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テンプレート:Infobox 山形市(やまがたし)は、山形県の中部東にある人口約25万5千人の市で、同県の県庁所在地でもある。市域は旧南村山郡・東村山郡(現在は村山地方)に属しており、当域を管轄する村山総合支庁の所在地でもある。県内人口1位で、周辺自治体と共に山形都市圏(人口約48万人)を形成する。特例市。
目次
地理
山形盆地の南部3分の1ほどを占め、盆地の東南部に位置する扇状地の上に市街地が立地している。盆地中央部である市の北、北西方向は広く平地が続き、広大な田園となっている。市の東部は奥羽山脈による山岳地帯、南西部は丘陵が占めている。
気候
盆地の中に位置するため、盆地特有の内陸型気候で寒暖の差が激しく、夏は暑く冬は寒い。夏は東北の中でも暑さが厳しく、35℃を超える猛暑日となることも珍しくない。ただ、盆地であるために一日の気温差が大きく、熱帯夜となることは少ないため、朝夜は過ごしやすい。一方、冬は寒さが厳しく底冷えとなり、雪の降る日も多いが、月山等、出羽山地の山々によって日本海で発生した雪雲が遮られるため降雪量は山形県内では少ない方である。過去に-20.0℃を記録しているものの、近年の冬は都市化などの影響により温暖化してきており、特に最低気温の上昇が激しくマイナス10℃以下は1996年を最後に一度も無くなった。一方、郊外にある東根や村山、左沢などの隣接アメダスとの差が非常に大きくなっており、県内内陸部では最も最低気温が高く、中心市街地に関してはもはや冷え込みが厳しいとは言えなくなってきている。(それでも1月の最低気温平年値は-3.4℃であり、厳しい寒さであることに変わりはない。)しかしながら、気象庁により、長期間の観測実績がある地点の中では都市化の影響の比較的少ない地点として、日本の平均気温算出に使われている[1]。日最高気温の最も高い記録40.8℃は、2007年8月に埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市が40.9℃を記録するまでの74年間もの長い間、日本における最高気温の記録を保持していた。
- 最高気温極値40.8℃(1933年7月25日)
- 最低気温極値-20.0℃(1891年1月29日)[2]
テンプレート:Weather box テンプレート:Weather box
隣接自治体との関係
山形市は、南方で上山市と隣接し、北に天童市、北西に山辺町、中山町などの山形盆地の各市町と隣接し、それぞれ道路、鉄道によって接続している。東根市とは、奥羽山脈の山岳部で市域の境界を接するが、通常の往来には場合は天童市を経由した国道13号が用いられる。また、南陽市との場合も、直接市域の境界を接するのは白鷹山の山頂付近で通常の往来には上山市を経由して国道13号を用いるか、山形県道5号山形南陽線を用いる。
宮城県側は仙台市(太白区)の西部や川崎町と隣接するが、奥羽山脈を隔てているため往来には山形自動車道や仙山線などが使われる。また、県庁所在地同士が隣接していることでも有名である(日本国内においては3ヶ所、山形市と仙台市、福岡市と佐賀市、大津市と京都市のみ)。山形市と仙台市の中心間の距離はかなり離れているが、経済的には一体的な商圏が形成されつつある。
歴史
古代から鎌倉時代
古墳時代の集落跡(嶋遺跡、国の史跡)が山形市北西部で検出されている。702年(大宝2年)には、国司の藤原豊光の娘・阿古耶姫によって千歳山と命名。967年(康保4年) に編纂された延喜式では、多賀城から秋田城へと向かう官道に「最上駅」があり、これは現在の山形市域にあたる「最上郷」のいずれかにあったものと推定されている。ただし、遺構が検出されていないため、史実としては確定していない。
室町から安土桃山時代
テンプレート:Seealso 1356年(延文元年)に、斯波兼頼が羽州探題として山形に入部。子孫は、地域の名称をとって最上氏を名乗るようになり、最上氏11代目当主の最上義光が山形を拠点に最上・村山地方を統一。現在の基礎となる山形城と城下町の町割を整備した。山形城が位置したのは扇状地の西端で、その東部を走る羽州街道に沿って七日町・八日町・十日町・旅籠町などの商人町、宿場町が並んだ。また、町人町は東方の笹谷街道、北西に向かう六十里越街道に沿って並び、東裏通りと北部には職人町が位置していた。
