テレビユー山形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox テンプレート:日本のテレビ局

株式会社テレビユー山形(テレビユーやまがた、テンプレート:En)は、山形県放送対象地域としてテレビジョン放送をする特定地上基幹放送事業者である。

略称はTUY、コールサインはJOWI-DTV。放送センターを山形市に、本社と庄内センターを酒田市に置く。

概要

JNN系列のテレビ局マスメディア集中排除原則により全発行株式の20%止まりの比率で、キー局・TBSテレビの持株会社東京放送ホールディングス(TBSHD。旧・東京放送(TBS))が持っている(=筆頭株主)[注釈 1]。また、当初開局に反対していた山形新聞も当時のJNNの原則(地元に本社がある新聞社の資本参加[注釈 2]を要する[1])の関係もあり資本参加している(2005年3月現在、全発行株式総数のおよそ10%)。全国紙ではTBS系列のテレビユー山形と関係が強い毎日新聞との資本関係がある(ただし10位以内の株主には名を連ねていない)。この他、朝日新聞日本経済新聞読売新聞パナソニック[注釈 3]とも資本関係がある。最近はデータ放送を実施しており、番組表サービス「Gガイド」を配信している。

2002年から2005年までの間、イメージキャラクターとして、キャプテントライサボテンチューイというキャラクターを使用していた。キャプテントライは西暦2222年のTUY報道部キャップ、サボテンチューイはそのアシスタントという設定であった。キャッチフレーズ「TRY TUY」→「Try TUY」を採用した。

そののち、2005年からはCI導入により、イメージキャラクターをぴぴたんに変更。新しいキャッチフレーズとして、『きになっちゃう。』を採用している。

2005年12月1日に、NHK山形放送局YBC山形放送と共に地上デジタルテレビ放送の本放送を開始した。

沿革

ネットワークの移り変わり

  • 1989年10月1日 - TBS系列局として開局した。
    • 番組のほとんどは山形放送から、一部が山形テレビから移行しているがニュースなどの生番組は新規ネット開始。また山形放送・山形テレビの編成から外れたテレビ朝日系列の番組も番組販売扱いで一部をネットしていた。
  • 1993年4月1日 - 山形テレビがフジテレビ系列からテレビ朝日系列のフルネット局となったためテレビ朝日系列の番組が姿を消す。代わって視聴者保護の観点から一部のフジテレビ系列の番組を番組販売(一部スポンサードネット)でネット開始。
  • 1997年4月1日 - さくらんぼテレビの開局によりフジテレビ系列の番組が同局へ移行。

主要株主

名称 所有株式数
1 TBSHD 5,200株
2 山形新聞社 4,000株
3 TBS企画 2,600株
4 TUY経営職持株会 2,300株
5 山形県 1,600株
5 読売新聞東京本社 1,600株
6 カメイ 1,500株
7 朝日新聞社 1,200株
7 河北新報社 1,200株
7 日本経済新聞社 1,200株
  • 参照文献:『日本民間放送年鑑2009』 日本民間放送連盟 2009年
  • 払込資本金20億円(授権資本80億円)
  • 発行済株式総数4万株
  • 期末株主数 60
  • 県内13市のうち米沢・南陽の2市以外の11市も出資している(この2市はニューメディアによって当時TBCが受信できていた)。

チャンネル

デジタル放送

  • 中継局(物理チャンネル順。2010年12月現在)

村山地方

置賜地方

最上地方

庄内地方

  • 鶴岡(高館山) 20ch
  • 温海 20ch(デジタル新局)
  • 鶴岡三瀬 45ch
  • 朝日東岩本 45ch

今後、アナログ中継局がない及位なども含め県内各地に中継局を設置予定(中継局設置の代わりに共聴施設やケーブルでカバーするところもある)。ただし、他局のデジタル中継局が整備されても、当局は中継局を置かない地域(非該当)がある[注釈 4]

アナログ放送(2011年7月24日運用終了)

  • 中継局(チャンネル順)

【村山地方】

  • 山形小白川 39ch(垂直偏波)
  • 東根関山 40ch
  • 山形山寺 45ch
  • 東山形 48ch
  • 蔵王温泉 49ch
  • 尾花沢 50ch
  • 尾花沢銀山 53ch
  • 尾花沢牛房野 53ch
  • 山形関沢 54ch
  • 山形東沢 55ch
  • 天童(舞鶴山) 59ch
  • 朝日町 59ch

