仮面ライダークウガ

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平成仮面ライダーシリーズ
第1作 仮面ライダークウガ 2000年1月
- 2001年1月
第2作 仮面ライダーアギト 2001年1月
- 2002年1月
第3作 仮面ライダー龍騎 2002年2月
- 2003年1月

テンプレート:基礎情報 テレビ番組仮面ライダークウガ』(かめんライダークウガ)は、2000年平成12年)1月30日から2001年(平成13年)1月21日までテレビ朝日系で毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に放映された特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称である。

キャッチコピーは「A New Hero. A New Legend.」。

概要

TVシリーズでは『仮面ライダーBLACK RX』から10年ぶり、TVシリーズ以外では『仮面ライダーJ』から6年ぶりとなる『仮面ライダー』作品、「平成仮面ライダーシリーズ」第1作目。

「クウガ」(漢字表記では「空我」)の名は「漢字で書ける名前」という提案を受けて、石森プロ社長の小野寺章によりクワガタの語感から命名されたテンプレート:Sfn

以前のシリーズ作品では基本的に世界観の関連があったが、本作品は別の世界観として設定された。一方で、従来の仮面ライダーシリーズのオマージュが台詞や設定の随所に盛り込まれている[注 1]

従来のシリーズ作品との大きな違いには、「改造人間」、「地球の支配を目的とする悪の軍団」、「戦闘員」などの設定がなくなったこと、劇中で「仮面ライダー」という名称が用いられないことがある。医療技術の進歩によって臓器移植手術などが多く行われるようになったことが考慮され、「改造人間」という表現には抵抗があり、東映も「改造人間による影を持った主人公にしたくない」ということで新設定となった。

また本作品は、従来の特撮ヒーロー番組にはなかった新たな試みが随所に見られる。身近な恐怖を演出するための現実感と、特撮ヒーロー番組にありがちだった矛盾点を解消させるための整合性を重視し、「グロンギ族は独自の言語文化を持つ」、「クウガと警察が協力する」、「技名を叫ばない」などの設定が生まれた。作劇においては、従来ではスポットの当たりにくかった「回を追うごとの周囲の人々の変化」や「社会におけるヒーローと悪の存在の認知の過程」が描かれるなど、ヒーロードラマの視点だけではなく、一般ドラマの視点も重視している。このため、1話30分以内では1エピソードを満足に描き切れないということで、基本的に前後編の「2話で1エピソード」というスタイルを取っている。このスタイルは以降の作品にも引き継がれた。

商業面では変身ベルトなどの人気で好成績を記録したが、ドラマパート重視の作劇により、結果的に戦闘シーンが極めて短いエピソードが生じたり、10月に発売されていたクウガの最終形態が、翌年1月の最終回直前まで本編に登場しない(出番も僅かだった)などの展開が行われたほか、逆にスポンサーの玩具会社の担当者も知らなかった新形態が登場し、急遽その商品が開発・発売されるなど、販促番組としても異例づくめとなった。また最終回では、AパートとBパートの間にCMを挟まずEDまで放送し、変身後の主役ヒーローの登場や戦闘パートがない内容で、主人公である五代雄介の出番もわずかであった。

本作品以降、クロスプログラム(放送開始直前に挿入される映像)が頻繁に変更されるようになった。また、提供テロップのナレーションは出演者が交代で担当している。従来のシリーズとは異なり、ナレーションは次回予告と総集編のみに留まった。

企画の経緯

仮面ライダーのテレビシリーズ再開は1996年ごろから企画が進められており、当初は当時「ウルトラシリーズ」を放映していた毎日放送制作、TBS系土曜6時台での放送を目指していた時期もあったテンプレート:Sfn。初期タイトルは『仮面ライダーXV(クロスブイ)』でありテンプレート:Sfn、ここで提示された複数の仮面ライダーを登場させる案が、人数を1人に集約することでフォームチェンジという発想につながっているテンプレート:Sfn。また別の企画タイトルの一つに『仮面ライダーガイア』があり、『ウルトラマンガイア』と競合したと言われているテンプレート:Sfnテンプレート:Refnest

毎日放送が「ウルトラマンのほうを選ぶ」と断ったため[1]TBS系での放送は実現に至らず、東映の特撮番組『燃えろ!!ロボコン』を放映中という縁で制作局をテレビ朝日に変更することとなったテンプレート:Sfn[注 2]。しかしテレビシリーズが中断して久しい『仮面ライダー』は、当時の感覚からするとすでに古びたブランドであり、テレビ朝日も「ネタがないから」と渋々引き受けた風だった[1]

追い風となったのは『せがた三四郎』である。初代仮面ライダーを演じた藤岡弘、が演じる同キャラクターは仮面ライダーの人気を盛り上げた[2]鈴木武幸によると、こうした盛り上がりが本作品の誕生につながったとのことである[3]。またプロデューサーの髙寺成紀は、プライズゲームで仮面ライダーシリーズの景品が売上を伸ばしていたこともきっかけになったと証言している。当時は漠然と「好反応」とだけ認識されていたが、これはゲームセンターに来る年齢層がライダーに興味を示すようになった表れであり、旧作の視聴者が父親になって「親子2世代」ファンを形成する端緒であったテンプレート:Sfn

髙寺成紀の企画案『仮面ライダーガーディアン』はヒーロー色の強い明快な作風で、『クウガ』の主人公・五代雄介のキャラクター設定にその名残があるテンプレート:Sfn。この時点での髙寺は、関係各社の期待を裏切らないように従来のヒーロー番組の路線に沿ったものを構想していたテンプレート:Sfn。その後、石森プロが提出した企画案『仮面ライダーオーティス』がテンプレート:Sfnホラー色や悲劇性の強いものだったために方向性の再検討を求められ、髙寺は抜本的な見直しを決意したテンプレート:Sfn。なお他の仮題には、漢字での表記が提案された後の「王者」という案も存在したテンプレート:Sfn

まったく新しい仮面ライダーを作ろうとする髙寺の意気込みは強かったが、初期案のファンタジックで型破りな主人公像を実現するには『インディ・ジョーンズ』並の予算が必要だとかテンプレート:Sfn、「地球人と宇宙人とのハーフ」という設定はライダーのイメージから離れすぎているという指摘を受けて、従来のライダーに新味を加えていく方法を模索することになったテンプレート:Sfn

髙寺が考えた「仮面ライダーらしさ」とは、ライダーという異形のヒーローの隣に滝和也や立花藤兵衛のような生身の人物が並び立つ「男と男」の構図だった。これは五代雄介と一条薫のバディという形で実際の作品に活かされている。一方、旧作の基本設定だった「改造人間」という要素は、必須のものではないと見なされて排除されたテンプレート:Sfn

制作

このころの仮面ライダーというブランドには「2世代ヒーロー」以外に売り込む要素がなかったので、親世代を意識した旧作との差別化が図られているテンプレート:Sfn

制作には従来の作品以上に期間を設け、極力ご都合主義や設定破綻を避けるため、主に脚本作りに時間をかけていた。特に本作品では、東映作品としては珍しい文芸部が設置され、ストーリーや設定の統一がなされているテンプレート:Sfn。こうした手法に関して髙寺成紀は、ドキュメンタリー風のドラマ『ER緊急救命室』から受けた衝撃の大きさについて語っているテンプレート:Sfn

全編がHDTV (HD1080/60i) で撮影されており、当時としては異例の16:9の画面比率で放映された。ただし、当時は撮影のみがハイビジョンで行われ、ポストプロダクション完パケ・本放送はSDTVで行われた。そして従来のアフレコ形式より同録形式に改められ、ビデオ撮影に対応した技術会社やクルーが参加することになった。しかし、長年フィルム+アフレコ撮影で制作を続けてきた現場スタッフはビデオ+同録での撮影方法に慣れていないことから、現場の進行が滞り、撮影開始一週間でカメラクルーからスケジュール通りに予定カット数を撮れないという苦情が発生した[4]。すぐに東映上層部で元のアフレコ撮影に戻そうという会議まで行われたが、それを耳にした録音部のスタッフが撮影技師のいのくままさおに頭を下げて尽力することを訴え出たことで、スタッフ一丸となって同録が継続されるに至ったテンプレート:Sfn

第2話の教会炎上シーンには莫大な予算がかかり、本作品の予算を逼迫させたとも伝えられているが、これについて後年高寺は「こっちで勝手に盛り上がって。絶対に予算の許可は下りないと思ったんですね。でも制作担当は簡単に許可してくれた。多分『初めてパイロットを撮る石田秀範監督を男にしよう!』と思ってくれたんだと思う」と語っている[5]。ただし、教会炎上については過剰に言われている部分もあり、後年高寺は「教会よりも遺跡のシーンのほうが予算がかかっている」と述べている[6]テンプレート:Sfn。九郎ヶ岳遺跡のオープンセットは映画並みのスケールでテンプレート:Sfn、スタッフが洞窟に入るための橋を架ける必要があったほか、映像にまったく映らない玄室への通路までわざわざ作られていたテンプレート:Sfn

一方でリアリティ重視の路線を進んだ結果、設定や描写に生々しい、あるいは過激な表現が盛り込まれているという意見もあり、純粋な子供向けのヒーロー番組を望む親を中心に放送局へクレームが多く寄せられるなど、物議を醸したテンプレート:Sfn。スポンサーからも「仮面ライダー」と呼称しないことや人間に近いグロンギのデザインなどにクレームがつき、東映内部からも2クール目から作風を変える指示も出されたが、制作指揮を執っていた東映プロデューサー髙寺成紀は決して譲らず、テレビ朝日プロデューサーの清水祐美や急遽協力することとなった脚本の井上敏樹の尽力もあり、一貫した制作体制が維持されたテンプレート:Sfn

結末の一つとして、主人公である雄介がダグバとの激闘で死ぬという結末も考えられていたという。これは「人々を守るためとはいえ、彼も暴力を振るったのだから、その責任も取らせるべきではないか?」という考えからだが、髙寺をはじめスタッフは「これからの厳しい時代を生きる子供たちに夢を与える番組で、その結末は残酷すぎるのではないか?」という結論に至り、雄介がみんなの前からしばらく旅立つという結末になったという[7]テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn

劇中のシーンが変わるごとに劇中の時間と場所を表示する形式になっている。劇中の描写と時間の経過は整合性を取るために綿密に計算されているが、バスや電車が登場するエピソードでは、劇中の時間を現実の時刻表に合わせるための調整が必要になるなど、苦労も多かったというテンプレート:Sfn

オートバイスタント

本作品ではオートバイスタントにトライアル元全日本チャンピオンの成田匠が参加。旧シリーズでは室町レーシングやスリーチェイスなどのカースタントチームが参加していたが、「本物のオートバイ競技のアクションを取り入れたらどうか」とのスタッフの意向で成田に打診された。トライアルのアクションを取り入れる動きは『仮面ライダーストロンガー』の時にも試みられたが、事故で断念されており、25年ぶりの試みとなった。

車種の選定も成田によって行われ、初のスペイン車によるライダーマシンが完成したテンプレート:Sfn(車種の詳細は後述)。成田の初登場となる第4話では様々な段差や障害物を越えて縦横無尽に駆け回る姿が描かれ、従来のアクションとは違うことが強調された。その後もウィリーによる「前輪パンチ」やジャックナイフによる「後輪キック」など、トライアル技の応用によるダイナミックなアクションが展開された。また、第31 - 33話で、成田匠の弟の成田亮がバイクを操る怪人ゴ・バダー・バを演じた。バダーのマシンであるバギブソンはトライチェイサーと同じパンペーラを使用したテンプレート:Sfn。2人のプロ選手による湘南海岸での戦いは多くのトライアル技術が披露され、従来描かれていた、土煙を上げて交錯するうちに敵が倒れていくオートバイ戦とは全く違った画面ができ上がった。

作風

『クウガ』はヒーローと怪人の戦いを描いた番組であるが、同時に「怪人出現という事件の起きた時代を捉えたドキュメンタリー」の様相も帯びている。怪人への恐怖が社会に蔓延する中で「こんな時代に子供を産んでいいのか」という不安を抱く保育士、仕事に追われて息子の授業参観に行けず涙する研究者、テレビ批判を口にする教師など、ヒーロードラマという枠の内では解決しきれない問題を視聴者に投げかけているテンプレート:Sfn。30分番組の中で実社会を描くことには限界があるため、こうした個人の描写に社会の反応を集約させているテンプレート:Sfn

警察の描写

『クウガ』は刑事ドラマとしての側面が強い。これは『機動警察パトレイバー』から『平成ガメラ』『平成ウルトラマン』、さらに『踊る大捜査線』を経て発展してきた、官僚機構としての警察を描く手法を取り入れたものであるテンプレート:Sfn

特撮作品にありがちな、超技術を保有しているにもかかわらずやられ役を演じる防衛組織とは異なり、『クウガ』での警察は、連携する医師や研究者なども含めて超能力を持たない普通の大人であり、勇気と責任感で超常現象に立ち向かうテンプレート:Sfn

警察組織の描写のリアリティを追求するため、脚本の荒川稔久は「もし本当に怪人が出たら、どの部署が対応するのか」と埼玉県警察に問い合わせた。回答によれば「殺人課は人間の起こした犯罪事件を取り締まるものなので違う。出動するのはおそらく警備部の野生動物を管轄するところだろう」とのことであり、一条薫は長野県警警備部所属と設定されたテンプレート:Sfn

ほかにも通信の場面で当初使われていた「本部より」を「本部から」に改めたりテンプレート:Sfn、パトカーの出入りに使う扉の方向を決めるなどテンプレート:Sfn、細かな事象でも現実の警察を意識している。ただしすべてを現実に合わせているわけではない。たとえば「本部長」という呼称は実在しないが、対策本部の統率者と理解しやすいため劇中で使われているテンプレート:Sfn

自衛隊の出動にまで至ると、パニック物という別ジャンルの作品になってしまうため、劇中での事件対処はあくまで警察の域に留まっているテンプレート:Sfn

悪と正義

後に続く平成仮面ライダーシリーズに比べると、『クウガ』は勧善懲悪的と言われるテンプレート:Sfn。劇中に出てくる悪い存在はグロンギ怪人だけで、人間はみないい人として描かれているテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn

悪と言ってもグロンギは、旧作のショッカーのようなピラミッド型の敵組織ではない。これは当時まだ1995年までにオウム真理教が引き起こした一連の事件の記憶が鮮明であり、連想させかねないようなモチーフを使えなかったことが一因である[8]。また、もともと怪獣好きとして知られる髙寺成紀が、怪獣映画の人間サイズ版を志向したのだろうと切通理作は推測しているテンプレート:Sfn。普段の外見は人間と変わらない存在でありながら、まったく理解できない理由で殺人を繰り返すグロンギは、「怪物ではなく人間、もしかしたら隣人こそが恐ろしい」という現実の社会の恐怖を子供向けに翻訳したものであると虚淵玄は解釈しているテンプレート:Sfn

第35話は、少年を次々と惨殺していく少年怪人に激怒した主人公が、凄まじい暴力を振るってとどめを刺す内容だった。白倉伸一郎は、凶悪化する少年犯罪への対策が叫ばれ、加害少年を保護する少年法の改正案が国会に提出されたまさにその時期にこうした話が作られたところに「殺人者は少年であっても厳罰に処する」というメッセージを読み取っているテンプレート:Sfn。同話では殺害事件と対比する形で保育園での子供同士のケンカが描かれており、そこでの主人公は「人間だから分かり合えるよ」と諭している。これを見た國分功一郎は「懲悪の側に強く同一化した大人の作為というものを感じざるを得ませんでした」と語り、白倉に賛同しているテンプレート:Sfn

それに対し切通理作は、グロンギを同じ人間の中の異分子と捉える見方に異論を唱えている。切通は『クトゥルフ神話』が世代を超えて書き継がれるように、闇の恐怖や未知の怪物への畏敬を失うまいとする流れがあり、その怪人版がグロンギだったと解釈している。しかし、その後の平成ライダーでは人間同士の争いへとテーマが変遷したため、未知なる存在と人間の戦いを描いた『クウガ』の感覚がわかりづらくなったのだろうとも述べているテンプレート:Sfn

ヒーローが担う正義について、『クウガ』は管理秩序社会を志向していると白倉伸一郎は指摘している。第25・26話は、小学6年生の少年が夏休みに栃木からひとりで東京に出て、心配した担任教師から連絡を受けた主人公が少年を説得して帰らせるという筋書きだった。白倉はこれを「子供が規定された生活圏から逸脱するのは、ヒーローに出動が要請されるほどの大事なのだ」という感覚の発露としているテンプレート:Sfn。また宇野常寛は「正義が虚構となった時代だからこそ、あえて正義を語るのだ」という物語回帰性を指摘し、暴力の持つ欺瞞を「あえて」引き受け、さらに少年少女を教導する役も負う、市民道徳の体現者として主人公を見ているテンプレート:Sfn

この件についても切通理作は別解釈を提示しており、教師から相談された主人公が、ヒーローではなくひとりの人間として少年に接し、問題を解決しようとする姿を描いたのだと捉えているテンプレート:Sfn。また海老原豊は、後半になって敵が強くなるほど逆に戦闘描写が減少する傾向に注目し、暴力制止のために暴力を振るうという正義の矛盾に解を示さないまま、その矛盾を引き受けた主人公を画面からフェイドアウトさせることで、むしろ正義の困難性というメタメッセージを発信しているとするテンプレート:Sfn

いずれにせよ、子供たちに正しい大人の生き方を示そうとする髙寺と、価値観の一元化こそが諸悪の根源とする白倉では、正義の考え方がまったく相容れないのは明白であるテンプレート:Sfn。しかしこの2大プロデューサーの相克が、後に続く平成仮面ライダー作品を進化させていく原動力となったと井上伸一郎は述べているテンプレート:Sfn

玩具

仮面ライダー玩具の定番である変身ベルトソニックウェーブDX変身ベルトの商品名で発売された。ひとつの商品で長く遊んでもらうためと、劇中のアークルが唯一無二の存在だったことから『仮面ライダーBLACK RX』のようにフォーム毎でベルトを変えるのは止め、多色発光によってフォームチェンジを表現している。しかしまだ多色LEDが普及していなかったため、赤色以外はムギ球で光らせているテンプレート:Sfn。ステレオ音声が一般的になったテレビ事情に合わせて、ベルトにもスピーカーを2個搭載。開発陣はアクション監督の金田治、スーツアクターの富永研司とともにスイッチを押すところまで含めた変身ポーズを考案し、以後のシリーズでポーズと玩具ギミックが連動する流れを作るテンプレート:Sfn

ドラゴンロッド等の武器玩具もそれなりに売れたが、キックが決め技の仮面ライダーらしさを意識して合体武器路線を避け、強化パーツ「ライジングパワーセット」を発売テンプレート:Sfn。以後の年末商戦における仕掛けの基本となったテンプレート:Sfn

パーツを換装することでフォームチェンジを再現できるフィギュア「装着変身」シリーズも好評だったが、劇中での出番が多くないグロンギ怪人のソフビ人形まで売れたことはバンダイの想定外であり、商品化においては露出時間の長さではなくキャラクター性の強さが重要だという認識を促したテンプレート:Sfn

最終回のバンダイ玩具CMでは、ファンに向けて「五代雄介と一条刑事をいつまでも忘れないでね」という特別メッセージが表示されたテンプレート:Sfn

評価

放送開始当初、視聴率は前作『燃えろ!!ロボコン』から低下しており「やはり仮面ライダーは過去のものか」と思われていたがテンプレート:Sfn、2クール目から脚本に参加した井上敏樹は、視聴率は悪くなくファンもついていたと述べているテンプレート:Sfn

支持者の年齢層は、前半は30代の男女が圧倒的に多く、後半に行くにしたがって高校生くらいの10代男子が増えていった。また、インターネットが普及中だった時代において開設された公式ホームページに対する反響は大きく、最終回放映日のヒット数は27万に達したテンプレート:Sfn

もともと『クウガ』は大人の視点を意識して作られているが、これは「父と子の2世代が一緒に視聴する」という意味である。しかし実際にはイケメン俳優目当ての母親層や、五代×一条の関係に着目する腐女子ファンまで流入したテンプレート:Sfn

放映終了から2年後の2002年には、第33回『星雲賞』映画演劇部門・メディア部門を受賞した。特撮作品が同賞を受賞するのは『ウルトラマンティガ』に次いで2作目であり、仮面ライダーシリーズでは初の快挙となった。

あらすじ

西暦2000年。長野山中の九郎ヶ岳において謎の遺跡が発掘されようとしていた。しかし、遺跡の中に置かれた棺の蓋を開けた時、目覚めた謎の存在によって夏目幸吉教授らの調査団は全滅させられてしまう。遺跡を調査していた長野県警刑事・一条薫の前に、無断で遺跡に入ろうとする若い男が現れる。問いただす一条に、その男は冒険家・五代雄介と名乗った。証拠品であるベルト状の遺物から雄介は戦士のイメージを感じ取る。

警察署に現れる異形の怪物。五代雄介は咄嗟の判断でベルトを装着する。そして、五代雄介の体は白い装甲に覆われていき、戦士クウガになってしまう。苦戦の末に謎の怪物を倒し、戦士クウガは名を告げずに去っていく。これでこの事件は解決し、人々は謎の生物を「未確認生命体」と呼んだ。だがこの騒動は、やがて起こる“未確認生命体事件”の序章に過ぎなかった。

登場人物

主な登場人物

五代 雄介(ごだい ゆうすけ) / 仮面ライダークウガ
本作品の主人公。24歳→25歳。1975年3月18日生まれ、O型。世界を旅する冒険家。笑顔とサムズアップがトレードマーク。未確認生物と遭遇した際、遺跡で発見されたベルトを何かに導かれるように装着したことで、クウガへの変身能力を持つようになる。初対面の人には「夢を追う男・○○○○(その時点で持っている技の数)の技を持つ男」と書かれた自作の名刺を手渡す。また、「大丈夫!」の言葉とサムズアップが癖(決めポーズ)となっている。両親を亡くしており、現在は喫茶店ポレポレに居候している。一見すると飄々とした能天気な性格で、桜子のいる研究室を訪れるためにビルクライミングで学舎の壁を登るなど、変わり者のところもあるが、実際は強い意志と深い優しさを内に秘めている。
父は戦場カメラマンで、外国で死亡している。父の訃報に接した時、恩師である神崎の言葉に感銘を受け、「2000年までに2000の技を持つ」と約束。1番目の技は笑顔。クウガへの変身が2000番目の技になった。リントの「戦士クウガ」を示す文字が気に入ったのか、自分のシャツやバイクなどにマークをプリントしたり、マークを入れたベルトのバックルを自作したりした。
たとえ人を守るためとはいえ、拳を振るうことを「いい気持ちはしない」と嫌う。そしてその想いは劇中たびたび描かれ、最後の戦いでその最たるものが見られる。ダグバを倒した後、再び海外へ冒険に出た。
一条 薫(いちじょう かおる)
25歳→26歳。1974年4月18日生まれ、AB型。名古屋市出身。長野県警警備課に所属する刑事で、クウガの正体を知る人物の一人。ラ・バルバ・デとは初期から因縁があった。長野県九郎ヶ岳の遺跡発掘現場で起きた事件を追ううちに未確認生命体に遭遇し、広域指定された同種の事件を集中的に扱う未確認生命体合同捜査本部(警視庁に設置)に派遣される。階級は警部補。射撃の名手でもあり、高性能ライフルやコルト・パイソンなどを使いこなす。雄介とは対照的に堅い性格で、民間人である雄介を戦いに巻き込むまいとしていたが、独断でトライチェイサーを渡すなど、戦いを通じて強い友情で結ばれる。めったに笑わない性格で、たまに笑みをこぼすと周りから驚かれる。警視庁に派遣後、周囲からは何故か彼女が出来たと思われているが独り身。
父親も警察官で、自分の誕生日に水害から市民を救って殉職している。そのため、誕生日のプレゼントは受け取らないことにしている。母親は看護師で、名古屋市内の病院で婦長を務めている(母相手に名古屋弁で喋るシーンもある)。
雄介と同じく責任感が非常に強く、未確認生命体との戦いで何度も大怪我をしながらもそれを押して現場へと赴く。未確認生命体殲滅後は長野県警に戻った。
沢渡 桜子(さわたり さくらこ)
23歳→24歳。1976年10月30日生まれ、B型。群馬県出身。城南大学の大学院生(修士課程)。考古学研究室で古代文字の研究をしており、リント文字の解読に当たる。雄介とは大学時代からの友人で、クウガとして戦う彼をバックアップするが、内心ではかなり心配している。長野県警で、アークルが雄介の体内に入る所を目の前で目撃した唯一の人物。自身も危険な目に遭ったことが何度かあり、ズ・グムン・バやメ・ガリマ・バに危うく襲われかけた時もある。徹夜が趣味で、コーヒーはブラック派。ポレポレを手伝うこともある。
五代 みのり(ごだい みのり)
22歳→23歳。1977年9月4日生まれ、O型。雄介の妹であり、4号の正体を知っている。わかば保育園で保育士をしており、ポレポレを手伝うこともある。決して自分を裏切らなかった兄を心から信頼している。桜子とも仲が良い。おっとりとした雰囲気で、兄の雄介曰く「起きてても眠そう」。
椿 秀一(つばき しゅういち)
26歳。関東医大病院に勤める司法解剖専門医師で、一条の高校時代の同級生で、彼から4号の正体を知らされる。雄介の身体の検査やクウガの能力開発にも協力し、「世界でたった一人の掛かりつけ」を自認する。稲森麗子という女性と交際していたが、約束がある時に限って一条からの依頼が来るため疎遠になってしまい、ついには振られてしまった。以降は桜子にも好意を寄せ、紅茶に砂糖を入れないと言って話を合わせたりしている。
初期では雄介の身体を「解剖してじっくり調べてみたい」と言うなどマッドサイエンティストのような発言もあるが、雄介がグロンギと同様の存在になってしまう可能性について当初から懸念を抱き、警告を繰り返している。また、未確認生命体に殺害された被害者の検死も行ううちに、医師としての立場から、理不尽な形で人間の命を奪う彼らに激しい憎悪と嫌悪感を示す。
榎田 ひかり(えのきだ ひかり)
34歳。科学警察研究所の責任者。ゴウラムの研究を行う際、一条から4号の正体を聞かされる。未確認生命体の研究および対未確認生命体用装備の開発を行う。職務には熱心だが、そのために家庭を放りっぱなしにしたために夫から離婚を切り出された過去があり、引き取った息子の授業参観に間に合わないなど、母親としての責任との板挟みになっている。未確認生命体に対抗するため特殊ガス弾やマーキング弾を開発し、終盤では未確認生命体をも殺害する威力を持った神経断裂弾を完成させた。
飾 玉三郎(かざり たまさぶろう) / おやっさん
44歳→45歳。1955年6月9日生まれ、A型。喫茶ポレポレのマスター、通称おやっさん。雄介の父は古くからの友人・先輩であり、彼の死後に五代兄妹を引き取り育てた。若い頃は雄介と同様に冒険家で、チョモランマも制覇したらしい。みのりのことを「みのりっち」、一条のことを「コート着たハンサムさん」と呼ぶ。未確認生命体第4号に関する記事を熱心にスクラップしていたが、雄介自身は特に隠していないにもかかわらず、終盤まで第4号の正体に全く気付いていなかった。毎度下らないギャグを飛ばしては姪の奈々に呆れられている。また、実在する有名人の名前を度々つぶやいていた。本名は最終回で明かされた。
朝日奈 奈々(あさひな なな)
17歳。京都府出身。いつも関西弁で喋る。おやっさんの姪。女優を目指して上京し、勉強の傍らポレポレを手伝う。ポレポレで出会った雄介に一目惚れし、「五代雄介ファンクラブ会員1号」を自称するが、おやっさんと同様に終盤まで未確認生命体第4号の正体には全く気付いていなかった。雄介と仲の良い桜子に少し嫉妬していたようだが、同じ努力家として尊敬もしている。芝居の先生をメ・ガルメ・レに殺されるが、作中の番組『おにぎりの味2』のオーディションに合格した。季節が夏の時期の話ではビキニ姿を披露している。(テレビ本編では遠くに写っているためではっきりと見えないが関連本に載っている写真で確認することができる。)
ジャン・ミッシェル・ソレル
27歳。フランスから城南大学に留学している大学院生。桜子と同じく考古学研究室に籍を置き、発掘を専門に行う。好奇心から心にもないことを口走るくせがあり、それが問題に発展するやいなや責任を感じることがある。ゴウラムの研究に携わっているうちに榎田に好意を抱くようになる。福梅の梅干しが大好物で、本人曰く「それがないとご飯が食べられない」。子供の頃は両親が共働きでほとんど家にいない俗に言うカギっ子だったため、仕事を理由に不本意ながら家庭を放りっぱなしにせざるを得ない榎田ひかりに対して、当初は複雑な感情を抱いていたが、後に彼女を真摯に応援するようになる。
松倉 貞雄(まつくら さだお)
57歳。警視庁警備部長で、未確認生命体合同捜査本部の設置に伴い本部長を兼ねる。当初は未確認生命体第4号(クウガ)との共闘に慎重だったが、クウガのその後の行動を見極め、また一条の説得もありクウガを受け入れる。一条や杉田のために高性能ライフルや6インチのコルト・パイソンを支給し、EPISODE33ではクウガとの協力姿勢を取る合同捜査本部に圧力を掛けてきた上層部の説得に当たった。
杉田 守道(すぎた もりみち)
37歳。警視庁捜査一課の刑事。強面だが、一児(娘:葉月)の良き父。当初は第4号=クウガを未確認の同種と思い射殺しようとするが、ズ・メビオ・ダに殺されそうになったところを助けられ、以後仲間と認める。その後、未確認生命体合同捜査本部に転属。一条と行動する場面が多い。中盤にて一条から第4号の正体が雄介であると知らされ、EPISODE33で雄介の思いも何も判っていなかったと謝罪したが、雄介自身は「思いは皆さんと一緒」だと答える。また、同話で初めて雄介の変身シーンを目の当たりにし、感嘆の声をあげる。
杉田と桜井は元々レギュラーとしては設定されておらず、第3話・第4話のゲストの予定であったテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn
桜井 剛(さくらい つよし)
26歳。警視庁捜査一課の刑事。未確認生命体合同捜査本部の一員。杉田と同じく当初はクウガを敵だと思っていたが、後に味方だと認める。真面目な熱血漢だが、パンが大好物で朝からロールパンを大量に食べる。数回SAT狙撃班の指揮をしていた。また、クウガが何色(フォーム)で未確認生命体を倒しているかを色付きシールで手帳に記録しており、それがゲゲルのルールを見抜くヒントになったことがある。
笹山望見と恋人関係になるという構想もあったが実現しなかったテンプレート:Sfn。『小説 仮面ライダークウガ』では桜井と笹山が結婚したという展開になっている。
笹山 望見(ささやま のぞみ)
21歳。未確認生命体合同捜査本部の婦人警官。本部から通信(未確認生命体の行動、爆破ポイントの指示など)を送るのが主な役目。初期は一条に熱を上げていたが、誕生日プレゼントを拒否された後、次第にまじめな性格になる。一条に好意を持つあまり、訪ねてきたみのりのことを一条の恋人だと勘違いしてへそを曲げたことがある。父は警察官だったが病死している。
夏目 実加(なつめ みか)
14歳。長野県九郎ヶ岳遺跡で未確認生命体第0号(ダグバ)に殺された夏目幸吉教授の娘。彼女の涙が、五代にクウガとして戦う決意をさせるきっかけとなる。当初は誰にも父の死の原因を調べてもらえないことに絶望し、自殺を試みるまでに追い詰められていたが、雄介の励ましで立ち直り、父の死を明らかにするためジャンの発掘チームに自ら志願し参加した。未確認生命体撲滅後、高校に進学する。14号が出現した際に雄介が変身する場面に居合わせたため、4号の正体を認識している。フルートが得意。
神崎 昭二(かんざき しょうじ)
52歳。五代兄妹の小学校(神奈川県山北町にあった立花小学校)時代の恩師。現在は栃木県内の風早小学校に勤務する。雄介の人生観に大きな影響を与えた人物で、父親の訃報に接した雄介にサムズアップを教えたのも彼である。上からは子供達にゆとりを与えろ、親からは成績を上げろと言われ、当の子供たちは未来に期待は無いと言い、自分は子供達に何を与えればいいのか、何のために教師をやっているのかが分からなくなり、辞職も考えていた。その後雄介との約束を思い出し、閉校した立花小学校の跡地で雄介との再会を果たしたことで、自信を取り戻す。雄介の正体(2000番目の技:クウガ)を知っている。
名前は『仮面ライダー』から『仮面ライダーストロンガー』まで立花藤兵衛を演じた小林昭二に由来しテンプレート:Sfn、立花小学校の名も立花藤兵衛から取られているテンプレート:Sfn
蝶野 潤一(ちょうの じゅんいち)
22歳。中盤より登場した青年。当初はその経緯により、未確認生命体を敬愛し、自身も彼らを真似てタトゥーをしていた。しかしメ・ビラン・ギに惨殺された遺体を椿に見せられ、さらにそのビランに襲われたことにより考えを改める。ビランに襲われた際に4号に助けられたために、彼の正体が雄介であることを知っている。その後、新しい自分の道を切り開いたようであり、最終話ではその決意の表れとして椿の元に、手紙とともにそれまで所持し続けていたナイフを送る。
31話以降にもう一度登場する予定であったが、俳優のスケジュールの都合から実現しなかったテンプレート:Sfn
先代のクウガ
九郎ヶ岳遺跡の遺跡に埋葬されていた、超古代に存在した民族「リント」の戦士。雄介の前にクウガに変身しグロンギと戦った人物とされる。
超古代においてダグバを含む全てのグロンギを封印した後、その封印を永遠の物とするために自ら人柱となって生きたまま埋葬された。だが作中中盤で、眠っていた棺を開けられるまで(正確には、復活したダグバにアークルを引き剥がされるまで)生きていたことが明らかとなる[注 3]。桜子は「万が一グロンギが復活してしまった時に、もう一度自分が戦うため」だと推測している。
現代ではミイラ化した状態でしか登場していないが、雄介が第一話で見た超古代のイメージではクウガのスーツアクターである富永研司が生前の姿を演じている。
スピンオフである『HERO SAGA』では、超古代においてリクという青年がクウガに変身していたとされる。

