大岡越前 (テレビドラマ)
テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『大岡越前』(おおおかえちぜん)は、1970年 - 1999年にTBS系列の『ナショナル劇場』で月曜20時から放送されたテレビドラマ。なお、2006年3月20日には、ナショナル劇場50周年記念特別企画の1つとして、最終回にあたる2時間スペシャルが放送された。制作はC.A.L。全シリーズ一貫して主演は加藤剛(全402話+スペシャル1本)。なお、この項においては、最終回スペシャルについては、便宜上単に「最終回」と表記し、1シリーズに数える場合もある。
目次
製作
享保期の江戸南町奉行大岡忠相を主人公とした日本の時代劇である。題名は公募によって決められ、6万余の応募の中から決まった。 TBSの月曜日20時からの放送枠で「水戸黄門」、「江戸を斬る」などとともに放送され、約30年の間同枠を支えたTBSの看板番組の一つである。 本作は、このナショナル劇場では、2006年放映の2時間スペシャルを除外しても、「水戸黄門」の43シリーズに次ぐ15シリーズが放映されている。ナショナル劇場で「水戸黄門」が放送開始されて以後、同作の放送されない期間にもっとも多く放送された作品である。
この作品の前から始まった「水戸黄門」では、主演や主要キャストに代替わりがあったのに対して、この作品は、主演の大岡忠相役を一貫して加藤剛が29年(最終回スペシャルを含めれば36年)担当し、主要なキャストで、亡くなるまで同一役でレギュラー出演を続けた人物も少なくない。 本作は、初期においては、享保の改革の諸政策の実現に奔走する若き大岡忠相と、それを支える親友・榊原伊織や家族、南町奉行所の部下たちなどを描き、その後は「大岡政談」を元にした時代劇に変化していく。 第1〜4部にかけては、忠相や榊原伊織らが(先に述べた)享保の改革の政策を実現化する努力や葛藤と、若い二人が家庭を持ち成長していく姿などが描かれている。また、初期は史実をフィクションにうまく落とし込んだエピソードが多いのも特徴である。第5部以降は、講談の「大岡政談」のように、忠相を完全無欠の人物のように描くように変わるが、それに対する忠高の不満(寂しさ)や、親友・榊原伊織や同心・家族らのさりげないフォローもきちんと描かれているのが特徴である。
各部の主な出演者・概要
放送日はTBSおよび同時ネット局を基準とする。 登場人物については大岡越前 (ナショナル劇場) の登場人物も参照のこと。
第1部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第1部」(おおおかえちぜん だい1ぶ)は1970年3月16日から1970年9月21日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全28話。
概要
伊勢の山田奉行の直参旗本・大岡忠相は、殺生禁断の場で密漁する紀伊大納言吉宗を召し捕るが、白州では、公儀の名を騙る善悪の判断がつかない狂人として無罪放免にした。それから4年目の享保元年12月、八代将軍の座に就いた吉宗から、忠相に山田奉行解任と江戸出府の命が下り、忠相は親友の医師・榊原伊織と共に江戸に向かう。登城の沙汰が下り、死をも覚悟していた忠相だったが、吉宗から江戸町奉行を命じられる。忠相は与力の神山左門、同心の村上源次郎、岡っ引きの辰三、鳶の伊三郎、政吉らの協力を得て、江戸の町の治安を守るため、事件を鮮やかに裁いていく。さらに、伊織らの助言を元に町火消の創設や目安箱、小石川養生所の設置など享保の改革の施策実現に奔走する。また、忠相が世情を知るために浪人姿で町の様子を見て回っていた折に、病死した許嫁・千歳に酷似した大番頭吉本作左ヱ門の養女・雪絵と知り合い、互いに惹かれ合うようになった。その後、ある経緯で吉宗の目の前で二人は夫婦となった。そして、「天一坊事件」の発生で、天一坊側の首謀者で山内伊賀亮と名乗る男と対決する。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 榊原伊織:竹脇無我
- 雪絵:宇津宮雅代(第4話から)
- 千春:土田早苗
- 加代:武原英子
- 中山新八郎:杉良太郎(第18話・第22話)
- 政吉:里見浩太朗(第2話から)
- 弥助:鶴田忍(第2話から)
- すっとびの辰三:高橋元太郎(第1〜2部のオープニングでは「辰三」と表記されている)
- 徳川吉宗:山口崇
- 大岡妙:加藤治子
- 鳶の伊三郎:中村竹弥
- 村上源次郎:大坂志郎
- 海野呑舟:志村喬(第11話のみ)
- 神山左門:天知茂
- 大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演)
スタッフ
- 脚本:稲垣俊、津田幸夫、加藤泰、宮川一郎、葉村彰子、池上金男
- 音楽:山下毅雄
- ナレーター:芥川隆行
- 題字:朝比奈宗源
- 助監督:渡辺譲(第3話)
- 撮影:河原崎隆夫(第3話)
- 照明:長谷川武男(第3話)
- 録音:渡部芳丈(第3話)
- 美術:鈴木孝俊(第3話)
- 記録:西野敏子(第3話)
- 編集:河合勝巳(第3話)
- 殺陣:近江雄二郎/東映剣会(第3話)
- 衣裳:佐々木常久(第3話)
- 美粧・結髪:(有)東和美粧(第3話)
- 装飾:川本宗春(第3話)
- 装置:林平(第3話)
- 邦楽監修:中本敏生(第3話)
- 進行主任:松岡茂(第3話)
- 現像:東洋現像所(第3話)
- 制作協力:東映
- プロデューサー:西村俊一
- 監督:佐々木康、内出好吉、工藤栄一、田坂勝彦、山内鉄也
- 完全なEDが残っている回が、第3話「謎の父子鶴」のみのため、一部項目は第3話のみ掲載した。
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
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第1話 | 3月16日 | 大岡越前 | 池上金男 稲垣俊 |
山内鉄也 | 魚勝:柳沢真一 有馬兵庫頭:中村錦司 下っ引の勘太:千代田進一 漁師:瀬良朗 |
再放送欠番 |
第2話 | 3月23日 | 町火消誕生 | 稲垣俊 | 佐久間玄蕃:河津清三郎 川原但馬:加賀邦男 原式部:戸田皓久 猪之吉:藤岡重慶 般若の与六:夏目俊二 目付・坂崎:横森久 |
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第3話 | 3月30日 | 謎の父子鶴 | 津田幸夫 | 田坂勝彦 | 目付:内田朝雄 中山出雲守:永井智雄 きぬ:鮎川いづみ 下坂刑部:原健策 浪花屋重兵ヱ:香川良介 林田甚内:小美野欣二 沼田東十郎:高橋俊行 番頭信助:坂口徹 |
再放送欠番 |
第4話 | 4月6日 | 慕情の人 | 稲垣俊 | 山内鉄也 | 吉本作左ヱ門:堀雄二 若党 太平:本郷淳 竜吉:三角八郎 権太:冷泉公裕 呉服屋:阿木五郎 |
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第5話 | 4月13日 | 血の直訴状 | 内出好吉 | 河村勝之進:長谷川哲夫 冬:稲野和子 駕籠かきの八:砂塚秀夫 駕籠かきの熊五郎:平沢彰 中山出雲守:永井智雄 吉本作左ヱ門:堀雄二 |
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第6話 | 4月20日 | 三葉葵の謎 | 津田幸夫 | 山内鉄也 | 伝内:大友柳太朗 とき:岩本多代 田原屋甚助:武藤英司 |
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第7話 | 4月27日 | 濡れぎぬ | 田坂勝彦 | 巳之吉:石立鉄男 るい:大原麗子 儀兵衛:見明凡太朗 伊太八:高城淳一 源太:中村孝雄 同心関根:穂積隆信 |
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第8話 | 5月4日 | 千春の危機 | 稲垣俊 | 山内鉄也 | 駒吉:藤岡重慶 又五郎:富田浩太郎 しげ:河村有紀 長吉:服部哲治 |
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第9話 | 5月11日 | 鬼面夜叉 | 津田幸夫 | 内出好吉 | 別木紫緒:北林早苗 中山出雲守:永井智雄 おきた:野口ふみえ 相模屋:清水彰 |
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第10話 | 5月18日 | 裁かれる者は… | 加藤泰 | 山内鉄也 | 菊:大谷直子 菊の義姉:沢淑子 高野眞二 那須伸太朗 |
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第11話 | 5月25日 | 呑舟先生はどこだ | 稲垣俊 | 内出好吉 | むじなの京太郎:夏八木勲 将軍家御殿医:村上冬樹 清水一郎 鮎川浩 |
再放送欠番 |
第12話 | 6月1日 | すっとび辰の片思い | 吉本作左ヱ門:堀雄二 竜吉:三角八郎 はつ:鷲尾真知子 |
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第13話 | 6月8日 | 恐怖の影 | 津田幸夫 | 山内鉄也 | 久蔵:深江章喜 吉五郎:宮口二郎 峰京子 |
再放送欠番 |
第14話 | 6月15日 | 地獄の使者 | 宮川一郎 | 内出好吉 | おそで:京春上 横網町の甚助:天草四郎 おそでの父:池田忠夫 甚助の手下:土方弘 |
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第15話 | 6月22日 | 折鶴殺人事件 | 津田幸夫 | 山内鉄也 | 小蝶:弓恵子 仁兵衛:星十郎 市村昌治 |
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第16話 | 6月29日 | 義賊木鼠小僧 | 佐々木康 | 木鼠小僧佐七:川崎敬三 宇兵衛:中村公三郎 清次:高津住男 おみよ:北川美佳 |
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第17話 | 7月6日 | 幽霊小町 | 田坂勝彦 | お京:岩井友見 おすえ:江夏夕子 おとせ:眞山知子 |
再放送欠番 | |
第18話 | 7月13日 | 復讐の十手 | 加藤泰 | 山内鉄也 | 六之助:川地民夫 お梶:入江若葉 おこう:伊藤栄子 |
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第19話 | 7月20日 | 悪魔の人形使い(前篇) | 稲垣俊 | 内出好吉 | 与兵衛:伊沢一郎 佐吉:川口恒 お市:有川由紀 中山出雲守:永井智雄 小原剛蔵:久野征四郎 嘉平:菅野忠彦 伝兵衛:浅野進治郎 |
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第20話 | 7月27日 | 悪魔の人形使い(後篇) | ||||
第21話 | 8月3日 | 父なればこそ | 加藤泰 | 山内鉄也 | 勘定吟味役・飯田宗左ヱ門:神田隆 おしの:高須賀夫至子 加賀邦男 吉本作左ヱ門:堀雄二 |
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第22話 | 8月10日 | 黒い罠 | 葉村彰子 | 赤堀玄蔵:寺島達夫 六兵衛:江見俊太郎 おしん:加茂良子 おこう:伊藤栄子 伝七:沼田曜一 |
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第23話 | 8月17日 | 越前の結婚 | 稲垣俊 | 住職:丘寵児 吉本作左ヱ門:堀雄二 有馬兵庫頭:中村錦司 |
忠相と雪絵が結婚 | |
第24話 | 8月24日 | 蛇の目傘の女 | 宮川一郎 | 内出好吉 | おみの:大原麗子 軍次:高原駿雄 吉蔵:小田部通麿 |
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第25話 | 8月31日 | 纏女房 | 津田幸夫 | 浜崎広之進:小林勝彦 勝五郎:浅香春彦 喜兵衛:山岡徹也 卯吉:稲吉靖 梶村織部:小笠原弘 |
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第26話 | 9月7日 | 疑惑の顔 | 葉村彰子 | 鶴川松之助:河原崎長一郎 鶴川翁章:小堀明男 市村梅次郎:島田景一郎 お市:北城真記子 |
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第27話 | 9月14日 | 天一坊事件(前篇) | 加藤泰 | 工藤栄一 | 山内伊賀亮:山形勲 天一坊:太田博之 お政:木村俊恵 大橋文右ヱ門:舟橋元 天忠:金井大 赤川大膳:天津敏 松平伊豆守:穂高稔 藤井左京:江見俊太郎 |
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第28話 | 9月21日 | 天一坊事件(後篇) |
解説
- この部は、町火消の創設や目安箱、小石川養生所の設置など、享保の改革で実際に行われた施策を取り扱いながら、病死した忠相の許嫁(村上源次郎の娘(千春の姉)千歳)に似た大番頭吉本作左ヱ門の養女・雪絵との出会いから結婚に至るまでを、話数をかけてゆっくりと描いている。
- 第1部は、御上が定めた御定法(法律)を遵守しようとする忠相に対し、この御定法では救済されない人々による問題提起(例えば、第1部第10話「裁かれる者は....」で描かれた、貧しく薬も買えない病苦で自殺しようとした義母の自殺を幇助する娘の問題提起など)から、享保の改革で行われた施策などで、根本的に弱者を作らないように奔走する話が多い。また、たとえ、弱者を救済する義賊であっても、御定法を破った以上は御定法で裁き(例えば、第1部第16話「義賊木鼠小僧」など)、超法規的措置で例外を作って解決することがほとんどない。ただし、御定法をただ守ることだけが正しいのか、また、冤罪問題、罪を犯す者の弱さなど、人が人を裁く難しさに、忠相自身が苦悩する姿も描かれているのが特徴である。
- 初期(特に第1部)は、吉宗といった将軍であっても、御上(将軍・幕府)が定めた法を守ることに重点が置かれているのが特徴である。ただし、この「法」において守られない立場にある人の存在、力を付けてきた江戸市中の町人たちの(火災などへの)自衛意識の高まり、戦乱の世にあっては有効であった上意下達だけの命令系統の問題点などに焦点を当て、享保の改革で実際に実行された政策をフィクションに落とし込んでいくエピソードが多い。これらは第1部の28話中10話と1/3以上脚本を担当した稲垣俊が手がけた作品に集中している。また、稲垣俊は、この部のもう1つのテーマでもある雪絵との出会いから結婚までのロマンスの進展を描いた作品も担当している。稲垣俊が史実のフィクションへの落とし込みを担当する傾向は、第4部まで続くことになる。
- この部では、大岡政談で有名なエピソードである「三方一両損」や「子争い」も扱われているが、後の部のように単独で1話使うのではなく、数分程度の寸劇で使われている(「三方一両損」は第10話、「子争い」は第21話で数分程度の寸劇で済ませている)。
- 第1話から第7話までは、配役・脚本担当紹介のタイトルバックのみ横文字紹介で、配役紹介では写真入りのバックが使われていた。エンディングは縦書き紹介で、スタッフの前にゲストや端役が紹介されていた。
- 冒頭の第1話は、講談の「大岡政談」の終盤にあたる「(徳川)天一坊」の中にある「大岡、若さまを召捕る」を翻案したもので、この部の最後に「大岡政談」と同様に天一坊事件を扱うが、第1話でいきなり講談「大岡政談」の終盤のエピソードを大胆にも冒頭に移動させているのが特徴と言える。
- 講談「大岡政談」の「天一坊」の「大岡、若さまを召捕る」は、まだ吉宗の父が紀州藩第2代藩主・徳川光貞だった頃のエピソードのため、「若さま(藩主の息子)」である。本作では、吉宗が既に紀州藩主だった頃と改変されている。
- 第1話では、忠相の町奉行就任が決まった際に、伊織に内与力(奉行直属の家臣の与力)になるよう依頼するが、伊織は「町人の目から見て忠相を助けたい。懐刀よりも転ばぬ先の杖になる。短い杖だがな」と言って断り、寺子屋(手習い塾)を始めることになる。
- 同様に、与力の神山左門は同心の村上源次郎に「与力というものはお奉行に仕えるのではない。奉行所に仕えるのだ」と告げるように、町奉行の組織(内与力との違い)について簡単な説明も描かれている。
- 第1話にして、初期(第1〜3部)の「大岡越前」の登場人物が(雪絵や吉本作左ヱ門などを除けば)ほぼ網羅され、大体の人物像が分かるように作られている。
- 第2話「町火消誕生」で、伊織が作っていたポンプは「龍吐水」である。享保年間にオランダから伝わったという説もあり、蘭方医である伊織が作るのも不自然ではない(ただし、龍吐水は、明和年間に幕府が町々に給付した説が有力である)。
- 第2話は、政治的な駆け引きにより町火消を誕生させるなど、忠相のしたたかな面が描かれ(目付に報告する前に切腹を促し「快く病死」した扱いにした)、その駆け引きに同行し、第1話で忠相をいささか懐疑的に見ていた神山左門も感心し、忠相を信頼していく描写がある。
- 町火消の「いろは47組」は、伊織の手習い塾で習字を練習していた辰三の「いろはにほへと」の文字から発想するというコミカルな場面もある。
- 第3話「謎の父子鶴」のオープニング・エンディングの配役やスタッフの紹介はノーカットでDVDボックスに収録されている。
- なお、第3話「謎の父子鶴」劇中の謎かけに使われた「難波の葦は伊勢の浜荻」の「浜荻」を、「はまはぎ」と誤読して使われている(正しくは「はまおぎ」)。
- この回で、村上源次郎の反対を押し切って、忠相が町の様子を見て回る事情が説明される。
- 大岡忠相の格言として「甲子夜話」に「下情に通じざれば裁きは曲がる」というものがある。この回は、その格言をもとに、忠相が町の様子を見て回るという、このシリーズの「定番」を構築したものと言える。
- 第4話「慕情の人」で、亡き許嫁千歳に瓜二つの大番頭吉本作左ヱ門の養女・雪絵と遭遇する。
- 第23話「越前の結婚」まで、かなり時間が経過するが、その主な原因は、忠高と吉本作左ヱ門の些細な原因(主に将棋)による喧嘩である。その間、忠高は吉本作左ヱ門を「モモンガー」(関東地方で相手を罵倒するときに使われた言葉)と罵詈雑言を浴びせることが多い。
- 第5話「血の直訴状」において、忠相は吉宗に、(戦乱の世では有効であった)上意下達だけの命令系統の現状の問題点を指摘し、目安箱が設置されることになる。
- 史実では、目安箱と呼ばれるようになるのは、明治時代以降であり、当時は「箱」と呼ばれていた。
- 第10話は、放送時のタイトル表記は「裁かれる者は....」と記載されており、点が「.」4つになっている。
- 第10〜11話において、小石川養生所を設立するエピソードがある。2013年12月に時代劇専門チャンネルが主催したトークショーにおいて、加藤剛は、大岡忠相の行った優れた政策として小石川養生所の設立を挙げており、さらに加藤剛が通った高校が東京都立小石川高等学校であり、高校時代は小石川養生所跡の「小石川植物園(御薬園跡及び養生所跡)」の脇を歩いて通学し、休みの日には植物園で写生などをしていたとのことで、不思議な縁を感じたとのことである。
- 第11話「呑舟先生はどこだ」では、海野呑舟と雪絵の亡き実父が旧知の仲であることがわかる。当初、養生所の名称は伊織の案では「施薬院」であったが、呑舟に「貧乏人に薬を施せばそれで良いのか」「侍ならでは上から目線な奢り」と一喝される。忠相により「養生所」という名前がひねり出され、呑舟は「命を養う」という意図に感心し、養生所の肝煎になることを引き受ける。この際、忠相と雪絵が恋仲にあることを呑舟は察し、今は亡き友の娘の幸せに目を細める。第1部の中でも評価の高い回の1つとなっている。なお、この回では、本放送放映時の小石川養生所跡を映している。
- 史実では、目安箱で小石川養生所の設立を提案し初代肝煎となる小川笙船の当初の提案は「施薬院」である。
- 第12話「すっとび辰の片思い」では、辰三の片思いの話から、忠相が雪絵に「千歳殿に瓜二つの貴女をではなく、雪絵という名の女人をかけがえのない人と思うようになっている」と告白する。なお、第4話「慕情の人」で、雪絵から紙入れを盗んだスリの竜吉が、村上源次郎の伝で紺屋で働くことになった後日談にもなっている。
- 第14話「地獄の使者」では、潜入捜査をした神山左門と忠相らの連絡に使い鳩(伝書鳩)が使われる。当時は大坂堂島の米相場の連絡に使われていたことがナレーションで説明される。
- 第16話「義賊木鼠小僧」はファンの間でも評価が高い。評価の高い要点は以下の通りであろう。
- 木鼠小僧佐七が捕まる前、日中は真っ当な小間物屋をやっていた佐七は、町を徘徊していた忠相と佐七は数回遭遇し雨宿りなどをしながら会話する。その際、佐七は忠相に木鼠小僧の素晴らしさを語るが、忠相は「木鼠小僧は哀れだ」「いくら義賊といえども、盗みは盗み」などと率直に話し佐七を怒らせる。忠相の台詞は、御定法通り裁かれれば死罪は免れないのに、偶像視され、さらに道を誤り続けている木鼠小僧佐七を、忠相の本心では心配していることを示しているが、まだ佐七は忠相の気持ちは分かっていない。
- 佐七と同じ長屋のおみよの一家が父親の薬代も買えないほど金に困っていたので、木鼠小僧佐七は、ある夜、さる屋敷に忍び込み、刻印が入っていた小判を盗みだし、おみよ宅に投げ込む。しかし、おみよは「盗みは盗みだからこのお金は受け取れない」と言い放ち、番所へ届け出ようとする。更に博打に夢中になっているおみよの兄・清次がその金を強引に奪って使い込むが、小判の刻印が木鼠小僧が盗んだ証拠として、清次は木鼠小僧として捕まってしまう。木鼠小僧佐七は、おみよの言葉や自らが招いた事態に、自分の価値観が否定されたように感じ、忠相が佐七に率直に語った意図が徐々に分かってくる。結局、無実の者を放置できない木鼠小僧佐七は、簡単に捕縛される道を選ぶ。
- 木鼠小僧佐七が捕まり、御定法通りに処断するかどうか苦悩する忠相は、佐七と二人だけで話す。忠相と木鼠小僧佐七が二人だけで話をする場面では、木鼠小僧佐七が子供の頃、貧困で苦しんだことを切々と語る。木鼠小僧佐七を演じる川崎敬三の長い語りが、心底の貧乏の苦しさを忠相に訴えかけるもので、視聴者へも同情を誘う。
- 心情を吐露する木鼠小僧佐七に同情する気持ちも芽生えた忠相は、御定法通りに処断するかどうか苦悩する。しかし、法は法として守らねばならないという忠相の信念を通し、江戸市民のために御定法通り死罪とする。木鼠小僧佐七をお白州で裁いた直後、忠相の目に涙がたまっていることが視認できる。
- 木鼠小僧が処刑された後、まるで木鼠小僧がなかったかのような人心の移ろいに、村上源次郎は「もう盗んだ金とは関係ない顔をしている」と苦言を呈し、木鼠小僧佐七が小間物屋で真っ当に働いて作ったお金でおみよにかんざしを贈る場面などが、印象深いイメージを作り出している。
- 木鼠小僧佐七が市中引き回しになる場面で、おみよが引き回しの列に向かって外へ裸足で飛び出す。佐七は、その姿を見つけ一瞬ほほえみ、再度振り向いておみよを見つめる。その時の、死に向かうにも関わらず晴れ晴れとした表情の佐七の心情と、「生まれ変わったら、真っ当になって帰ってこい」という、エンディングナレーションの忠相の願いが、うまく結合している。
- 第27話「天一坊事件(前篇)」は、オープニングのサブタイトルは「天一坊事件」とだけ記載されている。
- ポスターの書体は第1部と第3部〜第11部、第13部、第14部は縦文字である。
- 葉村彰子の項にあるように、この作品から、葉村彰子(集団ペンネーム)が登場。二作品提供されており、いずれも脚本としてで、原案ではない。
再放送と欠番
- 本放送に用いた素材は第3話を除き残っていない。第3話のDVDボックスの収録時間から、本放送の放送時間はCM等を除けば約48分と推測される。
- 再放送にあたって、放送時間が他の番組よりも若干長いため、上述の第3話を除いてオープニングとエンディングを短くする加工を行い、放送時間を約47分にカットしている。DVDボックスに収録された素材や時代劇専門チャンネルで使われている再放送素材は、これを用いている。
- 現存する再放送素材の中で、一番オープニングが長いのが最終回の第28話で、次いで26話である。
- さらに、ナレーションや本編中の差別的表現を削除し、放送時間を約45分程度にカットした再放送素材も存在している。
- 第1話は、地上波において長年再放送されなかった(地域によって差があり、1990年頃までは再放送した地域もある)。理由は山田奉行時代の忠相と伊織がお忍びで禁漁区で漁をしていた吉宗に対し、「白痴狂人」、「気違いを通り越して手のつけようのない馬鹿」などの差別的な表現を用いた発言をしているためである。
- 第3話は、第1話よりも早い段階で、再放送されない状況になっていた。忠相が町の様子を見て回る描写がないまま第4話が放送されていた。
- 他にも3話分(第11話・第13話・第17話)が欠番扱いである。差別的な表現や事実と異なる表現が含まれているためである。
- 第11話は、むじなの京太郎が海野呑舟を「乞食医者」と呼ぶなど差別的な表現が多く含まれるためとみられる。
- 第13話は、「盲の按摩」が殺される内容が問題となっているとみられる。
- 第17話は、幽霊が出ると噂の商家の娘が「気違い」を装っているなど、差別的表現が多く含まれるためとみられる。
- 2006年3月に発売されたDVDボックスは全話収録されている。2008年5月に時代劇専門チャンネルにおいて第1話が放送された。CS放送のTBSチャンネルでは、2003年に放送された際には全話放送された。
- TBSチャンネルにおいて2012年1月18日より開始された第1部の再放送では、当初アナウンスされた2011年12月時点では、ホームページ上で、第1話から最終回まで、全話がオリジナルネガからの素材による放送とされていた。しかし、のちにこの表現が変更され、第1部をオリジナルネガからの素材による放送、という趣旨の文言に変更された。実際の放送では、欠番扱いとなっていた第1話・第3話・第11話・第13話・第17話は放送せず、ナレーションや差別的表現部分などを削除した回もあった(ただし、番組冒頭では「制作時の事情を考慮し…」というメッセージが表示された)。
- 時代劇専門チャンネルで2013年10月から全15部を放送することが決定し、第1部は全28話、欠番扱いされた作品も含めて、初めてのハイビジョンによる放送となった。9月7日に先行4話が放送され、そこにはTBSチャンネルで2012年に再放送された際除外されていた第1話、第3話がともにリストアップされた。また2013年9月、時代劇専門チャンネルでの放送開始に先行して、CATV局J:COM加入世帯で視聴可能な自主放送「J:COMテレビ」にて第1部・第1話などが、上記のTBSチャンネルでの放映時と同様のメッセージと共に放送された。
- 時代劇専門チャンネルのホームページでは、第3話の放送時間のみDVDボックスと同様に1分長く表記されていたが、実際は、ノーカットのオープニングと、エンディングでのゲストの配役紹介がノーカットで放送されたことによる(上述のDVDボックスの部分も合わせて参照のこと)。そのオープニングでは、口笛が強調されたテーマ曲で、主要キャストの顔写真が切り替わる際、CM入りに使われる十手の写真が挿入されていた。第3話では、加藤・竹脇・十手・土田ら・十手・中村・大坂・十手・片岡千恵蔵・十手、という流れであり、キャリアや主役などとの間を埋める形で十手の写真が用いられている。
エピソード
- 2013年12月に時代劇専門チャンネルが主催したトークショーにおいて、「大岡越前」の配役が決まり、加藤剛が片岡千惠藏と初めての挨拶をした際、「良い息子だ」と言われたとともに、麻雀ができるか(正確には、牌を返す仕草で「これはできるのか?」と)聞かれたとのこと。なお、加藤剛は麻雀ができない(ので仕草が何を指すのかも分からなかったため、千惠藏からは「大学で何を勉強していたんだ?」と言われたとのこと)。撮影の休憩時間には、出演者で、麻雀の卓を囲んでいたが、加藤剛は一度もその中に加わることはできなかった。
第2部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第2部」(おおおかえちぜん だい2ぶ)は1971年5月17日から1971年11月22日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全28話。
概要
江戸町奉行の大岡忠相は、庶民たちの生活という現実と、それを縛る法との矛盾をなくすため、尽力していく。親友の医師・榊原伊織、同心の村上源次郎や与力の神山左門らの協力、義賊だった三次を改心させ密偵とし、妻・雪絵ら家族に支えられて、江戸の町に起こる事件を解決していく。時代は享保の大飢饉と米騒動、はしか、赤痢、インフルエンザなど流行病への対策などに負われる。初孫を待ちわびる忠高たちに板挟みになる雪絵だったが、妊娠したことが分かった。また伊織は自らの医術の限界を忠相に打ち明け、長崎で医学修業することを決意し、村上源次郎の娘・千春と結婚して長崎へ旅立っていった。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 榊原伊織:竹脇無我
- 雪絵:宇津宮雅代
- 千春:土田早苗
- 加代:武原英子
- 以禰:望月真理子(第2話から)
- 政吉:里見浩太朗
- 猿(ましら)の三次:松山英太郎(第2話から)
- すっとびの辰三:高橋元太郎(第1〜2部のオープニングでは「辰三」と表記されている)
- 徳川吉宗:山口崇
- 大岡妙:加藤治子
- 鳶の伊三郎:中村竹弥
- 村上源次郎:大坂志郎
- 海野呑舟:志村喬
- 神山左門:天知茂
- 大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演)
スタッフ
- 脚本:葉村彰子、加藤泰、津田幸夫、大西信行、稲垣俊、宮川一郎、国弘威雄、石川孝人
- 音楽:山下毅雄
- ナレーター:芥川隆行
- 題字:朝比奈宗源
- 撮影:河原崎隆夫(第22話)
- 美術:鈴木孝俊(第22話)
- 録音:加藤正行(第22話)
- 照明:井上義一(第22話)
- 編集:河合勝巳(第22話)
- 助監督:曽根勇(第22話)
- 邦楽監修:中本敏生(第22話)
- 擬斗:近江雄二郎・東映剣会(第22話)
- 衣裳:佐々木常久(第22話)
- 美粧・結髪:東和美粧(第22話)
- 装置:舘清士(第22話)
- 装飾:川本宗春(第22話)
- 記録:竹田宏子(第22話)
- 進行主任:持田久仁(第22話)
- 衣裳制作:東京衣裳
- 現像:東洋現像所
- 特技:宍戸大全
- 協力:俳優座
- 制作協力:東映
- プロデューサー:西村俊一、郡進剛
- 監督:内出好吉、田坂勝彦、松村昌治、鎌田房夫、山内鉄也
- 完全なEDが残っている回が、第22話「幻術師」のみのため、一部項目は第22話のみ掲載した。
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 5月17日 | 紫の女 | 加藤泰 | 内出好吉 | おつう:日色ともゑ 関敬六 |
|
第2話 | 5月24日 | 悪の決算 | 肘庵:田中明夫 御家貞:江見俊太郎 ぐず市:汐路章 萩原:浅野進治郎 与兵衛:伊沢一郎 |
|||
第3話 | 5月31日 | 復讐・唐人剣 | 津田幸夫 | 山内鉄也 | 宗錫烈:夏八木勲 平戸屋:清水元 天堂弥九郎:滝恵一 宗秀芳:東三千 |
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第4話 | 6月7日 | 恋文騒動 | 葉村彰子 | 田坂勝彦 | おしん:中原早苗 清太:江波多寛児 権三:高並功 吉六:川浪公次郎 |
|
第5話 | 6月14日 | 生きていた男 | 山内鉄也 | 由里:光川環世 松田道十郎:渡辺文雄 伊右衛門:内田朝雄 久太郎:小川真司 番頭:上田忠好 文蔵:賀川泰三 |
再放送欠番 | |
第6話 | 6月21日 | 権三と助十 | 大西信行 | 内出好吉 | 権三:財津一郎 おかん:山東昭子 助十:武藤章生 勘太郎:藤岡重慶 小間物屋彦兵衛:海老江寛 |
|
第7話 | 6月28日 | 燃える牢獄 | 津田幸夫 | 山内鉄也 | お糸:磯野洋子 常吉:橋本功 伝蔵:深江章喜 中山出雲守:永井智雄 弥太:牧冬吉 吉沢唐十郎:三島耕 |
|
第8話 | 7月5日 | 罠 | 葉村彰子 | 松村昌治 | 白魚のお峰:長谷川待子 岩吉:鮎川浩 念仏右衛門:金井大 織部:高野真二 六兵衛:岩田直二 田口:穂積隆信 中山出雲守:永井智雄 |
|
第9話 | 7月12日 | 消えた越前 | 宮川一郎 | 山内鉄也 | おさん:渚まゆみ お道の方:川口敦子 西田屋:香川良介 卯之吉:宗近晴見 |
|
第10話 | 7月19日 | 下手人は火あぶり | 稲垣俊 | 惣之助:田中邦衛 志乃:北川美佳 惣左衛門:増田順司 佐吉:堀川亮 タケ:正司花江 お清:初音礼子 吉兵衛:外野村晋 金六:天草四郎 近藤喜三郎:外山高士 |
||
第11話 | 7月26日 | 騒乱 | 国弘威雄 | 内出好吉 | 武田源柳斉:川合伸旺 村田:伊吹総太朗 弥一郎:三木豊 遠藤:楠本健二 中原弥一郎:近衛十四郎 |
劇中での近衛十四郎の 役名は中原弥兵衛 |
第12話 | 8月2日 | まごころ | 大西信行 | 山内鉄也 | 三枝左内:小池朝雄 玄吉:前田吟 浪江:中村玉緒 組頭:佐々木勝彦 |
|
第13話 | 8月9日 | 卍組始末記 | 葉村彰子 石川孝人 |
本多民部:金田竜之介 お葉:磯村みどり 毬:有川由紀 徳兵衛:永井秀明 |
||
第14話 | 8月16日 | 呪われた鎧 | 大西信行 | 内出好吉 | 坂田左馬之介:吉田輝雄 汐路:北林早苗 坂田大二郎:高森玄 中平喜内:本郷秀雄 楓:上村香子 |
|
第15話 | 8月23日 | 煙草屋喜八 | 加藤泰 | お千代:佐々木愛 喜八:早川保 久保寺幸之進:天津敏 太三郎:小林勝彦 五兵衛:見明凡太郎 伊兵衛:島田正吾 |
||
第16話 | 8月30日 | 朝顔 | 石川孝人 | 園:河村有紀 早瀬数馬:池田秀一 屋台の親爺:美川陽一郎 猪吉:宮口二朗 早瀬半兵衛:高松英郎 |
||
第17話 | 9月6日 | 天狗退治 | 大西信行 | 山内鉄也 | 吉本作左ヱ門:堀雄二 篠:西尾恵美子 助八:入川保則 青砥邦右衛門:下元勉 助左衛門:成瀬昌彦 岩吉:藤岡重慶 柴山十造:山崎直衛 雲海:武藤章生 小平左次兵衛:小田部通麿 多十:佐伯赫哉 忠次:西田良 |
|
第18話 | 9月13日 | すっとび辰の失恋 | 加藤泰 | お梶:土田早苗 中山備前守:永井智雄 長谷川大蔵:菅貫太郎 儀十:小林重四郎 神さん:赤木春恵 甚助:汐路章 額次:五味竜太郎 伊助:高峰圭二 左四郎:遠山金次郎 黒田豊前守:西山辰夫 |
土田早苗が二役で出演 | |
第19話 | 9月20日 | 新助そばの悲願 | 津田幸夫 | 鶴吉:工藤堅太郎 新助:長谷川哲夫 お夏:青柳美枝子 おまち:桜田千枝子 八巻連三郎:戸浦六宏 唐津屋重蔵:吉田義夫 太吉:植田峻 |
||
第20話 | 9月27日 | 若様誘拐事件 | 加藤泰 | お島:中原早苗 安間平左ヱ門:垂水悟郎 太兵衛:沼田曜一 安間の朋輩:山岡徹也 おとき:柴田美保子 山口惣右ヱ門:寺島雄作 吉兵衛:山村弘三 髪結い床:玉川良一 |
