超人機メタルダー
メタルヒーローシリーズ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第5作 | 時空戦士 スピルバン |
1986年4月 - 1987年3月 |
第6作 | 超人機 メタルダー |
1987年3月 - 1988年1月 |
第7作 | 世界忍者戦 ジライヤ |
1988年1月 - 1989年1月 |
『超人機メタルダー』(ちょうじんきメタルダー)は、1987年(昭和62年)3月16日から1988年(昭和63年)1月17日にかけてテレビ朝日系で毎週月曜日19時00分から19時30分(第24話まで)、毎週日曜日9時30分から10時00分(第25話から)に全39話が放送された、東映製作の特撮テレビ番組、およびその主人公の名前。「メタルヒーローシリーズ」の第6弾。
目次
概要
宇宙刑事三部作、およびそのフォーマットを踏襲した『巨獣特捜ジャスピオン』『時空戦士スピルバン』を経た後、新たなヒーロー像を生み出すべく制作された。企画段階では『新人機バイクロイド』という仮題が付けられていた。
メタルダーの左右非対称で赤と青を基調にしたデザインは『人造人間キカイダー』のキカイダーを踏襲しているテンプレート:Sfn。本作のプロデューサー、吉川進は『キカイダー』のプロデューサーも務めており、「キカイダーを意識して作っています」と明言している[1]。ただし、メインライターの高久進は『キカイダー』との関係について、「あれはもう14年も経っているし、質も内容も違うと思いますよ」と当時のインタビューで語っている[2]。
特徴
本作品では、「メタルヒーローシリーズ」としては初めてアンドロイドを主人公として位置付けている。これにより、後年の『機動刑事ジバン』や『特捜ロボ ジャンパーソン』など、ロボットを主人公とした作品の先鞭をつける形となった。
主人公であるメタルダーは「自省回路」の内蔵により人の心を持ち、自分の存在理由も知らぬまま戦場へと赴き、武器を一切使わず体一つで戦い、しかも第1話で敵に敗北するなど、従来の作品とは全く異なるヒーロー像として描かれている。
また敵組織であるネロス帝国も、ほかの特撮番組のように1回ごとに異なる敵怪人が1人ずつ登場するというのではなく、第1話にして数十人もの軍団員が総登場した。さらに軍団員の各自に様々な人間的ドラマが用意されており、個性豊富な彼らとメタルダーの交流が番組の重要な要素となっているテンプレート:Sfn。特筆すべきは第11話「勇者の追撃! 天空にそそり立つ巨人!!」で、この回はネロス帝国の軍団員であるビックウェインが実質的な主人公であり、本来の番組の主人公であるメタルダーは、変身前の剣流星の姿では一切登場せず、冒頭と後半の戦闘シーンにのみ登場するという、前代未聞の仮面劇が展開されている。
本作がこのように悪玉のドラマを重視した原因は商品展開にある。当時は『キン肉マン』『聖闘士星矢』などが流行しており、本作のスポンサーのバンダイは『キン肉マン』同様、本作も敵方のフィギュアを販売しようと画策したからである[3]。
こうして極めて意欲的に制作されたものの、一方で「宇宙刑事シリーズ」から続く従来のメタルヒーローと比較して、ドラマは重厚でメカニックやキャラクターが地味であり、高年齢層やそれまでの視聴者以外からの支持を獲得したものの、視聴者の大半を占める低年齢層には受け入れられなかった。そのため、次第に低年齢層をターゲットとした勧善懲悪のヒーロー活劇へと路線変更を余儀なくされる。それでも最終的には本来のハードな路線に戻り、劇的な最終回をもって物語が締めくくられた。
枠移動について
テンプレート:出典の明記 テレビ朝日系列では、第24話までは毎週月曜日19:00 - 19:30の放送だった放送時間を、第25話から藤子不二雄劇場(藤子不二雄ワールド)と枠を入れ替える形で毎週日曜日9:30 - 10:00へ移動させた。平均視聴率は枠移動前の7.4%に対し、枠移動後は9.5%と上昇している。しかし結局、全話数の平均視聴率は8.2%と、それまでのメタルヒーローシリーズの平均視聴率の最低ラインだった11%を大きく割り込んでいる。
キャスティングとスタッフ
主人公である剣流星役には、本作がデビュー作となる妹尾洸が起用されている。様々な事情から変身後であるメタルダーの声は妹尾ではなく飯田道郎が担当しており、第9話から第14話・劇場版では変身前の声も飯田が吹き替えていた。瞬転する際の「怒る!」のフレーズも、番組開始当初は飯田の声によるもので、妹尾の声となったのは、流星の声を再び妹尾があてるようになった第15話からである。テンプレート:要出典範囲
桐原剛造役の藤堂新二や、北八荒役の河合宏など、過去に東映制作の特撮番組でヒーローを演じた俳優がキャスティングされた。また、第1話には往年の名優、上原謙が古賀博士役で出演。第1話の脚本の出演者リストには、上原ではなく浜村純の名が記されていた。
ネロス帝国の軍団員の声は数多くの特撮番組で怪人の声を当てていた渡部猛や飯塚昭三といった面々が複数の役を兼ねている。この2名とメタルダー役の飯田に加え、依田英助、森篤夫、桑原たけしが「声の出演」としてクレジットされているが、彼らが演じた役名は表記されなかった。ナレーターには、『ギャバン』や『シャリバン』のナレーターを担当した政宗一成が起用された。
脚本面では、それまでの5作品でメインを務めた上原正三に代わり、高久進がメインライターとして起用されたほか、藤井邦夫、扇澤延男などがサブライターとして脇を固めた。特に藤井は最終2話を手がけるなどの活躍を見せた。
演出面では小笠原猛がメタルヒーローシリーズでは初となるパイロット監督を務めた。前作までの演出陣が多く続投した一方、本作品より新たに三ツ村鐵治が参加。以後『ビーファイターカブト』に至るまで演出陣の主力の一人としてシリーズを支えた。またアクション演出は金田治が別作品(『胸キュン刑事』)に移行したため西本良治郎が担当。
キャラクターデザインには前作に引き続いて起用された雨宮慶太に加え、森木靖泰、岡本英郎、寺田克也といった面々が個性溢れるネロス軍団員のデザインを手がけた。EDでは雨宮以外の名前はクレジットされていないが、メインキャラクターデザイナーは当時バンダイ側のデザイナーとして参加していた森木である。DVD-BOXの付録ブックレットに「バンダイから持ち込まれた大量の軍団員のデザインに、雨宮さんが付け足して…」という記述がある。また同時に、ブックレットに掲載されている軍団員表を見ると、各軍団長を始めとする主要なキャラは森木がデザインしていることが分かる。そして、『B-CLUB』15号の「新番組 超人機メタルダー」記事内に、「キャラクターデザインは森木靖泰。他に雨宮慶太など…」と明記されている。また、後に数々の東映特撮作品のキャラクターデザインを手がけた篠原保も本作品でヘルプという形で参加しており、非公式ながらこれがキャラクターデザイナーとしてのデビュー作となっている。
劇中音楽にはそれまでの5作品を手がけた渡辺宙明に代わり横山菁児が起用された。後年の『特警ウインスペクター』で本作メインの音楽の数々が再び選曲されており、別作品のメイン楽曲の一部として起用されるという稀有な例となっている。
日笠淳プロデューサーがサブプロデューサーからメインに昇格した作品でもある。予告編の「こいつはすごいぜ!」という締めの台詞は彼が発案したもの[4]。
制作エピソード
小笠原猛が第1、2話を演出した。制作陣はもともとは小林義明にパイロットオファーを出していたが、小林が断ったので自分が撮ることになったと近年雑誌のインタビューにて小笠原が語っている。新機軸の作品内容に小笠原も試行錯誤をしていたらしく、制作初期の段階で吉川プロデューサーのオーダー通りの画を撮れなかったため叱責を受けたという。その後、制裁的な意味合いで第5、6話の監督を折田至との連名にされ、なおかつ監督ローテーションを少しの間外されたという。
また作品初期から参加し、劇場版の演出も手掛けた富田義治は劇場版の演出を担当した直後、家庭の都合により東京を離れることになったため、やむなく作品を途中降板したという[5]。
ストーリー
第二次世界大戦後、アメリカに渡っていたロボット工学の世界的権威、古賀竜一郎博士が42年ぶりに日本に帰ってきた。彼が帰国したのは、世界の影でうごめく死の商人「ネロス帝国」の存在に気付き、戦死した自分の息子の竜夫をモチーフにした人造人間「超人機」を甦らせるためである。
古賀博士の帰国を知ったネロス帝国の帝王ゴッドネロスは博士を抹殺すべく、配下の四大軍団に出撃を命令した。四大軍団の攻撃により、古賀博士は負傷するが何とか秘密基地シルバーカークスにたどり着き、そこで眠っていたアンドロイドである超人機・剣流星を目覚めさせる。
しかし、博士はシルバーカークスを守り、何も知らない流星に敵の存在と人の死を教えるために自らネロスの凶刃に倒れる。それを見た流星は怒りの叫びを上げ、全エネルギーを開放。超人機メタルダーに瞬転する。しかしメタルダーはその能力を把握できないまま、ヨロイ軍団長クールギンの刃に敗れる。傷つきながらも再び立ち上がるメタルダーは自らの存在を不可思議に思い、叫ぶ。
「風よ、雲よ、太陽よ、心あらば教えてくれ! なぜ、この世に生まれたのだ!」と。
こうしてメタルダーとネロス帝国との壮絶な戦いが始まった。
登場人物
メタルダー
- メタルダー / 剣流星(つるぎ りゅうせい)
- 第二次世界大戦中、日本軍の起死回生のために古賀博士によって作られたアンドロイド。流星の姿は、神風特攻隊で戦死した博士の息子である古賀竜夫の姿をモデルにしている。そのパーソナリティも竜夫がモデルとなっており(妹尾の二役)、ヴァイオリンを愛した竜夫と同様に音楽を趣味としている。ラプソディとの戦いで名器ストラディバリウスを壊すことはできなかった。また、流星の場合はサックスを演奏することもあり[6]、彼なりの「自我」があり、決して全てが竜夫のコピーではない。古賀博士が発見した超重力エネルギー「KOGA-X」の力を使って戦う。流星の怒りと感情が最高潮に達すると、「怒る!」(「いかる!」)の掛け声とともにメタルダーへと瞬転する。大半は流星が戦いの最中瞬時にメタルダーに変身するという演出が多く、サイドファントムの運転目的だけでメタルダーになることもあった。
- 兵器として作られたが「汝の敵をも愛せ」という古賀博士の博愛精神から、自省回路が内蔵されており、これにより人間と変わらない心を持ち、敵には敬意、共感を抱くことが多い。自省回路は赤い左半身に、戦闘マニュアルコンピュータは青い右半身に内蔵されている。ボディは特殊合金サイコメタル製であり、戦時中に製作されたがその身体に秘められた多くの技術は半世紀以上経った現代技術でもまだ追いつけない高度なものである。戦闘回路と自省回路、どちらか一方を強化すると二つの能力のバランスが崩れてしまうため、古賀博士は改造による強化が出来ないように設計している。その代わり、学習により精神力を鍛え、それによって、自省回路の能力を強化することが出来るようにし、自省回路の能力が強化されるとそれとバランスを取るために戦闘回路に精神波が送られ、今度は戦闘力が強化されるという、学習による性能アップを取り入れている。
- 「争いを好まぬ僕に武器はない」と自ら語るように予め武器を持たずに戦いに赴くが、その場にある木や岩、鎖、相手の武器などを用いることは多い。例外としては、古賀竜夫の形見である短剣をトップガンダーやゴッドネロスとの決戦に携帯し、使用した。
