ジョーズ2

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テンプレート:Infobox Filmジョーズ2』(Jaws 2)は、1978年アメリカ映画。『ジョーズ』の続編。

概要

スティーヴン・スピルバーグが監督を辞退し、恐怖映画で実績のあった1人目の監督ジョン・ハンコックがくびになった後、ヤノット・シュワルツが監督として迎えられる。1978年当時、続編としては最高の興行収入を記録し、20年以上にわたって全米興行収入の上位25位に残った。アメリカにて再リリースされたDVDでは、転覆したヘリコプターの操縦士にサメが襲いかかる海中のシーンや、ブロディの進退を市長たちが討議するシーンの一部が本編からカットされ、特典映像という扱いとなっている。

前作からは、主人公の妻エレン役のロレイン・ゲリーと、音楽担当のジョン・ウィリアムズが続投している。

あらすじ

前作から3年後のアミティ。鮫との戦いの末に沈没したオルカ号を探索していたダイバーが謎の失踪を遂げたことを皮切りに、不審な事件が相次ぐ。マーティン・ブロディ保安官は、失踪事件が再び現れたホオジロザメによるものだと地元の政治家に説明するが、小魚の群れを鮫と勘違いし、海水浴客たちを逃がすためにと発砲する失態を犯す。間もなくダイバーが遺したカメラが回収され、現像したフィルムには鮫らしき影が映っていた。自らの不安に確信を持つブロディだが、意見は受け入れられず、警察署を解雇される。一方、ブロディの息子マイクとその友人たちは、ブロディの制止を無視してヨットで沖へ出る。そこにとうとう巨大なホオジロザメが姿を現した。彼らを追ったブロディは恐怖心をかなぐり捨て、一人で鮫に立ち向かう。

登場人物

マーティン・ブロディ
アミティ警察署長。鮫への恐怖を拭いきれず、一人警戒を続けていたが、過敏になるあまり警察署を解雇される。本作ではほとんどのシーンで眼鏡を着用していない。
解雇時、彼の前作における苦労を知るアミティ市長だけが解雇動議に反対するという描写がある。
マイク・ブロディ
ブロディ家の長男。前作では少年だったが、本作では青年に成長している。父の言うことを聞かずに友人と共に沖へ出て、鮫に襲われる。
ショーン・ブロディ
ブロディ家の次男。前作では幼児だったが、本作では少年に成長している。
マット・フーパー
前作に登場し、ブロディと共に鮫を退治した海洋生物学者。本作では名前だけの登場で、ブロディから連絡を受けるも南極へ調査に出ており、駆けつけることは出来なかった。
エレン・ブロディ
ブロディの妻。アミティに新しくオープンしたホテルに勤務している。
レニー・ヘンドリックス
保安官。前作にも登場したブロディの部下。少々抜けている部分もあるが、本作では解雇されたブロディに代わって警察署を任される。不安がるブロディをいぶかしむものの、協力的である。

サメ

ホオジロザメ
アミティに姿を現した鮫。前作のものとは別個体である。
アミティ沖でのダイバー襲撃をきっかけに被害を拡大させていく。本作では、シャチ(実際には天敵とされる)や水上スキーの牽引ボート、ホバリングしているヘリコプターにまで襲いかかる。
襲ったボートが爆発炎上したため、物語中盤以降は顔面が焼け爛れている。
最後は送電用の海底ケーブルを噛まされ感電、炎上して海底へ沈んだ。
本作におけるホオジロザメの最期は、ユニバーサル・スタジオの同名のアトラクションにおけるクライマックスに流用されている。

エピソード

撮影に使われた鮫の模型には「ブルース」という愛称がつけられた。前作のものに比べ精密に作られている。

主なスタッフ

キャスト

役名 俳優 日本語吹き替え
日本テレビ
マーティン・ブロディ ロイ・シャイダー 滝田裕介
エレン・ブロディ ロレイン・ゲリー 寺田路恵
ボーン市長 マーレイ・ハミルトン 細井重之
レン・ピーターソン ジョセフ・マスコロ
ヘンドリックス ジェフリー・クレーマー 円谷文彦
マイク・ブロディ マーク・グルナー 鈴木一輝
翻訳 飯嶋永昭
演出 壺井正
調整 栗林秀年
効果 PAG
制作 グロービジョン
初回放送 1982年9月29日
水曜ロードショー
  • テレビ放映時のタイトル及びラテ欄は『あれから一年!再び巨大人食いザメが襲う JAWS ジョーズ2』

脚注

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外部リンク

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