市原悦子
テンプレート:Mboxテンプレート:ActorActress 市原 悦子(いちはら えつこ、本名:塩見 悦子、1936年1月24日 - )は、女優、声優。ワンダー・プロ所属。身長160cm、体重53kg。千葉県千葉市出身。千葉市立末広中学校、千葉県立千葉高等学校卒業。夫は舞台演出家の塩見哲。
目次
来歴・人物
高校時代から演劇部で活動。高校卒業後、俳優座養成所へと進む。同期にはジェームス三木、大山のぶ代らがいる。1957年に俳優座に入団、『りこうなお嫁さん』でデビューする。同年に新劇新人推賞を受賞し、1959年に『千鳥』で芸術祭奨励賞を受ける。さらに1963年には新劇演劇賞、1964年にゴールデン・アロー賞新人賞に輝いて、新劇女優として高い評価を受ける。
1971年に俳優座を退団し、1972年に番衆プロを設立する。舞台のみならず、テレビドラマや映画など、多方面で活躍。中でも1975年に始まったテレビアニメ『まんが日本昔ばなし』では、全ての登場人物の声を常田富士男と2人のみで長年演じ続けて親しまれた。2005年からゴールデンタイムで再放送された。
1983年からは『家政婦は見た!』で四半世紀以上も主役を務め、高視聴率を誇る最大の当たり役となった。1990年には『黒い雨』の演技で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、役者としての地位を確立した。さらに『おばさんデカ 桜乙女の事件帖』『弁護士・高見沢響子』などでの2時間ドラマの主演で人気を不動のものにした。
また、その演技力の高さから俳優座が生んだ三大新劇女優の1人と称されている(あとの2人は岩崎加根子と渡辺美佐子)。
2011年、福島第一原発事故に関連して「原発ゼロをめざす7.2緊急行動」(2011年7月2日東京)呼びかけ人を務める[1](他に湯川れい子・根岸季衣など)。
2012年、翌年1月に公開予定の映画『東京家族』をS状結腸腫瘍手術のため、クランクイン前に降板した[2]。代役は吉行和子になった。
2003年4月頃から眼鏡を着用している。
出演作品
テレビドラマ
- 松本清張シリーズ・黒の組曲 第15話「詩人と電話」(1962年) - ふみ子 役
- おはなはん(1966 - 1967年)
- 赤ひげ(1973年) - みき 役
- 勝海舟(1976年) - お登勢 役
- 御宿かわせみ 第22話「鬼女」(1981年)
- 花へんろ(1986年)
- 秀吉(1996年) - 大政所(なか) 役
- ふたりでタンゴを(1999年)
- 風子のラーメン(2003年) - 藤島風子 役
- 顔(1958年)
- 愛と死のかたみ(1962年)
- 鉄道100年 大いなる旅路(1972年)
- 唖侍 鬼一法眼 第21話「母子像無残」(1974年)
- 一年半待て(1976年) - 須村さと子 役
- ニッポン親不孝物語(1985年)
- 木曜ゴールデンドラマ
- 「帰郷」(読売テレビ、1988年) - 中国残留孤児・王慶英(佐藤保子の娘)
- 真実の手記 BC級戦犯 加藤哲太郎「私は貝になりたい」(2007年) - 加藤不二子 役
- 霧の火 樺太・真岡郵便局に散った九人の乙女たち(2008年) - 中村瑞枝(現代)役
- 火曜サスペンス劇場
- 「暮らしの中の殺意」(1984年)
- 「妄執の女」(1984年)
- 「妻の定年・私は狙われている」(1985年)
- 「妻の生き甲斐」(1986年)
- 「下町殺人迷路」(1986年、東京映画新社)
- 「切り裂き魔」(1987年)
- 「妻たちのマネーゲーム」(1987年、NTV映像センター)
- 「逃げる!」(1989年4月、NTV映像センター)
- 「突然、夫に死なれて」(1990年9月、NTV映像センター)
- 「追いかける」(1992年7月、NTV映像センター)
- 「クラスメート」(1993年9月、NTV映像センター)
- 「ラブレター」(1995年) - 直美 役
- 「テレホンママ」(1997年1月、NTV映像センター)
- 「うさぎと亀 〜桜の樹の下で〜」(2003年6月)
- 「うさぎと亀 〜川の流れのように〜」(2004年、アズバーズ)
TBS系
- 虫は死ね(1963年) - 愛子役
- 近鉄金曜劇場 / 目撃者(1964年) - 江口の妻 役
- ザ・ガードマン 第53話「雪崩」(1966年)
- 泣いてたまるか(1967年)
- ポーラテレビ小説「パンとあこがれ」(1969年) - ナレーター
- 人間の歌シリーズ冬の雲(1971年)
- 私は忘れたい(1972 - 1973年)
- 事件狩り(1974年)
- 赤い殺意(1975年)
- 岸壁の母(1977年)
- いごこち満点(1976年)
- 冬の運動会(1977年) - 船久保初枝 役
- わが母は聖母なりき(1980年) - ふみ 役
- 絶唱(1981年)