- 第二次世界大戦から長年、起動されず、明確な一般知識や目的もインプットされていなかった為、第3話までは、無我夢中のまま戦っていた。さらに「生」の概念の乏しさから第2話のバーベリィとの戦闘の際、偶然通りかかった舞を囮にしたこともある。その後、現代社会を知らない彼は、見知らぬ物に満ちた世界に興味を持ち、舞を初めとした人間たちとの交流、ネロスとの戦いを通じて、人間としても戦士としても成長を遂げていった。
- ネロス帝国を壊滅させるも、ゴッドネロスとの戦いで自身の超重力制御システムが損傷し、地球を滅ぼしかねない事態に見舞われる。超人機の能力を失って流星の姿に戻れなくなることを承知で、八荒に頼んでシステムを破壊してもらい、地球を守った。その直後、姿を消し、どこかから舞と八荒に感謝の言葉と必ず甦ることを告げた。
基本スペック
- 身長:190cm(剣流星時は186cm)
- 体重:250kg(剣流星時は重力制御により100kg)
- 走力:100mを1.5秒(剣流星時は11秒)
- ジャンプ力:150m
- パンチ力:厚さ100mmの鉄板をぶち抜く
- キック力:厚さ200mmの鉄柱をへし折る
- 制御:超重力制御。ベルトにある重力制御装置でメタルダーへと瞬転するほか、流星の姿を制御している。これを破壊されると超重力エネルギーが暴走し、地球を吹き飛ばすほどの大爆発を起こす。その場合は超重力エネルギー装置を完全に破壊する以外に回避の方法はなく、これを実行すると流星の姿に戻ることは二度と叶わなくなり、流星としての人格も失われる。
- 記憶力:空白だった42年間の歴史を図書館で調べて数分で埋められる。また、サッカーのビデオを見ただけで、コーチとしての能力を身につけられる。
- 聴覚:マルチイヤーにより、1km先の1デシベルの音も聴けるほか、電波も受信できる。通信ユニットも内蔵。さらに、音波や電波を発信するネオサイクルサウンドも内蔵されており、特殊音波でイルカなどの動物と会話できる。
- 視覚:エレクトロアイにより、1.5km離れた場所のゴルフボールも見分ける。X線、赤外線、紫外線、冷熱反応、生体反応等のセンサーも持つ。ズームアップセンサーにより、拡大分析も可能。クリアレンズにより、粒子の隙間から壁の向こう側を見られる。記録用のコンパクトディスクもセットされている。
- 嗅覚:自然界の匂いに対するセンサーは人間と同等。薬物、金属と金属が摩滅して発する匂い、火薬などの匂いを感ずる高度のセンサーを持つ。
- 握力:メタルクラッシュにより、硬い鉱物も粉々に砕く。パワー増幅システムを作動させ、さらに強力なパワーを発揮することも可能。超重力エネルギーの生み出す力により、大型ブルドーザーも簡単に引っ張ることができる。
- 指:内蔵された鉄の爪・アイアンクローにより、険しい崖やビルもよじ登る。
- 足:裏に内蔵された真空吸着装置により、いかなる斜面も登れる。
- メカ生体機能循環システム:背中に内蔵されており、人間に有害なガスを除去できる。生体維持装置に接続している。
必殺技
- レーザーアーム
- 腕にエネルギーを集め、手刀を超高速で振動させて敵を一刀両断する。左右どちらの腕でも使用可能で、両腕で同時使用したこともある(第7話)。最も使用頻度が高い。
- 序盤では、小指の先から肘にかけて弓形の光刃が形成されていたが、第7話からその表現が変更され、肘から腕全体が光に包まれるようになった。第17話からは技名も叫ぶようになる。
- Gキック
- 超重力エネルギーを全開にして放つ飛び蹴り。100トンの岩も砕く威力。繋ぎ技として使うことが多い。
- メタルボンバー
- 空中でスピンしながら敵に突進し、両手でパンチを叩き込む。第21話で初使用。このバリエーション技、スクリューボンバーという必殺技も存在する。
- メタルトルネード
- 空中でスピンしながら敵に突進し、両足でキックを叩き込む。第19話で初使用。
- メタルホーネット
- 高速スピンしながら敵に突進し、すれ違いざまに敵の脇腹に手刀を決める。繋ぎ技として使用された。
- プラズマパンチ
- 敵を真上に放り投げ、自らもジャンプして落下してくる敵に強烈なパンチを叩き込む。第20話で初使用。
- 分身の術
- 忍者を研究して編み出した技で4人に分身する。第12話で軽闘士影と初めて戦った経験を基にし、第13話で舞の仕事の撮影で忍者に扮した際に編み出した。
- メタルソード(本編未使用)テンプレート:Sfn
- 腕の超重力エネルギーを全開させ、手刀で敵の胴体を水平に真っ二つにする。
- ヘッドクラッシュ(本編未使用)テンプレート:Sfn
- 頭部にレーザーシールドを作り、頭突きをする。
前期エンディングでメタルダーがジャースの攻撃をバリヤーで防御しているシーンが存在するが、劇中でバリヤーは一切使用していない。
仲間たち
- 古賀竜一郎(こが りゅういちろう)
- メタルダーの製作者で、ロボット工学の権威。東京帝国大学工学部を卒業。日本軍部の指導の下、大学内に古賀特別研究室が設立され、そこで超人機の開発を行う。戦後はアメリカに渡り、NASAに所属し、辞めた後もケンタッキー州に一人で住んでいたが、ネロスの企みを察して日本に帰国し、メタルダーを覚醒させる。メタルダーに死の意味を伝えるため、自ら身体を張って、ネロス帝国の軍団員に殺される。第34話では妻子とは別の場所に流星の手で墓が作られていたことが明らかになり、流星、舞、八荒、信吾の4人が墓参りに訪れた。
- メタルダーは「古賀博士」と呼ぶが、人間のことを理解するうちに「お父さん」と呼ぶこともある。
- 息子の古賀竜夫は21歳のときに海軍少尉になるが、特攻機に搭乗して戦死した。
- スプリンガー
- メタルダーの相棒のドーベルマン型ロボット。第2話から登場。元々は超人機開発の前段階で実験用として開発された。人語を解し、鼻は本物の犬以上に利く。メタルダーこと流星に人生の様々なアドバイスをし、彼のメンテナンスやサポートを行う。テレビ好きで、特にアニメが好き。舞とは第18話、八荒とは第20話で初めて顔を合わせた。ネロス帝国との戦いが終わった後、メタルダーと共に何処かに旅立つ。
- 仰木舞(おおぎ まい)
- 『週刊アップ』と契約しているカメラマンで、流星が古賀博士以外に初めて出会った人間。第2話から登場。明るい性格でカメラマンということもあって好奇心旺盛。『コーポキタ』というマンションで父親がベイルートで拾った愛犬のマミーと暮らしている。世界を知らない流星は彼女を通じて世界を知り、彼女も流星の素性を知ってから、彼に協力するようになる。流星に好意を抱いているらしく、第28話で流星と一緒にいる怪盗レッドパンサーことユイに嫉妬したこともあった。メタルダーの願いを聞いて彼の超重力制御システムを破壊しようとする八荒を止めようとするが、メタルダーと八荒の友情に打たれ、結末を見届けた。
- 北八荒(きた はっこう)
- 元暴走族でモトクロス選手権を目指す新人バイクレーサー。第16話から登場。血液型はO型(RH-)。取材にやって来た舞に思いを寄せており、次第に恋敵と思い込んでいた流星にも協力するようになる。流星がメタルダーであることは第20話で知る。生身の人間ゆえに格好が付かないことが多いが、それでも助勢する人情に厚い勇敢な性格。一人暮らしをしているためか料理が得意。ジャック電撃応援団と呼ばれるオートバイ仲間がおり、彼らは軽闘士レベルなら互角以上に奮闘していた。メタルダーの頼みを聞いて、彼の超重力制御システムを破壊する。
- 物語の中盤から登場したが、企画段階から登場が予定されていた人物。当初の設定ではネロス帝国のスパイで、スパイ目的でメタルダーと接するうちに真の友情に目覚めて仲間になるという物語が展開される予定だった。
- マミー
- 舞の愛犬で雌のセント・バーナード。第5話から登場(ただし、名前が明らかになったのは第29話)。中近東の出身で内戦に巻き込まれ、産んだ子供たちとも散り散りになってしまった後、中近東の特派員として派遣されていた信吾にベイルートで拾われた過去を持つ。第29話ではジョージとの交流も描かれた。
- 仰木信吾(おおぎ しんご)
- 舞の父で、通信社のワシントン支局に勤務する支局特派員。第34話から登場。妻は既に亡くなっており、そのこともあってか、1年ぶりに再会した舞の顔つきや料理の味が妻に似てきたことを感じた。舞の依頼を受けてアメリカで古賀博士の足跡を追い続けるうちに、ゴッドネロスの存在に気付く。第36話ではネロスに捕らわれてしまい、ゴッドネロスの催眠光線で操られた状態でタグスキーの鎧を纏ってメタルダーに襲い掛かるが助けられるテンプレート:Refnest。最終回では舞と八荒と共に流星からのビデオメッセージを見た後、流星の元に向かうことにした舞と八荒を見送った。
- 暴魂トップガンダー
- 漆黒のボディを持つ片目の戦闘ロボット。己の信念に従い行動する孤高のガンマンであり、クールな性格。主武器は大型のライフル。後に左拳を赤く光らせてのパンチ技[7]も身につけた。勝利こそ全てであると語るが、「勝利とは正々堂々戦って得られるもの」と闘いでは卑怯な真似を許さず、常に一対一の正々堂々とした戦いを信条としている。相手が武器を持たない場合、一度自分のライフルを置いてから、それを先に取った方が勝ち、というルールで勝負を行う。メタルダーの最大のライバルであり、かけがえのない親友でもある。外見上の特徴は、隻眼で、左腕が右腕に比べてはるかに重厚であることなどである。『ゴルゴ13』に似たヒットマンをモデルに製作されたことが、設定のみならず劇中でもバルスキーから語られている。
- 元々はネロス帝国の4軍団の一つ、戦闘ロボット軍団に所属していた。序盤では孤高のスナイパーとして、ネロス帝国の掟に背きメタルダーと一対一の真剣勝負に挑み、敗れはしたものの、作中屈指の好勝負を展開する。敗北後はネロス帝国の掟に背いた罪により処刑されそうになったが、メタルダーとの再戦のために処刑される寸前に脱出。追っ手によって傷つくも、宿敵メタルダーによって命を救われ、メタルダーにゴッドネロスの正体を探るには古賀博士の足跡を辿るよう助言し、お互いに再戦を誓って去っていた。その後、中盤にて再び登場し、帝国と完全に決別。メタルダーとともに帝国と闘うことを決意した後は共闘することが多くなった。
- 「孤高のスナイパー」としての性格が与えられているが、第33話の冒頭で見せたような、自分が背負った業を割り切れないために寂寥感を禁じえない様子など、繊細な内面が垣間見られるような描写もある。雑誌『B-CLUB』に掲載された小説では、デデモス、ゴブリットの2機はトップガンダーと同時期に製作された兄弟機とされている。
- 第37話でクールギン(実はゴッドネロス本人)によってメイン回路を破壊されてしまい、メタルダーに看取られながら最期を迎える。形見となったライフルは流星たちの手で墓標とされた。
ネロス帝国
新宿の超高層ビル群をも見下ろす巨大なビル(ハイテクビル)を本社とする世界的な大企業「桐原コンツェルン(第1、2話のテロップでは「桐原コンッエルン」と誤表記)」を表の顔とする世紀末の悪の組織。株価の市場操作や兵器の密売によって多額の利益を得ており、経済面と軍事面の両面から世界を支配しようとしている。
帝王ゴッドネロスを頂点として、ヨロイ軍団、戦闘ロボット軍団、モンスター軍団、機甲軍団の4軍団を持つ。地下に築かれた巨大闘技場ゴーストバンクを基地としており、そこから世界中に軍団員を送り込んでいる。作戦の援護や共同戦線に他の軍団が赴いたり、合同で訓練や演習を行ったりと軍団間の垣根はそれほど高くない。
- 帝王ゴッドネロス / 桐原剛造(きりはら ごうぞう)
