仮面ライダー
テンプレート:注意 テンプレート:告知 テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『仮面ライダー』(かめんライダー)は、1971年(昭和46年)4月3日から1973年(昭和48年)2月10日まで毎日放送・NET系列で毎週土曜19時30分から20時00分(JST)に放映された東映制作の特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称。
目次
概要
本作の基本線は、等身大のヒーローと怪人が対決する「SF怪奇アクションドラマ」。従来の実写ヒーロー物とは一線を画した「異形」のヒーロー像と、人間ドラマとしての側面を極力抑えた勧善懲悪劇、怪奇ドラマ的な演出、そして颯爽とオートバイを駆って「ライダーキック」[注 1]などのダイナミックなアクションによる格闘シーンや、多彩な動植物をモチーフとした特異でグロテスクな怪人の登場が特徴。
「原作漫画」は石森章太郎が担当し、少年向け雑誌『週刊ぼくらマガジン』(のちに『週刊少年マガジン』に連載誌を変更)に漫画版を連載した。
本作終了後にも登場人物や敵対組織、または時系列や世界観そのものを変え、多くのシリーズが製作された。それぞれの番組は基本的に、主人公となる「ライダー」(=仮面ライダー)の名称をタイトルとしている。一般にこれを仮面ライダーシリーズと呼ぶ。
なお、1979年の第6作のテレビ番組名も同じく『仮面ライダー』だが、新聞や文献などでは「(新)」を番組名に付記する方法で本作とは区別されていたテンプレート:Sfn。現在では同作品の主役ライダーである「スカイライダー」を番組名に付記する方法で区別されることがある。この第6作については『仮面ライダー (スカイライダー)』を参照のこと。
ストーリー
優秀な科学者にして、オートレーサーでもある本郷猛は、世界征服を企てる悪の秘密結社・ショッカーに捕われてしまう。その能力に目を付けたショッカーは、アジトで1週間に渡って本郷をバッタの能力を持つ改造人間に改造する。しかし、本郷は脳改造の寸前、ショッカーに協力させられていた恩師・緑川博士に助けられ、アジトから脱出。
以後、本郷は仮面ライダーとして、ショッカーが送り出す怪人達を次々に倒していく。
ショッカーはライダー打倒のため、フリーカメラマン・一文字隼人をライダー同様の改造人間にするが、一文字も脳改造の直前に本郷に救出され、新たな仮面ライダーとなる。
こうして誕生した2人の仮面ライダー。彼らは日本と海外で別れ、時には共闘しながら、ショッカーと戦う。オートレーサーとしての師・立花藤兵衛、FBI捜査官・滝和也、少年仮面ライダー隊などの多くの仲間達の協力を得て。普通の人間に戻れなくなった悲しみを仮面の下に隠し、「人間の自由のため」に[注 2]。
製作背景
企画
本作は土曜日の19:30 -20:00枠で、朝日放送の『部長刑事』(関西地区)やTBSテレビの『お笑い頭の体操』(関東地区)に低視聴率を強いられていた毎日放送の斎藤守慶営業局長(当時)が1970年の6~7月頃に、1971年4月開始の新番組企画を東映テレビ部の渡邊亮徳部長(当時)へと依頼したのが発端とされる。渡邊は、系列の東映動画で制作中だった『タイガーマスク』(よみうりテレビ)の人気に着目して人気要因を分析(大下英治・『日本 (ジャパニーズ) ヒーローは世界を制す』より)[1]テンプレート:Sfnする一方で、東映テレビ部のプロデューサーだった平山亨や、石森章太郎のマネージャーで企画プランナーだった加藤昇も招集して度重なる打ち合わせの結果、『月光仮面』に代表される仮面ヒーロー物を企画するに至った[2]。その様な企画経緯ゆえに『タイガーマスク』と『仮面ライダー』には、逃亡者の仮面ヒーローなどの共通点がある。
本作の企画は、1970年9月ごろに平山が加藤の協力を得て作成した「マスクマンK」の企画書が第1案とされ、この企画書では、「仮面のヒーローが日本征服を企むクロード黒原率いる組織・ショッカーと戦う」という大まかな筋書きが作られていた。しかし、その内容は『タイガーマスク』に言及し[3]、「自分も仮面を被ればヒーローになれる」という児童の願望を指摘していること、主人公・九条剛が普通の体育教師で鍛錬によってヒーローの力を得ているなど、当時流行していたスポーツ根性ものの影響が強い内容であった。この企画書は、平山による「叩き台」的なもので、毎日放送側には提出されておらず、東映社内と石森プロ用のものだった。平山は本作の前に『妖術武芸帳』で「謎の鉄仮面」という「仮面物」の設定を創案しており、この際、石森章太郎をアイディア協力者候補に挙げていたが、企画がTBSの橋本洋二に渡って実現しなかった。このため、平山にとっては「仮面物」であるこの「マスクマンK」は念願の設定だった[注 3]。
次に起草された「仮面天使(マスク・エンジェル)」が、毎日放送に提出された最初の企画書となる。平山が『柔道一直線』の流れで市川森一と上原正三を招き、平山とコンビの長い伊上勝との3人の脚本家体制で、設定などの企画打ち合わせに入った。ここで主人公の名が本郷猛に決まり、市川によって「恩師・緑川教授殺害の容疑をかけられた逃亡者」という設定になった。この時点でスポ根要素は薄められ、主人公は30万ボルトの高圧電流を浴びる事故で特異体質となり、人間以上の力を得るというSF的な設定が加味されたが、ヒーローのデザイン画などは起こされなかった。また本郷役には千葉治郎が候補に挙がっていた。
1970年9月上旬ごろ、毎日放送の廣瀬隆一[注 4]編成局次長(当時) から“オートバイに乗るスーパーヒーロー物”という注文が追加され、「十字仮面(クロスファイヤー)」の企画に到る。ここで構想されたストーリーは、本郷を父の仇と信じるヒロインや、殺人者・本郷を追う刑事などの登場人物が配され、主人公の逃亡者としての苦悩も付加された。主人公の仮面については、怒りの感情が高まると顔に感電事故による十字形の傷跡が浮かび上がるため、それを隠すために被っているという設定が加えられている。「サイボーグ009」や「佐武と市捕物控」などの数多くのヒット作を送り出してきた石森章太郎が、原作者として本格的に参加するのはこの段階からで、石森の起用は石森プロの加藤マネージャーから、渡邊に熱心な売り込みがあったためだった。10月上旬に、伊上によって執筆された検討台本「怪奇蜘蛛男」と「謎の恐怖屋敷」が毎日放送側で検討され、予算案とともに「題名を日本語にしてほしい」との要望が出された。10月15日に石森側が「ファイヤー十字(クロス)」、「十字仮面」、「クロス火面」などの題名案を提出している。
10月以降になり、東映側は平山の補佐として阿部征司がプロデューサーに参加。石森が参加した後、毎日放送側は「雑誌で漫画連載をしてほしい」と放送開始の条件を出した。漫画連載の実現には難航したが、平山と阿部、石森プロの加藤マネージャーの3人が『週刊少年マガジン』(講談社)の編集長だった内田勝に掛け合い、年末に了承を得た。
11月上旬には主人公ヒーローである「クロスファイヤー」のデザイン画も石森によって起こされ[4]、平山や毎日放送の引野芳照映画課長(当時)もクロスファイヤーのデザインに「カッコいい」と絶賛し、題名も正式に「十字仮面」に決定、11月になって毎日放送側は『十字仮面クロスファイヤー』の企画書を起稿。当初は本郷役に近藤正臣、ルリ子役に島田陽子を予定した。クロスファイヤーの検討用デザインには十字をモチーフとしたものとライオンをモチーフとしたものが存在するテンプレート:Sfn。
12月に入ると、企画書題名を『十字仮面 仮面ライダー』に変更。藤岡弘と森川千恵子(真樹千恵子)が本郷とルリ子役に選ばれ、藤兵衛役には高品格を予定、放映開始は1971年4月と決定した。しかし企画が毎日放送側を通った矢先、同年末に市川と上原は『帰ってきたウルトラマン[注 5]』をやりたいから」と願い出て急遽降板。以後の企画や本編脚本は伊上主導で進められることとなった。なお市川は自らの代わりとして、同じ脚本家仲間の島田真之[注 6]と滝沢真理を連れてきて、以後両人ともに本作の主筆脚本家となっている。
翌1971年1月、石森は「もっとグロテスクなリアリティのある奴にしたい」として、自身の作品の髑髏をモチーフにした仮面のヒーローである『スカルマン』(『週刊少年マガジン』1970年1月11日号に掲載)をこの企画に応用した「仮面ライダースカルマン」のキャラクターを提案テンプレート:Sfn。ここで主人公が敵対する怪人と同じく改造人間であるという設定がなされ、逃亡者であることや一部のキャラクターが整理され、藤兵衛は主人公の専属トレーナーとなり、よりシンプルな物語となった。しかし、渡邊はこのキャラクターを「以前に描かれた作品じゃないか。大勝負に出るんだから、新しいキャラクターじゃないと駄目だ」と却下した。毎日放送の箱崎賞テレビ営業部副部長(当時)からも「モチーフが髑髏では営業上の支障がある」と注文が出され、企画はさらなる検討を求められる。
これらの注文に対して非常に落胆した石森だったが、50枚以上のデザイン画を描き、この中に加藤マネージャーの持ち込んだ昆虫図鑑のバッタをモチーフにした、強烈なインパクトのあるデザイン画があった。バッタの顔が「スカルマン」に共通する不気味さと髑髏に似た形であること、昆虫は「自然を破壊する悪と闘うヒーローにふさわしい」という思いもあった。石森は「子どもに聞いてみよう」と、この50枚以上のデザイン画を当時幼稚園児だった息子の小野寺丈に見せたところ、即座にバッタをモチーフにしたデザイン画を選んだ。このデザイン画は平山によって渡邊に手渡された所、渡邊は「これだ、今度こそいける」と大喜びし、即座にゴーサインを出している。
このバッタのデザイン画を毎日放送東京支社に持ち込んだところ、箱崎副部長は髑髏でなくなったことで安堵したものの、庄野至映画部部長(当時)は「バッタは握れば潰れるあのバッタですか?」と非力な昆虫をモチーフにすることに異議を唱えた。これに対し平山は「バッタは小さいから強く見えないだけで、昆虫の跳躍能力などが人のサイズになれば強いものになりますよ」と説得した。翌日、毎日放送大阪本社の編成会議に出席した平山と加藤マネージャーは、「バッタ」とは伏せて「昆虫人間」としてセールス。加藤が「子どもでも描けるわかりやすさ」として黒板に仮面を描くなどした結果、最終的に承認が降りた。
前述の「少年マガジン」誌連載の折衝も進められていたが、毎日放送の営業部内ではまだこのヒーローのデザインを危ぶむ声が強かった。これに対し廣瀬編成局次長(当時)は「私の息子もオートバイに乗ったバッタのヒーローを面白いと言っている。ここはひとつ、子どもの感覚に賭けてみましょう」と社内を説得した結果、番組企画は推進される事になった。
「敵対組織によって改造人間にされてしまった」という設定があるため、マスクには泣いているように見えるデザインが施されている。以降のシリーズのみならず、改造人間にならない平成仮面ライダーのマスクにも同様のデザインが施されている。
制作開始
こうして「バッタ」をモチーフにしたヒーロー番組企画は、バイクに乗って戦うバッタのヒーロー「仮面ライダーホッパーキング」と仮題されたが、「長すぎる」との毎日放送側の意向により『仮面ライダー』と短縮され、2月1日からの制作決定が下された。
元々、本作は『ウルトラマン』のような「巨大ヒーローと怪獣が戦う作品」にしようという案もあったという。しかし、石森は等身大ヒーローにこだわり、敵キャラクターも人間形態としてタイツ主体で造形され、徹底して怪獣とは差別化する方向で[5]、「怪人」と呼称されたテンプレート:Refnest。
しかし当時、東映の大泉撮影所は組合によるロックアウトのために使用できず、平山や斎藤頼照とともに組合問題で東映京都撮影所を追われた内田有作が所長となり、急遽神奈川県川崎市麻生区に設立した「東映生田スタジオ」[6]での制作が決まった。キャラクター制作と美術全般はエキスプロダクションが担当。照明班や撮影班は、この年の11月に倒産する大映東京撮影所のスタッフが集められ、東映生え抜きでない異例のスタッフ編成が行われた。6日にスタッフの顔合わせがあり、撮影に入ったのは2月7日であった。
企画段階で紆余曲折を経た本作は、番組制作が開始されても順風満帆とはいかなかった。元々貸しスタジオである「東映生田スタジオ」には満足な撮影設備もなく、撮影用の平台が一つあるのみで、バラック・プレハブ建ての建物は雨が降ると反響音によってアフレコもできない状況だったと言う。
後に平山が著した『泣き虫プロデューサーの遺言状』(講談社)によると、毎日放送側から東映に支払われる制作費は1話につき400万円で、美術予算が足りず、苦肉の策として機械パネルのイメージを予定していたショッカーのアジト内は、エキスプロの高橋章が描くおどろおどろしい模様を描いたものとなった。同プロの三上陸男は「おかげで生物感のある不気味なものになった」とコメントしている[5]。
こうして放送開始された当番組であるが、第1話の視聴率はキー局・NETの放送エリアである関東地区において8.1%と厳しいものであったが、毎日放送の放送エリアである関西地区では関東地区に比べて高視聴率をマークしており、この数字を見た毎日放送側は手応えを感じて「このままで参りましょう」と平山に伝えた。
