特捜エクシードラフト
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メタルヒーローシリーズ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第10作 | 特救指令 ソルブレイン |
1991年1月 - 1992年1月 |
第11作 | 特捜 エクシードラフト |
1992年2月 - 1993年1月 |
第12作 | 特捜ロボ ジャンパーソン |
1993年1月 - 1994年1月 |
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『特捜エクシードラフト』(とくそうエクシードラフト)は、1992年(平成4年)2月2日から1993年(平成5年)1月24日までテレビ朝日系列で毎週日曜8時00分から8時30分(JST)に全49話が放送された、東映制作の特撮テレビ番組。「メタルヒーローシリーズ」の第11作にあたる。
目次
概要
特徴
『特警ウインスペクター』『特救指令ソルブレイン』に続く、「レスキューポリスシリーズ」の第3作であり、レスキューポリスシリーズとしては最後の作品となる。
企画時のネーミングは『緊急指令トライアングラー』で第1話の決定稿脚本にはこの名称で表記されている。
設定や作劇的には前2作の基本路線を踏襲した形となっているが、ロボットが排されて強化スーツを装着する人数が3人に増えたり、手作業でのスーツの装着など、従来の世界観からの変更もいくつかなされている。また前作よりもアクションシーンが増えた。
本作品は本来、1992年の時間設定がなされており、前2作より前の時間軸の為、世界観の関連性はほぼ皆無であった[1][注 1]。ところが終盤にて、前2作の主要登場人物である正木俊介[注 2]の登場に伴い、唐突に前2作品と世界観を同じくする作品とされた[1][注 3]。
スタッフについて
メインライターは前年までの杉村升がスーパー戦隊シリーズに移動したことにより、宮下隼一に交代。宇宙捜査官の登場や「神と悪魔の戦い」など、これまでのレスキューポリスシリーズの世界観とは趣を異にするストーリーが目立つようになった[1]。
またエクシードラフトの与り知らぬ、助けようのないところで名もない一般市民が死ぬなどの描写もなされた。
メイン監督はパイロットを含め年間を通して三ツ村鐵治が担当。そして前作から引き続き小西通雄、また杉村と同じく戦隊シリーズに移動した小笠原猛とスイッチする形で蓑輪雅夫が登板。最終3部作を担当するなどの活躍ぶりを見せた。
ストーリー
明日の地球に人々は求めた、愛と希望と優しさを!そして人々は選んだ、若く熱い三つの魂を!多様化する未来型犯罪に敢然と挑戦する特別救急捜査隊の誕生である!(オープニングナレーション(1、2話)より)
多様化する犯罪から人々を守るために、3つの魂が炎となって燃えた! これは明日の地球に愛と優しさを求めた、特別救急捜査隊の物語である!(オープニングナレーション(3話以降)より)
犯罪、環境汚染、自然災害など高度化、複雑化する人類の脅威に立ち向かうべく、警視庁・消防庁・防衛省・厚生省など様々な分野からのスペシャリストが集結し、ウインスペクター、ソルブレインに続く新たなレスキューポリスが誕生した。それが、特別救急捜査隊エクシードラフトである。
登場人物
エクシードラフトとその関係者
- 叶 隼人(かのう はやと) / ドラフトレッダー、シンクレッダー
- インターポール(ICPO)出身の25歳。階級は警視正。エクシードラフトでは隊長を務める。
- スポーツ万能の上に5ヶ国語をこなすインテリ。責任感が強く、冷静沈着さの持ち主。子供には優しい。正義を守るためなら自らの限界に挑む。秘密主義で仕事には厳しいが、敵の策略で人身事故の加害者に仕立てられた耕作の無実を何としてでも証明しようとしたり、敵の不意打ちによってリボルバックG3を奪われ取り乱す拳をなだめる(前者、後者とも第42話)など、隊員思いの面も持つ。
- エクシードラフト入隊のきっかけは親友でもあった同僚を犯人(ビル岩城)逮捕の際に殉職させてしまった為で、当初は自分を責めていたが「友の志を無駄にする訳にはいかない」という決意の元、後に創設されたエクシードラフトの隊長に自ら志願した(第3話)。
