解説を担当してきた。1998年11月15日放送の「ラストマン・スタンディング」の解説を最後に、89歳で現役のまま死去した。その後、映画の解説自体をせずに放送する状態が続いていたが(まれに大塚明夫が解説をしていたこともあった)、2003年10月、テレ朝の開局45周年と六本木ヒルズの新社屋移転を機にオープニングやロゴなどを一新。週替わりで芸能人や作家、スポーツ選手などの有名人・著名人らが冒頭でその映画についての思いを語る形式になった。その後はオープニングのナレーションの担当である声優の大塚明夫が行っている。また、過去には小林一枝などテレビ朝日アナウンサーが、次回予告などのナレーションをしたことがある。
歴代オープニング
- 「バレリーナとカウボーイのシルエットが動く切り絵アニメ」(初期モノクロ、後にカラー)1966年10月 - 1969年9月まで
- 「万華鏡」1969年10月 - 1984年9月 神津善行「NET日曜洋画劇場テーマ」 日曜洋画劇場 オープニング(万華鏡)/解説(淀川長治)/エンディング
- 「撮影現場のシルエット」1984年10月 - 1996年6月まで あかのたちお「日曜洋画劇場オープニングテーマ」
- 「チャールズ・チャップリン」1996年6月 - 2003年9月まで 大林宣彦・演出
- 「天動説」2003年10月 - 2010年3月(映画「ドラえもん のび太の南海大冒険」の劇中音楽の一部分を使用している。作曲:大江千里。また最後の笑い声の部分は牛若丸三郎太(時任三郎)「勇気のしるし」の一部分と思われる)
- 「世界でいちばん大きな映画館」2010年3月 - 企画・制作: ロボット
歴代エンディング
- 番組開始 - 2003年9月まで
- 映像:その回に放映した映画の一場面のスチール写真を背景に、吹き替えに携わった声優等のスタッフのクレジットの字幕が切り替え式で表示。
- BGM:「ソー・イン・ラヴ」(So in Love)(コール・ポーター作曲)。後に映画となったミュージカル「キス・ミー・ケイト」の挿入曲。
歴代高視聴率獲得作品
順位 | 放送日 | 作品 | 視聴率 |
---|---|---|---|
1位 | 1983年10月9日 | スーパーマン | 32.1% |
2位 | 1977年5月15日 | エマニエル夫人 | 30.8% |
3位 | 1984年10月21日 | ザ・デイ・アフター | 30.0% |
4位 | 1991年9月8日 | ターミネーター | 29.7% |
5位 | 1990年10月7日 | ダイ・ハード | 29.0% |
6位 | 1989年12月17日 | 男はつらいよ 寅次郎純情詩集 | 28.6% |
7位 | 1990年4月1日 | ロボコップ | 28.0% |
8位 | 1983年10月16日 | 男はつらいよ 寅次郎純情詩集 | 27.2% |
8位 | 1972年7月16日 | 史上最大の作戦(後編) | 27.2% |
10位 | 1974年4月7日 | 007 ゴールドフィンガー | 26.7% |
担当プロデューサー
特色
本番組は、映画番組の中でも最も長寿の番組枠[3]である。本番組で淀川が映画解説をしていた時代では、複数の特色があった。
発足から1980年代まで
テレビで洋画を見るというコンセプトで開始された。吹き替え放送であり、カットやトリミングを余儀なくされることなどの技術的な問題や、まだ映画ファンの間には「映画は劇場で観る」という意識が強かったこともあり、決して順調なスタートとは言えなかった。だが淀川の軽妙で親しみやすい解説と放送される数々の名画により徐々に人気が出始め、NET→テレビ朝日の看板番組として定着した。また、映画に対しては硬派な視点を持つ淀川も、本番組については「劇場で映画を見に行くようにさせるための手引き」という観点からこの番組の解説を行なっていたようである。
1980年代から1998年まで