江戸時代から市制施行以前
テンプレート:Seealso 最上氏が転封された後は、鳥居忠政が領主となって、馬見ヶ崎川の改修などが行われた。以後、幕末まで、保科氏、松平氏など複数の領主の入れ変わりが続き、天保の改革に失敗した水野忠邦の子忠精が山形に転封され、版籍奉還まで水野氏5万石が続くことになった。山形市西部の須川沿いの船町は、最上川水運において、中流域で有数の港であった。
廃藩置県後は、村山郡山形が山形県の県庁所在地となり、その後、複数の県の統合を経て、現在の範囲の山形県でも県庁所在地となった。
市制施行以後
- 1889年(明治22年)4月1日 - 市制施行
- 1898年(明治31年)3月28日 - 陸軍歩兵三十二連隊を旧山形城址に誘致。
- 1901年(明治34年)4月11日 - 山形駅開設
- 1904年(明治37年)4月1日 - 済生館病院を市営移管
- 1911年(明治44年)5月8日 - 市北大火。済生館病院以北県庁、市役所ほか主要建造物全焼。
- 1915年(大正4年) - 山形県庁舎復旧(現文翔館)
- 1920年(大正9年) - 第1回国勢調査、山形市の人口48,399人
- 1923年(大正12年) - 市営による上水道通水。
- 1927年(昭和2年) - 山形市立第一小学校鉄筋コンクリート製新築校舎落成(山形市で最初の鉄筋コンクリート建築物)「全国産業博覧会」開催
- 1933年(昭和8年)7月25日 - 15時頃、当時日本の公式記録における気温の最高記録である40.8℃を記録。しかし、2007年(平成19年)8月16日に岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で40.9℃を観測され最高記録を破られた。
- 1936年(昭和11年)11月30日 - NHK山形放送局開局
- 1952年(昭和27年) - 第7回国民体育大会開催
- 1953年(昭和28年)10月15日 - 民放ラジオ山形(現山形放送)開局
- 1954年(昭和29年)10月1日 - 山形市章制定
- 1956年(昭和31年)11月 - 大沼デパート、丸久デパート(後の山形松坂屋)開店(山形松坂屋は2000年(平成12年)8月閉店)
- 1963年(昭和38年)8月 - 山形花笠まつり開催
- 1967年(昭和42年)8月1日 - 山形駅民衆駅として改築。「山形ステーションデパート」営業開始。
- 1972年(昭和47年)6月15日 - 山交ビル・バスターミナル開業。ダイエー山形店開店(2005年(平成17年)11月20日閉店)。
- 1974年(昭和49年)7月1日 - 市の木、市の花を定める
- 1975年(昭和50年)9月9日 - 山形県庁舎新築の上、現在地(山形市松波)に移転
- 1983年(昭和58年)11月1日 - 山形市役所新庁舎落成
- 1989年(平成元年) - 市制100周年。様々な記念行事、記念事業が行われる。
- 1992年(平成4年)7月1日 - 山形新幹線開業。山形橋上駅新築供用。
- 1992年(平成4年) - べにばな国体(第47回国民体育大会、完全国体)開催
- 2001年(平成13年)1月1日 - 霞城セントラルグランドオープン
- 2001年(平成13年)4月1日 - 特例市に移行
行政区域の変遷
- 1889年(明治22年)
- 4月1日 - 山形城下31町が合併、市制施行し、山形市となる。
- 1931年(昭和6年)
- 1943年(昭和18年)
- 1954年(昭和29年)
- 1955年(昭和30年)
- 4月1日 - 東村山郡大曽根村字志鎌を、境界変更により山形市に編入
- 1956年(昭和31年)
- 1957年(昭和32年)
- 3月21日 - 山形市内蔵王金瓶の区域を上山市に編入
- 10月20日 - 山形市内大字松原字原の一部を上山市に編入
- 1989年(平成元年)
- 6月1日 - 天童市と境界変更
- 1991年(平成3年)
- 3月25日 - 東村山郡中山町と境界変更
- 1994年(平成6年)
- 4月18日 - 天童市と境界変更
- 1997年(平成7年)
- 8月20日 - 東村山郡山辺町と境界変更
- 2012年(平成24年)
