ロイ・シャイダー
テンプレート:ActorActress ロイ・リチャード・シャイダー (Roy Richard Scheider, 1932年11月10日 - 2008年2月10日) は、アメリカ合衆国の俳優。『ジョーズ』のブロディ署長、『オール・ザット・ジャズ』のジョー・ギデオン、『フレンチ・コネクション』のロッソ刑事役で良く知られる。最後の出演作は2010年に公開されるスリラー映画『Iron Cross』である。シャイダーは Allmovie において「全てのハリウッド俳優の中で最もユニークであり優れた俳優の一人[1]」と評される。彼は2度のアカデミー賞、1度のゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞にノミネートされている[2]。
生い立ち
ニュージャージー州オレンジで自動車工のロイ・バーンハード・シャイダーとアンナ・シャイダー夫妻の息子として生まれる[3]。母親のアンナはアイルランド系のカトリック教徒であり、父親はドイツ系のプロテスタントの移民であった[4][5]。幼少時からスポーツに打ち込み、野球やボクシングでその才能を現した。ボクシングでの階級は140ポンドの体重からウェルター級であった。メイプルウッドのコロンビア高校に通い、1985年には同校の栄誉の殿堂入りしている。その後ボクシングから演劇に転向し、ラトガース大学およびフランクリン・アンド・マーシャルカレッジで演劇を学んだ。同校ではファイ・カッパ・サイのメンバーであった。卒業後、空軍に入隊し3年間管制業務を行った後、ニューヨーク・シェークスピア・フェスティバルに出演し、1968年にはオビー賞を受賞している。その後2つのCBS連続ホームドラマ「Love of Life」「The Secret Storm」に出演した。
映画俳優としての経歴
映画初出演は1963年のホラー映画『Curse of the Living Corpse』で、『ロイ・R・シャイダー』とクレジットされた。
1971年には『コールガール』と『フレンチ・コネクション』に出演し、『フレンチ・コネクション』ではアカデミー助演男優賞にノミネートされた。
1975年には『ジョーズ』で主演し、1978年には続編の『ジョーズ2』でも主演した。
1979年にはボブ・フォッシーの自叙伝的映画『オール・ザット・ジャズ』でミュージカル舞台監督のジョー・ギデオン役を演じ、イメージとして定着していたタフ・ガイのステレオタイプを打ち破り、同作でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。
90年代以降はいわゆるサイコサスペンスやホラー作品に出演が集中するようになるが、スティーブン・スピルバーグ制作のテレビシリーズ『シークエスト DSV』では主演を努めている。
2004年、多発性骨髄腫と診断され俳優業を休業して治療に専念、2005年6月に癌治療のため骨髄移植を経験するも、2008年2月10日、4年近くに亘る闘病の末、死去した[6]。テンプレート:没年齢。
日本の特撮テレビ番組『宇宙刑事シャイダー』の名前の由来になっている。
日本語吹き替え
日本語吹き替え版では羽佐間道夫が主に担当しているほか、『ジョーズ』では全シリーズ滝田裕介が担当している。
主な出演作品
映画
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1968 | 栄光のタッチダウン Paper Lion |
クレジットなし | |
1969 | USAブルース Stiletto |
ベネット | |
ルーという女 Puzzle of a Downfall Child |
マーク | ||
1971 | コールガール Klute |
フランク | |
フレンチ・コネクション The French Connection |
バディ・ルッソ | ||
1972 | 影の暗殺者/フランスの陰謀 L'attentat |
マイケル・ハワード | |
1973 | 重犯罪特捜班ザ・セブン・アップス The Seven-Ups |
バディ(セブン・アップス) | |
パリから来た殺し屋 Un homme est mort |
レニー | ||
1975 | ジョーズ Jaws |
マーティン・ブロディ | |
1976 | マラソンマン Marathon Man |
ヘンリー・リービ(ドク) | |
1977 | 恐怖の報酬 Wages of Fear |
ドミンゲス | |
1978 | ジョーズ2 Jaws 2 |
マーティン・ブロディ | |
1979 | オール・ザット・ジャズ All That Jazz |
ジョー・ギデオン | |
1983 | 殺意の香り Still of the Night |
サム・ライス | |
ブルーサンダー Blue Thunder |
フランク・マーフィー | ||
ファイナル・イニング Tiger Town |
ビリー・ヤング | テレビ映画 | |
1984 | 2010年 2010: The Year We Make Contact |
ヘイウッド・R・フロイド | |
1985 | ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ Mishima a life in four chapters |
- | ナレーター |
1986 | メンズクラブ/真夜中の情事 The Men's Club |
キャヴァナー | |
デス・ポイント/非情の罠 52 Pick-Up |
ハリー・ミッチェル | ||
1988 | ジャッカー Cohen and Tate |
コーエン | |
1989 | 青春!ケンモント大学 Listen to Me |
チャーリー・ニコルズ | |
ナイトゲーム/殺意のスタジアム Night Game |
マイク | ||
1990 | 対決 The Fourth War |
ジャック・ノウルズ | |
ロシア・ハウス The Russia House |
ラッセル | ||
ウォッチャー Somebody has to Shoot the Picture |
ポール | テレビ映画 | |
1991 | 裸のランチ Naked Lunch |
ベンウェイ | |
1993 | 蜘蛛女 Romeo is Bleedings |
ドン・ファルコン | |
1994 | ロイ・シャイダー IN 炎の追撃 Wild Justice |
ピーター | テレビ映画 |
1997 | デストラクション 制御不能 The Rage |
ジョン・タガート | |
エグゼクティブ・ターゲット Excecutive Target |
カールソン | ||
家族という名の他人 The Myth of Fingerprints |
ハル | ||
ピースキーパー The Peacekeeper |
ロバート・ベイカー | ||
レインメーカー The Rainmaker |
ウィルフレッド・キーリー | ||
1998 | エグゼクティブ・エクスプレス プリズンブレイク Evasive Action |
エンゾ | |
白い烏 The White Raven |
トム | ||
1999 | 偽造 Falling Through |
アール | |
2000 | ラストデイズ Chain of Command |
ジャック・ケイヒル | |
死霊の門 The Doorway |
ラモント教授 | ||
デイブレイク Daybreak |
スタン・マーシャル | ||
2003 | 逆転法廷 Citizen Verdict |
ブル・テイラー | |
ドラキュリアII 鮮血の狩人 Dracura II: Ascension |
Cardinal Siqueros | ビデオ作品 | |
レッドデビル KGB VS CIA Red Serpent |
ハッサン | ||
2004 | パニッシャー The Punisher |
フランク・キャッスルSr. | |
2007 | タンネンベルク1939 独ソ侵略戦争 The Poet |
ラビ |
テレビシリーズ
放映年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1993-1995 | シークエスト SeaQuest DSV |
ネイサン・ブリッジャー艦長 | 47エピソード |
2002 | サード・ウォッチ Third Watch |
ロシアン・マフィアのボス、フィヨードル・チェフチェンコ | 第3、第4シーズンの6エピソード |
2007 | LAW & ORDER:犯罪心理捜査班 Law & Order: Criminal Intent |
1エピソード |
参照
外部リンク
- テンプレート:Imdb
- The Roy Scheider Resource
- Obituary in The Times
- Roy Scheider at the Starpulse Biography site
- Roy Scheider at The New York Times
- Roy Scheider - Obituary and public tribute
- Plum TV Hamptons Tribute
- William Friedkin on Roy Scheider
- テンプレート:Findagrave