裸の大将放浪記
テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『裸の大将放浪記』(はだかのたいしょうほうろうき)は、画家の山下清をモデルに描いた人情テレビドラマ。
(本記事では便宜上、芦屋雁之助主演のシリーズを「雁之助版」、塚地武雅主演のシリーズを「塚地版」と表記する。)
目次
概要
1980年から1997年にかけて制作:東阪企画・関西テレビ、フジテレビ系列の『花王名人劇場』→『花王ファミリースペシャル』のシリーズとして放映された。芦屋雁之助の主演でその後の代表作となった。『名人劇場』の後期 - 『ファミリーSP』の時代はタイトルから「放浪記」が削られ、『裸の大将』として放送されたこともあった。作品は『裸の大将放浪記』との題名だった前期(1980年 - 1983年)と、『裸の大将』のみになった後期(1984年 - 1997年)に大きくわけられる。
『花王名人劇場』は当初、漫才ブームの揺籃としての役割が大きかったが、それが下火になるとともに『裸の大将』の存在感が増していった。番組プロデューサー澤田隆治は、このドラマシリーズによって『名人劇場』後半の5年が存続できたと著書に記している[1]。
もともとは1964年、雁之助が花登筺と袂を分かち、弟・小雁らと旗揚げした劇団「喜劇座」で初演した舞台『裸の大将放浪記』(脚本:藤本義一)がベースになっている。当時劇団の座付き作家だった藤本が、雁之助の風貌が山下清に良く似ている事を指摘、それをヒントに雁之助を山下役に1本の舞台劇に仕上げ、上演したところ評判となった。1969年に喜劇座は解散となったが、人気の演目だった。ちなみに1980年6月1日放送の第1作『爆笑メルヘン・裸の大将放浪記』では原作表記以外に「原案:藤本義一」とのクレジットが入っている(ドラマの脚本は中村勝行)[2]。
雁之助版は前期と後期に分けられているが、これは主演の雁之助が「50になって裸になるのはしんどい」と言って降板を申し入れたのを機に、1983年6月の13回目で一旦終了し、ストーリー上でも清が亡くなるところで前期が終わる。[3]。
その後、「名人劇場」では雁之助主演で、淡路島で肛門科を開業する医師を主人公にした「落書きドクトル繁盛記」をスタートさせ、1983年10月から翌1984年9月まで5作を制作したが、同じ放送枠での山下清役からの転身は視聴者の違和感を呼ぶ一方、「裸の大将」の続編が待望された。こうした熱い要望を受け、翌1984年10月に復活。13回目で死亡した前期とはストーリーは完全に区切り、後期の初回ではすでに清が天才画家として有名になったところから始まる。1997年まで放送され、その最終回は放浪癖をやめて、八幡学園に戻ったところで終わっている。
2004年4月7日に雁之介が死去したため、制作終了となったが、2007年9月1日、『土曜プレミアム』枠で、山下清役に映画『間宮兄弟』で役者としても認知され始めたお笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅を起用して10年ぶりに復活。『裸の大将〜放浪の虫が動き出したので〜』として放送された(ビデオリサーチ社が調査した関東地区の平均視聴率は、18.4%)。2008年5月24日には、第2弾『裸の大将〜宮崎の鬼が笑うので〜』が放送された(ビデオリサーチ社が調査した関東地区の平均視聴率は11.2%)。10年前と違い、制作担当(配信)局はフジネットワーク(FNS)準キー局の関西テレビからFNSキー局のフジテレビに変更され、映像はハイビジョン制作、音声はステレオ放送、字幕放送・番組連動データ放送(2007年のみ)が実施された(字幕放送とデータ放送は『土曜プレミアム』の枠そのものが対応している)。10年前と同様なのは、著作が東阪企画であることと、主題歌も前作と同じくダ・カーポの「野に咲く花のように」を使用すること、劇中音楽も小林亜星が引き続き担当することである。また、2010年4月11日放送の『わが家の歴史』にも塚地は山下清役で出演した。
2011年8月からは、芦屋雁之助生誕80周年を記念して、ホームドラマチャンネルで芦屋雁之助シリーズの全話再放送が開始された(ただし第13回は構成の都合上欠番で対象外)。
あらすじ
八幡学園の利用者・清があてのない放浪の旅に出て、各地のいがみ合う人たちの人情を呼び覚まし、みんな仲良く納まって大団円となる。また、清は線路を伝って移動することが多い。
第1回目は、清がまだ無名のまま放浪を続ける「戦時中」から描かれ、終戦を経て「放浪の天才画家」として有名になるまでが描かれた。また、清は旅の最後にその街の風景の貼り絵を仕上げ、その絵と名前によって彼が放浪の画家「山下清画伯」であるという肩書きが露見して、皆がちやほやしだすとこっそりと街から姿を消し、次なる旅に出てしまう。ほぼ毎回このようなあらすじであったが、マンネリ化は否めず、1990年代に入ると清が幽霊や、宇宙人と会うという奇想天外なストーリー、盲導犬をテーマとしたストーリーも制作された。
ドラマと実在の山下清との相違