||
第21話 | 10月4日 | 勇気ある挑戦 | 稲垣俊 | 鎌田房夫 | お仙:田村奈巳 | 再放送欠番 |
第22話 | 10月11日 | 幻術師 | 内出好吉 | 日野幻斉:中村敦夫 徳川宗春:滝田裕介 綾:清水良栄 於京の方:原良子 |
再放送欠番 「大岡越前」において、 唯一再放送・媒体化不可回 | |
第23話 | 10月18日 | 鬼の目に涙 | 加藤泰 | 内出好吉 | おたか:笠置シズ子 長右ヱ門:曽我廼家五郎八 四郎左ヱ門:細川俊夫 女牢名主おまさ:沢淑子 |
雪絵、子を身ごもる |
第24話 | 10月25日 | やまいぬ | 大西信行 | 田坂勝彦 | 安部右近:成田三樹夫 大槻玄蕃:河津清三郎 丑松:富田仲次郎 権六:河上一夫 吉兵衛:山岡徹也 |
|
第25話 | 11月1日 | おとし穴 | 宮川一郎 | 鎌田房夫 | お栄:野川由美子 田所精一郎:島田順司 喜三郎:今井健二 豊前屋:野口元夫 田所の母:近江輝子 伊之:穂積隆信 |
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第26話 | 11月8日 | 脅迫者 | 津田幸夫 | 内出好吉 | 喜助:林真一郎 清六:東野孝彦 おせん:二本柳敏恵 お梅:伊藤るり子 嘉兵衛:小栗一也 お鶴:松木路子 大吉:吉原正皓 若侍:木谷邦臣 |
|
第27話 | 11月15日 | 小西屋事件 | 稲垣俊 | 山内鉄也 | お光:有川由紀 長三郎:石山律 元益:藤岡重慶 小西屋:増田順司 武左衛門:村上不二夫 庄兵衛:富田仲次郎 |
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第28話 | 11月22日 | 祝盃 | 加藤泰 | 上台馮司:小池朝雄 伝吉:高津住男 お専:北川めぐみ |
伊織と千春が祝言 |
解説
- 連座制の廃止、キリスト教に関係のない漢訳洋書の輸入制限の緩和、上米の制(に対する不満)など、享保の改革で実際に行われた施策が第1部に引き続き扱われている。
- 第1話「紫の女」は、同業者の罠によって「おつう」の父が委託金の横領の罪で死罪となり、母や家族も連座で重追放となった恨みを晴らそうとする話で、忠相が公事方御定書の編纂に関わっている描写もある。このエピソードで、享保の改革で実際に行われた連座制の廃止が描かれる。ただし、連座の廃止は公事方御定書が仮成立した1742年とされており、この年は既に忠相が寺社奉行となっている。
- 第2話から、猿の三次がレギュラーになる。第2話では義賊として登場したが捕縛され改心し、小間物屋をしながら忠相の密偵を務める。
- 第6話「権三と助十」は、「大岡政談」の1つ「小間物屋彦兵衛(権三助十)」を翻案したものである。
- 第1部第18話「復讐の十手」で、中山新八郎の拷問による自白を戒めていた村上源次郎が、この回では、拷問による自白で小間物屋彦兵衛を冤罪にしてしまうため、若干不整合がある。
- 権三役の財津一郎が、「てなもんや三度笠」以降ギャグにしている「キビシ〜ッ!」というセリフがある。
- 後の部でもたびたびリメイクされる。
- 第10話「下手人は火あぶり」では子役時代の声優堀川亮が、第16話「朝顔」でも子役時代の声優池田秀一が出演している。
- 第10話「下手人は火あぶり」では、火付盗賊改方頭・近藤喜三郎の屋敷が役宅代わりになっており、史実的に正しい描写となっている。
- 第11話「騒乱」では、享保の大飢饉の原因や米価の高騰への対応なども描写されている(忠相の役宅に投げ込まれた投書が落語の「三方一両損」のサゲであったりする)。
- 第15話「煙草屋喜八」は、「大岡政談」の1つ「煙草屋喜八」を翻案している。講談の「煙草屋喜八」は落語にも翻案され、単独か「松葉屋瀬川」「雪の瀬川」と上下に分けて演じられており、本放送当時は、これを得意とした6代目三遊亭圓生が演じたものが広く知られていた。そのため、内容は「大岡政談」とは若干の相違点がある。相違点は以下の通り。
- 若旦那の身投げから助けるのは、大岡政談では、なじみの幇間であり、喜八ではない。
- 喜八の妻の養父は大岡政談では登場しない、また、大岡政談では、喜八の妻の奉公先の火付盗賊改方与力の横恋慕に呆れた中間が逃がしたため、喜八の妻は与力を傷付けてはいない。
- 再吟味を願い出るのは、大岡政談では、喜八が助けた若旦那の父親であり、喜八の妻ではない。
- 島田正吾が演じた「蛸の伊兵衛」は、大岡政談では「田子(たご)の伊兵衛」である。ただし、伊兵衛の行動は大岡政談と変わっていない。
- 大岡政談では、再吟味となった責任を取るため、忠相が老中に辞職を申し出て、慰留され留任となるが、このドラマでは、そういった描写はない。
- 第18話「すっとび辰の失恋」冒頭で、忠相が「おたふく風邪」にかかる描写があり、「大人向けのおたふく風邪の薬」と称して榊原伊織がイギリスのウイスキーを持ち込むシーンがあり、村上源次郎も同席し、一緒にウイスキーを飲むのだが、村上源次郎はこの頃はまだおたふく風邪に罹患しておらず(第5部第3話「欲しかった思い遣り」で発症)、第5部を見た後の視聴者から見れば不用心な描写になっている。
- 第19話「新助そばの悲願」において、髪結床鶴吉が「駆けつけ」(火災発生時に奉行所に保管されている公文書の入った公用箱を待避させる役)の手札を頂戴したことが冒頭に描かれる。
- 第21話「勇気ある挑戦」にて、吉宗が、第1部第1話冒頭で自分を狂人と罵った榊原伊織が江戸に来ていることを初めて知る。
- 第22話「幻術師」は、後述の通り、幻術師の道場に「唯一神霊教」という記述があり、本放送直後に類似名の宗教団体神霊教の抗議によって欠番となり、C.A.Lのサイトでもあらすじが分からない状態になっているが、概ね以下のような内容である。なお、この話の中で、幻斉が享保の改革における上米の制が小手先の策だと批判する描写がある。また、子供が生まれないことで悩む雪絵の描写もある(この次の回で懐妊が判明する)。なお、この回では尾張大納言宗春と表現されているが、徳川宗春の官位は、権中納言である。
- 日野幻斉という祈祷師の祈祷を受ければ、必ず子宝が授かることが町中で話題になっていた。しかし一般の町人は相手にされず、祈祷を受けるには名だたる御屋敷の添え状が必要。源次郎と辰三は、大番組三百俵石川家の御新造様が、憔悴しきった顔で幻斉の道場から出るのを目撃する。その後、その御新造様は先祖代々の墓の前で自殺する。寺からの知らせで源次郎・辰三・伊織が駆けつけるが、御新造様は死亡する。
- 源次郎はその内容を、忠相や忠高に話す。忠高は源次郎を「おしゃべり同心」と揶揄するが、忠高によれば、幻斉の祈祷により子宝に恵まれた旗本も多いという。しかし、伊織は何かカラクリがあるのではないかと疑問を持つが、伊織はそのカラクリについては説明ができない。このとき、忠相と雪絵の間に子供が生まれないことも話題になり、雪絵はその話を聞いてしまう。
- 忠相もこれまでの記録を調べ、カラクリを明かした場合、(幻斉の手によって得た)幸せな母子がどうなるか危惧し、悩んだ末、源次郎と辰三に命じて、幻斉の道場を見張らせる。すると、幻斉の道場に尾張家の紋が入った駕籠が入る。尾張大納言宗春にも子供がいない。幻斉は側室の於京の方に子宝の祈祷(妊娠したように腹に帯を巻く)を施す。幻斉は、宗春に偽者の赤子を与えるつもりなのだ。
- 幻斉は尾張大納言宗春と面会し、次期将軍になるようそそのかす発言をする。幻斉はその子供を将軍にし、将軍出生の秘密を知る幕府の影の実力者になる野望を持っていた。幻斉のこの企みを本能的に伊織は感づいて、忠相に警告する。
- 雪絵は、子供が生まれない悩みから、吉本雪絵と旧姓を名乗って幻斉の道場を訪れ、それを伊織と三次に目撃される。雪絵は幻斉と対面するがすぐに返される。幻斉は雪絵の正体を調べるために影の者に追跡させる。
- 雪絵が帰宅途中に伊織が呼び止める。影の者の追跡に気付いた伊織はそれを追い返す。幻斉の元で働く巫女・綾は、影の者に大岡夫妻の暗殺を指示する。影の者は、大岡夫妻就寝中を狙って暗殺を謀るが、失敗し忠相に殺される。この顛末を源次郎は、忠高・妙夫妻に話してしまう。
- 忠高は、雪絵を追い詰めたと思い、夫婦で偽名を使って幻斉の道場に乗り込む。羽織の紋が「大岡七宝」であったため、幻斉には大岡忠高夫妻とばれてしまい、忠高夫妻は人質として幻斉の道場に閉じ込められる。幻斉は宗春と対面するため、尾張藩上屋敷に向かう。
- 幻斉の訪問前に忠相は宗春と対面し、幻斉と縁を切るように説得する。尾張藩上屋敷に幻斉が到着すると、幻斉の前に現れたのは忠相。幻斉は忠相や尾張藩の手の者により殺されるが、忠相には父母が人質になっていることを告げる。
- 幻斉の屋敷に急ぐ忠相、人質となった忠高夫妻のいる幻斉の道場の下には南蛮火薬が仕掛けられている。三次の手によって忠高夫妻は窮地から逃れられるが、幻斉の屋敷は大爆発となり消滅する。
- 全面的に解決した団欒のひととき、忠相夫妻は必ず子供を作ると宣言する。
- (ナレーション:幻斉のからくりを見破った忠相は、子宝だけは神頼み。口では約束したものの、神仏幻術で授かるものならば祈りもしようと言いたかった)
- ポスターの書体が第2部、第12部、第15部のみ横文字である。
再放送と欠番
- 本放送に用いた素材は、本放送直後に欠番となった第22話「幻術師」のみ残っており、第2部において唯一カットされていない(放送時間は第1部第3話と同様で約48分)。その他の回は第1部と同様にオープニングとエンディングを短くする加工を行い、放送時間を約47分にカットしている。DVDボックスに収録された素材や時代劇専門チャンネルで使われている再放送素材は、これを用いている。さらに、ナレーションや本編中の差別的表現を削除し、放送時間を約45分程度にカットした再放送素材も存在している。
- 第5話「生きていた男」、第21話「勇気ある挑戦」、第22話「幻術師」は欠番になり、再放送されていない。2012年にTBSチャンネルでは引き続き欠番扱いとして放送はされなかった。
- 第5話「生きていた男」は、気のふれた娘が登場し、差別的な表現や事実と異なる表現が含まれているためとみられる。
- 第21話「勇気ある挑戦」は、第1部第1話冒頭に繋がる話であり、かつ吉宗の台詞に差別的な表現が多いことが原因とみられる。
- 第22話「幻術師」は、劇中に幻術師の教団として「唯一神霊教」が登場(ただし台詞には無く、教団の門にその記述があるだけである)し、実際に存在する類似名の宗教団体の神霊教が本放送直後に抗議したため、欠番となった。なお、2006年11月21日発売のDVDボックスには当初全話収録されていたが、発売直後に神霊教が再度抗議したため、現在販売されているDVDボックスでは第22話「幻術師」は削除された。
- 第22話「幻術師」は、この抗議によって、時代劇専門チャンネルでも放送が見送られた。
- 2013年6月29日よりNHK BSプレミアムの名作時代劇第1弾として放送されたが、放送時間が約45分程度の再放送素材が使われた。エンディングの後に出演者の顔写真が紹介されていた。
第3部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第3部」(おおおかえちぜん だい3ぶ)は1972年6月12日から1973年1月15日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全31話。
概要
第2部最終回で医学修業のため榊原伊織・千春夫妻が長崎に旅立ってから6年経過し、長男・忠宣も6歳となった。小石川養生所の肝煎・海野呑舟の体調が優れず、長崎から伊織・千春夫妻を呼び戻した。大岡忠相は息子の忠宣の成長とともに、父親としての魅力も増し、家庭人として、庶民のひとりとしての忠相を、“夫婦の愛、親子の愛、友情”などをテーマに描がれている。この部では、爆死した池田良助の息子・池田大助を内与力にした。また、伊織をはじめ、同心・村上源次郎や与力・神山左門らの協力を得て、事件の解決にあたる。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 榊原伊織:竹脇無我
- 雪絵:宇津宮雅代
- 千春:土田早苗
- 加代:武原英子
- 以禰:望月真理子
- 政吉:里見浩太朗
- 猿(ましら)の三次:松山英太郎
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- 池田大助:原田大二郎
- 大岡忠宣:大川辰五郎
- おはな:田坂都
- おきん:桜むつ子
- 大岡妙:加藤治子
- い組の伊三郎:中村竹弥
- 徳川吉宗:山口崇
- 海野呑舟:志村喬
- 村上源次郎:大坂志郎
- 神山左門:天知茂
- 大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演)
スタッフ
- 脚本:葉村彰子、加藤泰、さわさかえ、大西信行、稲垣俊、池田一朗、宮川一郎、石川孝人、飛鳥ひろし、津田幸夫
- 音楽:山下毅雄
- ナレーター:芥川隆行
- 題字:朝比奈宗源
- 撮影:萩屋信、平山善樹、脇治吉、柾木兵一、河原崎隆夫、原田裕平、玉木照芳、木村誠司
- 美術:鈴木孝俊、塚本隆治、宇佐美亮、中島哲二、角井博
- 録音:渡部芳丈、草川石文、小野岡道秀
- 照明:井上義一、佐々木政一、真城喩、伊勢晴夫、林春海、藤井光春、椹木儀一
- 編集:河合勝巳
- 助監督:居川靖彦、髙倉祐二、上杉尚棋、渡辺譲、古市真也、内沢豊、曽根勇
- 邦楽監修:中本敏生
- 擬斗:近江雄二郎、土井淳之祐、谷明憲
- 衣裳:上野徳三郎
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:青木茂雄、曽根美装
- 装飾:関西美工、川本宗春
- スプリクター:竹田宏子、小池光子、石田芳子、浅野秀子、川島庸子、土橋喜久子、野口多喜子、平井宇津江
- 制作進行:上田耕太郎、今井正夫、持田久仁、山田勝、河野荘一、藤野清、北村良一
- 演技事務:松岡茂、上ノ山敏
- 衣裳制作:東京衣裳
- 現像:東洋現像所
- 協力:俳優座
- 制作協力:東映
- プロデューサー:西村俊一、郡進剛
- 特技:宍戸大全
- 監督:内出好吉、小野登、鎌田房夫、山内鉄也、松尾正武
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 6月12日 | 大岡越前 | 葉村彰子 加藤泰 |
山内鉄也 | 池田良助:高松英郎 伊藤八郎太:川合伸旺 駒木根重蔵:川辺久造 檜垣:五味竜太郎 吉松:北原義郎 |
|
第2話 | 6月19日 | 江戸わずらい | 内出好吉 | 半兵衛:横森久 お小夜:東三千 田島屋重兵衛:飯沼慧 半井刑部大輔:外山高士 |
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第3話 | 6月26日 | 天下の果し合い | 池田一朗 | 山内鉄也 | 徳川宗春:大瀬康一 生沢頼母:佐々木孝丸 伊藤八郎太:川合伸旺 |
再放送欠番 |
第4話 | 7月3日 | 消えた御用金 | 宮川一郎 | 荻原源八郎:滝田裕介 川本信之助:村上不二夫 おせん:加賀ちかこ お光:松本望 堺屋清兵衛:金田龍之介 坂口軍之進:原田清人 |
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第5話 | 7月10日 | 無情の捕縄 | 大西信行 | 善吉:織本順吉 お種:中村玉緒 輔三:三木豊 |
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第6話 | 7月17日 | 狐火の五千両 | さわさかえ | 小野登 | お栄:岩崎加根子 富治:東光生 留松:中台祥浩 亀松:荘司肇 おぎん:田中美津子 狐火の五郎蔵:木村功 |
|
第7話 | 7月24日 | 血を吸う宝石 | 葉村彰子 石川孝人 |
内出好吉 | 岩松:米倉斉加年 彦助:早川保 お文:岩本多代 弥太吉:江波多寛児 |
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第8話 | 7月31日 | 越前の娘 | 加藤泰 | おとき:河村有紀 疾風甚内:森健二 おしん:津山登志子 |
||
第9話 | 8月7日 | 盗っ人仁義 | 葉村彰子 石川孝人 |
鎌田房夫 | 銀平:砂塚秀夫 お笛:鮎川いづみ 弁天のお米:笠置しず子 井田屋宗吉:坂口徹 お米の子分:芦屋雁平 お米の子分:大橋壮多 |
|
第10話 | 8月14日 | 江戸のごみ | 飛鳥ひろし | 小野登 | 藤左衛門:美川陽一郎 お染:伊藤るり子 与太郎:田口計 吉兵衛:内田勝正 伝七:小林勝彦 志乃:西山恵子 |
|
第11話 | 8月21日 | 夜の奉行 | 大西信行 | 内出好吉 | 老中:神田隆 番頭:南川直 夜の奉行:福田豊土 佐七:中井啓輔 |
|
第12話 | 8月28日 | 誘拐 | 池田一朗 | 松尾正武 | 渡海屋:内田朝雄 山熊:高品格 井関:樋浦勉 お米:伊吹友木子 |
再放送欠番 |
第13話 | 9月4日 | 恐怖の連判状 | 大西信行 | 田部作左衛門:小栗一也 細川多門:清水一郎 三芳屋貞二郎:横沢裕一 細川茜:有川由紀 小十郎:露口茂 宝田新六:夏目俊二 小十郎配下:遠藤征慈 小十郎配下:五味龍太郎 小十郎配下:浜伸二 |
||
第14話 | 9月11日 | 忠相旅日記 | 稲垣俊 | 内出好吉 | 孫六:中野誠也 川田平左ヱ門:新田昌玄 おせん:利根はる恵 おさと:松木路子 五兵ヱ:成瀬昌彦 親爺:浅野進治郎 |
|
第15話 | 9月18日 | 天狗の眠り | さわさかえ | 松尾正武 | 銀次:天津敏 要作:和沢昌治 楠本立泉:吉田輝雄 おしん:山口朱美 粂八:鮎川浩 北町与力:山本清 |
|
第16話 | 10月2日 | 殺しの長脇差 | 山内鉄也 | 船戸の銀次:夏八木勲 中神の定吉:内田勝正 おせい:伊藤栄子 但馬屋嘉兵衛:武藤英司 又蔵:伊達三郎 百助:国一太郎 七之助:下元年世 仙太郎:出水憲司 |
||
第17話 | 10月9日 | 天下一番の悪い奴 | 捨八:新克利 おしん:早瀬久美 水野和泉守:清水元 御用人:中村錦司 上杉綱憲:小堀明男 又蔵:上野山功一 しのだ屋おかみ:任田順好 老中:西山辰夫 |
|||
第18話 | 10月16日 | 過去を逃れて | 葉村彰子 石川孝人 |
内出好吉 | 矢吹真之介:峰岸隆之介 千賀:本多さち子 片桐玄蔵:高野真二 山県政二郎:芦田伸介 |
|
第19話 | 10月23日 | 私は泣かない | 大西信行 | 松尾正武 | 直吉:橋本功 おたか:新田勝江 大兵衛:高野真二 お静:鳳八千代 勝五郎:浅若芳太郎 善助:小林勝彦 瓶屋:池田忠夫 太一郎:加藤紀雄 太之助:太田哲也 お京:吉沢京子 |
|
第20話 | 10月30日 | ゆすり | 稲垣俊 | 内出好吉 | 蝮の吉五郎:藤岡重慶 藤兵衛:田中春男 お絹:沢久美子 ひげの男:小田部通麿 |
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第21話 | 11月6日 | 人情大工裁き | 大西信行 | 小野登 | 久造:河原崎長一郎 お美代:江夏夕子 源六:若宮大祐 政五郎:見明凡太郎 喜兵衛:志摩靖彦 お徳:早見栄子 留吉:重久剛 半太郎:川地民夫 |
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第22話 | 11月13日 | 血ぬられた密書 | 稲垣俊 | 山内鉄也 | 松平左近将監:水島道太郎 水野和泉守:清水元 大岡忠光:倉丘伸太郎 初音:有川由紀 田沼祐一郎:原田清人 むささびの松:岡部正純 番太郎:武藤章生 |
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第23話 | 11月20日 | 狙われた男 | 池田一朗 | 内出好吉 | とめ:利根はる恵 お吉:珠めぐみ 与兵衛:浅野進治郎 佐兵衛:金井大 大造:吉原正皓 伊丹屋十兵衛:溝田繁 石出帯刀:酒井哲 伊丹屋長吉:新田章 おみつ:古城門昌美 三吉:平沢彰 幸太郎:近藤正臣 |
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第24話 | 11月27日 | 人情の罠 | 津田幸夫 | 山内鉄也 | 由造:織本順吉 弥平次:南原宏治 おきぬ:二本柳敏恵 安蔵:横森久 弥太:松野健一 |
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第25話 | 12月4日 | 義賊かまいたち | 稲垣俊 | 松尾正武 | 幸吉:信欣三 善助:美川陽一郎 花奴:町田祥子 お時:中村たつ 甚兵衛:原健策 与吉:袋正 鎌鼬の七三郎:林与一 |
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第26話 | 12月11日 | 悪の報酬 | 葉村彰子 石川孝人 |
鎌田房夫 | おしの:滝奈保栄 お静:上月左知子 藤太:林真一郎 惣兵衛:佐竹明夫 お雪:長谷川澄子 お菊:森田由起子 お玉:小柳冴子 伊佐吉:谷幹一 お文:園佳也子 |
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第27話 | 12月18日 | 死の匂いのする花 | 葉村彰子 | お千代:青柳三枝子 お仙:榊ひろみ 住職:松本克平 甚衛門:稲葉義男 岡島靭負:幸田宗丸 鮫島五郎兵衛:高森玄 松前屋徳兵衛:香川良介 |
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第28話 | 12月25日 | 右の腕 | 大西信行 葉村彰子 |
内出好吉 | 弥之吉:森次浩司 遠州屋:増田順司 彦兵衛:天草四郎 おきぬ:沢井桂子 鉄五郎:太刀川寛 留吉:奈辺悟 |
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第29話 | 1月1日 | ギヤマンの謎 | 葉村彰子 石川孝人 |
鎌田房夫 | 佐吉:西岡徳美 小夜:新藤恵美 茂助:藤原釜足 清兵衛:北沢彪 中桐政之助:野々村潔 小出:舟橋元 中桐小十郎:小林勝彦 仙太:松山照夫 |
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第30話 | 1月8日 | 享保太平記(前篇) | 加藤泰 | 山内鉄也 | 浜島庄兵衛:成田三樹夫(前篇・後篇) くみ:高森和子(前篇・後篇) 南部屋利喜松:武藤英司(前篇・後篇) 髪結い十三:平井昌一(前篇・後篇) 中間利平:郷鍈治(前篇・後篇) 勝田修理:浜田寅彦(前篇) 白子屋お常:任田順好(前篇・後篇) 手代菊之助:花ノ本寿(前篇・後篇) 山川安五郎:楠本健二(前篇) 太田小三郎:山本弘(前篇) お熊:二本柳敏恵(前篇・後篇) 戸田山城守:神田隆(後篇) 牢名主:汐路章(後篇) 千寿姫:真屋順子(後篇) |
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第31話 | 1月15日 | 享保太平記(後篇) |
解説
- この部は、第2部最終話から6年経過した設定となり、この部のみ忠相の息子忠宜が登場する。
- また、第2部最終話で医学の修業のため長崎に旅立った榊原伊織・千春夫妻が、第1話で江戸に戻ってくる。
- 独り身になった村上源次郎は、家事手伝いのため、おきんを雇っている。
- この部から、役宅に奉公するおはなが登場する。図らずも、第2話「江戸わずらい」では、江戸わずらい(脚気)の解決のヒントを与えることになる。
- この部でも、第1〜2部で、大岡忠相が実際に施策が扱われるが、既にドラマ化済みのものを除いて扱っているため、後述のするが旧悪の設定などに留まっている。
- 大岡忠相や大岡政談を扱った他の時代劇などには登場する「池田大助」が登場する唯一の部である。なお、「池田大助」は、上方落語「佐々木政談」を江戸の古典落語に翻案し、登場する奉行を大岡忠相に替え、後に3代目三遊亭金馬が「池田大助」と改題し、野村胡堂の時代小説などでも使われ、一般に定着したものである。
- ただし、落語「池田大助」は、作中では頓知頓才の子供で、忠相が近習に取り立てた際の名前を題とした噺だが、このドラマの池田大助は、第1話で爆死した池田良助の息子という設定である。
- 猿の三次は、第2部の小間物屋から料理屋に商売を変えている。料理屋の暖簾には「めし」と大きく書かれ、端に「三次」と書かれた将棋の駒が描かれており、後に定着する「たぬき」ではない。
- 第1話の殺陣のシーンで、越前が頭突きを披露している。
- 第2話「江戸わずらい」は、タイトルの通り「脚気」がテーマである。上述で触れたが、おはなが養生所のニワトリに白米だけを与えたことにより、ニワトリも脚気と同じ症状になったことから、玄米にあって白米にない「ヌカ」という解決策が見つかる。
- エンディングナレーションにて、「脚気」の解決はオランダの医師アイクマン(クリスティアーン・エイクマン)の研究によるものと紹介がある。
- エイクマンが脚気の原因を発見した経緯は、インドネシアに赴いた際、ニワトリに与える米を変えてみて、精米した白米を与えたニワトリに脚気の症状が現れたことから、玄米に含まれる特定の成分が精米には含まれていないことを断定し、ビタミンの発見への道標を作った。したがって、この回はエイクマンのエピソードを翻案したものと見られる。
- この回では、初期の「大岡越前」では少ない(が、後の「大岡越前」や他の娯楽時代劇ではよく見られる)「○○屋も悪よのぅ」「いえいえ**様にはかないませんよ」というやりとりが見られる。
- 第3話「天下の果し合い」は、忠相とともに白装束を着けて尾張藩上屋敷に乗り込む南町奉行の結束の固さや吉宗と尾張大納言宗春との刀ではなく腕による「果たし合い」、忠高の身分に分け隔てなく接する描写が出ている。
- 本作の脚本は池田一朗(小説家としては隆慶一郎と名乗った)が担当しており、彼の作品における人物描写でも、とりわけ「男の生きざま」「義理人情」「男の友情」を描いた作品には秀作が多い。
- 水戸黄門で使用されているものに酷似した三つ葉葵(尾州三つ葵)の印籠を、尾張大納言宗春が腰につけている場面が出てくる(第2部第22話「幻術師」にも、尾州三つ葵が描かれた駕籠が登場する)。
- 物語の冒頭に出てくる落書は、「公方さまは乞食に似たり、尾張は天下に似たり」と書かれている。実際に尾張大納言宗春の政策により名古屋の町が活気を得て繁栄していた頃、江戸市中でも「天下、町人に似たり。尾州、公方に似たり。水戸、武士に似たり。紀州、乞食に似たり」という落書があった。
- 第2部第22話「幻術師」と同様に、徳川宗春の官位が「大納言」と表現されているが、正しくは権中納言である。没後75年にして「権大納言」を贈位された。
- 第6話「狐火の五千両」は、第14部第11話でそのままリメイクされ、第7部第20話「辞世に託した三千両」でも設定を若干変更して翻案されている。なお、本作はアメリカで1938年にギャング映画として公開された「汚れた顔の天使」(原題:Angels with Dirty Faces(英語版))と類似しており翻案したものと見られる。
- 第10話「江戸のごみ」では、潜入捜査中の神山左門が池田大助をかばうために、大助を殴りつける。左門の真意が分からない大助を諭すように、村上源次郎が神山左門を「かみそり左門」と呼ばれるようになった経緯を語る。
- 第14話「忠相旅日記」において、忠相が地方御用掛に命じられ、武蔵野新田の支配について言及がなされている。史実でも、享保7年(1722年)に大岡忠相は、地方御用掛を拝命して農政にも携わり、役人集団を率いて武蔵野新田や上総国新田の支配、小田原藩領の酒匂川普請などに携わっている。
- 第15話「天狗の眠り」の劇中にて、喘息の治療に用いられていた「曼陀羅華(まんだらげ)」「キチガイナスビ」と称されるチョウセンアサガオを麻酔薬(麻沸薬)に使用する話が登場する。エンディング前のナレーションにて、本種を精製して世界初の全身麻酔手術に成功した江戸時代の医学者・華岡青洲も紹介されている。
- 第16話より、朝比奈宗源による題字が変更となる。
- それ以前のタイトルの「越」には、点が多いという視聴者の指摘があり修正している。
- 後述するが、第4部以降、さらにタイトル文字が書き直されるため、題字としては使用期間が短く、第5部以降のCMに入る前のアイキャッチに使用されることになる。
- 第20話「ゆすり」において、忠相は15年前の貨幣偽造の罪を自首した男を時効にする判例を作り、10年以上の罪については今でいう公訴時効とした。徳川吉宗の時代に大岡忠相も編纂に参加した公事方御定書が成立し、「旧悪」という時効制度ができる(ただし、時効は12か月である)。また、このエピソードでは伊織が刑死者の腑分けを提案しており、エンディング前のナレーションにて、忠相の死(宝暦元年)から3年後の宝暦4年(1754年)に日本で初めて刑死者の解剖を行った山脇東洋らが紹介されている(加えてその20年後に「ターヘル・アナトミア」を翻訳した「解体新書」が杉田玄白や前野良沢らの手によって刊行されたことも紹介される)。なお、第1部の解説でも書いたが、第14話やこのエピソードを担当している脚本の稲垣俊は、「大岡越前」第1部から第4部にかけて、実際に大岡忠相の関わった施策を扱った回を多く担当した。
- 伊織は、藤岡重慶が演じる蝮の吉五郎を腑分けのターゲットにしており、慈悲のある軽い量刑の裁きの後も口惜しむ。その際、忠相は伊織に「腑分け」についても御上に申し入れていたことを打ち明ける。御上の沙汰は「時機を待て」であり、小石川養生所の医師が腑分けを行うと迷信深い町人達に誤解を招くから、と説明されている。伊織は「お主(忠相)のような友達を持ったおかげで、日本で初めて腑分けをした男にはなれんらしい」「俺は生まれ変わってでもやる。いや俺が生まれ変わらんでも誰かが必ずやる。医を極める学問とはそういうものだ」と語る。
- 上述の通り、この回で伊織が提案した腑分けは、史実通り宝暦年間に山脇東洋らによって行われたことが紹介されるが、後の部(第6部第24話「死体が歩いた長屋露地」)にて、伊織と親しい医師・新三郎(おらんだ新三)が腑分けを行うエピソードがある。
- 第21話「人情大工裁き」は、古典落語(与太郎噺)「大工調べ」の翻案である。ただし、大家が質の鑑札無しで、久造の大工道具を質草に取ったことを咎める大岡裁きについては、この時代「質屋」なる金融業を開く場合には、盗品の取引を防ぐため、鑑札(株)が必須だが、この場合は大家が質屋を開いた訳ではないため、質の鑑札は不要と考える落語家もいる。なお、この回を担当した脚本の大西信行は、寄席研究家正岡容の門下である。
- 第22話「血ぬられた密書」は、吉宗がにわかに病気となったとき、後に9代将軍となる徳川家重派と後に御三卿田安家初代当主となる次弟の宗武派による吉宗の後継争いを描いたもので、家重派として大岡忠光が登場する。のちに忠光は家重の側用人となる。ドラマでは、忠光が忠相を「叔父上」と呼んでいるが、実際は、叔父・甥の関係ではない。ただし、ともに大岡忠世の子孫に当たる関係であり、個人的にも親交があったとされる。
- 第30〜31話「享保太平記」は、大岡政談の中で、大岡忠相が唯一町奉行時代に裁いたとされる白子屋事件や、忠相の実母(このドラマでは妙)が遠州掛川藩主北条出羽守の孫娘という設定を織り交ぜ、エンディングナレーションでは後に忠相が寺社奉行に出世することを言及していることから、初期「大岡越前」最終話とも言える大作となっている。
- 与力の神山左門、鳶の伊三郎と政吉夫婦が出演する最後のシリーズである。(但し伊三郎のみ最終回スペシャルでは伊吹吾郎で復活している)
- 本シリーズより、第1話のタイトルがないまま本編に入る形になる。この流れは、1973年9月24日放送の「江戸を斬る 梓右近隠密帳」、1974年4月1日放送の「水戸黄門 第5部」へと継承されていく。
再放送と欠番
- 第15話までは、第1〜2部と同様にオープニングとエンディングを短くする加工を行い、放送時間を約47分にカットしている。DVDボックスに収録された素材や時代劇専門チャンネルで使われている再放送素材は、これを用いている。
- さらに、ナレーションや本編中の差別的表現を削除し、放送時間を約45分程度にカットした再放送素材も存在している。
- 2013年にTBSチャンネルで放送されたものと、2013〜2014年に時代劇専門チャンネルで放送されたものでは、使用されている放送素材が違う。前者において顕著なのは、第16話のエンディング短縮、第17話のエンディングナレーションカットだが、そのいずれもが、2014年時代劇専門チャンネル再放送においては、第16話では十手の写真を挟んでからエンディングに入り、第17話ではこれに加えて、ナレーションもカットされずに放送されている。なお、TBSチャンネル放送時の素材は約46分であるのに対し、時代劇専門チャンネル放送時の素材は約47分と、そもそも素材自体が1分長いものを使用している。
- 1972年10月6日(第16話)放送分より、『JNNフラッシュニュース』の枠拡大で20:00 - 20:55に変更となり、本放送が短くなった。16話以降は、再放送素材も、本放送と同じオープニング・エンディングになった。それゆえ、脇役・裏方も含めた詳細なクレジットが見られるようになっている(DVDボックスに収録された素材や時代劇専門チャンネルで使われている再放送素材も同様)。
- 第3話「天下の果し合い」、第12話「誘拐」は再放送から外されることがある。2007年11月24日に発売されたDVDボックスには全話が収録されている。
第4部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第4部」(おおおかえちぜん だい4ぶ)は1974年10月7日から1975年3月24日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全25話。
概要
大岡忠相は人情深い奉行として慕われており、大罪を犯した男の息子、相良俊輔の身柄を引き受け、優秀な頭脳を見込んで内与力として登用することにした。村上源次郎には再婚話が出て、後添えをもらった。猿の三次は船宿を始めることになり、南町奉行所の仲間たちの憩いの場のような存在になる。そして、三次がかつて世話になったお葉という女盗賊も改心して仲間に加わる。冤罪問題、罪を犯す者の弱さなど、裁くことの難しさを感じる忠相は、江戸の町が真の意味で平和になることを願い職務に勤める。この部では、相良俊輔と綾との淡いロマンスが描かれ、また物価高に対応する忠相の姿も描かれているのが特徴である。
レギュラー出演者
- 大岡越前:加藤剛
- 榊原伊織:竹脇無我(第20話のみ)
- 徳川吉宗:山口崇(第1話、第4話、第8話、第12話、第17話、第19話〜第20話、第25話)
- 雪絵:宇津宮雅代(第1話〜第8話、第10話、第12話〜第13話、第15話〜第16話、第18話〜第25話)
- 猿(ましら)の三次:松山英太郎(第1話〜第8話、第10話、第12話〜第15話、第18話、第20話、第22話〜第25話)
- 千春:土田早苗(第4話、第6話、第18話、第20話)
- 美乃:本山可久子(第3話、第4話、第6話、第12話、第14話〜第16話、第18話、第20話、第22話、第25話:第3話の姓は藤枝、第4話以降「村上」姓)
- 綾:吉沢京子(第3話、第4話、第6話、第12話〜第20話、第22話、第25話:第3話の姓は藤枝、第4話以降「村上」姓)
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- 相良俊輔:三浦友和