主に登場するグロンギ

ン・ダグバ・ゼバ
  • 身長:不明
  • 体重:不明
未確認生命体第0号(B群第13号)、怪人種は不明[9]テンプレート:Refnest。「白き闇」、「究極の闇[注 4]をもたらす者」と称される、グロンギの頂点にして王。人間体は笑みを漂わせる白服の青年だが、殺しや破壊を遊びと捉えており、自ら復活させた約200体のグロンギの半数以上を「整理」として殺戮、さらにザギバス・ゲゲルで3万人以上の人間を殺害した。当初は生物的な異形の姿をした、クウガのグローイングフォームに相当する不完全体(中間体)[注 5]だったが、手から放つ波動で封印されていた全てのグロンギを復活させる、彼の気配を察知したクウガにその気配による圧力のみで衰弱させ変身を解除させる、ズやベのグロンギの集団を殲滅する、クウガの攻撃を寄せ付けなかったゴオマ究極体すら不完全体のままで殺害する、などの強大な力を示していた。
やがてベルトの修復を終え、クウガのアルティメットフォームと同等の力を持つ完全な姿=究極体となる。その姿は不完全体と異なり、アルティメットフォームのクウガと対を為す様に白と金が基調になっている。クウガと同じく四本の角と、超自然発火能力などの様々な超能力を持つテンプレート:Refnest。その力でアメイジングマイティのクウガを圧倒し、アークルに大きな傷を加えた。最後は九郎ヶ岳遺跡でアルティメットフォームとなったクウガとの決戦に臨むも、超自然発火能力等の超能力戦では決着がつかないと判断、互いに特殊能力を封じ合たままでの肉弾戦(殴り合い)となった。笑顔を浮かべながら戦った末、腹部のベルトを彼に破壊され神経断裂によって死亡した。
ズ・ゴオマ・グ
  • 身長:206cm(通常)、208cm(強化)、211cm(究極)
  • 体重:167kg(通常)、198kg(強化)、227kg(究極)
  • 飛行速度:時速120km
未確認生命体第3号(B群2号)、コウモリ種怪人。人間を襲って血を吸う。最初は教会神父に化けて登場。ゲゲルの開始前に殺人を行う違反を犯したため、参加資格を失う。多くの怪人達からは見下され、しばしば暴行も受けており、毒キノコ種怪人であるギノガに至っては、毒胞子を注入されてしまった事もある。資格を失ってからは主にバルバの下僕として活動する。日光が苦手なため、黒いコートとこうもり傘を愛用している。ゲゲルの権利がメ集団に移行してもなおゲゲルに参加したがっていたが、バルバには悉く却下されている。ゴ集団が活動を開始してからは、ザジオが製作するバグンダダのパーツを取りに長野まで走らされるなどと、後半では雑用に徹する姿も見られた。
ゲリザギバス・ゲゲルが始まる直前、最下級であるズ集団の自分も、粛清対象として殺されると考え、ダグバのベルトの破片を回収するよう命じられた際、その一部を横領。それを利用することで肉体を強化し、強化体、さらには究極体へと変貌を遂げる。強化体になった時点で日光を浴びても平気な体質を備え持つようになり、究極体の時点では、外見もダグバに近い強靭なものになっていった。ダグバによる下級怪人の「整理」から逃れるために、ダグバの命を狙い反逆を開始、クウガを軽々退けるも、一瞬でダグバに殺害される。
クウガに倒されなかったことで遺体が爆散消滅しなかった最初のグロンギであったことから、遺体は警察に回収されて椿の手で解剖が行われ、そのデータが神経断裂弾を完成させる大きな手掛かりとなった。
客演情報
仮面ライダーディケイド
劇場版と『仮面ライダーW』とのクロスオーバー作品に登場。
仮面ライダーフォーゼ
テレビ本編第2話において、ライダー伝説のネット映像でクウガと戦う怪人として登場する。
ゴ・ガドル・バ
  • 身長:209cm
  • 体重:238kg
未確認生命体第46号(B群11号)、カブトムシ種怪人。ゴ集団最強の怪人。人間体は軍服姿の威圧感漂う寡黙な男。自ら「破壊のカリスマ」と豪語する、グロンギの最上位階級に当たるゴ集団の頂点に相応しい実力者。格闘体、俊敏体、射撃体、剛力体の4種の形態変化と形態に合わせた3種類の武器を使いこなし、当時のクウガ最強の攻撃であるライジングマイティキックすら通用せず、ドルドを倒した神経断裂弾にも耐え切った。そのうえ、発電所で莫大な電力を自らの魔石に吸収することで更なる進化を遂げており、クウガのライジングフォームに相当する電撃体への変化も可能とした。形態変化に際してはそれぞれ目と腕の宝玉の色のみが変化するが、電撃体では金色が加わるほか頭部から角が2本伸び、首周りの体毛が長くなる。
強者との戦いを望み、自らに課したゲリザギバス・ゲゲルの条件はリントの戦士(=男性警察官)のみを殺害するというものだった。ただし、このゲゲルはドルドがバグンダダを破壊されて無効となる。
目前に控えたザギバス・ゲゲルの前哨戦として、対ダグバを想定していたクウガとの対決においては、形態変化を利してクウガのフォームチェンジを封殺し電撃体への変身から放つゼンゲビ・ビブブ(電撃キック)でクウガに瀕死の重傷を負わせるが、2度目の対決ではアメイジングマイティに変身を遂げたクウガと激闘を演じ、アメイジングマイティキックとゼンゲビ・ビブブの必殺技同士の激突の結果敗北し爆死した。
ゴ・ガドル・バ格闘体
クウガのマイティフォームに相当する、目と腕の宝玉の色がオレンジ色の形態で、徒手空拳による格闘戦を得意とする。バルバに反逆したゴオマ強化体をも軽く一蹴する格闘力を備える。
ゴ・ガドル・バ俊敏体
クウガのドラゴンフォームに相当する、目と腕の宝玉の色が青色の形態。瞬発力と跳躍力に優れ、胸の装飾品を変化させた槍を武器とする。ドルドと互角以上の激闘を展開した。
ゴ・ガドル・バ射撃体
クウガのペガサスフォームに相当する、目と腕の宝玉の色が緑色の形態。視覚・嗅覚・聴覚が強化され、胸の装飾品を変化させたボウガンを武器とする。ボウガンから放たれる空気弾はクウガも吹き飛ばした。
ゴ・ガドル・バ剛力体
クウガのタイタンフォームに相当する、目と腕の宝玉の色が紫色の形態。筋力が強化され、胸の装飾品を変化させた大剣を武器とする。クウガ・タイタンフォームの鎧を切断し、追い詰めるほど攻め立てた。
ゴ・ガドル・バ電撃体
  • 身長:209cm
  • 体重:252kg
クウガのライジングフォームに相当する、胴体と目、腕の宝玉の色が金色の最強形態。前述の必殺技を繰り出すだけでなく、自らの武器も電力で強化変形させることが可能。
客演情報
仮面ライダーディケイド
劇場版に電撃体が登場。
ラ・バルバ・デ / バラのタトゥの女
未確認生命体B群第1号、バラ種怪人。ゲゲルの進行を取り仕切る女性。彼女の前ではゴ集団でさえ命令を聞くなど、他のグロンギとは一線を画する。指輪・「ゲゲルリング」[10]の鉤を怪人のベルトに差し込み、ゲゲル開始の許可を与えるとともに、ゲゲルの期限を過ぎると爆発する時限装置のスイッチを入れていた。劇中では腕だけを伸縮する蔓のような形態に変えていた。グロンギの中でもとりわけ学習能力と環境適応力は高く、劇中、ダグバを含む全てのグロンギがクウガを侮り、リントを獲物としか認識していない中で、事あるごとに、今と昔は違うと他のグロンギに忠告していた。中盤では銃を向ける一条に「今度のクウガはやがてダグバと等しくなる」と伝えたが、終盤では「リントも我々と等しくなったな」「お前はリントを狩るためのリントの戦士のはずだ」など、現代社会に一定の理解を示すと同時に、グロンギの立場から現代人である一条に対して痛烈な皮肉を述べた。そして逃走中、一条に強化型神経断裂弾を数発撃ち込まれたが、人間体のままであったため弾丸は貫通し、吐血しながら彼に「お前とは、また会いたいものだ」と言いながら笑顔を見せて海に落ちた。後に捜索されたが遺体は見つかっていないテンプレート:Refnest
グロンギでは珍しく衣服を何度も変えており、終盤には街中にいても違和感のない姿になっていた。五代と直接出会っていないグロンギでもあり、人間側との接触は一条のみと非常に特殊な存在である。
設定が二転三転したグロンギであり、登場当初は連絡役程度のキャラクターとして考えられていたというテンプレート:Sfn。しかし、演じる女優・七森美江の演技から生まれる神秘的な空気から、徐々に設定が改変され一種の「女神」とも言うべき存在へと変化したテンプレート:Sfn。また、怪人体は初期にいくつかデザインが検討されていたが、いずれも雰囲気にそぐわないとして採用されていないテンプレート:Sfn
ラ・ドルド・グ
  • 身長:213cm
  • 体重:188kg
  • 飛行速度:時速400km
未確認生命体第47号(B群9号)、コンドル種怪人。胸の装飾品をトンファー状の武器に変えて使う。人間体はニット帽や布で顔を隠した、白と黒のみの衣装を纏い、ゲリザギバス・ゲゲルの際にバグンダダというカウンターを持ち歩き、ゴ集団の複雑なゲゲルがルールどおりに行われたかどうかを確認し、ゲゲルで死亡したリント(人間)を数える役目を担っていた。劇中、「リントも無能ではない」という台詞から、バルバ同様、リントの変化を感じ取っていた節がある。ゴ・ガドル・バのゲゲルの際、一条にライフルでバグンダダを撃ち壊されたことでガドルのゲゲルは失敗し、台無しにした責任を負って一戦を交える。ゴ最強のガドルに「さすがはラだな」と言わしめる戦闘力を示したが、羽をもぎ取られかなわないと踏み逃走。川に逃げ込んだ後杉田と桜井に神経断裂弾を撃たれ、人間体になり死亡した。
劇中で人間によって倒された数少ないグロンギの一人である。
客演情報
仮面ライダーディケイド
テレビ本編の「クウガの世界」編に登場。声は塩野勝美。本作品では、未確認生命体8号として扱われている。また『ディケイド』オリジナルのグロンギン・ガミオ・ゼダの出した黒い霧で死んだ人間がラ・ドルド・グの姿となって登場。
仮面ライダーオーズ/OOO
仮面ライダー電王』とのクロスオーバー作品に登場。ショッカーと同盟を組み、その会議にも参加している。
ヌ・ザジオ・レ
未確認生命体B群14号、サンショウウオ種怪人。劇中ではその確かな怪人態は確認されておらず、人間体はサングラスをかけて暗い所に佇む老人である。主にグゼパ(ゲゲルの被害者の数を数える腕輪)やバグンダダ、各怪人が使う武器の作成、あるいはバギブソン(ゴ・バダー・バのバイク)のメンテナンスまで、裏方の仕事を担当する職人的存在。ダグバのベルト修復に着手したのもザジオである。ベルト修復後にダグバの手で「整理」されてしまう。
怪人体デザイン案はあったようだが、劇中で登場することはなかったテンプレート:Sfn