このドラマは、あくまでも山下清という実在の人物をモデルにし、ドラマティックな展開を考慮した上で脚色されたものであり、ドラマ化に際し、実在の山下とは異なるオリジナルの設定がある。例えば、ドラマでは毎回、山下が旅先で貼り絵を作成することが決まりごとになっているが、実際の山下は放浪する際、画材道具やスケッチブックは持参しておらず、八幡学園に帰ってきた時に、旅して見てきた風景を思い出して描いていた。また、その貼り絵も自発的に作成するのではなく、施設のスタッフ(当時は「指導員」)に促されてからしか作業しなかったと言う。
なお、本作に登場し、山下清が実際に指導を受けていた知的障害児施設(開設当時は救護法下の救護施設)「社会福祉法人 春濤会 八幡学園(やわたがくえん)」は、千葉県市川市に実在する。なお、塚地版では施設名が「市幡学園」(架空の名称)に変更されている。
清のいでたち
清は「ルンペン」として扱われ、短く刈り込んだ坊主頭にランニングシャツに半ズボン、リュックに傘、スケッチブックを抱えているといういでたちである。冬には袢天を着ることもある。
八幡学園に連れ戻されたシーンでは、スーツにベレー帽といった服を着せられて、いっぱしの画家のいでたちにさせられて管理されていることを暗示している。
食事
清はおむすびが好物で、たずね行く街で「お母さんに死ぬ間際に『おなかがすいたら出会った人たちからおむすびをもらって食べるように』言われた」といって人々から施しを受ける。しかしこれは言い逃れるための嘘で、ドラマまたは史実も含め、清の母は清の死後に亡くなっており、清の最期も看取っている。
また清を演じた芦屋雁之助は、晩年は糖尿病のため食事制限が必要だったが、演技上おむすびを何度も口にしなくてはならず、苦労した。さらにドラマのイメージが強かったため、ファンからもおむすびの差し入れが多くあった。ファンに気を使って、目の前で無理をして食べてみせることもあったという。
塚地版は「おむすび」という呼び方ではなく、「おにぎり」に変更されている。
みどころ
画家・山下清をモデルとした作品のため、清が旅先で仕上げる『貼り絵』(あるいは、ちぎり絵)作品も、実際の山下作品に合わせて、その作風や制作手法、構図などが設定されている(花火のある夜景など)。
通常のドラマ作品よりもスローモーションや逆再生、映像合成などの映像加工を意欲的に取り入れている。1990年代にはハイビジョン制作の高画質版が一回放映された。
ロケ
日本各地でロケーションを行い、それぞれゲスト俳優が登場しストーリーが展開される。また、その土地土地で地元の住民が、エキストラという形で出演している。時代考証については比較的おおらか・曖昧で、メインのゲスト俳優たちが昭和30 - 40年代のいでたちであるのに、エキストラである町の人々は現代の服装だったり、ということがあった。 作中には、清が蒸気機関車から追われるシーンが多々あった。そのため雁之助版前期、後期、塚地版ともに、蒸気機関車を多く動態保存している大井川鐵道でロケが多く行われた。
登場人物(芦屋雁之助版)
- 1981年~1997年全83話(『裸の大将放浪記』時も含める)
- 第13話「ボクは富士山に登るので」(前期最終話・1983年)
- 第83話「清オーレ!最後の放浪」(1997年)
- 清(山下清):芦屋雁之助
- 米川ヨメ子(八幡学園の女生徒):高見知佳
- 前期に登場。八幡学園の卒業生であり職員。清に想いを寄せていて、清のお嫁になると公言。ヨメ子という名を聞き間違えられてお嫁さんだと町の人に誤解される。前期の終盤では、透け透けの水着を着用し、視聴者の男性を釘付けにしたことがある。最後は白血病で倒れ、清らに看取られて息を引き取る。前期最終話ラストシーンでは、死去した清と雲の上で再会し、いっしょにおむすびを食べる。
- 園長先生:森繁久彌
- ヨメ子を伴い、清を連れ戻しにやってくる。清に逃げおおせられる場合と、清を無事連れ戻す場合がある(前編・後編の両方に登場している数少ないキャラクター)。
- 馬宮先生:山本學
- 前期第1話で登場した八幡学園の主任。清が挙動不審でお巡りさんに捕まった時に清を連れて帰り、清に貼り絵を教える。その後、病気で倒れ、清と母に看取られ清に「お前は裸の大将だ」と言い残して息を引き取った。このときに清は「先生がお巡りさんから僕を守ってくれた。今度は僕が死神から先生を守るんだ」という趣旨の発言をして、「死」の影から先生を身を挺して守ろうとしていた。
- お巡りさん
- 清の天敵。必ず清を怪しいルンペンと見咎めて職務質問しようとするが、大抵は逃げられる。たびたび追いかけられるため、清は一度も悪事を働いたこともないのにお巡りさんを恐れている。また、八幡学園に連絡されて放浪の旅が終わるのを本能的に恐れているともいえる。
- 山下絹(清の母):日高澄子、大路三千緒、千石規子など
- 清の母。ヨメ子と一緒に清を連れ戻しに行ったこともあった。清が旅先で施しを乞う際「お母さんは死んだ」と必ず言うが、情で訴えるための清の作り話で、ドラマ上でも史実でも清が亡くなるまで母は存命であった。前期と後期とでは役者が異なっている。
- 詐欺師・一平:横山やすし
