マイケル・J・フォックス
テンプレート:ActorActress マイケル・J・フォックス, OC(Michael J. Fox, 1961年6月9日 - )は、カナダ・アルバータ州・エドモントン生まれの俳優。本名はマイケル・アンドリュー・フォックス。身長163cm。俳優になる際に同名俳優が既にいたことから、尊敬するマイケル・J・ポラードにちなみ「J」の字をつけた。
目次
来歴
初期
アルバータ州・エドモントンにて生まれる。父親は警察官であった[1][2]。父親の仕事のため、カナダを転々として育つ[1]。15歳からカナダのテレビに出演するようになる。
『ファミリータイズ』
18歳でアメリカへ渡り、4年後、主役のアレックス・キートンを演じたテレビドラマシリーズ『ファミリータイズ』のヒットにより一躍全米に顔が知れ渡る。もともとはマシュー・ブロデリックにオファーが行っていたのだが、ブロデリックが長期のテレビシリーズ出演を断ったため、役が回ってきた。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの主人公マーティ・マクフライを演じ、同シリーズの大ヒットによりハリウッドスターの仲間入りを果たした。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ではチャック・ベリーのヒット曲『ジョニー・B.グッド』をハードロック調にアレンジし演奏した。バンド活動をしていた事もある彼のギター演奏の腕前は中々のものであるが、劇中ではポール・ハンセンというギタリストが演奏し歌ったものに指をあわせている。
一時、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART4』の制作が発表されたとの情報が流れた。それによると、フォックス自身はマーティではなくドク役での出演になるということであった。しかし、その後「『PART4』の制作」そのものが公式に否定されている。
2010年、バック・トゥ・ザ・フューチャー公開25周年を記念し、『PART1』の上映予告CMを再現したVTRが製作された。このVTRの中で20年ぶりにマーティを演じた。
コメディ
その後も『摩天楼はバラ色に』などのコメディ映画に出演するなどコメディセンスに定評があり、エミー賞コメディー部門主演男優賞では『ファミリータイズ』で3回(3年連続)と『スピン・シティ』で1回、計4回の受賞歴がある。
パーキンソン病との戦い
30歳の若さでパーキンソン病を発症。1990年頃から発症の兆候が見られ、病を隠しながらも、自らプロデュースに参加し主演もつとめたテレビドラマシリーズ『スピン・シティ』などに出演を続けるが、1998年に病気を公表、2000年には『スピン・シティ』を降板し俳優活動から退いた。
その後パーキンソン病の研究助成活動を始め「マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団」を設立。また自らの生い立ちやパーキンソン病との格闘を綴った自伝『ラッキー・マン』(Lucky Man) を発売し、国際的にベストセラーとなった(売上は全て同財団に寄付されるという)。
近年
俳優活動から退いた後『スチュアート・リトル』などのアニメ映画の声優などを行っていたが、2004年アメリカのテレビドラマ『Scrubs』へのゲスト出演でテレビ復帰。
日本では2006年4月28日放送のフジテレビの「金曜エンターテイメント」の『人体再生ロマンSPもう一度抱きしめたい』の番組内で、自伝『ラッキー・マン』を題材にした再現ドラマが放送された。
2006年10月20日に、翌月に投票を控えたアメリカ合衆国2006年中間選挙に際し、難病治療のためのES細胞研究の支持を表明していたミズーリ州選挙区の民主党上院議員候補クレア・マカスクルの応援CMに出演し久しぶりに公の場に姿を現した。ところがこのCMやこれに合わせて出演した番組のインタビュー映像などで、体を大きく揺らすなど非常に激しい挙動をとったため「パーキンソン病を誇大に宣伝するための演技ではないか」と一部で疑いがもたれた(同じくパーキンソン症患者のモハメド・アリは体を揺らすというよりは震えがとまらない姿で長い間公共の場に姿を現していることも一因と考えられる)。中でも著名ラジオパーソナリティとして知られるラッシュ・リンボーは自身の番組で「彼はCM中、終始所狭しと動き震えていた。彼は自分の病気を誇張している。本当に恥知らずだ。恐らくこれは演技か、敢えて薬を飲まずに撮影したのだろう」と発言[3]。この非難に対しフォックスは各種ニュース番組に生出演。「あれはパーキンソンのありのままの姿。普段プルプル震えてたり、顔面が硬直しているのは必死に挙動を抑えているからなんだ」と反論し[4]、直後にリンボーは自身の発言を取り下げフォックスに対して全面謝罪した[3][5]。