- 最終話において、大門との最終決戦後に死亡してしまうが、考えを改めた美香の力によって新たな生命を吹き込まれて復活した。
- 村岡 耕作(むらおか こうさく) / ドラフトブルース
- 警視庁特捜部出身の24歳。階級は警視。
- 見た目はクールだがその外見に対して人情家で、第39話では友人であり落ちぶれた野球選手のホームレスを立ち直らせようとしている。幼少の頃に両親を亡くしているため、家族の絆を断とうとする犯人には特に容赦無しに戦い、家族を大事にしない人間に対しても怒りを露わにしている。
- エクシードラフト入隊のきっかけは説得して自首させようとした犯罪者から逆に殺されかけた為で、以来、犯人逮捕の技術に全力を注ぐようになったという(第4話)。
- オリンピック出場歴のある父の影響から射撃を得意とする他、変装の名人でもあり隼人や拳らも騙される演技力も持ち、第42話ではそれを生かして中国マフィアのボスを追い詰めた。
- 第48話にて、拳と共に大門によって操られ、愛と彼女に宿された神の子を殺害しようとするが、桂木によって静止される。しかし、そのまま基地内の設備を爆破し、桂木・拳と共に本部の爆発に巻き込まれ生死不明となるが、最終回で死体が大門のアジトに留置されていた。その際、愛の体に宿っていた神の子の生命エネルギーが吹き込まれたことで再生する。
- 大熊 拳(おおくま けん) / ドラフトキース
- 消防隊レンジャー部に所属していた。23歳。階級は警視。
- 空手の達人で、学生時代に「大旋風蹴り」で選手権6連覇を達成した実力者。性格は明朗だが、悪と戦う時は真剣な顔つきに変わり、第13話では親友の木暮を救うために単身敵のアジトに乗り込んだ。
- エクシードラフト入隊のきっかけは、受験に失敗して自棄になった事から放火を犯した少年を改心させた経験から、「悪の炎」を消す使命に目覚めたからだとの事(第4話)。
- 熱血漢だが、意外にも料理が趣味で、得意な料理はホットケーキ。
- 第48話にて、耕作と共に大門によって操られ、愛と彼女に宿された神の子を殺害しようとするが、桂木によって静止される。しかし、そのまま基地内の設備を爆破し、桂木・耕作と共に本部の爆発に巻き込まれ生死不明となるが、最終回で死体が大門のアジトに留置されていた。その際、愛の体に宿っていた神の子の生命エネルギーが吹き込まれたことで再生する。
- 日向 愛(ひゅうが あい)
- アメリカ航空宇宙局(NASA)に所属していた。22歳。階級は警部。主にデータ解析官を務める。
- 事件が起こるとコンピュータをオペレートし、メンバーをバックアップする。頭脳明晰、スポーツ万能。特に剣道が得意であり、インターハイで優勝している。
- 第16話では、かつて自分を信頼していたロボット・デュークをかばうために隼人達に銃を向けた。
- 第47話にて、自身に神の子を宿され、大門に命を狙われるようになるが、最終話にて神の子の生命エネルギーが耕作達に吹き込まれ、彼らを再生させた。
- 桂木 重吉(かつらぎ じゅうきち)
- 隼人同様、インターポール(ICPO)に所属していた。54歳。階級は警視監。エクシードラフトの本部長。
- 外見そのものは呑気だが、事件が起こるとメンバーに的確な指示を与える。趣味は釣り、浪曲鑑賞。一時期、極秘任務のため古巣のICPOに赴いていた。また、ダーツの腕前もかなりのもの(第4話)。
- 第48話にて、大門に操られた耕作・拳を静止するものの、そのまま基地内の設備を爆破され、本部の爆発に巻き込まれて生死不明となるが、最終回で死体が大門のアジトに留置されていた。その際、愛の体に宿っていた神の子の生命エネルギーが吹き込まれたことで再生する。
- 一色 哲夫(いっしき てつお)
- 階級は警視監で、50歳。極秘任務でパリへ赴いた桂木の本部長代理を務めた(第11~18話)。尚、桂木と一色は対面していない(最終話にも出ていない)。
- 日向 勝(ひゅうが まさる)
- 愛の弟で10歳。姉同様、剣道に勤しんでいる。
- 秋葉が担当した事件に幾度となく遭遇し、東郷に拉致されたり(第29話)神のサンタに連れ去られたこともあった(第43~44話)。
- 最終話では、隼人と大門の一騎打ちを愛と共に見届けている。