- 文吉:三ツ木清隆(第7話〜第9話、第11話、第14話〜第19話、第21話、第23話〜第25話)
- お千代:沢田亜矢子(第2話〜第3話、第5話、第7話〜第9話、第11話、第14話〜第17話、第19話〜第25話)
- おはな:結城しのぶ(第1話〜第2話、第6話、第8話〜第25話)
- お葉:江波杏子(第5話、第6話、第10話、第24話)
- 北町同心・戸賀崎新兵衛:佐藤允(第2話、第6話)
- 伊東洪庵:高松英郎(第11話、第21話)
- 大岡妙:加藤治子(第1話、第3話〜第4話、第8話、第14話、第19話〜第20話、第22話、第25話)
- 海野呑舟:志村喬(第2話、第3話、第5話、第7話、第9話、第11話、第19話〜第20話、第24話)
- 村上源次郎:大坂志郎
- 大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演)
スタッフ
- 脚本:葉村彰子、加藤泰、さわさかえ、大西信行、稲垣俊、宮川一郎、津田幸夫、安藤日出男、木下亮
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:芥川隆行
- 撮影:萩屋信、河原崎隆夫、脇治吉、並河孝治
- 美術:鈴木孝俊
- 録音:渡部芳丈、西川潔、面屋竜憲、神戸孝憲、加藤正行
- 照明:井上義一、真城喩、伊勢晴夫、岩見秀夫、井口雅雄
- 編集:河合勝巳
- チーフ助監督:居川靖彦、矢田清巳、髙倉祐二、渡辺譲
- 擬斗:菅原俊夫
- 邦楽監修:中本敏生
- 衣裳:東京衣裳
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:青木茂雄、野瀬善和
- 装飾:関西美工
- 記録:川島庸子、木下洋子、大原より子、石田照
- 演技事務:本多和雄
- 制作進行:杉浦満洲男、山田勝、持田久仁、上田耕太郎
- 現像:東洋現像所
- 協力:俳優座
- 制作協力:東映
- プロデューサー:西村俊一、郡進剛
- 特技:宍戸大全
- 監督:内出好吉、倉田準二、山内鉄也、松尾正武
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
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第1話 | 10月7日 | 大岡越前 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | 相良小左衛門:加東大介 秋元武太夫:金田龍之介 江戸屋甚助:中村是好 室鳩巣:村上冬樹 早瀬主水:久富雅晴 滝川:白木万里 戸田山城守:永野達雄 |
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第2話 | 10月14日 | 仕掛けられた罠 | 内出好吉 | 戸賀崎新兵衛:佐藤允 清助:森次晃嗣 お文:本阿弥周子 中山出雲守:永井智雄 猪之吉:柳生博 |
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第3話 | 10月21日 | 男やもめに花が咲く | 加藤泰 | 山内鉄也 | 伊勢屋京左衛門:浜田寅彦 家主 庄兵衛:菅貫太郎 玄辰:名和宏 番頭 忠兵衛:南川直 京三郎:中山克己 おきん:荒木雅子 |
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第4話 | 10月28日 | 祝言 | おとき:折原啓子 おいと:服部妙子 七之助:小川真司 十三蔵:藤岡重慶 鶴亀屋の女房:近江輝子 |
源次郎、美乃と再婚 | ||
第5話 | 11月4日 | 艶ぼくろの女 | さわさかえ | 梅鉢の喜佐松:草薙幸二郎 清造:市川男女之助 |
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第6話 | 11月11日 | 黒い影 | 葉村彰子 | 内出好吉 | 兵頭奈津:北川美佳 兵頭栄之進:河原崎次郎 叶屋善助:神田隆 大沢主水:玉川伊佐男 兵頭喜八郎:小林勝彦 久右衛門:池田忠夫 千吉:牧冬吉 甚八:岡部正純 |
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第7話 | 11月18日 | 形見の観音像 | 安藤日出男 | おかつ:武田禎子 伍平:加藤嘉 松尾玄庵:若宮大祐 仁兵衛:見明凡太郎 |
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第8話 | 11月25日 | 秋刀魚にがいか恋の味 | 大西信行 | 山内鉄也 | お蝶:ジュディ・オング 伊勢屋彦兵衛:田中明夫 大場市兵衛:川合伸旺 喜作:浅野進治郎 金貸し小兵衛:穂積隆信 外村:松山照夫 助川:小田部通麿 |
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第9話 | 12月2日 | 母子しぐれ | さわさかえ | 内出好吉 | おまさ:中原早苗 余吉:島田明広 黒門町の又蔵:田口計 長次:石山律雄 おせき:有吉ひとみ 菅野源八郎:中井啓輔 曽根孫四郎:山村弘三 |
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第10話 | 12月9日 | 大江戸無法地帯 | 葉村彰子 宮川一郎 |
山内鉄也 | おうら:菊容子 言門の政五郎:石垣守一 石動の十蔵:城所英夫 大八:山本麟一 助五郎:内田勝正 |
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第11話 | 12月16日 | かわうそ仁術 | さわさかえ | 内出好吉 | 伊東洪庵:高松英郎 氏家一馬:近藤洋介 銀造:岩田直二 氏家平次郎:永田光男 |
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第12話 | 12月23日 | 暗闇八百八町 | 加藤泰 | 山内鉄也 | 出来星の長太:工藤堅太郎 惣兵衛:吉田義夫 富田屋:横森久 びんずる角兵衛:富田仲次郎 てっぺん東助:江幡高志 加兵衛:北原将光 |
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第13話 | 12月30日 | 除夜の鐘 | 内出好吉 | 重四郎:南原宏治 おとき:真山京子 東条才治郎:早川保 富助:坂田金太郎 乙部九郎右衛門:外山高士 吟味与力:岡田栄弥 屋台の親爺:大河内宏太郎 仲間:山下義明 同心:峰蘭太郎 |
再放送欠番 | |
第14話 | 1月6日 | 巷談 縛られ地蔵 | 葉村彰子 | 近江屋嘉右衛門:増田順司 丹後屋伝兵衛:山岡徹也 権次:鮎川浩 丑三:三角八郎 横井源太夫:北原義郎 喜兵衛:海老江寛 喜助:池田秀一 弥次馬:神戸瓢介 |
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第15話 | 1月13日 | ともだち | 大西信行 | 松尾正武 | 弥太郎:寺田農 おふく:露原千草 唐次:牧冬吉 |
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第16話 | 1月20日 | 父と娘 | 津田幸夫 | 山内鉄也 | お市:二宮さよ子 伊兵衛:美川陽一郎 近江屋万七:幸田宗丸 紋次:平井昌一 おとき:新井麗子 おたか:荒木雅子 銀造:木村功 |
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第17話 | 1月27日 | 友情 | 稲垣俊 | 内出好吉 | 鍵屋仙兵衛:山内明 車屋藤兵衛:中丸忠雄 室鳩巣:村上冬樹 相模屋番頭:長浜藤夫 権七:高木均 お糸:二本柳敏衣 荻生惣左衛門(徂徠):辰巳柳太郎 |
荻生徂徠の通称は「総(惣)右衛門」 |
第18話 | 2月3日 | 似顔絵の女 | 加藤泰 | 松尾正武 | おとき:土田早苗 雲霧仁左衛門:汐路章 肥前屋小兵衛:長谷川弘 向こうみずの三吉市村昌治 |
土田早苗が別役で出演 (辰三の回想で千春としても登場) |
第19話 | 2月10日 | 天下を盗る―前編― | 稲垣俊 | 山内鉄也 | 水野和泉守:神山繁(前編・後編) 車屋藤兵衛:中丸忠雄(前編・後編) 九一:浜田光夫(前編・後編) 卍屋総兵衛:曽我廼家明蝶(前編・後編) 小川円庵:北沢彪(前編・後編) 松吉:陶隆(前編・後編) 志津:立木悠子(前編・後編) 鍵屋:西山辰夫(前編) 徳川宗春:菅野忠彦(後編) |
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第20話 | 2月17日 | 天下を盗る―後編― | ||||
第21話 | 2月24日 | 情は人のためならず | 葉村彰子 木下亮 |
倉田準二 | 徳三:浜田寅彦 近江屋七左衛門:鈴木瑞穂 おせつ:鮎川いづみ 唐次:上田忠好 伊東洪庵:高松英郎 |
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第22話 | 3月3日 | 人情雛裁き | 葉村彰子 | 内出好吉 | 仙之助:樋浦勉 お島:磯村みどり お光:杉田かおる おけい:珠めぐみ お峰:杉山とく子 今戸の源兵衛:富田仲次郎 大家:阿木五郎 |
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第23話 | 3月10日 | 持った病の人助け | 大西信行 | 佐吉:品川隆二 大家六兵衛:花沢徳衛 大塚平兵衛:福田豊土 正太:関敬六 お勢:西岡慶子 |
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第24話 | 3月17日 | 姿なき怪盗 | 葉村彰子 | 倉田準二 | 多羅尾孫四郎:日下武史 吉五郎:田口計 お袖:八並映子 |
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第25話 | 3月24日 | 天下を裁く名奉行 | 山内鉄也 | お照:北川美佳 本間出羽守:滝田祐介 大室玄蕃:天津敏 市助:小林勝彦 稲生下野守:高野真二 |
解説
- 榊原伊織を演じる竹脇無我は、第4部と同時期に放映された日本テレビ製作の「鞍馬天狗」の主演とスケジュールが重なったため、伊織は長崎へ留学中という設定となり、第20話のみ登場した。
- 土田早苗演じる伊織の妻・千春と、志村喬演じる小石川養生所の肝煎・海野呑舟が出演する最後のシリーズとなる。
- (役名表示される)与力がレギュラー出演するシリーズとしては最後となる。
- この部のみ、オープニングやエンディングの背景やCMに入る前のアイキャッチが、大岡忠相が用いた家紋「大岡七宝」をデザインしたものに変更されている(その他の部は、オープニングやエンディングの背景はお白州の砂をイメージした青と緑の砂模様、アイキャッチは第1部第1〜7話のオープニングにて使われた十手が使われている)。オープニングタイトルは家紋を中心に据えたものを使用し、クレジットにおいては、「水戸黄門」の木彫りの三つ葉葵を連想させるような、家紋の位置をずらしたものが数カット使用されている。
- オープニングやエンディングで使われる文字が、第1〜3部までは手書きの筆文字であったが、第4部から写真植字に近い筆文字の書体に変わった。
- 朝比奈宗源による題字がこの部でも書き直され、その後のシリーズやNHKのリメイク版でも使用されるように定着することになる。
- さかのぼって第1〜3部のDVDボックスのパッケージやDVD盤面のロゴ、メニューなどでも利用されている。
- この部以降、オープニングの配役名のうち大岡忠相が「大岡越前」に変更される(第3部までは「大岡忠相」と記載されている)。
- この部では、三次は船宿を開いているが、船宿の名前は「喜楽」であり、後に定着する「たぬき」とはまだ命名はされていない。
- この部では、南町奉行所の白州に掲げられている額の文字が「天地有情」の4文字に変わる(第3部までは「恬無者」3文字、恬憺虚無あるいは恬惔無為の意であるかの額がかかげられていた)。「有情(うじょう)」は、仏教用語の「人間や動物など心・感情・意識をもつもの」を指し、「この世は生命のいとなみで満ちている」といった意味である。
- 第1〜3部では、大岡政談の各エピソードを単独の回で使用することは少なかったが、この部以降、単独回にするケースが増える。
- 史実のフィクション化が、第19〜20話「天下を盗る(前後編)」(株仲間の成立)を以て終了する。
- 第1話は、室鳩巣の門下にあった相良俊輔が内与力の見習いになる経緯が描かれる。父親の相良小左衛門は、吉宗の江戸の町のお忍びの徘徊の際に命を狙ったが、最後は捨て身で吉宗と忠相の命を救った。
- なお、冒頭、吉宗のお忍びの徘徊の際に、辰三が吉宗と気付いていないが、第1〜3部で既に顔を知っている描写があることから不整合となる。また、雪絵と大奥の滝川とも第1部第23話「忠相の結婚」で面識があるはずだが、面識のない描写となっている。これらは一例ではあるが、第4部以降は、第1部〜第3部の初期の「大岡越前」の設定との不整合が目立つようになる。
- 俊輔と村上源次郎は、第3部の池田大助の場合とと同様、若い上役と年長の下役という関係から、「村上さん」「相良様」と呼び合い、互いに敬語を使っている。自信喪失した俊輔に源次郎が平手打ちを食わせる場面も描かれた。
- この回に登場した早瀬主水は、自己紹介において「松平長八郎の使いの者」と称している(松平長八郎は文久年間に実在する人物だが、松平長七郎の風説やそれをモデルにした村上元三の小説等が元になって大衆演劇でも使われている)。
- この部のみ、村上源次郎が男やもめから美乃と再婚に至るが、第5部以降は美乃と再婚した設定が抹消される。
- 再婚に至る過程は第3〜4話にて描かれるが、この部の第1話から再婚に至るまで、源次郎は無精髭を生やし、衣服がボロボロになるまで使っている描写がなされ、再婚の伏線となっている。
- 第4話では、美乃の娘・綾が再婚話に抵抗する描写がなされるが、同様の境遇にあった娘おいとの話(おいとが14歳の頃、母・おときがヨイトマケの仕事で知り合った小頭と再婚する話があったことに反対し、後悔した旨)を聞いて、再婚を認めることになる。
- 祝言では、当初、伊織・千春夫婦は来ない予定であったが、伊織が路銀を工面して長崎から千春のみ戻ってくる。
- 再婚するまで、辰三は村上源次郎宅で食事をとっていたが、源次郎の再婚後は遠慮する描写がある。
- 第5話「艶ぼくろの女」で、盗賊の仲間で、かつて盗賊時代の三次を助けたことがある、お葉が密偵に加わることになり、通常時は「喜楽」で働いている。
- お葉を演じる江波杏子が当時映画の「女賭博師」の「昇り竜のお銀」で人気を博していた時期の放映であり、第10話「大江戸無法地帯」では、女賭博師に扮し、忠相の潜入捜査に加担している。
- 後述するが、第24話にてお葉は忠相をかばい死亡する。
- 第6話以降、この部の特徴の1つである物価高対策について言及されるようになる。なお、享保の改革において、当初はデフレ政策をとったため米価が下がり、財政に困窮する武士および農民(この描写は第1〜3部に描かれている)を救済しようと試みた。この部では物価高対策を扱っている。この対策に向けて実現に奔走する姿を描く。この部では、登場人物に室鳩巣(享保19年没)や荻生徂徠(享保13年没)が登場するが、時系列的には整合が取れている。
- 第9話「母子しぐれ」では、当時存在しなかった「佃の人足寄場送り」などの台詞が登場する。第1〜3部は、史実を膨らませたフィクションが多く作られていたが、この部以降、史実・時代考証を軽視した描写が増えていく。
- 第14話「巷談 縛られ地蔵」は、講談「大岡政談」に存在したもので、元は北宋の判官包拯の故事(「包公案」)からできたものである。この「大岡越前」では、あまり扱われなかった題材でもある(リメイクは第9部第14話「縛られたお地蔵様」のみ)。
- 第17話、第19〜20話の脚本を担当した稲垣俊は、その後は、第7部第9話「天下一品意地くらべ」まで脚本を担当しない。同氏は第1部では最も多く脚本(連名の第1話を含めれば10話)を手がけ、また、伊織が強く関与する話や友情を描いた作品を比較的多く担当しており、第20話ではこの部で唯一伊織が登場することからも、初期の「大岡越前」の骨格作りを担当したキーマンとも言える。以降、「大岡越前」は、同心たちの家族を描いたファミリードラマ化が進み、大岡政談の再度の翻案・使い回しや、旧作で評判の良かった回の使い回しが増えていくことになる。
- 第17話はじめに、村上源次郎が剥がそうとした落書は、「わるくもなし 沙汰ほどにないもの 飛騨がからくりと 大岡越前守」であり、当時江戸市中で実際に書かれた狂歌である。
- 第17話にて、この物語の冒頭の山田奉行になる前の忠相の友人(車屋藤兵衛)が登場し、抜本的な物価高対策の話となる第19〜20話の伏線となっている。
- 第19〜20話「天下を盗る」で、忠相と車屋藤兵衛が物価高対策として提案したものは、劇中の台詞と史実の整合性が取れるものがあり、享保8年(1723年)10月、忠相らが作成した七か条からなる「物価引き下げに関する意見書」とみられる。当時としては流通革命ともいうべき内容である。忠相らは、幕府主導で商業の統制を図るため商人を組織化した方が望ましいとして、生活必需品を扱う商人は幕府に冥加金を収めさせ、問屋・仲買・小売まで「仲間」を作り販売権の独占などの特権を認めるが、相場書を提出させ、相場が高くなった場合は仲間で吟味して高くなった理由を提出させる。このような政策をとれば、物価を統制することができると考えた。忠相は、享保9年(1924年)、生活必需品を取り扱う問屋を集め、問屋・仲買・小売りという流通機構の根幹を確立させようとした。結果として、忠相の意見は全面的に受け入れられ、享保9年(1924年)に「物価引き下げ令」として発布された。忠相の意見書で提案のあった仲間は後に発展して株仲間となる。享保の改革で忠相が実際に物価高対策として提案し採用されたものである。第1部の解説に書いたとおり、脚本担当の稲垣俊らしく、第1〜3部の傾向と同様、史実をうまくフィクションに落とし込んだストーリーを作り上げている。
- 第20話「天下を盗る―後編―」が、土田早苗演じる千春が登場する最後の回となる(第5部以降病死した設定となるため)。
- 第23話「持った病の人助け」は、大岡政談(落語)の1つ「五貫裁き」をベースに作られている(毎日一文ずつ返す設定などは落語と同じ)。
- 第24話「姿なき怪盗」で、江波杏子演じるお葉は、背後を斬りかけられた忠相を身を挺してかばい斬られ、呑舟先生の手当の甲斐無く絶命することになる。
- お葉は、お葉の実妹で養生所手伝いのお千代と文吉の祝言を見ないまま帰らぬ人となる。
- 第1部から小石川養生所の肝煎だった海野呑舟を演じた志村喬も、忠相の身代わりとなって斬られたお葉を治療するシーンが最後の出演となった。
- 現在、切られ役として有名になった福本清三がノンクレジットで第1話、第6話などに出演し、第12話「暗闇八百八町」では役名は記載がないがクレジットがある。
- 汐路章、川谷拓三は、第10話のオープニングで、役名の記載がない形でクレジットされている。
- 関西地区に於けるテレビネットワーク腸捻転の解消に伴い、朝日放送で放送された最後のシリーズである。次の第5部より毎日放送に移行する。
- この第4部からポスターの「放送開始」の書体が太くなった。
再放送と欠番
- 第13話「除夜の鐘」は2004年のCS放送・TBSチャンネルでの放映までしばらく再放送されず、2014年の時代劇専門チャンネルでは放送されているが、地上波では2012年現在も再放送されていない。なお、2014年の時代劇専門チャンネルの放映時には、通常の再放送欠番回と同様に「現代においては不適切な表現がある」との注釈があり、按摩や妾という単語を差別ととらえる人への配慮とみられる。
- 第4部のDVDボックスは、ナレーションのカット・差別表現部分の加工処理されており、現存する完全な素材を用いていない。
- 2014年2月から時代劇専門チャンネルで放送されている素材は、DVDボックスで使用された素材ではなく、ナレーションや差別表現などのカットのないものである。
第5部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第5部」(おおおかえちぜん だい5ぶ)は1978年2月6日から7月31日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。
概要
大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。忠相の親友・榊原伊織は、長崎で妻・千春を亡くすが、医学の知識を深め江戸へ帰ってきた。村上源次郎はじめ、若手同心の風間駿介、すっとびの辰三など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。この部では、若手同心の成長を描いており、また、忠相の態度も人情味ある裁きが増えていく。後の部で主流となっていく、人情と同心たちの家族を描く方向性の萌芽とも言えるだろう。
レギュラー出演者
- 大岡越前:加藤剛
- 榊原伊織:竹脇無我(第1話〜)
- 雪絵:宇津宮雅代(第1話〜)
- 風間駿介:和田浩治(第1話〜)
- 猿(ましら)の三次:松山省二(現・松山政路)(第1話〜)
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- 高坂千絵:山口いづみ(第1話ほか)
- お花:遠藤真理子(第1話〜)
- おとき:榊千代恵(第1話〜)
- 工藤新吾:藤間文彦(第1話〜)
- 徳川吉宗:山口崇(第1話ほか)
- 大岡妙:加藤治子(第1話ほか)
- 村上源次郎:大坂志郎
- 大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演)
スタッフ
- 脚本:葉村彰子、加藤泰、津田幸於(津田幸夫)、山内鉄也、大西信行、廣澤榮(さわさかえ)
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:芥川隆行
- 撮影:萩屋信、原田裕平、脇武夫、山岸長樹
- 美術:鈴木孝俊、高見哲也
- 録音:面屋竜憲、渡部芳丈、神戸孝憲、加藤正行
- 照明:金子凱美、伊勢晴夫、真城喩、大谷康郎、北口光三郎
- 編集:河合勝巳
- チーフ助監督:矢田清巳、高倉祐二、金鐘守
- 擬斗:菅原俊夫(東映剣会)
- 邦楽監修:中本敏生
- 衣裳:佐々木常久、植田光三、東京衣裳
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:青木茂雄、野瀬善和
- 装飾:関西美工
- 記録:石田照、森村幸子、藤原凪子、満尾敦子、川島庸子、梅津泰子、佐久間良子
- 演技事務:山下義明
- 進行主任:山田勝、杉浦満洲男
- 現像:東洋現像所
- 協力:俳優座、京都大覚寺
- 制作協力:東映
- プロデューサー:西村俊一、郡進剛
- 特技:宍戸大全
- 監督:内出好吉、倉田準二、山内鉄也、松尾正武
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
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第1話 | 2月6日 | 大岡越前 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | お柳:岡田可愛 高坂左内:成田三樹夫 長五郎:上田忠好 有馬兵庫頭:志摩靖彦 |
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第2話 | 2月13日 | すり替えられた薬 | お絹:大関優子 武蔵屋宗兵衛:堀雄二 叶屋仙蔵:富田仲次郎 多紀玄斉:高城淳一 岩松:江幡高志 竹三:稲吉靖司 石出帯刀:谷口寛 喜助:唐沢民賢 太吉:上屋健一 太兵衛:寺島雄作 用人棒:野口貴史 仙太:鳥巣哲生 喜作:寺下貞信 |
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第3話 | 2月20日 | 欲しかった思い遣り | 加藤泰 | きの:藤村志保 いろはの銀次:大門正明 竹内道庵:遠藤太津朗 向かいの小母さん:桜むつ子 真田次郎:岡崎二郎 寺の和尚:原健策 おれん:杉本真智子 禿頭の大家:北原将光 質屋の番頭:堀内一市 大店の女房:三浦徳子 提重の女:鰐石鈴子 弥次馬:千葉保 |
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第4話 | 2月27日 | 恐怖!雨の夜の辻斬り | 葉村彰子 | 内出好吉 | 宮部誠四郎:藤巻潤 志津:本阿弥周子 白坂刑部:滝田裕介 森三左衛門:浜田寅彦 傘屋主人:西山嘉孝 刀屋主人:永田光男 朴庵:海老江寛 川庄船頭:山本弘 丹後屋儀助:玉庄司郎 坊主:佐々木松之丞 |
再放送欠番 |
第5話 | 3月6日 | 襲われた目撃者 | 倉田準二 | 寅市:藤岡重慶 金貸、藤兵衛:神田隆 お咲:島村佳江 伊蔵:近藤宏 源蔵:ハナ肇 |
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第6話 | 3月13日 | 足を洗った女 | お柳:岡田可愛 喜助:吉田義夫 香雲屋市兵衛:武藤英司 田原屋三右衛門:山岡徹也 源七:松山照夫 儀作:小田部通麿 巳之松:大木正司 |
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第7話 | 3月20日 | かけた情に怨みの十手 | 内出好吉 | 善八:河原崎長一郎 太市:伊藤洋一 儀十:鮎川浩 喜右エ門:北見唯一 魚屋:西田良 丹後屋番頭:国一太郎 お茂:長内美那子 |
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第8話 | 3月27日 | 手鎖り御用旅 | 葉村彰子 津田幸於 |
松尾正武 | お市:上村香子 文吉:工藤堅太郎 宗兵衛:小林重四郎 金三:鮎川浩 寅八:山本一郎 お徳:村田知栄子 百姓女:島村昌子 代官所手代:浜田雄史 百姓:梶本潔 |
|
第9話 | 4月3日 | 大奥の陰謀 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | 岩瀬:川口敦子 倉橋:白木万理 伊助:南祐輔 黒門町の仁吉:西山辰夫 呼込み:田渕岩夫 医師:溝田繁 瀬川:松村康世 梅乃:志乃原良子 河内屋弥右衛門:芦田鉄雄 |
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第10話 | 4月10日 | 殴りこみ仁術 | 廣澤榮 | 倉田準二 | 川波の定吉:樋浦勉 蔵前の嘉兵衛:嵯峨善兵 山城屋:堀雄二 鼬の浪人:城所英夫 瀬川玄沢:江並隆 医師:伊東亮英 銀三:島米八 伍作:田畑実行 職人:梶本潔 医師:原聖四郎 |
堀雄二の役名は、劇中では 第2話の武蔵屋宗兵衛 (台詞では「武蔵屋の大旦那」) だという台詞がある。 |
第11話 | 4月17日 | 白州に哭いた母二人 | 大西信行 | 内出好吉 | おうめ:杉田かおる おさき:中原早苗 丹次:西沢利明 おまさ:北林早苗 佐二郎:塚本信夫 おやす:小野朝美 長屋の女:小林泉 |
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第12話 | 4月24日 | 唐獅子の復讐 | 山内鉄也 | 山内鉄也 | おりん:ジュディ・オング 石川主膳:下元勉 甚左衛門:森健二 大村屋重助:北村英三 廈門権兵衛:石橋蓮司 唐津屋八右衛門:西山辰夫 肥前屋藤兵衛:山口幸生 玄海屋助左衛門:中村錦司 虎鮫:山本一郎 番頭:入江慎也 北町の同心:大木晤郎 |
再放送欠番 |
第13話 | 5月1日 | 消えた千両富くじ | 津田幸於 | 倉田準二 | 島吉:品川隆二 お浜:磯村みどり 小梅:八木孝子 貞吉:高城淳一 仙造:宮口二郎 越前屋幸助:山村弘三 伊勢屋勘兵衛:海老江寛 お条:河東けい 世話人:中村錦司 医者:堀内一市 職人:伝法三千雄 内儀:小笠原町子 内儀:小野朝美 鬼頭弥十郎:秋山勝俊 |
|
第14話 | 5月8日 | 将軍様の人情裁き | 葉村彰子 | お園:佐野アツ子 伊豆屋仁兵衛:山岡徹也 牧野左兵衛:須藤健 石上主水:穂高稔 牧野弥惣次:中村孝雄 駕籠政:藤尾純 牧野弥一郎:剣持伴紀 牧野弥左衛門:飯田覚三 伝次:阿波地大輔 儀助:下元年世 原田孫太夫:加藤嘉 |
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第15話 | 5月15日 | 天下御免の偽名医 | 内出好吉 | 荒神の為五郎:小池朝雄 金次:寺田農 おしの:新海百合子 六兵衛:山村弘三 勘八:黒部進 宝屋宗助:北村光生 武市:滝譲二 越前屋:市川男女之助 |
再放送欠番 | |
第16話 | 5月22日 | 通りやんせ | 津田幸於 | 山内鉄也 | 伊佐吉:高橋長英 仙蔵:金井大 お紺:谷口香 宗七:亀石征一郎 大和屋甚助:原健策 信濃屋伊兵衛:玉生司郎 お米:上田ひとみ 市助:入江慎也 |
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第17話 | 5月29日 | 帰って来た木鼠小僧 | 加藤泰 | 松尾正武 | 向うきずの虎:汐路章 お芳:西崎みどり 水野一学:坂口徹 山猫の権次:浜伸詞 水野の用人:柳川清 木鼠吉五郎:木村功 お富:吉行和子 甚兵衛:藤原釜足 |
|
第18話 | 6月5日 | 長屋住まいの御奉行様 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | お道:丸山秀美 山城屋仙右衛門:増田順司 井原十次郎:蜷川幸雄 連雀町の文蔵:田口計 神崎五郎次:内田勝正 仙之助:大竹修造 お兼:藤山嘉子 伊太八:有川正治 嘉助:邦保 長屋の人:小笠原町子 長屋の人:坂本和子 太一郎:岡本崇 |
|
第19話 | 6月12日 | 復讐に燃える女 | 小野寺兵衛:河津清三郎 勘次:常田富士男 小野寺啓三郎:菅貫太郎 おけい:二本柳俊衣 大家:伊沢一郎 松の市:松田明 火の番:千葉保 小野寺家用人:森下鉄朗 仲間:重久剛 |
|||
第20話 | 6月19日 | 酒に呑まれた男 | 倉田準二 | お袖:栗田ひろみ 清吉:河原崎健三 源次:船戸順 おやす:有吉ひとみ 吉五郎:森幹太 留造:荒井注 |
||
第21話 | 6月26日 | 犬に咬まれたドジな奴 | 山内鉄也 | 伊助:谷村昌彦 お米:三崎千恵子 久兵衛:稲葉義男 お千代:池田恭子 六蔵:中田博久 市松:江幡高志 |
||
第22話 | 7月3日 | 父娘の絆 | 津田幸於 | 仁助:内藤武敏 森田屋藤蔵:田中明夫 矢崎左馬之助:垂水悟郎 お袖:麻田ルミ 米吉:牧冬吉 |
||
第23話 | 7月10日 | 裁けなかった恋の道 | 加藤泰 | 大江長兵衛:芦屋雁之助 片山茂八郎:水島道太郎 お久:三浦リカ 片山さえ:ホーン・ユキ 部屋頭の甚九郎:田口計 おかや:石井富子 家主源六:北村英三 丁の目の半次:市村昌治 長屋の月番:日高久 大工:高井清 親方:蓑和田良太 |
||
第24話 | 7月17日 | 仇討ち幽霊駕籠 | 山内鉄也 葉村彰子 |
おとよ:松木聖 熊市:うえだ峻 八蔵:武藤章生 音二郎:小林勝彦 おかつ:十勝花子 徳兵衛:堺左千夫 鮫十:阿部希郎 北町の同心:石浜祐次郎 瓦版屋:広瀬義宣 医者:藤沢薫 |
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第25話 | 7月24日 | 誘拐された雪絵 | 山内鉄也 | 源八:井上昭文 霞の為蔵:山本麟一 伊勢屋嘉兵衛:岩田直二 半次:大木正司 原田甚五郎:新田昌玄 お仙:江波杏子 |
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第26話 | 7月31日 | 目黒に消えた公方様 | 葉村彰子 | 倉田準二 | お久美:芦川よしみ 横地勘太夫:南原宏治 宗兵衛:御木本伸介 蛇崩の仙八:南道郎 お関:町田祥子 大河内丹後守:永野達雄 六造:稲吉靖司 百姓女:小林泉 百姓女:早見栄子 |
解説
- この部は、第1部で稲垣俊に次いで2番目に多く脚本(9話)を担当した津田幸於(津田幸夫)が比較的多く担当しており、初期に近い描写がある。
- オープニング/エンディングの背景は、第1〜3部を踏襲したものに戻るが、第1〜3部までは白州をイメージした砂の模様が渦状で青と緑色で構成されていたが、第5部では砂の模様が直線状や弧状になり、青地だけになっている。
- 番組冒頭に流れる効果音が、CM挿入前のアイキャッチで流れる効果音が使われている回がある。
- 第4部から変わった朝比奈宗源による題字が継続して使用されている。CM挿入前のアイキャッチは、第3部までのアイキャッチの十手をかたどったデザインで、文字の部分のみ変更があり、第3部後半に修正された「大岡越前」の題字が使用されている。
- 南町奉行所の白州に掲げられている額の文字が「守道有天知」に変わる。書き下すと「道を守れば天の知る有り」であり、意味は「人としての道さえ守れば、天が知ることになる(から、幸福が訪れるだろう)」である。
- 前シリーズを休演した榊原伊織が復帰し、海野呑舟(志村喬)は第4部第24話以降登場しないため小石川養生所の所長になった。また伊織の妻・千春も長崎留学中に病死(享年28)した設定となり、第2話にて伊織が墓前に参る場面が描かれる。
- このシリーズから和田浩治演じる同心・風間駿介が登場した(第9部まで出演)。好評につき風間を主役としたスピンオフ作品「疾風同心」「八丁堀暴れ軍団」も制作された(放送は東京12チャンネル)。
- 第4部で後添えをもらった村上源次郎の設定は、この部以降継承されない。
- 奉公人のおはな役が遠藤真理子に変わり第10部に至る(ただし、第5〜6部の表記は「お花」)。このころから、辰三との距離が縮まり始める。
- 猿(ましら)の三次役の松山英太郎はプロデューサーに転身するために降板し、実弟の松山省二(現・松山政路)と交代(6部から復帰)する。
- この部より、三次の飯屋の名前が「たぬき」として定着する(第10部を除く)。
- この部のみ、三次の妹「おとき」が登場し、通常は「たぬき」で働いている。
- この部のみ、大部屋俳優4人が名前の設定されない同心役でレギュラー出演する。クレジット上は全員毎回ゲスト扱いになっている。
- 第1話に登場する高坂左内は、厳しい拷問や冤罪などを作ったため、南町奉行所から罷免された元同心で、その妹・高坂千絵は、小石川養生所で働くことになる。高坂千絵は、次第に伊織に惹かれていくことになるが、伊織の亡き妻・千春の思いには打ち勝てないでいる。
- 第2話「すり替えられた薬」、第10話「殴りこみ仁術」にて、雪絵の養父・大番頭吉本作左ヱ門役だった堀雄二が武蔵屋宗兵衛役でゲスト出演している(ただし、第10話のオープニングやC.A.Lの公式ページは「山城屋」と紹介されているミスがある)。
- 第3〜4話にかけて、小石川養生所にかかっていれば悲劇が防げたであろう話になっている。初期にかけては、小石川養生所の役割が広く知られている描写が多かったが、後戻りしている状況にある。第1部第10話「裁かれる者は....」で小石川養生所設立の発端となる話があるために不整合がある。