本作は放送開始前、のちに多大な影響を与えることになったアクシデントが発生していた。放送開始日の1971年4月3日、第9・10話の撮影中に藤岡がオートバイで転倒して全治3〜6カ月の重傷を負い、撮影に参加できなくなったのである[注 7]。このため、未完成分については、本郷の登場シーンなどを前話までの映像から流用した藤岡の姿に声優・納谷六朗(ショッカー首領役の納谷悟朗の弟)によるアフレコ[注 8]を挿入する、仮面ライダーの登場シーンを増やす、新キャラクター・滝和也の活躍を繋ぎ合わせるなどの措置で完成させ、急場を凌いだ。
この間、方向性の再検討と新たな主役について討議された。現存する会議録によれば、連載していた漫画同様に本郷が戦死する案を始めとして、様々な展開が検討されている。
一文字隼人(仮面ライダー2号)の登場
上記の事態を受けての討議の結果、「本郷は海外のショッカー支部との戦いに赴き、そのあとを継ぐ新しい仮面ライダーが登場する」という形での新展開が決定した。
同時期の特撮番組が『宇宙猿人ゴリ』や『帰ってきたウルトラマン』などの巨大ヒーロー番組が多かったせいか、2号ライダーは巨大化させようという案も出た[7]ものの、「等身大」のヒーローと怪人を貫いた本作は、平山が企画書で強調した「現実的」とのセールスポイントがのちに的中することになる。
急遽新たに登場することになった、仮面ライダー2号=一文字隼人役には佐々木剛が選ばれた。佐々木は出演依頼を受けた当初、劇団NLTで同期だった藤岡の役を奪うことになると難色を示していたが、「藤岡が復帰するまでの代役」という条件で引き受けた[8]。
また、この主役交代を機にそれまでの番組上の問題点を修正し、リニューアルすることになった。
- 舞台をスナックからレーシングクラブに移し、女性レギュラーを増やすなどでドラマパートの雰囲気を明るくした。
- 一文字を本郷よりもユーモラスで都会派のキャラクターに設定し、ヒーロー性を強化した。
- 仮面ライダーのデザインをやや派手なものにして、キャラクター性を強化するとともに、夜間撮影時の困難を避けるべく暗闇にとけ込みにくい配色にしたテンプレート:Refnest。
- 「主役が見栄を切る華やかな見せ場」として「変身ポーズ」を設定し、一文字に自らの意思による能動的な変身を取り入れた。
脚を開いて両腕を大きく動かしながら「変身!!」と掛け声を叫ぶ「変身ポーズ」は、佐々木が自動二輪の免許を持っていなかったため、本郷のように「バイクで加速しながら変身」が不能となったための苦肉の策という面もあった。しかし、この変身ポーズは子供達の間で大流行となり、「変身ブーム」と呼ばれる社会現象を巻き起こした(このような変身時のアクションは、のちの仮面ライダーシリーズや他の変身ヒーロー・ヒロインものでも重要なシーンとして受け継がれた)。
そのほか、地方ロケによる舞台の拡充や大幹部の投入によるショッカー側の強化などが行われ、番組の人気も上昇していった。
本郷猛(仮面ライダー1号 / 新1号)の復帰
藤岡は東映側から「怪我が治ったら復帰させる」と約束されたものの、佐々木を代役に据えたことで予想以上の大人気を博した結果、東映側は藤岡の復帰を毎日放送側になかなか切り出せず、平山や阿部も困り果てていた。そんな中、毎日放送の映画部長・庄野至(当時)が、「そういえば藤岡君が治ったみたいですね、今度はどうしましょう」と声をかけてきた。この庄野のこの一言で藤岡の復帰が決定し、「1号ライダー」がゲスト出演する「ダブルライダー編」がイベント的に挿入されるようになった(これにより、同番組の中に複数のヒーローが存在する展開となる)。阿部は当時を振り返り、「あの時の庄野さんの一言がなかったら、今の藤岡君があったのかというくらいの話です」と語っている。
藤岡の復帰を祝い、復帰作である第40・41話は、正月のビッグイベントとして阿部の計らいで九州の桜島・えびの高原でのロケとなった[注 9]。毎日放送と東映はこのままダブルライダーの定着を考えていたが、佐々木が「藤岡君がカムバックするまでという約束で引き受けたのだから、藤岡君に返すべきだ。自分がいたままでは、彼が付録のようになってしまう」と頑なに固辞。その結果、再び藤岡の単独主演で番組を継続することになった[9]。
そして、藤岡の傷が完全に癒えた後、第52話で「一文字が南米のショッカー勢力を追って旅立った」という設定のもと、本郷が変身する新1号ライダーが第53話で主役に復帰した。この際に外観を一新し、「ライダー、変身!」と名乗る新しい変身ポーズが追加された[注 10]。また、旧1号編の本郷が常にダブルのブレザー姿の「科学者然」としたスタイルだったのに対し、復帰した本郷は一文字のような明るさや男性的な野性味を増し、デザインジャケットの上下や革ジャンにジーンズなど、ファッションも多彩になった(その多くは藤岡の私物だった)。加えて事故前はバイクヘルメットに着用義務はなかったため、本郷はノーヘルスタイルだったが、1972年の道路交通法改正で「時速40kmを越える道路」での着用が義務化されたため[注 11]、復帰後の本郷はヘルメットを常用するようになった。
配役
本郷役に藤岡を起用したのは、阿部によれば渡邊と藤岡のマネージャーが仲が良く、ここから平山に対して渡邊の推薦があったためとしている。藤岡と同じ事務所に所属していた島田も「一緒に使ってくれ」と言われて起用したが、役がなかったためにルリ子の友達役を設定したという。
ルリ子役の真樹、藤兵衛役の小林昭二、大野剣友会の起用は平山によるものである。平山によると『ウルトラマン』から『キャプテンウルトラ』へのTBSの番組引き継ぎ催事で、ムラマツキャップ役の小林と知り合い、若い俳優たちに対する配慮やその人格に惚れ込んで、今回の起用となったという[5]。滝役の千葉治郎は阿部と内田で決めたと言う。
そのほか、ショッカー幹部や「ライダーガールズ」の面々の起用は、すべて阿部による。五郎役の三浦康晴は、ゲストの林寛子と併せ、阿部が懇意だった養成所からの起用。ショッカー側の怪人の声がテアトル・エコー所属俳優に統一されていたのは、阿部が以前担当した映画『ガンマー第3号 宇宙大作戦』からの繋がりだった。
仮面ライダーの美術・造形
主人公ヒーロー「仮面ライダー」の美術、造形は、造形会社「エキス・プロダクション」(1966年創立)が全面担当した。デザイナー・高橋章らが「東映生田スタジオ」に常駐し、セットのデザインや衣装の補修も合わせ、すべてをこなしている。怪人のデザインは石森のラフを高橋がクリンナップし、色指定して決定画としていた。「サラセニア人間」は石森デザインではなく、高橋のオリジナルである。
仮面ライダーのマスクは上下二分割形式となっていて、三上陸男による粘土原型をFRP樹脂で複製し作られている。アクション用の「Aタイプ」と、電飾を仕込んだ超アップ撮影用の「Bタイプ」の2種がFRPで用意されたが、第1話でAタイプの「クラッシャー」が破損し、修復跡を残しての撮影となっている。以後、補修を繰り返しての撮影で、アップ用のはずのBタイプも撮影に駆り出され、常時二種が画面に登場することとなった。二種の明確な違いは複眼部(Cアイ)の下の「覗き窓」の、透明カバーの留めネジの位置である。全98話で使用されたマスクはすべて同じ型から複製された。この型から、ラテックスゴムで抜かれた軟らかいアクション用のマスクも使われている。
触角はラジオアンテナが使われた。付け根は第1話では同じ材質だったが撮影中に折れてしまったので、以後自転車のブレーキ部分が使われている。複眼部(Cアイ)は、型に流した透明のポリエステル樹脂がまだ軟らかいうちに裏側から角棒を押しつけて段差パターンをつけた。この手法は東宝映画『モスラ』(1961年、本多猪四郎監督)で怪獣モスラの複眼の表現に使われた技法である[注 12]
仮面ライダーの衣装の、エキスプロの担当部分はマスクとベルト、胸の部分(コンバーターラング)だった。胴体部や手袋・ブーツは東映の衣装部で用意された。上下のスーツは当初、鹿革素材で制作されたが、アクションで裂けてしまい、第1話で既に左ひざに補修が確認できる。このため、ビニールレザー素材となり、新1号以降はジャージ素材となった。第1話の撮影開始時点では、マスクの制作が間に合わなかった[注 13]。このため、撮影はマスクを使用しないショッカーの手術室シーンからとなり、2月10日にようやくマスクが完成し、11日の小河内ダムロケから仮面ライダーのアクション撮影が行われた。
当初仮面の基調は緑色だったが、渡邊亮徳の「緑色のヒーローなどあるか」との意見でパール入りの黒スプレーが吹かれ、暗緑色となった。パールを施したのは、第1話のロケが曇天で、画面映りが非常に悪かったため。このAとBの2種は、色を塗り替えてそのまま2号ライダーとして使われている。新1号編に入ると、緑色が鮮やかになっていくが、塗装に使ったカラースプレーが季節ごとの乾燥度や日照条件で発色が違うためもあった。また、ロケ地やキャラショーなどのイベント先での補修を想定し、アサヒペンのカラースプレーなど、全国どこでも誰でも入手して塗れる色を優先した配慮もある。
社会現象
『仮面ライダー』は社会現象「変身ブーム」の発祥源として、マスコミの注目を浴びる番組となった。「ゲルショッカー編」開始日の新聞各紙のラテ欄には、新幹部「ブラック将軍」の登場が写真記事で紹介されている。全仮面ライダーシリーズ中、最も長期間放送した作品であり、未だにその記録は破られていない[注 14]。
第1話の放送の関東での視聴率は8.1%だったが、関西では20.5%を記録。事故による主役俳優の交代を機に行われた種々の強化策によって、着実に視聴率を伸ばしていった。9月末ごろには平均して関東でも15%、関西では20%の視聴率を超えるようになった。全98話の平均視聴率は関東が21.2%、関西が25.9%[注 15]、最高視聴率は関東が30.1%(1972年1月8日放送)、関西が35.5%(1973年2月10日放送。ビデオリサーチ調べによる)。
「仮面ライダースナック」(カルビー製菓)の付録である「仮面ライダーカード」、「ドレミサイクロン」(ブリヂストン自転車)、「仮面ライダー変身ベルト」(タカトクトイス、ポピー / 現バンダイ・ボーイズトイ事業部)といったキャラクター商品も大ヒットし、その商品化権料は12億円に達した。それ以前のヒットキャラクターである『鉄腕アトム』、『オバケのQ太郎』、『ウルトラマン』などの商品化権料を凌駕し、当時の過去最高のキャラクターになった。一方で、仮面ライダーカード欲しさにスナック菓子を買って菓子本体を捨てる事象が社会問題となった[注 16]。なお、仮面ライダースナックは後年、再発売されている。
番組終了から41年経過してもなお、CM出演、ヒーローショー、TVゲーム化、パチンコ・パチスロ台の登場など、人気と知名度は継続している。
仮面ライダーは、のちの東映特撮ヒーローの基本となった。
登場人物
仮面ライダー
- 本郷 猛(ほんごう たけし) / 仮面ライダー(1号)
- 第1 - 13、40・41、49、51 - 98話に登場。(ただし藤岡弘は第11 - 13話、66、67話には出演せず)
- 本作の主人公。城南大学(第1話のみ城北大学と呼称)生化学研究室所属の科学者で、優秀なオートレーサーでもある。
- IQ600・スポーツ万能の超人的な才能を持つが故に、ショッカーに拉致され改造人間にされてしまうが、脳改造寸前に脱出し、正義のためにショッカーと戦うことを決意する。
- 第13話を最後に海外へ渡り、主にヨーロッパ支部のショッカーと戦っていたが、第40話で死神博士を追って一時帰国する。その後も何度か帰国して一文字隼人と共闘し、第53話から再び日本でのショッカーの戦いに身を投じる。
- 一文字 隼人(いちもんじ はやと) / 仮面ライダー(2号)
- 第14 - 52、72・73、93・94、98話に登場。
- 本作のもう1人の主人公。フリーのカメラマンであり、同時に柔道6段・空手5段の腕前を持つ格闘技の達人でもある。その能力と素性をショッカーに見込まれ、第2の仮面ライダーとして改造されるが、脳改造前に本郷に救出され、ショッカーとの戦いを決意する。
- 第14話より、海外に渡った本郷に代わって日本の守りにつくが、第52話以降は再び本郷と交代して南米へ旅立った。その後も何度か帰国し、ダブルライダーとして戦っている。
仮面ライダーの協力者たち
- 立花 藤兵衛(たちばな とうべえ)
- 全話に登場。本郷猛のオートレーサーとしての師。本郷の秘密をもっとも早く知った人物で、仮面ライダーの協力者として物心両面から支援する一方、トレーナーとして戦闘訓練にも立ち会い仮面ライダーの実力を引き出した。当初はスナックアミーゴを経営していたが、本郷が日本を離れるのと同時期にオートバイ用品店「立花オートコーナー」を開業し、立花レーシングクラブを立ち上げた。一文字隼人や滝和也、レーシングクラブの女性メンバーたちに対しても父親のように接し、少年仮面ライダー隊を組織するとその会長に就任し、仮面ライダーへの支援にいっそうの力を入れるようになる。
- 滝 和也(たき かずや)
