宇宙刑事ギャバン
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メタルヒーローシリーズ | ||
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通番 | 題名 | 放映期間 |
第1作 | 宇宙刑事 ギャバン |
1982年3月 - 1983年2月 |
第2作 | 宇宙刑事 シャリバン |
1983年3月 - 1984年2月 |
第3作 | 宇宙刑事 シャイダー |
1984年3月 - 1985年3月 |
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『宇宙刑事ギャバン』(うちゅうけいじギャバン)は、1982年(昭和57年)3月5日から1983年(昭和58年)2月25日までテレビ朝日系で毎週金曜19:30 - 20:00に全44話が放送された、東映制作の特撮テレビ番組、および作中で主人公が変身するヒーローの名称。
目次
概要
1981年、「ウルトラシリーズ」(『ウルトラマン80』)と「仮面ライダーシリーズ」(『仮面ライダースーパー1』)が一旦終了し、毎週放映される特撮テレビ番組は「スーパー戦隊シリーズ」(当時の『太陽戦隊サンバルカン』)だけになった。翌1982年、従来のシリーズに頼らない新しいヒーローとして開始された番組が本作品である。「宇宙刑事シリーズ」三部作の第1弾であり、それを含む「メタルヒーローシリーズ」の第1弾となった。ほぼ同時期には後に「東映不思議コメディーシリーズ」と呼ばれる『ロボット8ちゃん』も企画されており、共に東映特撮に新風を吹き込むことになる。
本作品の企画のきっかけとなったのは、宇宙のどこかで金属質のヒーローが剣を持ってたたずむ姿を描いた村上克司による一枚のプライベートイラストである。このイラストを見た東映の吉川進は、天才的デザイナーの石ノ森章太郎を欠いた顔ぶれで『仮面ライダー』を超える単体ヒーローの創造に挑戦する上で、大きな戦力となると判断したテンプレート:Sfn。
企画当時のタイトルは「宇宙刑事Z」で、正式な設定上の武器であるレーザーZビームとコンバットスーツにZの文字を彷彿させる黒のラインに名残がある。またこれ以外にも「ギンジロウテンプレート:Sfnテンプレート:Refnest」「ギンブリッドテンプレート:Sfn」などのタイトル案があった。決定名称「ギャバン」はフランスの俳優ジャン・ギャバンからとった[1][注 1]。著名な西洋人俳優の名を借りた理由は、既存の商標登録を回避しようとすると長い名前になってしまうので、日本語名称が使いづらいためである。この命名路線は『時空戦士スピルバン』まで継承されたテンプレート:Sfn。
主演にはスーパー戦隊シリーズ『バトルフィーバーJ』・『電子戦隊デンジマン』で戦隊メンバーを演じ、当時のJACでエース格の大葉健二が起用され、変身前でも過激なアクションシーンが盛り込まれたテンプレート:Sfn[2]。大葉によれば本作品は「スポンサーが年月をかけ温めに温めた念願の作品」であり、「テレビ局、東映のプロデューサーの方達が自分の首を賭けている作品」である[3]。また鈴木武幸によると「過去最高の制作費を投入」した作品でありテンプレート:Sfn、「凶と出たら、2度と特撮の新ヒーローは生み出せないほど」の予算額だった[4]ことを後に述懐している。
技術的にも後述する真空蒸着技術がスーツ製作に応用された他、それまで実験的に使われていた東通ecgシステムのビデオ合成がふんだんに取り入れられているなどといった試みがなされている。
元々、画期的な番組として注目され、放映開始時および続編に大葉健二がギャバン隊長として出演すると決まった時にはワイドショーで記者会見の模様が放映されるなど、注目を集めていた。第43話は反響が特に大きく東映に電話などが殺到したというテンプレート:Sfn。
一方、大葉によるとテレビ局からスタッフに「視聴率が二桁以上行かなければ首だ」という条件が課せられる。これは本枠は『キャンディ・キャンディ』以降、主人公は女ばかりであり、本作品は「男のヒーローでは弱すぎる!」とテレビ局から懸念されていたためである[3]。このような状況の中で本作品は成功し、平均視聴率は14.9%と前番組である『ハロー!サンディベル』の12.1%を上回った。また大葉によると「裏番組と1・2位の視聴率で戦えた」としている[3]。最高視聴率は第24話の18.6%。
番組開始から30周年を迎えた2012年10月20日には、新作の劇場版『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』が公開された。
ストーリー
宇宙犯罪組織マクーの手から地球を守るために、バード星に本拠を置く銀河連邦警察より派遣された地球担当の宇宙刑事ギャバン。
かつて宇宙刑事として地球に赴任したバード星人・ボイサーと地球人・一条寺民子(いちじょうじ たみこ)の間に生まれたギャバンは、地球では母方の姓をとり・一条寺 烈(いちじょうじ れつ)を名乗る。普段はアバロン乗馬クラブで働き、マクーによる犯罪が起きたら出動する。その一方で行方不明の実父・ボイサーの消息も追う。
登場人物
銀河連邦警察
- ギャバン/一条寺 烈(いちじょうじ れつ)
- 主人公。失踪した父・ボイサーの後任として地球に派遣された宇宙刑事。
- 父・ボイサーはバード星人で母は地球人である。ギャバンが本名だが普段は母親の姓を用いた地球名一条寺 烈を名乗り、アバロン乗馬クラブで働いている。「ギャバン」はコードネームとして使用している。愛車は赤いスズキ・ジムニー。
- ミミー
- ギャバンの上官・コム長官の娘。ギャバンの助手で彼に好意を持っている。
- ペンダント型映像転換装置・レーザービジョンを用いてインコ(セキセイインコ)へ変身することができ尾行や偵察、移動や緊急脱出などでギャバンをサポートする。
- コム長官
- 銀河連邦警察の最高責任者にしてミミーの父。行方不明のボイサーに代わりギャバンを宇宙刑事に育て上げギャバンを地球地区担当として派遣した。マリーンという女性を秘書においている。
地球人
- 大山小次郎(おおやま こじろう)
- UFO専門のルポライター。そのため頻繁にマクーに遭遇するが、毎回無事に生き延びている。所謂狂言回し的な役。アパートに一人暮らししており、部屋は汚い。
- ギャバンが何故か自分の本名を知っていたという経緯もあり、烈がギャバンだと気付いている節がある。そのため怪事件が起こると必ず烈に知らせに来たり、表向きは一般市民に過ぎない烈に「宇宙人っぽいから」という理由で要人警護を依頼する。意外に助平な面もある。
- 『宇宙刑事シャリバン』・『宇宙刑事シャイダー』にも引き続き登場しており、宇宙刑事シリーズ全作品に登場している。『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』には彼と推測される人名が出ている。
- 藤豪介(ふじ ごうすけ)
- 烈の勤めるアバロン乗馬クラブのオーナー。死んだ息子夫婦に代わり、孫のわかばと陽一の面倒を見ているが、代理人でしかない自分に限界を感じることもある。