- ニセモノの宝石を売ったりしながら全国をまわっている。清のことをニセモノと思っており、清を利用して悪事をはたらく。後期に出演。また横山やすしは、前期にも違う役で出演していた。同じような役柄で由利徹も何話か出演していた。
- 大場先生:中条静夫
- 後期に出演。日本の有名な教授であり、あらゆる名所に出かける際に清に同行を勧める。精神病理学者・式場隆三郎がモデルである。
放送日程
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | ゲスト |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1980年 6月1日 |
サブタイトルなし | 中村勝行 | 松本明 | 原田美枝子、山本學、藤木悠、ケーシー高峰、丹阿弥谷津子、佐野浅夫 |
2 | 8月3日 | 欲張りの人も沢山いるので | 山田隆之 | 松本明 | 大谷直子、山田吾一、ケーシー高峰、安部徹、西村晃 |
3 | 9月21日 | 人の心は顔ではわからないので | 山田隆之 | 松本明 | 宇津宮雅代、中条きよし、ケーシー高峰、小坂一也、沼田曜一、加藤嘉 |
4 | 1981年 1月18日 |
悪いことをすると虫になるので | 山田隆之 | 松本明 | 荒木由美子、伊藤孝雄、岸部一徳、宝生あやこ、小林亜星 |
5 | 5月3日 | 人の口は恐ろしいので | 山田隆之 | 松本明 | 石川優子、萬代峰子、芦屋小雁、明石家さんま、津川雅彦 |
6 | 8月2日 | 嘘をつくと舌をぬかれるので | 山田隆之 | 松本明 | 伊藤蘭、ケーシー高峰、白川和子、中田カウス・ボタン、渡辺文雄 |
7 | 10月18日 | 青い眼の涙だったので | 山田隆之 | 松本明 | エルザ、米倉斉加年、岡崎二朗 |
8 | 1982年 1月10日 |
ヨメ子が嫁になりたがるので | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、岡本信人、左右田一平、正司花江、長谷川明男、森繁久彌 |
9 | 5月30日 | ロバが笑ったので | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、加賀まりこ、蝦名由紀子、三木のり平 |
10 | 9月12日 | 天狗の鼻は高いので | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、浅茅陽子、三浦洋一、菅井きん、夢路いとし、マキノ雅裕 |
11 | 1983年 2月6日 |
別れが悲しかったので | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、佐藤允、榊原るみ、大路三千緒、朝丘雪路 |
12 | 5月1日 | ヨメ子は天女になったので | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、叶和貴子、花沢徳衛、山田五十鈴 |
13(終) | 7月10日 | ボクは富士山に登るので | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、犬塚弘、喜味こいし、日高澄子、森繁久彌 |
14 | 1984年 10月14日 |
帰ってきた裸の大将放浪記 | 高岡尚平 | 高橋繁男 | 斉藤とも子、千石規子、下條正巳、清川虹子、長門裕之、人見きよし、浦辺粂子 |
15 | 1985年 3月24日 |
花が咲いたので | 関根俊夫 小林俊一 |
小林俊一 | 和由布子、間下このみ、岩本多代、佐藤蛾次郎、市川千恵子、谷幹一、松村達雄 |
16 | 8月18日 | 待ってました!!裸の大将 キヨシのおむすび縁むすび | 関根俊夫 | 小林俊一 | 森下愛子、野村昭子、出光元、なべおさみ、本間優二、伊藤克信、新井量大、渡辺康子、名古屋章 |
17 | 10月27日 | やって来ました!裸の大将 清のメルヘン旅芝居 | 関根俊夫 | 北嶋隆 | 大場久美子、田所完一、森川正太、でんでん、恩田恵美子、永森ひろみ、吉田光希、西村淳二、安部潮、内藤武敏 |
18 | 1986年 3月9日 |
尾道坂道春の雪 | 高橋玄洋 | 北嶋隆 | 星野知子、山之内滋美、せんだみつお、ケーシー高峰、鈴木光枝 |
19 | 8月17日 | 清とお化けと夏祭り | 高橋玄洋 高村美智子 |
北嶋隆 | 萩尾みどり、かたせ梨乃、奥村公延、尾藤イサオ、菅井きん |
20 | 10月26日 | 清の秩父路オニ退治 | 高橋玄洋 高村美智子 |
北嶋隆 | 遥くらら、藤岡重慶、北見治一、三崎千恵子 |
21 | 1987年 1月18日 |
清と少女とペテン師と | 杉村升 | 北嶋隆 | 藤田弓子、会沢朋子、荒井注、横山やすし |
22 | 5月24日 | 清と赤い自転車 | 関本郁夫 | 杉村六郎 | 有森也実、浅利香津代、犬塚弘、西部里菜、佐野浅夫、横山やすし |
23 | 7月12日 | 清と島の花嫁さん | 杉村升 | 小野田嘉幹 | 杉田かおる、宝生あやこ、鶴見辰吾、神山繁 |