- 正木 俊介(まさき しゅんすけ)
- 階級は警視監。43歳。かつてウインスペクターとソルブレインを設立した人物で、現在は警察庁に在籍。後付けであるが、エクシードラフトの設立にも協力したとされている[2]。
- 大門が裏で糸を引いている事件の捜査のため、エクシードラフトとの合同捜査に乗り出す。対策会議を開くために日本を離れるが、大門の力で飛行機ごと幽閉されてしまう。大門が倒されたことで無事に帰還することができ、エクシードラフトと合流した。
その他
- デビット 秋葉(デビット あきば)
- 第19~20話・第28~29話・第43~44話・最終話に登場。28歳。
- 中南米テロ撲滅委員会の特別捜査官だったが殉職し、その体に宇宙生命体が乗り移った。秋葉に乗り移った宇宙生命体は宇宙の犯罪者になってしまった弟を追う宇宙捜査官で、実体を持たない意識だけの存在。当初は隼人達と対立するも互いに認め合うようになる。
- 第43~44話では、「神と悪魔の戦い」が絡んだ事件を捜査するエクシードラフトに協力する。第44話で大門に抹殺されたかのような描写があったが、最終話で隼人に加勢したことで無事が確認された。
- カルロス 東郷(カルロス とうごう)
- 第19~20話・第28~29話に登場する国際的テロリスト。
- デビット秋葉に射殺されたが、その体に宇宙生命体が乗り移った。実は秋葉に乗り移った宇宙捜査官の実弟であり、犯罪によって両親を失った事が原因で道を踏み外し、捜査官となった兄と死闘を繰り広げてきた。しかし、自分のことに責任を感じた兄の心情を知り涙を流しつつも兄の制止を振り切って自殺した。
- 後に、「神と悪魔の戦い」にも関わっていた事が秋葉によって語られた(第44話)。
- 美香(みか)
- 第33話より度々隼人の前に現れる謎の少女。その正体は神に遣われし者・天使ミカエル。
- 神を絶対としており、種として人類を存続させるために一部の人間(子供のみ)を大門の魔の手から守る使命を受けていた。もっとも個々の人間に対しては無慈悲かつ冷徹、保護する人間以外の犠牲はもとより、保護した子供の心情も一切気に掛けず、人として神の意思に反するエクシードラフトを抹殺しようとするなど、目的の為ならば手段を選ばず、エクシードラフト本部で自分の力を見せ付けた際にも人間を見下すような発言をし、人間は神の意思に従う事を当然としか認識していない。しかし最終話において考えを改め、大門と相打ちになった隼人を再生させた。
- サンタクロースを使者として操る。
- 大門 巌(だいもん いわお)
- 大門コンツェルンの総裁。第33話で初登場し、エクシードラフトに度々挑戦を仕掛ける。その正体は悪魔[注 4]。
- 「神と悪魔の戦い」に勝利すべく、様々な手段を用いる(第33~34話・第43~44話・第47~最終話)。心理攻撃を使って相手を操る事が出来る(その際、何故か爽やかな口調になる)。格闘術にも長けており、最終話では隼人を圧倒している。最後は隼人が放ったサイクロンノバを受けて灼熱地獄となっていた地球へ飛ばされて消滅し、直後に地球も元に戻った。
- 湯田や爆弾ロボット(厳密には、湯田の配下。)、黒いサンタクロース、紳士服の老人・少年を手駒として操る。二人の女性秘書もいた(第33~34話)。
- テニスを趣味としているらしく、劇中では何度かテニスをする姿を見せた。
装備・メカニック
基本装備
- トライジャケット
- 隼人、耕作、拳が装着する捜査用強化スーツ。クラステクター、ソリッドスーツの発展型と思われる。装着時の掛け声は実装。
- 隼人のスーツは防弾性・耐衝撃性に優れた赤のスーツ(スワットモード)。耕作のスーツは追跡・電波吸収性・捜査能力に優れた青のスーツ(アレストモード)。拳のスーツは耐熱・消火・救助能力に優れた黄色のスーツ(ファイヤーモード)。
- 耐熱温度は、レッダーとブルースは4500℃、キースは4700℃。実装は、レッダーは前作までと同様、専用車スクラムヘッドの座席で自動で行われるが(第6話のみ不明)、ブルースとキースは車外のトランクを開いて手作業で着替える。
- バトルジャケット・強化トライジャケット
- 物語の後半(第33話)から登場したトライジャケットの強化版で、レスキュー重視の機能に特化していた従来のトライジャケットから、戦闘面を重視したパワーアップが施された。