- 藤わかば(ふじ わかば)
- 豪介の孫娘で、動物好き。度々事件に巻き込まれる。第3話では、マクーにさらわれた先でミミーの変身を見た。
- 藤陽一(ふじ よういち)
- 豪介の孫でわかばの弟。烈を慕っている。事件に巻き込まれることも多く、第34話ではドクターダブラーによって記憶を消されたこともある。
- 星野月子(ほしの つきこ)
- 第11話から登場。ボイサーの親友でプラズマエネルギー装置・ホシノ・システムを開発した星野博士の娘。ギャバンが宇宙刑事であることを知ると、乗馬クラブで働くと同時にギャバンの地上捜査にも協力する。
- かなり信用があるのか、ギャバンでは入り込めない場所(手術室など)にもしれっと潜り込んでいたりする。しかしそれゆえに、マクーによって命の危険に晒されることも多い。
- マクーの壊滅後は銀河連邦警察に入庁する。
- 当山茂(とうやま しげる)
- アバロン乗馬クラブで働いている青年。烈が事件でいなくなる度に仕事が増えてしまう。
- 伊賀電(いが でん)
- 日本の森林パトロール隊員(森林保護官)。銀河連邦警察を参照。
宇宙犯罪組織マクー
全宇宙にその名を轟かす強大な宇宙犯罪組織。第1話ナレーションで宇宙海賊とも説明されている。獣星帝国の異名を持ち、数々の惑星を支配下においている。 第15話で組織発足2万6000年の記念パーティを計画しており、宇宙警察機構より歴史は古い。魔空空間と呼ばれる異次元空間に浮かぶ魔空城を本拠に惑星間で犯罪を繰り返し、人的・物的資源を独占するために暗躍する。
地軸転換装置を使い地球の地軸を操作して魔空空間を発生させたり、数々の強力な兵器を作り出すなど高度な科学力を持つ一方、獣星の神を祀る儀式のためにギャバンの首を供えようとするなど、宗教的な一面も見せた。 また、新たな惑星の住人をダブルマンとして取り込むことに執心しており、劇中でも複数回にわたって地球人をダブルマン化する作戦を実行した。
- ドン・ホラー
- 全銀河の征服を企むマクーの首領。資料によっては科学者テンプレート:Sfnや彼自身も「獣星人」などと記載されているものもあるが[5]、劇中では描写はなく、「宇宙刑事大全」では「正体・前身は全く不明」とあるテンプレート:Sfn。
- 鬼を思わせる姿で、怪物の口内に人面を覗かせる頭(なお、赤い牙の影で瞳があるようにも見えるが、この人面部の目は目蓋を閉じている。)、腕は胴体から膝に乗せ支える一対、胸で腕を組む一対、唯一動かす腹からの一対の計六本を有する。魔空城の広間の中央に巨体を鎮座させ、自ら立って動くことはないが、強力な超能力を持ち、伸縮自在の腕や目からの光線による攻撃を仕掛け、首を刎ねられてもその首を浮かせて攻撃できる。
- 基本的には冷酷だが、真面目に努力するギャバンと対照的に遊び好きの息子サン・ドルバに苛立ったり、ギャバン打倒よりも息子の教育を優先させたり、最終決戦で魔空城に乗り込んだギャバンを「良くぞここまで来た」と賞賛しつつ配下たちを下がらせての一対一の決闘で決着をつけようとするなど、特に後半で情のある一面を見せた。サン・ドルバに対しては厳しい態度も取るが、最終話で裏切りの心が発覚した直後でさえ魔空空間や戦闘円盤による援護は行っており、やはり愛情は持っていたようである。
- 最終決戦では、サン・ドルバと魔女キバを倒して魔空城に乗り込んだギャバンと一対一で勝負を挑み、ギャバンを徹底的に追い詰めるが、一瞬の隙を突かれてしまい、額をレーザーブレードで貫かれ、直後にギャバンダイナミックを受け倒された。
- ドン・ホラーの声は当初飯塚昭三が担当していたが、喉の不調を理由に11話から渡部猛が代役を務めた。『宇宙刑事魂』以降は再び飯塚が演じている。
- ホラーガール
- ドン・ホラーの秘書。鳥のような顔をしており、独特の奇声を発する。基本的に人間の言葉は一切話さないが、第26話では一度だけ人語を話している。
- 最終話で魔空城と共に爆死。
- ハンターキラー
- マクーの指揮官であり、元宇宙刑事。ボイサーの要請で地球に派遣されたが、ホシノスペースエネルギーの情報をマクーに提供し、開発者・星野博士の抹殺とボイサーの拉致に一役買った。
- その後も様々な計画を立案・遂行し、ギャバンにとって厄介な敵であり続ける。しかし、魔空城に帰還したサン・ドルバと魔女キバの復帰により地位を奪われることを恐れたのと、生真面目な性格がサン・ドルバと合わず、元々非常に仲が悪かったことから、宇宙刑事の暗号を用いてキバの妖術をギャバンに警告した。だがそのことを「所詮もう用済み」としてハンターキラーを葬り去るつもりでいた魔女キバに見破られ、かまをかけられて問い詰められた末、暗に密告を認めてしまう。抵抗したものの逃げ切れず、ドン・ホラーによって暗黒銀河へ追放される。
- その後、第42話で銀河警察のパトロール隊に発見されて保護されたものの、衰弱が激しく回復できる体力は残されていなかった。収容先の銀河警察病院の病床での尋問の末、コム長官にボイサーの居場所とX計画の存在を教えて息絶えた。
- 銀河連邦警察を裏切ってマクーに寝返った動機については、最後まで明かされなかったテンプレート:Sfn。
- サン・ドルバ
- ドン・ホラーと魔女キバの息子。武勇に長けているが、酒と女が好き。
- 第30話で武者修行から帰還し、それまで指揮官を務めていたハンターキラーに代わってマクーの行動隊長になるが、些か己の武勇を過信しすぎており、直情的。作戦時に搦め手を立案することはあまり得意ではなく、親(主にキバ)に頼り過ぎる面がある。母である魔女キバも「お前がちやほやされるのはドン・ホラーの息子だから」とその将来を危ぶんでいる。35話ではドン・ホラーと喧嘩していたこともあった。
- 最終決戦で鬼首島の総本部基地を陥とされて後がなくなり、度重なる失敗もあってとうとう親子の縁を切られてしまう。苦し紛れの策としてキバに入れ知恵され、魔空城をドルギランと接触させる提言をする。これはドン・ホラーとギャバンを戦わせ相討ちにさせた後にマクーを乗っ取ろうという腹で、キバと共にこっそり逃亡し高みの見物を決め込もうとしたが簡単に見破られ失敗。ギャバンを倒す以外に生きる道を絶たれ、追い詰められた状況で必死に戦うが銀河連邦警察が援軍として派遣したシャリバンの介入で形勢逆転され、最期はレーザーブレードの投擲を受けて負傷したキバを庇おうとしたところにギャバン・ダイナミックを叩き込まれ、死亡した。
- 魔女キバ
- 第30話から登場したサン・ドルバの母親。サン・ドルバの杖の先端の髑髏型の部分に潜む強力な妖術使い。悪知恵が働き、幾度も息子の作戦をフォローする。
- サン・ドルバを溺愛しており親馬鹿な発言も多いが、息子からは「キバ」と呼び捨てにされたり「おばば」と呼ばれたりと、あまり母親らしく接してもらえていない。また、サン・ドルバの父であるドン・ホラーとの関係も不明瞭であり、劇中では伴侶らしい扱いを一切されなかったが、妻と紹介する文献もある[6]。
- 最終決戦の際に母を庇おうとした息子諸共ギャバンに倒される。
- 設定としては女性であるが、演者の三谷は男性である。