2010年2月28日、カナダ出身ということで、バンクーバーオリンピックの閉会式で元気な姿を見せ、順調な回復をアピールした。
また、2010年からは弁護士のドラマ『グッド・ワイフ』の第2シーズンより準レギュラーで出演している[6]。ケニングと言う神経疾患で運動機能の障害を持った弁護士の役で、フォックス自身のパーキンソン病が役の上に投影されている。
2013年9月より約13年ぶりの主演テレビドラマ・『マイケル・J・フォックス・ショウ』の放送が開始された[7]。
家族
妻は女優のトレイシー・ポラン、子供は長男のサム、双子の娘スカイラー・フランシス、アクイナ・キャスリーン、三女のエズメ・アナベラの1男3女。またフォックスは2006年にアメリカ国籍を取得したが[8]、母国のカナダ・アメリカ共に二重国籍を容認しているため国籍を放棄せず二重国籍となっている。
慈善活動
1999年、エリック・クラプトンが、運営しているドラッグ更生診療所「クロスロードセンター」への資金捻出のために、所有するギター104本をニューヨークのクリスティーズのオークションに出品。薬物乱用者のためのチャリティー・オークションで、フォックスは2本のギターを落札したテンプレート:要出典。
日本語吹き替え
日本語吹き替え版ビデオ・DVDでは山寺宏一が主に担当しているほか、テレビ放映版では宮川一朗太や三ツ矢雄二が担当している。
主な出演作品
映画
公開年 | 日本語題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1980 | オールナイト大学狂騒レース! Midnight Madness |
スコット・ラーソン | |
1982 | 処刑教室 Class of 1984 |
アーサー | |
1983 | ティーン・ヒーローJ.J. High School U.S.A |
J.J. マナーズ | テレビ映画 |
1985 | リトル・キャンプ Poison Ivy |
デニス・バクスター | テレビ映画 |
バック・トゥ・ザ・フューチャー Back to the Future |
マーティ・マクフライ | ||
ティーン・ウルフ Teen Wolf |
スコット・ハワード | ||
1987 | 愛と栄光への日々/ライト・オブ・デイ Light of Day |
ジョー・ラズニック | |
摩天楼はバラ色に The Secret of My Success |
ブラントリー | ||
ブルース・ウィリスの逆襲 The Return of Bruno |
本人 | テレビ映画 | |
1988 | 再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ Bright Lights, Big City |
ジェイミー・コンウェイ | |
1989 | カジュアリティーズ Casualties of War |
エリクソン | |
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 Back to the Future Part II |
マーティ・マクフライ | ||
1990 | バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 Back to the Future Part III |
マーティ・マクフライ | |
1991 | ハード・ウェイ Hard Way |
ニック・ラング/レイ・カサノヴァ | |
ドク・ハリウッド Doc Hollywood |
ベンジャミン・ストーン | ||
1993 | 奇跡の旅 Homeward Bound The Incredible Journey |
チャンス | 声の出演 |
バラ色の選択 For Love or Money |
ダグ・アイルランド | ||
ライフ・ウィズ・マイキー Life with Mikey |
マイケル・チャップマン | ||
リバー・ノース/遥かなる河の流れに Where the Rivers Flow North |
クレイトン・ファーンズワース | ||
1994 | 遺産相続は命がけ!? Greedy |