【置賜地方】

  • 長井 21ch
  • 高畠 39ch
  • 白鷹下山 39ch
  • 白鷹佐野原 40ch
  • 小国 41ch
  • 高畠時沢 48ch
  • 米沢大沢 53ch
  • 白鷹黒鴨 53ch
  • 米沢(笹野山) 56ch(米沢デジタル局は天元台高原に設置)

【最上地方】

  • 新庄(杢蔵山) 26ch
  • 鮭川中渡 52ch
  • 羽前金山 57ch
  • 最上前森 57ch
  • 真室川高坂 60ch

【庄内地方】

  • 鶴岡(高館山) 22ch
  • 鶴岡三瀬 59ch
  • 朝日東岩本 59ch

主な番組

自社制作番組

  • Nスタやまがた(月曜 - 木曜 18:15 - 18:54、金曜 18:15 - 18:50、土曜 18:50 - 19:00)
    • かつては日曜日も放送されていたが、2011年10月からは『Nスタ』に内包された。
  • 情報ティータイム(火曜 - 木曜 15:49 - 15:55)
    • 企業からのお知らせを紹介するミニ情報番組で、司会は山内智香子(モンテディオ山形戦の場内アナウンス担当で知られる、県在住のフリーアナ)。
  • どよまん -DOYOMAN-(土曜 16:54 - 17:30)
    • 同日の深夜(26:13 - 26:53)に再放送。特別番組放送時は休止し、再放送されない。
  • 全国高校駅伝県大会
    • 自社スタッフのほか東北放送などのアナウンサーが実況に参加する。
ミニ番組
過去に放送された自社制作番組

系列外の番組

テレビ東京(TX)系列

山形県内のテレビ局4局のうち、TUYが一番多くテレビ東京系列の番組をネットしている。

その他

TBS系列深夜番組

TBS以外のJNN系列制作の番組

再放送枠

2009年3月30日より放送(月曜 - 木曜 14:55 - 16:43)
2009年9月28日より1時間ドラマと2時間ドラマの2本だてとなる。
2010年3月29日2時間ドラマ枠となる。
夏期には劇場版ポケットモンスターを『きになっちゃう。ドラマBOX』の枠で放送する。
2010年10月より金曜の放送開始。

その他

開局時に山形放送(YBC)・山形テレビ(YTS)からネット移行した番組

山形放送(YBC)⇒TUY
山形テレビ(YTS)⇒TUY

過去に放送されていた番組

YTSネットチェンジからSAY開局まで放送されていたフジテレビ系の番組

◎はYTSから移行し、後にSAYへ再移行した番組。○はTUYでネットを開始し、SAYへ移行した番組。●はYTSから移行し、TUYで終了した番組。

YTSネットチェンジまで放送されていたテレビ朝日系の番組
勇者エクスカイザー太陽の勇者ファイバード伝説の勇者ダ・ガーン勇者特急マイトガイン(『マイトガイン』途中でYTSへ移行)
テレビ東京系
超星神グランセイザー幻星神ジャスティライザー超星艦隊セイザーX
独立UHF局

TUYが開局して初めて山形で放送されたTBS系の番組

(※印は現在放映中、●印はサービス放送試験放送の一種≫期間から放映)

以下はMBS制作番組

オープニング・クロージング

  • 1989年(サービス放送開始)〜2002年3月 - オープニングは山形県内の風景。クロージングは日本海に沈む夕陽に、人々の笑顔がカットインされるもの。BGM「一瞬一秒の君」 歌 及出泰(YASU)(当初はオープニングでフルコーラス演奏(尺は4分)だったが、クロージングは当初から、オープニングも1994年頃からは1コーラス演奏だった(尺は2分))
  • 2002年4月2005年12月 - 山形県内の風景。オープニング、クロージングともに同じ映像。尺は2分。
  • 2005年12月下旬〜 - クロージングのみ。山形県内の風景。ただしオープニングが無くなった。尺は2分。
  • 2006年8月〜 - オープニング復活。山形県内の風景が10分間にわたって流れる。2007年10月から2009年3月頃までは、フィラーとしてTBSニュースバードサイマル放送が実施されるため、定期休止の日以外はクロージングの映像がオープニングとして使わていた。現在はフィラーは終了しているものの、今でもその映像は健在である。