仮面ライダークウガ

五代雄介が変身ベルト・アークルの力で変身した戦士。超古代では九郎ヶ岳遺跡の棺に埋葬されていた人物がクウガに変身していたとされ、グロンギの封印を永遠の物とするために、自らもアークルと共に棺に入り封印を司っていたという。

装着者の意志にアークルが呼応すると、アマダムが持つモーフィングパワーと呼ばれる物質を原子・分子レベルで分解・再構成する能力で多彩な形態へ装着者を変身させる(雄介は形態を変える変身を「超変身」と呼ぶ)。さらに雄介が蘇生処置の際に受けた電気ショックによってアマダムは変質していき、基本フォームそれぞれの発展系である4つのライジングフォームや、さらなる強化体であるアメイジングマイティへの変身能力を得る。さらに戦い続けるとクウガはグロンギの首領たる「究極の闇をもたらす者」に等しい、アルティメットフォームと化す。フォームの総数は11種(アルティメットフォームをコンパウンドアイズ(複眼)の色で区別すると12種)。当初は状況に適応したフォームに自動的に変身することがあり、雄介は当惑していた。

手首にあるハンドコントロールリングから発せられるモーフィングパワーで、手にした物体を各フォームの専用武器に変換して使用し、必殺技を繰り出す際は手足のコントロールリングから発せられる封印エネルギーをキックや武器によってグロンギの身体へ流し込む。封印エネルギーは打撃・斬撃などを標的に直撃させずとも接触した物質によって伝達されて行き、これを受けたグロンギのベルトは封印エネルギーと反応し爆発する。またベルトを装着していないメ・ギノガ・デのクローンが封印エネルギーを流し込まれた際は、身体が溶解することが確認されている。

劇中には「仮面ライダー」という呼称は存在しない。五代雄介は対峙したグロンギ(ズ・ゴオマ・グ)が自分に向けて放った言葉の中に「クウガ」という単語を聞き取り、それからこの名を使用するようになった。五代から伝えられた知人の一部も「クウガ」と呼称するが、それ以外の者は「未確認生命体第4号」もしくは「4号」などと呼ぶ。また「OOOOフォーム」等は劇中名称ではなく、「O(各フォームの体色)のクウガ」と呼ばれる。第7話のシナリオでは桜子がフォームに命名するシーンも用意されていたが、尺の都合でカットされたテンプレート:Sfn

フォーム

括弧内は劇中での呼称。

グローイングフォーム(白のクウガ)
  • 身長:190cm
  • 体重:90kg
  • パンチ力:1.5t
  • キック力:5t
  • ジャンプ力:ひと跳び7.5m
  • 走力:100mを10.4秒
クウガの素体形態。基本カラーは、コンパウンドアイズ・額のシンボルポイント・モーフィンクリスタルのカラーはオレンジがかかった赤。他のフォームに比べてコントロールクラウン(角)が短く、ボディの形状自体は基本形態のマイティフォームと同様であるが、クウガの力を十分に引き出せていないために、戦闘能力はかなり低く、戦闘スペックもマイティフォームの半分しか持たない。物語序盤は変身するとこの姿になっており、その理由を雄介は「戦士としての心構えが不十分だったため」と推測した。また他フォームの変身限界時間(後述)を経過した場合・多大なダメージを受けた場合もこのフォームになってしまう。このフォームのまま変身が強制解除されると、アマダムが基質変化を起こして変身が不可能になり、回復するまでには2時間を要する。当初は「未確認生命体2号」と呼称され、4号と同一人物と判明してからは「白い4号」と呼ばれた。
マイティフォーム(赤のクウガ)
  • 身長:200cm
  • 体重:99kg
  • パンチ力:3t
  • キック力:10t
  • ジャンプ力:ひと跳び15m
  • 走力:100mを5.2秒
を司るクウガの基本形態。基本カラーは。アイデンティティワードは「邪悪なる者あらば 希望の霊石を身に付け 炎の如く邪悪を打ち倒す戦士あり」。身体能力のバランスに優れた形態で、素手での打撃を中心とした格闘戦で真価を発揮する。敵の手の内を探る際にこのフォームで戦い、敵の攻撃パターンに合ったフォームへと超変身するという戦法を取る事もある。マシンを使用した戦法が最も得意なフォームでもあり、バイクは主にこのフォームで運転する。ハンドコントロールリングは封印エネルギーをゴウラムと連携した必殺技を介して流し込む際に使用される。
ドラゴンフォーム(青のクウガ)
  • 身長:200cm
  • 体重:90kg
  • パンチ力:1t
  • キック力:3t
  • ジャンプ力:ひと跳び30m
  • 走力:100mを2秒
を司るクウガの特殊形態。基本カラーは。アイデンティティワードは「邪悪なる者あらば その技を無に帰し 流水の如く邪悪を薙ぎ払う戦士あり」。中国拳士のような姿となり、スピード・ジャンプ力・瞬発力・俊敏さに優れ、特にジャンプ力はマイティフォームの3倍を超える数値を発揮する場合もあるが、パワーや防御力はマイティフォームよりも著しく低下している。パワー不足を補う為、専用武器・ドラゴンロッドを使用する棒術戦を得意とする。素手の際は雄介の2000の技の1つである中国拳法の構えを取る。ビルの屋上といった高所へ移動する時のみ、このフォームになることもあり、水辺での戦いにも対応している。マイティフォームに次いで多用された。
ペガサスフォーム(緑のクウガ)
  • 身長:200cm
  • 体重:99kg
  • パンチ力:1t
  • キック力:3t
  • ジャンプ力:ひと跳び15m
  • 走力:100mを5.2秒
を司るクウガの特殊形態。基本カラーは。アイデンティティワードは「邪悪なる者あらば その姿を彼方より知りて 疾風の如く邪悪を射抜く戦士あり」。射手の姿をしており、視覚・聴覚といった感覚神経が極限まで研ぎ澄まされ、紫外線・赤外線を見ることや超音波を聞くことが可能で、遠く離れていたり保護色で姿を隠した敵をも正確に捕捉可能だが、接近戦は不得手であるため専用武器・ペガサスボウガンを使用する狙撃を得意とする。ただしエネルギーの消耗が激しい為、このフォームを維持可能なのは僅か50秒間だけである。もし制限時間を超過した場合は強制的にグローイングフォームになり、その後2時間は変身不可能となる。初登場時は超常的感覚を制御出来ず、倒れてしまった。左肩の鎧は、ペガサスボウガンの反動を抑えるためのものである。人間の数千倍の五感を持つ。
タイタンフォーム(紫のクウガ)
  • 身長:200cm
  • 体重:111kg
  • パンチ力:7t
  • キック力:10t
  • ジャンプ力:ひと跳び10m
  • 走力:100mを7.2秒
大地を司るクウガの特殊形態。基本カラーは[注 6]。アイデンティティワードは「邪悪なる者あらば 鋼の鎧を身に付け 地割れの如く邪悪を斬り裂く戦士あり」。鎧騎士のような姿をしており、スピード・俊敏性の代わりにパワー・防御力に優れた形態で、その防御力から強力な敵の攻撃からの緊急回避としてこのフォームになる事もある。敵の攻撃を回避しようともせずに受け続けるまま進撃し、専用武器・タイタンソードを使用して攻撃するという力任せの戦法を得意とする。武器を主体としたゴ軍団との戦いで、もっとも多用された。
ライジングフォーム(金の力)
マイティ・ドラゴン・ペガサス・タイタンの各フォームから、放電を伴って強化した各フォームの強化形態。基本フォーム・アルティメットフォームの中間体で、の力が加わっている。遺跡から発掘された碑文にはこの放電に関する直接的な記述は無く、古代には存在しない形態だったと雄介は予想した。そのため雄介・桜子の会話の中でミレニアム特別バージョンという名が付けられた。ギノガ変異体以降の戦闘で謎の放電現象としてその力の予兆が現れ始め、雄介の特訓によって顕現した。
ベルト部はアルティメットフォームと同様の金色の装甲が追加され、各フォームで使用する専用武器も強化される。また体の所々に金色の装飾が走る他、手甲のアームドグローブに各フォームを司るリント文字が出現している。戦闘能力は格段に上昇するが、アマダムには負担が大きいために30秒間しか変身を維持できず、これを越えて使用し続けた場合、元の各フォーム(ライジングペガサスの場合はグローイングフォーム)に戻ってしまう。しかしゴ・ガドル・バに敗れた雄介が再び電気ショックを受けたことで永続的な維持が可能となったうえ、後述のアメイジングマイティ(黒の金のクウガ)が覚醒した。
初期の企画段階ではライジングフォームは存在しておらず、アルティメットフォーム登場へ至る流れを自然なものにするために発案されたテンプレート:Sfn
ライジングマイティ(赤の金のクウガ)
  • 身長:200cm
  • 体重:104kg
ライジングパワーで強化されたマイティフォームの強化形態。基本カラーは赤・。全体の能力がバランス良く強化され、右足にマイティキックの威力を増幅する金色の足甲・マイティアンクレットが装着されている。
ライジングドラゴン(青の金のクウガ)
  • 身長:200cm
  • 体重:92kg
  • ジャンプ力:ひと跳び50m
ライジングパワーで強化されたドラゴンフォームの強化形態。基本カラーは青・金。スピード・ジャンプ力・瞬発力・俊敏さがさらに強化されている。
ライジングペガサス(緑の金のクウガ)
  • 身長:200cm
  • 体重:99.9kg
ライジングパワーで強化されたペガサスフォームの強化形態。基本カラーは緑・金。超感覚能力がさらに強化されており、人間の数万倍の五感を持つ。
ライジングタイタン(紫の金のクウガ)
  • 身長:200cm
  • 体重:122kg
ライジングパワーで強化されたタイタンフォームの強化形態。基本カラーは紫・金。パワー・防御力がさらに強化され、腕力はタイタンフォーム時の数倍にまで高まっている。
アメイジングマイティ(黒の金のクウガ)
  • 身長:200cm
  • 体重:125kg
ライジングマイティからさらに進化した、クウガの超強化形態。基本カラーは・金、コンパウンドアイズ・シンボルポイントのカラーは赤。さらなる電気ショックによって常にライジングフォームを維持可能になり、右足に加え左足にもマイティアンクレットが装備されている。またアームドグローブのリント文字も「雷」に変わっている。素手での戦闘を得意とするなど基本的な性質はライジングマイティと同様だが、これを遥かに上回る戦闘能力を発揮する。
アルティメットフォーム(凄まじき戦士)
  • 身長:202cm
  • 体重:150kg
  • パンチ力:80t
  • キック力:100t
  • ジャンプ力:ひと跳び90m
  • 走力:100mを1秒
クウガが優しい心を失い、憎しみの力によってダグバと等しい存在の「黒き闇」「究極の闇をもたらす者」「凄まじき戦士」と形容される状態に変身を遂げたクウガの最強形態。基本カラーは黒。アイデンティティワードは「聖なる泉枯れ果てし時 凄まじき戦士雷の如く出で 太陽は闇に葬られん」。
4本のコントロールクラウン・棘状のパーツの付いた各部・全身に浮き出た金の血管状組織・黒いモーフィンクリスタルなど他のフォームとは根本的に異なる外見である。全ての面で他フォームを圧倒的に凌駕する戦闘能力を持っており、ハンドコントロールリングは黒を基調とした各ライジングフォームの専用武器を作り出すことが可能。他のフォームでは封印エネルギーを放出する器官は手足のコントロールリングにのみ存在していたが、アルティメットフォームではこれが血管状組織として全身に表出しており、全身から高い封印エネルギーを放出することが可能。
肘のエルボースパイク・脚部にある大型の棘は伸縮自在で攻撃と共に伸び、高い封印エネルギーを放出して敵を切断する。本来は口を保護するためのアーマードマウスも鋭利な牙状になり、噛み付き攻撃が可能になっている。他にも敵グロンギのベルトに触れることで能力を吸収する力も持っており、より戦闘に特化した姿と言える。また周囲の物質の原子・分子を操ることで物質をプラズマ化し、標的を発火・炎上させる「超自然発火能力」を持ち、手先からプラズマイオンを放つことも可能。これ以外にも多数の超能力を持つとされるが、同等の力を持つダグバとの九朗ヶ岳における決戦では、互いの「超自然発火能力」も効果が無く、ひたすらの格闘戦となった。
後半、雄介は敵への憎しみから一度このフォームになりかけており、アマダムからの警告としてこの姿の幻影を見せられた。このフォームの危険性を知った後は使用しないことを決めるが、アメイジングマイティがダグバの圧倒的な力の前に敗北を喫したことで変身を決意する。それでも人々とその笑顔を守ろうとする優しい心を保ち続けたため、雄介が幻影で見た理性を失い暴走した黒い瞳の姿(ブラックアイ)[注 7]とは異なる、自我を保った赤い瞳(レッドアイ)のアルティメットフォームへと変身を遂げ、古代の伝説を塗り替えた。本来アルティメットフォームのライジングアークルには「心清き戦士 力を極めて戦い邪悪を葬りし時 汝の身も邪悪に染まりて永劫の闇に消えん」と記されているが、赤目の場合「清らかなる戦士 心の力を極めて戦い邪悪を葬りし時 汝自らの邪悪を除きて究極の闇を消し去らん」に変化している[11]