- 第3話「欲しかった思い遣り」では、村上源次郎が「おたふく風邪」にかかる描写がある。第2部第18話「すっとび辰の失恋」にて、忠相がおたふく風邪にかかり、榊原伊織が持ってきた薬(実はイギリス人が飲むウイスキー)を源次郎が一緒に飲む描写がある。その際には、おたふく風邪に伝染しなかったようである。
- 第4話「恐怖!雨の夜の辻斬り」では、火付盗賊改方の役宅がある描写となっている(池波正太郎の「鬼平犯科帳」と同様の描写)。この作品の初期は、火付盗賊改方頭の屋敷がそのまま役宅代わりに使われている描写があり、時代考証から見ても正しい描写となっていたが(例:第2部第10話「下手人は火あぶり」等)、他の時代劇の影響を受け、時代考証的には後退している。
- 第11話 「白州に哭いた母二人」では、第1部第21話「父なればこそ」で数分の寸劇として扱われた大岡政談の「子争い」をまるまる1話使っている。
- 第17話「帰って来た木鼠小僧」は、講談「大岡政談」の「盗賊・雲霧五人男(雲霧仁左衛門)」に出てくる「木鼠小僧吉五郎」を扱った「盗賊・雲霧五人男」の後日談となっており、第1部第16話「義賊木鼠小僧」の木鼠小僧佐七との関連性は不明である。
- 木鼠小僧吉五郎は、7年前に北・南町の両奉行所の雲霧仁左衛門一味の捕縛から逃れた唯一の賊(義賊)で、越後出雲崎の代官所から逃がれ7年間、名前を変え田畑を耕し、村を襲う押し込み強盗から救い、強盗を更生させてきた。雲霧一味の捕縛の7年後、江戸に「帰って来た」設定であり、第1部の木鼠小僧佐七との共通点は「義賊」だけである。
- 冒頭、村上源次郎が仏壇の位牌に話しかける描写があるが、亡き妻と千春の位牌しかなく、この2人にのみ話しかけており、忠相の許嫁で千春の姉だった千歳への言及がない。
- 第23話「裁けなかった恋の道」の白州の裁断では、第3部第21話「人情大工裁き」と同様、質屋の鑑札がない大家が、ため込んだ店賃の質草としたことを問題視している(この点は第3部の解説を参照されたい)。
- 第26話「目黒に消えた公方様」が放送ライブラリーで視聴可能である。
- サブタイトルの通り、古典落語の「目黒のさんま」をベースにしている。落語の「目黒のさんま」では殿様の設定がさる大名の殿様であることが多いが、本放送の時期は存命であった8代目林家正蔵(彦六)が殿様の設定を将軍様としてよく演じていた。
- 老中役で幸田宗丸が、北町奉行役で永井智雄が出演する回があるが、クレジット上の扱いはゲストであり、本シリーズでは姓名などは表示されなかった。
再放送と欠番
- 第4話「恐怖!雨の夜の辻斬り」、第12話「唐獅子の復讐」、第15話「天下御免の偽名医」は2004年までしばらく再放送されなかった。なお、第4話「恐怖!雨の夜の辻斬り」は、2014年の時代劇専門チャンネルの放映時には、通常の再放送欠番回と同様に「現代においては不適切な表現がある」との注釈があり、精神障害者に対する誤解を招く表現(雨が降れば気が触れた者の気が高まる、など)があるためと見られる。他作品は現段階では不明である。
- 第5部のDVDボックスは、ナレーションのカット・差別表現部分の加工処理されており、現存する完全な素材を用いていない。
- 2014年3月から時代劇専門チャンネルで放送されている素材は、DVDボックスで使用された素材ではなく、ナレーションや差別表現などのカットのないものである。
第6部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第6部」(おおおかえちぜん だい6ぶ)は1982年3月8日から10月11日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全32話。
概要
大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。一方、忠相の親友・榊原伊織は、長崎へ留学している。伊織が不在の小石川養生所を任された雪絵の乳姉弟・橋本悟は、腕は良いが気の弱い性格で、養生所をあずかるには荷が重すぎたため、養生所は玄庵門下の医師の専横状態となっていた。そこへ伊織に付いて医術を学び、伊織とは義兄弟の契りを交わした新三郎が長崎からやって来た。新三郎は、蘭方に関しては伊織も及ばぬ腕というお墨付きで、伊織が長崎からよこした名医である。新しいメンバーとともに、村上源次郎はじめ、同心の風間駿介、すっとびの辰三など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 新三郎(おらんだ新三):西郷輝彦
- 雪絵:宇津宮雅代
- 風間駿介:和田浩治
- 猿(ましら)の三次:松山英太郎
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- お花:遠藤真理子
- いね:仁和令子
- おきみ:岡田美佐子
- 大岡妙:加藤治子
- 徳川吉宗:山口崇
- 村上源次郎:大坂志郎
- 大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演)
スタッフ
- 原案:葉村彰子
- 脚本:葉村彰子、大西信行、津田幸於、廣澤榮、柴英三郎、櫻井康裕、飛鳥ひろし
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:芥川隆行
- 撮影:片山顕、萩屋信、原田裕平、古谷伸
- 美術:鈴木孝俊、高見哲也
- 録音:面屋竜憲、神戸孝憲、中川清
- 照明:真城喩、伊勢晴夫、大谷康郎、武邦男
- 編集:河合勝巳
- チーフ助監督:高倉祐二、矢田清巳、金鐘守、山本憲
- 擬斗:菅原俊夫、三好郁夫
- 邦楽監修:中本敏生
- 衣裳:東京衣裳
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:青木茂雄、磯谷幸一
- 装飾:関西美工
- 小道具:高津商会
- 記録:大原より子、小川加津子、石田照、川島庸子、原淳子、梅津泰子、中嶋俊江
- 演技事務:山下義明
- 進行主任:杉浦満洲男、山田勝
- 現像:東洋現像所
- 協力:俳優座
- 制作協力:東映
- プロデューサー:西村俊一
- プロデューサー補:大庭喜儀、今井正夫
- 特技:宍戸大全
- 監督:山内鉄也、倉田準二、松尾正武、居川靖彦、工藤栄一、岡本静夫
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
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第1話 | 3月8日 | 大岡越前 | 柴英三郎 | 倉田準二 | 橋本悟:村井国夫 大沢玄庵:永井秀明 佐七:寺下貞信 伍平:岩田直二 中山素道:中井啓輔 白山の五郎蔵:福山象三 松浦屋長兵衛:野口元夫 |
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第2話 | 3月15日 | 辻斬り三葉葵 | 葉村彰子 | 工藤栄一 | 片山小助:中野誠也 おりく:日高澄子 山室左近:剣持伴紀 浦神長九郎:名和宏 稲富吾作:原口剛 加納五郎左衛門:中村竹弥 有馬兵庫:志摩靖彦 近侍:森源太郎 番人:重久剛 宝屋伝兵衛:市川男女之助 宝屋手代:有島淳平 浪人:福本清三 |
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第3話 | 3月22日 | 意地っ張り三方一両損 | 大西信行 | 倉田準二 | 佐吉:浜田光夫 元次:桜木健一 おきん:早瀬久美 お若:三浦リカ |
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第4話 | 3月29日 | オランダ先生拳法仁術 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | お袖:竹井みどり 与七:樋浦勉 白子屋宗助:山岡徹也 万字屋藤兵衛:鈴木康弘 源次:黒部進 伊吉:宮城健太郎 中盆:宮城幸生 やくざ:福本清三、池田譲二 |
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第5話 | 4月5日 | 義賊業平小僧 | 津田幸於 | 松尾正武 | 佐吉:林与一 お新:堀越陽子 梅次郎:北村総一郎 駒留の勝五郎:北村英三 条八:浜伸詞 おえん:三浦徳子 見廻り侍:壬生新太郎 侍:波多野博 呼び込み:広瀬義宣 |
第1部第16話「義賊木鼠小僧」 の一部改変 |
第6話 | 4月12日 | 死を占った女 | 葉村彰子 | 倉田準二 | おせい:松坂慶子 平作:高松英郎 儀右衛門:増田順司 儀右衛門の妻:藤山喜子 三島屋宗右衛門:田島義文 角屋弥太夫:加藤和夫 白子屋藤五郎:汐路章 伊豆屋与兵衛:稲垣昭三 重蔵:伊吹徹 角屋番頭:中本隆 伊豆屋の番頭:佐々山洋一 治助:大木晤郎 |
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第7話 | 4月19日 | 勇気ある証言 | 飛鳥ひろし | お寿:秋月佐江子 勇作:森次晃嗣 芳松:四方公 真鍋良伯:菅貫太郎 藤蔵屋金蔵:田口計 岩五郎:国一太郎 哲次:細川純一 喜助:西園寺章雄 差配の老人:市川男女之助 良伯の助手:川浪公次郎 |
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第8話 | 4月26日 | 過去に泣いた母二人 | 大西信行 | お辻:小畠きぬ子 おしほ:三浦リカ お玉:中原早苗 甲太郎:永井秀和 上総屋甲兵ヱ:稲葉義男 大家:須永克彦 髪床の親方:千葉保 上総屋の番頭:有島淳平 |
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第9話 | 5月3日 | 千両富は俺のもの | 山内鉄也 | 幸助:谷幹一 おかつ:磯村みどり 太郎吉:木村謙太郎 角兵ヱ:溝田繁 福田屋宗左ヱ門:遠藤太津朗 太吉:南利明 |
第5部第13話「消えた千両富くじ」 のリメイク | |
第10話 | 5月10日 | 鷹の威を借る悪い奴 | 葉村彰子 | 倉田準二 | お光:吉沢京子 茂平:有島昌彦 西島左太夫:高野眞二 三崎屋半右衛門:神田隆 岩田仙十郎:田中浩 儀十:石橋雅史 六蔵:西山清孝 目付:永田光男 男衆:大月正太郎 村役:海老江寛 |
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第11話 | 5月17日 | 江戸っ子駕籠 | 廣澤榮 | 松尾正武 | 亀吉:橋本功 六助:出光元 およし:鶴間エリ 伊助:石田信之 伊兵衛:浜田寅彦 銀次:長塚京三 |
第2部第6話「権三と助十」を 大幅にリメイク。 |
第12話 | 5月24日 | 盗っ人が託した赤ん坊 | 櫻井康裕 | 山内鉄也 | 夜兎の勘治:天野新士 音蔵:睦五郎 為吉:友金敏雄 番頭:森源太郎 |
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第13話 | 5月31日 | 情が仇の蕎麦がき代 | 大西信行 | お志乃:岡江久美子 作兵ヱ:北見治一 赤間屋唐造:井上昭文 権太:松山照夫 富蔵:深江章喜 代貸:下元年世 役人:中本隆 近習:大月正太郎 |
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第14話 | 6月7日 | 父の死を願った息子 | 柴英三郎 | 茂助:河原崎次郎 おとよ:上村香子 茂十:浜村純 安西虎之助:田崎潤 伊東屋九郎兵ヱ:武藤英司 山根又次郎:五味龍太郎 甚八:伝法三千雄 仙吉:大木晤郎 覚三:原健策 |
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第15話 | 6月14日 | 大岡越前を殺せ | 廣澤栄 | 倉田準二 | 中神の伊吉:谷隼人 おこう:長谷直美 掛札の吉兵衛:神田隆 妙法院の伝八:伊達三郎 鼬:北九州男 髯の浪人:岩尾正隆 若いやくざ:大矢敬典 捨蔵:勝野覧蔵 富蔵:西山清孝 羅宇屋の客:峰蘭太郎 和尚:北村光生 |
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第16話 | 6月21日 | 因業大家と人情大工 | 大西信行 | 留吉:工藤堅太郎 六兵ヱ:花沢徳衛 政五郎:織本順吉 おかね:河東けい 町役:志摩靖彦 |
||
第17話 | 6月28日 | 人情仇討ち裁き | 葉村彰子 | 山内鉄也 | 清吉:尾藤イサオ 千枝:鈴鹿景子 浜屋弥五郎:佐竹明夫 お栄:白木万里 与三松:中田博久 町役人:山村弘三 瓦版屋:芝本正 |
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第18話 | 7月5日 | 幽霊屋敷を訪ねた女 | 大西信行 | 倉田準二 | おとき:金沢碧 与吉:北村総一郎 馬場三郎兵ヱ:中村竜三郎 銭屋伊左ヱ門:永井智雄 小商人:村井京之輔 浪人:滝譲二、宮城幸生 職人:伝法三千雄 |
|
第19話 | 7月12日 | 釣り忍の女 | 津田幸於 | お銀:加賀まり子 鬼火の弥藤次:小林昭二 丹兵ヱ:深江章喜 彦十:堺左千夫 梅吉:大木正司 半蔵:北町嘉朗 越前屋宇兵ヱ:溝田繁 清助:遠山二郎 |
||
第20話 | 7月19日 | 死を賭けた潜入 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | 田所新兵衛:原田樹世土 下総屋万蔵:南原宏治 西国屋徳兵衛:嵯峨善兵 般若の権次:灰地順 鹿蔵:宮口二朗 |
|
第21話 | 7月26日 | 心の病の荒療治 | 大西信行 | 倉田準二 | お光:森田理恵 駿河屋宗右衛門:大木実 お葉:北村早苗 神原一郎太:船戸順 文七:稲吉靖司 商人:中村錦司 |
|
第22話 | 8月2日 | 疑われた男 | 津田幸於 | おるい:若原瞳 武蔵屋彦兵衛:伊沢一郎 おせき:利根はる恵 米吉:佐々山洋一 定五郎:山村弘三 駒留の勝蔵:丘路千 鉄次:浜田晃 |
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第23話 | 8月9日 | 嘘が病の札つき婆 | 大西信行 | 山内鉄也 | おかく:千石規子 伝次郎:池田秀一 宗兵ヱ:田口計 上総屋幸右衛門:増田順司 佐吉:遠山二郎 たぬきの客:日高久 |
|
第24話 | 8月16日 | 死体が歩いた長屋露地 | 葉村彰子 | 居川靖彦 | おかん:初井言榮 三森玄庵:高野眞二 源太:大竹修造 勘八:高原駿雄 青木平四郎:堀田真三 伊助:三角八郎 |
|
第25話 | 8月23日 | 見えぬ目の目撃者 | 大西信行 | 山内鉄也 | 若松十次郎:藤巻潤 ちか:折原啓子 酒井伍介:待田京介 丹後屋吉左衛門:村井京之輔 湊屋三右衛門:笹吾朗 客:有島淳平 |
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第26話 | 8月30日 | 謎の連続殺人事件 | 津田幸於 | おとせ:長内美那子 米造:土屋嘉男 高田屋利吉:御木本伸介 政五郎:鈴木康弘 明石屋久兵ヱ:西山辰夫 |
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第27話 | 9月6日 | 殺生禁断!鯉の罠 | 津田幸於 葉村彰子 |
倉田準二 | おけい:竹井みどり お国:露原千草 徳兵衛:浜田寅彦 安藤出雲守:幸田宗丸 戸田備中守:穂高稔 酒井丹後守:岡田英次 根岸又十郎:坂口徹郎 尾崎道林:峰祐介 中川玄真:邦保 村瀬金十郎:江見俊太郎 曲蔵:陶隆司 目付:国一太郎 組頭:山本弘 |
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第28話 | 9月13日 | 女掏摸が越前の娘 | 大西信行 | 居川靖彦 | 寅松:佐野浅夫 おえん:叶和貴子 小狐の紋次:高城淳一 太一:松山照夫 木原屋清兵衛:小林重四郎 角井三之助:波田久夫 医師:有島淳平 |
佐野浅夫の役名はC.A.Lの各話紹介では「寅吉」だが、 オープニング及び劇中の台詞では「寅松」である。 |
第29話 | 9月20日 | 過去を消した男 | 山内鉄也 | 戸丸屋善右衛門:大木実 音造:石橋雅史 権三:阿部希郎 丹治江幡高志 |
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第30話 | 9月27日 | 十手を嵩の悪い奴 | 櫻井康裕 | お信:上村香子 佐吉:森次晃嗣 根岸の藤八:金井大 |
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第31話 | 10月4日 | 呪われた縁談 | 大西信行 | 岡本静夫 | お美代:芦川よしみ 善兵衛:近藤宏 佐助:本郷直樹 |
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第32話 | 10月11日 | 越前への挑戦状 | 葉村彰子 | 倉田準二 | 塚本雪斉:名和宏 上総屋宗兵衛:田中明夫 丹治:志賀勝 |
解説
- 第5部が「水戸黄門」第8部の後に放映されて以来、約4年ぶりのシリーズであり、「水戸黄門」第12部の後に放映された。以後第9部までは「水戸黄門」と交互に放映される。(この間は「水戸黄門」第9~12部と西郷輝彦主演の「江戸を斬る」のIV~VIが交互に放映されていた。)
- 第6部のポスターからそれまでの○月○日放送開始に変わって○月○日スタートという表現が使われるようになった(「大岡越前」では第15部まで続いた。後番組は「水戸黄門」第13部であったが、そちらでも○月○日スタートを使うようになった)。
- 第6部から、「原案:葉村彰子」とオープニングに表示されるようになる。
- オープニングテーマ曲がこの部から変更となる(詳細は後の章参照)。またオープニングの配役紹介などで用いられている文字が、第4〜5部の楷書の筆文字の写真植字のようなものから、崩された行書に近い楷書体の筆文字の写真植字のようなものに変わった。
- 雪絵・妙など、武家の女性の配役表示から苗字がなくなる。(ただし、第9部の立花千鶴は同シリーズのみ苗字が示された)
- 片岡千惠藏演じる越前の父、大岡忠高が登場する最後のシリーズである。
- 西郷輝彦演じる新三郎の初登場シリーズである。第27話で登場人物の口から(本シリーズでは)町人身分に設定されていることが示されており、苗字は設定されていない。本シリーズでの新三郎のキャラクターは「江戸を斬る」で西郷自身が演じた遠山金四郎の町人姿の時を髣髴とさせるような江戸っ子キャラクターであった。風間たちからは「おらんだ先生」と呼ばれていた。結果的に西郷自身にとっては、「水戸黄門」以外の作品で4作連続レギュラー出演となる。
- まだ聴診器が発明されてない時代だが、ゴム管のようなものが付いた聴診器を新三郎が使うシーンがある。
- 第6部では、忠相が裁断を下すお白州の背面のふすまの模様が、茶色である(その他の部は水色が使われていることが多い)。
- 第3話「意地っ張り三方一両損」にて、大岡政談で有名な「三方一両損」が単独で使われた最初の回である。財布を落とした左官の男と拾った大工の男に、それぞれ村上源次郎と忠高が加担したため騒動が大きくなった。その上、財布を拾った大工の男が財布を落とした左官の男の妹と夫婦になる約束をしていて、板挟みになる設定である。
- 第5話「義賊業平小僧」の脚本を担当したのは津田幸於(幸夫)であり、第1部第16話「義賊木鼠小僧」の脚本を担当した津田自身の改変作品となっている。業平小僧を演じた林与一は、出演者クレジットでは、村上役の大坂よりも後のトメに表記された。
- 【類似点】
- 幼馴染みが捕まったため自首した業平小僧佐吉が、御定法通り死罪となる点。
- 裁きの前に、忠相に、貧乏の身の上を語る点。
- 墜ちた偶像に対する「人の心の移ろい」を指摘する点(「義賊木鼠小僧」では村上源次郎の嘆きであったが、この回は忠相の発言)。
- 【相違点】
- 盗賊の「業平小僧佐吉」に対して、同心である村上源次郎・風間駿介の「盗賊への憎しみ」の視点が強く描かれたこと。
- 第6話では、それまでの同時間枠で放送されていた『江戸を斬る』(II~VI)で、西郷輝彦演じる主人公・金四郎の妻役のヒロインを一貫して演じた松坂慶子がゲスト出演した。ただし、この回には西郷や、同様に同作通してのレギュラーだった松山英太郎は登場しなかった。出演者クレジットでは、松坂は村上役の大坂よりも後のトメに表記された。
- 第9話「千両富は俺のもの」は、第5部第13話「消えた千両富くじ」のリメイクとなっている。
- 第10話「鷹の威を借る悪い奴」は、大岡政談の「鴨のお裁き」(城の濠に遊ぶ鴨を殺したものは厳罰に処すという法のもとで、 蜆売りの子供が誤って鴨を殺したが、忠相が鴨の死体を触り「体がまだ温かくまだ死んでいない」という嘘で子供を救う裁き)を元にしながら、鴨を横流しした役人を裁く話である。
- 第11話「江戸っ子駕籠」は、第2部第6話「権三と助十」のかなり大幅なリメイクとなっている。元は大岡政談の「小間物屋彦兵衛(権三助十)」の翻案であり、これ以降もたびたびリメイクされている。
- 第13話「情が仇の蕎麦がき代」でも、辰三が吉宗の顔を忘れている描写があり、第4部第1話「大岡越前」と同様の不整合な描写が、後の部に引き継がれることになる。
- 第14話「父の死を願った息子」では、本放送放映時に問題になってきた老人の認知症(痴呆症)をテーマに、老化症状が出てきた忠高の経験談(味覚の変化、物忘れ、忘れていたことを一時的に思い出すこと)などを織り交ぜた話となっている。父を殺したと自白した息子・茂助だが、父親(茂十)が息子夫婦に迷惑をかけないよう石見銀山(ヒ素)の毒入りの餅で自殺したことが分かったため、息子の茂助を無罪放免とした。しかし、茂助が、茂十の生前「父親の死を願った」という法には無い罪を、これから一生背負わせる裁きでもあり、重いストーリーとなっている。
- 冒頭、石見銀山(ヒ素)入りの餅を茂十が自ら食べるかどうか確かめるため、忠相・風間・辰三の3人が試しに口にするシーンがあり、忠相と風間が吐き出したものの、辰三は飲み込んでしまうというコミカルなシーンがあり、テーマの重さを若干和らげている。
- 第15話「大岡越前を殺せ」では、他局の時代劇を想起させるシーンや設定があり、第4部第9話「母子しぐれ」と同様にこの時代にはない「人足寄場」が台詞の中で登場する。
- 第16話「因業大家と人情大工」は、古典落語(与太郎噺)「大工調べ」の翻案で、第3部第21話「人情大工裁き」のリメイクにもなっている。第3部はほぼ、落語の「大工調べ」と変わらないが、この話では、大工の留吉に金と知恵を与えるのは、留吉に屋根の修理を頼んだ忠高であり(落語や第3部第21話「人情大工裁き」では、大工の棟梁)、大家は忠相の父親と知りながらあえて訴え出るように設定が改変されているが、質屋の株が無いことをとがめる結末は変わっていない。第3部と同様、大西信行が脚本を担当している。
- 第20話「死を賭けた潜入」では、後に立花千鶴役でレギュラー出演する舟倉由祐子(この時点の名義は舟倉たまき)がゲスト出演した。また、深川の潜入捜査に忠相は前もって田所新兵衛という隠密廻り同心を潜入させていた。江戸町奉行の同心は、三廻(さんまわり)とも呼ばれ、この物語では、定廻り同心(第4部までの村上源次郎、第5部以降は風間駿介)、臨時廻り同心(第5部以降の村上源次郎)は描かれていたが、この回で初めて隠密廻り同心を登場させている。
- 第1〜3部は、隠密廻り同心のような役割を、与力の神山左門が担っていた。また、後の第12~13部では、与力の片平弥平次が担うこともある。この他、大部屋俳優が隠密同心を演じることはしばしばあるが、悪人に抹殺されたことも多い。
- 第24話「死体が歩いた長屋露地」では、第3部第15話「天狗の眠り」の解説に書いたとおり、新三郎が「おかん」の死因の特定のため腑分けを行う。第3部「天狗の眠り」ではエンディングナレーションで腑分けに関して史実を言及するが、この回では一切触れられていない。また、おかんの死体を運んだ者は「寄場送り」の裁きとなっており、第4部以降の史実軽視の傾向がこの部でかなり強くなっている。
- 第27話「殺生禁断!鯉の罠」では、吉宗が高熱を発し倒れる。将軍家御典医の見立ては「しわぶき病」と言っている。漢字で書くと「咳病」であり、いわゆる「風邪」である。しかしながら、吉宗の症状は一向に回復せず、忠相は江戸城内に小石川養生所の医師・新三郎を連れ、治療させる。この展開は、第4部第20話「天下を盗る―後編―」で忠相が伊織を城中に入れる展開に類似している。また、ことの発端である、吉宗が殺生禁断の池で鯉を捕る部分は第1部第1話冒頭を想起させる(吉宗自身も言及している)。
- 第28話「女掏摸が越前の娘」では、後に同心・佐橋孫兵衛を演じる佐野浅夫が、元スリで足を洗った飾り職人・寅松を演じている。なお、C.A.L公式サイトでは「寅吉」と紹介されているが、オープニングのキャスト紹介や劇中の台詞では「寅松」となっている。
- 冒頭、女スリの「おえん」が忠相の娘と証言し、村上源次郎・風間駿介・忠高・辰三らが隠し子かと慌てる描写がある。しかし、忠高・村上源次郎・辰三は、忠相に今は亡き千歳(源次郎の娘で千春の姉)という許嫁がいたことや、千歳亡き後から雪絵と出会うまで、千歳の思いを断ち切れないでいたことを知っているため、この描写は不整合である。前回の「殺生禁断!鯉の罠」が、第1部冒頭を想起させる内容であったが、この回は第1部の恋物語の否定に近い。この回の脚本担当の大西信行は第2部第6話「権三と助十」でも、村上源次郎が小間物屋彦兵衛に自白を強要して罪を負わせる描写があり、自白強要を戒めていた第1部とは不整合があった。
- なお、第3部第8話「越前の娘」のリメイクとみられるが、第3部では千春などの存在があるため、不整合はあまり見られない。
- 最終話(第32話)「越前への挑戦状」では、宇津宮雅代が演じる雪絵は最後となった。また、第7部の解説でも記載されているとおり、片岡千惠藏が演じる大岡忠高も、この回が最後の出演となった。
- 1982年10月から『JNNフラッシュニュース』の再度の枠拡大に伴い、20:00 - 20:54に変更(1分縮小)
第7部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第7部」(おおおかえちぜん だい7ぶ)は1983年4月18日から10月24日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全27話。
概要
大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。これまで、忠相を見守っていた父・忠高は亡くなった。長崎留学から戻った忠相の親友・榊原伊織は、忠相宅に向かう途中、負傷した志保を救う。志保の傷は、親の敵として襲った忠相につけられたものだった。忠相への誤解も解け、志保は小石川養生所で働くようになった。風間駿介は志保に思いを寄せるが、志保は伊織に惹かれていく。村上源次郎はじめ、同心の風間駿介、すっとびの辰三など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 雪絵:酒井和歌子
- 風間駿介:和田浩治
- 猿(ましら)の三次:松山英太郎
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- おけい:叶和貴子(第2話から)
- 留吉(たぬきの板前):大橋壮多
- 志保:根本律子
- おはな:遠藤真理子
- 養生所所員(後の高木保之進):高井清
- 大岡妙:加藤治子
- 徳川吉宗:山口崇
- 村上源次郎:大坂志郎
- 榊原伊織:竹脇無我
スタッフ
- 原案:葉村彰子
- 脚本:葉村彰子、廣澤榮、大西信行、津田幸於、櫻井康裕、芦沢俊郎、稲垣俊、星川清司
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:芥川隆行
- 撮影:片山顕、萩屋信、原田裕平、安達重穂、牧浦地志
- 美術:鈴木孝俊、高見哲也
- 録音:中川清、面屋竜憲、渡部芳丈、神戸孝憲
- 照明:真城喩、伊勢晴夫、大谷康郎、武邦男、岡田耕二
- 編集:河合勝巳
- チーフ助監督:井上泰治、高倉祐二、矢田清巳、金鐘守、尾田耕太郎、福田光、内沢豊
- 擬斗:菅原俊夫、三好郁夫、土井淳之祐
- 邦楽監修:中本敏生
- 衣裳:東京衣裳
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:磯谷幸一
- 装飾:小原昭
- 小道具:高津商会
- かつら:山崎かつら
- 記録:原淳子、内藤幸子、小川加津子、西野敏子
- 演技事務:山下義明
- 進行主任:杉浦満洲男
- 計測:小林善和、原田国一、藤井重光
- 整音:加藤正行
- 現像:東洋現像所
- 舞踏振付:藤間紋蔵(第15話)
- 騎馬:岸本乗馬センター(第25話)
- 協力:俳優座、京都・大覚寺
- 制作協力:東映
- プロデューサー:西村俊一
- プロデューサー補:大庭喜儀
- 特技:宍戸大全
- 監督:山内鉄也、倉田準二、居川靖彦、松尾正武
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 4月18日 | 大岡越前 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | 川本弥兵衛:佐野浅夫 高津屋八右衛門:嵯峨善兵 市木重次郎:亀石征一郎 松平石見守:武内亨 医師:楠年明 森八太夫:岡田英次 高島:松村康世 いく:小野朝美 徳蔵:国一太郎 又平:柳原久仁夫 小太郎:阿南忠幸 亭主:堀内一市 男:木谷邦臣 養生所々員:永野登志雄 |
|
第2話 | 4月25日 | 紅蜘蛛の娘 | 倉田準二 | 紅蜘蛛の伝兵衛:小池朝雄 猪之吉:田中春男 分銅屋喜左衛門:遠藤太津朗 鉄三:黒部進 |
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第3話 | 5月2日 | 相合傘の女 | 大西信行 | 居川靖彦 | おいち:山口いづみ 綾乃:宝生あやこ 源五郎:藤岡重慶 六兵衛:小栗一也 矢野誠十郎:川合伸旺 岩吉:片岡五郎 おかん:西岡慶子 おくみ:安岡真智子 おこま:杉本マチ子 用人:邦保 お甲:小柳圭子 |
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第4話 | 5月16日 | 義賊あざみ小僧 | 倉田準二 | お葉:松坂慶子 六造:深江章喜 十兵衛:伊吹聡太朗 清七:原健策 横手屋主人:松田明 瓦版屋:芝本正 越後屋五左衛門:市川男女之助 権次:丘路千 武石五三郎:疋田泰盛 佐兵衛:大木唔郎 |
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第5話 | 5月23日 | 夢で拾った五十両 | 居川靖彦 | おかつ:小鹿みき 熊五郎:桜木健一 勘太郎:綿引勝彦 幸兵衛:浜田寅彦 竹:遠山二郎 大寅:田中弘史 おとみ:中塚和代 おとき:町田米子 老婆:木下サヨ子 |
落語「芝浜」の翻案 | |
第6話 | 5月30日 | 見えない目撃者 | 廣澤榮 | 山内鉄也 | お久:水原麻記 かおり:上村香子 与七:田口計 仙造:宮口二朗 庄兵衛:市川男女之助 大黒屋の手代:有島淳平 おしげ:曽根千香子 |
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第7話 | 6月6日 | 嘘つき親父の真実 | 櫻井康裕 | 桝吉:谷村昌彦 おきみ:友里千賀子 卯之吉:真夏竜 千造:菅貫太郎 定:福本清三 お時:河東けい おみね:河野元子 およし:三浦徳子 野次馬:畑中伶一 居酒屋の親爺:疋田泰盛 |
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第8話 | 6月13日 | 美女に迫る魔の牙 | 松尾正武 | 駒木軍蔵:原口剛 加古川の粂五郎:汐路章 山脇正兼:玉川伊佐男 久世大和守:飯沼慧 儀十:松山照夫 定八:河合絃司 駿河屋主人:溝田繁 おとき:湖城千秋 才次:筑波健 倉次:広瀬義宣 |
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第9話 | 6月20日 | 天下一品意地くらべ | 稲垣俊 | 居川靖彦 | 初:丸山秀美 筧卜斉:大山勝巳 屑屋市兵衛:谷幹一 太兵衛:松本克平 芥山老人:久米明 毛馬内六左衛門:幸田宗丸 鬼柳兵庫:内田勝正 修理大夫利視:水上保広 |
落語「井戸の茶碗」の翻案 第1部からの脚本家・稲垣俊の最終作 |
第10話 | 6月27日 | 薬袋に仕掛けた罠 | 津田幸於 | 倉田準二 | お香:斉藤とも子 おみよ:佐藤万理 弥吉:柴田光彦 桂木道山:永井秀明 中山出雲守:永井智雄 車坂の伝五郎:金井大 石川出羽守:永野辰弥 宗順:北町嘉朗 亀造:伊吹徹 遠州屋加兵衛:久遠利三 矢崎:田中弘史 吉兵衛:西康一 |
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第11話 | 7月4日 | 裏切りの悲恋十手 | 芦沢俊郎 | 松尾正武 | お袖:片桐夕子 たか:楠田薫 三崎屋吾平:須賀不二男 松吉:中田博久 酒井兵馬:村野武範 お駒:三條泰子 弁天虎五郎:鈴木康弘 番頭:笹吾朗 大家:森秀人 |
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第12話 | 7月11日 | 鬼を泣かせた娘 | 大西信行 | 倉田準二 | おくみ:大場久美子 庄助:藤岡重慶 相模屋庄兵衛:佐竹明夫 おたか:鳳八千代 七兵衛:西山嘉孝 お米:藤山喜子 おつね:宮田圭子 おかん:武田てい子 |
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第13話 | 7月18日 | 目撃者はお高祖頭巾の女 | 櫻井康裕 | 居川靖彦 | おしの:三浦リカ さわ:金沢碧 葉山清之進:長谷川哲夫 但馬屋幸兵衛:神田隆 幸太郎:藤木孝 山本屋文造:福山象三 丈助:吉田豊明 佐吉:小林芳宏 定次:稲吉靖司 西尾隠岐守:江並隆 養生所々員:永田登志雄 |
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第14話 | 7月25日 | 情けが仇の人助け | 大西信行 | お絹:松岡ふたみ おきん:三崎千恵子 中山出雲守:永井智雄 武蔵屋小兵衛:北村英三 文造:瀬川新蔵 忠兵衛:天草四郎 香取要助:山本清 権三:小田部通麿 長屋のおかみ:川本美由紀 長屋のおかみ:坂本和子 |
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第15話 | 8月1日 | 怨念秘めた唐人剣 | 葉村彰子 芦沢俊郎 |
倉田準二 | 光太夫:浜田寅彦 多吉:橋本功 坂田:安部徹 山形屋藤兵衛:須賀不二男 鳴海屋治助:近藤宏 音羽の局:一柳みる 権三:平沢彰 恩田左門:柳原久仁夫 目付:川浪公次郎 一座の女:的野真衣 一座の女:花柳陽要 |
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第16話 | 8月8日 | 見合い相手は殺人鬼 | 櫻井康裕 | 山内鉄也 | 勘五郎:藤岡琢也 圭助:三田明 おたみ:三浦真弓 おくら:荒木雅子 中間:泉祐介 市造:山本一郎 |
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第17話 | 8月15日 | 脱走者を待つ女 | 葉村彰子 津田幸於 |