- 2月1日 - 上山市と境界変更
註1:現在の南山形地区、註2:現在の西山形地区
市政
山形市の行政の課題
- 合併問題
- 山形市では、周辺市町との合併を計画している。1990年代、山形市と天童市、上山市、東村山郡山辺町、東村山郡中山町の3市2町を範囲とした合併構想が持ち上がった。当初の枠組みでは合併後40万人程度の人口が期待された。
- 合併協議の難航
- 山形市長の交代などから、合併協議は停滞し、長年の課題として残された。2001年、天童市が、市名の問題や他市町の財政状況などを理由に合併協議会から離脱し、残った2市2町による合併協議へと移行する。やがて「平成の大合併」と呼ばれる合併ブームに突入し、山形県の支援を受けて2市2町の枠組みで法定合併協議会を設立するが、議員定数などで折り合わず、協議は難航した。
- 合併協議会の解散
- 2005年(平成17年)2月28日、合併協議会を解散し、合併計画は頓挫した。
議会
議員定数は35人である。
- 議長:加藤孝
- 副議長:鑓水一美
会派名 | 議員数 |
---|---|
緑政・民主・公明クラブ | 9 |
自由民主党新翔会 | 9 |
市民連合山形市議団 | 7 |
日本共産党山形市議会議員団 | 3 |
改革会議 | 3 |
無所属 | 4 |
※ 2011年(平成23年)8月15日現在。
歴代市長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 |
---|---|---|---|
初代 | 濱村勘太郎 | 1889年(明治22年)6月 | 1894年 |
2 | 雄倉茂次郎 | 1894年(明治27年)12月8日 | 1901年 |
3 | 佐治吉左衛門 | 1901年(明治34年)11月 | 1904年 |
4 | 菱田義民 | 1904年(明治37年)6月 | 1906年 |
5 | 新関善八 | 1906年(明治39年)12月 | 1912年(大正元年)12月12日 |
6 | 林兎喜太郎 | 1913年(大正2年)1月 | 1917年(大正6年)1月 |
7 | 小鷹鋭健 | 1917年(大正6年)2月 | 1923年(大正12年)5月22日 |
8 | 川合為吉 | 1923年(大正12年)6月 | 1927年(昭和2年)7月13日 |
9 | 高橋勝兵衛+ | 1927年(昭和2年)7月28日 | 1932年(昭和7年)10月31日 |
10 | 大沼保吉 | 1932年(昭和7年)11月18日 | 1944年 |
11 | 大内有恒 | 1944年(昭和19年)12月 | 1946年(昭和21年)1月19日 |
12 | 鈴木重屹 | 1947年(昭和22年)4月5日 | 1954年(昭和29年)10月25日 |
13 | 大久保傳蔵 | 1954年(昭和29年)11月22日 | 1966年(昭和41年)10月25日 |
14 | 金澤忠雄 | 1966年(昭和41年)11月16日 | 1994年 |
15 | 佐藤幸次郎 | 1994年 | 2000年 |
16 | 吉村和夫+ | 2000年(平成12年)2月7日 | 2003年(平成15年)8月20日 |
17 | 市川昭男 | 2003年(平成15年)9月28日 | 現職 |
(+印は在職中死去)
都市宣言
- 平和都市宣言
- 暴力のない明るい都市宣言
- ゆとり宣言
- 米等の自給確立都市宣言
- スポーツ都市宣言
- 男女共同参画都市宣言
経済
伝統工芸品
- 国指定
- その他の伝統的工芸品
本社を置く主な企業
- 上場企業
- その他企業
- きらやか銀行
- エナーテック株式会社
- 八文字屋
- フォーラムネットワーク(山形ソラリス&山形フォーラム)
- タイセー(ベガスベガス)
- 第一貨物
- でん六
- 大沼
- ジョイ
- 富士鉱油
- ニフコ山形(ニフコグループ)
- 山口製麺工業
金融機関
山形市に本店・支店・出張所等の窓口を置く金融機関一覧は以下のとおり(2011年9月現在)。
金融機関種別 | 金融機関名称 |
---|---|
地方銀行 | 山形銀行(23)、荘内銀行(13)、七十七銀行 |
第二地方銀行 | きらやか銀行(21) |
都市銀行 | みずほ銀行 |
信用金庫 | 山形信用金庫(11)、米沢信用金庫 |
