宇宙刑事シャリバン
メタルヒーローシリーズ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第1作 | 宇宙刑事 ギャバン |
1982年3月 - 1983年2月 |
第2作 | 宇宙刑事 シャリバン |
1983年3月 - 1984年2月 |
第3作 | 宇宙刑事 シャイダー |
1984年3月 - 1985年3月 |
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『宇宙刑事シャリバン』(うちゅうけいじシャリバン)は、1983年(昭和58年)3月4日から1984年(昭和59年)2月24日にかけてテレビ朝日系で毎週金曜日19時30分から20時00分に全51話が放送された、東映製作の特撮テレビ番組、およびそれに登場したヒーローの名前。
目次
概要
本作は『宇宙刑事ギャバン』に次ぐ「宇宙刑事シリーズ」三部作の第2弾であり、現在では「メタルヒーローシリーズ」の第2弾とされる。前作『ギャバン』の終盤に主人公がゲストキャラクターとして登場し、最終回でシャリバンとして初登場する、前作の主人公ギャバンが上司として出演するという異例な形をとることで、続編ということを強調した作劇が行われ、主人公の出生の秘密と使命に纏わるサイドストーリー(シナリオタイトル『奇星伝』)が物語の縦糸となって前作以上にハードかつシリアス、ドラマチックな内容になっている。
前作『ギャバン』や次作『シャイダー』と異なり、シャリバンの名前は実在人物をモチーフとしていない。ギャバンから継承した「バン」に太陽の「シャイン」を掛け合わせて命名されたテンプレート:Sfn。
主演には前作の大葉健二と同じくJAC所属の渡洋史が起用され、前作以上に危険なアクションを見せているテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn。
映像面では前作と打って変わって全編に亘って怪奇イメージやホラー描写が数多く見受けられるようになった。企画段階では前作よりも明るい作風が目指され、コメディリリーフ的な存在として偵察ロボット「Gパン(ジバン)」の登場が予定されていた[1]。
村上克司によると前作『宇宙刑事ギャバン』は当時のポピーの購買層より3-4歳上を狙ったが、結果としては従来の低年齢層の支持の方が強かった。無彩色のギャバンから一転してシャリバンが派手な色使いになったのは、低年齢層にアピールするためである。ただし赤色に決定するまでは試行錯誤が続き、青も検討されたことがあったテンプレート:Sfn。
終盤の展開は、野心を露わにしたレイダーが、死霊界の先兵でもあった海坊主と協力して魔王サイコを抹殺し、目論み通りにマドーを制圧。マドーの新たな魔王となったレイダーは、千年王国を賭けてシャリバンとの最終決戦に臨むというクライマックスが構想されており[2]、シャリバンに敗れたレイダーの呪いは奇病という形で、次回作における主人公の妹をも苦しめるという、意外な伏線も設定されていた[3]テンプレート:Sfn。しかし次回作『宇宙刑事シャイダー』が明るめの路線へと変更されたため当初の構想は土壇場で却下されたが、渡辺みちおが徳間書店の『テレビランド』誌上にて連載していたコミカライズでは、マドーの新たな支配者になったレイダーがシャリバンとの対決を決意して次号の最終エピソードにつづくという、当初の構想に沿った展開も描かれていた。
商業展開上では、主題歌レコードは40万枚を売り上げるヒットとなった[4]。また、宇宙刑事初の巨大二足歩行ロボ、グランドバースを登場させた。村上克司によると、スーパー戦隊シリーズやアニメと差別化するため作業機械的なデザインになっており、高低どちらの年齢層からも支持されたというテンプレート:Sfn。グランドバースは本作のメインアイテムと位置づけられ、年末商戦では同じバンダイのスーパー戦隊シリーズ『科学戦隊ダイナマン』のダイナロボより売れると予想されていた[5]。しかし「弁当(駅弁)売り」と揶揄される二足歩行形態が災いしたのか、売れ行きは予想を下回り、年末商戦ではダイナロボの方が売れ、シャリバン全体の玩具も期待外れの結果に終わった[6]。コンバットスーツの着脱を再現した可動フィギュア「プラデラ 宇宙刑事シャリバン」は、いわゆるクロスアップタイプ(アーマー装着型)のフィギュアのルーツである[7]。次作『シャイダー』でも同様の「プラデラ 宇宙刑事シャイダー」が発売され、以降メタルヒーローからはクロス系のフィギュアが数多く発売されている。
ストーリー
森林パトロール隊員・伊賀 電は、剣山で宇宙犯罪組織マクーのモンスター・バッファローダブラーに襲われ、勇敢に立ち向かうものの重傷を負ってしまう。父親の捜索のため同じく剣山を訪れていた宇宙刑事ギャバン = 一条寺烈によって助けられた彼は、バード星で治療を受け、幸いにも回復。そして銀河連邦警察のコム長官に、マクーのモンスターにも臆せず立ち向かった勇気を買われ、宇宙刑事にスカウトされる。
「シャリバン」のコードネームを与えられた彼は、マクーとの最終決戦の際にギャバンを助けるため、コム長官に連れられ地球へと帰還。マクーとの戦いを終えたギャバンは太陽系全体を担当する銀河パトロール隊隊長へと昇格し、代わってシャリバンが地球地区担当の宇宙刑事に任命される(ここまでは前作『宇宙刑事ギャバン』の終盤で語られている)。
本作品は、その後宇宙刑事としての訓練を受けるために銀河連邦警察本部を訪れていたシャリバン = 伊賀電が、地球に現れた新たなる宇宙犯罪組織マドーの暗躍に関する情報を得て、リリィとともに再び地球に帰還し、地球を守るために戦うことになるところから始まる。前回のマクーがマクー空間を作るように、今回のマドーは幻夢界という一種のホワイトホールである亜空間を作り出す。この空間の中で、彼らが繰り出す魔界獣は4倍の力を発揮するが、シャリバンもまた、ギャバン同様に敢えて幻夢界に飛び込み、強化した魔界獣を撃破しマドーの野望を打ち砕いていく。
その戦いの中、シャリバン = 伊賀電は「イガ星」や「イガクリスタル」の存在を知り、自らの出生の秘密と、自らに託されていた使命をも知ることとなる。
登場人物
銀河連邦警察
- シャリバン / 伊賀電(いが でん)
- 一条寺烈ことギャバンの後任として地球地区担当の宇宙刑事となった。ギャバンと違って「シャリバン」はコードネームである。
- 普段は鈴木モータースで整備士やテストドライバーとして働いている。
- 自身がマドーに滅ぼされたイガ星の民の末裔であったことを知ってからは、イガ星再興のためにも戦うようになる。
- リリィ