- 表の顔は桐原コンツェルンの代表であり、慈善事業家としても名声を得ている桐原剛造。しかし、秘書たちに命じて「夜の闇」で包まれると裏の顔である醜い老人の顔をした世界的な死の商人・ネロス帝国の支配者へと変貌する。第二次大戦時は日本陸軍が派遣した技術少佐・村木國夫として古賀博士の助手として働いていた。戦後に連合軍の捕虜を生体実験にした罪でBC級戦犯としてシンガポールで処刑されかかるも、関係者を買収して失踪。アメリカで犯罪シンジケートの一員となり、過去の経歴を消すべく整形手術で顔を変え、桐原剛造と改名する。そして、古賀博士の助手をしていた頃に得た知識を悪用してネロス帝国を築き上げた。桐原は外見的に30代であるが、本来の年齢は60 - 70代と推測される[8]。
- 性格は冷酷非情。裏切り者や弱者には一切の情けをかけず、一抹の不安も恐れも抱かぬよう邪魔者は全て抹殺する。しかし、作戦に失敗した者でも有能な者や忠実な者にはたびたび温情をかけたり、忠言や作戦に名乗り出た者の意見を汲むなど懐の広さを備えており、誕生日には4軍団一丸となってパーティーを開かれるなど、敬愛されていることが伺える。経営者、ロボット技術者、生物工学者として優秀なだけでなく、武芸やバイオリンの演奏も得意とし、果ては死者の魂を召喚する能力や念動力など妖術も操る。武器は数本の触手と怪光線、放電(主に彼が座る玉座の仕掛け)。
- 第37話でメタルダーとトップガンダーがゴーストバンクに乗り込んできた際、2人の眼前でゴーストバンクの自爆装置を起動させ、ゴーストバンクと運命を共にしたかに見えたが、亡くなったのは影武者のクールギンであった。第39話でメタルダーとの一騎打ちを展開し、メタルダーの超重力制御システムを破壊。勝利を確信し、新生ネロス帝国を作り上げた際にはメタルダーを戦闘ロボット軍団の凱聖として改造することを告げるが、メタルダーが放った竜夫の短剣で生じた隙を突かれ、レーザーアーム2連発で首を切断されて最期を迎えた。初期のOPでは、玉座から離れ、巨大化した姿が見られるが、本編では一度も巨大化したことはない。
- 美人秘書K、S
- 常に桐原についている2人。主にメタルダーの情報収集、監視をしていた。手にしたロッドから電流を放ち、軍団員に制裁を与える。戦闘能力は軍団員と比べるとさほどない。メタルダーが存在を確認したのは21話であるが、18話では空港で客室乗務員に扮してキャリーバッグで舞を転ばせる妨害工作で接触している[9]。
- 第37話で財と名誉を与えられていたことがゴッドネロス(厳密にはクールギンが入れ替わった偽物)によって語られている。同話でゴーストバンクの自爆装置が起動した際、トップガンダーの攻撃で自身の触手が絡まってしまったネロスを助けようとするも手こずり、爆発に巻き込まれることを恐れて逃走しようとした際にゴッドネロスの触手に捕らわれてしまい、ゴーストバンクと運命を共にする。
- 企画書ではアンドロイドという設定だったテンプレート:Sfn。
- ネロス帝国軍4軍団
- 軍団は軍団長である凱聖(がいせい)をトップとする階級制が敷かれており、以下、
- 豪将(ごうしょう)
- 暴魂(ぼうこん)
- 雄闘(ゆうとう)
- 爆闘士(ばくとうし)
- 激闘士(げきとうし)
- 烈闘士(れっとうし)
- 強闘士(きょうとうし)
- 中闘士(ちゅうとうし)
- 軽闘士(けいとうし)
- と続く。軽闘士の下には軽闘士見習い・奴隷・音楽ロボットが存在するが、正式な階級には含まれないようである。軍団員たちは出世を夢見て、手柄を競い合っている。階級の数は大相撲の番付と同じで、激闘士以下は放送当時の地震の強さを示す名称に由来している(激闘士→激震 = 震度7、烈闘士→烈震 = 震度6など)。
ヨロイ軍団
改造手術で強化されたサイボーグ及び強化服を着た人間からなる軍団。ただし強化服を脱いで人間の姿を表した例は、一部にとどまる。チューボ、ウォッガー、ガラドー、ジャムネは再生復活を果たす。
- 凱聖クールギン
- ネロス帝国の実質No.2である、銀の甲冑と鉄仮面に身を包んだ剣士。冷静沈着な参謀格であり、ゴッドネロスの懐刀で、明確な年数は不明だが、第32話の回想から10年以上前からネロス帝国に所属していたことが分かる。軍団員の中では唯一、覚醒直後とは言えメタルダーとの戦闘に勝利した強者。正々堂々とした戦いを好む。アドバイスなどを送ったり、バーロックの弁解をしており、バルスキーとは違う形で部下思いな一面を見せる。その正体は桐原=ゴッドネロスの影武者であり、正体を隠すために二重に仮面を付けていたことが第34話で判明。影武者は第37話でゴッドネロスとして最期を迎え、以降はゴッドネロス本人がクールギンとして活動。ゴッドネロスは最終回でも最初はクールギンの姿でメタルダーと戦った。ネロス壊滅後、残ったクールギンの剣は八荒がメタルダーの超重力制御システムを破壊するために使用された。
- 企画段階ではロボットという設定だった。また、高久のムック本への寄稿によれば、ゴッドネロスに代わって帝国を支配する野心を秘めていることがほのめかされていたテンプレート:Sfn。
- 豪将タグスキー
- 弟のタグスロンとともにタグ兄弟と通称される。幼少期からタグスロンとともにゴッドネロスに育てられた剣士で、柳生宗厳の剣術を使う。必殺技は斬撃を相手に叩き込む柳生新陰流竜巻剣。また、敵を牽制するために腕に装備したショットガンを使用したこともある。弟のタグスキーとの連携で反逆者を処分することが主な役割。第7話でタグスロンと共にメタルダーと初対決。両腕レーザーアームを受けて敗北するも、兄弟の絆に心打たれたメタルダーの慈悲で生かされる。劇場版でもタグスロンと共にメタルダーと対決した。第26話で弟の弔いのためにメタルダーに挑むが、メタルダーの手で地雷地帯に投げ飛ばされて爆死する。
- 豪将タグスロン
- 幼少期から兄のタグスキーとともにゴッドネロスに育てられ、薙刀が武器で、三井寺浄妙明秀の薙刀捌きを使い、またボーガンも扱う。地雷原を突破する程の走力を誇り、気合で物事を強引に突き進む一面もある。二人とも、左足には小太刀を装備しており、劇場版ではタグスロンがメタルダーの脚を負傷させている。
- 実は兄のタグスキーとは義理の兄弟で血縁関係はないがその絆は本物であり、メタルダーもその兄弟愛と見事な連携を築いた2人に人間の奥深さを感じた。第25話でメタルホーネットとメタルボンバーの連続攻撃を受けて散った。タグスロンの戦死はクールギンからタグスキーに伝えられ、タグスキーは弟タグスロンの死にショックを隠せなかった。
- 暴魂チューボ
- 鎧武者風の戦士で、長剣、兜の飾りを外した手裏剣、刺又が武器。常日頃から鍛錬を欠かさない、帝国きっての武人。豪将であるタグ兄弟に代わってクールギンの事実上の右腕として振る舞い、第4話で相棒に指名されたアグミス1号が感激する、第19話で不始末の責任を取ろうとした際ガラドー、ジャムネらが何も言わず黙って送り出すなど、他の軍団員からも一目置かれている。第19話で特訓のために外出した際に秘密通路を出しっぱなしにしていたことから少女マリコが迷い込んでしまい、マリコを探しに来た流星とスプリンガーの侵入も許してしまう。責任を果たすべく、メタルダーに一対一の戦いを挑み、メタルトルネードで戦死した。その後、再生復活を果たす。ゴーストバンクでの決戦の際、凱聖のクールギン、ドランガーの2人とともに、美人秘書K、Sの2人にも知らせなかった極秘作戦の秘密を知らされていた。
- 暴魂ヒドーマン
- サイボーグであり、柄の付いた鉄球と太刀を武器としている。ネロス帝国では右に出る者がいないほどの極悪非道な性格で、弱者をいたぶり、その悲鳴に快感を覚えるというサディスティックな性癖の持ち主。日本銀行の地下金庫から金の延べ棒を強奪するゴールド作戦を作業員の田所に知られたことから、田所と彼の妻子を殺害しようとする。メタルダーを一度は退けるも、ベンKに助けられたメタルダーとの再戦ではレーザーアームを受けて敗北。
- 雄闘バーロック
- 元オリンピック十種競技の強化選手。勝ちたいあまりに、ライバルにドーピングの濡れ衣を着せたが、そのライバルが自殺してしまった過去があり、ネロス帝国に加入してからは正々堂々とした戦いを絶対の信条とし、帝国を裏切ってでも人質をメタルダーに返した。その性格からクールギンからの信頼も非常に厚い。電流を流す鎖鎌が武器。顔を銀仮面で覆い、背中に電流発生装置を背負っている。メタルダーのレーザーアームで銀仮面を割られ、人間としての素顔を晒した。
- 元のキャラクターデザインでは、素顔の設定だった。
- 雄闘ウォッガー
- 電流を出す槍テンプレート:Refnestと、槍を回転させて発生させる砂嵐を使って攻撃する。悪辣な性格で、クールギンの指導者教育を曲解し、女奴隷を軽闘士見習いマドンナとして取り立てると見せてメタルダーと共に爆殺しようとした。スプリンガーの加勢により爆破には失敗し、メタルダーを騙し討ちしてでも倒そうとするが、レーザーアームを受けて戦死した。
- 雄闘ウォッガーIIテンプレート:Refnest
- 電流を出す槍と、槍を回転させて発生させる砂嵐を使って攻撃する。初代とは違い色が緑色となり、形状も多少異なる略同型の鎧を纏う。第27話が初登場で、新参ながらいきなり雄闘の位を与えられていた。ゴッドネロスのはからいで初手柄を立てる機会を与えられ、ゴリゴン捕獲に赴きメタルダーとの戦いの末、メタルボンバーを受けて敗れ去った。なお、ゴーストバンク防衛戦では同型の軍団員も登場した。
- 爆闘士ロビンケン
- 生真面目な性格で、迷彩色のアーマーをまとったゲリラ戦の達人。拳銃と大型ナイフが武器。爆薬やトラップの扱いにも長ける。第23話にてメタルダー打倒を果たしていないにも関わらず、4軍団対抗運動会を開くことにしたゴッドネロスに抗議し、ゴッドネロスの命を受けてメタルダーをおびき寄せる任務を実行。UFO(実際はバーベリィ)の写真を撮ったタケシ少年を誘拐し、メタルダーを運動会の最終関門としておびき出した。メタルダーとの一騎打ちの末、レーザーアームを受けて敗れ去る。
- 爆闘士ガラドー
- 剣や槍、手裏剣などを武器とする忍者風の戦士で、影を率いる忍術の達人。別名「忍びのガラドー」。敗北の恨みを忘れないかなり執念深い性格の持ち主であるが、部下思いの上官という一面もあり、ウィズダムの囮にされて部下が戦死した際には怒りと悲しみを露にしている。口からは火炎を吐く。第24話では「魔術師ガラドー」を名乗って引田天功の助手として潜入しており、メタルダーに正体を察知させなかったほどの変装の腕前を披露し、マジックを駆使して戦っている。マジックが通用しなくなった後、レーザーアームを受けて敗北。その後、再生復活を果たす。第33話でトップガンダーのライフルを受けて敗北。
- 激闘士ベンK
- ハンマーと背中に装備した鎌が武器である怪力の戦士。動物を手に掛けることを何とも思わない冷酷な性格だったが、第3話でメタルダーに命を助けられたことで改心する。再登場した第13話ではメタルダーに命を助けられた後、罪を償うために鎮魂に努めていたことが語られ、武器を数珠と錫杖に持ち替えている。田所抹殺のために海猫村に赴いたヒドーマンを偶然目撃したことから後を追い、ヒドーマンによって海に落とされたメタルダーを間一髪救出。メタルダーと共に田所親子を助け出し、田所親子を守るために数人の軽闘士・影と戦って戦死。その際は、武蔵坊弁慶の最期と同じく立ち往生を遂げた。彼の雄姿は田所一家の心にも深く残り、供養をしながら新しい生活を始めた。
- 激闘士ジャムネ