80年代には放送権の高騰などによりメジャー系の大作映画を確保することが困難になってしまう。その状況を打開するため、日本では未公開の作品や低予算作品を発掘、放送することが多くなった。それらの作品には『宇宙から来たツタンカーメン』等の珍作もあったが、内容の充実した作品もあった。主なラインナップとしては、ジェームズ・キャメロンのデビュー作「殺人魚フライングキラー」等がある。また、「ヒドゥン」「狼の血族」「ターミネーター」等、アボリアッツ映画祭でグランプリを受賞した作品や、ジョン・カーペンター作品等ホラー・サスペンスの知られざる佳作も放送された。映画の質が落ちながらも、幅広い知識と視点で視聴者に解説する淀川や、編集や吹き替え製作にも力をいれたスタッフの尽力もあり、引き続きテレビ朝日の看板番組として高い人気を保持し続けた。
一方で視聴者の嗜好の変化により、娯楽性の高い作品や話題作も積極的に取り上げ、前出の「スーパーマン」を始め、「ダイ・ハード」(29.1%)や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(23%)等の人気作品をいち早く放送し、高視聴率を上げた。大作にも積極的であり「アマデウス」、「ラストエンペラー」、「JFK」、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」等の超大作は時間延長して放送された。また、当時テレビ朝日で放送されていた人気海外ドラマ「ナイトライダー」、「特攻野郎Aチーム」、「X-ファイル」等のスペシャル版も放送されていた。特に「特攻野郎Aチーム」は、主役のジョージ・ペパードが急逝した折には追悼放送がされるなど人気演目の一つであった。 この1980年代から淀川が逝去するまでの1998年までは、文字通り番組の黄金時代であったといえる。また邦画が放送されたこともしばしばあったが(特別企画として放送)、その場合は淀川の解説は全くなかった。これは、淀川と映画会社やスポンサーサイド、映画スタッフとの軋轢を避けるためであった。
淀川の死、そしてリニューアル
淀川が逝去して以来、それと平行して映画の放送媒体の普及、また、放送時間の節約などにより、粗の目立つカットやスタッフクレジットの短縮、放送作品のマンネリ化などの弊害が顕著となっている。
- 日本未公開作々品の増加
- 2008年9月14日には、劇場未公開、未ビデオスルー(DVD化)作品である『デイ・アフター 首都水没』が放映された。通常であれば劇場未公開の上、ビデオスルーもされていない作品の初回放映は深夜でなされるのが順当であるため、今回のようにそういった作品が地上波での初放映でゴールデン枠の時間帯と番組を当てたというケースは、史上に類を見ない新例となった。なお、CMでは「日本初上陸」と銘打って宣伝を行い、放映時の視聴率は13.9%を記録した。その後も2009年3月8日『トリプルX ネクスト・レベル』(13.7%)・8月2日『トルネード/地球崩壊のサイン』(12.1%)・9月13日『9.11アメリカ同時多発テロ 最後の真実』(12.1%)等の日本劇場未公開作を放映している。
- 度重なる休止の増加や放送時間の繰り下げ
- 2012年に入ると、これまでのスポーツ中継やスペシャルドラマに加え、バラエティ番組のスペシャル版で休止するケースがあり、その場合は20:58にみどころのあと、21:00に本編に入ることもある。また、『シルシルミシルさんデー』などのスペシャルで21:30や22:00からの放送となるケースが増加している。特に10月期(10-12月)は6回しか放送されず、バラエティ番組などで休止することが多かった。2013年の2月に至ってはバラエティ番組スペシャル版、スペシャルドラマの編成のために、当番組は全て休止になっている。
- リニューアルへ
- 2013年3月6日に行われたテレビ朝日の4月期改編説明会において『日曜洋画劇場』の枠名を変更し『日曜エンターテインメント』(略称『日曜エンタ』[出典 1])としてリニューアルすることが発表された。新枠では映画のみならず、大型ドラマ、バラエティー特番等多彩な番組を編成する[出典 2]。なお引き続き、映画放送時には『日曜エンタ・日曜洋画劇場』の二重冠を使用する[出典 3][出典 1]ため、実質は「不定期放送への降格」となる。