労働金庫 | 東北労働金庫(2) |
商工中金 | 商工組合中央金庫 |
公庫 | 日本政策金融公庫 |
信用組合 | 山形県医師信用組合 |
生命保険 | 住友生命、日本生命、富国生命、大同生命、明治安田生命、太陽生命、朝日生命、第一生命など |
農林中金 | 農林中央金庫 |
農協 | 山形市農業協同組合(6) |
証券会社 | 野村證券、SMBC日興証券、大和証券、山形證券、荘内証券 |
損害保険 | 東京海上日動、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、日本興亜損保、富士火災など |
- 括弧内は窓口事務所数(事務所数1の場合は省略) きらやか銀行のブランチインブランチは除く。
- 山形市の指定金融機関は、山形銀行
かつては、秋田銀行、北都銀行、東邦銀行、仙台銀行、安田信託銀行、三菱UFJ証券も支店を開設していたが、採算性、効率性の観点から2000年代までに廃止となっている。
就業人口
(2000年国勢調査)
- 第一次産業就業者数 6,881人
- 第二次産業就業者数 30,779人
- 第三次産業就業者数 91,282人
マスメディア
県内を範囲として活動しているメディアの本社機能が集中する。ただし、テレビユー山形については、県内で影響力のある山形新聞などの既存マスコミから距離を置く意味合いから、本社を酒田市としている。また、コミュニティ放送局は、東北地方ではもっとも早く開局し、現在では市内に2つの放送局が放送をしている。尚、山形市役所屋上には山形コミュニティ放送の送信アンテナが設置されている。
- 山形放送 (YBC、日本テレビ系)
- 山形テレビ (YTS、テレビ朝日系)
- テレビユー山形 (TUY、TBS系。本社は酒田市に、放送センターは山形市にある)
- さくらんぼテレビジョン (SAY、フジテレビ系)
- NHK山形放送局
- NHK山形放送局(NHK)
- 山形放送(YBC、JRN/NRN)
- エフエム山形(Rhythm Station、JFN)
- 山形コミュニティ放送(ラジオモンスター、76.2MHz 独自番組以外:J-WAVEの再配信))
- やまがたシティエフエム(VigoFM、78.8MHz)
- ケーブルテレビ山形(CATV-Y)
郵便
姉妹都市・提携都市
- 国内
- 海外
- テンプレート:Flagicon キッツビューエル市(オーストリア共和国チロル州)
- テンプレート:Flagicon スワンヒル市(オーストラリアビクトリア州)
- テンプレート:Flagicon 吉林市(中華人民共和国吉林省)
- テンプレート:Flagicon ウラン・ウデ市(ロシア連邦ブリヤート共和国)
- テンプレート:Flagicon ボルダー市(アメリカ合衆国コロラド州)
地域
山形市では行政上、市内を30の地区に分けている。これらの区割りは、多くの場合、山形市と合併した旧自治体の範囲と名称を残しているが、合併時の経過や実用上の必要性から、改称や周辺の地域と統廃合された地区(例:南山形地区、西山形地区)がある。合併以前の山形市を中心とした範囲は、細分化され、第一地区から第十地区の各地区に分割されている。
- 第一地区 - 第十地区、
- 鈴川地区、千歳地区、飯塚地区、椹沢地区、出羽地区、
- 金井地区、楯山地区、滝山地区、東沢地区、高瀬地区、
- 大郷地区、南沼原地区、明治地区、南山形地区、大曽根地区、
- 山寺地区、蔵王地区、西山形地区、村木沢地区、本沢地区
山形市と上山市の市境付近にあたる、山形市南西部の丘陵に、ニュータウン(蔵王みはらしの丘)を建設している。これに合わせて西廻りバイパス(山形県道51号山形上山線)が延長され、国道458号長谷堂バイパスが開通するなど、交通環境も整いつつある。すでに分譲が始まっており、2006年(平成18年)3月に新しい小学校(山形市立みはらしの丘小学校)が開校した。
また、山形市内には、比較的公民館が多く存在し、地域コミュニティの拠点として利用されている。山形市と合併した町村の多くは旧自治体名をそのまま地域名としており、公民館の名前の冠となっている場合がある。また、市内の高校や中学の跡地を利用したものは、比較的広い敷地に、図書館や体育館、公園、市の管理する施設などが併設されている。