- ボクシングが得意で、両手にはロケットパンチ式で発射される特殊グローブが付いている。また、蹴り技にも優れるが、その足が弱点。第21話で人口ホタル作戦を展開し、メタルダーとの対決の末にメタルボンバーを受けて敗れ去る。その後、再生復活を果たす。第33話ではトップガンダーのライフルを受けて爆発する。
- 中闘士ムキムキマン
- 西洋風の衣装を身にまとっており、自信過剰な性格。プロレス技を得意とし、「ムキムキバスター」という必殺技を持つが、実力は低い。ヨロイ軍団には数少ない生身の戦士。第8話を最後に姿を消す。
- 中闘士フーフーチュウ
- ムキムキマンの相棒で、彼同様ヨロイ軍団には数少ない生身の戦士。巨体から豪快な張り手を繰り出し、怒ると頭部が大噴火し、炎を放つ。小型の弓が武器だが、劇中では使用することはなく、実力は低い。ムキムキマン同様、第8話を最後に姿を消す。
- 軽闘士影
- クールギン直属の戦士であり、彼の命令で他の軍団員に率いられる忍者型の上級戦闘員で、剣と手裏剣、鎖鎌が武器。外見は一般軽闘士が忍装束をまとった姿。
- その他
- ユリコ / 軽闘士見習いマドンナ
- 元はテニスの選手で、唯一の肉親である体の弱い妹のミツコの治療費を稼ぐためにネロス帝国に加入。最初は奴隷女の一人だったが、クールギンの助言を受けたウォッガーによって軽闘士見習いに昇格し「マドンナ」のコードネームを与えられた。曲刀と高い運動神経を駆使する。ミツコと知り合ったメタルダーから妹の手術のことを聞かされて動揺し、ウォッガーに利用されていただけだったことを知って改心。メタルダーの許しを経て、ユリコに戻り、手術を終えたミツコと再会を果たした。
- アームリー
- 元雄闘。ゴッドネロスに対する反逆の罪により、ストーリー外でタグ兄弟により抹殺される。
戦闘ロボット軍団
戦闘に特化したロボットの軍団。メタルダーの異母兄弟的存在。軍団長のバルスキー以下、意外にも人間味にあふれるメンバーが多かった。個々で様々な人格を持ち、軍規に違反してでも自分の意思を貫こうとする軍団員もいる。
- 凱聖バルスキー
- 体の各部に黒と黄色の斜めの縞模様が入っている。部下思いで、自らの責任で最大限の配慮と温情をかけるなど信頼も篤い。「責任は俺が取る」が口癖。使命だけに囚われないメタルダーの生き方に憧れを抱いているが、敵として相対する際は冷徹に振る舞い、その素振りを見せないなど、帝国の戦闘ロボットとしての存在意義と自らの心との狭間で葛藤する面もあった。トップガンダーが帝国から脱走した後もトップガンダーのことを気にかけていた。戦闘ロボット軍団最高のパワーとスピードで格闘術に長けるほか、目からの熱線ビーム、指のバルカン砲を武器とする。
- 防御力も強大で、メタルダーとの初戦では指を切り落とされただけで生還し、第36話でのメタルダーとの戦いでレーザーアームでダメージを受けた後、共に水没して自身は爆発を起こすも生き延びた。第38話でクールギンの姿で活動するゴッドネロスの手で修復され、最強のロボットの座を賭けてメタルダーに最後の戦いを挑む。ローテールと一体化したことで戦闘ロボット軍団各員の能力を使用可能となったが、ローテールの記録回路をレーザーアームで破壊されたことで能力を失って弱体化し、メタルダーとのキック対決で完全に戦闘不能となる。メタルダーを称えると共に「誰にも利用されずに、俺たちの分まで生きろ」と告げた後、自爆装置により爆発した。
- 豪将ガルドス
- 第5話から登場したバルスキーの片腕。ボクシングスタイルでパンチ力は高くフットワークも身軽だが、電流を発生する頭部が弱点。第6話では、メタルダーに強烈なパンチを連打し圧倒するも敗北。第30話で改造され、右腕にミサイル砲を付け、胸にビーム砲を内蔵し、上頭部の電流発生装置を改良され、両拳は鉄球への変形機能を得たテンプレート:Refnest。バルスキー同様武人肌で、脱走したトップガンダーを愚弄するクロスランダーをたしなめたり、ヘドグロスジュニアをゴッドネロスに推薦するなど、面倒見の良い軍団員だったが、第30話では子供を人質に取るなどの卑劣な手段を取った。同話でのメタルダーとの戦いでは、レーザーアームを放つメタルダーをビーム砲で迎撃するが、勢いを止めることはできず、レーザーアームを受けた後、蹴り飛ばされて爆死した。
- 第1話および放送初期のスチールには登場していないため、トップガンダーが序列の二番手となっている。
- 暴魂トップガンダー
- 暴魂クロスランダー
- 赤を基調としたカラーリングとヒーロー然とした外見をしている。その外見とは裏腹に性格は卑怯で陰険、トップガンダーとは対照的に勝つためには手段を選ばず、部下を犠牲にするのも厭わない上、作戦の手柄を独占する。しかし、戦闘ロボット軍団の一員としての自覚はあり、4軍団による運動会では闇討ちとはいえ、自軍の勝利に謁見しようとした。バルスキーからは戦闘に妥協を許さない非情なプロとして評価されている。南米でテロ組織と組んで成果を上げたことにより爆闘士より昇格。トップガンダーに激しいライバル心を抱き、バルスキーがトップガンダーの名前を出した際にはこれを裏切り者と切り捨て、罵った。当初は頭に蛇と鳥を合わせたような飾りをつけていたが、メタルダーのGキックで破壊された。この事が帝王の怒りに触れ、廃棄処分寸前となるも、必死の嘆願の末に頭部を強化され、内部に隠し銃をセットするテンプレート:Refnest。しかし、この隠し銃も、第17話でトップガンダーに頭部を破壊されて以降は使用されなかった。武器は元々持っていた銃と、昇格祝いにゴッドネロスから授かったリボルバー式の光線銃[10]。
- トップガンダーに対しては、第33話で彼を捕らえた際には真っ先に処刑しようとしたり、メタルダー共々追い詰めた際に「お前たち二人はこの手で始末したかった」と言っていることから、根深い恨みを抱いている描写がなされている。同話において自身の銃の一丁(リボルバー)をトップガンダーに奪われた後、メタルダーのレーザーアームを受けて最期を迎えた。『B-CLUB』の小説では、新造されたトップガンダーにゴッドネロスの寵愛が移ったことを逆恨みし、自分を仲間だと思っていた彼の左腕を撃ち落としており、これを受けてトップガンダーは修理の際、自分の甘さを戒めるために不恰好に盛り上がった左腕を所望したということになっている。
- 『B-CLUB』の特集ページでは森木靖泰のコメントとして、元々は「ザウルバイカー」という別企画の主役ヒーローとしてデザインしたものを、企画が中止されたのに伴い転用したと明かされている[11]。劇中は使用されなかったが設定画によると、籠手が反射ミラーになっており、自らの光線銃の弾道を変えることができるテンプレート:Sfn。
- 雄闘ジャース
- 全身にビーム砲を、口に火炎放射器を搭載している。バルスキーはその威力は機甲軍団員にも劣らぬと評価している。軍団内では比較的ドライな性格。強力な遠距離攻撃手段を持つ一方、接近戦は苦手で、メタルダーに追い詰められたところをヘドグロスジュニアに助けられたことがある。第22話ではメタルダーこと流星の「人間には手を出せない」という弱点を突こうとローラースケートチーム「赤いイルカ」を雇い、流星を翻弄する。メタルダーから真相を知らされた赤いイルカが離反した後、メタルダーと交戦し、メタルボンバーを受けて爆死した。その後、再生復活を果たす。第33話でトップガンダーのライフルを受けて爆死。
- 爆闘士ゴチャック
- ビックウェインの弟子。彼の薫陶を受けたため戦士としての誇りが高く、血気盛んな性格。帝国一の武術の使い手と評され、空中から攻撃を行うゴチャックフライングと、敵の首をねじ折るゴチャックロックなど、プロレス技を得意とするほか、首を分離させてその胴体の接続部から大砲を出せるテンプレート:Refnest。格闘戦でメタルダーの主要回路を破壊したものの、破壊されて機能停止する。機能停止したゴチャックに対しゴッドネロスは廃棄処分を命じるが、バルスキーが自らの責任で修理工場へ送るよう指示し、ビックウェインに修復される。
- 激闘士ゲバローズ
- 両腕をペンチやハンマー、鎖に変化させての攻撃を行う。高い身体能力を活かした俊敏なファイトスタイルが特徴だが、作中では第1話でメタルダーにつかみかかって弾き飛ばされ、第3話の出撃をかけた戦いでベンKに惨敗、第23話の運動大会では障害物の突破に失敗するなど、損な役回りが多い。軍団の専用バイク・サーキュラダーの名手という設定があり、OPや劇中で度々運転しているほか、玩具のパッケージでもサーキュラダーに乗っている。
- 企画段階では女性戦士で、スパイ活動を行う予定だった。
- 烈闘士ザーゲン
- 髑髏を模した頭部に黒衣をまとった、死神ザーゲンの異名を持つ戦士。左腕の大鎌(デザイン画では右腕)とナイフ(得物として使用する物と爪先に仕込まれている物が存在する)、頭部の角からの電撃が武器。相手を抹殺すること以外には興味がないため、高い実力を持ちながら、あえて烈闘士の身分に留まっている。ゴッドネロスも称賛するほど、命令に極めて忠実で自分の命すら意に介さない。メタルダーとの決戦に際し、自ら自爆用の爆弾を搭載するよう懇願し、バルスキーがその作業を行った。メタルダーとの決戦では「レーザーアームで破壊されると同時に自らの爆弾でメタルダーも道連れにする」ことを告げるが、それが災いして、メタルダーは機転を利かせて自らの右腕を切断し、その右腕を起爆装置のある胸に直撃させられて爆死した。
- 初期のスチールや第1、2話の一部のカットでは、胸に装甲が付いているものがみられた。
- 烈闘士ラプソディ
- 元はバイオリン演奏用の音楽ロボットで、バイオリンの名手だった竜夫がモデルであるメタルダーを倒すために、ゴッドネロスに戦闘回路を与えられて改造され、ヨロイ軍団の豪将であるタグ兄弟をも凌ぐ戦闘力を得た。戦闘の際には戦闘回路により胸と肩にショックアブゾーバーが付いた独自の戦闘形態となり、切れ味が鋭く、音符型ビームを放つバイオリンの弓とストラディバリウス、胸に付いたバラ型の爆弾を武器として使う。戦いでは非情さを見せる半面、帝国に音楽を愛する者がいないこととゴッドネロスでさえも音楽を戦いに利用する現状を嘆いていた。ゴッドネロスの目論見どおり、バイオリン演奏とバイオリンを盾にしたことで、メタルダーは戦意と攻撃が鈍ってしまったが、精神力で克服したメタルダーのレーザーアームを受けてしまい、戦闘回路も抜き取られてしまう。自らの敗北を認めた後、敵とはいえ音楽を愛するメタルダーに自らの演奏を聞いてもらい、ダーバーボに攻撃されながらも演奏を続けた末に倒れた。メタルダーはラプソディが亡くなったと思ったが、ゴーストバンクで以前の音楽ロボットに戻っていた。後にゴーストバンクに迷い込んでしまった少女を助けた事をきっかけに帝国から脱走。以降は遊園地でバイオリン弾きとして暮らすこととなる。
- 強闘士ローテール
- ゴチャックやゲバローズと似たデザインの、白を基調としたカラーリングの女性型ロボット。音楽やダンスを好む一面があり、ラプソディが烈闘士になって現れた際も「また、音楽を奏でて」と頼んだ。バルスキーには上司と部下以上の感情を抱いている。情報収集、分析を担当しており、戦闘ロボット軍団員の能力のデータを記録している。彼女に記録されている情報は凱聖、すなわちバルスキーに彼女自身が融合されることにより、全軍団員の能力を使用可能にできるという隠された能力を持つ。第36話でメタルダーの油断を誘って、バルスキーに攻撃のチャンスを与えるも失敗。第38話でバルスキーから「戦闘ロボット軍団を弔いながら、ひっそりと生きろ」と告げられるが、メタルダーのGキックからバルスキーを庇って負傷。記録回路を自身ごとバルスキーに与えた。
