テアトル・エコー
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テンプレート:出典の明記 テアトル・エコー(Theatre Echo)は、日本の劇団・芸能事務所。東京都渋谷区東のエコービル(エコー劇場[1])を本拠とする。会社法人としての商号は株式会社テアトル・エコー。
目次
概要
1950年に「やまびこ会」として発足。1954年に「劇団テアトル・エコー」と改称。1957年に法人化。おもに喜劇を年2 - 5回上演している。ニール・サイモン、ノエル・カワードなど現代の喜劇を多く上演する一方、オリジナル作品にも積極的で、劇作家として井上ひさしを出している。
また、いわゆる声優としても活躍する劇団員が多数所属している[2]。特に1980年代初頭まで、特撮番組ではテアトル・エコー劇団員の占める割合が高く、テレビアニメにも草創期より数多くの劇団員が出演した(当時のおもな出演作品は#劇団員が多数出演した作品を参照)。現在でも洋画や海外ドラマの吹き替えを中心に、多くの劇団員が声優としても活動している。
歴史
年 | 月 | 公演回 | 作品名、できごとなど |
---|---|---|---|
1950年 | 9月 | 北沢彪を中心としたテアトル・エコーの前身、「やまびこ会」発足 | |
1954年 | 6月 | 「やまびこ会」を英語にして「劇団テアトル・エコー」と改称、劇団活動を開始 | |
1956年 | 9月 | 資金難から解散の危機を迎えるが、梶哲也の自宅に19人が集って大いに気焔をあげ、新しい第一歩が始まる。 | |
12月 | 原宿表参道に近い渋谷区神宮前に、初めての稽古場を開設 | ||
1957年 | 3月 | 第10回公演 | キノトール作/石川甫演出「ドライアイスの海」 |
7月 | 第11回公演 | E・ライス作/戸部信一演出「計算機」 | |
1958年 | 2月 | 第12回公演 | R・ゲッツ作/戸部信一演出「婦人科医プレトリウス博士」 |
8月 | 第13回公演 | キノトール作/キノトール、戸部信一演出「男の中の男」 | |
12月 | 第14回公演 | M・ゴーリキー作/戸部信一演出「どん底」 | |
1959年 | 6月 | 第15回公演 | P・ユスティノフ作/戸部信一演出「四人の隊長の恋」 |
11月 | 第16回公演 | 岡本克己作/戸部信一演出「夜が追ってくる」 | |
1960年 | 3月 | 第17回公演 | キノトール作/キノトール、戸部信一演出「ミラノを見て死ね」 |
8月 | 第18回公演 | F・モルナール作/戸部信一演出「リリオム」 | |
11月 | 第19回公演 | 太宰治作/栗山昌良演出「新ハムレット」 | |
1961年 | 6月 | 第20回公演 | キノトール作/戸部信一演出「真夏の夜の夢」 |
1962年 | 7月 | 第21回公演 | キノトール作/キノトール、戸部信一演出「平家物語」 |
1963年 | 4月 | 第22回公演 | 三木鮎郎ほか作/戸部信一演出「イヴとアダム」 |
11月 | 渋谷区恵比寿に稽古場を建設 | ||
1964年 | 6月 | 第23回公演 | P・ユスティノフ作/江里口喬演出「四人の隊長の恋」 |
11月 | 第24回公演 | 松木ひろし作/キノトール演出「レースの鎧」 | |
1965年 | 6月 | 稽古場2階に仮設の小劇場「屋根裏劇場」を建設 | |
10月 | 第25回公演 | キノトール作・演出「青年がみな死ぬ時」 | |
1966年 | 3月 | 第26回公演 | 松木ひろし作/島田親一演出「オレンジ色の罪状」 |
10月 | 第27回公演 | M・アシャール作/江里口喬演出「海賊」 | |
1967年 | 3月 | 第28回公演 | 太宰治作/早野寿郎演出「カチカチ山」ほか |
10月 | 第29回公演 | L・トマ作/小林泰衛演出「罠」 | |
1968年 | 2月 | 第30回公演 | M・カモレッティ作/キノトール演出「ボーイング・ボーイング」 |
5月 | 第31回公演 | A・ルッサン作/小林泰衛演出「赤ちゃん今晩わ」 | |
7月 | 第32回公演 | F・ドストエフスキー原作/熊倉一雄、納谷悟朗演出「罪と罰」 | |
10月 | 第33回公演 | キノトール作・演出「われら今夜の悪夢」 | |
1969年 | 2月 | 第34回公演 | 井上ひさし作/熊倉一雄演出「日本人のへそ」 |