- 獣星人ダブルマン
- マクーが制圧してきた星に生息していた宇宙人。
- 人間の姿で社会に潜伏し、作戦活動を実行・補佐する。社会的地位が高い者、各所にコネの利く者の姿を取ることが多い。
- ダブルマンは数種類の姿のものが存在するが、劇中では全て「ダブルマン」としか呼称されていないテンプレート:Refnest。全部で8惑星のダブルマンが存在しているが、アンタレス星のダブルマンは未登場テンプレート:Sfn。ゾンビ星のダブルマンは劇中で多数登場しており、強化型と思われる個体も複数登場している。
- ダブルガール
- 女性の獣星人。
- 人間の女性に化け、スパイ活動や作戦の補佐を行う。また、手裏剣を武器にギャバンと戦うこともあるが、戦闘能力は低い。
- 姿の異なるミツバチダブラー配下の者、サン・ドルバの歓迎式で接待・踊り子を務めた人間姿の者も登場する。
- ベム怪獣
- マクーが制圧してきた星に生息していた進化した生物。名前の最後に「〜モンスター」と付き、言葉を全く話さない。巨大化可能の者も存在した。
- ダブルモンスター
- 香月教授を脅迫し完成させた生体合体装置を用いて、ダブルマンとベム怪獣を合体させたモンスター。
- ベム怪獣のパワーとダブルマンの知性を合わせ持ち、ベム怪獣の3倍の戦闘力を持つ。名前の最後に「ダブラー」と付く。第13話から登場。
- 生体合体装置を使用せずに誕生した例や、ダブルガールと合体させた例もごく僅かながら存在する。ミツバチダブラーなど巨大化可能な者もいたが、回を追うごとに一切しなくなり、その代わりマクー戦闘機に乗って空から攻撃を仕掛けるようになる。
- 多くは人間体を持ち、医師社会的影響力の大きい人間、各界に出入りできる人間の姿を取る。知能は高く、アオガメダブラーのように科学者としての能力を持っている者、アオガメダブラー、ケラダブラーのように必殺技も持っている者もいるが、カマダブラーのように見るからに知能の低そうな人間体に変身した個体も存在した。物語後半以降は言葉を話さない怪人体も登場した。
- クラッシャー
- マクーの戦闘員。黒いジャケットを身に纏い、ナイフとビームガンを武器とする。
- 人間に変身する能力を持ち、人型宇宙人であるミミーに化けた個体も存在する。変身中でも強いショックを受けると元の姿に戻ってしまい、ダメージが強烈であった場合などはそのまま死亡することもある(マジックダブラーのブラックホールボックスに入ったポール一星の助手役のクラッシャーなど)。
- 第15話から第30話では、地球の気候に合わせて夏服を着用した。
メカニック(ギャバン)
コンバットスーツ
一条寺烈がスーツ装着コード「蒸着」を発することによって、地球衛星軌道上の亜空間内にいる超次元高速機ドルギランから粒子の状態で電送されてくる特殊軽合金グラニウム製のスーツ。電送されたスーツは烈の体に吹き付けられるようにスーツを構成していき、蒸着が完了する。この一連のプロセスは0.05秒間(1/20秒)で完了する。
銀色のメタルと黒いブラックシールドコーティングで構成されている。蒸着を完了するとハイパワークラッシャーパネルにより、全身の力がパワーアップする。胸のディメンションコントローラーにより、異次元や宇宙空間でも活動可能。頭部の電飾は人間に化けた敵も見破る獣星人センサー。
- 蒸着時の身長:200cm
- 体重:90kg
- ジャンプ力:150m(ブースターの補助で300m[7])
- キャラクターとしてのギャバン
- 村上克司のデザインによる黒と銀のスタイリッシュなボディ、全身をFRPの装甲で包み、メッキと電飾で輝くスーツ、と、ギャバンはデザインと造形次第では大人の鑑賞に耐えうる新時代のヒーローを作れることを示した。
- アップ用のFRP製メッキスーツは変身コールにも引用された蒸着と呼ばれる加工技術が使われており[8]、パーツの内部に気泡があればメッキを施す際の熱で膨らんでそこから破損してしまうため、造形的に非常に注意の要る手間の掛かるものであった[9]。
- このメッキスーツには周囲の光景が映り込むため賛否両論を呼んだが、カメラマンの瀬尾脩が「宇宙刑事なんだから何が映ったって当たり前だ」と断言し、撮影会では事なきを得た[9]。反射への対処としてツヤ消しスプレーが吹かれる場合もあった。後に普通の銀塗装のスーツも製作され、ウレタン・ラッテックス製のアクション用スーツと共に、状況によって使い分けられた。しかしながらアクション用スーツであっても、太陽光線や人工照明の照り返しが大きく、撮影に困難が生じたため、「魔空空間」という設定を作って、戦闘は主にそこでなされるようになった。電飾で光るその目は恐ろしさを抱かせるほど鋭く、子供が怖がるのではないか?との意見もあったが、村上克司は「悪に対しての怒りを燃やすヒーロー像が必要」として断行したという。結果的にこの目論見は見事に当たり、以降のシリーズでも強面のマスクデザインが多い。
- 変身して名乗りを上げた後に「宇宙刑事ギャバンは戦闘の際、コンバットスーツを蒸着するタイムは僅か0.05秒にすぎない。では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!」[注 2]というナレーションとスローモーションでの演出連続写真によるポーズ描写が並び「了解!コンバットスーツ、電送シマス!」とドルギランのコンピュータが言って烈へ電送装着するシーンが挿入され、以降の宇宙刑事シリーズの基本となった。また、0.05秒で蒸着できるという設定は、「銃を発砲された次の瞬間に蒸着。飛んでくる銃弾を手で受け止める」[10]など、変身シーンに数多くのバリエーションを持たせることが可能になった。
- 変身プロセスを後から見せるという描写は、村上が時代劇『日本剣客伝』の宮本武蔵が一瞬で敵を斬り倒した後、その過程をスローモーションで見せるという演出から着想したもの[11][12]。『日本剣客伝』はプロデューサーの吉川進の初プロデュース作品でもあったことから採用された[11][12]。この描写により変身ヒーローものにありがちな「なぜ敵は変身中にヒーローを襲わないのか」という視聴者の疑問を解消させている[8][11]。
- 戦闘に際しては「チュウ!」という掛け声が多用されるが、これは主演の大葉のアイディアによるもので、「う・ちゅう・けい・じ」の中から選んだ。
スーツ機能・装備
- エレクトロソナー
- 耳に内蔵されている。メカのコントロールや通信に使う。アンテナを伸ばせば10キロ先のかすかな音も聞きわけられる[7]。また、左右の耳は取り外してトランシーバーとしても使用できるが、こちらは未使用。
- ガスセンサー
- 38話で使用したセンサー。胸部の化学分析装置の一つで遺留品の小さな濃度を検知して、誘拐した時刻を推定することができるテンプレート:Sfn。
- レーザースコープ
- 強化ガラス製ゴーグルに装備されている機能。赤外線、紫外線、X線などのあらゆる波長をキャッチすると同時に分析、魔空空間で姿を隠した敵も発見する。
- レーザーブレード
- ギャバンの主要武器である片手持ちの剣。ギャバンが掌から刃にダイナミックレーザーパワーを注入することで光の剣となる。必殺技は「ギャバン・ダイナミック」。
