南部虎弾
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南部 虎弾(なんぶ とらた 本名:佐藤 道彦(さとう みちひこ) 1951年7月14日 - )は、コメディアン・パフォーマーであり、電撃ネットワーク(海外ではTOKYO SHOCK BOYSの名称)の一員である。旧芸名は南部 虎太・南部 寅太(なんぶ・とらた)。愛称は南部ちゃん。身長168cm。血液型O型。
人物・エピソード
- 山形県鶴岡市出身。山形県立鶴岡南高等学校卒業、高崎経済大学中退。
- 黒澤明監督の『影武者』に端役で出演している。出演者クレジットは「南部虎太」となっている。
- デビュー当初のダチョウ倶楽部でリーダー、ボケ担当だった。脱退の理由は、テレビ番組収録中、生意気な口をきいたところ受けたため、悪乗りして更に他の番組で生意気な口利きのギャグをやり、プロデューサーを怒らせて事務所の意向でダチョウ倶楽部を強制脱退させられたという説がある。一方で、ダチョウ倶楽部の他のメンバーに電撃ネットワークで行っているような過激な事を要求するようになり、メンバー間の意見が割れ脱退したという説もある。ダチョウ倶楽部分裂には諸説あるが、本人達が答えるのを避けているようで、実際の理由は判然としていない。
- デビュー当初の生意気な口のきき方については「あの当時、生意気な口をきいて共演者を怒らせて盛り上げる事が面白いと勘違いしていた」と述べている。
- このような生意気な態度をとっていた時期にバラエティ番組で山本晋也との共演があり、いつものように悪乗りした口のきき方で山本を挑発したところ、山本が「俺は大学で応援団の団長をやっていた。背はチビなのに何で俺が応援団長をしていたかわかるか」と南部に尋ね南部が「さあ?何でですか?」ととぼけて返答すると、山本は「それは喧嘩が強かったからだこの野郎!」と怒鳴って南部に飛び掛り、収録が一時中断されるという事があった。山本が南部に飛び掛った理由は、「始めは我慢していたが、年長者に対する失礼な南部の物言いに堪忍袋の緒が切れた」であった。
- 現在のダチョウ倶楽部の3人による南部時代の回顧によると「夜中に突然上島竜兵の家に電話をかけ、『お前ビー玉飲めるか?』と聞いた」「コントの段取りを無視して奇声を上げて走り回ったりした」「『ハナクソ』のイントネーションに関する議論だけで打ち合わせが延々続いた」「いきなり『俺は久米宏になる!』と宣言した」そうである。
- ダチョウ倶楽部脱退後、電撃ネットワークに参加する。過激な体を張った芸で有名である。
- 海外では、特にオーストラリアを中心にトーキョー・ショック・ボーイズ(Tokyo Shock Boys)として活動し、知られている。海外での活躍はデイヴ・スペクターによるバックアップによるところが大きい。
- 三船敏郎が「ジョージルーカスからスターウォーズ出演の依頼があったが断った」というエピソードは有名だが、「南部の事務所にもルーカス本人から電話があり、イタズラ電話だと思い込んだ南部が暴言を吐いて断ってしまった。後悔したが遅かった」という噂があった。真偽は不明だが「海外で評価が高い」「当然英会話ができるはず」「なんとなくルーカスらしい」「なんとなく南部らしい」といった奇妙な説得力で流布した。
- 安眠ベッドの通信販売番組に出ることもある。
- プロレスや格闘技イベントのプロデューサーとしても活動している。
- 2008年5月25日に自殺した川田亜子アナウンサーについて「そんな次元の悩みで自殺」「世間知らずで打たれ弱いお嬢さん」「ご愁傷様でした!」と自分のブログに書いた事が原因で(しかも自殺かどうか未だ判然としていない)、ブログのコメント欄に非難が殺到,炎上した。南部は当該記事とコメントを削除。この件に関して所属事務所クラフトワークは「ブログは南部本人に任せているので、事務所は一切関知していない」と無責任なコメントでお茶を濁した。
持ちネタ
出版物
- DVD 南部塾 糞闘編 (06年6月)
- 書籍 電撃ネットワーク南部の公開処刑 (95年3月)
連載
- G-get Press「南部虎弾の俺の映画道」(全国のゲオショップにて無料配布)(06年11月~連載中)
- デイリースポーツ「電撃ウォーリャーズ」毎月第4火曜日掲載(04年4月~連載中)
- 本当にあった笑える話「オレもスゴイがヤツラもすげー!!」(ぶんか社)(01年10月~連載中)
- 週刊大衆別冊パパラッチ「死ぬかも知れないお仕事」(双葉社)(06年1月~6月)
- 夕刊フジ「パチンコ情報コーナー」(03年12月~04年6月)
- SaLan「南部虎弾のいい女指南塾」(ぴいぷる社)(03年8月~04年2月)
- パチスロマニアックス「南部道場」(ビッグマン社)(02年1月~04年5月)
- TV saru「南部虎弾の危パン」(バウハウス)(01年9月~04年8月)
- 日刊ゲンダイ「格闘男」(00年11月~02年12月)
出演
テレビドラマ
映画
- ファイト☆ガールズ(2003年) - 友情出演(共演:安藤希、留川あつこ、押切もえ、伊藤あい、ほしのあき、平田裕香、梶原真弓、浅田好未、ダンディ坂野 ほか)
- いかレスラー(2004年) - 特別出演
- 倍音 〜ばいおん〜 (2004年)
- 兜王ビートル(2005年) - 友情出演
- 美しき女豹 BODY SNIPER(2010年) - 共演:岩佐真悠子、折井あゆみ、高野モニカ、川村りか、中村有志、村野武範、寺田農 ほか
- Destroy Vicious デストロイ・ヴィシャス(2011年) - 共演:松本さゆき、遠藤ミチロウ、鳥肌実、古市コータロー、森若香織、河瀬直美 ほか
CM
- 北日本地産「3456(サガシゴロ)」(2012年1月〜、岩手県限定)
オリジナルビデオ
- 聖少女仮面マルガリータ(1992年) - 共演:中村通代、大木凡人、モロ師岡 ほか
- Zero WOMAN 最後の指令(1998年) - 主演:小野砂織 共演:小木茂光 ほか
- 妄想特撮シリーズ 恋身女子校生パティ(2000年、ソフト・オン・デマンド) - 悪役(主演:森下くるみ 共演:村西とおる、仲谷かおり ほか)
- 妄想特撮シリーズ 恋身女子戦隊パティーズ(2002年、ソフト・オン・デマンド) - 悪役(主演:麻生めぐみ、七瀬ななみ、杏野るり、林智美 共演:村西とおる ほか)
- 2作共にノーマルバージョン、アダルトバージョンの2種類がある。
- シベリア超特急・番外編 欲望列車(2005年) - 出演・プロデューサー(共演:松本未来、夢野まりあ、中原翔子、紋舞らん、早坂ひとみ、小沢菜穂、エスパー伊東、レイパー佐藤、リッキー・フジ、チョコボール向井、ターザン山本、高須基仁、中村有志、斉木しげる、ザ・グレート・サスケ ほか)
- 新・セーラー服刑事(でか)3 番外編・美しい人(2008年) - 共演:藤本りせ、古藤一聡、里見瑶子、滝沢あゆみ、酒井理香、楠田真夕、武智大輔