- レッダーのトライジャケットは大幅にデザインチェンジが行われバトルジャケットにパワーアップ、名称もシンクレッダーに変更された。ブルース・キースのトライジャケットは腕と脚に白いラインが1本(シンクレッダーは2本)入った、強化トライジャケットにマイナーチェンジ。
- この他一度だけの登場に終わったものの、従来のレッダーにもマイナーチェンジ型が存在している(第35話)。この強化の直前にレッダー専用車・バリアス7が配備されたこともあり、レッダーはバリアス7の車内で、ブルース&キースもスクラムヘッドの車内で「実装」するようになった。シンクレッダーの頭部には、犯人鎮圧用のショックガンが二門装備されている。
- EDRT-003 アクセスロックS
- エクシードラフト隊員が使用する多目的小型無線機。音声通信の他、ボタンを使用した暗号通信、シムの遠隔操作などといった機能を持つ。また、戦闘や救助の必要がある時にはアクセスロックキャッチャーに差し込む事で、格納された各トライジャケット・バトルジャケットを「実装」する。
- なお、劇中で使用されたプロップは基本的に玩具を流用しており、玩具の広告でもそれを売りにしていた。
- EDRT-009 特捜手帳
- 隼人、耕作、拳の3人が携帯する特殊捜査警察手帳。3人がエクシードラフトの隊長もしくは隊員である事を証明すると共に、付属しているデータチップが捜査やレスキュー活動に必要なデータを素早く提供する。
- これまでのシリーズで登場した同系統のアイテム(電子手帳・特警手帳・ソルインジケーター)と異なり、本編への登場は中盤からとなっている(第25話以降)。
レスキュー・戦闘用装備
- EDRT-001 リボルバックG-3
- エクシードラフトが装備する多機能ハンドガン。6つのモードの切り替えが可能であり、1 - 3はそれぞれ普通の実弾の「ブラスター」、速射レーザーの「レーザーパルス」、消火ビームの「ケミカルショット」として、実装前に使用される。劇中では「レーザーパルス」と「ケミカルショット」は使用されなかった。
- また下記のトライシャフトを追加装着することで4 - 6のモードが使用可能となり、それぞれブラスターの5倍の威力を誇る「ハイパーブラスターモード」(主にレッダーが使用)、麻痺ビームや電撃弾を発射する「サンダーグレネードモード」(主にブルースが使用)、冷凍ビームの「フリーズレーザーモード」(主にキースが使用)の3種類のレーザービーム銃として使える。
- EDRT-002 トライシャフト
- エクシードラフトが装備する特殊警棒。
- EDRT-004 ハイドランダー
- スクラムヘッドの格納庫内に備え付けられた携帯式放水銃。
- EDRT-005 ターボユニットW
- トライジャケットの足首部分に備え付けられた加速装置。「ターボユニット!」の掛け声で起動し、ファンの高速回転によりレッダーは秒速110メートル、ブルースとキースは秒速100メートルのスピードでの走行が可能となるほか、レッダーは100メートル、ブルースとキースは75メートルまでジャンプ力を高めることができる。
- EDRT-006 ガードラー
- 第11話より登場した、ターボユニットWの性能をより効率良くするための装備。その形状から盾としても使用され、敵のあらゆる攻撃を防ぐ。
- EDRT-007 エンブレード
- アルファベット表記は「E.M-Blade」。レッダー専用の剣状の伸縮式レーザーメスで、レッダーのガードラーにのみ収納されている。近接戦闘で多用される他、刃の部分を縮めてヘビーサイクロンに装填する事も可能。
- EDRT-008 ビルドライバー
- 第21話より登場したレスキューツール。「ドリルモード」と「ディスクソウモード」の2タイプのユニットを付け替えることによって威力を発揮し、主に人がエレベーターなどに閉じ込められた場合に使用。また、リボルバックG-3と合体し「リボルドライビングモード」として使用するとパワーが10倍にまでアップする。
- EDRT-00X ヘビーサイクロン