- 劇中初期は刃渡りの短い剣で、グリップにはバード星の紋章をモチーフにしたモールドが刻まれていた。中盤から長剣に変わり、柄の文様は消えて単なる縞の溝になった。
- 光る時はオプチカル合成で処理するのが主流だが、中盤からリアルな光加減と合成の手間を省く関係から、特撮用蛍光灯剣が使用されるシーンが登場する。
必殺技
- エレクトロスプラッシュ
- 目を覆って視界を塞ぐ物体を閃光と共にはがす技。第18話でアオガメダブラーの鱗を目に貼られた際に使用。
- ギャバンビーム
- 1話や7話等で使用した技。両手を電車の線路等の金属に当て、ビームを伝道させて攻撃する。
- ギャバンパンチ
- 厚さ10cmの鋼鉄もぶち抜くパンチ[7]。バリエーションとして第19話で使用した「ギャバンアッパーパンチ」がある。
- ギャバンキック
- ギャバンが得意とする飛び蹴り。ジャンプして右足で蹴り上げる。
- ギャバンショック
- 放電攻撃。全身から放電するタイプと指先から放電するタイプがあり、前者はクモダブラーの蜘蛛の巣から脱出する際に使用し、後者は第29話での戦闘で使用した。
- ギャバン・ダイナミック
- 大上段に構えた最大出力のレーザーブレードで相手を一刀両断に切り裂く、ギャバン最大の必殺技。
- 第24話からは巨大化したダブルモンスターも倒せる程の威力を持つようになった。後期は放つ前に前方宙返りを数回決めて破壊力を増したパワーアップバージョンになる。
- ギャバンバリヤー
- 前方に光の壁を作って敵の攻撃を防ぐ。本編では「バリヤー」と呼称。
- ギャバン・フルパワー
- 全エネルギーを全身に集中する。第7話で胸に受けた敵の光線を掛け声と共に跳ね返した。第23話ではマクー空間でクモダブラーの糸に拘束された時、掛け声とともに引き裂いた。
- ギャラクティカクラッシュ
- エネルギーを腕に集中させ、脚部のブースターで加速しながら敵の集団に突進し、強烈な肘打ちを叩き込む。第7話で使用。
- シルバービーム
- レーザーZビームとは違い、こちらはエネルギーを貯めずに発射する。速射性に優れるが、破壊力はやや劣る。主に左腕で発射する。再生ベム怪獣程度なら一撃で倒すことができる。なお、他の宇宙刑事などと異なり、ギャバンは「光線銃」の類を持っておらず、ビーム発射機能はスーツに直接備わっている。
- スタッチックショック
- 何かに操られている相手に静電気でショックを与えて正気に戻す。第10話で使用。
- スパイラルキック
- ギャバン特有のジャンプポーズ(両手を開いて片方の膝を若干曲げる)で敵に突っ込んでいくキック技。ダンプカーを100mも蹴り飛ばせる。「ファイナルキック」と誤解されることもある。
- ディメンションボンバー
- 空中から落下しながら両腕でパンチを放ちつつ体当たりする。
- 冷凍ビーム
- 目から発射。その名の通り、相手を凍らせる。戦闘で使用されたことはないが、第20話では爆発すると一瞬で地球の全生命体を死滅させる毒ガスを噴射する鬼火隕石を凍らせて鎮静化させた。
- レーザーZビーム
- 拳や指先からダイナミックレーザーパワーの全エネルギーを放つ破壊光線。一連の動きで全エネルギーを貯めてから発射するため、速射性に劣るが、破壊力は絶大で、マクー戦闘機を一度に3機も破壊することが可能。通常は右腕で発射する。初期のベム怪獣を倒す決め技。第19話ではキョウリュウダブラーにコンバットスーツを破壊され、使用不能になったことがある。破壊力の調整、多方向同時発射も可能である。
- 『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』では人質を盾にしたマクー幹部の顔面に命中させるなど、精密射撃も見せている。
- 名称は番組の企画時タイトル「宇宙刑事Z」の名残。コンバットスーツにもZの名残を彷彿する黒のラインがある。
マシン
- 超次元高速機ドルギラン
- 直径:220m / 高さ:90m / 重量:2000t
- ギャバンの活動拠点、移動基地となる超光速宇宙船。上部が「ギラン円盤」、下部が「電子星獣ドル」の2パーツから構成されているため両者を合わせて「ドルギラン」と呼ばれる。
- ドルは普段は首・手足・尾部を折りたたまれた形で円盤部の下に接続されている。3機のレーザー砲を装備。下部から吸引光線を出して人を回収する。
- サイバリアン
- 全長:2.3m / 重量:400kg / 速度:500km/h
- ドルギランに格納されているサイドカータイプの深紅のギャバン専用マシン。地上走行や空中飛行の他、あらゆる次元・空間への突入および運用が可能。
- サイバリアンレーザーとサイバリアンロケッターを装備する。
- また、堅牢な車体を生かした体当たり攻撃サイバリアンスピンも強力。無人での走行・飛行が可能でギャバンの指令を受けると自動発進する。ギャバンはこれを使って魔空空間へ突入する。
- 世間一般のサイドカーと異なり一人乗りで、いわゆる「舟」部分に「座席」は存在しないが、この「舟」部分はギャバンが魔空空間内で搭乗する際の立ち乗り用スペースとして使用される。
- 魔空空間へ突入する際に車両本体と「舟」部分との間がスライドして展開し内部メカニックが露出するほか、「舟」部分後部に設置されたサイバリアンレーザーがせり上がるなどの変形機構がある。
- 大石一雄のデザインでは青い色だったが、ブルーバック撮影の都合から現場判断で急遽赤に変更されたテンプレート:Sfn。青いサイバリアンは後の『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』で実現する。
- 撮影用プロップは、実車をベースとしてシャーシから作り起こした物。大石によると、直進安定性が悪かったというテンプレート:Sfn。
- ギャビオン
- 全長:20m / 重量:380t / 速度:時速500km(地上)、マッハ5(空中)
- ドルギランに格納されているギャバン専用戦車。ギャバンの指令を受け自動発進する。
- 上下2機に分離でき、上部は飛行メカのギャビオンAメカ、下部は地上メカのギャビオンBメカとなる。ギャビオンレーザー、ギャビオンミサイル、ギャビオンロケッター等を装備する。なお、Aメカ・Bメカが分離・合体するシーンがないため、地上に着地するシーン(特に4話など)ではBメカのみしか映っていない。
- スクーパー
- 全長:13m / 重量:400t / 馬力:5万馬力
- ギャビオンに格納されている小型ドリルタンク。2本のドリルで地中を掘り進む。スクーパーレーザーを装備。地底基地への攻撃、救助活動などに活躍する。
メカニック(マクー)
- 魔空城
- 異次元に浮かぶマクーの本拠地。ボスのドン・ホラーが構えている。
- 最終回の魔空城陥落のシーンでは、ミニチュアセットに実際に火を着けて燃やし、手前に迫り来る迫力あるカットを見せてた。
- マクー戦闘円盤
- 異次元、通常空間の強襲宇宙円盤。
- マクー戦闘母艦
- 魔空城の一部が分離した宇宙戦闘母艦。戦闘円盤を格納する宇宙戦艦。