お島:高橋恵子 宇之吉:大場順 銀造:長塚京三 伝次:岩尾正隆 弥平:市村昌治 大家:中村錦司 質屋の主人:蓑和田良太 役人:五十嵐義弘 |
第1部からの脚本家・津田幸於の最終作 | |
第18話 | 8月22日 | 女が墜ちた焦熱地獄 | 芦沢俊郎 | 松尾正武 | 桑田修理:川合伸旺 坂井大膳:石橋雅史 本田伯耆守:幸田宗丸 白蓮:湖条千秋 天草屋久造:須永克彦 道念:滝譲二 主人:市川男女之助 女将:山田富久子 留次:福本清三 佐平:入江慎也 |
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第19話 | 8月29日 | 仇討ち夫婦駕籠 | 廣澤榮 | 六助:工藤堅太郎 おてい:左時枝 稲葉源十郎:船戸順 亀吉:住吉正博 銀次:岡部正純 惣助:秋山勝俊 老婆きわ:岡嶋艶子 駕籠の客:吉田信夫 火の番:泉好太郎 |
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第20話 | 9月5日 | 辞世に託した三千両 | 山内鉄也 | おせい:本阿弥周子 駒羽の勘五郎:土屋嘉男 西三:黒部進 与吉:長崎真純 留吉:沖田駿一 仙造:辻萬長 板倉勝茂:西山辰夫 富治:野口貴史 惣八:河野実 亀蔵:勝野賢三 |
第3部第6話「狐火の五千両」の翻案。 | |
第21話 | 9月12日 | 母は天下の御意見番 | 大西信行 | 倉田準二 | 六兵衛:花沢徳衛 茂七:谷幹一 銭屋唐兵衛:桑山正一 岩松:うえだ峻 不動の弥八:汐路章 お静:野口ふみえ おかね:岸久美子 由兵衛:武内文平 寅吉:森章二 市造:出光元 幸太郎:大木晤郎 お梅:末永厚子 銭屋の番頭:重久剛一 |
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第22話 | 9月19日 | 泥棒にされた御奉行様 | 山内鉄也 | おはま:鈴鹿景子 芦平:芦屋雁之助 近江屋吉右衛門:伊沢一郎 吉次郎:手塚茂夫 関三十郎:山本昌平 伍平:佐々山洋一 六造:海老江寛 宝山:中村錦司 矢部五郎太:滝譲二 |
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第23話 | 9月26日 | 闇に閃く恐怖の邪剣 | 廣澤榮 | 倉田準二 | 伊皿子の嘉兵衛:田中明夫 妙法院の政吉:遠藤征慈 佐久間七之助:田中浩 定吉:中田博久 道場師範:松本朝夫 志津:市丸和代 掛布の吉兵衛:小田部通麿 百助:平沢彰 乾分:木谷邦臣 瓦版売り:有島淳平 板倉銑十郎:佐藤允 |
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第24話 | 10月3日 | 悪魔が狙った江戸小町 | 星川清司 | おまさ:中原早苗 直次:小倉一郎 寄居伝七郎:久富惟晴 大目付:永田光男 老中:志摩靖彦 奉行所同心:森源太郎 藪市:徳田興人 |
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第25話 | 10月10日 | 命を掛けた御用旅 | 大西信行 | 山内鉄也 | 風鈴の宗兵衛:南原宏治 一平:原口剛 亀造:上田忠好 岡田太平:中村孝雄 又七:灰地順 石松:井上茂 篠崎三郎兵衛:森下鉄朗 |
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第26話 | 10月17日 | 鬼より恐い古証文 | 星川清司 | 倉田準二 | 常蔵:河原崎次郎 一石堂喜之助:荒谷公之 おたき:二本柳俊衣 定吉:吉田紀人 棚倉軍兵衛:五味龍太郎 忠七:守屋俊志 町年寄:中村錦司 用心棒:小峰隆司 岩五郎:鈴木康弘 |
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第27話 | 10月24日 | 将軍暗殺危機一髪 | 葉村彰子 | 高垣軍兵衛:近藤洋介 堺屋善助:内田朝雄 大竹仙十郎:外山高士 小森英之進:可知靖之 武蔵屋総兵衛:野口元夫 千絵:荒川真美 有馬兵庫:江並隆 番頭:泉祐介 浪人:高並功 仁兵衛:白川浩二郎 地廻り:秋山勝俊 |
解説
- クランクイン直前に大岡忠高を演じた片岡千惠藏が死去したため、忠高も死去した設定となる。理由は代役の務まる役者がいないことによる。
- 忠高の妻(忠相の母)・妙は、忠高の柳原の屋敷に一人住まいしている設定となっており、忠相・雪絵夫妻の間で、たびたび同居するかどうか話題になる。
- この部から、雪絵役の宇津宮雅代が酒井和歌子と交代し、第8部まで出演した。
- この部から、根本律子(第10部からは根本りつ子と表記)演じる、小石川養生所に勤める志保が登場し、第14部に至る。第15部には登場しないが、最終回スペシャルで復帰する。
- この部から、大部屋俳優の高井清演じる、小石川養生所所員・高木保之進が登場し、最終回スペシャルまで全シリーズに登場する(第7〜8部までのクレジットは「高井清」、第9部以降は「高井清史」)。
- この部ではまだ名がつけられておらず、「養生所所員」とクレジット表記された。髷は全シリーズ一貫して町人髷であり、本シリーズでは伊織が「セイキチ」と呼ぶことがあるなど、町人かと思われる描写がある。
- この部から、オープニングの配役の「トメ」(クレジットタイトルの配役の最後に紹介される)が、竹脇無我になる。
- この部から伊織も第6部の新三郎のように、当時はまだ存在しない聴診器を使うシーンが存在する。ただし、伊織の使う聴診器は、聴診器の初期の形態のもの(筒状)である。
- 「たぬき」の板前が留吉という名で登場する(それ以前は、三次が調理し忠相の役宅や忠高宅で腕をふるうこともあった)。三次が、第2話「紅蜘蛛の娘」で登場した「おけい」の身元引受人となり、「おけい」は第3話以降「たぬき」で女中として働くようになる。
- 第6部で忠相が裁断を下すお白州の背面のふすまの模様が茶色であったが、この部では従来通り水色に戻っている。
- 第1話で、第10〜13部に同心佐橋孫兵衛役で出演している佐野浅夫が、第1話に志保の父親・川本弥兵衛役(直接共演する場面はない)でゲスト出演した。
- 前述の通り、忠高が死去した設定であり、第1話で忠相と伊織が仏壇に手を合わせるシーンが登場した。仏壇の位牌には「曜山院譽誠仁日涼大居士」という戒名が書かれ、享年68と書かれている。死因は卒中と説明があり、伊織は「あの方こそ生粋の三河武士だと思っていた。世の中がめっきり寂しくなった思いだ」と語っている。なお、実際の大岡忠高も享年68で卒中で死去している。
- この回(第1話)で、妙が村上源次郎に婿養子をとるよう促すシーンがあり、村上源次郎の住む同心屋敷の隣が、風間駿介の同心屋敷であることが分かる。なお、辰三が事件発生時に駆け込む同心屋敷が、まだ村上源次郎宅であることも分かる。
- 第5話「夢で拾った五十両」は、古典落語(人情噺)の名作「芝浜」を翻案したものである。ただし、熊五郎が拾った財布が、殺人の上強奪された皮財布で、さらに財布の返還に忠相らが関わったように描かれている部分はオリジナルである。しかし、ドラマの「落ち」と落語「芝浜」の「サゲ」は同一となっている。
- 第6話「見えない目撃者」では、桔梗の花のような匂いで喘息治療に使われた「ロベリア草」(キキョウ科のルリミゾカクシ)が鍵となる。
- 第7話「嘘つき親父の真実」では、悪役ではあるが、菅貫太郎と福本清三が北町奉行配下の岡っ引き・千造、その下っ引き・定役で出演している。
- 白州において、凶器に付いた血糊は人間のものか、犬・猫の類のものか、忠相が伊織に尋ねるシーンがあり、この回では伊織は「区別できる」「人間の血糊」と証言する。血糊の主を確認する場面が第2部第2話「悪の決算」にもあり、伊織は「今の医学では、血糊は人間と動物の区別ができない」ことをハッキリ語るのだが、どういうわけかその部分は省略されている。
- 第9話「天下一品意地くらべ」は、大岡越前第1部第1話から脚本を提供し、「大岡越前」のバックボーンを築き上げた稲垣俊の最終作品である。
- 第7部で初めて吉宗が登場する回である。
- 前半は、取り潰し間近と吉宗も心配している南部藩を出奔した浪人を探し出す過程では、古典落語(人情噺)の名作の1つ「井戸の茶碗」の前半部分に近い内容となっており、仏像から小判が出てきて受け取るかどうか一悶着起こるのは落語と同じである。その後、浪人が差し出す茶碗が名器・井戸の茶碗と分かる部分までは落語「井戸の茶碗」を踏襲している。屑屋に出した浪人(南部藩主が探していた人物)と購入した妙が強情に井戸の茶碗の所持を拒むため、忠相の裁きにより「井戸の茶碗」は結局競りに出される。水戸家や尾張家まで競りに出て、こっそりと吉宗も競りに出て千両で落札し、その落札額を困窮している南部藩に役立てる部分はオリジナルである。
- 落語「井戸の茶碗」は、武士の本分は「清貧」であることを描くものであり、噺家にとって難しい演出となるが、この回ではその意図を正しく理解し、ストーリーに落とし込んでいるのも特徴だろう。
- 劇中では、亡くなった忠高の骨董趣味を懐かしむ村上源次郎や辰三、妙の台詞が暖かいものになっている。また、この回では村上源次郎と辰三が共に行動しており、初期の「大岡越前」に近い描写となっている。
- 競りの場面では、日頃倹約に努めている吉宗が「水戸や尾張には負けられぬ」と千両出し落札となる。忠相が「上様のお心遣い、伏せておくのは惜しい」と吉宗に言うが、「誰にも言うなよ。締まり屋の米将軍の余の名が廃る」と吉宗は忠相に語る。
- この部で、初期の「大岡越前」で多く脚本を提供し、骨格を作ったとも言える稲垣俊、津田幸於(幸夫)の担当する回は終了となった。
- 津田幸於単独クレジットの最終話は、第10話「薬袋に仕掛けた罠」であり、伊織の処方した薬がすり替えられ、その薬が元で死者が出て、北町奉行に捕らえられる筋は、奇しくも、津田とともに初期の「大岡越前」を構築したとも言える稲垣俊が担当した第1部第19〜20話「悪魔の人形使い(前・後篇)」と類似している。
- 第19話「仇討ち夫婦駕籠」では、伊織がコレラ(コロリ)について話す場面があるが、日本でコレラが確認された年は1822年であり、享保年間では、コロリはコレラを指す言葉としては使われていない(頓死などを指す言葉)。聴診器とともに娯楽時代劇として割り切って見るべきであろう。
- 第20話「辞世に託した三千両」は、第3部第6話「狐火の五千両」を翻案したものである。辞世の歌には、三千両の隠し場所を折り込み、隠し金を配下の泥棒に探させながら御上に返上する意図を忠相に託すといった変更があり、辞世の歌の意図の通り忠相達が一網打尽にするなどの差違がある。
- 第21話「母は天下の御意見番」では、「忠高の一周忌に来られなかった」として、城を抜け出した吉宗が柳原の忠高の屋敷を訪れ、妙とともに深川まで出歩く。高利貸しの問題に直面する話となるが、結末は落語の「五貫裁き」の翻案となっている。
- 第24話「悪魔が狙った江戸小町」では、心に傷を負い女だけを襲う連続殺人犯・直次を、小倉一郎が好演している。
- 直次のような犯罪者をどう裁くか、忠相や伊織が悩むのもこの回の特徴である。
- 第27話「将軍暗殺危機一髪」では、小石川養生所に寄進をしている武蔵屋総兵衛が殺される。第5部第2話「すり替えられた薬」、第10話「殴りこみ仁術」で登場する武蔵屋宗兵衛(演:堀雄二)も、小石川養生所に寄進している設定であり、名前が違うため同一人物かどうかは不明であるが、第5部の設定を継承したものと見られる。
- この第7部では、吉宗役の山口崇は、第9、24、27話のみの出演となっている。
第8部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第8部」(おおおかえちぜん だい8ぶ)は1984年7月16日から1985年1月21日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。
概要
大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。忠相には、新しい部下が増え、新米同心の蕪木兵助と、蕪木付きの岡っ引き勘太や、恩人の岡っ引きの死がきっかけとなって、「たぬき」で女中をしているおけいも岡っ引きとなった。ベテラン同心の村上源次郎はじめ、中堅同心の風間駿介、若手同心の蕪木兵助、すっとびの辰三、勘太など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 雪絵:酒井和歌子
- 風間駿介:和田浩治
- 猿(ましら)の三次:松山英太郎
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- 勘太:谷幹一
- おけい:叶和貴子
- 志保:根本律子
- おはな:香山まり子(遠藤真理子が改名)
- お由美:山本郁子(第2話から)
- 高木(養生所所員):高井清
- 水すましの源五郎:園田正美
- 蕪木兵助:森田健作
- 村上源次郎:大坂志郎
- 榊原伊織:竹脇無我
スタッフ
- 原案:葉村彰子
- 脚本:葉村彰子、大西信行、櫻井康裕、芦沢俊郎、加瀬高之、星川清司
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:芥川隆行
- 撮影:萩屋信、脇武夫、原田裕平、古谷伸、片山顕
- 美術:鈴木孝俊、三浦鐐二
- 録音:中川清、渡部芳丈、神戸孝憲、木村均
- 照明:伊勢晴夫、大谷康郎、武邦男、岡田耕二
- 編集:河合勝巳
- チーフ助監督:井上泰治、高倉祐二、矢田清巳、金鐘守、曽根勇
- 擬斗:菅原俊夫
- 邦楽監修:中本敏生
- 衣裳:東京衣裳
- 衣裳提供:全国呉服青年連合会
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:和田順吉、広瀬哲三
- 装飾:長尾康久、長谷川優市呂
- 小道具:高津商会
- かつら:山崎かつら
- 記録:大原より子、小川加津子、川島庸子、内藤幸子、西野敏子
- 演技事務:山下義明、石川正男
- 進行主任:杉浦満洲男
- 計測:小林善和、原田国一、藤井重光、野村敬治、西田圭司
- 整音:加藤正行
- 現像:東洋現像所
- 騎馬:岸本乗馬センター(第1話)
- 協力:俳優座、京都・大覚寺
- 制作補:山田勝
- 制作協力:東映
- プロデューサー:西村俊一
- プロデューサー補:大庭喜儀
- 特技:宍戸大全
- 監督:山内鉄也、倉田準二、居川靖彦
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
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第1話 | 1984年 7月16日 |
大岡越前 | 葉村彰子 | 倉田準二 | 鎌倉河岸の文蔵:佐野浅夫 伊豆屋善助:田中明夫 中山靱負:鈴木瑞穂 権蔵:藤岡重慶 安蔵:志賀勝 倉橋金太夫:江見俊太郎 老中:幸田宗丸 甚八:松山照夫 弥之助:大竹修造 |
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第2話 | 7月23日 | 幽霊駕籠の仇討ち | 櫻井康裕 | 山内鉄也 | 助十:桜木健一 権三:工藤堅太郎 おとよ:海老名美どり 藤次郎:堀内正美 惣吉:堺左千夫 朽木庄八:上野山功一 紋蔵:近藤宏 お美代:瀬戸あかり 卯兵衛:市川男女之助 駕籠の客:津村隆 |
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第3話 | 7月30日 | 殺しの依頼は能面の女 | 芦沢俊郎 | 居川靖彦 | 藤枝美鈴:金沢碧 孫兵衛:河合絃司 唐津武太夫:名和宏 鳴海屋彦六:嵯峨善兵 樺島道節:吉田豊明 藤枝市之進:早川純一 産婆:木下サヨ子 千夏:伊藤與志子 大店の主人:須永克彦 女将:富永佳代子 大店の内儀:島村昌子 |
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第4話 | 8月6日 | 万病治した娘の真心 | 大西信行 | 山内鉄也 | おしの:石野真子 長命堂幸兵衛:根上淳 おせい:鳳八千代 太吉:玉川良一 十造:佐藤京一 和助:瀬川新蔵 |
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第5話 | 8月20日 | 十手が消えた女風呂 | 櫻井康裕 | 倉田準二 | おこう:泉じゅん 荒尾の庄兵衛:土屋嘉男 巳之吉:内田勝正 吟味与力:立花一男 手代:新城邦彦 番台:島田秀雄 瓦版屋:妹尾友信 店の者:小谷浩三 小僧:廿枝靖 若い女:鈴川法子 |
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第6話 | 8月27日 | 嘘つき婆さんの恩返し | 加瀬高之 | 居川靖彦 | おとら婆さん:菅井きん 大滝源之進:鹿内孝 近江屋:永井秀明 相模屋:加藤和夫 木島:北町嘉朗 松造:片岡五郎 久六:河野実 夜鷹:野川愛 |
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第7話 | 9月3日 | 意地比べ江戸っ子気質 | 大西信行 | 佐吉:赤塚真人 長兵衛:橋本功 六兵衛:花沢徳衛 政五郎:織本順吉 田島屋:多々良純 越後屋:西山辰夫 米屋:宮城幸生 炭屋:疋田泰盛 魚屋:有島淳平 |
「三方一両損」 | |
第8話 | 9月10日 | 美女を餌食の悪徳仁術 | 櫻井康裕 | 山内鉄也 | お千代:友直子 待田清庵:深江章喜 玄妙堂:遠藤太津朗 権次:黒部進 半造:宮口二朗 |
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第9話 | 9月17日 | 女賊を泊めた人情同心 | 芦沢俊郎 | おてる:浅沼友紀子 おみね:本阿弥周子 稲妻吾平:浜田晃 成田屋久造:田口計 茂作:南祐輔 おみね:尾崎美穂 |
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第10話 | 9月24日 | 狙われた美人画の女 | 櫻井康裕 | 倉田準二 | お町:風祭ゆき 影山弾正:和崎俊哉 芳国:藤木孝 河奈屋:武藤英司 青竜:石橋雅史 井上近江守:中山昭二 水野伊賀守:永野辰弥 久吉:石垣恵三郎 岩蔵:鈴木康弘 |
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第11話 | 10月1日 | 十手に隠れた悪企み | 芦沢俊郎 | 喜八:真夏竜 およね:阿部寿美子 音吉:上田忠好 常:稲吉靖司 千太:根岸一正 おぎん:荒木雅子 牢奉行:波田久夫 |
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第12話 | 10月8日 | 情は人の為ならず | 大西信行 | 佐八:左とん平 お喜代:三浦リカ 安房屋新之助:荒木茂 上総屋次兵衛:浜田寅彦 おせつ:利根はる恵 幸助:島田順司 お里:志乃原良子 |
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第13話 | 10月15日 | 復讐唐人剣 | 葉村彰子 | お絹:大塚良重 菊太郎:にしきのあきら 多々良頼母:岡田英次 稲佐屋久兵衛:神田隆 松浦屋卓造:須藤健 玉野屋与次郎:北村英三 水月の女将:香月京子 紋次:浜伸二 六助:波多野博 町役人:平河正雄 用心棒:藤沢徹夫 |
水すましの源五郎役の薗田正美が、 園田~とクレジットされている。 | |
第14話 | 10月22日 | 父恋し涙の花嫁 | 加瀬高之 | お清:藤吉久美子 弥平:小林昭二 美春屋:佐竹明夫 保太郎:正道武 蝮の金造:井上昭文 岩吉:宮口二朗 お島:杉本マチ子 権三:山本一郎 お芳:島村晶子 |
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第15話 | 10月29日 | 厩火事殺人事件 | 大西信行 | 居川靖彦 | おはま:中原早苗 八五郎:山田吾一 お静:小畠きぬ子 彦四郎:松橋登 佐平:本郷淳 おとき:立枝歩 |
落語「厩火事」の翻案 |
第16話 | 11月5日 | 抜け荷暴いた娘掏摸 | 加瀬高之 | おぎん:三原じゅん子 半助:うえだ峻 宇津木:亀石征一郎 大津屋:武藤英司 源造:堺左千夫 権助:徳田興人 仁兵衛:内藤武敏 |
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第17話 | 11月12日 | らくだが死んだ | 大西信行 | 倉田準二 | 馬:岸部シロー 丁目の半次:品川隆二 おしの:西岡慶子 源兵衛:立原博 八百寅:関敬六 魚八:三角八郎 おかね:美松艶子 おてつ:末永あつ子 |
落語「らくだ」の翻案 |
第18話 | 11月19日 | 名乗れぬ証人は将軍様 | 山内鉄也 | おしず:北林早苗 亀松:芦田友秀 宗七:田口計 弥吉:松山照夫 |
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第19話 | 11月26日 | 闇夜に咲いた魔性の女 | 星川清司 | 小袖:蜷川有紀 六之助:河原崎建三 疋田郡兵衛:北村総一朗 権次:市川好郎 そばや:瀬川新蔵 老中:江並隆 |
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第20話 | 12月3日 | 札つき婆命を賭けた大芝居 | 葉村彰子 | 倉田準二 | おげん:赤木春恵 啓之助:加藤純平 おいと:丸山秀美 肥前屋:嵯峨善兵 仙波弥十郎:船戸順 儀助:荘司肇 紋次:広瀬義宣 そばや:重久剛一 |
第2部第23話「鬼の目に涙」をアレンジ。 |
第21話 | 12月10日 | 凶賊お役者小僧 | 櫻井康裕 | 居川靖彦 | 和吉:にしきのあきら お小夜:賀田裕子 諏訪美濃守:滝田裕介 新田大三郎:原口剛 八蔵:岡部征純 老中:西山辰夫 |
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第22話 | 12月17日 | 江戸から消えた御奉行様 | 大西信行 | 倉田準二 | 汐路:奈良富士子 おりく:東恵美子 横山瀬左衛門:下元勉 田沢民部:玉川伊佐男 佐五平:三田村賢二 小森:早川純一 |
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第23話 | 12月24日 | 殺しを見ていた千両富 | 芦沢俊郎 | 居川靖彦 | 万吉:工藤堅太郎 おとき:榊原るみ 大和屋:御木本伸介 仙造:中村孝雄 文治:黒部進 伍助:三角八郎 |
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第24話 | 1985年 1月7日 |
雪絵を狙った夜の奉行 | 大西信行 | 倉田準二 | 大神正之佑:西沢利明 おちか:谷口香 伊勢由:田島義文 土井:幸田宗丸 権平:伊吹徹 弥平:冷泉公裕 大家:石浜祐次郎 |
第3部第11話「夜の奉行」のリメイク |
第25話 | 1月14日 | 十手鈍らす過去の罪 | 星川清司 | 山内鉄也 | 多吉:桜木健一 市兵衛:土屋嘉男 山吹屋:藤岡重慶 お糸:藤由布子 政五郎:小鹿番 |
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第26話 | 1月21日 | 将軍救った美女軍団 | 葉村彰子 | 美佐:水沢アキ 尾州屋:田中明夫 矢島伊衛門:佐竹明夫 有馬兵庫:有馬昌彦 古場伝内:伊吹総太朗 石川淡路守:金田龍之介 |
解説
- この第8部より、オープニング・エンディングの背景の「お白州の砂」を意匠とした模様の色が、青地から「若干水色がかった白」に変わる。
- 第4部以降、伊織の登場・物語に関与する回が減っていたが、この第8部は、伊織の登場回数は多く、物語への寄与が大きくなっている。そのため、初期(第1〜3部)に近いテイストの回も多い。
- 吉宗は第18話「名乗れぬ証人は将軍様」、第26話「将軍救った美女軍団」の2話のみ登場する。
- 第1話冒頭から、森田健作演じる蕪木兵助が加わる(第12部第1話まで)。
- 高井清演じる、小石川養生所所員のクレジット名が「高木」となっている。クレジットに役名の姓が出た初出は、第3話「殺しの依頼は能面の女」であるが、この部では役名の表記がある回と無い回がある。また、番屋で働く水すましの源五郎が登場し、第12部に至る。
- 大部屋俳優の演じている高木同様、源五郎もクレジットに役名が表示される回とされない回がある。
- 後述の岡っ引き・鎌倉河岸の文蔵の下で、勘太(演:谷幹一)が働いており、文蔵の死後はおけいのフォロー役となる。このため、この第8部では、同心3人、岡っ引き3人体制となる。ただし、「おけい」は必ずしも蕪木付きになるとは限らず、村上源次郎などの指示により三次と行動を共にすることも多い。また、「おけい」はこの第8部まで出演となり、出目の勘太(この部ではまだ「勘太」とのみ表記されている)は第15部まで登場した。
- 第1話において、蕪木兵助に同心の辞令が交付される。蕪木兵助の父(第1話で「やへい」と呼ばれている)は、村上源次郎と同時に同心のお役目を拝領し、村上源次郎が南町の仏同心に対して、「南の鬼」と呼ばれていた(同様の呼称として、第1〜3部に与力・神山左門がいた)。しかし、蕪木兵助本人は同心よりも「筆」で世の中を生きたかったようで、絵を得意とする。また、同心が肌に合わないことで、よく風間駿介と喧嘩になる。
- 第1話では、第10〜13部に同心・佐橋孫兵衛役でレギュラー出演する佐野浅夫が、蕪木付きの大ベテランの岡っ引き・鎌倉河岸の文蔵役でゲスト出演している。文蔵は新米の蕪木を支えたり、忠相も一目置く存在に描かれるなど、佐橋を彷彿とさせる役柄になっている。
- 第1話では、蕪木が火事場で見た定火消の臥煙(がえん)を元に描いた鬼の絵を見た文蔵が、蕪木に人相書を描くように頼む。この人相書が事件解決の糸口となるが、鎌倉河岸の文蔵は捜査中に襲われ、蕪木や忠相たちに真相を語った後に死亡する。
- 忠相が、定火消・中山靱負(演:鈴木瑞穂)の部下・倉橋金太夫(演:江見俊太郎)を、裁きの前に事前に中山配下では無いことにしてしまう物語の流れや、「龍吐水」が(第1部第2話以降初めて)登場する点は、第1部第2話「町火消誕生」を意識したものと見られる。
- おけいの父は、かつて、鎌倉河岸の文蔵に捕らえられたことが分かる。おけいの母・お茂は、おけいに常に「鎌倉河岸の文蔵は恩人」と語っていた(なお、第7部第2話「紅蜘蛛の娘」では、三次と「おけい」の父と「お茂」が知己であったことが語られている)。文蔵の死をきっかけに、おけいは文蔵の後を継ぎ岡っ引きになることを村上源次郎に願い出る。忠相は前例がないことから抵抗があったが、伊織の「前例がなければ作ってしまえば良い」「養生所では志保さんが活躍している」旨の発言を機に、この願いを認めることになる。
- 佐野浅夫は、上述の通り、第7部に引き続きこの第8部でも第1話でゲスト出演するが、第7部同様、殺されてしまう役となった。
- 第2話「幽霊駕籠の仇討ち」に登場する駕籠かきの名前は、権三と助十であるが、大岡政談の「権三助十(小間物屋彦兵衛)」のリメイクではない。
- 偽装入水自殺で殺された女の妹・お由美が登場し、第3話以降、三次の「たぬき」で働くことになる。
- 第3話「殺しの依頼は能面の女」では、第1部第3話「謎の父子鶴」のように、着流し姿で忠相が町を歩き回る説明や、それを見かねた村上源次郎が苦言を呈する点では、共通点がある。また、忠相と伊織の友情についても「おさらい」の形で、医師として伊織を信頼する忠相と、医師として忠相をフォローする伊織(と影で協力する三次)が描かれている。
- 第5話「十手が消えた女風呂」は、第1部第22話「黒い罠」で描かれた、八丁堀の同心たちが女湯を使うために、女湯に刀掛けがあったエピソードを使いながら、新米同心・蕪木の成長を描く。
- 第7話「意地比べ江戸っ子気質」は単独で2度目の「三方一両損」を扱った回である(第1部の小エピソードを含めれば3度目)。
- 第13話「復讐唐人剣」は、第2部第3話「復讐・唐人剣」と同様に、見世物小屋で手品を披露しながら今は亡き親の敵を狙う兄妹を描くが、敵となった事件の背景は、長崎で密輸という無実の罪を着せられたことにあり、物語の背景は第5部第12話「唐獅子の復讐」に類似している。
- 第15話「厩火事殺人事件」は、大店の後家の殺人事件と、落語の「厩火事」に相当する話を組み合わせている。
- 第16話「抜け荷暴いた娘掏摸」では、娘掏摸・おぎんの父・仁兵衛の抜け荷の罪について、第3部第20話「ゆすり」で設定された公訴時効10年(史実では、公事方御定書で設定された「旧悪」という時効制度では1年である)が、あまり触れられておらず、設定に若干不整合が見られる。
- 第17話「らくだが死んだ」は、古典落語の「らくだ」を、(寄席評論家正岡容の弟子であり)古典落語の翻案が多い大西信行が、ほぼそのままドラマに翻案したものである。
- 落語の「らくだ」と同様に、死人に「かんかんのう(踊り)」を踊らせるなど、落語を忠実に翻案しているが、この落語の「らくだ」が成立した時期が、1821年(文政4年)に、両国でラクダが見世物になって以降と考えられており(当時の江戸の人は、図体の大きいこの動物が何の役に立つのか思案したため、役に立たない図体の大きい人間を「らくだ」と呼ぶようになり、落語の「らくだ」が生まれている)、また、「かんかんのう」も1820年(文政3年)に生まれたものである。
- なお、ドラマでも「らくだ」の語源について、村上源次郎が「両国でラクダが見世物になったでしょう」と語っていることから、由来となったエピソードの一部のうち、意図的に「文政年間」を省略して翻案したものと見られる。
- 従って、「大岡越前」の舞台である享保年間から約100年以降に生まれた落語を翻案したことは、(寄席芸能に詳しいのであれば)安易に翻案を行うべきではないだろう。
- 第19話「闇夜に咲いた魔性の女」では、定廻り同心の風間・蕪木らが岡場所へ捜査にあたっているが、史実では、通常は、吉原などの遊郭は隠密廻り同心が捜査にあたっていた。
- 第20話「札つき婆命を賭けた大芝居」は、第2部第23話「鬼の目に涙」と同様に、札付きの婆の偽者の婿役として村上源次郎が演じている。
- 第24話「雪絵を狙った夜の奉行」は、第3部第11話「夜の奉行」のリメイクにあたる(脚本も第3部と同様大西信行が担当)。
- 夜の奉行のかぶっている弱法師(よろぼし)の面は、謡曲の「弱法師」で使われるものである。謡曲「弱法師」は、タイトルは「よろぼおし」、謡曲の本文では「よろぼし」と読む。劇中、忠相らも謡曲の本文の読みの通り「よろぼし」と呼んでいる。
- この回の脚本家は、寄席評論家正岡容門下の大西信行だが、同門下生に3代目桂米朝がいる。米朝の落語の師匠が4代目桂米團治で、「菜刀息子(ながたんむすこ)」という短い落語を長編の「弱法師(よろぼし)」と改作し、上方落語の評論誌「上方はなし」に残している。また、米朝は、東京で上方落語を演じていた2代目桂小南や一門の弟子に伝え、2代目桂小南は「菜刀息子」として、この部の本放送当時はよく演じていた。
第9部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第9部」(おおおかえちぜん だい9ぶ)は1985年10月28日から1986年4月21日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。
概要
大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。見習い同心の立花喬之助が、同心だった父の死により組替えとなり、姉の千鶴とともに、蕪木の向かいの同心長屋に移ってきた。千鶴を一目惚れした蕪木は、何かと立花家へ出入りすることになる。また、長いつきあいとなったすっとびの辰三と忠相の役宅に奉公していた「おはな」がついに夫婦となった。大岡家では、新しい奉公人として「おちよ」を雇うが、引き続き「おはな」も大岡家で働く。新しいメンバーとともに、ベテラン村上源次郎はじめ、同心の風間駿介・蕪木兵助、見習い同心の立花喬之助、すっとびの辰三、出目の勘太など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 雪絵:平淑恵
- 風間駿介:和田浩治
- 猿(ましら)の三次:松山英太郎
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- 出目の勘太:谷幹一
- 立花喬之助:佐藤佑介
- 千鶴:舟倉由佑子
- 志保:根本律子
- おはな:香山まり子
- おちよ:片山由香
- おあき:坂上味和
- おはる:加藤由美
- おなつ:桂川京子
- おふゆ:小林有里
- 蕪木兵助:森田健作
- 徳川吉宗:山口崇
- 村上源次郎:大坂志郎
- 榊原伊織:竹脇無我
スタッフ
- 原案:葉村彰子
- 脚本:葉村彰子、大西信行、櫻井康裕、芦沢俊郎、加瀬高之
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:芥川隆行
- 撮影:原田裕平、片山顕、古谷伸、萩屋信
- 美術:鈴木孝俊
- 録音:中川清、渡部芳丈、神戸孝憲、木村均
- 照明:武邦男、真城喩、伊勢晴夫、大谷康郎、岩見秀夫、岡田耕二
- 編集:河合勝巳
- チーフ助監督:高倉祐二、金鐘守、井上泰治、久郷久雄、矢田清巳
- 擬斗:菅原俊夫、上野隆三、土井淳之祐
- 邦楽監修:中本敏生
- 衣裳:東京衣裳
- 衣裳提供:全国呉服青年連合会、全国呉服専門店会連合会
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:和田順吉、増田道清、磯谷幸一
- 装飾:長尾康久、長谷川優市呂、籠尾和人
- 小道具:高津商会
- かつら:山崎かつら
- 記録:川島庸子、内藤幸子、西野敏子、満尾晃子
- 演技事務:山下義明、石川正男
- 計測:小林善和、原田国一、藤井重光、山口鉄雄
- 整音:加藤正行
- 現像:東洋現像所
- 騎馬:岸本乗馬センター
- 協力:俳優座、京都・大覚寺
- 制作補:山田勝
- 制作協力:東映
- プロデューサー:西村俊一
- プロデューサー補:大庭喜儀
- 特技:宍戸大全
- 監督:山内鉄也、倉田準二、居川靖彦、岡本静夫、工藤栄一
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
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第1話 | 1985年 10月28日 |
大岡越前 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | 浄蓮院妙真:水野久美 松平乗邑:中村竹弥 高野左仲:名和宏 覚善:藤岡重慶 黒島伝内:川辺久造 商人:須永克彦 |
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第2話 | 11月4日 | 天下を狙った魔性の女 | 浄蓮院妙真:水野久美 井筒屋宗助:金田龍之介 松平乗邑:中村竹弥 高野左仲:名和宏 覚善:藤岡重慶 源作:土屋嘉男 黒島伝内:川辺久造 |
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第3話 | 11月11日 | 辰三おはなの祝言騒動 | 勘五郎:山田吾一 惣兵衛:和崎俊哉 伝蔵:田中浩 松吉:中田博久 紅屋:西山辰夫 秀次:頭師佳孝 |
辰三とおはなが夫婦になる | ||