- シンクレッダー専用に開発された多目的銃火器。バルカン(エネルギー弾を連続発射。)マグナム(破壊力に優れる。)、ゲル(粘着弾、冷凍弾。)のカートリッジを使用する。またエンブレードを装填する事により、最強の必殺攻撃「サイクロン・ノバ」を放つ事が出来る。
- バンダイのCMでは、ヘビーサイクロンと右手のガードラーを装着した状態で撃っていたが、劇中にはそのようなシーンは存在しない。
メカニック
- SRED-01 スクラムヘッド
- 全長:4900mm / 全幅:2000mm / 全高:2690mm / 最高速度:300km/h
- 四輪駆動のレスキューカー。当初は3人全員が使用していたが、バリアス7導入後はブルース、キースが主に使用するようになった。
- 運転席の「アクセスロックキャッチャー」にアクセスロックSを差し込むことで、座席がスクラムヘッド後部のトライジャケット格納庫に移動し実装が可能となっており、バリアス7が導入されるまでは隼人が使用していた。耕作と拳は車外のトランクからトライジャケットを取り出し実装していたが、バリアス7導入後は運転席で実装するようになった。
- スピードと悪路での走破性に優れており、車体上部に救助ワイヤーや消火剤を噴射する「トライキャノン」、前部に強化チタナイト製クロー、格納庫内に携帯式放水銃EDRT-004 ハイドランダーを搭載。ベース車はシボレー・ブレイザー(K5型の第2世代)。
- SRED-02 バリアス7
- 全長:4650mm / 全幅:1970mm / 全高:1650mm / 最高速度:400km/h(パトロールスピード)、3000km/h(ウルトラハイスピード)、(2000kmという資料もある)
- 第25話より登場した、レッダー専用のスーパーパトカー。必要に応じて、ブルース・キースが使用する事もある。通常走行モードの他に「ウルトラハイスピード」と呼ばれる緊急走行モードが存在している。
- スーパースピード時は、バリアフィールドジェネレーターにより空気抵抗などから車体を護る。また、下記の7種の機能が装備されており、通常形態の「パトロールモード」と、これらの装備を展開した「エマージェンシーモード」を状況に応じて使い分ける。ベース車はシボレー・コルベット(C4前期型)。
- グレネードシューター(Aボタン・爆雷射出装置)
- ハイパーサーチライト(Bボタン・透視能力を持ち、明るさを最大にすれば有毒ガスも分解する強力な紫外線照明)
- マルチアンカー(Cボタン・多目的マニピュレータ付属の牽引装置)
- ブレイクレーザー(Dボタン・障害物破壊用レーザービーム砲)
- アクセスレーダー(Eボタン・全周波数帯域を網羅する探査装置)
- ハイドランドキャノン(Fボタン・化学放水銃)
- ホバースピーダー(Gボタン・ウルトラハイスピード走行や短距離飛行を可能にする浮揚装備)
- 情報探査衛星シム(SIM)
- 地球の衛星軌道上に浮遊する人工衛星で、愛がオペレーターとなる。事件現場の模様を望遠鏡で捕らえたり、アクセスロックSからの無線信号もキャッチする。機体上部には、レーザー砲も装備。また、犯罪者データベースや様々な武器のデータベースも照会できる。
- 隊員用覆面パトカー
- 車種はオートザムAZ-3。パッションイエローマイカと、ブリリアントブラック(1話限り)の2台が登場。
- 赤色灯やサイレンはなかった(しかし、黒い方はサイレンを鳴らしていた)。
キャスト
※各話ゲストについては放映リストを参照。
- 叶隼人/ドラフトレッダー→シンクレッダー:影丸茂樹
- 村岡耕作/ドラフトブルース:河井マモル
- 大熊拳/ドラフトキース:榊原伊織
- 日向愛:中村由利
- 桂木重吉:福田豊土
- 一色哲夫:溝口舜亮
- 日向勝:韮沢雄希
- コンピューターボイス(声):志村要
- デビット秋葉:嵯峨周平
- カルロス東郷:神威狂児
- 美香:森安加代子
- 大門巌:阿部祐二
- 正木俊介:宮内洋
- ナレーション
- 鳥居賞也(第1 - 14話)
- 村山明(第15 - 20話)
- 寺杣昌紀→てらそま昌紀[注 5](第21 - 最終話)
スーツアクター
- なお、赤田は本作撮影中の事故が原因で四肢麻痺となり、スーツアクターを引退した。
スタッフ
- プロデューサー:宇都宮恭三、梶淳(テレビ朝日)・堀長文(東映)