- 次作のマドー戦闘母艦、次々作のフーマ戦艦と比べると航空母艦的なコンセプトが強く、直接戦闘の頻度は少ない。そのため、最終話まで一度も撃沈されなかった。
用語
- テンプレート:Anchor
- マクーが地軸転換装置を作動することで創りだす、一種のブラックホール。マクーは、ダブルマンやベム怪獣の能力を3倍に増幅させる魔空空間へ相手を引きずり込むことで、1対1での戦闘をより有利に展開しようとする。
- それに対してギャバンは、一人乗りマシンであるサイバリアンに騎乗し、あえて魔空空間で戦うことで、実世界の破壊と被害を最小限にとどめている。
- 地軸転換装置の作動はドン・ホラーの秘書であるホラーガールとクラッシャーが担当し、ホラーガールの怪しい踊りと呪文とともにクラッシャーたちが装置を操作している。
- テンプレート:Anchor
- マクーが香月教授を脅し、彼の作った生体電送装置を応用させて作らせた装置。生物を元素に分解し、その状態で別の生物の元素を組み合わせて新しい生物を作り出す。これによりダブルモンスターが製造される。
- テンプレート:Anchor
- マクーが切り札として建造していた最終兵器。星野博士が発明したホシノシステムの原理の応用によって、惑星を壊滅させる破壊力、光年単位で離れた目標を攻撃できる有効射程と攻撃精度を兼ね備えている。
- 作品終盤時点で90%まで完成した要塞設置型が鬼首島で建造されていたが、エネルギー増幅装置の設置を待たずに43話でギャバンに破壊された。
- 後に小型化された艦載タイプが「プラズマカノン」として銀河連邦警察で採用されている。
キャスト
- 一条寺烈 / ギャバン(声):大葉健二、スーツアクター:村上潤、山口仁
- ミミー:叶和貴子
- コム長官:西沢利明
- マリーン:名代杏子
- 大山小次郎:鈴木正幸
- 藤豪介:多々良純
- 藤わかば:中島早苗
- 藤陽一:藤原進
- 当山茂:加瀬慎一
- 星野月子:立花愛子
- ハンターキラー:飯田道郎
- サン・ドルバ:西田健
- 魔女キバ:三谷昇
- ドン・ホラー(声):飯塚昭三(第1話- 第10話)、渡部猛(第11話- 第44話)
- ダブルガール:東まり子、平瀬りえ、山口ひろみ
- ホラーガール:長門美雪、(声)太地琴恵
- ボイサー:千葉真一 ※特別出演
ゲスト
- 船員(ダブルマン人間態):栗原敏(第2話)
- 黒星博士(ダブルマン人間態):石橋雅史(第3話)
- 神永教授:宇南山宏(第4話)
- ジョー・スミス(ダブルマン人間態):ラシム・ワハブ(第5話)
- 大天才塾塾長(ダブルマン人間態):うえだ峻(第6話)
- 郷原(ダブルマン人間態):黒部進(第7話)
- 荒山編集長(ダブルマン人間態):岩城力也(第8話)
- 杉本哲也 / 塚原哲:長沢大(第9話)
- 塚原奈々恵:石井亜希子(第9話)
- 小島俊:新井和夫(第10話)
- 一条寺民子:久保田民絵(第11話)
- 星野博士:柄沢英二(第11話)
- 林真:斉藤雅晴(第12話)
- 真の父:川島一平(第12話)
- 香月教授:西本裕行(第13話)
- 怪紳士(サイダブラー人間態):潮健児(第14話)
- 森山千代:神田亜矢子(第15話)
- 千代の母:中真千子(第15話)
- 医師(シャモダブラー人間態):平松慎吾(第15話)
- 雨宮三郎 / ベン:川崎直也(第16話)
- かすみ:木村有里(第16話)
- 大男(カマダブラー人間態):長江英和(第16話)
- 大条寺豪(ヒョウダブラー人間態):藤堂新二(第17話)
- 亀田博士(アオガメダブラー人間態):梅津栄(第18話)
- 黒ずくめの男(キョウリュウダブラー人間態):大西徹哉(第19話)
- 医師(ケラダブラー人間態):上田耕一(第20話)
- ハニー萬田(ミツバチダブラー人間態):曽我町子(第21話、第20話次回予告で第21話のタイトルコールも担当)
- 速水力也 / 怪盗X:倉地雄平(第22話)
- 速水美知子:吉川理恵子(第22話)
- 石黒幸造(クラゲダブラー人間態):福山象三(第22話)
- 怪紳士(クモダブラー人間態):山本昌平(第23話)
- 恵子:日夏万鯉子(第23話)
- 水島コーチ(ゴシキダブラー人間態):高橋みどり(第25話)
- 坂田明:深見博(第26話)
- 一宮教授(ガスダブラー人間態):頭師孝雄(第26話)
- 双葉ヶ丘小学校校長(ジャアクダブラー人間態):汐路章(第27話)
- 双葉ケ丘小学校女教師:呉恵美子(第27話)
- モニカ:吉岡ひとみ、飯田テル子(第28話)
- 引田天功(二代目):二代目・引田天功(第29話)
- ポール一星(マジックダブラー人間態):中田博久(第29話)
- アラン:宮内洋(第30・31話)
- リン王女:ポーラ・エドワーズ(第31話)
- ワーラ:潮健児(第31話)
- 石川友子:村上里佳子(第33話)
- 院長(ドクターダブラー人間態):太刀川寛(第34話)
- 高月あずさ(ウラミダブラー人間態):麻丘あゆみ(第36話)
- 映画監督:栗原敏(第36話)
- リララ姫:森田理恵(第37話)
- ジッタン:林孝一(第37話)
- 神父:松本朝夫(第37話)
- 大司教、現場監督(アナホリダブラー人間態):天本英世(第37話)
- 直子先生:山本容子(第38話)
- 警官:垂水藤太(第38話)
- 山口ツトム:坂詰貴之(第39話)
- 配達員(ノットリダブラー人間態):原口剛(第39話)
- 清水博士:小笠原弘(第40話)
- 佐々木史郎:田辺潤(第40話)
- ホットドッグ店の店員(ヨウカイダブラー人間態):植村由美(第40話)
- 伊賀電 / シャリバン(声)(最終話のみ):渡洋史(第42話、第44話)
スタッフ
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、おともだち、たのしい幼稚園、テレビランド、冒険王
- 脚本:上原正三、高久進、松下幹夫、阿部和江、永井達郎、筒井ともみ、林強生
- アクション監督:金田治、横山稔(ジャパン・アクション・クラブ)
- ナレーター:政宗一成
- 監督:小林義明、奥中惇夫、田中秀夫、小笠原猛、服部和史
- 撮影:瀬尾脩、いのくままさお、松村文雄、西山誠
- 助明:嶋田宜代士、吉岡伝吉、国本正義
- 美術:宮国登
- キャラクターデザイン:増尾隆之、赤坂徹郎
- 音楽:渡辺宙明
- 仕上制作:映広音響
- 録音:太田克己
- 効果:大泉音映
- 選曲:村田好次
- 編集:菅野順吉
- 制作担当:佐久間正光、市倉正男、桐山勝
- 進行:小迫進、川上正行、奈良場稔
- 助監督:坂本太郎、小笠原猛、南晃行、是沢邦男、服部光則、中井敏夫、小中肇、石田秀範
- 計測:松村文雄、小野寺修、小林啓二、望月真寿夫、岡垣亨、渡辺敏夫
- 記録:宮本衣子、木村てるみ、栗原節子、勝原成子、内藤美子
- 制作デスク:寺崎英世
- 装置:東映美術センター
- 操演:羽鳥博幸
- 美粧:入江美粧
- 衣裳:東京衣裳
- 装飾:大晃商会
- 企画協力:企画者104
- イラスト:野口竜
- キャラクター制作:レインボー造型企画
- 車輌製作:十和モータース