- 軽闘士デデモス
- 黒い体に青い装甲をまとったガンマンロボット。ゴブリットとともにクロスランダーに作戦失敗の責任(正確には囮にされた)を押し付けられ、強闘士から降格。クロスランダーの部下だが、作戦によってはクロスランダー以外の軍団員の配下に就くこともあった。右手に持った銃と、左手の三又のクローが武器。後者はドリルのように回転させたり、発射してワイヤーフックとして使用することも可能。第35話でトップガンダーに投げ飛ばされた衝撃で爆発。
- 軽闘士ゴブリット
- 黒い体に銀色の装甲をまとったガンマンロボット。武器は銃剣が装備された大型のライフル。設定では左肩に銃を装着できる。デデモスともどもクロスランダーにはかなりこき使われており、クロスランダーの目の届かないところでは陰口を叩いている。また、クロスランダーが帝王に叱責された際は、後ろでほくそ笑んだほど。しかし、クロスランダーの部下としての習性が染み付いてしまっており、彼を見捨てることだけはできない。第35話でトップガンダーに投げ飛ばされた衝撃で爆発。
- 軽闘士ブルキッド
- 軍団の若き戦士。メタルダーに敗北した後、ビックウェインに修理される。ビックウェインに弟子入りすべく、逃亡したビックウェインを探し出した。弟子入りを断られるも、ビックウェインに挑み、闘争本能が目覚めたビックウェインの前に敗北。ゴチャックが処刑されることを伝えた直後に機能が停止した。右手のカッターと鎖鎌が武器。外見は一般軽闘士と同様だが色と武装が異なる。
- ビックウェイン
- 元豪将。ゴチャックの武術の師であり、伝説の巨人と呼ばれた歴戦の勇士であるが、戦い続けることに虚無と無常を感じて引退し修理ロボットになった。その後、帝国から脱走するがゴチャックが自分の逃亡を手助けしたために処刑されることを知り、その助命と引き換えにメタルダー打倒を命じられる。メタルダーのレーザーアームを受けながらも立ち上がり戦う意思を見せるが力尽きる。打倒メタルダーは果たせなかったが逃亡者としてではなく戦闘ロボットとして最期を迎えたことからバルスキーの心を動かし、ゴチャックの助命は許され、ゴチャックもビックウェインへの敬意をより強くした。また、ビックウェインの雄姿は敵であるメタルダーからも称賛され、形見となった矢はメタルダーの手で一輪の花に備えられた。右腕のボーガンと左腕のスパイク、胸のミサイルが武器。サイドファントムを正面から受け止めて投げ飛ばすほどの怪力を誇る。
- 番組中のテロップでは「ビックウエイン」と表記されているが、書籍によっては「ビッグウェイン」と表記されることが多いテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn。名前はジョン・ウェインのもじりとのこと[12]。
- その他
- ロブル
- 元爆闘士。怪獣に似たフォルムを持ち、手斧を武器として操る。裏切りの罪により、ストーリー外でタグ兄弟により抹殺される。
モンスター軍団
ミュータントや合成生物から成る軍団。「口八丁・手八丁 卑怯未練恥知らず」をモットーとしている。兵器として改造されたため、成長は早いが寿命も短い。人間への変身機能を持つ者もおり、その機能を生かして一般社会での潜入工作を行った例もある。
- 凱聖ゲルドリング
- 関西弁と広島弁と名古屋弁が入り混じった言葉を喋る軍団長。他の軍団の任務を妨害してまで手柄を立てようとするなど欲深さを持つ一方で、自分の手を汚す気がないため、クールギンやバルスキーとの折り合いも悪い。傲岸不遜かつ卑劣な性格で、部下の敗因を「卑劣さが足りない」と分析するほど、ある意味一貫した信念の持ち主。部下の統率に関しても他の軍団と異なり、脅しと暴力、軍団長の地位を傘に着て無理矢理従えている面が強い一方、軍団そのものには自信に溢れ、作戦指揮を立候補または、自軍団に推薦することが多い。目からの光線、手からの粘液弾、メタルダーも貫く口からの触手、火炎、溶解液、透明化能力といった、多彩な技を持つ。第32話で百年美人の花の蜜を舐めてパワーアップした状態でメタルダーと戦うが、百年美人の効果は水の中にいると消えてしまうことにメタルダーが気付き、川での戦闘で百年美人の効果を消されてしまい、レーザーアームを受けて敗北する。しかし、完全には死んでいなかった為、再生手術で復活したことが第35話で語られた。同話でのメタルダーとの戦闘では、レーザーアームで自身の核を取り除かれた後、レーザーアームで斬られて消滅。
- 豪将ブライディ
- オオカミとクモの要素を持っており、俊敏な動きと鋭い爪と牙による肉弾戦を得意とし、さらに爪から発射する光弾や、本体である背中のクモ部分から吐きかける糸など、飛び道具も多く備える。オオカミの身体は倒されても、クモが生きている限り何度でも復活が可能。人間体にも変身可能で、凶暴な性格とは裏腹に頭も切れるためスパイや暗殺任務を主に担当する。第28話で怪盗レッドパンサーを狙うも、メタルダーに阻まれてしまい、レーザーアームを受けて敗北。アメリカにスパイとして派遣され、古賀博士の足跡を追っていた仰木信吾を監視し、第34話で信吾が日本に帰国した際には、信吾と舞を誘拐しようとした。本体のクモが倒されて消滅した。
- 暴魂バンコーラ
- 甲殻類や爬虫類の特性を有する。地中潜行能力、透明化能力を持ち、口から吐き出す爆発性の液体と、切られても再生可能な伸縮自在の腕を武器とする。トップガンダーと出撃をかけてライフルを先に取る勝負をし、負けたことがある。
- 雄闘ガマドーン
- 卑怯な性格であるが、仲間に対しては意外と人懐っこく、軍団のムードメーカー的存在。触手を鞭のように使って相手を縛り上げ、電流で攻撃する。火炎放射能力も持つ。第4話でトップガンダーに「命懸けの勝負だ。汚ねえ手だって使ってやるぜ」と語っており、彼の卑劣さは戦いに対する意気込みの表れでもある。同話でのメタルダーとの初対決ではネロスの存在について喋ってしまった上に惨敗した為、他の軍団員に嘲笑される。その後、口と手から粘着液を出し、腕をハサミに変化できるように強化改造された。可愛い女の子が好きらしく、第17話では舞を誘拐してモーションをかけた。同話でメタルダーのレーザーアームを受けて最期を迎える。
- 爆闘士ダムネン
- 小柄な昆虫型モンスター。格闘能力が高く、目からは怪光線を、腹からは毒ガスを出す。また、生物に寄生する事も可能。「無念ダムネン」が口癖。
- 『ホビージャパン』1995年6月号にて、デザインを担当した寺田克也により、当時はまだ存在しなかった「生物版仮面ライダー」のつもりで描いたことが明かされている。
- 激闘士ザケムボー
- 大柄なセミのような風貌のモンスター。ダムネンの相棒で、リング状の光線と超音波、口からの溶解液が武器。ダムネンとともに他の軍団員の妨害や手柄の横取りをしようとすることが多いが、大抵失敗してしっぺ返しを受ける。
- 軽闘士ヘドグロス
- 腕を伸ばして栄養源のヘドロを吸収できる他、口からは機械を狂わせるヘドグロスシャワーを吐き出す。また、体を液体化する能力を持つ。力も知恵も無く、賭け事を行なって金を巻き上げたりもするが、それは恋人であるウィズダムとの幸せを夢見るが故の行為である。ゲルドリングなど他の軍団員からは蔑視されており、メタルダーとの戦いでは他の軍団員からの協力を得られなかったばかりか機甲軍団の妨害まで受けてしまう。レーザーアームとGキックの連続攻撃により敗北し、ウィズダムと幸せな家庭を作る夢を叶えられぬまま最期を遂げた。メタルダーは孤立無援の状況でも戦い抜いたヘドグロスを評価し、後にヘドグロスの妻のウィズダムと息子のヘドグロスジュニアの命を救った。
- その他
- ウィズダム
- ヘドグロスの恋人で、人間体を持つ。鋭い爪だけが武器で実力は低く、奴隷の立場にある。ヘドグロスの仇を討たんとネロス帝国を裏切った振りをしてメタルダーに近づく。しかし、メタルダーに攻撃を開始した直後につわりを起こし失敗、さらに囮に使われたヨロイ軍団員に戦死者が出たことからクールギンやガラドーの恨みを買ってしまい、メタルダーに助けられて逃亡。ゴッドネロスやゲルドリングの卑劣さを見せつけられた上に、味方にすら虐げられていたヘドグロスを唯一認めてくれたのが敵であるメタルダーである事から、息子のヘドグロスジュニアと共にネロス帝国から離反、何処かへと旅立っていった。
- ヘドグロスジュニアテンプレート:Refnest
- ヘドグロスとウィズダムの息子で、ウィズダム同様に人間体を持つ。両親はモンスター軍団に所属していたが、戦闘ロボット軍団員であるジャースの危機を救ったこと、ガルドスによってネロス帝国に「雄闘の位に値する戦士」として推挙された縁もあってかモンスター軍団よりも戦闘ロボット軍団と親しく接していた。ガルドスの進言を容れたゴッドネロスからメタルダーを倒したら雄闘の位に取立てる旨を内示され、父親の仇を取らんとメタルダーを狙うがネロス帝国の卑劣な振る舞いを知って、母であるウィズダムとともに何処へと旅立っていった。射出可能な鋭い爪と肩から伸ばす触手が武器で、ゲル状化能力を持ち、雄闘であるガマドーンを手合わせで負かし、実戦では激闘士であるザケムボーを倒すほどの実力を持つ。
- ドグギャラン
- 野良のシェパード犬・ジョージが改造された姿で、体についた棘を回転させたり、相手に飛ばしての攻撃が可能。また、動物の野性を目覚めさせる能力を持ち、鋭い牙と高い運動能力が特徴。ジョージは世話をするのが面倒になった飼い主の手で生後すぐに川に沈めて殺されそうになった過去を持つ。それゆえにひねくれてはいるが、清らかな心と義理堅い性格の持ち主。実際に公園で2人の少年にからかわれていた1人の少年を助けるために2人に襲いかかったり、舞の自宅に侵入して肉を盗すも、いずれの行為も決して傷付けるまではせず、肉泥棒の際には彼の事情を知ったマミーが流星を介して皆にジョージの背景を教えるための条件として、ジョージを見逃すことにしてくれた際には「助けられた借りは返す」と告げている。スプリンガーからも「近頃珍しい犬根性」と評された。ドグギャランに改造された後のメタルダーとの戦いでジョージの心を取り戻すも、ゲルドリングの溶解液により溶かされてしまう。
- ゾルグ
- 元暴魂。昆虫型のモンスター。二重スパイの罪により、ストーリー外でタグ兄弟により抹殺される。
機甲軍団
戦闘車両や兵器をモチーフとしたロボットから成る軍団。いずれも重装甲を誇る。他の軍団と異なり、暴魂以下の軍団員は量産され、号数で区別されている。世界各地での情報収集や破壊工作、他軍団の援護に回ることが多く、メタルダーとの直接対決は少ない。また、任務失敗者や反逆者の処刑も担当している。暴魂以下の軍団員は頭部の兵器ユニットの脱着が可能であり、ドランガーやメガドロンも作品中で確認はできないが、玩具では脱着が再現されていた。以下、括弧内はモチーフとなった兵器である。
- 凱聖ドランガー(戦艦)
- 全身の各部や盾に装備されたビーム砲、右手に持っている剣を武器としているほか、放電攻撃も可能で4軍団長最強の攻撃力を誇る。寡黙で任務遂行を絶対とする軍人肌。軍団同士の派閥争いにも基本的に介入しないが、4軍団対抗運動会では試合展開に興奮する意外な一面を見せた。反面、猪突猛進型で頭脳に劣る力押しの性格[13][14]のため、比類無き火力を誇りながら剣による格闘戦のみでメタルダーに挑んだ。
- 第37話でのメタルダーとの戦闘でレーザーアームを2連続で受けて最期を迎えた。
- 豪将メガドロン(自走高射砲)
- 速射機能が高い両肩のビーム砲が武器。基本的にゴーストバンクを動かないドランガーに代わり、前線で作戦指揮を担当することも多い。
