商船三井フェリー
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商船三井フェリー株式会社(しょうせんみついフェリー)は、東京都港区に本社を置く海運企業。内航フェリーやRO-RO船を運航している。商船三井100%出資の子会社。
なお、ここでは同社の前身である日本沿海フェリーやブルーハイウェイラインについても解説する。
目次
沿革
日本沿海フェリー
- 1969年8月18日 - 日本沿海フェリーを設立。
- 1972年4月 - 東京〜苫小牧航路の運航開始
- 1984年6月 - 大洗〜苫小牧間一般旅客定期航路事業の免許取得。
- 1990年1月 - 日本高速フェリーより東京〜那智勝浦〜高知航路を譲り受け運航開始。
ブルーハイウェイライン
- 1990年11月1日 - 日本沿海フェリーがブルーハイウェイラインに社名変更。
- 1990年11月 - 日本高速フェリーより大阪〜志布志〜鹿児島航路を譲受け運航開始。
- 1991年10月 - エム・オー・シーウエイズより内航部門を譲受。
- 1991年12月 - 大阪〜志布志〜鹿児島航路の志布志〜鹿児島間を廃止。
- 1994年3月 - 大三海運より内航部門の一部を譲受。
- 2000年2月1日 - 分社化してブルーハイウェイライン西日本を設立。
- 2000年4月1日 - ブルーハイウェイライン西日本が営業開始し大阪南〜志布志航路を同社に譲渡。
- 2001年10月1日 - 東京〜那智勝浦〜高知航路廃止。ブルーハイウェイライン解散。
商船三井フェリー
- 2001年3月12日 - 商船三井フェリーを設立。
- 2001年7月1日 - 営業開始。ブルーハイウェイラインの大洗〜苫小牧航路を継承。
- 2002年6月 - 大洗〜苫小牧航路、東日本フェリーとの共同運航開始。同社の「ばるな」を裸傭船。
- 2007年1月2日 - 東日本フェリーが大洗〜苫小牧航路より撤退し単独運航となるほか、同社の船舶「へすていあ」が商船三井フェリーへ移管。「さんふらわあ みと」「さんふらわあ つくば」を東日本フェリーの「ニューれいんぼうべる」「ニューれいんぼうらぶ」と交換。
航路
旅客
貨物
かつて運航していた航路
船舶
ファンネルマークは橙一色。
運航中の船舶
大洗 - 苫小牧航路(フェリー)
- ※船内の様子
- Sunflower Furano Frontcounter.jpg
フロント
- Sunflower Furano Casual room.jpg
カジュアルルーム
- Sunflower Furano Dining room.jpg
レストラン
- Sunflower Furano Lounge.jpg
ラウンジ
- Sunflower Furano Deck.jpg
デッキ
- さんふらわあ さっぽろ(2代目)
- 1998年8月竣工、同年11月就航。13,654総トン、全長192m、幅27m、出力35,600馬力、航海速力24ノット。
- 旅客定員632名。車両積載数:トラック180台・乗用車100台。三菱重工業下関造船所建造。
- 元・東日本フェリー「ばるな」(3代目)。2002年6月より商船三井フェリーによる運航となり、2005年1月に船名変更。夕方便に運用中。
- さんふらわあ しれとこ
- 2001年9月竣工、同年10月就航。11,410総トン、全長190m、幅26.4m、出力39,600馬力、航海速力24.9ノット。
- 旅客定員154名。車両積載数:トラック160台・乗用車62台。三菱重工業下関造船所建造。
- 元・東日本フェリー「ニューれいんぼうべる」。室蘭-直江津-博多航路に就航していたが、2006年12月に同航路の運休に伴い転配し、2007年1月より就航した。2007年3月に船名変更。深夜便に運用中。
くろしおライン(RO-RO船、東京 - 宇野・岩国・徳山・博多)
- さんふらわあ とうきょう - 2003年12月就航
- 貨物フェリー(RO-RO船、日本海運と共同運航)。東京-博多航路に運用中。船体の側面には、さんふらわあ(太陽のマーク)の模様が描かれていない。
追浜 - 苅田航路(RO-RO船)
- むさし丸
- みやこ丸
過去に運航していた船舶
- さんふらわあ つくば(ブルーハイウェイライン→商船三井フェリー)
- 1998年1月就航。12,325総トン。
- 2006年12月引退。日本国外へ売却され、現在はANEK LINE(ギリシャ)の「ELYROS」として運航中。
- さんふらわあ みと(ブルーハイウェイライン→商船三井フェリー)
- さんふらわあ とまこまい(ブルーハイウェイライン→商船三井フェリー)
- 1999年8月就航。12,520総トン。
- 2007年3月引退。RO-RO船。
主な関連企業
- 株式会社ブルーシーネットワーク
- 株式会社ブルーハイウェイエクスプレス九州
- 株式会社ブルーハイウェイエクスプレス北海道
- 株式会社ブルーハイウェイサービス
東京対北海道連絡輸送
- 2006年12月15日より高速バスと苫小牧~大洗航路を組み合わせた連絡きっぷ「パシフィック・ストーリー」を随時設定している。「パシフィック・ストーリー」の他にも「おたる・ストーリー」、「あさひかわ・ストーリー」、「ふらの・ストーリー」が設定されている。2010年度の設定期間は次の通り。大洗発:4月1日から8月5日、8月16日から9月30日。苫小牧発:4月1日から8月12日、8月23日から9月30日。利用できる交通機関は以下の通り。
その他
- テレビ番組等の撮影
- 日本沿海フェリー時代
- 『ウルトラマンレオ』第19・21話に登場。
- 日本高速フェリー時代
- 『仮面ライダーV3対デストロン怪人』の撮影が東京-那智勝浦-高知航路にて行われている。
- 『ゴジラ対メカゴジラ』の撮影が行われている。
- 映画『秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン』の撮影が東京-那智勝浦-高知航路にて行われている。
- ブルーハイウェイライン時代
- 1989年にテレビ朝日系で放送されていた刑事ドラマ『ゴリラ・警視庁捜査第8班』(第32話「洞爺湖の女」、第35話「美奈子、君の瞳に乾杯!」)の北海道ロケで、東京-苫小牧航路の船内でも撮影が行われ、同番組のロケ車両も輸送された。
- 1990年にテレビ朝日系で放送されていた刑事ドラマ『代表取締役刑事』(第12話「慕情」、第13話「哀愁」)の北海道ロケで、東京-苫小牧航路の船内でも撮影が行われ、同番組のロケ車両も輸送された。
- 『仮面ライダークウガ』(EPISODE 41 抑制、EPISODE 42 戦場)の撮影が大洗-苫小牧航路にて行われている。
- 商船三井フェリー