- 電と共に地球へやってきた女宇宙刑事。主に潜入捜査を担当して電をサポート、電とは息の合った名コンビぶりを見せる。変装の名人。武器はバードニアブラスターやコズモブラスター。捜査移動の際は主にオートバイを使用する。
- コム長官
- 電の素質を見抜いて宇宙刑事に採用、地球地区担当として任命した銀河連邦警察の最高責任者。
- 前作『宇宙刑事ギャバン』から引き続き登場。秘書のマリーンもレイダー登場編、最終決戦の際に登場している。
- ギャバン / 一条寺烈(いちじょうじ れつ)
- 前作の主人公。銀河パトロール隊太陽系地区隊長の宇宙刑事。
- 本作では電の先輩として彼をサポート、最終決戦では電と共に戦った。
- ミミー
- 前作に引き続き登場。コム長官の娘であり烈の助手。レーザービジョンを用いてインコに変身したり、透視・予知する能力は健在である。
民間人
- 大山小次郎
- UFO専門のルポライター。前作に引き続き登場。今作では超常現象に興味の範囲を広げている。よくマドーの事件に関わってしまい、災難にあってしまっている。
- 前作では烈たちから友好的に接されたのに対して第12話の予告で宇宙人とのコンタクトを「哀れな努力」、第15話では電に「変なのが来た」と発言される等、呆れられている。
- 鈴木勝平(すずき かっぺい)
- 鈴木モータース社長。電の雇い主。家族共々、電がシャリバンであることは知らない。
- 鈴木千秋(すずき ちあき)
- 鈴木家の長女で大学生。母親がいない鈴木家の母親的存在。大学ではテニス部に所属。
- 鈴木千恵(すずき ちえ)
- 鈴木家の次女で小学5年生。
- 鈴木明(すずき あきら)
- 鈴木家の長男で末っ子の小学3年生。
- 星野月子
- マクーとの戦いの後、幼稚園で勤務[8]。後に宇宙刑事となるためバード星へ。
- 伊賀電一郎(いが でんいちろう)
- 電の父親で植物学者。幼い電の前で、少女を救うためクマと格闘し、病院に搬送されるも絶命した。死の間際、電に成長したらイガ獅子の剣を抜く使命を託した。
- 伊賀優子(いが ゆうこ)
- 電の母親。既に他界しているが、夢の中に登場し、レイダーの呪いから電を助けた。
宇宙犯罪組織マドー
宇宙犯罪組織マクー壊滅後に地球に現れた巨大な宇宙犯罪組織。幻夢界と呼ばれる異次元空間に浮かぶ幻夢城を拠点に、全銀河の征服を企む。2000年前には、超エネルギー結晶体のイガクリスタル(後述)を狙って、シャリバンの先祖の故郷であるイガ星を滅ぼしており、その意味でシャリバンにとっては文字通りの宿敵と言える存在。作品の後期ではイガクリスタルを手中に収め、そのエネルギーを利用して野望を達成せんとした。
- 魔王サイコ
- マドーの首領。金色の甲冑で全身を覆い、幻夢城の広間中央の玉座に仏像のごとく座っているが、城と一体化しているらしく、玉座から離れて動くことはない。
- 抑揚(よくよう)のないかすれた声で指令を出し、普段は一切の感情を見せず冷徹な無表情の顔をしているが、時おり目を光らせて牙をむき出しながら「カオーッ!」という奇怪なうなり声を発する[注 1]。
- 恐るべき強大な念動力を持ち、巨大な電子頭脳を用いて幻影や高圧電流を発生させることもできる。目からは強力な破壊光線を出す。
- 自らの分身である後述の戦士サイコラーと命を分け合っており、どちらか片方が倒されても、すぐにもう一方がエネルギーを与えて生き返らせてしまうため、サイコ本体とサイコラーが同時に倒されない限り決して死ぬことはない。
- 電子頭脳が唯一の弱点で、1度はレイダー(後述)によって機能停止に追い込まれるも、サイコラーの力によって復活し、逆にレイダーを返り討ちにした。最終話でサイコラーと共にシャリバン・ギャバンと対決し、終始圧倒するが、突如現れたイガクリスタルによって電子頭脳の電気を吸い取られ、弱ったところをシャリバンのシャリバン・クラッシュを受けて絶命した。また、これと同時にサイコラーもギャバンのギャバン・ダイナミックを受けて絶命したため、サイコは再び復活することなく、直後に幻夢城も爆発してマドーは壊滅した。
- 企画書での名称案として魔王アクマがあった[1]。
- スーパーヒーロー大戦シリーズ
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』でも、マドーの首領として登場。ただし、姿は原典とは大幅に異なっており下半身が幻夢城と一体化している。超次元砲の爆破エネルギーを利用して復活した。数々の超能力を駆使して、キョウリュウジンを追いつめる。
- ドクターポルター
- マドー科学陣を率いる大幹部で、妖術も使う。鞭が武器。
- 当初はマドーの最高指揮官であったが、レイダーの登場以降は地位を脅かされる。幻夢城にいる時は幻夢界発生マシーンの作動も担当する。
- ガイラーが前線を離れてからは、自らが戦いに赴くことも多くなった。ガイラーとの仲は良くはなかったものの、ガイラーがミミーと結婚する時に複雑な表情を見せたり、ガイラーがシャリバンとの一騎討ちの末に戦死した際は、ガイラーを称賛した。
- 幻夢城にてシャリバンと直接対決するも、レーザーブレードで斬られる。斬られた後、最後の力を振り絞った際に、夜叉のような顔に変貌するも、力尽きた。
- ガイラー将軍
- マドーの戦闘指揮官。過去に宇宙戦争で戦死したが、魔王サイコの手で復活したとされる。
- 性格は好戦的だが、エゴイスト揃いのマドーの中ではお人好しな方であり、ファイトローに果物を与える[注 2]、入牢したミミーを労わる等の行為を見せたこともある。また、ポルターより地位が低いことに不満を抱いている。
- 戦闘では「抹殺!」という掛け声で部下たちと共に襲い掛かり、剣を地面に突き立てることで電撃を発する電光剣で戦う。
- 一時期、レイダーの策略により前線から外され、大幹部専用の椅子の下敷きになってしまったが、後に魔王サイコの働きにより前線に復帰した(復帰した第45話ではミスアクマたちがドクターポルターの不調を嘲笑っていた際に呼び捨てにされていた)。また、コム長官を精神的に追い詰めんがためミミーと強制結婚しかかったが失敗している。
- 最後は、単身幻夢界でシャリバンと対決し、魔王サイコの力で究極のパワーアップ形態・獣魔ガイラー将軍へと変貌(顔に赤い縞模様が入る)、シャリバンを追い詰めた。クライムバスターを跳ね返すなど強化された力を見せつけたが、シャリバン・クラッシュの露と消える。
- レイダー
- 死霊界から来たと名乗る軍師。第34話で突然幻夢城に出現して、マドーに協力をすると申し出、魔王サイコに実力を認められてマドーの指揮官となった。
- 強力な超能力を持ち、エクトプラズムや幻影を発生させることができシャリバンを徹底的に苦しめた。首は分離することが出来、相手に乗り移ることが出来る。初登場の時はガイラー将軍に乗り移った。