中央公民館は、複合施設AZ七日町の施設内にあり、図書館分館やホールがある。ホールは、山形国際ドキュメンタリー映画祭のメイン会場の一つになっている。
人口
テンプレート:人口統計 市単独の人口は、ここ数年で微減ないし横ばい傾向にあるが、県内人口占有率は平成17年国勢調査で21.05%、22年調査で21.75%、山形県の人口と世帯数(推計)(月報)の24年5月1日付で22%を突破するなど、集積が進んでいる。
市町村間関係
山形県内の庄内地方や置賜地方などの他地域の市町村との関係に比べて、蔵王連峰を越えた太平洋沿岸の仙台市との関係が親密であり、この傾向は、山形・仙台間の交通網の整備とともに大きくなっている。
隣接している自治体・行政区
山形県
教育
- 大学・短期大学
- 山形大学
- 小白川キャンパス:人文学部、地域教育文化学部、理学部
- 飯田キャンパス :医学部
- 松波キャンパス :附属小中学校
- 山形県立保健医療大学
- 保健医療学部
- 東北芸術工科大学
- 芸術学部
- デザイン工学部
- 放送大学
- 山形学習センター
- 東北文教大学
- 東北文教大学短期大学部
- 専修学校・各種学校
- 竹田家政専門学校
- 専門学校 山形V.カレッジ(旧校名:山形総合ビジネス専門学校)
- 篠田看護専門学校
- 山形市立病院済生館高等看護学院
- 国立病院機構山形病院附属看護学校
- 山形厚生看護学校
- 山形美容専門学校
- 山形ヘアモード学院
- 山形医療技術専門学校
- 山形歯科専門学校
- 山形女子専門学校
- 山形ドレスメーカー専門学校
- 山形デザイン専門学校
- 山形調理師専門学校
- 特別支援学校
盲学校は山形市内になく、上山市にある山形県立山形盲学校が最寄りの盲学校となる。また、養護学校は、病弱者を教育する養護学校として山形県立山形養護学校が山形市内にあるが、肢体不自由者を教育する養護学校や知的障害者を教育する養護学校は山形市内にはなく、最寄りの学校はいずれも上山市で、それぞれ山形県立ゆきわり養護学校、山形県立上山高等養護学校がある。
- 高等学校
- 東海大学山形高等学校
- 日本大学山形高等学校
- 山本学園高等学校
- 山形明正高等学校(旧校名:蔵王高等学校)
- 小中学校
山形県では、小学校の少人数学級編成を押し進める「さんさんプラン」(学級の人数を33人程度に編成する)を導入しているため、山形市立の小学校でも少人数学級が行われていることが多い。これにより多くの利点をもたらす一方で、財政的な負担が大きいことや、学級数の増加による教室不足などの問題が表面化している。特に山形市においては都市化が急速に進んだ地域や、児童数の多い大規模校などの教室不足が深刻な学校では、グラウンドに仮設の校舎を急増したり、多目的教室などのスペースを教室として利用するなどの対策を行っている。なお、この施策は、中学校にも導入された。
- 中学校
市立中学校(15校)※「山形市立」を省略
- 小学校
市立小学校(37校)※「山形市立」を省略
- 幼稚園
幼稚園は私立幼稚園が26箇所ある。市立の幼稚園は存在しない(他に山形大学附属幼稚園がある)。2004年に「山形市のびのび入園特区(第5回構造改革特区)」が認められ、市内18の幼稚園で、満3歳未満の園児が入園できるようになった。また、参考として保育園は、私立17箇所、市立12箇所市内に存在する。
- 学校教育以外の施設
山形県立山形職業能力開発専門校
保健医療
山形市内には、山形大学医学部附属病院と山形県立中央病院の二病院が三次医療機関として県全域をカバーする高度医療を提供するとともに、山形市立病院済生館、山形済生病院といった村山地区の基幹となる病院が位置しているほか、篠田総合病院、至誠堂総合病院などの民間の総合病院、さらには単科型の民間病院も複数、設営されている。
公共施設
- 図書館
- 博物館
- 山形大学附属博物館
- 山形県立博物館本館
- 山形県立博物館教育資料館(旧山形師範学校本館)
- 山形県郷土館(文翔館、旧山形県庁舎)
- 山形市郷土館(旧済生館本館)
- 最上義光歴史館
- 山寺芭蕉記念館
- 山形市産業歴史資料館
- 美術館
- 植物園
- ホール
- 総合複合施設
- スポーツ施設
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- Bunsyokan2006 Front Gate.jpg