5月 | 第35回公演 | 松木ひろし作/納谷悟朗演出「娑婆に脱帽」 | |
1970年 | 7月 | 日本初の本格的小劇場「テアトル・エコー」を建設。 | |
第36回公演 | 井上ひさし作/熊倉一雄演出「表裏源内蛙合戦」(こけら落し) | ||
11月 | 第37回公演 | M・アシャール作/キノトール演出「うるわしのバカ娘」 | |
12月 | ※第5回紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞 | ||
1971年 | 4月 | 第38回公演 | 井上ひさし作/熊倉一雄演出「11ぴきのネコ」 |
6月 | 第39回公演 | 太宰治作/納谷悟朗、熊倉一雄演出「新ハムレット」 | |
9月 | 第40回公演 | 井上ひさし作/熊倉一雄演出「道元の冒険」 | |
12月 | ※第9回ゴールデンアロー賞演劇賞を受賞 | ||
1972年 | 1月 | 第41回公演 | 戸板康二作/キノトール演出「マリリン・モンロー」 |
7月 | 第42回公演 | M・アシャール作/江里口喬演出「じゃがいも」 | |
10月 | 第43回公演 | 井上ひさし作/熊倉一雄演出「日本人のへそ」 | |
1973年 | 3月 | 第44回公演 | 井上ひさし作/熊倉一雄演出「珍訳聖書」 |
7月 | 第45回公演 | 井上ひさし作/熊倉一雄演出「11ぴきのネコ」 | |
1975年 | 1月 | 第46回公演 | 井上ひさし作/熊倉一雄演出「それからのブンとフン」 |
1976年 | 2月 | 第47回公演 | F・マルソー作/熊倉一雄演出「みにくいあひるのこ」 |
7月 | 第48回公演 | 奈可七五三原本/十一代喜八欺本/江里口喬演出「法界坊悪行極楽」 | |
1977年 | 1月 | 第49回公演 | P・シェノ作/キノトール演出「中年よ大志を抱け」 |
10月 | 第50回公演 | A・マリオット、A・フット作/熊倉一雄演出「ノーセックス・プリーズ」 | |
1978年 | 1月 | 第51回公演 | J・ボウエン作/江里口喬演出「トレヴァ」 |
4月 | 第52回公演 | 伊藤裕弘作/江里口喬演出「ホーム・ドラマ」 | |
9月 | 第53回公演 | P・シェーファー作/納谷悟朗演出「ブラック・コメディ」 | |
1979年 | 6月 | 第54回公演 | M・パコム作/キノトール演出「怪盗ママ」 |
9月 | 第55回公演 | 岡本克己作/熊倉一雄演出「一度は行ってみたい地獄」 | |
12月 | 第56回公演 | A・マリオット/J・チャプマン作/キノトール演出「お国のためだ目をつぶれ」 | |
1980年 | 3月 | 第57回公演 | T・ストッパード作/水田晴康演出「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」 |
5月 | 第58回公演 | 伊藤裕弘作/江里口喬演出「V・I・P」 | |
9月 | 第59回公演 | N・サイモン作/酒井洋子、キノトール演出「二番街の囚人」 | |
12月 | 第60回公演 | 松原敏春作/熊倉一雄演出「純情雪景色」 | |
1981年 | 3月 | 第61回公演 | P・シェノ作/納谷悟朗演出「ブローニュの森は大騒ぎ」 |
9月 | 第62回公演 | A・ニコライ原作/水田晴康演出「水族館」 | |
12月 | 第63回公演 | P・シェノ作/熊倉一雄、江里口喬演出「地下は天国」 | |
1982年 | 5月 | 第64回公演 | P・シェノ作/キノトール演出「整形手術」 |
11月 | 第65回公演 | 松原敏春作/熊倉一雄演出「恋愛二重奏」 | |
1983年 | 2月 | 第66回公演 | T・ストッパード作/熊倉一雄、江里口喬演出「一発逆転」 |
5月 | 第67回公演 | P・コホウト作/柴田道広、納谷悟朗演出「地下室の火事」 | |
11月 | 第68回公演 | N・サイモン作/酒井洋子演出「ジンジャーブレッド・レディ」 | |
1984年 | 5月 | 第69回公演 | 岡本螢作/熊倉一雄演出「甚助無用鰯烹鍋」 |
7月 | 第70回公演 | M・パートウィー作/納谷悟朗演出「セックステット」 | |
10月 | 第71回公演 | N・サイモン作/酒井洋子演出「サンシャイン・ボーイズ」 ※文化庁芸術祭優秀賞を受賞 | |
1985年 | 4月 | 第72回公演 | R・クーニー作/キノトール演出「バレるぞ急げ」 |
