ゴールデンタイム
ゴールデンタイムは、1日のうち19 - 22時の3時間[1]放送業界で視聴率が高くなりやすい時間帯の和製英語である。
概要
プライムタイムも参照のこと。
かつてこの時間帯は、職場や学校からの帰宅後で在宅率が高いために視聴率が高く、各局の花形番組が並んでいたため、その局の活力を表す指標として重要視されてきた(ただし、ローカル枠・ローカルセールス枠が当てられていることがある)。
1980年代以前は、大人対象でも基本的にファミリー向けの番組や純然たる子供向けの番組が多かったのだが、予算のかかる実写ドラマ(特撮ものなど)は1980年代までにほぼ撤退し、残されたアニメ番組も、2009年春以降、主要地上波局ではテレビ朝日『ドラえもん』、『クレヨンしんちゃん』と、テレビ東京の木曜日の19時台に各2作品(「ポケットモンスターシリーズ」と「NARUTOシリーズ」)が放送されている以外は特別番組をのぞくとなく、上記のように帰宅の遅い若年層や児童層、20歳代から50歳代の男性に合わせるかのように週末夕方・午前中に放送されるアニメや深夜アニメが増加した。またこれらのアニメ番組も視聴率は軒並み5%前後となっており、2010年10月から土曜早朝に移動した『爆丸バトルブローラーズ』に至っては19時台の放送にもかかわらず、最低視聴率0.9%(2010年6月29日放送)と深夜アニメにすら届かない低視聴率であり、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』も2011年度以降は10 - 11%であり、前年度の8 - 9%よりはやや持ち直しているものの低迷が続いている状況にある(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)。これも一つの時代の変化と考えることができる。
1980年代以降、この時間帯の番組は番組ジャンルにかかわらずスポーツ中継や特番の影響によりレギュラー放送の休止が年々増える傾向にあり、2000年代後半以降ではレギュラー放送が1年30回程度になっていることも多い。一方、テレビ東京系列(火曜日・土曜日のプロ野球中継などのローカル差し替え可能な枠を除く)ではこのような休止が少なく、1年に50回近く放送しているものもある。
同類語にプライムタイム(日本では19 - 23時)や全日(6 - 24時)、ノンプライム(全日からプライムタイムを除く)がある。
日本におけるゴールデンタイムの視聴率首位局(年間)
関東地区
- 1963年〜1981年 - TBS
- 1982年〜1993年 - フジテレビ(CX)
- 1994年 - 日本テレビ・フジテレビ ※同率首位
- 1995年〜2003年 - 日本テレビ(NTV)
- 2004年〜2010年 - フジテレビ
- 2011年〜2012年 - 日本テレビ
- 2013年 - テレビ朝日(EX)
関西地区
- 1985年〜1995年 - 関西テレビ(KTV)
- 1996年〜2003年 - 読売テレビ(ytv)
- 2004年〜2010年 - 関西テレビ
- 2011年 - 関西テレビ・読売テレビ ※同率首位
- 2012年〜 - ABCテレビ(ABC)