- 第11、13 - 19、21 - 82、84 - 98話に登場。本郷のライバルに当たるオートレーサーで、ショッカーを追っていたFBIの秘密捜査官。
- 自分の結婚式がショッカーに襲われたのを機に戦いに参加する。シナリオによれば結婚式もショッカーを追うための偽装結婚であったとされているが、劇中ではその後も既婚者とされている。
- 一文字の登場とともに本格的にライダーと共闘するようになり、ショッカーによる犯罪の捜査や公的機関とのパイプ役などの役割を担う一方、戦闘やライダーの訓練でも1号・2号のパートナーを務めた。改造人間ではないが、捜査官としては優秀であり、戦闘員数人を相手に互角に渡り合う格闘力と優れた情報収集能力を持ってゲルショッカーの壊滅までライダーを支え続けた。少年仮面ライダー隊結成後はその隊長を務め、子どもたちの良き兄貴分にもなっていた。
- 第98話でゲルショッカー壊滅により日本での使命を終え、アメリカに帰還した。これ以降、仮面ライダーシリーズには登場していない。
- 藤岡の負傷による番組主役不在の穴を埋めるために急遽創られたキャラクターであり、藤岡の復帰が遅れたためにそのままレギュラー化した。所属組織は当時の人気TVドラマ『FBIアメリカ連邦警察』が着想元である[10]。
- 平山亨の小説によれば、
- 「アメリカ南部・オクラホマシティ出身の日系3世。幼少時代はいじめを受けてていたが、負けん気の強さから腕っ節を鍛えて地元の不良少年のボスになる。しかし黒人運転手ジャッキーに一蹴されて鼻っ柱を折られ、彼を追って世界各地を旅するうちに心身ともに成長。東南アジアでジャッキーと再会し、彼の師ジン・ルンから拳法を学ぼうとするが、ベトナム戦争に巻き込まれて成行で米兵と戦ってしまう。その後は本郷と一文字、風見志郎(仮面ライダーV3)とともにパリ・ダカールラリーに参加。帰国後、ベトナムでの反逆行為でFBIに捕まるが、フーバー長官に見込まれてFBIの一員となった」
- という[10]。
- 演じた千葉治郎によると、アクションシーンでは藤岡より強く見えてしまうため、必ず痛めつけられる描写を入れたとのこと。
- 客演情報
- 『仮面ライダーSPIRITS』
- ライダーたちと並んで主人公格として扱われており、「仮面ライダー」として戦っている。
- 『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦』
- FBI捜査官としてカイ・シデンや仮面ライダーZXらと共に諜報活動を行う。
- 「本郷の前に仮面ライダー0号とでも呼ぶべきプロトタイプを製作したが、その能力に耐え切れずに死亡してしまった。激しい良心の呵責に苦しんだ結果、ショッカーへの疑問を募らせていき、後に脱走した。その一方、首領の激しい責任追及に耐えかね、愛弟子の本郷を被験体に推薦してしまった」
- 客演情報
- 『新仮面ライダーSPIRITS』
- 本作の時期を描いた作品(一文字の改造を描いた番外編)にTV版当時の姿で登場した後、本編にも年月を経た姿で登場。科学者としてSPIRITSに協力し、バダンシンドローム撃破の糸口を探そうとする。
- 客演情報
- 『仮面ライダーSPIRITS』
- 石倉育英会の職員として、ユリ、マリ、ミチが五郎と共に登場。五郎からは「姉ちゃん先生」と呼ばれ慕われている。
- ユリ
- 第14 - 59、61 - 64、66、67、69 - 98話に登場。ひろみの友人でライダーガールズの中では最古参。メンバーのほとんどが説明なく姿を消す中で、彼女だけは最終話まで活躍を続けた。空手2段 (のちに3段) の使い手。当初は他のライダーガールズ同様に軽い調子の女性だったが、後半はガールズのリーダー格的存在として、滝や藤兵衛と共に仮面ライダーの戦いをサポートした。
- マリ
- 第14 - 25、29 - 38話に登場。ひろみの友人。フェンシングが得意。カメラマンである一文字に「モデルにして」と熱心にアピールしていた。
- ミチ
- 第14 - 18、20、21、24、25話に登場。ひろみの友人。合気道が得意な男勝りの女性。90ccのバイクなら乗りこなせる。
- エミ
- 第40 - 66、68話に登場。本郷の助手としてスイスで活動していた。死神博士を追って来日し、そのまま日本に残った。暗号解読と合気道が得意。
- ミカ
- 第40 - 52話に登場。エミ同様、本郷の助手としてスイスで活動していた。エミとともに来日し、そのまま日本に残った。トランプ占いが得意。
- トッコ (59話まではミツコ)
- 第53 - 69話に登場。動物園でショッカーに襲われていた女性。事件解決後、立花レーシングを手伝うことになる。
- ヨッコ
- 第70 - 98話に登場。ユリの紹介で登場。少年ライダー隊発足後は通信係や事務を担当。
- チョコ
- 第70 - 98話に登場。ユリの紹介で登場した。「チョコレートが好き」との設定で、いつも何かを食べており、周囲を呆れさせていた。
- 客演情報
- 『新仮面ライダーSPIRITS』
- ショッカーやデルザー軍団に支配された東京都に、大きく成長した姿で現れる。ライダーガールズとともに悪の組織のテロ活動による被害から子供たちを守る組織「石倉育英会」を設立している。子供たちとともにショッカーに拉致されてしまった1号を追い、ZXとともにショッカーのアジトへと乗り込む。
- ナオキ、ミツル
- 第62 - 64、68 - 70、72 - 98話に登場。五郎の紹介で第62話よりレーシングクラブに出入りするようになった。2人で行動することが多く、そのキャラクターは五郎ほど描き分けられていなかった。少年仮面ライダー隊結成後はリーダー格として活躍し、ゲルショッカーとの最終決戦までその役割を全うした。
ショッカー、ゲルショッカー
テンプレート:Main 世界征服を企む謎の国際的秘密組織。のちに「ゲルショッカー」と改称する。メンバーは知力体力に優れた人間に改造手術を施し洗脳した怪人を中心に構成されており、その怪人たちを正体不明の首領が操って様々な犯罪や破壊工作を行っている。
仮面ライダー1号・2号
テンプレート:Main ショッカーによって改造された戦闘用改造人間。2人とも脳改造を免れてショッカーのアジトから脱出し、人間の自由を守るためにショッカーと戦った。
第40話以降、2人の仮面ライダーが共演するエピソードでは、本郷の変身するライダーを仮面ライダー1号、一文字の変身するライダーを仮面ライダー2号と区別して呼ばれるようになった[注 17]が、本作の劇中での呼称とクレジットは仮面ライダーで統一されている。なお、2人の仮面ライダーは互いを「本郷」「一文字」と本名で呼び合っていた。 基本スペックは両者同一だが、1号は多彩な必殺技を持ち、2号は高い格闘能力と破壊力を備えることから、雑誌展開などで「技の1号・力の2号」と称された[注 18]。
専用マシン
ライダーの特徴として、その名の通り高性能の専用オートバイを使用することが挙げられる。
旧サイクロン号
- ベースモデル:スズキT20
- 全長:2400mm / 重量:280kg / 最高出力:200馬力 / 最高時速:400km / ジャンプ力:30m / 登坂力:45度(垂直の壁を登ることも可能)/ 動力源:ジェットエンジン
第1 - 14話に登場。1号が最初に使用したオンロード型の超高性能バイク。同型のバイクを2号も使用。
ハンドルのスイッチを入れることで、本郷の常用バイクが変形。常用バイク形態の方がモトクロス戦には有利なため、2つの形態を瞬時に使い分けている。ライダーベルトから遠隔操作を行うことも可能。テレビ作品中では製作者は語られていないが、原作の漫画版では緑川博士が用意したとの記述がある。漫画『新仮面ライダーSPIRITS』ではショッカー製のサイクロンが数台登場している。誘導ミサイルと対超音波砲を装備しているが、劇中未使用。
当時流行だったカフェレーサー風の二ツ目フルカウリングが特徴で、後方に6本出された排気管はジェット噴射のノズル。
劇用車のデザインはエキスプロ美術スタッフの三上陸男によるもので、複眼のようなヘッドライトや6本足のマフラーは昆虫をイメージしている。6本のマフラーは水道管を加工して取り付けたもので、上部の一対のみが本物の排気管である。制作は佐々木明による。
なお、カウリングは前面下方に窓のように空冷スリットの入ったものが用意されたが、オープニング・エンディング撮影での走行、ジャンプで前輪がぶつかり下部が破損、本編映像では第1話から補修の跡が確認できる。この破損を受けて、スリットの下部が切り広げられ変身シーン用などに使われたが、これもやはり破損し、最終的にスリット部分を撤去したものが以後使用されている。
オンロードタイプのため、ダート走行やアクションに不向きであるため、前述の通りジャンプやオフロードのシーンでは常用オートバイスタイルに戻っているシーンが多々見られた。そのため、2号編では出番が少なくなったが、改造サイクロンと併用でほぼ1年近く使用され、桜島ロケで1号が乗ったのが最後の登場となった。
カウルには美術スタッフ高橋章によって“オートバイに重なったR”のエンブレムが貼り付けられた。前照灯の間が寂しかったので、即興的に作って貼ったそうである。これはライダーのマークとしての印象が強いが、実際は「立花レーシング」のもので、第1話でライダーに改造される前の本郷のレース服にも使われている。ただし改造後、緑川博士とショッカーのアジトより脱走した際にもすでにサイクロン号にエンブレムがついている[注 19]。外装のためベース車の判断が難しく、1998年にKAZeが仮面ライダーのゲームを製作した際のレプリカ製作イベントではコレダT125が使用された。石森章太郎の原作漫画で、冒頭に本郷がのっているのはウルフT125で、型番は同じだが別のオートバイである。
改造サイクロン号
第14 - 67、72、73話に登場。仮面ライダー2号および新1号が使用したバイク。初登場は14話のOP。
本郷がヨーロッパに旅立つにあたり、一文字に託したマシン。
セミカウルのデュアルパーパスマシン(オンロードとオフロードの兼用マシン)で、旧サイクロンと比べて出力増強と車体の大幅軽量化が行われている。そのため、旧サイクロンよりも小回りや派手な戦闘走行が可能で機動性が高い。ジャンプ力も40mにアップし、垂直の壁面を登る能力と救助用ロープの射出能力が追加されている。劇中では旧サイクロンと別車両であるという描写はなく、明らかに別種類の車両ながら場面場面で使い分けていた全く違う車両を同一のマシンと表現していただけであり、書籍などでもまったく区別はされていなかった。しかし、形状が明らかに異なるため、後年になって書籍類でオフロードタイプを“改造サイクロン”と記述するようになった。書籍によっては、旧サイクロン号と同一の車両が変形しているという解釈もされている。1号も欧州で同型のマシンに搭乗し、帰国後も新サイクロンの完成まで使用した。
元々は藤岡の事故時に使用していたサイクロン号の常用タイプ劇用車(本郷バイク)を修理し、急遽カウリング類を付けたものである(ナンバープレートが同じため、識別可能)。撮影時期によっていくつかのバージョンが存在するが、新1号編では旧サイクロンのカウルの流用によって旧サイクロンらしさを多分に残す最終バージョンが一貫して使われている(画面の上でもダミーライトの形状から容易に判別可)。
撮影用車両のSL350K1は、オンロードのCB系のCL350をベースにして強引にオフロード向けにした準オフロード(当時はスクランブラーと呼ばれた)車で、オフロード車としては車重が重いのが当時のユーザーからは不評だった。正面から見た時のV字型の集合マフラーが特徴。
映画『仮面ライダー対ショッカー』ではダブルライダーが並走するため、1号用に2台目が用意された。エンジンのシリンダーヘッドの形が同一であるが、K1の特徴であるV字型の集合マフラーが見られないことから、SL350K0が使用されたと推測される。急造のため、オンロード用のスズキTベースのサイクロン号と同一の円筒形マフラーが流用されている(この時2号が乗るサイクロンのカウリングは新造されているが、幅が狭く「ライダーマーク」の位置が異なるなど若干の相違がある)。新サイクロン登場まで活躍する。第72話で新2号が乗ったのが、2台目の最後の登場。
1台目の藤岡の負傷シーンでも使われた劇中車の「本郷バイク」からの改造車は、第60話撮影後に廃棄処分された。劇中では痛みの進んだライダーの衣装を着せたマネキンを乗せ、カウリングなどの流用できるパーツを外され、火を付けられて燃やされている。これは激しいアクション場面使用による車体の損傷の激しさと、験担ぎの意味合いもあってのことである。
新サイクロン号
- ベースモデル: スズキハスラーTS-250III
- 全長:2100mm / 全高:1200mm / 重量:220kg / 最高出力:700馬力(ブースター使用時:800馬力) / 最高時速:500km(ブースター使用時:600km) / ジャンプ力:50m / 動力源:原子力エンジン
第68 - 98話に登場。新1号がで使用し、のちに新2号も搭乗した新型バイク。