6月 | 第73回公演 | 岡本螢作/熊倉一雄演出「夏宵漫百鬼夜行」 | |
10月 | 第74回公演 | N・サイモン作/酒井洋子演出「サンシャイン・ボーイズ」 | |
1986年 | 3月 | 第75回公演 | J・ドヴァル作/キノトール演出「腕ずく」 |
6月 | 第76回公演 | 岡本螢作/熊倉一雄演出「鯵さん鱚さん猫飼好五十三疋」 | |
8月 | 第77回公演 | N・サイモン作/酒井洋子演出「プラザ・スイート」 | |
1987年 | 4月 | 第78回公演 | 永六輔作/キノトール演出「歌うならラブソング」 |
7月 | 第79回公演 | N・カワード作/熊倉一雄演出「陽気な幽霊」 | |
10月 | 第80回公演 | M・ミトワ作/岡田正子演出「日射病」 | |
1988年 | 4月 | 第81回公演 | 室土猩作/曽我部和恭演出「知らぬは他人」 |
8月 | 第82回公演 | N・サイモン作/酒井洋子演出「プラザ・スイート」 | |
11月 | 第83回公演 | A・エイクボーン作/江里口喬演出「ふたつの恋」 | |
1989年 | 2月 | 第84回公演 | 田畑喜十作/熊倉一雄演出「さくらの苑におぼろなる」 |
5月 | 第85回公演 | R・ゴールトン/J・アントロバス作/キノトール演出「ズボンが…ない!」 | |
11月 | 第86回公演 | P・シェノ作/納谷悟朗演出「大晦日は脱獄囚と御一緒に…」 | |
1990年 | 2月 | 第87回公演 | F・モルナール作/三田地里穂演出「芝居は最高!」 |
9月 | 第88回公演 | R・トマ作/上原一子演出「八人の女」 | |
11月 | 第89回公演 | M・サットン/A・フィングルトン作/キノトール演出「正しい殺し方教えます」 | |
1991年 | 2月 | 第90回公演 | 岡本螢作/熊倉一雄演出「匿名シネマ」 |
10月 | 第91回公演 | J・ロージェ作/戸部信一演出「風と気まぐれ」 ※旧テアトル・エコー劇場最終公演 | |
12月 | 現在地・渋谷区東3丁目に、劇場・録音スタジオ・ビデオ編集室等を備えた総合的創造空間として、地下1階・地上8階建てのエコービルを建設 | ||
1992年 | 4月 | 第92回公演 | 井上ひさし作/熊倉一雄演出「表裏源内蛙合戦」 ※新劇場オープニング記念連続公演(1992年4月 - 1993年3月) |
9月 | 第93回公演 | N・サイモン作/酒井洋子演出「カリフォルニア・スイート」 | |
11月 | 第94回公演 | F・ダンロップ、J・デール作/三田地里穂演出「スカピーノ!」 | |
1993年 | 3月 | 第95回公演 | R・クーニィ作/キノトール演出「情事だジョージ非常時だ?!」 |
7月 | 第96回公演 | J・S・ホールム、J・アボット作/西川信廣演出「馬かける男たち」 | |
11月 | 第97回公演 | M・ラングリネ作/岡田正子演出「ダニエルのとんだ休日」 | |
1994年 | 4月 | 第98回公演 | M・サットン、A・フィングルトン作/キノトール演出「正しい殺し方教えます」 |
9月 | 第99回公演 | W・シェイクスピア原作/水田晴康演出「リチャード三世 -薔薇と道化と王冠と-」 | |
1995年 | 5月 | 第100回公演 | A・エイクボーン作/勝田安彦演出「ボディ・ランゲージ」 |
10月 | 第101回公演 | J・Sホールム、J・アボット作/西川信廣演出「馬かける男たち」 | |
1996年 | 4月 | 第102回公演 | G・グロッソ、M・モド作/戸部信一演出「カッコーのかくれ家」 |
11月 | 第103回公演 | J・オートン作/栗山民也演出「狂っているのは誰?」 | |
1997年 | 5月 | 第104回公演 | P・オズボーン作/西川信廣演出「あしたも7時」 |
12月 | 第105回公演 | 永井愛作・演出「ら抜きの殺意」 | |
1998年 | 4月 | 第106回公演 | モリエール作/三田地里穂演出「病は気から」 |
11月 | 第107回公演 | N・サイモン作/酒井洋子演出「サンシャイン・ボーイズ」 | |
1999年 | 5月 | 第108回公演 | M・エーメ作/戸部信一演出「他人の首」 |
11月 | 第109回公演 | N・サイモン作/酒井洋子演出「23階の笑い」 | |
2000年 | 8月 | 第110回公演 | S・ブロック作/勝田安彦演出「チンプス -特選リフォーム見積無料!?-」 |