- オートバイスタント:スリーチェイス
- 車輌協力:鈴木自動車
- 現像:東映化学
- 視覚効果:デン・フィルム・エフェクト
- 合成:チャンネル16
- 音楽制作:あんだんて
- ビデオ合成:東通ecgシステム
- (株)特撮研究所
- 特撮監督:矢島信男
- プロデューサー:碓氷夕焼(テレビ朝日)、吉川進、折田至(第11話 - )(東映)
- 制作:テレビ朝日、東映、旭通信社
音楽
オープニングテーマとエンディングテーマは、当時の渡辺宙明が『大戦隊ゴーグルファイブ』と掛け持ちで音楽を担当していた関係から、差別化のためにと日本コロムビアのプロデューサーの木村宏による提案で作曲と編曲を別人が担当することになり、渡辺の推薦で馬飼野康二が起用された。
当初、本作品のBGMはレコード化が予定されておらず、それを知った渡辺は「何としてもレコードにする」と意気込み、豪華な楽器編成での楽曲制作を敢行した。そのため、予算の都合でモノラル録音を余儀なくされたが、渡辺の願いは叶い、1982年11月21日に『テレビオリジナルBGMコレクション 宇宙刑事ギャバン』(日本コロムビア CX-7072)としてレコード化された。
レーザーブレードのテーマとして知られる曲「襲撃II(B11)」は、本来はマクーの襲撃をイメージして作られたもの。実際に初期はそのような使い方もされており、『テレビオリジナルBGMコレクション 宇宙刑事ギャバン』では「マクーの攻撃」と題されたトラックに収録されている。しかし、ストリングスのリズムとトランペットのメロディーの掛け合いが生み出す独特の高揚感から、選曲の村田好次の発想で第17話からのレーザーブレードのシーンに多用されるようになった[14]。その成功を受け、以降はクライマックスシーンの曲をこの曲調で注文されることが多くなり、後の『シャリバン』や『シャイダー』におけるレーザーブレードのテーマも同様の曲調で作られている他、同じく渡辺が音楽を手がけたテレビアニメ『光速電神アルベガス』の合体シーン、OVA『破邪大星ダンガイオー』の主役ロボ「ダンガイオー」の必殺技「サイキック・斬」、テレビアニメ『神魂合体ゴーダンナー!!』の敵襲撃時のテーマにも、この曲調が使用されている。
第11話から順次導入された挿入歌は、アルバム『宇宙刑事ギャバン ベストヒット曲集』として1982年6月21日にレコード化された。これは曲の合間に主演の大葉健二の語りが入るという構成で、後にスーパー戦隊シリーズ『忍風戦隊ハリケンジャー』などでも同様の構成のCDが製作された。放送から20年目に当たる2002年には、同レコードとBGM集を併せて『BEST HIT SONGS & ORIGINAL SOUNDTRACK』として復刻された。また、これとは別にヒット曲集から数曲抜粋され、LP片面のみにまとめられた「スーパーアクションサウンド」も発売された。ヒット集では大葉の一人語りであったが、こちらでは効果音もある新録のサウンドドラマが収録され、大葉の他に渡部猛や西尾徳も出演している。反対面は同じく「スーパーアクションサウンド 大戦隊ゴーグルファイブ」。
- オープニングテーマ
- 「宇宙刑事ギャバン」
- 作詞:山川啓介 / 作曲:渡辺宙明 / 編曲:馬飼野康二 / 歌:串田アキラ
- 毎回のオープニングのみならず、序盤を中心に挿入曲としても使用されている。また本曲ではサビ前に叫び声が挿入されており[注 3]、しばしば「イー!イー!」と誤解されがちだが、正確には「ビーム!ビーム!」であり、放送当時の徳間書店刊行誌『テレビランド』における歌詞紹介にて「ビーム!」(1回)と記載されている他、後年作曲の渡辺や歌唱を手掛けた串田もそれを裏付ける発言を残している[15][16]。
- エンディングテーマ
- 「星空のメッセージ」
- 作詞:山川啓介 / 作曲:渡辺宙明 / 編曲:馬飼野康二 / 歌:串田アキラ
- 挿入歌
- 「蒸着せよ!ギャバン」
- 作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:串田アキラ、こおろぎ'73 / コーラス:川島和子
- 「走れ!ギャバン」
- 共作詞 / 小林義明、金田治 / 作曲・編曲:吉村浩二 / 歌:串田アキラ、こおろぎ'73
- 「輝く王者ドルギラン」
- 作詞:上原正三 / 作曲・編曲・歌:ハーリー木村
- 「電光石火ギャバン-DISCO GABAN-」
- 作詞:さがらよしあき / 作曲・編曲:吉村浩二 / 歌:串田アキラ&スペースキャッツ
- 「スーパーヒーローぼくらのギャバン」
- 作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:串田アキラ、こおろぎ'73
- 「青い地球は母の星」
- 作詞:山川啓介 / 作曲・編曲・歌:ハーリー木村 / コーラス:川島和子
- 「父よ」
- 作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:大葉健二
- 「チェイス!ギャバン」
- 作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:串田アキラ
放送日程
- 1982年4月2日・23日、5月21日、8月13日・27日、9月24日、12月31日、1983年1月7日は放送休止。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場ダブルマン、ベム怪獣、ダブルモンスター、その他 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
1982年 3月5日 |
1 | 東京地底の怪要塞 |
|
上原正三 | 小林義明 |
3月12日 | 2 | 盗まれた日本列島 | |||
3月19日 | 3 | 大変だ!黒星博士のベム計画を阻止せよ | |||
3月26日 | 4 | 死を呼ぶ魔人兜 |
|
奥中惇夫 | |
4月9日 | 5 | ミミーは泣く 猛毒コブラ弾が烈に命中 |
| ||
4月16日 | 6 | 魔空塾の天才たち | 小林義明 | ||
4月30日 | 7 | 怪物がひそむ花びらに少女は口づけした |
| ||
5月7日 | 8 | 正義か悪魔か?銀マスク大ヒーロー |
|
奥中惇夫 | |
5月14日 | 9 | 美しい人形スパイ |
| ||
5月28日 | 10 | 人間クラッシャー部隊を撃破せよ! |
| ||
6月4日 | 11 | 父は生きているのか?謎のSOS信号 |
|
田中秀夫 | |
6月11日 | 12 | 遊園地へ急行せよ!UFO少年大ピンチ |
| ||
6月18日 | 13 | 危うし烈!大逆転 |
|
奥中惇夫 | |
6月25日 | 14 | 愛と悲しみの別れ とどめの一撃!! |
| ||
7月2日 | 15 | 幻?影?魔空都市 |
|
小林義明 | |
7月9日 | 16 | 初恋は宝石の輝き さようなら銀河特急 |
| ||
7月16日 | 17 | 走る時限爆弾!白バイに乗った暗殺者 |
|
高久進 | |