- はまなすの花が咲いたら(1981年 - 1982年) - 金沢しず
- 外科医 城戸修平(1983年)
- ザ・サスペンス「高2の体験 闇からの殺意 盲導犬ベティの反則」(1982年12月) - 香取正子 役
- 女橋(1983年) - 佐原ちよ 役
- お鏡(1985年) - お鏡 役
- バスガイド愛子シリーズ(1993年-1997年) - 徳丸愛子 役
- 東京卒業(1996年) - 正木萌子 役
- 水曜プレミア「大都会の女たち」(2004年5月) - 園田葉子 役
- 月曜ゴールデン
- 弁護士高見沢響子(1998年 - ) - 高見沢響子 役
- 「市原悦子サスペンス 楽園のライオン」(2007年5月) - 井上たつえ 役
- ホームドクター・神村愛(2012年 - ) - 神村愛 役
- ハンチョウ〜神南署安積班〜 第1話(2009年4月)
- 新参者 第1話(2010年4月)
- 開局10周年記念ドラマ・松本清張特別企画「一年半待て」(2010年12月) - 高森たき子 役 ※日本テレビ版(1976年)にも出演
- 木枯し紋次郎
- 第1シーズン 第13話「見返り峠の落日」(1972年) - お初 役
- 第2シーズン 第16話「和田峠に地獄火を見た」(1973年) - さと 役
- ぶらり信兵衛 道場破り 第4話「かあちゃん頑張れ」(1973年)
- 追跡 第14話「幻の天使」(関西テレビ、1973年)
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風 第36話「お酉様の女」(1975年)
- がしんたれ(1979年)
- 日曜恐怖シリーズ2 第8話「呪いの館」(1979年)
- ザ・ドラマチックナイト / 瑠璃の爪(1987年) - 姉・敦子 役
- 六つの離婚サスペンス(関西テレビ、1992年2月 - 3月) - 案内人 役
- 七つの離婚サスペンス(関西テレビ、1993年1月 - 2月) - 案内人 役
- ドラマ結婚式場 花嫁介添人がゆく(関西テレビ、1994年-1996年)
- 金曜エンタテイメント→金曜プレステージ
- 「おばさんデカ 桜乙女の事件帖」(1994年- 2007年) - 桜乙女
- 「やがて来る日のために」(2005年) ‐ 花山美代
- 「いじわるばあさん」(2009年‐)- 伊知割イシ
- 土曜プレミアム
- 「裸の大将 火の国・熊本篇〜女心が噴火するので〜」(2009年)- 赤星頑子
- お気に召すまま(1962年)第6話「新婚旅行」
- 氷点(1966年) - 藤尾辰子
- お待ちどおさま(1971年)
- 非情のライセンス
- 第1シリーズ 第9話「兇悪の道」(1973年)
- 第1シリーズ 第27話「兇悪な愛の終り」(1973年) - 岡村千恵 役
- 第2シリーズ 第2話「兇悪の傷痕」(1974年) - 石川伸子 役
- 第2シリーズ 第67話「兇悪のプライバシー」(1976年) - 富山啓子 役
- 必殺シリーズ(ABCテレビ)
- 必殺仕置屋稼業 第25話「一筆啓上不倫が見えた」(1975年) - 志乃 役
- 必殺仕業人 第15話「あんたこの連れ合いどう思う」(1976年) - おふく 役
- 翔べ! 必殺うらごろし(1978年 - 1979年) - おばさん 役
- 必殺仕事人2012(2012年) - ナレーション
- 必殺仕事人2013(2013年) - ナレーション
- 達磨大助事件帳 第4話「待っていた女」(1977年) - おふさ 役
- 若さま侍捕物帳(1978年)
- 吉宗評判記 暴れん坊将軍 第66話「だるまが笑った上州路」(1978年) - おくめ
- 東京メグレ警視シリーズ(ABCテレビ、1978年)
- 特命刑事ザ・コップ(ABCテレビ、1985年) - ナレーション
- 月曜ワイド劇場「酔いどれカラオケ女医者」
- 傑作時代劇「かあちゃん 男女六人、一軒長屋の肝っ玉母賛歌」(東映、1987年7月9日)
- 外科病棟女医の事件ファイル(1991年) - 大門潔 役
- 長崎ぶらぶら節(2001年)- 愛八 役
- 点と線(2007年) - 桑山ハツ 役
- 新・京都迷宮案内(2008年)- 糸川春子 役
- 告発〜国選弁護人(2011年)- 石川松子 役
- 刑事110キロ(2013年)- 三宅悠里子 役
- 松本清張 黒い福音〜国際線スチュワーデス殺人事件〜(2014年)- 関田ハナ 役
- 宮本武蔵(2014年3月15日・16日、テレビ朝日) - ナレーション
- 土曜ワイド劇場
- 「時間よ、とまれ」(1977年)
- 「戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件」(1979年)
- 「松本清張の熱い空気」(1983年)- 河野信子 役