24 | 10月4日 | 清のどさんこ母恋道中 | 杉村升 | 小野田嘉幹 | 美保純、新藤恵美、高津住男、長門勇、大和田獏 |
25 | 1988年 2月14日 |
清・北国のキューピッド | 松木ひろし | 杉村六郎 | 紺野美紗子、あき竹城、安部徹、井川比佐志 |
26 | 4月17日 | 清のくれた幸せの星砂 | 杉村升 | 杉村六郎 | 松本典子、高部知子、東八郎、名古屋章、中条きよし |
27 | 6月12日 | 清の沖縄ほうろう記 | 松木ひろし | 杉村六郎 | 浅野ゆう子、沖田浩之、前田吟、赤座美代子 |
28 | 7月24日 | 清と伊豆の踊り子たち | 高岡尚平 米田いずみ |
小野田嘉幹 | 高木美保、金田賢一、三ツ矢歌子、乙羽信子 |
29 | 9月4日 | 清と雲とひまわりと | 高村美智子 | 藤井克彦 | 秋野暢子、西部里菜、竹中直人、あき竹城、由利徹 |
30 | 10月23日 | 園長先生ゴメンなさい | 松木ひろし | 小野田嘉幹 | 原日出子、織本順吉、左とん平、藤岡琢也、森繁久彌 |
31 | 1989年 1月15日 |
下駄の鳴る丘 | 古長直美 | 佐藤敏弘 | 大沢逸美、花沢徳衛、林美智子、桜井センリ、片桐はいり |
32 | 3月26日 | 清の雪ん子ドサン娘物語 | 杉村升 | 小野田嘉幹 | 長山洋子、竹内力、地井武男 |
33 | 6月4日 | 清の三泊四日五島の旅 | 高村美智子 | 佐藤敏弘 | 古村比呂、黒田アーサー、原ひさ子、坂上二郎 |
34 | 7月9日 | 天からマリアが降ってきた | 高岡尚平 米田いずみ |
小野田嘉幹 | 工藤夕貴、浅利香津代、由利徹、浜村純、奈良岡朋子 |
35 | 8月27日 | 蛍の里エレジー | 古長直美 | 佐藤敏弘 | 中島朋子、山田吾一、玉川良一、樹木希林、東千代之介 |
36 | 10月8日 | 清のさよなら鞆の浦 | 高岡尚平 米田いずみ |
関本郁夫 | 日色ともゑ、小栗一也、竜雷太 |
37 | 12月3日 | 清の湯けむり奮戦記 | 杉村升 | 佐藤敏弘 | 平淑恵、横光克彦、角野卓造、山岡久乃 |
38 | 1990年 1月7日 |
清と花嫁の父 | 松木ひろし | 佐藤敏弘 | 大西結花、風見しんご、楠トシエ、北村和夫 |
39 | 3月18日 | 清とおふくろの味 宮古島編 | 杉村升 | 佐藤敏弘 | 芳本美代子、西岡徳馬、赤木春恵 |
40 | 7月1日 | 清と夢のチューリップ | 高村美智子 | 小野田嘉幹 | 根岸季衣、西部里菜、勝野洋 |
41 | 7月8日 | 遠い国ニッポン | 高村美智子 | 小野田嘉幹 | 多岐川裕美、花上晃、左とん平 |
42 | 8月26日 | 清と老人と海と | 杉村升 | 佐藤敏弘 | 小川範子、松本留美、春川ますみ、花沢徳衛 |
43 | 10月7日 | 清がサーカスにやってきた | 松木ひろし | 佐藤敏弘 | 渡辺典子、石野陽子、竹内力、谷村昌彦、佐野浅夫 |
44 | 11月18日 | 清とベンガラの花嫁 | 松木ひろし | 佐藤敏弘 | 香坂みゆき、友里千賀子、ベンガル、橋本功、野際陽子 |
45 | 12月16日 | 清の「カラスなぜ啼くの…」 | 高岡尚平 米田いずみ |
佐藤敏弘 | 野川由美子、佐藤英夫、下條正巳、蟹江敬三 |
46 | 1991年 1月6日 |
清と獅子舞てんてこ舞 | 関本郁夫 | 小野田嘉幹 | 藤吉久美子、尾藤イサオ、夢路いとし、喜味こいし、梅津栄、白川和子、柴俊夫 |
47 | 4月7日 | 清の放浪・旅芝居 | 松木ひろし | 佐藤敏弘 | 西村知美、宮川一朗太、ハナ肇、坂上二郎、なべおさみ |
48 | 5月26日 | 二人の清と婆ちゃんと | 鶴島光重 | 小野田嘉幹 | 浅田美代子、芦屋小雁、穂積隆信、前田吟、菅井きん |
49 | 8月4日 | 僕にはお化けが見えるので | 保利吉紀 小川基之 |
小川基之 | 立花理佐、南田洋子、下川辰平、鈴木ヒロミツ |
50 | 10月6日 | 清のテルテル坊主 石和編 | 山田隆之 | 松本明 | あいはら友子、大和田獏、穂積隆信、峰竜太 |
51 | 12月1日 | 清と月の砂漠 | 松木ひろし | 佐藤敏弘 | 宮崎淑子、中島陽典、加藤純平、左右田一平、林美智子 |
52 | 1992年 1月5日 |
母子くんち太鼓 | 山田隆之 | 西村潔 | 小柳ルミ子、目黒祐樹、正司花江、南美江 |
53 | 3月1日 | 清のニセ者さつまあげ | 田上雄 | 小林俊一 | 西部里菜、太平サブロー、太平シロー、西岡徳馬、市毛良枝 |
54 | 4月5日 | 清・ジャングルの密会 | 中村勝行 | 松本明 | 香山美子、桐島かれん、佐川満男、堺正章 |
55 | 5月31日 | 清の桃太郎鬼退治 | 杉村升 | 江上官 | 高橋かおり、衣通真由美、沼田爆、正司歌江、梅宮辰夫 |
56 | 7月5日 | オホーツクに花が咲いた 北海道編 | 山田隆之 | 高井牧人 | 川上麻衣子、松村雄基、水野久美 |