この時期の主な出来事
- 2004年6月13日 - 地上波デジタル放送では「アクシデンタル・スパイ」を5.1サラウンドで放送。
- 以後、大作などは吹き替えの既製・新録を問わず5.1サラウンドで放送されている。
- 2006年10月1日 - この日より地上波デジタル放送でデータ放送を実施。
- 2007年
- 2010年
- 2月21日 - 『交渉人』が放送される予定だったが、17日に急逝した俳優・藤田まことの追悼特別企画『はぐれ刑事純情派・最終回スペシャル』(本放送・2009年12月26日)が再放送(放送時間も本放送と同じく15分延長対応)。当番組における追悼企画で映画ではなくドラマを放送するのは珍しい。
- 3月下旬から4月中旬 - 番組放送開始44周年特別企画第1弾として『パイレーツ・オブ・カリビアン』3部作(当時)を4週にわたり地上波では初めてとなる一挙放送を実施。(『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』は2週に分けて放送)
- 4月 - この月から本番組の直後(23時枠)に放送開始した日曜ナイトドラマの出演者が「『日曜洋画劇場』の後は」と言ってからクロスプログラム告知を行う様になる。(本番組としては史上初の試み。ただし実際の次番組は「世界の車窓から」。なお現在は廃止)。
- 7月25日 - 番組史上初めてアニメ映画『トイ・ストーリー2』を放送(詳しくは後述)。
- 2011年
- 2012年
- 1月8日 - 『エイリアンVSプレデター』、『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』を2作連続で放送(15分拡大)。
- 2013年
- 3月17日 - 従来レギュラー枠最後の洋画作品『トランスフォーマー/リベンジ』を放送(30分拡大)。
- 3月24日、31日 - 従来レギュラー枠としての最終放送作品は特別企画として『相棒』の劇場版(24日:『相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』、31日:『相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』)を2作連続放送(いずれも10分拡大、『相棒シリーズ X DAY』公開記念として放送)。
- 4月7日 - 放送枠を『日曜エンターテインメント』として新装開店[出典 2][出典 3]。新枠誕生のこの日に早速、新生『日曜洋画劇場』の放送作品第1弾として『ツーリスト』を放送。
ネット局
現在のネット局
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ朝日 | テレビ朝日系列 | 日曜 21:00 - 23:10 | |
北海道 | 北海道テレビ | |||
青森県 | 青森朝日放送 | |||
岩手県 | 岩手朝日テレビ | |||
宮城県 | 東日本放送 | |||
秋田県 | 秋田朝日放送 | |||
山形県 | 山形テレビ | [5] | ||
福島県 | 福島放送 | |||
新潟県 | 新潟テレビ21 | |||
長野県 | 長野朝日放送 | |||
静岡県 | 静岡朝日テレビ | |||
石川県 | 北陸朝日放送 | |||
中京広域圏 | メ〜テレ | [6] | ||
近畿広域圏 | 朝日放送 | |||
広島県 | 広島ホームテレビ | |||
山口県 | 山口朝日放送 | |||
香川県・岡山県 | 瀬戸内海放送 | |||
愛媛県 | 愛媛朝日テレビ | |||
福岡県 | 九州朝日放送 | |||
長崎県 | 長崎文化放送 | |||
熊本県 | 熊本朝日放送 | |||
大分県 | 大分朝日放送 | |||
鹿児島県 | 鹿児島放送 | |||
沖縄県 | 琉球朝日放送 |
※2013年4月7日以降、『日曜エンタ・日曜洋画劇場』放送週は全局20:58 - 21:00に別途『今夜の日曜洋画』も別途放送。