旧山形県庁舎
文翔館 - Yamagata Prefectural Hall.jpg
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山形県庁
交通
鉄道路線
山形駅は、いくつかの鉄道路線が集中しているターミナル駅であるが、山形以南を除いて全て単線であるため発車間隔は、各路線で1時間に1~2本程度の頻度しかない。従って、市内の移動は道路網を利用したほうが利便性が高い場合が多い。山形新幹線つばさがミニ新幹線(新幹線直行特急)方式で開通し、東京方面への移動時間が大幅に短縮された。
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
未成線
索道路線
ロープウェイは、蔵王の山麓(蔵王温泉)から、山頂までを結ぶものである。蔵王温泉までの交通は、バス、自動車などを利用することになる。以下にゴンドラタイプのものを列挙するが、これらの他に、スキーゲレンデには多数のリフトが設置されている。
- 蔵王スカイケーブル
- 上の台駅、中央高原駅
- 蔵王中央ロープウェイ
- 温泉駅、鳥兜駅
- 蔵王ロープウェイ
- 山麓線:蔵王山麓駅、樹氷高原駅
- 山頂線:樹氷高原駅、地蔵山頂駅
バス路線
路線網では、山交バスが多くの路線を運行している。山形市を経由する都市間の高速バスでは、山交バスを初め、JRバス東北、東北急行バス、宮城交通、庄内交通、新潟交通などが運行している。また、山形商工会議所が「中心街100円循環バス」を運行している。
- 中心街100円循環バス
- 山形駅と七日町(中心商店街)を巡回するバスで、区間に関わらずワンコイン(100円)で利用できる。
- 山形駅→山形センタービル前→十日町紅の蔵前(カバンのフジタ前)→中央郵便局前→本町(八文字屋前)→七日町(大沼前)→旅篭町二丁目(市役所南口)→旅篭町四辻(旅篭町新道)→霞城公園前(大手門パルズ前)→NHK前→すずらん街(ホテルサンルート山形向)→十字屋前→山形駅
- 定期路線バス
- ほとんどの路線を山交バスが運行しているが、山交が撤退した路線の一部を、山形市がコミュニティーバスとして運営している(山交が委託運行)。
- 都市間高速バス
- 特急バス
- 仙台市へ直結する特急バスとして、仙台 - 山形線が運行されている。
道路
市街地の道路は、城下町を土台とする町の特性から、市街地中心部など一部に、狭く丁字路の多い構造を残している。周辺市町村への移動には、国道、主要地方道が市街地から放射状に伸びる。また、2つの高速道路と、一般国道13号山形バイパスが市街地を迂回するように取り囲んでいる。
- 一般県道
空港
市内に空港はない。最寄りの空港は東根市にある山形空港である。山形空港は、山形新幹線つばさと競合のため、特に東京便の運行本数が減っている。しかし、アクセス面では、国道13号に加え、近接する東北中央自動車道東根ICができたことで、より利便性が向上している。
隣接する宮城県の仙台空港も、路線数・便数が多いことや定期国際便があることから利用されることが多い。山形駅から公共交通機関を利用する場合は、仙山線を経由して仙台駅で仙台空港アクセス線に乗り継ぐ方法(1,680円)がある。
観光
名所・旧跡
- 蔵王連峰
- 蔵王国定公園
- 山形蔵王温泉スキー場
- スキーゲレンデが密集する巨大なスノーリゾートとなっており、国際的なスキー(ジャンプ)大会が開かれる。
- 蔵王温泉
- 古くは高湯と呼ばれた蔵王温泉は、強酸性の泉質が特徴である。東征した日本武尊に従った吉備多賀由によって発見されたという伝説から、多賀由温泉、転じて高湯と呼ばれるようになった。また、山形の戦国大名最上義光が、わずか16歳のとき、父義守と湯治中に襲ってきた山賊の大将を一刀両断に討ち取ったとされる。
- 山寺
- 松尾芭蕉の奥の細道で句を詠んでいる。
- 山寺の蝉が日本の音風景100選に選ばれている。
- 面白山高原スキー場
- 千歳山(阿古耶姫伝説、「阿古耶の松」が歌枕となっている。千歳山萬松寺)
- 山形城址(霞城公園、三の丸跡、最上義光歴史館、桜の名所)
- 専称寺(最上義光が、娘の駒姫を弔うために天童市高擶から移築建立した。東北一の規模の木造建造物。)
- 文翔館(旧県庁舎、旧県議事堂、大正時代の洋風建築)