ツール

アークル
使用者の願いを具現化する力を持つ霊石・アマダムを埋め込み作り出したクウガの変身ベルト。変身していない状態では雄介の体内にあり、MRIの検査によると、アマダムから全身に伸びていった神経状の物体が体組織と融合している。その神経組織のような物から命令が発せられることで、急激に身体を分子・原子レベルで変化させ、人間では有り得ないほどに筋肉組織が強化され、神経も発達する。その後の未確認生命体(グロンギ)の血液検査・死体解剖の結果、彼らは人間とほぼ同様の種族であり、その驚異的な能力の元となっている霊石や神経組織の面でも、クウガとグロンギは全く同様であることが判明した。
アマダムには装着者の負傷を短時間で回復させ、命に関わるほどの重傷を負った場合は装着者を仮死状態にして癒す機能がある。九郎ヶ岳遺跡に埋葬されていた超古代の戦士は、この力でダグバ復活の時まで生存していたことが判明している。しかし「心清く体健やかなるものこれを身につけよ さらば戦士クウガとならん ひとたび身につければ 永遠に汝とともにありてその力となるべし」とアークルに記されており、一度装着すれば肉体の一部となり、装着者が死亡するまで二度と取り外せない。また「金色の力」が覚醒した際には、アマダムから脳に及んだ神経系の増殖・筋肉の活動電流の増加など、強くなる度に装着者の身体をアマダムが侵食し、最終的には「戦うためだけの生物兵器」へと変貌させる危険性がある。
バックル中央部のモーフィンクリスタルは、アークルが装着者の腹部に出現した時点では色が付いておらず、装着者の変身の意思を表す事で対応したフォームの色に光るが、EPISODE2から12まではアークルが出現した時点でモーフィンクリスタルに色が点灯していた。
ドラゴンロッド
鉄パイプ・枝など、「長き物」をイメージさせる物を手にする事で作り出されるドラゴンフォーム専用の棒術武器。戦闘時には両端が最長2mまで伸長し、そこに埋め込まれている霊石から封印エネルギーを発する。霊石にはドラゴンフォームを示す「水・水龍」のリント文字が描かれており、棒身には「来たれ!海原に眠る水龍の棒よ!」というリント文字が繰り返し刻まれている。
ライジングドラゴンロッド
両端にライジングパワーを秘めた矛先が装着され、薙刀状に強化変形したライジングドラゴン専用のドラゴンロッド。
ペガサスボウガン
拳銃など、「射抜く物」をイメージさせる物を手にする事で作り出されるペガサスフォーム専用のボウガン。一度銃尻のトリガーを引くことで照準を絞り、再度持ち手の引き金を引くことで封印エネルギーが圧縮された空気弾を放つ。銃口後部に埋め込まれている霊石にはペガサスフォームを示す「疾風」のリント文字が描かれており、銃身には「来たれ!空高く駆ける天馬の弓よ!」というリント文字が繰り返し刻まれている。
ライジングペガサスボウガン
先端にライジングパワーを秘めた銃身が装着され、強化変形したライジングペガサス専用のペガサスボウガン。連射が可能となり、一度の発射で数発の弾丸を射出する。
タイタンソード
トライアクセラー・角材など、「斬り裂く物」をイメージさせる物を手にすることで作り出されるタイタンフォーム専用の剣。巨大で重い刀身全体から封印エネルギーを発する。通常の長さは111cmだが、刀身が半ばから伸びる仕様になっており、最長120cmまで伸長する。柄に埋め込まれている霊石にはタイタンフォームを示す「地割れ」のリント文字が描かれており、刀身には「来たれ!大地を支える巨人の剣よ!」というリント文字が繰り返し刻まれている。
ライジングタイタンソード
先端にライジングパワーを秘めた刀身が装着され、強化変形したライジングタイタン専用のタイタンソード。こちらは刀身が伸びることは無いが、その長さはタイタンソードを上回る。ゴ・ジャーザ・ギ戦では二刀流を披露した。

必殺技

括弧内は使用フォーム。

グローイングキック(グローイング)
右足に封印エネルギーを収束させ、跳び蹴りを叩き込み、封印エネルギーを流し込む。
マイティキック(マイティ)
筋肉が異常発達した右足に封印エネルギーを収束させ、跳び蹴りを叩き込み、封印エネルギーを流し込む。破壊力は30t。
強化マイティキック(マイティ)
雄介の107番目の技・空中回転を加えて放つマイティキック。
ライジングマイティキック(ライジングマイティ)
マイティキックの強化版。右足により強力な封印エネルギーを収束させ、跳び蹴りを叩き込み、封印エネルギーを流し込む。ライジングタイタンの攻撃が通じなかったゴ・ガメゴ・レを一撃で仕留めるほどの強力な必殺技であるが、命中すると半径3kmに及ぶ大爆発を起こすため、使い所が限られる。破壊力は50t。
アメイジングマイティキック(アメイジングマイティ)
ライジングマイティキックの強化版。両足により強力な封印エネルギー・電撃を収束させ、跳び蹴りを叩き込み、封印エネルギーを流し込む。ライジングマイティキックすら通じなかったゴ・ガドル・バの電撃キックと互角の威力を誇り、命中すると真っ暗な周囲が明るく照らされる程の激しい火柱が燃え立つ。破壊力は75t。
スプラッシュドラゴン(ドラゴン)
ドラゴンロッドを敵に突き立て、先端から封印エネルギーを流し込む。
ライジングスプラッシュドラゴン(ライジングドラゴン)
スプラッシュドラゴンの強化版。50mまで強化された跳躍力を活かしてライジングドラゴンロッドを敵に突き刺し、矛先から封印エネルギーを流し込み安全圏へと投げ飛ばす。
ブラストペガサス(ペガサス)
ペガサスボウガンから封印エネルギーが高密度に圧縮された空気弾を撃ち出し、封印エネルギーを流し込む。
ライジングブラストペガサス(ライジングペガサス)
ブラストペガサスの強化版。ライジングペガサスボウガンからより強力な封印エネルギーが高密度に圧縮された空気弾を連射する。敵を撃ち抜き、複数命中すればその分威力が上昇し、爆発も連続で起こる。
カラミティタイタン(タイタン)
タイタンソードで敵の体を貫き、刀身から封印エネルギーを流し込む。
ライジングカラミティタイタン(ライジングタイタン)
カラミティタイタンの強化版。ライジングタイタンソードで敵の体を貫き、刀身から封印エネルギーを流し込む。
ダブルライジングカラミティタイタン(ライジングタイタン)
2本のライジングタイタンソードですれ違いざまに斬り付け、敵の体を貫いて刀身から封印エネルギーを流し込む。
アルティメットキック(アルティメット)
両足に封印エネルギーと炎を収束させ、跳び蹴りを叩き込み、封印エネルギーを流し込む。本編未使用だが、『仮面ライダーディケイド』で初使用となった。
超自然発火能力(アルティメット)
物質をプラズマ化させ、発火させる。

専用ビークル

トライチェイサー2000(TRCS 2000)
  • 全長:2400mm
  • 全高:1250mm
  • 最高速度:300km/h
  • 最高出力:150馬力
  • ジャンプ力:30m
警察が開発した新型白バイ「トライチェイサー2000A」の試作機。一条が雄介に託した。
試作機のため、警棒兼始動キーとなる右グリップ・トライアクセラー無公害イオンエンジン・アレグロ、電気信号によって色が変化するマトリクス機能など、2000Aではコストの都合上オミットされた様々な特殊機能を搭載している。クウガ変身前はブラックヘッド、変身後はゴールドヘッドと呼ばれるカラーリングを使用し、初登場時は試作状態のポリスヘッドで登場した。フロントカウル後部のコントロールパネルはナンバー入力式で、作品前半では4ケタのダイアルタイプだったが、メ・ガドラ・ダに破壊され、科警研で改修。以降は2000Aと同様のテンキータイプとなった。ちなみに警視庁ではこれを運用するための教育用ビデオが存在する。
想定されていなかったゴウラムとの合体によって急激な金属疲労を起こしていたため、ゴ・バダー・バとの戦いの最中に機能停止してしまう。後に修理され、最終決戦時には一条がこれに跨り、雄介と伴走もしている。2000Aは中盤から各都道府県警に配備され、未確認生命体の誘導に使用され、雄介も2000が機能停止した際に一度だけ使用した。
ベースマシンはスペインのオートバイメーカー・GASGASのパンペーラ250。車種選定に当たってアクション担当の成田匠は「走破性に加えて自転車の様なタイトな動きが要求されていると感じた」と語っている。
トライアル競技専用車は極限まで小型化されており、ライダーマシンとして見栄えがしないとの理由から外され、トライアルの動きに耐えられる市販車としてパンペーラが候補となった。当時、成田はイタリアのベータ(後にフランスのスコルパに更改)と契約しており、本来ならば他社のバイクを使用することは問題があったが、両社の理解が得られたため、使用が決定した。
なお、第1・2話で雄介が乗っているオートバイはスズキ・DR250S。またこの車両と同一の車種がバギブソンの変身前に使用されている。
ビートチェイサー2000(BTCS 2000)
  • 全長:2400mm
  • 全高:1250mm
  • 全幅:1100mm
  • 最高速度:420km/h
ゴウラムとの合体により金属疲労を起こしたトライチェイサー2000に代わるマシンとして、科学警察研究所が未確認生命体第4号(クウガ)専用に開発したバイク。トライチェイサーと同様に、一条の手から雄介に託される。
ゴウラムとの融合合体を前提に開発されているため、車体には特殊な形状記憶合金である「BT鋼」が使用されており、ゴウラムとは500回もの融合合体が可能となっている。。また合体後にゴウラムが金属成分を失い、化石状の破片に戻ってしまうことを防ぐため、補給用液体金属を充填したタンクを装備している。アレグロをチューンナップしたエンジン・プレストを搭載しており、クウガが乗ることを前提に設計されているので、常人には耐えられない超高速を引き出せるようになっている。最高速走行からの停止時は、車体後部から小型のパラシュートを展開して急減速する。緊急時には前部カウルからパトライトを展開し、サイレンと併用する事で、パトカーなどと同様に一般車輌に協力を求め、進路の確保を行う。マトリクス機能も健在で、変身前はブルーライン、変身後はレッドラインと呼ばれるカラーリングを使用する。始動キーはトライチェイサーから引き継いだトライアクセラー。またこちらのフロントカウル後部のコントロールパネルは、トライチェイサーと異なり完成時からテンキータイプだった。全ての面においてトライチェイサーを上回るスペックを誇る。
ベースマシンはトライチェイサーと同じパンペーラ250。
装甲機ゴウラム
  • 全長:2700mm
  • 全幅:1200mm(主翼を閉じた状態)
  • 角長:1010mm
  • 最高飛行速度:500km/h
リントが戦士クウガの支援用に作った、意思を持つ馬の鎧。巨大なクワガタムシ型の通常形態を持つ。霊石アマダムを内蔵しており、クウガの求めに応じて飛来し、単体でもクウガが脚に掴まった状態で飛行可能なほか、彼の乗るバイクに融合合体して強化することも可能(その際、バイクはゴウラムの力で融合しやすいように変形する)。しかし当初トライチェイサーと融合した際は、戦闘後に金属成分を失って化石状の破片に戻ってしまい、その度に金属を何らかの手段で補給することで形を保っていた。普段は科学警察研究所で保管されており、クウガ=雄介の戦う意思に応じて戦場へと赴く。クウガの元へ飛来する時などはリント語を発している。
クウガがアルティメットフォームとなって理性を失い暴走すると、砂へと変化して消滅するようになっている。桜子の解析によると、アルティメットフォームによってゴウラムの力が悪用されないための安全装置のようなものらしい。最後の戦闘が終わった後もゴウラムがそのままの形で残っていたことが、雄介が憎しみの心を抱かずにアルティメットフォームへと変身したことの証明となった。
トライゴウラム
  • 全長:3200mm
  • 全幅:1100mm
  • 全高:1200mm
  • 最高速度:400km/h
  • ベース車種:ヤマハ・V-MAX
トライチェイサーとゴウラムの融合形態。必殺技は全速力で敵に体当たりを放ち、牙先から封印エネルギーを流し込む「トライゴウラムアタック」。
ベース車種はビートゴウラム・ライジングビートゴウラムとも同様である。
企画当初はトライゴウラム自体が超古代のメカとして提案され、トライゴウラムからゴウラムが分離するというものであったが、超古代にバイクはおかしいという文芸担当からの意見によりトライチェイサーとゴウラムが別々に登場することとなったテンプレート:Sfn
ビートゴウラム
  • 全長:3200mm
  • 全幅:1100mm
  • 全高:1200mm
  • 最高速度:570km/h
ビートチェイサーとゴウラムの融合形態。ビートチェイサーがゴウラムとの合体を前提として開発されているため、トライチェイサー以上に合体による性能強化が顕著になっている。また合体にかかる時間も短縮されている。弱らせた怪人を人気の無い場所へ運ぶために使用されることが多い。
ライジングビートゴウラム
  • 全長:3200mm
  • 全幅:1100mm
  • 全高:1200mm
  • 最高速度:700km/h
ビートゴウラムがライジングフォームの影響で変化した形態。フロントカウルに封印エネルギー強化用、後部に加速用の金色の装甲が発生している。
必殺技はライジングフォームの力を加え、威力が強化された体当たりを放ち、牙先から封印エネルギーを流し込む「ライジングビートゴウラムアタック」。劇中では雄介が「金のゴウラム合体ビートチェイサーボディアタック」と命名している。この形態になった後、科警研に帰還したゴウラムは白がかかった状態になった。