過去のネット局
系列は現在の系列。放送当時テレビ朝日系列単独加盟局やクロスネット局だった局は○を、テレビ朝日系新局開局やネットチェンジによる終了は△をそれぞれ付加してある。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 | 1991年9月まで[7] | ○△ |
岩手県 | テレビ岩手 | 1969年12月開局から、1971年12月打ち切り[8] | ○ | |
宮城県 | ミヤギテレビ | 1970年10月開局から1975年9月まで[9] | ○△ | |
秋田県 | 秋田放送 | 1992年3月まで[10] | △ | |
山形県 | 山形放送 | 1980年4月から1993年3月まで[11] | ○△ | |
福島県 | 福島中央テレビ | 1970年4月から1981年9月まで | ||
新潟県 | 新潟総合テレビ | フジテレビ系列 | 1981年4月から1983年9月まで | |
長野県 | テレビ信州 | 日本テレビ系列 | 1980年10月開局から1991年3月まで | |
福井県 | 福井テレビ | フジテレビ系列 | ||
中京広域圏 | 中京テレビ | 日本テレビ系列 | 1969年4月から1973年3月まで 変則ネット解消により終了 |
○△ |
近畿広域圏 | 毎日放送 | TBS系列 | 1975年3月30日まで 腸捻転解消により終了 |
○△ |
鳥取県・島根県 | 日本海テレビ | 日本テレビ系列 | 1972年10月から1989年9月まで[12] | ○ |
山陰放送 | TBS系列 | 1989年10月から2009年3月まで[13] | ||
岡山県 | 岡山放送 | フジテレビ系列 | 旧:テレビ岡山 1969年4月開局から1979年3月まで[14] |
○△ |
広島県 | 中国放送 | TBS系列 | 1970年11月まで[9] | △ |
愛媛県 | テレビ愛媛 | フジテレビ系列 | 旧:愛媛放送 1995年3月まで[15] | |
高知県 | 高知放送 | 日本テレビ系列 | [16] | |
長崎県 | 長崎放送 | TBS系列 | 1990年3月まで[17] | △ |
熊本県 | テレビくまもと | フジテレビ系列 | 1969年4月開局から1989年9月まで | ○△ |
大分県 | テレビ大分 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 |
1993年9月まで[9] | |
宮崎県 | 宮崎放送 | TBS系列 | 1970年代後半頃に時差ネット[18] | |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | フジテレビ系列 | 1969年4月開局から1982年9月まで | ○△ |
沖縄県 | 琉球放送 | TBS系列 | 1982年打ち切り[19] |
吹替えについて
- タレント吹替えを殆ど行わず、プロの声優による日本語版制作が中心である。
- 近年はタレントを起用せずとも有名声優を起用することで「特別吹き替え版」と題して放送し、ホームページ上のアフレココーナーにて声優へのインタビューや起用の経緯を掲載するなど、番組限定の吹き替えに付加価値を与える広報戦略を取っている。
- 先述した通り、他番組のキャラクターが声優を務めた事例もある。
キャスティングの定番
数少ないタレント吹替え
- 郷ひろみ - 『サタデー・ナイト・フィーバー』
- 小柳ルミ子 - 『ミスター・グッドバーを探して』
- 宮崎美子 - 『アマデウス』
- 内山理名 - 『パール・ハーバー』
- 中原理恵 - 『スーパーマン1・2』 同時期に放送された日本テレビの「スター・ウォーズ(エピソードIV)」(渡辺徹・大場久美子・松崎しげる)と比較された。
このバージョンはDVDボックスセットにのみ収録されている。なお、2006年に1作目が放送された際には新録された。