7月23日 | 18 | 乙姫様コンテスト ハチャメチャ竜宮城 |
|
上原正三 | 奥中惇夫 |
7月30日 | 19 | 午前6時蒸着! Zビームチャージ完了 |
| ||
8月6日 | 20 | なぞ?の救急病院!人類の大滅亡が迫る |
|
松下幹夫 | 田中秀夫 |
8月20日 | 21 | 踊ってチクリ大ピンチ ハニー作戦よ! |
|
上原正三 | |
9月3日 | 22 | 黄金仮面と妹 太陽に向って走るヨット | 小林義明 | ||
9月10日 | 23 | 闇を裂く美女の悲鳴!霧の中の幽霊馬車 |
| ||
9月17日 | 24 | ミミーの悪夢か!? 吠える切り裂き魔獣 |
|
田中秀夫 | |
10月1日 | 25 | 怪しくゆらめく水中花 わかばが危ない | 阿部和江 | ||
10月8日 | 26 | 人形は見た!! 毒ガス殺人部隊の正体 |
|
上原正三 | 小林義明 |
10月15日 | 27 | 先生たちが変だ!学校は怪奇がいっぱい |
| ||
10月22日 | 28 | 暗黒の宇宙の海 さまよえる魔女モニカ |
|
高久進 永井達郎 |
田中秀夫 |
10月29日 | 29 | 電撃マジック合戦!暗殺のプログラム |
|
上原正三 | |
11月5日 | 30 | ドンホラーの息子が魔空城に帰って来た |
|
小林義明 | |
11月12日 | 31 | 天使の歌が聞こえる 人形にされた王女 |
| ||
11月19日 | 32 | 謎の地底迷路 ターゲットはWX-1 |
|
田中秀夫 | |
11月26日 | 33 | 新怪物誕生 エイリアンを拾った少年 |
| ||
12月3日 | 34 | 思い出は星の涙 父のない子 母のない子 |
|
小笠原猛 | |
12月10日 | 35 | マクーの若獅子 サンドルバの反抗 |
| ||
12月17日 | 36 | 恨みのロードショー 撮影所は魔空空間 | 田中秀夫 | ||
12月24日 | 37 | おてんばひょうきん姫の地球冒険旅行 |
|
筒井ともみ | |
1983年 1月14日 |
38 | 包囲された輸送部隊 正義の太陽剣 |
|
上原正三 | 服部和史 |
1月21日 | 39 | 学校から帰ったらぼくの家はマクー基地 |
| ||
1月28日 | 40 | 死の谷の大決戦 君も宇宙刑事だ! |
|
筒井ともみ | 小笠原猛 |
2月4日 | 41 | 魔空都市は男の戦場 赤い生命(いのち)の砂時計 |
|
林強生テンプレート:Refnest | |
2月11日 | 42 | 烈よ急げ!父よ |
|
上原正三 | 田中秀夫 |
2月18日 | 43 | 再会 | - | ||
2月25日 | 44 | ドンホラーの首 |
|
ネット局
- 東京都、関東広域圏 ANB〔現:EX〕 テレビ朝日
- 北海道 HTB 北海道テレビ
- 青森県 RAB 青森放送
- 岩手県 IBC 岩手放送〔現:IBC岩手放送〕
- 宮城県 KHB 東日本放送
- 秋田県 ABS 秋田放送
- 山形県 YBC 山形放送
- 福島県 KFB 福島放送
- 新潟県 NST 新潟総合テレビ
- 山梨県 UTY テレビ山梨
- 富山県 KNB 北日本放送[17]
- 石川県 MRO 北陸放送
- 福井県 FBC 福井放送
- 長野県 TSB テレビ信州
- 静岡県 SKT 静岡けんみんテレビ〔現:SATV 静岡朝日テレビ〕
- 愛知県、中京圏 NBN 名古屋放送〔現:メ〜テレ〕
- 大阪府、近畿広域圏 ABC 朝日放送
- 鳥取県、島根県 BSS 山陰放送
- 岡山県、香川県 KSB 瀬戸内海放送
- 広島県 UHT〔現:HOME〕広島ホームテレビ - プロ野球広島東洋カープ戦中継時、後日の遅れネットとなる場合があった。
- 山口県 TYS〔現:tys〕 テレビ山口
- 徳島県 JRT 四国放送
- 高知県 RKC 高知放送
- 福岡県 KBC 九州朝日放送
- 熊本県 TKU テレビ熊本
- 宮崎県 UMK テレビ宮崎
- 鹿児島県 KKB 鹿児島放送(1982年10月 - )
- 沖縄県 OTV 沖縄テレビ
他媒体展開
映像ソフト化
- ビデオ
- 全14巻(VHS、セル・レンタル共通)が東映ビデオよりリリースされている。全話収録だが、当初は傑作選の予定だったため、収録順は放送順と一致していない。
- LD
- 1996年6月21日から1997年4月21日にかけて発売された。全6巻の各2枚組で各巻8話(Vol.6のみ1枚・4話)収録。
- DVD
- 2002年10月21日から11月21日にかけて各2枚組(各巻11話収録・全4巻)にて発売。Vol.1とVol.2、Vol.3とVol.4は同時リリースされた。2012年には各1枚組(全8巻・奇数巻は6話収録。偶数巻は5話収録)のDVDが9月21日から11月21日にかけて発売された。
- 2012年9月21日にメタルヒーローシリーズおよびそれを含む宇宙刑事シリーズ30周年記念として、『宇宙刑事ギャバンメモリアル 30年目の再会』を発売。メタルヒーローの総集編ビデオとしては1987年放送終了後の『時空戦士スピルバン 総集編』以来となる。
他テレビシリーズ
- 宇宙刑事シャリバン
- ギャバン/一条寺烈をはじめとする本作のキャラクターが登場。
- 宇宙刑事シャイダー
- ギャバン/一条寺烈をはじめとする本作のキャラクターが登場。
- 特命戦隊ゴーバスターズ
- 新ギャバンが登場。
映画作品
- 『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』
- 2012年1月21日公開。ギャバン/一条寺烈が登場。
- 『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』
- 2012年10月20日公開。ギャバン/一条寺烈やコム長官が登場。新ギャバンも登場。
プラネタリウム映画
- 『仮面ライダーフォーゼ&宇宙刑事ギャバン ゴールドディスクを守れ!』
- 2013年4月27日以降公開。ギャバン/一条寺烈が登場。
オリジナルDVD
- 『特命戦隊ゴーバスターズvsビートバスターvsJ』
- ギャバン/一条寺烈が登場。
再放送・CS放送・ネット配信
- 再放送
- 本放送終了後、テレビ朝日を筆頭に各地の地上波テレビ局でも再放送された。1983年7 - 8月の夏休み期間にはKFB福島放送の朝7時半から再放送されており、東北の朝日系列局では一番早く再放送がされた。また1985年7 - 8月の夏休み期間にはテレビ朝日の午前10時半の枠で再放送が行われ、関東地区におけるギャバン再放送は現時点でこれが最後になっている。
- CS放送
- 2004年までにファミリー劇場にて3期にわたり放送された(最終1期は連続放送)。また東映チャンネルでは2007年5月から10月まで「GO!GO!ヒーローズ」枠にてニューマスター版の放送が行われたほか、2009年10月から2010年3月には「アンコールアワー」枠、2012年1月から5月には「メタルヒーロータイム」枠にてそれぞれ放送が行われている。
- ネット配信