グロンギ

グロンギとは、人間とほぼ同じ身体・血液構造を持つ、人類に極めて近い種族である。その性格は残虐かつ闘争心が旺盛であり、超古代にリントの戦士クウガによって封印されていた。九郎ヶ岳遺跡発掘に伴い、200体余りが現代に復活した。警察や世間には「未確認生命体」として認識されているが、後にその一体は人間と自分たちは等しいと述べている。普段の外見は人間と変わりないが、体のどこかに怪人体を表す刺青がある。腹部にアマダムと同質の物体「魔石・ゲブロン」[10]が埋め込まれており、拳銃で武装した警官隊も一掃できる怪力と、胸を撃ち抜かれても死なない脅威的な再生・回復能力を持っている。さらに動植物の力を持った怪人体に変身する。クウガとグロンギは基本的に同じ力を有している。ゴ集団やゴオマのように、より強力になるほど体が黒く変化していく。クウガの技で死亡する場合、ほとんどは体に打ち込まれた封印エネルギーが腹部の核に伝達することで爆発する。そのため、クウガの必殺技を受けた身体の箇所を強引に引き千切って逃走した怪人もいる。

グロンギには、ン・ダグバ・ゼバを頂点として、ゴ集団・メ集団・ズ集団の階級が存在し、階級ごとに怪人体時に装着しているベルト「ゲドルード」[10]のバックルやプロテクターなど、装飾品の色が異なる。リント(現代人をリントの末裔と見なしている)を標的とする殺人ゲーム「ゲゲル」を進行役のラ集団のもとで行う。登場する時期が後になるほど強さが増していき、ゴ集団の終盤の3体はクウガのフォームチェンジに当たる形態変化が出来る。強さはゲブロンの強さに比例し、爆発した際の被害も甚大になる。特に赤の金の力(ライジングマイティキック)で倒すと、爆発規模は半径3kmに及ぶ(ゴ・ガメゴ・レ、ゴ・バダー・バなど)。

他に、ダグバのベルトの修復など裏方仕事を担当していたヌ・ザジオ・レ(登場したのは人間体のみ)や、本編ではジャーザの台詞で存在が示唆されただけのベ集団もいた。

独自の言語「グロンギ語」と9進数という数え方を持ち、個体差はあるが日本語や自動車・バイクの運転、インターネットなどを短期間でマスターするほどに知能は高い。またゴ集団の中には人類の文化芸術に興味を示し熟達する者もいた。しかし彼らにとって人類はあくまでもゲゲルの標的=リントであり、クウガすらゲゲルの難度を上げる障害物、またはやや強い標的としか見ていない。人間社会との文化の違いのためか、服装のセンスも一部の者を除いて通常の人類とは大きくかけ離れたものとなっている場合が多い。

倉庫廃墟植物園水族館飲食店など、営業していない複数の施設をアジトとして使っている。また、それらの施設も彼らの文化に合わせたかのようにマネキンや鎖などで個性的な装飾を施すか、最初から神秘的な内装をされている店内などを好んで使っている。

グロンギの起こす殺人は、九郎ヶ岳遺跡のある長野県を皮切りに、福島県から岐阜県まで広い範囲で行われたが、主に人口の多い東京都を中心とする関東地方周辺に集中していた。グロンギが関係すると思われる殺人および窃盗などの事件は「未確認生命体関連事件」として広域指定事件とされ、警視庁に置かれた合同捜査本部によって捜査される。

グロンギは毎回1体ずつ登場するということがなく、ストーリーの節目となる回ごとに数名がバルバの元へ人間体で現れ、自分がゲゲルを行う順番を待っていた。そのため初登場から怪人体になるまで数週かかった者も多い。怪人体が出現した順に「未確認生命体第○号」と呼称されるが、上述のような事情に加え、設定のみで本編未登場のグロンギも多いため、本編での登場順とは一致しない。なお、人間体しか目撃されていないが状況から未確認生命体と判断される場合は、「未確認生命体B群」として分類される。クウガも当初はグロンギの同類と見なされていたため、未確認生命体第2号(グローイングフォーム)および第4号(マイティフォームほか)とされ、共闘するようになってからもそう呼ばれた。

名称の末尾の語は元の生物の種別を表しているテンプレート:Sfn

本編未登場を含めたグロンギの一覧については、仮面ライダーシリーズ怪人一覧のグロンギ(未確認生命体)の項を参照。

階級

プレイヤー階級

ゲゲルに参加資格を有する階級集団。集団に属する全てのグロンギが参加資格が在るわけではなく、各集団の実力者が参加資格を有する。

ズの集団
下級のゲゲル階級で最初にゲゲル参加資格を有する集団。知能はあまり高いとは言えず日本語も上手くしゃべることが出来ない。多くのものは自身の身体能力を駆使した攻撃手段を主流としている。バックルの色は赤銅色。
リーダーはズ・ザイン・ダ。
メの集団
中級のゲゲル階級でズの次に参加資格を有する集団。知能は高まり日本語を使うことも可能。だが、ゴ集団に比べるとややたどたどしいものやグロンギ語を使用することが多い。ズ集団に比べて怪人体の基となった動物の特殊な能力を利用した戦法をとることが増え、毒や特殊な道具を用いることも増える。バックルの色は暗めの銀。
リーダーはメ・ガリマ・バ。
ゴの集団
上級のゲゲル階級で勝者はザギバス・ゲゲルに参加資格を与えられる。構成メンバー10人と少ないがゲゲルを勝ち抜いた実力者で言うなればトップ10の上位ランカー達。知能は恐ろしく高く、使用する言語も仲間内でさえグロンギ語より日本語の方が多い。また人間のメディアなどを利用する機会も増えており、服装も人間とほとんど変わらない。武器の使用を認められた数少ない存在であり、それと同時に複雑なルールを用いることが義務付けられる。バックルの色は黒鉄色。
リーダーはゴ・ガドル・バ。
初期設定案では、ゴ集団より上位のジャ集団も存在していたが統合され、形態変化能力を持つガドル、ジャーザ、バベルの3体がゴ集団の中の最強3怪人と位置付けられたテンプレート:Sfn

非プレイヤー階級

ゲゲルに参加できないが裏方としてゲゲルの運営担当している。しかし能力的に劣っているとは限らず、ラ・ドルド・グはゴ集団最強格のゴ・ガドル・バと戦っても引けを取らなかった。

ラの集団
ゲゲルの進行や監視等を行う集団。作中では二体のみ。
ヌの集団
ゲゲルの必要な道具や武器を製造する集団。作中ではザジオ一体のみ。
ベの集団
最下級の集団。ゲゲルの参加資格は有していたが、ズの勝手な行動によりゲゲル参加権剥奪。キャラクターショーなどではベ・ジミン・バが登場。

最強のグロンギに与えられるグロンギの最高位の階級で「究極の闇をもたらす者」と呼ばれている。グロンギの中でも桁違いの戦闘力を持つ存在であり、身体能力は無論、特殊能力も他のグロンギと大きく差がある。頂点ゆえに、本編に登場するのはン・ダグバ・ゼバ1体のみ。バックルの色は黄金であるほか、他の階級のグロンギよりも派手な形状となっている。

ゲゲル

ゲゲルとは、定められた期間内に、定められた人数のリントを殺すゲーム。制限時間と人数はラ・バルバ・デによって提示されることも、自己申告で決めることもある。一度にゲゲルを行うのは1名のみで、プレイヤー以外は絶対に人間を殺してはならず、他の者は警官隊に襲われてもルールに従い抵抗もせず逃げてしまう。ゲゲル開始前に殺人を犯したグムン・メビオ・ゴオマの内、前二者はクウガに倒され、ゴオマはゲゲルプレイヤーの権利を最後まで与えられなかった。またゲゲルの進行によっては下位集団のゲゲルが停止される場合もあり、それに不満を覚えた者が暴走・反抗にでる場合もある。

ゲゲルに成功した者は上位ランクに昇格し、より困難な条件でのゲゲルに挑戦することとなる。メ集団のゲゲルは単にズ集団より殺すべき人数が多いだけであるが、ゴ集団のゲゲルは「ゲリザギバス・ゲゲル(セミファイナル・ゲーム、超古代語対訳版:黒き闇のゲーム)」と呼ばれ、武器を使って特定の条件を満たす相手だけを殺すというものである。ちなみに、メ集団からゴ集団への昇格を賭けたゲゲルも、ゲリザギバス・ゲゲルに準じたルールに則って行われる。相違点は、達成困難と判断した場合にメ集団のルールへ変更して行ってもよいこと、グゼパを使用すること。挑戦者はゲゲルに使用する武器完成の時点からゴのプレイヤーとして扱われる。ラ・バルバ・デはメ・ガリマ・バの武器を「ゴのプレイヤーのものだ」と言い、またガリマは完成した武器を手にした時に「ゴ・ガリマ・バ」と名乗っている。ゲリザギバス・ゲゲルに成功すればダグバと1対1で戦う「ザギバス・ゲゲル(ファイナル・ゲーム、超古代語対訳版で「白き闇のゲーム」)」に臨み、ダグバを倒せば彼の変身ベルトを受け継ぎ、強大な力を手に入れられる。ちなみに劇中では、ガルメがズ集団からメ集団へ昇格している。

当初はプレイヤー自身が犠牲者の数をカウントするための「グゼパ(腕輪)」を支給されていた。殺すべき人数が多い時には多数支給された。壊れると一からやり直しになる。ゲリザギバス・ゲゲルではラ・ドルド・グが「バグンダダ(カウンター)」と呼ばれる物を持ち歩いて直接記録を採るようになる。こちらは道具の変更とカウント係が生まれたこと以外はグセパと条件は同じであり、もし何らかの理由でドルドがバグンダダを破壊された場合ゲゲルは仕切りなおしとなる。

デザイン・造型

グロンギの人間体は、予算の都合からスーツでのアクションを減らすために考案されたテンプレート:Sfn。その一方で、怪人のスーツはアップ用とアクション用の二種類が用意されているテンプレート:Sfn

ハイビジョン撮影ではスーツの材質や造りがそのまま映ってしまうため、従来とは異なる工夫がなされた[12]。スーツにはゴム素材を用いており、スーツをスーツアクターに密着させることでしわをなくすため造型時には毎回スーツアクターのフィッティングを行っていた[12]。腰布などの衣装は股関節などのしわになりやすい部分を隠すためにデザインされ、次作『仮面ライダーアギト』のアンノウンでも引き継がれている[12]。 日中や屋内の撮影でも筋肉の隆起などのコントラストを強調するため、着色したラテックスを重ね塗りして陰影を表現している[12]