ダニエル | |
トラブルボックス/恋とスパイと大作戦 Don't Drink the Water |
アクセル | テレビ映画 | |
1995 | ヤング・ヒットマン Coldblooded |
ティム・アレクサンダー | 兼製作 |
ブルー・イン・ザ・フェイス Blue in the Face |
ピート・マローニー | ||
アメリカン・プレジデント The American President |
ルイス・ロスチャイルド | ||
1996 | 奇跡の旅2/サンフランシスコの大冒険 Homeward Bound II: Lost in San Francisco |
チャンス | 声の出演 |
さまよう魂たち The Frighteners |
フランク・バニスター | ||
マーズ・アタック! Mars Attacks! |
ジェイソン・ストーン | ||
1999 | スチュアート・リトル Stuart Little |
スチュアート・リトル | 声の出演 |
2001 | アトランティス 失われた帝国 Atlantis: The Lost Empire |
マイロ・ジェームス・サッチ | 声の出演 |
2002 | アメージング・ハイウェイ60 Interstate 60: Episodes of the Road |
ベイカー氏 | |
スチュアート・リトル2 Stuart Little 2 |
スチュアート・リトル | 声の出演 | |
2005 | スチュアート・リトル3 森の仲間と大冒険 Stuart Little 3 Call of the Wild |
スチュアート・リトル | 声の出演 |
テレビシリーズ
公開年 | 日本語題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1982-1989 | ファミリータイズ Family Ties |
アレックス・P・キートン | 計171話出演 |
1991 | ハリウッド・ナイトメア Tales from the Crypt |
第3シーズン第3話「偽装殺人!自分に殺された男」、兼監督 | |
1996-2001 | スピン・シティ Spin City |
マイケル・フラハティ | 計103話出演 |
2004 | [[Scrubs〜恋のお騒がせ病棟|Scrubsテンプレート:〜恋のお騒がせ病棟]] Scrubs |
ケヴィン・ケイシー | 計2話出演 |
2006 | ボストン・リーガル Boston Legal |
ダニエル・ポスト | 計6話出演 |
2009 | レスキュー・ミー NYの英雄たち Rescue Me |
ドワイト | 計5話出演 |
2010-2013 | グッド・ワイフ The Good Wife |
ルイス・ケニング | 計8話出演 |
2011 | ラリーのミッドライフ★クライシス Curb Your Enthusiasm |
マイケル・J・フォックス | 第8シーズン第10話「Larry vs. Michael J. Fox」 |
2013-2014 | マイケル・J・フォックス・ショウ The Michael J. Fox Show |
マイケル・ヘンリー | 計22話出演 |
CM
- ホンダ・インテグラ:1989年にホンダ・インテグラのCM(日本国内のみ)に出演し、本人による台詞には「カッコインテグラ」・「調子インテグラ」・「気持ちインテグラ」・「めっちゃインテグラ」等といくつかのバリーエーションがあった。
- キリン・午後の紅茶:1994年 「グッドアフターヌーン」が有名。マイケル・J・フォックスらしいコメディングなCM。
- シマノ・釣り具:
受賞一覧
- エミー賞
- 1986-1988年主演男優賞コメディー部門受賞(ファミリータイズ)
- 1997-1999年主演男優賞コメディー部門ノミネート(スピンシティ)
- 2000年主演男優賞コメディー部門受賞(スピンシティ)
- ゴールデン・カメラ賞
- 生涯功労賞(2011年2月5日ドイツ・ベルリン)
著書
- 『ラッキーマン』(ソフトバンククリエイティブ、2003) ISBN 978-4797321227
- 『いつも上を向いて 超楽観主義者の冒険』(ソフトバンククリエイティブ、2010) ISBN 978-4797355208
脚注
外部リンク
テンプレート:全米映画俳優組合賞男優賞 (コメディシリーズ)
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