11月 | 第111回公演 | 氷室冴子原作/壤晴彦演出「ざ・ちぇんじ!」 | |
2001年 | 4月 | 第112回公演 | K・ウォーターハウス、W・ホール作/西川信廣演出「うそつきビリー」 |
11月 | 第113回公演 | R・シャール作/熊倉一雄演出「妻の名はモーリス」 | |
2002年 | 4月 | 第114回公演 | J・チン作/酒井洋子演出「シルヴィアの結婚」 |
5月 | 第115回公演 | 永井愛作・演出「ら抜きの殺意」 | |
8月 | 第116回公演 | キノトール作/戸部信一演出「青年がみな死ぬとき」 | |
11月 | 第117回公演 | N・サイモン作/酒井洋子演出「サンシャイン・ボーイズ」 | |
2003年 | 2月 | 第118回公演 | 小川未玲作/熊倉一雄演出「ちゃんとした道」 |
5月 | 第119回公演 | 野田治彦作/西川信廣演出「屋上桟敷の人々」 | |
8月 | 第120回公演 | J・チン作/酒井洋子演出「九月になれば」 | |
11月 | 第121回公演 | A・エイクボーン作/勝田安彦演出「ドアをあけると…」 | |
2004年 | 3月 | 第122回公演 | 森江賢二作/納谷悟朗演出「マチのモノガタリ」 |
5月 | 第123回公演 | 小川未玲作/保科耕一演出「もやしの唄」 | |
7月 | 第124回公演 | 岡本螢作/永井寛孝演出「星逢井戸命洗濯」 | |
9月 | 第125回公演 | 岡本螢作/永井寛孝演出「半変化束恋道中」 | |
11月 | 第126回公演 | J・マレー、A・ボレッツ作/酒井洋子演出「ルームサービス」 ※文化庁芸術祭大賞を受賞 | |
2005年 | 3月 | 第127回公演 | J・F・ウォーカー作/青柳敦子演出「エスケープ フロム ハピネス」 |
5月 | 第128回公演 | 水谷龍二作/永井寛孝演出「朝の時間」 | |
11月 | 第129回公演 | J・チン作/酒井洋子演出「暗くなったら帰っておいで -イディの一生-」 | |
2006年 | 6月 | 第130回公演 | 野田治彦作/西川信廣演出「キメラの山荘」 |
11月 | 第131回公演 | 本庄慧一郎作/永井寛孝演出「大都映画撮影所物語」 | |
2007年 | 4月 | 第132回公演 | M・クーニー作/小田島恒志訳/平野智子演出「エリック&ノーマン」 |
11月 | 第133回公演 | 小川未玲作/保科耕一演出「忘れられランド」 |
所属俳優
演技部所属の(準)劇団員、放送映画部所属の俳優に加え、俳優としても活動している文芸演出部所属の(準)劇団員を含む。
男性
女性
かつて所属していた俳優
男性
|
女性
かつて所属していた演出家・作家
劇団員が多数出演した作品
実写作品
- 東映作品に多数
- 昆虫大戦争
- 宇宙家族ロビンソン
- ウルトラシリーズ
- SFドラマ 猿の軍団(青二プロ所属の俳優とともに出演)
- 円盤戦争バンキッド
- 怪奇大作戦
- 緊急指令10-4・10-10
- ジャンボーグA
- ノストラダムスの大予言
- バトルホーク
- ファイヤーマン
- 冒険ロックバット
- ミラーマン
アニメ
- いなかっぺ大将
- 宇宙戦艦ヤマトシリーズ(『宇宙戦艦ヤマト2』まで。『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』以降の作品では青二プロダクションが担当)
- 海底少年マリン
- キリン名曲ロマン劇場
- 激走!ルーベンカイザー
- 原始少年リュウ
- 正義を愛する者 月光仮面(青二プロ所属の俳優とともに出演)
- 小さなバイキングビッケ
- ドラえもん(1973年版)
- パンダコパンダ
- パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻
- ひみつのアッコちゃん(1969年版)
- ふしぎなメルモ(1971年版)
- 魔法のマコちゃん
- 勇者ライディーン
- ラ・セーヌの星
その他
- ひょっこりひょうたん島
- ネコジャラ市の11人
- 『夜はともだち』枠内で放送のラジオドラマ(1970年代に『週刊少年チャンピオン』連載の漫画を多数ラジオドラマ化した)
俳協所属の俳優とともに出演
- アクマイザー3(青二プロ所属の俳優も出演)
- 宇宙鉄人キョーダイン
- ウルトラセブン
- 忍風カムイ外伝
- まんが宇宙大作戦
- ルパン三世シリーズ(青二プロ所属の俳優も出演)
- UFO戦士ダイアポロン