- 暴魂アグミス(潜水艦)
- 銛を発射する銃が武器。水中では高い実力を発揮し、自らを魚雷として特攻することも可能で潜水艦・タンカーの破壊が主な任務。しかし、水中戦専用であるため陸上ではその機動力は極端に低下してしまう。1号はメタルダー抹殺に失敗して爆死、2号はベーリング海で原潜撃沈に成功して生還した。
- 暴魂ダーバーボ(ミサイル)
- 両肩の大型ミサイル、胸の中型ミサイル、両腕の小型ミサイルが武器。軍団屈指の重爆撃能力を誇るが、巨大な兵器ユニットを装着しているため、閉所では迅速な行動が取れないことが難点。1号は軍団の中でも特に粗暴で好戦的な振る舞いが目立ち、怒りに任せてメタルダーに肉弾戦を挑んでいる。第20話でメタルダーのプラズマパンチを受けた後、投げ飛ばされてデスターX1と激突して共に爆発した。
- 雄闘バーベリィ(戦闘ヘリ)
- 飛行能力を持ち、ミサイルと機銃が武器。ゴッドネロスが第2話でスクラップにするには惜しいと評した程の偵察能力がある。
- 激闘士ストローブ(戦闘機)
- マッハの飛行能力を持ち、重量級の軍団員を抱えての飛行も可能。武器はミサイルやレーザー砲。
- 烈闘士ブルチェック(戦車)
- 頭部に付いた大砲テンプレート:Refnestと耳の機関砲、右腕の速射砲テンプレート:Refnestが武器。荒地や砂漠でも行動可能で、中東の石油基地破壊が主な任務。重量級で機動力に乏しく、水中に落ちると浮き上がれないため水が苦手。同じ陸戦仕様のダーバーボと行動することが多い。1号は、動物を愛する情緒を持つ。第20話において、重傷を負いながらも地雷原の爆発から子犬を庇い救った。そんなブルチェック1号にメタルダーは奇妙な友情を覚えることとなる。
- その他
- グルーゾー
- 元烈闘士でモチーフは機雷。逃亡の罪により、ストーリー外でタグ兄弟により抹殺される。
その他軍団員
劇中、名称不明の軍団員も数多く登場している。
- 一般軽闘士:両刃の剣を武器に戦う、いわゆる戦闘員。全員同じ姿だが、所属する軍団ごとに人間やロボット等の違いがある。ゴーストバンクではヘドグロスと賭け事をしたり(第8話)、ラプソディの出世に抗議する姿も見られた(第10話)。
- ヨロイ軍団員1(第8話):アームリーと同型の軍団員。合同演習に参加せず、ゴーストバンク内でとぐろを巻いていた。
- ヨロイ軍団員2(第11話):ビックウェインの過去の戦闘シーンに登場。武器は青龍刀。
- ヨロイ軍団員3(第32話):赤いヨロイに身にまとった軍団員。着ぐるみはロビンケンを改造したもの。
- 軽闘士見習い・時田(第25、26話):ゴーストバンクからの脱走者。金目当てでネロスに属するも、故郷の山梨にいる母が病気になったことを知って脱走し、流星たちに助けられる。流星たちの協力で故郷に向かうも、実際はメタルダー抹殺のために裏切ったふりをしていただけだった。しかし、心の底では罪悪感を抱いており、怪我を負っているにも関わらず、自らの血を八荒に輸血した。ネロスに捕らわれていた母もメタルダーたちに助けられ、再会を果たすことができた。
- 戦闘ロボット軍団員1(第5話):雄闘時代のトップガンダーの親友。彼の手柄を横取りしようとしたため返り討ちにされた。
- 戦闘ロボット軍団員2(第11話):ロブルと同型の戦闘ロボット。
- ロボット人間(第18話):ザーゲンと協力してメタルダーを罠にかけた。
- 軽闘士(第23話):頭部が大砲になっている軽闘士。運動会に登場。
- 夢(ゆめ)(第31話):少女の姿をした自爆ロボットで、流星が瞬転すると同時に自爆する機能が付いている。流星を油断させるために組み込まれた人間の心の回路が、流星との交流によって自爆への拒絶反応を起こすようになり、流星への想いから心の回路がオーバーヒートを起こして爆発した。しかし、心の回路が奇跡的に無事だった為、新たに作られた同型のボディに移し変えられて復活。ラプソディの住む遊園地で暮らすようになった。
- 監視ロボット(第31話):夢を監視していたロボット人間。サングラスの下はロボットの目となっている。流星との戦いで敗れる。
- にせトップガンダー(第33話):トップガンダーと同型だが、性能ははるかに劣る。捕らわれたトップガンダーのふりをして助けに来たメタルダーを襲うも、本物のトップガンダーが手にしたクロスランダーの銃で撃たれて敗れた。
- モンスター軍団員1(第1話他):植物型モンスター。着ぐるみは『時空戦士スピルバン』のツターラを改造したもの。
- モンスター軍団員2 :パブリシティー・スチルでゴーストバンク内に姿を確認できる。
- モンスター軍団員3(第10話):ゾルグによく似たモンスター。地下通路にいた。
- モンスター軍団員4(第11話):ビッグウェインの過去の戦闘シーンに登場。
- ゴリゴンA・B・C(第27話):ゴリゴン計画で生み出されたモンスター。合計10体製造され、うち3体が脱走しウォッガー2世の追撃を受ける。
- ネコモンスター(第29話):野良猫を姿を変えたモンスター。野生の心より家畜の心が勝っていたため、失敗作の烙印を押され、ゴッドネロスの手で消滅させられた。
- 強闘士バクリカー:当初、登場予定だった軍団員。魚と鳥の2つの頭を持つモンスターで、デザイン段階まで進んでいたが、劇中には未登場。放映当時の書籍では、モンスター軍団員1をバクリカーとして掲載しているものもある。
- 軍団員1:ロボット型軍団員。着ぐるみは『スピルバン』のバイカーを改造したもの。
- 軍団員2:着ぐるみは『スピルバン』のカーミラーを改造したもの。
- 軍団員3:着ぐるみは『スピルバン』のディスクを改造したもの。
- 軍団員4:ロボット型軍団員。着ぐるみは『スピルバン』のワルサーを改造したもの。
- 謎の軍団員:設定のみで本編には登場しなかった軍団員で、フードを被った姿をしている。当時の一部の著作ではゴッドネロスに黒幕がいるような節があったが、彼らとの関係は不明。
メカニック
メタルダーのメカニック
- シルバーカークス
- 富士風穴の奥深く、旧日本軍大本営跡の地下に隠されたメタルダーの基地。
- 第二次世界大戦中に作られたメタルダーは戦後42年間この中にいた。サイドファントム、メタルチャージャーを格納しており、出動時には普段は地下に存在しているシルバーカークスが地上に出現する。スプリンガーが待機しメタルダーへ指示をしたり、メタルダーが負傷した際には修理も行うことが可能である。第16話にてネロス帝国に発見されかけたので、メインルームの設備は鍾乳洞に移動したことが第17話で語られた。第36話で機甲軍団の一斉砲撃を受けて破壊されてしまう。
- サイドファントム
- メタルダー専用のサイドカー。飛行能力を備え、自動操縦装置を内蔵する。さらに、本体とサイド部分が分離して別個に走行できる。第36話では舞と八荒を逃がすために発進させられ、八荒が運転した。
- 全長:2450mm / 全幅:1497mm / 全高:882mm / 重量:240kg / 地上最高速度:時速900km / 空中最高速度:マッハ3
- メタルチャージャー
- 流星専用の乗用車。外見は市販車と変わらない。車体側面の装甲が主翼に変化し、前部と尾翼を展開、飛行能力を発揮する。超重力エネルギーで動くため、ガソリンは不要。
- ベースは、6代目のマツダファミリア。
- 中盤から実車がマイナーチェンジ版(後期型)に変更になり、ミニチュアはそのまま前期型の形状のままだったため、実車とミニチュアとの形状が異なる。
- 全長:2450mm / 全幅:3044mm / 全高:2060mm / 車両重量:1200kg / 地上最高速度:時速700km / 空中最高速度:マッハ2.5 / ナンバー:品川59や56-51
ネロス帝国のメカニック
- ゴーストバンク
- 帝国の秘密基地。普段は桐原コンツェルンの本社ビルの地中に存在し、自由に移動することが可能。各軍団員にはゲートが与えられており、これを使ってゴーストバンクと地上とを行き来する。帝王の玉座が鎮座する大広間に4軍団が結集し、作戦実行者の選抜戦を行う闘技場も兼ねている。また内部には各軍団の詰所や、戦闘ロボット軍団の整備・修理工場、モンスター軍団のバイオ研究室、人質や処罰対象者を監禁する房や、軍団員の私室等が存在する。
- ミラージュハシャ
- ヨロイ軍団専用のサイドカー。
- 撮影車輌は後に『機動刑事ジバン』で、マッドガルボの専用バイク「黒牙」に改造流用された。
- サーキュラダー
- 戦闘ロボット軍団専用のバイク。
- キャプトロン
- モンスター軍団専用のバイク。第1話ではクールギンも使用している。
- ドライガン
- 各軍団に配備されている戦闘用ジープ。出撃する際には、それぞれの軍団旗を掲げる。
- ダークガンキャリー
- 各軍団に配備されている戦闘用ワゴン車。主に兵員の移送に利用する。
- デスターX1
- 右腕にロケットランチャー、左腕にレーザー砲を装備した自走ロボット砲。死の商人に売るために試作された。八荒が囮になったことでメタルダーの接近を許してしまい、手刀で首を切断される。最終的には投げ飛ばされたダーバーボと激突して爆発した。
キャスト
- 剣流星、古賀竜夫:妹尾洸 - 第9 - 14話、及び劇場版は、変身前もメタルダー役の飯田道郎が声を吹き替えている。
- 仰木舞:青田浩子
- 北八荒:河合宏
- ヨロイ軍団中闘士ムキムキマン:ムキムキマン
- ヨロイ軍団中闘士フーフーチュウ:花嵐
- 美人秘書K:美津井祐子
- 美人秘書S:山本恵美子
- 仰木信吾:有川博
- 桐原剛造:藤堂新二
- 古賀竜一郎:上原謙
声の出演
モンスター軍団軽闘士ヘドグロスの吹き替えは、西川幾雄が担当したと「ぷろだくしょんバオバブ」の関係者が証言。なお、ビデオ版の裏ジャケットのキャスト欄や「宇宙船別冊 超人機メタルダー」には龍田直樹と表記されているテンプレート:Sfn。
各ストーリーで台詞が一言のみの場合は、本来の役以外の声優があてることがあった。例えば、第8話ではガラドーを飯塚昭三、バンコーラを依田英助が担当しているが、初期の数話ではバルスキーやクールギンの声を飯田道郎が担当していた。
- メタルダー:飯田道郎 - 第2話の冒頭、及び最終回のラストシーンでは、妹尾洸自身が吹き替えている。
- スプリンガー:林家源平
- ゴッドネロス:渡部猛
- ヨロイ軍団
- 戦闘ロボット軍団
- モンスター軍団
- 機甲軍団
- 軍団長 凱聖ドランガー、暴魂アグミス1号、烈闘士ブルチェック:飯塚昭三
- 豪将メガドロン:依田英助、飯塚昭三(第3話)
- 暴魂アグミス2号:西尾徳、飯田道郎(第23話)
- 暴魂ダーバーボ:桑原たけし
- 雄闘バーベリィ:桑原たけし、飯田道郎(第3話)
- 激闘士ストローブ:依田英助、渡部猛(第1話)、森篤夫
- ナレーター:政宗一成
スーツアクター
主なゲスト
※参考文献:『宇宙船別冊 超人機メタルダー』、『宇宙船』vol.41(1988年4月号)
- 少年:山中一希(3話)
- 田中太郎:草野康太(7話)
- 田中次郎:斉藤盛次(7話)
- 太田博士:新井量大(8話)
- バーロック:山田一善(8話)
- ウィズダム:蝦名由紀子(9、12、15話)
- 田所民夫:伊藤敏孝(13話)
- 田所房子:伊東景衣子(13話)
- 田所正一:橋本巧(13話)
- ユリコ / マドンナ:茂野幸子(14話)
- ミツコ:佐藤由紀絵(14話)
- ヘドグロスJr.:卯木浩二(15話)
- ロボット人間:林健樹(18話)
- 宮脇マリコ:中條雅美(19話)
- 宮脇平吉:水森コウ太(19話)