設定

ポレポレ
東京都文京区小日向5丁目15番地5号[注 8]に店舗を構える、「オリエンタルな味と香りの店」を謳い文句とする住居一体の喫茶店。おやっさんの自宅でもあり、雄介が居候している。
『ポレポレカレー』をはじめ、おやっさんや雄介の個性的な創作料理がメニューとなっている。おやっさんの他にも、雄介や上京した奈々がアルバイトとして勤務し、繁忙時には桜子やみのりも無償で手伝うことが多い。
初登場のEPISODE3と4では、雄介だけでなくおやっさんも留守で休業していたが、EPISODE5から営業を再開。しかし雄介によると、交通機関を用いてまで来店する遠方からの常連客も、未確認生命体事件の影響で、来なくなったらしい。
わかば保育園
みのりと恵子が保育士を務める、豊島区内にある保育所。ここの人気者である雄介もしばしば訪ね、園児たちと触れ合い、特技を披露している。
未確認生命体関連事件特別合同捜査本部
未確認生命体(グロンギ)による事件を解決に導く為に、EPISODE5から警視庁内に設立された部署。本部長・松倉を筆頭に、警視庁捜査一課の叩き上げの刑事達や、長野県警から合流した一条が主要捜査員として所属し、彼らの現場を望見や多数の警官たちがサポートする。
現代人の想像と常識を遥かに絶するグロンギに対抗する為、科警研やSAT、他県警、関東医大病院、海上保安庁、城南大学など様々な組織・団体と連携し、さらに数多くの銃火器や特殊機器などの通常の警察装備を上回る特別装備も新開発され使用された。
当初クウガに対しては、前述のとおり「未確認生命体第2号」・「未確認生命体第4号」と呼称して、グロンギと同様に危険視していたが、一条の報告と幾多の戦いの中で「味方」として徐々に信頼するようになり、EPISODE33でクウガ=雄介と認識してからは、本格的な連携をとるようになり、雄介も協力者として事件現場に直接参加するようになった。
未確認生命体関連事件が終結後に解散し、所属していた人員も以前の部署へ戻って行った。
銃器類・特殊装備
コルト・パイソン(6インチ)
EPISODE7から未確認生命体鎮圧用に捜査員へ支給された主武装の拳銃。劇中では主に一条と杉田が使用している[注 9]
一条たちがペガサスフォームの力と武器を使うクウガに、貸与する拳銃も主に本銃である。
レミントンM700
EPISODE2で一条が使用したライフル。
高性能ライフル
EPISODE14以降の多くの戦いで使用されたボルトアクションのライフル。
特殊ガス弾
グロンギ達が排煙に弱いと推定され開発された、排煙の成分を含むガスを噴射する手投げ弾。EPISODE10でグロンギが潜伏していた倉庫への攻撃に使用された。
特殊ガスプラスチック弾
特殊ガス弾の弾丸仕様版。排煙の成分を200倍に強化されたガスが充填されている。EPISODE13以降、数回使用された。
スタングレネード
EPISODE22でメ・ガルメ・レの保護色能力を無効化させる為に使用した特殊閃光弾。
超高圧ライフル
EPISODE33以降、桜井やSAT狙撃隊員たち、一条が使用した特注ライフル。
中和弾
EPISODE39でゴ・ザザル・バの強酸性体液を無効化させた弾丸。
超音波発生装置
EPISODE39でズ・ゴオマ・グを錯乱させた試作段階の装置。デスクトップと接続して使用する。
筋肉弛緩弾
EPISODE42でゴ・バベル・ダを弱体化させた弾丸。
マーキング弾
ナノテクノロジーで作られた超微細発信器が20個分搭載された弾丸。EPISODE45で一条がラ・ドルド・グの体内に撃ち込んだ。
神経断裂弾
撃ち込むことでグロンギの驚異的な回復力の源である神経組織を連鎖的に爆発させ、ダメージを与える弾丸。EPISODE46で杉田と桜井がラ・ドルド・グに、一条がゴ・ガドル・バに撃ち込んだ。
後に強化型神経断裂弾が量産配備され、EPISODE48で一条がバラのタトゥの女に撃ち込み倒した。
この他にも、パトカーや護送車、TRCS2000Aといった警察車両は勿論、人工血液を搭載したモーターボート、ヘリコプターなど様々な乗物も戦力として行使する。
城南大学考古学研究室
桜子とジャンが籍を置く研究室。長野県の信濃大学考古学研究室と合同で九郎ヶ岳遺跡を調査し、未確認生命体事件発生以降は、桜子がリント文字解読に、ジャンがゴウラムの調査研究で警察に協力した。
雄介や榎田も城南大学の卒業生で雄介は桜子と同窓生、榎田は理工学部出身である。彼らの話によると「熱い」人と言われている本郷教授が共通の恩師らしい。
リント
超古代の先住民族で、争いを好まない友好的な民族だが、霊石・アマダムを宿したアークルやゴウラムといった戦士・クウガのための装備を生み出すほどの非常に高い文化水準を有していた。
グロンギからはゲゲルの殺人対象とされ命を狙われていたが、当時のクウガによってグロンギが封印されたため、絶滅を免れた。グロンギを殲滅せず封印にとどめた理由は、リントが闘争を知らなかったためである。
現代人はリントの末裔であり、グロンギは現代人をも「リント」と呼称する。

キャスト

本作品がそれまでの特撮作品と一線を画す一因にキャスティングがある。主人公を支えるメインキャストの葛山信吾村田和美はすでにタレントとしてある程度名が知られており、またベテラン勢でも水島かおりきたろう井上高志といった一般ドラマでお馴染みの顔を揃えた。こうした背景がそれまでマイナー視されていた特撮というジャンルの発展に大きく貢献した。

主人公の五代雄介役の選出は難航した。世間ではヒーロー像の固定観念ができあがっていたらしく、オーディション出場者の多くが、何かにつけて「ゴルゴムの仕業だ!」と力んでいた『仮面ライダーBLACK』の南光太郎のように大仰な芝居をしたためであるテンプレート:Sfn。その中で、最後のオーディションに出たオダギリジョーはまさにハマリ役だったテンプレート:Sfn。オダギリはイメージや価値観が凝り固まった特撮ヒーロー作品に強い抵抗感を抱いていたが、それを隠そうとしない裏表のなさがむしろ五代役に最適と判断された。オーディション終了後もオダギリは出演を断るつもりでいたが、髙寺プロデューサーに「あの仮面ライダーではなく、むしろ違うものにしたいと思っているから、力を貸してほしい」と説得されて、引き受けることにしたテンプレート:Sfn

オダギリと一条を演じる葛山の人気は男性アイドル雑誌にも露出するなど異例の注目を集め、「イケメンヒーロー」と呼ばれる、従来特撮に関心がなかった層を新たに取り込んだムーブメントを生み出した。

レギュラー・準レギュラー

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主なゲスト出演者

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声の出演

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スーツアクター

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スタッフ

髙寺プロデューサーと付き合いが長いということで荒川稔久(荒川は、平成ライダーでは、唯一のメインライターでの参加)が前番組から続投、メインライターになり、前述のとおり井上敏樹がサブとして参加した。また髙寺の知己で、特撮雑誌『宇宙船』の編集者、また『TVチャンピオン』「TVヒーロー王選手権」の連続王者でもあった大石真司が文芸担当として迎えられ、緻密なヒーロー像やストーリーラインを構築した。

他にも、当時はまだ武蔵野美術大学の学生だった阿部卓也が企画検討段階からデザイナーとして抜擢されるなど、斬新なスタッフワークが採られた。阿部は完璧な意味を持つ古代文字を構築した他、グロンギ怪人のベースデザインを作った。阿部は学業との両立が困難になって途中から作品を離れるが、後をプレックスなどに属する職人デザイナーたちに託し、劇中最後の敵、ン・ダグバ・ゼバのデザイナーとして復帰した。

大石、阿部、そして特撮ヒーローを大胆に解釈した作風で、演劇ファンから人気があった劇作家・演出家のきだつよしら、この作品で実質、髙寺プロデューサーに「一本釣り」されたことで本格的に商業特撮作品に携わったスタッフ達は、後に同じ髙寺プロデューサーの『仮面ライダー響鬼』(プロデューサー交代前)時にも招聘され、深く関わっていくことになる。

演出陣では、石田秀範が初のメイン監督を担当した。また、戦隊サイドにいた渡辺勝也長石多可男といった髙寺プロデューサー縁の演出家も集結している。因みに当初は石田がメインを務める予定ではなく、別の監督がパイロットを撮り石田は第3・4話を撮る予定であった。しかし髙寺とその監督の意見が衝突し監督が降板、急遽石田にパイロットのお鉢が回ってきたとのことである。その皺寄せがありハードスケジュールが祟ったせいか石田は撮影中に倒れてしまい、パイロット作品ではチーフ助監督の鈴村展弘が演出を代行した箇所もあるという。

映画化の企画

『仮面ライダーアギト』以降の作品で劇場版が連年制作される中、TVシリーズ放映当時から署名サイトが開設されるなど、本作品の映画化に向けた活発な署名・要望活動が行われた。これに対し、番組終了後に発売された『超全集』最終巻でオダギリ・髙寺から映画化の約束のコメントが載るなどテンプレート:Sfn、当初はスタッフ・キャストも映画化に前向きな姿勢を見せていた。

2001年、髙寺は大泉の東映撮影所に足を運び、坂上所長の元で『クウガ』の映画化に向けて準備をしていた。しかし成果は上がらないままで、企画が通らず出資者が集まらないらしいという噂が流れた。髙寺は、白倉伸一郎が主導する劇場版『アギト』の制作体制を懸念しており、「予算・スケジュール共に『クウガ』はしっかりした体制で作りたい」と高い要望を抱いていたが、結果を見れば慎重さよりもチャンスを逃さないことを選んだ白倉のほうが商業的成功を遂げた。資金集めは行き詰まり、2002年に髙寺が角川書店事業部長・井上伸一郎を訪ねたときも、出資依頼を切り出せずに帰ったというテンプレート:Sfn

そして2006年6月1日付で、髙寺により映画化に至らなかったことへの謝罪メッセージが公式サイトに掲載された。

劇場版『クウガ』こそ実現しなかったが、「仮面ライダークウガ」というキャラクター自体は2009年公開の『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』において、初の映画登場となった。

音楽

劇中の音楽は佐橋俊彦が担当したが、作品の雰囲気を尊重するため、佐橋サウンドの持ち味だったオーケストラの使用を避け、アクションテーマはバンド編成による激しいロック、 怪人襲撃・暗躍を表現する音楽はシンセサイザーによる音色で、洋画ホラー物のような雰囲気を演出しており、それまでに佐橋が手掛けた作品とは全く異なる音楽世界を確立している。本人もインタビューなどで、普段の自分のスタイルとは違ったことを試みた、という主旨の発言をしている。

次作のサウンドトラック盤での佐橋のコメントによると、当初、最終回の音楽を完成したVTRマスターに合わせて録る話があったが、間に合わず結局不可能となった。これを実現していたならば、佐橋はスケジュールに追われて楽曲制作の質が落ちることを防ぐため、『仮面ライダーアギト』の音楽担当を辞退するつもりだったという。

主題歌

オープニングテーマ

「仮面ライダークウガ!」
作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:田中昌之
第1 - 33・47 - 最終話は1番、第34 - 46.5話は2番の歌詞を使用。映像は本編の展開に合わせて随時変更された。
英語版の「THE MASKED RIDER KUUGA! 〜仮面ライダークウガ!英語ヴァージョン〜」(訳詞:T-CRANE、コーラス:MICKEY T.)がある。
なお、本曲のイントロは3種類存在する。
  • Aタイプ:ノイズ風シンセの音が入るもの(シングルバージョン、映像では未使用だがコンピレーション・アルバムにはこちらが収録されることが多い)
  • Bタイプ:ノイズ風シンセの音が入らないもの(アルバムバージョン、映像では基本形として使われたもの)
  • Cタイプ:短縮版(一部のエピソードで使用、未CD化)

エンディングテーマ

「青空になる」
作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:橋本仁
第1 - 33・47・48話は1番、第34 - 46.5話は2番の歌詞を使用。最終話はフルサイズに近い形で使われた。映像は原則として全話共通だが、第46.5話と最終話はそれぞれ独自のものが使われた。こちらは別バージョンは制作されていないが、TVサイズに準じてイントロをカットしたものがコロちゃんパックに収録されたことがある。
こちらもオープニングと同様、英語版「Into the blue sky 〜青空になる 英語ヴァージョン〜」(訳詞:T-CRANE、コーラス:MICKEY T.)が存在する。

挿入歌

「たんぽぽのおはな」
作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:葵若菜 / コーラス:わかば児童合唱団
劇中では、みのりとわかば保育園の子供たちが(回によっては雄介も加えて)歌っている。本作品では全20曲のボーカル曲が制作されたが、主題歌以外で実際に使われたのは本曲のみ。しかもCD用の音源ではなく、シーンに合わせて出演者がその都度歌ったものが使われた。

放映リスト

サブタイトルは漢字2文字で統一されている。アバンタイトル前と各話終了時にはリント文字が表示される。終了時の背景には一部を除き、その回で活躍したフォームの色が使われる(ライジングフォーム時はリント文字の周辺が光る[注 10])。