第4話 | 11月18日 | 襲われた御用金 | 大西信行 | おもん:三浦真弓 首領:山本昌平 大家:夢路いとし 荒物屋の婆さん:正司歌江 人足頭:森章二 お梅:三浦徳子 およね:平映子 おきみ:武田てい子 そば屋:日高久 |
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第5話 | 11月25日 | 忠相を慕う女 | 倉田準二 | 静香:上村香子 田鶴:風見章子 吉野屋権造:井上昭文 唐次:松山照夫 おたき:山口朱美 おかん:近江輝子 銭屋五一郎:津村隆 |
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第6話 | 12月2日 | 探した我が子は女掏摸 | 櫻井康裕 | 山内鉄也 | おれん:大場久美子 榛名屋:武内亨 お梶:小畠きぬ子 安造:福田豊土 お糸:石坂有希 甚五郎:田中浩 但馬屋:久遠利三 |
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第7話 | 12月9日 | 証人は謎の女 | 倉田準二 | 豊次:河原崎次郎 お加代:二宮さよ子 |
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第8話 | 12月16日 | 恋しい父は逃亡者 | 芦沢俊郎 | 山内鉄也 | 新八:樋浦勉 おそで:北林早苗 健太:池田直人 おいね:小川晃世 諏訪美濃守:滝田裕介 半次:勝部演之 常吉:稲吉靖司 大家:山村弘三 |
|
第9話 | 12月23日 | 死体が消えた薮地獄 | 葉村彰子 | 居川靖彦 | 儀助:小林昭二 おゆう:朝比奈順子 寅蔵:石橋雅史 岩松:市村昌治 |
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第10話 | 12月30日 | 夫婦の絆は値千両 | 大西信行 | 倉田準二 | 吉五郎:橋本功 おかつ:田坂都 玄雲:玉川良一 宇之吉:立原博 寅松:大木正司 岩吉:笹木俊志 大家:北見唯一 |
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第11話 | 1985年 1月6日 |
花嫁泣かせた出生の秘密 | おしん:中村玉緒 おとみ:杉田かおる 伊勢喜:佐竹明夫 お才:磯村みどり 但馬屋:伊沢一郎 喜之助:島英臣 |
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第12話 | 1月13日 | 縛られたお地蔵様 | 櫻井康裕 | 岡本静夫 | 新吉:正道武 お妙:黒田福美 若狭屋:真弓田一夫 加納屋:田島義文 望月小太夫:溝田繁 藤助:山本弘 寅三:伊藤高 |
|
第13話 | 1月20日 | 阿片暴いた鉄拳仁術 | 居川靖彦 | おとし:賀田ゆう子 清次:吉田次昭 本村玄堂:遠藤太津朗 明神の紋蔵:近藤宏 常吉:片岡五郎 地廻り:岩尾正隆 |
||
第14話 | 1月27日 | 奉行に似ていた復讐鬼 | 大西信行 | 香苗:金沢碧 多治見屋:多々良純 飯塚刑部:高城淳一 古屋次右衛門:永野辰弥 山城屋:市川青虎 笹子屋:徳田興人 |
加藤剛が佐原雄之進役で 二役を演じている。 | |
第15話 | 2月3日 | 姉恋し手鎖道中 | 櫻井康裕 | 工藤栄一 | 峰吉:渋谷哲平 お良:三浦リカ 利兵衛:武藤英司 徳次郎:南道朗 伊太八:黒部進 熊三:重久剛一 |
|
第16話 | 2月10日 | 兄を殺した非道医者 | 大西信行 | 岡本静夫 | 林田玄庵:菅貫太郎 三造:上田忠好 重兵衛:北見治一 おくめ:川上夏代 藤掛唐十郎:剣持伴紀 藤掛ひさ:志乃原良子 |
|
第17話 | 2月17日 | 謎の女賊は恩人の娘 | 芦沢俊郎 | 居川靖彦 | 霞の文吉:内藤武敏 おさと:山本みどり 長吉:草薙幸二郎 倉沢主膳:江見俊太郎 信濃屋:神田隆 阿部豊後守:江並隆 |
|
第18話 | 2月24日 | 過去を消した女 | 櫻井康裕 葉村彰子 |
おとし:加茂さくら 房吉:にしきのあきら 田丸屋:根上淳 勝次:有光豊 老同心:柳川清 宇治屋:岩田直二 |
||
第19話 | 3月3日 | 義賊つむじ風の仇討ち | 葉村彰子 | 山内鉄也 | 清次:森次晃嗣 おしず:増田恵子 田宮雪堂:須賀不二男 会津屋:嵯峨善兵 赤堀:五味龍太郎 早耳堂:山本一郎 早川:出水憲司 |
|
第20話 | 3月10日 | 見えぬ目が見た真犯人 | 芦沢俊郎 | 桔梗:岩井友見 水野武太夫:永井秀明 水野京之進:岡崎二朗 越中屋:飯沼慧 権三:牧冬吉 |
||
第21話 | 3月17日 | 盗賊を強請った男 | 加瀬高之 | 居川靖彦 | 竹造:垂水悟郎 お光:浅見美那 蝮の岩五郎:深江章喜 仙次:遠藤征慈 和惣次:小池栄 直助:岩尾正隆 |
|
第22話 | 3月24日 | 雪絵誘拐危機一髪 | 大西信行 | 広瀬右一郎:青木義朗 お甲:朝比奈順子 青山下野:北原義郎 白狐の弥三郎:原口剛 |
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第23話 | 3月31日 | 兵助に隠し子がいた! | 櫻井康裕 | お房:千野弘美 市太郎:長谷川初範 お藤:楠田薫 勝五郎:金井大 徳造:田口計 お仙:片岡あや子 |
||
第24話 | 4月7日 | 囮になった目撃者 | 芦沢俊郎 | 山内鉄也 | 早瀬梅翁:内田朝雄 井筒屋清兵衛:渥美国泰 雲井の局:湖条千秋 文蔵:睦五朗 政吉:岩尾正隆 |
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第25話 | 4月14日 | 怨みを買った男 | 大西信行 | 工藤栄一 | 芳松:河原崎建三 小岩の権次:小鹿番 おやす:優ひかり 常吉:中田博久 三河屋:原哲男 |
|
第26話 | 4月21日 | 吉宗暗殺仇討ちの陰謀 | 葉村彰子 | 倉田準二 | 綾乃:東千晃 三村新次郎:南城竜也 鳴海屋:早川雄三 西尾頼母:外山高士 勢津:香野百合子 有馬兵庫:浜田寅彦 |
山口崇が川田市之進役で 二役を演じている。 |
解説
- この部では同心が最多の4人体制となる。岡っ引きは2人体制になる。
- 第1部第1話から登場している大坂志郎演じる同心の最古参・村上源次郎はこのシリーズの最終回が最後の登場になる。なお、演じた大坂は第10部の放送終了後に死去し、第11部では「村上源次郎」を追悼する話が放映された。
- 第5部第1話から登場している同心・風間駿介を演じた和田浩治は、本シリーズ放送終了後に死去したため、風間にとってもこのシリーズ最終回が最後の登場となった。なお、このシリーズでは風間が登場しない回も少なくなく、その場合には蕪木が風間のような役回りを演じていた。(辰三は基本的には風間と組んでいるが、風間不在時には蕪木と組むなど。)不在のときには、(千鶴の台詞で)小田原へ出向いて留守とされたこともある。
- 見習い同心の立花喬之助とその姉・千鶴が登場し、第14部に至る。
- 辰三とおはなが第3話でようやく結婚する。この夫婦の設定は次の第10部まで継続する。
- 大岡家の女中が、第4話から登場したおちよとともに、2人体制となり、同様に第10部まで継続する。(第10部ではおちよ役が交代する)
- この第9部から、雪絵役が平淑恵へ交代し、最終回スペシャルに至る。
- 第14話「奉行に似ていた復讐鬼」では加藤剛が二役を演じている。役名は佐原雄之進。
- 第26話「吉宗暗殺仇討ちの陰謀」では山口崇が二役を演じている。役名は川田市之進。
第10部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第10部」(おおおかえちぜん だい10ぶ)は1988年2月29日から9月5日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全27話。
概要
大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。見習い同心だった立花喬之助が正式な同心となり、ベテラン同心として村上源次郎に代わり、佐橋孫兵衛が加わった。また、新米の見習い同心として北風正吾が加わった。また、三次の営む船宿「やなぎ」にはお柳がおり、三次とともに忠相の密偵となって活躍する。新しいメンバーとともに、ベテラン佐橋孫兵衛はじめ、同心の蕪木兵助・立花喬之助、見習い同心の北風正吾、すっとびの辰三、出目の勘太など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 蕪木兵助:森田健作
- 雪絵:平淑恵
- 猿(ましら)の三次:松山英太郎
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- 出目の勘太:谷幹一
- 立花喬之助:佐藤佑介
- 志保:根本りつ子
- お柳:森マリア
- 北風正吾:四方堂亘
- 千鶴:舟倉由佑子
- おはな:香山まり子
- しのぶ:清水美砂
- おたま:高橋靖子
- お千代:西村美有紀
- 佐橋孫兵衛:佐野浅夫
- 榊原伊織:竹脇無我
スタッフ
- 企画:逸見稔
- 原案:葉村彰子
- 脚本:葉村彰子、大西信行、芦沢俊郎、櫻井康裕、石川孝人、田上雄、垂水悟郎
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:芥川隆行
- 撮影:萩屋信、原田裕平、片山顕、赤塚滋、平山善樹、都築雅人
- 美術:鈴木孝俊、高見哲也、倉橋利韶
- 録音:中川清、神戸孝憲、木村均、面屋竜憲、小金丸輝貴、中路豊隆、中山茂二
- 照明:真城喩、伊勢晴夫、大谷康郎、岩見秀夫、武邦男
- 編集:河合勝巳
- チーフ助監督:曽根勇、井上泰治、山本憲、金鐘守、内沢豊、梅原重行、和田圭一、久郷久雄
- 擬斗:菅原俊夫
- 邦楽監修:中本哲
- 衣裳:東京衣裳
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:青木茂雄
- 装飾:長谷川優市呂
- 小道具:高津商会
- かつら:山崎かつら
- 記録:川島庸子、内藤幸子、西野敏子、小川加津子、野崎八重子
- 演技事務:山下義明
- 計測:原田国一、作村龍二
- 整音:加藤正行
- スチール:深野隆、金井謹治、北脇克巳
- 現像:IMAGICA
- 舞踏振付:藤間藤雄(第1話)
- 刺青師:毛利清二(第13話)
- 騎馬:岸本乗馬センター(第23話)
- 協力:京都・大覚寺
- 制作補:山田勝
- 制作協力:東映
- プロデューサー:西村俊一
- プロデューサー補:大庭喜儀
- 特技:宍戸大全
- 監督:山内鉄也、矢田清巳、高倉祐二、松尾正武
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 2月29日 | 大岡越前 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | 由紀:松原智恵子 多重:高倉美貴 くに:三浦リカ 水野和泉守:鈴木瑞穂 勝田石舟:田中明夫 新川屋:名和宏 津上内記:飯沼慧 井野政茂:高野真二 中山出雲:北町嘉朗 惣助:荘司肇 田島庄之助:剣持伴紀 |
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第2話 | 3月7日 | 匂い袋に隠された殺意 | 由紀:松原智恵子 多重:高倉美貴 くに:三浦リカ 水野和泉守:鈴木瑞穂 勝田石舟:田中明夫 新川屋:名和宏 津上内記:飯沼慧 井野政茂:高野真二 惣助:荘司肇 庵主:東竜子 桧山源心:五味龍太郎 |
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第3話 | 3月14日 | 巷の噂を買う女 | 大西信行 | 田村彦四郎:佐竹明夫 八重:北原佐和子 半次:栗田芳廣 坂田屋:西山辰夫 おてつ:河東けい 佐平:田中弘史 番頭:佐々山洋一 お甲:藤間紫 |
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第4話 | 3月21日 | 華のお江戸の意地競べ | 芦沢俊郎 | 高倉祐二 | 清六:赤塚真人 宇之吉:渋谷哲平 お初:木の葉のこ お町:伊藤美由紀 老婆:早見栄子 盗ッ人:甲斐道夫 |
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第5話 | 3月28日 | 呪われた相続殺人事件 | 大西信行 | 矢田清巳 | お初:永光基乃 おちか:風見章子 捨吉:松橋登 |
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第6話 | 4月4日 | 弱者に誓う大岡裁き | 松尾正武 | 伍平:藤岡啄也 お小夜:佐藤万理 秋田屋伝兵衛:嵯峨善兵 小出京四郎:佐藤仁哉 秋田屋伝次郎:石丸謙次郎 おたか:武田てい子 おつゆ:麻生えりか |
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第7話 | 4月11日 | 島抜けが狙った女 | 田上雄 | 高倉祐二 | 井筒屋お涼:江波杏子 弥五郎:藤岡重慶 伊兵衛:伊藤高 小三郎:田島真吾 お光:丸山秀美 源助:加賀邦男 船頭:木谷邦臣 お君:藤坂有希 |
|
第8話 | 4月18日 | 医者は悪事の隠れみの | 葉村彰子 | 矢田清巳 | 丹次:大門正明 さよ:木村弓美 玉井鋒庵:戸浦六宏 河内屋:武藤英司 蝮の源造:長谷川弘 |
|
第9話 | 4月25日 | 見破った偽の証拠 | 芦沢俊郎 | 松尾正武 | 忠造:清水章吾 利助:小野進也 お松:伊佐山ひろ子 佐平:安部潮 |
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第10話 | 5月2日 | 命を賭けた悲哀の捕縄 | 石川孝人 | 山内鉄也 | おりん:川上麻衣子 以蔵:垂水悟郎 霞の十蔵:小松方正 倉田十四郎:内田勝正 新助:本郷直樹 松吉:浜伸二 |
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第11話 | 5月9日 | 義賊の息子は凶悪犯 | 芦沢俊郎 | 矢田清巳 | 政吉:にしきのあきら 手妻の吾平:小林昭二 半造:伊東達広 |
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第12話 | 5月16日 | 暴利を貪る悪徳商法 | 大西信行 | 山内鉄也 | 山川源五兵衛:高津住男 登紀:上村香子 多鶴:会沢朋子 俵屋茂兵衛:戸浦六宏 徳兵衛:田口計 仙太:井上茂 白雲堂:日高久 |
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第13話 | 5月23日 | 育ての親は凶状持ち | 田上雄 | 上総屋清兵衛:長谷川明男 お照:浜田朱里 大鴉の軍兵衛:田中浩 おしま:宮本毬子 |
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第14話 | 5月30日 | 闇夜に迫る辻斬りの恐怖 | 大西信行 | 高倉祐二 | 彦六:坂上二郎 原田弥左衛門:和崎俊哉 卯平:福田豊土 彦市:内田喜郎 おさと:石倭裕子 九鬼平九郎:原口剛 市尾義三郎:上野山功一 三沢屋:久遠利三 そば屋:和田昌也 大家:宮城幸生 |
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第15話 | 6月6日 | 凶賊に奪われた十手 | 櫻井康裕 | 霞の清兵衛:金井大 駒造:松山照夫 峰吉:河合絃司 |
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第16話 | 6月13日 | 名乗り出た三人の下手人 | 芦沢俊郎 | 松尾正武 | 梅吉:江藤潤 お民:中島めぐみ 十造:織本順吉 久兵衛:加藤和夫 利助:中村孝雄 半次:栗田芳廣 下役人:高橋浩二郎 婆さん:鳴尾よね子 |
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第17話 | 6月20日 | 夢で拾った因果な財布 | 石川孝人 | 矢田清巳 | 佐吉:橋本功 おさよ:大塚良重 美濃屋:高城淳一 仙造:井上昭文 竜次:黒部進 銀平:井上茂 久兵衛:重久剛一 |
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第18話 | 6月27日 | 志保が試した麻酔薬 | 田上雄 | 松尾正武 | 長崎屋市兵衛:須賀不二男 相川順庵:小沢象 島田屋お邦:朝比奈順子 源次:吉田豊明 六助:江幡高志 |
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第19話 | 7月4日 | 掏った財布で恩返し | 芦沢俊郎 | 矢田清巳 | おりん:川島なお美 常吉:品川隆二 隆太:三田村賢二 喜助:田口計 精次:西田良 お芳:志乃原良子 上総屋:西山辰夫 |
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第20話 | 7月11日 | 親不孝息子の敵討ち | 大西信行 | おさき:中村メイコ 伊之助:桜木健一 吉田屋伊左衛門:浜田寅彦 与七:牧冬吉 玉屋仁兵衛:嵯峨善兵 小場軍十郎:浜田晃 又平:稲吉靖司 的場小四郎:楠年明 |
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第21話 | 7月18日 | 狙われた赤ん坊 | 芦沢俊郎 | 深雪:白都真理 三田村左近:遠藤征慈 津川十内:庄司永建 湊屋忠造:森幹太 須貝源八:岩尾正隆 |
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第22話 | 8月1日 | 駕籠屋が見ていた真犯人 | 大西信行 | 権三:出光元 助十:うえだ峻 彦兵衛:高原駿雄 お七:松本恭華 丑松:宮口二朗 忠兵衛:近藤宏 |
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第23話 | 8月7日 | 臆病風を吹き飛ばせ! | 石川孝人 | 高倉祐二 | 小田切玄之介:青木義朗 巳之吉:西沢利明 藤兵衛:福山升三 岩木:福本清三 おせい:島村晶子 |
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第24話 | 8月15日 | 強請られた娘の秘密 | 大西信行 | おぶん:古村比呂 お清:八木昌子 お米:小畠きぬ子 武蔵屋吉兵衛:佐竹明夫 上総屋宗七:藤岡重慶 七造:中田博久 おみね:安岡真智子 |
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第25話 | 8月22日 | 亡霊に狙われた男 | 垂水悟郎 | 矢田清巳 | 橘屋信吉:石浜朗 山下源次:井上昭文 仙造:奥村公延 常盤屋:伊沢一郎 菊乃:賀田裕子 小夜:伊藤美由紀 惣平:袋正 完平:阿波地大輔 幸助:久賀大雅 |
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第26話 | 8月29日 | 辻斬り三葉葵の陰謀 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | 堀田蔵人:高橋悦史 奈津:新田恵利 徳川宗春:入川保則 三木和馬:荒木茂 日高弾正:外山高士 富田屋利兵衛:永井秀明 駒形の宇兵衛:深江章喜 成島惣右衛門:玉川伊佐男 有馬兵庫頭:原田清人 伊佐次:岡部征純 才三:野口貴史 |
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第27話 | 9月5日 | 将軍吉宗暗殺計画 | 葉村彰子 | 堀田蔵人:高橋悦史 奈津:新田恵利 徳川宗春:入川保則 三木和馬:荒木茂 日高弾正:外山高士 富田屋利兵衛:永井秀明 駒形の宇兵衛:深江章喜 成島惣右衛門:玉川伊佐男 伊佐次:岡部征純 三木和馬の妻:三谷いつか 与力:藤沢徹夫 才次:野口貴史 |
解説
- この第10部から、企画として、逸見稔が明示される(なお、第11〜13部は、制作、第14部は企画として明示される)。
- 第9部に続き、同心は4人体制であるが、前作から引き続き登場するのは、蕪木・立花のみである。
- この第10部から、ベテラン同心は大坂志郎演じた村上源次郎に替わり、佐野浅夫演じる佐橋孫兵衛となる。佐橋は第13部第17話まで登場し、最終回スペシャルで復帰する。
- 忠相は村上とは「源さん」「若」と呼び合っていたのに対し、佐橋とは「孫さん」「お奉行」と呼び合う。伊織も村上には「村上さん」と呼び、おおむね敬語で話していたのに対し、佐橋には「孫さん」と呼び、常体で話すなど、村上よりも立場が下であるような差別化がされている。(ただし、第11部の村上の追悼作では、佐橋自身が村上のことを「源さん」と呼び、亡き村上の霊に常体で話すなど、対等とも思える描写があり、矛盾している)
- 若手同心のエース格が風間から蕪木となり、第12部第1話に至る。また、立花が見習いから昇進する。
- 密偵として新たに森マリア(お柳役)が登場し、第13部に至る。なお、このシリーズ以後、密偵は常時2人体制となる。
- 見習い同心北風正吾が加わるが、この部のみの登場である。
- この第10部のみ、三次は、同心たちのたまり場であった小料理屋「たぬき」に代わって、船宿「やなぎ」を経営している(翌11部に、「たぬき」に戻る)。
- 第10部のポスターからそれまでのNマークに変わってNationalのロゴマークが登場した。
- 第11部から千夏役でレギュラーとなる川島なお美が第19話「掏った財布で恩返し」でゲスト出演した。
- 第22回「駕籠屋が見ていた真犯人」は当初7月25日に放映予定が翌週の8月1日に変更された。その年のプロ野球オールスターゲーム第1戦が雨天中止順延になったあおりで、TBS系列の中部日本放送が放映権を獲得していた第2戦がこの日にずれ込んだため急遽放映休止となったためである。
第11部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第11部」(おおおかえちぜん だい11ぶ)は1990年4月3日から10月15日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。
概要
大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。忠相の知行地から片瀬堅太郎が医師になるべく榊原伊織を尋ね、養生所の見習い医師となった。また、叔父の勘太を頼ってやってきたお京は、目明かしになるべく忠相の許しを得て娘目明かしになる。また、4シリーズぶりに忠相の母・妙が登場することも第11部の特徴の1つである。引き続き登場するベテラン同心の佐橋孫兵衛はじめ、同心の蕪木兵助・立花喬之助、すっとびの辰三、出目の勘太など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 蕪木兵助:森田健作
- 雪絵:平淑恵
- 猿の三次:松山英太郎
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- 出目の勘太:谷幹一
- 立花喬之助:佐藤佑介
- 千夏:川島なお美
- 志保:根本りつ子
- お京:相楽晴子(第5話から)
- お柳:森マリア
- 千鶴:舟倉由佑子
- 片瀬堅太郎:佐野圭亮
- おはな:安永亜衣
- お松:海野圭子
- お竹:中尾麻祐子
- お梅:武田京子(現・高橋靖子)
- 水野和泉守:幸田宗丸
- 佐橋孫兵衛:佐野浅夫
- 大岡妙:加藤治子
- 徳川吉宗:山口崇
- 榊原伊織:竹脇無我
スタッフ
- 制作:逸見稔
- 原案:葉村彰子
- 脚本:葉村彰子、大西信行、芦沢俊郎、櫻井康裕、土橋成男
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:芥川隆行
- 撮影:萩屋信、原田裕平、片山顕、小林善和、平山善樹、都築雅人
- 美術:鈴木孝俊、高見哲也、塚本隆治
- 録音:中川清、神戸孝憲、木村均、面屋竜憲、小金丸輝貴
- 照明:伊勢晴夫、大谷康郎、佐々木政一、畑下隆憲、岩見秀夫
- 編集:河合勝巳
- チーフ助監督:和田圭一、佐藤晴夫、原田徹、佐野陽一、井上泰治、梅原重行、喜田川隆義
- 擬斗:菅原俊夫、上野隆三、土井淳之祐
- 邦楽監修:中本哲
- 衣裳:東京衣裳
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:和田順吉、増田道清
- 装飾:窪田治、籠尾和人、長尾康久
- 小道具:高津商会
- かつら:山崎かつら
- 記録:重信美香、西村直美、西野敏子、小川加津子、内藤幸子、石田照、野口多喜子
- 演技事務:山下義明
- 計測:作村龍二、原田国一、長町満、境哲也
- 整音:加藤正行
- スチール:深野隆、高瀬和三郎
- 現像:IMAGICA
- 舞踏振付:藤間藤雄(第25話)
- 騎馬:岸本乗馬センター(第5話)
- 協力:京都・大覚寺、京都・北野天満宮(第22,25話)
- 制作担当:山田勝
- 制作協力:東映太秦映像
- プロデューサー:西村俊一、大庭喜儀
- 特技:宍戸大全
- 監督:山内鉄也、矢田清巳、高倉祐二、松尾正武、宮越澄
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
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第1話 | 4月23日 | 大岡越前 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | 徳川宗春:青山良彦 疋田外記:川辺久造 玄海屋喜兵衛:名和宏 野田柳石:坂本長利 戸谷三九郎:睦五朗 室生寺左源太:石橋雅史 水野和泉守:幸田宗丸 中山出雲守:高野真二 鱶七:曽根晴美 音造:南祐輔 夜叉:伊藤高 有馬兵庫頭:中村錦司 芳蘭:日高久美子 |
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第2話 | 4月30日 | 吉宗暗殺の野望 | 麗華(園江):中島ゆたか 徳川宗春:青山良彦 疋田外記:川辺久造 玄海屋喜兵衛:名和宏 野田柳石:坂本長利 戸谷三九郎:睦五朗 室生寺左源太:石橋雅史 鱶七:曽根晴美 音造:南祐輔 駒吉:牧冬吉 夜叉:伊藤高 芳蘭:日高久美子 |
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第3話 | 5月7日 | 薬袋に黒い罠 | 高倉祐二 | お咲:三浦リカ 近江屋嘉兵衛:佐竹明夫 沢井喬庵:菅貫太郎 おこう:一柳みる 才次郎:南条弘二 赤熊の大五郎:福山升三 仁助:遠藤剛 紋三:河原さぶ 幸太:加藤盛大 |
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第4話 | 5月14日 | 緋桜の女 | 土橋成男 | お糸:八木小織 権十:井上昭文 清太郎:島英臣 儀平:森章二 お紋:藤間紫 |
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第5話 | 5月21日 | 娘目明し一番手柄 | 櫻井康裕 | 矢田清巳 | 野州の仙五郎:亀石征一郎 伝造:宮口二郎 梶田惣次郎:山本清 百蔵:早川研吉 |
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第6話 | 5月28日 | 鱈に当たった変な奴 | 大西信行 | 六兵衛:花沢徳衛 伊太郎:吉田次昭 馬:小島三児 聖天の仁造:金井大 久造:園田裕久 お光:岡本南 川田屋八左衛門:永井秀明 虎松:堀田真三 |
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第7話 | 6月4日 | 将軍様とふかし藷 | 櫻井康裕 | 亀五郎:山田吾一 おくみ:北原佐和子 お藤:長谷川稀世 川名屋伊兵衛:早川保 不動の滝蔵:小瀬格 軍次:上野山功一 太吉:布施優一郎 |
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第8話 | 6月11日 | 鬼を強請った女 | 山内鉄也 | お久:伊藤美由紀 房吉:前田晃一 彦兵衛:御木本伸介 しころ屋:近藤宏 為造:松山照夫 |
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第9話 | 6月18日 | 釣った獲物は千両箱 | 芦沢俊郎 | 矢田清巳 | 文吉:磯部勉 おみね:木村弓美 藤五郎:長谷川明男 桔梗:明日香尚 お民:紅萬子 源造:笹木俊志 |
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第10話 | 6月25日 | 相合傘の出逢い | 高倉祐二 | 綾:山本みどり 菊:萬代峰子 田島屋利平:田中明夫 唐草留五郎:深江章喜 佐川監物:小沢象 安井国之助:原田清人 半次:西田良 磯舟の女将:三島ゆり子 |
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第11話 | 7月2日 | 命がけの庇い合い | 大西信行 | 甚兵衛:高津住男 お多喜:丸山真穂 相模屋:歌澤寅右衛門 伊助:重田尚彦 仙八:岡部征純 |
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第12話 | 7月9日 | 拾った財布が落とし穴 | 山内鉄也 | 虎吉:橋本功 おかつ:山田スミ子 稲荷の弥造:田口計 子之吉:吉田豊明 お杉:坂本和子 三河屋:松田明 |
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第13話 | 7月16日 | 南蛮お化け屋敷の謎 | 土橋成男 | 高倉祐二 | 柳田能登守:川合伸旺 おゆき:倉沢淳美 岡部主膳:久富惟晴 源造:森幹太 大黒屋:久保晶 |
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第14話 | 7月23日 | お奉行様は用心棒 | 山内鉄也 | お冴:大塚良重 仁兵衛:有馬昌彦 丹波屋儀兵衛:高城淳一 佐渡屋五郎蔵:長谷川弘 安藤右京:内田勝正 笠原源之丞:高峰圭一 勇次:中田博久 鉄造:伊東達広 紋太:小船秋夫 酔漢1:細川純一 酔漢2:奔田陵 |
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第15話 | 7月30日 | 怨念消した花嫁姿 | 大西信行 | 高倉祐二 | 惣次:河原崎建三 野鼠の弥太五郎:田中浩 尾島の時二郎:成瀬正孝 越乃屋善兵衛:新井量大 ツル:川上夏代 お糸:関根幸子 |
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第16話 | 8月6日 | 三方納めた一両損 | 金太:桜木健一 銀三:赤塚真人 おもと:佐野アツ子 およし:徳巻駒子 おとせ:荒木雅子 政五郎:三角八郎 吉兵衛:溝田繁 おせん:春藤真澄 |
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第17話 | 8月13日 | 濡れ衣晴らした人情長屋 | 矢田清巳 | おきち:吉野真弓 権三:小島慶四郎 助十:芦屋小雁 玄次:鹿内孝 結城昌之助:佐原健二 |
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第18話 | 8月20日 | 殺しを招いた横恋慕 | 土橋成男 | 高倉祐二 | 河内屋孝太郎:大竹修造 お蘭:一柳みる 遠州屋弥兵衛:立原博 富次郎:内田直哉 権蔵:伊藤敏八 伝八:小峰隆司 松吉:石倉英彦 |
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第19話 | 8月27日 | 目撃者は名乗れぬ女 | 松尾正武 | 政吉:三ツ木清隆 お春:浜田朱里 お遊:蜷川有紀 清次郎:篠塚勝 木曽屋条太郎:本郷直樹 儀平:当銀長太郎 |
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第20話 | 9月3日 | 見合いの相手は殺人鬼 | 芦沢俊郎 | 矢田清巳 | 仁平:高松英郎 佐助:柴田光彦 田島屋:浜田寅彦 堀田仙十郎:松本朝生 源次:中田譲治 |
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第21話 | 9月10日 | 奉行の母は大べら棒 | 大西信行 | 宮越澄 | 多吉:三波豊和 政五郎:御木本伸介 六兵衛:多々良純 おかね:辻伊万里 おせき:阿部百合子 おきん:菊地陽子 |
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第22話 | 9月17日 | 贋金を掏った女 | 土橋成男 | 松尾正武 | 佐兵衛:土屋嘉男 能登屋彦右衛門:田中明夫 弥蔵:藤岡重慶 岩室源十郎:玉川伊佐男 捨吉:うえだ峻 由松:森章二 平吉:橋口和生 岩吉:結城市朗 |
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第23話 | 9月24日 | 昔馴染は盗賊一味 | 山内鉄也 | 彦造:垂水悟郎 不知火鉄五郎:高木均 政吉:原口剛 源次:大木正司 利兵衛:新城邦彦 由松:石倉英彦 |
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第24話 | 10月1日 | 非道裁いた怒りの白洲 | 大西信行 | 矢田清巳 | 村岡浩庵:藤木孝 寅吉:黒部進 作兵衛:早崎文司 おため:石井富子 おさよ:宮本佳香 おはま:鮎川十糸子 おちせ:島村晶子 おとき:木村あずさ |
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第25話 | 10月8日 | 渡る世間に鬼はない | 宮越澄 | 権太:中田博久 おかや:園佳也子 清二郎:岡野進一郎 おなつ:高島礼子 長崎屋:森幹太 片貝:伊吹徹 |
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第26話 | 10月15日 | めでためでたの大岡裁き | 葉村彰子 | 矢田清巳 | 由美:鮎川いずみ 富田屋伍兵衛:森山周一郎 河瀬長矩:早川雄三 津山又十郎:石山律雄 徳造:岩尾正隆 |
解説
- 放送20周年記念シリーズ。
- 同心が、佐橋・蕪木・立花の3人体制となる。
- このシリーズから、忠相の同心(村上源次郎と佐橋孫兵衛を除く)に対する呼び方が名字で統一される。
- 第3話から里見浩太朗の息子、佐野圭亮が登場し、最終回スペシャルに至る。第12部までは小石川養生所所員を務める。父の里見は第3部までレギュラー出演しており、番組史上初の親子2代でのレギュラーとなった。
- 第7部から小石川養生所所員として登場している、高井清史演じる高木にはじめて名前が設定され、高木保之進となる。ただし、髪型は引き続き町人の髷である。
- 第5話から、勘太の姪・お京が登場し、岡っ引きになったため、岡っ引きが(専業者に限定すれば初の)3人体制になる。ただし、お京の登場は本シリーズのみである。
