遠藤憲一

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テンプレート:ActorActress 遠藤 憲一(えんどう けんいち、1961年6月28日 - )は、日本俳優ナレーター脚本家。本名同じ。主な愛称は「エンケン」「エンケンさん」。目つきが鋭く、いかつい風貌から悪役を演じることが多い[1]

東京都品川区出身。アクターズカンパニーなどを経てエンズタワー所属。崔洋一原田眞人三池崇史などの各監督作品に主に出演。『Distance』で第16回高崎国際映画祭助演男優賞を受賞した。

来歴

俳優業

横浜商工(横浜創学館高等学校)に入学。ところが入学してみると半数以上をつっぱりが占め、ほとんどがリーゼントという高校だった。もともとまじめだった遠藤は、周りに影響されて徐々に遊びに染まっていってしまう。

常に机の中に教科書を入れっぱなしにしていた遠藤は、長期休暇中に「机の中に教科書を入れっぱなしにしている者は見つけ次第教科書を焼却処分にする」と言う校則により、担任に教科書を焼却処分にされてしまう。だが遠藤は教科書を焼かれても新たに教科書を買うこともせず、「教科書を忘れた者は教室の後ろに立って授業を受ける」という規則があったために、ほとんどの授業を毎日立たされた状態で受けなければならなくなった。そのために授業内容も頭に入らず、徐々に嫌気がさして高校を中退してしまう。

嫌なことがあるとすぐにやめる癖がつき、その後アルバイトを転々としていたが、ある日広告で劇団員募集の広告を見て軽い気持ちで入団する。その後、役者業に興味を持ち難関として知られる劇団無名塾の選抜試験に合格して舞台俳優としてのキャリアをスタートするが、空気の重圧感や規律の厳しさから10日間後に劇団を離脱[2]、その後は劇団フジ・東京宝映(現宝映テレビプロダクション)に移籍して役者活動を再開した。ドラマデビューは1983年の『壬生の恋歌』(公式サイト)からで、刑事ドラマ・サスペンス作品・時代劇などで下積み的な出演を続けた。いわゆる「ビデオシネマ」時代が到来すると、眼力のある強面の風貌を生かして極道物で数多くの悪役を演じた。またその一方でカルト的な内容の作品でエキセントリックな演技を見せた。

多様な活動を行っている現在でも悪役としての認知度が高い。『湯けむりスナイパー』で連ドラ初主演を果たした時、「Vシネマ悪役の遠藤憲一が連ドラ初主演」と記事に書かれたほどで、本人も「こんないかつい顔の自分を主演にするなんて」と照れ隠しのジョークを口にしていた。大作映画やドラマへの出演が増えた今日でもVシネマやカルト映画への出演は続けており、前者に関しては「素晴らしく血塗れた世界」「演技の基礎体力を鍛えてくれる場所。出演するたびに何かが磨かれる[1]」と愛着を表現している。深夜ドラマや特撮作品への出演も多く、『バトルフィーバーJ』、『特捜エクシードラフト』、『特捜ロボ ジャンパーソン』、『忍者戦隊カクレンジャー』、『ライオン丸G』などに出演歴を持つ。

俳優以外の活動

渋く低い声質を持ち、これを生かしてシリアスなCMや映画の予告編のナレーションなどに多数起用されている。特に映画『マトリックス』の日本国内プロモーションにおけるナレーターとして起用されて以降、その声が世間に広く注目されるところとなった。

役者としての活動のみならず、ドラマ『刑事貴族2』(日本テレビ)では脚本家として4本の作品を手掛けている。

近年は、バラエティ番組にも出演している。『笑っていいとも!』のテレフォンショッキング出演の際は、自ら下積み時代のアルバイト話を披露した。ちなみに、一番割の良かったアルバイトは、三越の食堂の食器洗いだったそうである。

エピソード

自身のホームページでは撮影風景やオフショットの画像が掲載されているが、本人は“強面”であるとのコンプレックスで、写真に撮られることが苦手だそうである。

お笑いタレントの宮迫博之(「雨上がり決死隊」)に似ているとよく言われる[3]

二匹のマルチーズ犬を飼っている。HPにて「雇っている2匹のスタッフ」として画像が掲載されているが、彼ら「スタッフ」とはNHK-BS2わんにゃん茶館』にて一緒にTV出演を果たした[4]

20歳代後半当時に役者の仕事が少なかったことから、「自らが出演できる作品を作るために」という理由で脚本の勉強を始め、『刑事貴族』に出演したことをきっかけに、脚本家としての仕事もすることに。さらに「東京ぐれん隊」という探偵ドラマの脚本を1クール分(全12話)を製本して各テレビ局に持ち込むも、反応はなかった[5]

仲の良い芸能人としては共演の多い俳優の坂口憲二[6]やドラマ『特上カバチ!!』で共演した高橋克実中村雅俊などがいる。

出演作品

テレビドラマ

NHK

日本テレビ系

テレビ朝日系

TBS系

テレビ東京系

フジテレビ系

WOWOW

映画

オリジナルビデオ

  • XX(ダブルエックス)美しき機能(1996年)
  • 湘南爆走族(帰ってきた伝説の5人、熱闘!アルバイト大作戦、1997年 - 1998年)
  • 実録・柳川組 大阪戦争百人斬り(2002年)
  • 実録・青森抗争(2002年)
  • 実録・みちのく抗争 死守りの盃(2003年)
  • 実録・名古屋やくざ戦争 統一への道 シリーズ(1-3、完結編、2003年) 全4作
  • 実録・沖縄やくざ戦争 いくさ30年 シリーズ(抗争勃発編、抗争激化編、抗争終結編、2002 - 2003年) 全3作
  • 実録・瀬戸内やくざ戦争 伊予路水滸伝(2003年)
  • 実録・義戦5 瀬戸内ヤクザ戦争 シリーズ(上巻、下巻、2003年) 全2作
  • 実録・北海道やくざ戦争 北海の晩夏(2003年)
  • マル暴組織犯罪対策部捜査四課(2 - 5、2005年 - 2006年)シリーズ5作中4作に出演
  • 実録 広島やくざ戦争外伝 義兄弟 シリーズ(怒涛の章、激流の章 完結編、2008年) 全2作 ※主演
  • BLACK MAFIA 絆(1、完結編、2008 - 2009年)全2作 ※主演
  • 稲穂の無頼(哀しき相克、死闘の果て 完結編、2009年)全2作 ※主演

舞台

  • さらば、わが愛 覇王別姫(2008年3月9日 - 31日・Bunkamuraシアターコクーン、2008年4月4日 - 13日・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ) - 段小楼 役

テレビアニメ

劇場アニメ

ゲーム

吹き替え

PV

テレビ番組

CM

ナレーション (テレビ番組・映画予告編・CMなど)

テレビ番組

映画

CM

受賞歴

  • 第16回高崎映画祭(2002年)・最優秀助演男優賞(「Distance」、是枝裕和監督)
  • 第1回日本DVシネマ大賞(2002年)・最優秀助演男優賞(「実録・安藤昇侠道伝 烈火」、三池崇史監督)

脚注・出典

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  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite web
  2. 『はなまるマーケット』2009年1月13日放送分より
  3. チューボーですよ!』2010年1月16日放送分
  4. 2010年10月19日放送分
  5. NHK『あさイチ』プレミアムトーク 2010年10月15日放送分
  6. 本日も晴れ。異状なし』、『特上カバチ!!』、『刑事・鳴沢了〜東京テロ、史上最悪の24時間〜』『医龍-Team Medical Dragon-3』などで共演している。

外部リンク

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