- 真の目的は魔王サイコを抹殺してマドーを乗っ取ることであり、そのために邪魔な存在であったガイラー将軍を前線から外されるよう仕向けるなど、陰で暗躍していた。そして魔王サイコと対決し、電子頭脳を機能停止に追い込んでサイコを活動不能にさせたが、その直後に現れたサイコの分身である海坊主=サイコラーによってサイコが復活し、サイコラーにも全ての攻撃を跳ね返された末にあえなく絶命した。シャリバンが一度も勝てなかった敵である[注 3]が、レイダー自身はシャリバンと直接対決させられれば相討ちになる可能性を危惧していた。
- スーパーヒーロー大戦シリーズ
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』では、マドーの軍師にして作品の黒幕として登場。幻夢城に来る者は誰であろうと「ウェルカム!」と出迎える。大鎌を武器としており、遠隔で操って敵を攻撃するほか、大鎌から光線を放って敵を宙づりにする、大鎌を回転させ、巨大な竜巻を発生させることも出来る。原典の姿からアレンジが加えられており、「口元をさらしている」、「首の飾装の形状・色」、「ローブの色」、「武器の鎌の形状」などが異なり、また前述通り英語を交えたテンションの高い喋り方をする。
- ミスアクマ
- マドーの作戦活動を実行・補佐する2人組の女スパイ。黒いコスチュームのミスアクマ1、ピンクのコスチュームのミスアクマ2がおり、ナイフを武器としている。
- 内心では2人とも上の地位を欲しており、第45話でドクターポルターが不調になった際には陰口を叩き、ドクターポルターの怒りを買っている。
- ミスアクマ2はレイダーとガマゴン大王の動きを監視するも感づかれてガマゴン大王に捕食され、ミスアクマ1は幻夢城にてギャバンのレーザーブレードを受けて戦死した。
- 海坊主/戦士サイコラー
- シャリバンの行動を密かに監視する、スキンヘッドでスーツ姿の男。風船のような球体となって移動することができる。
- その正体は、魔王サイコの分身とも言うべき存在。玉座に座ったままのサイコと違って自在に動き回れる。二本のサーベルが武器。
- サイコと命を分け合っており、どちらか片方が倒されても、すぐにもう一方がエネルギーを与えて生き返らせてしまうため、両者が同時に倒されない限り決して死ぬことはない。一度はサイコを倒したレイダーの攻撃を全て跳ね返し、レイダーを葬り去るなど高い戦闘能力を持つ。
- 最終話でサイコと共にシャリバン・ギャバンと対決し、終始圧倒していたが、イガクリスタルによって電子頭脳の電気を吸い取られ、弱ったところをギャバンのギャバン・ダイナミックを受けて倒された。また、これと同時にサイコ本体もシャリバンのシャリバン・クラッシュを受けて倒され、両者の命は完全に断たれることとなった。
- テレビゲーム『スーパーヒーロー作戦』では、大帝王クビライの魔術によって、魔王サイコが復活した姿として登場。フーマの戦力として参戦し、自ら幻夢界を構成することができる。イガクリスタルを手にし、魔王サイコとして復活しようとするが、ギャバン・シャリバン・シャイダー、そして快傑ズバットに討たれその野望は消え去った。
- 魔怪獣
- 核酸細胞の分裂と結合を繰り返すことによって誕生する生命体。名前には必ず「○○ビースト」が付く。
- その多くは言語能力を持たない凶暴な獣だが、言語能力を持つ者(オカリナビーストなど)や、弁護士・女子大教授・占い師など影響力のある人間に変身して社会に紛れ、作戦を遂行するものも存在する。
- 幻夢界では4倍のパワーを発揮することができ、体の一部が裏返ったり、分離するなどして醜悪な部分が露出するものも多い。また、ヒューマノイド体形の分身体に分裂して攻撃を仕掛けるものもいる。
- 魔怪獣のデザインは野口竜によるものだが、第9話登場のキャッシュビーストはバンダイ側のデザインを元にしている。また第5話サウンドビースト、第12話オカリナビースト、第13話ボクサービーストについては渡部昌彦のラフデザインを元にしている[9]。
- ファイトロー
- マドーの戦闘員。斧やマシンガン、バズーカが武器。人間の言葉は一切話さず、「ゴワゴワ」という独特な鳴き声で意思疎通を行っている。人間に変身でき、小柄な個体も複数存在する。鳴き声の内容は幹部たちには通じている様子で、鳴き声の内容が1度だけ字幕で表示されたことがある。
異星人
- ガマゴン大王
- 2601年に存在する惑星・ガマゴン星のガマラ王国に宮殿を持つ異次元の支配者。ヒキガエルのような外見の頭部だけの怪物。
- 真っ赤な仮面に赤いローブを纏った四人の従者が担ぐ輦台によって移動するが、瞬間移動で素早く飛び回ることも可能。三又の長い舌を伸ばして相手を捕食し、舌からは放電も可能。レイダーによって招集され、イガクリスタルの収集に協力した。
- シャリバンと対の戦いでは、シャリバンを追い詰めるものの、シャリバンが聖なる剣を用いたことで形勢が逆転し、シャリバンクラッシュの前に敗れ去った。人間の言葉は一切話さず、その思考をつかむことはできない。
- X星人
- X星に迷い込んだみゆきたちに襲いかかっていたが、終盤で電に全員倒された。
イガ星人
2000年前、超エネルギー結晶体のイガクリスタルを狙うマドーによって滅ぼされた銀河系第17星雲の惑星・イガ星の民。イガ星が壊滅した後、生き残ったイガ星人たちは新たな居住地を求めて銀河各地の様々な惑星へ分散した。このうち地球にたどり着いた民の末裔は奥伊賀島で生活しており、伊賀電はその血を引く一人である。
作品の後期にはイガ戦士団を結成し、電とともにイガ星の再興を目指す。
- 聖なる者
- 電を正義の道へ導く謎の人物。白いターバンで顔を覆っており、素顔は不明。イガクリスタルともども異次元をさまよっていたみゆきたちを助け、導いていた。その正体はイガ星の守護神であることが最終回に判明した。
- 双葉社『宇宙刑事大全』によれば、第20話でイガ獅子の像を通して語っていた声の主も聖なる者としているテンプレート:Sfn。
- イガクリスタル親衛隊
- イガクリスタルを守ることを使命とする奥伊賀島の少女たち。反重力靴を履いており、宙を自在に飛び回れる。一度はイガクリスタルの影響で異次元に飛ばされてしまうが、終盤で電に救出された。
- みゆき
- イガクリスタル親衛隊のリーダー格にして、地球にたどり着いたイガ星人の末裔。当初は電を疑い敵視していたが、やがて電を信じるようになる。
- 自身も「伊賀」の姓を持つが本名は不明。
- ジイ
- 奥伊賀島の長老。2千年前からのイガ星人の歴史を語り継ぐとともに、仮面怪人の姿でイガクリスタルとその秘密を守っていた。仮面怪人として身に着けていた甲冑は常人を超えた身体能力を発揮させ、魔怪獣にもある程度応戦できていたことから、コンバットスーツ的な機能を持っていたものと思われる。