- 忠相の母・妙を演じる加藤治子が第7部以来7年ぶりに準レギュラーでこの第11部のみ復帰する。これにより加藤は雪絵を演じた3女優全てと共演を果たした。
- 主要登場人物の周辺の家族関係・人間関係に一部設定変更が加えられた。
- 大岡家の奉公人・おはなは嫁入り前の娘に戻る。(登場は本シリーズのみ、前作までの、辰三と恋仲だったおはなとは別人と考えられる。)
- 辰三の妻は、大岡家の奉公人おはな(お花)から、たぬきで働くお竹に変更される。この設定は第12部まで引き継がれる。
- 前作では孫兵衛は妻を亡くし一人暮らしの設定で、後にしのぶを養女に迎えたが、その設定が抹消され、この部から第13部(および最終回スペシャル)まで、実の娘・千夏が登場する。
- 村上源次郎を演じていた大坂志郎が第10部放送終了後に死去し、本シリーズ第15話において「追悼作」が放映された。村上が生前捕らえた下手人とその娘に関わる事件を題材にしている。作中では登場人物らの台詞や忠相らの墓参で村上の存在と死去が明らかにされたのみだが、初回放送当日、TBSの番組宣伝番組では村上の登場場面が紹介された。
第12部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第12部」(おおおかえちぜん だい12ぶ)は1991年10月14日から1992年3月30日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全24話。
概要
大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。猿の三次は、刺客に襲われた忠相をかばって命を落とし、同心・蕪木兵助も、その一味と思われる集団を目撃した娘お鈴を救おうとして重傷を負い、忠相や新妻の千鶴らの見守るなか死亡する。三次を失った「たぬき」では、三次の昔馴染みでお鈴の父親でもある丁の目の半次を板前に迎えて、店を続けることにした。この部では、吟味与力・片平弥平次や同心・筧甚八も加わる。また、北町奉行所同心・赤垣伝兵衛が「たぬき」の看板娘には嫌がられるものの、よく「たぬき」に出入りするようになる。浪人姿の忠相に酒をおごってもらうかわりに、重要な情報を提供することもある。南町奉行所では、冒頭相次ぐ不幸が訪れたが、ベテラン同心の佐橋孫兵衛はじめ、吟味与力・片平弥平次、同心の筧甚八・立花喬之助、すっとびの辰三、出目の勘太など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 雪絵:平淑恵
- 筧甚八:原田大二郎
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- 出目の勘太:谷幹一
- 立花喬之助:佐藤佑介
- 千夏:川島なお美
- 志保:根本りつ子
- お柳:森マリア
- 千鶴:舟倉由佑子
- お鈴:花島優子
- 片瀬堅太郎:佐野圭亮
- お千代:山下志麻
- お玉:宮川明子
- お梅:武田京子
- 北村一平:島英臣
- もぐらの久助:井上茂
- 水野和泉守:幸田宗丸
- 中山出雲守:高野真二
- 丁の目の半次:左とん平(第5話から)
- 猿(ましら)の三次:松山英太郎(第1回のみ、過去映像の編集で登場、クレジット表記はされず)
- 蕪木兵助:森田健作(第1話のみ)
- 赤垣伝兵衛:小松政夫
- 片平弥平次:西岡德馬
- 佐橋孫兵衛:佐野浅夫
- 榊原伊織:竹脇無我
スタッフ
- 制作:逸見稔
- 原案:葉村彰子
- 脚本:葉村彰子、大西信行、芦沢俊郎、櫻井康裕、土橋成男
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:杉山真太郎
- 撮影:小林善和、萩屋信、片山顕、原田裕平、都築雅人、平山善樹、赤塚滋
- 美術:鈴木孝俊、栗崎元成、塚本隆治
- 録音:神戸孝憲、中川清、小金丸輝貴、木村均、田辺義教
- 照明:伊勢晴夫、大谷康郎、武邦男、佐々木政一、畑下隆憲
- 編集:河合和子
- チーフ助監督:和田圭一、佐藤晴夫、佐野陽一、井上泰治、久島和也、喜田川隆義、高垣博也
- 擬斗:菅原俊夫、三好郁夫
- 邦楽監修:中本哲
- 衣裳:東京衣裳
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:山本永寿
- 装飾:窪田治
- 小道具:高津商会
- かつら:山崎かつら
- 記録:西村直美、西野敏子、小川加津子、内藤幸子
- 演技事務:山下義明
- 計測:作村龍二、原田国一、望月真寿夫、長谷川光徳
- 整音:加藤正行
- スチール:深野隆、高瀬和三郎
- 現像:IMAGICA
- 騎馬:岸本乗馬センター(第12話)
- 協力:京都・大覚寺
- 制作担当:山田勝
- 制作協力:東映太秦映像
- プロデューサー:西村俊一、大庭喜儀
- 特技:宍戸大全
- 監督:山内鉄也、矢田清巳、高倉祐二
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1991年 10月14日 |
大岡越前 | 葉村彰子 | 山内鉄也 | 倉金主膳:菅貫太郎 石川近江守:戸浦六宏 中山出雲守:高野真二 水野和泉守:幸田宗丸 江州屋武兵衛:田口計 尾賀双十郎:伊吹聡太朗 茂平:河合絃司 紋太:曽根晴美 猫七:崎津隆介 おでん屋:和田昌也 |
猿の三次・蕪木兵助殉職 |
第2話 | 10月21日 | 無慈悲裁いた怒りの白洲 | 櫻井康裕 | 矢田清巳 | お咲:本阿弥周子 観音の乙次:河原崎建三 端田州石:長谷川明男 曽根悦次郎:堀内正美 おらん:朝比奈順子 質屋:牧冬吉 おくめ:丸平峯子 有馬兵庫頭:中村錦司 |
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第3話 | 10月28日 | 悪に溺れた凄腕同心 | 土橋成男 | 山内鉄也 | 田島源蔵:亀石征一郎 三崎屋伍兵衛:穂積隆信 中山出雲守:高野真二 浅沼重四郎:加藤和夫 天神の鉄五郎:福山升三 権十:石山律雄 お紋:八神康子 おかね:矢代朝子 おしん:川村一代 伊勢屋:高桐真 松造:矢部義章 おつね:鈴川法子 |
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第4話 | 11月4日 | 毒の匂いのする女 | 矢田清巳 | 淡路屋清兵衛:佐竹明夫 お絹:浜田朱里 玄界屋重右衛門:歌澤寅右衛門 儀十:長谷川弘 安藤大膳:波田久夫 およね:鳴尾よね子 粂七:谷口孝史 おしま:島村晶子 |
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第5話 | 11月11日 | 瞼の父は盗っ人だった | 山内鉄也 | 稲妻の権蔵:草薙幸二郎 駿河屋多兵衛:森幹太 千吉:久保田篤 紋太:伊藤高 |
丁の目の半次が 「たぬき」の板前となる。 | |
第6話 | 11月18日 | 能面の女が雇った刺客 | 大西信行 | 矢田清巳 | 琴路:東千晃 織田武太夫:名和宏 遠州屋宗兵衛:金井大 与平:高原駿雄 |
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第7話 | 11月25日 | 妖女が嗤う世継ぎの謎 | 櫻井康裕 | 高倉祐二 | 月笙:加茂さくら 小野崎嘉右衛門:高城淳一 老沼刑部:北町嘉朗 松平清武:清川新吾 丁太:鷲生功 平田邑石:奥野匡 有馬兵庫頭:中村錦司 由紀:森本よしえ 田子曽兵衛:岩尾正隆 お能:小柳圭子 茂作:日高久 |
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第8話 | 12月2日 | 探す娘の胸に痣 | 大西信行 | 矢田清巳 | おかよ:神野美伽 伊賀屋七兵衛:御木本伸介 おせき:野口ふみえ おきぬ:磯村みどり 老爺:加賀邦男 佐兵衛:徳田興人 寅吉:広瀬義宣 |
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第9話 | 12月9日 | 万能薬が死を招く | 土橋成男 | 高倉祐二 | お栄:新藤恵美 能登屋:西沢利明 肥前屋:近藤準 中山出雲守:高野真二 藤造:石橋雅史 越後屋:児玉謙次 笹岡:福本清三 お菊:吉井丈絵 |
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第10話 | 12月16日 | 恋しい父は逃亡者 | 櫻井康裕 | 矢田清巳 | 芳三:河原崎次郎 お久:北林早苗 太郎吉:古原鉄平 次郎吉:吉永幸一 粂七:森章二 |
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第11話 | 12月23日 | 娘が消えた化け物屋敷 | 土橋成男 | 山内鉄也 | 都築権十郎:青木義朗 潮屋九郎兵衛:須賀不二男 水野和泉守:幸田宗丸 中山出雲守:高野真二 七化けの市兵衛:宮口二郎 由造:原口剛 江藤:岩尾正隆 根吉:栗田芳廣 |
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第12話 | 1992年 1月6日 |
将軍救った鉄拳仁術 | 葉村彰子 | 高倉祐二 | 津山宗純:加山雄三 お照:山本ゆか里 綾:加藤由美 奥野修理:北原義郎 蓬莱屋:永井秀明 水野和泉守:幸田宗丸 滝口夙川:加藤和夫 有馬兵庫頭:中村錦司 大店の主人:西山辰夫 大室鬼十郎:有川正治 |
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第13話 | 1月13日 | 殺しを見ていた女 | 櫻井康裕 | 山内鉄也 | お艶:西川峰子 お町:吉野真弓 幸助:石田新 お梶:谷口香 吉太郎:竜川真 水野和泉守:幸田宗丸 紋造:市川好郎 毘沙門の藤五郎:高桐真 伸次:高橋弘志 定七:朝日完記 |
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第14話 | 1月20日 | 姫様の好物ふかし藷 | 高倉祐二 | 菊姫:工藤夕貴 松五郎:垂水悟郎 お美代:片山由香 鳴海新左衛門:庄司永建 丸目屋覚兵衛:多々良純 粂造:大竹修造 花:吉井丈絵 藤次:浜伸詞 |
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第15話 | 1月27日 | 裏切り女房の偽証言 | 土橋成男 | 矢田清巳 | お葉:三浦リカ 徳次:大門正明 明神の松五郎:田中浩 明石屋:久保晶 お常:藤江リカ 与作:牧冬吉 |
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第16話 | 2月3日 | 十手を持った無法者 | 葉村彰子 大西信行 |
高倉祐二 | 玄次:沢竜二 おかよ:伊藤美由紀 仙太:吉田次昭 中山出雲守:高野真二 水野和泉守:幸田宗丸 金兵衛:北村英三 六助:山村弘三 稲荷の唐造:小田部通麿 |
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第17話 | 2月10日 | 地獄の淵に咲いた恋 | 土橋成男 | 矢田清巳 | お絹:石倭裕子 銀次郎:誠直也 儀兵衛:坂本長利 亥蔵:石橋雅史 卯吉:西田良 小梅の勘兵衛:阿波地大輔 源十:崎津隆介 |
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第18話 | 2月17日 | 千両富は誰のもの!? | 芦沢俊郎 | 巳之助:工藤堅太郎 おいと:北原佐和子 とめ:稲野和子 佐吉:佐久田修 北村一平:島英臣 三浦屋:西山嘉孝 |
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第19話 | 2月24日 | 情けに泣いた老義賊 | 大西信行 | 高倉祐二 | 清兵衛:小林昭二 おさい:丸山秀美 亥助:内田勝正 権次:前川哲男 |
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第20話 | 3月2日 | 帰らぬ父は御金蔵破り | 葉村彰子 | 矢田清巳 | 新助:大橋吾郎 おさわ:大塚良重 由松:谷口公洋 中山出雲守:高野真二 水野和泉守:幸田宗丸 鳴滝の清六:曽根晴美 鵺の五郎蔵:石山律雄 亥之吉:大木正司 軍次:大島宇三郎 臼倉美濃守:溝田繁 |
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第21話 | 3月9日 | 鬼を泣かせた大工裁き | 大西信行 | 高倉祐二 | 与吉:渋谷哲平 源兵衛:歌澤寅右衛門 政五郎:小笠原良知 |
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第22話 | 3月16日 | 命がけの婿入り志願 | 葉村彰子 | 矢田清巳 | 清太郎:太川陽介 井筒屋:佐竹明夫 徳松:頭師孝雄 唐駒の銀造:上田忠好 大黒屋:森幹太 虎吉:岡部征純 お紺:明日香尚 |
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第23話 | 3月23日 | 駕籠屋が見ていた真犯人 | 櫻井康裕 | お八重:笹森みみ 寅次:樋浦勉 定造:堀内正美 権三:河原さぶ 助十:三田村賢二 六兵衛:早崎文司 薊屋熊治郎:小田部通麿 喜助:村田正雄 |
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第24話 | 3月30日 | 相合い傘に潜む罠 | 葉村彰子 | 高倉祐二 | 早苗:中島ゆたか 尾島陣太夫:戸浦六宏 唐津屋:田中明夫 中山出雲守:高野真二 水野和泉守:幸田宗丸 銀五郎:福山升三 有馬兵庫頭:中村錦司 多十:伊東達広 |
解説
- 猿(ましら)の三次を演じていた松山英太郎が第11部の放送終了後に死去したため、第1回で三次の殉職を回想するシーンが入れられた。主要部分の三次は後ろ姿のみの吹き替え、斬られる場面は第9部第3回で斬られたふりをした場面を再編集している。また当時他局の昼の帯番組の司会を担当することになった森田健作も京都での長期撮影が不可能になり、殉職という形で降板した。
- 原田大二郎演じる筧は本所奉行所から移籍の形で登場。原田は第3部の与力・池田大助役以来19年ぶりの登場である。
- 西岡德馬演じる片平は吟味与力として準レギュラーで初登場し、第13部に至る。
- 三次に代わる密偵として左とん平演じる丁の目の半次が第5話から登場し、最終回スペシャルに至る。
- 北町奉行所の同心として小松政夫演じる赤垣がこのシリーズから登場し、第15部に至る。(この時点ではダメ同心の扱いだった)なお小松は同時間枠の「江戸を斬る」(里見浩太朗主演)や「翔んでる!平賀源内」でも同様のダメ同心役を演じている。配下の岡っ引きである井上茂は「翔んでる!平賀源内」に続いてコンビを組んでいる。
- 忠相宅の奉公人が再度一新され、花島優子演じるお鈴と島英臣演じる北村一平役の島英臣となった。お鈴は第13部まで、北村は第14部まで登場する。
- 第12部のポスターからTBSのロゴマークが変更され、Nationalの下の松下電器・松下電工の書体の位置も変更された。
第13部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第13部」(おおおかえちぜん だい13ぶ)は1992年11月16日から1993年5月10日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。
概要
大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。この部では、養生所医師・片瀬堅太郎が、死傷事件の検死・治療を速やかに行うべく、第1話より奉行所付き医師となり、さらに第19話より定町廻り同心に任命され、正式に南町奉行所の一員となる。また、赤垣伝兵衛は北町奉行所を追われ、南町奉行同心となる。ほか、終盤で佐橋孫兵衛が罪人の供養のため西国巡礼の旅に出た。また、雪絵の母・静加が登場する(第1部当初の設定は、雪絵の実母は病死し、吉本作左ヱ門の養女として男手1つで育てられた)。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 雪絵:平淑恵
- 筧甚八:原田大二郎
- 丁の目の半次:左とん平
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- 出目の勘太:谷幹一
- 立花喬之助:佐藤佑介
- 千夏:川島なお美
- 志保:根本りつ子
- お柳:森マリア
- 片瀬堅太郎:佐野圭亮
- 千鶴:舟倉由佑子
- お鈴:花島優子(準レギュラー)
- 北村一平:島英臣
- すみれ:吉井丈絵
- お君:彩木優花
- お梅:武田京子
- 蛍:浦田久美
- 中山出雲守:高野真二(準レギュラー)
- もぐらの久助:井上茂
- 赤垣伝兵衛:小松政夫
- 永松左兵衛:中野誠也(準レギュラー)
- 片平弥平次:西岡德馬(準レギュラー)
- お蓮:鮎川いずみ(準レギュラー)
- 佐橋孫兵衛:佐野浅夫
- 徳川吉宗:山口崇
- 静加:藤間紫(準レギュラー)
- 榊原伊織:竹脇無我
スタッフ
- 制作:逸見稔
- 原案:葉村彰子
- 脚本:葉村彰子、大西信行、芦沢俊郎、櫻井康裕、土橋成男
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:杉山真太郎
- 撮影:萩屋信、小林善和、片山顕、原田裕平、都築雅人
- 美術:鈴木孝俊、三浦鐐二、高見哲也、佐野義和、稲野實、辻野大
- 録音:神戸孝憲、中川清、小金丸輝貴、木村均、田辺義教、佐藤茂樹
- 照明:畑下隆憲、伊勢晴夫、大谷康郎、佐々木政一、岩見秀夫
- 編集:河合和子
- チーフ助監督:和田圭一、佐藤晴夫、井上泰治、久島和也、梅原重行、渡辺譲、高垣博也
- 擬斗:菅原俊夫
- 邦楽監修:中本哲
- 衣裳:東京衣裳
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:森俊昭、水谷好孝、山本永寿
- 装飾:渡辺源三、極並浩史、辻俊安、窪田治、籠尾和人
- 小道具:高津商会
- かつら:山崎かつら
- 進行:宮崎俊弥、松田渡、木岡敦、釣田泰、土生川明弘
- 記録:中田英子、西村直美、西野敏子、小川加津子、内藤幸子、三橋千尋
- 演技事務:山下義明、西村尚三
- 計測:作村龍二、原田国一、松木春吉
- 整音:加藤正行
- スチール:深野隆
- 現像:IMAGICA
- 協力:京都・大覚寺(第2,8,17,23話)、京都・仁和寺(第3,5話)、江戸独楽:小宮征夫(第4話)
- 制作協力:東映太秦映像
- プロデューサー:西村俊一、大庭喜儀、山田勝
- 特技:宍戸大全
- 監督:山内鉄也、矢田清巳、高倉祐二、井上泰治
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
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第1話 | 1992 11月16日 |
大岡越前 | 葉村彰子 | 高倉祐二 | 満之助:前田晃一 聖徳院:風見章子 久美:伊藤美由紀 大槻伝蔵:亀石征一郎 摂津屋:名和宏 お蓮:鮎川いずみ 永松左兵衛:中野誠也 西尾隠岐守:戸浦六宏 鰺坂将監:和崎俊哉 水野和泉守:幸田宗丸 鴫七:内田勝正 苓石:高桐真 臥焔:阿波地大輔 蓮田源四郎:出水憲 |
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第2話 | 11月23日 | 世継ぎを狙う卍の謎 | 満之助:前田晃一 大槻伝蔵:亀石征一郎 久美:伊藤美由紀 お蓮:鮎川いずみ 永松左兵衛:中野誠也 摂津屋:名和宏 西尾隠岐守:戸浦六宏 鰺坂将監:和崎俊哉 水野和泉守:幸田宗丸 鴫七:内田勝正 鮫七:結城市朗 苓石:高桐真 代脈:岡田和範 代脈:高橋弘志 |
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第3話 | 11月30日 | 恐怖!島抜けの凶賊 | お園:立原麻衣 権造:沢竜二 茂兵衛:今福将雄 お蓮:鮎川いずみ 鱶七:伊藤高 丑五郎:南雲勇助 清太郎:てらそま昌紀 成田屋:柳川清 おもん:太田和余 久庵:玉生司朗 |
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第4話 | 12月7日 | 掏った財布に葵の御紋 | 櫻井康裕 | 山内鉄也 | おりん:杉田かおる 若狭屋:佐藤英夫 おさわ:長内美那子 中山出雲守:高野真二 伊勢本屋:森山周一郎 黒羽の藤蔵:長谷川弘 伍平:山村弘三 六兵衛:牧冬吉 富吉:浜伸詞 千太:吉田友紀 お照:ふじまゆか 竜次:滝譲二 湯屋の客:丸平峯子 |
赤垣伝兵衛、 北町奉行所をクビになる。 |
第5話 | 12月14日 | 冤罪晴らす情けの十手 | 矢田清巳 | 文次:江藤潤 お咲:三浦リカ 三吉:西尾塁 源造:長谷川明男 おもと:入江まゆ子 |
赤垣伝兵衛、 南町奉行所同心となる。 | |
第6話 | 12月21日 | 泣き笑い恋の鞘当て | 大西信行 葉村彰子 |
高倉祐二 | おしず:伊藤麻衣子 音吉:渋谷哲平 三国屋:穂高稔 お甲:北林早苗 荒神の又蔵:深江章喜 庄兵衛:高峰圭二 おえん:八神康子 喜一郎:日吉孝明 寅七:岩尾正隆 |
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第7話 | 12月28日 | 祖父の秘密は大泥棒 | 大西信行 | 山内鉄也 | 鳴神の与兵衛:東野英治郎 永松左兵衛:中野誠也 おみよ:高取茉南 大淀の吉兵衛:今井健二 邑井玄庵:中村孝雄 幸二郎:井上高志 松造:立花一男 市助:森一 広川亥十郎:武正忠明 庄内屋:西山辰夫 お条:星野美恵子 おたか:浜崎涼子 遊び人:武井三二 |
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第8話 | 1993年 1月4日 |
抜け荷の鍵は仏様 | 葉村彰子 | 高倉祐二 | 味岡源十郎:大山克巳 浪江:小野さやか おかつ:藤江リカ 東雲屋:梅澤龍峰 仁之助:鷲生功 お照:ふじまゆか 五平:岡本征雄 海都屋:西山辰夫 鬼塚の又五郎:浜伸詞 乙吉:細川純一 商家の主人:溝田繁 |
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第9話 | 1月11日 | 秋刀魚の煙が目にしみた | 芦沢俊郎 葉村彰子 |
矢田清巳 | 治平:三角八郎 お糸:伊藤真美 武蔵屋:永井秀明 倉橋頼母:北原義郎 閻魔の五郎造:福山升三 定吉:伊東達広 清太郎:吉岡祐一 有馬兵庫頭:中西宣夫 子分:小峰隆司 |
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第10話 | 1月18日 | 女を喰った非道医者 | 大西信行 | 諸井久庵:石浜朗 おしの:千野弘美 おちか:野中マリ子 久兵衛:溝田繁 寅松:江幡高志 おさよ:上野めぐみ おたか:紅萬子 唐次:赤城太郎 加倉井元右衛門:入江武敏 おとせ:宮田圭子 |
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第11話 | 1月25日 | 情けに泣いたお役者小僧 | 芦沢俊郎 葉村彰子 |
山内鉄也 | 又造:阿木五郎 新助:夏夕介 おその:伊藤つかさ 舞鶴屋:森幹太 利之助:佐藤仁哉 阿修羅の滝造:石橋雅史 よろず屋:早川雄三 茂吉:須永克彦 おもん:宮田圭子 座頭:中西宣夫 女中:香住美弥子 |
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第12話 | 2月1日 | 金の亡者は悪検校 | 大西信行 | 高倉祐二 | 宅悦:なべおさみ おりく:朝比奈順子 杉本修理:加藤和夫 佐原屋:歌澤寅右衛門 八ッ橋検校:松野健一 大寅:有沢正治 千太:西田良 おすみ:田山真美子 八造:楠年明 大家:疋田泰盛 仲居:中塚和代 堀川抱壱:徳田興人 |
再放送欠番 |
第13話 | 2月8日 | 母は凶賊さみだれお仙 | 井上泰治 | お久:汀夏子 剛原東造:遠藤征慈 源次:宮口二郎 永松左兵衛:中野誠也 水野和泉守:幸田宗丸 中山出雲守:高野真二 お甲:水原ゆう紀 おゆき:駒木根尚美 伍平:守田比呂也 広川亥十郎:武正忠明 |
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第14話 | 2月15日 | 辻斬りは三葉葵の紋所 | 葉村彰子 | 矢田清巳 | 酒井総介:土屋嘉男 幾代:鈴鹿景子 新井白石:庄司永建 石川出羽守:玉川伊佐男 水野和泉守:幸田宗丸 中山出雲守:高野真二 黒岩の玄鬼:山本昌平 滝谷猪四郎:南条弘二 義十:黒部進 およね:石井富子 仙太:三田村賢二 お照:ふじまゆか 長屋のおかみ:川本美由紀 |
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第15話 | 2月22日 | 河童にさらわれた若旦那 | 井上泰治 | おふみ:香奈美里 小津屋:織本順吉 新之助・巳之吉:円谷浩 喜多見屋:滝田裕介 おかつ:高沢順子 藤兵衛:石山律雄 仙次:うえだ峻 牛倉の五郎蔵:牧冬吉 金八:前川哲男 太吉:広瀬義宣 |
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第16話 | 3月1日 | 孫兵衛を怨んだ男 | 櫻井康裕 | 山内鉄也 | 駒吉:河原崎次郎 仙造:原口剛 茂林寺の儀十:小林勝彦 蛇の捨七:吉田豊明 室堂の喜左衛門:高桐真 おきぬ:久野ひろ美 酌婦:津島令子 |
立花喬之助が千夏と結婚し、 佐橋家の婿養子となる。 |
第17話 | 3月8日 | 舅も認めた婿手柄 | 大西信行 葉村彰子 |
高倉祐二 | 足尾の重五郎:市川好郎 氷川の万右衛門:田口計 美濃田帯刀:江見俊太郎 瀬戸の音造:中田博久 紋次:岡部征純 代官:波田久夫 百姓:蓑和田良太 おしげ:藤坂有希 |
佐橋孫兵衛、西国巡礼の旅に出る。 |
第18話 | 3月15日 | 瞼の母は盗人だった | 大西信行 | 山内鉄也 | 三日月の源太:井上昭文 おみね:山本ゆか里 お千:一柳みる 沢田家六:山田良隆 元橋才二郎:西山清孝 |
丁の目の半次、江戸払となる。 |
第19話 | 3月22日 | 両刃が抉る復讐の謎 | 土橋成男 | 塩崎玄蕃:川合伸旺 お小夜:丸山真穂 お京:浜田朱里 治平:御木本伸介 王東海:竹内亨 五島屋:穂積隆信 清太郎:海津亮介 厦門の権兵衛:上田忠好 筑紫屋:奥野匡 島原屋:溝田繁 浪人:小峰隆司 塩崎の用人:笹木俊志 |
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第20話 | 3月29日 | 過去を消していた女 | 芦沢俊郎 葉村彰子 |
高倉祐二 | おその:神保美喜 巳之助:小野進也 但馬屋:穂高稔 上総屋:新井量大 おさき:谷口友香 政吉:石倉英彦 |
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第21話 | 4月5日 | 恐怖!どくろ党の復讐 | 葉村彰子 | 丹波屋:長谷川明男 儀十:菅貫太郎 おしま:佐野アツ子 松五郎:浜田晃 鮫七:浜伸詞 捨吉:細川純一 三河屋:川浪公次郎 |
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第22話 | 4月12日 | 赤に怯える女 | 大西信行 | 山内鉄也 | 臼杵清四郎:中条きよし 志織:芦川よしみ 水原剛右衛門:亀石征一郎 足立忠左衛門:松本朝生 作間軍兵衛:功刀明 与七:水上保広 |
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第23話 | 4月19日 | 凶賊は義母の仲間 | 葉村彰子 芦沢俊郎 |
おせい:二宮さよ子 利助:松橋登 お糸:岡本南 野火止めの文造:伊藤敏八 弁天の唐五郎:曽根晴美 銀次:勝野賢三 職人:橋口和生 為吉:結城市朗 |
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第24話 | 4月26日 | 伊織を狙う狐面の女 | 葉村彰子 | 高倉祐二 | お園:東千晃 吾作:浜田寅彦 巳之助:冨家規政 おふみ:北岡夢子 宗太郎:本郷直樹 脇坂玄斉:久富惟晴 牛頭の滝蔵:長谷川弘 寅吉:森章二 男客:伊庭剛 和泉屋:千葉保 村木屋:国田栄弥 医者:溝田繁 |
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第25話 | 5月3日 | 大工と左官の意地比べ | 大西信行 | 矢田清巳 | 千太:櫻木健一 朝吉:石倉三郎 政右衛門:出光元 弥五郎:三角八朗 おしん:石倭裕子 おつね:紅萬子 |
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第26話 | 5月10日 | 江戸を守った大岡裁き | 葉村彰子 | 賀野治郎衛:南原宏治 平戸屋:青木義朗 永松左兵衛:中野誠也 赤不動の藤五郎:井上昭文 大八木左近:宮口二郎 水野和泉守:幸田宗丸 宇田川邦春:中村孝雄 広川亥十郎:武正忠明 庄司玄蔵:福本清三 伝吉:木谷邦臣 重臣A:波田久夫 重臣B:川浪公次郎 芸者:谷口友香 |
解説
- 前作ではまったくのダメ同心だった赤垣のキャラクターが、娘・蛍を登場させるなどして多少和らげられた。第4話で北町奉行所を追われるが、忠相の計らいで第5話から南町奉行所に加わり、それまで小料理屋「たぬき」で顔を合わせる浪人として接していた忠相の正体を知ることとなる。
- このシリーズから、藤間紫演じる雪絵の母・静加役が準レギュラーで登場し、第15部に至る。
- このシリーズ冒頭で、大岡家の女中が、北村との結婚で暇を願い出たお鈴から、静加付きだったすみれに交代し、最終回スペシャルに至る。
- このシリーズのみ、中野誠也演ずる火付け盗賊改・永松左兵衛役が準レギュラーで登場する。永松は第14部にも1話限り登場しているが、このときは別の大部屋俳優が演じた。
- 佐野浅夫が同時間枠の「水戸黄門」の3代目黄門役に選ばれたため、第17話「舅も認めた婿手柄」でお役御免を願い出て諸国巡礼に出るという形で降板する(ただし2006年3月20日の最終回スペシャルでは復帰している)。
- 初代水戸黄門役の東野英治郎が、第7話「祖父の秘密は大泥棒」でゲスト出演した。
- 前2作では小石川養生所員だった片瀬が南町奉行所付き監察医となる。さらに、佐橋の勇退に伴って同心に昇格する。ただし、監察医の頃も、回によっては同心のように探索を手伝うこともあった。監察医としての心得は同心になってからも生かされている。
- 原田大二郎(筧甚八役)、川島なお美(千夏役)、森マリア(お柳役)がこのシリーズをもって降板する。ただし、千夏とお柳は最終回スペシャルでは別の女優が演じて再登場している。
- たぬきのお梅は第11部からの連続出演、部ごとに変わるポジションにありながら3部連続は稀。演じた武田京子(高橋靖子)は第10部でも別役にてレギュラー出演していたことから、自身は4部連続の出演である。
- 丁の目の半次も第18話で「江戸払」となり、降板するような描写はなされたが、次の第14部では初回から復帰している。
再放送と欠番
- 第12話「金の亡者は悪検校」は、再放送欠番となっている。目の不自由な人への配慮とみられる。
第14部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第14部」(おおおかえちぜん だい14ぶ)は1996年6月17日から12月2日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全24話。
概要
大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。榊原伊織は長崎に行っており、結城新三郎が長崎から出てきて、養生所をあずかっている。南町奉行所は、夏目甚八が新たに加わり、立花喬之助、医術の心得もある片瀬堅太郎、そして、有能なベテラン同心になった赤垣伝兵衛がいる。第4話で、今は亡き父親がかつて赤垣伝兵衛の下で働く岡っ引きだったという子吉が、赤垣に説得され岡っ引きとなった。なお、丁の目の半次は、再び「たぬき」に戻り店を切り盛りし、密偵の役割も再び続けることになった。榊原伊織は最終話にのみ登場し、陥れられた新三郎を救うことになる。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 雪絵:平淑恵
- 丁の目の半次:左とん平
- 志保:根本りつ子
- お鈴:中野みゆき
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- 出目の勘太:谷幹一
- 立花喬之助:佐藤佑介
- 夏目甚八:てらそま昌紀
- 千鶴:舟倉由佑子
- 片瀬堅太郎:佐野圭亮
- 北村一平:島英臣
- すみれ:吉井丈絵
- 子吉:中村獅童
- お春:稲村友紀
- お秋:彩木優花
- 蛍:坂野友香
- 赤垣伝兵衛:小松政夫
- 水野和泉守:高野真二
- 徳川吉宗:山口崇
- 静加:藤間紫
- 結城新三郎:西郷輝彦
- 榊原伊織:竹脇無我(最終話のみ)
- 見雲遊山:森繁久彌(第1話のみ)
スタッフ
- 企画:逸見稔
- 原案:葉村彰子
- 脚本:葉村彰子、大西信行、櫻井康裕、吉田剛、田上雄、山内鉄也、田口耕三、廣澤榮、佐藤五月、中村勝行、井上泰治
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:杉山真太郎
- 撮影:小林善和、片山顕、都築雅人
- 美術:高見哲也、三浦鐐二、辻野大
- 録音:佐藤茂樹、面屋竜憲、中川清、木村均、田辺義教
- 照明:伊勢晴夫、大谷康郎、武邦男、岩見秀夫
- 編集:河合和子
- チーフ助監督:梅原重行、六車雅宣、和田圭一、佐藤晴夫
- 擬斗:菅原俊夫、三好郁夫、土井淳之祐、上野隆三
- 邦楽監修:中本哲
- 衣裳:植田光三、米田稔
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:岡田厚詩
- 装飾:長尾康久、平田俊昭、窪田治、三木雅彦
- 小道具:高津商会
- かつら:山崎かつら
- 記録:森井千尋、中田英子、西村直美、小川加津子、内藤幸子
- 進行主任:進藤盛延
- 進行:宮崎俊弥、松田渡、木岡敦、土生川明弘
- 演技事務:山下義明
- 計測:作村龍二、山本辰也、長谷川光徳
- 整音:神戸孝憲
- スチール:荒川大介
- 文芸:皿田明
- 現像:IMAGICA
- 刺青:毛利清二(第9話)
- 騎馬:岸本乗馬センター(第11話)
- 協力:京都・大覚寺(第9,11,20,21話)、元離宮・二条城(第3話)、御室・仁和寺(第2,16,18話)
- 制作協力:東映太秦映像
- プロデューサー:五十嵐通夫、大庭喜儀、山田勝
- 特技:宍戸大全
- 監督:山内鉄也、矢田清巳、高倉祐二、金鐘守、井上泰治
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 6月17日 | 大岡越前 | 葉村彰子 | 矢田清巳 | 見雲遊山:森繁久彌 沙織:芦田由夏 鎌吉:垂水悟郎 大浜屋:和崎俊哉 川鍋庄太夫:西沢利明 重吉:石山律雄 水野和泉守:高野真二 西尾隠岐守:小笠原良知 鮫八:岩尾正隆 荒くれ:福本清三 |