本郷、滝、藤兵衛による設計・開発。本郷が常用するセミカウルのオートバイが、ライダーへの変身に合わせて自動変形する。かつてのサイクロンをあらゆる面で凌駕する。カウルの両側のウィングを展開させることで、グライディング飛行可能。急制動用にパラシュートを装備している。必殺技はフロントカウルを細かく振動させた状態で体当たりを決めるサイクロンアタック(第83話で使用)。初登場は第68話だが、第74話から再塗装されてよりスタイリッシュになった。
オンロードの性格の強い前2車に比べ、専用のデュアルパーパスバイクとして設計された車両であったため設定上だけでなく実際の撮影車両の操縦性能のほうも格段に高くなった。なお、変身前の常用車両はGT380Bにビキニカウリングを付けたもの。
撮影用車両は1台のみの製作だったが、ショッカーライダー用に2台目が製作され、そのまま2号用に流用された。この2台の車両は、『仮面ライダーストロンガー』第39話の撮影まで使われている。
その後のゲスト出演時に使われたバイク
- 『仮面ライダー (スカイライダー)』時には、ポピーのCM撮影用に歴代ライダーマシンが新調され、新1号は改造サイクロン、新2号は新サイクロンを愛車とした。ベース車が125ccとスケールダウンし、小型ゆえバイクスタントには向いているが、造形的にはオリジナルとの差異が目立つ。シンプルなデザインのサイクロンはそれが顕著である。
- 1993年にバンダイの企画主導でオリジナルビデオ「ウルトラマンVS仮面ライダー」が制作され、その撮影用に新サイクロンが製作された。大型のラジエーターやチャンバーがカウル内に確認できるため、当時の水冷2サイクルのオフロードバイクが使われたものと判断される。
- 2000年にオートレースのCMに仮面ライダーが登場し、新サイクロン号に搭乗する。上記車両が使用されている。なお、このころ展示イベント「仮面ライダーワールド」が開催され、上記車両が展示されている。
- 2009年の『CRぱちんこ仮面ライダーMAX Edition』CM・サラリーマン編で伊藤慎扮するサラリーマンが新サイクロン号に搭乗する。上記車両が使用されている。
- 映画『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』で1号と2号が搭乗する2台の新サイクロン号が登場。1台は形状から1号用は上記「ウルトラマンVS」と同じバイクであることが確認できる。なお、この映画のメイキングでクランクケースに「SUZUKI」の刻印が確認できることから、元の車両はスズキのモトクロッサーRM250であると推測される。また、2号用の車両はフレームや足回りの形状からホンダのXR230を使用して新規製作されたものであることが確認される。
キャスト
レギュラー・準レギュラー
- 本郷猛 / 仮面ライダー1号[注 20] - 藤岡弘(1 - 10、40・41、49、51 - 65、68 - 98)
- 一文字隼人 / 仮面ライダー2号 - 佐々木剛(14 - 52、72・73、93・94、98)
- 滝和也 - 千葉治郎(11、13 - 19、21 - 82、84 - 98)
- 立花藤兵衛[注 21] - 小林昭二(1 - 98)
- 緑川ルリ子 - 真樹千恵子(1 - 13)
- 野原ひろみ - 島田陽子(1、2、4 - 25、34)
- 史郎 - 本田じょう(2、4 - 15)
- ユリ - 沖わか子(14 - 59、61 - 64、66、67、69 - 98)
- マリ - 山本リンダ(14 - 25、29 - 38)
- ミチ - 中島かつみ(14 - 18、20・21、24・25)
- 石倉五郎 - 三浦康晴(14 - 62、65)
- エミ - 高見エミリー(40 - 66、68)
- ミカ - 杉林陽子(40 - 52)
- トッコ[注 22] - 中島真智子[注 23](53 - 69)
- ナオキ - 矢崎知紀(62 - 64、68 - 70、72 - 98)
- ミツル - 山田芳一(62 - 64、68 - 70、72 - 98)
- ヨッコ - 中田喜子(70 - 98)
- チョコ - ミミー(70 - 98)
- ゾル大佐 - 宮口二朗(26 - 39)
- 死神博士 - 天本英世(40 - 52、61、63、68)
- 地獄大使 - 潮健児[注 24](53 - 62、64 - 67、69 - 79)
- ブラック将軍 - 丹羽又三郎(80 - 98)
- ショッカー首領の声[注 25] - 納谷悟朗(1 - 98)
- ナレーション - 中江真司(1 - 98)
主なゲスト出演者
※参考文献:『仮面ライダー大図鑑(1・2)』(バンダイ・1991年)、『仮面ライダー大全』(双葉社・2000年) カッコ内は登場話数。
- 緑川博士 - 野々村潔 (1)
- 山野美穂 - 小林千枝 (2)
- 岸森助手 - 巽治郎 (2、5)
- 伊藤老人 - 美川陽一郎 (3)
- 早瀬五郎(さそり男) - 渚健二 (3)
- 宮下雪江 - 篠雪子 (4)
- 宮下健二 - 五島義秀 (4)
- 戦闘員No.3 - 石橋雅史 (4)
- 雨宮ちか子 - 水上竜子 (5)
- 砂田辰夫 - 神田隆 (6、7)
- 砂田ユミ - 荒井久二江[注 26] (6・7)
- ハインリッヒ博士(演) - A・ウンガン (6・7)
- ハインリッヒ博士(声) - 市川治[注 27] (6・7)
- 阿部直樹 - 西城健二 (6)
- 池田隆三 - 高津住男 (8)
- 赤戦闘員・影村 - 岩城力也 (8)
- 池田サチコ - 川崎純子 (8)
- 近藤和雄 - 守田比呂也 (9)
- 近藤武彦 - 石井政幸 (9)
- 警備員 - 加藤正之 (9)
- 古賀警部 - 奥村公延 (10)
- 金保管庫警備主任 - 山岡徹也 (10)
- 綾小路律子 - 新井茂子 (10)
- プレジデント号艦長 - エル・タッパ (10)
- 古賀とおる - 辻直之 (10)
- 滝洋子 - 桂ルミ (11、13)
- 少年 - 矢崎知紀 (11)
- 白川保 - 吉田輝雄 (12)
- 白川マチ子 - 渡辺弥生 (12)
- 柴田助手 - 藤沢陽二郎 (12)
- 白川博士の助手 - 森烈 (12)
- 野本健(トカゲロン) - 堀田真三 (13)
- FBI捜査員 - ジョン・エアーズ (14)
- 女幹部マヤ - 真理アンヌ (16・17)
- リングアナウンサー - 大泉滉 (16・17)
- 草鹿昇(サタンマスク) - 藤木卓 (16・17)
- ハリケーンジョー - 原田力 (16・17)
- 草鹿清 - 渡辺一矢[注 28] (16・17)
- 田所大助 - 西郷次郎 (18)
- 田所まさる - 高野浩幸 (18)
- 村の老婆 - 関田千恵子 (18)
- FBI捜査官・神田 - 宮浩之 (19)
- 怪紳士(ドクガンダー幼虫) - 大阪健 (20)
- 吉岡助教授 - 鶴見丈二 (20・21)
- 小泉教授 - 野々浩介 (20)
- 村人 - 打越正八 (20)
- 分校の女性教師 - 眞紀亜紗子 (20)
- エリナ杉崎 - 水木正子 (22)
- 青柳昇 - 杉浦真三雄 (22)
- 青柳美雪 - 斉藤浩子 (22)
- 大隅博士 - 伊豆肇 (23)
- 助手 - 三上左京 (23)
- キノコモルグに改造される囚人 - 富士乃幸夫 (24)
- 小池助手 - 中田博久 (24・25)
- ヒロシ - 中村光男 (24・25)
- キミ子 - 林寛子[注 29] (24・25)
- 警官 - 有本欽隆 (26)
- 愛川豊 - 大和学 (28)
- 川本浩太 - 山内友宗 (29)
- 川本文江 - 上田みゆき (29)
- 志村高一郎 - 北原義郎 (30)
- 井崎 - 大下哲矢[注 30] (31)
- 井崎武夫 - 佐久田修 (31)
- 敦子 - 佐久間まゆみ (32)
- コニー・山田 - 三枝美恵子 (33)
- 折口清張 - 村上不二夫 (34)
- 門前絹子 - 水上竜子 (34)
- 剛田博士 - 奥野匡 (36)
- 剛田裕二 - 長谷川誉 (36)
- 木元ミツル - 梅地徳彦 (37)
- 関俊彦 - 河野秋武 (38)
- 関明美 - 関口昭子 (38)
- 早苗 - 鷲尾真知子 (39)
- ショッカー幹部連絡員 - エンベル・アルテンバイ (39)
- 岡野弘 - 五島義秀[注 31] (42)
- 加納修 - 根岸一正 (42)
- 並川博士 - 水村泰三 (43)
- 並木ジュンコ - 真田圭子 (44)
- 並木マコ - 真田昇子 (44)
- 矢島博士 - 池田忠夫[注 32](45)
- こそ泥 - 川中弘(源治)、 花巻五郎(鉄) (45)
- 美川サブロウ - 守田比呂也 (46)
- 美川タダシ - 佐野伸寿 (46)
- マタギの老人(ベアーコンガー) - 依田英助 (46)
- 山崎秀夫 - 長沢大 (48)
- 中山健造 - 青野平義 (49)
- 金尾為吉 - 安藤三男 (49)
- 中山弘 - 高野浩幸 (49)
- サクラ - 荒井久二江 (49)
- ロバート田中(カメストーン) - 中井啓輔 (50)
- 清水医師 - 北町史朗 (50)
- 大下博士 - 細川俊夫 (51)
- 小林助手 - 西城健二 (51)
- ペットショップの店長 - 岩城力也 (52)
- アナウンサーの声 - 鈴木泰明 (53)
- 黒木 - 平松慎吾 (55)
- 井川 - 高島稔 (55)
- 山本アナウンサー - 鈴木泰明 (55)
- 片山俊作 - 北原義郎 (56)
- 九条みわ(ギリーラ) - 建部道子 (56)
- 大田黒博士 - 三島耕 (58)
- 橋本良子 - 牧まさみ (58)
- 毒トカゲ人間態 - 里木佐甫良 (58)
- 野上辰三 - 三角八郎 (59)
- 三郎 - 土屋靖雄 (59)
- コバルト120運搬人 - 飛世賛治、中原正之 (59)
- 警官 - 団巌[注 33] (60)
- 雪夫 - 石井政幸 (62)
- 漁師(ハリネズラス) - 吉原正皓 (62)
- 勝丸功 - 成川哲夫 (63)
- 瀬能サナエ - 藤山律子 (63)
- カブトロングの部下 - 滝波錦司 (65)
- 光一 - 池田義彦 (65)
- 加藤 - 島映二 (66)
- ピエール・アンドレ - エンベル・アルテンバイ (67)
- ショッカーモロッコ支部長・モハメッド - ウィリー・ドーシー (67)
- ショッカーシンガポール支部長・ヤン - A・モロズ (67)
- 熊木 - 高木二朗 (68)
- 小川信二 - 倉島襄 (69)
- 水泳コーチ - 大山高男、佐藤明美 (70)
- 木原通俊 - 徳大寺伸 (71)
- ショッカー連絡員(アブゴメス) - 佐藤京一 (71)
- ジョージ - 大神信 (71)
- キャッシー - ルース・ボールテンプレート:Refnest (71)
- キャッシーの母 - グレース・ボール[注 34] (71)
- 怪僧(モスキラス) - 岩上瑛 (72)
- ホテルの支配人・北沢 - 大泉滉 (72・73)
- 番頭 - 畠山麦 (72)
- 坂井博士 - 村上不二夫 (73)
- 伊藤達也 - 穂積隆信 (74)
- バラ子(バラランガ) - 松沢のの (75)
- 駄菓子屋のおばさん - 由起艶子 (76)
- 三上茂一 - 加藤正之 (77)
- 三上ひとみ - 茂木みゆき (77)
- 池田邦夫 - 石井政幸 (78)
- 峰信太郎 - 佐々木功 (81)
- ゲルショッカー科学者 - 山浦栄 (81)
- 中村 - 梅津栄 (82)
- イノカブトンに改造される死刑囚 - 飛世賛治[注 35] (83)
- 桂城良助 - 大神信 (84)
- 桂城マキ - 山田圭子 (84)
- 釣人 - 石森章太郎 (84)
- ウツボガメスに改造されるギャング - 富士乃幸夫 (85)
- 岡崎 - 宮浩之 (85)
- 桜井圭太 - 簾内滋之 (86)
- 桜井大作 - 守屋俊志 (86)
- ハイカー - 内田嵐 (86)
- 死の配達人 - 芹川洋 (87)
- 青野清 - 北原義郎 (87)
- 細谷勉 - 山岡徹也 (87)
- 田中輝夫 - 大橋一元 (88)
- 山辺由美 - 水沢有美 (91)
- 木暮精一郎 - 上野山功一 (92 - 94)
- 石神千恵 - 小野恵子 (92 - 94)
- 勝彦 - 三井恒 (95)
- 松田善一郎 - 小山源喜 (96)
- 鈴木英夫 - 川上大輔 (96)
- 安岡元一郎博士 - 美川陽一郎 (96)
- アベック - 山崎純資、松尾悦子 (97)
- 実験用囚人 - 東龍明、土屋靖雄 (97)
スーツアクター
- 仮面ライダー旧1号[13][14] - 藤岡弘
- 仮面ライダー旧1号[13]、仮面ライダー旧2号(代役)[13]、テンプレート:要出典範囲、怪人(蜘蛛男ほか)[13] - 岡田勝
- 仮面ライダー旧1号(一部)[13]、仮面ライダー旧2号(メイン)[13]、怪人[13] - 中村文弥
- 仮面ライダー旧1号(一部)[13]、仮面ライダー旧2号(代役)[13]、怪人(サボテグロンほか)[13] - 瀬島達佳