- マドーの攻撃で重傷を負い、シャリバンもイガ星人の末裔であること、彼が出現を予言された勇者に他ならないことを告げて息絶えた。
- マリオ
- マドーへの反逆を企て暗黒刑務所に投獄された両親の下、暗黒刑務所で産まれ育ったイガ星人。マドーに協力すれば自由の身にすると言われ、マドーに協力していたが、最終的にはだまされていたことを知り、絶望の末にマドーの手で悲惨な死を遂げた。死の間際、イガ星の同胞たちを裏切ったことを悔いてシャリバンに謝罪した。
- ベル姉弟
- 両親をマドーによって殺され、復讐を誓う姉弟戦士。姉・ヘレン、弟・ビリーともに向こう見ずで鼻っ柱が強い。
- ベル・ヘレン
- ストーリーに最も深く関ったイガ戦士。ビリーの死後はシャリバンと共に行動をすることが多くなり、シャリバンの仲間たちと大きく関わるようになる。シャリバンには淡い恋心を抱くようになるも、死霊界の女剣士レイサとの勝負の際、ミスアクマとムクロビーストの不意打ちで命を落とした。
- ベル・ビリー
- ブーメランを使う戦士。長年姉弟二人だけで戦いに生きてきたので、容易に他人を信じなかったが、彼らを助けるために身を挺してマドーと戦うシャリバンには心を開いた。最後にはシャリバンを「兄貴」と呼び、シャリバンを救うために命を落とした。
- ジャック、ヘンリー、カーク、マリヤ
- 銀河の各地でマドーと戦うイガ戦士であり、イガ獅子のペンダントを持つ。最終話、リタらオルガナイザーの導きでシャリバンの応援に駆け付けた。マドー打倒後は電、イガクリスタル親衛隊と共にグランドバースに乗り込み、イガ星へ旅立った。
オルガナイザー
マドーの壊滅を目的に活動する自由主義者の集団。勇士を求めて惑星を旅している。リタとキースは第50話で再登場し、サイコラーに苦戦するシャリバンをリリィと共に救出した。
- リタ
- 金髪のロングヘアを持つ美貌の女戦士。ビームガンを操り、ファイトロー程度には負けない。
- キース
- 尖った大きな耳を持つ、筋肉質で半裸の大男。見た目通りの怪力で、手にした槍を振り回し、2〜3人のファイトロー程度なら一撃で吹き飛ばす。
- ムーア
- 小柄な種族で、成人でも地球人の子供程しか身長がない。知恵はあるが戦闘は不得手の様で、目立った戦闘シーンは無かった。
宇宙海賊
小規模の独立した組織で宇宙を荒らしまわっている異星人の悪党たち。主にマゼラン星雲に生息している。兄のベンガルタイガーと弟のベンガルコブラで構成されているベンガルブラザーズ、ドクターポルターやガイラー将軍とは旧知の仲であるベムサソリなどがいる。他にもベムサソリの部下の宇宙海賊などがいる。
マドーとは互いの利潤関係から協力することもあるが、腹に一物秘めていることも多く、基本的に彼らは自分の利益のためにしか動かない主義と言ってよい。その点はマドーの側も十分に承知していて、宇宙海賊が幻夢城にやってきた時のマドー側の対応は表面上は酒宴を開いて歓待するなど丁重であるものの、警戒心を解くことはなく、最終的には彼らに謀反の可能性があると見て処刑したり、手駒になるように洗脳したり、「死ねば褒美の金が助かる」と言い放つなど、冷酷なものになるのが常である。
死霊界
- レイサ
- レイダーによって死霊界より呼び出された女剣士で、口からエクトプラズムを吐く。変装能力も持つ。未亡人を装ってヘレンに接触し、ヘレンを討とうとする。ヘレンと1対1の勝負を繰り広げ、ヘレンの銃の一撃で敗れ去るも、死の間際にヘレンの動きを封じ、マドーにヘレンを攻撃させたことで致命傷を負わせることに成功した。
- 中原ユウコの母 フサコ
- 霊をビーストに宿らせて強化するテストのために、レイダーによって死霊界より呼び出された現世に恨みを持つ女。
- 保険金詐欺の疑いで死刑が求刑されていたが、本人は判決前に拘置所で病死し、後に無実であることが判明した。
- 手から光線を出し、当たった者は高熱で苦しむ。世の中に恨みを持つ女性の霊を生き返らせ、レイカイビーストに宿るが、娘・ユウコの説得で改心。レイカイビーストが倒されると死霊界に帰って行った。
メカニック
コンバットスーツ
伊賀電がコード「赤射」(赤射蒸着)を発することによって、電送されてくる特殊合金グラニウム製のスーツ。地球の衛星軌道上で待機している超次元戦闘母艦グランドバースが太陽エネルギーを増幅し、ソーラーメタルへと転換することによって電送を実現している。ソーラーメタルの粒子は電の体に吹き付けられるようにスーツを構成していき、装着が完了する。この一連のプロセスはギャバンよりさらに短くなってわずか1ミリ秒(1000分の1秒、ギャバンの50倍の速さ)で完了する。赤色のソーラーメタルと銀色のメタル、黒いブラックシールドコーティングで構成されている。胸のディメンションコントローラーにより、異次元や宇宙空間でも活動可能。また電は赤射蒸着の際、服を脱いでバトルスーツ姿になってからコードを発することが多い。
赤射のシステムを見ぬいたマドーは伊賀電を罠にはめ、赤射を封じたことがある。その時は一条寺烈が赤射を封じる装置を破壊してピンチを脱した。
赤射蒸着プロセスの赤い球体の状態で飛び回り、市民をファイトローの手から助け出したり、魔怪獣の襲撃によって、崖から落ちそうになっているバスをそのパワーで押しとどめる(第17話)といった、コンバットスーツの威力を印象付ける演出が行われた。
赤射蒸着時の身長:210cm / 体重:95kg / ジャンプ力:150m(ブースターの補助で300m)
武器・スーツ機能
- クライムバスター
- シャリバンが所持する小型のビームガン。ダイヤルを切り換えることにより破壊ビーム、熱で溶かす溶解ビーム、麻痺させるショックビーム、貫通光線のキラービーム、治療ビーム(本編未使用)と、さまざまな光線を発射できる。グリップ部分には輸血も可能な応急処置用の医療キットも内蔵。
- 双葉社『宇宙刑事大全』によると常用するモードは破壊ビームとされるテンプレート:Sfn。
- 無機質な外見のシャリバンから人間的な印象を感じられるようにするため、クライムバスターの使用時には、銃を指でまわしたりジャンプして曲撃ちするなど、多彩なガンプレイが披露されているテンプレート:Sfn。
- 高次元ソナー
- あらゆる次元の音波、電波、念波の通信や分析ができる。
- サーチャースコープ
- あらゆる波長の光をキャッチ、隠れた敵を探し出す。
- 聖なる剣
- 終盤で登場したイガ星の守り刀で、別名・伊賀獅子の剣。シャリバンの呼び声と共に現れ、レーザーブレードとの二刀流で戦う。
- レーザーブレード