- 2011年8月から12月まで、Youtubeの「東映特撮 YouTube Official」にて配信が行われたほか、2013年5月から10月まで再配信が行われた。ニコニコ動画では劇場版の公開を記念して、2012年9月から10月まで「ニコニコ生放送」にて毎週金曜19時30分に配信が行われたほか、10月18日22時より全44話の一挙配信が行われた。ニコニコでの一挙配信では、途中で劇場版の主人公である2代目ギャバンこと十文字撃役の石垣佑磨、および初代ギャバンこと一条寺烈役の大葉健二がファンに向けたメッセージを送っている映像も配信された。
漫画作品
- 宇宙刑事ギャバン 黒き英雄
- ギャバン/一条寺烈やコム長官やミミーが登場。
小説作品
- 宇宙刑事ギャバン THE NOVEL
- ギャバン/一条寺烈やコム長官やミミーが登場。
ゲーム作品
- スーパーヒーロー作戦(1999年)
- 宇宙刑事がウルトラマンやガンダムと共演するPlayStation用ゲーム。
- スーパー特撮大戦2001(2001年)
- 宇宙刑事がウルトラマンや仮面ライダーなどの特撮ヒーローと共演するPlayStation用ゲーム。
- 宇宙刑事魂
- 宇宙刑事シリーズを題材とするPlayStation 2用ゲーム。
- ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション
- オンライン対応の対戦型格闘ゲーム。ギャバンが参戦する。
- 宇宙刑事リターンズ
- 宇宙刑事シリーズを題材とするソーシャルゲーム。GREE・Mobage・SP版mixiゲームに対応している。
パチスロ
- パチスロ
- 2009年3月には同作品をモチーフとした機種が銀座から発表され、ホールで稼動を開始。このパチスロの宣伝イベント用に製作されたスーツは後に映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』でも使用されている。
トピックス
- フランスでは『X-OR』というタイトルで本作品が放送されており、後に大葉健二が千葉真一と共にフランスを訪れた際には、現地在住の日本人家族からレストランで声をかけられたという(この時本人たちはフランスで放送されていたことを知らなかった)。その後、ふたたび『ギャバン』の放送されている外国で、一緒にレストランにいたときに同じく家族連れに声をかけられると、千葉が「ギャバンの父です」と余裕ある対応を見せたとのこと。
- 劇中のイラストなどで登場していたボイサーの宇宙船は、『ナショナルキッド』におけるインカ金星人の母艦ミニチュアが東映テレビプロダクションの倉庫に保管されていたことから、『キカイダー01』における空中戦艦への流用を経て、『宇宙刑事ギャバン』でもボイサーの宇宙船として流用されることになった。また、マクー戦闘円盤のミニチュアと変身シーンの雷雲の映像とワープシーンの映像は後に、『宇宙からのメッセージ』の流用映像をメインにしたセガのレーザーディスクゲーム『アストロンベルト』における、敵側の戦闘機とステージの映像して流用された。
- 日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』の放送期間中、同局の朝の情報番組『ズームイン!!サタデー』内での番宣企画コーナーにおいて、主演の長瀬智也へのドッキリ企画として宇宙刑事ギャバンの生出演と大葉健二のビデオ出演が行われた。「ギャバンが学校の屋上で蒸着ポーズを行う」、「教室の椅子に座り長瀬が教室に入ってくるのを待っていた」、「蒸着ポーズで机に足がぶつかる」等があり、大葉のビデオ出演に本作品のファンである長瀬は驚いていた。
- 現在アトラクションショーで使用されているスーツは2003年に三井グリーンランドでのショー用に新調されたものである。
関連項目
- ロボコップ - 同作品を制作するに当たり、監督のポール・バーホーベンからバンダイの村上克司へ『宇宙刑事ギャバン』からのデザイン引用の許諾を求める手紙が送られ、村上が快諾していた[18]という経緯を持つ。ロボコップの造型もギャバンのスーツと同様の手法で作られている[8]。逆にバンダイ、および東映も機動刑事ジバン以降のメタルヒーロシリーズにロボコップ的な動きや設定を部分的に取り入れている。
- オールスター番組対抗ボウリング大会 - 本作品の開始から間もない1982年3月24日放送の春大会と9月29日放送の秋大会に参加、それぞれ『男!あばれはっちゃく』(春大会)と『大戦隊ゴーグルファイブ』(秋大会)との連合チームでの参加となった。
脚注
注釈
出典
参考文献
外部リンク
テンプレート:スーパー戦隊シリーズ- ↑ 復活!栄光の東映ヒーローVol.2(1988年、日本コロムビア 56CC-2963/4)時空戦士スピルバンの解説ページ。
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 3.0 3.1 3.2 のなかみのる版『宇宙刑事ギャバン』
- ↑ テンプレート:Cite journalテンプレート:要ページ番号
- ↑ LD VOL.1の解説。
- ↑ 『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』劇場パンフレット
- ↑ 7.0 7.1 7.2 19話より。
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 テンプレート:Harvnb
- ↑ 9.0 9.1 「CROSS TALK in レインボー造形 前澤護×前澤まさる」、『海賊戦隊ゴーカイジャー公式読本 豪快演義 SUPER SENTAI 35th UNIVERSE』グライドメディア〈グライドメディアムック〉、2012年6月、p.155。ISBN 978-4-8130-8173-9
- ↑ 5話より。なおこのパターンは18話でも似た形で使われる。
- ↑ 11.0 11.1 11.2 11.3 11.4 11.5 テンプレート:Harvnb
- ↑ 12.0 12.1 テンプレート:Harvnb
- ↑ 13.0 13.1 2話のみ使用。
- ↑ 宇宙刑事ギャバン ベストヒット曲集&オリジナル・サウンドトラック(2002年、コロムビアミュージックエンタテインメント COCX-32031/2)
- ↑ 渡辺宙明 公式(公認)HPの掲示板 その2 過去ログ13
- ↑ 下田麻美の超ラジ!Girls第33回(2009年5月18日放送)、東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー 第3回(2012年10月19日放送)
- ↑ KNBでメタルヒーローシリーズの作品が放送されたのは本作のみ。その後、富山県ではチューリップテレビでメタルヒーローシリーズ最末期の作品(ビーロボカブタック→テツワン探偵ロボタック)が放送された
- ↑ アスキー新書『超合金の男─村上克司伝─』
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