- 仮面ライダー旧1号(一部)[13]、仮面ライダー旧2号(代役)[13]、怪人(ヒトデンジャーほか)[13] - 甘利健二
- 仮面ライダー旧1号(一部)[15]、仮面ライダー新2号[15]、怪人[15] - 新堀和男
- 仮面ライダー旧1号(桜島1号)[13]、仮面ライダー旧2号(第46話代役[注 36][16])、仮面ライダー新1号[13] - 中屋敷鉄也
- 仮面ライダー旧2号(第14、15、25話の一部[注 37]) - 佐々木剛
- 仮面ライダー旧2号(代役)[13] - 飯塚実
- 仮面ライダー新1号[13]、怪人[17] - 大杉雄太郎
- 仮面ライダー新2号[18] - 千代田恵介(第72、73話)、河原崎洋夫(第93、94、98話)
- 怪人[13]、戦闘員[13] - 石丸強志
- 怪人(蝙蝠男ほか)[13] - 佐野房信
- 怪人(ジャガーマンほか)[13] - 滑川広志
スタッフ
- 原作 - 石森章太郎
- 連載 - 週刊ぼくらマガジン、週刊少年マガジン、たのしい幼稚園、テレビマガジン、冒険王
- 脚本 - 伊上勝、市川森一、島田真之、滝沢真理、山崎久、長石多可男、塚田正熙、鈴木生朗、大野武雄、石森史郎、長谷川公之、平山公夫、山田稔、桶谷五郎(関口恭司)、石森章太郎、丸山文櫻
- 企画 - 平山亨 (東映)、阿部征司 (東映)
- 音楽 - 菊池俊輔
- 撮影 - 山本修右、篠原征夫、川崎龍治、原秀夫
- 照明 - 太田耕治
- 美術 - 三上陸男・高橋章・八木功(エキスプロダクション)
- 仕上制作 - 映広音響
- 録音 - 太田克己
- 編集 - 菅野順吉、辻井正則、池原文雄、祖田富美夫
- 選曲 - 武田正彦
- 助監督 - 塚田正熙、長石多可男、近藤一美、福島孔道、平山公夫、前川洋之、鈴木隆志
- 記録 - 紀志一子、黒丸よし子、藤山久美子、宮瀬淳子、島田はる、佐久間淑子、中町真弓
- 技斗 - 高橋一俊(第1 - 67話、第97話、第98話)、岡田勝(第68 - 96話)
- 進行主任 - 伊東暉雄、大里俊博、西川忠邦、古泉雅、佐久間正光、大竹昭男、伊藤隆造
- オートバイ演技 - 大橋春雄
- 衣裳 - 東京衣裳
- トランポリン - 三隅修・三隅健二(ジャパンアクションクラブ)
- 制作担当 - 的野屋宗平、河野正俊
- 現像 - 東映化学
- 協力 - 館山シーサイドホテル、兵庫県有馬観光協会、和歌山県勝浦観光協会、伊東観光協会
- オートバイ協力 - 室町レーシンググループ、鈴木自動車工業
- 監督 - 竹本弘一、折田至、北村秀敏、山田稔、内田一作、田口勝彦、塚田正熙、石森章太郎、奥中惇夫
- 制作著作 - 毎日放送、東映
ノンクレジット
放映リスト
- 複数の変身体を持つ怪人や他人に化けている怪人もいるので、「改造された人間」は「人間体」、「○○に化けた姿」は「人間態」として区別。
- 1972年7月22日はプロ野球オールスターゲーム第1戦中継のために休止。1週放送を延ばすことはせず、上述の通り、1972年7月28日(翌週金曜日)に第69話の放送を行い、その翌日の7月29日に第70話の放送を行っている。
- 中京広域圏は名古屋テレビ放送が遅れネットで毎週日曜19時から放映していたが、10月7日の第80話のみNET・毎日放送と同時ネットでの放映となった。この異例の同時ネットのいきさつについては、名古屋テレビ放送#沿革の項を参照のこと。
放送日 | 放送No. | 制作No.[※ 1] | サブタイトル | 登場怪人ほか | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1971年 4月3日 |
1 | 1 |
怪奇蜘蛛男 |
伊上勝 | 竹本弘一 | |
4月10日 | 2 | 2 |
恐怖蝙蝠男 |
|
折田至 | |
4月17日 | 3 | 4 |
怪人さそり男 |
竹本弘一 | ||
4月24日 | 4 | 3 |
人喰いサラセニアン |
市川森一 島田真之 |
折田至 | |
5月1日 | 5 | 6 |
怪人かまきり男 |
|
滝沢真理 | 北村秀敏 |
5月8日 | 6 | 7 |
死神カメレオン |
|
伊上勝 | 折田至 |
5月15日 | 7 | 8 |
死神カメレオン 決斗! 万博跡 | |||
5月22日 | 8 | 5 |
怪異! 蜂女 |
滝沢真理 | 北村秀敏 | |
5月29日 | 9 | 9 |
恐怖コブラ男 |
|
山崎久 | 山田稔 |
6月5日 | 10 | 10 |
よみがえるコブラ男 |
| ||
6月12日 | 11 | 11 |
吸血怪人ゲバコンドル |
長石多可男 | 折田至 | |
6月19日 | 12 | 12 |
殺人ヤモゲラス |
|
滝沢真理 | |
6月26日 | 13 | 13 |
トカゲロンと怪人大軍団 |
伊上勝 | 北村秀敏 | |
7月3日 | 14 | 14 |
魔人サボテグロンの襲来[※ 7] |
|
折田至 | |
7月10日 | 15 | 15 |
逆襲サボテグロン | |||
7月17日 | 16 | 18 |
悪魔のレスラー ピラザウルス |
|||
7月24日 | 17 | 19 |
リングの死闘 倒せ!ピラザウルス | |||
7月31日 | 18 | 22 |
化石男ヒトデンジャー |
|
滝沢真理 | 山田稔 |
8月7日 | 19 | 23 |
怪人カニバブラー北海道に現る |
|
島田真之 | 折田至 |
8月14日 | 20 | 20 |
火を吹く毛虫怪人ドクガンダー |
|
山崎久 | 山田稔 |
8月21日 | 21 | 21 |
ドクガンダー大阪城の対決! |
| ||
8月28日 | 22 | 25 |
怪魚人アマゾニア |
|
塚田正煕 | |
9月4日 | 23 | 24 |
空飛ぶ怪人ムササビードル |
|
島田真之 | 折田至 |
9月11日 | 24 | 16 |
猛毒怪人キノコモルグの出撃! |
|
滝沢真理 | 山田稔 |
9月18日 | 25 | 17 |
キノコモルグを倒せ! | |||
9月25日 | 26 | 27 |
恐怖のあり地獄 |
|
伊上勝 | 折田至 |
10月2日 | 27 | 28 |
ムカデラス怪人教室 |
| ||
10月9日 | 28 | 31 |
地底怪人モグラング |
|
滝沢真理 | 内田一作 |
10月16日 | 29 | 30 |
電気怪人クラゲダール |
|
田口勝彦 | |
10月23日 | 30 | 32 |
よみがえる化石 吸血三葉虫 |
|
内田一作 | |
10月30日 | 31 | 34 |
死斗!ありくい魔人アリガバリ |
|
伊上勝 | 田口勝彦 |
11月6日 | 32 | 36 |
人喰い花ドクダリアン |
|
滝沢真理 | 折田至 |
11月13日 | 33 | 29 |
鋼鉄怪人アルマジロング |
|
島田真之 | 田口勝彦 |
11月20日 | 34 | 26 |
日本危うし!ガマギラーの侵入 |
|
滝沢真理 | 山田稔 |
11月27日 | 35 | 33 |
殺人女王蟻アリキメデス |
伊上勝 | 田口勝彦 | |
12月4日 | 36 | 37 |
いきかえったミイラ怪人エジプタス |
|
島田真之 | |
12月11日 | 37 | 35 |
毒ガス怪人トリカブトのG作戦 |
|
折田至 | |
12月18日 | 38 | 38 |
稲妻怪人エイキングの世界暗黒作戦 |
|
伊上勝 | 田口勝彦 |
12月25日 | 39 | 39 |
怪人狼男の殺人大パーティー |
|
山田稔 | |
1972年 1月1日 |
40 | 46 |
死斗(しとう)! 怪人スノーマン対二人のライダー[※ 13] |
| ||
1月8日 | 41 | 47 |
マグマ怪人ゴースター 桜島大決戦 |
| ||
1月15日 | 42 | 42 |
悪魔の使者 怪奇ハエ男 |
|
島田真之 | |
1月22日 | 43 | 40 |
怪鳥人プラノドンの襲撃 |
|
鈴木生朗 | 田口勝彦 |
1月29日 | 44 | 41 |
墓場の怪人カビビンガ |
|
滝沢真理 | |
2月5日 | 45 | 43 |
怪人ナメクジラのガス爆発作戦 |
|
大野武雄 | 山田稔 |
2月12日 | 46 | 51 |
対決!!雪山怪人ベアーコンガー |
島田真之 | 塚田正煕 | |
2月19日 | 47 | 44 |
死を呼ぶ氷魔人トドギラー |
|
石森史郎 | 田口勝彦 |
2月26日 | 48 | 48 |
吸血沼のヒルゲリラ |
|
鈴木生朗 | 内田一作 |
3月4日 | 49 | 49 |
人喰い怪人イソギンチャック |
|
長谷川公之 | |
3月11日 | 50 | 45 |
怪人カメストーンの殺人オーロラ計画 |
|
石森史郎 | 田口勝彦 |
3月18日 | 51 | 50 |
石怪人ユニコルノス対ダブルライダーキック |
|
長谷川公之 | 山田稔 |
3月25日 | 52 | 52 |
おれの名は怪鳥人ギルガラスだ! |
|
伊上勝 | 内田一作 |
4月1日 | 53 | 57 |
怪人ジャガーマン 決死のオートバイ戦 |
|
山田稔 | |
4月8日 | 54 | 56 |
ユウレイ村の海蛇男 |
|
田口勝彦 | |
4月15日 | 55 | 58 |
ゴキブリ男!!恐怖の細菌アドバルーン |
|
滝沢真理 | 山田稔 |
4月22日 | 56 | 54 |
アマゾンの毒蝶ギリーラ |
| ||
4月29日 | 57 | 53 |
土ぐも男ドクモンド |
| ||
5月6日 | 58 | 55 |
怪人毒トカゲ おそれ谷の決斗(けっとう)!! |
|
島田真之 | 田口勝彦 |
5月13日 | 59 | 59 |
底なし沼の怪人ミミズ男! |
|
塚田正煕 | |
5月20日 | 60 | 60 |
怪奇フクロウ男の殺人レントゲン |
|
滝沢真理 | 内田一作 |
5月27日 | 61 | 63 |
怪人ナマズギラーの電気地獄 |
|
平山公夫 山田稔 |
山田稔 |
6月3日 | 62 | 62 |
怪人ハリネズラス 殺人どくろ作戦 |
|
伊上勝 | |
6月10日 | 63 | 65 |
怪人サイギャング 死のオートレース |
|
島田真之 | 塚田正煕 |
6月17日 | 64 | 64 |
怪人セミミンガ みな殺しのうた! |
|
伊上勝 | |
6月24日 | 65 | 61 |
怪人昆虫博士とショッカースクール |
|
内田一作 | |
7月1日 | 66 | 66 |
ショッカー墓場 よみがえる怪人たち |
塚田正煕 | ||
7月8日 | 67 | 67 |
ショッカー首領出現!!ライダー危し |
|||
7月15日 | 68 | 68 |
死神博士 恐怖の正体? |
山田稔 | ||
7月28日 | 69 | 69 |
怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ |
|
島田真之 | |
7月29日 | 70 | 70 |
怪人エレキボタル 火の玉攻撃!! |
|
桶谷五郎 | 塚田正煕 |
8月5日 | 71 | 71 |
怪人アブゴメス 六甲山大ついせき! |
伊上勝 | ||
8月12日 | 72 | 72 |
吸血モスキラス対二人ライダー |
|
鈴木生朗 | 山田稔 |
8月19日 | 73 | 73 |
ダブルライダー 倒せ!! シオマネキング |
| ||
8月26日 | 74 | 74 |
死の吸血魔 がんばれ!!ライダー少年隊 |
|
伊上勝 | 塚田正煕 |
9月2日 | 75 | 75 |
毒花怪人バラランガ 恐怖の家の秘密 |
|
鈴木生朗 | |
9月9日 | 76 | 76 |
三匹の発電怪人シードラゴン!! |
|
石森史郎 | 山田稔 |
9月16日 | 77 | 77 |
怪人イモリゲス じごく牧場の決斗! |
|
伊上勝 | 塚田正煕 |
9月23日 | 78 | 78 |
恐怖ウニドグマ+ゆうれい怪人 |
| ||
9月30日 | 79 | 79 |
地獄大使!! 恐怖の正体? |
| ||
10月7日 | 80 | 80 |
ゲルショッカー出現! 仮面ライダー最後の日!! |
|
山田稔 | |
10月14日 | 81 | 81 |
仮面ライダーは二度死ぬ!! |
| ||
10月21日 | 82 | 82 |
怪人クラゲウルフ 恐怖のラッシュアワー |
島田真之 | 塚田正煕 | |
10月28日 | 83 | 83 |
怪人イノカブトン 発狂ガスでライダーを倒せ |
|
石森史郎 | |
11月4日 | 84 | 84 |
危うしライダー!イソギンジャガーの地獄罠 |
|
石森章太郎 島田真之 |
石森章太郎 |
11月11日 | 85 | 86 |
ヘドロ怪人 恐怖の殺人スモッグ |
|
島田真之 | 山田稔 |
11月18日 | 86 | 85 |
怪人ワシカマギリの人間狩り |
|
滝沢真理 | |
11月25日 | 87 | 87 |
ゲルショッカー死の配達人! |
|
伊上勝 | 塚田正煕 |
12月2日 | 88 | 88 |
怪奇 血を呼ぶ黒猫の絵! |
|
島田真之 | |
12月9日 | 89 | 89 |
恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ! |
|
石森史郎 | 山田稔 |
12月16日 | 90 | 90 |
恐怖のペット作戦 ライダーS・O・S! |
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12月23日 | 91 | 91 |
ゲルショッカー恐怖学校へ入学せよ!! |
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伊上勝 | 塚田正煕 |
12月30日 | 92 | 92 |
兇悪! にせ仮面ライダー |
| ||
1973年 1月6日 |
93 | 93 |
8人の仮面ライダー |
山田稔 | ||
1月13日 | 94 | 94 |
ゲルショッカー首領の正体!! | |||
1月20日 | 95 | 95 |
怪人ガラオックスの空とぶ自動車!! |
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島田真之 | 奥中惇夫 |
1月27日 | 96 | 96 |
本郷猛 サボテン怪人にされる!? |
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丸山文櫻 | |
2月3日 | 97 | 97 |
本郷猛 変身不可能!! |
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伊上勝 | 塚田正煕 |
2月10日 | 98 | 98 |
ゲルショッカー全滅! 首領の最後!! |
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終了後、100話記念と3号ライダーとなる仮面ライダーV3誕生を祝してスタッフ間で『われらの仮面ライダー』が上映された。内容は中江真司のナレーションによる総集編だが、配役紹介や視聴率紹介がなされ、スタッフ向けになっている。アイキャッチ間には「V3の変身ベルト(ダブルタイフーン)」のCMと「マジンガーZのジャンボマシンダー」のCMが挿入されている。後年、東映ビデオから『仮面ライダースペシャル2』として発売され(『ZX』とのカップリング)、初めて視聴者の元に提供された。ただし、『仮面ライダースペシャル』のDVD化の際、本作は未収録。
表の注釈
ネット局・放送時刻
同時ネット局
時差ネット局
- 青森放送:月曜 18:00 - 18:30
- IBC岩手放送:土曜 18:00 - 18:30
- 東北放送:日曜 9:00 - 9:30
- 秋田放送:金曜 18:00 - 18:30
- 山形放送:月曜 17:30 - 18:00
- 福島テレビ[20]:木曜 18:00 - 18:30(第1話~第13話) →木曜 17:45 - 18:15(第14話~第39話) →土曜 19:00 - 19:30(第40話~第91話) →木曜 19:00 - 19:30(第92話~第98話)
- 山梨放送:土曜 18:00 - 18:30
- 新潟放送:日曜 10:00 - 10:30
- 長野放送:水曜 18:00 - 18:30
- テレビ静岡:土曜 19:00 - 19:30
- 石川テレビ放送:日曜 18:00 - 18:30
- 北日本放送:水曜 17:15 - 17:45
- 福井テレビジョン放送:月曜 18:00 - 18:30
- 名古屋放送:日曜 19:00 - 19:30[注 38]
- 日本海テレビジョン放送:木曜 18:00 - 18:30
- 山陰放送:火曜 18:00 - 18:30
- 瀬戸内海放送:金曜 19:00 - 19:30
- 岡山放送:土曜 17:00 - 17:30
- 山口放送:木曜 18:00 - 18:30
- 四国放送:木曜 18:00 - 18:30
- 愛媛放送:火曜 18:00 - 18:30
- 高知放送:土曜 18:00 - 18:30
- 長崎放送:火曜 18:00 - 18:30
- 熊本放送:月曜 18:00 - 18:30
- テレビ大分:日曜 9:00 - 9:30
- 宮崎放送:水曜 18:00 - 18:30
- 南日本放送:月曜 18:00 - 18:30
- 沖縄テレビ放送:火曜 19:30 - 20:00
音楽
本作の歌・BGMは全て菊池俊輔が作曲・編曲した。BGMの録音は6回にわたって行われた。第5回録音分はその多くが挿入歌のカラオケへのメロ被せである。第6回録音分は現在音源の所在が1曲しか確認されておらず、詳細不明。BGMには『キイハンター』からの流用曲もあるほか、第1話における本郷の変身シーンに使われた曲のように出典不明の流用曲も存在する。菊池は本作から『仮面ライダースーパー1』まで、シリーズの全ての音楽を1人で作曲し、ほとんどの編曲も自分で行った。
なお、本作のために作られた楽曲のうち音源の現存が確認されているものは、2002年にコロムビアミュージックエンタテインメントから発売された『仮面ライダー ETERNAL EDITION File No.1,2,3』に全曲収録された[注 39]。
主題歌
本作の大ヒットとともに、藤浩一(のちの子門真人)が歌うOP曲「レッツゴー!!ライダーキック」も、130万枚[21](資料によっては85万枚強[22]、90万枚テンプレート:Refnest)の大ヒットとなった。経営悪化で一度は傾きかかった日本コロムビアは、同時期にヒットした「女のみち」「喝采」「レッツゴー!!ライダーキック」の大ヒットシングルによって完全に立ち直り、あまりの売れ行きにレコードの生産が追いつかないほどだった。
また、日本の特撮ヒーロー番組としては初めて歌のみで構成されたアルバム「仮面ライダー ヒットソング集」(全12曲)が制作され、LPレコードと8トラックで発売された。収録曲の一部は挿入歌として劇中で使われ、特に「ライダーアクション」は第71話からエンディングテーマ、第89話以降はオープニングテーマとして採用された。第89話以降のエンディングテーマとして使われた「ロンリー仮面ライダー」もヒットソング集が初出である。さらに、「レッツゴー!!ライダーキック」、「ライダーアクション」、「ロンリー仮面ライダー」、「かえってくるライダー」の4曲が収録されたEPレコード「たたかえ!仮面ライダー」も発売された。
藤浩一はヒットソング集の発売時にはすでに「子門真人」と名乗っており、挿入歌は子門名義で録音したため、同一アルバムに2つの異なる名義で参加することになった。なお、「ヒットソング集」には藤岡弘版「レッツゴー!!ライダーキック」は含まれなかった。
オープニングテーマ
- 「レッツゴー!!ライダーキック」(第1 - 88話)
- 番組開始以前から藤岡弘と藤浩一の両ヴァージョンが録音されていたが、当初は藤岡ヴァージョンが使用された。しかし、藤岡の一時降板に伴って藤浩一版に変更されてシングル・レコードも差し替えられ、番組の人気向上とともに大ヒットとなったテンプレート:Refnest。カラオケの音源は両ヴァージョンとも同じである。
- 現在では子門真人が引退していることもあり、近年のライブイベントやテレビ番組などでは藤岡が歌唱していることが多い。
- 上記の藤岡版・藤(子門)版の他に、以下のようなアレンジヴァージョンが発表されており、ライブイベントなどでは他の歌手によってカヴァーされることも多い。
- 1991年には『不思議少女ナイルなトトメス』12話「オタクな悪魔」にてヒーローオタクのナイルの悪魔(声・千葉繁)が一部をカラオケとして歌唱。
- 1998年には、一文字役の佐々木剛が歌うカヴァーヴァージョンが発表(同年発売のCD「石ノ森章太郎 男も泣けるTV主題歌集」にて)。
- 2000年には、「2000ver.」として新たにロック調にアレンジされ、藤岡とRIDER CHIPSによりカヴァー。また、2006年には関東のラジオ番組で新たに歌ったものが放送された。
- 2008年5月4日に放送された『BS永遠の音楽アニメ主題歌大全集』では、藤岡と水木一郎がリレー形式で歌唱。
- 2011年には、仮面ライダーGIRLSが歌うアレンジバージョン「Let's Go RiderKick 2011」が、映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』の主題歌に採用されている。
- また、2011年3月28日放送の仮面ライダーオーズの第27話[注 40]で鴻上会長が作中で撮影する映画の趣旨を紙芝居で説明する際、藤浩一版の本曲が挿入歌として使われている。
- 「ライダーアクション」(第89 - 98話)
- 作詞:石森章太郎 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:子門真人
- エンディング用とは異なる編集になっている。
エンディングテーマ
- 「仮面ライダーのうた」(第1 - 71話)
- 作詞:八手三郎 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:藤浩一、メール・ハーモニー
- 「ライダーアクション」(第72 - 88話)
- 作詞:石森章太郎 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:子門真人[注 41]
- 「ロンリー仮面ライダー」(第89 - 98話)
- 作詞:田中守 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:子門真人
- 映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』及び『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』の特番では、劇中に登場するライダーマンのイメージソングに使用される。
挿入歌
テンプレート:節スタブ オープニングとエンディング同様、挿入歌の作曲・編曲はすべて菊池俊輔。本編でボーカル入り・インスト版の両方が流れたことがあるのは「たたかえ!サイクロン」のみであり、「オー!ショッカー」「たたかえ!サイクロン」「ライダーの子守うた」「仮面ライダー数えうた」「怪人のうた」「かえってくるライダー」「ぼくらの仮面ライダー」はインストゥルメンタル版が使用された。また、「悪魔のショッカー」のインスト版が『全員集合!7人の仮面ライダー!!』などで使用された。
「仮面ライダークリスマス」はクリスマス企画のオムニバスEP(1972年11月発売)に「超人バロム1のクリスマス」等とともに収録されたもので、「仮面ライダー ヒットソング集」(1971年発売)には含まれておらず、歌手も本作としては珍しく水木一郎が起用された。
- 「怪人のうた」(第46話)
- 作詞:土井信 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:サニー・シンガーズ
- 「かえってくるライダー」(第53話、第72話、第83話)
- 作詞:滝沢真里 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:子門真人
- 「ぼくらの仮面ライダー」(第53話)
- 作詞:伊上勝 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:コロムビアゆりかご会
- 「仮面ライダー数えうた」(第72話)
- 作詞:中瀬当一 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:子門真人、コロムビアゆりかご会
- 「オー!ショッカー」(第71話、第92話)
- 作詞:田中守 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:幹和之、サニー・シンガーズ
- 「たたかえ!サイクロン」(第84話ほか)
- 作詞:島田真之 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:子門真人
- 「ライダーの子守うた」(第92話)
- 作詞:滝沢真里 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:小野木久美子
- 「悪魔のショッカー」(『全員集合!7人の仮面ライダー!!』)
- 作詞:伊上勝 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:サニー・シンガーズ
- 「仮面ライダークリスマス」(未使用)
- 作詞:田中守、丘灯至夫 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:水木一郎、コロムビアゆりかご会
関連商品
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- カルビー製菓 (現カルビー) から発売。詳細は仮面ライダースナックを参照。