なお、現在のオープニングの尺は10分で、クロージングの尺は2分とかなり長い。

2011年7月24日のアナログ終了時は特別な演出はなく、アナログ終了の告知画面右上に「JOWI-TV テレビユーやまがた」の字幕を入れ、「平成元年のTUY開局以来、TUYのアナログ放送をご覧いただきまして誠にありがとうございました。ご覧のアナログ放送は間もなく終了いたします。今後はデジタル放送をご覧いただきますよう宜しくお願いいたします。こちらはJOWI-TV、テレビユー山形です」というアナウンス(声は鈴木竜弘アナウンサー)を入れたものであった。

アナウンサー

テンプレート:Col

かつて在籍していたアナウンサー

同局報道部デスク

雑記

  • 開局当時は山形新聞の息のかからないテレビ局として珍しい存在で、「(山新・山交グループの総帥であった)服部天皇(服部敬雄)の勢力範囲外」という位置づけだった。服部は数年後に死去したが、前述の理由で山形新聞の資本が入っている。
  • 放送センター内にはスタジオが2つある(報道制作フロア内のオープンスタジオ及び副調整室と、一般番組用の制作スタジオ)が、特に制作スタジオについては、一般的なスタジオと違い1層のみの天井高、床面積も一般的な学校の教室程度と狭小なため、使途は極めて限定される。このため、「どよまん」などの情報番組は放送センター正面玄関のロビーをスタジオとして使用することがある。TUYより後発のさくらんぼテレビも、以前は報道制作フロア内の報道オープンスタジオが唯一のスタジオとなっており、番組制作環境は最低限のものであったが、2009年にハイビジョン対応の本格的な汎用スタジオを開設し運用を開始した[注釈 5]
  • 1993年4月1日山形テレビ(YTS)がフジテレビ系列からテレビ朝日系列にネットチェンジしたことに伴い、フジテレビ系列の同時ネット番組は、4年間、山形県内ではほとんど見られなくなった。しかしながら番組の性質上および、スポンサーの意向などで「サザエさん」や「夢がMORIMORI」などフジテレビ系列のスポンサー付き番組およびローカル枠向け番組の一部がTUYに移動した。ただし、TUYは経費の都合もあり必要最小限のフジテレビ系列の番組しかネットしなかった。この事態はさくらんぼテレビ(SAY)が開局する前日の1997年3月31日まで続いた。
  • 2006年3月までは、平日夕方ニュースのローカル枠が系列他局と比べて短い放送時間だった[注釈 6]
  • 現在は一日の放送が終わるとすぐに停波しているが、2007年9月下旬から2009年3月頃まで、深夜のフィラーとしてTBSニュースバードが放送されていた(放送設備点検等で休止になる場合もあった)。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

注釈

  1. この中には、TBSHDが直接保有している分と、100%子会社「TBS企画」を通じて間接保有している持分がある。テンプレート:See also
  2. 山形新聞系広告代理店の山形アドビューロはそのために設置されている。
  3. 実際は山形県下おける販売総代理店である山形パナソニック(旧山形ナショナル電機)テンプレート:要出典範囲。余談ではあるが、初代社長も送り出しており、主調整室の機材はパナソニック製を採用している。
  4. 現時点では簗沢中継局・戸沢中継局・米沢館山中継局が該当。3中継局はSAYも非該当地域となっているほか、簗沢中継局はYTSでも非該当地域となっている。
  5. ただし、汎用スタジオの運用開始に伴い、これまでの報道オープンスタジオが廃止されたため、結果としてSAYのスタジオは1つのままである
  6. 開局当初から2000年3月までローカルニュースは17時54分からのミニ枠「TUYニュース」で済ませ18時からは東京からのニュースをローカル枠も含めフルネット。2000年春からの「JNNニュースの森」全国枠の放送時間繰り上げに伴い、ローカル枠の特集までネットした後にローカルニュースに入るというスタイルになった。2006年4月からは他道府県のJNN系列と同じ時間帯のローカルニュース枠となった。

出典

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Navbox

テンプレート:Tv-tohoku
  1. 当時のTBS会社案内より。
  2. 山口武雄氏死去 テレビユー山形取締役『共同通信』2009年10月31日