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、たのしい幼稚園、てれびくん、テレビランド
- 脚本:宮下隼一、鷺山京子、山田隆司、扇澤延男、酒井直行、増田貴彦、細野辰興、中野睦、鈴木康之
- 音楽:瑞木薫
- アクション監督:山岡淳二、村上潤
- 監督:三ツ村鐵治、小西通雄、新井清、蓑輪雅夫、石田秀範
- 撮影:瀬尾脩(浄空)、小泉貴一
- 照明:吉岡伝吉
- 美術:宮国登
- 録音:太田克己
- 編集:菅野順吉
- 選曲:金成謙二
- 効果:大泉音映
- 操演:羽鳥博幸
- 計測:小泉貴一、岡部正治、臼木敏博、田中正之
- 記録:深沢いづみ
- 造型:前澤範
- デザイン:薄永俊之
- 助監督:石田秀範、谷口昌史、小山賢司、鈴村展弘
- 進行主任:東正信
- 製作担当:沼尾和典、橋本鉄雄
- 製作事務:須田啓一、石垣紘一
- 企画協力:企画者104
- 装置:東映美術センター、紀和美建
- 美粧:サン・メイク
- 衣裳:東京衣裳
- キャラクター製作:レインボー造型企画
- 装飾:大晃商会
- 合成:映画工房
- 現像:東映化学
- カースタント:タケシレーシングチーム
- 車輌協力:AUTOZAM、スズキ株式会社
- 衣裳協力:アシックス
- ガン・アドバイザー:松川充雄
- (株)特撮研究所
- 特撮監督:矢島信男
- 制作:テレビ朝日、東映、ASATSU
主題歌・挿入歌
メタルヒーローシリーズは基本的にOP・EDの歌詞表示は無いが、本作のOPでは唯一歌詞が表示された。
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
- 「ゴールは未来」
- 作詞:山川啓介 / 作曲:鈴木キサブロー / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ
- 挿入歌
- 「実装!!」(第24、25、28話)
- 作詞:松本一起 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:信田かずお / 歌:宮内タカユキ
- 「スクラム! エクシードラフト」(第28話)
- 作詞:江口水基 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:信田かずお / 歌:沢靖英
- 「たよりにしてます 本部長」
- 作詞:江口水基 / 作曲・編曲:信田かずお / 歌:橋本潮
- 「それは命」(第28、35話)
- 作詞:松本一起 / 作曲:鈴木キサブロー / 編曲:信田かずお / 歌:宮内タカユキ
- 「勇気を未来に向けて 〜エクシードラフト限りなく〜」(第24、28話)
- 作詞:榊原マサオ / 作曲:加治木剛 / 編曲:児嶋三郎 / 歌:古怒田健志
- 「生命はひとつ」
- 作詞:榊原マサオ / 作曲・編曲:信田かずお / 歌:宮内タカユキ
- 「LAST FIGHTER」(第25話、26話、29話、34話、43話、48話)
- 作詞:江口水基 / 作曲・編曲:児嶋三郎 / 歌:宮内タカユキ
- 「白い稲妻! バリアス7」(第33話、42話)
- 作詞:江口水基 / 作曲・編曲:児嶋三郎 / 歌:宮内タカユキ
- 「勇気と友情のバトル」
- 作詞:平出よしかつ / 作曲:鴨井学 / 編曲:信田かずお / 歌:宮内タカユキ
- 「エクシードラフトGrade up!」(第39話)
- 作詞:江口水基 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:児嶋三郎 / 歌:宮内タカユキ
- 「嵐を巻きおこせ!」(第42話、43話)
- 作詞:江口水基 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:信田かずお / 歌:宮内タカユキ
- 「未来を守る騎士たち」(第36話、37話、48話)
- 作詞:山川啓介 / 作曲:渡辺宙明 / 編曲:赤坂東児 / 歌:宮内タカユキ
- 「勇気よ急げ!」(第33話、37話、最終話)
- 作詞:山川啓介 / 作曲:渡辺宙明 / 編曲:赤坂東児 / 歌:宮内タカユキ
放映リスト