- 宮脇道子:石田純子(19話)
- ミチ:土井千恵子(20話)
- 達夫:秋沢秀介(20話)
- 村木博士:三木敏彦(21話)
- 村木蛍子:濱島夏子(21話)
- 麗花:金剛寺美樹(22話)
- 赤いイルカのリーダー:谷口誠治(22話)
- レッドドルフィン:レッドドルフィンズ(22話)
- 引田天功:引田天功(24話)
- アシスタント:沢村翔一(24話)
- 時田:井田弘樹(25、26話)
- 時田の母:久松夕子(25、26話)
- ジャック電撃応援団(25、26話)
- 川本ユキ:神谷恵美(27話)
- ユキの父:有馬光貴(27話)
- レッドパンサー:松岡知重(28話)
- 伊集院唯:神田亜矢子(28話)
- ブライディ:加世幸市(28話)
- 夢:中川彩(31話)
- 老人:幸田宗丸(32話)
- 村木國夫:飯田道郎(35話)
スタッフ
- プロデューサー:吉川進、折田至、日笠淳(東映)
- テレビ朝日プロデューサー:碓氷夕焼(1 - 4話)、小関明(1 - 25話)、宇都宮恭三(26話 -)
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、おともだち、たのしい幼稚園、テレビランド
- 脚本:高久進、山崎晴哉、掛札昌裕、藤井邦夫、上原正三、扇澤延男、中原朗、柳川茂
- 音楽:横山菁児
- 演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
- 指揮:熊谷弘
- アクション監督:西本良治郎
- 監督:小笠原猛、冨田義治、折田至、伊藤寿浩、小西通雄、三ツ村鐵治
- 撮影: 瀬尾脩、小泉貴一、工藤矩雄
- 照明:吉岡伝吉
- 美術:河村寅次郎
- キャラクターデザイン:雨宮慶太、森木靖泰、岡本英郎、寺田克也、篠原保、阿久津潤一
- 録音:太田克己
- 編集:菅野順吉
- 選曲:村田好次
- 効果:大泉音映
- 計測:小泉貴一、窪田尚、望月真寿夫
- 操演:羽鳥博幸
- 記録:栗原節子、内藤美子、天池芳美
- イラスト:野口竜、メルファン、薄永俊之、赤坂徹朗
- 助監督:伊藤寿浩、石田秀範、三ツ村鐵治、砂川浩二、岩清水昌弘、道木広志、田崎竜太
- 進行主任:下窪信一、山口武、小迫進、松本洋二、野口賢一
- 制作担当:沼尾和典
- 制作デスク:服部栄子
- 企画協力:企画者104
- 装置:東映美術センター
- 美粧:サン・メイク
- 衣裳:東京衣裳
- 装飾:大晃商会
- キャラクター制作:レインボー造型企画、前沢範
- 合成:チャンネル16
- 現像:東映化学
- 車輌協力:MAZDA、スズキ自動車
- ビデオ合成:東通ecgシステム(近藤弘志、前岡良徹、鈴木康夫、久保一昭)
- 資料提供:科学技術館
- (株)特撮研究所
- 特撮監督:矢島信男
- 制作:テレビ朝日、東映、旭通信社
主題歌・挿入歌
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
- 「タイムリミット」
- 作詞:ジェームス三木 / 作曲:三木たかし / 編曲:田中公平 / 歌:水木一郎、こおろぎ'73
- オープニングは、ジェームス三木と三木たかしの「ダブル三木」の作詞、作曲により、メタルヒーローシリーズでも異彩を放つ曲調となった。一方、エンディングはオープニングに比べれば正統派の特撮ヒーローの主題歌である。どちらも歌詞に主役であるヒーローの名前が出てこない。これはメタルヒーローのエンディングではしばしばこのケースが見られるが、オープニングでは本作と『ブルースワット』だけである。ちなみに日本テレビの報道番組『イブニングプレス donna』にて三木たかしの訃報を伝えた際、BGMとして「君の青春は輝いているか」が流された。
- 挿入歌
- 「瞬転!夢の戦士」
- 作詞:真弓尚 / 作曲:武市昌久 / 編曲:高橋洋一 / 歌:水木一郎
- 中盤以降、瞬転及びそれに続く戦闘シーンで使用。最も使用された挿入歌。
- 「ネロス帝国4軍団」
- 作詞:企画者104 / 作曲・編曲:田中公平 / 歌:こおろぎ'73
- 第23話で使用。
- 「一瞬のチャンス」
- 作詞:渋谷利秀 / 作曲:武市昌久 / 編曲:高橋洋一 / 歌:水木一郎
- 第25、28、30話でインストゥルメンタル版が使用されたのみ。歌は本編では使用されず。
- 「ダッシュ!サイドファントム」
- 作詞:八手三郎 / 作曲:根岸孝旨 / 編曲:高橋洋一 / 歌:茅弘二
- 中盤以降、サイドファントム及びメタルチャージャーを基地から発進させる際に使用。「瞬転!夢の戦士」に次いで使用度が高い。
- 「ファイティングシュートだ!メタルダー」
- 作詞:藤井邦夫 / 作曲:小杉保夫 / 編曲:田中公平 / 歌:茅弘二
- 本編では使用されず。
- 「ネバーギブアップ」
- 作詞:ジェームス三木 / 作曲:三木たかし / 編曲:石田かつのり / 歌:茅弘二
- バルスキーとの最終決戦でのクライマックスや、最終回序盤の流星からのビデオレターが流れるシーンにて使用。
- 「星からの手紙」
- 作詞:ジェームス三木 / 作曲:小杉保夫 / 編曲:石田かつのり / 歌:ダ・カーポ
- 最終回のラストシーンで使用。
挿入歌は全て『超人機メタルダーヒット曲集』『復活!栄光の東映ヒーローVOL.5』『メタルヒーロー主題歌・挿入歌大全集 I』に収録。
放送リスト
放送日 | 話数 | サブタイトル | 主要軍団員 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
1987年 3月16日 |
1 | 急げ! 百鬼魔界へ |
|
高久進 | 小笠原猛 |
3月23日 | 2 | 余は神・ネロスなり |
| ||
4月6日 | 3 | 野兎への愛にハンマー男ベンKが涙する |
|
冨田義治 | |
4月13日 | 4 | 魚雷アグミス対海軍少尉メタルダー |
| ||
4月20日 | 5 | 耐える! 百発百中のガンプレイ |
|
折田至 小笠原猛 | |
4月27日 | 6 | 怒る! ヘビー級王者ガルドスをKOせよ |
| ||
5月4日 | 7 | ゴールを決めろ! タグ兄弟との炎の決闘 |
|
山崎晴哉 | 冨田義治 |
5月11日 | 8 | さらばバーロック! 鉄仮面の秘密 |
|
掛札昌裕 | |
5月18日 | 9 | 夢みるモンスター! 十字砲火の恋人たち |
|
藤井邦夫 | 伊藤寿浩 |
5月25日 | 10 | 超絶技! 名曲ロボットのバイオリン攻撃 |
|
上原正三 | |
6月1日 | 11 | 勇者の追撃! 天空にそそりたつ巨人!! |
|
扇澤延男 | 小西通雄 |
6月8日 | 12 | 愛しのモンスター・包囲する忍者たち! |
|
藤井邦夫 | |
6月15日 | 13 | 危機一髪! 親と子が愛をもどす海猫の村 |
|
高久進 | 冨田義治 |
6月22日 | 14 | 妹よ生きて! 哀しみの女戦士マドンナ |
|
中原朗 | |
6月29日 | 15 | 翔くモンスター・息子よ、母の願いを! |
|
藤井邦夫 | 三ツ村鐵治 |
7月6日 | 16 | 恋のライバルはバリバリ爆走族 |
|
高久進 | |
7月13日 | 17 | 危うし舞! 走る独眼竜トップガンダー |
|
伊藤寿浩 | |
7月20日 | 18 | 舞の秘密情報・プールサイドの罠 |
| ||
7月27日 | 19 | 夏休みはゴーストバンクへ冒険ツアー |
|
小笠原猛 | |
8月17日 | 20 | ターゲットは仔犬? 火をふく機甲軍団 |
|
三ツ村鐵治 | |
8月24日 | 21 | 大都会ミステリー・ホタルを呼ぶ美少女 |
| ||
8月31日 | 22 | 空飛ぶローラー! 赤いイルカの襲撃 |
|
伊藤寿浩 | |
9月7日 | 23 | トップは誰だ?! ピンからキリの大運動会 |
|
中原朗 | |
9月14日 | 24 | プリンセス天功VSガラドーの魔術合戦 |
|
高久進 | 小笠原猛 |
10月4日 | 25 | とびだせ! ジャック電撃応援団 |
|
三ツ村鐵治 | |
10月11日 | 26 | ぶっちぎり! 炎のジャック野郎 |
| ||
10月18日 | 27 | 助けて! 愛しのゴリちゃん逃亡日記 |
|
扇澤延男 | 小笠原猛 |
10月25日 | 28 | 可愛い盗賊・きらめくダイヤに乙女の願いを! |
|
藤井邦夫 | 伊藤寿浩 |
11月1日 | 29 | ある哀しいのら犬の物語 |
|
中原朗 | |
11月8日 | 30 | 守れ! 秘密基地 |
|
高久進 | 小笠原猛 |
11月15日 | 31 | 瞬転を狙え! 愛を夢みる少女 |
|
藤井邦夫 | |
11月22日 | 32 | 百年美人伝説 |
|
柳川茂 | 三ツ村鐵治 |
11月29日 | 33 | 大包囲網 熱き友情の脱出 |
|
高久進 | |
12月6日 | 34 | 千の顔を持つ帝王・ネロス |
|
伊藤寿浩 | |
12月13日 | 35 | 帝王・ネロスの正体は? |
| ||
12月20日 | 36 | 大反撃! 戦闘ロボット軍団 |
|
小笠原猛 | |
12月27日 | 37 | 大崩壊! ネロス帝国 |
| ||
1988年 1月10日 |
38 | 大逆襲! 愛と憎しみの荒野 |
|
藤井邦夫 | 三ツ村鐵治 |
1月17日 | 39 | 大決戦! メタルダーよ永遠に |
|
放映ネット局
- 東京都、関東広域圏 ANB(現:EX) テレビ朝日
- 北海道 HTB 北海道テレビ
- 青森県 RAB 青森放送
- 岩手県 IBC 岩手放送〔現:IBC岩手放送〕
- 宮城県 KHB 東日本放送
- 秋田県 ABS 秋田放送
- 山形県 YBC 山形放送
- 福島県 KFB 福島放送
- 新潟県 NT21(現:UX) 新潟テレビ21
- 山梨県 UTY テレビ山梨
- 石川県 ITC 石川テレビ
- 福井県 FBC 福井放送
- 長野県 TSB テレビ信州
- 静岡県 SKT 静岡けんみんテレビ(現:SATV 静岡朝日テレビ)
- 愛知県、中京広域圏 NBN 名古屋放送→名古屋テレビ(現:メ〜テレ)
- 大阪府、近畿広域圏 ABC 朝日放送
- 鳥取県、島根県 BSS 山陰放送
- 岡山県、香川県 KSB 瀬戸内海放送
- 広島県 HOME 広島ホームテレビ
- 山口県 KRY 山口放送
- 徳島県 JRT 四国放送
- 愛媛県 EBC 愛媛放送(現:テレビ愛媛)
- 高知県 KUTV テレビ高知
- 福岡県 KBC 九州朝日放送
- 長崎県 NBC 長崎放送
- 熊本県 TKU テレビ熊本
- 大分県 TOS テレビ大分
- 宮崎県 UMK テレビ宮崎
- 鹿児島県 KKB 鹿児島放送
劇場版
- 超人機メタルダー(1987年7月18日公開)
- 脚本:高久進 / 監督:冨田義治
- 東映まんがまつりの一編として上映。
- 北八荒が登場しない、ザケムボーが生きていることから、14話と15話の間の話となる。
- 主要軍団員
- 豪将タグスキー
- 豪将タグスロン
「超人機メタルダー DVD-BOX」及び「超人機メタルダー VOL.4」の映像特典や、2007年12月7日発売の「東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX」及び2009年11月21日の「東映特撮ヒーロー THE MOVIE Vol.6」に収録されている。
関連商品
- 映像ソフト
- ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)が東映ビデオよりリリースされたが、7巻・21話までで打ち切られた。これは本作の人気の度合いとは関係なく、当時の東映ビデオの方針転換によるものであり、同時期にビデオソフトがリリースされていた『太陽戦隊サンバルカン』、『科学戦隊ダイナマン』、『宇宙刑事シャイダー』、『巨獣特捜ジャスピオン』も同様に途中で打ち切られている。旧作のリリースを途中で打ち切った代わりに、新作である『鳥人戦隊ジェットマン』のリリースが開始された。なお本作は1991年1月に1巻がリリース。以降、同年6月・9月・12月・1992年3月・6月・9月にリリースされた。
- 1996年7月21日 - 10月21日にかけて全話収録のLD-BOX(全2巻)が東映ビデオより発売された。なお、LD-BOXでは、篠原保がデザインした本編未登場の怪人のイラスト(モンスター軍団員)が書き下ろされている。
- 2007年2月21日に全話収録のDVD-BOXが東映ビデオより発売された。収録されている「新番組予告」は、前作『時空戦士スピルバン』最終回予告の後に放送された15秒バージョンである。この他に新番組予告は30秒バージョンが2つ存在し、1つは『スピルバン』の最終回で放送され、もう1つはTVスポットCMとして放送された。また篠原保が、DVD-BOX、LD-BOX共にジャケットのCGイラストを手がけている。
- 2008年12月5日 - 2009年3月21日にかけて単品のDVDが東映ビデオより発売された。全4巻の各2枚組で各巻11話(Vol.4のみ1枚・6話)収録。次作『世界忍者戦ジライヤ』と同時期に発売された。DVDのジャケットに主役であるメタルダーではなくネロス帝国の軍団員だけが描かれているという異色のものである。
- また、DVDシリーズ発売予告のポスターには、経年劣化によって朽ちたかのようなメタルダーとスプリンガーが描かれていた。
- 音盤
- 劇中音楽は放映当時「交響組曲 超人機メタルダー」という形で一部がCD、レコードとして発売されており、後に「ANIMEX1200」シリーズで再発売されている。またこれとは別に、当時コロムビアより展開されていた「復活!栄光の東映ヒーロー」シリーズのVol.2にも、一部の劇伴が収録されている。
- 2007年のDVD-BOXの発売に合わせ、これまでの未収録分も含め劇中で使用されたほぼ全ての劇伴を収録した「超人機メタルダー オリジナル・サウンドトラック」がリリースされた。「交響組曲」はステレオ音源で収録。なお、「オリジナル・サウンドトラック」は劇中音楽の一部の劇伴を除く大半の楽曲がモノラルによる編集で収録されている。
- 漫画版
- 徳間書店『テレビランド』1987年5月号から1988年2月号まで。作画は相原和典。キャラクターのデザインは劇中の着ぐるみではなく、デザイン画を基にしたものになっている。またケイブンシャの『メタルダー大百科』にもきむらひでふみによる描き下ろし漫画が掲載されており、オリジナルキャラであるカッツェとメタルダーとの戦いが描かれている。
- 小説版
- 宇宙船の別冊に高久進が執筆したものが掲載された。トップガンダーのモノローグという形式を取っており、当初の設定に沿った、バルスキーとクールギンの対決や、メタルダーを喪うことに耐えられないというトップガンダーの思いなどを描く。また、夢という形で、実際には描かれなかった、ゴッドネロスを陰で操る黒幕の存在をほのめかしていた。
- また、『B-CLUB』22号に会川昇が「三陽五郎」名義で執筆したものも掲載されている。挿絵はキャラクターデザインを手がけた森木靖泰が担当。6ページほどで、クロスランダーとトップガンダーの確執を描く。トップガンダーが、仲間だと信じていたクロスランダーに左腕を撃ち落され「自分の甘さを戒めるため」わざと不恰好な姿に修理したというストーリー。
- 玩具
- ゴーストバンクシリーズテンプレート:Sfn
- 本作品の主力商品であり、バンダイがキン肉マンのような商品展開を狙って発売した。
- メタルダー&スプリンガー
- サイドファントム
- メタルチャージャー
- 凱聖クールギン
- 凱聖バルスキー
- 暴魂トップガンダー
- 雄闘バーベリィ
- 激闘士ストローブ
- 烈闘士ブルチェック
- 暴魂ダーバーボ
- 豪将タグスキー
- サーキュラダー
- ミラージュハシャ
- ドライガン
- 凱聖ゲルドリング
- 凱聖ドランガー
- 豪将タグスロン
- 爆闘士ガラドー
- 激闘士ジャムネ
- 豪将メガドロン
- 暴魂アグミス
- ゴーストバンク
- シルバーカークス:
- ゲーム
- スーパーヒーロー作戦 - メタルダーが宇宙刑事やウルトラマン、ガンダムと共演するプレイステーション用ゲーム。
備考
- 外国語版
- 本作が1990年にブラジルで放映された際、登場人物の名前が大幅に変わっている。人名は、元の音を意識しつつも発音しやすい名前に変更され、軍団員の名前も普通の人名に変更されている。また、階級は凱聖は「コマンダンテ」、豪将以下は上から順に「アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、オメガ、イプシロン、KS、MS」となっている。軽闘士に訳語は設定されておらず、ただ名前だけになっている。なお、「メタルダー」「スプリンガー」「トップガンダー」「ムキムキマン」「フーフーチュウ」「ベンK」「ダムネン」はそのまま用いられている。以下に挙げるのはその一例である。
- 剣流星:コンドー・ヒデキ
- 桐原剛造:ドルバラ・マコト
- 仰木舞:アオキ・マヤ
- 北八荒:キンタ・サトル
- 凱聖クールギン:コマンダンテ・アーサー
- 凱聖バルスキー:コマンダンテ・バルサック
- 暴魂トップガンダー:ベータ・トップガンダー
- 暴魂クロスランダー:ベータ・コルネリウス
- 詳しくは本項のポルトガル語版を参照。
- 終盤の展開
- 打ち切りが決定した当初は全37本で終了する予定だった。しかし、次作『世界忍者戦ジライヤ』の準備が間に合わないことから、年明け放送分2本を急遽制作して全39話としている。そのため、メインライターの高久進の都合がつかず、ラスト2回の脚本は藤井邦夫が執筆した。演出も本作よりメタルヒーローシリーズに参加した三ツ村鐵治が急遽登板している。
- 当初のプロットでは、トップガンダーは最終決戦の渦中に機甲軍団の集中砲火やドランガーとの相討ちで再起不能となってしまい、無二の親友となったメタルダーの手で最後を迎えることを望み、メタルダーが介錯を取る形で自分が愛用していた狙撃銃で生涯を終えた。そして、主人公メタルダーと相棒スプリンガーもまたネロス帝国と刺し違え、敵基地もろとも爆散する。爆散した後の海原にメタルダーとスプリンガーの幻影が漂う中、砂浜にはトップガンダーとネロス帝国の軍団員の残骸が打ち上げられ、物語は終わるはずだったという。しかし、追加エピソードを製作しなければならなくなった影響で、終盤の内容は大きく変わっている。
- 夏頃のインタビューで高久が「トップガンダーの最後は、敵にやられてボロボロになったトップガンダーをメタルダーが助けに来るというのにしたい。これは最終回の数話前になると思う」と語っていた通り、シナリオ準備稿では第33話のラストでメタルダーの介錯(この場合はレーザーアーム)によってトップガンダーは息を引き取ることになっていた[15]。
- 急遽藤井がラスト2話の脚本を担当することになった際に、「どうせ女性ロボットがいるんだったら」ということで、高久に頼んでローテールを第37話で殺さないでおいてもらい、第38話で彼女の恋愛エピソードを描いた。
- ちなみに当初の予定では、クールギンもバルスキーもネロス帝国のNo.1の座を狙っている設定だった。
- 軍団員のデザイン
- メタルダーがキカイダーのオマージュであるように、トップガンダーはハカイダーのオマージュではないか、とも言われている。トップガンダーのデザインを担当した森木靖泰によれば、当初は左腕が義手であるヨロイ軍団員の設定だった。ほかにも、バルスキーやドランガーも凱聖という設定ではなかったなど、当初の予定とは大幅にズレが生じたようである。
- トップガンダーは劇中では盛り上がったような左腕をしているが、デザイン画を見ると、むしろ右腕よりもほっそりした印象を受ける。同様に、ローテールも劇中とは違ってデザイン画では全身がほっそりした印象を受ける。
- なお、高久はトップガンダーのデザインを見て、「一匹狼っぽい」と思ったのでトップガンダーを一匹狼的なキャラにしたということである。ネーミングの由来は高久の娘が「トップガン」が好きだったので、トップガンダーにしたという関連性の希薄な他愛も無いものだそうである。
撮影エピソード
- 瞬転シーンに使用する火花を撮影するために特撮班がスタジオでアークを飛ばしていた所、スタジオにいた主役の妹尾が裸眼で光を直視してしまい、一時的に目が見えなくなり撮影が3日ほど止まってしまった事がある[16]。
- OPで剣流星が海に入り刀を素振りするシーンがあるが、妹尾曰く足元が岩場であり、裸足で何本も走らされたために足の裏を無数に切ったという[16]。
- 連続ドラマ主演デビュー作の第1話で往年の大スター・上原謙と共演した妹尾は、自身が子供の頃から上原をテレビなどで見ていた事や、周囲のスタッフからプレッシャーを掛けられた緊張で固まってしまい「俺、本当にロボットだったら良いのにな」と思ったという。また当時の上原は小さい子供が生まれたばかりであり、「こういう特撮番組などを子供とよく見ているので、張り切ってやります。」と言葉を掛けてもらうなど、とても優しい人物であったという[16]。
- 着ぐるみ製作は、第1話から40体もの敵怪人を用意せねばならず、クランクイン前は"地獄"と称され、番組開始後は補修の繰り返しとなるなど異例のスケジュールであり、その後も語り草となっている[17]。
脚注
- ↑ X文庫『メーキング・オブ・東映ヒーロー(3)』(講談社、1987年)
- ↑ 『宇宙船』vol.38(1987年10月号)
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 『ORIGINAL SOUNDTRACK 超人機メタルダー』解説書 p.19
- ↑ 『超人機メタルダー』DVD BOX解説書・富田インタビュー。
- ↑ 妹尾自身がサキソフォン演奏が趣味で特技。
- ↑ 『スーパーヒーロー作戦』でエナジーブレイカーと名付けられている。
- ↑ DVD-BOX特典超人機分析文書より。
- ↑ 映像では顔があまり映らないので、確認しづらいが、徳間書店「特撮ヒロイン写真集 BURN」にて正面からの制服姿でのツーショット写真が掲載されている。
- ↑ 第17話では元々二丁拳銃の使い手であったことがトップガンダーの口から語られている。
- ↑ 24号p74、75。デザインイラストも公開された。
- ↑ 『東映ヒーローMAX vol.33』の扇澤延男へのインタビューより。
- ↑ DVD-BOX超人機分析文書より。
- ↑ テンプレート:Harvnb
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 16.0 16.1 16.2 CS東映チャンネル・「ピンスポ!」妹尾青洸インタビューより
- ↑ テンプレート:Cite book
参考文献
外部リンク
- DVD 超人機メタルダーBOX特集(東映ビデオ内にあるサイト)