- シャリバンの主要武器である片手持ちの剣。ソーラーエネルギーを注入する事で3倍の切れ味を発揮する。これを使って必殺技「シャリバン・クラッシュ」を繰り出す。
- プリズム・ゴーグル
- 全宇宙でも希少価値が高いとされるプリズムレンズを、リリィが加工して完成した照準用ゴーグル。レイダーがグランドバースの周囲に引き起こしたエクトプラズム現象により、狂ってしまった照準を補正するために使用。
必殺技
- エルボーハンマー
- 身体をよじりながら、後ろの敵に肘打ちを食らわす。
- シャリバンキック
- 空中で両足を交差させて、同時に2体の敵をキックする。硬い岩石も砕く。
- シャリバンパンチ
- 厚さ10cmの鋼鉄もぶち破るパンチ。
- マグナムチョップ
- ソーラーパワーをフルに発揮した水平チョップ。
- スパークボンバー
- ジャンプして体をドリルのように回転させながら両手パンチを繰り出す。
- シャリバンソーラーシュート(本編未使用)
- 敵の力を利用して、敵を放り投げる。
- シャリバンソバット(本編未使用[注 4])
- 岩石も砕く、後ろ回し蹴り。
- シャリバンプロテクション
- 0.5秒で前方に光の壁を作り出し、敵の攻撃を防ぐバリヤー。ドーム状タイプも存在する。
- シャリバン・クラッシュ
- レーザーブレードを片手に構え、敵を袈裟掛けに叩き斬るシャリバン最大の必殺技。その描写は赤い太陽をバックに赤いシャリバンが斬りつける重厚且つ説得力のある絵柄で、エンディングの締めにも使われている。途中から複数回斬り付けているかのような強化型の描写に改められている。
マシン
- グランドバース
- 全長:410m / 全幅:357.5m / 重量:65000t
- シャリバンの活動拠点となる超次元戦闘母艦。巨大ロボ形態「バトルバース・フォーメーション」に変形して支援攻撃を行う。
- 戦艦時の武装は、艦橋部分より発射する「バースビーム」。艦橋部分は巨大ロボ形態時には頭部となるが、戦艦時でも砲塔の様に動かしてバースビームの射線を変更できる。機首部が格納庫になっており、モトシャリアンとシャリンガータンクを発進させる。
- 巨大ロボ形態時の武装は、肩に装備された2連ビーム「グランドバスター」と、腰の部分に装備される、ホシノスペースカノン(前作ギャバン劇中でギャバンの父ボイサーが設計図を守り抜いた兵器)を応用して開発された主砲「プラズマカノン」(第15話にて、その詳細が語られている)。また、双方を同時斉射する「プラズマカノン TYPE-II」(別称・プラズマジェッター)(第41話で使用)がある。尚、初期の数話ではグランドバスターとプラズマカノンが逆になっていた。
- モトシャリアン
- 全長:2.5m / 重量:320kg / 速度:700km/h
- グランドバースに格納されているオートバイタイプのシャリバン専用マシン。「モトシャリアンビーム」と「モトシャリアンロケッター」が武器。毎回幻夢界に突入する際に使われるほか、サイコゾーンの突破にも使われる。シャリバンの声が全く届かない空間へも自動操縦で駆けつけるシャリバンの頼れる愛車。飛行時には小さな尾翼が展開する。第40話ではマドーに拘束されたシャリバンを救いに来た際に彼の盾となった。同話のエピローグではシャリバンこと電から労いの酒をかけてもらった。
- デザイナーの大石一雄によれば、印象的なデザインを心がけて、正面から見ると円盤型のシルエットになるようにしてあるテンプレート:Sfn。
- シャリンガータンク
- 全長:37.5m / 重量:3500t / 速度:500km/h
- グランドバースに格納されている超次元戦闘車。上下2機に分離できる「セパレート・フォーメーション」と呼ばれる機能を有し、上部は飛行メカ(Aメカ)、下部は地上メカ(Bメカ)として別個に行動できる。武器は「シャリンガービーム」と「シャリンガーロケッター」。自動操縦も可能で、救助用マジックハンドも装備。第41話ではリリィが操縦した。
- モグリラン
- 全長:15m / 重量:150t
- シャリンガータンク下部に格納されているドリルタンク。機首に装備されているドリルは一基。武器は「レーザートーチ」と「モグリランロケッター」。
- デザイン資料には「1.5m / 150kg」と記載されていることもあり、古い書籍にはそれに拠っているものもある。だがこれでは劇中のシャリンガータンクとのサイズ比が明らかに合わないため、最近の資料では「15m / 150t」に修正されているテンプレート:Sfn。
- モグリラン
メカニック(マドー)
- マドー戦闘機
- マドーの戦闘機。特殊なシールドで肉眼や通常の探査機器(ただし、バード星製の磁気探知機には反応する)を無効化しつつ巡航する機能があり、優れたステルス能力を誇る。この能力がエピソードのキーになったこともある。
- カナード付きダブルデルタ翼機で推進装置は1基。機首からは鏃状の光線を連射することができる。
- マドー戦闘母艦
- マドーの戦闘用母艦で、頭蓋骨を思わせる形状。前面の前歯状の部分から砲撃を行う。
用語
- 幻夢界
- マドーが幻夢界発生マシーンを用いて作り出す一種のホワイトホール。内部ではブラックホールに吸い込まれたおびただしい物質が原子分解して逆噴射しており、光と熱が渦巻いている。
- 魔怪獣はその能力を4倍に増幅させ、相手を引きずり込むことで戦闘をより有利に展開する。シャリバンは装備やメカニックを駆使して、あえて幻夢界で戦い、それによって実世界の破壊と被害を最小限にとどめている。
- イガクリスタル
- イガ星の復興に必要な超エネルギー結晶体。太陽にも匹敵するエネルギーを秘めると言われ、マドーはその悪用を狙って2000年前にイガ星を壊滅させたが、この時には目的のクリスタルを見付けることができなかった。生き残ったイガ星人の一派はこれを密かに地球に持ち込み、奥伊賀島に秘蔵していた。
- 作品の終盤、マドーが一時的に強奪に成功した時には、強力なエネルギーを発することができるエネルギー発生装置の動力源として利用しようとした。しかし、実はイガクリスタルは自らの意思を持っていた様子があり、ギャバン・シャリバンと魔王サイコ・サイコラーの最終決戦では、サイコの電気エネルギーを吸い取ってその力を奪い、ギャバンとシャリバンに勝利の機会を与える役目を果たした。
キャスト
レギュラー・準レギュラー
- 伊賀電 / 宇宙刑事シャリバン(声):渡洋史
- 撮影中に清水朗が負傷するなどしたため、一部の回では渡が自らスーツアクターとしてシャリバンを演じている。
- 少年時代の伊賀電:坂内真基
- リリィ:降矢由美子
- 星野月子:立花愛子
- 大山小次郎:鈴木正幸
- 鈴木勝平:相馬剛三
- 鈴木千秋:中川みどり