57 | 11月1日 | 清と伊勢と異星人 | 西部清 | 佐藤敏宏 | 佐野量子、おりも政夫、芦屋小雁、清水由貴子 |
58 | 1993年 1月10日 |
清が湖で釣った夢 | 中村勝行 | 江上官 | 布施明、山本陽子、高岡健二、池田貴尉 |
59 | 2月7日 | 清が誘拐されサア大変 | 田上雄 | 高井牧人 | 西村晃、火野正平、相楽晴子、楠田薫、ふとがね金太、ばってん荒川、田畑猛雄 |
60 | 4月11日 | 清の鼻から八女提灯 | 田上雄 | 高井牧人 | 小野寺昭、中丸新将、鳥居紀彦、由利徹、真野響子 |
61 | 5月16日 | 清のお見合い縁結び | 保利吉紀 | 佐藤敏宏 | 畠田理恵、小林千登勢、薬丸裕英、三条泰子、林彰太郎、小田薫、水島涼太、中野英雄、しのざき美知 |
62 | 8月22日 | イルカに乗った清 | 杉本守 | 桜井秀雄 | 杉本彩、井手らっきょ、高田次郎、布川敏和、竹中直人 |
63 | 10月3日 | 逃げろ逃げろ!子連れの清の子守歌 | 山田隆之 | 高井牧人 | 黒木瞳、柳沢慎吾、倉沢淳美、ダニエル・カール、阿藤快、あき竹城、小金沢昇司 |
64 | 1994年 1月9日 |
生き神様になった清 | 林誠人 | 山像信夫 | 吉川十和子、野村昭子、谷村昌彦、ダ・カーポ、鹿内孝、宍戸開 |
65 | 2月20日 | 清と謎の美人絵灯籠 | 田上雄 | 小野田嘉幹 | 小林幸子、赤座美代子、御木本伸介、飯塚雅弓、大石吾朗、真実一路 |
66 | 4月3日 | 1万羽のツルをサギ師に渡すな | 田上雄 | 松本明 | 中村あずさ、阿部寛、柳生博、長内美那子、モト冬樹、原田大二郎、ガッツ石松、二瓶鮫一 |
67 | 7月3日 | 清の焼おにぎり | 綾部伴子 | 桜井秀雄 | 藤岡琢也、河合奈保子、新藤栄作、堀内正美、芦屋小雁、大木晤郎 |
68 | 8月21日 | 清と自転車少年の夢 | 古長直美 | 平松敏男 | 木の実ナナ、佐々木勝彦、反田孝幸、由利徹、鈴鹿景子 |
69 | 10月9日 | 清のデカンショ節 丹波篠山編 | 保利吉紀 | 松本明 | 津川雅彦、坂口良子、あいはら友子、桂文珍、島木譲二、羽野晶紀、西部里菜、坂田利夫、前田五郎、小倉久寛 |
70 | 12月4日 | 海だ魚だ清の大島紬 奄美編 | 中村勝行 | 高井牧人 | 早見優、長谷川明男、田畑猛雄、亀山忍、渡辺裕之 |
71 | 1995年 2月26日 |
清のファインプレー | 中村勝行 | 皆元洋之助 | 森川由加里、原ひさ子、高松しげお、庄司永建、ケーシー高峰、斉藤暁、三ツ矢歌子、美木良介 |
72 | 4月9日 | 少女と清の母恋し 徳島淡路編 | 杉本守 松田寿明 |
中山史郎 | 酒井和歌子、芦屋小雁、伊牟田麻矢、日高澄子、チャンバラトリオ、荒勢永英、石立鉄男、前田吟 |
73 | 5月7日 | 清とサクランボ娘 山形東根 | 杉尾幸正 | 小野田嘉幹 | 沖本富美代、沖本美智代、河原崎長一郎、飯島愛、大林隆介、入江正徳、八名信夫、小野ヤスシ、松原智恵子 |
74 | 7月2日 | オロチに巻かれてサァ大変 | 林誠人 | 岡屋龍一 | 中江有里、秋野太作、なべおさみ、志賀泰伸 |
75 | 10月1日 | 清も参ったわんぱく坊や | 十朱幸代、佐藤侑輝、日向明子、片桐はいり、剣幸、渡辺篤史、早勢美里、三條美紀、立川志の輔 | ||
76 | 11月26日 | 清が行った竜宮城 | 大野武雄 | 中山史郎 | 大塚寧々、ひかる一平、小坂一也、石橋保、岸本康子 |
77 | 1996年 1月7日 |
フグと清と鉄人と 門司宇部 | 田上雄 | 合月勇 | 小松千春、綿引勝彦、東幹久、沢田雅美、浜田ゆう子、橋本じゅん |
78 | 4月7日 | 清の手品はめぐりあい 福島 | 中村勝行 | 岡屋龍一 | 島田陽子、小野武彦、吉田亮、Mr.マリック、宝田明 |
79 | 6月2日 | 清が見た画家の秘密 輪島編 | 野上龍雄 松田寿明 |
江上官 | かとうれいこ、金田賢一、デーブ・スペクター、三ツ矢歌子 |
80 | 7月28日 | 清と三姉妹の宝探し | 林誠人 | 土屋統吾郎 | とよた真帆、阿知波悟美、みやなおこ、山口京子、プリンプリン |
81 | 9月1日 | 清の湯煙り素麺 | 大野武雄 林誠人 |
土屋統吾郎 | 細川ふみえ、前田吟、麻丘めぐみ、芦屋小雁 |
82 | 12月29日 | 清もびっくり!そっくり美人 沖縄編 | 田上雄 | 西村和彦、斉藤慶子、ジェリー藤尾、谷川昭一朗 | |
83 | 1997年 1月2日 |
清オーレ!最後の放浪 | 保利吉紀 松田寿明 |
松本明 | 牧瀬里穂、阿藤快、赤座美代子、松尾嘉代、森繁久彌、五代高之 |
登場人物(塚地武雅版)
- 第1作:2007年9月1日『裸の大将 長野編〜放浪の虫が動き出したので〜』(平均視聴率=18.4%)
- 第2作:2008年5月24日『裸の大将 宮崎編〜宮崎の鬼が笑うので〜』(平均視聴率=11.2%)
- 第3作:2008年10月18日『裸の大将 山梨編〜富士山にニセモノが現われたので〜』(平均視聴率=13.8%)