番組キャラクターが担当した吹替え
- 『お願い!ランキング』より以下のキャラクターが担当。ちなみに同番組のキャストはテレビ朝日のアナウンサーが務めており(公式には担当しているアナウンサーについては非公表)、「アナウンサーが担当した吹替え」とも解釈が可能となっている。
- おねがいレッド - 『アイアンマン』男性レポーター役
- おねがいピンク - 『アイアンマン』女性レポーター役
※吹替えのベースは池田秀一がトニーの吹替えを担当したバージョン。(キャストはこちらも参照)
- スタッフロールの文字の色は通常白であるが、おねがいレッド、おねがいピンクについてはそれぞれのイメージカラーでクレジットされた。
ソフト化されている作品
テンプレート:Columns-list 『バイオハザードIII』のキャスト選考に関しては、放送前に前2作をフジテレビ制作の土曜プレミアム版そのままの吹き替えで放送した事、その吹き替えのクオリティを認めた上でIIIにおいても同じ主要キャストを配置した事を公式に認めている。一方で、土曜プレミアムで放送された『最高の人生の見つけ方』では、本番組の特別吹き替え版がそのまま使用された。
通常、本番組で独自に吹き替えを制作しない場合は、主に他局制作の日本テレビ版とTBS版を使用することがあった。例としてはアルマゲドン、イレイザー、ジョーズ、レイダース/失われたアーク《聖櫃》、エアフォース・ワン、ピースメーカー、ジョーズ2、ルーキー、ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合、ダーティハリー5、マッドマックス、ハムナプトラ/失われた砂漠の都、クリフハンガー、ターミネーター3等。その一方でフジテレビ版(例:ガントレット、タイトロープ)が流用されることは稀であった。しかし2000年代になると上記のバイオハザードを含め、フジテレビ版の吹き替えも流用されることが以前よりも増えていった。近年ビデオ版の吹き替えをそのまま放送する局が多い中、本番組は極力独自の吹き替え制作に力を入れ、かなりのこだわりを見せていた。
『ダイ・ハード』は、かつて本番組でのシリーズ作品放映の際にジョン・マクレーン役の吹き替えを担当していた野沢那智が、前作から12年の時を経て製作された続編『ダイ・ハード4.0』の劇場公開版でも同じくマクレーンの吹き替えに起用され、後に発売されたDVD版にも劇場公開と同様の吹き替え音声が収録された。『ダイ・ハード4.0』については、同シリーズ1 - 3のビデオ・DVD版でマクレーン役を担当してきた樋浦勉も、DVDオリジナルで吹き替えを収録。発売された同作のDVDには、野沢版・樋浦版の2種類の吹き替え音声が収録されている。
備考
- 特別企画など、ごく稀に放送された映画関連のプレゼントクイズおよび、テレビ朝日製作映画の鑑賞券などのグッズが当たるプレゼントが行われており、電話(テレドーム形式)で応募を受け付けている。なお、当選連絡は翌週の番組放送中に行われる。
- 協賛スポンサー構成は当初は2時間(放送時間延長の場合も含む)を通してのスポンサー4社で固定(概ね1企業3分ずつ)されていたが、1990年代中盤からはスポンサーを前半と後半で週ごとに入れ替えている。当初は前後半それぞれ1チーム4社ずつが1分程度のCMを提供していたが、のちに1チームにつき6社程度に増えた。2012年10月の改編では、前半・中盤・後半の3つに分かれ、1分ずつの筆頭スポンサーが2-3社と30秒スポンサー(ご覧のスポンサー扱い)数社の混合となった。筆頭スポンサーでは90秒以上提供する場合と同じキャッチコピーを読む企業[20]がある。またこれまで60秒スポンサーだった一部の企業が30秒に降格したものもある。
アニメ映画の放送
アニメ映画が放送されるのは極稀で、この枠では2010年7月25日に番組史上初めて『トイ・ストーリー2』を放送したが、これ以降はこの作品と『トイ・ストーリー3』(2012年7月8日放送[21])、『モンスターズ・インク』(2013年7月14日)のわずか3作品しか放送されていない。