文化財
山形市にある国指定の文化財、省略あり。
- 元木の石鳥居を参照。
- 八幡神社鳥居(重要文化財-建造物、1952年(昭和27年)11月22日指定)
- 旧山形師範学校本館(重要文化財-建造物、1973年(昭和48年)6月2日指定)
- 山形県旧県庁舎及び県会議事堂(重要文化財-建造物、1984年(昭和59年)12月28日指定)
- 旧松應寺観音堂(重要文化財-建造物、1986年(昭和61年)12月20日指定)
- 嶋遺跡(史跡、1966年(昭和41年)12月19日指定)
- 山形美術館
- 光明寺
- 吉祥院
- 宝積院
- 慈光明院
- 山形大学
重要無形文化財(工芸技術)「茶の湯釜」の保持者高橋敬典(1996年(平成8年)5月10日認定)は山形市出身・在住。
祭り・行事
- 山形花笠まつり
- 山形市の夏の祭りで、市内の七日町大通りを中心に、パレードを組んで花笠が踊られる。静岡県伊東市や大分県日田市中津江村などに伝播し、祭りで踊られるようになった。発祥は、尾花沢市といわれる。
- 植木市
- 5月8日~10日に市内薬師寺周辺で行われる。全国三大植木市に数えられている。
- 初市
- 1月10日に、市内七日町大通り(十日町から七日町)で行われる。縁起物の市が立ち賑わう。
- 蔵王樹氷まつり
- 蔵王龍岩祭
- 夏の蔵王で三日間行われる日本最大級の入場無料のロックフェスティバル。
- 山形国際ドキュメンタリー映画祭
- 世界中のドキュメンタリー映画作家やフィルムが集うドキュメンタリー映画の祭典、隔年で例年秋頃に開かれる。
- 日本一の芋煮会フェスティバル
- 山形では秋になると、各地の河原でグループによる芋煮会が行われるが、そのシーズンの先駆けとして、毎年9月の第1日曜に馬見ヶ崎河川敷で開催される。6mの大鍋に約3万食の芋煮が作られる。
- 豊烈神社例大祭
- 毎年10月6日の行われる例大祭では、豊烈神社に伝わる、日本に残る三つの打毬のひとつが奉納される。
- 山形大花火大会
- 例年8月14日に行われる夏の花火大会。打ち上げ数は約2万発。須川河畔の反田橋周辺を会場に行われる。
山形市を拠点として活動している団体
- 山形交響楽団
- 山形市を本拠地として活動するプロ・オーケストラ。山形市を中心に東北六県と新潟などで活動している。
- スポーツ山形21
- 山形市をホームタウンとするJリーグ1部に加盟するモンテディオ山形(1991年に本拠地を山形市に移転、他に鶴岡市や天童市など全県をホームとしている。2009年度よりJ1昇格)や、女子駅伝部の運営をしている。
- Paragosto/T.F.N.
- パラゴストは、山形大学サッカー部有志によって結成されたFC小白川を前身とするフットサルチーム。全日本フットサル選手権に、東北代表として何度か出場する。
- 東北楽天ゴールデンイーグルス2軍
- 仙台市を本拠地とするプロ野球球団東北楽天ゴールデンイーグルスの2軍本拠地(2005年から)。イースタン・リーグに参加し、球場は中山町の山形県野球場、練習会場は天童市にある山形県総合運動公園。
山形市を舞台とする作品
- 映画『おもひでぽろぽろ』(監督高畑勲、1991年)
- 山形市高瀬地区が舞台、1982年当時の山形駅、仙山線高瀬駅、山寺駅など鉄道や蔵王山頂、馬見ヶ崎河川敷、風間ガード下などがほぼ実物のまま登場する。
- 漫画『レベルE』(著者冨樫義博、1995年-1997年)
- 山形市周辺をモチーフとした場面が多い。
郷土料理
山形でよく食べられる特徴的な料理方法、食材。
料理方法
- 芋煮:全国的には醤油で味付けられている「すきやき風」が有名だが、地域によっては調味料や具材が若干異なる。山形の最も代表的な名物。また、秋になると県内にある河川敷のあちこちで芋煮会が行われる。
- 玉コンニャク:醤油味で煮られた丸いコンニャクで山寺や千歳山、蔵王温泉などの名物。他県では「山形おでん」という名称で呼ばれる事もある。
- 納豆汁
- だし
- 青菜漬け
- おみ漬け
- どんどん焼き:割り箸に巻き付けた薄いお好み焼き。
- 冷やしラーメン:夏場に食べられる冷たいラーメンの一種。
- 冷たい肉そば:親鶏の骨でスープを取り、醤油味のスープに親鶏肉とねぎなどが添えられている。夏場に食べられる冷たいそばの一種だが、温かいものもある。河北町谷地が発祥の地で名物。