- 第4作:2009年10月24日『裸の大将 火の国・熊本編〜女心が噴火するので〜』※テレビ熊本開局40周年記念企画
- 山下清:塚地武雅
- 米山ヨメ子:水川あさみ
- 市幡学園の生徒→卒業生。清の世話係を自負、長野の温泉旅館の娘であるが、旅館の忙しさゆえに母親に相手にされない寂しさから、客の財布を奪うなどの万引きを行うことが癖となり、市幡学園へ。清が放浪で警察に保護されるたびに現地へ出向き、清の世話を焼く。風邪で寝込んだ時、清に介抱されたことがきっかけで清に特別な感情を抱くようになり「大きくなったら清さんのお嫁さんになる」と言っており、大団円の後舞台の地を後にした清を追い掛け回すのがお決まりのパターン。第4作には登場しない。
- 園長先生:津川雅彦
- 市幡学園の園長。清の放浪癖に手を焼くものの、大目に見ているところがある。第4作には登場しない。
- 岡本:森本レオ
- 旅回りの大衆演劇に出ていた清を見つけたことをきっかけに、清に付きまとう名古屋の怪しい画商で、清がお巡りさんと共に苦手とする人物。一応園長には清の追跡を報告する役目として動いてはいるが、清に絵を書いてもらうためには手段を選ばない所があり、第1作ではヨメ子の万引き癖を利用するなどして清を唆し、絵を書かせている。しかし、盗まれたり、絵の入った荷物が入れ替わるなどして、絵を現金に替えることには毎回失敗している。第1作では怪しげな面ばかりが強調されていたが、第2作以降はコミカルでどこか憎めない面が強調されるようになり、貼り絵を行う為のアトリエとしてホテルの一室を手配するなど面倒見のある一面も描かれている。清が放浪先で出会った人々に、清が有名画家であることを明かすのが役目のようになっている。
- 樽井(旅館の番頭)→佐々木刑事→鉄道員→山並伸吾(市役所職員):鈴木拓
- 各回ごとに役柄が変わる。主演の塚地とお笑いコンビ「ドランクドラゴン」を組んでいることから、雁之助版における、雁之助の弟で、彼と多くのシリーズで共演していた芦屋小雁のような位置取りであるといえる。
- 田中巡査:生瀬勝久
- いつも清の放浪先で出くわすお巡りさん(たまたま、その地方に転勤したとおもわれる)。清の出で立ちや挙動から、不審者と決め付けて警察に連行するのがお決まりのパターンであるが、お腹を空かせた清に自分のおにぎりをあげたりする親切な一面もある。第2・4作には登場しない。
第1作
- みどり先生:久本雅美
- 留美:川島なお美
- 佐藤(泥棒):温水洋一
- 新橋寿々(旅芸人の娘):美山加恋
- 勝沼:ベンガル
- 谷田:六平直政
- 竹村:猫ひろし
- 清子:鷲尾真知子
- 正男(旅館の客):藤村俊二
- 米山貞子(ヨメ子の母):萬田久子
ほか
第2作
- 大場美津子:大塚寧々
- 矢部健一:澁谷武尊
- 矢部孝介:金子昇
- 知事:東国原英夫(宮崎県知事(当時))
- パン屋のおばさん:柴田理恵
- 鈴木(コソ泥):ウド鈴木(キャイ〜ン)
- 遠山市子:久保田磨希
- 青田(市会議員):きたろう
- 山下富士子(少年時代の清の母):美保純
- 大場きく江:野川由美子
- 矢部伸一郎:梅宮辰夫
ほか
第3作
- 仲田春子:岸本加世子
- 仲田蝶子:山本ひかる
- 佐野隼人:中尾明慶
- 佐野勝己:三浦浩一
- 金山徳蔵(町会議員):村松利史
- ニセ清:木村祐一
- ニセ清のマネージャー:中村有志
- 黒岩虎夫(詐欺師):石橋蓮司
- 仲田吾一:竹中直人
ほか
第4作
- 赤星頑子:市原悦子
- 下城多美:石原さとみ
- 伊津野弘樹:山口翔悟
- 伊津野孝一郎:中尾彬
- 金田金太(詐欺師):柳沢慎吾
- 下城矢菜子:あいはら友子
- 松五郎:火野正平
- 古閑麗子:森脇英理子
- 片岡一座座長:玄海竜ニ
- :渋谷琴乃 ほか
主なゲスト出演者
- 雁之助版
- 五代高之-後期最終回 医師役
- 伊藤蘭
- 芦屋小雁
- 芦屋雁平
- 原田美枝子 - 第1回目のヒロイン
- 山田五十鈴
- 浅野ゆう子
- 荒木由美子
- 山本陽子
- 岸部一徳
- 早見優
- 明石家さんま
- 本木雅弘
- 渡辺裕之
- 西村晃
- 藤岡琢也
- 加賀まりこ
- 大場久美子 - 『やって来ました!裸の大将(17)・清のメルヘン旅芝居』の回に出演。
- 内藤武敏 - 『やって来ました!裸の大将(17)・清のメルヘン旅芝居』の回に出演。
- 森川正太 - 『やって来ました!裸の大将(17)・清のメルヘン旅芝居』の回に出演。
- でんでん - 『やって来ました!裸の大将(17)・清のメルヘン旅芝居』の回に出演。
- 星野知子 - 『尾道坂道春の雪』の回に出演。
- ケーシー高峰 - 『尾道坂道春の雪』の回に出演。
- 津川雅彦 - 雁之助版・前期には医師役、塚地版では園長先生役
- 名古屋章
- 朝丘雪路
- 布川敏和
- 藤田弓子
- 山岡久乃
- 角野卓造
- 竜雷太
- 薬丸裕英
- 日色ともゑ
- 小栗一也
- 柴俊夫
- 藤吉久美子
- 浅田美代子
- 前田吟
- 菅井きん
- 中丸新将
- 藤原紀香
- 織本順吉
- 原日出子
- 速水亮
- 左とん平
- 赤木春恵
- 芳本美代子
- 西岡徳馬
- 竹中直人 - 塚地版にも出演