- 「家政婦は見た!」(1984年 - 2008年)- 石崎秋子 役
- 黄落(1997年)
- 赤い月(2004年)- 森田美咲 役
- 水曜女と愛とミステリー→水曜ミステリー9
- 「犯罪交渉人ゆり子」→「新・犯罪交渉人百合子」(2001年 - 2004年・2013年)
映画
- 女殺油地獄(1957年) ‐ お梅(女中) 役
- 雪国(1957年) - 勘平(芸者) 役
- 珍品堂主人(1960年)- 明子 役
- 五瓣の椿(1964年) - おつる 役
- 霧の旗(1965年) - 信子 役
- 悪名桜(1966年) - 菊枝 役
- 他人の顔(1966年) - ヨーヨーの娘 役
- 燃えつきた地図(1968年) - 女(依頼人) 役
- サイボーグ009 怪獣戦争(1968年) - ヘレナ 役
- 太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年) - ヒルダ 役
- 風林火山(1969年)
- ちびっ子レミと名犬カピ(1970年) - バルブラン 役
- 黒の斜面(1971年) - 川上妙子 役
- 喜劇 女売出します(1972年)- 竜子 役
- あゝ声なき友(1972年) ‐ 町よしの
- 遺書 白い少女(1975年) - 中原美加 役
- 青春の殺人者(1976年) - 斉木順の母 役
- 金閣寺(1976年) - 溝口の母 役
- 八つ墓村(1977年) - 多治見小竹 役
- 日本の首領(1977年) - 辰巳キヨ 役
- はだしのゲン(1977年) - 林キヨ 役
- 幸福(1981年) - 車崎るい 役
- 序の舞(1984年) - ナレーション
- ごんぎつね(1985年) - 母ぎつね 役(声の出演)
- 高瀬舟(1988年) - ナレーション
- 黒い雨(1989年) - 閑間シゲ子 役
- 一杯のかけそば(1992年) - ナレーション
- うなぎ(1997年) - 服部フミエ 役
- 蕨野行(2003年) - レン 役
- あらしのよるに(2005年) - メイのおばあちゃん 役
- バルトの楽園(2006年) - すゑ 役
- 筆子・その愛 -天使のピアノ-(2006年) - ナレーション
舞台
- ゴダイゴ・ライブ(2007) - 女王 役
テレビアニメ
吹き替え
- 小鹿物語(ジェーン・ワイマン、NHK)
- 道(ジュリエッタ・マシーナ、NHK)
ラジオ
- 吼えろ!(1962年、朝日放送) - 場内アナウンス 役
- 明日への伝言板(北九州市人権啓発センター、2005年 - 2007年、月曜日担当)
- 大沢悠里のゆうゆうワイド「市原悦子 暮らし百景」(2014年 - 、月曜日)
バラエティ
- 女ひとり旅(テレビ朝日)
- おもいッきりイイ!!テレビ(日本テレビ)
- 遠くへ行きたい(読売テレビ)
- 市原悦子・佐井村を行く ~仁愛の医師 三上剛太郎を訪ねて~(旅チャンネル)
ナレーション
- ドラマ30 風たちの遺言(CBC)
- SMAP×SMAP(フジテレビ)
- 世界ふれあい街歩き(NHK)
- 課外授業 ようこそ先輩(NHK)
- うたもよう~こころの叙情歌(BS日テレ)
- はなまるマーケット(TBS)
- おやすみ日本 眠いいね!「日本眠いい昔ばなし」(NHK)
- おやすみ日本ぷち(NHK)
CM
- 日本蒸留酒組合(ホワイトリカー、1968年)
- 岩谷産業(マルヰプロパン、1978年)ナレーター
- オリエンタルカレー(生乃カレー)
- 味の素(ハイミー、1980年)
- 小林製薬(アンメルツーヨコヨコ・アンメルシン、1981年 - 1997年)
- 公共広告機構(現:ACジャパン)(1982年 - 1986年、日本昔ばなしとのコラボ)
- 旭松食品(1983年)
- KFCケンタッキーフライドチキン(1985年)
- 東京電力(1986年)
- 白元(パラゾール、1989年)
- メタボリックダイエットセンター(減肥杜仲茶)
- ダイドードリンコ(燕龍茶、1998年)
- トヨタ・デュエット(1998年 - 2002年)
- BRO (2002年)ナレーション
- 森永製菓(ハイチュウ)
- ヤマダイ(手緒里うどん、2005年 - )ナレーション
- サントリー(百年茶、2007年 )
- 東京御廊(2011年)
- イオン(「トップバリュ」「レディミール」2012年 - ) ナレーション
- 花王「暮らし百景」(新聞連載、2014年にラジオ番組化)
ディスコグラフィ
- ねねしな灯台(TBS系テレビ愛の劇場『わが母は聖母なりき』主題歌)
- 母さんは青い空(『お待ちどおさま』主題歌)
- きっと倖せ(『家政婦は見た!』より)
- 見返り美人(『家政婦は見た!』より)
脚注
- ↑ 「原発ゼロをめざす7.2緊急行動」
- ↑ 市原悦子が腸腫瘍手術のため緊急降板 芸能ニュースラウンジ 2012年2月4日