- 1992年8月9日、11月1日、1993年1月3日は休止。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場人物、メカなど | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
1992年 2月2日 |
1 | 死の幼稚園バス | 宮下隼一 | 三ツ村鐵治 | |
2月9日 | 2 | 爆裂都市SOS! |
| ||
2月16日 | 3 | 赤いスペードの影 | 小西通雄 | ||
2月23日 | 4 | 生体兵器少女 | |||
3月1日 | 5 | 一人ぼっちの宇宙 | 鷺山京子 | 新井清 | |
3月8日 | 6 | トラック母ちゃん | 山田隆司 | ||
3月15日 | 7 | 隼人 指名手配! | 宮下隼一 | 三ツ村鐵治 | |
3月22日 | 8 | スペード最終作戦 | |||
3月29日 | 9 | 危険な家族ごっこ |
|
扇澤延男 | 蓑輪雅夫 |
4月5日 | 10 | 隼人の一番長い日 |
|
酒井直行 | |
4月12日 | 11 | 炎の超高速ロボ | 宮下隼一 | 小西通雄 | |
4月19日 | 12 | マッハのロボ戦線 | |||
4月26日 | 13 | 禁断の地獄拳 | 増田貴彦 | 三ツ村鐵治 | |
5月3日 | 14 | 遥かなる父の家路 |
|
酒井直行 | |
5月10日 | 15 | 前略金銀息子さま | 扇澤延男 | 蓑輪雅夫 | |
5月17日 | 16 | 絶体絶命の愛 |
|
山田隆司 | |
5月24日 | 17 | シンデレラを救え | 鷺山京子 | 小西通雄 | |
5月31日 | 18 | パパは嘘つき警官 |
|
中野睦 | |
6月7日 | 19 | 光を破る侵入者 | 宮下隼一 | 三ツ村鐵治 | |
6月14日 | 20 | 時空を越えた友情 | |||
6月21日 | 21 | わたしはサイコ I | 宮下隼一 細野辰興 |
蓑輪雅夫 | |
6月28日 | 22 | わたしはサイコ II | |||
7月5日 | 23 | 死をよぶ愛の説得 | 扇澤延男 | 小西通雄 | |
7月12日 | 24 | 傷だらけの迷走 | 中野睦 | ||
7月19日 | 25 | 発進! 超(スーパー)マシン | 宮下隼一 | 三ツ村鐵治 | |
7月26日 | 26 | 明日への激走 | |||
8月2日 | 27 | 拳のラブストリーテンプレート:Refnest |
|
酒井直行 | 蓑輪雅夫 |
8月16日 | 28 | 光の戦士、再び! |
|
宮下隼一 | 小西通雄 |
8月23日 | 29 | さらば、光の戦士 | |||
8月30日 | 30 | 狙われた護送作戦 | 増田貴彦 | 三ツ村鐵治 | |
9月6日 | 31 | 過去への特救便 | 酒井直行 | ||
9月13日 | 32 | 耕作のガンコ親父 | 扇澤延男 | 蓑輪雅夫 | |
9月20日 | 33 | 完成! 戦闘強化服(バトルジャケット) 炎の黙示録編I[4] |
|
宮下隼一 | |
9月27日 | 34 | 生命(いのち)を売る契約書 炎の黙示録編II[4] |
| ||
10月4日 | 35 | 見えない巨人 | 扇澤延男 | 小西通雄 | |
10月11日 | 36 | 隊長が裏切った!? | 酒井直行 | ||
10月18日 | 37 | 復讐の爆走ロード | 中野睦 | 三ツ村鐵治 | |
10月25日 | 38 | 不発弾、出前一丁 | 宮下隼一 鈴木康之 | ||
11月8日 | 39 | 飛べ! 誓いの白球 | 鷺山京子 | 蓑輪雅夫 | |
11月15日 | 40 | 死の爆弾罰ゲーム | 宮下隼一 | ||
11月22日 | 41 | 対決! ふたりの拳 | 扇澤延男 | 石田秀範 | |
11月29日 | 42 | 特捜、謹慎を命ず | 酒井直行 | ||
12月6日 | 43 | 神と悪魔の黙示録 |
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宮下隼一 | 小西通雄 |
12月13日 | 44 | 最終戦争(ハルマゲドン)の聖夜 |