- 野川由美子
- 蟹江敬三
- 美保純 - 塚地版にも出演
- 大和田獏
- 吉川十和子
- 鹿内孝
- 川上麻衣子
- 松村雄基
- 高橋かおり
- 小林幸子
- 御木本伸介
- 飯塚雅弓
- 真実一路
- 荒井注
- 中江有里
- 中居正広
- 秋野太作
- なべおさみ
- 山口達也
- 井川比佐志
- 綿引勝彦「第78話 フグと清と鉄人と-門司宇部」に出演(1996年1月7日放送)
- 沢田雅美「第78話 フグと清と鉄人と-門司宇部」に出演(1996年1月7日放送)
- 東幹久「第78話 フグと清と鉄人と-門司宇部」に出演(1996年1月7日放送) - 邦彦 役
- かとうれいこ
- デーブ・スペクター
- 細川ふみえ
- 太平サブロー・シロー
- 牧瀬里穂 - 雁之助版・後期での最終回のヒロイン
- 小林亜星 - おたまじゃくしの大将
- 木の実ナナ
- 石川優子
- 大塚寧々 - 雁之助版および塚地版ともヒロイン
- 島田陽子
- 宝田明
- Mr.マリック - 魔術師・魔竜役として登場
- 小野武彦
- 安達美加
- 江口由起
- 夢路いとし・喜味こいし
- 河合奈保子 第67話「清の焼きおにぎり」ヒロイン
- 塚地版
- 軽部真一 - フジテレビアナウンサー・友情出演:毎回違う役
- 佐々木六華 - UMKテレビ宮崎アナウンサー
- 赤間瞳 - UMKテレビ宮崎アナウンサー(出演当時)
- 蟹江一平:松山
- 白木万理:富慈子
- 渋谷天外:駅員
- 潮哲也
- 大河内浩
- 住田隆
- 大島蓉子:おにぎりをくれたおばさん
- 中野英雄:露店屋
- 深沢敦:剣道家
- 螢雪次朗
- 赤星昇一郎
- 酒井敏也
- 遠山俊也
- 近野成美:蝶子の先輩
- 三宅智子:フードファイター・おむすび大食い大会
など
主題歌
小林は番組内の音楽も担当。また、雁之助版の初期では風貌そっくりの「オタマジャクシの大将」として出演している。なお、雁之助版の第1回は主題歌は流れていない。
この曲は後に数名のアーティストがカヴァーしており、塚地版では槇原敬之の歌うバージョンが劇中歌として使われた。
再放送
この作品は現在でも人気が高く、全国各地の放送局で再放送もされている。最近では「ルンペン」が放送禁止用語に当たるとして、この部分を無音にして放送しているところもある。また、前期の最終回を放送せずに後期の放送をしたり、後期のみを放送することもある。なおDVD版およびCSのホームドラマチャンネルではそのまま収録・放送している。
パロディ
このドラマの知名度から、雁之助の演じた清を真似たキャラクターのパロディを様々なタレントが演じていたり、パロディ化したキャラクターが漫画・ゲームなどに登場している。
- 雁之助はん
- 漫才師の太平シロー(太平サブロー・シロー)が、フジテレビ系列のお笑いバラエティ番組『オレたちひょうきん族』の番組内で、『裸の大将』での雁之助と同じ衣装で演じるキャラクター。『雁之助はん』は、セットの影などに潜んでいるところを、明石家さんまに見つけられ、「あら! 雁之助はん、何してはりますのん?」と突っ込みを入れられると、狼狽した様子でせきこみながら「いやっ! えらいとこ見つかってしもた!」(芦屋雁之助が『番頭はんと丁稚どん』でギャグとして使っていたフレーズ。いわゆる「関西のおばちゃん言葉」)と一言残して去っていくという、パロディーキャラクターであった。これがきっかけでサブロー・シローも『裸の大将』に、「山下清のニセモノとそのマネージャー」役として1回出演している。逆に『オレたちひょうきん族』には雁之助本人が『雁之助はん』に『裸の大将』の出で立ち(本物として)で出演している。シローにはそのことを知らせないままいきなり目の前に現れ、「コラー!」と一喝。シローを本当に狼狽させた後、「ありがとうね」とにこやかに声をかけ、握手を交わしている。
- たま・石川
- TBS系列の音楽オーディション番組『三宅裕司のいかすバンド天国』(通称:イカ天)から登場して『さよなら人類』などのヒット曲を世に出した「イカ天バンド」の『たま』でパーカッションを担当した石川浩司は、清を演じた雁之助に類似した扮装(坊主頭にランニングシャツに半ズボン)をトレードマークにしていた。その風貌にちなみ、テレビ番組で「山下清」を正解としたクイズのヒントとして引き合いに出されたり、雑誌の企画でコンビニエンスストアで販売されるおにぎりの食べ比べをすることもあった。
- はだかのたいぞう
- 吉本新喜劇のたいぞうが、クイズバラエティ番組『クイズ!紳助くん』(朝日放送)の番組内において『なにわ突撃隊』のロケで扮装していた。これを機に、『裸の大将放浪記』の山下清は、扮装パロディーのスタンダードの一つになっていった。
- キヨブー
- 任天堂のゲームボーイアドバンスソフト『ワリオランドアドバンス』に、敵キャラクター「キヨブー」が登場する。ランニングシャツを着たブタのような風貌で、スケッチブックに敵キャラクターを描いてそれを実体化させる。
- ガンちゃん
- あさりよしとおの漫画『宇宙家族カールビンソン』に登場。ガンヘッドと山下清がモデルとなっている。