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第2話 | 6月24日 | 罪を前払いした男 | 大西信行 | 高倉祐二 | 長吉:河原崎建三 村井屋:頭師孝雄 六兵衛:阿木五郎 おきん:丸平峯子 源兵衛:疋田泰盛 番頭:大木晤郎 |
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第3話 | 7月1日 | 将軍様は金魚迷惑 | 吉田剛 | お金:土田早苗 仁吉:小倉一郎 本多主膳:亀石征一郎 銀次:伊藤高 有馬兵庫頭:松本朝生 |
第1〜4部で千春を演じた 土田早苗がゲスト出演。 | |
第4話 | 7月8日 | 白洲で暴く恨みの謎 | 大西信行 | 山内鉄也 | お仲:吉村実子 お文:香野百合子 宗七:速水亮 近江屋:唐沢民賢 治助:高峰圭二 |
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第5話 | 7月15日 | 嘘つき婆さんの人助け | 金鐘守 | お安:中原早苗 立川次兵衛:原田清人 水野作右衛門:西山辰夫 三之助:塩賀純平 川勝右京太夫:溝田繁 喜兵衛:芝本正 |
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第6話 | 7月22日 | 友を救った宿場の決闘 | 田上雄 | 山内鉄也 | 小柴伊右衛門:林与一 お駒:高田美和 花園の長兵衛:今井健二 与兵衛:新井量大 勝五郎:遠藤剛 丑松:根岸一正 お才:木村実苗 儀三郎:高畑次郎 平吉:岬寛太 片岡新太郎:伊庭剛 五助:山本弘 |
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第7話 | 7月29日 | 復讐果たす怒りの十手 | 山内鉄也 葉村彰子 |
矢田清巳 | 与平:山田吾一 新吉:加藤純平 おすみ:中原果南 夜烏の儀十:石橋雅史 丑三:内田勝正 伝次:井上茂 為三:矢部義章 夏目甚右衛門:疋田泰盛 石出帯刀:有川正治 |
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第8話 | 8月5日 | 将軍狙った男の涙 | 大西信行 | 井上泰治 | 伊平:小林昭二 青山九太夫:本郷直樹 水野和泉守:高野真二 お絹:仙石順子 加賀屋:楠年明 小出:野口貴史 庄助:結城市朗 若年寄:田中弘史 |
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第9話 | 8月12日 | 幸せ咲かせた兄妹草 | 田口耕三 | 矢田清巳 | 伊予吉:頭師佳孝 お千代:市村菜月 富蔵:伊藤敏八 河内屋:山本紀彦 由造:河合絃司 お駒:野平ゆき 民次:井上茂 梶田左門:荻原郁三 若イ漁師:武井三二 年寄ノ漁師:北見唯一 |
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第10話 | 8月19日 | 誓いを破った涙の喧嘩 | 櫻井康裕 | 金鐘守 | 翔太:堤大二郎 おきの:佐藤友紀 賢吉:山下慎司 さる屋:梅澤龍峰 今戸の島造:前川哲男 権次:西田良 お咲:鈴川法子 町娘:小野恵未 |
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第11話 | 8月26日 | 狐火の五千両 | 廣澤榮 | 高倉祐二 | 狐火の五郎蔵:市川左團次 お栄:斎藤とも子 おぎん:速水典子 与吉:森田太陽 留松:廣田行生 伝八:柄沢次郎 仙三:時代吉次郎 富治:井上茂 床屋のおやじ:桂春之輔 |
第3部第6話「狐火の五千両」を そのままリメイク |
第12話 | 9月2日 | 偽証に悩む男の良心 | 吉田剛 | 矢田清巳 | お久:寺田玲 嘉兵衛:下川辰平 清吉:加納竜 瀬尾鉄太郎:渡辺哲 仁助:樋浦勉 おたみ:山本ゆか里 権次:草薙良一 小者:大矢敬典 おくみ:つりたみづえ |
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第13話 | 9月9日 | 情けを教えた人参泥棒 | 鈴木宗哲:沖田浩之 孫作:村田吉次郎 お新:岩本千春 鎌田玄伯:鹿内孝 大坂屋:田口計 有馬兵庫頭:松本朝生 長太:山崎大聖 お初:岡本伊代 |
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第14話 | 9月16日 | 母が溺れた受験戦争 | 佐藤五月 | 山内鉄也 | 小夜:三浦リカ 松波正太郎:原康義 杉本成道:中島久之 光林堂:北町嘉朗 郷原肥前守:小沢象 荒木:若尾哲平 松波福太郎:勝見和也 寛三郎太:中西勇太 |
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第15話 | 9月23日 | 牛も唸った大岡裁き | 佐藤五月 葉村彰子 |
金鐘守 | 与平:見栄晴 おいね:伊藤つかさ 六兵衛:坂本長利 留五郎:宮路オサム おさと:栢木布由子 村役:寺下貞信 利右衛門:芝本正 |
「ヴェニスの商人」の 有名なくだりを翻案 |
第16話 | 10月7日 | 兄が願った妹の幸せ | 田口耕三 | 高倉祐二 | おるい:小林綾子 舟吉:冨家規政 忽之助:岡野進一郎 喜和:八木昌子 お糸:北岡夢子 伊佐三:遠藤憲一 お茂:行友勝江 松翁:可知靖之 お時:来路史圃 |
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第17話 | 10月14日 | 命を懸けた贋金探索 | 田上雄 | 金鐘守 | 銀次:竹本孝之 お妙:古柴香織 柴野与一郎:河原崎次郎 十文字屋:金井大 奥田官兵衛:田畑猛雄 仙蔵:伊東達広 寅吉:岩尾正隆 六兵衛:北見唯一 |
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第18話 | 10月21日 | 頑固が鉢巻きした男 | 櫻井康裕 | 根岸の豊造:長門裕之 おふく:水野久美 お咲:和泉ちぬ 音羽の圭太郎:若山騎一郎 三吉:うえだ峻 忠吉:倉崎恭司 下駄の歯入れ屋:泉ひろし |
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第19話 | 10月28日 | 無情に泣いた愛の折鶴 | 中村勝行 | 井上泰治 | 清太郎:石橋保 お園:上野めぐみ 伊勢屋:武内亨 藤堂刑部:原口剛 富蔵:北村晃一 大黒屋:森章二 弥兵衛:荘司肇 お葉:江口尚希 杉田仁八郎:波多野博 |
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第20話 | 11月4日 | 恥ずべき行い | 井上泰治 | 山内鉄也 | 浦部門十郎:高橋長英 香苗:佳山まりほ 千吉:吉田次昭 鬼蜘蛛の玄蔵:山本昌平 お葉:石倭裕子 永松左兵衛:立花一男 茂七:今村廣則 音次:坂本あきら 伊三次:野口貴史 若年寄:田中弘史 寝巻の女:貴森みやこ 須崎:当銀長太郎 松五郎:笹木俊志 直吉:青井敏之 |
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第21話 | 11月11日 | 嘘で守った妻の恥 | 大西信行 | 井上泰治 | 八坂弥十郎:荻島真一 久美:北原佐和子 上総屋:工藤堅大良 津川竜之進:遠藤征慈 おたね:市丸和代 |
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第22話 | 11月18日 | 母ふたり情けのお白洲 | 田口耕三 | 矢田清巳 | こゆき:長谷部香苗 お登世:白川和子 島吉:森川章玄 お篠:千野弘美 お君:森下涼子 卯之助:石井英明 般若の滝蔵:深江章喜 一文字屋:中寛三 うどん屋:山口幸生 |
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第23話 | 11月25日 | 冤罪晴らす大芝居 | 山内鉄也 | 金鐘守 | 加代:大塚良重 景山進之丞:石田信之 河上重次郎:潮哲也 銀蔵:江幡高志 一郎太:渡辺琢之 六兵衛:山村弘三 景山十太夫:千葉保 寅吉:勝野賢三 |
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第24話 | 12月2日 | 友を裁いた名奉行 | 井上泰治 葉村彰子 |
井上泰治 | 叶屋:常泉忠通 那賀屋:金内喜久夫 林田九郎兵衛:柴田光彦 お力:藤江利加 銀次:崎津隆介 お君:西野栄里子 お種:川本美由紀 梅川:塚本加成子 松崎:峰蘭太郎 嶋田源按:波多野博 左平次:小峰隆司 |
解説
- ベテラン同心に小松政夫演じる赤垣伝兵衛が事実上昇格して第15部に至る。第12部の初登場時のようなダメ同心ではなく、良い意味で枯れた印象の頼れる同心となった。ただし、これ以後も時折、昔の北町奉行の同心時代の事柄に絡む話は登場している。なお、忠相と村上は「源さん」「若」と呼び合い、佐橋とは「孫さん」「お奉行」と呼び合っていたが、赤垣とは「赤垣」「お奉行」と呼び合っている。役者の実年齢は大坂志郎や佐野浅夫は加藤剛より年上だが、小松政夫は若干年下である。
- 佐藤佑介演じる立花が同心の“若頭”に昇格する。なお、佐藤も姉・千鶴を演じる舟倉も本作をもって降板した。
- 新同心・夏目甚八(てらそま昌紀)登場。立場は立花より下で、片瀬より上である。
- 第6部に登場した新三郎(西郷輝彦)が復帰している。このシリーズから苗字が設定され、結城新三郎と名乗っている。キャラクターも以前のような江戸っ子キャラクターから武士らしい落ち着いたキャラクターに変更された。
- 志保を演じる根本りつ子がこの部で降板するが、最終回スペシャルでは復帰している。
- その他、主要登場人物の周辺の家族関係・人間関係に再度一部設定変更が加えられた。
- 第6部では町人身分だった新三郎が士分の設定に変更された。前作まで登場のお柳、筧、赤垣付きの岡っ引き・久助、立花の妻となった千夏の存在が抹消されている。ただし、お柳と千夏は最終回スペシャルで別の女優が演じて復帰する。
- 第1〜4部で榊原伊織の妻・千春を演じた土田早苗が、第3話「将軍様は金魚迷惑」でお金という役でゲスト出演している。
- 第11〜13部で北町奉行・中山出雲守を演じた高野真二が、老中・水野和泉守役で第1話などに出演している。
- 第12〜13部でもぐらの久助を演じた井上茂が、第7話「復讐果たす怒りの十手」で盗人・伝次という役の他で、数回ゲスト出演している。
- 第11話「狐火の五千両」は第3部第6話「狐火の五千両」をそのままリメイクしたものである。
- 第15話「牛も唸った大岡裁き」では、忠相の病気を案じた与平が忠相の元に牛の乳を届ける際に、乳をヒョウタンの中に入れ揺らした影響でヨーグルト状になり「醍醐」ができるエピソードになっている。また、裁きでは「ヴェニスの商人」の「肉は切り取っても良いが、契約書にない血を1滴でも流せば、契約違反」といった部分を翻案しており、忠相自身がエゲレス(イギリス)の書物で読んだと語っている。
- 第14部のポスターからTBSのロゴマークが変更され、2014年現在も使用されているのロゴとなった。
- 榊原伊織を演じる竹脇無我は、うつ病治療の関係で最終回のみ登板となっている。
第15部
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 第15部」(おおおかえちぜん だい15ぶ)は1998年8月24日から1999年3月15日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。
概要
大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。伊織が戻ってきた養生所は、女医師を務めてきた志保に代わり、女蘭法医を目指して医学修行中の見習い医師菊江が加わった。菊江は、医学の道の先輩、南町奉行所同心の片瀬堅太郎と恋仲で、医学を教わっている。南町奉行所同心は、片瀬のほか、熱血漢の夏目甚八と冷静沈着な北島駿介が、よきライバルとして事件解決に協力し合う。そんな若手同心たちを、南町奉行所の束ねとして、忠相からも信頼されるようになった赤垣伝兵衛が、あたたかく見守る。前妻を亡くしてから男やもめを通してきた赤垣だったが、雪絵の母・静加の紹介で、笙子というおおらかで美しい新妻を向かえることになった。小料理屋「たぬき」には、半次の昔の弟分で元泥棒の六助が、新しく板前として働くようになり、密偵としても働いている。
レギュラー出演者
- 大岡忠相:加藤剛
- 雪絵:平淑恵
- 丁の目の半次:左とん平
- すっとびの辰三:高橋元太郎
- 出目の勘太:谷幹一
- 夏目甚八:てらそま昌紀
- 北島駿介:島英臣
- 片瀬堅太郎:佐野圭亮
- 隼の六助:4代目桂三木助
- 笙子:河原崎有稀(現・伊藤榮子)
- 房吉:うえだ峻
- 太市:水野純一
- すみれ:吉井丈絵
- お花:森永明日夏
- 菊江:弓場沙織
- 赤垣伝兵衛:小松政夫
- 徳川吉宗:山口崇
- 静加:藤間紫
- 結城新三郎:西郷輝彦(最終話のみ、クレジット表示ではゲスト扱いであった)
- 榊原伊織:竹脇無我
スタッフ
- 原案:葉村彰子
- 脚本:井上泰治、大西信行、佐藤五月、櫻井康裕、藤井邦夫、沢橋凛、鶴島光重、久慈俊旭、田上雄
- 音楽:山下毅雄
- 題字:朝比奈宗源
- ナレーター:柴田秀勝
- 撮影:片山顕、都築雅人、長谷川光徳、小林善和
- 美術:高見哲也、三浦鐐二、辻野大
- 録音:木村均、田辺義教、田代博司、佐藤茂樹
- 照明:亀山譲、大谷康郎、武邦男、畑下隆憲、土居欣也
- 編集:河合和子
- ビデオ編集:鍛冶川一夫
- VE:作村龍二、山本辰也
- チーフ助監督:六車雅宣、佐藤晴夫、梅原重行、和田圭一
- 擬斗:菅原俊夫、清家三彦、三好郁夫
- 邦楽監修:中本哲
- 衣裳:植田光三
- 美粧・結髪:東和美粧
- 装置:岡田厚詩
- 装飾:平田俊昭、西川由紀夫、渡辺源三
- 小道具:高津商会
- かつら:山崎かつら
- 記録:小川加津子、西村直美、内藤幸子、中田英子
- 進行主任:進藤盛延、森井敦
- 進行:土生川明弘、松田渡
- 演技事務:山下義明
- 計測:作村龍二、山本辰也、長谷川光徳
- 整音:神戸孝憲
- スチール:荒川大介
- 特技:宍戸大全
- 文芸:皿田明
- キャスティング担当:藤田知久、川渕豊喜
- 技術協力:IMAGICA
- 能楽:掛川昭二(第1話)
- 刺青:毛利清二(第1話)
- 騎馬:岸本乗馬センター(第13,25話)
- 協力:京都・大覚寺(第8,13,15,17,23話)、元離宮・二条城(第1,13話)、京都・伏見桃山城(第1話)、御室・仁和寺(第6,19話)
- 制作協力:東映太秦映像
- プロデューサー:樋口祐三、本間信行、山田勝
- チーフプロデューサー:五十嵐通夫
- 監督:矢田清巳、山内鉄也、金鐘守、高倉祐二、井上泰治
作品リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 |
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第1話 | 1998年 8月24日 |
大岡越前 | 井上泰治 | 矢田清巳 | 泉州屋:川合伸旺 蛇の弥兵衛:石橋雅史 加納久道:大林丈史 望月源三郎:堀田真三 吉次:井上博一 久助:勝野賢三 島蔵:木谷邦臣 仁七:木下通博 手下A:大橋渡 老番頭:大木晤郎 権爺:結城市朗 女郎屋の女将:三浦徳子 |
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第2話 | 8月31日 | 殺しを見ていたお茶道具 | 大西信行 | 山内鉄也 | おきみ:森下涼子 由兵衛:高峰圭二 伊勢屋:新井量大 善助:望月太郎 政五郎:市原清彦 与吉:青島健介 お照:東竜子 彦六:玉生司朗 おつね:星野美恵子 |
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第3話 | 9月7日 | 狙われた花嫁 | 矢田清巳 | むささびの金五郎:内田勝正 三河屋:真田五郎 宗助:柳川清 銀次:福本清三 妓:桂川夢女 |
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第4話 | 9月14日 | 鬼を生き返らせた名医 | 井上泰治 | お虎:赤木春恵 郁太郎:宮崎達也 おはま:小林かおり 松五郎:高城淳一 治兵衛:頭師孝雄 お杉:佐野アツ子 蓑助:山本紀彦 和助:小鹿番 鮫三:城春樹 お民:岩上佳寿美 隠居:笹木俊志 |
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第5話 | 9月21日 | 奥医師の娘 | 金鐘守 | 天野宗仙:土屋嘉男 天野知安:竹本孝之 小夜:牛尾田恭代 春亭梅彦:石山律雄 天野祐石:井上高志 猫七:桐山浩一 伊三次:伊庭剛 治平:蔵多哲雄 おまん:星野美恵子 おふみ:赤羽美香 |
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第6話 | 10月5日 | 大江戸韋駄天競走 | 佐藤五月 | 山内鉄也 | 宝来屋:河原崎建三 お勝:木村理恵 加納屋:二瓶鮫一 田所芳太郎:武見龍磨 |
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第7話 | 10月12日 | 賄賂に揺れた老同心 | 櫻井康裕 | 高倉祐二 | 粟津佐兵衛:佐藤允 たき:谷口香 大瀬屋:常泉忠通 竪川の常吉:遠藤征慈 喜平次:江藤漢 木戸番:大木晤郎 大店の内儀:和泉敬子 薬種問屋女主人:山口朱美 |
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第8話 | 10月26日 | 花嫁割いた母ふたり | 大西信行 | 井上泰治 | お梶:三林京子 おきぬ:小林綾子 お仙:根岸季衣 松田屋昇助:宗近晴見 松田屋昇太郎:宍戸勝 三河屋:真田五郎 老婆:三星東美 |
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第9話 | 11月2日 | 白洲に立った将軍様 | 藤井邦夫 | 文吉:田中隆三 扇屋:中村方隆 平助:小林尚臣 加納久道:大林丈史 おしず:和泉ちぬ おうた:中里博美 直太:杉田林太郎 神尾左京:石倉英彦 政吉:溝田繁 音蔵:野口貴史 |
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第10話 | 11月16日 | 信じるこころ | 沢橋凛 | 高倉祐二 | 沢田源蔵:須藤正裕 三崎屋:草薙幸二郎 久助:浅見小四郎 木鼠の弥太:入江毅 |
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第11話 | 11月23日 | さまよう老人 | 鶴島光重 | 山内鉄也 | 伊平:江藤潤 おとき:大塚良重 松造:庄司永建 疾風の銀八:片桐竜次 小梅:伊吹友木子 |
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第12話 | 11月30日 | 罪を着た男 | 藤井邦夫 | 金鐘守 | 卯之吉:五代高之 おその:佐藤恵利 茂兵衛:矢野宣 亀吉:三田村賢二 近江屋:西山辰夫 |
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第13話 | 12月7日 | 母恋し! | 鶴島光重 | 高倉祐二 | おとき:久野綾希子 丑松:長門裕之 お初:竹本聡子 さち:秋本美恵 新太郎:岡田聡 女房:町野あかり おゆり:塚本加成子 おくめ:新海なつ 春海和尚:千葉保 |
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第14話 | 12月14日 | 小さな出会い | 井上泰治 | 山内鉄也 | お七:三浦リカ 中山出雲守:入川保則 文六:冷泉公裕 嶌田源之進:南条弘二 宗吉:黒田隆哉 友吉:松田聡也 おさと:岩上佳寿美 熊蔵:山本弘 庄兵衛:山村弘三 老主人:江並隆 茶店の親爺:徳田興人 お兼:鳴尾よね子 女将:ひろみどり |
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第15話 | 12月21日 | 思い込み | 藤井邦夫 | 高倉祐二 | 田山平内:米倉斉加年 弥生:未来貴子 清次郎:松井誠 篠崎小五郎:斎藤隆治 沼倉重蔵:伊東達広 お紺:津島令子 |
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第16話 | 1999年 1月4日 |
髪結い姉妹の殺意 | 佐藤五月 | 井上泰治 | お弓:立原麻衣 河内屋:真夏竜 桐山采女:伊藤高 甚助:相馬剛三 銀次郎:青井敏之 安吉:高野浩幸 お登勢:早瀬真奈美 女客:鈴川法子 おとき:ひろみどり |
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第17話 | 1月11日 | 嘘で暴いた大岡裁き | 鶴島光重 | 金鐘守 | 鈴:伊藤葉子 大黒屋:杜澤泰文 梅吉(子役):山下慎司 松蔵:松田明 竹市(子役):西尾塁 煙管屋:泉ひろし 伊助:野土晴久 安達屋:結城市朗 |
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第18話 | 1月18日 | 消えた財布 | 大西信行 | 井上泰治 | 伝七:浜畑賢吉 おやす:有沢妃呂子 お秋:美苗 松乃屋:原田清人 篠塚宇右衛門:児玉謙次 柿ノ木坂の三五郎:青木卓司 お甲:宮田圭子 |
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第19話 | 1月25日 | 花は知っていた | 佐藤五月 | 山内鉄也 | 清吉:田中実 お未:堀江奈々 甚兵衛:坂本長利 上州屋:久保明 富吉:和泉史郎 宇田川屋:田中弘史 川崎屋:亀井賢二 作造:寺下貞信 |
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第20話 | 2月1日 | 裏切られた友情 | 藤井邦夫 | 井上泰治 | 雨宮平四郎:若山騎一郎 お袖:堀川早苗 桂香庵:青山良彦 初音:杉浦香奈子 梶原図書:溝田繁 雨宮敬一郎:西園寺章雄 女将:安岡真智子 |
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第21話 | 2月8日 | 疑惑の恩人 | 佐藤五月 | 勘助:新克利 巳之吉:篠塚勝 おうめ:梶三和子 玉吉:森川正太 井田屋:田中弘史 与平:梶本潔 おはる:赤羽美香 源造:中嶋俊一 |
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第22話 | 2月15日 | 餅騒動の名裁き | 沢橋凛 | 矢田清巳 | おみよ:八木小織 与吉:山口粧太 徳兵衛:工藤堅大良 老いた男:徳田興人 |
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第23話 | 2月22日 | 辻斬りは拝領の太刀 | 大西信行 久慈俊旭 |
金鐘守 | 水口左京:鷲生功 脇田宗右衛門:佐竹明夫 佐賀屋:奥野匡 脇田宗九郎:高橋浩二朗 弥助:村井克行 彦兵衛:阿木五郎 |
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第24話 | 3月1日 | 冤罪 | 田上雄 | 仙造:三夏紳 政吉:片桐光洋 お崎:松井紀美江 お妙:藤田志穂 治兵衛:岩尾正隆 弥五郎:久賀大雅 杢兵衛:徳田興人 |
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第25話 | 3月8日 | 最後の罪が恩返し | 櫻井康裕 | 大間々の嘉兵衛:中山仁 お秀:笹峰愛 鎌吉:木村元 加田屋:梅澤龍峰 荒布の利八:木村栄 戸崎織部:穂高稔 母親:宮田圭子 松風軒:芝本正 |
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第26話 | 3月15日 | 帰って来た友情 | 鶴島光重 | 山内鉄也 | 今井了仙:内藤武敏 升吉:新田純一 長尾伴内:中丸新将 仁平:出光元 権造:粟津號 李仙山:楠年明 多岐元孝:溝田繁 大家:柳川清 |
解説
- この部以降、フィルム撮影からVTR収録に変更となっている。
- 第12〜14部と3部連続で大岡家御用人・北村一平役を演じた島英臣の役柄が同心・北島駿介となる。
- 第6・14部にレギュラー出演した新三郎(西郷輝彦)が最終話で出演し、伊織の窮地を救うことになる。
- 第26話(最終話)「帰って来た友情」では、江戸の町で疱瘡が流行し、伊織は、人痘法という新しい治療法を試すことを提案するが、保守的な奥医師たちは猛反対し、伊織は、彼らの罠に落ち牢へ。そんな折、長崎で医学修業を終えた新三郎が帰って来て友を救う。
- C.A.Lのプロデューサー・五十嵐通夫と女優・水野久美の長男、水野純一が太市役で出演している。
- その他、主要登場人物の周辺の家族関係・人間関係に再度一部設定変更が加えられた。
- 前作まで登場のお柳、筧、赤垣付きの岡っ引き・久助、立花の妻となった千夏の存在が抹消されている。ただし、お柳と千夏は最終回スペシャルで復帰する。
- この第15部からTBSのロゴ部分がマイナーチェンジされた。また、Nationalの下の松下電器・松下電工の書体が一回り小さくなっている。
ナショナル劇場50周年記念特別企画スペシャル
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 「大岡越前 ナショナル劇場50周年記念特別企画スペシャル」(おおおかえちぜん なしょなるげきじょう50しゅうねんきねんとくべつきかくすぺしゃる)は2006年3月20日にナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。
キャスト
スタッフ
解説
- このスペシャルが事実上の最終回にあたる。終盤で、大岡忠相が将軍徳川吉宗の任命により、南町奉行から寺社奉行に昇進し、旗本から大名となった。
- キャスティングなどが概ね第11部ごろの陣容に戻され、初期に創設されたはずの町火消がまだ存在しない状態に戻るなど、第15部までのストーリーの続編というよりもアナザーストーリー的な側面が強い。
- 第3部まで政吉を演じた里見浩太朗が、上述の通り忠相を支える老中・土屋相模守役でゲスト出演している。また、これでレギュラー・準レギュラー出演した俳優が多数、別の役で出演している。
- 親子2代での競演が複数、実現している。
- 佐野浅夫、高橋元太郎、伊吹吾郎の3人は『水戸黄門』でも藤林無門や水戸光圀 、うっかり八兵衛、渥美格之進として共演している。
- シリーズを通して唯一のハイビジョン作品。
- 2013年3月6日にBS-TBSで再放送された(時間帯は18:00-19:54)。
史実との主要な相違
- 忠相の実父・大岡忠高は忠相が江戸町奉行に就任した時期には他界している。
- 忠相は物語上は青年奉行のように描かれているが、史実では町奉行就任時にすでに40歳であり、嫡男・忠宣がいた。
- 忠相自身は天一坊事件には関わっていない。
テーマ曲
山下毅雄作曲のテーマ曲は、旋律がバイオリン、口笛、女声コーラスで奏でられる(一部を除く)。 それまでの時代劇のテーマ曲とは一風変わった曲調で知られる。
口笛は山下自身のものとなっている。ただし、最終回スペシャルでは新規に録音しており、山下が制作前に故人となったため、佐野博美によるものになっている。
このテーマはオープニングに使用されたものだけでも、音源は6種類がある。
- 1. 2よりも主旋律の口笛が強調され、効果音が少ないもの。
- 現在、第1部第3話「謎の父子鶴」(OP/EDのカットが無い)でのみ確認できる。
- 2. 前半の主旋律は口笛が強調された初期バージョン。
- 第1部〜第5部
- 3. 前半の主旋律がバイオリンが強調されたものに変わり、曲のテンポが早くなる。もっとも長い期間使用されたバージョン。
- 第6部から第14部まで、ただし、4が使われた時期を除く
- 4. 3から女声コーラス・口笛を除いたバージョン
- 第8部第20〜最終話(第24話を除く)、第9部、第10部15〜23話(未確認)、第11部1〜10話、同12話、同14話〜15話(現状では同21〜22話は未確認)。
- 5. リズムセクションが打ち込み音源になったステレオ音源。前半の主旋律はシンセサイザーが奏で、後半の主旋律は口笛と女声コーラスによるもの。
- 第15部
- 6. 曲調・アレンジはオープニング第3期の音源とほぼ変わらない。途中女声コーラスが挿入されるロングバージョン。エンドコーダも異なる。
- ナショナル劇場50周年記念特別企画スペシャル
ナレーション
視聴率
- 放送ごとの最高視聴率
- 第5部初回(1978年2月6日放映)の31.6%。
数字はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区。
関連商品
DVDボックス
2006年から竹書房を販売元にして、第5部まで販売されている。前述の通り、第1部第3話と第2部第22話を除いた第1部第1話〜第3部第15話までは、オープニングとエンディングを短縮した再放送素材のみ残ったため、それが収録されている。第4部以降は、ナレーションや不適切な用語の音消し処理等がなされた再放送素材が用いられている。また、各部とも特典として、番組関係者のみに配られた番組資料小冊子の復刻版が封入されている。
- 大岡越前第一部(2006年3月24日発売)ディスク7枚
- 大岡越前第二部(2006年11月24日発売)ディスク7枚(初期ロットのみ第22話「幻術師」収録)
- 大岡越前第三部(2007年11月24日発売)ディスク8枚
- 大岡越前第四部(2012年5月25日発売)ディスク7枚
- 大岡越前第五部(2013年5月24日発売)ディスク7枚
サウンドトラック
2002〜2003年にかけてキングレコードから「オリジナル・サウンド・トラック 大岡越前」シリーズが4つ販売され、2007年にアスタエンタテインメントから「大岡越前 オリジナルサウンドトラック」が販売されている。
- オリジナル・サウンド・トラック 大岡越前(2002年2月28日発売)ディスク1枚 収録時間44分
- オリジナル・サウンド・トラック 大岡越前 暗闘編(2002年12月25日発売)ディスク1枚 収録時間40分
- オリジナル・サウンド・トラック 大岡越前 抒情編(2002年12月25日発売)ディスク1枚 収録時間38分
- オリジナル・サウンド・トラック 大岡越前 ファイナル・セレクション(2003年3月26日発売)ディスク1枚 収録時間41分
- 大岡越前 オリジナルサウンドトラック(2007年5月9日発売)ディスク2枚 収録時間93分
CSでの再放送とハイビジョン化
2013年10月より、時代劇専門チャンネルにおいて全15部のハイビジョンによる放送が決定した。2012年初頭から2013年の春ごろにかけてTBSチャンネルで放送された際には、一部ナレーション等が削除された放送素材で第1部から第3部までをループで放送するにとどまっていた。また、シリーズの全作品が放送されるのは、2003年に、TBSチャンネルにおいて標準画質で放送されて以来のことである。
時代劇専門チャンネルの放送素材は、従前の標準画質(SD)ビデオを単純に拡大(アップスケーリング)したものではない。時代劇専門チャンネルがハイビジョン放送になった頃から多くの古い時代劇をフィルムからHDリマスターしたように、「大岡越前」もフィルムから改めてHDリマスターしたものである。これは、フィルムの質感を残しながらも、現行のハイビジョン番組とほぼ遜色のない精細画質となっている。なお、ビデオ収録となった第15部については、HDリマスターの詳細は不明である。また、第1部第3話と第2部第22話を除いた第1部第1話〜第3部第15話までは、オープニングとエンディングを短縮した再放送素材のみ残ったため、端役やスタッフの詳細が不明である(これはDVDボックスでも同様である)。
音質については、DVDボックスと比べて、第1部〜第2部は極めて良好であるが、第3部は音がこもった状態で放送された。第5部も、音質が若干悪い回がある。
これまで再放送などで欠番扱いされたもののうち、1作品を除き放送が予定されている。
- 第1部:2013年10月より、全話放送
- 第2部:2013年11月より、第22話(DVDボックスでは初期のロットにのみ収録され、その後削除)を除く全27話放送
- 第3部:2013年12月より、全話放送(音質が非常に劣化しており、DVDボックスの音質の方が良い)
- 第4部:2014年2月より、全話放送
- 第5部:2014年3月より、全話放送(一部音質が劣化した回がある)
- 第6部:2014年4月より、全話放送
- 第7部:2014年6月より、全話放送
- 第8部:2014年7月より、全話放送
- 第9部:2014年8月より、全話放送
関連項目
- 疾風同心 大岡越前配下の同心・風間駿介を主人公にした作品(制作:C.A.L)。
- 地獄の左門十手無頼帖 天知茂が本作と同名の与力「神山左門」を演じた時代劇シリーズ(制作:東映)。
- 舞台は、片岡千惠藏が演じる遠山景元が南町奉行の時代となっている。
- 水戸黄門(徳川光圀)
- 江戸を斬る(遠山景元)
- 遠山の金さん(遠山景元)
- 暴れん坊将軍(徳川吉宗)
- 八代将軍吉宗(徳川吉宗)
- スペシャル時代劇 大岡越前 - NHK BSプレミアムで2013年から放送されている時代劇。NHKと本作の版権を持つC.A.Lが共同で制作。本作で多数脚本を担当した大西信行により、現行の放送基準に沿ってリメイクしている。再放送されにくい第1部第1話などの表現をマイルドに作り直した。
参考文献等
本作のストーリー等は、放送された素材を元に記述している。その他に関しては以下の通りである。
「大岡越前」のファンによってまとめられたもの
- 大岡越前非公式サイト-越前蟹 インターネットアーカイブ(閉鎖中のため)
落語の大岡政談や、その他の落語の演目に関するもの
- この項目の「佐々木政談」は、「佐々木裁き」として収録されている。この解説や桂米朝の口演を収めたCDやDVD等にも、同様の解説があるので参照されたい。
講談・大岡政談に関するもの
- 「大岡政談(歴史講談)」(講談社・1985年7月) ISBN 4061918575
史実をまとめたもの
- 江戸時代の随筆。大岡忠相についての逸話を収録。
- 大石愼三郎:「享保改革の経済政策〈第1部〉享保改革の農村政策」(御茶の水書房・1961年)
- 大石愼三郎:「享保改革の経済政策」(博士論文・1961年)
- 経済政策と大岡忠相の関わりをまとめている。
- 大岡家文書刊行会:「大岡越前守忠相日記」(全3巻・三一書房、1972 - 1975年)
- 大石愼三郎:「大岡越前守忠相」(岩波新書・1974年4月) ISBN 4004131073
- 大石愼三郎:「享保改革の商業政策」(吉川弘文館・1998年2月) ISBN 4642033378
- 大石学:「大岡忠相」(吉川弘文館人物叢書、2006年)。 ISBN 4642052380
番組関係者の著作
- 高橋元太郎:「うっかり八兵衛半生記:多力本願」(アスペクト・1997年) ISBN 4893668315
- 逸見稔:「黄門様はテレビ好き」(近代映画社・1993年11月)ISBN 4764817276