なお自局作品、特に『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』においては本来放送されている金曜日の19時台開始に編成されている(まれに土曜・日曜の夜に編成される年もあったがそれでも19時台に開始)。
関連項目
- 土曜映画劇場(1968年10月から1977年6月まで毎週土曜日に放送された映画番組(現在の土曜ワイド劇場の枠)。いわゆる日曜洋画劇場の姉妹版だった)
- 映画番組一覧
- 鍛治谷功 - 2009年放送の『ファイヤーウォール』以後番組オリジナルの(=他局製作やソフトの流用でない)吹替版の演出家。
外部リンク
脚注
出典
テンプレート:リダイレクトの所属カテゴリ- ↑ サンテレビでも、このタイトルで映画を放送していた時期がある。また、テレビ北海道(テレビ東京系列)では「土曜スペシャル」の未放送ストック(関東近郊の以外の内容など)がない場合にもこのタイトルで不定期放送されることがある。
- ↑ その後、同LPは20Y-101、18Y-1と2回LPにて再発売されている。以上3回出た内、FX-8062と18Y-1の2枚については、国立国会図書館に所蔵されている。
- ↑ 日曜日におけるテレ朝系の長寿番組としては、テレ朝制作部門からは当番組と『題名のない音楽会』、ABC制作部門からは『新婚さんいらっしゃい!』と『パネルクイズ アタック25』と計4本もある。
- ↑ 放送9日前に発生した東日本大震災が要因だと思われるが、番組中では特に理由には言及しなかった。ちなみに13日の該当枠は大震災に関するANN報道特別番組を放送していたが、当番組は元々休止し、『ドラマスペシャル・砂の器』第2夜を放送する予定だった(振り替えは9月11日に実施した。)
- ↑ フジテレビ系列時代にも1980年3月までは日曜夕方に2〜3週遅れで放送されていた。
- ↑ 中京テレビ開局前は遅れネットで放送されていた。
- ↑ 深夜に不定期(主に『金曜ナイトスクリーン』または『土曜映画劇場』枠内)で放送されていた。
- ↑ 1972年1月から日本テレビ系列の同時ネットに変更、以後岩手朝日テレビ開局まで日曜洋画としては岩手では未放送、映画作品に限りTVI『ウイークエンドシネマ』およびIBC岩手放送『土曜映画劇場』で放送されたことがある。
- ↑ 9.0 9.1 9.2 遅れネット。
- ↑ 『月曜ロードショー』というタイトルで月曜深夜に遅れ放送。ただし淀川の解説シーンはカット。秋田朝日放送開局までの半年間は未放送。
- ↑ 同時ネット。
- ↑ 当初は21:30より数週遅れネット - 1975年10月より同時ネット。日本テレビの完全系列化(マストバイ)により終了。NKTでの最終回は次回予告を、番組テーマをBGMにした終了告知に差し替え。
- ↑ 「土曜洋画劇場」として深夜に放送を開始。このため三宅裕司のいかすバンド天国を擁する「平成名物TV」はネットされなかった。その後、金曜深夜に「ウィークエンドシアター」として放送。但し、ともに解説の部分は削除されていた。
- ↑ 当時の放送エリアは岡山県のみ
- ↑ 13:00-14:54に放送。番組テーマ曲を独自に差し替えていたほか、地元企業もスポンサーに加わっていた。
- ↑ 土曜ワイド劇場とともどもに不定期放送だったが途中打ち切り(時期失念)。しかし現在は不定期の日曜午後に放映中。
- ↑ 『ゴールデン映画劇場』というタイトルで土曜深夜に1ヶ月遅れで放送。
- ↑ 『土曜ロードショー』というタイトルで土曜深夜に放送(スポンサーもMRTサイドで差し替え)。
- ↑ 土曜深夜に『土曜ロードショー』として、日曜洋画劇場3に水曜ロードショー(日テレ系)1の割合で放送されていた。
- ↑ 企業により前提供だけ、後提供だけでそれぞれのキャッチコピークレジットを入れるが前後両方に入れることは、一部の放送時間を延長する回を除いてほとんどない
- ↑ ちなみにこの枠が地上波初放送だった。
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