- 鈴木千恵:青木ゆかり
- 鈴木明:小磯勝弥
- イガクリスタル親衛隊
- 聖なる者(声):渡部猛
- リタ:シェリー
- キース:高橋利道
- ベル・ヘレン:矢島由紀
- 少女時代のベル・ヘレン:吉沢梨絵
- ベル・ビリー:土家歩
- 伊賀電一郎 :上條恒彦
- 伊賀優子 :吉野佳子
- 魔王サイコ(声):飯塚昭三
- ドクターポルター:吉岡ひとみ
- ガイラー将軍:栗原敏
- ミスアクマ1:丸山千絵子(第1 - 22話)→長門美雪(第23 - 47話)→丸山千絵子(第48 - 51話)
- ミスアクマ2:ララ(第1 - 22話)→水木由(第23 - 50話)
- レイダー:安藤三男
- 海坊主:山田一善
- 戦士サイコラー(声):丸山詠二
主なゲスト出演者
- 一条寺烈 / 宇宙刑事ギャバン(声):大葉健二 (第1-6, 13-24, 34, 48, & 51話)(最終回のギャバンのスーツも一部大葉が演じている)
- コム長官:西沢利明
- マリーン:名代杏子
- ミミー:叶和貴子 (第1, & 48-51話)
- 白川久美子:片岡みえ(第3話)
- ヨーコ:吉川理恵子(第5話)
- トキオ:所宏吏(第5話)
- 「サイ」の支配人(サウンドビースト人間態):潮健児(第5話)
- 小沢サチ子:細井正美(第7話)
- 怪老人(キャッシュビースト人間態):関敬六(第9話)
- 小村博士の息子:福田信義(第12話)
- 荒井譲司 / KOジョー:柄沢次郎(第13話)
- トレーナー(ボクサービースト人間態):高橋利道(第13話)
- 加賀美ギン:風見章子(第14話)
- ヒゲの不動産屋(キラービースト人間態):佐藤晟也(第14話)
- ボイサー:千葉真一(第15話)※ギャパンの回想の中で登場。ノンクレジット。
- 林田佐世子:佐藤三千代(第16話)
- 佐世子のマネージャー(マボロシビースト人間態):団巌(第16話)
- アローライナー乗客:川村万梨阿(第17話)
- ジイ:花沢徳衛(第19話)
- 伊賀幸一:岡本美登(第19話)
- 神父(カタリベビースト人間態):斉藤晴彦(第19話)
- 植物学者(同上):うえだ峻(第20話)
- 花井ジュン:早坂あきよ(第22話)
- 占い師(シニガミビースト人間態):曽我町子(第22話)
- 矢吹ユミ:飯野けいと(第22話)
- 青村イチロウ:牧村泉三郎(第22話)
- 古田商会の一家(第23話)
- 怪老人(ビルスビースト人間態):岩城力也(第24話)
- 金融会社の用心棒(ハードビースト人間態):堀田真三(第25話)
- 郷原社長:高桐真(第25話)
- ムーア:清水イサム(第27話)
- マリオ:尾崎紀世彦(第27話)
- 野村洋一:土師孝也(第28話)
- 野村典子:矢野有美(第28話)
- 大神豊教授(キャンパスビースト人間態):池田鴻(第28話)
- 守衛:山崎之也(第28話)
- ヘンリー・ワグナー博士:ウィルヘルム(第28話)
- バーナード・ミドウイッツ博士:リネー・シミット(第28話)
- ミスターサイゲル:ウィリー・ドーシー(第29話)
- 新田探偵:富岡賢(現・マイケル富岡)(第29話)
- 佐倉弁護士(ヘイキビースト人間態):睦五郎(第29話)
- 山野社長:柄沢英二(第29話)
- 山野社長の秘書:前田浩(第29話)
- 松本高子:小牧リサ(第30話)
- 松本幸雄:川島一平(第30話)
- 黒木校長(ジキルハイドビースト人間態):汐路章(第32話)
- 直子:石井亜希子(第32話)
- 直子の母:木村有里(第32話)
- 杉山一平:杉本親寛(第33話)
- 杉山カヨ:山田由紀(第33話)
- 杉山兄妹の父:うえずみのる(第33話)
- 西田源造:伊沢一郎(第37話)
- 吾一:庄司顕仁(第37話)
- ハンター風の男(クマビースト人間態):中屋敷鉄也(第37話)
- 真子先生:丸尾りえ(第38話)
- ジム:郷田晶(第39話)
- 少年時代のジム:松井良樹(第39話)
- 大予言八郎(ヨゲンビースト人間態):潮健児(第40話)
- 地下鉄公団理事長:野口元夫(第41話)
- レイサ:湖条千秋(第42話)
- 中原優子:若林味香(第43話)
- 中原房子:高橋みどり(第43話)
- 山崎佐世子:日高久美子(第44話)
- テニスコーチ:阿川藤太(第44話)
- 城東大学女子寮の学生:内田ひとみ、徳永広美、国武美芳、田中澄子、下司美穂、田代ひろみ(第44話)
- 喜劇役者(ユウカイビースト人間態):関時男(第45話)
- 北川星夫:佐古雅誉(第46話)
- 北川星一:大磯学(第46話)
- 北川ハマコ:和田恵利子(第46話)
- タカギ:岡本美登(第46話)
- 西村隆一:篠田耕作(第47話)
- 西村英子:久保田理恵(第47話)
- 金城利比古(ケンキャクビースト人間態):奥村公延(第47話)
- ジャック:上田大火(第51話)
- ヘンリー:船引秀秋(第51話)
- カーク:井上清和(第51話)
- マリヤ:好井ひとみ(第51話)
スーツアクター
- 宇宙刑事シャリバン:村上潤、柴原孝典[11](40話 -)[12]
- 宇宙刑事シャリバン(アップ):清水朗
- 魔王サイコ、戦士サイコラー:日下秀昭
- 魔界獣、ファイトロー:釼持誠、竹田道弘、山田一善[13]
スタッフ
- プロデューサー:碓氷夕焼(テレビ朝日)、吉川進、折田至(東映)
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、おともだち、たのしい幼稚園、てれびくん、小学館学習雑誌、テレビランド、冒険王→TVアニメマガジン[注 5]
- 脚本:上原正三、高久進、久保田圭司、湯山晃行
- アクション監督:金田治
- ナレーション:政宗一成
- 監督:小林義明、田中秀夫、小笠原猛、辻理、小西通雄
- 音楽:渡辺宙明
- 撮影:瀬尾脩、松村文雄、西山誠
- 照明:吉岡伝吉、高橋弘
- 美術:井上明
- キャラクターデザイン:野口竜、森野うさぎ(ノンクレジット)、渡部昌彦[14]
- イラスト:赤坂徹朗
- 録音:太田克己
- 編集:伊吹勝雄、菅野順吉
- 選曲:村田好次
- 効果:大泉音映
- 制作担当:桐山勝
- 進行主任:奈良場稔、富田政男、小迫進
- 助監督:小笠原猛、是沢邦男、南晃行、小中肇、石田秀範
- 計測:小泉貴一
- 記録:内藤美子
- 制作デスク:寺崎英世
- 装置:東映美術センター
- 操演:羽鳥博幸
- 美粧:サン・メイク
- 衣裳:鷹志衣裳
- 装飾:大晃商会
- 企画協力:企画者104
- キャラクター制作:レインボー造型企画
- 車輌制作:十和モーターズ
- スタントチーム:HAGIMAE
- 車輌協力:鈴木自動車