放送日 サブタイトル 登場グロンギ[注 11] 脚本 監督
2000年
1月30日
EPISODE1
復活
  • ズ・グムン・バ
荒川稔久 石田秀範
2月6日 EPISODE2
変身
  • ズ・ゴオマ・グ
2月13日 EPISODE3
東京
  • ズ・メビオ・ダ
  • ラ・バルバ・デ
  • ズ・ザイン・ダ
  • ズ・バヅー・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
  • メ・ガルメ・レ
渡辺勝也
2月20日 EPISODE4
疾走
2月27日 EPISODE5
距離
  • ズ・バヅー・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
長石多可男
3月5日 EPISODE6
青龍
  • ズ・ザイン・ダ
  • ズ・バヅー・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
  • メ・ガルメ・レ
3月12日 EPISODE7
傷心
  • メ・バヂス・バ
  • メ・ビラン・ギ
  • ズ・ザイン・ダ
  • メ・ガリマ・バ
石田秀範
3月19日 EPISODE8
射手
  • メ・ガリマ・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
3月26日 EPISODE9
兄妹
  • メ・ギイガ・ギ
  • ズ・ザイン・ダ
  • メ・ガリマ・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
  • メ・ガルメ・レ
渡辺勝也
4月2日 EPISODE10
熾烈
4月9日 EPISODE11
約束
  • ズ・ゴオマ・グ
長石多可男
4月16日 EPISODE12
恩師
  • メ・ビラン・ギ
  • ヌ・ザジオ・レ
  • ズ・ザイン・ダ
4月23日 EPISODE13
不審
  • メ・ビラン・ギ
  • メ・ガリマ・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
  • メ・ガルメ・レ
井上敏樹 石田秀範
4月30日 EPISODE14
前兆
  • メ・ギャリド・ギ
5月7日 EPISODE15
装甲
  • ズ・ゴオマ・グ
荒川稔久 渡辺勝也
5月14日 EPISODE16
信条
5月21日 EPISODE17
臨戦
  • メ・ガドラ・ダ
きだつよし
村山桂
鈴村展弘
5月28日 EPISODE18
喪失
  • メ・ギノガ・デ
  • メ・ガリマ・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
  • メ・ガルメ・レ
井上敏樹 長石多可男
6月4日 EPISODE19
霊石
  • ズ・ゴオマ・グ
荒川稔久 石田秀範
6月11日 EPISODE20
笑顔
  • メ・ギノガ・デ変異体
  • ズ・ゴオマ・グ
  • メ・ガルメ・レ
6月25日 EPISODE21
暗躍
  • ヌ・ザジオ・レ
  • メ・ガリマ・バ
  • ゴ・バダー・バ
渡辺勝也
7月2日 EPISODE22
遊戯
  • メ・ガルメ・レ
7月9日 EPISODE23
不安
  • ラ・ドルド・グ
  • ラ・バルバ・デ
  • ズ・ゴオマ・グ
  • ゴ・ブウロ・グ
井上敏樹 長石多可男
7月16日 EPISODE24
強化
  • メ・ガリマ・バ
7月23日 EPISODE25
彷徨
  • ゴ・ザザル・バ
  • ゴ・ベミウ・ギ
  • ゴ・ガメゴ・レ
  • ゴ・ジャラジ・ダ
  • ゴ・ガドル・バ
  • ゴ・バダー・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
  • ゴ・ブウロ・グ
荒川稔久 石田秀範
7月30日 EPISODE26
自分
  • ゴ・ブウロ・グ
8月6日 EPISODE27
波紋
  • ゴ・ベミウ・ギ
  • ゴ・ガドル・バ
  • ゴ・バダー・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
井上敏樹 渡辺勝也
8月13日 EPISODE28
解明
  • ゴ・ガメゴ・レ
  • ゴ・バダー・バ
8月20日 EPISODE29
岐路
  • ゴ・ザザル・バ
  • ゴ・ガメゴ・レ
  • ゴ・ジャラジ・ダ
  • ゴ・ガドル・バ
  • ゴ・バダー・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
荒川稔久 長石多可男
8月27日 EPISODE30
運命
  • ラ・バルバ・デ
9月3日 EPISODE31
応戦
  • ヌ・ザジオ・レ
  • ラ・ドルド・グ
  • ラ・バルバ・デ
  • ゴ・ガドル・バ
  • ゴ・バダー・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
荒川稔久
竹中清
鈴村展弘
9月10日 EPISODE32
障害
  • ゴ・ザザル・バ
  • ゴ・ジャラジ・ダ
  • ズ・ゴオマ・グ
井上敏樹 金田治
9月17日 EPISODE33
連携
井上敏樹
荒川稔久
10月1日 EPISODE34
戦慄
  • ラ・バルバ・デ
  • ゴ・ガドル・バ
  • ズ・ゴオマ・グ
荒川稔久 石田秀範
10月8日 EPISODE35
愛憎
  • ラ・ドルド・グ
  • ラ・バルバ・デ
10月15日 EPISODE36
錯綜
  • ズ・ゴオマ・グ強化体
渡辺勝也
10月22日 EPISODE37
接近
  • ゴ・ザザル・バ
  • ゴ・バベル・ダ
  • ゴ・ジャーザ・ギ
  • ヌ・ザジオ・レ
  • ゴ・ガドル・バ
  • ズ・ゴオマ・グ強化体
10月29日 EPISODE38
変転
  • ゴ・ジャーザ・ギ
  • ゴ・ガドル・バ
  • ズ・ゴオマ・グ強化体
  • ズ・ゴオマ・グ究極体
長石多可男
11月12日 EPISODE39
強魔
  • ゴ・ジャーザ・ギ
  • ヌ・ザジオ・レ
  • ゴ・ガドル・バ
  • ズ・ゴオマ・グ究極体
11月19日 EPISODE40
衝動
  • ゴ・バベル・ダ
  • ラ・バルバ・デ
  • ゴ・ガドル・バ
  • ン・ダグバ・ゼバ
石田秀範
11月26日 EPISODE41
抑制
  • ラ・ドルド・グ
  • ラ・バルバ・デ
12月3日 EPISODE42
戦場
金田治
12月10日 EPISODE43
現実
12月17日 EPISODE44
危機
渡辺勝也
12月24日 EPISODE45
強敵
12月31日 EPISODE46
不屈
2001年
1月7日
EPISODE47
決意
  • ラ・バルバ・デ
  • ン・ダグバ・ゼバ
石田秀範
1月14日 EPISODE48
空我
1月21日 EPISODE49
雄介

番外編

『仮面ライダークウガ超ひみつビデオ「仮面ライダークウガVS剛力怪人ゴ・ジイノ・ダ」』
てれびくん』の応募者全員サービスで配布されたVHSソフト。初期編の総集編と新撮映像によるゴ・ジイノ・ダとの戦いで構成される。現在はDVD第12巻(最終巻)に映像特典として収録されている。ジイノは「超ひみつビデオ」としては初となるオリジナル怪人である。またライジングマイティの登場を宣伝文句にしていたが、実際はラストにイメージ映像として現れるのみに留まっている。
  • 音楽:三宅一徳
  • 構成:竹中清
  • 監督:鈴村展弘
『仮面ライダークウガ 新春スペシャル』
2001年1月2日放送。前半は新撮の導入部から始まり、EPISODE17, 31の再放送を経て後半への繋ぎとなる新撮カット。後半は新たに作られた総集編「EPISODE46.5 初夢」という構成。DVDにもこの構成で収録されている。「初夢」はグロンギ怪人の人間体を演じた俳優・女優が、「ポレポレ」の客として登場する番外編。
  • 脚本・構成:竹中清
  • 監督:小藤浩一
EPISODE50 乙彼
2001年1月20日、放送終了記念イベントにて上映された短編。本編を担当した監督たちの演出上の特徴を次々と再現したり、「ズ・ザイン・ダの人間体にライジングマイティキックを放つ桜子」というシーン(村田和美が野上彰のファンであることから実現した楽屋オチ)が飛び出すなど、メタフィクションな番外編である。出演者は全員友情出演で、すべての役名に「友情」の文字が加えられ、さらにスタッフまで友情参加扱いになっている。撮影はデジタルカメラで行われ、「デジカメ撮影」のテロップ(本編の放送時に挿入されていた「ハイビジョン撮影」のテロップのパロディ)が挿入されている。
2001年5月12日、特別篇の発売記念イベントにて再上映された。その際に配布されたパンフレットには「『EPISODE50 乙彼』完全攻略ガイド」が掲載されていた[13]。その後、特別篇のDVDに映像特典として収録された[14]
  • 友情脚本:荒川稔久
  • 友情監督:鈴村展弘
特別篇
EPISODE1, 2に未放映シーンを追加したディレクターズカット版。しかしただの再編集版ではなく、ポスプロをHDTVで行いCGなどを作り直したものである[14]
本編のEPISODE1では夏井貴浩が演じていたダグバの声を浦井健治が担当し、ズ・グムン・バの声も坂口哲夫から坂口候一に変更されている。また本編ではEPISODE3からの登場となったバルバも登場している。ソフト販売のみでレンタルはされておらず、封入されていた応募券を送ると、応募者特典(期間限定)として発売記念イベントで配布されたパンフレットの修正版が入手可能だった。
超古代語対訳版
グロンギの言語であるグロンギ語と、ゴウラムのみが発していたリントの言語・リント語、2種類の「超古代語」の対訳字幕(意訳)が表示されるバージョン。ソフト化はされていない。2002年5月30日から東映チャンネルで放送が開始され[15]テンプレート:Sfn、2004年、2009年、2011年にも放送が行われた。同局では『特別篇』と『新春スペシャル』も超古代語対訳版で放送されている。

放映ネット局

他媒体展開

映像ソフト化

  • 2000年12月8日から2001年11月21日にかけてビデオ(VHS、セル・レンタル共通)とDVDが東映ビデオより発売された[16]。全12巻で各巻4話(Vol. 8のみ5話)収録。
    • レンタルは2000年10月13日より開始され、セル用とレンタル用でジャケットのデザインが異なっている[16]
    • DVDはレンタル開始時が後年の作品より早かったため、特典は各巻ごとではなくインタビューはセル版のみで[16]、その他の怪人紹介や予告編などは新春スペシャルや最終巻などに収録された。
  • 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」や『仮面ライダーディケイド』のDVD第1巻初回盤に第1話を特典映像として収録。

他テレビシリーズ・テレビスペシャル

仮面ライダーアギト
未確認生命体という用語が登場。詳しくは仮面ライダーアギト記事内の「前作『仮面ライダークウガ』との関係」の節を参照。
仮面ライダーディケイド
小野寺ユウスケが変身する仮面ライダークウガと、オオカミ種怪人ン・ガミオ・ゼダに率いられたグロンギが登場。
仮面ライダーG
仮面ライダークウガが登場。
仮面ライダーフォーゼ
仮面ライダークウガとグロンギが登場。
仮面ライダーウィザード
仮面ライダークウガが登場。「アマダム」という用語も登場。

映画作品

本作の映画作品は存在しない。

劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
仮面ライダーディケイド』の映画作品。仮面ライダークウガが登場。
仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010
仮面ライダーW』と『仮面ライダーディケイド』の映画作品。仮面ライダークウガが登場。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
仮面ライダーオーズ/OOO』と『仮面ライダー電王』の映画作品。仮面ライダークウガとグロンギが登場。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズの映画作品。仮面ライダークウガとグロンギが登場。

ゲーム作品

『仮面ライダークウガ』
バンダイより2000年12月21日にPlayStation用の格闘アクションゲームとして発売された。開発はKAZe
システム的には同じくPlayStation用格闘ゲームである『仮面ライダー』『仮面ライダーV3』に準じているが、操作方法は簡略化されている。
クウガは基本4フォーム(敵に致命打を与えた際のみにライジングに変化できるがフォームチェンジ機能はない)とグローイングとアルティメットの各フォームが、それぞれ別キャラクター扱いで登場。アルティメットフォームには戦闘中のかけ声が一切なく、能力もマイティフォームと差がない。グロンギはギノガ・ギャリド・ガドラを除く、本編に登場したズ・メ怪人全員が登場しているが、それ以外の集団の怪人は一切登場しない。
前述の2作同様、ゲーム内でライダーカードを集めることができ、全81種類が収録されている。

漫画作品

  • てれびくん』 2000年3月号 - 2001年2月号連載(たなかてつお
  • 『てれコロコミック』 2001年夏休み増刊号掲載(上山道郎) - 設定のみで本編未登場の怪人メ・ガペリ・グとの戦いが描かれた。

舞台

MASKED RIDER LIVE&SHOW 〜十年祭〜
仮面ライダークウガが登場。

小説作品

『小説 仮面ライダークウガ』(荒川稔久)
講談社キャラクター文庫の平成ライダーシリーズのひとつ。本作品は当初、2012年11月30日発売を予定していたが2013年6月29日に発売日変更された。テレビシリーズの13年後の現代を舞台とし、一条薫が刑事となった夏目実加と共に新たに登場した未確認生命体の謎を追う。
小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界 〜レンズの中の箱庭〜
仮面ライダーディケイド』の小説作品。五代雄介/仮面ライダークウガをはじめとする本作のキャラクターが登場。
HERO SAGA
ジオラマ小説。いずれも古代の時代によるクウガとグロンギの戦いの記録となっている。前述は月刊ホビージャパンで連載、後述は『S.I.C. HERO SAGA vol.2』の書下ろしとなっている。
  • 『MASKED RIDER KUUGA EDITION -オデッセイ-』
  • 『MASKED RIDER KUUGA EDITION -DARK SIDE-』テンプレート:Sfn

関連作品

  • マシュランボー:同時期に放送されていたアニメ番組。劇中でみのりと園児がこの番組のEDを見ているシーンがある。
  • 爆竜戦隊アバレンジャー:本作品でメインライターを務めた荒川稔久も参加した特撮番組。荒川を始めとするスタッフが、公式の範疇ではないものの同作品を「クウガ2」と位置づけて制作していたことが『仮面ライダー555』公式サイトで紹介された[17]
  • マガジンGREAT講談社の漫画誌。プロデューサーの髙寺を主人公に据え、本作品の制作エピソードを漫画化した『日本特撮映画師列伝・10 SFXのサムライ5・仮面ライダークウガ』(作:西川伸司)が2001年3月号、5月号に前後編で掲載された。単行本化はされておらず、西川によれば発禁になっているとのこと[18]

脚注

注釈

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出典

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参考文献

雑誌

関連項目

外部リンク

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  1. 1.0 1.1 「白倉伸一郎インタビュー」、『スポーツ報知』仮面ライダー40周年特別号、報知新聞社、2011年、10面。
  2. 「日本経済新聞」1999年4月28日
  3. 「朝日新聞」2000年1月28日夕刊
  4. BIGLOBEポータル内旧コンテンツ「お仕事DB」第33回・鈴村展弘インタビュー記事より。2014年2月8日確認
  5. 2010年9月『高寺解体新書』
  6. 髙寺のTwitter http://togetter.com/li/372310
  7. 『HERO VISION VOL.2』 髙寺インタビューより
  8. 「白倉伸一郎が語る『平成仮面ライダーの真実』」、『語れ!仮面ライダー』KKベストセラーズ〈ベストムックシリーズ〉、2013年4月23日、pp.84 - 85。ISBN 978-4-584-20497-9
  9. 『週刊 仮面ライダーオフィシャルデータファイル』
  10. 10.0 10.1 10.2 『仮面ライダークウガ コレクションBOX』
  11. 『仮面ライダーオフィシャルデータファイル』より。
  12. 12.0 12.1 12.2 12.3 テンプレート:Harvnb
  13. テンプレート:Cite web
  14. 14.0 14.1 テンプレート:Cite web
  15. テンプレート:Cite journal
  16. 16.0 16.1 16.2 テンプレート:Cite book
  17. http://tvarc.toei.co.jp/tv/555/eps/eps.asp?num=13
  18. 大魔神カノン・オールナイトイベント MASHのBLOG 2010年6月27日