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12月20日 | 45 | 死神の狙撃指令! |
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増田貴彦 | 三ツ村鐵治 |
12月27日 | 46 | 魔獣を飼う美少女 | 扇澤延男 | ||
1993年 1月10日 |
47 | 正木リターンズ!! | 宮下隼一 鈴木康之 |
蓑輪雅夫 | |
1月17日 | 48 | 決戦! 最後の審判 | |||
1月24日 | 49 | さらば特捜警察(レスキューポリス) |
視聴率
- 最高視聴率:13.2%(メタルヒーローシリーズ歴代8位)
ビデオリサーチ調べ、関東地区
放映ネット局
- 東京都、関東広域圏 ANB(現:EX) テレビ朝日
- 北海道 HTB 北海道テレビ
- 青森県 ABA 青森朝日放送
- 岩手県 IBC 岩手放送(現:IBC岩手放送)
- 宮城県 KHB 東日本放送
- 秋田県 ABS 秋田放送(1992年2月 - 9月)→AAB 秋田朝日放送(1992年10月 - 1993年1月)
- 山形県 YBC 山形放送
- 福島県 KFB 福島放送
- 新潟県 NT21(現:UX) 新潟テレビ21
- 山梨県 UTY テレビ山梨
- 石川県 HAB 北陸朝日放送
- 福井県 FBC 福井放送
- 長野県 ABN(現:abn) 長野朝日放送
- 静岡県 SKT 静岡けんみんテレビ(現:SATV 静岡朝日テレビ)
- 愛知県、中京圏 NBN 名古屋テレビ(現:メ〜テレ)
- 大阪府、近畿広域圏 ABC 朝日放送
- 鳥取県、島根県 BSS 山陰放送
- 岡山県、香川県 KSB 瀬戸内海放送
- 広島県 HOME 広島ホームテレビ
- 山口県 KRY 山口放送
- 徳島県 JRT 四国放送
- 愛媛県 EBC 愛媛放送(現:テレビ愛媛)
- 高知県 KUTV テレビ高知
- 福岡県 KBC 九州朝日放送
- 長崎県 ncc 長崎文化放送
- 熊本県 KAB 熊本朝日放送
- 大分県 TOS テレビ大分
- 宮崎県 UMK テレビ宮崎
- 鹿児島県 KKB 鹿児島放送
映像ソフト化
ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は1993年4月 - 9月に全12巻が東映ビデオよりリリースされている。それまでのメタルヒーローシリーズのビデオは『宇宙刑事ギャバン』、『宇宙刑事シャリバン』を除いて全話収録ではない、もしくはテレビシリーズのビデオが未発売というパターンが多かったが、本作品から全話収録となった。またひと月2巻ずつのリリースだった。また、テレビシリーズを再編集したHEROクラブのビデオが2巻リリースされている。収録される音声については、第13話までは過去のメタルヒーローシリーズ同様、フィルムに記録された光学サウンドトラック音声を、第14話以降には現存するVTRマスターのものと思われる磁気音声をそれぞれ使用している。
2011年3月21日から7月21日にかけて前作『特救指令ソルブレイン』に続きDVDが東映ビデオから発売。全5巻。5巻には次作ジャンパーソンの予告も収録している。
漫画版
- 『てれびくん』連載 こいしさとし
- 『テレビランド』連載 相原和典
『てれびくん』版の最終決戦は、本編では結局実現しなかった前2作との共演が描かれており、ウインスペクターとソルブレインも含めた9人の戦士が大門に立ち向かうという展開となっている(ちなみに、ナイトファイヤーはウインスペクター扱いで登場)。
ネット配信
脚注
注釈
出典
参考文献
外部リンク
- DVD 特捜エクシードラフト特集(東映ビデオ内にあるサイト)
- ↑ 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Cite book
- ↑ てれびくん2003年3月号のレスキューポリスシリーズ紹介記事より
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 4.0 4.1 脚本のみ表記
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