- 音楽制作:東映企画プロモーション
- 現像:東映化学
- 視覚効果:デン・フィルム・エフェクト
- 合成:チャンネル16
- ビデオ合成:東通ecgシステム(山本博司、宮本太一、近藤弘志、前岡良徹)
- (株)特撮研究所
- 操演:鈴木昶
- 美術:大澤哲三
- 撮影:高橋政千
- 照明:戸塚和夫
- 特撮監督:矢島信男
- 制作:テレビ朝日、東映、旭通信社
主題歌
本作品より主題歌音源の録音がレコード用フルサイズのみとなり、テレビ用の音源はフルサイズ音源を再編集して作られるようになった。テンプレート:要出典範囲。前者は第8話まで、後者のギター無しバージョンは第9話から最終話まで使用された他、ギターの音を含むバージョンは第9話以降も劇中でたびたび使用された。
エンディングの『強さは愛だ』は、レコード用フルサイズではストリングスの駆け上がりが欠けていたため、オープニングテレビサイズの再トラックダウンの際同時に再作業が行われ、音楽集のLPレコード以降、レコード類には修正版が収録されるようになった。シングルバージョンは2006年発売のCD『宇宙刑事シャリバン オリジナルサウンドトラック』のボーナストラックに収録されている。なお、テレビでは選曲を担当した村田好次が「変化を付けようと思って」[15]エピソードによって2番の歌詞を使用している。
音楽について
本放送中に発売されたサウンドトラック『宇宙刑事シャリバン 音楽集』(コロムビアレコード)は、前作のサウンドトラックとは異なりステレオ音源で収録されており、以降の作品でもこれが踏襲された(ただし、『シャリバン』のみ擬似ステレオ録音)。また『音楽集』以外にも、当時コロムビアからリリースされていたアニメ・特撮作品の劇伴をシンセサイザーでアレンジしたアルバム「デジタルトリップ」シリーズに本作品もラインナップされており、越部信義や小久保隆の編曲・演奏によるこれらの楽曲は番組後半でも劇伴として使用された。その他、『百獣王ゴライオン』(音楽:武市昌久)のブリッジ音楽が、ショッキングな場面転換に流用されている。
その後2004年に「ANIMEX1200」シリーズで『音楽集』が再発売された他、2006年10月には『音楽集』では未収録となった楽曲や、前出の『デジタルトリップ 宇宙刑事シャリバン』の楽曲をほぼ網羅した『宇宙刑事シャリバン オリジナルサウンドトラック』が発売された。こちらはモノラル音源での収録となっているが、これは後に発見された劇伴の作業用のテープを収録したもので、いわばモノラル音源のロングヴァージョンでもある。
放送リスト
- 1983年8月12日は駅伝。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場魔怪獣、その他 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
1983年 3月4日 |
1 | 幻夢 |
|
上原正三 | 小林義明 |
3月11日 | 2 | 魔界ニュータウン |
| ||
3月18日 | 3 | 久美子との約束 |
|
田中秀夫 | |
3月25日 | 4 | マイコン指名手配 | |||
4月1日 | 5 | 港のヨーコは愛のメロディを忘れない |
|
小笠原猛 | |
4月8日 | 6 | 戦場の森をかける小さな命 |
| ||
4月15日 | 7 | 鏡の中に浮かぶ私は誰れ!? |
|
小林義明 | |
4月22日 | 8 | 泥の河は甦える カムバック サーモン |
|
高久進 | |
4月29日 | 9 | ビックリハウスは幻夢町0番地 |
|
上原正三 | 田中秀夫 |
5月6日 | 10 | 幻夢城―東京 エキスプレスの影を追え |
| ||
5月13日 | 11 | 暗黒星雲から来た最強の悪役ファイター |
|
小笠原猛 | |
5月20日 | 12 | 異星人のほほえみ マイフレンド作戦 |
| ||
5月27日 | 13 | 強さは愛だ 英雄たちの旅立ち | 田中秀夫 | ||
6月3日 | 14 | 連続夢魔におびえる億万長者 |
|
高久進 | |
6月10日 | 15 | 海鳴りの仕掛島 |
|
上原正三 | 辻理 |
6月17日 | 16 | 美少女歌手が歌う危険なヒットソング |
| ||
6月24日 | 17 | 新型二階だてバスのふしぎな異次元旅行 |
|
小笠原猛 | |
7月1日 | 18 | 夏だ!海だ!伊豆半島を襲うメテオの群 |
| ||
7月8日 | 19 | 魔境岬に一人立つ神秘の少女 | 小林義明 | ||
7月15日 | 20 | 荒波が呼ぶ七色水晶の孤島 | |||
7月22日 | 21 | 密室の牙・リリィはミステリーがお好き |
|
田中秀夫 | |
7月29日 | 22 | テニスプレーヤーを襲う天国への誘惑 |
|
高久進 | |
8月5日 | 23 | コピー時代の恐怖 そっくり人間大集合 |
|
小笠原猛 | |
8月19日 | 24 | 昆虫ハリケーンが運んだ日本なまけ者病 |
|
上原正三 | |
8月26日 | 25 | 鬼の目に涙・天使の涙・パパ助けに来て |
|
田中秀夫 | |
9月2日 | 26 | 憎しみの罠 メイクアップ大戦争 |
| ||
9月9日 | 27 | 裏切りの空 暗黒刑務所からの逃亡者 |
|
高久進 | 小笠原猛 |
9月16日 | 28 | キャンパスは風速80Mの猛烈ストーム |
|
上原正三 | |
9月23日 | 29 | 敵は誰だ?荒野をめざす熱血児 |
|
田中秀夫 | |
9月30日 | 30 | 捨てられる子供たち 変身するママ |
| ||
10月7日 | 31 | みゆきは今?さまよえる幻のクリスタル |
|
小林義明 | |
10月14日 | 32 | 幻夢じかけのオレンジと子守唄! |
| ||
10月21日 | 33 | 瞬間旅行!幻夢城内は怪奇の花ざかり |
|
高久進 | 小笠原猛 |
10月28日 | 34 | 総毛立つ幽鬼は死霊界への案内人 |
|
上原正三 | |
11月4日 | 35 | 倒れたら立ちあがれ電! 愛は生命(いのち)の輝き |
|
田中秀夫 | |
11月11日 | 36 | 風雲の宇宙海にイガ戦士団のZ旗あがる |
| ||
11月18日 | 37 | 不思議な毒花を熊狩りじいさんは見た |
|
高久進 | 小笠原猛 |
11月25日 | 38 | 乱心ささやきクーデター 暗雲の幻夢城 |
|
上原正三 | |
12月2日 | 39 | 人形は知っている イガ戦士の心の傷を |
|
田中秀夫 | |
12月9日 | 40 | 炎のカーチェイス 愛の絆を裂く大予言 |
| ||