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- 1971年末、ポピー (現バンダイ) から「変身ベルト」が1500円で発売され、約380万個[23]を売り上げる大ヒットとなった。キャッチコピーは『光る!回る!』。変身ベルトは次作『仮面ライダーV3』でも関連玩具のラインアップの1つとして発売され、以後の仮面ライダーシリーズの玩具のラインアップには欠かせない物になった。モーターで回る風車の羽に発火石が埋め込まれており、これが内蔵のヤスリと接触することで火花が散り“光る”構造、これは先行してタカトクトイスから発売されたギミックなしの500円の変身ベルトとの差別化のためである。
- もともとポピーでは、タカトクトイスが先行して発売していたため、変身ベルトを製造・販売する計画はなかった。しかし、当時のポピーの常務である杉浦幸昌が自分の3歳の長男のために、風車が光って回転するようにタカトクのライダーベルトを改造したところ、近所の評判になった。ここに商機があるとみて、社内の反対を押し切り販売された経緯がある。この際、1000円で十分な利益が出るベルトを、版権元がタカトクの500円ベルトとあまり差がないという理由で1000円では許諾せず、1500円とした。この差額500円分の付加価値をつけるため、ポピーは水野プロダクションにパッケージのデザインを依頼、蛍光色を多用した派手なデザインになった[24]。
- 本放送の開始から35年目の2006年3月には、成人向けサイズで撮影用実物を意識した造形の「仮面ライダー新1号変身ベルト」がバンダイから発売され、仮面ライダーファンの話題を呼んだ。同年5月末までに8000個以上を販売した[25]。
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- 1971年末に、番組スポンサーのブリヂストン自転車から発売された幼児向け自転車。改造サイクロンを模した風防付きのカウリングと、ブザーを組み込んだ巨大なパトランプが特徴。売れ行きが好調だったことから本格的にタイアップを行ない、少年仮面ライダー隊が登場。劇中でライダー隊員が乗る「ドレミ7」が新たに発売された。
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- 「変身ベルト」とならんで、ポピーが発売した「サイクロン」のミニカー[注 42]で、シリーズ長期に渡って制作された。番組で仮面ライダーの容姿が変わると、それに合わせて塗装が変更されたが、基本的には同型の商品である。「新サイクロン」は未発売。続くシリーズも制作され、最後はバンダイから発売された『仮面ライダー龍騎』の「烈火龍ドラグランザー」と「疾風の翼ダークレイダー」までが確認されている。
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- この商品は、ポピーではなくタカラ (現タカラトミー) が発売した玩具。本作で発売されたのは新1号のみである。
- テンプレート:Anchor
- タカトクが製造・販売した2メートル大のキャラクター型カプセル自販機「ジャンボキャラクター」。1回100円で、右ひざ部分からカプセルが取り出せるようになっていた。「ライダー」以外にもさまざまなヒーローが、玩具店やスーパーマーケットの店頭、デパートの屋上遊園地などに設置されていた。
- テンプレート:Anchor
- 駄菓子屋で売られていた。形・タイプとしては、円形・長方形・蝋メンコ(10円玉サイズで縁に蝋が塗ってあるもの)があり、柄も写真と絵のものがあった。ただし、仮面のデザインが微妙に違う贋物(『仮面ライダー』と明記されていないが、絵が似ているもの)もあった。
他媒体展開
映像ソフト化
すべて東映ビデオより発売
- ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は、1984年より全26巻が発売された。全話収録だが、当初は傑作選の予定だったため、収録順は放送順と一致していない。
- 1992年8月25日にLD-BOXが発売された。
- 1999年4月21日から2000年4月21日にかけて単品のLDが発売された[26][27]。全13巻の各2枚組で各巻8話(Vol.13のみ1枚・2話)収録。
- 2002年7月21日にDVD-BOXが発売された。シリアルナンバー入りのメタルアタッシュケースに収納されており、シリアルナンバーの001と002は藤岡弘、と佐々木剛にそれぞれ贈呈されている[28]。
- 2005年10月21日から2006年2月21日にかけて2005年11月公開の『仮面ライダー THE FIRST』の公開を記念して単品のDVDが発売された。全16巻で各巻6話 (Vol. 1、Vol. 16は7話) 収録。1 - 4、5 - 7、8 - 10、11 - 13、14 - 16はそれぞれ同時リリースされた。
- 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録されている。
映画作品
- 『ゴーゴー仮面ライダー』
- 1971年7月18日公開。東映まんがまつりの一編として第13話を上映。テレビ用に 16mmスタンダードサイズで撮影された画面の上下をトリミングして、35mmシネスコサイズにブローアップして上映された。通常の35mmと比較すると、約8分の1のネガサイズからブロウアップしている。また、多くの場面で、出演者の首から上がカットされている。
- 『仮面ライダー対ショッカー』
- 1972年3月18日に東映まんがまつりの一編として公開。
- 『仮面ライダー対じごく大使』
- 1972年7月16日に東映まんがまつりの一編として公開。
- 上3作品(『ゴーゴー仮面ライダー』から『仮面ライダー対じごく大使』まで)は、『仮面ライダーTHE MOVIE BOX』(2003年12月5日発売)、単品では『仮面ライダーTHEMOVIE VOl. 1』(2006年3月21日発売)、『仮面ライダーTHE MOVIE BD BOX』(2011年5月21日発売)に収録されている。
- 『仮面ライダーV3』(1973年3月17日公開)
- 『仮面ライダーV3』の映画作品。本郷猛/仮面ライダー1号と一文字隼人/仮面ライダー2号と立花藤兵衛が登場。
- 『仮面ライダーV3対デストロン怪人』(1973年7月18日公開)
- 『仮面ライダーV3』の映画作品。本郷猛/仮面ライダー1号と一文字隼人/仮面ライダー2号と立花藤兵衛が登場。
- 『五人ライダー対キングダーク』
- 『仮面ライダーX』の劇場版。仮面ライダー1号と仮面ライダー2号と立花藤兵衛が登場。
- 『仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王』
- 『スカイライダー』の劇場版。仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が登場。
- 『仮面ライダースーパー1』
- 『仮面ライダースーパー1』の劇場版。仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が登場。
- 『仮面ライダー THE FIRST』
- 新解釈によるリメイク作品。新解釈の仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が登場。
- 『仮面ライダー THE NEXT』
- 新解釈による『仮面ライダーV3』のリメイク作品。新解釈の仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が登場。
- 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
- 『仮面ライダー電王』と『仮面ライダーオーズ/OOO』の映画作品。本郷猛/仮面ライダー1号と一文字隼人/仮面ライダー2号が登場。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』
- 『仮面ライダーフォーゼ』と『仮面ライダーオーズ/OOO』の映画作品。仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が登場。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』
- 『仮面ライダーフォーゼ』と『仮面ライダーウィザード』の映画作品。仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が名前と写真のみ登場。
- 『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
- 平成ライダー15作品記念の映画作品。本郷猛/仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が登場。
他TVシリーズ
- 『仮面ライダーV3』
- 本郷猛/仮面ライダー1号と一文字隼人/仮面ライダー2号と立花藤兵衛が登場。
- 『仮面ライダーX』
- 一文字隼人/仮面ライダー2号と立花藤兵衛が登場。
- 『仮面ライダーアマゾン』
- 立花藤兵衛が登場。
- 『仮面ライダーストロンガー』
- 本郷猛/仮面ライダー1号と一文字隼人/仮面ライダー2号と立花藤兵衛が登場。
- 『仮面ライダー(新)』
- 仮面ライダー1号と一文字隼人/仮面ライダー2号が登場。
- 『仮面ライダーBLACK RX』
- 仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が登場。
漫画作品
- 石ノ森章太郎(石森章太郎) 版
- 詳しくは、仮面ライダー (漫画)を参照
- 「週刊ぼくらマガジン」1971年16号から23号まで連載。
- 「週刊少年マガジン」1971年23号から53号まで連載。
- 「たのしい幼稚園」1971年5月号から11月号まで連載。1972年3月号にも掲載。11月号から3月号までの間に卓プロダクションとのぐち竜が執筆。4月号からは石川のりひこが連載。
- 「ディズニーランド」1971年12月号から1972年1月号まで連載。次号には石森プロ版が掲載。次々号にはすがやみつる版が連載。
- すがやみつる 版
- 詳しくは、新・仮面ライダーを参照
- 「テレビマガジン」1971年12月号から1973年3月号まで連載。
- 「冒険王」1971年6月号から1973年3月号まで連載。
- 「別冊冒険王」1972年夏季号から冬季号まで連載。
- 「ディズニーランド」1972年3月号から6月号まで連載。次号には石川森彦(石川巨人)版が連載。
- 「後楽園遊園地有料パンフレット」も執筆。
- 卓プロダクション 版
- 「たのしい幼稚園」1971年12月号に掲載。次号から野口竜版が連載(石ノ森章太郎版連載の間の掲載)。
- 野口竜(のぐち竜) 版
- 「たのしい幼稚園」1972年1月号から2月号まで連載。次号に石ノ森章太郎版が掲載(石ノ森章太郎版連載の間の掲載)。
- 石川森彦(石川のりひこ/石川巨人) 版
- 「たのしい幼稚園」1972年4月号から6月号までと、1972年8月号から1973年2月号まで連載。石川のりひこ名義。7月号には別冊付録に成田マキホ版が掲載。
- 「別冊たのしい幼稚園」1972年9月号から10月号まで連載。1973年1月号にも掲載。石川のりひこ名義。
- 「ディズニーランド」1972年7月号から1973年2月号まで連載。石川巨人名義。
- 成田マキホ 版
- 「たのしい幼稚園」1972年7月号別冊付録に掲載。次号から石川森彦版が連載(石川森彦版連載の間の掲載)。
- 細井雄二 版
- 「別冊たのしい幼稚園」1972年10月号別冊付録に掲載。
- 「おともだち」1973年1月号から2月号まで連載。
- 石森プロ 版
- 「ディズニーランド」1972年2月号に掲載。次号にはすがやみつる版が連載。
ゲーム作品
発売元はバンダイナムコゲームス(旧バンダイおよび旧バンプレストの各レーベル)による。
単独で題材としたもの
- 『仮面ライダー』(スーパーファミコン、1993年11月12日発売)
- ベルトスクロールアクションゲームとして発売。ストーリーは復活を遂げ再び世界制覇を目論むショッカーに、仮面ライダーが立ち向かうというゲームオリジナル。プレイヤーが操作できるのは本郷猛=1号ライダー(1P側)と一文字隼人=2号ライダー(2P側)だが、各ステージの最初や途中に挿入される島本和彦が原画を担当したビジュアルシーンでは立花藤兵衛や滝和也も登場する。
- 各ステージは、いくつかの任意スクロール型の小さなステージで構成されている。例えば、ステージ開始は路上でそこに登場する敵をすべて倒すと、次は廃ビルへと舞台が移る。そこで敵を倒すと次はショッカー基地に舞台が移り、そこで待ち受けるステージボスの怪人を倒すとステージクリアという具合である。