- すっぽこうどん:卓袱うどんが山形に伝えられたものが源流と思われるが、一般的な「あんかけうどん」に近いうどん。
- げそ天:いかげそ(足)の天ぷらの消費量が多く、おかずの他に、天ぷらそば(げそ天そば)はもとよりラーメンのトッピングにも供される。
食材
- もってのほか:主な生産地。常食。
- オカヒジキ:主な生産地。常食。
- カド(ニシン)縁起物として。
- ヒョウ(スベリヒユ):保存食、縁起物として。
- サトイモ:主に芋煮用として。
- 庄内麩:庄内地方を中心に食べられている長方形で平らな麩。
- イナゴ:食材として。
- アケビ:食材として。
- 他、山菜類
出身有名人
あ
- AKEMI - シンガーソングライター
- 阿曽山大噴火 - お笑い芸人(裁判ウォッチャー)
- 安孫子充裕 - 短距離走選手
- 阿部彦吉 - 発明家
- 阿部吉雄 - 中国哲学者
- 阿部義晴 - UNICORN・ミュージシャン・音楽プロデューサー
- 阿部六郎 - 文芸評論家、独文学者
- 粟野学 - 銀行家
- 五十嵐佳子 - 作家、ライター
- 石沢綾子 - アナウンサー
- 石澤智幸 - タレント(テツandトモ)
- 板垣吉則 - 騎手
- 伊東秀人 - スキーヤー
- 牛嶋俊明 - アナウンサー(FM岡山DJ)
- 遠藤敦子 - アナウンサー
- 遠藤幸吉 - 柔道家
- 大江香織 - プロゴルファー
- 大江和美 - 気象予報士
- 大神雄子 - バスケットボール選手
- 大沼保吉 - 政治家、虎屋本店8代目当主
- 大沼義之助 - 千代寿虎屋2代目経営者
- 岡崎英生 - 漫画原作者、ライター
- 大宮登 - 社会学者
- 岡崎由紀子 - 脚本家
- 奥山清行 - 工業デザイナー
- 小山田健一 - プロ野球選手
か
- 加藤条冶 - スピードスケート選手
- 加藤典洋 - 文芸評論家
- 金井たつお - 漫画家
- 叶内紀雄 - 銀行家
- 鹿野道彦 - 政治家
- 川井巌 - 軍人
- 河合単 - 漫画家
- 城戸口静 - 漫画家
- 工藤あやの - 歌手
- 熊坂香織 - 駅伝選手
- 栗原祐樹 - サッカー選手
- 今田傑 - サッカー選手
さ
- 齋藤弘 - 政治家
- 斎藤了 - プロレスラー
- 蔵玉錦敏正 - 大相撲力士
- 桜井浜江 - 洋画家
- 笹原正三 - アマチュアレスリング選手
- 佐竹十喜雄 - 牧師
- 佐藤彰 - 牧師
- 佐藤優 - アナウンサー
- 柴田徹 - アナウンサー
- 釈迦ヶ嶽庄太郎 - 元力士
- 庄司七瀬 - 山形市職員、元新体操選手[3]
- 新海竹太郎 - 彫刻家
- 神保光太郎 - 詩人
- 菅井直樹 - サッカー選手
- 菅野矢一 - 洋画家
- 須藤満 - ベーシスト
- 制野秀一 - 漫画家
た
- 高野和隆 - サッカー選手
- 高橋和人 - バレーボール選手
- 高橋みゆき - バレーボール選手
- 高山岩男 - 哲学者
- 武田祐子 - フジテレビアナウンサー
- 多田省吾 - 政治家
- 棚橋光男 - 歴史学者
- 谷村昌彦 - 俳優
- 千秋幸雄 - アナウンサー
- チバ・オライリー(と無法の世界)a.k.aジャン - THE BOHEMIANS・ドラム
- 塚原繁美 - フリーアナウンサー
- 土居聖真 - サッカー選手
- 土井武夫 - 航空機設計者
な
は
- 芳賀道也 - アナウンサー
- 服部公一 - 作曲家
- 服部敬雄 - 実業家
- 早坂文嶺 - 絵師
- 平田ぱんだ - THE BOHEMIANS・ボーカル
- 古池雄 - アナウンサー
- 星川ドントレットミーダウン - THE BOHEMIANS・ベース
ま
や
わ
郵便番号
(括弧内は管轄する郵便事業の支店)
脚注
関連項目
外部リンク
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- 行政
- 観光
テンプレート:Navbox テンプレート:日本の都道府県庁所在地
テンプレート:日本の特例市- ↑ 気温・降水量の長期変化傾向 気象庁
- ↑ 気象庁(山形の観測史上1〜10位の値)
- ↑ 山形新聞"地元出身トップアスリート3人が市職員に 故郷山形での活躍期待"<ウェブ魚拓>2011年9月8日(2012年6月10日閲覧。)