- ヤポンスキー・小林
- スケッチブックを使ったネタを披露するお笑いコンビ『ヤポンスキー』のボケ担当・小林英彦は、ステージ上では清を演じた雁之助に類似した扮装(坊主頭にランニングシャツに半ズボン)をしている。小林はネタに使うイラストを描いており「画伯」とも呼ばれている。
- 芦屋博士
- ゆうきまさみの短編漫画『裸の博士放浪記』の主人公で、ビエンチャンの法則やツムラ理論によるイリュージョン効果、マリックの公理などを駆使する江戸大学の天才科学者。タイトルや主人公の容姿・喋り方などについて本作のパロディとしての様式を持ち、キャラクターをゆうきお得意のマッドサイエンティストに置き換えたもの。
- セイイチ
- 任天堂のゲームソフト『どうぶつの森』に登場するセイウチ。常に腹をすかせており、時折、村にやってきては食べ物を乞う。特に魚が好物で、魚をあげたプレイヤーには珍しい壁紙をプレゼントする。その名前や、風貌(ランニングシャツにリュックサック)、食べ物の代わりに絵を描く、作中「放浪の画家」と呼ばれているなど、多分に『裸の大将放浪記』の山下清を意識したキャラクターである。
- 山下ムサシ
- 漫☆画太郎の漫画『珍遊記2』に登場。見ての通り、山下清をモデルにしている少年チンプのA級漫画家。主人公の山田太郎は彼の作品「パンダパンダ」の熱狂的なファン。
映画版
1981年製作(現代ぷろだくしょん版)
1981年に現代ぷろだくしょんによって映画「裸の大将放浪記~山下清物語~」が制作された。
この作品では制作会社の作風も強く影響し、ドラマのようなメルヘンチックなストーリーではなく、清の生涯を追ったヒューマンタッチな作品となっており、シリーズ定番衣装である山下清の「短パンにランニングシャツ」という場面での登場は一部のみで、学園の制服、半纏、着物、裸にタオル一枚といった服装も登場する。
この年の国際障害者年記念作品として制作されており、清が生まれ育った当時の障害者がおかれた社会的境遇、その中で才能がいかに芽生え、大成していったかを追う作品として仕上がっている。作中、母親は「障害のある子どもたちの親のほとんどは、子どもより先に逝かねばならない苦しみを恐れながら生き、自分が死んだ後の子どもたちの将来を憂いながら死んでいる」と残された障害児(者)たちの親の苦しみを訴え、清は才能と短命ゆえにまだ幸運な存在だったのだ という事など、障害者とその家族に対する理解と支援を強く訴える、メッセージ性の強い社会派作品でもある。
そのため上記テレビドラマとは全く異なる内容からテレビドラマのファンからは評価が分かれるが、一方では様々な関連各機関より協賛および推薦を受けている。
なお映像ソフトはVHS、DVDともに北星を発売元として角川映画が発売協力および販売を行っている。
映画版キャスト
- 山下清:芦屋雁之助、南沢一郎(少年時代)
- 清の母・ふじ:中村玉緒
- 清の弟・辰造:芦屋小雁、森茂紘
- 辰造の妻・礼子:末永晶子
- 辰造の子・浩:中村一途
- 辰造の子・茂:中川晴史
- 式場隆三郎:根上淳
- 式場俊三:草薙幸二郎
- 松岡一衛:椎名泰之
- 久保寺園長:矢野宣
- 園長の娘・美弥子:永井典子、山田有(少女時代)
- 渡辺実:山口崇
- 湯川静香:磯村みどり
- 湯川の娘・光子:牛崎照美
- 湯川の息子・真澄:塩見健治
- 加藤清五郎:牟田悌三
- 加藤の後妻・銀:浅井やよい
- 加藤の息子・義一:井口好一
- 加藤の弟・清十郎:小鯖勇
- 銀の妹・美代:石村和子
- 植田浩太郎:江戸家猫八
- 植田の妻・さと:塩沢とき
- 渡辺:横山あきお
- 春:根岸明美
- 野本:なべおさみ
- 大野先生:沼崎悠
- 校長:古今亭志ん馬
- 酒巻先生:遠山伸子
- 増山巡査:梅津栄
- 矢田喜美雄:小松政夫
- 易者:大泉滉
- 農家のおかみ:内海桂子
- 煙草屋のおばさん:内海好江
- 清水から来た母:夏川かほる
ほか
スタッフ
協賛・後援
- 全日本精神薄弱児(者)育成会
- 日本精神薄弱者愛護協会
- 国際障害者青年日本推進協議会
- 全国特殊教育推進連盟
- 全国社会福祉協議会
受賞・推薦団体
- 東京都知事推奨 健全映画鑑賞会特薦
- 日本映画ペンクラブ 優秀映画鑑賞会 招待作品
- 日本PTA全国協議会
- 全国高等学校視聴覚教育研究協議会
- 東京都教職員組合 映倫青少年映画審議会
- 東京都地域婦人団体連盟 東京都母親大会連絡会
- 中央青少年団体連絡協議会
- 神奈川県児童福祉審議会
1958年東宝製作、小林桂樹主演版
脚注
関連項目
- ピップフジモト - 芦屋が漢方肩こり薬のCMに劇中と同じ山下清で出演していた。
外部リンク
- テレビドラマデータベース(裸の大将)
- 2007年新シリーズ第一弾「裸の大将~放浪の虫が動き出したので~」(フジテレビ内公式サイト)
- 2008年新シリーズ第2弾「裸の大将~宮崎の鬼が笑うので~」(フジテレビ内公式サイト)
- 2008年新シリーズ第3弾「裸の大将~富士山にニセモノが現われたので~」(フジテレビ内公式サイト)
- 2009年新シリーズ第4弾「裸の大将~女心が噴火するので~」(フジテレビ内公式サイト)