- タイトル画面は実写取り込みされた旧1号のアップにタイトルロゴが被るという初代オープニングのタイトルカットを模している。またプレイヤーが任意のタイミングで行える変身の際にはキャラクターが変身ポーズを取ると同時に藤岡弘や佐々木剛のボイスが出力され、続いて変身ベルトがアップとなって画面が切り替わると変身が完了しているシークエンスを踏んでいる。
- 『仮面ライダー』(PlayStation、1998年10月1日発売)
- 本郷猛(仮面ライダー1号)と一文字隼人(仮面ライダー2号)をはじめとする、本作のキャラクターが登場。
クロスオーバー作品
- 『仮面ライダー倶楽部 激突ショッカーランド』(ファミリーコンピュータ、1988年2月3日発売)
- 仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が登場。
- コンパチヒーローシリーズ(1990年 - 2003年、2012年 - 。機種は作品によって異なる)
- 本作を始めとする『仮面ライダー』、『ウルトラマン』、『ガンダム』と共に共演するクロスオーバー作品シリーズ。『グレイトバトル』シリーズやスポーツ系など、多くの作品に登場。また、『仮面ライダーBLACK RX』も数多くの作品に登場した。
- テンプレート:Main
- 『仮面ライダーV3』(PlayStation、2000年9月14日 )
- 『仮面ライダーV3』のゲーム作品。本郷猛/仮面ライダー1号と一文字隼人/仮面ライダー2号をはじめとする本作のキャラクターが登場。
- 『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.3 仮面ライダー THE バイクレース』(PlayStation、2001年10月25日発売)
- 『SIMPLEシリーズ』の一環として発売。多数の仮面ライダーが登場する3D視点のレースゲーム。仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が登場。
- 『仮面ライダー 正義の系譜』(PlayStation 2、2003年11月27日発売)
- 本郷猛/仮面ライダー1号と一文字隼人/仮面ライダー2号が登場。
- 『仮面ライダー クライマックスヒーローズ フォーゼ』(Wii/PlayStation Portable、2011年12月1日発売)
- 仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が登場。
PC用ソフト
東映ビデオより1994年にMicrosoft Windows3.1用CD-ROMゲームとして『仮面ライダー作戦ファイル1』が発売された。全98話のデータベース画像を基に悪の新組織が仮面ライダーを分析し、オリジナル怪人をカスタマイズするという趣向。首領の声は新録の納谷悟朗。Macintosh用ソフトも後に販売され、1997年にセガからもセガサターン用ソフトとして再発売された。続編として『仮面ライダーV3作戦ファイル』も発売された。
オリジナルDVD
- 『仮面ライダーフォーゼ 超バトルDVD 友情のロケットドリルステイツ』
- 『仮面ライダーフォーゼ』の超バトルDVD(オリジナルDVD)。仮面ライダー1号と仮面ライダー2号とショッカーの改造人間が写真のみ登場。
舞台版
戦闘員日記シリーズが舞台として公開されている。メガバックスコレクションの舞台であるが、佐々木剛や千波丈太郎・中屋敷哲也など、仮面ライダーシリーズに出演した多くの俳優が出演しており、石森プロなどのサイトでも宣伝されていた。また、ポスターは、当時講談社の月刊マガジンZで『仮面ライダーSPIRITS』を連載していた村枝賢一による描き下ろしとなっている。
他の仮面ライダーシリーズとの関連
本郷猛(仮面ライダー1号)、一文字隼人(仮面ライダー2号)、立花藤兵衛、ショッカー・ゲルショッカーに所属する怪人などの登場作品は、本郷猛・一文字隼人・立花藤兵衛・ショッカーの項目をそれぞれ参照。
- 『仮面ライダーX』 - 小説作品に緑川弘が名前のみ登場。
- 『仮面ライダーZX』 - 漫画版(『仮面ライダーSPIRITS』)に滝和也が登場。続編の『新仮面ライダーSPIRITS』)に滝和也と緑川ルリ子と石倉五郎が登場。
- 『仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-』 - 漫画版『仮面ライダー』の続編。仮面ライダーV3から仮面ライダーZXまでのライダーも登場し、テレビシリーズに準じた形で歴代ライダーの戦いが続いていたことが簡単に語られている。
- 『仮面ライダー THE FIRST』 - 新たなキャストによる本郷猛と一文字隼人を主役に、本作を新解釈で映像化したリメイク作品。
- 『仮面ライダー1971 - 1973』 - 本作を新解釈で小説化した作品。
本作へのオマージュ
テンプレート:独自研究 平成仮面ライダーは本作からの一連の世界観とは別の世界と設定されているため、直接のつながりはないものの様々な影響が見られる。特に「仮面ライダーと怪人の力の源は同種のものである」「最初期に蜘蛛と蝙蝠の怪人が登場する」の2点は複数の作品に取り入れられている。
- 仮面ライダークウガ(第1作) - 第1話に蜘蛛、第2話に蝙蝠をモチーフにした怪人であるズ・グムン・バとズ・ゴオマ・グが登場。テンプレート:要出典範囲城南大学に本郷という教授がいることが語られている。
- 仮面ライダーアギト(第2作) - 劇場版に藤岡弘、が本郷猛を思わせる役柄で登場。
- 仮面ライダー龍騎(第3作) - 第1話に登場する敵(ミラーモンスター)ディスパイダーは蜘蛛をモチーフとしている。
- 仮面ライダー剣(第5作) - 劇中では、ブレイドがライダーシステム2号、ギャレンがライダーシステム1号と呼ばれている。
- 仮面ライダー響鬼(第6作) - 第1話に登場する敵(魔化魍)ツチグモのモチーフが蜘蛛。主人公らが属する集団の名称が「猛士」(たけし)。また猛士の中心人物である立花勢地郎は「おやっさん」と呼ばれ慕われている。劇場版には勢地郎の先祖として立花籐兵衛の名を持つ人物が登場した。
- 仮面ライダーカブト(第7作) - 本作放送35周年記念作で、バッタをモチーフとしたライダー「キックホッパー」と「パンチホッパー」が登場する。なお、ホッパーが開発された日付は本作の第1話放送日である。また、第1話に登場する敵(ワーム)のアラクネアワームは蜘蛛をモチーフとしている。
- 仮面ライダーキバ(第9作) - 劇中に最初に登場した敵であるファンガイアのモチーフが蜘蛛。
- 仮面ライダーW(第11作) - 劇中の舞台が「風都」と呼ばれる架空の都市であり、Wの基本フォームが風を司る「サイクロンジョーカー」であるなど、テンプレート:独自研究範囲また、劇場版3作目にて仮面ライダースカルが最初に戦った相手が蜘蛛と蝙蝠のドーパントであり、これは、仮面ライダースカルの変身者である鳴海荘吉を演じた吉川晃司への劇場版パンフレットでのインタビューにおいて本作のオマージュであると明言されている。また、ボディサイドを担当する「左翔太郎」の名前は、原作者である石ノ森章太郎の名前をもとにしている。
- 仮面ライダーオーズ/OOO(第12作) - 27話では、ショッカー戦闘員の生き残りである千堂院が登場。千堂院の欲望からイカジャガーヤミーというヤミーが登場し、そのヤミーにはショッカー怪人が身に付いているベルトと酷似した物が付いていたり、千堂からは、「俺のショッカー怪人」と呼称されている。
- 仮面ライダーフォーゼ(第13作) - 劇中の登場人物「歌星賢吾」の名前は、本郷猛に因んだものである[29]。また、同じく登場人物の1人「大文字隼」の名前は、一文字隼人に因んだものでもある。仮面ライダーメテオの支援者がタチバナという偽名を使用している。
脚注
注釈
出典
参考文献
テンプレート:参照方法 文中の企画の変遷、経緯はおもにこの文献による。
- 『日本ヒーローは世界を制す』(角川書店)
- 『仮面ライダー本郷猛』(扶桑社)
- 『仮面ライダーオフィシャルファイルマガジン』(講談社)
- テンプレート:Cite book
- テンプレート:Cite book
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関連項目
- 特撮
- ウルトラマン - 国産TVヒーローとして本作と対比されるほか、『ウルトラマンVS仮面ライダー』で競演した。
- 仮面ノリダー
- 栗本慎一郎 ‐ 初期にテコ入れに参加。著作、「経済人類学の眼」「俺たちはノイズだ」参照。
- 小河内ダム - 第1話にて撮影が行われ、その後も度々登場したロケ地。
- お化けマンション - 第5、8話、劇場版第2作など数回にわたって撮影が行われている。
- 万博記念公園 - 第7話「死神カメレオン・決斗! 万博跡」で撮影が行われている。
- リクルート - 転職情報誌「ビーイング」TVCMキャラクターである。
- 日清食品 - 「太麺堂々」ショッカー戦闘員のラーメンレボリューション編にて、ショッカー戦闘員(骨戦闘員)が登場。モーニング娘。の楽曲『恋愛レボリューション21』の替え歌に乗せて踊っている。
- 加山雄三 - 1986年の「第37回NHK紅白歌合戦」で少年隊の『仮面舞踏会』を言い間違えた。
- 京楽産業. - 1号・2号をモチーフにしたパチンコ台「CRぱちんこ仮面ライダー 〜ショッカー全滅大作戦〜」を発売。また、CMとしても放映されていた。
- 東洋水産 - 「マルちゃん・麺づくり」迫る食感編
- 山根巌 - 柏レイソルでの応援歌の元ネタ。
- 変身忍者 嵐 - 時代劇版仮面ライダーを目指した作品。第25 - 27話にかけて仮面ライダー1・2号と滝和也をゲスト出演させる案もあったが、実現には至らなかった。
- 石森プロサイト 仮面ライダー 〜ヒーローの系譜
- 浜名湖パルパル - 最終回(第98話)で撮影が行われた。当時は「遊園地パルパル」と看板が出ている。
外部リンク
- さよならカッパピアテンプレート:リンク切れ
- 仮面ライダー創造者列伝
- 東映太秦映画村
- 関西素材・関西風味―テレビ50年 6.ヒーローもの・体張って「ヘ〜ンシン」 - 神戸新聞の連載記事、2003年5月29日。(2003年6月8日時点のアーカイブ)
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- ↑ 講談社『キャラクター大全 仮面ライダー 1号・2号編 仮面の男パーフェクトファイル』145頁
- ↑ 「ウルトラマン対仮面ライダー―メガヒーロー 光と影の神話」より。
- ↑ 『仮面ライダーをつくった男たち』の第1話「泣き虫プロデューサー」より。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 『TOWNMOOK増刊 仮面ライダー』(徳間書店・1981年)より。
- ↑ 特撮スタジオ探訪録 仮面ライダー タクラマネット 2014年1月17日閲覧。
- ↑ 「昭和特撮大全」より。
- ↑ 村枝賢一、鶯谷五郎『魂の仮面ライダー爆談!! [COMPLETE+]』辰巳出版、2011年4月、p.123。ISBN 978-4-7778-0905-9
- ↑ 「僕らのスーパーヒーロー伝説」より。
- ↑ 10.0 10.1 平山亨「FBI特命捜査官・滝和也」『仮面ライダー 青春アルバム』、『仮面ライダーコレクターズ・ボックス』第2巻
- ↑ 11.0 11.1 平山亨「二人ライダー・秘話」『仮面ライダー 変身ヒーローの誕生』、『仮面ライダーコレクターズ・ボックス』第1巻、朝日ソノラマ〈宇宙船文庫 特別版〉、1998年5月。ISBN 4-257-76459-7
- ↑ 本田技研ニュース 本田技研工業ホームページのニュースアーカイブ
- ↑ 13.00 13.01 13.02 13.03 13.04 13.05 13.06 13.07 13.08 13.09 13.10 13.11 13.12 13.13 13.14 13.15 13.16 13.17 13.18 13.19 13.20 テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 15.0 15.1 15.2 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite bookなど
- ↑ 『仮面ライダー怪人大全集』(講談社・1986年)より。
- ↑ 『仮面ライダー大全集』(講談社・1986年)より。
- ↑ 講談社『キャラクター大全 仮面ライダー 1号・2号編 仮面の男パーフェクトファイル』145、152頁
- ↑ 「福島民報」より
- ↑ 『THEアニメ・ソング―ヒットはこうして作られた』174頁。
- ↑ 池田憲章、高橋信之『ウルトラマン対仮面ライダー―メガヒーロー 光と影の神話』文藝春秋、1993年、237頁。ISBN 4-16-347170-7
- ↑ コンプリートセレクション 仮面ライダー新1号 変身ベルト
- ↑ 『仮面ライダー大全』(双葉社・2000年)より。
- ↑ 日本経済新聞2006年6月24日 夕刊
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