12月16日 | 41 | 不死鳥よ!逆噴射の幻夢界へ舞いもどれ |
|
小西通雄 | |
12月23日 | 42 | 戦場を駆けぬけた女戦士の真赤な青春 |
| ||
12月30日 | 43 | 母と子の愛の涙が天国への道に流れる | 高久進 | 田中秀夫 | |
1984年 1月6日 |
44 | バラの香りに満ちた真夜中のシンデレラ |
|
上原正三 | |
1月13日 | 45 | オーディションの罠 ちびっ子大スター |
| ||
1月20日 | 46 | 誕生日の約束 大空に夢をえがく飛行雲 |
|
久保田圭司 | 小西通雄 |
1月27日 | 47 | 幸福(しあわせ)をねがう兄と妹 火花散る正剣邪剣 |
湯山晃行 | ||
2月3日 | 48 | ミミー |
|
上原正三 | 田中秀夫 |
2月10日 | 49 | ガマゴン |
| ||
2月17日 | 50 | 海坊主 |
| ||
2月24日 | 51 | 赤射・蒸着 |
|
視聴率
- 最高視聴率:18.6%(『宇宙刑事ギャバン』と並ぶメタルヒーローシリーズ史上最高記録)
ビデオリサーチ調べ、関東地区
平均視聴率は12.9パーセントで、、前作『ギャバン』の14.9パーセントから低下している。これには、後半のホラー路線への変更が影響しているとみられている。特に子供がレイダーを怖がるという声が多かったという。メインライターである上原正三の娘(当時、小学5年生)も、レイダーの登場するシーンでは画面から目を逸らしていたらしい[16]。
放映ネット局
他媒体展開
映像ソフト化
- ビデオ (VHS、セル・レンタル共通) は全17巻が東映ビデオよりリリースされている。全話収録だが、当初は傑作選の予定だったため、収録順は放送順と一致していない。
- 1997年6月21日から1998年6月21日にかけてLDが東映ビデオより発売された[17][18]。全7巻の各2枚組で各巻8話(Vol.7のみ1枚・3話)収録。
- 2002年12月6日から2003年2月21日にかけてDVDが東映ビデオより発売された。全5巻の各2枚組で各巻10話(Vol.5は11話)収録。Vol.1とVol.2、Vol.3とVol.4は同時リリースされた。
再放送・ネット配信
- 本放送終了から1年後の1985年、関東地区で月曜日から金曜日の17:30 - 18:00枠に再放送された。
- 1999年10月から2000年3月まで、東映チャンネルの「GO!GO!ヒーローズ」枠にて放送が行われた。
- 2001年7月から9月まで、同局の「アンコールアワー」枠にて放送が行われた。
- 2008年2月から8月まで、同局の「GO!GO!ヒーローズ」枠にてニューマスター版の放送が行われた。
- 2010年5月から10月まで、同局の「アンコールアワー」枠にて放送が行われた。
- 2012年6月から11月まで、同局の「メタルヒーロータイム」枠にて放送が行われた。
- 2012年1月から6月まで、Youtubeの「東映特撮 YouTube Official」にて配信が行われたほか、2013年10月から2014年3月まで再配信が行われた。
漫画作品
サイバーコミックスにおいて、麻宮騎亜による漫画版が掲載された。銀河連邦警察はマドーに敗北し、電はシャリバンであった記憶を喪失、対マドーのレジスタンスに参加しているという衝撃的な冒頭で始まる。
- 宇宙刑事ギャバン 黒き英雄
- シャリバン/伊賀電が登場。
映画作品
- 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
- 本作の設定を汲んだ新世代のシャリバンが登場。
- 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z
- 新世代のシャリバンのほか、魔王サイコとレイダーが登場。
Vシネマ作品
- 宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION
- 『ギャバン THE MOVIE』に登場した新世代のシャリバンを主人公にしたVシネマ作品。
ゲーム作品
- 宇宙刑事シャリバン クイックショット
- 本放送時にポピーからリリースされたLSIゲームシリーズ「アニメスト」の1本。
- スーパーヒーロー作戦(1999年)
- 宇宙刑事がウルトラマンやガンダムと共演するプレイステーション用ゲーム。
- スーパー特撮大戦2001(2001年)
- 宇宙刑事がウルトラマンや仮面ライダーなどの特撮ヒーローと共演するプレイステーション用ゲーム。
- 宇宙刑事魂
- 宇宙刑事シリーズを題材とするPlayStation 2用ゲーム。
- 宇宙刑事リターンズ
- 宇宙刑事シリーズを題材とするソーシャルゲーム。GREE・Mobage・SP版mixiゲームに対応している。
脚注
注釈
出典
参考文献
関連項目
- フクちゃん - テレビアニメ第46話「お母さん大きらい」で、フクちゃんがテレビで『シャリバン』を見ているシーンや、シャリバンショーへ行ってサインを貰おうとする場面がある。
- 警部補 矢部謙三 - 渡洋史演じる「雨中」(あめなか)という刑事が登場しており、本作と同じグローブを着用している。生瀬勝久演じる矢部謙三からは「うちゅうけいじ」と呼ばれたこともあった。
- ↑ 1.0 1.1 テンプレート:Harvnb
- ↑ ファンタスティック・コレクションNo.36「宇宙刑事シャリバン」各話解説内における記述
- ↑ 朝日ソノラマ『宇宙船』1983年 上原正三インタビュー記事内
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 第15話「海鳴りの仕掛け島」
- ↑ 『野口竜の世界/東映特撮TV映画・悪の系譜』朝日ソノラマ、1985年。ISBN 4257031972
- ↑ 渡洋史の気ままなブログ「3月ですよ~。」
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 『宇宙船 vol.18』(朝日ソノラマ・1984年) p.24
- ↑ 『宇宙刑事シャリバン大百科』(ケイブンシャ・1983年)
- ↑ 野口竜の世界/東映特撮TV映画・悪の系譜(1985年 朝日ソノラマ ISBN 4257031972)
- ↑ 『宇宙刑事シャリバン オリジナルサウンドトラック』解説書より。
- ↑ ファンタスティック・コレクションNo.36「宇宙刑事シャリバン」(朝日ソノラマ刊)インタビューより。
- ↑ テンプレート:Cite book
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